説明

画像処理装置、情報埋込媒体及び画像処理プログラム

【課題】第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力するようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の情報受付手段は、画像に埋め込むべき情報を受け付け、第1の位置決定手段は、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定し、記憶制御手段は、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御し、第2の位置決定手段は、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定し、画像生成手段は、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成し、画像出力手段は、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、情報埋込媒体及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報を画像に埋め込む技術がある。これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、暗号化された情報であるか否かがわかりにくく、また復号の手がかりが得られにくく、しかも暗号化、復号処理を効率的に行うことができる、暗号化方法及び対応した復号方法を提供することを課題とし、電子データとして記憶されている暗号化の対象となる源情報を色の配列に変換する暗号化方法であって、記憶されている源情報に含まれている異なる構成要素毎に単一又は複数の異なる色を任意に対応させた色変換ファイルを作成する工程と、上記色変換ファイルを検索して各構成要素に対応する色を抽出することにより源情報の各構成要素を対応する色に変換する工程と、を含むことを特徴とする。変換した色配列は、暗号画像ファイルとして画像形式で保存されることが開示されている。
【0003】
また、例えば、特許文献2には、秘密情報を隠蔽している事実が察知されない隠蔽テキストを生成することを課題とし、送り手側の情報隠蔽装置は、隠蔽テキストを生成する際、カバーテキストの文字列において、秘密情報に関連する文字に挟まれたASCII文字(置換用検索文字列C)を半角文字列Cに変換し、秘密情報に関連しない文字に挟まれたASCII文字(非置換用検索文字列C)を全角文字列に変換し、すなわち、送り手側の情報隠蔽装置では、半角文字と全角文字の変換によって、カバーテキストの変更を最小限に抑えることにより、秘密情報を隠蔽した痕跡が残らず、秘密情報を隠蔽している事実が察知されない隠蔽テキストを生成できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−233310号公報
【特許文献2】特開2009−198816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力し、その画像から埋め込んだ情報を復元するようにした画像処理装置、情報埋込媒体及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段と、前記画像出力手段によって出力された画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から第2の図形を抽出する抽出手段と、前記記憶手段に記憶された第1の位置に基づいて、前記抽出手段によって抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0007】
請求項2の発明は、画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0008】
請求項3の発明は、画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から第2の図形を抽出する抽出手段と、情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記抽出手段によって抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0009】
請求項4の発明は、画像に埋め込むべき情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定し、前記第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御し、前記情報に基づいて、前記決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定し、前記決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成し、前記生成された画像が出力されていることを特徴とする情報埋込媒体である。
【0010】
請求項5の発明は、情報が埋め込まれている媒体である情報埋込媒体の画像が受け付けられたならば、前記画像から第2の図形を抽出し、情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元することが可能であることを特徴とする情報埋込媒体である。
【0011】
請求項6の発明は、画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定する図形決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置と前記図形決定手段によって決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の該第2の位置以外の位置に、該位置に対応して記憶された該記憶手段内の第1の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段と、前記画像出力手段によって出力された画像を受け付ける画像受付手段と、前記記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から図形を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている該図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0012】
請求項7の発明は、画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定する図形決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置と前記図形決定手段によって決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の該第2の位置以外の位置に、該位置に対応して記憶された該記憶手段内の第1の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0013】
請求項8の発明は、画像を受け付ける画像受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置と該位置に配置されるべき図形が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から図形を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている該図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0014】
請求項9の発明は、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定し、前記決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定し、前記決定された第1の位置と前記決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御し、前記情報に基づいて、前記決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定し、前記決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の前記第2の位置以外の位置に、前記位置に対応して記憶された前記記憶手段内の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成し、前記生成された画像が出力されていることを特徴とする情報埋込媒体である。
【0015】
請求項10の発明は、情報が埋め込まれている媒体である情報埋込媒体の画像が受け付けられたならば、情報を埋め込むべき図形の位置と前記位置に配置されるべき図形が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像から図形を抽出し、前記抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている前記図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元することが可能であることを特徴とする情報埋込媒体である。
【0016】
請求項11の発明は、コンピュータを、画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【0017】
請求項12の発明は、コンピュータを、画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から第2の図形を抽出する抽出手段と、情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記抽出手段によって抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【0018】
請求項13の発明は、コンピュータを、画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定する図形決定手段と、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置と前記図形決定手段によって決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の該第2の位置以外の位置に、該位置に対応して記憶された該記憶手段内の第1の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【0019】
請求項14の発明は、コンピュータを、画像を受け付ける画像受付手段と、情報を埋め込むべき図形の位置と該位置に配置されるべき図形が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から図形を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている該図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の画像処理装置によれば、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力し、その画像から埋め込んだ情報を復元することができる。
【0021】
請求項2の画像処理装置によれば、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力することができる。
【0022】
請求項3の画像処理装置によれば、第1の図形と第2の図形によって情報が埋め込まれた画像から埋め込んだ情報を復元することができる。
【0023】
請求項4の情報埋込媒体によれば、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力した情報埋込媒体の画像から、その埋め込んだ情報を復元することができる。
【0024】
請求項5の情報埋込媒体によれば、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力した情報埋込媒体の画像から、その埋め込んだ情報を復元することができる。
【0025】
請求項6の画像処理装置によれば、図形によって情報を埋め込んだ画像を出力し、その画像から埋め込んだ情報を復元することができる。
【0026】
請求項7の画像処理装置によれば、図形によって情報を埋め込んだ画像を出力することができる。
【0027】
請求項8の画像処理装置によれば、図形によって情報が埋め込まれた画像から埋め込んだ情報を復元することができる。
【0028】
請求項9の情報埋込媒体によれば、図形によって情報を埋め込んだ画像を出力した情報埋込媒体の画像から、その埋め込んだ情報を復元することができる。
【0029】
請求項10の情報埋込媒体によれば、図形によって情報を埋め込んだ画像を出力した情報埋込媒体の画像から、その埋め込んだ情報を復元することができる。
【0030】
請求項11の画像処理プログラムによれば、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力することができる。
【0031】
請求項12の画像処理プログラムによれば、第1の図形と第2の図形によって情報が埋め込まれた画像から埋め込んだ情報を復元することができる。
【0032】
請求項13の画像処理プログラムによれば、図形によって情報を埋め込んだ画像を出力することができる。
【0033】
請求項14の画像処理プログラムによれば、図形によって情報が埋め込まれた画像から埋め込んだ情報を復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1の実施の形態(画像生成)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】第1の実施の形態(画像生成)による処理例を示すフローチャートである。
【図3】基本図形・類似図形対応テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図4】配置パターンテーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態(画像生成)による処理例を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態(画像生成)による処理例を示す説明図である。
【図7】選択番号・位置対応テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図8】第1の実施の形態(画像生成)による処理例を示す説明図である。
【図9】第1の実施の形態(画像生成)による処理例を示す説明図である。
【図10】第1の実施の形態(情報復元)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図11】第1の実施の形態(情報復元)による処理例を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施の形態(情報復元)による処理例を示す説明図である。
【図13】第1の実施の形態(情報復元)による処理例を示す説明図である。
【図14】第1の実施の形態(情報復元)による処理例を示す説明図である。
【図15】第2の実施の形態(画像生成)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図16】第2の実施の形態(画像生成)による処理例を示すフローチャートである。
【図17】選択番号・位置・基本図形対応テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図18】第2の実施の形態(情報復元)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図19】第2の実施の形態(情報復元)による処理例を示すフローチャートである。
【図20】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
図1は、第1の実施の形態(画像生成)の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0036】
第1の実施の形態(画像生成)である画像処理装置は、第1の図形と第2の図形によって情報を埋め込んだ画像を出力するものであって、図1の例に示すように、図形記憶モジュール110、図形選択モジュール120、配置パターン記憶モジュール130、配置パターン選択モジュール140、情報埋込位置決定モジュール150、情報埋込位置記憶モジュール155、情報受付モジュール160、類似図形位置決定モジュール170、配置モジュール180、出力モジュール190を有している。なお、第1の図形を基本図形、第2の図形を類似図形ともいう。なお、基本図形は後述する2進数の「0」又は「1」のいずれかを対応させる図形であり、類似図形は基本図形とは異なる2進数の「1」又は「0」のいずれかを対応させる図形である。以下の説明では、基本図形は「0」を対応させ、類似図形は「1」を対応させた例を用いて説明する。
【0037】
図形記憶モジュール110は、図形選択モジュール120と接続されている。図形記憶モジュール110は、画像内に配置する図形を記憶している。例えば、基本図形・類似図形対応テーブル300を記憶している。図3は、基本図形・類似図形対応テーブル300のデータ構造例を示す説明図である。基本図形・類似図形対応テーブル300は、ID欄310、基本図形欄320、類似図形欄330を有している。ID欄310は、基本図形と類似図形の組を一意に識別する情報を記憶している。基本図形欄320は、基本図形を記憶している。類似図形欄330は、基本図形に類似している類似図形を記憶している。なお、図形を記憶しているとは、その図形の画像データ、描画データを記憶していてもよいし、画像データ等を記憶しているファイル名等を記憶していてもよい。
ここで、類似しているとは、基本図形の数が類似図形の数よりも多く配置された画像において、その画像を見ている人に基本図形だけが配置されているかのように思わせるような状態になることである。本実施の形態は、基本図形と類似図形によって、画像内に情報を埋め込むが、その情報が埋め込まれていることをわかりにくくしている。例えば、基本図形・類似図形対応テーブル300に示すように、5花弁柄と6花弁柄、五角星形と六角星形等がある。これらのように形状が異なるが類似している図形の他に、色が異なるが類似している図形、模様が異なるが類似している図形、そして、形状、模様、色彩の2つ以上の組み合わせの図形にあって、それらの1つ以上が異なるが類似している図形等がある。なお、「その画像を見ている人に基本図形だけが配置されているかのように思わせるような状態になる」とは、全ての人がそのように感じる必要はなく、一般的にそのように感じるという程度で足り、常に明確にそのような感じを抱く必要もない。例えば、図形を背景として規則的に配置してもよい。より具体例をもって示すと、5花弁柄と6花弁柄を、後述する図9の例にように配置した場合は、同じ図形(5花弁柄)が規則的に配置されていると思わせるような状態になっている。もちろんのことながら、基本図形と類似図形の両者が類似の関係を有しているならば、基本図形と類似図形は逆であってもよい。
【0038】
図形選択モジュール120は、図形記憶モジュール110、配置モジュール180と接続されている。図形選択モジュール120は、図形記憶モジュール110内に記憶されている基本図形と類似図形の組を選択する。この選択した図形の組が配置モジュール180によって、画像内に配置される。ここでの選択とは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の操作によって選択してもよいし、他の情報処理装置から選択指示を受け付けるようにしてもよいし、予め定められた選択指示を受け付けるようにしてもよい。
【0039】
配置パターン記憶モジュール130は、配置パターン選択モジュール140と接続されている。配置パターン記憶モジュール130は、図形(基本図形と類似図形)の配置等を指定している配置パターン(テンプレート、文書の型)を記憶している。例えば、配置パターンテーブル400を記憶している。図4は、配置パターンテーブル400のデータ構造例を示す説明図である。配置パターンテーブル400は、ID欄410、配置パターン欄420を有している。ID欄410は、配置パターンを一意に識別する情報を記憶している。配置パターン欄420は、配置パターンを記憶している。なお、配置パターンを記憶しているとは、その配置パターンのデータを記憶していてもよいし、配置パターンデータ等を記憶しているファイル名等を記憶していてもよい。
ここで、配置パターンは、図形の配置を指示しているものであり、図形以外の文字の大きさ、文字間隔等を指示していてもよい。例えば、配置パターンテーブル400に示すように、文字を記載する領域を囲むように図形の配置位置を指示する配置パターン、文字を記載する領域の上側に図形の配置位置を指示する配置パターン等がある。なお、「その画像を見ている人に基本図形だけが配置されているかのように思わせるような状態になる(又は、その画像を見ている人にとって情報が埋め込まれているとは気づかないようになる)」ように、例えば、配置パターンは、図形は規則的に配置されている。そして、その配置する図形の個数が予め定められた数以上になること、画像内に描画する図形の占める面積が予め定められた値以上になること、又は、画像内に描画する図形の占める面積の割合が予め定められた値以上になるようにしている。
【0040】
配置パターン選択モジュール140は、配置パターン記憶モジュール130、情報埋込位置決定モジュール150と接続されている。配置パターン選択モジュール140は、配置パターン記憶モジュール130内に記憶されている配置パターンを選択する。この選択した配置パターンにしたがって、配置モジュール180が画像内に図形を配置する。ここでの選択とは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の操作によって選択してもよいし、他の情報処理装置から選択指示を受け付けるようにしてもよいし、予め定められた選択指示を受け付けるようにしてもよい。
【0041】
情報埋込位置決定モジュール150は、配置パターン選択モジュール140、情報埋込位置記憶モジュール155、類似図形位置決定モジュール170と接続されている。情報埋込位置決定モジュール150は、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する。そして、その第1の位置を情報埋込位置記憶モジュール155に記憶させるように制御する。
第1の位置とは、情報を埋め込むべき図形の位置であって、その位置に基本図形があるか、類似図形があるかによって情報を表現しているものである。例えば、基本図形がある場合は2進法における「0」、類似図形がある場合は2進法における「1」を示すようにしてもよい。
第1の位置の決定は、配置パターン選択モジュール140に選択された配置パターン内の図形の位置から選択することによって決定する。そして、決定は、ランダム(疑似乱数を含む)に選択するようにしてもよいし、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の操作によって選択するようにしてもよいし、予め定められた位置を選択するようにしてもよい。また、その位置の決定において、その位置間の順番をも決定するようにしてもよい。例えば、第1の位置が複数ある場合(前述の2進法で情報を表す場合は、2桁以上の2進法の数)は、その順番(桁の位置を示す情報)も決定する。
【0042】
情報埋込位置記憶モジュール155は、情報埋込位置決定モジュール150と接続されている。情報埋込位置記憶モジュール155は、情報埋込位置決定モジュール150によって決定された第1の位置を記憶する。この情報は、復元のときに必要となるものであり、後述する図10の例に示す第1の実施の形態(情報復元)でも利用されるものである。例えば、選択番号・位置対応テーブル700を記憶する。図7は、選択番号・位置対応テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。選択番号・位置対応テーブル700は、選択番号欄710、位置欄720を有している。選択番号欄710は、第1の位置の順番(前述の2進法で情報を表す場合は、桁の位置を示す情報)を記憶している。位置欄720は、第1の位置を記憶している。選択番号・位置対応テーブル700は、埋め込むべき情報として16桁の2進数の数を示している。なお、位置欄720内の図形の位置は、図6の例に示す基本クーポン画像500の選択番号0から選択番号15の位置を示しており、左上の図形を原点(0,0)として、右方向へX軸の正方向、下方向へY軸の正方向とした座標系における位置を示している。この他に、位置は、画像内における画素位置等で示すようにしてもよいし、相対的な位置で指定するようにしてもよい。
【0043】
情報受付モジュール160は、類似図形位置決定モジュール170と接続されている。情報受付モジュール160は、画像に埋め込むべき情報を受け付ける。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の操作を受け付けるようにしてもよいし、他の情報処理装置から情報を受け付けるようにしてもよいし、予め定められた情報を受け付けるようにしてもよい。画像に埋め込むべき情報としては、出力モジュール190によって出力される情報埋込媒体を一意に識別する情報である媒体識別情報、その情報埋込媒体を出力した日時、その情報埋込媒体を受け取る利用者を一意に識別する情報である利用者識別情報(例えば、社員番号、運転免許証番号等)、その情報埋込媒体を受け取る利用者が所属する団体(例えば、会社名、住所内の市町村名等)等がある。
【0044】
類似図形位置決定モジュール170は、情報埋込位置決定モジュール150、情報受付モジュール160、配置モジュール180と接続されている。類似図形位置決定モジュール170は、情報受付モジュール160によって受け付けられた情報(画像に埋め込むべき情報)に基づいて、情報埋込位置決定モジュール150によって決定された第1の位置のうち、基本図形に類似する図形である類似図形の位置である第2の位置を決定する。つまり、「第2の位置」は、第1の位置に含まれる。また、「第2の位置」は、例えば、前述の2進法で情報を表す場合は、「1」又は「0」のいずれかを示す類似図形の位置である。したがって、「第2の位置ではない第1の位置」は、「0」(類似図形が「1」の場合)又は「1」(類似図形が「0」の場合)のいずれかを示す基本図形の位置である。この他に「第1の位置ではない図形の位置」があるが、配置パターン内の図形の位置であって、情報埋込位置決定モジュール150によって選択されていない図形の位置である。「第1の位置ではない図形の位置」は、画像に埋め込むべき情報とは関係のない図形が配置される位置であり、背景の模様としての役割のみがある。もちろんのことながら、情報埋込位置決定モジュール150、類似図形位置決定モジュール170は、「第1の位置ではない図形の位置」を積極的に決定しているわけではなく、第1の位置等を決定することによって、配置パターン内の残りの図形の位置が「第1の位置ではない図形の位置」となっている。
【0045】
配置モジュール180は、図形選択モジュール120、類似図形位置決定モジュール170、出力モジュール190と接続されている。配置モジュール180は、類似図形位置決定モジュール170によって決定された第2の位置に類似図形を配置し、その他の位置には基本図形を配置した画像を生成する。「その他の位置」とは、第2の位置ではない図形の位置をいい、少なくとも「第2の位置ではない第1の位置」が含まれる。また、「第1の位置ではない図形の位置」をも含んでいる。ここで「第1の位置ではない図形の位置」とは、対象としている画像内の位置であり、第1の位置の周辺の位置であり、その個数は、第1の位置の個数よりも多い。より具体的には、後述する図8の例に示すクーポン画像800のように選択番号1、4、6、7、10以外の5花弁柄の図形位置が該当する。なお、生成される画像は、2値画像、又は多値画像(カラー画像を含む)であってもよい。
【0046】
出力モジュール190は、配置モジュール180と接続されている。出力モジュール190は、配置モジュール180によって生成された画像を出力する。画像を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像データをファイルとして書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に画像データをファイルとして記憶すること、他の情報処理装置へ画像データを渡すこと等が含まれる。
また、出力モジュール190によって画像が出力された情報埋込媒体とは、例えば、出力が印刷装置による印刷である場合は、その画像が印刷された紙であり、画像データをデジタルファイルとして記憶等した場合は、その画像データが記憶されている記憶媒体(メモリカード、記憶装置が内蔵されている携帯端末装置(例えば、携帯電話等))等が該当する。また、情報埋込媒体として、印刷媒体、記憶媒体の他に、本実施の形態によって生成された画像のデジタルファイルそのものを含めてもよい。
その情報埋込媒体とは、情報埋込位置決定モジュール150によって、画像に埋め込むべき情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置が決定され、その第1の位置を情報埋込位置記憶モジュール155に記憶させるように制御し、類似図形位置決定モジュール170によって、その情報に基づいて、決定された第1の位置のうち、基本図形に類似する図形である類似図形の位置である第2の位置が決定され、配置モジュール180によって、その決定された第2の位置に類似図形が配置され、その他の位置には基本図形を配置した画像が生成され、出力モジュール190によって、その生成された画像が出力されている。
【0047】
図2は、第1の実施の形態(画像生成)による処理例を示すフローチャートである。
図5の例に示す基本クーポン画像500のような販売促進用のクーポンを例として説明する。クーポンの配布側はクーポンを偽造されるのを防ぎたい。また、顧客毎に顧客にはそれと気づかれないような固有のクーポンを配布したいと考えている。なお、基本クーポン画像500は、図形として全て5花弁柄を印刷したクーポンの画像である。
【0048】
ステップS202では、情報受付モジュール160が、埋め込むべき情報を受け付ける。埋め込むべき情報としては、例えば前述した利用者識別情報等がある。例えば、顧客A(この処理で生成された画像が出力される情報埋込媒体が配布される人)の顧客IDを他の情報処理装置のデータベースから取得する。例えば、ここでは顧客IDは「1234」(10進数)であったとする。
ステップS204では、図形選択モジュール120が、図形記憶モジュール110から図形を選択する。例えば、図3の基本図形・類似図形対応テーブル300内の5花弁柄と6花弁柄の組(ID=1)を選択する。
ステップS206では、配置パターン選択モジュール140が、配置パターン記憶モジュール130から配置パターンを選択する。例えば、図4の配置パターンテーブル400内の領域を図形が囲む配置パターン(ID=1)を選択する。
ステップS204、S206の処理は、画像のデザインに関する処理である。
また、ステップS204、S206の処理は、既に行われていてもよい。つまり、予め定められた図形、配置パターンであってもよい。
ステップS202、S204、S206の処理順序は、いずれが先であってもよいし、並列的に行うようにしてもよい。
【0049】
ステップS208では、情報埋込位置決定モジュール150が、配置パターン内における情報を埋め込む図形群の位置(第1の位置)を決定する。例えば、前述のようにいくつかの位置をランダムにピックアップし、その場所に0からの番号を振る。具体的には、図6の例に示す基本クーポン画像500内の選択番号0から選択番号15を選択する。この例では、位置をランダムに選択した後に、その選択した位置を左上から時計回りに選択番号0から選択番号15まで順番付けしているが、逆時計回りであってもよいし、順番もランダムに選択してもよいし、位置をランダムに選択した順に順番付けしてもよい。この場合は、埋め込むべき情報は、16ビットの2進数である。
【0050】
ステップS210では、情報埋込位置決定モジュール150が、決定した位置を情報埋込位置記憶モジュール155に記憶させる。この例では、ステップS208で選択した位置と順番を選択番号・位置対応テーブル700のように記憶させる。
ステップS212では、類似図形位置決定モジュール170が、埋め込むべき情報に基づいて、類似図形の位置(第2の位置)を決定する。前述の例では、埋め込むべき情報は「1234」(10進数)であるので、これを2進数で表すと「10011010010」となる。下の桁(ビット)から順に番号(ビット番号)を振ると、「1」が立っている桁は「1、4、6、7、10」となる。ステップS208でピックアップした位置と順番で、選択番号をビット番号とし、埋め込むべき情報で「1」となっているビット番号(すなわち選択番号)を類似図形(6花弁柄)の位置とする。より具体的には、選択番号・位置対応テーブル700内の選択番号欄710が「1、4、6、7、10」である位置欄720内の位置である。
【0051】
ステップS214では、配置モジュール180が、配置パターン、類似図形の位置にしたがって、基本図形、類似図形を配置して、画像を生成する。前述の例では、選択番号「1、4、6、7、10」の位置には、類似図形(6花弁柄)を配置し、配置パターン内のそれ以外の位置には基本図形(5花弁柄)を配置した画像を生成する。具体的には、図8の例に示すようなクーポン画像800となる。選択番号「1、4、6、7、10」の位置には、6花弁柄の図形が配置されており、それ以外の位置には5花弁柄の図形が配置されている。
ステップS216では、出力モジュール190が、生成した画像を出力する。具体的には、画像が印刷された情報埋込媒体は、図9の例に示すように、一見して、情報が埋め込んであるとは見えないクーポンとなる。
なお、図5、図6、図8、図9に示す例では、文字を記載する領域に「○○○屋 クーポン 20%引き」の文字列があるが、この文字列はステップS216の出力までに記載されているようにすればよい。例えば、予め定められた文字列を記載してもよいし、操作者のキーボード等の操作によって記載するようにしてもよい。
【0052】
図10は、第1の実施の形態(情報復元)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。第1の実施の形態(情報復元)である画像処理装置は、第1の図形と第2の図形によって情報が埋め込まれた画像から埋め込んだ情報を復元するものであって、図10の例に示すように、画像受付モジュール1010、類似図形抽出モジュール1020、復元モジュール1030、情報埋込位置記憶モジュール155、出力モジュール1040を有している。なお、前述の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する(以下、同様)。
【0053】
画像受付モジュール1010は、類似図形抽出モジュール1020と接続されている。画像受付モジュール1010は、画像を受け付ける。受け付ける画像は、第1の実施の形態(画像生成)の出力モジュール190によって画像が出力された情報埋込媒体の画像である。その画像内には、少なくとも基本図形が複数配置されており、類似図形も配置されている。なお、前述の例では、埋め込まれている情報が「000・・・00」以外の情報であれば、類似図形も配置されているが、埋め込まれている情報が「000・・・00」の情報であれば、類似図形は配置されていないことになる。また、「000・・・00」の情報が埋め込まれている場合は、復元モジュール1030が、その情報埋込媒体は偽造されたものであると判断するようにしてもよい。
画像受付モジュール1010が画像を受け付ける状況とは、情報埋込媒体が出力モジュール190によって出力された後に、その情報埋込媒体が顧客等に配布され、それが持ち込まれた場合等がある。
画像を受け付けるとは、例えば、スキャナ、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。画像は、2値画像、又は多値画像(カラー画像を含む)であってもよい。受け付ける画像は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。
また、情報埋込媒体とは、画像受付モジュール1010によって、その情報埋込媒体の画像が受け付けられたならば、類似図形抽出モジュール1020によって、その画像から類似図形が抽出され、情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている情報埋込位置記憶モジュール155に記憶された図形の位置に基づいて、復元モジュール1030によって、類似図形の位置から、画像に埋め込まれた情報を復元することが可能である。
【0054】
類似図形抽出モジュール1020は、画像受付モジュール1010、復元モジュール1030と接続されている。類似図形抽出モジュール1020は、画像受付モジュール1010によって受け付けられた画像から類似図形を抽出する。例えば、画像から類似図形とのパターンマッチングを行って、類似図形を抽出してもよい。画像から4連結又は8連結の画素塊である図形を抽出し、各図形の特徴(例えば、画素数、線の数、穴の数等)を抽出し、類似図形との特徴と比較して、類似図形を抽出するようにしてもよい。また、各図形の抽出として、配置パターンテーブル400内の配置パターンの図形の位置にしたがって、図形を抽出してもよい。なお、その画像が配置パターンテーブル400内のいずれの配置パターンが用いられているかについては、予め定められている。また、その画像にいずれの類似図形が用いられているかについても、予め定められている。
類似図形抽出モジュール1020は、情報埋込位置記憶モジュール155に記憶された位置に基づいて類似図形を抽出するようにしてもよい。具体的には、情報埋込位置記憶モジュール155に記憶されている位置の図形を画像から抽出し、類似図形であるか否かを判断し、類似図形であると判断した図形を抽出すればよい。
【0055】
復元モジュール1030は、類似図形抽出モジュール1020、情報埋込位置記憶モジュール155、出力モジュール1040と接続されている。復元モジュール1030は、情報埋込位置記憶モジュール155に記憶された図形の位置に基づいて、類似図形抽出モジュール1020によって抽出された類似図形の位置から、画像に埋め込まれた情報を復元する。例えば、選択番号・位置対応テーブル700に基づいて、16桁の2進数の数を復元すればよい。より具体的には、選択番号・位置対応テーブル700を用いて類似図形の位置(位置欄720)から選択番号(選択番号欄710)を抽出し、その選択番号は2進数の桁を示しているので、2進数の「1」をその桁に割り当て、それ以外の桁には「0」を割り当てることによって、埋め込まれた情報を復元する。
情報埋込位置記憶モジュール155は、復元モジュール1030と接続されている。情報埋込位置記憶モジュール155は、前述したように、情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている。
出力モジュール1040は、復元モジュール1030と接続されている。出力モジュール1040は、復元モジュール1030によって復元された情報を出力する。情報を出力するとは、例えば、データベース等の記憶装置へ情報を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、等が含まれる。
【0056】
図11は、第1の実施の形態(情報復元)による処理例を示すフローチャートである。
図12の例に示すクーポン画像800のような販売促進用のクーポンを例として説明する。このクーポンは、第1の実施の形態(画像生成)によって出力された情報埋込媒体であり、埋め込まれている情報は「1234」(10進数)である。なお、これを2進数で表すと「10011010010」である。
【0057】
ステップS1102では、画像受付モジュール1010が、画像を受け付ける。例えば、顧客A(顧客IDが「1234」(10進数))によって、クーポンである図12の例に示すクーポン画像800が持ち込まれ、この画像を読み取る。
ステップS1104では、類似図形抽出モジュール1020が、画像内の類似図形を抽出する。例えば、類似図形である6花弁柄の図形を抽出し、その位置を特定する。より具体的には、図13の例に示すクーポン画像800のように、類似図形抽出位置801、802、803、804、805の5つの類似図形を抽出する。
【0058】
ステップS1106では、復元モジュール1030が、情報埋込位置記憶モジュール155内の選択番号・位置対応テーブル700に基づいて、類似図形の位置から、埋め込み情報を復元する。例えば、類似図形である6花弁柄の位置を選択番号・位置対応テーブル700の位置欄720から検索し、その位置に該当する選択番号(選択番号欄710)を抽出する。より具体的には、図13の例に示すクーポン画像800内の類似図形の位置は、図14の例に示すクーポン画像800のように、類似図形抽出位置801は選択番号1であり、類似図形抽出位置802は選択番号4であり、類似図形抽出位置803は選択番号6であり、類似図形抽出位置804は選択番号7であり、類似図形抽出位置805は選択番号10である。選択番号をビット番号とし、6花弁柄の図形のあるビット番号に1を立てる。つまり、「10011010010」(2進数)は、2^1+2^4+2^6+2^7+2^10=1234となり、顧客IDは1234と判明する。よってこのクーポンを持参してきたのは顧客ID=1234の顧客Aであると特定する。
ステップS1108では、出力モジュール1040が、埋め込み情報を出力する。例えば、顧客Aの名称等をディスプレイ等に出力してもよいし、このクーポンを持ち込んだ日時、商品の種類等と対応付けて、顧客Aをデータベース等に記憶させるようにしてもよい。また、類似図形がない場合、つまり、埋め込まれた情報が「000・・・00」であれば、そのクーポンは偽造されたものである旨を示す情報を出力するようにしてもよい。
【0059】
図15は、第2の実施の形態(画像生成)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。第1の実施の形態では、基本図形は1種類であったが、複数種類にしてもよい。第2の実施の形態(画像生成)は、図形によって情報を埋め込んだ画像を出力するものであって、図15の例に示すように、図形記憶モジュール110、図形選択モジュール120、配置パターン記憶モジュール130、配置パターン選択モジュール140、情報埋込位置決定モジュール150、情報受付モジュール160、類似図形位置決定モジュール170、配置モジュール180、出力モジュール190、図形決定モジュール1545、情報埋込位置記憶モジュール1550を有している。
【0060】
理解を容易にするために、具体例を用いて説明する。第1の実施の形態(画像生成)では、基本図形を全て同一の5花弁柄の図形としていた。第2実施の形態(画像生成)では、基本図形を複数種、例えば、5花弁柄の図形又は6花弁柄の図形とし、その5花弁柄の図形と6花弁柄の図形をランダムに配置する。そして、埋め込むべき情報の2進数の「1」に対応する図形として、基本図形が5花弁柄の図形なら6花弁柄の図形に、基本図形が6花弁柄の図形なら5花弁柄の図形にする。基本図形と比較すれば、基本図形以外の図形である第2の図形の選択番号が判明するので、埋め込んだ情報を復元できるようになる。基本図形が5花弁柄の図形又は6花弁柄の図形であり、その配置がランダムである場合は、情報埋込媒体の受け取り側により情報が埋め込まれていることを見破られる可能性が低くなる。
なお、第2の図形は、基本図形と異なっていればよく、基本図形と類似している必要はないが、第2の図形が基本図形と類似していてもよい。以下の説明では、第2の図形が基本図形と類似している場合を例示して説明する。
【0061】
図形記憶モジュール110は、図形選択モジュール120と接続されている。なお、図形記憶モジュール110内の基本図形・類似図形対応テーブル300は2つの図形の組を記憶していればよい。基本図形欄320内の図形は、基本図形になるとは限らず、基本図形欄320と類似図形欄330内のいずれの図形が基本図形となるかは、図形決定モジュール1545が決定する。類似図形欄330は、基本図形欄320内の図形に類似している図形のみならず、類似していない図形を記憶していてもよい。
図形選択モジュール120は、図形記憶モジュール110、図形決定モジュール1545と接続されている。
【0062】
図形決定モジュール1545は、図形選択モジュール120、配置パターン選択モジュール140、配置モジュール180、情報埋込位置記憶モジュール1550と接続されている。図形決定モジュール1545は、情報埋込位置決定モジュール150によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である基本図形を、その第1の位置毎に決定する。例えば、図形選択モジュール120によって選択された基本図形と第2の図形の組のうち、いずれか一方の図形を基本図形とし、他方の図形を第2の図形とすることを、情報埋込位置決定モジュール150によって決定された第1の位置毎に決定する。なお、基本図形は2進数の「0」又は「1」のいずれかを対応させる図形であり、第2の図形は基本図形とは異なる2進数の「1」又は「0」のいずれかを対応させる図形である。以下の説明では、基本図形は「0」を対応させ、第2の図形は「1」を対応させた例を用いて説明する。
また、図形決定モジュール1545は、配置パターン選択モジュール140によって選択された配置パターンの図形を配置する位置毎に決定するようにしてもよい。その配置パターンの図形の位置の中には、第1の位置が含まれているので、第1の位置毎に決定することにもなっている。
図形決定モジュール1545が行う決定は、ランダム(疑似乱数を含む)に選択するようにしてもよいし、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の操作によって選択するようにしてもよいし、予め定められた図形を選択するようにしてもよい。
そして、図形決定モジュール1545は、情報埋込位置決定モジュール150によって決定された第1の位置と決定された基本図形を対応させて情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶させるように制御する。
【0063】
情報埋込位置記憶モジュール1550は、情報埋込位置決定モジュール150、図形決定モジュール1545と接続されている。情報埋込位置記憶モジュール1550は、例えば、選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700を記憶する。図17は、選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700のデータ構造例を示す説明図である。選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700は、選択番号欄1710、位置欄1720、基本図形欄1730を有している。選択番号欄1710、位置欄1720は、図7の例に示した選択番号・位置対応テーブル700の選択番号欄710、位置欄720と同等である。基本図形欄1730は、その位置に配置すべき基本図形を記憶している。したがって、画像内のその位置に配置されている図形と基本図形欄1730内の基本図形とを比較して、同じ場合(画像内の図形が基本図形である場合)は2進数の「0」を表していることになり、異なる場合(画像内の図形が基本図形ではない場合)は2進数の「1」を表していることになる。
【0064】
配置パターン記憶モジュール130は、配置パターン選択モジュール140と接続されている。
配置パターン選択モジュール140は、配置パターン記憶モジュール130、情報埋込位置決定モジュール150、図形決定モジュール1545と接続されている。
情報埋込位置決定モジュール150は、配置パターン選択モジュール140、情報埋込位置記憶モジュール1550、類似図形位置決定モジュール170と接続されている。
情報受付モジュール160は、類似図形位置決定モジュール170と接続されている。
類似図形位置決定モジュール170は、情報埋込位置決定モジュール150、情報受付モジュール160、配置モジュール180と接続されている。類似図形位置決定モジュール170は、情報受付モジュール160によって受け付けられた情報に基づいて、情報埋込位置決定モジュール150によって決定された第1の位置のうち、基本図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する。第2の位置を決定方法は、第1の実施の形態(画像生成)の類似図形位置決定モジュール170と同等である。
【0065】
配置モジュール180は、図形決定モジュール1545、類似図形位置決定モジュール170、出力モジュール190と接続されている。配置モジュール180は、類似図形位置決定モジュール170によって決定された第2の位置に、第2の図形を配置し、情報埋込位置記憶モジュール1550内の第2の位置以外の位置に、その位置に対応して記憶された情報埋込位置記憶モジュール1550内の基本図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する。例えば、2進数の「1」を埋め込むべき位置(第2の位置)に配置する図形を第2の図形とし、2進数の「0」を埋め込むべき位置(情報埋込位置記憶モジュール1550内の第2の位置以外の位置、つまり第2の位置ではない第1の位置)に配置する図形を基本図形とし、その他の位置(情報が埋め込まれていない位置、配置パターン内の図形の配置位置であって、第1の位置以外の位置)には、図形(基本図形、第2の図形のいずれかであってもよいし、図形決定モジュール1545によって決定されている場合はその図形であってもよいし、さらに基本図形、第2の図形以外の図形であってもよい)を配置する。ただし、その他の位置に配置する図形として、より好ましくは、基本図形、第2の図形のいずれか、又は、これらに類似する図形がよい。
【0066】
出力モジュール190は、配置モジュール180と接続されている。
出力モジュール190によって画像が出力された情報埋込媒体とは、情報埋込位置決定モジュール150によって、情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置が決定され、図形決定モジュール1545によって、その複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形をその第1の位置毎に決定され、第1の位置と第1の図形を対応させて情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶させるように制御し、類似図形位置決定モジュール170によって、その情報に基づいて、決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置が決定され、配置モジュール180によって、その決定された第2の位置に第2の図形を配置し、情報埋込位置記憶モジュール1550内の第2の位置以外の位置に、その位置に対応して記憶された情報埋込位置記憶モジュール1550内の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像が生成され、その生成された画像が出力されている。
【0067】
図16は、第2の実施の形態(画像生成)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1602では、情報受付モジュール160が、埋め込むべき情報を受け付ける。
ステップS1604では、図形選択モジュール120が、図形記憶モジュール110から複数の図形(基本図形、第2の図形)を選択する。
ステップS1606では、配置パターン選択モジュール140が、配置パターン記憶モジュール130から配置パターンを選択する。
ステップS1608では、図形決定モジュール1545が、配置パターンにしたがって、配置すべき基本図形を予め定められた規則(例えば、ランダムに選択する、キーボード等に対する操作者の操作によって選択する、予め定められた図形を選択する)に基づいて選択する。
ステップS1610では、情報埋込位置決定モジュール150が、配置パターン内における情報を埋め込む図形群の位置(第1の位置)を決定する。また、その順番を決定するようにしてもよい。
ステップS1612では、情報埋込位置決定モジュール150が、決定した位置とその位置の基本図形を情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶させる。前述の例では、ステップS1610で決定した位置と順番とステップS1608で選択した基本図形を対応させて選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700のように記憶させる。
ステップS1614では、類似図形位置決定モジュール170が、埋め込むべき情報に基づいて、第2の図形の位置を決定する。
ステップS1616では、配置モジュール180が、配置パターン、第2の図形の位置にしたがって、基本図形、第2の図形を配置して、画像を生成する。
ステップS1618では、出力モジュール190が、生成した画像を出力する。
【0068】
図18は、第2の実施の形態(情報復元)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。第2の実施の形態(情報復元)である画像処理装置は、図形によって情報が埋め込まれた画像から埋め込んだ情報を復元するものであって、図18の例に示すように、画像受付モジュール1010、図形抽出モジュール1820、復元モジュール1830、情報埋込位置記憶モジュール1550、出力モジュール1040を有している。
【0069】
画像受付モジュール1010は、図形抽出モジュール1820と接続されている。画像受付モジュール1010が受け付ける画像は、第2の実施の形態(画像生成)の出力モジュール190によって画像が出力された情報埋込媒体の画像である。
また、情報埋込媒体とは、画像受付モジュール1010によって、その情報埋込媒体の画像が受け付けられたならば、情報を埋め込むべき図形の位置とその位置に配置されるべき図形が記憶されている情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶された図形の位置に基づいて、図形抽出モジュール1820によって、その画像から図形が抽出され、復元モジュール1830によって、その抽出された図形と情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶されている図形の位置に対応している図形とを比較することによって、その画像に埋め込まれた情報を復元することが可能である。
【0070】
図形抽出モジュール1820は、画像受付モジュール1010、復元モジュール1830、情報埋込位置記憶モジュール1550と接続されている。図形抽出モジュール1820は、情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶された図形の位置に基づいて、画像受付モジュール1010によって受け付けられた画像から図形を抽出する。例えば、選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700の位置欄1720内の位置(第1の位置)にある図形を抽出する。
復元モジュール1830は、図形抽出モジュール1820、情報埋込位置記憶モジュール1550、出力モジュール1040と接続されている。復元モジュール1830は、図形抽出モジュール1820によって抽出された図形と情報埋込位置記憶モジュール1550に記憶されているその図形の位置に対応している図形とを比較することによって、画像に埋め込まれた情報を復元する。例えば、図形抽出モジュール1820が抽出した図形と選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700の対応する基本図形欄1730内の図形とを比較する。そして、同じ図形であるならば2進数の「0」に対応し、異なる図形であるならば2進数の「1」に対応することになる。そして、選択番号順に2進数の値を並べて、埋め込まれた情報を復元する。
情報埋込位置記憶モジュール1550は、図形抽出モジュール1820、復元モジュール1830と接続されている。情報埋込位置記憶モジュール1550には、情報を埋め込むべき図形の位置とその位置に配置されるべき図形が記憶されている。
出力モジュール1040は、復元モジュール1830と接続されている。
【0071】
図19は、第2の実施の形態(情報復元)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1902では、画像受付モジュール1010が、画像を受け付ける。
ステップS1904では、図形抽出モジュール1820が、情報埋込位置記憶モジュール1550内の選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700の位置欄1720に基づいて、画像内の図形を抽出する。
ステップS1906では、復元モジュール1830が、情報埋込位置記憶モジュール1550内の選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700の基本図形欄1730に基づいて、図形の相違から、埋め込み情報を復元する。
ステップS1908では、出力モジュール1040が、埋め込み情報を出力する。
【0072】
前述の実施の形態では、5花弁柄と6花弁柄の2種類の要素しか使用していないが、これは何種類であってもよい。例えば、3花弁柄、4花弁柄、5花弁柄、6花弁柄、7花弁柄、8花弁柄の6種類を使用すれば、1つの図形毎に6個の情報を持つことができる。つまり、6進法の数を表すことができ、より多くの情報を埋め込むことが可能になる。
この場合、第1の実施の形態における類似図形、第2の実施の形態における第2の図形は複数種類あり、その類似図形、第2の図形の各種類が、n進数の1桁で表される情報に対応することになる。前述の例では、3花弁柄の図形を基本図形とすると6進数の「0」を表すことになり、4花弁柄は6進数の「1」を表すことになり、5花弁柄は6進数の「2」を表すことになり、6花弁柄は6進数の「3」を表すことになり、7花弁柄は6進数の「4」を表すことになり、8花弁柄は6進数の「5」を表すことになる。なお、この対応は、予め定められている。つまり、埋め込むべき情報に基づいて、予め定められた対応にしたがって類似図形(又は第2の図形)の種類を決定すればよい。
また、復元する場合は、基本図形か類似図形(又は第2の図形)かを判別するだけでなく、類似図形(又は第2の図形)の種類を判断して、その種類に応じて、情報を復元するようにすればよい。前述のように、図形が5花弁柄であると判断した場合は6進数の「2」を、その桁(選択番号)における数値として復元すればよい。
【0073】
図20を参照して、前述の実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図20に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部2017と、プリンタなどのデータ出力部2018を備えたハードウェア構成例を示している。
【0074】
CPU(Central Processing Unit)2001は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、図形選択モジュール120、配置パターン選択モジュール140、情報埋込位置決定モジュール150、情報受付モジュール160、類似図形位置決定モジュール170、配置モジュール180、出力モジュール190、画像受付モジュール1010、類似図形抽出モジュール1020、復元モジュール1030、出力モジュール1040、図形決定モジュール1545、図形抽出モジュール1820、復元モジュール1830等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0075】
ROM(Read Only Memory)2002は、CPU2001が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)2003は、CPU2001の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス2004により相互に接続されている。
【0076】
ホストバス2004は、ブリッジ2005を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス2006に接続されている。
【0077】
キーボード2008、マウス等のポインティングデバイス2009は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ2010は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0078】
HDD(Hard Disk Drive)2011は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU2001によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、基本図形・類似図形対応テーブル300、配置パターンテーブル400、選択番号・位置対応テーブル700、選択番号・位置・基本図形対応テーブル1700、生成された画像、受け付けた画像などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0079】
ドライブ2012は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2013に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース2007、外部バス2006、ブリッジ2005、及びホストバス2004を介して接続されているRAM2003に供給する。リムーバブル記録媒体2013も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0080】
接続ポート2014は、外部接続機器2015を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート2014は、インタフェース2007、及び外部バス2006、ブリッジ2005、ホストバス2004等を介してCPU2001等に接続されている。通信部2016は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部2017は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部2018は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0081】
なお、図20に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図20に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図20に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0082】
なお、図1の例に示す画像処理装置と図10の例に示す画像処理装置を組み合わせてもよい。また、図15の例に示す画像処理装置と図18の例に示す画像処理装置を組み合わせてもよい。すなわち、一台の装置で画像の出力と読み取りを行うようにしてもよい。
例えば、情報埋込媒体が画像であるデジタルファイルを記憶している媒体である場合であって、メールのように同じ文章が一斉配信されるような場合であっても、配信ユーザー毎に前述の実施の形態によって生成されたデジタルファイルを添付して配信するようにしてもよい。メール内のデジタルファイルが別のユーザーによって引用されたような場合にあっても、デジタルファイルに埋め込まれている情報を復元することによって一次配信先は特定できるようになる。
【0083】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0084】
110…図形記憶モジュール
120…図形選択モジュール
130…配置パターン記憶モジュール
140…配置パターン選択モジュール
150…情報埋込位置決定モジュール
155…情報埋込位置記憶モジュール
160…情報受付モジュール
170…類似図形位置決定モジュール
180…配置モジュール
190…出力モジュール
1010…画像受付モジュール
1020…類似図形抽出モジュール
1030…復元モジュール
1040…出力モジュール
1545…図形決定モジュール
1550…情報埋込位置記憶モジュール
1820…図形抽出モジュール
1830…復元モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、
前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段と、
前記画像出力手段によって出力された画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像から第2の図形を抽出する抽出手段と、
前記記憶手段に記憶された第1の位置に基づいて、前記抽出手段によって抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、
前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、
前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像から第2の図形を抽出する抽出手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記抽出手段によって抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、
前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
画像に埋め込むべき情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定し、前記第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御し、前記情報に基づいて、前記決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定し、前記決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成し、前記生成された画像が出力されている
ことを特徴とする情報埋込媒体。
【請求項5】
情報が埋め込まれている媒体である情報埋込媒体の画像が受け付けられたならば、前記画像から第2の図形を抽出し、情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元することが可能である
ことを特徴とする情報埋込媒体。
【請求項6】
画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定する図形決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置と前記図形決定手段によって決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、
前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の該第2の位置以外の位置に、該位置に対応して記憶された該記憶手段内の第1の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段と、
前記画像出力手段によって出力された画像を受け付ける画像受付手段と、
前記記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から図形を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている該図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、
前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定する図形決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置と前記図形決定手段によって決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、
前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の該第2の位置以外の位置に、該位置に対応して記憶された該記憶手段内の第1の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
画像を受け付ける画像受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置と該位置に配置されるべき図形が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から図形を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている該図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、
前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定し、前記決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定し、前記決定された第1の位置と前記決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御し、前記情報に基づいて、前記決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定し、前記決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の前記第2の位置以外の位置に、前記位置に対応して記憶された前記記憶手段内の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成し、前記生成された画像が出力されている
ことを特徴とする情報埋込媒体。
【請求項10】
情報が埋め込まれている媒体である情報埋込媒体の画像が受け付けられたならば、情報を埋め込むべき図形の位置と前記位置に配置されるべき図形が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像から図形を抽出し、前記抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている前記図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元することが可能である
ことを特徴とする情報埋込媒体。
【請求項11】
コンピュータを、
画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形に類似する図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、
前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に第2の図形を配置し、その他の位置には第1の図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像から第2の図形を抽出する抽出手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記抽出手段によって抽出された第2の図形の位置から、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、
前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
画像に埋め込むべき情報を受け付ける情報受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置である第1の位置を決定する第1の位置決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された複数の第1の位置に配置し得る可能性のある図形である第1の図形を該第1の位置毎に決定する図形決定手段と、
前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置と前記図形決定手段によって決定された第1の図形を対応させて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報に基づいて、前記第1の位置決定手段によって決定された第1の位置のうち、第1の図形とは異なる図形である第2の図形の位置である第2の位置を決定する第2の位置決定手段と、
前記第2の位置決定手段によって決定された第2の位置に、前記第2の図形を配置し、前記記憶手段内の該第2の位置以外の位置に、該位置に対応して記憶された該記憶手段内の第1の図形を配置し、その他の位置に図形を配置した画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像を出力する画像出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。
【請求項14】
コンピュータを、
画像を受け付ける画像受付手段と、
情報を埋め込むべき図形の位置と該位置に配置されるべき図形が記憶されている記憶手段に記憶された図形の位置に基づいて、前記画像受付手段によって受け付けられた画像から図形を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された図形と前記記憶手段に記憶されている該図形の位置に対応している図形とを比較することによって、前記画像に埋め込まれた情報を復元する復元手段と、
前記復元手段によって復元された情報を出力する情報出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2013−109150(P2013−109150A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253997(P2011−253997)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】