説明

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

【課題】入力画像に対して様々な画像処理を行う場合、ユーザの利便性を向上させることができる画像処理技術を提供する。
【解決手段】画像処理部5は、画像入力受付部4が入力を受け付けた画像に対して入力に起因する補正処理を行う。画像記憶部6は、画像処理部5が補正処理を行った画像を再利用画像として記憶する。また、操作入力受付部3で入力を受け付けた画像の出力に係る指示入力に従って、画像処理部5は、画像記憶部6に記憶された再利用画像を用いて画像処理を行い、出力用画像を生成する。画像記憶部6は、画像処理部5が生成した出力用画像を記憶する。出力部10は、画像記憶部6に記憶された出力用画像を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された画像を出力するための画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、スキャナなどの画像入力装置から入力された画像(入力画像)に対して画像処理を行うことにより入力画像を出力用の画像に変換して、これを出力装置に出力する画像処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。このような画像処理装置では、入力画像に対して、画像の入力に起因する画質のずれを補正するための補正処理のみならず、出力装置に出力するための画像処理やユーザの所望の出力条件に応じた画像処理を行い、出力用に変換した画像を出力装置に出力する。
【0003】
また、例えば、入力画像が複数ページを有する場合や入力画像が複数ある場合、これらの画像をサムネイル形式で表示させる画像処理装置もある(例えば、特許文献2,3参照)。このような画像処理装置においても、入力画像に対して、画像の出力に係る各種画像処理を行って、入力画像を出力用の画像に変換した後に、サムネイル形式で画像を表示させている。即ち、これらの装置では、入力画像に対して画像処理を行うことにより、入力画像を出力用の画像に変換しているため、画像処理後には、入力画像そのものが保存されていない。
【0004】
【特許文献1】特許第3679349号公報
【特許文献2】特開2006−41947号公報
【特許文献3】特開2006−108894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、いずれの画像処理装置においても、同一の入力画像に対して、複数の異なる出力装置に出力したり他の出力条件で出力したりすることをユーザが希望する場合、ユーザは画像入力装置に画像を入力する操作を再度行わなければならない。即ち、同一の入力画像に対して異なる画像処理を行う場合、その都度、ユーザは画像を入力する操作を行わなければならず、ユーザの利便性を損ねる恐れがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、入力画像に対して様々な画像処理を行う場合、ユーザの利便性を向上させることができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像処理装置であって、画像の入力を受け付ける画像入力受付手段と、画像記憶手段と、前記画像入力受付手段が入力を受け付けた画像を再利用画像として前記画像記憶手段に記憶させる制御手段と、前記画像記憶手段に記憶された前記再利用画像を用いて、画像の出力に係る画像処理を行い、出力用画像を生成する画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる画像処理装置であって、ユーザからの指示入力を受け付ける操作入力受付手段を更に備え、前記画像処理手段は、前記画像処理を行うことを指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合に、前記再利用画像を用いて当該画像処理を行い、出力用画像を生成することを特徴とする。
【0009】
請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる画像処理装置であって、前記画像処理手段は、前記画像入力受付手段が入力を受け付けた画像に対して、画像の入力に起因する画質のずれを補正する補正処理を行い、前記制御手段は、前記画像処理手段が前記補正処理を行った画像を前記再利用画像として前記画像記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0010】
請求項4にかかる発明は、請求項2にかかる画像処理装置であって、前記制御手段は、前記画像処理手段が生成した前記出力用画像を前記画像記憶手段に記憶させ、前記画像記憶手段に記憶された出力用画像を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる画像処理装置であって、所定の表示形式で画像を表示することを指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合に、前記画像記憶手段に記憶された出力用画像を用いて前記所定の表示形式の表示用画像を生成する表示用画像生成手段と、前記表示用画像を表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる画像処理装置であって、前記表示制御手段が前記表示手段に表示させた前記表示用画像に対し、所定の画像処理を指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、前記画像処理手段は、前記表示用画像によって特定される前記再利用画像を前記画像記憶手段から読み出しこれを用いて当該所定の画像処理を行い、出力用画像を生成することを特徴とする。
【0013】
請求項7にかかる発明は、請求項2にかかる画像処理装置であって、前記画像処理手段は、複数種類の画像処理を行うことが可能であり、前記操作入力受付手段は、前記複数種類の画像処理のうち少なくとも1つを指示する指示入力を受け付けることを特徴とする。
【0014】
請求項8にかかる発明は、請求項5にかかる画像処理装置であって、前記画像記憶手段に記憶された前記再利用画像の有する複数のページの対応関係を示すページ関係情報を含む画像管理情報を管理する画像管理情報管理手段を更に備え、前記表示制御手段が前記表示手段に表示させた前記表示用画像に対し、前記操作入力受付手段が前記複数のページの対応関係の変更を指示する指示入力を受け付けた場合、前記画像管理情報管理手段は、当該指示入力に従って、前記表示用画像によって特定される再利用画像に係る画像管理情報に含まれるページ関係情報を変更することを特徴とする。
【0015】
請求項9にかかる発明は、請求項5にかかる画像処理装置であって、前記表示制御手段が前記表示手段に表示させた前記表示用画像に対し、画像の出力を指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、前記出力手段は、前記表示用画像によって特定される出力用画像を前記画像記憶手段から読み出しこれを出力することを特徴とする。
【0016】
請求項10にかかる発明は、請求項4にかかる画像処理装置であって、前記画像入力受付手段が入力を受け付けた画像を第1の出力装置及び第2の出力装置に出力することを指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、前記画像処理手段は、前記画像記憶手段に記憶された再利用画像を用いて前記第1の出力装置に出力するための画像処理を行って第1出力用画像を生成し、前記画像記憶手段に記憶された再利用画像を用いて前記第2の出力装置に出力するための画像処理を行って第2出力用画像を生成し、前記出力手段は、前記画像処理手段が生成した前記第1出力用画像を前記第1の出力装置に出力し、前記画像処理手段が生成した前記第2出力用画像を前記第2の出力装置に出力することを特徴とする。
【0017】
請求項11にかかる発明は、請求項1にかかる画像処理装置であって、前記画像入力受付手段は、スキャナが読み取った画像の入力を受け付けることを特徴とする。
【0018】
請求項12にかかる発明は、請求項1にかかる画像処理装置であって、前記画像入力受付手段は、ネットワークを介して受信した画像の入力を受け付けることを特徴とする。
【0019】
請求項13にかかる発明は、請求項2にかかる画像処理装置であって、前記出力手段は、画像の印刷を行うプロッタに前記出力用画像を出力することを特徴とする。
【0020】
請求項14にかかる発明は、請求項4にかかる画像処理装置であって、前記出力手段は、ネットワークを介して他の情報処理装置に前記出力用画像を送信することを特徴とする。
【0021】
請求項15に係る発明は、画像処理方法であって、画像の入力を受け付ける画像入力受付ステップと、前記画像入力受付ステップで入力を受け付けた画像を再利用画像として画像記憶手段に記憶させる制御ステップと、前記画像記憶手段に記憶された前記再利用画像を用いて、画像の出力に係る画像処理を行い、出力用画像を生成する画像処理ステップとを有することを特徴とする。
【0022】
請求項16に係る発明は、画像処理プログラムであって、請求項15に記載された方法をコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、入力を受け付けた画像を再利用画像として画像記憶手段に記憶させ、当該再利用画像を用いて、画像の出力に係る画像処理を行い、出力用画像を生成することにより、再利用画像を保持しつつ、出力用画像を生成することができる。従って、入力を一度受け付けた画像を用いて、異なる様々な画像処理を行うことが可能である。
【0024】
また、画像の入力に起因する画質のずれを補正する補正処理を行った画像を再利用画像として記憶させることにより、画像の出力に係る画像処理を効率的に行うことが可能である。
【0025】
また、所定の表示形式の表示用画像表示手段に表示させた後でも、画像記憶手段に記憶された再利用画像を用いて他の新たな画像処理を行うことが可能である。このため、入力を一度受け付けた画像に対して、異なる様々な画像処理を行うことをユーザが希望する場合、画像を入力する操作をユーザが再度行う必要をなくすことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
[第1の実施の形態]
(1)構成
<システムの構成>
次に、本実施の形態にかかる画像処理装置を用いたシステムの概略的な構成について説明する。図1は本実施の形態にかかる画像処理装置を用いたシステムの概略的な構成及び画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0028】
スキャナ21は、画像入力装置であり、セットされた原稿を読み取り、読み取った原稿の画像を画像処理装置1に供給する。画像処理装置1は、スキャナ21から供給された画像の入力を受け付け、当該画像に対して後述する補正処理を行った画像(再利用画像)を記憶する。また、画像処理装置1は、再利用画像を用いて画像処理を行って生成した画像(出力用画像)をネットワーク20を介して出力する。プロッタ24、FAX25及びPC26は、ネットワーク20に接続された画像の出力装置であり、ネットワーク20を介して画像処理装置1から出力された画像を各々出力する。
【0029】
<画像処理装置の構成>
次に、本実施の形態にかかる画像処理装置1の機能的構成について説明する。画像処理装置1は、図1に示すように、システム制御部2と、操作入力受付部3と、画像入力受付部4と、画像処理部5と、画像記憶部6と、画像管理情報管理部7と、サムネイル画像生成部8と、表示制御部9、出力部10とを含んで構成される。
【0030】
システム制御部2は、画像処理装置1の有する各部を制御する。操作入力受付部3は、テンキー、スタートキー、ファンクションキー、ワンタッチキー等の各種操作キーなどを有する操作装置22と接続され、操作装置22を介して入力されたユーザからの指示入力を受け付ける。
【0031】
画像入力受付部4は、スキャナ21と接続され、スキャナ21が読み取った画像の入力を受け付ける。尚、画像入力受付部4は、この他、FAX25を介した文書画像の入力や、ネットワーク20を介して受信した画像の入力を受け付けるようにしても良い。
【0032】
画像処理部5は、システム制御部2の制御の下、画像入力受付部4が入力を受け付けた画像(以下、入力画像という)に対し、当該入力画像を入力した画像入力装置(ここでは、スキャナ21である)に起因する補正処理を行い、補正処理を行った画像を再利用画像として画像記憶部6に記憶させる。ここで行う補正処理とは、例えば、シェーディング補正やライン間補正などの処理であり、画像の入力に起因する画質のずれを補正するための処理である。また、ユーザからの出力指示が操作入力受付部3に入力されると、画像処理部5は、画像記憶部6に記憶されている再利用画像を読み出してこれに対して画像処理し、画像処理した画像を出力用画像として画像記憶部6に記憶させる。ここで行う画像処理とは、例えば、濃度変換や変倍や色変換などのユーザの要求に応じた画像処理や、画像のフォーマット変換や画像の回転などの出力装置に依存する画像処理である。
【0033】
画像記憶部6は、画像処理部5が補正処理を行った画像を再利用画像として記憶したり、画像処理部5が画像処理を行って生成した画像を、再利用画像とは異なる出力用画像として記憶したりする。
【0034】
画像管理情報管理部7は、画像記憶部6に記憶される画像の画像管理情報を管理する。画像管理情報とは、例えば文書やファイルとしての画像の各種情報や、画像の順番などの情報である。また、画像が複数のページを有する場合、画像管理情報は、各ページと当該ページに対するページ画像との対応関係を示すページ関係情報を含む。また、画像管理情報は、上述した再利用画像と、当該再利用画像を用いて生成された出力用画像と、当該出力用画像を用いて生成されたサムネイル画像(以下で説明する)との対応関係を表す情報を含む。対応関係を表す情報とは、例えば、各画像に対して識別IDを付与してこれを対応付けたり、各画像のメモリアドレスなどを対応付けたりしたもの等である。
【0035】
サムネイル画像生成部8は、システム制御部2の制御の下、画像記憶部6に記憶されている出力用画像を読み出し、当該出力用画像を用いてサムネイル形式で画像を表示するためのサムネイル画像を生成し、これを表示制御部9に供給する。
【0036】
表示制御部9は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタなどの表示装置23に接続され、システム制御部2の制御の下、サムネイル画像生成部8が生成したサムネイル画像を表示装置23に表示させる。尚、表示装置23を操作装置22と一体的に形成し、タッチパネルなどの操作入力一体型表示装置として構成するようにしても良い。
【0037】
出力部10は、システム制御部2の制御の下、画像記憶部6に記憶された出力用画像を、プロッタ24、FAX25、PC26等の出力装置にネットワーク20を介して出力する。尚、ネットワークとは、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの様々なネットワークであっても良く、出力部10は、各種のネットワークにおいて通信を行う通信機能を備えるものであっても良い。
【0038】
次に、画像処理装置1のハードウェア構成について説明する。画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)(図示せず),HDD(Hard Disk Drive)等を備えている。ROMには、画像処理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。本実施の形態に係る画像処理プログラムは、上述した操作入力受付部3、画像入力受付部4、画像処理部5、画像管理情報管理部7、サムネイル画像生成部8、表示制御部9、出力部10を含むモジュール構成となっており、これら各部の実際のハードウェアとしてはCPUがROMなどの記憶装置から画像処理プログラムを読み出して実行することによりこれらの各部がRAM等の主記憶装置上にロードされ、これら各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。また、画像記憶部6は、HDDなどの記憶媒体により実現される。
【0039】
(2)動作
<動作例1>
次に、画像を入力してサムネイル画像を表示させる処理の手順について説明する。図2は、画像を入力してサムネイル画像を表示させる処理を行う際に画像処理装置1の各部が行う処理の手順を示す図である。
【0040】
まず、ユーザがスキャナ21に原稿をセットして、操作装置22において、画像の入力を指示する操作入力と、カラーモード、両面/片面印刷、集約、濃度等の画像の出力条件を設定して、サムネイル画像の表示を指示する操作入力とを行うと、操作入力受付部3は、操作装置22からの操作入力を受け付け、当該操作入力に従って、システム制御部2に画像入力と、サムネイル画像の表示とを要求する(ステップS1)。システム制御部2は、操作入力受付部3からの画像入力要求に従って、画像入力受付部4に画像の入力の受け付けを要求する(ステップS2)。画像入力受付部4は、スキャナ21が読み取った画像の入力を受け付け(ステップS3)、当該入力画像を画像処理部5に供給する(ステップS4)と共に、当該入力画像の画像管理情報を生成してこれを画像管理情報管理部7に供給し(ステップS5)、画像入力終了をシステム制御部2に通知する(ステップS6)。画像処理部5は、画像入力受付部4から供給された画像を受け付ける(ステップS4)。画像管理情報管理部7は、画像入力受付部4から供給された画像管理情報を受け付ける(ステップS5)。システム制御部2は、画像入力終了が通知されると、画像処理部5に補正処理を要求する(ステップS7)。画像処理部5は、システム制御部2からの補正処理要求に従い、画像入力受付部4から供給された入力画像の画像に対して補正処理を行い、補正処理後の画像を再利用画像として画像記憶部6に供給し(ステップS8)、補正処理終了をシステム制御部2に通知する(ステップS9)。画像記憶部6は、画像処理部5から供給された再利用画像を記憶する(ステップS10)。システム制御部2は、補正処理終了が通知されると、操作入力受付部3からのサムネイル画像の表示要求に従って、画像処理部5に画像処理を要求する(ステップS11)。画像処理部5は、システム制御部2からの画像処理要求に従い、画像管理情報管理部7からはステップS13により画像管理情報を取得し、当該画像管理情報に基づいて、画像記憶部6からステップS14により処理対象の再利用画像を取得して、これに対して画像処理を行なう(ステップS12)。画像処理部5は、画像処理を行って生成した画像を出力用画像として画像記憶部6に供給し(ステップS15)、システム制御部2に画像処理終了を通知する(ステップS16)。画像記憶部6は、画像処理部5から供給された出力用画像を記憶する(ステップS17)。システム制御部2は、画像処理終了が通知されると、サムネイル画像生成部8にサムネイル画像の生成を要求する(ステップS18)。サムネイル画像生成部8は、画像管理情報管理部7からステップS20により画像管理情報を取得し、当該画像管理情報に基づいて、画像記憶部6からステップS21により処理対象の出力用画像を取得して、当該出力用画像を用いて各種画像処理を行ってサムネイル画像を新たに生成する(ステップS19)。サムネイル画像生成部8は、生成したサムネイル画像を表示制御部9に供給し、システム制御部2にサムネイル画像の生成終了を通知する(ステップS22)。システム制御部2は、サムネイル画像の生成終了が通知されると、表示制御部9にサムネイル画像の表示を要求する(ステップS23)。表示制御部9は、サムネイル画像生成部8から供給されたサムネイル画像を表示装置23に表示させ、システム制御部2にサムネイル画像の表示終了を通知する(ステップS24)。
【0041】
図3,4は表示装置23に表示される画面例を示す図である。ここでは、操作装置22と表示装置23とが一体的に形成されたタッチパネルにおける画面例を示している。このようなタッチパネルの表示画面上で、ユーザはサムネイル画像を視認しながら、例えば、図3に示される画像G1を選択指示する操作を操作装置22にて行うと、次に、図4に示される画面が表示装置23に表示される。同図に示される表示画面においては、選択指示された画像G1の他、画像の濃度を調節するための設定ボタンBT1、全ページの印刷を指示するための印刷ボタンBT2、選択したページの印刷を指示するための印刷ボタンBT3、画像G1の保存を指示するための保存ボタンBT4、ネットワークを介した画像の送信を指示するための送信ボタンBT5などの各種指示ボタンが表示される。このように表示された各種指示ボタンをユーザは押下操作することにより、各種指示を行うことができる。
【0042】
このような構成によれば、再利用画像を画像記憶部6に記憶させるため、例えば、画像の出力に異常が生じたとしても、再利用画像を用いて画像処理を再度行うことができる。このため、画像の出力異常が生じても、当該画像を入力する操作をユーザが再度行う必要をなくすことが可能である。
【0043】
<動作例2>
次に、複数のページを有する画像がサムネイル形式で表示されている場合、ページの順番(ページ順)を入れ替える処理の手順について説明する。図5は、サムネイル形式で表示されているページ順を入れ替える際に画像処理装置1の各部が行う処理の手順を示す図である。
【0044】
表示装置23にサムネイル画像が表示されているとき、ユーザが操作入力受付部3を介して、サムネイル形式で表示されている画像のページ順の入れ替えを指示すると、操作入力受付部3は、操作装置22からの操作入力を受け付け、当該操作入力に従って、システム制御部2に当該画像のページ順の入れ替えを要求する(ステップS30)。次いで、システム制御部2は、画像管理情報管理部7に当該画像のページ順の入れ替えを要求する(ステップS31)。画像管理情報管理部7は、ページ順の入れ替えを要求された画像の画像管理情報において、ページ順の入れ替えを行い、画像管理情報を変更する(ステップS32)。
【0045】
図6,7は、画像管理情報におけるページ順の入れ替えを説明するための概念図である。画像管理情報管理部7は、図6に示されるようなページとページ画像とのリンクを、図7に示されるようなリンクに変更する。
【0046】
次いで、画像管理情報管理部7は、システム制御部にページ順の入れ替え終了を通知する(ステップS33)。システム制御部2は、サムネイル画像生成部8にサムネイル画像の生成を要求する(ステップS34)。以降、ステップS19〜S24では上述の動作例1と同様にして、サムネイル画像生成部8がサムネイル画像を生成し、表示制御部9がサムネイル画像を表示装置23に表示させる。上述のようにページとページ画像とのリンクが変更された画像管理情報に基づいてサムネイル画像が生成された結果、表示装置23には、ページ順の入れ替わったサムネイル画像が表示される。
【0047】
このような構成によれば、例えば、ページ順が揃っていない複数の原稿をスキャナで読み取った場合、当該原稿に対応する再利用画像が記憶されているため、ユーザは表示装置23に表示されたサムネイル画像を見てページ順を揃える操作を行うことによって、所望のページ順に画像を出力させることができる。従って、ユーザはページ順に揃えた原稿をスキャナ21で再度読み取らせる必要がない。このため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0048】
<動作例3>
次に、サムネイル形式で表示されている画像の濃度を変更する処理の手順について説明する。図8は、サムネイル形式で表示されている画像の濃度を変更する際に画像処理装置1の各部が行う処理の手順を示す図である。
【0049】
表示装置23にサムネイル画像が表示されているとき、ユーザが操作入力受付部3を介して、サムネイル形式で表示されている画像の濃度変更を指示すると、操作入力受付部3は、操作装置22からの操作入力を受け付け、当該操作入力に従って、システム制御部2に当該画像の濃度変更を要求する(ステップS50)。システム制御部2は、画像処理部5に当該画像の濃度変更を要求する(ステップS51)。画像処理部5は、ステップS52では、画像管理情報管理部7からステップS53により画像管理情報を取得し、画像管理情報に基づいて、画像記憶部6からステップS54により処理対象の再利用画像を取得し、当該再利用画像を用いて濃度変更の画像処理を行ない、出力用画像を生成する。そして、画像処理部5は、生成した出力用画像を画像記憶部6に供給し、システム制御部2に画像処理終了を通知する(ステップS56)。画像記憶部6は、画像処理部5から供給された出力用画像を記憶する(ステップS55)。システム制御部2は、画像処理終了が通知されると、サムネイル画像生成部8にサムネイル画像の生成を要求する(ステップS57)。以降、ステップS19〜S24の処理が上述の動作例1と同様にして行われる。この結果、表示装置23にサムネイル画像が表示される。
【0050】
このような構成によれば、出力用画像を用いて生成されたサムネイル画像が表示された後で、ユーザが、画像の濃度を変更するなどの新たな画像処理を要求する場合、再利用画像を用いて当該新たな画像処理を行うため、ユーザは、画像を再度入力させる操作を行う必要がない。即ち、ユーザは画像を入力する操作を一度行うだけで、当該画像に対して処理条件の異なる様々な画像処理を何度でも要求することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0051】
尚、ユーザの要求する画像処理は、上述では、画像の濃度を変更する画像処理としたが、この他、例えば、画像の変倍や色変換など任意の画像処理を1つまたは組合せたものであっても良い。
【0052】
<動作例4>
次に、サムネイル形式で表示されている画像を出力する処理の手順について説明する。図9は、サムネイル形式で表示されている画像を出力する処理の手順を示す図である。
【0053】
表示装置23にサムネイル画像が表示されているとき、ユーザが操作装置22を介して、出力先の出力装置(ここでは、プロッタ24とする)を指定して、サムネイル形式で表示されている画像の出力を指示すると、操作入力受付部3は、操作装置22からの操作入力を受け付け、当該操作入力に従って、システム制御部2に当該画像の出力を要求する(ステップS70)。システム制御部2は、当該画像の出力を出力部10に要求する(ステップS71)。出力部10は、画像管理情報管理部7からステップS73により出力対象の画像の画像管理情報を取得し、当該画像管理情報に基づいて、画像記憶部6からステップS74により出力対象の出力用画像を取得し、これをネットワーク20を介してプロッタ24に出力する(ステップS72)。出力部10は、出力が終了すると、システム制御部2に出力終了を通知する(ステップS75)。そして、出力部10から出力された画像はネットワーク20を介してプロッタ24に送信され、プロッタ24から当該画像が出力される。
【0054】
<動作例5>
次に、入力された画像をサムネイル形式で表示することなく出力する処理の手順について説明する。図10は、入力された画像をサムネイル形式で表示することなく出力する処理の手順を示す図である。
【0055】
ユーザがスキャナ21に原稿をセットして、各種印刷条件を設定すると共に画像の出力指示を設定し、操作装置22のスタートキーを押下すると、操作入力受付部3は、操作装置22からの操作入力を受け付け、当該操作入力に従って、システム制御部2に画像入力を要求する(ステップS90)。システム制御部2は、操作入力受付部3からの画像入力要求に従って、画像入力受付部4に画像の入力の受け付けを要求する(ステップS91)。以降、ステップS3〜S16の処理が上述の動作例1と同様にして行われる。そして、ステップS16で画像処理終了が通知されると、システム制御部2は、当該画像の出力を出力部10に要求する(ステップS92)。出力部10は、ステップS93では、画像管理情報管理部7からステップS94により当該画像の画像管理情報を取得し、当該画像管理情報に基づいて、画像記憶部6からステップS95により出力用画像を逐次取得してこれをネットワーク20を介してプロッタ24に出力する。出力が終了したら、出力部10は、システム制御部2に出力終了を通知する(ステップS96)。そして、出力部10から出力された画像はプロッタ24に供給され、プロッタ24から当該画像が出力される。
【0056】
<動作例6>
次に、入力された画像を複数の出力装置に出力するとき処理の手順について説明する。図11は、入力された画像を複数の出力装置に出力するとき処理の手順を示す図である。ここでは、画像をサムネイル形式で表示することなく出力する場合について説明する。
【0057】
ユーザがスキャナ21に原稿をセットして、各種印刷条件を設定すると共に画像の出力指示を設定し、その出力先の出力装置(ここでは、プロッタ24及びPC26とする)を設定し、操作装置22のスタートキーを押下すると、操作入力受付部3は、操作装置22からの操作入力を受け付け、当該操作入力に従って、システム制御部2に画像入力を要求する(ステップS110)。システム制御部2は、操作入力受付部3からの画像入力要求に従って、画像入力受付部4に画像の入力の受け付けを要求する(ステップS111)。以降、ステップS3〜S9の処理が上述の動作例1と同様にして行われる。次いで、ステップS112では、システム制御部2は、プロッタ24とPC26とに出力するための画像処理を画像処理部5に要求する。画像処理部5は、まずプロッタ24に出力するための処理を行なう(ステップS113,S116)。具体的には、画像処理部5は、上述の動作例1と同様に、画像管理情報管理部7からステップS114により当該画像の画像管理情報を取得し、画像管理情報に基づいて、画像記憶部6からステップS115により再利用画像を取得して、画像処理を行う。そして、画像処理部5は、画像処理を行って生成した画像を第1出力用画像として画像記憶部に供給し、プロッタ24に出力するための画像処理終了をシステム制御部に通知する(ステップS118)。画像記憶部6は、画像処理部5から供給された第1出力用画像を記憶する(ステップS117)。システム制御部2は、画像処理終了が通知されると、出力部10に画像の出力を要求する(ステップS92)。以降、ステップS93〜S94の処理が上述の動作例5と同様にして行われる。ステップS95´では、出力部10は、ステップS117で画像記憶部6に記憶された第1出力用画像を取得し、これを用いて出力処理を行う。この結果、プロッタ24に画像が出力される。
【0058】
次いで、画像処理部5は、プロッタ24に出力するための画像処理終了をシステム制御部2に通知した後(ステップS96)、ステップS120,S123で、PC26に出力するための処理を行なう。尚、ステップS120〜S122の処理については、上述のステップS113〜S115と略同様であるため、その説明を省略する。ステップS123では、画像処理部5は、画像処理を行って生成した画像を第2出力用画像として画像記憶部6に供給し、次いで、ステップS125で、PC26に出力するための画像処理終了をシステム制御部2に通知する。画像記憶部6は、画像処理部5から供給された第2出力用画像を記憶する(ステップS124)。システム制御部2は、画像処理終了が通知されると、出力部10に画像の出力を要求する(ステップS126)。ステップS127では、出力部10は、画像管理情報管理部7からステップS128により画像管理情報を取得し、ステップS117で画像記憶部6に記憶された第2出力用画像をステップS129により取得し、これを用いてステップS93と同様にして出力処理を行う。出力が終了したら、出力部10は、システム制御部2に出力終了を通知する(ステップS130)。そして、出力部10から出力された画像はネットワーク20を介してPC26に送信され、この結果、PC26に画像が出力される。
【0059】
尚、出力先の出力装置の設定は、例えば、上述の図4の表示画面において、プロッタ24を指定するときは、印刷ボタンBT2又BT3を押下し、ネットワーク20に接続されたPC26を指定するときは、送信ボタンBT5を押下するように構成しても良い。そして、印刷ボタンBT2又BT3と、送信ボタンBT5との両方が押下された場合、上述のように、プロッタ24からの出力と、PC26への送信とを実現させるようにすれば良い。このような構成によれば、ユーザは、所望の原稿の画像につき1回の入力操作で、複数の出力装置への出力を実現させることができる。
【0060】
また、上述の動作例6においては、出力部10が2つの出力装置へ各々出力用画像を出力するように構成した。しかし、画像処理装置1が複数の出力部を備え、各出力部が各出力装置に対応させ、各出力部が各々対応する出力装置に出力用画像を出力するように構成しても良い。
【0061】
[変形例]
また、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0062】
<変形例1>
上述した実施の形態における画像処理プログラムは、ROMに記憶されるように構成したが、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるように構成しても良い。また、上述した画像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0063】
<変形例2>
上述した実施の形態においては、再利用画像に対して行う補正処理は、画像入力装置に起因するものとし、シェーディング補正やライン間補正などの処理とした。しかし、例えば、画像入力装置に起因しない処理であって出力用画像を生成するために支障のない画像処理や可逆的な画像処理も上述の補正処理の1つとして入力画像に対して行い、これを行った画像を再利用画像として用いるように構成しても良い。
【0064】
<変形例3>
上述したスキャナ21、操作装置22、表示装置23、プロッタ24及びFAX25は、画像処理装置1と別体で構成したが、これらのうち少なくとも1つは画像処理装置1と一体的に構成するようにしても良い。
【0065】
また、画像の出力装置は、上述のものに限ることなく、また、その数も上述のものに限ることなく、また、ネットワーク20ではなく専用線を介して画像処理装置1に接続されるものであっても良い。
【0066】
<変形例4>
上述した実施の形態においては、再利用画像及び出力用画像を画像記憶部6に記憶させるようにしたが、これらを各々別の記憶装置や記憶媒体に記憶させるように構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上のように、本発明は、入力された画像を出力するための画像処理を行う画像処理技術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施の形態にかかる画像処理装置を用いたシステムの概略的な構成及び画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態にかかる画像を入力してサムネイル画像を表示させる処理を行う際に画像処理装置1の各部が行う処理の手順を示す図である。
【図3】同実施の形態にかかる表示装置23に表示される画面例を示す図である。
【図4】同実施の形態にかかる表示装置23に表示される画面例を示す図である。
【図5】同実施の形態にかかるサムネイル形式で表示されている画像のページ順を入れ替える際に画像処理装置1の各部が行う処理の手順を示す図である。
【図6】同実施の形態にかかる画像管理情報における画像の順番の入れ替えを説明するための概念図である。
【図7】同実施の形態にかかる画像管理情報における画像の順番の入れ替えを説明するための概念図である。
【図8】同実施の形態にかかるサムネイル形式で表示されている画像の濃度を変更する際に画像処理装置1の各部が行う処理の手順を示す図である。
【図9】同実施の形態にかかるサムネイル形式で表示されている画像を出力する処理の手順を示す図である。
【図10】同実施の形態にかかるサムネイル形式で表示することなく画像を出力する処理の手順を示す図である。
【図11】同実施の形態にかかる入力された画像を複数の出力装置に出力するとき処理の手順を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
1 画像処理装置
2 システム制御部
3 操作入力受付部
4 画像入力受付部
5 画像処理部
6 画像記憶部
7 画像管理情報管理部
8 サムネイル画像生成部
9 表示制御部
10 出力部
20 ネットワーク
21 スキャナ
22 操作装置
23 表示装置
24 プロッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の入力を受け付ける画像入力受付手段と、
画像記憶手段と、
前記画像入力受付手段が入力を受け付けた画像を再利用画像として前記画像記憶手段に記憶させる制御手段と、
前記画像記憶手段に記憶された前記再利用画像を用いて、画像の出力に係る画像処理を行い、出力用画像を生成する画像処理手段とを備える
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
ユーザからの指示入力を受け付ける操作入力受付手段を更に備え、
前記画像処理手段は、前記画像処理を行うことを指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合に、前記再利用画像を用いて当該画像処理を行い、出力用画像を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像処理手段は、前記画像入力受付手段が入力を受け付けた画像に対して、画像の入力に起因する画質のずれを補正する補正処理を行い、
前記制御手段は、前記画像処理手段が前記補正処理を行った画像を前記再利用画像として前記画像記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記画像処理手段が生成した前記出力用画像を前記画像記憶手段に記憶させ、
前記画像記憶手段に記憶された出力用画像を出力する出力手段を更に備える
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
所定の表示形式で画像を表示することを指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合に、前記画像記憶手段に記憶された出力用画像を用いて前記所定の表示形式の表示用画像を生成する表示用画像生成手段と、
前記表示用画像を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段が前記表示手段に表示させた前記表示用画像に対し、所定の画像処理を指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、前記画像処理手段は、前記再利用画像を前記画像記憶手段から読み出しこれを用いて当該所定の画像処理を行い、出力用画像を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理手段は、複数種類の画像処理を行うことが可能であり、
前記操作入力受付手段は、前記複数種類の画像処理のうち少なくとも1つを指示する指示入力を受け付ける
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記画像記憶手段に記憶された前記再利用画像の有する複数のページの対応関係を示すページ関係情報を含む画像管理情報を管理する画像管理情報管理手段を更に備え、
前記表示制御手段が前記表示手段に表示させた前記表示用画像に対し、前記操作入力受付手段が前記複数のページの対応関係の変更を指示する指示入力を受け付けた場合、前記画像管理情報管理手段は、当該指示入力に従って、前記再利用画像に係る画像管理情報に含まれるページ関係情報を変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記表示制御手段が前記表示手段に表示させた前記表示用画像に対し、画像の出力を指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、前記出力手段は、前記出力用画像を前記画像記憶手段から読み出しこれを出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記画像入力受付手段が入力を受け付けた画像を第1の出力装置及び第2の出力装置に出力することを指示する指示入力を前記操作入力受付手段が受け付けた場合、前記画像処理手段は、前記画像記憶手段に記憶された再利用画像を用いて前記第1の出力装置に出力するための画像処理を行って第1出力用画像を生成し、前記画像記憶手段に記憶された再利用画像を用いて前記第2の出力装置に出力するための画像処理を行って第2出力用画像を生成し、
前記出力手段は、前記画像処理手段が生成した前記第1出力用画像を前記第1の出力装置に出力し、前記画像処理手段が生成した前記第2出力用画像を前記第2の出力装置に出力する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記画像入力受付手段は、スキャナが読み取った画像の入力を受け付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記画像入力受付手段は、ネットワークを介して受信した画像の入力を受け付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記出力手段は、画像の印刷を行うプロッタに前記出力用画像を出力する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記出力手段は、ネットワークを介して他の情報処理装置に前記出力用画像を送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項15】
画像の入力を受け付ける画像入力受付ステップと、
前記画像入力受付ステップで入力を受け付けた画像を再利用画像として画像記憶手段に記憶させる制御ステップと、
前記画像記憶手段に記憶された前記再利用画像を用いて、画像の出力に係る画像処理を行い、出力用画像を生成する画像処理ステップとを有する
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項16】
請求項15に記載された方法をコンピュータで実行させることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−66791(P2008−66791A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−239346(P2006−239346)
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】