説明

画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システム

【課題】複数の写真情報から電子アルバムを作成する場合に、簡易な構成で利用者の利便性を向上させると共に利用者に単調なイメージを感じさせることがなく、且つ、利用者の意図を反映した電子アルバムを自動で作成すること。
【解決手段】初期情報と写真データとに基づいて各写真情報の重要度を算出し、算出された重要度に基づいて複数枚ある写真情報から電子アルバムに使用する写真情報を自動で選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システムに関し、特に、画像処理装置における写真情報の加工処理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の普及に伴い、手軽に写真を撮る機会が増えてきている。利用者はこのデジタルカメラ等で撮影した画像をDVDやハードディスクドライブ等の記録媒体に記録させることにより撮り溜めておくことができる。そして、利用者は、PC(Personal Computer)等の情報処理端末を使用して撮り溜めておいた画像一枚一枚に「いつ、どこで、何を撮影したのか」などの題名を付加することにより、好きな時に電子アルバムを作成することができる。
【0003】
ところが、上述したデジタルカメラは手軽に写真を撮ることができる上に、大量の画像を記録させておくことができ、また、別の記録媒体にも画像を記録させることができるので、撮り溜めた画像の枚数は利用者が気付かない間に膨大な数になってしまうことがある。そのため、利用者がこれらに一枚一枚手作業で題名を付けて保存することは困難である。しかも、利用者はこの作業を撮影後にすぐ行わないと、どこで撮影したのか等の画像に関する情報を忘れてしまい、電子アルバムを作成することが困難となってしまう。
【0004】
そこで、このような困難を解決するものとして、自動で電子アルバムを作成する電子アルバム作成装置が考案され既に知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。このような電子アルバム作成装置はExif(Exchangeable image file format)等の撮影情報に基づいて画像にタイトルや文字情報を付加することにより電子アルバムを自動で作成するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような電子アルバム作成装置で電子アルバムを作成させるためには、利用者は撮り溜めておいた画像から電子アルバムに使用したい画像を予め選定しなければならない。画像の選定には、例えば、「構図が良いから」、「ピントが合っているから」、「人物が映っているから」などの理由が考えられるが、何れにしても画像を一枚一枚閲覧して目視で確認する必要がある。しかし、膨大な枚数の画像から電子アルバムに使用したい画像を目視により選定する作業には多くの時間と労力を要するといった問題がある。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数の写真情報から電子アルバムを作成する場合に、簡易な構成で利用者の利便性を向上させると共に利用者に単調なイメージを感じさせることがなく、且つ、利用者の意図を反映した電子アルバムを自動で作成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、撮影された画像情報に撮影した状況に関する情報及び画像に関する情報を含む付加情報が付加された写真情報から電子アルバムを作成する画像処理装置であって、前記写真情報を取得する写真取得部と、前記取得された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて状況別に分類する状況分類部と、前記付加情報に基づいて前記分類された写真情報の重要度を算出する重要度算出部と、前記算出された重要度に基づいて前記電子アルバムに使用する写真情報を選択する写真選択部と、前記選択された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて前記電子アルバムの各ページに分類するページ分類部と、前記分類された写真情報を各ページに配置する写真配置部とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の他の態様は、撮影された画像情報に撮影した状況に関する情報及び画像に関する情報を含む付加情報が付加された写真情報から電子アルバムを作成する画像処理プログラムであって、前記写真情報を取得するステップと、前記取得された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて状況別に分類するステップと、前記付加情報に基づいて前記分類された写真情報の重要度を算出するステップと、前記算出された重要度に基づいて前記電子アルバムに使用する写真情報を選択するステップと、前記選択された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて前記電子アルバムの各ページに分類するステップと、前記分類された写真情報を各ページに配置するステップとを実行することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の更に他の態様は、撮影された画像情報に撮影した状況に関する情報及び画像に関する情報を含む付加情報が付加された写真情報から電子アルバムを作成する画像処理システムであって、前記写真情報を取得する写真取得部と、前記取得された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて状況別に分類する状況分類部と、前記付加情報に基づいて前記分類された写真情報の重要度を算出する重要度算出部と、前記算出された重要度に基づいて前記電子アルバムに使用する写真情報を選択する写真選択部と、前記選択された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて前記電子アルバムの各ページに分類するページ分類部と、前記分類された写真情報を各ページに配置する写真配置部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の写真情報から電子アルバムを作成する場合に、簡易な構成で利用者の利便性を向上させると共に利用者に単調なイメージを感じさせることがなく、且つ、利用者の意図を反映した電子アルバムを自動で作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置のハードウェア構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置の初期値設定画面の表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る位置情報データベースのデータ構造の例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像情報データベースのデータ構造の例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像情報データベースのデータ構造の例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るテンプレートデータベースのデータ構造の例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る背景データベースのデータ構造の例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が電子アルバムを作成する処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が電子アルバムを作成する処理のうち、写真情報を状況別に分類する処理手順を模式的に示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が電子アルバムを作成する処理のうち、分類された写真情報から電子アルバムに使用する写真情報を選択する処理手順を模式的に示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が電子アルバムを作成する処理のうち、電子アルバムに使用する写真情報を各ページに分類する処理手順を模式的に示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が電子アルバムを作成する処理のうち、各ページに分類された写真情報をテンプレートに配置する処理手順を模式的に示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が電子アルバムを作成する処理のうち、テンプレートに配置された写真情報にコメントを挿入し、背景を設定する処理手順を模式的に示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が取得した写真情報を状況別に分類する処理手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を模式的に示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が状況別に分類した写真情報の重要度を算出する処理手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報の画質に基づいて重要度の加減算を行う処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態に係る写真情報の構図の判定に用いる三分割構図法を示す図である。
【図21】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が算出された重要度に基づいて電子アルバムに使用する写真情報を選択する処理手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報に対して位置検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報に対して位置検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を模式的に示す図である。
【図24】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報に対して人物検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が写真情報に対して人物検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を模式的に示す図である。
【図26】本発明の実施形態に係る電子アルバム作成装置が作成した電子アルバム内の写真の完成例を示す図である。
【図27】本発明の実施形態に係る写真情報に付加されている写真データの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、電子アルバム作成装置の例として、複数の写真情報から電子アルバムに使用する写真情報を選択し、選択された写真情報を撮影状況や1ページ当たりの枚数に応じて各ページに配置することにより、電子アルバムを自動で作成する電子アルバム作成装置を例として説明する。尚、本実施形態において“状況”とは、例えば、「遠足での、自由行動時間における、特定の建物内で撮影」などといったことが挙げられる。つまり、複数枚ある写真の中で、撮影した場所と時間が近く、同じものが写っている写真同士は同じ状況で撮影されたものであると判断される。
【0013】
尚、本実施形態に係る写真情報はデジタルカメラ等の撮像装置により被写体を撮影することにより作成され、その写真情報には、撮影した時の撮影日時、GPS(Global Positioning System)情報、撮影方向、写真情報の解像度やピクセル数等の写真データが付加されて記録されている。このような写真データが付加された写真情報の形式には例えば、Exif(Exchangeable image file format)等がある。この写真データのフォーマットは、図27に示す通りであり、「画像に関する情報」と「撮影した状況に関する情報」とに分けることができる。
【0014】
図1は本実施系に係る電子アルバム作成装置1のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。図1に示すように本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
【0015】
CPU10は演算手段であり、電子アルバム作成装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
【0016】
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが電子アルバム作成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが電子アルバム作成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
【0017】
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がRAM20にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0018】
尚、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、SD(Secure Digital)メモリーカード等の外部記憶媒体から写真情報を直接読み込むためのインタフェースや、ネットワーク経由で外部から写真情報を受け取るためのネットワークインタフェースを備える。これらのインタフェースは図1に示すI/F50により実現される。
【0019】
次に、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1の機能構成について図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、写真取得部100、写真選択部110、写真グルーピング部120、アルバム作成部130、表示部140、顔認識システム150、画像類似度測定システム160、位置情報データベース170、画像情報データベース180、テンプレートデータベース190及び背景データベース200により構成されている。
【0020】
写真取得部100は、外部記憶媒体から若しくはネットワーク経由で写真情報を取得する。写真選択部110は、画質計算部111、指定画像検出部112、重要度算出部113、特徴画像抽出部114を備え、電子アルバムに使用する写真情報を選択する機能を提供する。
【0021】
画質計算部111は、写真情報全体の構図の良し悪しの判定やピントが合っているか否かの判定、前後の写真情報との類似度の判定を行う。指定画像検出部112は、ユーザが予め指定した画像と類似している画像が写真情報上に存在するか否かの判定を行う。
【0022】
重要度算出部113は、画質計算部111や指定画像検出部112の判定結果に基づいて重要度の算出を行い、算出された重要度に基づいて電子アルバムに使用する写真情報を選択する。ここで、重要度とは、電子アルバムに使用する写真情報を選択するための基準となるパラメータであり、重要度が高ければ高いほど、電子アルバムに使用する写真情報として選択される可能性が高いことを表す。
【0023】
特徴画像抽出部114は、写真情報から特徴的な画像を抽出し、抽出された特徴画像を画質計算部111が構図の良し悪しの判定に用いたり、指定画像検出部112が指定画像の有無の判定に用いることができる。
【0024】
写真グルーピング部120は、画像検索部121、状況分類部122、ページ分類部123、特徴画像抽出部124を備え、状況が類似するもの同士で写真情報を状況別に分類し、電子アルバムの各ページに写真情報を割り当てる機能を提供する。画像検索部121は、特徴画像抽出部124により抽出された特徴画像と画像情報データベース180に格納されている画像とを比較することにより画像情報データベース180からキーワードを抽出する。
【0025】
状況分類部122は、写真取得部100が取得した写真情報を撮影日時順に並べた後に状況別に分類する。ページ分類部123は、写真選択部110で選択された写真情報を状況分類部122による分類よりも更に細かく状況別に分類し、分類された写真情報を各ページに割り当てる。特徴画像抽出部124は、写真情報から特徴的な画像を抽出する。特徴が像抽出部124によって抽出された特徴画像は、画像検索部121が後述する画像検索に用いる。
【0026】
アルバム作成部130は、コメント挿入部131、写真配置部132、背景選択部133を備え、ページ分類部123で各ページに割り当てられた写真情報を加工して電子アルバムとして仕上げる機能を提供する。コメント挿入部131は、写真データに含まれる撮影位置情報や撮影した人物、写真情報に写っている特徴画像などに基づいて写真情報毎にコメントを挿入する。
【0027】
写真配置部132は、ページ分類部123で割り当てられた写真情報を各ページに配置するためのテンプレートをテンプレートデータベース190から選択し、そのテンプレートに合わせて写真情報を配置する。背景選択部133は、背景データベース200から背景を選択して、選択された背景を各写真情報に設定する。
【0028】
表示部140は、初期値設定部141、閲覧部142、編集部143を備え、電子アルバム作成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、ユーザが電子アルバム作成装置1を直接操作し、若しくは電子アルバム作成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースとして機能する。表示部140は、図1に示すLCD60及び操作部70によって実現される。
【0029】
初期値設定部141は、初期情報を入力するための初期値設定画面を閲覧部142に表示させて、ユーザが入力した初期情報を初期値として設定する。ユーザが初期情報を入力することにより、その初期情報を含む写真情報は、優先的に電子アルバムに使用する写真情報として選択される。
【0030】
初期情報としては、人物指定、状況指定、画像指定、位置指定、キーワード指定、必須写真指定等が挙げられる。即ち、これらの指定項目を含む写真情報は、無条件に重要度が加算される等により優先的に選択されることになる。図3に初期値設定画面の表示例を示す。図3に示す例では、初期情報として、人物指定には「Aさん」及びそれに対応する人物の顔画像、状況指定には「Aさんの入社式」、キーワード指定には「○○○株式会社本社」、指定画像には「▲」、必須写真には「写真1」が入力されていることがわかる。
【0031】
閲覧部142は、初期値設定画面の表示や完成した電子アルバムのチェック画面の表示、完成した電子アルバムの修正画面の表示を行う。編集部143は、完成した電子アルバムのチェック画面や修正画面を閲覧部142に表示させて、ユーザの操作に応じて電子アルバムのチェックや修正を行う。
【0032】
顔認識システム150は写真情報から人物の顔画像を検索して抽出する。画像類似度測定システム160は、特徴画像抽出部114や特徴画像抽出部124、顔認識システム150により抽出された特徴画像や顔画像と画像情報データベース180に格納されている画像との類似度を測定する。
【0033】
位置情報データベース170(以下、「位置情報DB170」とする)は、写真データの撮影位置情報から撮影位置を特定するためのデータベースであって、位置情報DB170には撮影位置情報と撮影位置とが関連付けられて登録されている。
【0034】
図4に位置情報DB170のデータ構造の例を示す。図4に示す例では、撮影位置情報が「緯度」と「経度」によって定められており、各撮影位置情報に対応する撮影位置が登録されていることがわかる。
【0035】
画像情報データベース180(以下、「画像情報DB180」とする)は、特徴画像抽出部114や特徴画像抽出部124、顔認識システム150により抽出された特徴画像や顔画像に対応するキーワードを特定するためのデータベースであって、画像識別情報とキーワードとが関連付けられて登録されている。
【0036】
図5及び図6に画像情報DB180のデータ構造の例を示す。図5は、画像情報DB180に格納されているテーブルのうち、画像とキーワードとを関連付けるテーブルであり、各画像の識別情報、格納場所及びその画像に対応するキーワードが登録されている。図6は、画像情報DB180に格納されているテーブルのうち、画像と人物名とを関連付けるテーブルであり、各画像の識別情報、格納場所及びその画像に対応する人物名が登録されている。以下では、画像情報DB180を利用する際には、図5及び図6における画像識別情報と画像格納場所とをまとめて画像情報として扱う。
【0037】
テンプレートデータベース190(以下、「テンプレートDB190」とする)は、電子アルバムの1ページ当たりの写真情報の枚数とそのページにおける各写真情報の配置パターンから、そのページに写真情報を配置するためのテンプレートを特定するためのデータベースである。テンプレートDB190には、1ページ当たりの写真情報の枚数、各写真情報の配置パターン、テンプレート識別情報及びテンプレートデータの格納場所が関連付けられて登録されている。
【0038】
図7にテンプレートDB190のデータ構造の例を示す。図7に示す例では、配置パターンが「日時の順番−重要度の順番−向き」によって定められており、各配置パターンに対応するテンプレート識別情報が登録されていることがわかる。
【0039】
背景データベース200(以下、「背景DB200」とする)は、写真情報の色情報からその写真情報の背景を特定するためのデータベースであって、写真情報の色情報と背景とが関連付けられて登録されている。図8に背景DB200のデータ構造の例を示す。
【0040】
図8に示す例では、色情報が「彩度」、「明度」及び「色相」によって定められており、各色情報に対応する背景識別情報及び背景情報の格納場所が登録されている。
【0041】
このように構成された電子アルバム作成装置1において、本実施形態に係る要旨の一つは、電子アルバム作成装置1が初期情報と写真データとに基づいて各写真情報の重要度を算出し、算出された重要度に基づいて複数枚ある写真情報から電子アルバムに使用する写真情報を自動で選択することにある。これにより、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1はユーザが所望する写真情報を使用した電子アルバムを自動で作成することができる。
【0042】
さらに、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、算出された重要度や初期情報、写真データに基づいて、選択された写真情報の各ページへの割り当てや割り当てられた写真情報を配置するためのテンプレートの選択、各写真情報へのコメントの挿入を自動で行うことができる。これにより、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、ユーザに単調なイメージを感じさせることがなく、且つ、ユーザの意図を反映した電子アルバムを自動で作成することができる。
【0043】
次に、本実施形態に係るアルバム作成装置1が電子アルバムを作成する処理について図9〜図14を参照して説明する。図9は本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が電子アルバムを作成する処理手順を示すフローチャートである。図10〜図14は本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が電子アルバムを作成する処理手順を模式的に示す図である。図10〜図14においては、写真情報を長方形で示し、長方形の中に記載されている数字は撮影日時の順番を示し、同じ色の長方形は同じ状況で撮影されたことを示している。
【0044】
図9に示すように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が電子アルバムを作成するにはまず、写真取得部100が写真情報を取得する(S901)。この時のイメージとしては図10に示すS1001である。
【0045】
そして、状況分類部122は、写真取得部100が取得した写真情報を撮影日時順に並べた後に状況別に分類する(S902)。この時のイメージとしては図10に示すS1002、S1003である。図10に示す例では、写真取得部100が取得した写真情報は最終的に、状況1、状況2及び状況3の3種類の状況に分類され、それぞれ、8枚、12枚、8枚に分類されていることがわかる。
【0046】
写真情報が状況別に分類されたら、重要度算出部113は、分類された状況毎に重要度に基づいて電子アルバムに使用する写真情報を選択する(S903)。この時のイメージとしては図11に示す通りである。図11に示す例では、状況1からは4枚、状況2からは6枚、状況3からは3枚が選択されていることがわかる。このように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、分類された状況毎に写真情報を選択するので、同じ状況の写真情報ばかりが選択されることを避けることができる。
【0047】
写真情報の選択が終了すると、ページ分類部123は、選択された写真情報を更に細かく状況別に分類し、分類された写真情報を各ページに割り当てる(S904)。この時のイメージとしては図12に示す通りである。図12に示す例では、状況1においては、状況1−1と状況1−2の2種類の状況に更に分類され、それぞれ、3枚と1枚に分類されていることがわかる。また、状況2においては、状況2−1と状況2−2の2種類の状況に更に分類され、それぞれ、2枚と4枚に分類されていることがわかる。また、状況3においては、分類は行われずにそのままであることがわかる。
【0048】
このように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、選択された写真情報を更に細かく状況別に分類するので、同じページには状況がより類似した写真情報が割り当てられることになる。従って、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1はユーザにとって観賞しやすい電子アルバムを作成することができる。
【0049】
次に、写真配置部132は、1ページ当たりの写真情報の枚数、配置パターンとして定えられている「各写真情報の撮影日時順、各写真情報の重要度の順番、各写真情報の向き」に基づいて、該当するテンプレートを図7に示すテンプレートDB190から選択し、S904で割り当てられた写真情報を選択されたテンプレートに合わせて配置する(S905)。
【0050】
この時のイメージとしては図13に示す通りである。図13では、状況1−1を例として挙げている。図13に示す例では、状況1−1は、写真情報の枚数が「3枚」であり、配置パターンとして「日時の順番―重要度の順番―写真情報の向き」の組み合わせが「1番目―2番目―横」、「2番目―1番目―縦」、「3番目―3番目―横」であることがわかる。そして、図7に示すテンプレートDB190から上記枚数と配置パターンに該当するテンプレート1が選択され、そのテンプレートに合わせて写真情報が配置されていることがわかる。
【0051】
このように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、1ページ当たりの写真の枚数と配置パターンにより、各ページのテンプレートを選択するので、ユーザに単調なイメージを感じさせることのない電子アルバムを作成することができる。
【0052】
また、図13に示すように、テンプレートDB190に登録されているテンプレートは、重要度が高い写真情報であるほどサイズを大きくして配置するようになっている。従って、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、ユーザの意図を反映して写真情報を配置することができる。
【0053】
尚、テンプレートDB190に登録されているテンプレートの写真配置部分のサイズは、重要度の大小に応じて、時間変化と共に変化するように構成されていても良い。また、写真配置部分が時間変化と共に移動するように構成されていても良い。このような構成とすることにより、ユーザはより単調なイメージを感じることがなくなる。
【0054】
各ページに写真情報が配置されたら、背景選択部133は各写真情報の「彩度」、「明度」、「色相」に基づいて、図8に示す背景DB200から背景を選択して設定する(S906)。
【0055】
ここで、各写真情報の「彩度」、「明度」、「色相」を決定する方法について説明する。これに関する方法はいくつか考えられるが、一つ目は、写真情報の全画素の「彩度」、「明度」、「色相」の平均をそれぞれ求め、この平均値をその写真情報の「彩度」、「明度」、「色相」とする方法である。
【0056】
その他には、「彩度」、「明度」、「色相」の全領域をそれぞれ複数に区切り、写真情報の各画素の「彩度」、「明度」、「色相」が属する領域を全画素についてカウントし、カウントの結果、属する画素が最も多い領域のそれぞれの代表値をその写真情報の「彩度」、「明度」、「色相」とする方法等がある。尚、各領域の代表値は予め設定されているものとする。
【0057】
この時のイメージとしては図14に示す通りである。図14に示す例では、各写真情報の「彩度」、「明度」、「色相」の組み合わせが、写真情報3においては「η」、「θ」、「ι」であり、写真情報13においては「κ」、「λ」、「μ」であり、写真情報20においては、「ν」、「ξ」、「ο」であるため、図8に示す背景DB200からそれぞれ、背景1、背景2、背景3が選択されていることがわかる。
【0058】
このように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、「彩度」、「明度」、「色相」に基づいて、各写真の背景を設定するので、ユーザに単調なイメージを感じさせることのない電子アルバムを作成することができる。
【0059】
尚、図8や図9のS906では、背景の選択には色情報として「彩度」、「明度」、「色相」のみを使用する例について説明したが、その他の写真データを使用しても良く、例えば、写真情報の複雑度や、撮影時間帯、撮影時期などを使用することもできる。このような構成とすることにより、ユーザはより単調なイメージを感じることがなくなる。
【0060】
背景の設定が終了すると、コメント挿入部131は各写真情報にコメントを挿入し(S907)、電子アルバム作成装置1は電子アルバムの作成処理を完了する。この時のイメージとしては図14に示す通りであり、各写真情報にコメントが挿入されていることがわかる。
【0061】
次に、図9に示したS902の処理、つまり、電子アルバム作成装置1が取得した写真情報を状況別に分類する処理について図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る電子アルバ作成装置1が取得した写真情報を状況別に分類する処理手順を示すフローチャートである。
【0062】
図15に示すように電子アルバム作成装置1が取得した写真情報を状況別に分類するにはまず、状況分類部122は、写真情報の写真データに含まれる撮影日時に関する情報に基づいて、写真取得部100が取得した写真情報を撮影日時順に並べる(S1501)。
【0063】
そして、状況分類部122は、撮影日時順に並べられた複数枚の写真情報から1枚選択し、選択した写真情報(以下、「注目している写真情報」とする)とその一つ前の写真情報との類似度を画像類似度測定システム160に測定させる(S1502)。ここで、類似度の測定は、特徴画像抽出部124が、注目している写真情報とその一つ前の写真情報から特徴画像を抽出し、抽出された特徴画像を画像類似度測定システム160が比較することにより行われる。類似度測定の具体的な処理については公知のアルゴリズムを用いることができるので、これについての詳細は省略する。
【0064】
S1502の測定結果に基づいて、状況分類部122は、注目している写真情報とその一つ前の写真情報とが類似していると判定した場合(S1503/YES)には、写真情報の写真データに含まれる撮影日時に関する情報に基づいて、注目している写真情報の撮影日時とその一つ前の写真情報の撮影日時とが一定以上異なるか判定する(S1505)。
【0065】
写真情報の類似度が高い写真情報同士はお互いに類似した状況であると考えられるため、S1502の処理のように、写真情報の類似度に基づいて状況分類を行うようにすれば、複数枚の写真情報を適切に状況別に分類することができる。
【0066】
また、撮影日時が近い写真情報同士はお互いに類似した状況であると考えられるため、S1505の処理のように、撮影日時に基づいて状況分類を行うようにすれば、複数枚の写真情報を適切に状況別に分類することができる。
【0067】
一方、S1502の測定結果に基づいて、状況分類部122は、注目している写真情報とその一つ前の写真情報とが類似していないと判定した場合(S1503/NO)には、写真情報の写真データに含まれる撮影位置に関する情報に基づいて、注目している写真情報の撮影位置とその一つ前の写真情報の撮影位置とが一定以上異なるか判定する(S1504)。
【0068】
尚、撮影位置が近い写真情報同士はお互いに類似した状況であると考えられるため、S1504の処理のように、撮影位置に基づいて状況分類を行うようにすれば、複数枚の写真情報を適切に状況別に分類することができる。
【0069】
そして、状況分類部122は、注目している写真情報の撮影位置とその一つ前の写真情報の撮影位置とが一定以上異ならないと判定した場合(S1504/NO)には、上述したS1505の判定を行う。S1505の処理において、状況分類部122は、注目している写真情報の撮影日時とその一つ前の写真情報の撮影日時とが一定以上異ならないと判定した場合(S1505/NO)には、注目している写真情報とその一つ前の写真情報とが同じ状況であると判断する(S1509)。
【0070】
他方、状況分類部122が注目している写真情報の撮影日時とその一つ前の写真情報の撮影日時が一定以上異なると判定した場合(S1505/YES)、画像検索部121は、注目している写真情報の特徴画像に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する(S1506)。また、状況分類部122が注目している写真情報の撮影位置とその一つ前の写真情報の撮影位置とが一定以上異なると判定した場合(S1504/YES)にもS1506の処理を行う。S1506の処理については図16及び図17を参照して後述する。
【0071】
そして、状況分類部122は、注目している写真情報のキーワードと一つ前の写真情報のキーワードとが一致するか判定し(S1507)、注目している写真情報のキーワードと一つ前の写真情報のキーワードとが一致すると判定した場合(S1507/YES)には、注目している写真情報とその一つ前の写真情報とが同じ状況であると判断する(S1509)。
【0072】
一方、状況分類部122は、注目している写真情報のキーワードと一つ前の写真情報のキーワードとが一致しないと判定した場合(S1507/NO)には、注目している写真情報とその一つ前の写真情報とが異なる状況であると判断する(S1508)。
【0073】
尚、後述する図16及び図17に示すキーワードを設定する処理を考慮すると、キーワードが同じ写真情報同士はお互いに類似した状況であると考えられるため、S1507の処理のように、キーワードに基づいて状況分類を行うようにすれば、複数枚の写真情報を適切に状況別に分類することができる。
【0074】
状況分類部122は、写真取得部100が取得した全写真情報において、一つ前の写真との組み合わせについて状況判断を終了するまで(S1511/NO)、他の写真情報についてもS1502〜S1509と同様の処理を行う(S1510)。全写真情報について状況判断が終了すると(S1511/YES)、状況分類部122は、お互いに類似する写真情報同士でグループ化し(S1512)、電子アルバム作成装置1は状況別に分類する処理を終了する。尚、図15においては、撮影位置、撮影日時、キーワードに基づいて状況分類を行ったが、他の写真データやその他の組み合わせに基づいて状況分類を行っても良い。
【0075】
ここで、画像検索部121が注目している写真情報の特徴画像に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理、つまり、図15におけるS1506の処理について図16及び図17を参照して説明する。
【0076】
図16は本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を示すフローチャートである。図17は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を模式的に示す図である。
【0077】
図16に示すように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して画像検索を行い、その写真情報にキーワードを設定するにはまず、特徴画像抽出部124は、注目している写真情報から特徴画像を抽出する(S1601)。この時のイメージとしては図17に示すS1701〜S1703である。尚、図15のS1502の類似度測定の処理の際に抽出した特徴画像を使用するようにすれば、S1601の処理は行わなくても良い。
【0078】
次に、画像検索部121は、抽出された特徴画像と画像情報DB180に格納されている画像との類似度を画像類似度測定システム160に測定させることにより、その特徴画像の画像検索を行う(S1602)。この時のイメージとしては図17に示すS1704〜S1706である。
【0079】
S1602における類似度測定の結果から、画像検索部121は、画像情報DB180に格納されている画像のうち最も類似度の高い画像を、S1601で抽出された特徴画像として特定する(S1603)。この時のイメージとしては図17に示すS1707〜S1709であり、特徴画像1は画像1として、特徴画像2は画像2として、特徴画像3は画像3として特定されていることがわかる。
【0080】
画像検索部121は、図5に示す画像情報DB180の対応関係を参照して、S1603の処理で特定された画像に対応するキーワードを抽出し、抽出されたキーワードをその特徴画像のキーワードとしてこれを画像検索の検索結果とする(S1604)。
【0081】
この時のイメージとしては図17に示すS1710〜S1712である。図17に示す例では、画像検索の検索結果は、特徴画像1については「BBB」、「CCC」、「DDD」であり、特徴画像2ついては「AAA」、「BBB」であり、特徴画像3については「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」であることがわかる。
【0082】
そして、画像検索部121は、抽出された全特徴画像について検索結果が得られるまで、他の特徴画像についてもS1602〜S1604と同様の処理を行う(S1605/NO)。全特徴画像について検索結果が得られると(S1605/YES)、状況分類部122は、得られた検索結果から夫々のキーワードの重複回数をカウントする(S1606)。
【0083】
カウントの結果、状況分類部122は、最も重複回数が多いキーワードを注目している写真情報のキーワードとして設定して(S1607)、電子アルバム作成装置1は画像検索及びキーワード設定の処理を終了する。
【0084】
この時のイメージとしては図17に示すS1713及びS1714である。図17に示す例では、重複回数は、「AAA」については1回、「BBB」については3回、「CCC」については2回、「DDD」については2回、「EEE」については1回であることがわかる。また、図17に示す例では、最も重複回数が多いキーワードは「BBB」であるため、「BBB」がキーワードとして設定されていることがわかる。
【0085】
次に、図9に示したS903の処理、つまり、電子アルバム作成装置1が状況別に分類した写真情報から電子アルバムに使用する写真情報を選択する処理について図18及び図21を参照して説明する。図18は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が状況別に分類した写真情報の重要度を算出する処理手順を示すフローチャートである。図21は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が算出された重要度に基づいて電子アルバムに使用する写真情報を選択する処理手順を示すフローチャートである。
【0086】
まず、図18を参照して、電子アルバム作成装置1が状況別に分類した写真情報の重要度を算出する処理について説明する。重要度算出部113は、写真データとして重要度を写真情報に付加する(S1801)。このとき、重要度は全ての写真情報について共通のデフォルト値に設定されているものとする。
【0087】
次に、重要度算出部113は、注目している写真情報が必須写真として指定されているか否かの判定を行う(S1802)。ここで、必須写真であるか否かは、電子アルバムの作成に際して、ユーザが表示部140を操作することにより、図3に示す画面において初期値として予め指定することにより決定されている。
【0088】
重要度算出部113は、注目している写真情報を必須写真であると判定した場合(S1802/YES)には、その写真情報の重要度を最大に更新する(S1803)。一方、重要度算出部113は、注目している写真情報を必須写真ではないと判定した場合(S1802/NO)には、その写真情報の画質に基づいて重要度の算出を行う(S1804)。
【0089】
ここで、重要度算出部113は、写真情報の画質に基づいて重要度の算出を行う処理について図19を参照して説明する。図19は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報の画質に基づいて重要度の算出を行う処理手順を示すフローチャートである。
【0090】
図19に示すように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報の画質に基づいて重要度の算出を行うにはまず、画質計算部111は、注目している写真情報の写真データから画素数を取得し(S1901)、取得した画素数が一定値以上であるか否か判定する(S1902)。
【0091】
画質計算部111が画素数は一定値以上ではないと判定した場合(S1902/NO)には、重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度を減算して(S1903)する。そして、画質計算部111は注目している写真情報からエッジを検知する(S1904)。一方、画質計算部111は、画素数は一定値以上であると判定した場合(S1902/YES)には、そのままS1904の処理を行う。
【0092】
そして、S1904の結果から、画質計算部111は、一定以上のエッジが存在するか否か判定し(S1905)、一定以上のエッジが存在すると判定した場合(S1905/YES)には、電子アルバム作成装置1は画質に基づく重要度の算出処理を終了する。
【0093】
一方、画質計算部111が一定以上のエッジが存在しないと判定した場合(S1905/NO)には、重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度を減算する(S1906)。そして、画質計算部111は注目している写真情報の構図が良いか否か判定する(S1907)。
【0094】
ここで、構図の良し悪しの判定には、例えば、図20に示すような三分割構図等を用いることにより判定する方法がある。三分割構図法とは、図20に示すように写真情報を縦横三分割した線の交点上に特徴画像が存在すれば、その写真情報の構図が良いと判定する方法である。この他、構図の良し悪しの判定には、三角構図法や日の丸構図法、曲線構図法等の方法が用いられるがこれらに限られるものではない。
【0095】
そして、画質計算部111が構図が良いと判定した場合には(S1907/YES)、重要度算出部113は、その写真情報の重要度を加算し(S1908)、電子アルバム作成装置1は画質に基づく重要度の算出処理を終了する。
【0096】
尚、図19においては、画素数、エッジ及び構図に着目して重要度の算出を行う処理について説明したが、画質に関する他の写真データやその他の組み合わせに基づいて重要度の算出が行われるように構成されていても良い。
【0097】
画質に基づく重要度の算出処理(S1804)が終了したら、次に、指定画像検出部112は、注目している写真情報に予め指定されている人物が存在するか否か判定する(S1805)。指定画像検出部112が指定人物が存在すると判定した場合には(S1805/YES)、重要度算出部113は、その写真情報の重要度を加算して(S1806)次の処理(S1807)に移行する。
【0098】
一方、指定画像検出部112は、指定人物が存在しないと判定した場合には(S1805/NO)、そのまま次の処理(S1807)に移行する。ここで、注目している写真情報に指定人物が存在するか否かの判定は、指定画像検出部112が、顔認識システム150に人物の顔を検索させ、検索された人物の顔と指定人物の顔画像の類似度を画像類似度測定システム160に測定させる。そして、指定画像検出部112は、類似度測定の結果に基づいて、検出された顔が指定人物であるか否か判定することにより行われる。
【0099】
指定人物の有無に基づく重要度の算出処理(S1805、S1806)が終了したら、指定画像検出部112は、注目している写真情報に予め指定されている特徴画像が存在するか否か判定する(S1807)。指定画像検出部112が指定された特徴画像が存在すると判定した場合には(S1807/YES)、重要度算出部113は、その写真情報の重要度を加算して(S1808)次の処理(S1809)に移行する。
【0100】
一方、指定画像検出部112は、指定された特徴画像が存在しないと判定した場合には(S1807/NO)、そのまま次の処理(S1809)に移行する。ここで、指定された特徴画像が存在するか否かの判定は、特徴画像抽出部114が注目している写真情報から特徴画像を抽出し、指定画像検出部112が、抽出された特徴画像と指定された画像の類似度を画像類似度測定システム160に測定させる。そして、指定画像検出部112は、類似度測定の結果に基づいて、抽出された特徴画像が指定された画像であるか否か判定することにより行われる。
【0101】
指定画像の有無に基づく重要度の算出処理(S1807、S1808)が終了したら、次に、重要度算出部113は、注目している写真情報に予め指定されているキーワードが含まれるか否か判定する(S1809)。重要度算出部113は、指定されたキーワードが含まれると判定した場合には(S1809/YES)、その写真情報の重要度を加算して(S1810)次の処理(S1811)に移行する。
【0102】
一方、重要度算出部113は、指定されたキーワードが含まれないと判定した場合には(S1809/NO)、そのまま次の処理(S1811)に移行する。ここで、指定されたキーワードが含まれるか否かの判定は、重要度算出部113が、図16に示すS1604及び図17に示すS1710〜S1712による画像検索の結果で得られたキーワードと予め指定されたキーワードとを比較することにより行われる。
【0103】
指定キーワードの有無に基づく重要度の算出処理(S1809、S1810)が終了したら、重要度算出部113は、これまでの算出処理に基づいて、注目している写真情報の重要度を更新する(S1811)。そして、電子アルバム作成装置1は、全ての写真情報について重要度の更新が終了するまでS1802〜S1811と同様の処理を繰り返し(S1812/NO)、終了したら(S1812/YES)電重要度の算出処理を終了する。
【0104】
重要度の算出処理が終了すると、電子アルバム作成装置1は、図18において算出された重要度に基づいて、電子アルバムに使用する写真情報を選択する。本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が算出された重要度に基づいて電子アルバムに使用する写真情報を選択するにはまず、図21に示すように、画質計算部111は、撮影日時順に並べられた複数枚の写真情報から1枚選択し、選択した写真情報(以下、「注目している写真情報」とする)とその一つ前の写真情報及び後の写真情報との類似度を画像類似度測定システム160に測定させる(S2101)。ここで、類似度の測定は、図15のS1502の処理と同様に行うことができる。
【0105】
次に、画質計算部111は、S2101において測定された類似度に基づいて、注目している写真情報とその一つ前の写真情報及び後の写真情報とが類似しているか判定する(S2102)。画質計算部111が注目している写真情報とその一つ前の写真情報及び後の写真情報とが類似していないと判定した場合には(S2102/NO)、重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度が閾値以上であるか否か判定する(S2105)
【0106】
一方、画質計算部111が注目している写真情報とその一つ前の写真情報及び後の写真情報とが類似していると判定した場合には(S2102/YES)、重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度がその一つ前及び後の写真情報の重要度より高いか否か判定する(S2103)。重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度がその一つ前及び後の写真情報の重要度よりも高くないと判定した場合には(S2103/NO)、注目している写真情報の重要度が閾値以上であるか否か判定する(S2105)
【0107】
一方、重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度がその一つ前及び後の写真情報の重要度よりも高いと判定した場合には(S2103/YES)、注目している写真情報の重要度を加算し、その一つ前の写真情報及び後の写真情報の重要度を減算する(S2104)。そして、重要度算出部113は注目している写真情報の重要度が閾値以上であるか否か判定する(S2105)。
【0108】
重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度が閾値以上であると判定した場合には(S2105/YES)、注目している写真情報を電子アルバムに使用する写真情報として設定する(S2106)。一方、重要度算出部113は、注目している写真情報の重要度が閾値以上でないと判定した場合には(S2105/NO)、注目している写真情報を電子アルバムに使用しない写真情報として設定する(S2107)。
【0109】
電子アルバム作成装置1は、全ての写真情報について電子アルバムに使用するか否かの設定処理が施されるまで(S2109/NO)、他の写真情報についてもS2101〜S2107の処理を繰り返す(S2108)。全写真情報において、一つ前後の写真との組み合わせについて上記設定が終了したら(S2109/YES)、重要度算出部113は電子アルバムに使用する写真情報として設定された写真情報を選択する(S2110)。そして、電子アルバム作成装置1は電子アルバムに使用する写真情報を選択する処理を終了する。
【0110】
次に、図9に示したS904の処理、つまり、電子アルバム作成装置1が、選択された写真情報を各ページに割り当てる処理について説明する。但し、この処理は、状況分類部122による図15及び図16に示す状況分類と同様の処理をページ分類部123が行うことにより実現されるため、詳細は省略する。
【0111】
ページ分類部123が選択された写真情報を各ページに割り当てる処理は、状況分類部122による状況分類と同様であるが、上述したように状況分類よりもさらに類似した写真情報同士で分類する必要がある。そのため、この処理においては、状況分類部122による状況分類の場合よりも、類似度測定や撮影位置、撮影日時等の閾値をより細かく設定する。
【0112】
次に、図9に示したS907の処理、つまり、電子アルバム作成装置1が、各写真情報にコメントを挿入する処理について説明する。コメントの挿入は、位置検索により得られる撮影位置と人物検索により得られる人物名をキーワードとして設定することにより行われる。
【0113】
まず、位置検索により得られる撮影位置をキーワードとして設定する処理について図22及び図23を参照して説明する。図22は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して位置検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を示すフローチャートである。図23は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して位置検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を模式的に示す図である。
【0114】
本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して位置検索を行い、その写真情報にキーワードを設定するにはまず、コメント挿入部131は、注目している写真情報の写真データから撮影位置情報を抽出する(S2201)。この時のイメージとしては図23に示すS2301である。次に、コメント挿入部131は、図4に示す位置情報DB170の対応関係を参照して、抽出された撮影位置情報の位置検索を行う(S2202)。この時のイメージとしては図23に示すS2302である。
【0115】
次に、コメント挿入部131は、抽出された撮影位置情報に対応するキーワードを位置情報DB170から抽出し、抽出されたキーワードを位置検索の検索結果とし(S2203)、位置検索によるキーワードとして設定する(S2203)。そして、電子アルバム作成装置1は位置検索によるキーワード設定の処理を終了する。この時のイメージとしては図23に示すS2303、S2304である。
【0116】
図23に示す例では、写真データから抽出された撮影位置情報が「緯度:α 経度:β」であるため、図4に示す位置情報DB170から抽出されたキーワードは「○○○株式会社本社」であることがわかる。そして、この「○○○株式会社本社」がキーワードとして設定されていることがわかる。
【0117】
次に、人物検索により得られる人物名をキーワードとして設定する処理について図24及び図25を参照して説明する。図24は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して人物検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を示すフローチャートである。図25は、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して人物検索を行い、その写真情報にキーワードを設定する処理手順を模式的に示す図である。
【0118】
本実施形態に係る電子アルバム作成装置1が写真情報に対して人物検索を行い、その写真情報にキーワードを設定するにはまず、顔認識システム150は、注目している写真情報から人物の顔画像を抽出する(S2401)。この時のイメージとしては図25に示すS2501である。
【0119】
次に、コメント挿入部131は、抽出された顔画像と画像情報DB180に格納されている顔画像との類似度を画像類似度測定システム160に測定させることにより、抽出された顔画像の人物検索を行う(S2402)。この時のイメージとしては図25に示すS2502である。
【0120】
S2402における類似度測定の結果を基に、コメント挿入部131は、画像情報DB180に格納されている顔画像のうち最も類似度の高い顔画像を、抽出された顔画像の真の顔画像として特定する(S2403)。この時のイメージとしては図25に示すS2503であり、抽出された人物の顔画像は顔画像1として特定されていることがわかる。
【0121】
コメント挿入部131は、図6に示す画像情報DB180の対応関係を参照して、S2403の処理で特定された顔画像に対応する人物名を抽出し、抽出された人物名を抽出された顔画像の人物名としてこれを人物検索の検索結果とする(S2404)。この時のイメージとしては図25に示すS2504であり、人物検索の検索結果は「Aさん」であることがわかる。
【0122】
コメント挿入部131は、抽出された全顔画像について検索結果が得られるまで、他の顔画像についてもS2402〜S2404と同様の処理を行い(S2405/NO)、全顔画像について検索結果が得られると(S2405/YES)、コメント挿入部131は、得られた検索結果をキーワードとして設定する(S2406)。そして、電子アルバム作成装置1は人物検索によるキーワード設定の処理を終了する。この時のイメージとしては、図25に示すS2505である。
【0123】
尚、図22〜図25では、コメントの挿入には位置検索によるキーワードと人物検索によるキーワードのみを使用する例について説明したが、図16及び図17に説明した画像検索により得られたキーワードを使用しても良い。
【0124】
このようにして設定されたキーワードを基に、コメント挿入部131は、注目している写真情報にコメントを挿入する。この時のイメージとしては図26に示すように、「Aさんを○○○株式会社本社にて撮影」がコメントとして挿入されていることがわかる。
【0125】
以上、説明したように、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、初期情報と写真データとに基づいて各写真情報の重要度を算出し、算出された重要度に基づいて複数枚ある写真情報から電子アルバムに使用する写真情報を自動で選択することができる。これにより、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、ユーザが所望する写真情報を使用した電子アルバムを自動で作成することができる。
【0126】
さらに、本実施形態に係る電子アルバム作成装置1は、算出された重要度や初期情報、写真データに基づいて、選択された写真情報の各ページへの割り当てや割り当てられた写真情報を配置するためのテンプレートの選択、各写真情報へのコメントの挿入を自動で行うことができる。これにより、ユーザに単調なイメージを感じさせることがなく、且つ、ユーザの意図を反映した電子アルバムを自動で作成することができる。
【符号の説明】
【0127】
1 電子アルバム作成装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 写真取得部
110 写真選択部
111 画質計算部
112 指定画像検出部
113 重要度算出部
114 特徴画像抽出部
120 写真グルーピング部
121 画像検索部
122 状況分類部
123 ページ分類部
124 特徴画像抽出部
130 アルバム作成部
131 コメント挿入部
132 写真配置部
133 背景選択部
140 表示部
141 初期値設定部
142 閲覧部
143 編集部
150 顔認識システム
160 画像類似度測定システム
170 位置情報データベース
180 画像情報データベース
190 テンプレートデータベース
200 背景データベース
【先行技術文献】
【特許文献】
【0128】
【特許文献1】特開2007−272428号公報
【特許文献2】特開2006−108999号公報
【特許文献3】特開2006−185262号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影された画像情報に撮影した状況に関する情報及び画像に関する情報を含む付加情報が付加された写真情報から電子アルバムを作成する画像処理装置であって、
前記写真情報を取得する写真取得部と、
前記取得された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて状況別に分類する状況分類部と、
前記付加情報に基づいて前記分類された写真情報の重要度を算出する重要度算出部と、
前記算出された重要度に基づいて前記電子アルバムに使用する写真情報を選択する写真選択部と、
前記選択された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて前記電子アルバムの各ページに分類するページ分類部と、
前記分類された写真情報を各ページに配置する写真配置部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
特徴画像とキーワードが関連付けられた画像情報データベースに格納されている特徴画像を、前記取得された写真情報から検索する画像検索を行い、前記画像検索において前記写真情報から前記特徴画像に類似する部分がヒットした場合、前記特徴画像に関連付けられているキーワードを取得する画像検索部を備え、
前記状況分類部は、前記取得されたキーワードに基づいて前記取得された写真情報を状況別に分類することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記撮影した状況に関する情報は、前記画像情報が撮影された位置に関する情報である撮影位置情報を含み、
前記状況分類部は、前記撮影位置情報に基づいて前記取得された写真情報を状況別に分類することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記撮影した状況に関する情報は、前記画像情報が撮影された日時に関する情報である撮影日時情報を含み、
前記状況分類部は、前記撮影日時情報に基づいて前記取得された写真情報を状況別に分類することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像に関する情報は前記写真情報の画質に関する情報である画質情報を含み、
前記画質情報に基づいて前記分類された写真情報の画質を計算する画質計算部を備え、
前記重要度算出部は、前記計算された画質に基づいて重要度を算出することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記電子アルバムを作成する前に、ユーザ操作により初期値として指定キーワードを設定する初期値設定部を備え、
前記重要度算出部は、前記分類された写真情報に前記設定された指定キーワードが含まれるか否か判定し、前記判定結果に基づいて重要度を算出することを特徴とする請求項2乃至5いずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像に関する情報は、前記写真情報の各画素の色に関する情報である色情報を含み、
背景情報と前記色情報とが関連付けられた背景データベースから、前記選択された写真情報の色情報に関連付けられている背景情報を選択する背景選択部を備えることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記撮影位置情報とキーワードとが関連付けられた位置情報データベースから、前記取得された写真情報の撮影位置情報に対応するキーワードを検索する位置検索を行い、前記位置検索において前記取得された写真情報の撮影位置情報に関連付けられているキーワードを取得し、前記画像検索されたキーワードと前記位置検索されたキーワードとに基づいて、前記選択された写真情報にコメントを挿入するコメント挿入部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
撮影された画像情報に撮影した状況に関する情報及び画像に関する情報を含む付加情報が付加された写真情報から電子アルバムを作成する画像処理プログラムであって、
前記写真情報を取得するステップと、
前記取得された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて状況別に分類するステップと、
前記付加情報に基づいて前記分類された写真情報の重要度を算出するステップと、
前記算出された重要度に基づいて前記電子アルバムに使用する写真情報を選択するステップと、
前記選択された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて前記電子アルバムの各ページに分類するステップと、
前記分類された写真情報を各ページに配置するステップと、
を実行することを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項10】
撮影された画像情報に撮影した状況に関する情報及び画像に関する情報を含む付加情報が付加された写真情報から電子アルバムを作成する画像処理システムであって、
前記写真情報を取得する写真取得部と、
前記取得された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて状況別に分類する状況分類部と、
前記付加情報に基づいて前記分類された写真情報の重要度を算出する重要度算出部と、
前記算出された重要度に基づいて前記電子アルバムに使用する写真情報を選択する写真選択部と、
前記選択された写真情報を、前記撮影した状況に関する情報に基づいて前記電子アルバムの各ページに分類するページ分類部と、
前記分類された写真情報を各ページに配置する写真配置部と、
を備えることを特徴とする画像処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図13】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図27】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図14】
image rotate

【図20】
image rotate

【図26】
image rotate