説明

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

【課題】複数の映像ファイルからハイライト映像を抽出して複数のユーザの間で共有する。
【解決手段】本発明に係る画像処理装置は、複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成するハイライト抽出映像作成部134と、ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存するハイライト抽出映像保存部140と、を備える。これにより、複数の映像ファイルからハイライト映像を抽出して、複数のユーザの間で共有することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1には、動画像の撮影処理に並行して重要シーンを判定し、重要シーン識別情報を生成して記録する技術に関しての記載がされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−134770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、重要シーンを判定した後、ユーザが重要シーンを含むファイルを作成することはできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の映像ファイルからハイライト映像を抽出して複数のユーザの間で共有することが可能な、新規かつ改良された画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成するハイライト抽出映像作成部と、前記ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存するハイライト抽出映像保存部と、を備える、画像処理装置が提供される。
【0007】
また、前記データファイルを出力するハイライト抽出映像ファイル出力部を更に備えるものであってもよい。
【0008】
また、前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、ネットワークを介して前記データファイルをアップロードするため、ネットワークに接続可能な機器に前記データファイルを出力するものであってもよい。
【0009】
また、前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、ネットワークを介して前記データファイルをアップロードするため、前記データファイルを出力するものであってもよい。
【0010】
また、前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、ディスク状記録媒体に前記データファイルを記録するため、ディスク状記録媒体の記録部に前記ハイライト映像を出力するものであってもよい。
【0011】
また、前記ハイライト抽出映像のシナリオを作成するシナリオ作成部と、前記シナリオを保存するシナリオ保存部と、を更に備えるものであってもよい。
【0012】
また、過去に作成した前記データファイルのインデックスを作成するインデックス作成部を備え、前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、過去に作成された前記データファイルのうち、前記インデックスの中からユーザに指定されたデータファイルを出力するものであってもよい。
【0013】
また、前記ハイライト抽出映像を再生するハイライト抽出映像再生部を備えるものであってもよい。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成するステップと、前記ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存するステップと、を備える、画像処理方法が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成する手段、前記ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存する手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の映像ファイルからハイライト映像を抽出して複数のユーザの間で共有することが可能な画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置における処理の概要について説明するための模式図である。
【図2】撮像装置の構成例を示す模式図である。
【図3】表示部の表示内容に基づいて、ハイライト映像抽出ファイルを作成する処理の流れを示す模式図である。
【図4】表示部の表示内容に基づいて、ハイライト映像抽出ファイルを作成する処理の流れを示す模式図である。
【図5】ハイライト再生設定処理を説明するための模式図である。
【図6】撮像装置による処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本実施形態の概要
2.撮像装置の構成例
3.撮像装置における具体的な処理について
4.撮像装置による処理フロー
【0020】
[1.本実施形態の概要]
先ず、図1に基づいて、本発明の一実施形態に係る撮像装置100における処理の概要について説明する。本実施形態では、画像処理装置として撮像機能を有する撮像装置100を例に挙げて説明するが、画像処理装置はこれに限定されるものではなく、画像処理装置はパーソナルコンピュータ、携帯電話などの各種機器であっても良い。図1は、撮像装置100における処理の概要を説明するための模式図である。
【0021】
本実施形態に係る撮像装置100は、一例としてビデオカメラ等の機器である。撮像装置100は、図1に示すように、複数の撮影済みの映像データ(映像ファイル)を記録している。図1において、チャプター(Chapter)#1、チャプター(Chapter)#2、チャプター(Chapter)#3・・・チャプター(Chapter)#Nは、複数の映像ファイルのそれぞれを示している。なお、映像ファイルは動画に限定されるものではなく、静止画であっても良い。
【0022】
図1に示すように、撮像装置100は、複数の映像ファイルのそれぞれから、主なシーンを集めたハイライト映像を作成して再生することができる。また、撮像装置100は、作成したハイライト映像を記録することができる。図1に示すように、チャプター#1、チャプター#2、チャプター#3・・・チャプター#Nのそれぞれの映像の中からハイライト映像が抽出され、ハイライト抽出映像として再生することができる。また、これらの複数のハイライト映像から構成されるハイライト抽出映像から、1つの映像ファイル(以下、ハイライト映像抽出ファイルという)が作成される。
【0023】
作成されたハイライト映像抽出ファイルは、ユーザの指示に応じて、ウェブ上にアップロードされることができる。また、ハイライト映像抽出ファイルは、ユーザの指示に応じて、DVDなどの記録メディアに記録されることもできる。このように、複数のハイライト映像を集めた1つのハイライト映像抽出ファイルを作成して保存することにより、ユーザは、多数の映像ファイルから、ハイライト映像のみを視聴することが可能となる。
【0024】
[2.撮像装置の構成例]
次に、本実施形態に係る撮像装置100の構成について説明する。図2は、撮像装置100の構成例を示す模式図である。図2に示すように、撮像装置100は、撮像部110、操作入力部120、制御部130、記憶部150、表示部160を有して構成されている。
【0025】
撮像部110は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの撮像素子を含む。撮像素子は、撮像光学系(不図示)によってその撮像面に結像された被写体像を光電変換する。撮像部110は、光電変換によって得られた映像信号をA/D変換して映像データとして制御部130へ出力する。
【0026】
操作入力部120は、ユーザによって操作されるボタン、スイッチなどの操作部材である。ユーザは、表示部160の表示を参照しながら操作入力部120を操作することによって、所望の操作を行うことができる。一例として、ユーザは、表示部160に表示されたボタンの位置にカーソルを合わせて操作入力部120を押すことにより、ボタンの押し下げ操作を行うことができる。また、表示部160がタッチパネル式のセンサを備える場合、操作入力部120は、タッチパネルに相当する。この場合、ユーザは、表示部160の表示を参照しながらタッチパネルを操作することによって、所望の操作を行うことができる。
【0027】
記憶部150は、一例としてハードディスクなどのメモリから構成される。記憶部150には、制御部130から映像データが送られる。記憶部150は、制御部130から送られた映像データを記憶し、保存する。また、記憶部150には、制御部130で実行されるプログラムが記憶される。
【0028】
表示部160は、液晶表示ディスプレイ等を含んで構成され、制御部130から送られた映像データに基づいて表示を行う。
【0029】
制御部130は、ハイライト映像設定部132、ハイライト映像作成部134、シナリオ作成部136、ハイライト映像再生部138、ハイライト映像保存部140、ファイル出力部142、インデックス作成部144を有して構成される。なお、図2に示す制御部130の各構成要素は、ハードウェア(回路)、または中央演算処理装置(CPU)とこれを機能させるためのソフトウエア(プログラム)によって構成することができる。この場合において、そのプログラムは、記憶部150に格納されることができる。
【0030】
ハイライト映像設定部132は、操作入力部120に入力されたユーザの指示に基づいて、ハイライト抽出映像について各種の設定を行う。後で詳細に説明するが、本実施形態では、一例として、ハイライト映像抽出ファイルについて、「範囲」、「テーマ」、「BGM」、「長さ」、「音声ミックス」、「ポイント指定」の6項目を設定することができる。
【0031】
ハイライト映像作成部134は、記憶部150に保存された映像ファイルを、1または複数のイベント毎に取得し、取得した映像ファイルのハイライト映像を作成する。そして、ハイライト映像作成部134は、複数のハイライト映像から1つのハイライト抽出映像を作成する。シナリオ作成部136は、ハイライト抽出映像を作成した際に、そのシナリオを作成する。ここで、シナリオとは、ハイライト抽出映像の中に、どの映像ファイルからどれだけの時間の映像を取り込んだかを示す情報である。
【0032】
ハイライト映像再生部138は、ハイライト抽出映像を再生する処理を行う。ハイライト映像再生部138は、ハイライト抽出映像を再生する場合に、ハイライト抽出映像のデータを表示部160に送る。これにより、表示部160においてハイライト抽出映像が再生される。
【0033】
ハイライト映像保存部140は、ハイライト抽出映像を1のデータファイル(ハイライト映像抽出ファイル)にして保存するための処理を行う。これにより、ハイライト抽出映像は、1つのデータファイルとして記憶部150に保存される。
【0034】
また、ファイル出力部142は、ハイライト映像保存部140によって作成された1のデータファイルを、ウェブにアップロードするため、またはDVDを作成するために出力する。インデックス作成部144は、過去に作成したハイライト映像抽出ファイルのインデックスを作成する。作成されたインデックスは、表示部160に表示される。ユーザは、表示部160に表示されたインデックスから所望のファイルを選択することで、所望の映像ファイルを再生することができ、また、ウェブにアップロードしたりDVDを作成することができる。
【0035】
[3.撮像装置における具体的な処理について]
図3及び図4は、表示部160の表示内容に基づいて、ハイライト映像抽出ファイルを作成する処理の流れを示す模式図である。本実施形態においては、映像ファイルは、「イベントビュー(画面2a)」または「マップビュー(画面2b)」から作成することができる。「イベントビュー」では、イベント毎に複数の映像ファイルが記録されており、これらの複数の映像ファイルから1つのハイライト映像抽出ファイルを作成することができる。例えば、旅行のイベントの場合、目的地に到達する前に列車内で撮影した映像、目的地で撮影した映像などが複数の映像ファイルとして記録されており、これらの映像ファイルから1つのハイライト映像抽出ファイルを作成することができる。また、ユーザが複数のイベントを指定した場合は、複数のイベントの映像から1つのハイライト映像抽出ファイルを作成することができる。
【0036】
また、「マップビュー」の場合、ある地点Aの近傍で撮影された複数の映像ファイルが記憶されている場合、その地点Aを指定することにより、これらの複数の映像ファイルから1つのハイライト映像抽出ファイルを作成することができる。また、ユーザが複数の地点を指定した場合は、複数の地点の近傍で撮影された複数の映像から1つのハイライト映像抽出ファイルを作成することができる。
【0037】
ハイライト映像抽出ファイルを作成する際には、先ず、ハイライト抽出映像を再生する。そして、ユーザがハイライト抽出映像を気に入り、ハイライト映像抽出ファイルを作成したい場合は、その旨の処理を行うことにより、ハイライト映像抽出ファイルを作成することができる。
【0038】
図3に示すように、ユーザは、メニュー画面(画面1)から「イベントビュー」または「マップビュー」のいずれかを表示させ(画面2)、ハイライト映像抽出ファイルを作成するいずれかのビューを指定することができる。そして、「イベントビュー」または「マップビュー」を指定した後、ブラウズ画面でブラウズを行い、ハイライト画像を作成する映像ファイルを選択する。
【0039】
「イベントビュー」の場合は、ハイライト映像抽出ファイルを作成する1又は複数のイベントを選択する。また、「マップビュー」の場合は、ハイライト映像抽出ファイルを作成する1又は複数の地点を選択する。そして、ハイライト再生ボタンを押すことにより、ハイライト抽出映像が作成されて、ハイライト再生が行われる(画面3)。
【0040】
ユーザは、ハイライト抽出映像の再生中、または再生後に、「もう1回見る」、「保存して共有」、「ハイライト再生設定」、「シナリオ保存」のいずれかのボタンを押すことにより、これらの処理を行うことができる(画面4、画面5)。例えば、ハイライト抽出映像の再生後に「もう1回見る」ボタンを押した場合は、ハイライト抽出映像をもう1回見ることができる。また、「保存して共有」のボタンを押した場合は、ハイライト抽出映像を1のハイライト映像抽出ファイルとして保存して、複数ユーザが共有できるようにウェブへのアップロード、またはDVDの作成の処理に移行することができる。これらの処理については、後で詳細に説明する。また、「シナリオ保存」のボタンが押された場合は、ハイライト映像抽出ファイル自体は保存されず、ハイライト抽出映像のシナリオが保存される。
【0041】
また、ユーザは、既に保存されているシナリオに基づいて、シナリオ再生処理を行うことができる。この場合、ユーザは、メニュー(画面1)からシナリオ再生画面に入り(画面6)、「シナリオ再生」ボタンを押す。これにより、シナリオからハイライト抽出映像が作成されて再生が行われる。再生を行った後は、「もう一回見る」、「シナリオ消去」、「保存して共有」の各ボタンを押すことにより(画面7、画面8)、以降の処理に進むことができる。
【0042】
また、ユーザは、過去に作成して記憶部150に保存されているハイライト映像抽出ファイルを指定して再生することができる。この場合、ユーザは、メニュー画面(画面1)からハイライト動画一覧(Index)を表示し(画面9)、保存されている所望のハイライト映像抽出ファイルを指定する。これにより、ユーザは、過去に作成したハイライト映像抽出ファイルを再生することができ(画面10)、次に実行する機能を選択することでウェブ(Web)にアップロードするか、またはDVDを作成することによって共有することができる(画面11)。
【0043】
図4は、図3に示す画面4,5,7,8において、「保存して共有」のボタンが押された場合に、ハイライト映像抽出ファイルを保存して共有する処理を示す模式図である。ユーザが「保存して共有」のボタンを押すと、図4示す画面21が表示され、更に「OK」ボタンを選択すると、再生されたハイライト抽出映像が1つのハイライト映像抽出ファイルとして記憶部150に保存される。これにより、ハイライト映像抽出ファイルを1つのファイルの作品として保存することができる。
【0044】
ハイライト映像抽出ファイルを保存した後は画面22が表示され、ユーザが「共有する」を選択すると、ウェブ(Web)にアップロードするか、またはDVDを作成するかを選択する画面が表示される(画面23)。画面23において、ユーザが「Webアップロード」を選択した場合は、撮像装置100とパーソナルコンピュータをUSBケーブルで接続する旨のメッセージが表示される(画面24)。ユーザは、撮像装置100をパーソナルコンピュータに接続して、ハイライト映像抽出ファイルをWeb上にアップロードすることができる。
【0045】
なお、撮像装置100がインターネットなどのネットワークに接続するための機能を有している場合は、撮像装置100をパーソナルコンピュータに接続する必要はなく、撮像装置100からウェブに直接アップロードすることが可能である。
【0046】
また、画面23においてユーザが「DVD作成」を選択した場合は、撮像装置100とDVD記録装置を接続する旨のメッセージが表示される(画面25)。ユーザは、撮像装置100をDVD記録装置に接続して、ハイライト映像抽出ファイルをDVD上に記録することができる。なお、撮像装置100がDVD記録装置を備えている場合は、ハイライト再生映像をDVD上に直接記録することができる。
【0047】
次に、図5に基づいて、ハイライト再生設定処理について説明する。図5中に示す画面2aは、図3の画面2aと同様にイベントビューを示している。ユーザは、ハイライト再生設定の画面(画面31)に移行し、画面31を操作することにより、ハイライト抽出映像について各種の設定を行うことができる。ここでは、ユーザが設定できる項目として、「範囲」、「テーマ」、「BGM」、「長さ」、「音声ミックス」、「ポイント指定」の6項目を例示する。「範囲」は、ハイライト抽出映像を作成するイベント(イベントビューの場合)の数、または日付(マップビューの場合)の数を設定する項目である。ユーザは、1のイベント(または日付)の映像からハイライト抽出映像を作成するか、または2以上のイベント(または日付)の映像からハイライト抽出映像を作成するかを設定することができる。
【0048】
「テーマ」は、画像のエフェクト(画像効果)を設定する項目である。一例として、ユーザは、「アクティブ」、「スタイリッシュ」、「シンプル」などの項目の中から、所望の項目を選択して設定することができる。また、「BGM」は、バックに流れる音楽を設定する項目である。ユーザは、「BGM」として所望の曲目を設定することができる。また、「長さ」は、ハイライト抽出映像の時間的な長さを設定するための項目である。ここでは、一例として、ハイライト抽出映像の時間的な長さを4段階の長さに調整できるものとする。また、「音声ミックス」は、BGMと実際の音声の大きさの割合を定めるための項目である。また、「ポイント指定」は、元の映像ファイル中におけるハイライト映像の位置を設定するための項目である。
【0049】
図3と同様に、画面2aからハイライト再生を指示することにより、ハイライト抽出映像が作成されて再生される(画面3)。また、画面3において、ハイライト抽出映像を再生中に、「編集」を選択することにより、ハイライト抽出映像のシナリオを保存することができる。上述したように、シナリオは、ハイライト抽出映像の中にどの映像ファイルからどれだけの時間のハイライト映像を取り込んだかを示す情報である。このように、シナリオを保存しておくことにより、保存されたシナリオを選択した際に、シナリオに基づいてハイライト抽出映像を再生することができる。
【0050】
ハイライト再生が終了すると、図3で説明したように、「もう一回見る」、「ハイライト再生設定」、「保存して共有」を選択する画面が表示される(画面4)。ハイライト再生設定を再度行う場合は、「ハイライト再生設定」を選択して再度設定を行うことができる。
【0051】
また、ユーザは、図5中に示すイベントブラウズの各画面から、イベントビュー(画面2a)、マップビュー(画面2b)のそれぞれについて、インデックスを表示したり(画面41,42)、各映像ファイルを通常に再生することができる(画面43,44)。
【0052】
[4.撮像装置による処理フロー]
図6は、撮像装置100による処理手順を示すフローチャートである。先ず、ステップS100では、ユーザがイベントビューまたはマップビューを指定して、ハイライト再生を指示することにより、ハイライト抽出映像が作成されて再生が行われる。次に、ステップS104では、ハイライト抽出映像を1のハイライト映像抽出ファイルとして保存するか否かを判定する。ステップS104では、ユーザの操作に応じて、ハイライト映像抽出ファイルを保存するか否かを判定する。なお、ステップS100の後にハイライト抽出映像のシナリオを保存することもできる。
【0053】
ステップS104でハイライト映像抽出ファイルを保存する場合は、ステップS106に進む。一方、ステップS104でハイライト映像抽出ファイルを保存しない場合は、処理を終了する。ステップS106では、再生したハイライト抽出映像を1つのハイライト映像抽出ファイルとして保存する。次のステップS108では、ハイライト映像抽出ファイルを共有するか否かを判定する。ステップS108では、ユーザの操作に応じて、ハイライト映像抽出ファイルを共有するか否かを判定する。
【0054】
ステップS108で、ハイライト映像抽出ファイルを共有する場合は、ステップS110へ進む。一方、ハイライト映像抽出ファイルを共有しない場合は、処理を終了する。ステップS110へ進んだ場合は、ユーザの指示に応じて、ハイライト映像抽出ファイルをウェブにアップロードするか、またはDVDを作成するかを判定する。ウェブにアップロードする場合は、ステップS114へ進み、ネットワークへの接続を行った上で、ハイライト映像抽出ファイルをウェブ上にアップロードする。一方、DVDを作成する場合は、ステップS112へ進み、DVDを作成する。ステップS112,S114の後は処理を終了する(END)。
【0055】
また、ハイライト動画Indexから選択して再生したハイライト映像抽出ファイルを共有する場合、先ずステップS101にて、ハイライト動画一覧(Index)を表示して、保存されている所望のハイライト映像抽出ファイルを指定した後、ステップS100にて、ハイライト抽出映像の再生が行われる。また、シナリオ再生からハイライト映像抽出ファイルを保存する場合は、ステップS102でシナリオ再生を行った後、ステップS104において、再生したハイライト抽出映像を1のハイライト映像抽出ファイルとして保存するか否かを判定する。
【0056】
以上説明したように本実施形態によれば、ハイライト映像抽出ファイルを1つのデータファイルに保存できるようにしたため、ハイライト再生映像をウェブにアップロードしたり、ハイライト再生映像のDVDを作成する等の処理を容易に行うことができる。また、既に作成したハイライト映像抽出ファイルを選択して再生することも可能なる。更に、ハイライト抽出映像のシナリオを保存しておくことにより、シナリオからハイライト抽出映像を再生することができ、再生後に、ハイライト映像抽出ファイルを作成することも可能となる。従って、ハイライト再生映像の利便性を大幅に高めることが可能となる。
【0057】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0058】
100 撮像装置
134 ハイライト抽出映像作成部
136 シナリオ作成部
138 ハイライト抽出映像再生部
140 ハイライト抽出映像保存部
142 ファイル出力部
144 インデックス作成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成するハイライト抽出映像作成部と、
前記ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存するハイライト抽出映像保存部と、
を備える、画像処理装置。
【請求項2】
前記データファイルを出力するハイライト抽出映像ファイル出力部を更に備える、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、ネットワークを介して前記データファイルをアップロードするため、ネットワークに接続可能な機器に前記データファイルを出力する、請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、ネットワークを介して前記データファイルをアップロードするため、前記データファイルを出力する、請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、ディスク状記録媒体に前記データファイルを記録するため、ディスク状記録媒体の記録部に前記ハイライト映像を出力する、請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記ハイライト抽出映像のシナリオを作成するシナリオ作成部と、
前記シナリオを保存するシナリオ保存部と、を更に備える、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
過去に作成した前記データファイルのインデックスを作成するインデックス作成部を備え、
前記ハイライト抽出映像ファイル出力部は、過去に作成された前記データファイルのうち、前記インデックスの中からユーザに指定されたデータファイルを出力する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記ハイライト抽出映像を再生するハイライト抽出映像再生部を備える、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成するステップと、
前記ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存するステップと、
を備える、画像処理方法。
【請求項10】
複数の映像ファイルを取得して、各映像ファイルのハイライトを抽出して得られるハイライト抽出映像を作成する手段、
前記ハイライト抽出映像を1のデータファイルとして保存する手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−138804(P2012−138804A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290445(P2010−290445)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】