説明

画像処理装置、省電力制御方法及び省電力制御プログラム

【課題】本発明は、省電力モードから通常動作モードへの復帰を制御して、消費電力を効率的に削減する。
【解決手段】画像形成装置Gkは、入力部12で、任意の機能動作と、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定されると、制御部11が、該復帰情報を記憶部15に記憶して、該記憶部15の記憶する複数の復帰情報の機能動作を予め設定されている優先度に基づいて順位付けして最も優先度の高い機能動作の復帰時間を復帰可能時間として決定し、現在時間が該復帰可能時間に到達すると、省電力モードから通常動作モードに復帰させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、省電力制御方法及び省電力制御プログラムに関し、詳細には、省電力モードからの復帰を制御して、消費電力を効率的に削減する画像処理装置、省電力制御方法及び省電力制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ装置、複合装置等の画像形成装置を含む画像処理装置においては、近年、省エネルギー化が要望されることから、動作要求の発生していない待ち状態が所定の待ち時間経過すると、主要各部への電力供給を停止したり、供給電力を低減することで、消費電力を削減する省電力モードを備えている。
【0003】
また、画像処理装置においては、時間指定動作要求を行うことができ、例えば、時刻指定ファクシミリ送信、定期メンテナンス処理等を時刻を指定することで、指定された時刻に指定された動作を実行する機能を備えている。
【0004】
そして、従来から、画像形成装置は、時刻指定動作要求の指定時刻になったときに、省電力モードに移行していると、該時刻指定動作要求の指定時刻到来を省電力モード復帰要因として、省電力モードから動作可能な通常動作モードに復帰して、要求されている動作を実行する。
【0005】
ところが、従来の指定時刻復帰処理を行うと、複数のユーザによって異なる指定時刻の時刻指定動作要求が設定されたり、異なる機能の異なる指定時刻の時刻指定動作要求が設定されると、設定された時間毎に復帰するため、時刻指定動作要求の設定状態によっては、省電力モードと通常動作モードとが頻繁に繰り返されることとなり、消費電力の削減効果が低下するという問題があった。
【0006】
そして、従来、充電可能な二次電池の電圧が所定値より低いときに、負荷への電力供給を低減する生産性ダウンモードで画像形成を行なって、電力消費を低減するスリープモードから動作可能なスタンバイモードへの復帰希望時刻がユーザに指定させて、該復帰希望時刻に基づいて、スリープモードからスタンバイモードへの復帰開始時刻を算出し、算出した該復帰開始時刻になると、スリープモードからスタンバイモードへ復帰する画像形成装置が提案されている(特許文献1等参照)。すなわち、この従来技術は、二次電池を用いた動作を行うとともに、スリープモードからスタンバイモードへの復帰時間を制御して、省電力を図っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、二次電池を用いた動作においてスリープモードからスタンバイモードへの復帰時間の制御を行うのみであるため、時刻指定動作要求に対して公報記載の従来技術を適用しても、省電力モードと通常動作モードが頻繁に繰り返されることとなり、より一層省電力効果を向上させる上で、改良の必要があった。
【0008】
そこで、本発明は、省電力モードから通常動作モードへの復帰時間の設定を伴う機能動作要求に対する省電力モードから通常動作モードへの復帰を効率的に制御して、省電力効果を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定手段と、前記復帰情報設定手段で設定された前記復帰情報を記憶する復帰情報記憶手段と、前記復帰情報記憶手段の記憶する複数の前記復帰情報の前記機能動作を予め設定されている優先順位に基づいて順位付けして最も優先順位の高い機能動作の前記復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定手段と、現在時間が前記復帰可能時間に到達すると、前記省電力モードから前記通常動作モードに復帰させる復帰制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、省電力モードから通常動作モードへの復帰時間の設定を伴う機能動作要求に対する省電力モードから通常動作モードへの復帰を効率的に制御して、省電力効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例を適用した画像形成システムのシステム構成図。
【図2】画像形成装置のブロック構成図。
【図3】印字部の概略平面図。
【図4】画像形成装置の機能ブロック構成図。
【図5】復帰時間登録処理を示すフローチャート。
【図6】復帰時間テーブルの一例を示す図。
【図7】省電力モード制御処理を示すフローチャート。
【図8】復帰時間設定処理を示すフローチャート。
【図9】優先度テーブルの一例を示す図。
【図10】復帰処理を示すフローチャート。
【図11】復帰範囲時間設定の説明図。
【図12】復帰範囲時間テーブルの一例を示す図。
【図13】復帰時間設定処理を示すフローチャート。
【図14】復帰処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0013】
図1〜図14は、本発明の画像処理装置、省電力制御方法及び省電力制御プログラムの第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、省電力制御方法及び省電力制御プログラムの一実施例を適用した画像形成システム1のブロック構成図である。
【0014】
図1において、画像形成システム1は、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWに、画像形成装置Gk、複数のコンピュータPC1〜PCn及びSNTPサーバSVが接続されており、ネットワークNWには、複数の画像形成装置Gkが接続されていてもよい。また、画像形成装置Gkには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等のケーブルCaによって直接コンピュータPCaが接続されている。
【0015】
SNTP(Simple Network Time Protocol)サーバSVは、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等が用いられ、ネットワークNWを介して時間情報をネットワークNW上の画像形成装置Gk及びコンピュータPC1〜PCnに送って、これら画像形成装置Gk及びコンピュータPC1〜PCnの内部時計を正確に調整する。SNTPサーバSVは、NTP(Network Time Protocol)サーバであってもよい。
【0016】
コンピュータPC1〜PCn及びコンピュータPCaは、例えば、通常のハードウェア構成を有するとともに、通常のソフトウェア構成を有するコンピュータ等が用いられ、ハードディスク等に、Windows(登録商標)等のOS(Operating System)及び文書作成ソフトウェア、図形作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、データベースソフトウェア、プリンタドライバ等のアプリケーションフトウェア(以下、単に、アプリケーションという。)が格納されている。コンピュータPC1〜PCn及びコンピュータPCaは、ユーザによって、アプリケーションを利用して、文書の作成・編集等が行われ、該文書に対してアプリケーション等から印刷指示が行われると、OSを通してプリンタドライバに文書データと印刷設定情報を渡す。コンピュータPC1〜PCn及びコンピュータPCaは、プリンタドライバが、アプリケーションから受け取った文書データを、当該文書データの印刷を行う画像形成装置Gkが解釈できる印刷データを作成するとともに、印刷設定情報を組み込んだ印刷ジョブを生成して、該印刷ジョブを、ネットワークNWを介して画像形成装置Gkに送信する。
【0017】
画像形成装置Gkは、図2に示すように、制御部11、入力部12、表示部13、印字部14及び記憶部15等を備えている。なお、画像形成装置Gkは、印字部14のみを備えているものに限るものではなく、ファクシミリ通信部、スキャナ部等を備えているものであってもよい。
【0018】
制御部(復帰可能時間決定手段、復帰制御手段、実行制御手段、情報削除手段)11は、CPU(Central Processing Unit )等で構成され、そのとき設定されている制御モード及びコンピュータPC1〜PCn及びコンピュータPCaからの制御コードに従って、コンピュータPC1〜PCn及びコンピュータPCaからの印字データを、ビデオデータに変換して印字部14へ出力する制御機構の総称である。制御部11は、RTC(リアルタイムクロック;Real Time Clock )を備えており、RTCは、発振回路や分周回路等を備え、現在時刻等を計時する。
【0019】
入力部(復帰情報設定手段)12は、操作パネル、ネットワークI/F及びUSB(Universal Serial Bus)I/F等で構築され、ユーザによる操作入力データやネットワークNWまたはUSBケーブルを介したコンピュータPC1〜PCnまたはコンピュータPCaからの印刷データ及び印刷設定情報からなる印刷ジョブを受け付ける。表示部13は、液晶ディスプレイ等が用いられ、制御部11から渡される表示データを表示出力する。
【0020】
印字部14は、制御部11の制御下で、制御部11から渡されるイメージデータに基づいて、所定の印字方式、例えば、インク噴射方式や電子写真方式(本実施例では、インク噴射方式であるとして、以下説明する。)で画像を用紙P(図3参照)に記録出力する。
【0021】
この印字部14は、インク噴射方式の場合、例えば、図3に示すように、構成されている。すなわち、印字部14は、少なくとも一方が回転駆動される一対の搬送ローラ21a、21b、該搬送ローラ21a、21bに張り渡されて搬送ローラ21a、21bの回転によって図3に矢印で示す副走査方向(ベルト搬送方向)に回転される無端状の搬送ベルト22、搬送ローラ21a、21bに平行の主走査方向に配設された1対のガイドロッド23a、23b、該ガイドロッド23a、23bに支持されて、図3に両矢印で示す該ガイドロッド23a、23bの軸方向である主走査方向(キャリッジ走査方向)に移動されるキャリッジ24、該キャリッジ24に搭載され供給されるインクを搬送ベルト22上の用紙Pに噴射して画像を形成するC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)色の印字ヘッド25等を備えている。印字部14は、キャリッジ24を主走査方向に移動させつつビデオデータに基づいてCMYKの印字ヘッド25を駆動させて、所定ライン分ずつ画像形成し、該ラインの画像形成が終了すると、該ライン分だけ搬送ベルト22を搬送ローラ21a、21bによって副走査方向に移動させて次のラインの画像形成を行う。
【0022】
記憶部15は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、画像形成装置Gkとして必要なプログラムや各種システムデータを記憶するとともに、制御部11のワークメモリとして、また、印字部14で印字するイメージデータが展開されるイメージメモリとして用いられる。
【0023】
画像形成装置Gkは、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の省電力制御方法を実行する省電力制御プログラムを読み込んで記憶部15または制御部11内のROM等に導入することで、後述する時刻指定動作要求における省電力復帰を効率的に行う省電力制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この省電力制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0024】
そして、画像形成装置Gkは、上記省電力制御プログラムが導入されることで、図3に示すような機能ブロックが構築される。すなわち、画像形成装置Gkは、省電力制御プログラムが導入されることで、図4に示すように、制御部11に、パネル入力判断機能部11a、時間管理機能部11b、演算機能部11c、状態判断機能部11d、モード制御機能部11e及び起動管理機能部11fが、入力部12に、パネル入力機能部12aとデータ入力機能部12bが、パネル表示部13に、パネル表示機能部13aが、印字部14に、印字機能部14aが、そして、記憶部15に、情報記憶機能部15aが、それぞれ構築される。
【0025】
パネル入力機能部12aは、ユーザによる操作パネルの操作内容を受け付けて、入力操作データを、制御部11のパネル入力判断機能部11aに出力し、データ入力機能部12bは、ネットワークNWまたはUSBケーブルCaを介してコンピュータPC1〜PCn、Pcaからの印刷ジョブ等のデータ及びSNTPサーバSVからの時間情報を受け取って、制御部11演算機能部11cまたは時間管理機能部11bに出力する。
【0026】
パネル表示機能部13aは、制御部11から渡される表示データを表示パネルへ表示する。
【0027】
印刷機能部14aは、制御部11から渡されるビデオデータ及び印刷設定情報に基づいて、用紙Pに画像を形成する。
【0028】
情報記憶機能部15aは、制御部11の演算機能部11cによって算出される情報を記録する。
【0029】
制御部11のパネル入力判断機能部11aは、パネル入力機能部12aからの入力操作データの内容を判断して演算機能部11cに渡す。
【0030】
制御部11の時間管理機能部11bは、ネットワークNWを経由して送られてきてデータ入力機能部12bで受信したSNTPサーバSVからの時間情報及び制御部11に実装されているRTCからの時間情報の管理や時間経過の管理を行う。
【0031】
演算機能部(復帰可能時間決定手段、復帰制御手段、実行制御手段、情報削除手段)11cは、通常動作可能な通常動作モードから主要各部への電力の供給の停止や供給電力の削減を行う省電力モードへ移行する待機時間等の算出等の制御部11の基本処理を実行する。
【0032】
状態判断機能部11dは、画像形成装置Gkの状態が通常動作モードであるか省電力モードであるか等の状態判断を行う。
【0033】
モード制御機能部11eは、演算機能部11cの演算結果等に基づいて、画像形成装置Gkの状態を省電力モードへ移行させる等の画像形成装置Gkのモードを制御する。
【0034】
起動管理機能部11fは、画像形成装置Gkが省電力モードへ移行してからの時間を計測し、設定された復帰可能時間が経過すると、省電力モードから通常動作モードに復帰させる。
【0035】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の画像形成システム1は、省電力モードから通常動作モードへの復帰時間設定を伴う機能動作要求による通常動作モードへの復帰を、該機能の優先順位(優先度)に基づいて制御して、省電力効果を向上させる。
【0036】
まず、入力部12がユーザによる復帰時間指定を伴う機能動作要求を受け付けた場合の復帰時間登録処理について、図5に基づいて説明する。画像形成装置Gkは、パネル入力機能部12aの電源ボタンがオン(ON)操作されて、電力供給が開始されると(ステップS101)、演算機能部11cが、復帰時間の指定を伴う機能動作要求が発生して、復帰時間の登録が必要であるかチェックする(ステップS102)。
【0037】
ステップS102で、復帰時間の登録が不要であるとき(ステップS102で、NOのとき)には、演算機能部11cは、パネル入力機能部12aで電源ボタンがオフ(OFF)操作されたかチェックし(ステップS103)、電源オフ操作されないとき(すて103で、NOのとき)には、ステップS102に戻って、復帰時間の登録が必要であるかチェックする(ステップS102)。
【0038】
ステップS102で、復帰時間の登録が必要であるとき(ステップS102で、YESのとき)には、演算機能部11cは、例えば、図6に示すような情報記憶機能部15aに保管されている復帰時間テーブルTb1に、動作要求されている機能と、指定されている復帰時間と、を対応させて復帰情報として登録して(ステップS104)、電源オフ操作されたかチェックする(ステップS103)。
【0039】
ステップS103で、電源オフ操作されないときには、演算機能部11cは、ステップS102に戻って、上記同様の処理を行い(ステップS102〜S104)、ステップS103で、電源オフ操作されると(ステップS103で、YESのとき)、処理を終了する。
【0040】
そして、画像形成装置Gkは、上記省電力モード制御処理を、図7に示すように実行する。画像形成装置Gkは、パネル入力機能部12aの電源ボタンがオン(ON)操作されて、電力供給が開始されると(ステップS201)、演算機能部11cが、通常動作モードで動作要求を待っている待機状態の経過時間である待機時間が、予め通常動作モードから省電力モード並行するまでの設定待機時間(設定値)以上であるかチェックし(ステップS202)、待機時間が設定待機時間未満であると(ステップS202で、NOのとき)、省電力モードから通常動作モードに復帰した状態であるかチェクする(ステップS203)。
【0041】
ステップS203で、省電力モードからの復帰でないとき(ステップS203で、NOのとき)には、演算機能部11cは、パネル入力機能部12aで電源ボタンがオフ(OFF)操作されたかチェックし(ステップS204)、電源オフ操作されないとき(ステップS204で、NOのとき)には、ステップS202に戻って、待機時間が設定待機時間以上であるかのチェックから上記同様に処理する(ステップS202〜S204)。
【0042】
ステップS202で、待機時間が設定待機時間以上であると、演算機能部11cは、状態判断機能部11dの判断結果から現在のモードが省電力モードであるかチェックし(ステップS205)、省電力モード中であると(ステップS205で、YESのとき)、省電力モードから通常動作モードに復帰したかチェクする(ステップS203)。ステップS203で、省電力モードからの復帰でないときには、演算機能部11cは、パネル入力機能部12aで電源ボタンがオフ(OFF)操作されたかチェックし(ステップS204)、電源オフ操作されないときには、ステップS202に戻って、待機時間が設定待機時間以上であるかのチェックから上記同様に処理する(ステップS202〜S205)。
【0043】
ステップS205で、現在のモードが通常動作モードであると(ステップS205で、NOのとき)、演算機能部11cは、省電力モードからの復帰時間を起動管理機能部11fに設定する復帰時間設定処理を行い(ステップS206)、モード制御機能部11eに通常動作モードから省電力モードへ移行させる(ステップS207)。
【0044】
省電力モードへ移行すると、演算機能部11cは、省電力モードから復帰したかチェックし(ステップS203)、省電力モードからの復帰であると(ステップS203で、YESのとき)、復帰処理を行なって(ステップS208)、パネル入力機能部12aで電源ボタンがオフ(OFF)操作されたかチェックする(ステップS204)。ステップS204で、電源オフ操作されないときには、演算機能部11cは、ステップS202に戻って、待機時間が設定待機時間以上であるかのチェックから上記同様に処理し(ステップS202〜S208)、ステップS204で、電源オフ操作が行われると、省電力モード制御処理を終了する。
【0045】
画像形成装置Gkは、図7のステップS206における省電力モードの復帰時間設定処理を、図8に示すように実行する。すなわち、画像形成装置Gkは、復帰時間設定処理に移行すると、演算機能部11cが、図6に示した復帰時間テーブルTb1に登録されている機能の優先度(優先順位)を、図9に示す優先度テーブルTb2を参照して最も高い優先度を検索し(ステップS301)、最も高い優先度が複数あるかチェックする(ステップS302)。すなわち、画像形成装置Gkは、情報記憶機能部15aに、図9に示すような優先度テーブルTb2が予め設定されており、図9の優先度テーブルTb2には、機能と優先度が対応して登録されていて、「ヘッドクリーニング」、[ヘッドリフレッシング]に対して、優先度「3」が、「パケット送信]に、優先度「2」が、「ファックス送信]に、優先度「1」等が設定されている。そして、演算機能部11cは、復帰時間テーブルTb1に登録されている機能(ユーザが動作要求している機能)を取得して、該機能を検索語として、優先度テーブルTb2を検索して、該機能に対応して優先度テーブルTb2に登録されている優先度を取得する処理を、復帰時間テーブルTb1に登録されている全ての機能に対して実行する。
【0046】
ステップS302で、最も高い同一の優先度が複数あるとき(ステップS302で、YESのとき)には、演算機能部11cは、同一優先度の復帰時間を、復帰時間テーブルTb1を参照して比較することで、最も復帰時間の短い機能を検索し(ステップS303)、検索した機能に対応して復帰時間テーブルTb1に登録されている復帰時間を取得して、該復帰時間を起動管理機能部11fに設定して、復帰時間設定処理を終了する(ステップS304)。
【0047】
ステップS302で、最も高い優先度が1つのとき(ステップS302で、NOのとき)には、演算機能部11cは、当該優先度の機能を、復帰時間テーブルTb1から取得して、該機能に対応して復帰時間テーブルTb1に登録されている復帰時間を取得して、該復帰時間を起動管理機能部11fに設定して、復帰時間設定処理を終了する(ステップS304)。
【0048】
そして、画像形成装置Gkは、図7のステップS208における復帰処理を、図10に示すように実行する。すなわち、画像形成装置Gkは、復帰時間になると、省電力モードから通常動作モードに復帰させて初期化処理が完了すると、演算機能部11cが、該復帰時間になった機能の実行に必要な各部を制御して、該機能の復帰処理を実行する(ステップS401)。演算機能部11cは、復帰時間になった機能の復帰処理が完了すると、該復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能を復帰時間テーブルTb1から検索し(ステップS402)、復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能があるか否かチェックする(ステップS403)。
【0049】
ステップS403で、復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能がないとき(ステップS403で、NOのとき)には、演算機能部11cは、処理した機能と該復帰時間を復帰時間テーブルTb1から削除して、復帰処理を終了する(ステップS404)。
【0050】
ステップS403で、復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能があるとき(ステップS403で、YESのとき)には、演算機能部11cは、該機能の復帰処理を行い(ステップS405)、復帰処理が終了すると、処理した機能と該機能の復帰時間を復帰時間テーブルTb1から削除して、復帰処理を終了する(ステップS404)。
【0051】
このように、本実施例の画像形成システム1は、画像形成装置Gkが、任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定手段としての入力部12で構築されるパネル入力機能部12aと、パネル入力機能部12aで設定された前記復帰情報を記憶する復帰情報記憶手段としての記憶部15で構築される情報記憶機能部15aと、情報記憶機能部15aの記憶する複数の前記復帰情報の前記機能動作を予め設定されている優先度(優先順位)に基づいて順位付けして最も優先度の高い機能動作の前記復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定手段としての制御部11で構築される演算機能部11cと、現在時間が前記復帰可能時間に到達すると、省電力モードから通常動作モードに復帰させる復帰制御手段としての制御部11で構築される起動管理機能部11fと、を備えている。
【0052】
したがって、省電力モードから通常動作モードへの復帰時間の設定を伴う機能動作要求に対する省電力モードから通常動作モードへの復帰を、該機能の優先度に基づいて、効率的に制御することができ、省電力効果を向上させることができる。
【0053】
また、本実施例の画像形成システム1は、画像形成装置Gkが、任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定処理ステップと、該復帰情報設定処理ステップで設定された該復帰情報を復帰情報記憶手段に記憶する復帰情報記憶処理ステップと、該復帰情報記憶手段の記憶する複数の復帰情報の機能動作を予め設定されている優先度に基づいて順位付けして最も優先度の高い機能動作の復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定処理ステップと、現在時間が該復帰可能時間に到達すると、前記省電力モードから前記通常動作モードに復帰させる復帰制御処理ステップと、を実行させる画像処理制御方法を実行する。
【0054】
したがって、省電力モードから通常動作モードへの復帰時間の設定を伴う機能動作要求に対する省電力モードから通常動作モードへの復帰を、該機能の優先度に基づいて、効率的に制御することができ、省電力効果を向上させることができる。
【0055】
さらに、本実施例の画像形成システム1は、画像形成装置Gkが、コンピュータに、任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定処理と、該復帰情報設定処理で設定された復帰情報を復帰情報記憶手段に記憶する復帰情報記憶処理と、該復帰情報記憶手段の記憶する複数の復帰情報の機能動作を予め設定されている優先度に基づいて順位付けして最も優先度の高い機能動作の復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定処理と、現在時間が該復帰可能時間に到達すると、前記省電力モードから前記通常動作モードに復帰させる復帰制御処理と、を実行させる画像処理プログラムを搭載している。
【0056】
したがって、省電力モードから通常動作モードへの復帰時間の設定を伴う機能動作要求に対する省電力モードから通常動作モードへの復帰を、該機能の優先度に基づいて、効率的に制御することができ、省電力効果を向上させることができる。
【0057】
また、本実施例の画像形成システム1は、画像形成装置Gkが、前記復帰可能時間に到達して前記通常動作モードに復帰すると、該復帰可能時間に対応する前記機能動作を実行するとともに、該復帰可能時間よりも前の時間が復帰時間として設定されている該復帰時間に関連付けられている機能動作を実行する実行制御手段としての制御部11で構築される演算機能部11cと、該演算機能部11cによって実行の完了した機能動作の復帰情報である機能と復帰時間を情報記憶機能部15aから削除する情報削除手段としての制御部11で構築される演算機能部11cと、を備えている。
【0058】
したがって、復帰可能時間に復帰すると、該復帰可能時間に対応する機能だけでなく、該復帰可能時間よりも前の時間が復帰時間である機能を全て実行することができ、省電力効果をより一層向上させつつ機能の実行を適切に行うことができるとともに、情報記憶機能部15aの復帰情報を適切に管理して、復帰制御処理を適切に制御することができる。
【0059】
なお、上記説明においては、優先度の最も高い機能の復帰時間に省電力モードから通常動作モードに復帰させて、該復帰時間の機能と該復帰時間よりも前の復帰時間の機能の復帰処理を行なっているが、優先度の最も高い機能の復帰時間を中心として所定の復帰範囲時間を超えて現在時間に近い復帰時間の機能については、復帰時間に復帰処理を行うようにしてもよい。
【0060】
この場合、機能の優先度毎に予め復帰範囲時間(猶予時間、許容時間)をユーザによる設定を可能としてもよい。
【0061】
画像形成装置Gkは、例えば、図11(a)に示すように、「省電力設定]項目を含む初期設定画面G1を表示部13に表示して、この初期設定画面G1で、ユーザが「省電力設定]項目を選択操作すると、図11(b)に示すように、復帰範囲時間を設定する省電力設定画面G2を表示部13に表示する。この省電力設定画面G2は、「1」から「5」の5段階の優先度(「1」が最も優先度が高く、「5」が最も優先度が低い)に対して、それぞれ任意の復帰範囲時間を設定可能な画面となっており、図11(b)では、「優先度1」に対して、「5」秒、「優先度2」に対して、「10」秒、「優先度3」に対して、「15」秒、「優先度4」に対して、「20」秒、「優先度5」に対して、「25」秒の復帰範囲時間が設定されている状態が示されている。
【0062】
画像形成装置Gkは、上記省電力設定画面G2で、復帰範囲時間が設定操作されて、「OK」ボタンが操作されると、演算機能部11cが、図12に示すような復帰範囲時間テーブルTb3に、設定操作された復帰範囲時間を優先度に対応させて登録する。
【0063】
そして、画像形成装置Gkは、このように復帰範囲時間テーブルTb3に復帰範囲時間が登録された状態で、図7に示した省電力モード制御処理を実行して、省電力モードへの移行と省電力モードから通常動作モードへの復帰処理を行う。この省電力モード制御処理のステップS206の省電力モードの復帰時間設定処理として、図8に示した復帰時間設定処理の代わりに、図13に示す復帰時間設定処理を行う。なお、図13において、図8と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を省略または簡略化する。
【0064】
すなわち、画像形成装置Gkは、復帰時間設定処理に移行すると、図13に示すように、演算機能部11cが、図6に示した復帰時間テーブルTb1に登録されている機能の優先度を、図9に示した優先度テーブルTb2を参照して最も高い優先度を検索し(ステップS301)、最も高い優先度が複数あるかチェックする(ステップS302)。
【0065】
ステップS302で、最も高い同一の優先度が複数あるときには、演算機能部11cは、同一優先度の復帰時間を、復帰時間テーブルTb1を参照して比較することで、最も復帰時間の短い機能を検索し(ステップS303)、検索した復帰時間を中心として、該優先度に対して復帰範囲時間テーブルTb3に設定されている復帰範囲時間以上時間差のある復帰時間(復帰範囲時間以上現在時間に近い復帰時間)が復帰時間テーブルTb1に登録されているか検索する(ステップS311)。演算機能部11cは、検索した復帰時間を起動管理機能部11fに設定して、復帰時間設定処理を終了する(ステップS304)。
【0066】
また、ステップS302で、最も高い優先度が1つのみのときには、演算機能部11cは、ステップS301で検索した優先度に対して復帰範囲時間テーブルTb3に設定されている復帰範囲時間以上時間差のある復帰時間が復帰時間テーブルTb1に登録されているか検索し(ステップS311)、検索した復帰時間を起動管理機能部11fに設定して、復帰時間設定処理を終了する(ステップS304)。
【0067】
そして、画像形成装置Gkは、図7のステップS208における復帰処理を、図14に示すように実行する。なお、図13において、図10と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を省略または簡略化する。
【0068】
すなわち、画像形成装置Gkは、復帰時間になると、図14に示すように、省電力モードから通常動作モードに復帰させ、その後、初期化処理が完了すると、演算機能部11cが、該復帰時間になった機能の実行に必要な各部を制御して、該機能の復帰処理を実行する(ステップS401)。演算機能部11cは、復帰時間になった機能の復帰処理が完了すると、該復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能を復帰時間テーブルTb1から検索し(ステップS402)、復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能があるか否かチェックする(ステップS403)。
【0069】
ステップS403で、復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能がないときには、演算機能部11cは、該復帰時間よりも後の時間であって復帰範囲時間以内の時間が復帰時間である機能を復帰時間テーブルTb1から検索し(ステップS411)、ステップS403で、復帰時間よりも前の時間が復帰時間である機能があるときには、演算機能部11cは、該機能の復帰処理を行って(ステップS405)、該復帰時間よりも後の時間であって復帰範囲時間以内の時間が復帰時間である機能を復帰時間テーブルTb1から検索する(ステップS411)。
【0070】
次に、演算機能部11cは、復帰時間よりも後の時間であって復帰範囲時間以内の時間が復帰時間である機能があるか否かチェックし(ステップS412)、機能がないとき(ステップS412で、NOのとき)には、復帰処理した機能と該復帰時間を復帰時間テーブルTb1から削除して、復帰処理を終了する(ステップS404)。
【0071】
ステップS412で、復帰時間よりも後の時間であって復帰範囲時間以内の時間が復帰時間である機能があるとき(ステップS412で、YESのとき)には、演算機能部11cは、該機能の復帰処理を行い(ステップS413)、復帰処理が終了すると、該機能と該機能の復帰時間を復帰時間テーブルTb1から削除して、復帰処理を終了する(ステップS404)。
【0072】
このように、画像形成装置Gkの復帰可能時間決定手段としての演算機能部11cが、復帰可能時間よりも所定の復帰範囲時間(猶予時間)以上前の時間が復帰時間である復帰情報が情報記憶機能部15aに記憶されていると、該復帰時間を復帰可能時間として決定している。
【0073】
したがって、最も優先度の高い機能が設定した復帰時間より、復帰範囲時間以上、現在時間に近い機能がある場合には、優先度に関係なく現在時間に近い機能の復帰時間で省電力モードから通常動作モードに復帰することができ、省電力効果を適切に向上させつつ、利用効率を向上させることができる。
【0074】
また、本実施例の画像形成システム1は、実行制御手段としての演算機能部11cが、図14に示したように、復帰可能時間よりも後の所定の復帰範囲時間(許容時間範囲)内が復帰時間である復帰情報が情報記憶機能部15aに記憶されていると、該復帰時間に関連付けられている機能動作を、該復帰可能時間に通常動作モードへ復帰したときに実行する。
【0075】
したがって、最も優先度の高い機能の復帰時に、復帰範囲時間内であって、復帰可能時間よりも後の時間に復帰時間が設定されている機能の処理も合わせて行うことができ、省電力への移行と省電力モードから通常動作モードへの復帰を頻繁に繰り返すことを防止して、より一層省電力効果を向上させることができる。
【0076】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0077】
1 画像形成システム
NW ネットワーク
Gk 画像形成装置
PC1〜PCn コンピュータ
SV SNTPサーバ
Ca ケーブル
PCa コンピュータ
11 制御部
12 入力部
13 表示部
14 印字部
15 記憶部
21a、21b 搬送ローラ
22 搬送ベルト
23a、23b ガイドロッド
24 キャリッジ
25 印字ヘッド
11a パネル入力判断機能部
11b 時間管理機能部
11c 演算機能部
11d 状態判断機能部
11e モード制御機能部
11f 起動管理機能部
12a パネル入力機能部
12b データ入力機能部
13a パネル表示機能部
14a 印字機能部
15a 情報記憶機能部
Tb1 復帰時間テーブル
Tb2 優先度テーブル
Tb3 復帰範囲時間テーブル
G1 初期設定画面
G2 省電力設定画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0078】
【特許文献1】特開2009−294314号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定手段と、
前記復帰情報設定手段で設定された前記復帰情報を記憶する復帰情報記憶手段と、
前記復帰情報記憶手段の記憶する複数の前記復帰情報の前記機能動作を予め設定されている優先順位に基づいて順位付けして最も優先順位の高い機能動作の前記復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定手段と、
現在時間が前記復帰可能時間に到達すると、前記省電力モードから前記通常動作モードに復帰させる復帰制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像処理装置は、
前記復帰可能時間に到達して前記通常動作モードに復帰すると、該復帰可能時間に対応する前記機能動作を実行するとともに、該復帰可能時間よりも前の時間が復帰時間として設定されている該復帰時間に関連付けられている前記機能動作を実行する実行制御手段と、
前記実行制御手段によって実行の完了した前記機能動作の前記復帰情報を前記復帰情報記憶手段から削除する情報削除手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記復帰可能時間決定手段は、
前記復帰可能時間よりも所定の猶予時間以上前の時間が復帰時間である前記復帰情報が前記復帰情報記憶手段に記憶されていると、該復帰時間を復帰可能時間として決定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記実行制御手段は、
前記復帰可能時間よりも後の所定の許容時間範囲内が復帰時間である前記復帰情報が前記復帰情報記憶手段に記憶されていると、該復帰時間に関連付けられている前記機能動作を、該復帰可能時間に前記通常動作モードへ復帰したときに実行することを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定処理ステップと、
前記復帰情報設定処理ステップで設定された前記復帰情報を復帰情報記憶手段に記憶する復帰情報記憶処理ステップと、
前記復帰情報記憶手段の記憶する複数の前記復帰情報の前記機能動作を予め設定されている優先順位に基づいて順位付けして最も優先順位の高い機能動作の前記復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定処理ステップと、
現在時間が前記復帰可能時間に到達すると、前記省電力モードから前記通常動作モードに復帰させる復帰制御処理ステップと、
を実行させることを特徴とする省電力制御方法。
【請求項6】
コンピュータに、
任意の機能動作を指定して、主要各部への供給電力を削減または停止する省電力モードから通常の動作が可能な供給電力状態の通常動作モードへ復帰させる復帰時間を関連付けて復帰情報として設定する復帰情報設定処理と、
前記復帰情報設定処理で設定された前記復帰情報を復帰情報記憶手段に記憶する復帰情報記憶処理と、
前記復帰情報記憶手段の記憶する複数の前記復帰情報の前記機能動作を予め設定されている優先順位に基づいて順位付けして最も優先順位の高い機能動作の前記復帰時間を復帰可能時間として決定する復帰可能時間決定処理と、
現在時間が前記復帰可能時間に到達すると、前記省電力モードから前記通常動作モードに復帰させる復帰制御処理と、
を実行させることを特徴とする省電力制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−86422(P2013−86422A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230796(P2011−230796)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】