画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
【課題】 画像データの特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像に関して、様々なバリエーションのプレビュー画像を複数生成し、そして表示することを目的とする
【解決手段】 ユーザによって選択された領域にカラー印刷を行い、ユーザによって選択されなかった領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像を、複数のパラメータに基づいて複数生成し、そして表示する。また、特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像を、複数のパターンのそれぞれに対して生成し、そして表示する。
【解決手段】 ユーザによって選択された領域にカラー印刷を行い、ユーザによって選択されなかった領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像を、複数のパラメータに基づいて複数生成し、そして表示する。また、特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像を、複数のパターンのそれぞれに対して生成し、そして表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、フルカラー複合機が、その低価格化及び高機能化に伴って普及してきている。それに伴い低価格料金とカラー印刷を両立したいという需要も高まっている。このため、例えば黒色と赤色(以後、黒:Bk、白:W、赤:R、緑:G、青:B、藍:C、紅:M、黄:Yと称する)の2色を用いた印刷が行える印刷機能が普及している。
この2色を用いた印刷に関して、フルカラー指定のコマンドの色情報と色範囲に基づき自動的に2色のどちらの色で印刷するかを決定するものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、例えば黒色と赤色の2色を用いる場合、ある領域に対してはカラー印刷を実行し、他の領域にはモノクロ印刷を実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−240361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、領域毎に自動的にカラー印刷を行うかモノクロ印刷を行うかを決定するため、次のような課題が発生する。即ち、ユーザがカラー印刷を行いたい領域が意図に反してカラー印刷されない場合や、モノクロ印刷を行いたい領域がカラー印刷されてしまう場合が発生し得る。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像データの特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像に関して、様々なバリエーションのプレビュー画像を複数表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、前記画像データのうち、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定する決定手段と、前記画像データのプレビュー表示を行う表示手段とを備え、前記表示手段は、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域の割合が異なる複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像データの特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像に関して、様々なバリエーションのプレビュー画像を複数表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態を示す画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置のソフトウェアモジュールの構成を説明するブロック図である。
【図3】画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図4】図1に示したスキャナ画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図5】スキャナ画像処理部で処理される1画素の画素フォーマットを示す図である。
【図6】画像編集用画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図7】ページデータ解析部が生成するページ像域データの一例を示す図である。
【図8】図1に示した操作部の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示した操作部の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【図10】画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示した操作部の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
【0010】
図1は、本実施形態を示す画像処理装置の一例を示すブロック図である。
図1において、100は画像処理装置で、画像入力デバイスであるスキャナ101を備える。ここで、スキャナ101は、2色印字モードが選択された場合に、カラー原稿の画像を読み取る読取処理を行う。さらに、画像処理装置100は、ネットワークI/F111を介して外部装置から受信する画像データをプリンタ画像処理部119で処理した印刷データを出力する画像出力デバイスであるプリンタエンジン102を備える。そして、画像データの読み取りやプリント出力のための制御を行う。また、画像処理装置100は、ネットワークI/F111又はモデム112を介してLAN10や公衆回線104と接続することで、画像情報やデバイス情報をLAN10経由で入出力するための制御を行う。
【0011】
105はCPUで、ROM107、HDD108に記憶される制御プログラムをRAM106にロードして実行することで、画像入力処理、画像送信処理、画像出力処理を総括的に制御する。RAM106は、CPU105が動作するためのシステムワークメモリであり、入力された画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。さらに、ROM107はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD108はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び入力された画像データ等を格納する。
【0012】
109は操作部I/Fで、画像データ等を表示可能な表示画面を有する操作部110に対するインタフェース部であり、操作部110に対して操作画面データを出力する。また、操作部I/F109は、操作部110から操作者が入力した情報をCPU105に伝える役割をする。
【0013】
なお、操作部110には、カラー画像やソフトボタンを表示する表示部と、ハードキー、タッチパネル等から構成され、表示部は後述する画像をプレビューする際に、設定された処理モードに従って画像処理された印刷可能な出力バリエーションを表示する。具体的には、2色印字モード時に、読み取られた原稿の画像データを解析して抽出される属性毎の像域に対して、ユーザが選択した属性の像域が他の像域よりも注目する像域として印刷されるように画像処理してそのバリエーションを表示する。
ここで、ソフトボタンには、後述する2色印字モードに基づく2色コピーモードボタンが含まれる。ここで、2色コピーモードとは、プリンタエンジン102が備える現像剤のうち、再現可能な2色の現像剤を用いて画像をカラー印刷するモードをいう。また、使用する2色は、再現可能な複数の色からユーザが選択する構成であってもよいし、プリンタエンジン102の構成によりあらかじめ設定された2色であってもよい。
【0014】
ネットワークI/F111は、例えばLANカード等で実現され、LAN10に接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。さらにまた、モデム112は公衆回線104に接続し、外部装置との間で情報の入出力を行う。以上のユニットがシステムバス113上に配置されている。
【0015】
イメージバスI/F114は、システムバス113と画像データを高速で転送する画像バス115とを接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。そして、画像バス115上には、以下で詳述するラスタイメージプロセッサ(RIP)部116、デバイスI/F117、画像編集用画像処理部120、画像圧縮部103、画像伸張部121、カラーマネージメントモジュール(CMM)130が接続される。
【0016】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)部116は、LAN10を介して情報処理装置から受信するページ記述言語(PDL)コードをイメージデータに展開する処理を実行する。デバイスI/F117は、スキャナ画像処理部118とプリンタ画像処理部119を介してスキャナ101やプリンタエンジン102とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。なお、プリンタエンジン102はカラー印刷又はモノクロ印刷処理を行う。つまり、2色のうち1色は黒である。
【0017】
また、スキャナ画像処理部118は、スキャナ101から入力した画像データに対して、補正、加工に加え、像域分離等の各種処理を行う。画像編集用画像処理部120は、画像データの回転や、変倍、2色化処理、2値変換等の各種画像処理を行う。
画像圧縮部103はRIP部116やスキャナ画像処理部118、画像編集用画像処理部120で処理された画像データをHDD108で一度格納する際に所定の圧縮方式で符号化するものである。
【0018】
画像伸張部121は、圧縮され符号化されているデータを、複号化し伸張するものである。具体的には、画像伸張部121は、HDD108で圧縮されている画像データを必要に応じて画像編集用画像処理部120での処理において一度圧縮され符号化されているデータを、複号化し伸張する。さらに、画像伸張部121は、プリンタ画像処理部119で画像処理し、プリンタエンジン102で出力する場合において、一度圧縮され符号化されているデータを、複号化し伸張する。プリンタ画像処理部119は、プリント出力する画像データに対して、プリンタエンジン102に応じた画像処理補正等を行う。
【0019】
CMM130は、画像データに対して、プロファイルやキャリブレーションデータに基づいた、色変換処理(色空間変換処理ともいう)を施す専用ハードウェアモジュールである。ここで、プロファイルとは、機器に依存した色空間で表現したカラー画像データを機器に依存しない色空間(例えばLabなど)に変換するための関数のような情報である。また、キャリブレーションデータは、スキャナ101やプリンタエンジン102の色再現特性を修正するためのデータである。
【0020】
図2は、図1に示した画像処理装置のソフトウェアモジュールの構成を説明するブロック図である。なお、後述する各モジュールは、主にCPU105がRAM106上で実行されることにより対応するデータ処理が実現される。
図2において、201はジョブコントロール処理で、図示/不図示の各ソフトウェアモジュールを統括・制御し、コピー、プリント、スキャン、FAX送受信などの図示しない画像処理装置100内で発生するあらゆるジョブの制御を行うモジュールである。
【0021】
202はネットワーク処理で、主にネットワークI/F111を介して行われる、外部との通信を制御するモジュールであり、LAN10上の各機器との通信制御を行う。また、ネットワーク処理202は、LAN10の各機器からの制御コマンドやデータを受信すると、その内容を、ジョブコントロール処理201へ通知する。また、ネットワーク処理202は、ジョブコントロール処理201からの指示に基づき、LAN10の各機器へ制御コマンドやデータの送信を行う。
【0022】
UI処理203は、主にユーザからの要求を受付る。操作部110、操作部I/F109に係る制御を行うモジュールである。具体的には、UI処理203は、操作者が操作部110を操作した内容を、ジョブコントロール処理201へ通知すると共に、ジョブコントロール処理201からの指示に基づいて、操作部110上の表示画面の表示内容を制御する。
FAX処理204は、FAX機能の制御を行うモジュールであり、モデム112を介してFAX受信を行い、FAX画像特有の画像処理を施した後、受信画像をジョブコントロール処理201へ通知する。また、FAX処理204は、ジョブコントロール処理201からの指定される画像を、指定通知先へFAX送信を行う。
【0023】
プリント処理207は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、画像編集用画像処理部120、プリンタ画像処理部119およびプリンタエンジン102を制御し、指定画像の印刷処理を行うモジュールである。プリント処理207は、ジョブコントロール処理201より、画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度など)、レイアウト情報(オフセット、拡大縮小、面つけなど)および出力用紙情報(サイズ、印字方向など)の情報を受け付ける。
【0024】
そして、プリント処理207は、画像圧縮部103、画像伸張部121、画像編集用画像処理部120およびプリンタ画像処理部119を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、プリンタエンジン102を制御して指定用紙への印刷を行わせる。
スキャン処理210は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、スキャナ101、およびスキャナ画像処理部118を制御して、スキャナ101上にある原稿の読み込みを行わせるモジュールである。
【0025】
色変換処理209は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、指示画像に対して、色変換処理を行い、色変換処理後の画像をジョブコントロール処理201へ通知するモジュールである。
RIP処理211は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、PDL(ページ記述言語)の解釈(インタプリット)を行い、RIP部116を制御してレンダリングすることで、ビットマップイメージへの展開を行モジュールである。なお、RIP処理を専用のハードウエアで実行する構成としてもよい。
【0026】
以上のように構成された画像処理装置において、例えば赤、黒の2色コピーモードにおいて、ユーザが2色化したいオブジェクトの選択を操作部110上で行い、それに基づいて複数の画像処理パターンのプレビュー画像の生成と表示を行う処理を説明する。さらに、当該表示処理に続いて、プレビューによりユーザが意図する画像を選択し、それに基づいて2色コピー動作を行うまでの制御について図3に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0027】
図3は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。なお、各ステップは、CPU105がROM107またはHDD108に記憶された図2に示す各モジュールをロードして実行することで実現される。以下、2色印字モードが設定された場合において、画像データに像域分離処理を行って属性別の領域から代表とすべきページを抽出して行う画像処理を説明する。より具体的には、該抽出されたページの画像データのうち、選択された属性に対応する画像データの像域と、選択されていない属性に対応する画像データの像域とに異る色処理を行い、2色化処理された代表ページの画像データを縮小して表示部にプレビューする。
まず始めに、ユーザはスキャナ101にカラー原稿を載置し、操作部110より図示しない2色コピーモードボタンを選択し、コピー開始ボタンによりスキャナ101により順次載置された原稿の読取を行う(S1001)。ここで、読みとられた原稿は、順次スキャナ画像処理部118に入力されていく。
【0028】
図4は、図1に示したスキャナ画像処理部118の構成を説明するブロック図である。
図4において、スキャナ画像処理部118に入力された画像データは、画像入力部301を介し、画像補正部302にてスキャナ101に関する画像補正を行う。画像補正部302にて画像補正が行われた画像データは、像域分離部303にて像域分離処理が行われる。像域分離部303では類似する属性を持つ領域ごとに分割し、分割された領域の属性判定を行うものである。像域分離処理は公知の技術を用いるため、説明は省略する。本実施形態では、像域分離処理によって「文字」、「図形」、「写真」等の領域に分離される。
なお、像域分離部303からは像域分離結果である像域情報を各像域内の画素に対して像域判定結果を示す像域フラグとして出力する。
【0029】
一方、画像遅延バッファ304は、画像補正部302から出力された画像データを上述の像域分離部303で画像データから像域判定結果である像域フラグを出力する間、画像データを遅延するものである。
【0030】
ここで、図3に説明に戻り、像域結合部305では、像域分離部303から出力された像域フラグと画像遅延バッファ304から出力された画像データを結合するものである。ここでは各画素に対して各々対応する像域フラグを付加していく(S1002)。これにより、像域分離された領域を識別する像域フラグを読み取れた画像データに付加される。
【0031】
図5は、図1に示したスキャナ画像処理部118で処理される1画素の画素フォーマットを示す図である。
図5において、入力画像データは輝度系のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各8ビットの画像データ(401、402、403)に加えて、8ビットからなる属性データ404を付加し、その一部に像域を示す像域フラグを有するものである。図のように本実施の形態では図のように属性データの0ビット目、1ビット目、2ビット目に「文字」、「写真」、「図形」の各属性を示すフラグ(405、406、407)を割り当てている。
【0032】
また、その画素が有彩色もしくは無彩色かを示す有彩色フラグ(408)を属性データの3ビット目に割り当てている。409、410、411は対象画素について、所定の処理がされたことを示す処理フラグ1〜3であり、412は取り込まれた画素がスキャナ101を介したスキャンのジョブなのか、LAN10を介したPDLのジョブなのかを示すフラグである。
【0033】
スキャナ画像処理部118にて像域分離を行い、像域フラグ(405、406、407)が付加された画像データは、画像バス115等を介して画像編集用画像処理部120にて、画像データ中の各ページの像域の種類と数をページ像域データとして作成する。
【0034】
図6は、図1に示した画像編集用画像処理部120の構成を説明するブロック図である。
図6において、画像バス115に接続されるバススイッチ501を介し、変倍処理部502、2値化処理部503、ページデータ解析部504、2色化処理部505、回転処理部506がそれぞれ接続されている。
【0035】
変倍処理部502、回転処理部506は画像データの変倍処理、回転処理を行うものであり、CPU105から入力される像域選択信号507に従い2値化処理部503は多値のデータを2値のデータに変換処理を行う。ページデータ解析部504は、上述したスキャナ画像処理部118にて像域フラグが付加された画像データに対して、ページ毎に含まれている像域の種類と数、各像域に割り振られた画素数と像域毎の有彩色の数をページ像域データとしてカウントする。次に、ページデータ解析部504は、1ページ分のページ像域データの作成が終了すると、内部の図示しないDMA(Direct Memory Access )コントローラにて、システムバス113等を介してRAM106にページ像域データを格納する。
【0036】
図7は、図6に示すページデータ解析部504が生成するページ像域データ601の一例を示す図である。
図7に示すように、ページ毎に文字部、写真部、図形部のように1ページ中の各像域の画素数を示す画素カウンタ値(602、603、604)を持つ。さらに各々の像域の画素数の値の他に、その像域中の有彩色を示すフラグ数を示す値をそれぞれ606、607、608のエリアに有するものである。
【0037】
このようにしてスキャナ101に全ての原稿読み取りを行い、スキャナ画像処理部118にて像域分離を行い、像域フラグを属性フラグの一部として各画素に付加する。また、画像編集用画像処理部120内のページデータ解析部504にて全ての読み取りページのページ像域データ601を作成し、RAM106上に格納する。画像データは、画像バス115、イメージバスI/F114、システムバス113を介し、RAM106に一時格納された後、順次HDD108に格納され、全てのページの画像データを取り込んだ時点で原稿読み取り動作を終了する(S1003)。
【0038】
次に、画像編集用画像処理部120は、原稿読み取り動作よりRAM106上に格納されている各ページのページ像域データ601に基づいて代表ページを抽出する。さらに、画像編集用画像処理部120は、HDD108に格納された各ページのうち代表ページとなった画像データからプレビュー画像を作成し、操作部110に表示するフローを説明する。
【0039】
まず、CPU105は、RAM106上に格納されている各ページのページ像域データ601より、最初のプレビュー画像として各像域が最も等分されており、全ての像域に有彩色が存在するページを代表ページとして抽出する。CPU105は、RAM106上のページ像域データ601より上記の条件に最も合致するページを検索する。これは例えば、先ほどのページ像域データ601内の文字部602、写真部603、図形部604の画素数を比較し、画素数の差が最も小さいページが最も各像域が等分されているデータとして選択される。さらに各像域部の有彩色を示す606、607、608の数を見ることにより、CPU105は、各像域に有彩色が存在すると判断できる。
【0040】
これらの処理によりCPU105は、上記代表ページの抽出処理が終了する(S1004)。次に、CPU105は代表ページの画像データをHDD108より呼び出し、画像編集用画像処理部120の変倍処理部502でプレビュー画像用に縮小変倍を実行させる。変倍処理部502にて縮小変倍された画像データは操作部110に入力され、プレビュー画像として操作部110上の表示部に表示される(S1005)。
図8、図9は、図1に示した操作部110の表示部に表示されるユーザインタフェース(UI)画面の一例を示す図である。図8に示すUI画面は、2色コピー実行時の最初のプレビュー画面の例である。以下、2色印字モードが設定された場合において、読み取られるカラー原稿の画像データに対して2色印字モードで強調すべき属性を選択する処理を説明する。なお、本実施形態では、抽出可能な属性として写真、文字、図形をユーザが選択可能な場合を示す。
図8に示すように、本実施形態では、代表ページのプレビュー画像701を表示部に表示する。図のように、例えばプレビュー画像701は写真部707、文字部708、711、712、網点文字部710、図形部709で構成されている。また、2色にしたいオブジェクトを選択するためのオブジェクト選択ボタン702〜705をプレビュー画像の下部に配置した。これにより、ユーザは2色化したいオブジェクトをオブジェクト選択ボタン(ボタン)702〜705を押下することにより2色印字モードで強調したい像域を属性で選択できる。本例では、全てのオブジェクトを選択するためのボタンとしてボタン702が備えられている。同様に、2色化したいオブジェクトの属性毎に、文字であればボタン703、写真であればボタン704、図形であればボタン705を備えている。
【0041】
したがって、ユーザは、例えば「全て」のためにボタン702を選択することにより、全てのオブジェクトに対して、2色化を実行することが可能となる。同様に、「文字」のためにボタン703を選択することにより、文字の像域部分のみの2色化を実行することが可能である。また、「文字、「写真」のように複数を選択することにより、「文字」、「写真」の像域部分の2色化を実行することも可能である。
オブジェクト選択ボタン702〜705による選択後、ユーザが表示部に表示されるOKボタン706を押下することにより、オブジェクト選択が終了する(S1006)。
【0042】
次に、CPU105は、選択されたオブジェクトに基づいて、オブジェクトの選択が「全て」であるかどうかを判断する(S1007)。ここで、オブジェクトの選択が「全て」であるとCPU105が判断した場合には、先ほどの代表ページとして抽出されたページに基づいてS1009に進み、それ以外の場合は代表ページの再抽出処理のS1008へ進む。
【0043】
S1008では、CPU105は、文字部602と有彩色値606の値が最も多いページを抽出して、S1009へ進む。例えば選択されたオブジェクトが「文字」の場合にはRAM106上に格納されているページ像域データ601より、例えば、文字部602と有彩色値606の値が最も多いページを代表ページとして再抽出する。つまり、文字像域の画素が最も大きく、さらに文字像域中の有彩色の画素が最も多いページを代表ページとして再抽出する。
【0044】
次に、CPU105は、オブジェクト選択により代表ページが決定した後、オブジェクト選択に基づいて、2色化処理のパラメータを複数生成し、代表ページに対する2色化処理後の処理結果を複数プレビューするフローを説明する。以下、ユーザが操作部110を介してオブジェクト選択ボタン703「文字」を押下した場合について説明する。
上述したように、選択されたオブジェクトが「文字」の場合には、文字のオブジェクトに基づいた代表ページを再抽出し、そのページに対して2色化処理を行う。
【0045】
まず、CPU105は、「文字」の像域に対する2色化処理のために、2色化処理部505の像域選択信号507に「文字」を表す信号を送信する。次に、CPU105は、2色化処理部505に予め決められた1番目の2色化処理の彩度閾値を設定する。なお、本実施形態において、2色化処理部505による2色化処理では、彩度(0%〜100%)を用い、所定の彩度閾値(0%〜100%)と比較することにより2色化するか否かを判定するものとする。この彩度閾値を、CPU105が例えば50%、45%、40%・・・と設定して代表ページを2色化することにより、代表ページに対して彩度をパラメータとした2色化処理パターンの画像を生成できる(S1009)。
【0046】
次に、CPU105はHDD108より代表ページにあたる画像データを呼び出し、画像編集用画像処理部120内の2色化処理部505へ送信し、1番目の彩度閾値にて2色化処理を実行させる(S1010)。ここで、2色化処理された画像データを同じく変倍処理部502にてプレビュー用の縮小変倍を行い、プレビュー画像を生成し、操作部110の表示部にてプレビュー表示を行う(S1011)。
【0047】
なお、2色化処理部505では、CPU105より先ほど送信された像域選択信号507が「文字」であったので、この場合は「文字」以外の像域フラグを有する画素に対しては濃度が等価なモノクロへ色変換する。同様に、2色化処理部505では、「文字」の像域フラグを有する画素に対しては彩度閾値以上であるか彩度閾値未満であるかを比較し、その比較結果に基づいて、濃度が等価な赤、もしくはモノクロへの色変換を行うものである。
【0048】
このようにして、CPU105は、画像編集用画像処理部120へ順次異なる彩度閾値を設定し、同様に代表ページの画像データの2色化処理を実行し、操作部110にてプレビュー画像の順次表示を行っていく。
予め用意している全ての彩度閾値にてプレビュー画像の作成、表示が終了した時点で操作部110の表示部上に図9に示すように指定枠804をUI画面に表示させ、複数表示されたプレビュー画像の選択待ちの状態となる(S1012)。
図9は先ほどの図8のオブジェクト選択ボタン703「文字」を選択した後、それに基づいて複数表示されたプレビュー画像の表示例である。なお、図9には、プレビューされた代表ページに対して2色印字モードで強調すべき彩度のレベルを設定するための彩度調整バー805を備える。そして、CPU105は、2色化処理部505を制御して彩度調整バー805で設定される彩度のレベルに従い2色処理された代表ページの画像を縮小して表示部に再プレビューする処理を行う。
【0049】
図9に示すように、プレビュー画像801、802、803が操作部110の表示部上に表示されている。例えば先ほど「文字」が選択されているのでプレビュー画像801、802、803は全て対応する写真部807、図形部809は全てモノクロ処理されている状態を示す。また、プレビュー画像801は、彩度閾値が50%で文字部が2色処理されており、文字部808、812と網点文字部810が赤色処理されている状態を示す。
プレビュー画像802は、彩度閾値が45%で文字部が2色処理されており、808、812に対応する部分のみ赤色処理されている状態を示す。プレビュー画像803は彩度閾値が40%で文字部が2色処理されており、808に対応する部分のみ赤色処理されている状態を示す。このように、本実施形態では割合の異なるプレビュー画像を表示する。
【0050】
ユーザにより指定枠804を移動し、OKボタン806を押下されることでプレビュー画像の何れかが指定される(S1013)。ここで、図のように彩度調整バー805をさらに設け指定枠804にて彩度調整したい画像に移動し、彩度調整バー805にて彩度調整を行うことで意図する処理パターンからさらに詳細に2色化処理を調整するということも可能である。
【0051】
これらの選択、調整により、CPU105は指定されたプレビュー画像に対して、このプレビュー画像生成時に採用した彩度閾値を再度2色化処理部505へ設定し、今度は1ページ目より順次画像データの2色化処理を実行する(S1014)。
【0052】
そして、2色化処理された画像データは、画像バス115、デバイスI/F117を介して、プリンタ画像処理部119にて印字用の画像処理を実行し、プリンタエンジン102より順次印字される(S1015)。そして、全てのページの2色化処理、印字が終了したとCPU105が判断した時点で(S1016)、2色印字モードの動作を終了する。
【0053】
なお、本実施形態において赤、黒の2色コピーモードについて説明してきた。しかしながら、例えばあるオブジェクトのみをカラー化する場合においても、図6の2色化処理部505をカラー処理部に置き換えて、オブジェクト選択に基づき対応する像域の画素をカラー処理することで実現できる。したがって、2色を含む一部のカラー化を実行する印字モードであれば何れの実施形態でもよい。
【0054】
本実施形態では、2色コピーのように一部の画像を2色化して印字するモードにおいて、ユーザが2色化したいオブジェクトを選択することに基づいて2色化処理のためのパラメータを用いて抽出した複数の2色化処理後の代表ページプレビューを実行する。
これにより、ユーザは複数のプレビュー画像の中から最も意図に近い画像処理パターンを選択し、印字することが可能となるものである。
〔第2実施形態〕
【0055】
上記第1実施形態では、オブジェクト選択ボタンにより2色化にしたいオブジェクトをユーザが選択し、選択されたオブジェクトに対する2色化処理のパラメータを変更し、複数のプレビュー画像を実施する場合について説明した。本実施形態では、より操作の簡便性を得るために、2色コピーモード、もしくは一部カラーコピーモードにおけるプレビューからの印字実行を説明する。具体的には、読み取られるカラー原稿の画像データに対して2色印字モードで強調すべき属性の数に応じて決定される2色処理パターンを記憶する。さらに、ユーザにより選択される2色処理パターンに従い前記画像データに像域分離処理を行って代表とすべきページを抽出する。そして、抽出されたページの画像データのうち、2色処理パターン毎に決定される属性に対応する像域に色処理を行って、2色化処理された代表ページの画像データを縮小して表示部にプレビューする。
なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成は変わっていないため、図1に示したハードウエアについての説明は省略する。
【0056】
本実施形態では同様に赤、黒の2色コピーモードにおいて、2色化処理されるパターンをオブジェクトの切替も含めて自動的に決定し、複数の画像処理パターンのプレビュー画像の生成と表示を行う。そして、さらに、プレビューによりユーザが意図する画像を選択し、それに基づいて2色コピー動作を行うまでの制御について図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0057】
図10は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。なお、各ステップは、CPU105がROM107またはHDD108に記憶された図2に示す各モジュールをロードして実行することで実現される。
まず、ユーザはスキャナ101にカラー原稿を載置し、操作部110に表示される画面に表示される図示しない2色コピーモードボタンを選択する。さらに、ユーザがコピー開始ボタンによりスキャナ101より順次載置された原稿の読取を行うことで原稿のイメージを取り込む(S2001)。
【0058】
ここで、読み込まれた原稿のイメージに対応する画像データは、第1実施形態と同様にスキャナ画像処理部118の像域分離部303にて同様に像域分離処理を行う。さらに、像域結合部305にて像域分離部303から出力された像域フラグと画像遅延バッファ304から出力された画像データを結合し、各画素に対して各々対応する像域フラグを付加していく(S2002)。
【0059】
スキャナ画像処理部118で像域分離処理を行った画像データは画像編集用画像処理部120内のページデータ解析部504にて同様に各ページのページ像域データ601を作成し、各ページの解析が終了した時点にて順次RAM106に格納していく。
【0060】
画像データは画像バス115等を介し、RAM106に一時格納された後、順次HDD108に格納され、全てのページの画像データを取り込んだとCPU105が判断した時点で原稿読み取り動作を終了する(S2003)。
【0061】
次に、代表ページ抽出処理として第1実施形態と同様にRAM106上に格納されている各ページのページ像域データ601より、最初のプレビュー画像として各像域が最も等分されている。そこで、全ての像域に有彩色が存在するページを代表ページとして抽出する(S2004)。
【0062】
次に、本実施形態では、CPU105にて代表ページに対するページ像域データを読み出し、代表ページに存在する像域の数と、各像域の有彩色の有無に基づいて2色化処理の処理パターンを決定する。
【0063】
具体的には例えば、いま代表ページの像域が「文字」、「図形」の2つのみであり、さらに両者ともに有彩色がある場合には、2色化処理する像域の処理パターンを「文字」と「図形」の2つとも2色化処理するパターンを生成する。同時に、「文字」のみ2色化する処理するパターン、「図形」のみ2色化する処理パターンの3パターンの処理パターンを生成する。
さらに、各々の処理パターンに対して第1実施形態でも説明した彩度閾値を4段階で設定すると、3パターン×4段階の計12パターンの処理パターンを生成することができる(S2005)。
【0064】
このようにして処理パターンを生成した後、CPU105はHDD108より代表ページにあたる画像データを呼び出し、画像編集用画像処理部120内の2色化処理部505へ送信し、最初の処理パターンと彩度閾値にて2色化処理を実行させる(S2006)。次に、2色化処理された画像データを同じく変倍処理部502にてプレビュー用の縮小変倍を行い、プレビュー画像を生成し、操作部110にて表示を行う(S2007)。
【0065】
このようにしてCPU105は画像編集用画像処理部120へ順次異なる処理パターンと異なる段階の彩度閾値を設定していき、代表ページの画像データの2色化処理を2色化処理部で実行する。さらに、変倍処理部502にてプレビュー用の縮小変倍を行い、操作部110にてプレビュー画像を操作部110の表示部に順次表示を行っていく。予め用意している全ての処理パターンと、処理パターン毎の異なる段階の彩度閾値に基づくプレビュー画像の作成、表示が終了した時点(先ほどの場合は12パターン)で操作部110上に図9の指定枠904を表示させる。そして、ユーザにより複数表示されたプレビュー画像の選択されるのを待つ状態となる(S2008)。
【0066】
図11は、図1に示した操作部110に表示されるユーザインタフェース画面(UI画面)の一例を示す図である。本例は、操作部110の表示部上の複数プレビュー画像表示の例である。
本実施形態では、全てのプレビュー画像の一部が操作部上に901、902、903として表示部に表示されている。本実施形態では先ほどのように「文字」と「図形」のみで構成されているページを代表ページとして複数プレビューされている。
なお、代表ページは、文字部908、911、912、網点文字部910、図形部907、909で構成されている。
【0067】
例えばプレビュー画像901では図形部は全てモノクロ処理されており、彩度閾値80%で文字部が2色処理されており、908、912が赤色処理されている。プレビュー画像902では文字部は全てモノクロ処理されており、彩度閾値80%で図形部が2色処理されており、907、909に対応する部分が赤色処理されている。
プレビュー画像903では文字部と図形部ともに彩度閾値60%で2色処理されており、文字部908、図形部907、909に対応する部分が2色処理されている例である。
【0068】
ユーザにより指定枠904を移動し、OKボタン906を押下されることでプレビュー画像の何れかが指定されたとCPU105が判断する(S2009)。そして、CPU105は、指定されたプレビュー画像を生成した処理パターンと彩度閾値を再度2色化処理部505へ設定し、今度は1ページ目より順次画像データの2色化処理を実行する(S2010)。
【0069】
次に、2色化処理された画像データは、第1実施形態と同様に画像バス115、デバイスI/F117を介して、プリンタ画像処理部119にて印字用の画像処理を実行し、プリンタエンジン102より順次印字される(S2011)。そして、全てのページの2色化処理、印字が終了したとCPU105が判断した時点で(S2012)、2色印字モードの動作を終了する。
【0070】
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に赤、黒の2色コピーモードについて説明してきた。しかしながら、例えばあるオブジェクトのみをカラー化する場合においても、図5の2色化処理部505をカラー処理部に置き換えて、オブジェクト選択に基づき対応する像域の画素をカラー処理することで実現できる。したがって、2色を含む一部のカラー化を実行する印字モードであれば、本実施形態を適用可能である。
【0071】
さらに、本実施形態においては、像域選択によらず、像域と彩度閾値のパターンにより、操作部110上に複数のプレビューパターンを生成し、表示するものについて説明した。しかしながら、例えば、画像処理装置100内の印字するためのトナーが少なくなってきた場合には複数プレビューの中から、トナー消費量が最も少ないパターンの画像をおすすめするなどのトナーセーブに貢献できるモードを持ってもよい。
【0072】
本実施形態によれば、2色コピーのように2色化して印字するモードにおいて、原稿データの中から最も2色化処理のパターンを表示できる代表ページを抽出して代表ページに基づく像域の数、および有彩色の有無により2色化処理の処理パターンを生成する。さらに、そのセットに対応する複数の2色化処理後の代表ページをプレビュー実行する。
これらにより、ユーザは第1実施形態に比べて、さらに簡便に複数のプレビュー画像の中から最も意図に近い画像処理パターンを選択し、印字することが可能となるものである。
【0073】
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【0074】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0075】
100 画像処理装置
101 スキャナ
102 プリンタエンジン
105 CPU
110 操作部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、フルカラー複合機が、その低価格化及び高機能化に伴って普及してきている。それに伴い低価格料金とカラー印刷を両立したいという需要も高まっている。このため、例えば黒色と赤色(以後、黒:Bk、白:W、赤:R、緑:G、青:B、藍:C、紅:M、黄:Yと称する)の2色を用いた印刷が行える印刷機能が普及している。
この2色を用いた印刷に関して、フルカラー指定のコマンドの色情報と色範囲に基づき自動的に2色のどちらの色で印刷するかを決定するものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、例えば黒色と赤色の2色を用いる場合、ある領域に対してはカラー印刷を実行し、他の領域にはモノクロ印刷を実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−240361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、領域毎に自動的にカラー印刷を行うかモノクロ印刷を行うかを決定するため、次のような課題が発生する。即ち、ユーザがカラー印刷を行いたい領域が意図に反してカラー印刷されない場合や、モノクロ印刷を行いたい領域がカラー印刷されてしまう場合が発生し得る。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像データの特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像に関して、様々なバリエーションのプレビュー画像を複数表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、前記画像データのうち、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定する決定手段と、前記画像データのプレビュー表示を行う表示手段とを備え、前記表示手段は、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域の割合が異なる複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像データの特定の領域にカラー印刷を行い、他の領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像に関して、様々なバリエーションのプレビュー画像を複数表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態を示す画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置のソフトウェアモジュールの構成を説明するブロック図である。
【図3】画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図4】図1に示したスキャナ画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図5】スキャナ画像処理部で処理される1画素の画素フォーマットを示す図である。
【図6】画像編集用画像処理部の構成を説明するブロック図である。
【図7】ページデータ解析部が生成するページ像域データの一例を示す図である。
【図8】図1に示した操作部の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示した操作部の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【図10】画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示した操作部の表示部に表示されるUI画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
【0010】
図1は、本実施形態を示す画像処理装置の一例を示すブロック図である。
図1において、100は画像処理装置で、画像入力デバイスであるスキャナ101を備える。ここで、スキャナ101は、2色印字モードが選択された場合に、カラー原稿の画像を読み取る読取処理を行う。さらに、画像処理装置100は、ネットワークI/F111を介して外部装置から受信する画像データをプリンタ画像処理部119で処理した印刷データを出力する画像出力デバイスであるプリンタエンジン102を備える。そして、画像データの読み取りやプリント出力のための制御を行う。また、画像処理装置100は、ネットワークI/F111又はモデム112を介してLAN10や公衆回線104と接続することで、画像情報やデバイス情報をLAN10経由で入出力するための制御を行う。
【0011】
105はCPUで、ROM107、HDD108に記憶される制御プログラムをRAM106にロードして実行することで、画像入力処理、画像送信処理、画像出力処理を総括的に制御する。RAM106は、CPU105が動作するためのシステムワークメモリであり、入力された画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。さらに、ROM107はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD108はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び入力された画像データ等を格納する。
【0012】
109は操作部I/Fで、画像データ等を表示可能な表示画面を有する操作部110に対するインタフェース部であり、操作部110に対して操作画面データを出力する。また、操作部I/F109は、操作部110から操作者が入力した情報をCPU105に伝える役割をする。
【0013】
なお、操作部110には、カラー画像やソフトボタンを表示する表示部と、ハードキー、タッチパネル等から構成され、表示部は後述する画像をプレビューする際に、設定された処理モードに従って画像処理された印刷可能な出力バリエーションを表示する。具体的には、2色印字モード時に、読み取られた原稿の画像データを解析して抽出される属性毎の像域に対して、ユーザが選択した属性の像域が他の像域よりも注目する像域として印刷されるように画像処理してそのバリエーションを表示する。
ここで、ソフトボタンには、後述する2色印字モードに基づく2色コピーモードボタンが含まれる。ここで、2色コピーモードとは、プリンタエンジン102が備える現像剤のうち、再現可能な2色の現像剤を用いて画像をカラー印刷するモードをいう。また、使用する2色は、再現可能な複数の色からユーザが選択する構成であってもよいし、プリンタエンジン102の構成によりあらかじめ設定された2色であってもよい。
【0014】
ネットワークI/F111は、例えばLANカード等で実現され、LAN10に接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。さらにまた、モデム112は公衆回線104に接続し、外部装置との間で情報の入出力を行う。以上のユニットがシステムバス113上に配置されている。
【0015】
イメージバスI/F114は、システムバス113と画像データを高速で転送する画像バス115とを接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。そして、画像バス115上には、以下で詳述するラスタイメージプロセッサ(RIP)部116、デバイスI/F117、画像編集用画像処理部120、画像圧縮部103、画像伸張部121、カラーマネージメントモジュール(CMM)130が接続される。
【0016】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)部116は、LAN10を介して情報処理装置から受信するページ記述言語(PDL)コードをイメージデータに展開する処理を実行する。デバイスI/F117は、スキャナ画像処理部118とプリンタ画像処理部119を介してスキャナ101やプリンタエンジン102とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。なお、プリンタエンジン102はカラー印刷又はモノクロ印刷処理を行う。つまり、2色のうち1色は黒である。
【0017】
また、スキャナ画像処理部118は、スキャナ101から入力した画像データに対して、補正、加工に加え、像域分離等の各種処理を行う。画像編集用画像処理部120は、画像データの回転や、変倍、2色化処理、2値変換等の各種画像処理を行う。
画像圧縮部103はRIP部116やスキャナ画像処理部118、画像編集用画像処理部120で処理された画像データをHDD108で一度格納する際に所定の圧縮方式で符号化するものである。
【0018】
画像伸張部121は、圧縮され符号化されているデータを、複号化し伸張するものである。具体的には、画像伸張部121は、HDD108で圧縮されている画像データを必要に応じて画像編集用画像処理部120での処理において一度圧縮され符号化されているデータを、複号化し伸張する。さらに、画像伸張部121は、プリンタ画像処理部119で画像処理し、プリンタエンジン102で出力する場合において、一度圧縮され符号化されているデータを、複号化し伸張する。プリンタ画像処理部119は、プリント出力する画像データに対して、プリンタエンジン102に応じた画像処理補正等を行う。
【0019】
CMM130は、画像データに対して、プロファイルやキャリブレーションデータに基づいた、色変換処理(色空間変換処理ともいう)を施す専用ハードウェアモジュールである。ここで、プロファイルとは、機器に依存した色空間で表現したカラー画像データを機器に依存しない色空間(例えばLabなど)に変換するための関数のような情報である。また、キャリブレーションデータは、スキャナ101やプリンタエンジン102の色再現特性を修正するためのデータである。
【0020】
図2は、図1に示した画像処理装置のソフトウェアモジュールの構成を説明するブロック図である。なお、後述する各モジュールは、主にCPU105がRAM106上で実行されることにより対応するデータ処理が実現される。
図2において、201はジョブコントロール処理で、図示/不図示の各ソフトウェアモジュールを統括・制御し、コピー、プリント、スキャン、FAX送受信などの図示しない画像処理装置100内で発生するあらゆるジョブの制御を行うモジュールである。
【0021】
202はネットワーク処理で、主にネットワークI/F111を介して行われる、外部との通信を制御するモジュールであり、LAN10上の各機器との通信制御を行う。また、ネットワーク処理202は、LAN10の各機器からの制御コマンドやデータを受信すると、その内容を、ジョブコントロール処理201へ通知する。また、ネットワーク処理202は、ジョブコントロール処理201からの指示に基づき、LAN10の各機器へ制御コマンドやデータの送信を行う。
【0022】
UI処理203は、主にユーザからの要求を受付る。操作部110、操作部I/F109に係る制御を行うモジュールである。具体的には、UI処理203は、操作者が操作部110を操作した内容を、ジョブコントロール処理201へ通知すると共に、ジョブコントロール処理201からの指示に基づいて、操作部110上の表示画面の表示内容を制御する。
FAX処理204は、FAX機能の制御を行うモジュールであり、モデム112を介してFAX受信を行い、FAX画像特有の画像処理を施した後、受信画像をジョブコントロール処理201へ通知する。また、FAX処理204は、ジョブコントロール処理201からの指定される画像を、指定通知先へFAX送信を行う。
【0023】
プリント処理207は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、画像編集用画像処理部120、プリンタ画像処理部119およびプリンタエンジン102を制御し、指定画像の印刷処理を行うモジュールである。プリント処理207は、ジョブコントロール処理201より、画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度など)、レイアウト情報(オフセット、拡大縮小、面つけなど)および出力用紙情報(サイズ、印字方向など)の情報を受け付ける。
【0024】
そして、プリント処理207は、画像圧縮部103、画像伸張部121、画像編集用画像処理部120およびプリンタ画像処理部119を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、プリンタエンジン102を制御して指定用紙への印刷を行わせる。
スキャン処理210は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、スキャナ101、およびスキャナ画像処理部118を制御して、スキャナ101上にある原稿の読み込みを行わせるモジュールである。
【0025】
色変換処理209は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、指示画像に対して、色変換処理を行い、色変換処理後の画像をジョブコントロール処理201へ通知するモジュールである。
RIP処理211は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、PDL(ページ記述言語)の解釈(インタプリット)を行い、RIP部116を制御してレンダリングすることで、ビットマップイメージへの展開を行モジュールである。なお、RIP処理を専用のハードウエアで実行する構成としてもよい。
【0026】
以上のように構成された画像処理装置において、例えば赤、黒の2色コピーモードにおいて、ユーザが2色化したいオブジェクトの選択を操作部110上で行い、それに基づいて複数の画像処理パターンのプレビュー画像の生成と表示を行う処理を説明する。さらに、当該表示処理に続いて、プレビューによりユーザが意図する画像を選択し、それに基づいて2色コピー動作を行うまでの制御について図3に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0027】
図3は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。なお、各ステップは、CPU105がROM107またはHDD108に記憶された図2に示す各モジュールをロードして実行することで実現される。以下、2色印字モードが設定された場合において、画像データに像域分離処理を行って属性別の領域から代表とすべきページを抽出して行う画像処理を説明する。より具体的には、該抽出されたページの画像データのうち、選択された属性に対応する画像データの像域と、選択されていない属性に対応する画像データの像域とに異る色処理を行い、2色化処理された代表ページの画像データを縮小して表示部にプレビューする。
まず始めに、ユーザはスキャナ101にカラー原稿を載置し、操作部110より図示しない2色コピーモードボタンを選択し、コピー開始ボタンによりスキャナ101により順次載置された原稿の読取を行う(S1001)。ここで、読みとられた原稿は、順次スキャナ画像処理部118に入力されていく。
【0028】
図4は、図1に示したスキャナ画像処理部118の構成を説明するブロック図である。
図4において、スキャナ画像処理部118に入力された画像データは、画像入力部301を介し、画像補正部302にてスキャナ101に関する画像補正を行う。画像補正部302にて画像補正が行われた画像データは、像域分離部303にて像域分離処理が行われる。像域分離部303では類似する属性を持つ領域ごとに分割し、分割された領域の属性判定を行うものである。像域分離処理は公知の技術を用いるため、説明は省略する。本実施形態では、像域分離処理によって「文字」、「図形」、「写真」等の領域に分離される。
なお、像域分離部303からは像域分離結果である像域情報を各像域内の画素に対して像域判定結果を示す像域フラグとして出力する。
【0029】
一方、画像遅延バッファ304は、画像補正部302から出力された画像データを上述の像域分離部303で画像データから像域判定結果である像域フラグを出力する間、画像データを遅延するものである。
【0030】
ここで、図3に説明に戻り、像域結合部305では、像域分離部303から出力された像域フラグと画像遅延バッファ304から出力された画像データを結合するものである。ここでは各画素に対して各々対応する像域フラグを付加していく(S1002)。これにより、像域分離された領域を識別する像域フラグを読み取れた画像データに付加される。
【0031】
図5は、図1に示したスキャナ画像処理部118で処理される1画素の画素フォーマットを示す図である。
図5において、入力画像データは輝度系のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各8ビットの画像データ(401、402、403)に加えて、8ビットからなる属性データ404を付加し、その一部に像域を示す像域フラグを有するものである。図のように本実施の形態では図のように属性データの0ビット目、1ビット目、2ビット目に「文字」、「写真」、「図形」の各属性を示すフラグ(405、406、407)を割り当てている。
【0032】
また、その画素が有彩色もしくは無彩色かを示す有彩色フラグ(408)を属性データの3ビット目に割り当てている。409、410、411は対象画素について、所定の処理がされたことを示す処理フラグ1〜3であり、412は取り込まれた画素がスキャナ101を介したスキャンのジョブなのか、LAN10を介したPDLのジョブなのかを示すフラグである。
【0033】
スキャナ画像処理部118にて像域分離を行い、像域フラグ(405、406、407)が付加された画像データは、画像バス115等を介して画像編集用画像処理部120にて、画像データ中の各ページの像域の種類と数をページ像域データとして作成する。
【0034】
図6は、図1に示した画像編集用画像処理部120の構成を説明するブロック図である。
図6において、画像バス115に接続されるバススイッチ501を介し、変倍処理部502、2値化処理部503、ページデータ解析部504、2色化処理部505、回転処理部506がそれぞれ接続されている。
【0035】
変倍処理部502、回転処理部506は画像データの変倍処理、回転処理を行うものであり、CPU105から入力される像域選択信号507に従い2値化処理部503は多値のデータを2値のデータに変換処理を行う。ページデータ解析部504は、上述したスキャナ画像処理部118にて像域フラグが付加された画像データに対して、ページ毎に含まれている像域の種類と数、各像域に割り振られた画素数と像域毎の有彩色の数をページ像域データとしてカウントする。次に、ページデータ解析部504は、1ページ分のページ像域データの作成が終了すると、内部の図示しないDMA(Direct Memory Access )コントローラにて、システムバス113等を介してRAM106にページ像域データを格納する。
【0036】
図7は、図6に示すページデータ解析部504が生成するページ像域データ601の一例を示す図である。
図7に示すように、ページ毎に文字部、写真部、図形部のように1ページ中の各像域の画素数を示す画素カウンタ値(602、603、604)を持つ。さらに各々の像域の画素数の値の他に、その像域中の有彩色を示すフラグ数を示す値をそれぞれ606、607、608のエリアに有するものである。
【0037】
このようにしてスキャナ101に全ての原稿読み取りを行い、スキャナ画像処理部118にて像域分離を行い、像域フラグを属性フラグの一部として各画素に付加する。また、画像編集用画像処理部120内のページデータ解析部504にて全ての読み取りページのページ像域データ601を作成し、RAM106上に格納する。画像データは、画像バス115、イメージバスI/F114、システムバス113を介し、RAM106に一時格納された後、順次HDD108に格納され、全てのページの画像データを取り込んだ時点で原稿読み取り動作を終了する(S1003)。
【0038】
次に、画像編集用画像処理部120は、原稿読み取り動作よりRAM106上に格納されている各ページのページ像域データ601に基づいて代表ページを抽出する。さらに、画像編集用画像処理部120は、HDD108に格納された各ページのうち代表ページとなった画像データからプレビュー画像を作成し、操作部110に表示するフローを説明する。
【0039】
まず、CPU105は、RAM106上に格納されている各ページのページ像域データ601より、最初のプレビュー画像として各像域が最も等分されており、全ての像域に有彩色が存在するページを代表ページとして抽出する。CPU105は、RAM106上のページ像域データ601より上記の条件に最も合致するページを検索する。これは例えば、先ほどのページ像域データ601内の文字部602、写真部603、図形部604の画素数を比較し、画素数の差が最も小さいページが最も各像域が等分されているデータとして選択される。さらに各像域部の有彩色を示す606、607、608の数を見ることにより、CPU105は、各像域に有彩色が存在すると判断できる。
【0040】
これらの処理によりCPU105は、上記代表ページの抽出処理が終了する(S1004)。次に、CPU105は代表ページの画像データをHDD108より呼び出し、画像編集用画像処理部120の変倍処理部502でプレビュー画像用に縮小変倍を実行させる。変倍処理部502にて縮小変倍された画像データは操作部110に入力され、プレビュー画像として操作部110上の表示部に表示される(S1005)。
図8、図9は、図1に示した操作部110の表示部に表示されるユーザインタフェース(UI)画面の一例を示す図である。図8に示すUI画面は、2色コピー実行時の最初のプレビュー画面の例である。以下、2色印字モードが設定された場合において、読み取られるカラー原稿の画像データに対して2色印字モードで強調すべき属性を選択する処理を説明する。なお、本実施形態では、抽出可能な属性として写真、文字、図形をユーザが選択可能な場合を示す。
図8に示すように、本実施形態では、代表ページのプレビュー画像701を表示部に表示する。図のように、例えばプレビュー画像701は写真部707、文字部708、711、712、網点文字部710、図形部709で構成されている。また、2色にしたいオブジェクトを選択するためのオブジェクト選択ボタン702〜705をプレビュー画像の下部に配置した。これにより、ユーザは2色化したいオブジェクトをオブジェクト選択ボタン(ボタン)702〜705を押下することにより2色印字モードで強調したい像域を属性で選択できる。本例では、全てのオブジェクトを選択するためのボタンとしてボタン702が備えられている。同様に、2色化したいオブジェクトの属性毎に、文字であればボタン703、写真であればボタン704、図形であればボタン705を備えている。
【0041】
したがって、ユーザは、例えば「全て」のためにボタン702を選択することにより、全てのオブジェクトに対して、2色化を実行することが可能となる。同様に、「文字」のためにボタン703を選択することにより、文字の像域部分のみの2色化を実行することが可能である。また、「文字、「写真」のように複数を選択することにより、「文字」、「写真」の像域部分の2色化を実行することも可能である。
オブジェクト選択ボタン702〜705による選択後、ユーザが表示部に表示されるOKボタン706を押下することにより、オブジェクト選択が終了する(S1006)。
【0042】
次に、CPU105は、選択されたオブジェクトに基づいて、オブジェクトの選択が「全て」であるかどうかを判断する(S1007)。ここで、オブジェクトの選択が「全て」であるとCPU105が判断した場合には、先ほどの代表ページとして抽出されたページに基づいてS1009に進み、それ以外の場合は代表ページの再抽出処理のS1008へ進む。
【0043】
S1008では、CPU105は、文字部602と有彩色値606の値が最も多いページを抽出して、S1009へ進む。例えば選択されたオブジェクトが「文字」の場合にはRAM106上に格納されているページ像域データ601より、例えば、文字部602と有彩色値606の値が最も多いページを代表ページとして再抽出する。つまり、文字像域の画素が最も大きく、さらに文字像域中の有彩色の画素が最も多いページを代表ページとして再抽出する。
【0044】
次に、CPU105は、オブジェクト選択により代表ページが決定した後、オブジェクト選択に基づいて、2色化処理のパラメータを複数生成し、代表ページに対する2色化処理後の処理結果を複数プレビューするフローを説明する。以下、ユーザが操作部110を介してオブジェクト選択ボタン703「文字」を押下した場合について説明する。
上述したように、選択されたオブジェクトが「文字」の場合には、文字のオブジェクトに基づいた代表ページを再抽出し、そのページに対して2色化処理を行う。
【0045】
まず、CPU105は、「文字」の像域に対する2色化処理のために、2色化処理部505の像域選択信号507に「文字」を表す信号を送信する。次に、CPU105は、2色化処理部505に予め決められた1番目の2色化処理の彩度閾値を設定する。なお、本実施形態において、2色化処理部505による2色化処理では、彩度(0%〜100%)を用い、所定の彩度閾値(0%〜100%)と比較することにより2色化するか否かを判定するものとする。この彩度閾値を、CPU105が例えば50%、45%、40%・・・と設定して代表ページを2色化することにより、代表ページに対して彩度をパラメータとした2色化処理パターンの画像を生成できる(S1009)。
【0046】
次に、CPU105はHDD108より代表ページにあたる画像データを呼び出し、画像編集用画像処理部120内の2色化処理部505へ送信し、1番目の彩度閾値にて2色化処理を実行させる(S1010)。ここで、2色化処理された画像データを同じく変倍処理部502にてプレビュー用の縮小変倍を行い、プレビュー画像を生成し、操作部110の表示部にてプレビュー表示を行う(S1011)。
【0047】
なお、2色化処理部505では、CPU105より先ほど送信された像域選択信号507が「文字」であったので、この場合は「文字」以外の像域フラグを有する画素に対しては濃度が等価なモノクロへ色変換する。同様に、2色化処理部505では、「文字」の像域フラグを有する画素に対しては彩度閾値以上であるか彩度閾値未満であるかを比較し、その比較結果に基づいて、濃度が等価な赤、もしくはモノクロへの色変換を行うものである。
【0048】
このようにして、CPU105は、画像編集用画像処理部120へ順次異なる彩度閾値を設定し、同様に代表ページの画像データの2色化処理を実行し、操作部110にてプレビュー画像の順次表示を行っていく。
予め用意している全ての彩度閾値にてプレビュー画像の作成、表示が終了した時点で操作部110の表示部上に図9に示すように指定枠804をUI画面に表示させ、複数表示されたプレビュー画像の選択待ちの状態となる(S1012)。
図9は先ほどの図8のオブジェクト選択ボタン703「文字」を選択した後、それに基づいて複数表示されたプレビュー画像の表示例である。なお、図9には、プレビューされた代表ページに対して2色印字モードで強調すべき彩度のレベルを設定するための彩度調整バー805を備える。そして、CPU105は、2色化処理部505を制御して彩度調整バー805で設定される彩度のレベルに従い2色処理された代表ページの画像を縮小して表示部に再プレビューする処理を行う。
【0049】
図9に示すように、プレビュー画像801、802、803が操作部110の表示部上に表示されている。例えば先ほど「文字」が選択されているのでプレビュー画像801、802、803は全て対応する写真部807、図形部809は全てモノクロ処理されている状態を示す。また、プレビュー画像801は、彩度閾値が50%で文字部が2色処理されており、文字部808、812と網点文字部810が赤色処理されている状態を示す。
プレビュー画像802は、彩度閾値が45%で文字部が2色処理されており、808、812に対応する部分のみ赤色処理されている状態を示す。プレビュー画像803は彩度閾値が40%で文字部が2色処理されており、808に対応する部分のみ赤色処理されている状態を示す。このように、本実施形態では割合の異なるプレビュー画像を表示する。
【0050】
ユーザにより指定枠804を移動し、OKボタン806を押下されることでプレビュー画像の何れかが指定される(S1013)。ここで、図のように彩度調整バー805をさらに設け指定枠804にて彩度調整したい画像に移動し、彩度調整バー805にて彩度調整を行うことで意図する処理パターンからさらに詳細に2色化処理を調整するということも可能である。
【0051】
これらの選択、調整により、CPU105は指定されたプレビュー画像に対して、このプレビュー画像生成時に採用した彩度閾値を再度2色化処理部505へ設定し、今度は1ページ目より順次画像データの2色化処理を実行する(S1014)。
【0052】
そして、2色化処理された画像データは、画像バス115、デバイスI/F117を介して、プリンタ画像処理部119にて印字用の画像処理を実行し、プリンタエンジン102より順次印字される(S1015)。そして、全てのページの2色化処理、印字が終了したとCPU105が判断した時点で(S1016)、2色印字モードの動作を終了する。
【0053】
なお、本実施形態において赤、黒の2色コピーモードについて説明してきた。しかしながら、例えばあるオブジェクトのみをカラー化する場合においても、図6の2色化処理部505をカラー処理部に置き換えて、オブジェクト選択に基づき対応する像域の画素をカラー処理することで実現できる。したがって、2色を含む一部のカラー化を実行する印字モードであれば何れの実施形態でもよい。
【0054】
本実施形態では、2色コピーのように一部の画像を2色化して印字するモードにおいて、ユーザが2色化したいオブジェクトを選択することに基づいて2色化処理のためのパラメータを用いて抽出した複数の2色化処理後の代表ページプレビューを実行する。
これにより、ユーザは複数のプレビュー画像の中から最も意図に近い画像処理パターンを選択し、印字することが可能となるものである。
〔第2実施形態〕
【0055】
上記第1実施形態では、オブジェクト選択ボタンにより2色化にしたいオブジェクトをユーザが選択し、選択されたオブジェクトに対する2色化処理のパラメータを変更し、複数のプレビュー画像を実施する場合について説明した。本実施形態では、より操作の簡便性を得るために、2色コピーモード、もしくは一部カラーコピーモードにおけるプレビューからの印字実行を説明する。具体的には、読み取られるカラー原稿の画像データに対して2色印字モードで強調すべき属性の数に応じて決定される2色処理パターンを記憶する。さらに、ユーザにより選択される2色処理パターンに従い前記画像データに像域分離処理を行って代表とすべきページを抽出する。そして、抽出されたページの画像データのうち、2色処理パターン毎に決定される属性に対応する像域に色処理を行って、2色化処理された代表ページの画像データを縮小して表示部にプレビューする。
なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成は変わっていないため、図1に示したハードウエアについての説明は省略する。
【0056】
本実施形態では同様に赤、黒の2色コピーモードにおいて、2色化処理されるパターンをオブジェクトの切替も含めて自動的に決定し、複数の画像処理パターンのプレビュー画像の生成と表示を行う。そして、さらに、プレビューによりユーザが意図する画像を選択し、それに基づいて2色コピー動作を行うまでの制御について図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0057】
図10は、本実施形態を示す画像処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。なお、各ステップは、CPU105がROM107またはHDD108に記憶された図2に示す各モジュールをロードして実行することで実現される。
まず、ユーザはスキャナ101にカラー原稿を載置し、操作部110に表示される画面に表示される図示しない2色コピーモードボタンを選択する。さらに、ユーザがコピー開始ボタンによりスキャナ101より順次載置された原稿の読取を行うことで原稿のイメージを取り込む(S2001)。
【0058】
ここで、読み込まれた原稿のイメージに対応する画像データは、第1実施形態と同様にスキャナ画像処理部118の像域分離部303にて同様に像域分離処理を行う。さらに、像域結合部305にて像域分離部303から出力された像域フラグと画像遅延バッファ304から出力された画像データを結合し、各画素に対して各々対応する像域フラグを付加していく(S2002)。
【0059】
スキャナ画像処理部118で像域分離処理を行った画像データは画像編集用画像処理部120内のページデータ解析部504にて同様に各ページのページ像域データ601を作成し、各ページの解析が終了した時点にて順次RAM106に格納していく。
【0060】
画像データは画像バス115等を介し、RAM106に一時格納された後、順次HDD108に格納され、全てのページの画像データを取り込んだとCPU105が判断した時点で原稿読み取り動作を終了する(S2003)。
【0061】
次に、代表ページ抽出処理として第1実施形態と同様にRAM106上に格納されている各ページのページ像域データ601より、最初のプレビュー画像として各像域が最も等分されている。そこで、全ての像域に有彩色が存在するページを代表ページとして抽出する(S2004)。
【0062】
次に、本実施形態では、CPU105にて代表ページに対するページ像域データを読み出し、代表ページに存在する像域の数と、各像域の有彩色の有無に基づいて2色化処理の処理パターンを決定する。
【0063】
具体的には例えば、いま代表ページの像域が「文字」、「図形」の2つのみであり、さらに両者ともに有彩色がある場合には、2色化処理する像域の処理パターンを「文字」と「図形」の2つとも2色化処理するパターンを生成する。同時に、「文字」のみ2色化する処理するパターン、「図形」のみ2色化する処理パターンの3パターンの処理パターンを生成する。
さらに、各々の処理パターンに対して第1実施形態でも説明した彩度閾値を4段階で設定すると、3パターン×4段階の計12パターンの処理パターンを生成することができる(S2005)。
【0064】
このようにして処理パターンを生成した後、CPU105はHDD108より代表ページにあたる画像データを呼び出し、画像編集用画像処理部120内の2色化処理部505へ送信し、最初の処理パターンと彩度閾値にて2色化処理を実行させる(S2006)。次に、2色化処理された画像データを同じく変倍処理部502にてプレビュー用の縮小変倍を行い、プレビュー画像を生成し、操作部110にて表示を行う(S2007)。
【0065】
このようにしてCPU105は画像編集用画像処理部120へ順次異なる処理パターンと異なる段階の彩度閾値を設定していき、代表ページの画像データの2色化処理を2色化処理部で実行する。さらに、変倍処理部502にてプレビュー用の縮小変倍を行い、操作部110にてプレビュー画像を操作部110の表示部に順次表示を行っていく。予め用意している全ての処理パターンと、処理パターン毎の異なる段階の彩度閾値に基づくプレビュー画像の作成、表示が終了した時点(先ほどの場合は12パターン)で操作部110上に図9の指定枠904を表示させる。そして、ユーザにより複数表示されたプレビュー画像の選択されるのを待つ状態となる(S2008)。
【0066】
図11は、図1に示した操作部110に表示されるユーザインタフェース画面(UI画面)の一例を示す図である。本例は、操作部110の表示部上の複数プレビュー画像表示の例である。
本実施形態では、全てのプレビュー画像の一部が操作部上に901、902、903として表示部に表示されている。本実施形態では先ほどのように「文字」と「図形」のみで構成されているページを代表ページとして複数プレビューされている。
なお、代表ページは、文字部908、911、912、網点文字部910、図形部907、909で構成されている。
【0067】
例えばプレビュー画像901では図形部は全てモノクロ処理されており、彩度閾値80%で文字部が2色処理されており、908、912が赤色処理されている。プレビュー画像902では文字部は全てモノクロ処理されており、彩度閾値80%で図形部が2色処理されており、907、909に対応する部分が赤色処理されている。
プレビュー画像903では文字部と図形部ともに彩度閾値60%で2色処理されており、文字部908、図形部907、909に対応する部分が2色処理されている例である。
【0068】
ユーザにより指定枠904を移動し、OKボタン906を押下されることでプレビュー画像の何れかが指定されたとCPU105が判断する(S2009)。そして、CPU105は、指定されたプレビュー画像を生成した処理パターンと彩度閾値を再度2色化処理部505へ設定し、今度は1ページ目より順次画像データの2色化処理を実行する(S2010)。
【0069】
次に、2色化処理された画像データは、第1実施形態と同様に画像バス115、デバイスI/F117を介して、プリンタ画像処理部119にて印字用の画像処理を実行し、プリンタエンジン102より順次印字される(S2011)。そして、全てのページの2色化処理、印字が終了したとCPU105が判断した時点で(S2012)、2色印字モードの動作を終了する。
【0070】
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に赤、黒の2色コピーモードについて説明してきた。しかしながら、例えばあるオブジェクトのみをカラー化する場合においても、図5の2色化処理部505をカラー処理部に置き換えて、オブジェクト選択に基づき対応する像域の画素をカラー処理することで実現できる。したがって、2色を含む一部のカラー化を実行する印字モードであれば、本実施形態を適用可能である。
【0071】
さらに、本実施形態においては、像域選択によらず、像域と彩度閾値のパターンにより、操作部110上に複数のプレビューパターンを生成し、表示するものについて説明した。しかしながら、例えば、画像処理装置100内の印字するためのトナーが少なくなってきた場合には複数プレビューの中から、トナー消費量が最も少ないパターンの画像をおすすめするなどのトナーセーブに貢献できるモードを持ってもよい。
【0072】
本実施形態によれば、2色コピーのように2色化して印字するモードにおいて、原稿データの中から最も2色化処理のパターンを表示できる代表ページを抽出して代表ページに基づく像域の数、および有彩色の有無により2色化処理の処理パターンを生成する。さらに、そのセットに対応する複数の2色化処理後の代表ページをプレビュー実行する。
これらにより、ユーザは第1実施形態に比べて、さらに簡便に複数のプレビュー画像の中から最も意図に近い画像処理パターンを選択し、印字することが可能となるものである。
【0073】
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア(プログラム)をパソコン(コンピュータ)等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【0074】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0075】
100 画像処理装置
101 スキャナ
102 プリンタエンジン
105 CPU
110 操作部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを入力する入力手段と、
前記画像データのうち、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定する決定手段と、
前記画像データのプレビュー表示を行う表示手段とを備え、
前記表示手段は、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域の割合が異なる複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記決定手段によって決定したカラー印刷を行う領域の彩度が所定の彩度閾値以上であれば、当該領域にカラー印刷を行った場合のプレビュー画像を表示し、前記決定手段によって決定したカラー印刷を行う領域の彩度が所定の彩度閾値未満であれば、当該領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像を表示し、
前記表示手段は、複数の彩度閾値のそれぞれに対応する複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示手段が表示する複数のプレビュー画像のうち、ユーザによって選択されたプレビュー画像に基づいて印刷を実行する印刷手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記カラー印刷は2色を用いた印刷であり、当該2色のうち1色は黒であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記画像データの複数の像域のうち、カラー印刷を行う像域とモノクロ印刷を行う像域を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記複数の像域は、文字、写真、図形であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿を読み取り画像データを生成する読取手段を更に備え、
前記入力手段は前記読取手段によって生成された画像データを入力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
ユーザの操作を受け付ける受付手段を更に備え、
前記決定手段は、前記ユーザの操作に基づいてカラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像データを入力する入力ステップと、
前記画像データのうち、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定する決定ステップと、
前記画像データのプレビュー表示を行う表示ステップとを備え、
前記表示ステップは、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域の割合が異なる複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
画像データを入力する入力手段と、
前記画像データのうち、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定する決定手段と、
前記画像データのプレビュー表示を行う表示手段とを備え、
前記表示手段は、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域の割合が異なる複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記決定手段によって決定したカラー印刷を行う領域の彩度が所定の彩度閾値以上であれば、当該領域にカラー印刷を行った場合のプレビュー画像を表示し、前記決定手段によって決定したカラー印刷を行う領域の彩度が所定の彩度閾値未満であれば、当該領域にモノクロ印刷を行った場合のプレビュー画像を表示し、
前記表示手段は、複数の彩度閾値のそれぞれに対応する複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示手段が表示する複数のプレビュー画像のうち、ユーザによって選択されたプレビュー画像に基づいて印刷を実行する印刷手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記カラー印刷は2色を用いた印刷であり、当該2色のうち1色は黒であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記画像データの複数の像域のうち、カラー印刷を行う像域とモノクロ印刷を行う像域を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記複数の像域は、文字、写真、図形であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿を読み取り画像データを生成する読取手段を更に備え、
前記入力手段は前記読取手段によって生成された画像データを入力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
ユーザの操作を受け付ける受付手段を更に備え、
前記決定手段は、前記ユーザの操作に基づいてカラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像データを入力する入力ステップと、
前記画像データのうち、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域を決定する決定ステップと、
前記画像データのプレビュー表示を行う表示ステップとを備え、
前記表示ステップは、カラー印刷を行う領域とモノクロ印刷を行う領域の割合が異なる複数のプレビュー画像を表示することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−115657(P2013−115657A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260780(P2011−260780)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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