説明

画像処理装置および方法およびプログラムおよび記憶媒体

【課題】 被写体の内容に応じて、最適なグリッドを表示させる。
【解決手段】 入力画像中の被写体を抽出する抽出手段と、入力画像を表示する表示手段と、前記被写体を構成する線分を検出する検出手段と、前記検出された線分のうち、互いに平行している線分、または互いに直交している線分が存在する場合に、前記平行または直交する複数の線分の配置関係を持つ複数のグリッド線を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体に重ねて表示するべきグリッドの表示技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラの撮影時などにおいて、被写体を所望の位置に配置して撮影するために、グリッドを表示する機能(例えば、特許文献1〜3)が有効である。
【0003】
また、複写機においても原稿が斜めに配置されることを防止する観点でグリッド表示の機能(例えば、特許文献4、5)が知られている。
【特許文献1】特開2006−165941号公報
【特許文献2】特開2002−290780号公報
【特許文献3】特開2007−279767号公報
【特許文献4】特開平11−73476号公報
【特許文献5】特開平9−223190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来は、被写体の内容を適宜考慮して、最適なグリッドを表示する機能は確立されていない。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、被写体の内容に応じて、最適なグリッドを表示させることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば、本発明の画像処理装置によれば、画像を入力する入力手段と、前記画像中の被写体を抽出する抽出手段と、前記画像を表示する表示手段と、前記被写体を構成する線分を検出する検出手段と、前記検出された線分のうち、互いに平行している線分、または互いに直交している線分が存在する場合に、前記平行または直交する複数の線分の配置関係を持つ複数のグリッド線を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被写体の内容に応じて、最適なグリッドを表示させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は、本実施例に適用される画像処理装置の基本構成を示す図である。なお、本実施例における画像処理装置は、特に撮像装置を想定しており、例えばデジタルカメラである。が、以下の構成を備えるものであれば、本発明は種々の装置に適用可能である。
【0010】
本装置は、入力手段101、抽出手段102、検出手段103、表示制御手段104、表示手段105から構成される。
【0011】
入力手段101は、カメラ、スキャナ等の入力装置から構成される。
【0012】
抽出手段102は、前記入力手段101で入力された画像からオブジェクト(被写体)を認識して、抽出する。なお、ここで言うオブジェクトとは、撮影時の被写体に当たる個々の物体のことであり、このオブジェクトの認識、抽出技術については公知のものを利用可能である。
【0013】
検出手段103は、前記抽出手段102で抽出されたオブジェクトの線分を検出する。なお、本実施例では、線分の長さを予め設定された長さより長い場合を“線分”と決定する。
【0014】
表示制御手段104は、前記検出手段103で検出された線分のうち、互いに平行している線分、または互いに直交している線分が存在している場合に、これら平行または直交する複数の線分の配置関係を持つ複数のグリッド線を後段の表示手段105に表示させる。即ち、表示手段105上には、グリッド(グリッド線)と画像が重なった状態で表示される。なお、ここで言うグリッドとは格子のことであり、グリッド線とはこの格子を構成する1本の線であるとして以下説明することとする。
【0015】
表示手段105は、液晶ディスプレイ等の表示部に相当し、入力手段101から入力される画像や、表示制御手段104により扱われるグリッドや、各種アイコン等を表示する。
【0016】
次に、図2に、本実施例に適用可能な撮像装置の第2の構成例を示す。図2は、上述した図1に対してソフトウェア的な処理を行う場合を想定した構成例である。
【0017】
図2の撮像装置は、入力手段101、表示手段105、記憶手段1201、制御手段1202から構成される。図中の入力手段101と表示手段105は、図1の各手段と同じである。
【0018】
記憶手段1201は、例えば、ハードディスクドライブ装置、あるいはCD−ROM、DVD−ROM等の着脱可能記憶媒体である。記憶手段1201には、各種のアプリケーションプログラム、ユーザ・インタフェース制御プログラム、これら各プログラムを実行する際に必要なデータが記憶されている。これらのプログラムやデータは、後述する制御手段1202の制御によって装置内の各処理部に読み込まれる。
【0019】
制御手段1202は、ワークメモリやCPU、MPU等により構成され、前記記憶手段1201に記憶されたプログラムやデータを読み出して、本発明に必要な各種の処理(ソフトウェア処理)を実行する。言い換えれば、図2における制御手段1202と記憶手段1201の組合せの動作(2つの手段の協働作業)は、上述した図1における抽出手段102、検出手段103、表示制御手段104による一連の動作が包含されると考えることもできる。
【0020】
図3は、本実施例における撮像装置の動作の一例を示す図である。より詳しくは、同図は、撮像装置に内蔵された液晶モニタ(上述した表示手段105に相当)上に、被写体およびグリッドを重ねて表示している例である。
【0021】
図中の被写体の場合には、8本の線分201A〜201Hが検出される。
【0022】
図中、点線で示されるグリッド201A’〜201H’は、図中の被写体から検出される線分の間隔に応じて定まるグリッドである。
線分201Aは201A’に対応し、201Bは201B’に対応する。
線分201Cは201C’に対応し、201Dは201D’に対応する。
線分201Eは201E’に対応し、201Fは201F’に対応する。
線分201Gは201G’に対応し、201Hは201H’に対応する。
【0023】
表示制御手段104(制御手段1202)は、グリッド201A’〜201D’を液晶モニタに対して水平に表示させる。また、表示制御手段104は、グリッド201E’〜201H’を液晶モニタに対して垂直に表示させる。
【0024】
ユーザは、このグリッドに合うようにカメラの傾きを調整することで、画面(液晶モニタ)に対して、容易に水平あるいは垂直に配置された状態で被写体を撮影できる。
【0025】
以下は、図4のフローチャートに従って、各種の動作を説明する。
なお、以下で説明する各種動作は、図1または図2の何れかをベースに適用が可能である。よって、図1の抽出手段102、検出手段103、表示制御手段104による動作の説明をした場合には、図2の制御手段1202および記憶手段1201による動作であると読み替えても構わない。また、その逆の読み替えをしても構わない。
【0026】
ステップS1001:入力手段101で入力された画像中からオブジェクト(被写体)を認識して、抽出する。なお、ここで言うオブジェクトとは、撮影時の被写体に当たる個々の物体のことであり、このオブジェクトの認識技術については公知のものを利用可能である。
【0027】
ステップS1002:ステップS1001で抽出された各オブジェクト(被写体)の線分を検出する。ただし、予め設定された長さより長いものだけを“線分”として抽出する。ここで、もしも図7のように線分が無い被写体(例えば円形の画像)を入力した場合には、多角形で被写体を近似し、この多角形の線分を抽出することとする。この多角形への近似に関しては既存の技術を利用する。このステップは、検出手段103または制御手段1202が実行する。
【0028】
ステップS1003:ステップS1002で検出されたそれぞれの線分に対し、表示するべきグリッド線を決定する。このステップは、表示制御手段104または制御手段1202が実行する。
【0029】
以下、図5を用いて、上記ステップS1003で実行する、表示すべきグリッド線の決定方法を示す。
【0030】
ステップS1301:ステップS1002で検出された各線分について、平行または直交の配置関係を持つ線分(複数の線分で構成される組)をグループ化する。これは、仮想された1つの格子上に重なる複数線分を1つのグループとしてまとめる作業に相当する。よって、例えば、3つのグループにグループ化された場合には、上述した仮想的な格子が3つ存在することになる。そしてこれら3つの格子が平行/直交することはない。
【0031】
ステップS1302:ステップS1301にて、平行または直交の配置関係を持つ線分(複数の線分で構成される組)が1つも存在しない場合は、ステップS1303へ進む。また、平行または直交の配置関係を持つ線分が、1つだけ存在する場合は、ステップS1306へ進む。また、平行または直交の配置関係を持つ線分が、2つ以上存在する場合はステップS1304へ進む。
【0032】
ステップS1303:平行または直交の配置関係を持つ線分が1つも存在しない場合(ステップS1302において“なし”の場合)には、ユーザの混乱を避けるために、複数のグリッド線は表示しない。この場合には、被写体(オブジェクト)を構成する線分の数に関わらず、代表または基準となる線分に相当するグリッド線を1つ決定する。
【0033】
例えば、図6のように、抽出された線分において、互いに平行している線分や、互いに直交している線分(複数の線分で構成される組)が存在しない場合には、代表または基準となる線分(図6における301A)に相当するグリッド線301A’を設定する。
【0034】
この代表となる線分を決める方法としては、例えば、候補となる線分(図6の場合には線分301Aを含む5本の線分)のうちで、いちばん長い線分(この場合は線分301Aと仮定する)を選択する。そしてこれに相当する1本のグリッド線を、選択された線分に近接して表示させることになる。
【0035】
ステップS1304:平行または直交の配置関係を持つ線分のグループが2つ以上存在する場合(ステップS1302にて“2つ以上”の場合)には、それぞれのグループに対して、以下に示す値Sを計算する。
S=αβ(L1+L2+・・・+LN)/N
α:任意の重み付け定数(ただし、α>1)
β:注目するグループに含まれる線分が構成する被写体の数
N:注目するグループに属する線分の数
L1、L2、・・・、LN:各線分の長さ
ステップS1305:ステップS1304において計算された、各グループ(この場合には複数のグループ)に対応する値Sを比較し、最大値Smaxを決定する。そして、この最大値Smaxに相当するグループを1つ選択する。
【0036】
ここでの選択基準では、「“注目するグループに含まれる線分”が構成する被写体の数が出来るだけ多いグループ」を選択する。これにより、できるだけ多くの被写体を一度に調整できるというメリットが在る。
【0037】
また、この選択基準では、「α(L1+L2+・・・+LN)/N」という基準で選択する。例えば、「“注目するグループに含まれる線分”の平均の長さが同じだった場合には、できるだけ多くの線分を含むグループ」を選択する。これにより、できるだけ多くの線分(グリッド線)を基準にして、表示手段に表示された被写体の位置を調整できるというメリットが在る。
【0038】
ステップS1306:ステップS1301において、平行または直交の配置関係を持つ線分(複数の線分で構成される組)が1つも存在しない場合には、ステップS1303で決定したグリッド線を表示させることに決定する。また、上記線分のグループが1つだけ存在する場合には、そのグループに含まれる各線分に相当するグリッド線を表示させることに決定する。また、上記線分のグループが2つ以上存在する場合は、ステップS1305で決定したグループ(これを構成する各線分)に相当するグリッド線を表示させることに決定する。
【0039】
繰り返し説明すると、本実施例では、上述した図2のように、平行に配置されている線分や、その線分と直交している線がわかるように、それら各線分に対応する間隔で、グリッド線(201A’〜201H’)を表示させることができる。
【0040】
ステップS1004:ステップS1003で決定した線分と、それに対応するグリッド線に基づいて、画面上に水平あるいは垂直に配置されるようにグリッド線を表示する。このときの各グリッド線の表示位置は、それらに対応する各線分に近接する位置に表示する。
【0041】
なお、本実施例では、図8の703に示すように、グリッド線とそれに対応する各線分とが一致したときに、グリッド線に各線分が重なったこと(所望の被写体の配置状態になったこと)を報知するために、線種(太さ、実線/点線、色等)を変更する。更に、音声でその旨を報知することもできる。
【0042】
以上、画像を入力手段101から入力するたび(撮影準備としてデジカメ等の液晶ディスプレイに被写体を含む画像を表示するたび)に、本実施例の装置は、上記ステップS1001〜S1004を繰り返す。これにより、図8の701、702、703の順で示すように、画面上に表示される被写体の位置や大きさの変化に追従して、グリッド(グリッド線)を表示することができる。
【0043】
図9に、従来の通常のグリッドの表示例(801)と、本発明を適用した場合のグリッドの表示例(802)を示す。従来の表示においては、ユーザが被写体の配置を調整するために実質的に有効なグリッド線は2本しか存在しないのに対し、本実施例を適用した場合(802)では、ユーザが構図調整に有効なグリッド線は8本存在することになる。
【0044】
以上のように、上記実施例によれば、被写体の形状(被写体を構成する線分)に応じて適切なグリッド(グリッド線)を表示するようにしたので、ユーザが液晶ディスプレイ等の画面に対して、容易に、被写体を水平あるいは垂直な配置に調整できる。
【0045】
<変形例>
なお、上述した実施例では、線分の長さを予め設定された長さより長い場合のみがグリッド線に対応する“線分”として利用されることとした。しかしながら、予め設定された長さより短い線分についても、もし、その短い線分と平行または直交する長い線分が存在する場合には、その短い線分と長い線分を全て“線分”として、S1302のグループの1つの候補に挙げても良いであろう。具体例としては、この短い線分の利用の判断の1つとしては、もしS1302における判断で、「グループが“なし”」であると判断された場合に、その判断を修正するための要素として考慮する。即ち、「グループが“なし”」となった時には、短い線分も線分として考慮に入れて、再度S1302の判断を行うといったループ処理が有効である。
【0046】
更には、上記ループ処理において、有効とされる線分の最低限の長さを段階的に短くしていっても良い。以下に簡単に説明する。
【0047】
例えば、最初は長さX以上の線分を有効としていた場合で、かつS1302における判断で、「グループが“なし”」であると判断された場合を考える。この場合には、1回目の上記ループ処理においては、X−1以上の線分までが有効である(候補の線分が増えるであろう)として、上記S1302の判断処理を行う。次に、1回目のループ処理(2回目のS1302判断処理)においても「グループが“なし”」であると判断された場合を考える。この場合には、2回目のループ処理として、X−2以上の線分までが有効である(候補の線分が増えるであろう)として、上記S1302の判断処理を再度行う。次に、2回目のループ処理(3回目のS1302判断処理)においても「グループが“なし”」であると判断された場合について考える。この場合には、3回目のループ処理として、X−3以上の線分までが有効である(候補の線分が増えるであろう)として、上記S1302の判断処理を再度行う。
【0048】
以上のループ処理を規定回数だけ行うようにすることにより、S1302のグループを少なくとも1つ検出できる可能性が高くなり、グリッド表示が効果的に行えるであろう。
【0049】
なお、以上の実施例では、デジカメ等の撮影装置を例に説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、図10に示すように複写機のスキャナ部(原稿台)から画像を取り込む場合などにも適用できる。図10の902、903は、複写機に内蔵するディスプレイであり、プレスキャンされた原稿901に基づいて上述した実施例と同様に被写体を検出し、かつグリッドを表示する。
【0050】
ここで、図10の901には、原稿である紙面に斜めに(正常な向きから少し回転された状態で)画像が印刷されているものとする。この画像を、905のように、正しい向きに文字が配列された状態に修正した後に、複写物として出力したい。よって、この場合には、902のように原稿中から、本来の被写体である画像部分を抽出し、この抽出部分に対応するグリッド線を903に示すように表示する。そして、ユーザは、このグリッドに被写体をあわせるように、原稿(被写体)を微調整(回転)させ、905に相当する正しい向きに調整する。
【0051】
また、以上の実施例では、グリッドとして線分を表示していたが、本発明はこれに限らず、例えば、図11の1102のような、グリッドに基づいて定まる“オブジェクトの隅(図11の場合には四隅)”にあたる部分1103のみを表示させるようにしても良い。
【0052】
なお、本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(コンピュータにより読み取りが可能な記憶媒体)にも適用可能である。即ち、この記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0053】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0054】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0055】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本実施例における装置の基本構成を示す図
【図2】本実施例における装置の基本構成を示す図
【図3】表示部における表示例を示す図
【図4】動作手順の一例を示すフローチャート
【図5】動作手順の一例を示すフローチャート
【図6】表示部における表示例を示す図
【図7】表示部における表示例を示す図
【図8】表示部における表示例を示す図
【図9】表示部における表示例を示す図
【図10】複写機における読み取り原稿の様子を示す図
【図11】表示部における表示例を示す図
【符号の説明】
【0057】
101 入力手段
102 抽出手段
103 検出手段
104 表示制御手段
105 表示手段
1201 記憶手段
1202 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を入力する入力手段と、
前記画像中の被写体を抽出する抽出手段と、
前記画像を表示する表示手段と、
前記被写体を構成する線分を検出する検出手段と、
前記検出された線分のうち、互いに平行している線分、または互いに直交している線分が存在する場合に、前記平行または直交する複数の線分の配置関係を持つ複数のグリッド線を前記表示手段に表示させる表示制御手段
とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、互いに平行している線分、または互いに直交している線分が存在しない場合には、前記被写体を構成する線分に関わらず、1つのグリッド線を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、互いに平行している線分、または互いに直交している線分をグループ化し、複数のグループが存在する場合には、注目するグループに含まれる線分が構成する被写体の数に基づいて1つのグループを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、互いに平行している線分、または互いに直交している線分をグループ化し、複数のグループが存在する場合には、注目するグループに含まれる線分が構成する被写体の数、および注目するグループに属する線分の数、および各線分の長さに基づいて1つのグループを選択することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記グループ化された1つのグループを構成する複数の線分の配置関係を持つ複数のグリッド線を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
画像を入力する入力ステップと、
前記画像中の被写体を抽出する抽出ステップと、
前記画像を表示手段に表示させる表示ステップと、
前記被写体を構成する線分を検出する検出ステップと、
前記検出された線分のうち、互いに平行している線分、または互いに直交している線分が存在する場合に、前記平行または直交する複数の線分の配置関係を持つ複数のグリッド線を前記表示手段に表示させる表示ステップと
とを備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを格納したコンピュータにより読み取りが可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−11210(P2010−11210A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169325(P2008−169325)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】