画像処理装置およびその制御方法
【課題】 製本の仕上がりを高精度に再現できるようにする。
【解決手段】 製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、製本時の3次元形状を保持する保持部と、前記設定に応じた3次元形状を読み込む読込部と、前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部とを有する。
【解決手段】 製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、製本時の3次元形状を保持する保持部と、前記設定に応じた3次元形状を読み込む読込部と、前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルバムなどの製本時の仕上がりをプルーフするソフトプルーフ技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ等による実印刷物の仕上がり具合をPCなどによりシミュレーションして表示する技術をソフトプルーフ技術と呼ぶ。通常は、実印刷物の反射光の色成分(以下、拡散成分)に対してカラーマッチング処理を行い、その色味を忠実に表示デバイス上に再現する。ソフトプルーフでは近年、コンピュータグラフィックス(以下、CG)を利用して、印刷物の拡散成分だけでなく、光沢成分(照明像の写り込み)もプルーフし、さらには、アルバム等の製本の仕上がりもシミュレーションする技術が広まりつつある。ユーザがソフトプルーフ技術を用いてアルバム等の製本の仕上がりを確認する場合、ユーザが希望する製本方法(ページ数や各ページの素材、綴じ方等)を容易に設定できる必要があり、また、設定された製本方法に応じたプルーフ処理を実施する必要がある。例えば、ユーザがページの素材を変更した場合、光沢感やページをめくった際の紙のたわみなどが確認できるプルーフ技術が必要となる。これまで、素材の硬さや厚みの変化による3次元形状の変化を、物理モデルに基づき正確にシミュレーションするアプリケーションが知られている。また、光沢等の反射特性を素材ごとに設定可能な手法も提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003―331318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、素材の硬さや厚みの変化による3次元形状の変化を、物理モデルに基づき正確にシミュレーションする手法においては、製本の綴じ方を設定させる機能を有していない。従って、ユーザが自ら、希望する綴じ方に沿う3次元形状を作成する必要があり、大きな手間であった。また、反射特性を素材ごとに設定可能な手法においては、製本のページ数や素材の硬さ等がプルーフ処理に反映されないため、ページをめくった際に形状が変化する挙動を正確に再現されないという課題があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたものであり、製本の仕上がりを高精度に再現できるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置によれば、製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、製本時の3次元形状を保持する保持部と、前記設定に応じた3次元形状を読み込む読込部と、前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、製本の仕上がりを高精度に再現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】画像処理装置のシステム構成を示すブロック図
【図2】画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図
【図3】製本の3次元形状の一例を示した図
【図4】実印刷物の各色の変角反射特性を示した図
【図5】画像処理装置1が実行する処理フローを示した図
【図6】仮想環境の一例を示した図
【図7】照明強度分布の一例を示した図
【図8】製本方法を設定するユーザインターフェースを示した図
【図9】素材を選択するユーザインターフェースを示した図
【図10】各製本方法と3次元形状データの対応を示した図
【図11】プルーフ画像を算出する処理フローを示した図
【図12】複数の照射光が、メディア表面で反射して視点方向に出射する様子を示した図と、各照射位置上に変角反射強度を対応させた図
【図13】視線ベクトルとその正反射ベクトルの関係を示した図
【図14】拡散LUTの一例を示した図
【図15】画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図
【図16】画像処理装置1が実行する処理フローを示した図
【図17】RGB値とインク量の対応を示した図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明による実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
<実施例1>
図1は、本発明の実施例における画像処理装置1の構成を示したものである。入力部101は、ユーザからの指示や、データを入力する装置で、キーボードやマウスなどのポインティングシステムを含む。表示部102は、GUIなどを表示する表示デバイスであり、CRTや液晶ディスプレイなどである。データ保存部103は、画像データ、プログラムを蓄積する装置で、通常はハードディスクが用いられる。CPU104は、上述した各構成の処理全てに関わる。ROM105とRAM106は、その処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU104に提供する。また、処理に必要な制御プログラムがデータ保存部103に格納されている場合や、ROM105に格納されている場合には、RAM106に読み込まれてから実行される。あるいは通信部107を経由して装置がプログラムを受信する場合には、データ保存部103に記録した後にRAM106に読み込まれるか、又は、通信部107からRAM106に直接読み込まれて実行される。通信部107は、機器間の通信を行うためのI/Fである。これは例えば、公知のEthernetやUSB、IEEE、Bluetoothなどの通信方式である。
【0010】
<画像処理装置1の処理>
図2は、画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図である。本実施例ではまず、仮想環境生成部202において、照明強度分布保持部201に保持されている照明強度分布を用いて仮想環境を作成する。本処理の詳細は、ステップS1001にて説明する。
【0011】
次に、製本方法設定部203において、ユーザが設定した製本方法を読み込む。本処理の詳細は、ステップS1002にて説明する。続いて3次元形状読込部205において、3次元形状保持部204から、製本方法設定部において設定された設定内容(ページ数や各ページの硬さ、厚み、綴じ方)に対応した3次元形状を読み込む。
【0012】
3次元形状とは、図3(a)に示すように、格子点からなる立体形状を示すデータのことを指し、CG分野においてはメッシュなどと呼ばれることが多い。このような3次元形状は、その作成者が図中に示す格子点を3次元空間に配置し、格子点間をスプライン補間等の方法を用いて滑らかに補間して作成する。
【0013】
図3(b)は、図3(a)と異なる綴じ方に対応した3次元形状を示しており、図3(a)(b)に示すような3次元形状は、ページ数や、素材、綴じ方など製本方法の違いの全てに対してあらかじめ準備されている。本処理の詳細は、ステップS1003にて説明する。続いて変角反射特性読込部207において、変角反射特性保持部206から、製本方法設定部において設定された素材に対応する変角反射特性を読み込む。
【0014】
変角反射特性とは、図4(a)に示すように、実印刷物の各RGB値について、光をある角度から照射した際の各出射角度についての反射光強度のことを指す。なお、図中の出射角度は、正反射角度を0度としている。
【0015】
変角反射特性は、例えば図4(b)に示すように、実照明301によりある一定方向(例えば入射光角度45度)から実印刷物302に光を照射し、測定器303を用いて各出射角の反射光強度を測定するなどして得る。
【0016】
次に、プルーフ画像算出部208において、前記3次元形状、及び、変角反射特性に応じたプルーフ画像を作成する。本処理の詳細は、ステップS1005にて説明する。最後に表示画像生成部209において、ディスプレイ表示用のRGB値に変換する。以下、各ステップの処理を説明する。
【0017】
図5は、画像処理装置1が実行する処理のフローチャートである。ステップS1001では、仮想的に印刷物を観察する環境を作成する。
【0018】
まず、図6に示すような壁や天井、床などの3Dオブジェクトを設定して仮想空間401を作成する。次に、仮想印刷物を観察する仮想照明402、仮想印刷物403を仮想空間の中央近辺に設定し、最後に仮想視点404を設定する。本実施例では、仮想照明402に、図7に示すような、照明強度分布保持部201が保持する照明強度分布を設定する。
【0019】
ステップS1002では、図8に示すような製本方法を設定可能なインターフェースを介して製本方法の設定を行う。このインターフェースは、製本時のページ数、各ページの画像データ、素材、メディアの硬さ、厚さ、及び、綴じ方を設定可能なものである。ユーザは、「ページ数」項目501について、製本時のページ数を表紙や裏表紙も含めた枚数を入力する。「画像データ」項目502については、ユーザがあらかじめ準備した各ページの画像データのファイル名を設定する。
【0020】
「素材」項目503については、各ページの素材を、図9に示すようなプルダウンメニューから選択する。「硬さ・厚み」項目504については、スライダを用いて硬さや厚みを選択する。「綴じ方」項目505については、提示されている綴じ方の中から選択する。全ての項目について設定完了後、完了ボタンを押下する。
【0021】
ステップS1003では、ステップS1002において設定された素材や硬さ、厚み、綴じ方に応じてあらかじめ準備された1ページ分の3次元形状を読み込む。図10は、素材、硬さ、厚み、綴じ方と、対応する1ページ分の3次元形状のデータを示したもので、各項目に応じて、3次元形状を構成する格子点数とその座標が格納されている。
【0022】
ステップS1004では、製本方法設定により設定された各ページの変角反射特性を読み込む。ステップS1005では、前記読み込んだ3次元形状、及び、変角反射特性を用いて表示部102に表示させるプルーフ画像のXYZ値を算出する。本ステップS1005の詳細については後述する。ステップS1006では、前記プルーフ画像を、例えば、下式3に示すXYZ値からsRGB値への変換式等を利用して、ディスプレイ表示用の信号値に変換する。
【0023】
【数1】
【0024】
<ステップS1006において実行される処理の詳細>
以下ではステップS1006におけるプルーフ画像算出処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。本ステップでは、ステップS2001では、前記正反射近傍領域の変角反射特性(Θ)を、前記照明強度分布上の位置と対応させた2次元ローパスフィルタを算出する。
【0025】
図12は、変角反射特性の出射角度Θと照明強度分布上の位置(a,b)と関係を示したものである。図12(a)の照明A、B(点線部、実線部)はそれぞれ、仮想環境の天井面上の座標(a1,b1)、(a2,b2)に位置しており、メディア表面に角度α、βで入射している。天井面上の座標(a,b)は、仮想環境で定義される仮想上の距離であり、例えばピクセルを単位とするものである。図12(b)は、変角反射特性の出射角度Θと照明強度分布上の位置(a,b)と関係を示したものである。
本ステップではまず、変角反射特性(Θ)の正反射領域近傍の反射強度を、下式2に従って正規化した一次元LPF(Θ)を算出する。
【0026】
【数2】
【0027】
次に、仮想環境における照明と印刷物間の距離Pを取得し、下式3にしたがって、出射角度Θを照明強度分布上の距離Disに変換した一次元LPF(Dis)を算出する。本計算により、図12(b)に示すように、照明A、Bから照射された光が視点方向に出射する強度(図中点線丸部、実線丸部)が照明強度分布上に対応付けられる。
【0028】
【数3】
【0029】
最後に、一次元LPF (Dis)を、下式4にしたがって、2次元ローパスフィルタLPF(a、b)に変換する。
【0030】
【数4】
【0031】
ステップS2002では、プルーフ対象画素のRGB値、位置、及び、素材を取得する。
【0032】
ステップS2003では、ユーザ操作に応じて仮想印刷物403の位置を取得し、下式5に従って、仮想環境における視線ベクトル(仮想視点から対象画素へのベクトル)の正反射ベクトルを算出する。図13に、仮想環境での視線ベクトルとその正反射ベクトルの関係を示す。ベクトルNは仮想印刷物表面の法線方向を示すベクトルであり、ユーザが入力部101により指定した仮想印刷物403から取得する。また、ベクトルEは視線ベクトル、ベクトルRは視線ベクトルEの正反射方向を示すベクトルであり、(N・E)はベクトルNとEの内積を表す。
【0033】
【数5】
【0034】
ステップS2004では、まず、正反射ベクトルRが参照する仮想照明402上の位置座標(i、j)を取得する。次に、下式6に従って、前記位置座標(i、j)における仮想照明402の照明強度LUM(i、j)と前記対象画素の素材に対応したローパスフィルタLPFとの畳み込み演算を行い、写り込み強度SpecularStrengthを算出する。
【0035】
【数6】
【0036】
ステップS2005では、前記プルーフ対象画素のRGB値に対応した拡散成分のXYZ値XYZdiffを拡散LUTから、光沢成分のXYZ値XYZspecを光沢LUTから取得する。それぞれのLUTは、図12に示すように、実印刷物の各RGB値について拡散成分、及び、光沢成分のXYZ値を測定した3次元ルックアップテーブル(LUT)である。拡散LUTに存在しないRGB値に対しては、四面体補間等の補間演算により算出する。ステップS2006では、前記拡散成分のXYZ値XYZdiff、光沢成分のXYZ値XYZspec、及び、写り込み強度SpecularStrengthを用いて、下式7に従ってプルーフ色XYZoutを算出する。
【0037】
【数7】
【0038】
ステップS2007では、全画素Nについて処理が終了したか判定を行う。n≠NであればステップS2002に戻り、n=Nであれば処理を終了する。ステップS2008では、プルーフ対象画素nを更新し、対応するRGB値、位置、素材を更新する。
【0039】
なお、上記実施例では、図8に示すインターフェースを用いてユーザが製本方法を設定するとしたが、このようなインターフェースを用いる方法に限定するものではない。例えば、製本方法が記述されたデータファイルを読み込む方法でも良い。
【0040】
上記実施例では、変角反射特性を出射角度−45度〜45度におけるXYZ値で示しているが、変角反射特性を測定したものであれば、これに限るものではない。例えば、出射角度−90度〜90度において測定したLab値などを用いても良い。
【0041】
上記実施例では、照明強度分布を実環境における照明の発光強度の2次元分布を測定したものとしたが、照明の発光強度を示すデータであれば、これに限るものではない。例えば、測定したものではなく、あらかじめCG内部に保持されている照明強度分布を用いても良い。
【0042】
上記実施例では、式2に従って写り込み強度を算出するものとしたが、照明強度分布と変角反射特性に基づくローパスフィルタを用いて算出するものであれば、これに限るものではない。
【0043】
上記実施例では、式6に従ってプルーフ色を算出するものとしたが、個別に測定、又は、計算した拡散成分と光沢成分を用いて算出するものであれば、これに限るものではない。
【0044】
上記実施例では、式5に従ってプルーフ色のXYZ値からディスプレイ表示用のRGB値へ変換するものとしたが、これに限るものではない。例えば、公知であるAdobeRGBへの変換式等を用いても良い。
【0045】
<実施例2>
本発明による実施例2として、ユーザに設定された製本方法に応じて3次元形状を算出し、算出された3次元形状を用いてプルーフ処理について説明する。本実施例における画像処理装置の構成は、実施例1と同様のため、説明を省略する。
【0046】
<画像処理装置1が実行する処理>
図15は、画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図であり、図16は、画像処理装置1が実行する処理のフローチャートである。
【0047】
以下では、実施例1から処理が変更となる3次元形状算出部503が実行するステップS3003(3次元形状算出処理)のみの説明する。その他の処理は実施例1と同様のため、説明を省略する。
【0048】
ステップS3003では、まず、製本方法設定部で設定された各ページの画像データに対し、各画素のRGB値に対して印刷に必要なインク重量を算出する。図17は各RGB値に対するインク打ち込み量を示しており、RGB値の全てに対して用意されている。このインク打ち込み量を画像データのRGB値全てに対して和をとることで、画像データのインク総重量を算出する。次に、設定された各ページの素材の重さにインク総重量を足し、得られた重さを用いて、物理モデルを用いて3次元形状を算出する。各ページの素材の重さは、図10に示すようにあらかじめ準備されている。物理モデルはこれまで種々提案されており、例えば、有限要素法などを用いるが、本発明の主眼ではないので、説明を省略する。有限要素法の詳細は、例えば、特開2004―054863号に記されている。
【0049】
上記実施例では、ユーザにより設定された画像データに基づき、その印刷に必要なインク量を各ページの重さに足して3次元形状を算出するとしたが、その他、ページの厚みなど他の製本方法設定項目を反映させて3次元形状を算出しても良い。
【0050】
<変形例>
なお、上述した各実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上記実施形態の各工程や機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワークや記憶媒体を介してシステムに供給し、そのシステムのコンピュータ(またはCPU等)が上記プログラムを読み込んで実行する処理である。上記コンピュータプログラムや、それを記憶したコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇に含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルバムなどの製本時の仕上がりをプルーフするソフトプルーフ技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ等による実印刷物の仕上がり具合をPCなどによりシミュレーションして表示する技術をソフトプルーフ技術と呼ぶ。通常は、実印刷物の反射光の色成分(以下、拡散成分)に対してカラーマッチング処理を行い、その色味を忠実に表示デバイス上に再現する。ソフトプルーフでは近年、コンピュータグラフィックス(以下、CG)を利用して、印刷物の拡散成分だけでなく、光沢成分(照明像の写り込み)もプルーフし、さらには、アルバム等の製本の仕上がりもシミュレーションする技術が広まりつつある。ユーザがソフトプルーフ技術を用いてアルバム等の製本の仕上がりを確認する場合、ユーザが希望する製本方法(ページ数や各ページの素材、綴じ方等)を容易に設定できる必要があり、また、設定された製本方法に応じたプルーフ処理を実施する必要がある。例えば、ユーザがページの素材を変更した場合、光沢感やページをめくった際の紙のたわみなどが確認できるプルーフ技術が必要となる。これまで、素材の硬さや厚みの変化による3次元形状の変化を、物理モデルに基づき正確にシミュレーションするアプリケーションが知られている。また、光沢等の反射特性を素材ごとに設定可能な手法も提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003―331318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、素材の硬さや厚みの変化による3次元形状の変化を、物理モデルに基づき正確にシミュレーションする手法においては、製本の綴じ方を設定させる機能を有していない。従って、ユーザが自ら、希望する綴じ方に沿う3次元形状を作成する必要があり、大きな手間であった。また、反射特性を素材ごとに設定可能な手法においては、製本のページ数や素材の硬さ等がプルーフ処理に反映されないため、ページをめくった際に形状が変化する挙動を正確に再現されないという課題があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたものであり、製本の仕上がりを高精度に再現できるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置によれば、製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、製本時の3次元形状を保持する保持部と、前記設定に応じた3次元形状を読み込む読込部と、前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、製本の仕上がりを高精度に再現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】画像処理装置のシステム構成を示すブロック図
【図2】画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図
【図3】製本の3次元形状の一例を示した図
【図4】実印刷物の各色の変角反射特性を示した図
【図5】画像処理装置1が実行する処理フローを示した図
【図6】仮想環境の一例を示した図
【図7】照明強度分布の一例を示した図
【図8】製本方法を設定するユーザインターフェースを示した図
【図9】素材を選択するユーザインターフェースを示した図
【図10】各製本方法と3次元形状データの対応を示した図
【図11】プルーフ画像を算出する処理フローを示した図
【図12】複数の照射光が、メディア表面で反射して視点方向に出射する様子を示した図と、各照射位置上に変角反射強度を対応させた図
【図13】視線ベクトルとその正反射ベクトルの関係を示した図
【図14】拡散LUTの一例を示した図
【図15】画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図
【図16】画像処理装置1が実行する処理フローを示した図
【図17】RGB値とインク量の対応を示した図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明による実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
<実施例1>
図1は、本発明の実施例における画像処理装置1の構成を示したものである。入力部101は、ユーザからの指示や、データを入力する装置で、キーボードやマウスなどのポインティングシステムを含む。表示部102は、GUIなどを表示する表示デバイスであり、CRTや液晶ディスプレイなどである。データ保存部103は、画像データ、プログラムを蓄積する装置で、通常はハードディスクが用いられる。CPU104は、上述した各構成の処理全てに関わる。ROM105とRAM106は、その処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをCPU104に提供する。また、処理に必要な制御プログラムがデータ保存部103に格納されている場合や、ROM105に格納されている場合には、RAM106に読み込まれてから実行される。あるいは通信部107を経由して装置がプログラムを受信する場合には、データ保存部103に記録した後にRAM106に読み込まれるか、又は、通信部107からRAM106に直接読み込まれて実行される。通信部107は、機器間の通信を行うためのI/Fである。これは例えば、公知のEthernetやUSB、IEEE、Bluetoothなどの通信方式である。
【0010】
<画像処理装置1の処理>
図2は、画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図である。本実施例ではまず、仮想環境生成部202において、照明強度分布保持部201に保持されている照明強度分布を用いて仮想環境を作成する。本処理の詳細は、ステップS1001にて説明する。
【0011】
次に、製本方法設定部203において、ユーザが設定した製本方法を読み込む。本処理の詳細は、ステップS1002にて説明する。続いて3次元形状読込部205において、3次元形状保持部204から、製本方法設定部において設定された設定内容(ページ数や各ページの硬さ、厚み、綴じ方)に対応した3次元形状を読み込む。
【0012】
3次元形状とは、図3(a)に示すように、格子点からなる立体形状を示すデータのことを指し、CG分野においてはメッシュなどと呼ばれることが多い。このような3次元形状は、その作成者が図中に示す格子点を3次元空間に配置し、格子点間をスプライン補間等の方法を用いて滑らかに補間して作成する。
【0013】
図3(b)は、図3(a)と異なる綴じ方に対応した3次元形状を示しており、図3(a)(b)に示すような3次元形状は、ページ数や、素材、綴じ方など製本方法の違いの全てに対してあらかじめ準備されている。本処理の詳細は、ステップS1003にて説明する。続いて変角反射特性読込部207において、変角反射特性保持部206から、製本方法設定部において設定された素材に対応する変角反射特性を読み込む。
【0014】
変角反射特性とは、図4(a)に示すように、実印刷物の各RGB値について、光をある角度から照射した際の各出射角度についての反射光強度のことを指す。なお、図中の出射角度は、正反射角度を0度としている。
【0015】
変角反射特性は、例えば図4(b)に示すように、実照明301によりある一定方向(例えば入射光角度45度)から実印刷物302に光を照射し、測定器303を用いて各出射角の反射光強度を測定するなどして得る。
【0016】
次に、プルーフ画像算出部208において、前記3次元形状、及び、変角反射特性に応じたプルーフ画像を作成する。本処理の詳細は、ステップS1005にて説明する。最後に表示画像生成部209において、ディスプレイ表示用のRGB値に変換する。以下、各ステップの処理を説明する。
【0017】
図5は、画像処理装置1が実行する処理のフローチャートである。ステップS1001では、仮想的に印刷物を観察する環境を作成する。
【0018】
まず、図6に示すような壁や天井、床などの3Dオブジェクトを設定して仮想空間401を作成する。次に、仮想印刷物を観察する仮想照明402、仮想印刷物403を仮想空間の中央近辺に設定し、最後に仮想視点404を設定する。本実施例では、仮想照明402に、図7に示すような、照明強度分布保持部201が保持する照明強度分布を設定する。
【0019】
ステップS1002では、図8に示すような製本方法を設定可能なインターフェースを介して製本方法の設定を行う。このインターフェースは、製本時のページ数、各ページの画像データ、素材、メディアの硬さ、厚さ、及び、綴じ方を設定可能なものである。ユーザは、「ページ数」項目501について、製本時のページ数を表紙や裏表紙も含めた枚数を入力する。「画像データ」項目502については、ユーザがあらかじめ準備した各ページの画像データのファイル名を設定する。
【0020】
「素材」項目503については、各ページの素材を、図9に示すようなプルダウンメニューから選択する。「硬さ・厚み」項目504については、スライダを用いて硬さや厚みを選択する。「綴じ方」項目505については、提示されている綴じ方の中から選択する。全ての項目について設定完了後、完了ボタンを押下する。
【0021】
ステップS1003では、ステップS1002において設定された素材や硬さ、厚み、綴じ方に応じてあらかじめ準備された1ページ分の3次元形状を読み込む。図10は、素材、硬さ、厚み、綴じ方と、対応する1ページ分の3次元形状のデータを示したもので、各項目に応じて、3次元形状を構成する格子点数とその座標が格納されている。
【0022】
ステップS1004では、製本方法設定により設定された各ページの変角反射特性を読み込む。ステップS1005では、前記読み込んだ3次元形状、及び、変角反射特性を用いて表示部102に表示させるプルーフ画像のXYZ値を算出する。本ステップS1005の詳細については後述する。ステップS1006では、前記プルーフ画像を、例えば、下式3に示すXYZ値からsRGB値への変換式等を利用して、ディスプレイ表示用の信号値に変換する。
【0023】
【数1】
【0024】
<ステップS1006において実行される処理の詳細>
以下ではステップS1006におけるプルーフ画像算出処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。本ステップでは、ステップS2001では、前記正反射近傍領域の変角反射特性(Θ)を、前記照明強度分布上の位置と対応させた2次元ローパスフィルタを算出する。
【0025】
図12は、変角反射特性の出射角度Θと照明強度分布上の位置(a,b)と関係を示したものである。図12(a)の照明A、B(点線部、実線部)はそれぞれ、仮想環境の天井面上の座標(a1,b1)、(a2,b2)に位置しており、メディア表面に角度α、βで入射している。天井面上の座標(a,b)は、仮想環境で定義される仮想上の距離であり、例えばピクセルを単位とするものである。図12(b)は、変角反射特性の出射角度Θと照明強度分布上の位置(a,b)と関係を示したものである。
本ステップではまず、変角反射特性(Θ)の正反射領域近傍の反射強度を、下式2に従って正規化した一次元LPF(Θ)を算出する。
【0026】
【数2】
【0027】
次に、仮想環境における照明と印刷物間の距離Pを取得し、下式3にしたがって、出射角度Θを照明強度分布上の距離Disに変換した一次元LPF(Dis)を算出する。本計算により、図12(b)に示すように、照明A、Bから照射された光が視点方向に出射する強度(図中点線丸部、実線丸部)が照明強度分布上に対応付けられる。
【0028】
【数3】
【0029】
最後に、一次元LPF (Dis)を、下式4にしたがって、2次元ローパスフィルタLPF(a、b)に変換する。
【0030】
【数4】
【0031】
ステップS2002では、プルーフ対象画素のRGB値、位置、及び、素材を取得する。
【0032】
ステップS2003では、ユーザ操作に応じて仮想印刷物403の位置を取得し、下式5に従って、仮想環境における視線ベクトル(仮想視点から対象画素へのベクトル)の正反射ベクトルを算出する。図13に、仮想環境での視線ベクトルとその正反射ベクトルの関係を示す。ベクトルNは仮想印刷物表面の法線方向を示すベクトルであり、ユーザが入力部101により指定した仮想印刷物403から取得する。また、ベクトルEは視線ベクトル、ベクトルRは視線ベクトルEの正反射方向を示すベクトルであり、(N・E)はベクトルNとEの内積を表す。
【0033】
【数5】
【0034】
ステップS2004では、まず、正反射ベクトルRが参照する仮想照明402上の位置座標(i、j)を取得する。次に、下式6に従って、前記位置座標(i、j)における仮想照明402の照明強度LUM(i、j)と前記対象画素の素材に対応したローパスフィルタLPFとの畳み込み演算を行い、写り込み強度SpecularStrengthを算出する。
【0035】
【数6】
【0036】
ステップS2005では、前記プルーフ対象画素のRGB値に対応した拡散成分のXYZ値XYZdiffを拡散LUTから、光沢成分のXYZ値XYZspecを光沢LUTから取得する。それぞれのLUTは、図12に示すように、実印刷物の各RGB値について拡散成分、及び、光沢成分のXYZ値を測定した3次元ルックアップテーブル(LUT)である。拡散LUTに存在しないRGB値に対しては、四面体補間等の補間演算により算出する。ステップS2006では、前記拡散成分のXYZ値XYZdiff、光沢成分のXYZ値XYZspec、及び、写り込み強度SpecularStrengthを用いて、下式7に従ってプルーフ色XYZoutを算出する。
【0037】
【数7】
【0038】
ステップS2007では、全画素Nについて処理が終了したか判定を行う。n≠NであればステップS2002に戻り、n=Nであれば処理を終了する。ステップS2008では、プルーフ対象画素nを更新し、対応するRGB値、位置、素材を更新する。
【0039】
なお、上記実施例では、図8に示すインターフェースを用いてユーザが製本方法を設定するとしたが、このようなインターフェースを用いる方法に限定するものではない。例えば、製本方法が記述されたデータファイルを読み込む方法でも良い。
【0040】
上記実施例では、変角反射特性を出射角度−45度〜45度におけるXYZ値で示しているが、変角反射特性を測定したものであれば、これに限るものではない。例えば、出射角度−90度〜90度において測定したLab値などを用いても良い。
【0041】
上記実施例では、照明強度分布を実環境における照明の発光強度の2次元分布を測定したものとしたが、照明の発光強度を示すデータであれば、これに限るものではない。例えば、測定したものではなく、あらかじめCG内部に保持されている照明強度分布を用いても良い。
【0042】
上記実施例では、式2に従って写り込み強度を算出するものとしたが、照明強度分布と変角反射特性に基づくローパスフィルタを用いて算出するものであれば、これに限るものではない。
【0043】
上記実施例では、式6に従ってプルーフ色を算出するものとしたが、個別に測定、又は、計算した拡散成分と光沢成分を用いて算出するものであれば、これに限るものではない。
【0044】
上記実施例では、式5に従ってプルーフ色のXYZ値からディスプレイ表示用のRGB値へ変換するものとしたが、これに限るものではない。例えば、公知であるAdobeRGBへの変換式等を用いても良い。
【0045】
<実施例2>
本発明による実施例2として、ユーザに設定された製本方法に応じて3次元形状を算出し、算出された3次元形状を用いてプルーフ処理について説明する。本実施例における画像処理装置の構成は、実施例1と同様のため、説明を省略する。
【0046】
<画像処理装置1が実行する処理>
図15は、画像処理装置1を構成する各処理部とデータの関係を示すブロック図であり、図16は、画像処理装置1が実行する処理のフローチャートである。
【0047】
以下では、実施例1から処理が変更となる3次元形状算出部503が実行するステップS3003(3次元形状算出処理)のみの説明する。その他の処理は実施例1と同様のため、説明を省略する。
【0048】
ステップS3003では、まず、製本方法設定部で設定された各ページの画像データに対し、各画素のRGB値に対して印刷に必要なインク重量を算出する。図17は各RGB値に対するインク打ち込み量を示しており、RGB値の全てに対して用意されている。このインク打ち込み量を画像データのRGB値全てに対して和をとることで、画像データのインク総重量を算出する。次に、設定された各ページの素材の重さにインク総重量を足し、得られた重さを用いて、物理モデルを用いて3次元形状を算出する。各ページの素材の重さは、図10に示すようにあらかじめ準備されている。物理モデルはこれまで種々提案されており、例えば、有限要素法などを用いるが、本発明の主眼ではないので、説明を省略する。有限要素法の詳細は、例えば、特開2004―054863号に記されている。
【0049】
上記実施例では、ユーザにより設定された画像データに基づき、その印刷に必要なインク量を各ページの重さに足して3次元形状を算出するとしたが、その他、ページの厚みなど他の製本方法設定項目を反映させて3次元形状を算出しても良い。
【0050】
<変形例>
なお、上述した各実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上記実施形態の各工程や機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワークや記憶媒体を介してシステムに供給し、そのシステムのコンピュータ(またはCPU等)が上記プログラムを読み込んで実行する処理である。上記コンピュータプログラムや、それを記憶したコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇に含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、
製本時の3次元形状を保持する保持部と、
前記設定に応じた3次元形状を読み込む読込部と、
前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、
前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、
製本時の3次元形状を算出し、該3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、
前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、製本時のページ数、画像データ、紙の硬さ、綴じ方、の少なくともいずれかを設定することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変角反射特性とは、照射された光が各出射角度に対してどのような強度で反射するかを示す特性、又は光沢成分の幅を示す値の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1に記載の画像処理装置として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項7】
コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項2に記載の画像処理装置として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
画像処理装置の制御方法であって、
設定部により、製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する工程と、
保持部により、製本時の3次元形状を保持する工程と、
読込部により、前記設定に応じた3次元形状を読み込む工程と、
算出部によって、前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する工程と、
表示部によって、前記算出されたプルーフ画像を表示させる工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
画像処理装置の制御方法であって、
設定部によって、製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する工程と、
算出部によって、製本時の3次元形状を算出し、該3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する工程と、
表示部によって、前記算出されたプルーフ画像を表示させる工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項1】
製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、
製本時の3次元形状を保持する保持部と、
前記設定に応じた3次元形状を読み込む読込部と、
前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、
前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する設定部と、
製本時の3次元形状を算出し、該3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する算出部と、
前記算出されたプルーフ画像を表示する表示部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、製本時のページ数、画像データ、紙の硬さ、綴じ方、の少なくともいずれかを設定することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変角反射特性とは、照射された光が各出射角度に対してどのような強度で反射するかを示す特性、又は光沢成分の幅を示す値の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1に記載の画像処理装置として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項7】
コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項2に記載の画像処理装置として機能させるコンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のコンピュータプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
画像処理装置の制御方法であって、
設定部により、製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する工程と、
保持部により、製本時の3次元形状を保持する工程と、
読込部により、前記設定に応じた3次元形状を読み込む工程と、
算出部によって、前記3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する工程と、
表示部によって、前記算出されたプルーフ画像を表示させる工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
画像処理装置の制御方法であって、
設定部によって、製本を観察する仮想的な環境と製本方法を設定する工程と、
算出部によって、製本時の3次元形状を算出し、該3次元形状を用いてプルーフ画像を算出する工程と、
表示部によって、前記算出されたプルーフ画像を表示させる工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−69050(P2013−69050A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206109(P2011−206109)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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