説明

画像処理装置、画像表示装置、情報再生装置及びシステム

【課題】フレームバッファを介することなくOSD機能を実現することができる画像情報処理装置を提供する。
【解決手段】 デコーダ121、OSD信号生成回路122、2つのラインバッファ(123、124)、YUV→RGB変換回路125、セレクタ126及びDAコンバータ127などを有している。OSD信号生成回路122は、映像情報と同じ解像度のオンスクリーン情報と、水平同期及び垂直同期のタイミングが映像信号と等しくなるような同期情報とを含むOSD信号を生成する。セレクタ126は、映像信号及びOSD信号に基づいて、映像情報にオンスクリーン情報を重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成する。この場合は、フレームバッファがなくても、高解像度のオンスクリーン情報を映像情報に重ねることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像表示装置、情報再生装置及びシステムに係り、更に詳しくは、主となる映像情報にオンスクリーン情報を重畳させる画像処理装置、該画像処理装置を有する画像表示装置及び情報再生装置、並びに該情報再生装置を備えるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
主となる映像情報にメニューなどのオンスクリーン情報を重畳させてディスプレイに表示させる機能は、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)機能として知られている。
【0003】
このOSD機能は、テレビ受像機、デジタルカメラ、プロジェクタ、及びビデオ再生機など多くの映像機器に付加されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0004】
近年、映像機器における表示画面が大画面化する傾向にある。そして、それに伴って、オンスクリーン情報に対して高い画像品質、すなわち、高い解像度が要求されるようになった。
【0005】
OSD機能を実現するためのOSD装置は、オンスクリーン表示データを格納するためのフレームバッファを有していた。この場合に、オンスクリーン情報の解像度を高くするには、フレームバッファの容量を大きくする必要があった。例えば、1フレーム分のフレームバッファの容量は、輝度8bitでYcbCr4:2:2形式のXGA解像度(1024×768)では1.5Mbyteとなり、データ量が大きいため外付けのメモリが必要になり、高コスト化、大型化を招くという不都合があった。
【0006】
そこで、例えば、特許文献4には、メモリ量を削減することを目的としたオンスクリーン装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献4に開示されているオンスクリーン装置でも、ある程度の容量をもったフレームバッファが必要であり、上記不都合を解消するのは困難であった。
【0008】
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、フレームバッファを介することなくOSD機能を実現することができる画像情報処理装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の第2の目的は、高コスト化及び大型化を招くことなく、オンスクリーン情報を高い画像品質で表示することができる画像表示装置を提供することにある。
【0010】
また、本発明の第3の目的は、高コスト化及び大型化を招くことなく、映像情報を高い画像品質で再生することができる情報再生装置及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、第1の観点からすると、主となる映像情報にオンスクリーン情報を重畳させる画像処理装置であって、前記映像情報が含まれる映像信号に基づいて、前記映像情報と同じ解像度の前記オンスクリーン情報と、水平同期及び垂直同期のタイミングが前記映像信号と等しくなるような同期情報とを含むオンスクリーン信号を生成するOSD信号生成装置と;前記映像信号及び前記オンスクリーン信号に基づいて、前記映像情報に前記オンスクリーン情報を重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成する画像信号生成装置と;を備える画像処理装置である。
【0012】
これによれば、フレームバッファを介することなくOSD機能を実現することが可能となる。
【0013】
本発明は、第2の観点からすると、本発明の画像処理装置と;前記画像処理装置からの画像信号に基づいて画像情報を表示する画像形成装置と;を備える画像表示装置である。
【0014】
これによれば、本発明の画像処理装置を備えているため、高コスト化及び大型化を招くことなく、オンスクリーン情報を高い画像品質で表示することが可能となる。
【0015】
本発明は、第3の観点からすると、圧縮されている映像情報を取得する映像情報取得装置と;前記映像情報取得装置で取得された映像情報を復号する復号装置と;前記復号装置で復号された映像情報にオンスクリーン情報を重畳させる本発明の画像処理装置と;を備える情報再生装置である。
【0016】
これによれば、本発明の画像処理装置を備えているため、結果として、高コスト化及び大型化を招くことなく、映像情報を高い画像品質で再生することが可能となる。
【0017】
本発明は、第4の観点からすると、本発明の情報再生装置と;該情報再生装置からの画像信号に基づいて画像情報を表示する画像形成装置と;を備えるシステムである。
【0018】
これによれば、本発明の情報再生装置を備えているため、結果として、高コスト化及び大型化を招くことなく、映像情報を高い画像品質で再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るテレビ会議システムの概略構成を説明するための図である。
【図2】図1における会議ユニットを説明するための図である。
【図3】図2における情報処理装置を説明するための図である。
【図4】図3における表示処理装置を説明するための図である。
【図5】デコーダから出力される映像信号を説明するための図である。
【図6】OSD信号生成回路から出力されるOSD信号を説明するための図である。
【図7】OSDデータ及びマスク情報を説明するための図である。
【図8】OSD信号及びマスク信号を説明するための図である。
【図9】セレクタの動作を説明するための図である。
【図10】映像情報にOSDデータが重畳された表示画像を説明するための図である。
【図11】透過率情報を説明するための図である。
【図12】ビデオシステムの概略構成を説明するための図である。
【図13】図12における情報処理装置を説明するための図である。
【図14】テレビジョン装置の概略構成を説明するための図である。
【図15】図14における情報処理装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るシステムとしてのテレビ会議システム10の概略構成が示されている。
【0021】
このテレビ会議システム10は、世界中の営業拠点及び製造拠点に配置されている複数の会議ユニット100、及び該複数の会議ユニット100をつなぐネットワーク500などを備えている。なお、図1では、6カ所に会議ユニット100が配置されている場合について示しているが、これに限定されるものではない。
【0022】
また、会議ユニット100は、複数のネットワークを介してネットワーク500に接続されていても良い。また、会議ユニット100は、ワイヤレスでネットワーク500に接続されていても良い。
【0023】
会議ユニット100は、一例として図2に示されるように、カメラ101、マイク102、スピーカ103、プロジェクタ105、及び情報処理装置110などを備えている。
【0024】
情報処理装置110は、一例として図3に示されるように、主制御装置111、表示処理装置120、ハードディスク装置141、光ディスク装置142、メモリ143、操作装置144、IR受光器145、通信制御装置146、エンコーダ147、音声デコーダ148、及びDAコンバータ(DAC)149などを備えている。なお、図3における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
【0025】
主制御装置111は、情報処理装置110の全体を制御し、CPU、フラッシュROM、及びRAMなどから構成されている。フラッシュROMには、CPUにて解読可能なコードで記述された複数のプログラム、及びCPUでの処理に用いられる各種データなどが格納されている。また、RAMは、作業用のメモリである。
【0026】
通信制御装置146は、ネットワーク500を介した他の会議ユニット100との通信を制御する。
【0027】
音声デコーダ148は、通信制御装置146を介して受信した他の会議ユニット100からの音声情報をデコードする。
【0028】
DAコンバータ(DAC)149は、音声デコーダ148の出力信号をアナログ信号に変換する。該アナログ信号は、スピーカ103に出力される。
【0029】
メモリ143には、他の会議ユニット100からの映像データや音声データ、他の会議ユニット100への映像データや音声データなどが一時的に蓄積される。
【0030】
操作装置144は、例えばコントロールパネルなどの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置111などに通知する。
【0031】
ハードディスク装置141は、ハードディスクと、該ハードディスクを駆動するための駆動装置などから構成されている。駆動装置は、ハードディスクにデータを記録するとともに、ハードディスクに記録されているデータを再生する。
【0032】
光ディスク装置142は、光ディスク(例えば、DVD)にデータを記録するとともに、光ディスクに記録されているデータを再生する。
【0033】
IR受光器145は、リモコン送信機520からの光信号を受信し、主制御装置111などに通知する。
【0034】
エンコーダ147は、カメラ101からの映像信号、及びマイク102からの音声信号をコード化する。ここでコード化された映像信号及び音声信号は、通信制御装置146を介して他の会議ユニット100に送出される。
【0035】
表示処理装置120は、一例として図4に示されるように、デコーダ121、OSD信号生成回路122、2つのラインバッファ(123、124)、YUV→RGB変換回路125、セレクタ126及びDAコンバータ127などを有している。なお、ここでは、一例として、他の会議ユニット100からの映像データは、H.264/AVC規格に準拠して動画圧縮がなされているものとする。
【0036】
デコーダ121は、いわゆるH.264デコーダであり、H.264/AVC規格に準拠して動画圧縮がなされている映像信号(H.264ES)をデコードし、BT.656の規格に準拠した出力を行う。ここでは、映像データは、バス幅8ビットで、1画素16ビットのYUV422形式(図5参照)で出力される。
【0037】
デコーダ121から出力される映像信号には、同期信号として、図5に示されるように、SAV(Start of Active Video)コード、及びEAV(End of Active Video)コードが付加されている。
【0038】
また、デコーダ121は、映像信号に含まれる同期信号をOSD信号生成回路122に通知する。
【0039】
OSD信号生成回路122は、プロジェクタ105の画面に文字や図形を表示するためのキャラクタ・ジェネレータを備えており、操作装置144、IR受光器145及び通信制御装置146からの指示に応じて、映像データと同じ解像度のオンスクリーンデータ(OSDデータ)が含まれるOSD信号を生成する。なお、OSDデータはRGB形式で表されている。
【0040】
OSD信号生成回路122は、デコーダ121からの同期信号に基づいて、図6に示されるように、デコーダ121から出力される映像信号と同じ位置にSAVコード及びEAVコードを挿入するとともに、指定された表示位置に対応する位置にOSDデータをセットして、OSD信号を生成する。なお、OSDデータ以外のところには、ブランクデータがセットされる。
【0041】
OSDデータ及びブランクデータは、1画素15ビット(ビット0〜ビット14)で表現され、16ビット目(ビット15)にはマスク情報がセットされる(図7参照)。
【0042】
マスク情報は、OSDデータの位置を示し、OSDデータでは「1」がセットされ、ブランクデータでは「0」がセットされる(図7参照)。
【0043】
ラインバッファ123には、デコーダ121からの映像信号が一時的に格納される。
【0044】
ラインバッファ124には、OSD信号生成回路122からのOSD信号が一時的に格納される。ここでは、一例として図8に示されるように、マスク情報のみをマスク信号として読み出せるようになっている。
【0045】
YUV→RGB変換回路125は、ラインバッファ123から映像信号を取り出し、映像データをYUV形式からRGB形式に変換する。
【0046】
セレクタ126は、ラインバッファ124からのマスク信号に基づいて、YUV→RGB変換回路125からの映像信号及びラインバッファ124からのOSD信号のいずれかを選択する。ここでは、一例として図9に示されるように、マスク信号が「0」のときは、映像信号が選択され、マスク信号が「1」のときは、OSD信号が選択される。なお、セレクタ126では、映像信号に含まれる同期信号とOSD信号に含まれる同期信号が同じタイミングとなるように、信号のタイミング調整が、信号の選択処理に先立って行われる。
【0047】
DAコンバータ127は、セレクタ126の出力信号をプロジェクタ105に応じたアナログ信号に変換する。このDAコンバータ127の出力信号が、表示処理装置120の出力信号となる。
【0048】
そして、一例として図10に示されるように、映像情報に高い解像度のオンスクリーン情報が重畳された画像がプロジェクタ105に表示される。
【0049】
主制御装置111は、ユーザの指示により、ハードディスク装置141のハードディスクに記録されている映像データや音声データなどを再生するとともに、他の会議ユニット100に送出する。
【0050】
主制御装置111は、ユーザの指示により、光ディスクに記録されている映像データや音声データなどを光ディスク装置142を介して再生するとともに、他の会議ユニット100に送出する。
【0051】
主制御装置111は、ユーザの指示により、メモリ143に格納されているデータを、ハードディスク装置141のハードディスクに記録する。
【0052】
主制御装置111は、ユーザの指示により、メモリ143に格納されているデータを、光ディスク装置142を介して光ディスクに記録する。
【0053】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るテレビ会議システム10では、情報処理装置110によって、本発明のシステムにおける情報再生装置が構成され、プロジェクタ105によって、本発明のシステムにおける画像形成装置が構成されている。
【0054】
そして、通信制御装置146によって、本発明の情報再生装置における映像情報取得装置が構成され、デコーダ121によって、本発明の情報再生装置における復号装置が構成されている。
【0055】
さらに、OSD信号生成回路122と2つのラインバッファ(123、124)とYUV→RGB変換回路125とセレクタ126とによって、本発明の情報再生装置における画像処理装置が構成され、操作装置144及びIR受光器145によって、本発明の情報再生装置における入力装置が構成されている。
【0056】
また、OSD信号生成回路122と2つのラインバッファ(123、124)とYUV→RGB変換回路125とセレクタ126とによって、本発明の画像表示装置における画像処理装置が構成され、プロジェクタ105によって、本発明の画像表示装置における画像形成装置が構成されている。
【0057】
また、OSD信号生成回路122によって、本発明の画像処理装置におけるOSD信号生成装置が構成され、セレクタ126によって、本発明の画像処理装置における画像信号生成装置が構成されている。
【0058】
以上説明したように、本実施形態に係るテレビ会議システム10によると、OSD信号生成回路122は、デコーダ121からの同期信号に基づいて、デコーダ121から出力される映像信号と同じ位置にSAVコード及びEAVコードを挿入するとともに、指定された表示位置に対応する位置にOSDデータをセットして、OSD信号を生成する。
【0059】
そして、セレクタ126は、映像情報にOSDデータを重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成する。
【0060】
この場合は、フレームバッファがなくても、高解像度のオンスクリーン情報を映像情報に重ねることができる。すなわち、フレームバッファを介することなくOSD機能を実現することが可能である。
【0061】
そこで、高コスト化及び大型化を招くことなく、オンスクリーン情報を高い画像品質で表示することができる。それとともに、映像情報を高い画像品質で再生することができる。
【0062】
また、OSD信号生成回路122は、OSD信号におけるOSDデータの位置を示すマスク情報をOSD信号に含ませている。この場合は、安価なセレクタを用いて、映像情報にオンスクリーン情報を重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成することができる。そこで、更に低コスト化を図ることが可能である。
【0063】
なお、上記実施形態では、映像情報が、H.264/AVC規格に準拠して動画圧縮されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。H.264/AVC規格以外の規格に準拠して動画圧縮されている場合には、デコーダ121として、該規格に応じたデコーダが用いられることとなる。
【0064】
また、上記実施形態では、デコーダ121から出力される映像信号における映像データがYUV422形式の場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0065】
また、上記実施形態では、デコーダ121がBT.656の規格に準拠した出力を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0066】
また、上記実施形態において、前記プロジェクタ105に代えて、モニタ(例えば、液晶モニタ、CRTモニタなど)を用いても良い。
【0067】
また、上記実施形態において、情報処理装置110とプロジェクタ105とが一体化されていても良い。
【0068】
また、上記実施形態において、情報処理装置110とスピーカ103とが一体化されていても良い。
【0069】
また、上記実施形態において、プロジェクタ105とスピーカ103とが一体化されていても良い。
【0070】
また、上記実施形態において、表示処理装置120に供給される映像情報が、動画圧縮されていなければ、前記デコーダ121はなくても良い。
【0071】
また、上記実施形態において、デコーダ121から出力される映像信号に含まれる映像データがRGB形式のときは、前記YUV→RGB変換回路125はなくても良い。
【0072】
また、上記実施形態において、プロジェクタ105がデジタル信号に対応している場合には、前記DAコンバータ127はなくても良い。
【0073】
また、上記実施形態において、表示処理装置120の少なくとも一部が、プロジェクタ105側に設けられても良い。
【0074】
また、上記実施形態において、表示処理装置120の少なくとも一部が、情報処理装置110とは別の筐体内に収容されても良い。例えば、表示処理装置120をセット・トップ・ボックス(STB)内に収容しても良い。この場合は、従来の情報処理装置に該STBを装着することにより、OSD機能を容易に低コストで付加することができる。
【0075】
また、上記実施形態において、一例として図11に示されるように、OSD信号に透過率情報が含まれていても良い。図11では、OSDデータを1画素12ビット(ビット0〜ビット11)で表現し、13ビット目(ビット12)〜15ビット目(ビット14)に透過率情報をセットしている。この場合は、OSDデータの透過率を画素毎に8段階で指定することができる。なお、透過率情報のビット数は3ビットに限定されるものではない。また、透過率情報のビット位置も図11に限定されるものではない。
【0076】
また、上記実施形態において、メモリ143に格納されているデータを記録する必要がない場合には、前記ハードディスク装置141及び前記光ディスク装置142はなくても良い。
【0077】
また、上記実施形態における表示処理装置120は、表示部を有する装置及び機器(例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯情報端末、ナビゲーションシステムなど)に適用することができる。
【0078】
また、上記実施形態では、システムがテレビ会議システム10の場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0079】
例えば、図12に示されるように、システムがインターネットからダウンロードした映像情報及び音声情報を再生するビデオシステム200であっても良い。
【0080】
このビデオシステム200は、スピーカ203、液晶モニタ205、及び情報処理装置210などを備えている。
【0081】
情報処理装置210は、一例として図13に示されるように、主制御装置211、表示処理装置220、ハードディスク装置241、光ディスク装置242、メモリ243、操作装置244、IR受光器245、通信制御装置246、音声デコーダ248、及びDAコンバータ(DAC)249などを備えている。
【0082】
通信制御装置246は、インターネットとの通信を制御する。インターネットを介して各種情報を取得することができる。
【0083】
表示処理装置220は、上記表示処理装置120と同様な構成を有し、インターネットを介して取得した映像情報にオンスクリーン情報を重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成することができる。なお、表示処理装置220のデコーダには、適用されている動画圧縮規格に応じたものが使用される。
【0084】
ハードディスク装置241、光ディスク装置242、メモリ243、操作装置244、IR受光器245、音声デコーダ248、及びDAコンバータ(DAC)249は、それぞれ上記ハードディスク装置141、光ディスク装置142、メモリ143、操作装置144、IR受光器145、音声デコーダ148、及びDAコンバータ(DAC)149と同等である。
【0085】
主制御装置211は、ユーザの指示により、ダウンロードした映像情報及び音声情報を、ハードディスクあるいは光ディスクに記録する。
【0086】
このように、ビデオシステム200は、表示処理装置220を有しているため、高コスト化及び大型化を招くことなく、オンスクリーン情報を高い画像品質で表示することができる。それとともに、映像情報を高い画像品質で再生することができる。
【0087】
この場合に、表示処理装置220の少なくとも一部が、液晶モニタ205側に設けられても良い。
【0088】
また、例えば、図14に示されるように、システムが、アンテナ530を介して受信した放送を再生するテレビジョン装置300であっても良い。
【0089】
このテレビジョン装置300は、スピーカ303、液晶モニタ305、及び情報処理装置310などを備えている。
【0090】
情報処理装置310は、一例として図15に示されるように、チューナ353、ADコンバータ(ADC)354、復調回路355、TS(Transport Stream)デコーダ356、主制御装置311、表示処理装置320、ハードディスク装置341、メモリ343、操作装置344、IR受光器345、音声デコーダ348、及びDAコンバータ(DAC)349などを備えている。
【0091】
チューナ353は、アンテナ530で受信された放送波の中から、予め設定されているチャンネルの放送を選局する。
【0092】
ADC354は、チューナ353の出力信号(アナログ情報)をデジタル情報に変換する。
【0093】
復調回路355は、ADC354からのデジタル情報を復調する。
【0094】
TSデコーダ356は、復調回路355の出力信号をTSデコードし、音声情報及び映像情報を分離する。
【0095】
表示処理装置320は、上記表示処理装置120と同様な構成を有し、TSデコーダ356からの映像情報にオンスクリーン情報を重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成することができる。なお、表示処理装置320のデコーダには、適用されている動画圧縮規格に応じたものが使用される。
【0096】
ハードディスク装置341、メモリ343、操作装置344、IR受光器345、音声デコーダ348、及びDAコンバータ(DAC)349は、それぞれ上記ハードディスク装置141、光ディスク装置142、メモリ143、操作装置144、IR受光器145、音声デコーダ148、及びDAコンバータ(DAC)149と同等である。
【0097】
主制御装置311は、ユーザの指示により、受信した映像情報及び音声情報を、ハードディスクに記録する。
【0098】
このように、テレビジョン装置300は、表示処理装置320を有しているため、高コスト化及び大型化を招くことなく、オンスクリーン情報を高い画像品質で表示することができる。それとともに、映像情報を高い画像品質で再生することができる。
【0099】
この場合に、表示処理装置320の少なくとも一部が、液晶モニタ305側に設けられても良い。
【産業上の利用可能性】
【0100】
以上説明したように、本発明の画像処理装置によれば、フレームバッファを介することなくOSD機能を実現するのに適している。本発明の画像表示装置によれば、高コスト化及び大型化を招くことなく、オンスクリーン情報を高い画像品質で表示するのに適している。また、本発明の情報再生装置及びシステムによれば、高コスト化及び大型化を招くことなく、映像情報を高い画像品質で再生するのに適している。
【符号の説明】
【0101】
10…テレビ会議システム(システム)、105…プロジェクタ(画像形成装置)、110…情報処理装置(情報再生装置)、120…表示処理装置、121…デコーダ(復号装置)、122…OSD信号生成回路(OSD信号生成装置)、126…セレクタ(画像信号生成装置)、142…光ディスク装置、144…操作装置(入力装置)、145…IR受光器(入力装置)、146…通信制御装置(映像情報取得装置)、200…ビデオシステム(システム)、205…液晶モニタ(画像形成装置)、210…情報処理装置(情報再生装置)、220…表示処理装置、242…光ディスク装置、244…操作装置(入力装置)、245…IR受光器(入力装置)、246…通信制御装置(映像情報取得装置)、300…テレビジョン装置(システム)、305…液晶モニタ(画像形成装置)、310…情報処理装置(情報再生装置)、320…表示処理装置、341…ハードディスク装置、344…操作装置(入力装置)、345…IR受光器(入力装置)、353…チューナ(映像情報取得装置)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0102】
【特許文献1】特開2009−145830号公報
【特許文献2】特開2006−261995号公報
【特許文献3】特開2009−188859号公報
【特許文献4】特開2008−107601号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主となる映像情報にオンスクリーン情報を重畳させる画像処理装置であって、
前記映像情報が含まれる映像信号に基づいて、前記映像情報と同じ解像度の前記オンスクリーン情報と、水平同期及び垂直同期のタイミングが前記映像信号と等しくなるような同期情報とを含むオンスクリーン信号を生成するOSD信号生成装置と;
前記映像信号及び前記オンスクリーン信号に基づいて、前記映像情報に前記オンスクリーン情報を重ねた画像情報が含まれる画像信号を生成する画像信号生成装置と;を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記オンスクリーン信号は、オンスクリーン情報の位置を示すマスク情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像信号生成装置は、前記マスク情報に応じて、前記映像信号及び前記オンスクリーン信号の一方を選択するセレクタ回路を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記オンスクリーン信号は、オンスクリーン情報の位置毎の透過率情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記同期情報は、前記映像信号における有効映像区間の開始を示すSAVコード、及び有効映像区間の終了を示すEAVコードを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理装置と;
前記画像処理装置からの画像信号に基づいて画像情報を表示する画像形成装置と;を備える画像表示装置。
【請求項7】
圧縮されている映像情報を取得する映像情報取得装置と;
前記映像情報取得装置で取得された映像情報を復号する復号装置と;
前記復号装置で復号された映像情報にオンスクリーン情報を重畳させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理装置と;を備える情報再生装置。
【請求項8】
前記映像情報取得装置は、光記録媒体に記録されている映像情報を読み出すための光ディスク装置を含むことを特徴とする請求項7に記載の情報再生装置。
【請求項9】
前記映像情報取得装置は、ネットワークを介して映像情報を取得するための通信制御装置を含むことを特徴とする請求項7に記載の情報再生装置。
【請求項10】
前記映像情報は、放送局から配信された映像情報であり、
映像情報取得装置は、チューナを含むことを特徴とする請求項7に記載の情報再生装置。
【請求項11】
前記オンスクリーン情報の表示、及び前記オンスクリーン情報の内容をユーザが指示するための入力装置を備えることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の情報再生装置。
【請求項12】
請求項7〜11のいずれか一項に記載の情報再生装置と;
該情報再生装置からの画像信号に基づいて画像情報を表示する画像形成装置と;を備えるシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−81099(P2011−81099A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232123(P2009−232123)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】