説明

画像処理装置及び画像処理プログラム

【課題】出力先の制限を考慮せずにベクトルデータを出力する場合に比べて、出力形式の制限を超えるベクトルデータが出力されることを抑制する、画像処理装置及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像抽出部50で抽出したオブジェクト毎に、トグル数計数部72で計数されたトグル数に関する出力先の変換条件、制御点計数部74で計数された制御点に関する出力先の変換条件、及びオン画素量計測部76で計測されたオン画素量に関する出力先の変換条件を満たすか否かについてベクトル変換判定部52で判断し、満たさない場合はイメージデータをベクトルデータに変換せずにイメージデータのまま、満たす場合はベクトル変換部64によりベクトルデータに変換してファイル77に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、入力された画像データに基づき、輪郭ベクトルデータを抽出する抽出手段と、該抽出手段により抽出された輪郭ベクトルデータに基づき、等しい向きを有する輪郭ベクトルが連続するか否かを判定する判定手段と、該判定手段により連続すると判定された場合、当該連続する輪郭ベクトル中の所定数の輪郭ベクトルを1つの輪郭ベクトルとするため、前記輪郭ベクトルデータを修正する修正手段とを有することを特徴とする画像処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2885999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、出力先の制限を考慮せずにベクトルデータを出力する場合に比べて、出力先の制限を超えるベクトルデータが出力されることを抑制する、画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像処理装置は、非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像の非ベクトルデータをベクトルデータに変換する変換手段と、前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力する出力手段と、を備える。
【0006】
請求項2に記載の画像処理装置は、非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された前記抽出画像を複数の分割画像に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された分割画像を表す非ベクトルデータが、前記変換条件を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像を表す非ベクトルデータ及び前記第2の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記分割画像を表す非ベクトルデータをベクトルデータに変換する変換手段と、前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記第2の判断手段で前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力する出力手段と、を備える。
【0007】
請求項3に記載の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記分割手段は、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された前記抽出画像を、前記抽出画像に含まれる隣り合う画素の画素値が変化する変化点数に基づいて予め定められた分割数に分割する。
【0008】
請求項4に記載の画像処理装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記変換条件は、変化点数に関する前記出力先の制限に基づいて予め定められている。
【0009】
請求項5に記載の画像処理装置は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記変換条件は、画素の画素値が予め定められた画素値以上である前記抽出画像の画素の画素量に関する前記出力先の制限に基づいて予め定められている。
【0010】
請求項6に記載の画像処理装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記変換条件は、画像の輪郭を形成する線を制御する制御点数に関する出力先の制限に基づいて予め定められている。
【0011】
請求項7に記載の画像処理装置は、請求項6に記載の画像処理装置において、前記抽出画像の制御点数が、前記変換条件を満たしていない場合は、前記変換条件を満たすように、前記抽出画像の制御点数を変更する変更手段を備えた。
【0012】
請求項8に記載の画像処理装置は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記抽出画像の種類を識別する識別手段を備え、前記変換手段は、予め定められた種類の画像であると前記識別手段で識別された前記抽出画像を表す非ベクトルデータはベクトルデータに変換しない。
画像処理装置。
【0013】
請求項9に記載の画像処理装置は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記抽出画像の非ベクトルデータが前記変換条件を満たさない場合に、前記変換条件を満たす出力先に出力先を変更する出力先変更手段を備えた。
【0014】
請求項10に記載の画像処理装置は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記変換手段で非ベクトルデータをベクトルデータに変換したか否かを通知する通知手段を備えた。
【0015】
請求項11に記載の画像処理プログラムは、抽出手段により、非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出するステップと、判断手段により、前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断するステップと、変換手段により前記判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像の非ベクトルデータをベクトルデータに変換するステップと、出力手段により、前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力するステップと、を備えた処理をコンピュータに実行させるためのものである。
【0016】
請求項12に記載の画像処理プログラムは、抽出手段により、非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出するステップと、第1の判断手段により、前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断するステップと、分割手段により、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された前記抽出画像を複数の分割画像に分割するステップと、第2の判断手段により、前記分割手段により分割された分割画像を表す非ベクトルデータが、前記変換条件を満たすか否かを判断するステップと、変換手段により、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像を表す非ベクトルデータ及び前記第2の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記分割画像を表す非ベクトルデータをベクトルデータに変換するステップと、出力手段により、前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記第2の判断手段で前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力するステップと、を備えた処理をコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1、請求項2、請求項11、及び請求項12に記載の発明によれば、出力先の制限を考慮せずにベクトルデータを出力する場合に比べて、出力先の制限を超えるベクトルデータが出力されることを抑制する。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、ベクトルデータに変換しないと判定された抽出画像を変化点数に基づいて予め定められた分割数に分割しない場合に比べて、画像毎の変換条件を満たしやすくなる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、変化点数に関する変換条件を満たさない非ベクトルデータをベクトルデータに変換する場合に比べて、出力先の制限を超えるベクトルデータが出力されることを抑制する。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、画素の画素量に関する変換条件を満たさない非ベクトルデータをベクトルデータに変換する場合に比べて、出力先の制限を超えるベクトルデータが出力されることを抑制する。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、制御点数に関する変換条件を満たさない非ベクトルデータをベクトルデータに変換する場合に比べて、出力先の制限を超えるベクトルデータが出力されることを抑制する。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、制御点数を変更しない場合に比べて、多くの非ベクトルデータがベクトルデータに変換されて出力されるようになる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、全ての種類の画像を表す非ベクトルデータをベクトルデータに変換する場合に比べて、変換条件を満たしやすくなる。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、変換条件を満たす出力先に出力先を変更しない場合に比べて、多くの非ベクトルデータがベクトルデータに変換されて出力されるようになる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、非ベクトルデータをベクトルデータに変換したか否かを通知しない場合に比べて、非ベクトルデータが出力されたことをユーザに認識させられる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施の形態に係る画像処理装置の概略構成の一例を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る画像処理装置の画像処理部の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る画像処理装置のトグル数計数部で計数するトグルの具体的一例について説明するための説明図である。
【図4】本実施の形態に係る画像処理装置の制御点計数部で制御点を計数するための画像の外郭線の抽出の具体的一例について説明するための説明図である。
【図5】本実施の形態に係る画像処理装置の制御点計数部で制御点を計数するための画像の外郭線の抽出のその他の具体的一例について説明するための説明図である。
【図6】本実施の形態に係る画像処理装置の制御部の制御により画像処理部で実行される画像処理の具体的一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る1ページあたりの画像(オブジェクト)の具体的一例を説明するための説明図である。
【図8】本実施の形態に係る画像分割部でオブジェクトの分割を行う際の分割条件と分割数との関係の具体的一例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態の画像処理装置は、具体的一例として、複数のページ(記録媒体)に形成された画像を読み取って得られた画像データベクトルデータに変換したファイルを出力する画像処理装置である。
【0028】
本実施の形態の画像処理装置の構成について説明する。図1に、本実施の形態の画像処理装置の概略構成の一例の概略構成図を示す。
【0029】
本実施の形態の画像処理装置10は、制御部20、画像読取部22、記憶部24、画像処理部26、及び出力部28を備えて構成されている。
【0030】
制御部20は、画像処理装置10全体の制御を行うものであり、具体的には、CPU30、ROM32、及びRAM34を含んで構成されている。CPU30で実行される処理のプログラム33は、ROM32に格納されている。なお、本実施の形態では、プログラム33は、予め格納されている構成としているがこれに限らず、プログラム33をCD−ROMやリムーバブルディスク等の記録媒体等に記憶しておき記録媒体から制御部20にインストールするようにしてもよいし、インターネット等の通信回線を介して外部装置から制御部20にインストールするようにしてもよい。RAM34は、CPU30でプログラム33を実行する際の作業用の領域を確保するものである。
【0031】
画像読取部22は、記録媒体上に形成されている画像を読み取って、非ベクトルデータである、例えばPNG(Portable Network Graphics)形式の画像データ(以下、イメージデータという)を出力する機能を有するものであり、具体的一例としては、スキャナ等が挙げられる。記憶部24は、画像読取部22で読み取ったイメージデータを一時的に記憶する等、画像処理に要するデータ類等を記憶する機能を有するものである。
【0032】
画像データの出力形式(フォーマット)やファイルの出力先となる装置の能力等により、データ量等が大きいベクトルデータを扱えない場合がある。そのため、出力先の出力形式に基づいて制限が定められている場合がある。画像処理部26は、詳細を後述するが、制御部20の制御により、画像読取部22で読み取ったイメージデータをベクトルデータに変換するか否かを、出力形式に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かにより判定し、変換条件を満たす(制限を越えない)場合はベクトルデータに変換してファイルに出力し、変換条件を満たさない(制限を越える)場合はイメージデータのままファイルに出力する機能を有するものである。
【0033】
出力部28は、画像処理部26によりイメージデータ及びベクトルデータが出力されたファイルを外部の装置等に出力する機能を有するものである。
【0034】
次に本実施の形態の画像処理部26について詳細に説明する。図2に、本実施の形態の画像処理部26の概略構成の一例の機能ブロック図を示す。本実施の形態の画像処理部26は、画像抽出部50、ベクトル変換判定部52、画像分割部54、フォーマット判定部56、画像属性判定部58、制御点間隔判定部60、ユーザ通知部62、及びベクトル変換部64を備えて構成されている。
【0035】
画像抽出部50は、イメージデータから画像を抽出する機能を有するものである(詳細後述)。
【0036】
ベクトル変換判定部52は、トグル数、オン画素量、及び制御点の数等に関する変換条件により、画像抽出部50により抽出された画像を表すイメージデータをベクトルデータに変換するか否かを判定する機能を有するものである。ベクトル変換判定部52は、2値化部70、設定部71、トグル数計数部72、制御点計数部74、及びオン画素量計測部76を含んで構成されている。
2値化部70は、読み取った画像がカラー画像である場合に、イメージデータを2値化データに変換する機能を有するものである。なお、イメージデータの2値化は、最小誤差法、Pタイル法、モード法、微分ヒストグラム法、及び領域分割法等、一般的な手法を用いればよく、特に限定されない。
【0037】
設定部71は、ユーザがイメージデータからベクトルデータに変換しない画像を設定する機能を有するものであり、本実施の形態では、ユーザは、ベクトルデータに変換せずにイメージデータのまま出力する画像の種類(詳細後述)を設定する機能を有している。
【0038】
トグル数計数部72は、2値化部70により2値化された画像のトグル数を計数する機能を有するものである。本実施の形態でトグル数とは、図3に示すように、隣り合う画素同士の画素値が異なる(2値画像では白黒が反転している)箇所の個数をいう。また、画像を読み取った記録媒体に対して縦方向(図3における縦方向)を垂直方向、記録媒体に対して横方向(図3における横方向)を水平方向といい、それぞれについて、隣り合う画素同士の白黒が反転している箇所の個数を計数する。
【0039】
制御点計数部74は、2値化部70により2値化された画像の制御点の数を計数する機能を有するものである。本実施の形態で制御点とは、画像の輪郭を形成する外郭線の制御点をいい、具体的一例としては、外郭線の開始点や、終点等が挙げられる。外郭線の抽出は、図4に示すように、隣り合う画素同士の画素値が異なる部分を外郭線としてベクトル化することにより抽出したり、図5に示すように、2値化された画像の輪郭(単純外郭)線を抽出し(図5(a))、抽出した外郭線のうち、直線で近似されるものは近似し(図5(b))、近似した外郭線のうち、Bezier(ベジエ)曲線で近似されるものを近似する(図5(c))ことにより外郭線を抽出したりする等、一般的な手法を用いればよく、特に限定されない。
【0040】
オン画素量計測部76は、オン画素量を計測する機能を有するものである。本実施の形態でオン画素とは、濃度値が計測される画素であり、本実施の形態では具体的一例として2値化された画像を処理しているため、黒の画素をいい、オン画素量とは、画像中の黒の画素の数(画像中の画素の濃度)をいう。
【0041】
画像分割部54は、ベクトル変換判定部52がベクトルデータに変換しない(変換条件を満たさない)と判定した画像を、トグル数計数部72で計数したトグル数に応じて予め定められた分割数(詳細後述)に分割する機能を有するものである。画像を分割することにより、分割された1画像(オブジェクト)当たりの制御点数等を減らすことにより変換条件を満たしやすくする機能を有している。
【0042】
フォーマット判定部56は、ベクトル変換判定部52がベクトルデータに変換しない(変換条件を満たさない)と判定した画像を、異なるフォーマットで出力するか否か判定する機能を有している。出力先の出力形式を異なるフォーマットに変更した場合に、変換条件が変わるため、変換条件を満たすようになることがある。そのため、本実施の形態では、異なるフォーマット(現在設定されているフォーマットより制限が緩いフォーマット)がある場合は、異なるフォーマットで出力する。
【0043】
画像属性判定部58は、画像抽出部50により抽出された画像の属性を判定する機能を有している。本実施の形態では、画像の属性として画像の種類(具体的には、CG(コンピュータ・グラフィクス)画像、写真画像、文字画像、表画像、及び罫線画像等)を判定する。
【0044】
制御点間隔判定部60は、制御点計数部74により計数された制御点の数が出力形式に基づいて予め定められた制御点数を超えるため、ベクトルデータに変換しない(変換条件を満たさない)と判定された場合に、制御点の間隔を変更するか否か判定する機能を有するものである。本実施の形態では、制御点数の合計が予め定められた制御点数以下になるように、制御点を間引くことにより変換条件を満たしやすくする機能を有している。
【0045】
ユーザ通知部62は、ベクトル変換判定部52により、ベクトルデータに変換しない(変換条件を満たさない)と判定した画像に関する情報をユーザに通知する機能を有するものであり、例えば、出力先のファイル77にその旨を示す情報を書き込んだり、ユーザインターフェイス(図示省略)に表示したりすることにより通知すればよく、その方法は特に限定されない。
【0046】
ベクトル変換部64は、ベクトル変換判定部52によりベクトルデータに変換する(変換条件を満たす)と判定された画像のイメージデータをベクトルデータに変換し、ファイル77に出力する機能を有するものである。
【0047】
次に、本実施の形態の制御部20の制御により画像処理部26で実行される画像処理動作の具体的一例について説明する。図6は、画像処理動作の具体的一例のフローチャートである。
【0048】
ステップ100では、画像抽出部50によりイメージデータから1画像(1オブジェクト)を抽出する。イメージデータが図7に示す画像のイメージデータである場合について具体的に説明する。図7に示した画像は、1ページ中に、CG画像が形成されたCG画像領域80、文字画像が形成された文字画像領域82、写真画像が形成された写真画像領域84、及び表画像が形成された表画像領域86を含んでいる。ステップ100では、各画像領域を抽出し、抽出した領域をオブジェクトとして扱う。従って、本実施の形態では、CG画像領域80、文字画像領域82、写真画像領域84、及び表画像領域86の4つのオブジェクトのうちから1つのオブジェクトが抽出される。
【0049】
次のステップ102では、ステップ100で抽出されたオブジェクトに対して、設定部71にベクトルデータに変換せずにイメージデータのまま出力するように設定されているか、ベクトルデータでの出力が許可されているか否か判断する。本実施の形態では、文字画像は、ベクトルデータに変換せず、フォント(テキストデータ)で出力するよう予め設定部71に設定されているため、抽出されたオブジェクトの属性を画像属性判定部58で判定し、文字画像であると判定した場合、例えばオブジェクトが文字画像領域82の場合は、否定されてステップ104へ進み、ステップ104で当該オブジェクト(文字画像領域82)の画像を除外画像に設定した後、ステップ100に戻る。一方、設定部71に設定されていない属性のオブジェクトである場合は、肯定されてステップ106へ進む。なお、図示を省略したが、肯定された場合は、当該オブジェクトの画像を2値化部70により2値化し、2値化された画像に対して以下の処理を行う。
【0050】
ステップ106では、1オブジェクト当りのトグル数が出力形式に基づいて予め定められたトグル数を越えているか否か判断する。本実施の形態では、具体的一例として、水平方向画素の白黒反転数が1500を超え(水平方向白黒反転数>1500)かつ、垂直方向の白黒反転数が1500を越えた(垂直方向白黒反転数>1500)オブジェクトは、イメージデータをベクトルデータに変換しない。従ってトグル数計数部72で計数した水平方向画素の白黒反転数、及び垂直方向の白黒反転数が当該反転数以下の場合は、否定されてステップ110へ進む。すなわち、トグル数に関する変換条件を満たしている場合は、ステップ110へ進む。
【0051】
一方、当該反転数を越える場合は、肯定されてステップ108へ進み、ステップ108では、オン画素量が出力形式に基づいて予め定められた範囲内にあるか否かを判断する。本実施の形態では、具体的一例として、オン画素の占有率が領域全体に対して、10%以上かつ、90%以下のオブジェクトは、イメージデータをベクトルデータに変換しない。従って、オン画素量計測部76で計測したオン画素量が当該範囲内にない場合は、否定されてステップ110へ進む。すなわち、トグル数に関しては変換条件を満たしていないが、オン画素量に関しては変換条件を満たしている場合は、ステップ110へ進む。
【0052】
ステップ110では、制御点数が出力形式に基づいて予め定められた範囲内にあるか否かを判断する。本実施の形態では、具体的一例として、制御点数が5000を越えた(制御点数>5000)オブジェクトは、イメージデータをベクトルデータに変換しない。従って、制御点計数部74で計数した制御点数が当該制御点数を越えている場合は、肯定されてステップ112へ進む。ステップ112では、制御点の間隔を変更するか否か制御点間隔判定部60により判定する。制御点間隔判定部60により制御点の間隔を変更する場合は、肯定されて、制御点間隔判定部60により制御点の間隔を変更した後、具体的に本実施の形態では制御点を間引いた後、ステップ110に戻る。
【0053】
一方、制御点の間隔が当該制御点数以下の場合は、否定されてステップ114へ進む。すなわち、制御点に関する変換条件を満たしている場合は、ステップ114へ進む。
【0054】
ステップ114では、イメージデータに含まれる全画像(全オブジェクト)に対してステップ100〜ステップ114の処理が終了したか否かを判断する。まだ当該処理を終了していないオブジェクトがある場合は、否定されてステップ100に戻り、当該処理を繰り返す。一方、全画像に対して当該処理を終了した場合は、肯定されてステップ116へ進む。
【0055】
ステップ116では、イメージデータ全体の制御点数の合計が出力形式に基づいて予め定められた制御点数の合計を超えているか否かを判断する。ここでイメージデータ全体とは、例えば図7に示した1ページあたりのイメージデータではなく、画像読取部22で読み取った1つのイメージデータ全体をいう。本実施の形態では、具体的一例として、イメージ全体の制御点数の合計が100万を越えた(制御点数の合計>100万)イメージデータは、ベクトルデータに変換しない。従って、制御点計数部74で計数した制御点数の合計が当該制御点数の合計を越えていない場合は、変換条件を満たしているため、ステップ118へ進む。
【0056】
ステップ118では、除外画像以外の画像のイメージデータが変換条件を満たしているため、ベクトル変換部64により当該イメージデータをベクトルデータに変換した後、ステップ136へ進み、変換したベクトルデータをファイル77に出力して本処理を終了する。
【0057】
一方、トグル数に関する変換条件及びオン画素量に関する変換条件を満たしていないと判断された場合(ステップ106で肯定、かつステップ108で肯定)、及び制御点に関する変換条件を満たしておらず、かつ制御点の間隔を変更しない場合(ステップ110で肯定、かつステップ112で否定)は、ステップ120へ進む。
【0058】
ステップ120では、変換条件を満たしていないと判断されたオブジェクトを画像分割部54により分割するか否か判断する。分割を行う場合は、肯定されてステップ122へ進み、画像分割部54により画像を分割した後、ステップ106に戻り本処理を繰り返す。本実施の形態の画像分割部54による画像分割の条件を画像分割数の対応関係の具体的一例を図8に示す。本実施の形態では、トグル数計数部72で計数した水平方向の白黒反転数、または垂直方向の白黒反転数が分割条件を満たす場合に、図8に示した分割数にオブジェクトを分割する。オブジェクトを8分割することにより各変換条件を満たすことが実験的に得られているため、本実施の形態では、最大8分割までで、分割数を止めているが、これに限定されない。なお、分割することによりオブジェクト数を増やすことによって、変換されたベクトルデータを後で利用する際の利便性が悪くなる場合があるため、当該利便性等を考慮して、分割数を予め定めておくとよい。
【0059】
一方、既にオブジェクトの分割が行われている場合や、予め分割を行わないように設定されている場合等は、ステップ120で否定されてステップ124へ進む。
【0060】
ステップ124では、フォーマット判定部56により出力形式を他のフォーマットに変更して出力するか否かを判定する。他のフォーマットが存在し、当該他のフォーマットによる出力が規制されていない場合は、肯定されてステップ106に戻る。今度は、変換条件を、当該他のフォーマットの出力形式に基づいて予め定められた変換条件に変更し、変更した変換条件を満たしているか否かをステップ106〜ステップ110の処理により再度判断する。
【0061】
一方、ステップ124でフォーマット判定部56が他のフォーマットに変更しないと判定した場合は、否定されてステップ126へ進む。ステップ126では、変換条件を満たしていないと判断されたオブジェクトを含むページの前ページまでのイメージデータをベクトル変換部64によりベクトルデータに変換した後、ステップ136へ進み、前ページまでの変換されたベクトルデータ、及び当該ページ以降のイメージデータをファイル77に出力して、本処理を終了する。なお、本実施の形態では、このようにオブジェクトが変換条件を満たしていないと判断した場合は、当該オブジェクトを含むページ以降のページのイメージデータは、ベクトルデータに変換せずにイメージデータのまま出力し、それまでのページのイメージデータをベクトルデータに変換して出力するようにしているが、これに限らない。例えば、ステップ124で否定判断されたオブジェクトを記憶しておき、当該オブジェクトはイメージデータのまま出力し、他のオブジェクト(変換条件を満たすオブジェクト)はベクトルデータに変換して出力するようにしてもよい。
【0062】
また、ステップ116において制御点数の合計が変換条件を満たしていないと判断された場合は、肯定されてステップ128へ進む。ステップ128では、画像属性判定部58によりイメージデータに含まれるオブジェクトの属性を判定し、次のステップ130では、イメージデータ中のCG画像以外のオブジェクトの制御点数の合計を制御点計数部74で計数し、当該合計が、変換条件を満たしているか否かを判断する。例えば、ステップ116で変換条件を満たしているか否かを判断した制御点数の合計から、CG画像と判定されたオブジェクトの制御点数を除算し、変換条件を満たすか否か判断する。なお、CG画像と判定されたオブジェクト全ての制御点数を合計から除算しなくとも、1オブジェクト毎に除算する処理を繰り返し、合計が変換条件を満たすようになったところで終了するようにしてもよい。CG画像と判定されたオブジェクトの制御点数を全て除算しても、制御点数の合計が変換条件を満たしていない場合は、肯定されてステップ132へ進み、イメージデータ全てをベクトルデータに変換せず、次のステップ136ではイメージデータのままファイル77に出力して本処理を終了する。
【0063】
一方、制御点数の合計が変換条件を満たすようになった場合は、否定されてステップ134へ進み、CG画像と判定されたオブジェクト以外のオブジェクトの画像をベクトルデータに変換し、次のステップ136では、CG画像と判定されたオブジェクトの画像はイメージデータのまま、その他のオブジェクトの画像はベクトルデータに変換してファイル77に出力して本処理を終了する。
【0064】
なお、ベクトルデータに変換せずにイメージデータのまま出力される画像に関する情報をユーザに対して通知する場合は、ステップ136でファイル77にイメージデータ及びベクトルデータを出力する際に、ユーザ通知部62により通知を行うようにすればよい。
【0065】
以上説明したように本実施の形態では、オブジェクトが、ベクトルデータに変換しないように設定部71に予め設定された属性の画像ではなく、トグル数に関する変換条件、オン画素量に関する変換条件、及び制御点数に関する変換条件を満たしているとベクトル変換判定部52で判断した場合は、ベクトルデータにベクトル変換部64で当該オブジェクトのイメージデータをベクトルデータに変換してファイル77に出力する。
【0066】
これにより、出力先の制限を考慮せずにベクトルデータを出力する場合に比べて、出力形式の制限を超えるベクトルデータが出力されることが抑制される。
【0067】
また、本実施の形態では、制御点数に関する変換条件を満たさない場合は、制御点間隔判定部60により制御点を間引くことにより制御点の間隔を変更し、変更した制御点数が変換条件を満たしている場合は、ベクトルデータに変換してファイル77に出力する。
【0068】
このようにすることにより、1オブジェクト当りの制御点数が減るため、変換条件を満たしやすくなり、出力先の制限を超えないようになる。
【0069】
また、本実施の形態では、トグル数に関する変換条件とオン画素量に関する変換条件とを満たしていない場合、及び制御点数に関する変換条件を満たしていない場合は、画像分割部54によりオブジェクトを分割し、分割された画像が変換条件を満たしている場合は、ベクトルデータに変換してファイル77に出力する。
【0070】
このようにすることにより、1オブジェクト当りのトグル数や制御点数が減るため、変換条件を満たしやすくなり、出力先の制限を超えないようになる。
【0071】
また、本実施の形態では、トグル数に関する変換条件、オン画素量に関する変換条件、及び制御点数に関する変換条件、変換条件を満たさない場合であっても、他のフォーマットに基づいたこれらの変換条件であれば満たす場合は、フォーマット判定部56により変換条件を満たす他のフォーマットに出力先を変更する。
【0072】
このようにすることにより、出力形式の制限を超えるベクトルデータが出力されることが抑制される。
【0073】
すなわち、上述したように本実施の形態では、画像抽出部50で抽出したオブジェクト毎に、出力先の変換条件を満たすか否かについて判断し、満たさない場合はイメージデータをベクトルデータに変換せず、満たす場合はベクトルデータに変換してファイル77に出力するため、出力形式の制限を超えるベクトルデータが出力されることが抑制されるとともに、出力形式の制限の範囲内でより多くのベクトルデータが出力されるようになる。従って、ファイル77を利用する利便性や操作性等が向上される。
【0074】
なお、本実施の形態では、トグル数に関する変換条件、オン画素量に関する変換条件、及び制御点数に関する変換条件、オブジェクトの属性によりイメージデータをベクトルデータに変換するか否かを判断しているがこれに限らず、1つ以上の変換条件(またはオブジェクトの属性)により判断するものであれば特に限定されない。例えば、制御点数に関する変換条件を満たすか否かという1つの変換条件により判断するようにしてもよい。また、複数の変換条件により判断する場合は、変換条件の判断順番は特に限定されない。
【0075】
また、本実施の形態では、ファイル77の利便性を考慮して文字画像はベクトルデータに変換せずに出力するように予め設定部71に設定してある場合について説明したが、文字画像についてもベクトルデータに変換するようにしてもよい。また、その他の種類の画像、例えばCG画像はベクトルデータに変換せずにイメージデータのまま出力するように設定部71に設定しておいてもよい。一般にCG画像は、ベクトルデータに変換するとデータ量が多くなる場合があるため、CG画像はベクトルデータに変換しないようにし、罫線画像等のその他の属性の画像(一般に、画像の形状が複雑ではない画像)をベクトルデータに変換することで、変換条件が満たされるようになる。
【0076】
また、本実施の形態では、制御点に関する変換条件を満たさない場合に、制御点間隔判定部60により制御点を間引く処理を行っているが、制御点を間引くことにより、出力されるベクトルデータにより形成される画像の見た目が悪くなる場合があるため、この点を考慮して、制御点の間隔(間引く制御点の数)の上限値等を定めておくようにするとよい。
【0077】
また、本実施の形態では画像読取部22で読み取ったイメージデータをベクトルデータに変換する画像処理を行っているがこれに限らず、例えば、他の装置から入力された画像データ(イメージデータ)をベクトルデータに変換する画像処理を行う画像処理装置10であってもよい。なおこの場合、画像読取部22は、必須の構成ではない。
【符号の説明】
【0078】
10 画像処理装置
20 制御部
26 画像処理部
28 出力部
33 プログラム
50 画像抽出部
52 ベクトル変換判定部
54 画像分割部
56 フォーマット判定部
58 画像属性判定部
60 制御点間隔判定部
62 ユーザ通知部
64 ベクトル変換部
70 2値化部
71 設定部
72 トグル数計数部
74 制御点計数部
76 オン画素量計測部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像の非ベクトルデータをベクトルデータに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力する出力手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された前記抽出画像を複数の分割画像に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された分割画像を表す非ベクトルデータが、前記変換条件を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第1の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像を表す非ベクトルデータ及び前記第2の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記分割画像を表す非ベクトルデータをベクトルデータに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記第2の判断手段で前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力する出力手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項3】
前記分割手段は、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された前記抽出画像を、前記抽出画像に含まれる隣り合う画素の画素値が変化する変化点数に基づいて予め定められた分割数に分割する、請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変換条件は、変化点数に関する前記出力先の制限に基づいて予め定められている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記変換条件は、画素の画素値が予め定められた画素値以上である前記抽出画像の画素の画素量に関する前記出力先の制限に基づいて予め定められている、請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記変換条件は、画像の輪郭を形成する線を制御する制御点数に関する出力先の制限に基づいて予め定められている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記抽出画像の制御点数が、前記変換条件を満たしていない場合は、前記変換条件を満たすように、前記抽出画像の制御点数を変更する変更手段を備えた、請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記抽出画像の種類を識別する識別手段を備え、前記変換手段は、予め定められた種類の画像であると前記識別手段で識別された前記抽出画像を表す非ベクトルデータはベクトルデータに変換しない、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
画像処理装置。
【請求項9】
前記抽出画像の非ベクトルデータが前記変換条件を満たさない場合に、前記変換条件を満たす出力先に出力先を変更する出力先変更手段を備えた、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記変換手段で非ベクトルデータをベクトルデータに変換したか否かを通知する通知手段を備えた、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
抽出手段により、非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出するステップと、
判断手段により、前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断するステップと、
変換手段により前記判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像の非ベクトルデータをベクトルデータに変換するステップと、
出力手段により、前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記判断手段により前記変換条件を満たさない判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力するステップと、
を備えた処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【請求項12】
抽出手段により、非ベクトルデータから少なくとも1つの画像を抽出するステップと、
第1の判断手段により、前記抽出手段により抽出された抽出画像を表す非ベクトルデータが、出力先の制限に基づいて予め定められた変換条件を満たすか否かを判断するステップと、
分割手段により、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たさないと判断された前記抽出画像を複数の分割画像に分割するステップと、
第2の判断手段により、前記分割手段により分割された分割画像を表す非ベクトルデータが、前記変換条件を満たすか否かを判断するステップと、
変換手段により、前記第1の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記抽出画像を表す非ベクトルデータ及び前記第2の判断手段により前記変換条件を満たすと判断された前記分割画像を表す非ベクトルデータをベクトルデータに変換するステップと、
出力手段により、前記変換手段により変換されたベクトルデータ、及び前記第2の判断手段で前記変換条件を満たさないと判断された非ベクトルデータを前記出力先に出力するステップと、
を備えた処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−186801(P2011−186801A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51649(P2010−51649)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】