画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【課題】低照度環境下で高感度化と高S/N比とを実現でき、解像度の低下を抑制できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、注目画像の複数の面内画素パターンの各々と注目画素との間の相関を表す面内相関評価値を算出し、面内相関評価値に基づいて複数の面内画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い面内画素加算パターンを選択する面内パターン検出部50と、当該注目画像に対して時間的に隣接する参照画像の複数の参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面間相関評価値を算出し、面間相関評価値に基づいて複数の参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い参照画素加算パターンを選択する参照パターン検出部70と、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算して補正画素を生成する画素加算部20とを備える。
【解決手段】画像処理装置は、注目画像の複数の面内画素パターンの各々と注目画素との間の相関を表す面内相関評価値を算出し、面内相関評価値に基づいて複数の面内画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い面内画素加算パターンを選択する面内パターン検出部50と、当該注目画像に対して時間的に隣接する参照画像の複数の参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面間相関評価値を算出し、面間相関評価値に基づいて複数の参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い参照画素加算パターンを選択する参照パターン検出部70と、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算して補正画素を生成する画素加算部20とを備える。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子から出力された撮像信号を処理する画像処理装置であって、
前記撮像信号に含まれる一連の画像の各々が注目画像として入力されたときに当該注目画像を構成する複数の画素の各々を注目画素として選択し、当該注目画像から抽出された複数の面内画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面内相関評価値を算出し、前記面内相関評価値に基づいて前記複数の面内画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い面内画素加算パターンを選択する面内パターン検出部と、
前記一連の画像のうち当該注目画像に対して時間的に隣接する参照画像から抽出された複数の参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面間相関評価値を算出し、前記面間相関評価値に基づいて前記複数の参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い参照画素加算パターンを選択する参照パターン検出部と、
前記注目画素が選択される毎に、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算して補正画素を生成する画素加算部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記複数の面内画素パターンの各々は、当該注目画素と当該注目画素を中心とする周辺画素とからなり、
前記面内パターン検出部は、
当該注目画像を構成する画素群から前記複数の面内画素パターンを抽出する面内画素抽出部と、
前記複数の面内画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面内相関評価値として算出し、前記複数の面内画素パターンの中から前記面内相関評価値の大きさが最小となる画素パターンを前記面内画素加算パターンとして選択する演算部と、
前記注目画像における前記面内画素加算パターンの画素位置を示す情報を前記画素加算部に通知する画素指定部と
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記複数の参照画素パターンの各々は、前記参照画像内において当該注目画素の位置に相当する位置を有する注目参照画素と、当該注目参照画素を中心とする周辺参照画素とからなり、
前記参照パターン検出部は、
前記参照画像を構成する画素群から前記複数の参照画素パターンを抽出する参照画素抽出部と、
前記複数の参照画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面間相関評価値として算出する演算部と、
前記複数の参照画素パターンの中から前記面間相関評価値の大きさが最小となる画素パターンを前記参照画素加算パターンとして選択し、前記参照画像における前記参照画素加算パターンの画素位置を示す情報を前記画素加算部に通知する加算パターン指定部と
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記撮像信号を遅延させて前記注目画像における当該注目画素を中心とする第1の局所画素領域内の複数画素の信号を並列に出力する第1の遅延回路と、
前記撮像信号を遅延させて前記参照画像における当該注目参照画素を中心とする第2の局所画素領域内の複数画素の信号を並列に出力する第2の遅延回路と
をさらに備え、
前記画素加算部は、
前記第1の遅延回路により並列に出力された当該第1の局所画素領域内の複数画素の信号から前記面内画素加算パターンの画素を選択する面内画素選択部と、
前記第2の遅延回路により並列に出力された当該第2の局所画素領域内の複数画素の信号から前記参照画素加算パターンの画素を選択する参照画素選択部と、
前記面内画素選択部により選択された画素と前記参照画素選択部により選択された画素とを加算する加算演算部と
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記撮像素子は、互いに異なるN個の波長域の色の光をそれぞれ透過させるN種類の色フィルタ(Nは2以上の正整数)を周期的に且つ面状に配列してなる色フィルタアレイと、前記色フィルタアレイを透過した光学像を検出する撮像面とを有し、
前記一連の画像を構成する各画素は、前記N個の波長域の色のうちのいずれか1色を有し、
前記面内パターン検出部は、前記N個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の面内画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の面内画素パターンを当該注目画像から抽出するとともに、当該抽出された群の面内画素パターンを前記複数の面内画素パターンとして使用し、
前記参照パターン検出部は、前記N個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の参照画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の参照画素パターンを当該参照画像から抽出するとともに、当該抽出された群の参照画素パターンを前記複数の参照画素パターンとして使用する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像処理装置であって、前記色フィルタの配列はベイヤ配列であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記参照画像は、
当該注目画像に対して時間的に前方に位置する前方参照画像と、
当該注目画像に対して時間的に後方に位置する後方参照画像とを含み、
前記複数の参照画素パターンは、
前記前方参照画像から抽出された複数の前方参照画素パターンと、
前記後方参照画像から抽出された複数の後方参照画素パターンとを含み、
前記面間相関評価値は、
前記複数の前方参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す第1の面間相関評価値と、
前記複数の後方参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す第2の面間相関評価値とを含み、
前記参照パターン検出部は、前記第1の面間相関評価値に基づいて前記複数の前方参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い第1の参照画素加算パターンを前記参照画素パターンの一部として選択するとともに、前記第2の面間相関評価値に基づいて前記複数の後方参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い第2の参照画素加算パターンを前記参照画素パターンの他の一部として選択する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記撮像信号に含まれるノイズ成分を減衰させるフィルタ部をさらに備え、
前記面内パターン検出部は、前記フィルタ部の出力に基づいて前記面内相関評価値を算出するとともに前記面内画素加算パターンを選択し、
前記参照パターン検出部は、前記フィルタ部の出力に基づいて前記面間相関評価値を算出するとともに前記参照画素加算パターンを選択する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理装置であって、
前記フィルタ部は、
前記撮像信号を遅延させて前記各画像における第3の局所画素領域内の複数画素の信号を並列に出力する第3の遅延回路と、
前記第3の遅延回路により並列に出力された当該第3の局所画素領域内の複数画素の信号に重み係数を個別に乗算して複数の重み付き画素を生成する乗算部と、
前記複数の重み付き画素の総和を演算する総和演算部と、
前記重み係数を被写体照度情報に応じた値に設定する係数可変設定部と
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置であって、前記係数可変設定部は、前記被写体照度情報の値が閾値よりも大きいときに前記重み係数を第1の所定値に設定し、前記被写体照度情報の値が前記閾値以下のときは前記重み係数を前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値に設定することを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記加算演算部は、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算した結果に増感倍率を乗算して前記補正画素を生成し、
前記増感倍率の値は、可変に設定される
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置と
前記撮像素子と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項13】
請求項11に記載の画像処理装置と
前記撮像素子と、
前記画素加算部の出力に応じて前記増感倍率の値を設定する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項14】
請求項13に記載の撮像装置であって、
前記撮像素子の前面に配置された開口絞りと、
前記撮像信号を増幅する信号増幅器と
をさらに備え、
前記制御部は、前記画素加算部の出力に応じて、前記開口絞りの開口量と前記信号増幅器の増幅利得と前記撮像素子の露光時間とのうちの少なくとも1つを設定する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項15】
請求項14に記載の撮像装置であって、前記制御部は、前記画素加算部の出力の信号振幅と前記増幅利得と前記露光時間と前記増感倍率とに基づいて被写体照度の換算値を算出し、前記被写体照度の換算値に応じて、前記開口量と前記増幅利得と前記露光時間と前記増感倍率とを個別に設定することを特徴とする撮像装置。
【請求項16】
請求項11に記載の画像処理装置と
前記撮像素子と、
前記撮像素子に入射する光学像を測光することにより被写体照度を検出する測光部と、
前記被写体照度の検出値に応じて前記増感倍率の値を設定する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項17】
請求項16に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、
前記撮像素子の前面に配置された開口絞りと、
前記撮像信号を増幅する信号増幅器と
をさらに備え、
前記制御部は、前記被写体照度の検出値に応じて、前記開口絞りの開口量と前記信号増幅器の増幅利得と前記撮像素子の露光時間と前記増感倍率とを個別に設定する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項18】
請求項12から17のうちのいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像素子は、固体撮像素子であることを特徴とする撮像装置。
【請求項19】
撮像素子から出力された撮像信号を処理する画像処理方法であって、
前記撮像信号に含まれる一連の画像の各々が注目画像として入力されたときに当該注目画像を構成する複数の画素の各々を注目画素として選択し、当該注目画像から抽出された複数の面内画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面内相関評価値を算出するステップと、
前記面内相関評価値に基づいて前記複数の面内画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い面内画素加算パターンを選択するステップと、
前記一連の画像のうち当該注目画像に対して時間的に隣接する参照画像から抽出された複数の参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面間相関評価値を算出するステップと、
前記面間相関評価値に基づいて前記複数の参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い参照画素加算パターンを選択するステップと、
前記注目画素が選択される毎に、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算して補正画素を生成するステップと
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項20】
請求項19に記載の画像処理方法であって、
前記複数の面内画素パターンの各々は、当該注目画素と当該注目画素を中心とする周辺画素とからなり、
前記面内相関評価値を算出する当該ステップは、
当該注目画像を構成する画素群から前記複数の面内画素パターンを抽出するステップと、
前記複数の面内画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面内相関評価値として算出するステップとを含み、
前記複数の面内画素パターンの中から前記面内相関評価値の大きさが最小となる画素パターンが前記面内画素加算パターンとして選択される
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項21】
請求項20に記載の画像処理方法であって、
前記複数の参照画素パターンの各々は、前記参照画像内において当該注目画素の位置に相当する位置を有する注目参照画素と、当該注目参照画素を中心とする周辺参照画素とからなり、
前記面間相関評価値を算出する当該ステップは、
前記参照画像を構成する画素群から前記複数の参照画素パターンを抽出するステップと、
前記複数の参照画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面間相関評価値として算出するステップとを含み、
前記複数の参照画素パターンの中から前記面間相関評価値の大きさが最小となる画素パターンが前記参照画素加算パターンとして選択される
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項22】
請求項19から21のうちのいずれか1項に記載の画像処理方法であって、
互いに異なるN個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の面内画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の面内画素パターンを当該注目画像から抽出するステップと、
N個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の面内画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の面内画素パターンを当該注目画像から抽出するステップと
をさらに備え、
当該抽出された群の面内画素パターンは、前記複数の面内画素パターンとして使用され、
当該抽出された群の参照画素パターンは、前記複数の参照画素パターンとして使用され、
前記撮像素子は、前記N個の波長域の色の光をそれぞれ透過させるN種類の色フィルタ(Nは2以上の正整数)を周期的に且つ面状に配列してなる色フィルタアレイと、前記色フィルタアレイを透過した光学像を検出する撮像面とを有し、
前記一連の画像を構成する各画素は、前記N個の波長域の色のうちのいずれか1色を有する
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項23】
記録媒体から読み出されて、請求項19から22のうちのいずれか1項に記載の画像処理方法が備えるステップをプロセッサに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
撮像素子から出力された撮像信号を処理する画像処理装置であって、
前記撮像信号に含まれる一連の画像の各々が注目画像として入力されたときに当該注目画像を構成する複数の画素の各々を注目画素として選択し、当該注目画像から抽出された複数の面内画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面内相関評価値を算出し、前記面内相関評価値に基づいて前記複数の面内画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い面内画素加算パターンを選択する面内パターン検出部と、
前記一連の画像のうち当該注目画像に対して時間的に隣接する参照画像から抽出された複数の参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面間相関評価値を算出し、前記面間相関評価値に基づいて前記複数の参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い参照画素加算パターンを選択する参照パターン検出部と、
前記注目画素が選択される毎に、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算して補正画素を生成する画素加算部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記複数の面内画素パターンの各々は、当該注目画素と当該注目画素を中心とする周辺画素とからなり、
前記面内パターン検出部は、
当該注目画像を構成する画素群から前記複数の面内画素パターンを抽出する面内画素抽出部と、
前記複数の面内画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面内相関評価値として算出し、前記複数の面内画素パターンの中から前記面内相関評価値の大きさが最小となる画素パターンを前記面内画素加算パターンとして選択する演算部と、
前記注目画像における前記面内画素加算パターンの画素位置を示す情報を前記画素加算部に通知する画素指定部と
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記複数の参照画素パターンの各々は、前記参照画像内において当該注目画素の位置に相当する位置を有する注目参照画素と、当該注目参照画素を中心とする周辺参照画素とからなり、
前記参照パターン検出部は、
前記参照画像を構成する画素群から前記複数の参照画素パターンを抽出する参照画素抽出部と、
前記複数の参照画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面間相関評価値として算出する演算部と、
前記複数の参照画素パターンの中から前記面間相関評価値の大きさが最小となる画素パターンを前記参照画素加算パターンとして選択し、前記参照画像における前記参照画素加算パターンの画素位置を示す情報を前記画素加算部に通知する加算パターン指定部と
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理装置であって、
前記撮像信号を遅延させて前記注目画像における当該注目画素を中心とする第1の局所画素領域内の複数画素の信号を並列に出力する第1の遅延回路と、
前記撮像信号を遅延させて前記参照画像における当該注目参照画素を中心とする第2の局所画素領域内の複数画素の信号を並列に出力する第2の遅延回路と
をさらに備え、
前記画素加算部は、
前記第1の遅延回路により並列に出力された当該第1の局所画素領域内の複数画素の信号から前記面内画素加算パターンの画素を選択する面内画素選択部と、
前記第2の遅延回路により並列に出力された当該第2の局所画素領域内の複数画素の信号から前記参照画素加算パターンの画素を選択する参照画素選択部と、
前記面内画素選択部により選択された画素と前記参照画素選択部により選択された画素とを加算する加算演算部と
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記撮像素子は、互いに異なるN個の波長域の色の光をそれぞれ透過させるN種類の色フィルタ(Nは2以上の正整数)を周期的に且つ面状に配列してなる色フィルタアレイと、前記色フィルタアレイを透過した光学像を検出する撮像面とを有し、
前記一連の画像を構成する各画素は、前記N個の波長域の色のうちのいずれか1色を有し、
前記面内パターン検出部は、前記N個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の面内画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の面内画素パターンを当該注目画像から抽出するとともに、当該抽出された群の面内画素パターンを前記複数の面内画素パターンとして使用し、
前記参照パターン検出部は、前記N個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の参照画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の参照画素パターンを当該参照画像から抽出するとともに、当該抽出された群の参照画素パターンを前記複数の参照画素パターンとして使用する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像処理装置であって、前記色フィルタの配列はベイヤ配列であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記参照画像は、
当該注目画像に対して時間的に前方に位置する前方参照画像と、
当該注目画像に対して時間的に後方に位置する後方参照画像とを含み、
前記複数の参照画素パターンは、
前記前方参照画像から抽出された複数の前方参照画素パターンと、
前記後方参照画像から抽出された複数の後方参照画素パターンとを含み、
前記面間相関評価値は、
前記複数の前方参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す第1の面間相関評価値と、
前記複数の後方参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す第2の面間相関評価値とを含み、
前記参照パターン検出部は、前記第1の面間相関評価値に基づいて前記複数の前方参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い第1の参照画素加算パターンを前記参照画素パターンの一部として選択するとともに、前記第2の面間相関評価値に基づいて前記複数の後方参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い第2の参照画素加算パターンを前記参照画素パターンの他の一部として選択する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記撮像信号に含まれるノイズ成分を減衰させるフィルタ部をさらに備え、
前記面内パターン検出部は、前記フィルタ部の出力に基づいて前記面内相関評価値を算出するとともに前記面内画素加算パターンを選択し、
前記参照パターン検出部は、前記フィルタ部の出力に基づいて前記面間相関評価値を算出するとともに前記参照画素加算パターンを選択する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理装置であって、
前記フィルタ部は、
前記撮像信号を遅延させて前記各画像における第3の局所画素領域内の複数画素の信号を並列に出力する第3の遅延回路と、
前記第3の遅延回路により並列に出力された当該第3の局所画素領域内の複数画素の信号に重み係数を個別に乗算して複数の重み付き画素を生成する乗算部と、
前記複数の重み付き画素の総和を演算する総和演算部と、
前記重み係数を被写体照度情報に応じた値に設定する係数可変設定部と
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置であって、前記係数可変設定部は、前記被写体照度情報の値が閾値よりも大きいときに前記重み係数を第1の所定値に設定し、前記被写体照度情報の値が前記閾値以下のときは前記重み係数を前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値に設定することを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記加算演算部は、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算した結果に増感倍率を乗算して前記補正画素を生成し、
前記増感倍率の値は、可変に設定される
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置と
前記撮像素子と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項13】
請求項11に記載の画像処理装置と
前記撮像素子と、
前記画素加算部の出力に応じて前記増感倍率の値を設定する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項14】
請求項13に記載の撮像装置であって、
前記撮像素子の前面に配置された開口絞りと、
前記撮像信号を増幅する信号増幅器と
をさらに備え、
前記制御部は、前記画素加算部の出力に応じて、前記開口絞りの開口量と前記信号増幅器の増幅利得と前記撮像素子の露光時間とのうちの少なくとも1つを設定する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項15】
請求項14に記載の撮像装置であって、前記制御部は、前記画素加算部の出力の信号振幅と前記増幅利得と前記露光時間と前記増感倍率とに基づいて被写体照度の換算値を算出し、前記被写体照度の換算値に応じて、前記開口量と前記増幅利得と前記露光時間と前記増感倍率とを個別に設定することを特徴とする撮像装置。
【請求項16】
請求項11に記載の画像処理装置と
前記撮像素子と、
前記撮像素子に入射する光学像を測光することにより被写体照度を検出する測光部と、
前記被写体照度の検出値に応じて前記増感倍率の値を設定する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項17】
請求項16に記載の撮像装置であって、
前記制御部は、
前記撮像素子の前面に配置された開口絞りと、
前記撮像信号を増幅する信号増幅器と
をさらに備え、
前記制御部は、前記被写体照度の検出値に応じて、前記開口絞りの開口量と前記信号増幅器の増幅利得と前記撮像素子の露光時間と前記増感倍率とを個別に設定する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項18】
請求項12から17のうちのいずれか1項に記載の撮像装置であって、前記撮像素子は、固体撮像素子であることを特徴とする撮像装置。
【請求項19】
撮像素子から出力された撮像信号を処理する画像処理方法であって、
前記撮像信号に含まれる一連の画像の各々が注目画像として入力されたときに当該注目画像を構成する複数の画素の各々を注目画素として選択し、当該注目画像から抽出された複数の面内画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面内相関評価値を算出するステップと、
前記面内相関評価値に基づいて前記複数の面内画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い面内画素加算パターンを選択するステップと、
前記一連の画像のうち当該注目画像に対して時間的に隣接する参照画像から抽出された複数の参照画素パターンの各々と当該注目画素との間の相関を表す面間相関評価値を算出するステップと、
前記面間相関評価値に基づいて前記複数の参照画素パターンの中から当該注目画素と最も相関が高い参照画素加算パターンを選択するステップと、
前記注目画素が選択される毎に、前記面内画素加算パターン及び前記参照画素加算パターンの双方の画素を加算して補正画素を生成するステップと
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項20】
請求項19に記載の画像処理方法であって、
前記複数の面内画素パターンの各々は、当該注目画素と当該注目画素を中心とする周辺画素とからなり、
前記面内相関評価値を算出する当該ステップは、
当該注目画像を構成する画素群から前記複数の面内画素パターンを抽出するステップと、
前記複数の面内画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面内相関評価値として算出するステップとを含み、
前記複数の面内画素パターンの中から前記面内相関評価値の大きさが最小となる画素パターンが前記面内画素加算パターンとして選択される
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項21】
請求項20に記載の画像処理方法であって、
前記複数の参照画素パターンの各々は、前記参照画像内において当該注目画素の位置に相当する位置を有する注目参照画素と、当該注目参照画素を中心とする周辺参照画素とからなり、
前記面間相関評価値を算出する当該ステップは、
前記参照画像を構成する画素群から前記複数の参照画素パターンを抽出するステップと、
前記複数の参照画素パターンの各々を構成する複数画素の画素値のうちの最大画素値と最小画素値との間の差分を前記面間相関評価値として算出するステップとを含み、
前記複数の参照画素パターンの中から前記面間相関評価値の大きさが最小となる画素パターンが前記参照画素加算パターンとして選択される
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項22】
請求項19から21のうちのいずれか1項に記載の画像処理方法であって、
互いに異なるN個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の面内画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の面内画素パターンを当該注目画像から抽出するステップと、
N個の波長域の色をそれぞれ有する第1乃至第N群の面内画素パターンのうち当該注目画素の色を有する群の面内画素パターンを当該注目画像から抽出するステップと
をさらに備え、
当該抽出された群の面内画素パターンは、前記複数の面内画素パターンとして使用され、
当該抽出された群の参照画素パターンは、前記複数の参照画素パターンとして使用され、
前記撮像素子は、前記N個の波長域の色の光をそれぞれ透過させるN種類の色フィルタ(Nは2以上の正整数)を周期的に且つ面状に配列してなる色フィルタアレイと、前記色フィルタアレイを透過した光学像を検出する撮像面とを有し、
前記一連の画像を構成する各画素は、前記N個の波長域の色のうちのいずれか1色を有する
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項23】
記録媒体から読み出されて、請求項19から22のうちのいずれか1項に記載の画像処理方法が備えるステップをプロセッサに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図6】
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【図441】
【図442】
【図443】
【図444】
【図445】
【公開番号】特開2013−66114(P2013−66114A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204651(P2011−204651)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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