画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および制御プログラム
【課題】画面が狭い場合であっても操作性の高いユーザーインターフェースを提供することが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段と、操作手段での入力指示に従って表示手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断し、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【解決手段】画像処理装置は、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段と、操作手段での入力指示に従って表示手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断し、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に搭載される操作パネルに関し、ある機能を実行するための操作に従う操作の表示の態様に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、MFP(Multi Function Peripheral)などの複合型画像処理装置が広く普及している。このMFPは、コピー、ネットワークプリンティング、スキャナー、FAX、またはドキュメントサーバーなどのBOX機能を集約した画像処理装置であり、複合機とも呼ばれる。
【0003】
画像処理装置は、一般的には画像処理の操作を実行するための操作パネルが搭載されており、操作し易いユーザーインターフェースとすることが重要である。
【0004】
この点で、例えば、特開2010−20616号公報においては、複数のユーザーが操作することを想定して、ユーザーの情報および状況に応じて表示領域を分割する方式が提案されているが操作パネルの操作領域が狭い場合に画面を分割するならば、さらに操作領域が狭くなり操作することが難しくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−20616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、画像処理装置の操作パネルにおいては、例えば、スキャナー、FAX等において、登録した短縮宛先等を表示する場合がある。多数の短縮宛先が登録されている場合、表示された短縮宛先から所望の宛先を探す場合、画面内に所望の短縮宛先が無い場合には画面内に設けられたページ送りキー等を押して、ページを変更し探すことが行われる。操作パネルの表示領域に表示する短縮宛先数は、画面の制約に縛られるため煩雑な操作が要求される場合がある。これに対処するためにページ送りキーと同等の機能として、フリック操作等により表示領域に表示された短縮宛先をスクロール表示させる方式が考えられる。
【0007】
しかしながら、画像処理装置の操作パネルの画面は狭く、多数の設定キーを1画面内に配置する必要があるため、入力を受け付ける領域の範囲が狭いため操作性の向上という点で問題があった。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、画面が狭い場合であっても操作性の高いユーザーインターフェースを提供することが可能な画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある局面に従う画像処理装置は、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段と、操作手段での入力指示に従って表示手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断し、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【0010】
好ましくは、制御手段は、操作手段によりタッチ操作の入力指示を受け付けた座標と、移動によりタッチ操作の入力指示が終了した座標とに基づいてフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断する。
【0011】
好ましくは、フリック操作の入力指示は、フリック操作の入力方向を含み、制御手段は、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、フリック操作の入力方向に従って入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【0012】
好ましくは、制御手段は、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、表示手段で表示されている所定の表示領域の範囲を拡大させた場合に所定の情報が非表示となるか否かを判断し、判断結果に基づいて入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【0013】
特に、所定の情報は、所定のアイコンを含む。
特に、所定の情報は、所定の表示領域に対して予め規定されている。
【0014】
好ましくは、表示手段には、操作手段による入力指示に従って所定の表示領域に表示されている表示内容をスクロール表示させるための所定の表示領域に対応した長さのカーソルが表示されており、制御手段は、表示手段で表示されている所定の表示領域の範囲の拡大に伴いカーソルの長さを拡大して表示手段に表示する。
【0015】
好ましくは、所定の表示領域には、複数の情報の一覧が表示される。
本発明のある局面に従う画像処理装置の制御方法は、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置の制御方法であって、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示するステップとを備える。
【0016】
本発明のある局面に従う画像処理装置の制御プログラムは、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、制御プログラムは、コンピュータに、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示するステップとを備える、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0017】
画面が狭い場合であっても操作性の高いユーザーインターフェースを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に従う画像形成システムを説明する概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの内部構成を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うタッチパネルの操作について説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の一例を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例1に従う表示領域の拡大について説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の別の一例を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例2に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態の変形例2に従う入力受付領域と非表示不可領域との対応関係を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの画面例を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの変更した画面例を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態の変形例3に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に従う画像形成システムを説明する概略図である。
以下、本発明の実施例を説明する。本画像形成システムは、画像処理装置1−x(x:1−n)、情報処理装置3−y(y:1−m)から構成されている。
【0021】
画像処理装置1−x、情報処理装置3−yは、いずれもネットワーク4を介して接続されている。
【0022】
ここで、ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、無線通信によるネットワーク、のいずれであっても構わない。また、ネットワーク4は、外部ネットワーク5を介して、他のネットワークと接続されている。
【0023】
画像処理装置1−xは、走査した原稿画像、および情報処理装置3−yから送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。ここで、プリントデータとは、情報処理装置3−yのオペレーテイングシステムやアプリケーシヨンプログラムが発行する描画命令をプリンタードライバによって画像処理装置1−xが処理可能なページ記述言語に変換したページ記述言語による描画命令、もしくは、PDF、TIFF、JPEG、XPS等のファイルフォーマットで記述された文書データである。
【0024】
また、走査した原稿画像は、ネットワーク4を介して、情報処理装置3−y、さらにはその他の画像処理装置に送信することもできる。さらには、外部ネットワーク5を介して、別のネットワークに接続された他の画像処理装置や情報処理装置に原稿画像を送信することもできる。
【0025】
情報処理装置3−yは、CPU、RAM、固定記憶装置(ハードディスク装置など)、モニタ、キーボード、マウス等の接続された一般的なコンビュータ装置である。情報処理装置3−yは、ユーザーの指示によりプリントデータを生成し、生成したプリントデータを画像処理装置1−xに送信する。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの内部構成を説明する図である。
【0027】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xのCPU101には、制御プログラムが格納されたROM102、作業用のS−RAM(Static Random Access Memory)103、画像形成に関わる各種の設定を記憶するバッテリバックアツプされたNV−RAM(不揮発性メモリ)104、計時することが可能な時計IC105がバスを介して接続され、制御部100を構成している。
【0028】
制御部100には、原稿画像を読み取るスキャナー120、各種の入力を行なうキーや表示部を備えた操作パネル130、ネットワーク4を介して接続された情報処理装置3−yをはじめとする外部の装置との聞で各種の情報を送受信するためのネットワークI/F160、該ネットワークI/F160により受信したプリントデータから複写画像を生成するためのプリンターコントローラ150、複写画像を用紙上に形成するプリンター140が、それぞれバスを介して接続されている。
【0029】
また、制御部100には、固定記憶装置110がバスを介して接続されている。固定記憶装置110とは、例えば、ハードディスク装置である。
【0030】
図3は、本発明の実施の形態に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う操作パネル130は、表示部312と、10キー302と、スタートボタン310と、タッチパネルとを含む。なお、その他のキーについては省略している。
【0031】
表示部312上にはタッチパネルが設けられており、表示部312上において所定のタッチ操作が可能である。なお、本例においては、表示部312の領域と略同一の領域にタッチパネルが配置されている場合について説明するが、必要に応じてその領域の範囲を変更することが可能である。10キー302は、コピー等の枚数を入力するためのボタンである。スタートボタン310は、コピー/スキャン等の処理の実行を指示するボタンである。
【0032】
また、表示部312には、画像処理を実行するための操作情報として各種モードの表示やその他の表示が行われる。そして、タッチパネルによって、表示内容に従った各種設定を行なうことができる。例えば、表示部312には、通常は、コピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのタブボタン314が配置されている。各タブボタンを押下すると、その詳細設定を行なうための階層画面が表示される。本例においては、応用のタブボタンが押下された場合が示されている。なお、表示部312で表示される内容すなわち表示領域に従ってタッチパネルからの入力を受け付ける範囲が予め設定されている。また、当該表示領域に対応して入力として受け付ける操作態様も予め定められている。本例においては、操作態様としてタッチ操作のみならず、後述するフリック操作等がある。
【0033】
また、表示部312の上部には、「BOX」ボタン、「スキャン」ボタン、「コピー」ボタンの機能選択ボタンがそれぞれ設けられており、当該ボタンを押下することにより機能を切り替えることが可能である。
【0034】
具体的には、「BOX」ボタンを押下することにより表示部312には、BOX機能に関する表示がなされ、BOX機能の各種の操作が可能となる。また、同様に、「スキャン」ボタンを押下することにより表示部312には、スキャン機能に関する表示がなされ、スキャン機能の各種の操作が可能となる。また、同様に、「コピー」ボタンを押下することにより表示部312には、コピー機能に関する表示がなされ、コピー機能の各種の操作が可能となる。なお、当該図に示される表示は、コピー機能の操作に関する表示がなされた場合が示されている。
【0035】
[画像処理装置1−xの操作パネルのフリック操作処理]
図4は、本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【0036】
図4を参照して、CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS100)。
【0037】
ステップS100における初期化処理が終了すると、次に、画像処理装置1−xの操作パネル130上の表示部上でのタッチパネルに対する入力により、ユーザーによりフリック操作が有ったかどうかを判断する(ステップS102)。
【0038】
ステップS102において、フリック操作が有ったと判断した場合(ステップS102においてYES)には、表示領域を変更(拡大)する(ステップS104)。
【0039】
また、表示領域の変更に従ってフリック操作として受け付ける入力範囲を拡大する(ステップS106)。そして、処理を終了する(エンド)。なお、ステップS104およびステップS106の順番を入れ替えるようにしても良い。なお、当該受け付ける入力範囲の拡大はフリック操作に限られず、他の操作についても同様である。
【0040】
[タッチパネルの処理]
次に、画像処理装置1−xにおける操作パネルに設けられたタッチパネルの操作について説明する。
【0041】
図5は、本発明の実施の形態に従うタッチパネルの操作について説明するフロー図である。当該処理は、CPU101における処理である。
【0042】
図5を参照して、まず、パネル座標通知を待つ処理(ステップS2)を実行する。パネル座標は、タッチパネルに対してユーザーが操作指で接触した座標位置(x,y)であり、当該座標位置がCPU101に通知される。当該座標位置は所定期間毎に通知される。したがって、所定期間毎の通知が途切れた場合には、今回のパネル座標は無いと判断することが可能である。
【0043】
そして、次に、前回のON時のパネル座標があるかどうかを判断する(ステップS4)。前回のON時のパネル座標とは、保持された前のパネル座標であり当該パネル座標が保持されているかどうかを判断する。この点についてはさらに後述する。
【0044】
前回のON時のパネル座標が無いと判断した場合(ステップS4においてNO)には、今回のパネル座標があるかどうかを判断する(ステップS36)。すなわち、パネル座標の通知が有ったかどうかを判断する。
【0045】
パネル座標の通知が無い場合(ステップS36においてNO)には、ステップS2に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0046】
一方、ステップS36において、今回のパネル座標があると判断した場合(ステップS36においてYES)には、ステップS38に進む。この場合は、保持された前回のパネル座標が無い場合であり最初の操作に相当する。
【0047】
ステップS38において、操作が無い状態から操作を検出した状態であるPUSH(OFF→ON)と判断する。
【0048】
そして、次に、座標通知時間を初期化(リセット)する(ステップS40)。
そして、次に、初期座標を保持する(ステップS42)。具体的には、通知が有った座標を保持する。なお、最初に操作した座標は初期座標として保持する。
【0049】
次に、ON時のパネル座標として保持する(ステップS44)。
当該座標通知時間、保持した初期座標およびON時のパネル座標は、タッチ操作以外の操作、例えば、ドラッグ操作やフリック操作等の判断に用いられる。
【0050】
そして、次に、タッチ操作処理と判断する(ステップS46)。
そして、ステップS2に戻る。
【0051】
例えば、タッチ操作処理が有った場合、指定した表示内容が選択された状態と判断して、当該指定した表示内容、表示領域についてハイライト表示等する。
【0052】
ステップS4において、前回のON時のパネル座標があると判断した場合(ステップS4においてYES)には、今回のパネル座標があるかどうかを判断する(ステップS6)。すなわち、パネル座標の通知が有ったかどうかを判断する。
【0053】
ステップS6において、今回のパネル座標があると判断した場合(ステップS6においてYES)には、操作が検出された状態が継続している状態であるHOLD(ON→ON)と判断する(ステップS8)。
【0054】
そして、次に、座標通知時間を更新する(+経過時間)(ステップS10)。例えば、座標通知時間を初期化(リセット)してからの期間を計時して更新する。
【0055】
次に、パネル座標から通知された座標を保持する(ステップS12)。すなわち、ON時のパネル座標として保持する。当該保持された座標が再びステップS4において前回のON時のパネル座標の有無の判断の際に用いられることになる。
【0056】
そして、次に、経過時間がRms以上であるかどうかを判断する(ステップS14)。
ステップS14において、経過時間Rms未満であると判断した場合(ステップS14においてNO)には、再びステップS2に戻る。すなわち、当該経過時間Rmsが経過するまでは当該処理を繰り返す。後述するフリック操作処理あるいはリリース操作処理は当該経過時間Rmsが経過するまでにタッチパネルに対する指の接触を止めた場合に相当する。
【0057】
ステップS14において、経過時間がRms以上であると判断した場合(ステップS14においてYES)には、ドラッグ座標を保持する(ステップS20)。すなわち、今回の通知があったパネル座標をドラッグ座標、すなわち、ドラッグ操作処理するための基準座標として保持する。一例としてドラッグ座標に対応する指定領域がドラッグ操作処理する対象となる。
【0058】
次に、ステップS20において、ドラッグ座標を保持した後、次に、座標通知時間等を初期化(リセット)する(ステップS22)。ドラッグ操作の場合には座標通知時間は利用しないためリセットする。また、初期座標およびON時のパネル座標も初期化するものとする。
【0059】
そして、保持したドラッグ座標に従って所定のドラッグ操作処理と判断する(ステップS24)。
【0060】
そして、再び、ステップS2に戻る。
一方で、ステップS6において、今回のパネル座標が無いと判断した場合(ステップS6においてNO)、すなわち、パネル座標の通知が無いと判断した場合には、操作がある状態から操作が無い状態であるRELEASE(ON→OFF)と判断する(ステップS26)。
【0061】
次に、座標通知時間よりフリック操作の移動距離を算出する(ステップS30)。本例においては、座標通知時間に対応して移動距離が予め規定されているものとする。具体的には、座標通知時間が長いほど移動距離が長く、座標通知時間が短いほど移動距離が短いものとする。
【0062】
そして、次に、座標の移動速度としてPmsあたりQdot以上の移動であるかどうかを判断する(ステップS32)。具体的には、座標の移動は、RELEASE(ON→OFF)となる前の保持されているパネル座標が最終の座標である。したがって、最初に接触した際に保持されている初期座標から最終の座標までの距離(dot)を算出する。そして、座標通知時間で当該距離(dot)を除算することにより座標の移動速度を算出することができる。そして、閾値であるQdot/Pms以上の移動速度であるかどうかを判断する。
【0063】
ステップS32において、移動速度がQdot/Pms以上であると判断した場合(ステップS32においてYES)には、フリック操作処理と判断する(ステップS34)。そして、ステップS2に戻る。すなわち、フリック操作処理として、算出したフリック操作の移動距離に従って、例えば、画面のスクロール処理等を実行する
ステップS32において、移動速度がQdot/Pms未満であると判断した場合(ステップS32においてNO)には、リリース操作処理と判断する(ステップS35)。そして、ステップS2に戻る。すなわち、移動速度がQdot/Pms未満であると判断される場合には、リリース操作処理として接触を解除して選択しなかった状態であるとして処理する。
【0064】
なお、フリック操作処理およびリリース操作処理を実行した場合には、初期座標、前回座標は初期化されるものとする。これにより、再び、初期状態となって、タッチ操作等の選択操作が実行される。
【0065】
具体的には、例えば、ユーザーが操作パネルのある箇所をタッチした場合、タッチした場所のパネル座標が通知され、PUSH(OFF→ON)として判断される。すなわち、タッチ操作処理として判断し、当該場所に例えばハイライト表示される。
【0066】
また、その状態を維持しながら、継続的にある箇所をタッチした場合には、HOLD(ON→ON)として判断される。そして、所定の経過時間Rms以上、当該状態を継続した場合には、ドラッグ操作処理と判断し、ドラッグ座標に対応する例えばファイル等が選択されて移動可能状態となる。そして、タッチした指の位置とともに当該ファイル等が移動する。そして、タッチを解除した位置でファイルの選択状態が解除されるドロップ処理が実行され、ドラッグ操作が終了する。
【0067】
また、ユーザーが操作パネルのある箇所をタッチした後、タッチした指を移動させてタッチを解除した場合には、RELEASE(ON→OFF)として判断される。そして、座標の移動速度が所定条件を満たす場合、例えば、指を下方向にはらう動作をしたような場合にはフリック操作処理と判断し、例えばスクロール表示を実行する。
【0068】
一方、座標の移動速度が所定条件を満たさない場合、例えば、指をそれほど動かさなかったような場合には単にタッチを解除したリリース操作処理と判断する。
【0069】
図6は、本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の一例を説明する図である。
【0070】
図6(A)を参照して、ここでは、操作パネルの操作画面320Aにおいて、送信する登録宛先の一覧が表示されている。
【0071】
そして、登録宛先の一覧領域400には、複数個の登録宛先「AA」、「BB」、・・・「HH」が表示されている。また、カーソルバー404Aが設けられ、当該カーソルバー404Aの上あるいは下ボタンを押下することにより一覧領域400で表示される登録宛先がスクロール表示されることになる。
【0072】
また、当該方式に限られず、本例においては、当該一覧領域400は、フリック操作を受け付ける領域として予め設定されている。そして、当該領域でフリック操作を受け付けることによりスクロール表示が実行される。
【0073】
また、ここでは、スキャン/Fax送信方式(カラー、解像度、用紙、ファイル形式、片面/両面)を設定する設定画面領域410も設けられている。
【0074】
また、一覧領域400に表示されている表示形式を変更するボタン406,408が設けられている。ボタン406は、一覧領域を所定区分に区切ってセル単位で表示させるボタンである。ボタン408は、上下にリスト形式で表示させるボタンである。当該ボタンを選択的に押下することによりその表示形式を変更することが可能である。
【0075】
図6(B)を参照して、ここでは、フリック操作を受け付けた場合の操作パネルの操作画面320Bを説明する図である。
【0076】
当該図に示されるように登録宛先の一覧領域400Aがフリック操作を受け付けたことに応じて上下に拡大されて表示されている場合が示されている。ここでは、登録宛先「AA」、「BB」、・・・「FFF」が表示されている。
【0077】
当該処理により、ユーザーは、登録宛先の一覧領域400Aが拡大されたことにともない、当該一覧領域400Aに表示されている内容を容易に把握することが可能であると共に、当該一覧領域400Aに対応して受け付け可能に設定されているフリック操作の入力が実行可能な範囲が拡大することになる。また、入力範囲を拡大した場合にカーソルバー404Bも伸張(拡大)した状態で表示される。
【0078】
したがって、図6(A)においては、フリック操作等を受け付ける一覧領域400の範囲は狭く、狭い範囲内でフリック操作等の入力指示を実行しなければならず窮屈な操作を強いられていたが、図6(B)に示されるように拡大した表示領域でフリック操作等の入力が可能となり、操作性を向上させることが可能となる。すなわち、操作パネルの画面が狭い場合であってもフリック操作等の操作性の高いユーザーインターフェースを実現することができる。なお、当該一覧領域400は、フリック操作に限られず、他のタッチ操作等も可能であり、入力を受け付ける表示領域が拡大することにより他の操作入力についても操作性が高まる。
【0079】
(変形例1)
図7は、本発明の実施の形態の変形例1に従う表示領域の拡大について説明するフロー図である。
【0080】
図7を参照して、まず、フリック操作の方向を判定する(ステップS50)。具体的には、座標位置等(初期座標と最終座標)に基づいてフリック操作の方向を判定する。初期座標と最終座標とに基づいて、いずれの方向への移動かを判定する。例えば、上、左、右、下方向等に分類することが可能である。
【0081】
次に、フリック操作方向に従って表示領域を拡大する(ステップS52)。例えば、フリック操作の方向が上あるいは下方向の場合には、図6(B)に示されるように登録宛先の一覧領域400Aを上下に拡大することが可能である。
【0082】
一方で、フリック操作の方向が右あるいは左方向の場合には、拡大する表示領域を左右に変更するようにしても良い。
【0083】
図8は、本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の別の一例を説明する図である。
【0084】
図8(A)を参照して、ここでは、操作パネルの操作画面320Aにおいて、送信する登録宛先の一覧が表示されている。
【0085】
上述したように、登録宛先の一覧領域400には、複数個の登録宛先「AA」、「BB」、・・・「HH」が表示されている。また、カーソルバー404Aが設けられ、当該カーソルバー404Aの上あるいは下ボタンを押下することにより一覧領域400で表示される登録宛先がスクロール表示されることになる。
【0086】
図8(B)を参照して、ここでは、フリック操作を受け付けた場合の操作パネルの操作画面320Cを説明する図である。
【0087】
当該図に示されるように登録宛先の一覧領域400Bがフリック操作を受け付けたことに応じて左右に拡大されて表示される。ここでは、登録宛先「AA」、「BB」、・・・「JJ」が表示されている。
【0088】
当該処理により、ユーザーは、登録宛先の一覧領域400Bが拡大されたことにともない、当該一覧領域400Bに表示されている内容を容易に把握することが可能であると共に、フリック操作等の入力を受け付ける領域が拡大することにより操作性を向上させることが可能となる。
【0089】
なお、本例において、左方向にのみフリック操作処理を実行した場合に左方向に一覧領域を拡大表示させるようにしてもよい。すなわち、フリック操作の方向に従って表示領域を変更して、フリック操作等の入力を受け付ける領域を変更するようにしても良い。
【0090】
(変形例2)
本変形例2においては、非表示にするのが適切でない領域がある場合には、表示領域の拡大を制限するとともに、フリック操作等の入力を受け付ける範囲を制限する場合について説明する。
【0091】
図9は、本発明の実施の形態の変形例2に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【0092】
図9を参照して、CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS100)。
【0093】
ステップS100における初期化処理が終了すると、次に、画像処理装置1−xの操作パネル130上の表示部上でのタッチパネルに対する操作により、ユーザーによりフリック操作が有ったかどうかを判断する(ステップS102)。
【0094】
ステップS102において、フリック操作が有ったと判断した場合(ステップS102においてYES)には、非表示不可領域が有るかどうかを判断する(ステップS106)。非表示不可領域については後述する。
【0095】
ステップS106において、非表示不可領域が有ると判断した場合(ステップS106においてYES)には、表示領域の一部を拡大する(ステップS108)。そして、これに伴いフリック操作等の入力範囲を一部拡大する(ステップS112)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0096】
一方、ステップS106において、非表示不可領域が無いと判断した場合(ステップS106においてNO)には、表示領域を最大限拡大する(ステップS110)。
【0097】
そして、次に、これに伴いフリック操作等の入力範囲を拡大する(ステップS114)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0098】
図10は、本発明の実施の形態の変形例2に従う入力受付領域と非表示不可領域との対応関係を説明する図である。
【0099】
図10を参照して、一例として、ここでは、3つの項目が設けられ、「スキャン/Fax宛先リスト」、「ジョブリスト」、「ボックスドキュメント一覧」について、フリック操作等の入力を受け付ける領域に表示される内容と、入力を受け付ける領域に関連して表示される領域であって、その際に非表示とすることが適切でない領域(非表示不可領域)とが対応付けられている場合が示されている。
【0100】
具体的には、「スキャン/Fax宛先リスト」においては、入力を受け付ける領域には、宛先情報が表示される。また、ここでは、非表示不可領域として、「五十音ソートキー、宛先件数」が対応付けられている場合が示されている。すなわち、「スキャン/Fax宛先リスト」が表示されている場合に、「五十音ソートキー、宛先件数」は非表示にすることができない領域として割り当てられているものとする。
【0101】
また、同様に、「ジョブリスト」においては、入力を受け付ける領域には、受け付けたジョブの一覧が表示される。また、ここでは、非表示不可領域として、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」が対応付けられている場合が示されている。すなわち、「ジョブリスト」が表示されている場合に、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」は非表示にすることができない領域として割り当てられているものとする。
【0102】
また、同様に、「ボックスドキュメント一覧」においては、入力を受け付ける領域には、保存ドキュメントが表示される。また、ここでは、非表示不可領域として、「全選択キー、全解除キー」が対応付けられている場合が示されている。すなわち、「ボックスドキュメント一覧」が表示されている場合に、「全選択キー、全解除キー」は非表示にすることができない領域として割り当てられているものとする。
【0103】
図11は、本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの画面例を説明する図である。
【0104】
図11(A)を参照して、ここでは、「スキャン/Fax宛先リスト」において、宛先情報が表示されている。そして、「五十音ソートキー」のアイコンが表示されている領域502と、「宛先件数」が表示されている領域500とが設けられている。当該場合に、領域500と、領域502とは、非表示不可領域に指定されている。
【0105】
したがって、登録宛先の一覧領域400において、フリック操作を受け付けた場合であっても、非表示不可領域が存在するために表示領域の拡大、すなわち、入力を受け付ける範囲の拡大を制限する必要がある。
【0106】
また、図11(B)を参照して、ここでは、「ジョブリスト」において、ジョブ履歴が表示されている。そして、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」が表示されている領域504が設けられている。当該場合に、領域504は、非表示不可領域に指定されている。
【0107】
したがって、ジョブ履歴の一覧領域420において、フリック操作を受け付けた場合であっても、非表示不可領域が存在するために表示領域の拡大、すなわち、入力を受け付ける範囲の拡大を制限する必要がある。
【0108】
また、図11(C)を参照して、ここでは、「ボックスドキュメント一覧」において、保存ドキュメントが示されている。そして、「全選択キー、全解除キー」が表示されている領域506が設けられている。当該場合に、領域506は、非表示不可領域に指定されている。
【0109】
したがって、保存ドキュメントの一覧領域430において、フリック操作を受け付けた場合であっても、非表示不可領域が存在するために表示領域の拡大、すなわち、入力を受け付ける範囲の拡大を制限する必要がある。
【0110】
図12は、本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの変更した画面例を説明する図である。
【0111】
図12(A)を参照して、上述したように、「五十音ソートキー」のアイコンが表示されている領域502と、「宛先件数」が表示されている領域500とが非表示不可領域に指定されているため、当該非表示不可領域に影響を与えないように下側のみに登録宛先を拡大した一覧領域400#が示されている。
【0112】
また、図12(B)を参照して、上述したように、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」が表示されている領域504は、非表示不可領域に指定されているため、当該非表示不可領域に影響を与えないように下側のみに拡大したジョブ履歴の一覧領域420#が示されている。
【0113】
また、図12(C)を参照して、上述したように「全選択キー、全解除キー」が表示されている領域506が非表示不可領域に指定されているため、当該非表示不可領域に影響を与えないように上側のみに拡大した保存ドキュメントの一覧領域430#が示されている。
【0114】
当該方式により、入力を受け付ける領域に関連して表示される領域で、非表示とすることが適切でない領域(表示領域、アイコン等)がある場合には、当該領域を優先させて、フリック操作等の入力を受け付ける範囲について拡大範囲を制限することにより、フリック入力を容易にしつつ、ユーザーの他の操作の利便性を維持することが可能である。
【0115】
なお、本例においては、上下に拡大する場合について説明したが、上下に限らず、例えば、左右方向に拡大させるようにすることも可能である。
【0116】
(変形例3)
本変形例3においては、非表示にするのが適切でない領域がある場合には、表示領域を拡大させない方式について説明する。
【0117】
図13は、本発明の実施の形態の変形例3に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【0118】
図13を参照して、CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS100)。
【0119】
ステップS100における初期化処理が終了すると、次に、画像処理装置1−xの操作パネル130上の表示部上でのタッチパネルに対する操作により、ユーザーによりフリック操作が有ったかどうかを判断する(ステップS102)。
【0120】
ステップS102において、フリック操作が有ったと判断した場合(ステップS102においてYES)には、非表示不可領域が有るかどうかを判断する(ステップS106)。非表示不可領域については後述する。
【0121】
ステップS106において、非表示不可領域が有ると判断した場合(ステップS106においてYES)には、表示領域を拡大しない(ステップS109)。また、フリック操作等の入力範囲も拡大しない(ステップS113)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0122】
一方、ステップS106において、非表示不可領域が無いと判断した場合(ステップS106においてNO)には、表示領域を最大限拡大する(ステップS110)。
【0123】
そして、次に、これに伴いフリック操作等の入力範囲を拡大する(ステップS114)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0124】
当該方式により、入力を受け付ける領域に関連して表示される領域で、非表示とすることが適切でない領域(表示領域、アイコン等)がある場合には、表示領域を拡大して、非表示処理としないことによりユーザーの操作の利便性を維持することが可能である。
【0125】
なお、本発明にかかる画像処理装置は、MFPに限られず、プリンター装置あるいはファクシミリ装置等であってもよい。
【0126】
なお、コンピュータを機能させて上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することも可能である。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。
【0127】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0128】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0129】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストール
されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0130】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0131】
1 画像処理装置、3 情報処理装置、4 ネットワーク、5 外部ネットワーク、100 制御部、101 CPU、102 ROM、104 NV−RAM、110 固定記憶装置、120 スキャナー、130 操作パネル、140 プリンター、150 プリンターコントローラ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に搭載される操作パネルに関し、ある機能を実行するための操作に従う操作の表示の態様に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、MFP(Multi Function Peripheral)などの複合型画像処理装置が広く普及している。このMFPは、コピー、ネットワークプリンティング、スキャナー、FAX、またはドキュメントサーバーなどのBOX機能を集約した画像処理装置であり、複合機とも呼ばれる。
【0003】
画像処理装置は、一般的には画像処理の操作を実行するための操作パネルが搭載されており、操作し易いユーザーインターフェースとすることが重要である。
【0004】
この点で、例えば、特開2010−20616号公報においては、複数のユーザーが操作することを想定して、ユーザーの情報および状況に応じて表示領域を分割する方式が提案されているが操作パネルの操作領域が狭い場合に画面を分割するならば、さらに操作領域が狭くなり操作することが難しくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−20616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、画像処理装置の操作パネルにおいては、例えば、スキャナー、FAX等において、登録した短縮宛先等を表示する場合がある。多数の短縮宛先が登録されている場合、表示された短縮宛先から所望の宛先を探す場合、画面内に所望の短縮宛先が無い場合には画面内に設けられたページ送りキー等を押して、ページを変更し探すことが行われる。操作パネルの表示領域に表示する短縮宛先数は、画面の制約に縛られるため煩雑な操作が要求される場合がある。これに対処するためにページ送りキーと同等の機能として、フリック操作等により表示領域に表示された短縮宛先をスクロール表示させる方式が考えられる。
【0007】
しかしながら、画像処理装置の操作パネルの画面は狭く、多数の設定キーを1画面内に配置する必要があるため、入力を受け付ける領域の範囲が狭いため操作性の向上という点で問題があった。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、画面が狭い場合であっても操作性の高いユーザーインターフェースを提供することが可能な画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある局面に従う画像処理装置は、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段と、操作手段での入力指示に従って表示手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断し、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【0010】
好ましくは、制御手段は、操作手段によりタッチ操作の入力指示を受け付けた座標と、移動によりタッチ操作の入力指示が終了した座標とに基づいてフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断する。
【0011】
好ましくは、フリック操作の入力指示は、フリック操作の入力方向を含み、制御手段は、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、フリック操作の入力方向に従って入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【0012】
好ましくは、制御手段は、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、表示手段で表示されている所定の表示領域の範囲を拡大させた場合に所定の情報が非表示となるか否かを判断し、判断結果に基づいて入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示する。
【0013】
特に、所定の情報は、所定のアイコンを含む。
特に、所定の情報は、所定の表示領域に対して予め規定されている。
【0014】
好ましくは、表示手段には、操作手段による入力指示に従って所定の表示領域に表示されている表示内容をスクロール表示させるための所定の表示領域に対応した長さのカーソルが表示されており、制御手段は、表示手段で表示されている所定の表示領域の範囲の拡大に伴いカーソルの長さを拡大して表示手段に表示する。
【0015】
好ましくは、所定の表示領域には、複数の情報の一覧が表示される。
本発明のある局面に従う画像処理装置の制御方法は、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置の制御方法であって、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示するステップとを備える。
【0016】
本発明のある局面に従う画像処理装置の制御プログラムは、画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、制御プログラムは、コンピュータに、表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な所定の表示領域の範囲を拡大して表示手段に表示するステップとを備える、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0017】
画面が狭い場合であっても操作性の高いユーザーインターフェースを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に従う画像形成システムを説明する概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの内部構成を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うタッチパネルの操作について説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の一例を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例1に従う表示領域の拡大について説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の別の一例を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例2に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態の変形例2に従う入力受付領域と非表示不可領域との対応関係を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの画面例を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの変更した画面例を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態の変形例3に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に従う画像形成システムを説明する概略図である。
以下、本発明の実施例を説明する。本画像形成システムは、画像処理装置1−x(x:1−n)、情報処理装置3−y(y:1−m)から構成されている。
【0021】
画像処理装置1−x、情報処理装置3−yは、いずれもネットワーク4を介して接続されている。
【0022】
ここで、ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、無線通信によるネットワーク、のいずれであっても構わない。また、ネットワーク4は、外部ネットワーク5を介して、他のネットワークと接続されている。
【0023】
画像処理装置1−xは、走査した原稿画像、および情報処理装置3−yから送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。ここで、プリントデータとは、情報処理装置3−yのオペレーテイングシステムやアプリケーシヨンプログラムが発行する描画命令をプリンタードライバによって画像処理装置1−xが処理可能なページ記述言語に変換したページ記述言語による描画命令、もしくは、PDF、TIFF、JPEG、XPS等のファイルフォーマットで記述された文書データである。
【0024】
また、走査した原稿画像は、ネットワーク4を介して、情報処理装置3−y、さらにはその他の画像処理装置に送信することもできる。さらには、外部ネットワーク5を介して、別のネットワークに接続された他の画像処理装置や情報処理装置に原稿画像を送信することもできる。
【0025】
情報処理装置3−yは、CPU、RAM、固定記憶装置(ハードディスク装置など)、モニタ、キーボード、マウス等の接続された一般的なコンビュータ装置である。情報処理装置3−yは、ユーザーの指示によりプリントデータを生成し、生成したプリントデータを画像処理装置1−xに送信する。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの内部構成を説明する図である。
【0027】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xのCPU101には、制御プログラムが格納されたROM102、作業用のS−RAM(Static Random Access Memory)103、画像形成に関わる各種の設定を記憶するバッテリバックアツプされたNV−RAM(不揮発性メモリ)104、計時することが可能な時計IC105がバスを介して接続され、制御部100を構成している。
【0028】
制御部100には、原稿画像を読み取るスキャナー120、各種の入力を行なうキーや表示部を備えた操作パネル130、ネットワーク4を介して接続された情報処理装置3−yをはじめとする外部の装置との聞で各種の情報を送受信するためのネットワークI/F160、該ネットワークI/F160により受信したプリントデータから複写画像を生成するためのプリンターコントローラ150、複写画像を用紙上に形成するプリンター140が、それぞれバスを介して接続されている。
【0029】
また、制御部100には、固定記憶装置110がバスを介して接続されている。固定記憶装置110とは、例えば、ハードディスク装置である。
【0030】
図3は、本発明の実施の形態に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う操作パネル130は、表示部312と、10キー302と、スタートボタン310と、タッチパネルとを含む。なお、その他のキーについては省略している。
【0031】
表示部312上にはタッチパネルが設けられており、表示部312上において所定のタッチ操作が可能である。なお、本例においては、表示部312の領域と略同一の領域にタッチパネルが配置されている場合について説明するが、必要に応じてその領域の範囲を変更することが可能である。10キー302は、コピー等の枚数を入力するためのボタンである。スタートボタン310は、コピー/スキャン等の処理の実行を指示するボタンである。
【0032】
また、表示部312には、画像処理を実行するための操作情報として各種モードの表示やその他の表示が行われる。そして、タッチパネルによって、表示内容に従った各種設定を行なうことができる。例えば、表示部312には、通常は、コピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのタブボタン314が配置されている。各タブボタンを押下すると、その詳細設定を行なうための階層画面が表示される。本例においては、応用のタブボタンが押下された場合が示されている。なお、表示部312で表示される内容すなわち表示領域に従ってタッチパネルからの入力を受け付ける範囲が予め設定されている。また、当該表示領域に対応して入力として受け付ける操作態様も予め定められている。本例においては、操作態様としてタッチ操作のみならず、後述するフリック操作等がある。
【0033】
また、表示部312の上部には、「BOX」ボタン、「スキャン」ボタン、「コピー」ボタンの機能選択ボタンがそれぞれ設けられており、当該ボタンを押下することにより機能を切り替えることが可能である。
【0034】
具体的には、「BOX」ボタンを押下することにより表示部312には、BOX機能に関する表示がなされ、BOX機能の各種の操作が可能となる。また、同様に、「スキャン」ボタンを押下することにより表示部312には、スキャン機能に関する表示がなされ、スキャン機能の各種の操作が可能となる。また、同様に、「コピー」ボタンを押下することにより表示部312には、コピー機能に関する表示がなされ、コピー機能の各種の操作が可能となる。なお、当該図に示される表示は、コピー機能の操作に関する表示がなされた場合が示されている。
【0035】
[画像処理装置1−xの操作パネルのフリック操作処理]
図4は、本発明の実施の形態に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【0036】
図4を参照して、CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS100)。
【0037】
ステップS100における初期化処理が終了すると、次に、画像処理装置1−xの操作パネル130上の表示部上でのタッチパネルに対する入力により、ユーザーによりフリック操作が有ったかどうかを判断する(ステップS102)。
【0038】
ステップS102において、フリック操作が有ったと判断した場合(ステップS102においてYES)には、表示領域を変更(拡大)する(ステップS104)。
【0039】
また、表示領域の変更に従ってフリック操作として受け付ける入力範囲を拡大する(ステップS106)。そして、処理を終了する(エンド)。なお、ステップS104およびステップS106の順番を入れ替えるようにしても良い。なお、当該受け付ける入力範囲の拡大はフリック操作に限られず、他の操作についても同様である。
【0040】
[タッチパネルの処理]
次に、画像処理装置1−xにおける操作パネルに設けられたタッチパネルの操作について説明する。
【0041】
図5は、本発明の実施の形態に従うタッチパネルの操作について説明するフロー図である。当該処理は、CPU101における処理である。
【0042】
図5を参照して、まず、パネル座標通知を待つ処理(ステップS2)を実行する。パネル座標は、タッチパネルに対してユーザーが操作指で接触した座標位置(x,y)であり、当該座標位置がCPU101に通知される。当該座標位置は所定期間毎に通知される。したがって、所定期間毎の通知が途切れた場合には、今回のパネル座標は無いと判断することが可能である。
【0043】
そして、次に、前回のON時のパネル座標があるかどうかを判断する(ステップS4)。前回のON時のパネル座標とは、保持された前のパネル座標であり当該パネル座標が保持されているかどうかを判断する。この点についてはさらに後述する。
【0044】
前回のON時のパネル座標が無いと判断した場合(ステップS4においてNO)には、今回のパネル座標があるかどうかを判断する(ステップS36)。すなわち、パネル座標の通知が有ったかどうかを判断する。
【0045】
パネル座標の通知が無い場合(ステップS36においてNO)には、ステップS2に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0046】
一方、ステップS36において、今回のパネル座標があると判断した場合(ステップS36においてYES)には、ステップS38に進む。この場合は、保持された前回のパネル座標が無い場合であり最初の操作に相当する。
【0047】
ステップS38において、操作が無い状態から操作を検出した状態であるPUSH(OFF→ON)と判断する。
【0048】
そして、次に、座標通知時間を初期化(リセット)する(ステップS40)。
そして、次に、初期座標を保持する(ステップS42)。具体的には、通知が有った座標を保持する。なお、最初に操作した座標は初期座標として保持する。
【0049】
次に、ON時のパネル座標として保持する(ステップS44)。
当該座標通知時間、保持した初期座標およびON時のパネル座標は、タッチ操作以外の操作、例えば、ドラッグ操作やフリック操作等の判断に用いられる。
【0050】
そして、次に、タッチ操作処理と判断する(ステップS46)。
そして、ステップS2に戻る。
【0051】
例えば、タッチ操作処理が有った場合、指定した表示内容が選択された状態と判断して、当該指定した表示内容、表示領域についてハイライト表示等する。
【0052】
ステップS4において、前回のON時のパネル座標があると判断した場合(ステップS4においてYES)には、今回のパネル座標があるかどうかを判断する(ステップS6)。すなわち、パネル座標の通知が有ったかどうかを判断する。
【0053】
ステップS6において、今回のパネル座標があると判断した場合(ステップS6においてYES)には、操作が検出された状態が継続している状態であるHOLD(ON→ON)と判断する(ステップS8)。
【0054】
そして、次に、座標通知時間を更新する(+経過時間)(ステップS10)。例えば、座標通知時間を初期化(リセット)してからの期間を計時して更新する。
【0055】
次に、パネル座標から通知された座標を保持する(ステップS12)。すなわち、ON時のパネル座標として保持する。当該保持された座標が再びステップS4において前回のON時のパネル座標の有無の判断の際に用いられることになる。
【0056】
そして、次に、経過時間がRms以上であるかどうかを判断する(ステップS14)。
ステップS14において、経過時間Rms未満であると判断した場合(ステップS14においてNO)には、再びステップS2に戻る。すなわち、当該経過時間Rmsが経過するまでは当該処理を繰り返す。後述するフリック操作処理あるいはリリース操作処理は当該経過時間Rmsが経過するまでにタッチパネルに対する指の接触を止めた場合に相当する。
【0057】
ステップS14において、経過時間がRms以上であると判断した場合(ステップS14においてYES)には、ドラッグ座標を保持する(ステップS20)。すなわち、今回の通知があったパネル座標をドラッグ座標、すなわち、ドラッグ操作処理するための基準座標として保持する。一例としてドラッグ座標に対応する指定領域がドラッグ操作処理する対象となる。
【0058】
次に、ステップS20において、ドラッグ座標を保持した後、次に、座標通知時間等を初期化(リセット)する(ステップS22)。ドラッグ操作の場合には座標通知時間は利用しないためリセットする。また、初期座標およびON時のパネル座標も初期化するものとする。
【0059】
そして、保持したドラッグ座標に従って所定のドラッグ操作処理と判断する(ステップS24)。
【0060】
そして、再び、ステップS2に戻る。
一方で、ステップS6において、今回のパネル座標が無いと判断した場合(ステップS6においてNO)、すなわち、パネル座標の通知が無いと判断した場合には、操作がある状態から操作が無い状態であるRELEASE(ON→OFF)と判断する(ステップS26)。
【0061】
次に、座標通知時間よりフリック操作の移動距離を算出する(ステップS30)。本例においては、座標通知時間に対応して移動距離が予め規定されているものとする。具体的には、座標通知時間が長いほど移動距離が長く、座標通知時間が短いほど移動距離が短いものとする。
【0062】
そして、次に、座標の移動速度としてPmsあたりQdot以上の移動であるかどうかを判断する(ステップS32)。具体的には、座標の移動は、RELEASE(ON→OFF)となる前の保持されているパネル座標が最終の座標である。したがって、最初に接触した際に保持されている初期座標から最終の座標までの距離(dot)を算出する。そして、座標通知時間で当該距離(dot)を除算することにより座標の移動速度を算出することができる。そして、閾値であるQdot/Pms以上の移動速度であるかどうかを判断する。
【0063】
ステップS32において、移動速度がQdot/Pms以上であると判断した場合(ステップS32においてYES)には、フリック操作処理と判断する(ステップS34)。そして、ステップS2に戻る。すなわち、フリック操作処理として、算出したフリック操作の移動距離に従って、例えば、画面のスクロール処理等を実行する
ステップS32において、移動速度がQdot/Pms未満であると判断した場合(ステップS32においてNO)には、リリース操作処理と判断する(ステップS35)。そして、ステップS2に戻る。すなわち、移動速度がQdot/Pms未満であると判断される場合には、リリース操作処理として接触を解除して選択しなかった状態であるとして処理する。
【0064】
なお、フリック操作処理およびリリース操作処理を実行した場合には、初期座標、前回座標は初期化されるものとする。これにより、再び、初期状態となって、タッチ操作等の選択操作が実行される。
【0065】
具体的には、例えば、ユーザーが操作パネルのある箇所をタッチした場合、タッチした場所のパネル座標が通知され、PUSH(OFF→ON)として判断される。すなわち、タッチ操作処理として判断し、当該場所に例えばハイライト表示される。
【0066】
また、その状態を維持しながら、継続的にある箇所をタッチした場合には、HOLD(ON→ON)として判断される。そして、所定の経過時間Rms以上、当該状態を継続した場合には、ドラッグ操作処理と判断し、ドラッグ座標に対応する例えばファイル等が選択されて移動可能状態となる。そして、タッチした指の位置とともに当該ファイル等が移動する。そして、タッチを解除した位置でファイルの選択状態が解除されるドロップ処理が実行され、ドラッグ操作が終了する。
【0067】
また、ユーザーが操作パネルのある箇所をタッチした後、タッチした指を移動させてタッチを解除した場合には、RELEASE(ON→OFF)として判断される。そして、座標の移動速度が所定条件を満たす場合、例えば、指を下方向にはらう動作をしたような場合にはフリック操作処理と判断し、例えばスクロール表示を実行する。
【0068】
一方、座標の移動速度が所定条件を満たさない場合、例えば、指をそれほど動かさなかったような場合には単にタッチを解除したリリース操作処理と判断する。
【0069】
図6は、本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の一例を説明する図である。
【0070】
図6(A)を参照して、ここでは、操作パネルの操作画面320Aにおいて、送信する登録宛先の一覧が表示されている。
【0071】
そして、登録宛先の一覧領域400には、複数個の登録宛先「AA」、「BB」、・・・「HH」が表示されている。また、カーソルバー404Aが設けられ、当該カーソルバー404Aの上あるいは下ボタンを押下することにより一覧領域400で表示される登録宛先がスクロール表示されることになる。
【0072】
また、当該方式に限られず、本例においては、当該一覧領域400は、フリック操作を受け付ける領域として予め設定されている。そして、当該領域でフリック操作を受け付けることによりスクロール表示が実行される。
【0073】
また、ここでは、スキャン/Fax送信方式(カラー、解像度、用紙、ファイル形式、片面/両面)を設定する設定画面領域410も設けられている。
【0074】
また、一覧領域400に表示されている表示形式を変更するボタン406,408が設けられている。ボタン406は、一覧領域を所定区分に区切ってセル単位で表示させるボタンである。ボタン408は、上下にリスト形式で表示させるボタンである。当該ボタンを選択的に押下することによりその表示形式を変更することが可能である。
【0075】
図6(B)を参照して、ここでは、フリック操作を受け付けた場合の操作パネルの操作画面320Bを説明する図である。
【0076】
当該図に示されるように登録宛先の一覧領域400Aがフリック操作を受け付けたことに応じて上下に拡大されて表示されている場合が示されている。ここでは、登録宛先「AA」、「BB」、・・・「FFF」が表示されている。
【0077】
当該処理により、ユーザーは、登録宛先の一覧領域400Aが拡大されたことにともない、当該一覧領域400Aに表示されている内容を容易に把握することが可能であると共に、当該一覧領域400Aに対応して受け付け可能に設定されているフリック操作の入力が実行可能な範囲が拡大することになる。また、入力範囲を拡大した場合にカーソルバー404Bも伸張(拡大)した状態で表示される。
【0078】
したがって、図6(A)においては、フリック操作等を受け付ける一覧領域400の範囲は狭く、狭い範囲内でフリック操作等の入力指示を実行しなければならず窮屈な操作を強いられていたが、図6(B)に示されるように拡大した表示領域でフリック操作等の入力が可能となり、操作性を向上させることが可能となる。すなわち、操作パネルの画面が狭い場合であってもフリック操作等の操作性の高いユーザーインターフェースを実現することができる。なお、当該一覧領域400は、フリック操作に限られず、他のタッチ操作等も可能であり、入力を受け付ける表示領域が拡大することにより他の操作入力についても操作性が高まる。
【0079】
(変形例1)
図7は、本発明の実施の形態の変形例1に従う表示領域の拡大について説明するフロー図である。
【0080】
図7を参照して、まず、フリック操作の方向を判定する(ステップS50)。具体的には、座標位置等(初期座標と最終座標)に基づいてフリック操作の方向を判定する。初期座標と最終座標とに基づいて、いずれの方向への移動かを判定する。例えば、上、左、右、下方向等に分類することが可能である。
【0081】
次に、フリック操作方向に従って表示領域を拡大する(ステップS52)。例えば、フリック操作の方向が上あるいは下方向の場合には、図6(B)に示されるように登録宛先の一覧領域400Aを上下に拡大することが可能である。
【0082】
一方で、フリック操作の方向が右あるいは左方向の場合には、拡大する表示領域を左右に変更するようにしても良い。
【0083】
図8は、本発明の実施の形態に従う操作パネルにおけるフリック操作処理の別の一例を説明する図である。
【0084】
図8(A)を参照して、ここでは、操作パネルの操作画面320Aにおいて、送信する登録宛先の一覧が表示されている。
【0085】
上述したように、登録宛先の一覧領域400には、複数個の登録宛先「AA」、「BB」、・・・「HH」が表示されている。また、カーソルバー404Aが設けられ、当該カーソルバー404Aの上あるいは下ボタンを押下することにより一覧領域400で表示される登録宛先がスクロール表示されることになる。
【0086】
図8(B)を参照して、ここでは、フリック操作を受け付けた場合の操作パネルの操作画面320Cを説明する図である。
【0087】
当該図に示されるように登録宛先の一覧領域400Bがフリック操作を受け付けたことに応じて左右に拡大されて表示される。ここでは、登録宛先「AA」、「BB」、・・・「JJ」が表示されている。
【0088】
当該処理により、ユーザーは、登録宛先の一覧領域400Bが拡大されたことにともない、当該一覧領域400Bに表示されている内容を容易に把握することが可能であると共に、フリック操作等の入力を受け付ける領域が拡大することにより操作性を向上させることが可能となる。
【0089】
なお、本例において、左方向にのみフリック操作処理を実行した場合に左方向に一覧領域を拡大表示させるようにしてもよい。すなわち、フリック操作の方向に従って表示領域を変更して、フリック操作等の入力を受け付ける領域を変更するようにしても良い。
【0090】
(変形例2)
本変形例2においては、非表示にするのが適切でない領域がある場合には、表示領域の拡大を制限するとともに、フリック操作等の入力を受け付ける範囲を制限する場合について説明する。
【0091】
図9は、本発明の実施の形態の変形例2に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【0092】
図9を参照して、CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS100)。
【0093】
ステップS100における初期化処理が終了すると、次に、画像処理装置1−xの操作パネル130上の表示部上でのタッチパネルに対する操作により、ユーザーによりフリック操作が有ったかどうかを判断する(ステップS102)。
【0094】
ステップS102において、フリック操作が有ったと判断した場合(ステップS102においてYES)には、非表示不可領域が有るかどうかを判断する(ステップS106)。非表示不可領域については後述する。
【0095】
ステップS106において、非表示不可領域が有ると判断した場合(ステップS106においてYES)には、表示領域の一部を拡大する(ステップS108)。そして、これに伴いフリック操作等の入力範囲を一部拡大する(ステップS112)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0096】
一方、ステップS106において、非表示不可領域が無いと判断した場合(ステップS106においてNO)には、表示領域を最大限拡大する(ステップS110)。
【0097】
そして、次に、これに伴いフリック操作等の入力範囲を拡大する(ステップS114)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0098】
図10は、本発明の実施の形態の変形例2に従う入力受付領域と非表示不可領域との対応関係を説明する図である。
【0099】
図10を参照して、一例として、ここでは、3つの項目が設けられ、「スキャン/Fax宛先リスト」、「ジョブリスト」、「ボックスドキュメント一覧」について、フリック操作等の入力を受け付ける領域に表示される内容と、入力を受け付ける領域に関連して表示される領域であって、その際に非表示とすることが適切でない領域(非表示不可領域)とが対応付けられている場合が示されている。
【0100】
具体的には、「スキャン/Fax宛先リスト」においては、入力を受け付ける領域には、宛先情報が表示される。また、ここでは、非表示不可領域として、「五十音ソートキー、宛先件数」が対応付けられている場合が示されている。すなわち、「スキャン/Fax宛先リスト」が表示されている場合に、「五十音ソートキー、宛先件数」は非表示にすることができない領域として割り当てられているものとする。
【0101】
また、同様に、「ジョブリスト」においては、入力を受け付ける領域には、受け付けたジョブの一覧が表示される。また、ここでは、非表示不可領域として、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」が対応付けられている場合が示されている。すなわち、「ジョブリスト」が表示されている場合に、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」は非表示にすることができない領域として割り当てられているものとする。
【0102】
また、同様に、「ボックスドキュメント一覧」においては、入力を受け付ける領域には、保存ドキュメントが表示される。また、ここでは、非表示不可領域として、「全選択キー、全解除キー」が対応付けられている場合が示されている。すなわち、「ボックスドキュメント一覧」が表示されている場合に、「全選択キー、全解除キー」は非表示にすることができない領域として割り当てられているものとする。
【0103】
図11は、本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの画面例を説明する図である。
【0104】
図11(A)を参照して、ここでは、「スキャン/Fax宛先リスト」において、宛先情報が表示されている。そして、「五十音ソートキー」のアイコンが表示されている領域502と、「宛先件数」が表示されている領域500とが設けられている。当該場合に、領域500と、領域502とは、非表示不可領域に指定されている。
【0105】
したがって、登録宛先の一覧領域400において、フリック操作を受け付けた場合であっても、非表示不可領域が存在するために表示領域の拡大、すなわち、入力を受け付ける範囲の拡大を制限する必要がある。
【0106】
また、図11(B)を参照して、ここでは、「ジョブリスト」において、ジョブ履歴が表示されている。そして、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」が表示されている領域504が設けられている。当該場合に、領域504は、非表示不可領域に指定されている。
【0107】
したがって、ジョブ履歴の一覧領域420において、フリック操作を受け付けた場合であっても、非表示不可領域が存在するために表示領域の拡大、すなわち、入力を受け付ける範囲の拡大を制限する必要がある。
【0108】
また、図11(C)を参照して、ここでは、「ボックスドキュメント一覧」において、保存ドキュメントが示されている。そして、「全選択キー、全解除キー」が表示されている領域506が設けられている。当該場合に、領域506は、非表示不可領域に指定されている。
【0109】
したがって、保存ドキュメントの一覧領域430において、フリック操作を受け付けた場合であっても、非表示不可領域が存在するために表示領域の拡大、すなわち、入力を受け付ける範囲の拡大を制限する必要がある。
【0110】
図12は、本発明の実施の形態の変形例2に従う操作パネルの変更した画面例を説明する図である。
【0111】
図12(A)を参照して、上述したように、「五十音ソートキー」のアイコンが表示されている領域502と、「宛先件数」が表示されている領域500とが非表示不可領域に指定されているため、当該非表示不可領域に影響を与えないように下側のみに登録宛先を拡大した一覧領域400#が示されている。
【0112】
また、図12(B)を参照して、上述したように、「実行中キー、履歴キー、通信リストキー」が表示されている領域504は、非表示不可領域に指定されているため、当該非表示不可領域に影響を与えないように下側のみに拡大したジョブ履歴の一覧領域420#が示されている。
【0113】
また、図12(C)を参照して、上述したように「全選択キー、全解除キー」が表示されている領域506が非表示不可領域に指定されているため、当該非表示不可領域に影響を与えないように上側のみに拡大した保存ドキュメントの一覧領域430#が示されている。
【0114】
当該方式により、入力を受け付ける領域に関連して表示される領域で、非表示とすることが適切でない領域(表示領域、アイコン等)がある場合には、当該領域を優先させて、フリック操作等の入力を受け付ける範囲について拡大範囲を制限することにより、フリック入力を容易にしつつ、ユーザーの他の操作の利便性を維持することが可能である。
【0115】
なお、本例においては、上下に拡大する場合について説明したが、上下に限らず、例えば、左右方向に拡大させるようにすることも可能である。
【0116】
(変形例3)
本変形例3においては、非表示にするのが適切でない領域がある場合には、表示領域を拡大させない方式について説明する。
【0117】
図13は、本発明の実施の形態の変形例3に従う画像処理装置1−xの操作パネルにおけるフリック操作に従う処理の概略を説明するフロー図である。
【0118】
図13を参照して、CPU101では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行われる(ステップS100)。
【0119】
ステップS100における初期化処理が終了すると、次に、画像処理装置1−xの操作パネル130上の表示部上でのタッチパネルに対する操作により、ユーザーによりフリック操作が有ったかどうかを判断する(ステップS102)。
【0120】
ステップS102において、フリック操作が有ったと判断した場合(ステップS102においてYES)には、非表示不可領域が有るかどうかを判断する(ステップS106)。非表示不可領域については後述する。
【0121】
ステップS106において、非表示不可領域が有ると判断した場合(ステップS106においてYES)には、表示領域を拡大しない(ステップS109)。また、フリック操作等の入力範囲も拡大しない(ステップS113)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0122】
一方、ステップS106において、非表示不可領域が無いと判断した場合(ステップS106においてNO)には、表示領域を最大限拡大する(ステップS110)。
【0123】
そして、次に、これに伴いフリック操作等の入力範囲を拡大する(ステップS114)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0124】
当該方式により、入力を受け付ける領域に関連して表示される領域で、非表示とすることが適切でない領域(表示領域、アイコン等)がある場合には、表示領域を拡大して、非表示処理としないことによりユーザーの操作の利便性を維持することが可能である。
【0125】
なお、本発明にかかる画像処理装置は、MFPに限られず、プリンター装置あるいはファクシミリ装置等であってもよい。
【0126】
なお、コンピュータを機能させて上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することも可能である。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。
【0127】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0128】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0129】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストール
されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0130】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0131】
1 画像処理装置、3 情報処理装置、4 ネットワーク、5 外部ネットワーク、100 制御部、101 CPU、102 ROM、104 NV−RAM、110 固定記憶装置、120 スキャナー、130 操作パネル、140 プリンター、150 プリンターコントローラ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、
前記表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段と、
前記操作手段での入力指示に従って前記表示手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して前記操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断し、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示する、画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記操作手段によりタッチ操作の入力指示を受け付けた座標と、移動によりタッチ操作の入力指示が終了した座標とに基づいて前記フリック操作の入力指示がされたかどうかを判断する、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記フリック操作の入力指示は、前記フリック操作の入力方向を含み、
前記制御手段は、前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、前記フリック操作の入力方向に従って入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示する、請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、前記表示手段で表示されている前記所定の表示領域の範囲を拡大させた場合に所定の情報が非表示となるか否かを判断し、
判断結果に基づいて前記入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示する、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記所定の情報は、所定のアイコンを含む、請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記所定の情報は、前記所定の表示領域に対して予め規定されている、請求項4記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示手段には、前記操作手段による入力指示に従って前記所定の表示領域に表示されている表示内容をスクロール表示させるための前記所定の表示領域に対応した長さのカーソルが表示されており、
前記制御手段は、前記表示手段で表示されている前記所定の表示領域の範囲の拡大に伴い前記カーソルの長さを拡大して前記表示手段に表示する、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記所定の表示領域には、複数の情報の一覧が表示される、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、前記表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置の制御方法であって、
前記表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して前記操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示するステップとを備える、画像処理装置の制御方法。
【請求項10】
画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、前記表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、
前記表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して前記操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示するステップとを備える、処理を実行させる、制御プログラム。
【請求項1】
画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、
前記表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段と、
前記操作手段での入力指示に従って前記表示手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して前記操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断し、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示する、画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記操作手段によりタッチ操作の入力指示を受け付けた座標と、移動によりタッチ操作の入力指示が終了した座標とに基づいて前記フリック操作の入力指示がされたかどうかを判断する、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記フリック操作の入力指示は、前記フリック操作の入力方向を含み、
前記制御手段は、前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、前記フリック操作の入力方向に従って入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示する、請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、前記表示手段で表示されている前記所定の表示領域の範囲を拡大させた場合に所定の情報が非表示となるか否かを判断し、
判断結果に基づいて前記入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示する、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記所定の情報は、所定のアイコンを含む、請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記所定の情報は、前記所定の表示領域に対して予め規定されている、請求項4記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示手段には、前記操作手段による入力指示に従って前記所定の表示領域に表示されている表示内容をスクロール表示させるための前記所定の表示領域に対応した長さのカーソルが表示されており、
前記制御手段は、前記表示手段で表示されている前記所定の表示領域の範囲の拡大に伴い前記カーソルの長さを拡大して前記表示手段に表示する、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記所定の表示領域には、複数の情報の一覧が表示される、請求項1記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、前記表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置の制御方法であって、
前記表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して前記操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示するステップとを備える、画像処理装置の制御方法。
【請求項10】
画像処理を実行するための操作情報を表示する表示手段と、前記表示手段で表示されている表示領域に対応して入力指示するための操作手段とが設けられた画像処理装置のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、
前記表示手段で表示されている所定の表示領域に対応して前記操作手段によりフリック操作の入力指示がされたかどうかを判断するステップと、
前記フリック操作の入力指示がされたと判断した場合には、入力指示が可能な前記所定の表示領域の範囲を拡大して前記表示手段に表示するステップとを備える、処理を実行させる、制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−84061(P2013−84061A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222186(P2011−222186)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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