説明

画像処理装置およびプログラム

【課題】アプリケーションソフトウェアなどのプログラム情報を画像処理装置にインストールして使用する場合に、プログラム情報の動作履歴を示す履歴情報の送信先を任意に指定可能にする。
【解決手段】端末装置1により作成されたアプリケーションをインストールする際に、UIパネル30によりログ情報の送信先を設定し、受付部32はアプリケーションを受け付けて利用可能な状態となるようにインストールする。そして、インストールされたアプリケーションは記憶部37に記憶され、管理部31はインストールされたアプリケーションおよびログ情報の送信先を対応付けて管理する。実行部33によりアプリケーションが実行された後、アプリケーションの実行が終了すると、ログ情報送信部35は設定された送信先へログ情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電子機器の状態を自己診断して自己診断結果を生成し、送信先に対して、自己診断結果を含む機器情報を電子メールで送信する技術が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、デバイス本体の状態変化を検知し、検知結果に基づき電子メールを作成し、デバイス本体から取得した情報、デバイス端末装置で設定される情報、または前記の情報を組み合わせた結果に基づいて、送信対象の電子メールの内容を切り替え、設定された送信先に電子メールを送信する技術が開示されている。
【0004】
さらに、特許文献3には、装置本体の異常発生時に、予め装置本体に登録されている管理者のメールアドレスを用いて、動作情報を装置本体の不具合情報としてネットワークを介して管理者に通知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−236576号公報
【特許文献2】特開2003−216558号公報
【特許文献3】特開2003−300371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、アプリケーションソフトウェアなどのプログラム情報を画像処理装置にインストールして使用する場合に、プログラム情報の動作履歴を示す履歴情報の送信先を任意に指定可能な画像処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[画像処理装置]
請求項1に係る本発明は、予め設定された処理を実行するためのプログラム情報をインストールする受付手段と、
インストールされた前記プログラム情報に基づいて、予め設定された処理を実行する実行手段と、
前記受付手段により前記プログラム情報がインストールされる際に、前記実行手段により実行された処理の動作履歴を示す履歴情報の送信先を、該プログラム情報と対応付けて設定する設定手段と、
前記実行手段において前記プログラム情報が実行された場合、前記履歴情報を、実行された該プログラム情報に対して設定されている送信先に送信する送信手段とを有する画像処理装置である。
【0008】
請求項2に係る本発明は、画像データの送信先情報を含む使用者情報を記憶する記憶手段を有し、
前記設定手段は、プログラム情報がインストールされる際に行われたログイン処理により使用者を特定し、特定された使用者の使用者情報が前記記憶手段に記憶されている場合、該使用者情報と対応する前記送信先情報に基づいて、前記履歴情報の送信先を設定する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0009】
請求項3に係る本発明は、前記使用者情報が前記記憶手段から削除された場合、該使用者情報と対応する前記送信先情報に基づいて設定された前記プログラム情報の送信先を消去する消去手段を有する請求項2記載の画像処理装置である。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前記設定手段は、前記履歴情報を設定された送信先に送信する条件を設定する請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置である。
【0011】
請求項5に係る本発明は、前記設定手段は、前記履歴情報を設定された送信先に送信する条件として、プログラム情報の実行回数またはプログラム情報がインストールされてからの所定の期間を設定する請求項4に記載の画像処理装置である。
【0012】
[プログラム]
請求項6に係る本発明は、予め設定された処理を実行するためのプログラム情報がインストールされる際に、該プログラムと対応する送信先を設定するステップと、
前記プログラム情報をインストールするステップと、
前記プログラム情報に基づいて処理を実行するステップと、
実行された処理の動作履歴を示す履歴情報を、設定された送信先に送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る本発明によれば、アプリケーションソフトウェアなどのプログラム情報を画像処理装置にインストールして使用する場合に、プログラム情報の動作履歴を示す履歴情報の送信先を任意に指定可能な画像処理装置を提供することが可能となる。
【0014】
請求項2に係る本発明によれば、ログイン時に使用者によって入力された使用者情報が記憶手段に記憶されている場合は、履歴情報の送信先を入力する手間を省くことが可能となる。
【0015】
請求項3に係る本発明によれば、記憶手段に記憶されている使用者情報が削除された場合、使用者がこの使用者情報と対応するプログラム情報の設定を消去する手間を省くことが可能となる。
【0016】
請求項4に係る本発明によれば、設定された条件に合致する場合のみ履歴情報を送信することが可能となる。
【0017】
請求項5に係る本発明によれば、プログラム情報をインストールした後の初期トラブルのみに限定して履歴情報を送信することが可能となる。
【0018】
請求項6に係る本発明によれば、アプリケーションソフトウェアなどのプログラム情報を画像処理装置にインストールして使用する場合に、プログラム情報の動作履歴を示す履歴情報の送信先を任意に指定可能な画像処理装置を実行するためのプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態における印刷システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における画像処理装置3のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像処理装置3の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるインストール処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるログイン画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるインストール画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるユーザ情報と送信先メールアドレスの対応表を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるアプリケーションと設定情報の対応表を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるログ情報送信処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態の印刷システムを示す図である。
【0022】
図1に示されるように、本実施形態の印刷システムでは、端末装置1、端末装置2、サーバ4がそれぞれネットワーク10を通じて画像処理装置3と接続されている。
【0023】
本実施形態の画像処理装置3は、ユーザにより作成されたアプリケーションソフトウェア(プログラム情報、以下アプリケーションと略す。)をインストールして実行可能な構成となっている。例えば、スキャンした画像データを特定のアドレスに送信したり、指定枚数を印刷したりするという一連の動作を実行するためのアプリケーションを作成して画像処理装置3にインストールしておけば、ユーザはそのアプリケーションを選択して実行するだけで、予め設定された一連の動作を画像処理装置3に実行させることが可能となる。
【0024】
しかし、アプリケーションをユーザ自身が開発した場合、事前に十分な検証が行われているとは限らない。その結果、アプリケーションを画像処理装置3にインストールして実行させた場合、動作異常等のトラブルが発生することもある。
【0025】
そのため、画像処理装置3により実行されたアプリケーションに異常が発生した場合、ログ情報(履歴情報)を収集して、アプリケーションの不具合箇所を修正する必要がある。
【0026】
本実施形態では、端末装置1においてアプリケーションを作成してネットワーク10を介してサーバ4に送信し、サーバ4は送信されたアプリケーションを格納しておく。そして、画像処理装置3は、サーバ4からアプリケーションをインストールし、インストールしたアプリケーションを実行した際に、動作異常等が発生した場合のログ情報の送信先として端末装置2を設定する場合を用いて説明する。
【0027】
なお、複合機などの画像処理装置には、スキャンした画像データの送信先として、ユーザのメールアドレスやデータ格納用のサーバアドレスを保持している場合がある。この場合、送信先となるような端末装置は、画像データのようなある程度大きなデータを受信することが前提となっており、ログ情報のデータサイズがある程度大きくても問題とならない。
【0028】
次に、画像処理装置3のハードウェアの構成を、図2を参照して詳細に説明する。
【0029】
画像処理装置3は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク10を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリンタ17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0030】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像処理装置3の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0031】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像処理装置3の機能構成を示すブロック図である。
【0032】
画像処理装置3は、図3に示されるように、管理部31、受付部32、実行部33、制御部34、ログ情報を送信するログ情報送信部35、プリンタ36、スキャナ37、画像データ通信部38、ユーザ(使用者)情報や送信先情報などを記憶する記憶部39、画像処理装置3の操作や設定などを行うユーザインタフェース(UI)パネル30により構成される。
【0033】
受付部32は、端末装置1により作成され、サーバ4に格納されているアプリケーションを受け付けて利用可能な状態となるようにインストールする。
【0034】
記憶部39は、受付部32によりインストールされたアプリケーション、画像データの送信先情報を含んでいるユーザ情報を記憶する。
【0035】
管理部31は、受付部32によりアプリケーションがインストールされる際に、UIパネル30から入力されたユーザ名やパスワードなどのユーザ情報に基づいて、ユーザを特定するログイン処理を行う。この時、管理部31は、記憶部39を参照し、ログイン時に特定されたユーザのユーザ情報が記憶部39に記憶されているか否かを判断する。
【0036】
また、受付部32によりアプリケーションがインストールされる際に、管理部31は、このアプリケーションに対して、ログ情報の送信先、条件を設定し、アプリケーションのインストール完了後にそれぞれ対応付けて管理する。さらに、管理部31は、ユーザ情報が記憶部39から削除された場合に、削除されたユーザ情報の送信先情報に基づいて設定されているアプリケーションのログ情報の送信先を消去する。
【0037】
実行部33はインストールされたアプリケーションに基づいた処理を実行し、制御部34は実行部33の処理に基づいてログ情報送信部35、プリンタ36およびスキャナ37を制御する。
【0038】
ログ情報送信部35は、実行部33においてアプリケーションが実行された場合、実行されたアプリケーションのログ情報を、このアプリケーションに対して設定されている送信先に送信する。
【0039】
プリンタ36は、スキャナ37により読み取られた画像または画像データ通信部38によりネットワーク10を介して送信されてきた画像を取り込み、制御部34による制御に基づいて印刷動作を行う。
【0040】
本実施形態においては、スキャナ37により画像が読み取られた場合に、ネットワーク10を介して端末装置2に読み取られた画像が画像データ通信部38により送信されるとともに、読み取られた画像がプリンタ36によって用紙に出力されるというようなアプリケーションが端末装置1により作成され、このアプリケーションが画像処理装置3において利用される場合について説明する。
【0041】
次に、端末装置1で作成された上記のアプリケーションを画像処理装置3にインストールさせる手順を、図4を参照して詳細に説明する。
【0042】
端末装置1により作成され、サーバ4に格納されているアプリケーションが画像処理装置3に対してインストール実行される前に、画像処理装置3に対してログインを行う(ステップS101)。その時、画像処理装置3のUIパネル30上において、図5に示すようなログイン画面が表示される。ユーザによりログイン画面において、ユーザ名、パスワードが入力され、ログインボタンが押されることで、管理部31はログインを許可する。
【0043】
ログインが許可されると、管理部31によりユーザが特定され、図6に示すようなインストール画面がUIパネル30上に表示される(ステップS102)。
【0044】
図6のインストール画面において、ユーザはインストールしようとするアプリケーションが格納されているサーバ名、アプリケーション名の指定を行い、指定されたアプリケーションのログ情報の送信先となるメールアドレス、アプリケーションの実行回数、送信する期間、送信する対象を入力する(ステップS103)。この時、図7に示すように記憶部39において、ログインが許可されたユーザのユーザ情報とメールアドレスが対応付けられて予め記憶されている場合、管理部31は記憶部39を参照して、インストール画面において、ログインが許可されたユーザのユーザ情報と対応するメールアドレスが送信先に入力される。例えば、S101でログインが許可されたユーザ名がuser1である場合には、管理部31は記憶部39に記憶されている図7に示すような対応表を参照し、user1と対応するメールアドレスuser1@fujixerox.co.jpをインストール画面の送信先に入力する。
【0045】
また、スキャナ等によって読み取られた画像データの送信先として各ユーザのメールアドレス等が登録されている宛先表が記憶部39に記憶されている場合は、ステップS103において、ログ情報の送信先を入力する際に、ユーザは記憶部39に記憶されている宛先表の中からログ情報の送信先となるメールアドレスを選択できるようにしてもよい。
【0046】
本実施形態においては、画像処理装置3にログインしたユーザ名をuser1、図1のサーバ4のサーバ名をsvr1、アプリケーション名をapl1、端末装置2のメールアドレスをuser1@fujixerox.co.jp、実行回数を100回、送信する期間を1か月以内、ログ情報を送信する対象を異常動作のみとして入力した場合について説明する。
【0047】
そして、上記の入力が完了し、インストール実行ボタンが押されることにより(ステップS104でyes)インストールが開始される(ステップS105)。すると、管理部31はインストールされたアプリケーションに対して、インストール画面で入力された内容を設定する。そして、アプリケーションおよびアプリケーションに設定された内容は記憶部39において記憶され、図8に示すように管理部31によってそれぞれ対応付けて管理される。図8に示す対応表では、アプリケーション名、ログ情報の送信先、実行回数、送信期間、送信対象が対応付けて管理されている。ここで、実行回数とは、ログ情報の送信が行われるアプリケーションの実行回数の上限値であり、インストールされたアプリケーションが実行された回数がこの実行回数以内の場合にログ情報の送信が行われる。また、送信期間とは、アプリケーションが画像処理装置3にインストールされてから経過した期間がこの送信期間内であれば、ログ情報の送信が行われる。さらに、送信対象とは、送信対象のログ情報をどのような場合のログ情報に限定するかを示すものであり、具体的には、実行されたアプリケーションが正常に完了した場合のログ情報、実行されたアプリケーションが中断された場合のログ情報または実行されたアプリケーションの全てのログ情報のいずれを送信対象とするかを示すものである。
【0048】
また、インストールを実行せず中断する場合には、キャンセルボタンが押されることにより、インストールは開始されずに図6のインストール画面は消去される(ステップS104でno)。
【0049】
次に、インストールされたアプリケーションを実行する場合の画像処理装置3の動作を、図9を参照して詳細に説明する。
【0050】
まず、ユーザはUIパネル31を操作し、画像処理装置3にインストールされているアプリケーションの中から実行するアプリケーションを選択する。すると、実行部33は選択されたアプリケーションを実行する(ステップS201)。
【0051】
そして、制御部34は、スキャナ37によって読み取られた画像を画像データ通信部38に対して端末装置2に画像データ送信させるよう指示するとともに、スキャナ37によって読み取られた画像を用紙に出力するようプリンタ36に指示する。
【0052】
次に、アプリケーションの実行が終了すると、このアプリケーションに送信先が設定されているか否かが判定される(ステップS202)。送信先が設定されていない場合、そのままアプリケーションを終了し、送信先が設定されている場合はステップS203に進む。そして、ステップS203において、送信条件の判定が行われる。
【0053】
ここで、管理部31はステップS101で設定された条件を参照し、アプリケーションの実行回数が100回以下であり、アプリケーションをインストールしてから1か月以下の期間であり、アプリケーションの実行中に何らかの異常動作が起こり中断された場合に、ログ情報送信部35によって端末装置2のメールアドレスuser1@fujixerox.co.jpにログ情報を送信するよう制御部34に指示する。そして、制御部34は、アプリケーションが中断されるまでに収集したログ情報をネットワーク10を介して端末装置2に送信するようログ情報送信部35を制御する。
【0054】
例えば、インストールされた10分後にアプリケーションが初めて実行された際に、画像の送信先として指定された端末装置2に対して画像を送信できないという異常が発生したとする。この場合、実行部33はアプリケーションの実行を中断するとともに、ログ情報送信部35に実行されたアプリケーションが中断されるまでに行った動作のログ情報を送信するよう制御部34に指示する。
【0055】
一方、ステップS101で設定された条件と一致しない場合は、そのままアプリケーションを終了する。
【0056】
また、記憶部39からユーザ情報を削除する場合、管理部31は、削除されるユーザ情報に基づいて送信先を設定されているアプリケーションの設定を消去する。この場合、管理部31は、図8に示すように対応付けて管理されているユーザ情報とアプリケーションの設定を、ユーザ情報が削除された際に記憶部39から消去する。例えば、会社内における画像処理装置3において、apl2というアプリケーションを開発した開発者が、apl2のログ情報の送信先として開発者自身のメールアドレスuser2@fujixerox.co.jpを設定しているとする。そして、退職などの理由で開発者のユーザ情報が削除される場合、管理部31は、図8に示す対応表のapl2と対応する送信先のuser2@fujixerox.co.jpを消去する。
【0057】
また、本実施形態において、ログイン画面にユーザ情報が入力されることでログインを許可するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ICカードのようなユーザ情報を保持している読み取り可能な記録媒体が読み取られることによりユーザを特定し、ログインを許可するようにしてもよい。この場合、ICカードを読み取る手段を新たに設け、管理部31は読み取られたユーザ情報に基づいてログイン処理を行えばよい。
【0058】
さらに、本実施形態において、アプリケーションの実行中に異常が発生した場合にログ情報を送信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、正常にアプリケーションが完了した場合およびアプリケーションの実行中に異常が発生して中断した場合のどちらについてもログ情報を送信するように条件を設定することで、アプリケーションの実行中に異常が発生する頻度を観察することも可能である。
【0059】
なお、本実施形態においては、上記で説明したアプリケーションを画像処理装置3において利用する場合について説明したが、画像処理装置3にインストールされるアプリケーションであれば上記で説明したアプリケーションに限定されるものではない。
【0060】
また、本実施形態においては、ログ情報を送信する条件としてアプリケーションの実行回数の上限が設定される場合について説明したが、ログ情報を送信する回数の上限を設定するようにしてもよい。
【0061】
さらに、本実施形態においては、インストールしたアプリケーションに対してログ情報の送信先となるメールアドレスを設定する場合について説明したが、インストールしようとするアプリケーション自体にログ情報の送信先となるメールアドレスが登録されている場合は、ログ情報の送信を行う際に、(1)アプリケーション自体に登録されているメールアドレスを優先するか、(2)インストール画面において入力されたメールアドレスを優先するか、または(3)両方にログ情報を送信するなどの設定を行えるようにしてもよい。例えば、インストール画面において入力されたメールアドレスを優先する場合には、ログ情報の送信時に、アプリケーションのインストール時に設定されたメールアドレスにログ情報と、アプリケーション自体に登録されているメールアドレスにログ情報を送信するか否かを入力する確認画面にアクセスするためのURLとを送信し、確認画面において送信するか否かの入力結果に基づいてログ情報の送信を行うようにしてもよい。上記の例では画像処理装置にアクセスするためのURLを送信するようにしたが、画像処理装置が確認結果を取得できる構成であればよく、画像処理装置に対しメールの返信や画像処理装置のユーザインタフェースから取得してもよい。
【符号の説明】
【0062】
1、2 端末装置
3 画像処理装置
4 サーバ
10 ネットワーク
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信IF
15 UI装置
16 スキャナ
17 プリンタ
18 制御バス
30 UIパネル
31 管理部
32 受付部
33 実行部
34 制御部
35 ログ情報送信部
36 プリンタ
37 スキャナ
38 画像データ通信部
39 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された処理を実行するためのプログラム情報を受け付けてインストールする受付手段と、
インストールされた前記プログラム情報に基づいて、予め設定された処理を実行する実行手段と、
前記受付手段により前記プログラム情報がインストールされる際に、前記実行手段により実行された処理の動作履歴を示す履歴情報の送信先を、該プログラム情報と対応付けて設定する設定手段と、
前記実行手段において前記プログラム情報が実行された場合、前記履歴情報を、実行された該プログラム情報に対して設定されている送信先に送信する送信手段と、
を有する画像処理装置。
【請求項2】
画像データの送信先情報を含む使用者情報を記憶する記憶手段を有し、
前記設定手段は、プログラム情報がインストールされる際に行われたログイン処理により使用者を特定し、特定された使用者の使用者情報が前記記憶手段に記憶されている場合、該使用者情報と対応する前記送信先情報に基づいて、前記履歴情報の送信先を設定する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記使用者情報が前記記憶手段から削除された場合、該使用者情報と対応する前記送信先情報に基づいて設定された前記プログラム情報の送信先を消去する消去手段を有する請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記履歴情報を設定された送信先に送信する条件を設定する請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記履歴情報を設定された送信先に送信する条件として、プログラム情報の実行回数またはプログラム情報がインストールされてから経過した期間を設定する請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
予め設定された処理を実行するためのプログラム情報がインストールされる際に、該プログラムと対応する送信先を設定するステップと、
前記プログラム情報をインストールするステップと、
前記プログラム情報に基づいて処理を実行するステップと、
実行された処理の動作履歴を示す履歴情報を、設定された送信先に送信するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−166500(P2012−166500A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30805(P2011−30805)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】