説明

画像処理装置およびその制御方法

【目的】 VTRやテレビモニタをファクシミリ装置で送受信する画像の表示や保存に利用する。
【構成】 受信した1ページの画情報から一定量の画情報を間引いて取り出して、複数フレームの映像信号に変換し、その映像信号をテレビモニタで表示したりVTRで保存したりする。
【効果】 テレビモニタには、1ページの画像を部分的に少しずつ表示するので、解像度の低い通常のテレビモニタで、ファクシミリ装置の画像を表示確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ通信により送受信する画情報をテレビモニタにより表示したり、VTR(ビデオテープレコーダ)により保存したりするための画情報処理装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRやファクシミリ装置など、画像を扱う装置が広く普及している。
【0003】VTRの場合、画像を一旦ビデオテープに記録しても、その記録画像が不必要になった場合には、別の画像を記録しなおすことにより、同じビデオテープを何回でも使用することができるので、テープを無駄に消費することがない。
【0004】一方、ファクシミリ装置の場合、受信画像を見るためには、必ず記録紙に記録しなればなならない。ところが、例えば、宣伝広告やいたずら文書のように、受信画像が不必要であった場合には、記録紙が無駄になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ファクシミリ装置が受信した画像を、VTRで記録したりテレビモニタにより表示したりすることが考えられる。ところが、VTRの1画面は、ファクシミリ装置で送受信する1ページの画像を表示できるほどの解像度を有していない。このため、従来は、VTRやテレビモニタは、ファクシミリ装置の画像表示には利用されてないかった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決し、VTRやテレビモニタをファクシミリ装置の画像表示や保存に利用することができる画像処理装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために、本願の1つの発明は、ファクシミリ通信により送受信する画情報を一旦格納し、格納された画情報の1ページから一定量ずつ画情報を読み出して、NTSC方式の偶数ラインと奇数ラインの各フィールドの映像信号に変換し、その映像信号でテレビモニタにより画像表示するようにしている。
【0008】また、もう1つの発明では、上記映像信号をVTRでビデオテープに記録すると共に、そのVTRで再生される映像信号を順次一定量の画情報に変換して、1ページの画情報を復元するようにしている。
【0009】さらに、もう1つの発明では、1ページの画情報を順次読み出す場合には、垂直方向には一定ライン数の規定幅で読み出すと共に、水平方向には一定画素数おきに1画素分ずつ1ページの全幅にわたって読み出して一定量の画情報を得ると共に、その読み出し動作を水平方向に1画素ずつずらせながら規定回数繰り返して、上記規定幅全体の画情報を読み出す一方、その規定幅の読み出し動作を、読み出し位置を下方にずらせながら繰り返すと共に、その繰り返しの際には、直前に読み出した上記規定幅下部の一定幅を重複して読み出すようにしてる。
【0010】
【作用】上記1つの発明によれば、テレビモニタには、1ページの画像を部分的に少しずつ表示するので、解像度の低い通常のテレビモニタで、ファクシミリ装置の画像を表示確認することができる。
【0011】また、もう1つの発明によれば、ファクシミリ装置の画像をビデオテープに録画したり、ビデオテープから再生した画像を表示したり、他のファクシミリ装置に送信したりすることができる。
【0012】さらに、もう1つの発明によれば、常に1ページの全幅から間引かれた画情報により各フレームの映像信号が生成されると共に、上記規定幅下部の一定幅を重複して読み出して映像信号を生成するので、常に1ページの横幅全体が表示されると共に、1ページの画像が上から下に流れるように表示されるため、オペレータは、画像の確認が容易になる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係る画像処理装置のブロック構成図を示したものである。図において、画像読取部1は、原稿画像を読み取るものである。網制御部2は、電話回線に接続され、発着信の際に所定の回線制御を行なうものである。モデム3は、既知のファクシミリの伝送制御手順で画情報の送受信を実行するものである。符号化復号化部4は、送信する画情報を符号化によりデータ圧縮する一方、受信する符号化データを元の画情報に復元するものである。操作表示部5は、装置が動作状態などを表示する一方、オペレータが各種操作を行なうものである。
【0015】ページメモリ6は、画情報をページ単位で格納するものである。フレームメモリ7は、画情報をテレビモニタに表示する1フレーム単位で格納するものである。読出制御部8は、フレームメモリ7の画情報を所定タイミングに従って順次読み出すものである。システム制御部9は、上記各部を監視・制御するマイクロコンピュータである。
【0016】2値/NTSC信号変換部10は、2値のデジタル情報である画情報を、NTSC(National Television System Committe)方式の映像信号に変換するものである。NTSC/2値信号変換部11は、NTSC方式の映像信号を上記画情報に逆変換するものである。
【0017】VTR12は、ビデオテープに画像を記録する既知装置である。切換器13は、表示する映像信号を選択するもので、テレビモニタ14は、選択された映像信号により画像表示するものである。なお、VTR12およびテレビモニタ14は、共にNTSC方式のものである。
【0018】以上の構成で、本実施例の画像処理装置は、通常のファクシミリ装置と同様に、原稿画像の送受信機能を備えている。
【0019】この画像処理装置は、画像受信する場合、電話回線からの着信に応答して、既知のファクシミリの伝送制御手順を実行して画情報を受信する。受信した画情報は、復号化した後、ページメモリ6に格納する。
【0020】この画像処理装置は、受信した画情報をテレビモニタ14で表示したり、VTR12でビデオテープに記録したりする機能を有している。
【0021】画像表示する場合には、オペレータは、切換器13を2値/NTSC信号変換部10側に切り換えて、操作表示部5で所定の画像表示操作を行なう。これにより、ページメモリ6に格納された画情報が順次フレームメモリ7に転送される。
【0022】いま、例えば、A4サイズの原稿画像を受信し、ページメモリ6に、図2に示すように、縦1145画素,横1728画素の1ページの画情報が格納されているものとする。なお、同図各画素位置の左側の数字は水平方向の画素位置、右側の数字は垂直方向つまりライン位置を示している。
【0023】1回目の転送では、図3(a)に示すように、ページメモリ6内の1ページの画情報を、垂直方向には、第0ラインから第398ラインまで1ラインおきに200ライン分取り出すと共に、水平方向には、7画素おきに216画素分取り出してフレームメモリ7に格納する。
【0024】読出制御部8は、フレームメモリ7に格納された画情報を一定のタイミングで1画素ずつ順次読み出す。2値/NTSC信号変換部10は、読み出された画情報をNTSC方式の映像信号に変換して出力する。
【0025】NTSC方式の映像信号では、図4(a)に示すように、水平同期信号Hの間に画像の濃淡を示す濃淡信号部Pが配置されている。本実施例では、この濃淡信号部Pの区間に256画素分のデータをセットしている。この内、先頭部の30画素には白レベルのデータ、次の1画素には黒レベルのデータをそれぞれ固定的にセットしている。そして、その後の216画素にフレームメモリ7に格納された1ライン分の画情報をセットしている。さらにその後の9画素には、この映像信号の生成方法を示す識別情報をセットしている。
【0026】2値/NTSC信号変換部10は、このような映像信号を出力する。本実施例では、通常のVTRの信号方式と同様に、飛越し走査方式を採用しており、この映像信号は、1フレーム目の偶数ラインのフィールド#1(E)となる。出力された映像信号は、切換器13を介してテレビモニタ14に入力される。テレビモニタ14は、この映像信号により画像表示する。
【0027】ページメモリ6からフレームメモリ7への2回目の転送では、図3(b)に示すように、ライン位置を下方に1ラインずらせて、第1ラインから第399ラインまで1ラインおきに200ライン分取り出すと共に、上記と同一位置の216画素分を取り出す。取り出した画情報は、上記と同様に、映像信号に変換して表示する。この映像信号は、1フレーム目の奇数ラインのフィールド#1(O)となる。
【0028】このようにして、偶数ラインと奇数ラインの各フィールドの映像が表示されて、1フレームの画像が完成する。この画像は、垂直方向には、受信画像の先頭の400ライン分であり、水平方向には、7画素ずつ間引かれてた全体幅の画像となる。
【0029】次に、3回目の転送では、図3(c)に示すように、垂直方向には同図(a)と同一ラインの200ライン分を取り出すと共に、水平方向には、それぞれ1画素分右にずれた216画素分を取り出す。この画情報は、2フレーム目の偶数ラインのフィールド#2(E)となる。また、4回目の転送では、同図(d)に示すように、ライン位置を1ラインずらせて、前記と同様に、画情報を読み出す。この画情報は、2フレーム目の奇数ラインのフィールド#1(O)となる。読み出した各画情報は、同様に表示する。
【0030】このようにして順次画情報を読み出して画像表示する。これにより、15回目には、同図(d)に示すように、8フレーム目の偶数ラインのフィールド#8(E)の画情報を読み出す。16回目のには、同図(e)に示すように、8フレーム目の奇数ラインのフィールド#8(O)の画情報を読み出す。
【0031】これにより、図5(a)に示すように、受信画像の1ページの上部400ラインの画情報の読み出しが終了する。この後、読み出しライン位置を下方に進めて400ラインの幅で同様に画情報を読み出す。この場合、同図(b)に示すように、直前に読み出した400ラインの内、下部の例えば50ラインという一定ライン幅を重複して読み出す。また、この400ラインの読み出しが終了し、下方の画情報を読み出す場合には、同様に一定ライン幅ずつ重複読み取りする。
【0032】このように、画情報は一定ライン幅ずつ重複して読み取られるので、テレビモニタ14では、1ページの画像が上部から下部へと順に流れるように表示されるようになる。
【0033】受信した画情報の1ページ全体の読み出しが終了すると、別ベージに対して同様に処理する。
【0034】一方、オペレータは、受信画像を保存する場合には、上記表示操作と共に、VTR12で所定の録画操作を行なう。これにより、2値/NTSC信号変換部10から出力される映像信号が、ビデオテープに記録される。
【0035】また、保存した画像を表示する場合には、オペレータは、切換器13をVTR12の映像信号出力側に切り換えて、VTR12の再生動作を起動する。これにより、テレビモニタ14で保存された受信画像が表示される。
【0036】一方、保存していた画像を他のファクシミリ装置に送信する場合、その画情報をページメモリ6に転送する。この場合、オペレータは、VTR12の再生動作の起動と共に、操作表示部5で映像信号の読取動作を起動する。
【0037】これにより、NTSC/2値信号変換部11は、VTR12で再生される映像信号を2値デジタル信号の画情報に変換する。変換された画情報は、フレームメモリ7に順次格納される。そして、1フレーム分の画情報が格納されるごとに、その画情報をページメモリ6に転送する。このようにして、ページメモリ6内に1ページ分の画情報が復元される。画情報が複数ページある場合には、各ページごとに上記動作を繰り返す。
【0038】ところで、NTSC/2値信号変換部11では、映像信号から画情報を読み取る場合、図6に示すようにしている。すなわち、映像信号を入力すると、水平同期信号を監視する(処理101のNのループ)。そして、水平同期信号を検知すると(処理101のY)、その直後の信号レベルを画信号の黒レベルBとして検出する(処理102)。
【0039】映像信号は、図4(a)で示したように、濃淡信号部Pの先頭部には、30画素分の白画素データがセットされ、次に1画素の黒画素データがセットされている。NTSC/2値信号変換部11は、その白画素データにより画信号の白レベルWを検出する(処理103)。そして、画信号を読み取るためのしきい値Tを、T=(B+W)/2として算出する(処理104)。
【0040】次いで、上記1画素分の黒画素データを検知することにより、1ラインの画情報の開始と判定する(処理105)。そして、216画素の1ラインの画情報と、9画素分の識別情報とを読み取る。このとき、各画素の黒白を上記しきい値Tにより判別する(処理106)。
【0041】ところで、前述したように、1ページの画像の400ラインの幅から、フレーム#1〜#8までの8フレーム分の映像信号が取り出される。上記識別情報には、図4(b)に示すように、映像信号のフレーム番号#nを3ビットでセットするようにしている。
【0042】また、1ページの画像から400ライン幅ずつ画情報を取り出す場合、前記の例では50ラインというように、一定ライン数だけ重複して取り出すようにしている。上記識別情報には、その重複ライン数を6ビットでセットするようにしている。
【0043】NTSC/2値信号変換部11は、読み取った上記識別情報を画情報と共にフレームメモリ7に転送する。そして、フレームメモリ7からページメモリ6に画情報を転送する際には、上記フレーム番号#nと重複ライン数とに基ずいてページメモリ6の格納位置を判定するようにしている。
【0044】このようにして、ビデオテープで保存されていた画像が、ページメモリ6に格納される。オペレータは、その格納された画像を他のファクシミリ装置に送信する場合には、所定のメモリ送信操作により送信する。
【0045】一方、本実施例では、画像受信した場合、図7(a)に示すように、受信画像Gの先頭部に、受信年月日を示す文字情報Dを挿入するようにしている。この場合、挿入する各文字は、同図(b)に示すように、通常の文字フォントに対して、横方向のドット数を、例えば8倍というように一定倍数だけ多くした横長の文字フォントを使用する。
【0046】前述したように、1ページの画像の400ラインの幅から、フレーム#1〜#8までの8フレーム分の映像信号が取り出される。この場合、水平方向に画素が間引かれることにより、各フレームの画像の横幅は、1/8に縮小されることになる。
【0047】文字情報Dには、上記のように横長の文字フォントを使用するので、文字幅が1/8に縮小されても、各フレーム#1〜#8の画像では、同図(c)に示すように、各文字が正しく表示される。
【0048】以上のように、本実施例では、ファクシミリ通信で受信した画情報を、一定量ずつNTSC方式の映像信号に変換して、テレビモニタ14で表示するようにしたので、解像度の低い通常のテレビモニタでも、オペレータは、ファクシミリ装置の画像を表示確認することができる。
【0049】また、VTR12で、受信画像をビデオテープに記録して保存し、その保存画像を任意に再生してテレビモニタ14で表示したり、再生される映像信号を画情報に逆変換して、他のファクシミリ装置に送信するようにしている。
【0050】また、映像信号に変換するために受信した画情報から一定量ずつ画情報を読み出す際には、1ページの垂直方向には一定ライン幅で読み出し、水平方向には一定画素数おきに1画素ずつ1ページの全幅にわたって読み出すので、テレビモニタ14では、常に1ページの横幅全体が表示される。また、一定ライン幅の画情報の読み出しが終わって、次の一定ライン幅の読み出しを実行する際には、直前に読み出した一定ライン幅下部の一定幅を重複して読み出すようにしたので、テレビモニタ14では、1ページの画像が上から下に順次流れるように表示される。このような表示方法により、オペレータは、画像確認が容易になる。
【0051】さらに、図4で説明したように、映像信号の水平走査区間に、フレーム番号や重複ライン数の情報をセットし、VTR12で再生される各フレームの映像信号から一定量の画情報を得た場合に、そのフレーム番号や重複ライン数の情報により、その画情報が1ページ内のどの位置に相当するかを判定するようにしたので、その判定を容易かつ確実に行なうことができる。ことができる。
【0052】さらには、図7で説明したように、受信した画情報に受信年月日の文字情報を挿入する際には、横幅の太い字体の文字フォントデータを用いるようにしたので、上記のように受信画像を複数フレームに分割表示しても、文字情報を容易に読み取ることができるようになる。
【0053】また、図4で説明したように、映像信号の濃淡信号部Pの区間には、画素データの前に、固定的に一定画像数分の白画素区間,1画素分の黒画素区間をそれぞれ形成し、白画素区間の信号レベルを利用して、画素データの白黒判定のしきい値を設定するようにしたので、適正なしきい値を容易に設定することができる。また、上記1画素分の黒画素を検知したとき、画情報の始まりと判定するようにしたので、画情報を読み取りタイミングの制御が容易になる。
【0054】なお、以上の実施例では、通常の解像度のA4サイズの画情報を処理する場合を例にとって説明したが、他の解像度や他のサイズの画情報を処理する場合には、その画情報の画素数に応じて、1ページの画情報から一定量ずつ画情報を順次取り出す際のライン幅やフレーム分割数を適宜設定すればよい。
【0055】また、図4では、白画素区間を30画素分,黒画素を1画素に設定したが、これらの画素数は任意に設定できる。また、画情報の画素数は、上記1ページの画素数とフレーム分割数との条件で変わることはいうまでもない。さらに、識別情報を9画素に設定したが、セットする情報量に応じて変更できることは当然である。
【0056】さらに、受信画像に受信年月日の文字情報を挿入するようにしたが、例えば、オペレータが任意に入力する文字情報など、他の情報を挿入するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本願の1つの発明によれば、1ページの画情報を一定量ずつ各フレームの映像信号に変換して画像表示するようにしたので、解像度の低い通常のテレビモニタで、ファクシミリ装置の画像を表示確認することができるようになる。
【0058】また、もう1つの発明によれば、上記映像信号をVTRでビデオテープに記録したり、VTRで再生される映像信号から1ページの画情報を復元したりするようにしたので、記録紙を使用せずに受信画像を保存したり、保存画像を他のファクシミリ装置に送信したりすることができるようになる。
【0059】さらに、もう1つの発明によれば、1ページの画情報から一定量ずつ画情報を読み出す場合には、垂直方向には一定ライン幅で読み出すと共に、水平方向には一定画素数おきに1画素ずつ1ページの全幅にわたって読み出すようにしたので、各フレームで、常に1ページの画像の横幅全体が表示されると共に、一定ライン幅の読み出しを繰り返す際には、その内の一定幅を重複して読み出すようにしたので、1ページの画像が上から下に流れるように表示されるため、オペレータは、画像の確認がさらに容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理装置のブロック構成図である。
【図2】ファクシミリ通信により受信した1ページの画情報を示す説明図である。
【図3】映像信号の各フレームに対応する画情報の説明図である。
【図4】映像信号の説明図である。
【図5】1ページの画情報から一定ライン幅の画情報を取り出す際の動作説明図である。
【図6】映像信号の読み取り動作を示すフローチャートである。
【図7】受信画像に挿入する文字情報の説明図である。
【符号の説明】
1 画像読取部
2 網制御部
3 モデム
4 符号化復号化部
5 操作表示部
6 ページメモリ
7 フレームメモリ
8 読出制御部
9 システム制御部
10 2値/NTSC信号変換部
11 NTSC/2値信号変換部
12 VTR
13 切換器
14 テレビモニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ファクシミリ通信により画情報を送受信する通信手段と、送受信する画情報を格納する格納手段と、格納された1ページの上記画情報から一定量ずつ画情報を読み出す画情報読出手段と、読み出した一定量の画情報をNTSC方式の偶数ラインと奇数ラインの各フィールドの映像信号に変換する映像信号生成手段と、上記映像信号により画像表示するテレビモニタとを備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】 上記映像信号をビデオテープに記録するVTR装置と、そのVTR装置により再生される映像信号を一定量の画情報に変換する画情報再生手段と、上記一定量の画情報を順次上記格納手段に格納して1ページの画情報を復元する1ページ復元手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】 生成する上記映像信号の各水平走査区間には、先頭から順にそれぞれ固定長の白画素区間,黒画素区間,画情報区間を形成する一方、上記VTR装置により再生される映像信号は、水平同期信号の直後の黒レベルの信号値と上記白画素区間の白レベルの信号との中間レベルをしきい値として、上記画情報区間の各画素の信号値を判別することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項4】 上記画情報読出手段は、上記1ページの画情報を垂直方向には一定ライン数の規定幅で読み出し水平方向には一定画素数おきに1画素分ずつ1ページの全幅にわたって読み出して一定量の画情報を得ると共に、その読み出し動作を水平方向に1画素ずつずらせながら規定回数繰り返して1ページ内の上記規定幅全体の画情報を読み出す一方、その規定幅全体の画情報の読み出し動作を読み出し位置を下方にずらせながら繰り返すと共に、その繰り返しの際には直前に読み出した上記規定幅下部の一定幅を重複して読み出すことを特徴する請求項2記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項5】 生成する上記映像信号の各水平走査区間には、上記規定回数の内の何回目の読み出しにより得た画情報であるかを示す識別信号を挿入する一方、上記VTR装置により再生される映像信号は上記識別信号により1ページ内のどの位置の画情報に対応するものであるかを判定することを特徴する請求項4記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項6】 上記1ページの画情報に文字情報を挿入する場合には、横幅の広い文字フォントデータにより形成した文字情報を挿入することを特徴する請求項4記載の画像処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開平5−145685
【公開日】平成5年(1993)6月11日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−329741
【出願日】平成3年(1991)11月20日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)