説明

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

【課題】編集用に作成された画像信号の画質を向上させる。
【解決手段】シーケンス判定部は、画像信号を構成する複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定し、フレーム補間部は、画像信号に対して、シーケンス判定部の判定結果に応じた画像処理を行う。本開示は、例えば、画像に対して画像処理を行う画像処理装置等に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関し、特に、例えば、編集用に作成された画像信号の画質を向上させるようにした画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のフレーム(又はフィールド)により構成される動画像に、新たなフレームを補間してフレームレートを向上させるフレーム補間処理が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このフレーム補間処理によれば、動画像を構成する各フレームの間に、新たなフレームを補間するため、各フレーム上のオブジェクトの動きを滑らかにすることができる。
【0004】
ところで、動画像を表す画像信号としては、主に、表示用に作成された画像信号(以下、表示用の画像信号ともいう)と、編集用に作成された画像信号(以下、編集用の画像信号ともいう)が存在する。
【0005】
表示用の画像信号としては、図1Aに示されるように、動画像を、それぞれ異なる複数のフレームにより構成したものが存在する。また、例えば、図1Bに示されるように、映画のフィルムのようなジャダー(がたつき)を生じさせるため、同一のフレームを連続して出現させるリピート回数として、3回と2回とを交互に繰り返すものが存在する。
【0006】
フレーム補間処理によれば、図1Aに示されるような動画像に対して、フレームを補間した場合には、フレーム上のオブジェクトの動きを、より滑らかにすることができる。
【0007】
また、例えば、図1Bに示されるような動画像に対して、フレームを補間した場合には、元々のジャダーを残しつつ、フレーム上のオブジェクトの動きを滑らかにすることができる。
【0008】
なお、編集用の画像信号としては、図1Cに示されるように、リピート回数として、4回、2回、2回、2回というパターンを繰り返すものが存在する。また、例えば、図1Dに示されるように、リピート回数として、5回、3回、2回というパターンを繰り返すものが存在する。
【0009】
その他、例えば、いわゆる3D用の動画像において、編集用の画像信号としては、ユーザの左眼に視認させるフレームのリピート回数として、2回、1回、1回、1回というパターンを繰り返し、ユーザの右眼に視認させるフレームのリピート回数として、2回、1回、1回、1回というパターンを繰り返すものが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2007−288681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
編集用の画像信号は、編集の利便性や、圧縮符号化の際の効率性等から、図1C乃至図1Eのように構成されており、画像信号に含まれるフレームの表示を考慮していない。
【0012】
このため、編集用の画像信号に含まれるフレームを表示させるようにした場合、不規則な(不自然な)ジャダーが発生するものとなる。
【0013】
したがって、一般的には、編集用の画像信号に対して編集などの作業を行い、編集後の画像信号を、表示用の画像信号に変換して放送等をすることが望ましい。
【0014】
しかしながら、現状は、費用や工数等の理由により、表示用の画像信号に変換されず、編集用の画像信号のままで、放送等がされる場合も多い。
【0015】
このため、例えば、放送される画像信号を受信するテレビジョン受像機等において、編集用の画像信号に対してフレーム補間処理が行われる場合、フレーム上のオブジェクトの動きを滑らかにするという効果が得られない。
【0016】
また、編集用の画像信号に対してフレーム補間処理が行われることにより、不規則なジャダーが強調されてしまい、非常に見にくい動画像となってしまっていた。
【0017】
さらに、例えば、表示用の画像信号を対象として行われるノイズリダクションやIP(interlace progressive)変換等を、編集用の画像信号に施した場合にも、フレーム補間処理の場合と同様にして、所望の効果を得ることができず、むしろ、非常に見にくい動画像となってしまう。
【0018】
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、編集用に作成された画像信号の画質を向上させるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本開示の一側面の画像処理装置は、複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定部と、前記画像信号に対して、前記判定部の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理部とを含む画像処理装置である。
【0020】
前記判定部により、前記出現パターンが前記レギュラーパターンではないと判定されたことに対応して、前記レギュラーパターンではない第1の画像信号を、前記レギュラーパターンの第2の画像信号に変換する変換部をさらに設けることができ、前記画像処理部には、前記第2の画像信号に対して、前記レギュラーパターン用の前記画像処理を行わせることができる。
【0021】
前記第2の画像信号を構成する複数の画像のうち、同一の画像が連続して出現するタイミングを表すタイミング信号を検出する検出部と、前記タイミング信号を調整して、前記タイミングどうしの間隔を等間隔に変更する調整部とをさらに設けることができ、前記画像処理部には、調整後の前記タイミング信号に基づいて、前記第2の画像信号から、異なる複数の画像により構成される第3の画像信号を生成する前記画像処理を行わせることができる。
【0022】
前記調整部には、前記タイミング信号を調整して、前記第2の画像信号の再生に要する再生時間内に生じる前記タイミングどうしの間隔を等間隔に変更させることができる。
【0023】
前記変換部には、前記出現パターンに基づく変換規則にしたがって、前記第1の画像信号を、前記第2の画像信号に変換させることができる。
【0024】
前記画像処理部には、前記画像処理として、インタレース画像をプログレッシブ画像に変換するIP変換処理、画像に生じているノイズを低減するノイズリダクション処理、画像の解像度をより高解像度に変換する解像度創造処理、又は前記画像信号に新たな画像を補間する補間処理の少なくとも1つを行わせることができる。
【0025】
本開示の一側面の画像処理方法は、複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置の画像処理方法であって、前記画像処理装置による、前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定ステップと、前記画像信号に対して、前記判定ステップの判定結果に応じた画像処理を行う画像処理ステップとを含む画像処理方法である。
【0026】
本開示の一側面のプログラムは、複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置のコンピュータを、前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定部と、前記画像信号に対して、前記判定部の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理部として機能させるためのプログラムである。
【0027】
本開示によれば、前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かが判定され、前記画像信号に対して、その判定結果に応じた画像処理が行われる。
【発明の効果】
【0028】
本開示によれば、編集用に作成された画像信号の画質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】表示用の画像信号と、編集用の画像信号の一例を示す図である。
【図2】第1の実施の形態である画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】シーケンス判定部が行う処理の詳細を示す図である。
【図4】第1の画像処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図2の画像処理装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態である画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】レギュラーシーケンスをイレギュラーシーケンスに変換するための変換方法を説明するための第1の図である。
【図8】レギュラーシーケンスをイレギュラーシーケンスに変換するための変換方法を説明するための第2の図である。
【図9】レギュラーシーケンスをイレギュラーシーケンスに変換するための変換方法を説明するための第3の図である。
【図10】レギュラーシーケンスをイレギュラーシーケンスに変換するための変換方法を説明するための第4の図である。
【図11】第2の画像処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】第3の実施の形態である画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図13】図12の変換部及びフレーム補間部が行う処理の一例を示す図である。
【図14】図12の変換部及びフレーム補間部が行う処理により変化するジャダーの一例を示す図である。
【図15】図12の変換部及びフレーム補間部が行う処理の他の一例を示す図である。
【図16】図12の変換部及びフレーム補間部が行う処理のさらに他の一例を示す図である。
【図17】第3の画像処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】コンピュータの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであるか否かに応じて画像処理を行うときの一例)
2.第2の実施の形態(イレギュラーシーケンスを、レギュラーシーケンスに変換するときの一例)
3.第3の実施の形態(ジャダーの生じている画像信号を、動きの滑らかな画像信号に補正するときの一例)
4.変形例
【0031】
<1.第1の実施の形態>
[画像処理装置21の構成例]
図2は、第1の実施の形態である画像処理装置21の構成例を示している。
【0032】
なお、この画像処理装置21は、入力される画像信号を構成する複数のフレーム(又はフィールド)のうち、同一のフレームが連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンを検出する。
【0033】
また、画像処理装置21は、検出した出現パターンが、表示用として予め決められた出現パターンを表すレギュラーシーケンスであるのか、編集用として予め決められた出現パターンを表すイレギュラーシーケンスであるのか判定するものである。
【0034】
そして、画像処理装置21は、入力される画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスであると判定した場合、入力される画像信号をそのまま出力する。
【0035】
また、画像処理装置21は、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであると判定した場合、入力される画像信号に含まれる各フレームに対して、新たなフレームを補間した上で出力するものである。
【0036】
画像処理装置21は、フレームメモリ41、差分算出部42、シーケンス判定部43、制御部44、操作部45、及びフレーム補間部46から構成される。この画像処理装置21には、画像信号として、外部からフレームnが入力される。なお、フレームnとは、n番目に入力されるフレームをいう。
【0037】
フレームメモリ41には、外部からフレームnが供給される。フレームメモリ41は、外部からのフレームnを、外部から差分算出部42に供給されるフレームnよりも1フレーム分だけ遅延させて、差分算出部42に供給する。
【0038】
すなわち、フレームメモリ41は、差分算出部42にフレームnが供給されるときに、差分算出部42に1フレーム前のフレームn-1を供給する。
【0039】
差分算出部42は、外部からのフレームnと、フレームメモリ41からのフレームn-1との差分D(n,n-1)を算出し、シーケンス判定部43に供給する。
【0040】
シーケンス判定部43は、差分算出部42からの差分D(n,n-1)に基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであるのか、それともイレギュラーシーケンスであるのかを判定し、その判定結果を、制御部44に供給する。
【0041】
なお、シーケンス判定部43が行う処理の詳細は、後述の図3を参照して詳述する。
【0042】
制御部44は、シーケンス判定部43からの判定結果に基づいて、フレーム補間部46を制御する。
【0043】
すなわち、例えば、制御部44は、入力される画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスであるとの判定結果が供給される場合、フレームの補間処理を実行させる。また、例えば、制御部44は、入力される画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスであるとの判定結果が供給される場合、フレームの補間処理を実行させないように制御する。
【0044】
また、例えば、制御部44は、操作部45からの操作信号に応じて、フレームメモリ41、差分算出部42、シーケンス判定部43、及びフレーム補間部46を制御する。
【0045】
操作部45は、例えば操作ボタン等からなり、ユーザにより操作される。そして、操作部45は、ユーザに操作されたことに対応して、対応する操作信号を制御部44に供給する。
【0046】
フレーム補間部46には、外部からフレームnが入力される。フレーム補間部46は、制御部44からの制御にしたがって、例えば、入力されるフレームnとフレームn-1との間に新たなフレームを補間して出力する。また、例えば、フレーム補間部46は、制御部44からの制御にしたがって、入力されるフレームnを、そのまま出力する。
【0047】
[シーケンス判定部43が行う処理の詳細]
次に、図3は、シーケンス判定部43が行う処理の詳細を示している。
【0048】
図3には、同一のフレームAが連続して4枚、同一のフレームBが連続して2枚、同一のフレームCが連続して2枚、同一のフレームDが連続して2枚という出現パターンを表す4-2-2-2イレギュラーシーケンスの一例が示されている。
【0049】
シーケンス判定部43は、差分算出部42からの差分D(n,n-1)(の絶対値)が、予め決められた閾値未満であるか否かに応じて、フレームnとフレームn-1とが同一のフレームであるか否かを検出する。
【0050】
すなわち、例えば、フレームnとフレームn-1とがいずれも同一のフレームである場合、差分算出部42からの差分D(n,n-1)は(殆ど)0となり、閾値未満となる。この場合、シーケンス判定部43は、フレームnとフレームn-1とが同一のフレームであることを検出する。
【0051】
また、例えば、フレームnとフレームn-1とが異なるフレームである場合、差分算出部42からの差分D(n,n-1)は比較的大きな値となり、閾値以上となる。この場合、シーケンス判定部43は、フレームnとフレームn-1とが異なるフレームであることを検出する。
【0052】
シーケンス判定部43は、差分算出部42からの、異なる2フレームどうしの組み合わせにそれぞれ対応する複数の差分Dに応じて、画像処理装置21に入力された画像信号の出現パターンを算出する。
【0053】
そして、シーケンス判定部43は、算出した出現パターンが、レギュラーシーケンスであるのか、イレギュラーシーケンスであるのかを判定し、その判定結果を、制御部44に供給する。
【0054】
[画像処理装置21の動作説明]
次に、図4のフローチャートを参照して、画像処理装置21が行う画像処理(以下、第1の画像処理という)について説明する。
【0055】
なお、この第1の画像処理は、例えば、外部から画像処理装置21に画像信号が入力されたときに開始される。
【0056】
ステップS21において、フレームメモリ41は、外部からの画像信号に含まれるフレームnを、外部から差分算出部42に供給されるフレームnよりも1フレーム分だけ遅延させて、差分算出部42に供給する。
【0057】
すなわち、フレームメモリ41は、差分算出部42にフレームnが供給されるときに、差分算出部42に1フレーム前のフレームn-1を供給する。
【0058】
ステップS22において、差分算出部42は、外部からのフレームnと、フレームメモリ41からのフレームn-1との差分D(n,n-1)を算出し、シーケンス判定部43に供給する。
【0059】
ステップS21及びステップS22の処理により、差分算出部42からシーケンス判定部43に対して、異なる2フレームの組み合わせにそれぞれ対応する複数の差分Dが供給された場合、処理はステップS23に進められる。
【0060】
ステップS23において、シーケンス判定部43は、差分算出部42からの複数の差分Dに基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであるのか、それともイレギュラーシーケンスであるのかを判定する。
【0061】
そして、ステップS23において、シーケンス判定部43は、差分算出部42からの複数の差分Dに基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであると判定した場合、その判定結果を制御部44に供給して、処理をステップS24に進める。
【0062】
ステップS24では、制御部44は、シーケンス判定部43からの判定結果に応じて、フレーム補間部46を制御して、レギュラーシーケンス用の画像処理を行わせる。
【0063】
すなわち、例えば、フレーム補間部46は、制御部44からの制御にしたがって、外部からのフレームn-1とフレームnとの間に、新たなフレームを補間して出力する。
【0064】
また、ステップS23において、シーケンス判定部43は、差分算出部42からの複数の差分Dに基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスであると判定した場合、その判定結果を制御部44に供給して、処理をステップS25に進める。
【0065】
ステップS25では、制御部44は、シーケンス判定部43からの判定結果に応じて、フレーム補間部46を制御して、イレギュラーシーケンス用の画像処理を行わせる。
【0066】
すなわち、例えば、フレーム補間部46は、制御部44からの制御にしたがって、外部からのフレームn-1とフレームnとの間に新たなフレームを補間することなく、外部からのフレームnを、そのまま出力する。なお、第1の画像処理は、例えば、画像処理装置21に入力される画像信号に対して画像処理が行われ、画像処理後の画像信号を構成する各フレームが全て出力されたときに終了される。
【0067】
以上説明したように、第1の画像処理によれば、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスである場合に、フレームの補間を行い、入力される画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスである場合、フレームの補間を行わないようにした。
【0068】
このため、第1の画像処理では、例えば、画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスである場合に、フレームの補間が行われることにより、不自然なジャダーが強調されてしまう事態を防止できる。
【0069】
また、例えば、画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスである場合に、フレームの補間を行うようにしたので、画像信号の再生時におけるフレーム上のオブジェクトの動きを、より滑らかにすることが可能となる。
【0070】
なお、ステップS23において、シーケンス判定部43は、差分算出部42からの複数の差分Dに基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであるか否かを判定する判定処理を行うようにしている。
【0071】
この判定処理では、判定に用いる差分Dの個数や、図3を参照して説明した差分Dと比較される閾値等を最適化するようにして、判定の精度を向上させたり、動作の安定化を図ることができる。
【0072】
また、例えば、判定処理において、入力される画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスであると判別された判別回数が、所定の回数に達した場合に、最終的に、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであると判定するようにしてもよい。
【0073】
この場合についても、判定に用いる差分Dの個数や、図3を参照して説明した差分Dと比較される閾値等の他、所定の回数も最適化するようにして、判定の精度を向上させたり、動作の安定化を図るようにすることができる。
【0074】
また、第1の実施の形態では、画像信号に対する画像処理として、フレームの補間を行うようにしたが、画像処理は、これに限定されない。
【0075】
すなわち、例えば、図5に示される画像処理装置61のように、フレーム補間部46の他、IP変換部81及び画像処理部82等を設けるようにして、様々な処理を行うようにすることができる。
【0076】
図5は、フレーム補間部46の他、IP変換部81及び画像処理部82が設けられた画像処理装置61の構成例を示している。
【0077】
なお、図5において、図2の画像処理装置21と同様に構成される部分については、同一の符号を付すようにしているため、それらの説明は、以下、適宜、省略する。
【0078】
すなわち、この画像処理装置61では、新たにIP変換部81及び画像処理部82が設けられている他は、図2の画像処理装置21と同様に構成される。
【0079】
IP変換部81は、外部からの画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスである場合、制御部44からの制御にしたがって、外部からの画像信号に対して、IP変換を施し、IP変換後の画像信号を画像処理部82に供給する。
【0080】
なお、IP変換とは、インタレース方式で表示されるインタレース画像(フィールド)を、プログレッシブ方式で表示されるプログレッシブ画像(フレーム)に変換する処理をいう。
【0081】
したがって、IP変換部81は、外部からの画像信号として、フィールドが入力された場合に、IP変換を行う。なお、IP変換部81は、外部からの画像信号として、フレームが入力された場合、IP変換を行わずに、そのままフレームを、画像処理部82に供給する。
【0082】
また、IP変換部81は、外部からの画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである(レギュラーシーケンスではない)場合、制御部44からの制御にしたがって、外部からの画像信号に対して、櫛状ノイズの抑制が強化されたIP変換を施し、IP変換後の画像信号を画像処理部82に供給する。これは、画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合に、画像信号に対してIP変換を施すと、櫛状のノイズが発生し易いことによる。
【0083】
また、例えば、IP変換部81は、画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスである場合に、各フィールドに基づき検出した動きベクトルを用いるIP変換を施し、画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合に、動きベクトルを用いないIP変換を施すようにすることができる。
【0084】
これは、画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合、動きベクトルの検出精度が低下することによる。
【0085】
その他、例えば、IP変換部81では、IP変換に代えて、テレビ放送などで用いられる毎秒30フレーム(60フィールド)の第1の画像信号を、映画のフィルムなどのように毎秒24コマで記録された第2の画像信号に変換(プルダウン)するプルダウン処理を行うようにしてもよい。
【0086】
この場合、例えば、IP変換部81は、入力される画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスである場合に、上述のプルダウン処理を行うようにし、入力される画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合に、上述のプルダウン処理を行わないようにすることとなる。
【0087】
また、例えば、IP変換部81は、上述のプルダウン処理に代えて、第2の画像信号を第1の画像信号に逆変換する逆プルダウン処理を行うことができる。
【0088】
この場合についても同様にして、IP変換部81は、入力される画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスである場合に、逆プルダウン処理を行うようにし、入力される画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合に、逆プルダウン処理を行わないようにすることとなる。
【0089】
画像処理部82は、IP変換部81からの画像信号に対して、ノイズを低減するためのノイズリダクション処理や、画像信号の解像度をより高解像度に変換する解像度創造処理等を行う。
【0090】
すなわち、例えば、画像処理部82は、外部からの画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスであるか否かに応じて、異なるノイズ低減フィルタ等を用いたノイズリダクション処理を行う。
【0091】
その他、例えば、画像処理部82は、出現パターンにおけるリピート回数に応じて、動的にノイズ低減フィルタ等を切り替えるようにして、ノイズリダクション処理を行うようにしても良い。
【0092】
また、例えば、画像処理部82は、外部からの画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスであるか否かに応じて、異なるパラメータを用いた解像度創造処理を行う。
【0093】
画像処理部82は、処理後の画像信号を、フレーム補間部46に供給する。
【0094】
なお、画像処理装置61は、IP変換部81によるIP変換処理、画像処理部82によるノイズリダクション処理や解像度創造処理、及びフレーム補間部46によるフレームの補間処理を行う他、例えば、画像処理部82及びフレーム補間部46を省いて、IP変換処理のみを行うように構成してもよい。
【0095】
すなわち、例えば、画像処理装置61は、IP変換処理、ノイズリダクション処理、解像度創造処理、又は補間処理の少なくとも1つを行うように構成することができる。なお、このことは、後述する第2及び第3の実施の形態でも同様である。
【0096】
<2.第2の実施の形態>
[画像処理装置101の構成例]
次に、図6は、第2の実施の形態である画像処理装置101の構成例を示している。
【0097】
なお、この画像処理装置101は、図2の画像処理装置21と同様に構成される部分については、同一の符号をしているため、それらの説明は、以下、適宜省略する。
【0098】
すなわち、画像処理装置101は、図2の制御部44に代えて、制御部121が設けられているとともに、新たに変換部122が設けられている他は、図2の画像処理装置21と同様に構成される。
【0099】
制御部121は、シーケンス判定部43からの判定結果に基づいて、変換部122を制御する。
【0100】
すなわち、例えば、制御部121は、入力される画像信号の出現パターンがレギュラーシーケンスであるとの判定結果を得た場合、変換部122を制御して、そのまま画像信号を、フレーム補間部46に供給させる。
【0101】
また、例えば、制御部121は、入力される画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスであるとの判定結果を得た場合、変換部122を制御して、出現パターンがイレギュラーシーケンスの画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換させて、フレーム補間部46に供給させる。
【0102】
また、例えば、制御部121は、シーケンス判定部43からの判定結果に拘らず、フレーム補間部46を制御して、レギュラーシーケンス用の画像処理を行わせる。
【0103】
この場合、例えば、フレーム補間部46は、制御部121からの制御にしたがって、変換部122からのレギュラーシーケンスの画像信号に対して、フレームの補間を行い、補間後の画像信号を出力する。
【0104】
変換部122は、入力される画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合、制御部121からの制御にしたがって、イレギュラーシーケンスの画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換して、フレーム補間部46に供給する。なお、変換部122が行う処理の詳細は、図7乃至図10を参照して詳述する。
【0105】
ここで、図6の画像処理装置101では、例えば、変換部122の前に、IP変換部81を設けるように構成し、IP変換部81によるIP変換後の画像信号を、変換部122に供給させるようにすることができる。
【0106】
その他、例えば、変換部122による処理後の画像信号に対して、ノイズリダクション処理や解像度創造処理を行う画像処理部82を、変換部122とフレーム補間部46との間に設けるようにしてもよい。
【0107】
[変換部122が行う第1の変換方法]
次に、図7は、変換部122が、イレギュラーシーケンスの画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換して出力する第1の変換方法を示している。
【0108】
図7Aには、同一のフレームAが連続して5枚、同一のフレームBが連続して3枚、同一のフレームCが連続して2枚という出現パターン5-3-2を表す5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号が示されている。
【0109】
図7Bには、同一のフレームAが連続して4枚、同一のフレームBが連続して3枚、同一のフレームCが連続して3枚という出現パターン4-3-3を表す4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号が示されている。
【0110】
変換部122は、制御部121からの制御にしたがって、図7Aに示されるように、外部からの画像信号を構成する複数のフレームのうち、10フレーム(例えば、図7Aでは、5枚のフレームA、3枚のフレームB、2枚のフレームC)を、図示せぬ内蔵のメモリに保持させる。
【0111】
そして、変換部122は、図7Bに示されるように、保持した10フレームの出現パターン5-3-2を、例えば、出現パターン4-3-3を表す4-3-3レギュラーシーケンスに変換し、変換後の10フレームを、フレーム補間部46に出力する。なお、出現パターンの変換方法は、例えば、図8を参照して後述する。
【0112】
このようにして、変換部122は、10フレーム毎の出現パターン5-3-2を、出現パターン4-3-3に変換することとなる。
【0113】
なお、変換部122は、例えば、図7に示されるように、出現パターン5-3-2の画像信号を、出現パターン4-3-3の画像信号に変換するようにしている。
【0114】
すなわち、変換部122は、リピート回数の大小関係が、入力される画像信号の出現パターン5-3-2に類似する出現パターン4-3-3の画像信号に変換するようにしている。
【0115】
具体的には、例えば、入力される画像信号において、図7Aに示されるように、フレームAのリピート回数(いまの場合、5回)が、フレームBのリピート回数(いまの場合、3回)よりも多いものとなっている。
【0116】
したがって、変換部122は、入力される画像信号を、図7Bに示されるように、フレームAのリピート回数(いまの場合、4回)が、フレームBのリピート回数(いまの場合、3回)よりも多い画像信号に変換するようにしている。
【0117】
これにより、変換部122では、入力される画像の出現パターンを、類似する出現パターンに変換するようにしているので、変換時に要する時間を短縮することが可能となる。このことは、図10を参照して詳述する。
【0118】
次に、図8は、変換部122が、5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に変換する場合の一例を示している。
【0119】
変換部122は、図8Aに示されるような5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、10フレーム単位で、図示せぬ内蔵のメモリに保持する。
【0120】
すなわち、例えば、変換部122は、図8Aに示される5枚のフレームA、3枚のフレームB、及び2枚のフレームCを、図示せぬ内蔵のメモリに保持する。
【0121】
そして、例えば、変換部122は、図8Bに示されるように、内蔵のメモリに保持済みの5枚のフレームA、3枚のフレームB、及び2枚のフレームCそれぞれから、先頭のフレームA、先頭のフレームB、先頭のフレームCを抽出する。
【0122】
変換部122は、図8Cに示されるように、抽出した先頭のフレームAに基づいて、4枚のフレームAを生成する。同様にして、変換部122は、抽出した先頭のフレームBに基づいて、3枚のフレームBを、抽出した先頭のフレームCに基づいて、2枚のフレームCを生成する。
【0123】
このようにして、変換部122は、図8Aに示されるような5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、10フレーム単位で、図8Cに示されるような4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に変換する。そして、変換部122は、変換後の4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号を、フレーム補間部46に供給する。
【0124】
なお、変換部122は、5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号の他、異なる出現パターンのイレギュラーシーケンスの画像信号についても、レギュラーシーケンスの画像信号に変換することができる。
【0125】
すなわち、例えば、変換部122は、4-2-2-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、3-2レギュラーシーケンスの画像信号に変換することができる。
【0126】
具体的には、例えば、変換部122は、図9Aに示されるような4-2-2-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、10フレーム単位で、図示せぬ内蔵のメモリに保持する。
【0127】
つまり、例えば、変換部122は、図9Aに示される4枚のフレームA、2枚のフレームB、2枚のフレームC、及び2枚のフレームDを、図示せぬ内蔵のメモリに保持する。
【0128】
そして、例えば、変換部122は、図9Bに示されるように、内蔵のメモリに保持済みの4枚のフレームA、2枚のフレームB、2枚のフレームC、及び2枚のフレームDそれぞれから、先頭のフレームA、先頭のフレームB、先頭のフレームC、先頭のフレームDを抽出する。
【0129】
変換部122は、図9Cに示されるように、抽出した先頭のフレームAに基づいて、3枚のフレームAを生成する。同様にして、変換部122は、抽出した先頭のフレームBに基づいて、2枚のフレームBを、抽出した先頭のフレームCに基づいて、3枚のフレームCを、抽出した先頭のフレームDに基づいて、2枚のフレームDを生成する。
【0130】
このようにして、変換部122は、図9Aに示されるような4-2-2-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、10フレーム単位で、図9Cに示されるような3-2レギュラーシーケンスの画像信号に変換する。
【0131】
なお、変換部122は、図7で説明した第1の変換方法に限定されず、その他、例えば、図10を参照して説明する第2の変換方法で変換するようにしてもよい。
【0132】
[変換部122が行う第2の変換方法]
次に、図10は、変換部122が、イレギュラーシーケンスの画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換して出力する第2の変換方法を示している。
【0133】
例えば、制御部121は、画像信号の出現パターンが、5-3-2イレギュラーシーケンスであるとの判定結果を、シーケンス判定部43から得た場合、変換部122を制御して、5-3-2イレギュラーシーケンスに基づく変換規則による変換を行わせる。
【0134】
変換部122には、例えば、図10Aに示されるような5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号が供給される。
【0135】
変換部122は、制御部121からの制御にしたがって、5-3-2イレギュラーシーケンスに基づく変換規則を用いて、外部から供給される5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、図10Bに示されるような4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に変換して、フレーム補間部46に出力する。
【0136】
すなわち、例えば、変換部122は、図10Aに示されるように、リピート回数が5回であるフレーム(例えば、フレームD)のうち、先頭のフレームが供給された場合、変換規則にしたがって、図10Bに示されるように、その先頭のフレームに代えて、1フレームだけ前に供給されたフレーム(例えば、フレームC)を、フレーム補間部46に出力する。
【0137】
また、例えば、変換部122は、図10Aに示されるように、リピート回数が5回であるフレーム(例えば、フレームD)のうち、先頭のフレーム以外のフレームが供給された場合、変換規則にしたがって、図10Bに示されるように、そのままフレーム補間部46に出力する。
【0138】
また、例えば、変換部122は、図10Aに示されるように、リピート回数が3回であるフレーム(例えば、フレームB)が供給された場合、変換規則にしたがって、図10Bに示されるように、そのままフレーム補間部46に出力する。
【0139】
さらに、例えば、変換部122は、図10Aに示されるように、リピート回数が2回であるフレーム(例えば、フレームC)が供給された場合、変換規則にしたがって、図10Bに示されるように、そのままフレーム補間部46に出力する。
【0140】
これにより、変換部122は、例えば、図7に示したように、10フレームを保持するためのメモリを内蔵する必要がなくなり、フレームの変換による遅延を防止することが可能となる。
【0141】
また、変換部122では、入力される画像の出現パターンを、類似する出現パターンに変換するようにしているので、例えば、入力される画像の出現パターンに類似しない任意の出現パターンに変換する場合と比較して、より単純な変換規則で変換できる。このため、第2の変換方法によれば、変換時に要する時間をより短縮できる。
【0142】
したがって、変換部122は、例えば、入力される画像の出現パターンに類似しない出現パターンに変換する場合と比較して、フレームの変換による遅延を確実に防止することが可能となる。
【0143】
[画像処理装置101の動作説明]
次に、図11のフローチャートを参照して、画像処理装置101が行う画像処理(以下、第2の画像処理という)について説明する。
【0144】
なお、この第2の画像処理は、例えば、外部から画像処理装置101に画像信号が入力されたときに開始される。
【0145】
ステップS41乃至ステップS43において、図4のステップS21乃至ステップS23と同様の処理が行われる。
【0146】
なお、ステップS43において、シーケンス判定部43は、差分算出部42からの複数の差分Dに基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスではない(イレギュラーシーケンスである)と判定した場合、その判定結果を制御部121に供給する。
【0147】
制御部121は、シーケンス判定部43からの判定結果に応じて、変換部122及びフレーム補間部46を制御して、ステップS44及びステップS45の処理を実行させる。
【0148】
すなわち、ステップS44では、変換部122は、制御部121からの制御にしたがって、イレギュラーシーケンスの画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換して、フレーム補間部46に供給する。
【0149】
ステップS45では、フレーム補間部46は、制御部121からの制御にしたがって、変換部122からの画像信号にフレームを補間する処理を行なう。
【0150】
また、ステップS43において、シーケンス判定部43は、差分算出部42からの複数の差分Dに基づいて、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであると判定した場合、その判定結果を制御部121に供給する。
【0151】
制御部121は、シーケンス判定部43からの判定結果に応じて、変換部122及びフレーム補間部46を制御する。変換部122は、制御部121からの制御にしたがって、レギュラーシーケンスの画像信号を、そのままフレーム補間部46に供給する。
【0152】
また、ステップS45では、フレーム補間部46は、制御部121からの制御にしたがって、変換部122からのレギュラーシーケンスの画像信号に、フレームを補間する処理を行なう。なお、第2の画像処理は、例えば、画像処理装置101に入力される画像信号に対して画像処理が行われ、画像処理後の画像信号を構成する各フレームが全て出力されたときに終了される。
【0153】
以上説明したように、第2の画像処理では、入力される画像信号の出現パターンがイレギュラーシーケンスである場合、入力される画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換するようにした。このため、例えば、イレギュラーシーケンスの画像信号に対して、フレームの補間等が行われて、不自然なジャダーが強調されることを防止することが可能となる。
【0154】
<3.第3の実施の形態>
[画像処理装置141の構成例]
次に、図12は、第3の実施の形態である画像処理装置141の構成例を示している。
【0155】
なお、この画像処理装置141は、図6の画像処理装置101と同様に構成される部分については、同一の符号をしているため、それらの説明は、以下、適宜省略する。
【0156】
すなわち、画像処理装置141は、図6の変換部122及びフレーム補間部46に代えて、変換部161及びフレーム補間部162が設けられている他は、図6の画像処理装置101と同様に構成される。
【0157】
変換部161は、変換部122と同様の処理を行う。すなわち、例えば、変換部161は、外部からの画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスである場合、制御部121からの制御にしたがって、イレギュラーシーケンスの画像信号を、レギュラーシーケンスの画像信号に変換して、フレーム補間部162に供給する。
【0158】
また、変換部161は、変換部161から出力する、レギュラーシーケンスの画像信号に基づいて、同一のフレームが連続して出現するタイミングを表すタイミング信号を検出する。
【0159】
すなわち、例えば、変換部161は、変換部161から出力する、レギュラーシーケンスの画像信号に基づいて、タイミング信号として、先頭フレーム位相信号を検出する。ここで、先頭フレーム位相信号とは、連続する同一のフレームのうち、先頭のフレーム(時間的に最も先に出現するフレーム)の出現するタイミングを表す。
【0160】
そして、変換部161は、検出した先頭フレーム位相信号を、フレーム補間部162に出力する画像信号に同期して、フレーム補間部162に供給する。
【0161】
なお、変換部161は、例えば、ハードウェア的にLVDS(low voltage differential signaling)等を用いるようにして、先頭フレーム位相信号を、フレーム補間部162に出力する画像信号に同期して、フレーム補間部162に供給している。
【0162】
フレーム補間部162は、変換部161からの先頭フレーム位相信号に基づいて、同じく変換部161からの画像信号から、その画像信号よりも高フレームレートの画像信号を生成して出力する。
【0163】
次に、図13は、変換部161及びフレーム補間部162が行う処理の一例を示している。
【0164】
図13Aは、画像処理装置141に入力される画像信号の一例として、5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号を示している。
【0165】
図13Bは、変換部122による変換により得られる、4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号を示している。
【0166】
図13Cは、先頭フレーム位相信号に応じて生成される、4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号よりも高フレームレートの画像信号を示している。
【0167】
例えば、変換部161は、外部から供給される、図13Aに示されるような5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号を、図13Bに示されるような4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に変換して、フレーム補間部162に供給する。
【0168】
また、例えば、変換部161は、図13Bに示されるように、変換により得られる4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に基づいて、先頭フレーム位相信号を検出し、4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に同期して、フレーム補間部162に供給する。
【0169】
フレーム補間部162は、図13Cに示されるように、変換部161からの先頭フレーム位相信号を調整して、先頭フレーム位相信号が表す凸部分(図13Bにおいて先頭のフレームの出現するタイミング)を等間隔に変更する。
【0170】
すなわち、例えば、フレーム補間部162は、変換部161からの先頭フレーム位相信号を調整して、図13Bに示される4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号の再生に要する再生時間の範囲内で、先頭フレーム位相信号が表す凸部分を等間隔に変更する。
【0171】
そして、フレーム補間部162は、調整後の先頭フレーム位相信号に基づいて、フレームの補間等により新たに生成する画像信号を構成する各フレーム上のオブジェクトの位置を決定する。
【0172】
すなわち、例えば、フレーム補間部162は、変更後の各凸部分でフレームが表示されたならば、そのフレーム上のオブジェクトの位置が、各凸部分に対応する先頭のフレームA,B,C,D,E,…それぞれに表示されるオブジェクトの位置となるような位置に決定する。
【0173】
フレーム補間部162は、決定した位置にオブジェクトが描画された各フレームにより構成される新たな画像信号を生成して出力する。
【0174】
次に、図14は、図13A乃至図13Cに示される各画像信号に生じるジャダーの様子の一例を示している。
【0175】
図13Aに示されるような画像信号の場合、図14Aに示されるグラフ181のように、時間の経過に応じて、フレーム上のオブジェクトの位置が不規則に変化する。これは、図13Aに示される画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスであることによる。
【0176】
図13Bに示されるような画像信号の場合、図14Bに示されるグラフ182のように、時間の経過に応じて、フレーム上のオブジェクトの位置が規則的に変化する。これは、図13Bに示される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであることによる。
【0177】
図13Cに示されるような画像信号の場合、図14Cに示されるグラフ183のように、時間の経過に応じて、フレーム上のオブジェクトの位置が滑らかに変化する。これは、図13Cに示される画像信号が、それぞれ異なるフレームにより構成された、レギュラーシーケンスの画像信号であることによる。
【0178】
なお、上述した図13では、外部からの画像信号の出現パターンが5-3-2イレギュラーシーケンスの場合について説明した。ところで、外部からの画像信号の出現パターンが、5-3-2イレギュラーシーケンスとは異なるイレギュラーシーケンスである場合についても、図13で説明した場合と同様の処理が行われる。
【0179】
すなわち、例えば、図15Aに示されるように、外部から変換部161に対して、4-2-2-2イレギュラーシーケンスの画像信号が供給される場合には、変換部161は、図15Bに示されるようにして、3-2レギュラーシーケンスの画像信号に変換し、対応する先頭フレーム位相信号を検出する。
【0180】
そして、フレーム補間部162は、図15Cに示されるようにして、変換部161からの先頭フレーム位相信号が表す各凸部分を等間隔に変更し、凸部分を変更後の先頭フレーム位相信号に基づいて、フレームの補間を行うこととなる。
【0181】
また、例えば、図16Aに示されるように、外部から変換部161に対して、5-3-2イレギュラーシーケンスの画像信号が供給される場合には、変換部161は、図16Bに示されるようにして、4-3-3レギュラーシーケンスの画像信号に変換し、対応する先頭フレーム位相信号を検出する。
【0182】
そして、フレーム補間部162は、図16Cに示されるようにして、変換部161からの先頭フレーム位相信号が表す各凸部分を等間隔に変更し、凸部分を変更後の先頭フレーム位相信号に基づいて、フレームの補間を行うこととなる。
【0183】
[画像処理装置141の動作説明]
次に、図17のフローチャートを参照して、画像処理装置141が行う画像処理(以下、第3の画像処理という)を説明する。
【0184】
なお、この第3の画像処理は、例えば、外部から画像処理装置141に画像信号が入力されたときに開始される。
【0185】
ステップS61乃至ステップS64において、図11のステップS41乃至ステップS44と同様の処理が行われる。
【0186】
なお、ステップS65は、ステップS64の終了後、又はステップS63において、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであると判定された場合に行われる。
【0187】
ステップS65では、変換部161は、変換部161から出力される画像信号に基づいて、先頭フレーム位相信号を検出し、ステップS64の処理で得られたレギュラーシーケンスの画像信号、又は外部からのレギュラーシーケンスの画像信号に同期して、フレーム補間部162に供給する。
【0188】
ステップS66では、フレーム補間部162は、変換部161からの先頭フレーム位相信号を調整して、先頭フレーム位相信号が表す各タイミング(凸部分)を等間隔に変更する。
【0189】
ステップS67では、フレーム補間部162は、調整後の先頭フレーム位相信号に基づいて、フレームの補間等により新たに生成される画像信号を構成する各フレーム上のオブジェクトの位置を決定する。そして、フレーム補間部162は、決定した位置にオブジェクトが描画された各フレームにより構成される新たな画像信号を生成して出力する。
【0190】
なお、第3の画像処理は、例えば、画像処理装置141に入力される画像信号に対して画像処理が行われ、画像処理後の画像信号を構成する各フレームが全て出力されたときに終了される。
【0191】
以上説明したように、第3の画像処理によれば、先頭フレーム位相信号が表す各タイミングが等間隔に変更された先頭フレーム位相信号に基づいて、フレームを補間するようにした。このため、画像信号に含まれる各フレーム上のオブジェクトの動きを、ジャダーのない滑らかな動きにすることが可能となる。
【0192】
<4.変形例>
第1乃至第3の実施の形態では、入力される画像信号の出現パターンが、イレギュラーシーケンスである場合には、イレギュラーシーケンス用の画像処理(例えば、第2の実施の形態では、イレギュラーシーケンスをレギュラーシーケンスに変換する等)を行うようにしている。
【0193】
しかしながら、例えば、出現パターンがイレギュラーシーケンスの画像信号を、いわゆるテストパターンとして入力する場合には、イレギュラーシーケンス用の画像処理を行う各機能を、一時的にオフすることが望ましい。
【0194】
したがって、画像処理装置21,61,101,141等に設けられた操作部45において、各機能のオン又はオフを行えるように構成するようにしてもよい。
【0195】
具体的には、例えば、第1乃至第3の動作モードを用意し、操作部45に対するユーザ操作に応じて、動作モードを切り替えるようにしてもよい。
【0196】
なお、第1の動作モードは、例えば、第1の実施の形態で説明した内容に相当し、入力される画像信号の出現パターンが、レギュラーシーケンスであるか否かに応じて、IP変換、解像度創造処理、ノイズリダクション処理等を行う動作モードとされる。
【0197】
また、第2の動作モードは、例えば、第2の実施の形態で説明した内容に相当し、イレギュラーシーケンスの画像信号が入力された場合に、レギュラーシーケンスの画像信号に変換して、レギュラーシーケンス用の画像処理を行う動作モードとされる。
【0198】
さらに、第3の動作モードは、例えば、第3の実施の形態で説明した内容に相当し、第2の動作モードの内容に加えて、先頭フレーム位相信号に基づいて、高フレームレートの画像信号を生成する処理も画像処理に含まれる動作モードとされる。
【0199】
なお、画像処理装置21,61,101,141は、例えば、テレビジョン受像機やハードディスクレコーダ等として機能させることができる。
【0200】
また、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置において、前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定部と、前記画像信号に対して、前記判定部の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理部とを含む画像処理装置。
(2)前記判定部により、前記出現パターンが前記レギュラーパターンではないと判定されたことに対応して、前記レギュラーパターンではない第1の画像信号を、前記レギュラーパターンの第2の画像信号に変換する変換部をさらに含み、前記画像処理部は、前記第2の画像信号に対して、前記レギュラーパターン用の前記画像処理を行う前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記第2の画像信号を構成する複数の画像のうち、同一の画像が連続して出現するタイミングを表すタイミング信号を検出する検出部と、前記タイミング信号を調整して、前記タイミングどうしの間隔を等間隔に変更する調整部とをさらに含み、前記画像処理部は、調整後の前記タイミング信号に基づいて、前記第2の画像信号から、異なる複数の画像により構成される第3の画像信号を生成する前記画像処理を行う前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)前記調整部は、前記タイミング信号を調整して、前記第2の画像信号の再生に要する再生時間内に生じる前記タイミングどうしの間隔を等間隔に変更する前記(3)に記載の画像処理装置。
(5)前記変換部は、前記出現パターンに基づく変換規則にしたがって、前記第1の画像信号を、前記第2の画像信号に変換する前記(2)に記載の画像処理装置。
(6)前記画像処理部は、前記画像処理として、インタレース画像をプログレッシブ画像に変換するIP変換処理、画像に生じているノイズを低減するノイズリダクション処理、画像の解像度をより高解像度に変換する解像度創造処理、又は前記画像信号に新たな画像を補間する補間処理の少なくとも1つを行う前記(1)乃至(5)に記載の画像処理装置。
【0201】
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0202】
[コンピュータの構成例]
図18は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0203】
CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202、又は記憶部208に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)203には、CPU201が実行するプログラムやデータ等が適宜記憶される。これらのCPU201、ROM202、及びRAM203は、バス204により相互に接続されている。
【0204】
CPU201にはまた、バス204を介して入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホン等よりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカ等よりなる出力部207が接続されている。CPU201は、入力部206から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU201は、処理の結果を出力部207に出力する。
【0205】
入出力インタフェース205に接続されている記憶部208は、例えばハードディスクからなり、CPU201が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部209は、インターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0206】
また、通信部209を介してプログラムを取得し、記憶部208に記憶してもよい。
【0207】
入出力インタフェース205に接続されているドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等のリムーバブルメディア211が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータ等を取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部208に転送され、記憶される。
【0208】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録(記憶)する記録媒体は、図18に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ等よりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211、又は、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM202や、記憶部208を構成するハードディスク等により構成される。記録媒体へのプログラムの記録は、必要に応じてルータ、モデム等のインタフェースである通信部209を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の通信媒体を利用して行われる。
【0209】
なお、本明細書において、上述した一連の処理を記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0210】
また、本開示の実施の形態は、上述した第1乃至第3の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0211】
21 画像処理装置, 41 フレームメモリ, 42 差分算出部, 43 シーケンス判定部, 44 制御部, 45 操作部, 46 フレーム補間部, 61 画像処理装置, 81 IP変換部, 82 画像処理部, 101 画像処理装置, 121 制御部, 122 変換部, 141 画像処理装置, 161 変換部, 162 フレーム補間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置において、
前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定部と、
前記画像信号に対して、前記判定部の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理部と
を含む画像処理装置。
【請求項2】
前記判定部により、前記出現パターンが前記レギュラーパターンではないと判定されたことに対応して、前記レギュラーパターンではない第1の画像信号を、前記レギュラーパターンの第2の画像信号に変換する変換部をさらに含み、
前記画像処理部は、前記第2の画像信号に対して、前記レギュラーパターン用の前記画像処理を行う
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第2の画像信号を構成する複数の画像のうち、同一の画像が連続して出現するタイミングを表すタイミング信号を検出する検出部と、
前記タイミング信号を調整して、前記タイミングどうしの間隔を等間隔に変更する調整部と
をさらに含み、
前記画像処理部は、調整後の前記タイミング信号に基づいて、前記第2の画像信号から、異なる複数の画像により構成される第3の画像信号を生成する前記画像処理を行う
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記調整部は、前記タイミング信号を調整して、前記第2の画像信号の再生に要する再生時間内に生じる前記タイミングどうしの間隔を等間隔に変更する
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記変換部は、前記出現パターンに基づく変換規則にしたがって、前記第1の画像信号を、前記第2の画像信号に変換する
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理部は、前記画像処理として、インタレース画像をプログレッシブ画像に変換するIP変換処理、画像に生じているノイズを低減するノイズリダクション処理、画像の解像度をより高解像度に変換する解像度創造処理、又は前記画像信号に新たな画像を補間する補間処理の少なくとも1つを行う
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置の画像処理方法において、
前記画像処理装置による、
前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定ステップと、
前記画像信号に対して、前記判定ステップの判定結果に応じた画像処理を行う画像処理ステップと
を含む画像処理方法。
【請求項8】
複数の画像により構成される画像信号に画像処理を行う画像処理装置のコンピュータを、
前記画像信号を構成する前記複数の画像のうち、同一の画像が連続する回数を表すリピート回数の出現する出現パターンが、前記画像信号の表示用として予め決められたレギュラーパターンであるか否かを判定する判定部と、
前記画像信号に対して、前記判定部の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理部と
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−253667(P2012−253667A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126404(P2011−126404)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】