画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体
【課題】保存先の種類に関わらず簡単な操作で目的のディレクトリを選択可能な画像処理装置を提供すること。
【解決手段】ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部と、ファイルの選択をファイル選択画目により受付けるファイル選択受付手段と、利用する情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段とを有する。
【解決手段】ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部と、ファイルの選択をファイル選択画目により受付けるファイル選択受付手段と、利用する情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保存されたファイルをユーザによる操作パネルの操作から出力可能な画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機などの画像処理装置の文書管理機能では、複数の保管先にファイルを保存しておくことが可能になっている。そして選択したファイルをプリンタやファクシミリなどに出力することが行われている。
【0003】
特許文献1では、MFPの分野ではボックスと呼ばれるフォルダやディレクトリにファイルを保存しておき、そのファイルを選択することで、プリントなどの出力を行う画像処理装置が提案されている。
【特許文献1】特開2009−290652
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ボックスを選択する際、選択していたディレクトリ内のファイルを操作した後、トップのディレクトリに戻ってしまうケースがある。トップのディレクトリに戻ってしまうと、同じボックスに存在するファイルの操作を繰り返したい場合など、再度同じ操作を繰り返して階層を指定するのは非常に手間がかかる。
【0005】
また、ファイルの保存先として、複合機が保存先として設定されるボックス、USBメモリ、ネットワークドライブ、ネットワークボックスなど複数の保存先が設定可能な複合機が増えてきている。この場合、保存先を選択する際に、各保存先を指定してから、階層をたどることになるので、保存場所を指定することは煩雑な処理となってしまう。
【0006】
そこで、本願発明では、保存先の種類に関わらず簡単な操作で目的のディレクトリを選択可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部と、ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付手段と、利用する情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、保存先の種類に関わらず簡単な操作で目的のディレクトリを選択可能な画像処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置が接続されたシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像処理装置の画面遷移の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像処理装置のファイル選択画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りフォルダ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りチェック表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る画像処理装置に記憶されたお気に入りDBの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置が接続されたシステム構成図である。
【0012】
クライアント装置101、複合機102、FAX103およびサーバ装置104が通信ネットワーク500を介して通信可能な状態で接続されている。それぞれの装置は複数台数設置可能である。
【0013】
クライアント装置101は、ネットワーク上に接続された複合機102やFAX103などを利用することができる。また、ファイルの送信を複合機102のボックス107に送信することも可能である。
【0014】
複合機102は、情報格納エリアとして、USBメモリ106、ボックス107およびサーバ装置104に備えられたネットワークドライブ105などに格納可能である。ユーザは、複合機102を操作することで、情報格納エリアのフォルダからファイルを選択し、別の格納先へのファイルのコピーや印刷やFAX送信などの操作を行う。
【0015】
USBメモリ106は、複合機に接続可能な記憶媒体である。複合機102は、USBメモリ106のUUID(Universally Unique Identifier)を用いて識別を行う。
【0016】
ボックス107は、複合機102のハードディスクをSMBやWebDAVプロトコルなどで共有可能となっている。クライアント装置101から直接アクセスすることが可能で、例えばスキャンデータやFAX受信データをPDFファイルなどの形式にてボックス107に保存することによりPCから共有したり、ファイルをボックス107に保存し、それを必要なときに複合機のパネル操作でプリントしたりすることができる。
【0017】
FAX103は、複合機102からの操作により、情報格納エリアに保存されたファイルを送信したり、受信したFAXデータをボックス107に保存したりすることができる。FAX103は、単体で構成されていてもよいし、複合機の機能として構成されていても構わない。
【0018】
サーバ装置104は、ネットワークドライブ105を有している。ネットワーク500に接続された各種デバイスから接続可能である。ネットワークドライブ105は、ボックス107の機能がサーバ装置104に記憶されるものである
【0019】
図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成図である。図1に示した複合機102に適用可能である。
【0020】
図2において、216はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ214や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部212と接続する一方、LAN(例えば、図1に示した通信ネットワーク500)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0021】
コントローラユニット216において、201はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。
【0022】
202はRAMで、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。203はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。
【0023】
204はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0024】
207は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(キーボード)208とのインタフェース部である。また、操作部I/F207は、操作部208から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下など)をCPU201に伝える役割をする。
【0025】
205はネットワークインタフェース(Network I/F)で、通信ネットワーク500に接続し、データの入出力を行う。
【0026】
206はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0027】
218は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、認証処理で用いられるICカードを読み取るためのカードリーダ219が外部I/F部218に接続されている。
【0028】
そして、CPU201は、この外部I/F218を介してカードリーダ219や不図示のUSBメモリなどによるICカードからの情報の読み取りを制御し、ICカードから読み取られた情報を取得することが可能である。以上のデバイスがシステムバス209上に配置される。
【0029】
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス209と画像データを高速で転送する画像バス215とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス215は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。
画像バス215上には以下のデバイスが配置される。
【0030】
210はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0031】
211はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部212とコントローラユニット216を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0032】
また、213はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ214とコントローラユニット216を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0033】
217は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。
【0034】
また、これに加えて、画像処理部217は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0035】
スキャナ部214は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査す
ることで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。
【0036】
原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者(ユーザ)が操作部208から読み取り起動指示することにより、CPU201がスキャナ214に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0037】
プリンタ部212は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU201からの指示によって開始する。なお、プリンタ部212には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0038】
操作部208は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F207を介してCPU201に伝える。
【0039】
また、操作部208は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0040】
尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作をできるプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタによって本発明は構成されている。
【0041】
ここで、操作部208のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。
【0042】
スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。
【0043】
また、操作部208のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。
【0044】
また、操作部208のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。
リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0045】
カードリーダ219は、CPU201からの制御により、ICカードに記憶されている情報(UID(ユーザID)などのユーザ識別可能なユーザ情報)を読み取り、該読み取った情報を外部I/F218を介してCPU201へ通知する。
【0046】
以上のような構成によって、複合機102は、スキャナ214から読み込んだ画像データを通信ネットワーク500上に送信したり、通信ネットワーク500に接続された装置から受信した印刷データをプリンタ部212により印刷出力することができる。
【0047】
また、スキャナ214から読み込んだ画像データをモデム206により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部212により出力することできる。
図3は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成図である。
【0048】
情報格納エリア判定部301、お気に入り情報取得部302、お気に入り編集部303およびファイル操作部304で構成されている。
【0049】
情報格納エリア判定部では、ユーザがどこの情報格納エリアに保存されているファイルを利用するのかどうかを判定する。ユーザ操作により判定する。
【0050】
情報格納エリアとは、ボックス312、USBメモリ313およびネットワークドライブを指す。図1でも述べたがボックス312およびUSBメモリ313は複合機に記憶されている。ネットワークドライブ314は、ネットワーク上のサーバに設けられた情報格納エリアである。情報格納エリアへは画像処理装置の各処理部から操作可能である。
【0051】
お気に入り情報取得部302は、お気に入りDB311に記憶されているお気に入り情報を取得する。お気に入りとは、ユーザが情報格納エリアのディレクトリに保存したファイルへ簡単にアクセスできるような情報を記憶したものであり、詳細については後述する。
【0052】
お気に入り編集部303は、お気に入りDB311に登録されているお気に入り情報を編集する。
【0053】
ファイル操作部304は、選択したファイルへの操作とするもので、ファイルの操作とは、印刷、ファイルのコピー、削除、情報表示、名称変更などが挙げられる。
【0054】
図4は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の画面遷移の一例を示す図である。
【0055】
起動後画面410は、複合機102の電源が起動されシステムが起動した後に表示される画面である。メインメニューに表示される機能を利用可能である。ここで保存ファイルの利用メニュー411を選択することで情報格納エリア選択画面420に遷移する。
【0056】
情報格納エリア選択画面420では、保存ファイルがどの情報格納エリアに保存されているかを指定する。ネットワーク422が選択されるとネットワークドライブ内のフォルダ選択画面に、USBメモリ423が選択されるとUSBメモリ内のフォルダ選択画面に遷移する。
【0057】
ここではボックス421が選択されたものとして説明する。ボックス421が選択されるとボックス内のフォルダ選択画面430に遷移する。フォルダ選択画面430では、ボックスのルートフォルダである「共有スペース」が表示される。
【0058】
ボックス内のフォルダ選択画面430では、ボックス内のフォルダ431(ここでは共有スペース)を選択することで、フォルダ選択画面440を介してファイル選択画面450に遷移する。
【0059】
ファイル選択画面450のファイル選択エリア451で利用したいファイルを選択し、プリントする452を選択すると、プリント中画面460に遷移し、プリント状態461が表示され、プリントが終了すると、プリント終了後表示画面470に遷移する。
【0060】
プリント終了後表示画面470は、ボックス内のフォルダ選択画面430と同じものであり、この画面470が表示されるような場合、再度ファイルを選択するには上記一連の操作を行う。
【0061】
なお、ファイル選択画面450において、フォルダ操作メニュー453が選択されると不図示のメニューが表示され、フォルダの新規作成、削除、名称変更などを選択することができ、その後は選択された操作用のメニューに遷移することになる。
【0062】
図5は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のファイル選択画面表示処理の一例を示すフローチャートである。図4の情報格納エリア選択画面420でのユーザ操作により処理が開始される。
【0063】
ステップS501で情報格納エリア選択画面を表示する。ステップS502では選択を受付ける。ステップS503では、USBメモリが選択されたかを判定し、USBメモリが選択された場合はステップS504に進む。ステップS506では、ネットワークドライブが選択されたかを判定し、ネットワークドライブ選択された場合は、ステップS507に進む。ステップS506でネットワークドライブでなかった場合は、ボックスが選択されたことになり、ステップS508に進む。
【0064】
ステップS504では、装着されたUSBメモリからUUIDを取得する。USBメモリが装着されていない場合は、ステップS502でUSBメモリは選択できないものとする。ステップS505では、お気に入りDBよりステップS504で取得したUUIDと同じUUIDを持つお気に入りを取得してステップS509に進む。
【0065】
ステップS507では、お気に入りDBよりネットワークドライブに対応したお気に入りを取得してステップS509に進む。
【0066】
ステップS508では、お気に入りDBよりボックスに対応したお気に入りを取得してステップS509に進む。
【0067】
図8は、本発明の実施形態に係る画像処理装置に記憶されたお気に入りDBの一例を示す図である。
【0068】
ID801はお気に入りを特定するIDである。情報格納エリア802は、お気に入りの情報格納エリアがボックスなのか、USBメモリなのか、ネットワークなのかが記憶されている。識別方法803は、ファイルの格納先の識別情報が記憶されている。例えば、USBメモリの識別情報欄にはUUIDが記憶され、ネットワークの識別情報はサーバのIPアドレスと共有ドライブが設定されている。
【0069】
ユーザ名804は、お気に入り登録時に複合機にログインしていたユーザ名が記憶されている。ディレクトリ805には、実際にファイルが格納されているディレクトリが表示されている。
【0070】
ショートカット名806には、お気に入りに対して付与した任意の名前が記憶されている。例えばID3とID4のお気に入りのように、識別情報が異なる場合は、同一のディレクトリ・ショートカット名で登録可能となっている。
【0071】
デフォルト表示フラグ807は、デフォルトで表示するかどうかの設定が記憶されており、デフォルトで表示するお気に入りには「1」が設定されている。
【0072】
公開フラグ808は、他のユーザに公開するかどうかの設定が記憶されており、公開するお気に入りには「1」が設定されている。
図5の説明に戻る。
【0073】
ステップS509では、お気に入りDBから該当するお気に入りが取得できたかどうかを判定し、取得できた場合はステップS510に進み、操作中のユーザがログインしているかどうかを判定する。ログインしていた場合はステップS513に進み、ログインしていない場合はステップS516に進む。
【0074】
ステップS513では、ユーザ登録以外のお気に入りデータに、デフォルト表示の設定がされているものがあるかどうかを判定する。具体的には、お気に入りDBのユーザ名804が空で、デフォルト表示フラグ807に「1」が設定されているお気に入りがあるかどうかを判定する。
【0075】
該当するお気に入りデータが存在しない場合は、ステップS514で、ステップS502で選択された情報格納エリアの最上位のフォルダが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。表示内容は、図4のボックス内のフォルダ選択画面430と同じ画面イメージで表示される。
【0076】
ステップS513で該当するお気に入りデータが存在したと判定された場合は、ステップS515で、条件に一致したお気に入りディレクトリ内のファイルが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。表示内容は、図4のファイル選択画面450と同じイメージで表示される。
【0077】
ステップS516では、ログインしているユーザに該当するお気に入りデータに、デフォルト表示の設定がされているものがあるかどうかを判定する。具体的には、お気に入りDBのユーザ名304にログイン中のユーザ名がセットされており、デフォルト表示フラグ807に「1」が設定されているお気に入りがあるかどうかを判定する。
【0078】
該当するお気に入りデータが存在しない場合は、ステップS517で、ステップS502で選択された情報格納エリアの最上位のフォルダが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。
【0079】
ステップS516で該当するお気に入りデータが存在したと判定された場合は、ステップS518で、条件に一致したお気に入りディレクトリ内ファイルが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する
【0080】
一方、ステップS509で、該当するお気に入りデータを取得できなかった場合は、ステップS511に進み、ステップS502で取得した情報格納エリア内の最上位のフォルダが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。
【0081】
図6は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りフォルダ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
ステップS601でお気に入り表示ボタンが押下されることにより処理が開始される。お気に入りボタンとは、図9に示すファイル選択画面に設けられたボタンのことであり、お気に入りの登録やお気に入りの表示を行うためのボタンである。
【0083】
図9は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り表示画面の一例を示す図である。図4のファイル選択画面450に、お気に入り登録ボタン901とお気に入り表示ボタン902が追加された画面である。お気に入り登録901を押下すると後述するお気に入り登録フローが開始される。
【0084】
お気に入り表示画面902が選択されると現在開いている情報格納エリアに対応したお気に入りフォルダの一覧が表示される。ショートカット名903およびフォルダパス904が選択可能な状態で表示される。
【0085】
チェックボックス905にチェックを入れておくことで、「この情報格納エリアを使用したときに、このフォルダを開くようにする」が有効になり、次回以降このフォルダがデフォルトで開かれるようになる。このチェックは、お気に入りDBのデフォルト表示フラグ807に「1」として記憶される。
【0086】
お気に入りを選択して、削除ボタン906が押下されるとお気に入りが削除され、開くボタン907が押下されると、お気に入り内のファイルが表示される。保存ファイルの利用画面910でファイルを選択し、プリントメニュー909を押下すると印刷が開始され、フォルダ操作メニュー908が選択されるとフォルダ操作のメニューが開かれることになる。
【0087】
なお、お気に入り登録ボタン901やお気に入り表示ボタン902は、どの画面に配置することも可能であり、配置された画面から呼び出されることにより、それぞれのボタンに対応した処理が実行されるものである。
【0088】
図6の説明に戻る。ここでは、情報格納エリアが「ボックス」、ユーザ名が「test1」である場合を例として説明する。
【0089】
ステップS602では、操作しているユーザがログインしているかどうかを判定し、ログインしていない場合ステップS604に進み、お気に入りDBより公開フラグ808が「1」のデータを取得する。具体的には図8の表示パターン1の内容が取得される。ログインなしのため、公開フラグが「1」のお気に入りデータが取得される。
【0090】
一方、ユーザがログインしていた場合、ステップS603に進み、不図示画面で「ログインユーザのみのお気に入りを表示するか」をユーザに確認する。回答が「NO」であった場合ステップS605に進み、ログインユーザに該当するお気に入りと公開フラグが「1」のお気に入りデータを取得する。具体的には図8の表示パターン2の内容が取得される。「test1」のお気に入りと公開フラグが「1」のお気に入りデータが取得される。
【0091】
ユーザからの回答が「YES」であった場合、ステップS606に進み、ログインユーザに該当するお気に入りデータのみ取得する。具体的には図8の表示パターン3の内容が取得される。「test1」のお気に入りのみ取得する。
【0092】
次にステップS607でお気に入りチェック処理を実行する。詳細については、後述するが、取得したお気に入りデータが現時点でも存在しているかどうかなどのチェックを行うものである。この処理を実行するかしないかは自由に選択が可能である。
【0093】
ステップS608では、条件により取得されたお気に入りの一覧を図9のお気に入りフォルダ一覧画面に示すように表示する。ステップS609では、お気に入りの選択を受付け、ステップS610では、選択されたお気に入りデータのディレクトリ内のファイル一覧を図9の保存ファイルの利用画面910で表示して処理を終了する。
【0094】
図7は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りチェック表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0095】
まず、ステップS701で該当するお気に入りデータ(図6のフローチャートのS604〜S606で取得した件)の数をカウントする。ステップS702でループカウンタを初期化して、ステップS703からステップS711までの間、ステップS701でカウントした数だけ繰り返す。
【0096】
ステップS704では、取得したお気に入りのディレクトリが、実際に存在するかどうかのチェックを行い、ステップS705で存在するかどうかの判定を行う。
【0097】
お気に入りのディレクトリが存在する場合はステップS710に進み、一方、存在しない場合はステップS706に進み、ディレクトリが存在しない旨の表示を行い、不図示の画面により「ディレクトリを復帰するか」ユーザに確認する。
【0098】
復帰する旨の回答があった場合は、ステップS708に進み、お気に入りに登録されていたディレクトリを対象の情報格納エリアに作成し、ステップS710に進む。ステップS710では、お気に入りディレクトリの表示リストにセットする。
【0099】
復帰する旨の回答が得られなかった場合には、当該お気に入りをお気に入り一覧から削除してステップS711に進み、全件終了するまで処理を繰り返す。
【0100】
図10は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すお気に入り登録ボタン901や図11に示すお気に入り登録ボタン1101が押下されることにより処理が開始される。
【0101】
ステップS1001で、選択されたディレクトリのお気に入り登録を受付ける。
【0102】
ステップS1002で、受付けたディレクトリのパスと一致するお気に入り登録があるかをお気に入りDBに確認し、一致しない場合はステップS1004に進む。
【0103】
一致するお気に入り登録が存在する場合には、ステップS1003不図示の画面で「ショートカットを別名登録するか」問い合わせる。不要である場合、処理を終了する。一方、別名登録する場合には、ステップS1004にてショートカット名の入力を受付ける。
【0104】
ステップS1004はお気に入りDBに登録するショートカット名の入力を図11に示すお気に入り登録ダイアログを利用して受付ける。
【0105】
ステップS1005では、ユーザがログインしているかどうかを判定し、ログインしている場合はステップS1006に進み、登録するお気に入りを公開するかどうかを受付ける。公開することを受付けた場合、ステップS1007で、お気に入りDBの公開フラグ808に「1」をセットする。公開することを受付けない場合、ステップS1008へ進む。
【0106】
ステップS1005で、ログインしていないと判定された場合は、ステップS1007に進み、公開フラグがONに設定される。
【0107】
ステップS1008では、お気に入りのディレクトリパスを図8に示すお気に入りDBに登録して処理を終了する。
【0108】
図11は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録画面の一例を示す図である。図10のフローチャートが処理される際に表示される画面の一例である。
【0109】
お気に入り登録ボタン1001が押下されることにより、お気に入り登録ダイアログが表示される。ダイアログで、ショートカット名入力欄1102にショートカットを入力しOKボタン1106を押下することとで1107の画面が表示されお気に入りDBに登録される。ダイアログで変更ボタン1104が押下されると、キーボード画面1105が表示され、変更することが可能となる。
【0110】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0111】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0112】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0113】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0114】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0115】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0118】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0119】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0120】
101 クライアント装置
102 複合機
103 FAX
104 サーバ装置
105 ネットワークドライブ
106 USBメモリ
107 ボックス
【技術分野】
【0001】
本発明は、保存されたファイルをユーザによる操作パネルの操作から出力可能な画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機などの画像処理装置の文書管理機能では、複数の保管先にファイルを保存しておくことが可能になっている。そして選択したファイルをプリンタやファクシミリなどに出力することが行われている。
【0003】
特許文献1では、MFPの分野ではボックスと呼ばれるフォルダやディレクトリにファイルを保存しておき、そのファイルを選択することで、プリントなどの出力を行う画像処理装置が提案されている。
【特許文献1】特開2009−290652
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ボックスを選択する際、選択していたディレクトリ内のファイルを操作した後、トップのディレクトリに戻ってしまうケースがある。トップのディレクトリに戻ってしまうと、同じボックスに存在するファイルの操作を繰り返したい場合など、再度同じ操作を繰り返して階層を指定するのは非常に手間がかかる。
【0005】
また、ファイルの保存先として、複合機が保存先として設定されるボックス、USBメモリ、ネットワークドライブ、ネットワークボックスなど複数の保存先が設定可能な複合機が増えてきている。この場合、保存先を選択する際に、各保存先を指定してから、階層をたどることになるので、保存場所を指定することは煩雑な処理となってしまう。
【0006】
そこで、本願発明では、保存先の種類に関わらず簡単な操作で目的のディレクトリを選択可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部と、ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付手段と、利用する情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、保存先の種類に関わらず簡単な操作で目的のディレクトリを選択可能な画像処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置が接続されたシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像処理装置の画面遷移の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像処理装置のファイル選択画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りフォルダ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りチェック表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る画像処理装置に記憶されたお気に入りDBの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置が接続されたシステム構成図である。
【0012】
クライアント装置101、複合機102、FAX103およびサーバ装置104が通信ネットワーク500を介して通信可能な状態で接続されている。それぞれの装置は複数台数設置可能である。
【0013】
クライアント装置101は、ネットワーク上に接続された複合機102やFAX103などを利用することができる。また、ファイルの送信を複合機102のボックス107に送信することも可能である。
【0014】
複合機102は、情報格納エリアとして、USBメモリ106、ボックス107およびサーバ装置104に備えられたネットワークドライブ105などに格納可能である。ユーザは、複合機102を操作することで、情報格納エリアのフォルダからファイルを選択し、別の格納先へのファイルのコピーや印刷やFAX送信などの操作を行う。
【0015】
USBメモリ106は、複合機に接続可能な記憶媒体である。複合機102は、USBメモリ106のUUID(Universally Unique Identifier)を用いて識別を行う。
【0016】
ボックス107は、複合機102のハードディスクをSMBやWebDAVプロトコルなどで共有可能となっている。クライアント装置101から直接アクセスすることが可能で、例えばスキャンデータやFAX受信データをPDFファイルなどの形式にてボックス107に保存することによりPCから共有したり、ファイルをボックス107に保存し、それを必要なときに複合機のパネル操作でプリントしたりすることができる。
【0017】
FAX103は、複合機102からの操作により、情報格納エリアに保存されたファイルを送信したり、受信したFAXデータをボックス107に保存したりすることができる。FAX103は、単体で構成されていてもよいし、複合機の機能として構成されていても構わない。
【0018】
サーバ装置104は、ネットワークドライブ105を有している。ネットワーク500に接続された各種デバイスから接続可能である。ネットワークドライブ105は、ボックス107の機能がサーバ装置104に記憶されるものである
【0019】
図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成図である。図1に示した複合機102に適用可能である。
【0020】
図2において、216はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ214や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部212と接続する一方、LAN(例えば、図1に示した通信ネットワーク500)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0021】
コントローラユニット216において、201はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。
【0022】
202はRAMで、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。203はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。
【0023】
204はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0024】
207は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(キーボード)208とのインタフェース部である。また、操作部I/F207は、操作部208から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下など)をCPU201に伝える役割をする。
【0025】
205はネットワークインタフェース(Network I/F)で、通信ネットワーク500に接続し、データの入出力を行う。
【0026】
206はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0027】
218は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、認証処理で用いられるICカードを読み取るためのカードリーダ219が外部I/F部218に接続されている。
【0028】
そして、CPU201は、この外部I/F218を介してカードリーダ219や不図示のUSBメモリなどによるICカードからの情報の読み取りを制御し、ICカードから読み取られた情報を取得することが可能である。以上のデバイスがシステムバス209上に配置される。
【0029】
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス209と画像データを高速で転送する画像バス215とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス215は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。
画像バス215上には以下のデバイスが配置される。
【0030】
210はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0031】
211はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部212とコントローラユニット216を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0032】
また、213はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ214とコントローラユニット216を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0033】
217は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。
【0034】
また、これに加えて、画像処理部217は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0035】
スキャナ部214は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査す
ることで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。
【0036】
原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者(ユーザ)が操作部208から読み取り起動指示することにより、CPU201がスキャナ214に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0037】
プリンタ部212は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU201からの指示によって開始する。なお、プリンタ部212には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0038】
操作部208は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F207を介してCPU201に伝える。
【0039】
また、操作部208は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0040】
尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作をできるプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタによって本発明は構成されている。
【0041】
ここで、操作部208のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。
【0042】
スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。
【0043】
また、操作部208のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。
【0044】
また、操作部208のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。
リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0045】
カードリーダ219は、CPU201からの制御により、ICカードに記憶されている情報(UID(ユーザID)などのユーザ識別可能なユーザ情報)を読み取り、該読み取った情報を外部I/F218を介してCPU201へ通知する。
【0046】
以上のような構成によって、複合機102は、スキャナ214から読み込んだ画像データを通信ネットワーク500上に送信したり、通信ネットワーク500に接続された装置から受信した印刷データをプリンタ部212により印刷出力することができる。
【0047】
また、スキャナ214から読み込んだ画像データをモデム206により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部212により出力することできる。
図3は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成図である。
【0048】
情報格納エリア判定部301、お気に入り情報取得部302、お気に入り編集部303およびファイル操作部304で構成されている。
【0049】
情報格納エリア判定部では、ユーザがどこの情報格納エリアに保存されているファイルを利用するのかどうかを判定する。ユーザ操作により判定する。
【0050】
情報格納エリアとは、ボックス312、USBメモリ313およびネットワークドライブを指す。図1でも述べたがボックス312およびUSBメモリ313は複合機に記憶されている。ネットワークドライブ314は、ネットワーク上のサーバに設けられた情報格納エリアである。情報格納エリアへは画像処理装置の各処理部から操作可能である。
【0051】
お気に入り情報取得部302は、お気に入りDB311に記憶されているお気に入り情報を取得する。お気に入りとは、ユーザが情報格納エリアのディレクトリに保存したファイルへ簡単にアクセスできるような情報を記憶したものであり、詳細については後述する。
【0052】
お気に入り編集部303は、お気に入りDB311に登録されているお気に入り情報を編集する。
【0053】
ファイル操作部304は、選択したファイルへの操作とするもので、ファイルの操作とは、印刷、ファイルのコピー、削除、情報表示、名称変更などが挙げられる。
【0054】
図4は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の画面遷移の一例を示す図である。
【0055】
起動後画面410は、複合機102の電源が起動されシステムが起動した後に表示される画面である。メインメニューに表示される機能を利用可能である。ここで保存ファイルの利用メニュー411を選択することで情報格納エリア選択画面420に遷移する。
【0056】
情報格納エリア選択画面420では、保存ファイルがどの情報格納エリアに保存されているかを指定する。ネットワーク422が選択されるとネットワークドライブ内のフォルダ選択画面に、USBメモリ423が選択されるとUSBメモリ内のフォルダ選択画面に遷移する。
【0057】
ここではボックス421が選択されたものとして説明する。ボックス421が選択されるとボックス内のフォルダ選択画面430に遷移する。フォルダ選択画面430では、ボックスのルートフォルダである「共有スペース」が表示される。
【0058】
ボックス内のフォルダ選択画面430では、ボックス内のフォルダ431(ここでは共有スペース)を選択することで、フォルダ選択画面440を介してファイル選択画面450に遷移する。
【0059】
ファイル選択画面450のファイル選択エリア451で利用したいファイルを選択し、プリントする452を選択すると、プリント中画面460に遷移し、プリント状態461が表示され、プリントが終了すると、プリント終了後表示画面470に遷移する。
【0060】
プリント終了後表示画面470は、ボックス内のフォルダ選択画面430と同じものであり、この画面470が表示されるような場合、再度ファイルを選択するには上記一連の操作を行う。
【0061】
なお、ファイル選択画面450において、フォルダ操作メニュー453が選択されると不図示のメニューが表示され、フォルダの新規作成、削除、名称変更などを選択することができ、その後は選択された操作用のメニューに遷移することになる。
【0062】
図5は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のファイル選択画面表示処理の一例を示すフローチャートである。図4の情報格納エリア選択画面420でのユーザ操作により処理が開始される。
【0063】
ステップS501で情報格納エリア選択画面を表示する。ステップS502では選択を受付ける。ステップS503では、USBメモリが選択されたかを判定し、USBメモリが選択された場合はステップS504に進む。ステップS506では、ネットワークドライブが選択されたかを判定し、ネットワークドライブ選択された場合は、ステップS507に進む。ステップS506でネットワークドライブでなかった場合は、ボックスが選択されたことになり、ステップS508に進む。
【0064】
ステップS504では、装着されたUSBメモリからUUIDを取得する。USBメモリが装着されていない場合は、ステップS502でUSBメモリは選択できないものとする。ステップS505では、お気に入りDBよりステップS504で取得したUUIDと同じUUIDを持つお気に入りを取得してステップS509に進む。
【0065】
ステップS507では、お気に入りDBよりネットワークドライブに対応したお気に入りを取得してステップS509に進む。
【0066】
ステップS508では、お気に入りDBよりボックスに対応したお気に入りを取得してステップS509に進む。
【0067】
図8は、本発明の実施形態に係る画像処理装置に記憶されたお気に入りDBの一例を示す図である。
【0068】
ID801はお気に入りを特定するIDである。情報格納エリア802は、お気に入りの情報格納エリアがボックスなのか、USBメモリなのか、ネットワークなのかが記憶されている。識別方法803は、ファイルの格納先の識別情報が記憶されている。例えば、USBメモリの識別情報欄にはUUIDが記憶され、ネットワークの識別情報はサーバのIPアドレスと共有ドライブが設定されている。
【0069】
ユーザ名804は、お気に入り登録時に複合機にログインしていたユーザ名が記憶されている。ディレクトリ805には、実際にファイルが格納されているディレクトリが表示されている。
【0070】
ショートカット名806には、お気に入りに対して付与した任意の名前が記憶されている。例えばID3とID4のお気に入りのように、識別情報が異なる場合は、同一のディレクトリ・ショートカット名で登録可能となっている。
【0071】
デフォルト表示フラグ807は、デフォルトで表示するかどうかの設定が記憶されており、デフォルトで表示するお気に入りには「1」が設定されている。
【0072】
公開フラグ808は、他のユーザに公開するかどうかの設定が記憶されており、公開するお気に入りには「1」が設定されている。
図5の説明に戻る。
【0073】
ステップS509では、お気に入りDBから該当するお気に入りが取得できたかどうかを判定し、取得できた場合はステップS510に進み、操作中のユーザがログインしているかどうかを判定する。ログインしていた場合はステップS513に進み、ログインしていない場合はステップS516に進む。
【0074】
ステップS513では、ユーザ登録以外のお気に入りデータに、デフォルト表示の設定がされているものがあるかどうかを判定する。具体的には、お気に入りDBのユーザ名804が空で、デフォルト表示フラグ807に「1」が設定されているお気に入りがあるかどうかを判定する。
【0075】
該当するお気に入りデータが存在しない場合は、ステップS514で、ステップS502で選択された情報格納エリアの最上位のフォルダが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。表示内容は、図4のボックス内のフォルダ選択画面430と同じ画面イメージで表示される。
【0076】
ステップS513で該当するお気に入りデータが存在したと判定された場合は、ステップS515で、条件に一致したお気に入りディレクトリ内のファイルが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。表示内容は、図4のファイル選択画面450と同じイメージで表示される。
【0077】
ステップS516では、ログインしているユーザに該当するお気に入りデータに、デフォルト表示の設定がされているものがあるかどうかを判定する。具体的には、お気に入りDBのユーザ名304にログイン中のユーザ名がセットされており、デフォルト表示フラグ807に「1」が設定されているお気に入りがあるかどうかを判定する。
【0078】
該当するお気に入りデータが存在しない場合は、ステップS517で、ステップS502で選択された情報格納エリアの最上位のフォルダが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。
【0079】
ステップS516で該当するお気に入りデータが存在したと判定された場合は、ステップS518で、条件に一致したお気に入りディレクトリ内ファイルが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する
【0080】
一方、ステップS509で、該当するお気に入りデータを取得できなかった場合は、ステップS511に進み、ステップS502で取得した情報格納エリア内の最上位のフォルダが表示されたファイル選択画面が表示され処理が終了する。
【0081】
図6は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りフォルダ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
ステップS601でお気に入り表示ボタンが押下されることにより処理が開始される。お気に入りボタンとは、図9に示すファイル選択画面に設けられたボタンのことであり、お気に入りの登録やお気に入りの表示を行うためのボタンである。
【0083】
図9は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り表示画面の一例を示す図である。図4のファイル選択画面450に、お気に入り登録ボタン901とお気に入り表示ボタン902が追加された画面である。お気に入り登録901を押下すると後述するお気に入り登録フローが開始される。
【0084】
お気に入り表示画面902が選択されると現在開いている情報格納エリアに対応したお気に入りフォルダの一覧が表示される。ショートカット名903およびフォルダパス904が選択可能な状態で表示される。
【0085】
チェックボックス905にチェックを入れておくことで、「この情報格納エリアを使用したときに、このフォルダを開くようにする」が有効になり、次回以降このフォルダがデフォルトで開かれるようになる。このチェックは、お気に入りDBのデフォルト表示フラグ807に「1」として記憶される。
【0086】
お気に入りを選択して、削除ボタン906が押下されるとお気に入りが削除され、開くボタン907が押下されると、お気に入り内のファイルが表示される。保存ファイルの利用画面910でファイルを選択し、プリントメニュー909を押下すると印刷が開始され、フォルダ操作メニュー908が選択されるとフォルダ操作のメニューが開かれることになる。
【0087】
なお、お気に入り登録ボタン901やお気に入り表示ボタン902は、どの画面に配置することも可能であり、配置された画面から呼び出されることにより、それぞれのボタンに対応した処理が実行されるものである。
【0088】
図6の説明に戻る。ここでは、情報格納エリアが「ボックス」、ユーザ名が「test1」である場合を例として説明する。
【0089】
ステップS602では、操作しているユーザがログインしているかどうかを判定し、ログインしていない場合ステップS604に進み、お気に入りDBより公開フラグ808が「1」のデータを取得する。具体的には図8の表示パターン1の内容が取得される。ログインなしのため、公開フラグが「1」のお気に入りデータが取得される。
【0090】
一方、ユーザがログインしていた場合、ステップS603に進み、不図示画面で「ログインユーザのみのお気に入りを表示するか」をユーザに確認する。回答が「NO」であった場合ステップS605に進み、ログインユーザに該当するお気に入りと公開フラグが「1」のお気に入りデータを取得する。具体的には図8の表示パターン2の内容が取得される。「test1」のお気に入りと公開フラグが「1」のお気に入りデータが取得される。
【0091】
ユーザからの回答が「YES」であった場合、ステップS606に進み、ログインユーザに該当するお気に入りデータのみ取得する。具体的には図8の表示パターン3の内容が取得される。「test1」のお気に入りのみ取得する。
【0092】
次にステップS607でお気に入りチェック処理を実行する。詳細については、後述するが、取得したお気に入りデータが現時点でも存在しているかどうかなどのチェックを行うものである。この処理を実行するかしないかは自由に選択が可能である。
【0093】
ステップS608では、条件により取得されたお気に入りの一覧を図9のお気に入りフォルダ一覧画面に示すように表示する。ステップS609では、お気に入りの選択を受付け、ステップS610では、選択されたお気に入りデータのディレクトリ内のファイル一覧を図9の保存ファイルの利用画面910で表示して処理を終了する。
【0094】
図7は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入りチェック表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0095】
まず、ステップS701で該当するお気に入りデータ(図6のフローチャートのS604〜S606で取得した件)の数をカウントする。ステップS702でループカウンタを初期化して、ステップS703からステップS711までの間、ステップS701でカウントした数だけ繰り返す。
【0096】
ステップS704では、取得したお気に入りのディレクトリが、実際に存在するかどうかのチェックを行い、ステップS705で存在するかどうかの判定を行う。
【0097】
お気に入りのディレクトリが存在する場合はステップS710に進み、一方、存在しない場合はステップS706に進み、ディレクトリが存在しない旨の表示を行い、不図示の画面により「ディレクトリを復帰するか」ユーザに確認する。
【0098】
復帰する旨の回答があった場合は、ステップS708に進み、お気に入りに登録されていたディレクトリを対象の情報格納エリアに作成し、ステップS710に進む。ステップS710では、お気に入りディレクトリの表示リストにセットする。
【0099】
復帰する旨の回答が得られなかった場合には、当該お気に入りをお気に入り一覧から削除してステップS711に進み、全件終了するまで処理を繰り返す。
【0100】
図10は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すお気に入り登録ボタン901や図11に示すお気に入り登録ボタン1101が押下されることにより処理が開始される。
【0101】
ステップS1001で、選択されたディレクトリのお気に入り登録を受付ける。
【0102】
ステップS1002で、受付けたディレクトリのパスと一致するお気に入り登録があるかをお気に入りDBに確認し、一致しない場合はステップS1004に進む。
【0103】
一致するお気に入り登録が存在する場合には、ステップS1003不図示の画面で「ショートカットを別名登録するか」問い合わせる。不要である場合、処理を終了する。一方、別名登録する場合には、ステップS1004にてショートカット名の入力を受付ける。
【0104】
ステップS1004はお気に入りDBに登録するショートカット名の入力を図11に示すお気に入り登録ダイアログを利用して受付ける。
【0105】
ステップS1005では、ユーザがログインしているかどうかを判定し、ログインしている場合はステップS1006に進み、登録するお気に入りを公開するかどうかを受付ける。公開することを受付けた場合、ステップS1007で、お気に入りDBの公開フラグ808に「1」をセットする。公開することを受付けない場合、ステップS1008へ進む。
【0106】
ステップS1005で、ログインしていないと判定された場合は、ステップS1007に進み、公開フラグがONに設定される。
【0107】
ステップS1008では、お気に入りのディレクトリパスを図8に示すお気に入りDBに登録して処理を終了する。
【0108】
図11は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のお気に入り登録画面の一例を示す図である。図10のフローチャートが処理される際に表示される画面の一例である。
【0109】
お気に入り登録ボタン1001が押下されることにより、お気に入り登録ダイアログが表示される。ダイアログで、ショートカット名入力欄1102にショートカットを入力しOKボタン1106を押下することとで1107の画面が表示されお気に入りDBに登録される。ダイアログで変更ボタン1104が押下されると、キーボード画面1105が表示され、変更することが可能となる。
【0110】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0111】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0112】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0113】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0114】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0115】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0118】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0119】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0120】
101 クライアント装置
102 複合機
103 FAX
104 サーバ装置
105 ネットワークドライブ
106 USBメモリ
107 ボックス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報格納エリアにファイルを格納可能な画像処理装置であって、
前記ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部と、
前記ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付手段と、
利用する前記情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、
前記情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記お気に入り情報記憶手段は、前記ショートカットと画像処理装置を利用するユーザ名を関連付けて記憶しており、
前記ファイル選択画面表示制御手段は、ログインしているユーザ名に対応したお気に入りのディレクトリを表示制御することと特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ファイル選択画面表示制御手段により表示制御されたファイル選択画面に表示されたお気に入りのディレクトリが存在しない場合、前記お気に入り情報記憶部に記憶されたディレクトリを作成するディレクトリ作成手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
複数の情報格納エリアにファイルを格納可能で、当該ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部を有する画像処理装置の制御方法であって、
前記ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付ステップと、
利用する前記情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付ステップと、
前記情報格納エリア受付ステップにより受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御ステップと、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項5】
複数の情報格納エリアにファイルを格納可能で、当該ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部を有する画像処理装置を、
前記ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付手段と、
利用する前記情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、
前記情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムを記録した記録媒体。
【請求項1】
複数の情報格納エリアにファイルを格納可能な画像処理装置であって、
前記ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部と、
前記ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付手段と、
利用する前記情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、
前記情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記お気に入り情報記憶手段は、前記ショートカットと画像処理装置を利用するユーザ名を関連付けて記憶しており、
前記ファイル選択画面表示制御手段は、ログインしているユーザ名に対応したお気に入りのディレクトリを表示制御することと特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ファイル選択画面表示制御手段により表示制御されたファイル選択画面に表示されたお気に入りのディレクトリが存在しない場合、前記お気に入り情報記憶部に記憶されたディレクトリを作成するディレクトリ作成手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
複数の情報格納エリアにファイルを格納可能で、当該ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部を有する画像処理装置の制御方法であって、
前記ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付ステップと、
利用する前記情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付ステップと、
前記情報格納エリア受付ステップにより受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御ステップと、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項5】
複数の情報格納エリアにファイルを格納可能で、当該ファイルが保存された情報格納エリアおよびディレクトリのショートカットを記憶したお気に入り情報記憶部を有する画像処理装置を、
前記ファイルの選択をファイル選択画面により受付けるファイル選択受付手段と、
利用する前記情報格納エリアの選択を受付ける情報格納エリア受付手段と、
前記情報格納エリア受付手段により受付けた情報格納エリアが含まれるお気に入りのディレクトリを前記ファイル選択画面に表示制御するファイル選択画面表示制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムを記録した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−141743(P2012−141743A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293477(P2010−293477)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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