画像処理装置および画像処理プログラム
【課題】狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる画像処理装置および画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザがコンテンツ入力画面でキー画像から所定単位のキャラクタまたは装飾画像を入力すると、オブジェクトが生成される(S3)。コンテンツ入力画面の終了後に表示されるオブジェクト選択画面で、ユーザがラベル画像に配置するオブジェクトを選択すると(S5)、選択されたオブジェクトがラベル画像上に所定パターンで配置される(S7)。オブジェクト選択画面の終了後に表示されるオブジェクト編集画面で、ユーザがラベル画像上でオブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更すると、ラベル画像が変更後のオブジェクトに基づいて更新される(S9)。
【解決手段】ユーザがコンテンツ入力画面でキー画像から所定単位のキャラクタまたは装飾画像を入力すると、オブジェクトが生成される(S3)。コンテンツ入力画面の終了後に表示されるオブジェクト選択画面で、ユーザがラベル画像に配置するオブジェクトを選択すると(S5)、選択されたオブジェクトがラベル画像上に所定パターンで配置される(S7)。オブジェクト選択画面の終了後に表示されるオブジェクト編集画面で、ユーザがラベル画像上でオブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更すると、ラベル画像が変更後のオブジェクトに基づいて更新される(S9)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対話形式で入力操作を行わせるユーザインターフェース機能を備えて、ユーザがラベルに印刷される画像を編集するための画像処理装置、およびこれに用いられる画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが各種画像を対話形式で編集可能な装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、編集文書データ内に段落単位の登録文書データを挿入する場合に、挿入すべき個所の前後にある段落の区切りに登録文書データが挿入されるテープ印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−157135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像処理装置では、テープ印字装置で作成されるラベルに印刷される画像(以下、ラベル画像という。)も編集可能である。例えばユーザは画像処理装置を用いて、ラベル画像に配置されるオブジェクト(ひとかたまりの文字や図形等)を設定したり、オブジェクトをラベル画像上に配置したり、配置したオブジェクトのサイズ調整を行ったりすることがある。
【0005】
そして、共通の情報(例えば、同一の文字列や画像等)が含まれている複数の異なるラベル画像を作成したい場合、ユーザは編集画面上で各々のラベル画像に共通の情報を一々設定する必要があった。特に、このようなラベル編集を小型のディスプレイを備えたコンピュータ端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなど)で行う場合、編集画面の表示領域(つまり、ラベル編集の作業領域)が狭いためにユーザの操作負担が大きかった。特許文献1に開示の技術では、表示領域の狭さに起因する上記の問題を解決できなかった。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる画像処理装置、およびこれに用いられる画像処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一態様に係る画像処理装置は、ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルと、少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御手段と、前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成手段によって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御手段と、前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置手段と、前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置手段によって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御手段と、前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新手段とを備える。
【0008】
本発明の第二態様に係る画像処理プログラムは、ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルを備えたコンピュータに、少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御ステップと、前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップと、前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成ステップによって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御ステップと、前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置ステップと、前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置ステップによって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御ステップと、前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新ステップとを実行させる。
【0009】
本発明の第一、第二態様によれば、ユーザが第一画面でキー画像から所定単位のキャラクタまたは装飾画像を入力すると、オブジェクトが生成される。第一画面の終了後に表示される第二画面で、ユーザがラベル画像に配置するオブジェクトを選択すると、選択されたオブジェクトがラベル画像上に所定パターンで配置される。第二画面の終了後に表示される第三画面で、ユーザがラベル画像上でオブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更すると、ラベル画像が変更後のオブジェクトに基づいて更新される。
【0010】
このように、オブジェクトの入力、選択、変更という機能別に構成された第一〜第三画面が順次表示され、ユーザは各画面に必要な情報を入力するだけで、ラベル画像を自由に編集できる。機能別に構成された第一〜第三画面は、それぞれ狭い表示領域で構成できる。したがって、狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】印刷システム1の概略構成図である。
【図2】印刷システム1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】HDD24に記憶されているレイアウト情報40のデータ構成を示す図である。
【図4】HDD24に記憶されているオブジェクト50のデータ構成を示す図である。
【図5】画像編集処理のフローチャートである。
【図6】オブジェクト生成処理のフローチャートである。
【図7】携帯端末20に表示されたコンテンツ入力画面60を示す図である。
【図8】オブジェクト選択処理のフローチャートである。
【図9】携帯端末20に表示されたオブジェクト選択画面70を示す図である。
【図10】オブジェクト配置処理のフローチャートである。
【図11】オブジェクト編集処理のフローチャートである。
【図12】携帯端末20に表示されたオブジェクト編集画面80を示す図である。
【図13】携帯端末20に表示されたオブジェクト編集画面80を示す他の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0013】
図1を参照して、印刷システム1の概要について説明する。印刷システム1は、有線または無線によって接続された印刷装置10および携帯端末20を備えている。本実施形態では、印刷装置10および携帯端末20がケーブル2によって接続されている。印刷装置10は、長尺状の印刷媒体であるテープにキャラクタ(文字、記号、図形など)を印刷して、貼り付け可能なラベルを作成する小型のラベルプリンタである。携帯端末20は、ユーザが印刷対象のラベルを編集するために用いる小型のコンピュータ端末(一例として、スマートフォン)である。
【0014】
携帯端末20では、ユーザがラベルを編集すると、その編集内容を示す画像データが生成されて、ケーブル2を介して印刷装置10に対して送信される。印刷装置10では、携帯端末20から受信した画像データに基づいて、テープへの印刷処理が行われて、ラベルが作成される。従って、ユーザは携帯端末20を操作することで、印刷装置10でラベルを作成することができる。
【0015】
図2を参照して、印刷システム1の電気的構成を説明する。印刷装置10は、印刷装置10の制御全体を司るCPU11を備えている。CPU11は、SRAM12、FLASH ROM13、EEPROM14、ローラ15、ヘッド16、操作キー17、ディスプレイ18、および外部機器インタフェース(外部機器I/F)19と電気的に接続している。
【0016】
SRAM12には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。FLASH ROM13には、CPU11の制御プログラムやBIOS、OS等が記憶される。EEPROM14には、パラメータや初期設定情報が記憶される。ローラ15は、印刷装置10に装着されているテープカセット(図示外)に収納されているテープを搬送する。ヘッド16は、ローラ15によって搬送されるテープに印刷を行う。外部機器I/F19は、ケーブル2を介して携帯端末20と通信を行うためのコントローラである。
【0017】
携帯端末20は、携帯端末20の制御全体を司るCPU21を備えている。CPU21は、ROM22、RAM23、HDD24、外部機器I/F25、通信部26、およびタッチパネル30と電気的に接続している。ROM22には、ブートプログラムやBIOS等が記憶される。RAM23には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。HDD24には、各種のアプリケーションプログラムやOSが記憶される。後述する画像編集処理(図5参照)を実行するためのアプリケーションプログラム(以下、編集用アプリケーション)や、編集用アプリケーションによって使用される後述のテンプレートも、HDD24に記憶されている。外部機器I/F25は、ケーブル2を介して印刷装置10と通信を行うためのコントローラである。通信部26は、図示外の公衆回線網を介して他の電子機器と通信を行うためのコントローラである。
【0018】
携帯端末20は、正面視で縦長矩形状の本体部29(図1参照)を備える。本体部29の正面側には、外部物体の接触を検知可能な表示体であるタッチパネル30が設けられている。タッチパネル30は、本体部29の形状に対応して矩形状の表示領域を有する。タッチパネル30は、画像を表示する表示パネル31上に、外部物体の接触を検知する略透明な感圧シート32が積層されている。CPU21は、感圧シート32で特定された外部物体の接触位置に基づいて、ユーザの入力操作を判別可能である。
【0019】
本実施形態の携帯端末20は、ユーザに対話形式で入力操作を行わせるユーザインターフェース機能を備えている。携帯端末20で編集用アプリケーションが起動されると、ユーザがオブジェクトの入力、選択、変更等を対話形式で行って画像を編集するための対話形式画面が、タッチパネル30に表示される。オブジェクトは、テキスト(文字、図形、記号等のキャラクタ列)または装飾画像で構成された、ひとまとまりのデータである。ユーザはタッチパネル30の対話形式画面に対して各種操作を行って、例えば印刷装置10で長尺状の媒体(テープ)への印刷態様を示す画像(以下、ラベル画像という。)を編集する。
【0020】
図3を参照して、HDD24に記憶されているレイアウト情報40について説明する。レイアウト情報40は、ラベル画像に配置されるオブジェクトの座標を定義したデータである。HDD24には、種類および属性が異なるオブジェクトごとにレイアウト情報が記憶されている。各レイアウト情報は、対応するオブジェクトの種類、属性、座標を定義する。
【0021】
「種類」は、対応するオブジェクトのデータ種別がテキスト(TEXT)および装飾画像(IMAGE)の何れであるかを示す。「属性」は、対応するオブジェクトに設定されている分類(例えば、名前、顔、住所、シンボルなど)を示す。「座標」は、対応するオブジェクトが前回配置されたラベル画像上の位置およびサイズを示す座標情報である。本実施形態のオブジェクトは矩形状である。よって、「座標」は、ラベル画像の左上隅部の座標を原点座標(0、0)として、対角上に位置する2つの頂点の座標情報(すなわち、左上頂点の座標(X1、Y1)と右下頂点の座標(X2、Y2)の2点)で、オブジェクトの位置およびサイズを示す。
【0022】
具体的に、後述する図12、図13の例では、ラベル画像100、110の左上隅部が、各ラベル画像の原点座標(0、0)となる。座標X1、X2は、各ラベル画像100、110上の左右方向位置を示し、原点座標(0、0)よりも右側に離間するほど大きい値となる。座標Y1、Y2は、各ラベル画像100、110上の上下方向位置を示し、原点座標(0、0)よりも下側に離間するほど大きい値となる。
【0023】
図4を参照して、HDD24に記憶されているオブジェクトについて説明する。HDD24には、ユーザによって作成されたオブジェクトが記憶されている。各オブジェクトは、テキスト(TEXT)または装飾画像(IMAGE)であるコンテンツの他、レイアウト情報と同様に種類、属性、座標を示すデータを含む。なお、「座標」が未設定のオブジェクトは、ラベル画像上に配置された実績がないことを示す。
【0024】
図5〜図13を参照して、携帯端末20で実行される画像編集処理について説明する。画像編集処理(図5)は、携帯端末20で編集用アプリケーションが起動されると、CPU21によって実行される。
【0025】
図5に示すように、画像編集処理では、まずオブジェクト入力指示ありか否かが判断される(S1)。例えばユーザがタッチパネル30で新規オブジェクトの入力開始を指示する操作を行うと、オブジェクト入力指示ありと判断される(S1:YES)。この場合、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成処理が実行される(S3)。
【0026】
図6に示すように、オブジェクト生成処理(S3)では、まずユーザにコンテンツを入力させるためのコンテンツ入力画面が、タッチパネル30に表示される(S21)。タッチパネル30に表示されたコンテンツ入力画面において、ユーザに対話形式でコンテンツを入力させる(S23)。例えば、ユーザがコンテンツとしてテキスト(TEXT)を入力する場合には、図7に示すコンテンツ入力画面60が表示される。コンテンツ入力画面60は、ユーザがキャラクタを入力するためのキー画像62と、キー画像62での入力内容が表示される作業領域61とを含む。ユーザはキー画像62を操作して、作業領域61でテキストを作成できる。
【0027】
ステップS23でコンテンツが入力されたのち、ユーザに対話形式で属性を入力させる(S25)。例えば、ユーザがコンテンツ入力画面60でコンテンツを入力して確定キーを押下すると、複数の属性(名前、顔、住所、シンボルなど)が一覧表示される。ユーザは一覧表示された属性のいずれかを選択することで、新規オブジェクトに付与したい属性を入力できる。ステップS23で入力されたコンテンツおよびその種別と、ステップS25で入力された属性を含む新規のオブジェクトが生成される(S27)。
【0028】
ステップS27で生成された新規のオブジェクトは、HDD24に保存される(S29)。このとき、新規のオブジェクトはラベル画像上に未配置であるため、座標は未設定である。図7に示す例では、コンテンツ「Taro Kimura」、種類「TEXT」、属性「名前」、座標「未設定」のオブジェクトが生成および保存される。その後、オブジェクトの入力終了であるか否かが判断される(S31)。例えばユーザがコンテンツ入力画面60で終了キーを押下すると、オブジェクトの入力終了であると判断されて(S31:YES)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。入力終了でない場合(S31:NO)、処理はステップS23に戻る。
【0029】
図5に戻る。ステップS3の実行後、処理はステップS1に戻る。オブジェクト入力指示がない場合(S1:NO)、ラベル画像上に配置するオブジェクトをユーザに選択させるオブジェクト選択処理(S5)、選択されたオブジェクトをラベル画像上に配置するオブジェクト配置処理(S7)、ラベル画像上に配置されたオブジェクトをユーザに編集させるオブジェクト編集処理(S9)が順に実行される。
【0030】
図8に示すように、オブジェクト選択処理(S5)では、まずRAM23に記憶されている選択リストが初期化される(S41)。選択リストは、ラベル画像上に配置するオブジェクトを一時記憶するテーブルである。次いで、RAM23に記憶されている選択数Nが「0」にセットされる(S43)。HDD24に記憶されている全てのオブジェクト50(図4参照)が呼び出されて(S45)、オブジェクト選択画面がタッチパネル30に表示される(S47)。
【0031】
オブジェクト選択画面は、ステップS45で呼び出されたオブジェクトのうちで、ラベル画像上に配置するオブジェクトをユーザに選択させるための画面である。図9に例示するオブジェクト選択画面70は、ステップS45で呼び出されたオブジェクト50(図4参照)が選択可能に表示される選択領域72と、選択領域72で選択されたオブジェクトが表示される作業領域71とを含む。
【0032】
タッチパネル30に表示されたオブジェクト選択画面において、オブジェクトが選択されたか否かが判断される(S49)。オブジェクトが選択された場合(S49:YES)、選択されたオブジェクトが選択リストに追加され(S51)、選択数Nが「1」加算される(S53)。例えば、オブジェクト選択画面70において、ユーザが選択領域72でオブジェクト50(図4参照)を選択すると、選択されたオブジェクト50は作業領域71に表示されるとともに、RAM23の選択リストに追加される。
【0033】
図9に示す例では、計4つのオブジェクト50A〜50Dが選択リストに追加されたものとする。オブジェクト50Aは、コンテンツ「Taro Kimura」、種類「TEXT」、属性「名前」を有する。オブジェクト50Bは、コンテンツ「Nagoya−shi」、種類「TEXT」、属性「住所1」を有する。オブジェクト50Cは、コンテンツ「Mizuho−ku」、種類「TEXT」、属性「住所2」を有する。オブジェクト50Dは、コンテンツ「Taro Kimuraの画像データ」、種類「IMAGE」、属性「顔」を有する。
【0034】
オブジェクトの選択がない場合(S49:NO)、オブジェクトの選択終了であるか否かが判断される(S55)。例えばユーザがオブジェクト選択画面70で終了キーを押下すると、オブジェクトの選択終了であると判断されて(S55:YES)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。選択終了でない場合(S55:NO)、またはステップS53の実行後、処理はステップS49に戻る。
【0035】
図10に示すように、オブジェクト配置処理(S7)では、まずRAM23に記憶されている変数Xに「1」が設定される(S61)。次いで、変数Xが選択数N以下であるか否かが判断される(S63)。変数Xが選択数N以下である場合(S63:YES)、選択リストに変数Xが示す順序で追加されたオブジェクト(以下、X番目オブジェクトという。)の座標ありか否かが判断される(S65)。具体的には、HDD24に記憶されているX番目オブジェクトに座標が設定されている場合、X番目オブジェクトの座標ありと判断されて(S65:YES)、X番目オブジェクトの座標(X1、Y1;X2、Y2)がRAM23上に取得される(S67)。
【0036】
X番目オブジェクトの座標がない場合(S65:NO)。X番目オブジェクトと同じ種類および属性を定義するレイアウト情報(以下、同属性レイアウトという。)の座標ありか否かが判断される(S69)。具体的には、HDD24に記憶されているレイアウト情報40(図3参照)のうちで、X番目オブジェクトに対応する同属性レイアウトが存在し、且つその同属性レイアウトに座標が設定されている場合、同属性レイアウトの座標ありと判断される(S69:YES)。この場合、同属性レイアウトの座標(X1、Y1;X2、Y2)がRAM23上に取得される(S71)。
【0037】
一方、同属性レイアウトの座標がない場合(S69:NO)、所定の初期座標(X1、Y1;X2、Y2)がRAM23上に取得される(S73)。初期座標は、上記の処理で座標が取得されなかったX番目オブジェクトに自動付与される座標情報である。初期座標が示す左上頂点の座標(X1、Y1)は、ラベル画像上の原点座標(0、0)である。初期座標が示す右下頂点の座標(X2、Y2)は、ステップS27で生成されたサイズのX番目オブジェクトを、その左上頂点がラベル画像の左上隅部と一致するようにラベル画像上に配置した場合における、X番目オブジェクトの右下頂点の位置を示す座標である。
【0038】
例えば、X番目オブジェクトがオブジェクト50A(図9参照)である場合を想定する。HDD24のオブジェクト50Aに座標が設定されている場合、その座標(図4の例では、左上頂点の座標(100,80)および右下頂点の座標(250,120))が取得される(S67)。オブジェクト50Aに座標が設定されていない場合、HDD24の同属性レイアウト(すなわち、種類「TEXT」、属性「名前」のレイアウト情報40)に定義されている座標(図3の例では、左上頂点の座標(100,80)および右下頂点の座標(250,120))が取得される(S71)。同属性レイアウトの座標がない場合、仮に生成時のオブジェクト50Aが縦サイズ「40ピクセル」、横サイズ「150ピクセル」であれば、初期座標(すなわち、左上頂点の座標(0,0)および右下頂点の座標(150,40))が取得される(S73)。
【0039】
ステップS67、S71、S73のいずれかの実行後、RAM23上に取得された座標に従って、X番目オブジェクトがラベル画像上に配置される(S75)。その後、変数Xが「1」加算されて(S77)、処理はステップS63に戻る。これにより、変数Xが選択数Nを超えるまでステップS65〜S77が繰り返し実行されて、選択リストに追加された全てのオブジェクトがラベル画像上に配置される。変数Xが選択数Nを超えた場合(S63:NO)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。
【0040】
図11に示すように、オブジェクト編集処理(S9)では、まずオブジェクト編集画面がタッチパネル30に表示される(S81)。オブジェクト編集画面は、ラベル画像上に配置されたオブジェクトをユーザに編集(例えば、オブジェクトの位置やサイズの変更等)させるための画面である。図12に例示するオブジェクト編集画面80は、印刷装置10に印刷させるラベルを表したラベル画像100を含む。ラベル画像100上には、オブジェクト配置処理(S7)で配置されたオブジェクト(図9に例示するオブジェクト50A〜50D)が表示されている。
【0041】
本実施形態では、コンテンツ入力画面60(図7参照)は、オブジェクトの入力操作を容易にするために縦長矩形状の表示領域を有する。縦長矩形状の本体部29を傾けていない状態で、タッチパネル30の上下方向および左右方向がそれぞれ長手方向および短手方向となる。したがって、ユーザはオブジェクト入力時に本体部29を傾けずにタッチパネル30を操作する。同様に、オブジェクト選択画面70(図9参照)はオブジェクトの選択操作を容易にするために縦長矩形状の表示領域を有するため、ユーザはオブジェクト選択時に本体部29を傾けずにタッチパネル30を操作する。
【0042】
一方、印刷装置10に印刷させるラベルは、その印刷方向に長い横長形状であることが多いため、ラベル画像100も横長形状であることが視認性を高めるために好ましい。そこで、横長形状のラベル画像100に合わせて、オブジェクト編集画面80(図12参照)も横長矩形状の表示領域を有する。よって、ユーザはオブジェクト編集時に本体部29を略90度傾けてタッチパネル30を操作する。
【0043】
ステップS81の実行後、オブジェクトの編集終了であるか否かが判断される(S83)。例えばユーザがオブジェクト編集画面80で終了キーを押下すると、オブジェクトの編集終了であると判断されて(S83:YES)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。一方、オブジェクトの編集終了でない場合(S83:NO)、オブジェクトの選択ありか否かが判断される(S85)。例えば、ユーザがオブジェクト編集画面80でラベル画像100上に配置されているオブジェクトのいずれかを選択すると、オブジェクトの選択ありと判断される(S85:YES)。この場合、選択されたオブジェクト(以下、選択オブジェクトという。)が処理対象として取得される(S87)。
【0044】
次いで、選択オブジェクトの編集操作ありか否かが判断される(S89)。例えば、ユーザがオブジェクト編集画面80で選択オブジェクトの位置又はサイズを変更する操作を行うと、選択オブジェクトの編集操作ありと判断される(S89:YES)。この場合、HDD24に記憶されている選択オブジェクトの座標が、選択オブジェクトの編集操作に応じて更新される(S91)。HDD24に記憶されている選択オブジェクトの同属性レイアウトの座標が、選択オブジェクトの編集操作に応じて更新される(S93)。選択オブジェクトの編集操作に応じて、選択オブジェクトがオブジェクト編集画面上で再配置されるように、ラベル画像の表示更新が行われる(S95)。
【0045】
図12に例示するオブジェクト編集画面80において、選択オブジェクトがオブジェクト50Aである場合を想定する。ユーザは指を用いた公知のドラッグ操作で、ラベル画像100上に配置されているオブジェクト50Aの位置やサイズを自由に変更できる。この場合、HDD24のオブジェクト50Aに設定されている座標が、変更後のオブジェクト50Aの座標で更新される(S91)。HDD24の同属性レイアウト(すなわち、種類「TEXT」、属性「名前」のレイアウト情報40)に定義されている座標が、変更後のオブジェクト50Aの座標で更新される(S93)。ラベル画像100上で表示されるオブジェクト50Aの位置やサイズが、ユーザ操作に応じて変更される(S95)。
【0046】
ステップS95の実行後、処理はステップS83に戻る。オブジェクトの選択がない場合(S85:NO)、または選択オブジェクトの編集操作がない場合も(S89:NO)、処理はステップS83に戻る。これにより、オブジェクトの編集終了まで、ステップS85〜S95が繰り返し実行されて、ラベル画像100上に配置されたオブジェクトが編集される。
【0047】
図5に戻る。ステップS9でオブジェクトが編集された現在のラベル画像に基づいて、画像データが生成され、HDD24に保存される(S11)。次いで、印刷するか否かが判断される(S13)。例えばタッチパネル30から印刷実行が指示された場合、印刷すると判断されて(S13:YES)、ステップS11の画像データに基づいて生成された印刷コマンドが、ケーブル2を介して印刷装置10に送信される(S15)。印刷装置10では、図12に示すラベル画像100と同様のラベルが作成される。本実施形態では、編集用アプリケーションが公知のプリンタドライバ機能を有しており、上記の印刷コマンドは編集用アプリケーションによって生成される。印刷しない場合(S13:NO)、またはステップS15の実行後、画像編集処理(図5)が終了される。
【0048】
上記の印刷システム1において、図12に示すラベル画像100の作成後に、ラベル画像100と同一レイアウトで内容が異なるラベル画像110(図13参照)を作成する場合を説明する。例えば、オブジェクト生成処理(図6)で新規オブジェクト50E、50Fを作成し、オブジェクト選択処理(図8)で4つのオブジェクト50B、50C、50E、50Fを選択した場合を想定する。オブジェクト50Eは、コンテンツ「Hanako Yamada」、種類「TEXT」、属性「名前」を有する。オブジェクト50Fは、コンテンツ「Hanako Yamadaの画像データ」、種類「IMAGE」、属性「顔」を有する。
【0049】
この場合、HDD24に記憶される新規オブジェクト50E、50Fには座標が設定されていないが、既存のオブジェクト50B、50Cには座標が設定されている。よって、オブジェクト配置処理(図9)では、新規オブジェクト50Eは、対応する同属性レイアウト(種類「TEXT」、属性「名前」のレイアウト情報40)の座標に配置される(S71、S75)。新規オブジェクト50Fは、対応する同属性レイアウト(種類「IMAGE」、属性「顔」のレイアウト情報40)の座標に配置される(S71、S75)。オブジェクト50B、50Cは、それぞれラベル画像100上で配置された座標に配置される(S67、S75)。
【0050】
その結果、オブジェクト編集処理(図11)では、図13に示すオブジェクト編集画面80が表示される。図13のオブジェクト編集画面80では、ラベル画像100と同一レイアウトでオブジェクト50B、50C、50E、50Fが配置されたラベル画像110が表示される。したがって、このラベル画像110を印刷することで、ユーザはラベル画像110に配置されたオブジェクトを編集することなく、ラベル画像100と同一レイアウトで内容が異なるラベルを作成することができる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザがコンテンツ入力画面60(図7)でキー画像62から所定単位のキャラクタまたは装飾画像を入力すると、オブジェクトが生成される。コンテンツ入力画面60の終了後に表示されるオブジェクト選択画面70(図9)で、ユーザがラベル画像100に配置するオブジェクトを選択すると、選択されたオブジェクトがラベル画像100上に所定パターンで配置される。オブジェクト選択画面70(図9)の終了後に表示されるオブジェクト編集画面80で、ユーザがラベル画像100上でオブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更すると、ラベル画像100が変更後のオブジェクトに基づいて更新される。
【0052】
このように、オブジェクトの入力、選択、変更という機能別に構成されたコンテンツ入力画面60、オブジェクト選択画面70、オブジェクト編集画面80が順次表示され、ユーザは各画面に必要な情報を入力するだけで、ラベル画像100を自由に編集できる。機能別に構成され各画面は、それぞれ狭い表示領域で構成できる。したがって、狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる。言い換えると、上記の画像編集は、狭い作業領域を用いた単純な操作で行えるため、高機能の操作部や大型の表示部は要しない。そのため、小型のディスプレイを備えたコンピュータ端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなど)であっても、正確かつ容易に画像編集を行うことができ、ひいては画像編集時の操作負担を抑制することができる。
【0053】
また、オブジェクト選択画面70は、HDD24に記憶されているオブジェクト(図4に示すオブジェクト50)を選択可能に表示する画面である。したがって、過去に作成したオブジェクトを利用して、効率的に画像編集を行うことができる。
【0054】
また、HDD24に記憶されている位置サイズ情報(図4に示すオブジェクト50、または図3に示すレイアウト情報40)に定義されている座標(つまり、位置およびサイズ)で、ラベル画像100上にオブジェクトが配置される。つまり、ラベル画像100に配置した実績のあるオブジェクトは、前回と同一の座標に配置される。また、ラベル画像100に配置した実績のあるオブジェクトと同一属性のオブジェクトは、同一属性のオブジェクトに共通の座標に配置される。したがって、過去に作成したオブジェクトを使用して画像編集するときに、オブジェクトを適正位置に配置する手間を減らすことができる。
【0055】
また、オブジェクト選択画面70で選択されたオブジェクトが、その属性に対応する位置サイズ情報(図3に示すレイアウト情報40)が定義する座標(つまり、位置およびサイズ)で配置される。この場合、同一属性のオブジェクトは同一の座標に配置されるため、同一レイアウトで異なる内容の画像を編集するときに、ユーザの操作負担を軽減することができる。
【0056】
また、オブジェクト編集画面80で位置およびサイズの少なくとも一方が変更されたオブジェクトの属性に対応する位置サイズ情報(図3に示すレイアウト情報40)は、変更後のオブジェクトに基づいて更新される。これにより、変更後のオブジェクトと同一属性を有するオブジェクトを用いて画像編集するときに、オブジェクトを適正位置に配置する手間を減らすことができる。
【0057】
また、オブジェクト編集画面80は、タッチパネル30の矩形状の表示領域の長手方向および短手方向がそれぞれラベル画像100の長手方向および短手方向と一致する態様で、タッチパネル30にラベル画像を表示する画面である。したがって、ラベル画像100を効率的かつ正確に編集することができる。
【0058】
また、印刷実行が指示された場合、画像データを印刷させるコマンドが、印刷装置10に送信される。したがって、印刷装置10で印刷させる画像データを、携帯端末20で編集することができる。特に、小型のラベルプリンタである印刷装置10を携行する場合、ユーザは移動先で携帯端末20を印刷装置10に接続してラベルの編集及び作成を行うことができる。
【0059】
上記実施形態において、携帯端末20が、本発明の「画像処理装置」に相当する。ステップS21を実行するCPU21が、本発明の「第一画面制御手段」に相当する。ステップS27を実行するCPU21が、本発明の「オブジェクト生成手段」に相当する。ステップS5を実行するCPU21が、本発明の「第二画面制御手段」に相当する。ステップS7を実行するCPU21が、本発明の「オブジェクト配置手段」に相当する。ステップS81を実行するCPU21が、本発明の「第三画面制御手段」に相当する。ステップS95を実行するCPU21が、本発明の「ラベル画像更新手段」に相当する。HDD24が、本発明の「オブジェクト記憶手段」および「位置サイズ記憶手段」に相当する。ステップS93を実行するCPU21が、本発明の「位置サイズ更新手段」に相当する。ステップS15を実行するCPU21が、本発明の「コマンド送信手段」に相当する。
【0060】
編集用アプリケーションが、本発明の「画像処理プログラム」に相当する。ステップS21が、本発明の「第一画面制御ステップ」に相当する。ステップS27が、本発明の「オブジェクト生成ステップ」に相当する。ステップS5が、本発明の「第二画面制御ステップ」に相当する。ステップS7が、本発明の「オブジェクト配置ステップ」に相当する。ステップS81が、本発明の「第三画面制御ステップ」に相当する。ステップS95が、本発明の「ラベル画像更新ステップ」に相当する。
【0061】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記実施形態では、携帯端末20が画像処理装置である場合を例示したが、画像処理装置は大型のタッチパネルを備えたコンピュータ機器(例えば、PCなど)であってもよい。また、上記実施形態では、オブジェクトやラベル画像が矩形状である場合を例示したが、オブジェクトやラベル画像は円形、多角形、星型などの各種形状を用いることができる。
【0062】
また、上記実施形態では、画像編集の具体例として、印刷装置10で印刷されるラベル画像100を編集する場合を例示したが、本発明は印刷およびラベル以外の用途に使用される画像の編集にも適用できる。なお、画像編集処理(図5)は、携帯端末20が印刷装置10に接続されていない状態でも、携帯端末20が単独で実行可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0063】
1 印刷システム
10 印刷装置
20 携帯端末
40 レイアウト情報
50 オブジェクト
60 コンテンツ入力画面
62 キー画像
70 オブジェクト選択画面
80 オブジェクト編集画面
100 ラベル画像
110 ラベル画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対話形式で入力操作を行わせるユーザインターフェース機能を備えて、ユーザがラベルに印刷される画像を編集するための画像処理装置、およびこれに用いられる画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが各種画像を対話形式で編集可能な装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、編集文書データ内に段落単位の登録文書データを挿入する場合に、挿入すべき個所の前後にある段落の区切りに登録文書データが挿入されるテープ印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−157135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像処理装置では、テープ印字装置で作成されるラベルに印刷される画像(以下、ラベル画像という。)も編集可能である。例えばユーザは画像処理装置を用いて、ラベル画像に配置されるオブジェクト(ひとかたまりの文字や図形等)を設定したり、オブジェクトをラベル画像上に配置したり、配置したオブジェクトのサイズ調整を行ったりすることがある。
【0005】
そして、共通の情報(例えば、同一の文字列や画像等)が含まれている複数の異なるラベル画像を作成したい場合、ユーザは編集画面上で各々のラベル画像に共通の情報を一々設定する必要があった。特に、このようなラベル編集を小型のディスプレイを備えたコンピュータ端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなど)で行う場合、編集画面の表示領域(つまり、ラベル編集の作業領域)が狭いためにユーザの操作負担が大きかった。特許文献1に開示の技術では、表示領域の狭さに起因する上記の問題を解決できなかった。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる画像処理装置、およびこれに用いられる画像処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一態様に係る画像処理装置は、ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルと、少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御手段と、前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成手段によって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御手段と、前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置手段と、前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置手段によって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御手段と、前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新手段とを備える。
【0008】
本発明の第二態様に係る画像処理プログラムは、ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルを備えたコンピュータに、少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御ステップと、前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップと、前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成ステップによって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御ステップと、前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置ステップと、前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置ステップによって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御ステップと、前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新ステップとを実行させる。
【0009】
本発明の第一、第二態様によれば、ユーザが第一画面でキー画像から所定単位のキャラクタまたは装飾画像を入力すると、オブジェクトが生成される。第一画面の終了後に表示される第二画面で、ユーザがラベル画像に配置するオブジェクトを選択すると、選択されたオブジェクトがラベル画像上に所定パターンで配置される。第二画面の終了後に表示される第三画面で、ユーザがラベル画像上でオブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更すると、ラベル画像が変更後のオブジェクトに基づいて更新される。
【0010】
このように、オブジェクトの入力、選択、変更という機能別に構成された第一〜第三画面が順次表示され、ユーザは各画面に必要な情報を入力するだけで、ラベル画像を自由に編集できる。機能別に構成された第一〜第三画面は、それぞれ狭い表示領域で構成できる。したがって、狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】印刷システム1の概略構成図である。
【図2】印刷システム1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】HDD24に記憶されているレイアウト情報40のデータ構成を示す図である。
【図4】HDD24に記憶されているオブジェクト50のデータ構成を示す図である。
【図5】画像編集処理のフローチャートである。
【図6】オブジェクト生成処理のフローチャートである。
【図7】携帯端末20に表示されたコンテンツ入力画面60を示す図である。
【図8】オブジェクト選択処理のフローチャートである。
【図9】携帯端末20に表示されたオブジェクト選択画面70を示す図である。
【図10】オブジェクト配置処理のフローチャートである。
【図11】オブジェクト編集処理のフローチャートである。
【図12】携帯端末20に表示されたオブジェクト編集画面80を示す図である。
【図13】携帯端末20に表示されたオブジェクト編集画面80を示す他の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0013】
図1を参照して、印刷システム1の概要について説明する。印刷システム1は、有線または無線によって接続された印刷装置10および携帯端末20を備えている。本実施形態では、印刷装置10および携帯端末20がケーブル2によって接続されている。印刷装置10は、長尺状の印刷媒体であるテープにキャラクタ(文字、記号、図形など)を印刷して、貼り付け可能なラベルを作成する小型のラベルプリンタである。携帯端末20は、ユーザが印刷対象のラベルを編集するために用いる小型のコンピュータ端末(一例として、スマートフォン)である。
【0014】
携帯端末20では、ユーザがラベルを編集すると、その編集内容を示す画像データが生成されて、ケーブル2を介して印刷装置10に対して送信される。印刷装置10では、携帯端末20から受信した画像データに基づいて、テープへの印刷処理が行われて、ラベルが作成される。従って、ユーザは携帯端末20を操作することで、印刷装置10でラベルを作成することができる。
【0015】
図2を参照して、印刷システム1の電気的構成を説明する。印刷装置10は、印刷装置10の制御全体を司るCPU11を備えている。CPU11は、SRAM12、FLASH ROM13、EEPROM14、ローラ15、ヘッド16、操作キー17、ディスプレイ18、および外部機器インタフェース(外部機器I/F)19と電気的に接続している。
【0016】
SRAM12には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。FLASH ROM13には、CPU11の制御プログラムやBIOS、OS等が記憶される。EEPROM14には、パラメータや初期設定情報が記憶される。ローラ15は、印刷装置10に装着されているテープカセット(図示外)に収納されているテープを搬送する。ヘッド16は、ローラ15によって搬送されるテープに印刷を行う。外部機器I/F19は、ケーブル2を介して携帯端末20と通信を行うためのコントローラである。
【0017】
携帯端末20は、携帯端末20の制御全体を司るCPU21を備えている。CPU21は、ROM22、RAM23、HDD24、外部機器I/F25、通信部26、およびタッチパネル30と電気的に接続している。ROM22には、ブートプログラムやBIOS等が記憶される。RAM23には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。HDD24には、各種のアプリケーションプログラムやOSが記憶される。後述する画像編集処理(図5参照)を実行するためのアプリケーションプログラム(以下、編集用アプリケーション)や、編集用アプリケーションによって使用される後述のテンプレートも、HDD24に記憶されている。外部機器I/F25は、ケーブル2を介して印刷装置10と通信を行うためのコントローラである。通信部26は、図示外の公衆回線網を介して他の電子機器と通信を行うためのコントローラである。
【0018】
携帯端末20は、正面視で縦長矩形状の本体部29(図1参照)を備える。本体部29の正面側には、外部物体の接触を検知可能な表示体であるタッチパネル30が設けられている。タッチパネル30は、本体部29の形状に対応して矩形状の表示領域を有する。タッチパネル30は、画像を表示する表示パネル31上に、外部物体の接触を検知する略透明な感圧シート32が積層されている。CPU21は、感圧シート32で特定された外部物体の接触位置に基づいて、ユーザの入力操作を判別可能である。
【0019】
本実施形態の携帯端末20は、ユーザに対話形式で入力操作を行わせるユーザインターフェース機能を備えている。携帯端末20で編集用アプリケーションが起動されると、ユーザがオブジェクトの入力、選択、変更等を対話形式で行って画像を編集するための対話形式画面が、タッチパネル30に表示される。オブジェクトは、テキスト(文字、図形、記号等のキャラクタ列)または装飾画像で構成された、ひとまとまりのデータである。ユーザはタッチパネル30の対話形式画面に対して各種操作を行って、例えば印刷装置10で長尺状の媒体(テープ)への印刷態様を示す画像(以下、ラベル画像という。)を編集する。
【0020】
図3を参照して、HDD24に記憶されているレイアウト情報40について説明する。レイアウト情報40は、ラベル画像に配置されるオブジェクトの座標を定義したデータである。HDD24には、種類および属性が異なるオブジェクトごとにレイアウト情報が記憶されている。各レイアウト情報は、対応するオブジェクトの種類、属性、座標を定義する。
【0021】
「種類」は、対応するオブジェクトのデータ種別がテキスト(TEXT)および装飾画像(IMAGE)の何れであるかを示す。「属性」は、対応するオブジェクトに設定されている分類(例えば、名前、顔、住所、シンボルなど)を示す。「座標」は、対応するオブジェクトが前回配置されたラベル画像上の位置およびサイズを示す座標情報である。本実施形態のオブジェクトは矩形状である。よって、「座標」は、ラベル画像の左上隅部の座標を原点座標(0、0)として、対角上に位置する2つの頂点の座標情報(すなわち、左上頂点の座標(X1、Y1)と右下頂点の座標(X2、Y2)の2点)で、オブジェクトの位置およびサイズを示す。
【0022】
具体的に、後述する図12、図13の例では、ラベル画像100、110の左上隅部が、各ラベル画像の原点座標(0、0)となる。座標X1、X2は、各ラベル画像100、110上の左右方向位置を示し、原点座標(0、0)よりも右側に離間するほど大きい値となる。座標Y1、Y2は、各ラベル画像100、110上の上下方向位置を示し、原点座標(0、0)よりも下側に離間するほど大きい値となる。
【0023】
図4を参照して、HDD24に記憶されているオブジェクトについて説明する。HDD24には、ユーザによって作成されたオブジェクトが記憶されている。各オブジェクトは、テキスト(TEXT)または装飾画像(IMAGE)であるコンテンツの他、レイアウト情報と同様に種類、属性、座標を示すデータを含む。なお、「座標」が未設定のオブジェクトは、ラベル画像上に配置された実績がないことを示す。
【0024】
図5〜図13を参照して、携帯端末20で実行される画像編集処理について説明する。画像編集処理(図5)は、携帯端末20で編集用アプリケーションが起動されると、CPU21によって実行される。
【0025】
図5に示すように、画像編集処理では、まずオブジェクト入力指示ありか否かが判断される(S1)。例えばユーザがタッチパネル30で新規オブジェクトの入力開始を指示する操作を行うと、オブジェクト入力指示ありと判断される(S1:YES)。この場合、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成処理が実行される(S3)。
【0026】
図6に示すように、オブジェクト生成処理(S3)では、まずユーザにコンテンツを入力させるためのコンテンツ入力画面が、タッチパネル30に表示される(S21)。タッチパネル30に表示されたコンテンツ入力画面において、ユーザに対話形式でコンテンツを入力させる(S23)。例えば、ユーザがコンテンツとしてテキスト(TEXT)を入力する場合には、図7に示すコンテンツ入力画面60が表示される。コンテンツ入力画面60は、ユーザがキャラクタを入力するためのキー画像62と、キー画像62での入力内容が表示される作業領域61とを含む。ユーザはキー画像62を操作して、作業領域61でテキストを作成できる。
【0027】
ステップS23でコンテンツが入力されたのち、ユーザに対話形式で属性を入力させる(S25)。例えば、ユーザがコンテンツ入力画面60でコンテンツを入力して確定キーを押下すると、複数の属性(名前、顔、住所、シンボルなど)が一覧表示される。ユーザは一覧表示された属性のいずれかを選択することで、新規オブジェクトに付与したい属性を入力できる。ステップS23で入力されたコンテンツおよびその種別と、ステップS25で入力された属性を含む新規のオブジェクトが生成される(S27)。
【0028】
ステップS27で生成された新規のオブジェクトは、HDD24に保存される(S29)。このとき、新規のオブジェクトはラベル画像上に未配置であるため、座標は未設定である。図7に示す例では、コンテンツ「Taro Kimura」、種類「TEXT」、属性「名前」、座標「未設定」のオブジェクトが生成および保存される。その後、オブジェクトの入力終了であるか否かが判断される(S31)。例えばユーザがコンテンツ入力画面60で終了キーを押下すると、オブジェクトの入力終了であると判断されて(S31:YES)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。入力終了でない場合(S31:NO)、処理はステップS23に戻る。
【0029】
図5に戻る。ステップS3の実行後、処理はステップS1に戻る。オブジェクト入力指示がない場合(S1:NO)、ラベル画像上に配置するオブジェクトをユーザに選択させるオブジェクト選択処理(S5)、選択されたオブジェクトをラベル画像上に配置するオブジェクト配置処理(S7)、ラベル画像上に配置されたオブジェクトをユーザに編集させるオブジェクト編集処理(S9)が順に実行される。
【0030】
図8に示すように、オブジェクト選択処理(S5)では、まずRAM23に記憶されている選択リストが初期化される(S41)。選択リストは、ラベル画像上に配置するオブジェクトを一時記憶するテーブルである。次いで、RAM23に記憶されている選択数Nが「0」にセットされる(S43)。HDD24に記憶されている全てのオブジェクト50(図4参照)が呼び出されて(S45)、オブジェクト選択画面がタッチパネル30に表示される(S47)。
【0031】
オブジェクト選択画面は、ステップS45で呼び出されたオブジェクトのうちで、ラベル画像上に配置するオブジェクトをユーザに選択させるための画面である。図9に例示するオブジェクト選択画面70は、ステップS45で呼び出されたオブジェクト50(図4参照)が選択可能に表示される選択領域72と、選択領域72で選択されたオブジェクトが表示される作業領域71とを含む。
【0032】
タッチパネル30に表示されたオブジェクト選択画面において、オブジェクトが選択されたか否かが判断される(S49)。オブジェクトが選択された場合(S49:YES)、選択されたオブジェクトが選択リストに追加され(S51)、選択数Nが「1」加算される(S53)。例えば、オブジェクト選択画面70において、ユーザが選択領域72でオブジェクト50(図4参照)を選択すると、選択されたオブジェクト50は作業領域71に表示されるとともに、RAM23の選択リストに追加される。
【0033】
図9に示す例では、計4つのオブジェクト50A〜50Dが選択リストに追加されたものとする。オブジェクト50Aは、コンテンツ「Taro Kimura」、種類「TEXT」、属性「名前」を有する。オブジェクト50Bは、コンテンツ「Nagoya−shi」、種類「TEXT」、属性「住所1」を有する。オブジェクト50Cは、コンテンツ「Mizuho−ku」、種類「TEXT」、属性「住所2」を有する。オブジェクト50Dは、コンテンツ「Taro Kimuraの画像データ」、種類「IMAGE」、属性「顔」を有する。
【0034】
オブジェクトの選択がない場合(S49:NO)、オブジェクトの選択終了であるか否かが判断される(S55)。例えばユーザがオブジェクト選択画面70で終了キーを押下すると、オブジェクトの選択終了であると判断されて(S55:YES)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。選択終了でない場合(S55:NO)、またはステップS53の実行後、処理はステップS49に戻る。
【0035】
図10に示すように、オブジェクト配置処理(S7)では、まずRAM23に記憶されている変数Xに「1」が設定される(S61)。次いで、変数Xが選択数N以下であるか否かが判断される(S63)。変数Xが選択数N以下である場合(S63:YES)、選択リストに変数Xが示す順序で追加されたオブジェクト(以下、X番目オブジェクトという。)の座標ありか否かが判断される(S65)。具体的には、HDD24に記憶されているX番目オブジェクトに座標が設定されている場合、X番目オブジェクトの座標ありと判断されて(S65:YES)、X番目オブジェクトの座標(X1、Y1;X2、Y2)がRAM23上に取得される(S67)。
【0036】
X番目オブジェクトの座標がない場合(S65:NO)。X番目オブジェクトと同じ種類および属性を定義するレイアウト情報(以下、同属性レイアウトという。)の座標ありか否かが判断される(S69)。具体的には、HDD24に記憶されているレイアウト情報40(図3参照)のうちで、X番目オブジェクトに対応する同属性レイアウトが存在し、且つその同属性レイアウトに座標が設定されている場合、同属性レイアウトの座標ありと判断される(S69:YES)。この場合、同属性レイアウトの座標(X1、Y1;X2、Y2)がRAM23上に取得される(S71)。
【0037】
一方、同属性レイアウトの座標がない場合(S69:NO)、所定の初期座標(X1、Y1;X2、Y2)がRAM23上に取得される(S73)。初期座標は、上記の処理で座標が取得されなかったX番目オブジェクトに自動付与される座標情報である。初期座標が示す左上頂点の座標(X1、Y1)は、ラベル画像上の原点座標(0、0)である。初期座標が示す右下頂点の座標(X2、Y2)は、ステップS27で生成されたサイズのX番目オブジェクトを、その左上頂点がラベル画像の左上隅部と一致するようにラベル画像上に配置した場合における、X番目オブジェクトの右下頂点の位置を示す座標である。
【0038】
例えば、X番目オブジェクトがオブジェクト50A(図9参照)である場合を想定する。HDD24のオブジェクト50Aに座標が設定されている場合、その座標(図4の例では、左上頂点の座標(100,80)および右下頂点の座標(250,120))が取得される(S67)。オブジェクト50Aに座標が設定されていない場合、HDD24の同属性レイアウト(すなわち、種類「TEXT」、属性「名前」のレイアウト情報40)に定義されている座標(図3の例では、左上頂点の座標(100,80)および右下頂点の座標(250,120))が取得される(S71)。同属性レイアウトの座標がない場合、仮に生成時のオブジェクト50Aが縦サイズ「40ピクセル」、横サイズ「150ピクセル」であれば、初期座標(すなわち、左上頂点の座標(0,0)および右下頂点の座標(150,40))が取得される(S73)。
【0039】
ステップS67、S71、S73のいずれかの実行後、RAM23上に取得された座標に従って、X番目オブジェクトがラベル画像上に配置される(S75)。その後、変数Xが「1」加算されて(S77)、処理はステップS63に戻る。これにより、変数Xが選択数Nを超えるまでステップS65〜S77が繰り返し実行されて、選択リストに追加された全てのオブジェクトがラベル画像上に配置される。変数Xが選択数Nを超えた場合(S63:NO)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。
【0040】
図11に示すように、オブジェクト編集処理(S9)では、まずオブジェクト編集画面がタッチパネル30に表示される(S81)。オブジェクト編集画面は、ラベル画像上に配置されたオブジェクトをユーザに編集(例えば、オブジェクトの位置やサイズの変更等)させるための画面である。図12に例示するオブジェクト編集画面80は、印刷装置10に印刷させるラベルを表したラベル画像100を含む。ラベル画像100上には、オブジェクト配置処理(S7)で配置されたオブジェクト(図9に例示するオブジェクト50A〜50D)が表示されている。
【0041】
本実施形態では、コンテンツ入力画面60(図7参照)は、オブジェクトの入力操作を容易にするために縦長矩形状の表示領域を有する。縦長矩形状の本体部29を傾けていない状態で、タッチパネル30の上下方向および左右方向がそれぞれ長手方向および短手方向となる。したがって、ユーザはオブジェクト入力時に本体部29を傾けずにタッチパネル30を操作する。同様に、オブジェクト選択画面70(図9参照)はオブジェクトの選択操作を容易にするために縦長矩形状の表示領域を有するため、ユーザはオブジェクト選択時に本体部29を傾けずにタッチパネル30を操作する。
【0042】
一方、印刷装置10に印刷させるラベルは、その印刷方向に長い横長形状であることが多いため、ラベル画像100も横長形状であることが視認性を高めるために好ましい。そこで、横長形状のラベル画像100に合わせて、オブジェクト編集画面80(図12参照)も横長矩形状の表示領域を有する。よって、ユーザはオブジェクト編集時に本体部29を略90度傾けてタッチパネル30を操作する。
【0043】
ステップS81の実行後、オブジェクトの編集終了であるか否かが判断される(S83)。例えばユーザがオブジェクト編集画面80で終了キーを押下すると、オブジェクトの編集終了であると判断されて(S83:YES)、処理は画像編集処理(図5)に戻る。一方、オブジェクトの編集終了でない場合(S83:NO)、オブジェクトの選択ありか否かが判断される(S85)。例えば、ユーザがオブジェクト編集画面80でラベル画像100上に配置されているオブジェクトのいずれかを選択すると、オブジェクトの選択ありと判断される(S85:YES)。この場合、選択されたオブジェクト(以下、選択オブジェクトという。)が処理対象として取得される(S87)。
【0044】
次いで、選択オブジェクトの編集操作ありか否かが判断される(S89)。例えば、ユーザがオブジェクト編集画面80で選択オブジェクトの位置又はサイズを変更する操作を行うと、選択オブジェクトの編集操作ありと判断される(S89:YES)。この場合、HDD24に記憶されている選択オブジェクトの座標が、選択オブジェクトの編集操作に応じて更新される(S91)。HDD24に記憶されている選択オブジェクトの同属性レイアウトの座標が、選択オブジェクトの編集操作に応じて更新される(S93)。選択オブジェクトの編集操作に応じて、選択オブジェクトがオブジェクト編集画面上で再配置されるように、ラベル画像の表示更新が行われる(S95)。
【0045】
図12に例示するオブジェクト編集画面80において、選択オブジェクトがオブジェクト50Aである場合を想定する。ユーザは指を用いた公知のドラッグ操作で、ラベル画像100上に配置されているオブジェクト50Aの位置やサイズを自由に変更できる。この場合、HDD24のオブジェクト50Aに設定されている座標が、変更後のオブジェクト50Aの座標で更新される(S91)。HDD24の同属性レイアウト(すなわち、種類「TEXT」、属性「名前」のレイアウト情報40)に定義されている座標が、変更後のオブジェクト50Aの座標で更新される(S93)。ラベル画像100上で表示されるオブジェクト50Aの位置やサイズが、ユーザ操作に応じて変更される(S95)。
【0046】
ステップS95の実行後、処理はステップS83に戻る。オブジェクトの選択がない場合(S85:NO)、または選択オブジェクトの編集操作がない場合も(S89:NO)、処理はステップS83に戻る。これにより、オブジェクトの編集終了まで、ステップS85〜S95が繰り返し実行されて、ラベル画像100上に配置されたオブジェクトが編集される。
【0047】
図5に戻る。ステップS9でオブジェクトが編集された現在のラベル画像に基づいて、画像データが生成され、HDD24に保存される(S11)。次いで、印刷するか否かが判断される(S13)。例えばタッチパネル30から印刷実行が指示された場合、印刷すると判断されて(S13:YES)、ステップS11の画像データに基づいて生成された印刷コマンドが、ケーブル2を介して印刷装置10に送信される(S15)。印刷装置10では、図12に示すラベル画像100と同様のラベルが作成される。本実施形態では、編集用アプリケーションが公知のプリンタドライバ機能を有しており、上記の印刷コマンドは編集用アプリケーションによって生成される。印刷しない場合(S13:NO)、またはステップS15の実行後、画像編集処理(図5)が終了される。
【0048】
上記の印刷システム1において、図12に示すラベル画像100の作成後に、ラベル画像100と同一レイアウトで内容が異なるラベル画像110(図13参照)を作成する場合を説明する。例えば、オブジェクト生成処理(図6)で新規オブジェクト50E、50Fを作成し、オブジェクト選択処理(図8)で4つのオブジェクト50B、50C、50E、50Fを選択した場合を想定する。オブジェクト50Eは、コンテンツ「Hanako Yamada」、種類「TEXT」、属性「名前」を有する。オブジェクト50Fは、コンテンツ「Hanako Yamadaの画像データ」、種類「IMAGE」、属性「顔」を有する。
【0049】
この場合、HDD24に記憶される新規オブジェクト50E、50Fには座標が設定されていないが、既存のオブジェクト50B、50Cには座標が設定されている。よって、オブジェクト配置処理(図9)では、新規オブジェクト50Eは、対応する同属性レイアウト(種類「TEXT」、属性「名前」のレイアウト情報40)の座標に配置される(S71、S75)。新規オブジェクト50Fは、対応する同属性レイアウト(種類「IMAGE」、属性「顔」のレイアウト情報40)の座標に配置される(S71、S75)。オブジェクト50B、50Cは、それぞれラベル画像100上で配置された座標に配置される(S67、S75)。
【0050】
その結果、オブジェクト編集処理(図11)では、図13に示すオブジェクト編集画面80が表示される。図13のオブジェクト編集画面80では、ラベル画像100と同一レイアウトでオブジェクト50B、50C、50E、50Fが配置されたラベル画像110が表示される。したがって、このラベル画像110を印刷することで、ユーザはラベル画像110に配置されたオブジェクトを編集することなく、ラベル画像100と同一レイアウトで内容が異なるラベルを作成することができる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザがコンテンツ入力画面60(図7)でキー画像62から所定単位のキャラクタまたは装飾画像を入力すると、オブジェクトが生成される。コンテンツ入力画面60の終了後に表示されるオブジェクト選択画面70(図9)で、ユーザがラベル画像100に配置するオブジェクトを選択すると、選択されたオブジェクトがラベル画像100上に所定パターンで配置される。オブジェクト選択画面70(図9)の終了後に表示されるオブジェクト編集画面80で、ユーザがラベル画像100上でオブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更すると、ラベル画像100が変更後のオブジェクトに基づいて更新される。
【0052】
このように、オブジェクトの入力、選択、変更という機能別に構成されたコンテンツ入力画面60、オブジェクト選択画面70、オブジェクト編集画面80が順次表示され、ユーザは各画面に必要な情報を入力するだけで、ラベル画像100を自由に編集できる。機能別に構成され各画面は、それぞれ狭い表示領域で構成できる。したがって、狭い表示領域でラベル編集を行うユーザの操作負担を小さくして、画像編集の作業効率を向上できる。言い換えると、上記の画像編集は、狭い作業領域を用いた単純な操作で行えるため、高機能の操作部や大型の表示部は要しない。そのため、小型のディスプレイを備えたコンピュータ端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、PDAなど)であっても、正確かつ容易に画像編集を行うことができ、ひいては画像編集時の操作負担を抑制することができる。
【0053】
また、オブジェクト選択画面70は、HDD24に記憶されているオブジェクト(図4に示すオブジェクト50)を選択可能に表示する画面である。したがって、過去に作成したオブジェクトを利用して、効率的に画像編集を行うことができる。
【0054】
また、HDD24に記憶されている位置サイズ情報(図4に示すオブジェクト50、または図3に示すレイアウト情報40)に定義されている座標(つまり、位置およびサイズ)で、ラベル画像100上にオブジェクトが配置される。つまり、ラベル画像100に配置した実績のあるオブジェクトは、前回と同一の座標に配置される。また、ラベル画像100に配置した実績のあるオブジェクトと同一属性のオブジェクトは、同一属性のオブジェクトに共通の座標に配置される。したがって、過去に作成したオブジェクトを使用して画像編集するときに、オブジェクトを適正位置に配置する手間を減らすことができる。
【0055】
また、オブジェクト選択画面70で選択されたオブジェクトが、その属性に対応する位置サイズ情報(図3に示すレイアウト情報40)が定義する座標(つまり、位置およびサイズ)で配置される。この場合、同一属性のオブジェクトは同一の座標に配置されるため、同一レイアウトで異なる内容の画像を編集するときに、ユーザの操作負担を軽減することができる。
【0056】
また、オブジェクト編集画面80で位置およびサイズの少なくとも一方が変更されたオブジェクトの属性に対応する位置サイズ情報(図3に示すレイアウト情報40)は、変更後のオブジェクトに基づいて更新される。これにより、変更後のオブジェクトと同一属性を有するオブジェクトを用いて画像編集するときに、オブジェクトを適正位置に配置する手間を減らすことができる。
【0057】
また、オブジェクト編集画面80は、タッチパネル30の矩形状の表示領域の長手方向および短手方向がそれぞれラベル画像100の長手方向および短手方向と一致する態様で、タッチパネル30にラベル画像を表示する画面である。したがって、ラベル画像100を効率的かつ正確に編集することができる。
【0058】
また、印刷実行が指示された場合、画像データを印刷させるコマンドが、印刷装置10に送信される。したがって、印刷装置10で印刷させる画像データを、携帯端末20で編集することができる。特に、小型のラベルプリンタである印刷装置10を携行する場合、ユーザは移動先で携帯端末20を印刷装置10に接続してラベルの編集及び作成を行うことができる。
【0059】
上記実施形態において、携帯端末20が、本発明の「画像処理装置」に相当する。ステップS21を実行するCPU21が、本発明の「第一画面制御手段」に相当する。ステップS27を実行するCPU21が、本発明の「オブジェクト生成手段」に相当する。ステップS5を実行するCPU21が、本発明の「第二画面制御手段」に相当する。ステップS7を実行するCPU21が、本発明の「オブジェクト配置手段」に相当する。ステップS81を実行するCPU21が、本発明の「第三画面制御手段」に相当する。ステップS95を実行するCPU21が、本発明の「ラベル画像更新手段」に相当する。HDD24が、本発明の「オブジェクト記憶手段」および「位置サイズ記憶手段」に相当する。ステップS93を実行するCPU21が、本発明の「位置サイズ更新手段」に相当する。ステップS15を実行するCPU21が、本発明の「コマンド送信手段」に相当する。
【0060】
編集用アプリケーションが、本発明の「画像処理プログラム」に相当する。ステップS21が、本発明の「第一画面制御ステップ」に相当する。ステップS27が、本発明の「オブジェクト生成ステップ」に相当する。ステップS5が、本発明の「第二画面制御ステップ」に相当する。ステップS7が、本発明の「オブジェクト配置ステップ」に相当する。ステップS81が、本発明の「第三画面制御ステップ」に相当する。ステップS95が、本発明の「ラベル画像更新ステップ」に相当する。
【0061】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記実施形態では、携帯端末20が画像処理装置である場合を例示したが、画像処理装置は大型のタッチパネルを備えたコンピュータ機器(例えば、PCなど)であってもよい。また、上記実施形態では、オブジェクトやラベル画像が矩形状である場合を例示したが、オブジェクトやラベル画像は円形、多角形、星型などの各種形状を用いることができる。
【0062】
また、上記実施形態では、画像編集の具体例として、印刷装置10で印刷されるラベル画像100を編集する場合を例示したが、本発明は印刷およびラベル以外の用途に使用される画像の編集にも適用できる。なお、画像編集処理(図5)は、携帯端末20が印刷装置10に接続されていない状態でも、携帯端末20が単独で実行可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0063】
1 印刷システム
10 印刷装置
20 携帯端末
40 レイアウト情報
50 オブジェクト
60 コンテンツ入力画面
62 キー画像
70 オブジェクト選択画面
80 オブジェクト編集画面
100 ラベル画像
110 ラベル画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルと、
少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御手段と、
前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、
前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成手段によって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御手段と、
前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置手段と、
前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置手段によって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御手段と、
前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記オブジェクト生成手段によって生成された前記オブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段を備え、
前記第二画面は、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている前記オブジェクトを選択可能に表示する画面であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ラベル画像に配置される前記オブジェクトの位置およびサイズを定義する位置サイズ情報を記憶する位置サイズ記憶手段と、
前記オブジェクト配置手段は、前記位置サイズ記憶手段に記憶されている前記位置サイズ情報に定義されている位置およびサイズで前記オブジェクトを配置することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記位置サイズ情報は、前記オブジェクトの属性に対応付けて設けられており、
前記オブジェクト配置手段は、前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、その前記属性に対応する前記位置サイズ情報が定義する位置およびサイズで配置することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記位置サイズ記憶手段に記憶されている前記位置サイズ情報のうちで、前記第三画面で位置およびサイズの少なくとも一方が変更された前記オブジェクトの属性に対応する前記位置サイズ情報を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新する位置サイズ更新手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記タッチパネルは、矩形状の表示領域を有し、
前記ラベル画像は、長尺状の媒体への印刷態様を示す画像であり、
前記第三画面は、前記矩形状の表示領域の長手方向および短手方向がそれぞれ前記ラベル画像の長手方向および短手方向と一致する態様で、前記タッチパネルに前記ラベル画像を表示する画面であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理装置は、印刷装置に接続される携帯端末であって、
前記第三画面の終了が指示された場合、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を印刷させるコマンドを、前記印刷装置に送信するコマンド送信手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルを備えたコンピュータに、
少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御ステップと、
前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップと、
前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成ステップによって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御ステップと、
前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置ステップと、
前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置ステップによって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御ステップと、
前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新ステップと
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項1】
ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルと、
少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御手段と、
前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、
前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成手段によって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御手段と、
前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置手段と、
前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置手段によって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御手段と、
前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記オブジェクト生成手段によって生成された前記オブジェクトを記憶するオブジェクト記憶手段を備え、
前記第二画面は、前記オブジェクト記憶手段に記憶されている前記オブジェクトを選択可能に表示する画面であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ラベル画像に配置される前記オブジェクトの位置およびサイズを定義する位置サイズ情報を記憶する位置サイズ記憶手段と、
前記オブジェクト配置手段は、前記位置サイズ記憶手段に記憶されている前記位置サイズ情報に定義されている位置およびサイズで前記オブジェクトを配置することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記位置サイズ情報は、前記オブジェクトの属性に対応付けて設けられており、
前記オブジェクト配置手段は、前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、その前記属性に対応する前記位置サイズ情報が定義する位置およびサイズで配置することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記位置サイズ記憶手段に記憶されている前記位置サイズ情報のうちで、前記第三画面で位置およびサイズの少なくとも一方が変更された前記オブジェクトの属性に対応する前記位置サイズ情報を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新する位置サイズ更新手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記タッチパネルは、矩形状の表示領域を有し、
前記ラベル画像は、長尺状の媒体への印刷態様を示す画像であり、
前記第三画面は、前記矩形状の表示領域の長手方向および短手方向がそれぞれ前記ラベル画像の長手方向および短手方向と一致する態様で、前記タッチパネルに前記ラベル画像を表示する画面であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理装置は、印刷装置に接続される携帯端末であって、
前記第三画面の終了が指示された場合、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を印刷させるコマンドを、前記印刷装置に送信するコマンド送信手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項8】
ユーザが対話形式でラベル画像を編集するための複数の画面を切替え表示可能であり、且つ、表示中の前記画面に対する操作を検出するタッチパネルを備えたコンピュータに、
少なくとも前記ラベル画像の編集開始が指示された場合、ユーザがキャラクタまたは装飾画像を入力するためのキー画像を含む第一画面を、前記タッチパネルに表示する第一画面制御ステップと、
前記キー画像から入力された所定単位の前記キャラクタまたは前記装飾画像ごとに、前記ラベル画像に配置可能なオブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップと、
前記第一画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト生成ステップによって生成された前記オブジェクトから、ユーザが前記ラベル画像に配置する前記オブジェクトを選択可能な第二画面を、前記タッチパネルに表示する第二画面制御ステップと、
前記第二画面で選択された前記オブジェクトを、所定パターンに沿って前記ラベル画像上に配置するオブジェクト配置ステップと、
前記第二画面の終了が指示された場合、前記オブジェクト配置ステップによって前記オブジェクトが配置された前記ラベル画像上で、ユーザが前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方を変更可能な第三画面を、前記タッチパネルに表示する第三画面制御ステップと、
前記第三画面で前記オブジェクトの位置およびサイズの少なくとも一方が変更されるのに伴って、前記第三画面に含まれる前記ラベル画像を、変更後の前記オブジェクトに基づいて更新するラベル画像更新ステップと
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−45220(P2013−45220A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181417(P2011−181417)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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