説明

画像処理装置及び画像処理方法及びコンピュータプログラム

【課題】 ユーザが印刷を待つために印刷装置の前に拘束される時間を削減可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】 印刷装置に印刷データに対応した認証情報を登録しておき、入力された印刷データからイメージデータを生成して記憶部に記憶し、イメージデータが生成したことをユーザに通知し、入力した認証情報に基づいて記憶されたイメージデータを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録メディアや外部装置から入力されたデータを出力する画像処理装置及び画像処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、カメラ付携帯電話及び高解像度デジタルカメラの普及により、カラーイメージデータを扱う機会がビジネス及びプライベートにおいて増大している。またビジネス文書もPDF(Portable Data Format)などのアプリケーションに依存しない標準フォーマットが普及し、パソコンを必要とせずに携帯メモリを印刷装置に装着する事で、文書データのダイレクトプリントが可能な印刷装置も登場している。さらに、デジタルカメラで撮影した画像などのダイレクトプリントが可能な画像印刷装置をおくお店も増えてきている。カメラ付携帯電話やデジタルカメラの普及により、今後ますますダイレクトプリントが可能な印刷装置が普及し、コンビニエンスストア、空港、ホテル等のパブリックな環境に設置された印刷装置にデータを入力し、印刷を行うサービスを利用するユーザがますます増加していく事が予想される。
【0003】
特許文献1には、ホストのデータを印刷装置で印刷するときに、ホストに予め所定の携帯端末アドレスを登録しておき、印刷が完了すると該携帯端末へ印刷完了通知を行うことが開示されている。
【特許文献1】特開2003−44250号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
空港、ホテル、駅、コンビニエンスストアなどのパブリックな環境に設置された印刷装置において、写真など容量の大きい画像データを印刷する場合や大量部数印刷する場合を考察する。携帯メモリを用いたダイレクト印刷、サーバにアップロードしたデータを印刷する場合などいずれの印刷の場合でも、画像のラスタライズ処理、画像処理のため、ユーザは印刷装置の前で長時間待つ必要がある。かかる待ち時間を削減するための提案として、特許文献1によれば、印刷が完了すると携帯端末へ印刷終了後に印刷完了通知が通知されるが、印刷済みの印刷物を第三者に持っていかれる恐れがあり、セキュリティに配慮した上で待ち時間を削減する装置構成について検討されていなかった。
【0005】
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、ユーザが印刷を待つために印刷装置の前に拘束される時間を削減可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、印刷データを入力する入力手段と、前記印刷データからイメージデータを生成する生成手段と、前記イメージデータを記憶部に記憶する記憶手段と、
前記生成手段におけるイメージデータの生成状態を通知する通知手段と、入力した認証情報に基づいて前記記憶されたイメージデータを出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、記録媒体や外部装置から印刷装置に印刷データを入力し出力する場合、印刷が終了するまでユーザが印刷装置の前で待つ必要がなく、印刷装置の前から離れることができる。
【0008】
また、ジョブに対応したIDやブルートゥースアドレスを付与し、印刷装置操作時またはデータ印刷時にID認証やブルートゥースアドレスの認証を行うので、印刷データを他人に改竄されたり出力される恐れがなく、安心して印刷装置の前から離れることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、図を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は本実施例における記録メディアを印刷装置に装着し記録メディア内のデータを印刷する時のデータの流れと印刷装置1が有する機能を説明するための機能ブロック図である。
【0011】
本実施例における印刷装置1は、空港、ホテル、駅、コンビニエンスストアなどのパブリックな環境又はオフィスなどに設置され、ネットワーク4を介してプロバイダサーバ5と接続されている。ユーザは印刷装置1を用いて“コピーサービス”、“メディアダイレクトプリントサービス”、“ネットプリントサービス”、“FAXサービス”を使用することが可能である。なお、印刷装置1において“コピーサービス”と“メディアダイレクトプリントサービス”のサービスしか利用できない場合は、ネットワーク4に接続されている必要はない。
【0012】
ここで、“メディアダイレクトプリントサービス”とは、記録メディアに記録されているデータを印刷する際に、記録メディアを印刷装置にUSBポートなどを介して装着し、記録メディアに記録されているデータを印刷装置に転送して印刷するサービスのことである。また、“ネットプリントサービス”とは、ユーザが事前にサーバ5に印刷したい文書データをアップロードしておき、印刷装置1の制御パネルからサーバ5内にアップロードされた文書データを選択し、印刷装置1にダウンロードして印刷するサービス(或いはプルプリントという)である。ネットプリントサービスでは、印刷データをサーバ5にアップロード時に、サーバ5がユーザに事前に印刷処理実行のための認証パスワードを提供する。
【0013】
実施例1では、“メディアダイレクトプリントサービス”を使ったサービスについて説明し、実施例2において、“ネットプリントサービス”を使ったサービスについて説明する。
【0014】
メモリメディアスロット2は、印刷装置1のメモリインターフェースユニットであり、各種携帯用メモリメディアを装着し、メディア内のデータを印刷装置に入力することができる。携帯用メモリメディア3は、各種携帯用メモリメディアであり、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのディスクメディア、SDカード、CFカード、PCMCIAカード等の半導体メディア、USBメモリなどの汎用インターフェースメディアなどがある。メモリメディアスロット2はこれら一連の携帯メディア群を装着できる各種インターフェース機能を有している。
【0015】
Blutooth機器センストレイ6(以下、BT機器センストレイ6という)は、印刷装置1に接続されていて、Bluetooth I/F搭載機器を検知して該BT機器のBluetooth Device Address(以下、BTDアドレスという)を受信する機能を有する。
【0016】
ここで、図16を用いてBluetoothプロトコルの状態遷移について説明する。“Standby”は待ち受けフェーズであり、他のBT機器が自機のピコネットエリア(約10m)にない場合、接続待ち状態となる。
【0017】
“Inquiry“は問い合わせフェーズで、ピコネットエリアに他のBT機器を認識し、それが初めて接続するBT機器かどうかを検索し、該機器のプロファイルを読み込み、どんなBT機器なのか例えば、プリンタなのか、携帯電話なのか、カメラなのか識別する。“Page“は呼び出しフェーズであり、各BT機器固有のBluetooth Device Addressが既知のBT機器に対して接続を要求する。“Connected”は接続フェーズで、ピコネット内のBT機器と接続する。“Transmit data”は同期確立フェーズで、BT機器と実際にデータを送受信する。よってBluetoothでは初めてのデバイスとでも通信可能であり、既知のデバイスに関してはより迅速にデータ通信を行う事が可能と言う特長がある。
【0018】
BT機器センストレイ6には機器が置かれたことを検知するセンサ機能を有しており、トレイ上に何かが置かれた時のみBluetooth通信セッションを確立するため、印刷装置1と通信しているBT機器を特定することが出来る。さらに、BT機器のBTDアドレスが印刷装置1に登録されている場合、印刷装置1のBT機器センストレイ6を中心に半径10m以内(ピコネット可能エリア)に該BT機器が存在すると、印刷装置1から該BT機器にメッセージ(プリント準備が出来た、或いはエラーが生じた)をBluetooth I/Fを用いて送信する機能を有する。またBT機器センストレイ6を中心に半径1.7m以内のエリアを近接認識エリアとし、他のBT機器が近接認識エリア内にあるかどうかをBT機器センストレイ6が認識することができる。
【0019】
印刷装置1は、印刷装置本体11、メモリメディアスロット2、BT機器センストレイ6、コインロボ16から成る。印刷装置本体11は印刷機能全般を行い、コインロボ16は印刷装置1の課金機能を行う。印刷装置本体11は、主制御部12、エンジン制御部13、操作部14、DF(ドキュメントフィーダ)15、コインロボ制御部26、暗復号化制御部45、暗復号化プリント管理テーブル44、ハードディスクドライブ(HDD)19を有している。
【0020】
主制御部12は、CPU21、RAM22、ROM23、エンジン制御部13へ出力する印刷データを生成する描画部24、ネットワークを介して外部デバイスとの情報送受信及びスキャナからのイメージデータの受信を行う通信制御部25、操作部14との情報の送受信を行う操作部制御部27を有する。CPU21は,ROM23に格納されたプログラムに基づいて各種制御を行う。エンジン制御部13は、印刷の実行を制御する。操作部14は、各種のコマンドやデータを入力するUIであり、LCDなどの表示器とハードキー、タッチパネルなどの入力器からなる。DF(ドキュメントフィーダ)15は、複数ページ原稿をまとめて読み取る。コインロボ制御部26は、コインロボ16と主制御部12とのインターフェースを司り、プリント枚数や画質により使用料金を算出する。また、暗復号化制御部45は、RIP処理後の印刷データのHDD19またはRAM22への保存と読み出し時に暗復号処理を行い、暗復号化プリント管理テーブル44は、BT機器センストレイ6により受信したユーザの所有するBluetooth I/F搭載機器7(以下BT機器7という)の固有アドレスであるBTDアドレスを、前記暗復号処理を行う際の鍵情報である暗復号キーとして、印刷JOB単位で登録したテーブルである。描画部24においてRIP(Raster Image Processing)が行われる。ここで、RIP処理とは入力された印刷データから印刷開始可能状態の画像である画素単位印刷データ(イメージデータ)を生成し、印刷装置1のHDD19へ保存する行為である。また、暗復号化プリント管理テーブル44は、BT機器7がBT機器センストレイ6に置かれると、BT機器7の固有アドレスであるBTDアドレスを読み込み、該BTDアドレスをメモリメディアスロット2より入力した印刷データのセキュア認証コードとして印刷データと関連付けて登録したテーブルである。図2は、暗復号化プリント管理テーブル44を示す。該管理テーブル44にはJOB_ID、ファイル名、BTDアドレス、暗復号化キー、セキュア認証コードが登録され、現在の処理ステータスも逐次記録される。JOB_IDは課金単位であり、1ユーザ毎に1つ定義され、暗復号化キー及びセキュア認証コードはJOB_IDに1対1で付与される。なお、印刷ジョブに対して暗号化または復号化しない場合は、暗復号化プリント管理テーブル44は、図3のような暗復号化キーのないテーブルになる。ハードディスクドライブ(HDD)19は、大容量記憶装置であり多量の印刷データやスキャンデータを保存することができ、RIP処理後の印刷データも保存される。
【0021】
次に、本実施例における印刷装置において、メディアダイレクトプリントの処理の概略の例を図1を用いて説明する。
(1)画像や文書などのデータの印刷を行おうと携帯用メモリメディア3に印刷データを入れて、ユーザがコンビニエンスストア等に来店する。
(2)ユーザは印刷装置1のメモリメディアスロット2に持参した携帯用メモリメディア3を装着し、印刷装置1の操作部14のUIに従い、印刷データを選択し各データの印刷枚数、印刷解像度等を設定する。
(3)印刷装置1の操作部14に、印刷中、印刷装置1から離れるか否かをユーザに選択させるメッセージを表示する。印刷中、印刷装置1から離れないと選択した場合はそのまま印刷処理が実行される。
(4)印刷装置1の前から離れると選択した場合は、ユーザがBT機器7(携帯電話、デジタルカメラ、ヘッドフォン、PDAなど)を所持していたらBT機器センストレイ6に置くよう促すメッセージを表示し、BT機器7のBTDアドレスが入力できたら、印刷準備が終了するまで印刷装置1から離れても良い旨表示する。もし、ユーザがBT機器7を所有していない場合は、当該印刷データの認証パスワードを印刷装置1が生成し表示して、RIP終了のタイミングで認証パスワードを印刷装置1の操作部14のUIに入力することにより印刷が実行される。
(5)印刷装置1は受け付けた印刷データから印刷開始可能状態の画像である画素単位印刷データ(イメージデータ)を生成し、BT機器7のBTDアドレスを暗号キーとして、該画素単位印刷データを暗号化してHDD19またはRAM22に保存し、印刷準備が出来た場合、印刷準備ができた旨、Bluetoothを用いてユーザのBT機器7(携帯電話、PDAなど表示機能のあるものに限る)に通知する。
(6)ユーザは再度印刷装置1の前に立ち、BT機器7をBT機器センストレイ6に載せると、印刷装置1は印刷装置1に登録済みのBTDアドレスとの認証作業を実行し、認証が完了したら、暗復号化制御部45によりHDD19またはRAM22内の暗号化された該画素単位印刷データをBT機器7のBTDアドレスを復号キーとして復号処理を行い、復号されると課金情報を表示し、入金を確認後印刷を実行する。
【0022】
さらに本実施例における印刷装置1においてメモリメディアからデータを取得し印刷するまでの処理を図1、図2、図4〜図12を用いてより詳細に説明する。文中のナンバリングされた構成手段は全て図1で既出のものである。
【0023】
図4は、印刷装置1においてメモリメディアから取得したデータを印刷する処理の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは印刷装置1内のハードディスク(HDD)19又は印刷装置1の主制御部12内のROM23に格納された各種プログラムを印刷装置1の主制御部12のCPU21が実行することによって動作する。
【0024】
まずS101において、ユーザは操作部14にて“メディアダイレクトプリントサービス”を選択し、持参の印刷データを内蔵したメモリメディア3をメモリメディアスロット2に挿入し、メディア3内のデータを印刷装置1に入力する。ここで、印刷データの入力は、メモリメディア3からだけではなく、PCと直接USBケーブルなどで接続しPCのROMやハードディスクに格納された印刷データを入力してもよいし、デジタルカメラと直接ケーブルで接続し、デジタルカメラのメモリに格納されたデータを入力してもよい。また、その他情報機器とケーブル等で接続し、情報機器内に格納されたデータを直接印刷装置1に入力してもよい。次に、ユーザは操作部14のUIにしたがい、印刷装置1に入力されたデータのうち印刷したいデータを操作部14で選択し、各データの印刷枚数、印刷解像度等も設定する。
【0025】
次に、S102において、印刷中、印刷装置1の前からユーザが離れるか否かを確認するためのメッセージを操作部14に表示する。図5は、本実施例において、印刷中、ユーザが印刷装置1を離れるかどうかを確認するためのメッセージが操作部14に表示される画面の例である。図中、6はBT機器センストレイ6を示している。なお、印刷枚数が少ない場合は、該メッセージを表示しない構成をとってもよい。このような構成をとることで、印刷を待っている時間を他の作業のために有効に使いたいユーザ、印刷を待っている時間印刷装置の前で待っていてもいいユーザのそれぞれの要求に対応可能であるといった効果が得られます。
【0026】
S103では、ユーザが印刷中、印刷装置1の前から離れるかどうか選択し、印刷装置1の前から離れないと選択した場合はS105に進み、印刷装置1の描画部24においてRIP処理が実行される。印刷中、印刷装置の前から離れると選択した場合は、S104に進み、ユーザの保持するBT機器7(携帯電話、デジカメ、PDA、ヘッドフォンなどBT搭載機であれば何でも可)を電源ONして印刷装置のBT機器センストレイ6に置くよう操作部14のUIに表示する。図6は、本実施例において、S104において操作部14に表示される画面の例であり、図中、6がBT機器センストレイ6を示している。
【0027】
S106では、BT機器センストレイ6の設置センサによりBT機器7を認識し、認識できたらS107に進み、認識できないまたは図6でキャンセルが押された場合S112に進む。
【0028】
S107では、BT機器センストレイ6に置かれたユーザのBT機器7が認識されると、図7の画面が操作部14のUIに表示され、BT機器7の固有アドレスであるBTDアドレスを読み込み、BTDアドレスを印刷データのセキュア認証コードとして、該印刷データと関連付けて印刷装置1の暗復号化プリント管理テーブル44に登録する。例えば、図2中のJOB_ID0001と0002が、BTDアドレスが生成された暗復号化プリント管理テーブル44である。
【0029】
ユーザがBTDアドレスを印刷装置1に読み取らせた場合、BTDアドレスが暗号化のキーパラメータである暗復号化キーになり、画素単位印刷データを暗号化しHDD19またはRAM22に保存し、加えてセキュア認証コードとなり、印刷実行を許可させる。
【0030】
また、印刷装置の主制御部12が行うBT機器認識判断処理にてBT機器7がどんなデバイスであるかを、各機器搭載プロファイル情報から判断することができる。もしBT機器7がPDA、携帯電話のようにBluetoothによるメッセージ受信が可能であれば、印刷装置1はRIP終了時にBT機器7に通知する旨“印刷準備が完了したら通知します”を表示する。また、BT機器7がヘッドフォン、デジタルカメラのようにBluetoothメッセージ受信が不可能であれば、操作部14にてRIP時間が掛かるので、暫らく待って再度印刷装置1の前に来てもらうべくメッセージの表示をする。その後、印刷装置は次のユーザの印刷の指示を可能とすべく印刷受け付け可能な状態に操作部14の表示を変更する。そして印刷装置内部では、先のユーザにより入力されたデータに対して印刷装置1の描画部24においてRIPを開始する。なお、RIP中、次のユーザは先のユーザのBTDアドレスで認証されない限り、先のユーザの印刷設定の変更を行うことはできない。
【0031】
次にS108において、RIPが終了すると、BT機器7のBTDアドレスを用いてBT機器7の表示部にBluetoothを用いて“RIPが完了し、印刷可能になった”旨を通知する。なお、RIPが終了する直前に“もうすぐRIPが終了します”旨または印刷開始可能状態である画像(イメージデータ)の生成状態を通知してもよい。ただし、BT機器7がBluetoothメッセージが受信不可能な機器の場合通知されない。また、BT機器認識判断処理にて取得した機器搭載プロファイル情報から、BT機器7のメールアドレスを取得しEメールで通知してもよい。また、RIPが終了すると、該BTDアドレスが暗号化のキーパラメータである暗復号化キーになり、RIPにより生成した画素単位印刷データ(イメージデータ)を暗号化しHDD19またはRAM22に保存する。
【0032】
次にS109において、ユーザが再びBT機器7をBT機器センストレイ6に載せる。BT機器7のBTDアドレスが取得されるとS110にすすみ、該BTDアドレスが取得されないと該BTDアドレスが取得されるまで処理が繰り返される。S110においてBTDアドレスが認証されると、S116において、RIP済み画素単位印刷データ(イメージデータ)が特定され、HDD19またはRAM22内に暗号化された状態で保存されている画素単位印刷データを当該セキュア認証コードを復号化のキーとして復号処理を行い、復号されると図8に示されるように操作部14のUIに、ユーザが印刷するために選択した印刷データの課金情報がコインロボ制御部26によって計算され表示される。そして、ユーザが表示された料金をコインロボ16から投入すると課金され、S117において印刷が実行される。BTDアドレスが認証されない場合は、S111において図9に示されるように“あなたのBT機器を認証することができません。もう一度置きなおして下さい。”という旨のメッセージを操作部14のUIに表示する。また、RIPが終了していない場合、S111において“まだRIPが終了していません。しばらくしてから印刷をお願いします”という旨のメッセージを操作部14のUIに表示する。なお、S110において入力される認証情報は、印刷データが特定されるのであれば、S106で認識されたBT機器の認証情報以外の認証情報でもよい。例えば、S101で印刷データに付加して認証情報を入力し、S101で入力された認証情報を入力してもよい。また、S106で複数のBT機器のBTDアドレスを入力し、どれか一つのBT機器のBTDアドレスを入力してもよい。
【0033】
S112では、S101においてユーザが印刷するために選択した印刷ジョブに対応するセキュア認証コードを印刷装置1が生成し、図10に示されるように操作部14にセキュア認証コードを表示してユーザに伝え、印刷装置31の描画部24においてRIPを実行する。また、セキュア認証コードを該印刷ジョブと関連付けて、印刷装置1の暗復号化管理テーブル44に登録する。RIPが終了したデータは該セキュア認証コードを用いて暗号化し、HDD19またはRAM22に保存する。また、印刷時セキュア認証コードを入力する必要があるので、ユーザはセキュア認証コードをメモ書きなどして覚えておく必要がある。図3においてJOB_ID0003が、印刷ジョブに対応するセキュア認証コードであり、Bluetooth通信を行っていないためBTDアドレスが0000になっている。
【0034】
次に、S113において、ユーザは頃合を見て印刷装置1に戻ってきて、当該セキュア認証コードが入力されたらS114にすすみ、該セキュア認証コードが入力されないと該セキュア認証コードが入力されるまで処理が繰り返される。S114において認証されると、S116において、HDD19またはRAM22内に暗号化された状態で保存されている画素単位印刷データを当該セキュア認証コードを復号化のキーとして復号処理を行い、復号されると図11に示されるように操作部14のUIに、ユーザが印刷するために選択した印刷データの課金情報がコインロボ制御部26によって計算され表示される。そして、ユーザが表示された料金をコインロボ16から投入すると課金され、S117において印刷が実行される。S114において認証されない場合はS115にすすみ、S115において図12に示されるように“入力したセキュア認証コードは正しくありません”という旨のメッセージを操作部14のUIに表示する。また、RIPが終了していない場合、S115において“まだRIPが終了していません。しばらくしてから入力をお願いします”という旨のメッセージを操作部14のUIに表示する。
【0035】
また、RIP中、印刷装置を操作したい場合は、S109及びS113の認証処理をRIP中にもかかわらず行うことができ、認証されると印刷キャンセル処理や印刷枚数変更処理、印刷解像度変更処理などの操作を行うことができる。
【0036】
以上説明したように、上記実施例1によれば、印刷ジョブに対応したセキュア認証コード又は印刷ジョブに対応した機器固有のBTDアドレスを用いてRIPされた画像は、印刷装置内で暗号化されており又、セキュア認証コードや機器固有のBTDアドレスを用いた認証を行わないと印刷設定の変更やRIPされた画像のプリントを許可しない構成を採用することでRIP中印刷装置の前から離れても第三者に印刷データを改竄されたり印刷設定を変更されることがなく、また印刷を指示したユーザ以外がRIP後の画像を誤って出力することを防止できる。そして、印刷データのセキュリティー確保に加え、RIP終了をBT機器、Eメール等の通信手段を用いてユーザに通知することで、ユーザは印刷装置の前から安心して離れることができ、印刷待ち時間を有効に活用できる。
【0037】
また、ユーザが印刷装置に印刷JOB投入後、MFP前面から離れることができるとユーザに促す事により、直ちに次のユーザが印刷JOBを印刷装置に投入する事ができ、印刷装置の使用効率が向上するという効果がある。
【0038】
また、ユーザがBluetooth機能付きの携帯機器を持ち歩いている場合、該携帯機器のBTDアドレスをセキュア認証コードとして印刷装置に事前登録なしに、その場ですぐに通信できる機能を有することで、パスワードのメモ書き、暗記といった作業が必要なくなり、極めて簡易に印刷中、印刷装置の前から離れることができ、若年層、老年層というユーザ層の拡大に寄与するという効果が期待できる。
【実施例2】
【0039】
次に本発明の第2の実施例について図を用いて詳細に説明する。
【0040】
上記実施例1では、記録メディアを印刷装置に装着し記録メディア内のデータを、セキュア認証コードやBTDアドレスで認証し印刷していた。
【0041】
一方本発明の第2の実施例では、ネットプリントサービスを使った形態であり、予めユーザがサーバ5に印刷データをアップロードしておき、印刷装置の操作部からサーバ内にアップロードされたデータを選択し印刷装置にダウンロードし、その後実施例1と同様にセキュア認証コードやBTDアドレスで認証した後印刷する。
【0042】
本実施例における印刷装置1において、予めサーバにアップロードしていたデータを取得し印刷するまでの処理を図13を用いて説明する。図13のS102〜S104、S106、S108〜S111、S113〜S117については実施例1と同じ処理であるため説明を省略し、以下で図13のS201〜S205の処理について説明する。
【0043】
S201では、予めプロバイダサーバ5に、ユーザが印刷したい画像データや文書データをPCや携帯情報機器などからアップロードしておく。印刷データアップロード時に、サーバ5がユーザに印刷処理に使用する認証パスワードを知らせる。
【0044】
S202では、ユーザがサーバにアップロードしておいたデータを印刷しようと、コンビニエンスストア等に来店し、コンビニエンスストアの印刷装置1の操作部14からS201で付与された認証パスワードを入力し認証が行われる。認証されると、所望の画像を選択し、印刷枚数、印刷解像度を設定する。
【0045】
S203では、BT機器センストレイ6に置かれたユーザのBT機器7が認識されると、図7の画面が操作部14のUIに表示され、BT機器7の固有アドレスであるBTDアドレスを読み込む。
【0046】
また、印刷装置の主制御部12が行うBT機器認識判断処理にてBT機器7がどんなデバイスであるかを、各機器搭載プロファイル情報から判断することができる。もしBT機器7がPDA、携帯電話のようにBluetoothによるメッセージ受信が可能であれば、印刷装置1はRIP終了時にBT機器7に通知する旨“印刷準備が完了したら通知します”を表示する。また、BT機器7がヘッドフォン、デジタルカメラのようにBluetoothメッセージ受信が不可能であれば、操作部14にてRIP時間が掛かるので、暫らく待って再度印刷装置1の前に来てもらうべくメッセージの表示をする。その後、印刷装置は次のユーザの印刷の指示を可能とすべく印刷受け付け可能な状態に操作部14の表示を変更する。そして印刷装置内部では、先のユーザにより選択されたデータが、印刷装置1の主制御部12へダウンロードされ、RAM22またはHDD19に一時的に格納され、該BTDアドレスとダウンロードしたデータを関連付けて印刷装置1の暗復号化プリント管理テーブル44に登録し、印刷装置1の描画部24においてRIPを実行する。例えば、図2中のJOB_ID0001と0002が、BTDアドレスが読み取られたときに生成されたテーブルである。なお、ダウンロード中とRIP中、次のユーザは先のユーザのBTDアドレスで認証されない限り、先のユーザの印刷設定の変更を行うことはできない。
【0047】
S204では、S202においてユーザが印刷するために選択した印刷ジョブに対応するセキュア認証コードを印刷装置1が生成し、図10に示されるように操作部14にセキュア認証コードを表示してユーザに伝える。そして選択した印刷データが、印刷装置1の主制御部12へダウンロードされ、RAM22またはHDD19に一時的に格納され、選択した印刷ジョブに対して印刷装置1の描画部24においてRIPを実行する。このとき、セキュア認証コードを該印刷ジョブと関連付けて、印刷装置1の暗復号化管理テーブル44に登録する。RIPが終了したデータは該セキュア認証コードを用いて暗号化し、HDD19またはRAM22に保存する。また、印刷時セキュア認証コードを入力する必要があるので、ユーザはセキュア認証コードをメモ書きなどして覚えておく必要がある。
【0048】
S205では、選択した印刷ファイルが、印刷装置の主制御部12へダウンロードされ、描画部24においてRIP処理が実行される。
【0049】
以上説明したように、上記実施例2によれば、予めサーバにアップロードしておいたデータに対して印刷する場合においても、印刷ジョブに対応したセキュア認証コードまたは印刷ジョブに対応した機器固有のBTDアドレスを用いてRIPされた画像に対して印刷装置内で暗号化し、セキュア認証コードや該BTDアドレスを用いた認証を行わないと印刷設定の変更やRIPされた画像のプリントを許可しない構成を採用することで、RIP中印刷装置の前から離れても第三者に印刷データを改竄されたり印刷設定を変更されることがなく、また印刷を指示したユーザ以外がRIP後の画像を誤って出力することを防止できる。
【0050】
そして、印刷データのセキュリティーを確保に加え、RIP終了をBT機器、Eメール等の通信手段を用いてユーザに通知することで、ユーザは印刷装置の前から安心して離れることができ、印刷待ち時間を有効に活用できる。
【0051】
また、該セキュア認証コードまたは該BTDアドレスを印刷装置に登録すると、サーバからのデータのダウンロードと印刷装置におけるRIPがはじまり、該セキュア認証コードや該BTDアドレスを用いた認証を行わないと印刷設定の変更やRIPされた画像のプリントを許可しない構成を採用することにより、サーバから所望のデータをダウンロード中とRIP中、第三者に印刷データを改竄されたり印刷設定を変更されることなく印刷装置の前から安心して離れることができる。
【実施例3】
【0052】
次に本発明の第3の実施例について図を用いて詳細に説明する。
【0053】
上記実施例1では、記録メディアを印刷装置に装着し記録メディア内のデータを、セキュア認証コードやBTDアドレスで認証し印刷していた。
【0054】
一方本発明の第3の実施例では、印刷装置の操作部に表示されるWebブラウザからインターネット上のWebサイトにアクセスし、所望の印刷データを選択し、セキュア認証コードの表示、登録またはユーザのBT機器のBTDアドレスなどの認証情報を登録すると、所望のデータがダウンロードされRIP処理が開始される。
【0055】
図14は本実施例における印刷装置の操作部に表示されるWebサイトのデータをプリントするWEBプリントサービスのデータの流れと印刷装置が有する機能を説明するための機能ブロック図である。図中、実施例1で説明したものと同一の機能を有する物に関しては同じ番号を付与しており一部説明を省略する。
【0056】
本実施例における印刷装置31は、空港、ホテル、駅、コンビニエンスストアなどのパブリックな環境又はオフィスなどに設置され、インターネット34に接続され、WEBサーバ35と接続されている。ユーザは印刷装置31を用いて“コピーサービス”、“メディアダイレクトプリントサービス”、“WEBプリントサービス”、“FAXサービス”を使用することが可能である。
【0057】
実施例1と異なる機能は、印刷装置31の操作部14にWEB Browser32が内蔵されている点と、印刷装置31がインターネット34を介してWEBサーバ35と接続されている点、印刷装置31が操作部&WEB Browser32との情報の送受信を行う操作部&WEB Browser制御部43を有する点である。ユーザはWEB Browser 32からインターネット上のWEBサイトにアクセスし、必要な文書データや画像データを印刷装置31のHDD19にダウンロードし、印刷する事が可能である。このサービスを“WEBプリントサービス”と呼ぶ。
【0058】
次に、本実施例における印刷装置31において、WEBサイトからデータを取得し印刷するまでの処理を図15を用いて説明する。図15のS102〜S104、S106、S108〜S111、S113〜S117については実施例1と同じ処理であるため説明を省略し、以下で図15のS301、S302、S303、S304の処理について説明する。
【0059】
S301では、まず印刷装置31を用いてインターネット上にある文書(友人がWEB公開している写真、地図、クーポン券、カタログ等)を印刷しようと、ユーザがコンビニエンスストア等に来店する。次にユーザは印刷装置31の操作部&WEB_Browser32から所望のWEBサイトにアクセスし、印刷したいWEBページを表示する。そして、印刷したいWEBページまたはファイルを選択し、印刷枚数、印刷解像度を設定する。印刷したいWEBページには、例えばカタログ、マニュアル、写真データなどがある。
【0060】
S302では、BT機器センストレイ6に置かれたユーザのBT機器7が認識されると、図7の画面が操作部14のUIに表示され、BT機器7の固有アドレスであるBTDアドレスを読み込む。
【0061】
また、印刷装置の主制御部12が行うBT機器認識判断処理にてBT機器7がどんなデバイスであるかを、各機器搭載プロファイル情報から判断することができる。もしBT機器7がPDA、携帯電話のようにBluetoothによるメッセージ受信が可能であれば、印刷装置31はRIP終了時にBT機器7に通知する旨“印刷準備が完了したら通知します”を表示する。また、BT機器7がヘッドフォン、デジタルカメラのようにBluetoothメッセージ受信が不可能であれば、操作部14にてRIP時間が掛かるので、暫らく待って再度印刷装置31の前に来てもらうべくメッセージの表示をする。その後、印刷装置は次のユーザの印刷の指示を可能とすべく印刷受け付け可能な状態に操作部14の表示を変更する。そして印刷装置内部では、先のユーザにより選択されたWEBページまたはファイルが、印刷装置31の主制御部12へダウンロードされ、RAM22またはHDD19に一時的に格納され、該BTDアドレスとダウンロードしたデータを関連付けて印刷装置31の暗復号化プリント管理テーブル44に登録し、印刷装置31の描画部24においてRIPを実行する。例えば、図2中のJOB_ID0001と0002が、BTDアドレスが読み取られたときに生成されたテーブルである。なお、ダウンロード中とRIP中、次のユーザは先のユーザのBTDアドレスで認証されない限り、先のユーザの印刷設定の変更を行うことはできない。
【0062】
S303では、S301においてユーザが印刷するために選択した印刷ジョブに対応するセキュア認証コードを印刷装置1が生成し、図10に示されるように操作部14にセキュア認証コードを表示してユーザに伝える。そして選択したWEBページまたはファイルが、印刷装置の主制御部12へダウンロードされ、RAM22またはHDD19に一時的に格納され、選択した印刷ジョブに対して印刷装置31の描画部24においてRIPを実行する。このとき、セキュア認証コードを該印刷ジョブと関連付けて、印刷装置1の暗復号化管理テーブル44に登録する。RIPが終了したデータは該セキュア認証コードを用いて暗号化し、HDD19またはRAM22に保存する。また、印刷時セキュア認証コードを入力する必要があるので、ユーザはセキュア認証コードをメモ書きなどして覚えておく必要がある。
【0063】
S304では、選択したWEBページまたはファイルが、印刷装置の主制御部12へダウンロードされ、描画部24においてRIP処理が実行される。
【0064】
以上説明したように、上記実施例3によれば、WEBブラウザが搭載した印刷装置において、WEBサイトにアクセスし、所望の画像やデータをダウンロードして印刷する場合においても、印刷ジョブに対応したセキュア認証コードまたは印刷ジョブに対応した機器固有のBTDアドレスを用いて、RIPされた画像に対して印刷装置内で暗号化され、セキュア認証コードや該BTDアドレスを用いた認証を行わないと印刷設定の変更やRIPされた画像のプリントを許可しない構成を採用することで、RIP中印刷装置の前から離れても第三者に印刷データを改竄されたり印刷設定を変更されることがなく、また印刷を指示したユーザ以外がRIP後の画像を誤って出力することを防止できる。
【0065】
そして、印刷データのセキュリティーを確保に加え、RIP終了をBT機器、Eメール等の通信手段を用いてユーザに通知することで、ユーザは印刷装置の前から安心して離れることができ、印刷待ち時間を有効に活用できる。
【0066】
また、該セキュア認証コードまたは該BTDアドレスを印刷装置に登録すると、サーバからのデータのダウンロードと印刷装置におけるRIPがはじまり、該セキュア認証コードや該BTDアドレスを用いた認証を行わないと印刷設定の変更やRIPされた画像のプリントを許可しない構成を採用することにより、サーバから所望のデータをダウンロード中とRIP中、第三者に印刷データを改竄されたり印刷設定を変更されることなく印刷装置の前から安心して離れることができる。
【0067】
(その他の実施形態)
なお、上述した実施例において、認証に使用するBT機器は、携帯電話に限らずBluetooth I/Fを搭載していれば、パソコン、デジタルカメラ、デジタルビデオ、ヘッドフォン、MDレコーダ、CDレコーダなどの情報機器でもよいことは言うまでもない。
【0068】
また、上述した実施例における印刷装置は、印刷装置に限らず、例えば、ファクシミリ機能、コピー機能やスキャナ、プリンタ機能を備えた複合機器に適用してもよい。
【0069】
また、上述した実施例ではBT機器のBTDアドレスを用いて認証を行ったが、RFIDやICカード、無線LANを用いた認証や指紋認証を行ってもよい。
【0070】
また、上述した実施例における印刷装置はコンビニなどのパブリックな環境に設置されていたが、もちろんオフィスや家などの環境に設置されて使用されてもいいことは言うまでもない。
【0071】
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
【0072】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード又はそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、ネットワーク上のファイルサーバが有する記憶装置、或いは、インターネット上のFTPサーバが有する記憶装置など、あらゆる記録媒体を用いることができる。
【0074】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0075】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0076】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】実施例1と実施例2のシステム構成と印刷装置のブロック図
【図2】本実施例の暗復号化プリント管理テーブル
【図3】本実施例のプリント管理テーブル
【図4】実施例1の処理の流れを示すフローチャート
【図5】本実施例の操作部14のUI例(1)
【図6】本実施例の操作部14のUI例(2)
【図7】本実施例の操作部14のUI例(3)
【図8】本実施例の操作部14のUI例(4)
【図9】本実施例の操作部14のUI例(5)
【図10】本実施例の操作部14のUI例(6)
【図11】本実施例の操作部14のUI例(7)
【図12】本実施例の操作部14のUI例(8)
【図13】実施例2の処理の流れを示すフローチャート
【図14】実施例3のシステム構成と印刷装置のブロック図
【図15】実施例3の処理の流れを示すフローチャート
【図16】Bluetoothの状態遷移図
【符号の説明】
【0078】
1、31 印刷装置
2 メモリメディアスロット
6 BT機器センストレイ
4 ネットワーク
5 プロバイダサーバ
3 携帯メモリメディア
7 ユーザBT機器
11、41 印刷装置本体
12 印刷装置主制御部
13 エンジン制御部
14 操作部
15 ドキュメントフィーダ
16 コインロボ
19 HDD
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 描画部
25 通信制御部
26 コインロボ制御部
27 操作部制御部
32 操作部&WEB Browser
34 インターネット
35 WEBサーバ
43 操作部&Web Browser 制御部
44 暗復号化プリント管理テーブル
45 暗復号化制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データを入力する入力手段と、
前記印刷データからイメージデータを生成する生成手段と、
前記イメージデータを記憶部に記憶する記憶手段と、
前記生成手段におけるイメージデータの生成状態を通知する通知手段と、
入力した認証情報に基づいて前記記憶されたイメージデータを出力する出力手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記イメージデータを暗号化し、前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記認証情報は、情報機器のブルートゥースデバイスアドレスであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像処理装置から印刷者が離れるか否かを確認するためのメッセージを表示することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記生成状態は前記印刷データのRIPが終了した状態であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記通知は、ブルートゥースまたは電子メールで行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項7】
印刷データからイメージデータを生成する生成ステップと、
前記イメージデータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記生成ステップにおけるイメージデータの生成状態を通知する通知ステップと、
入力した認証情報に基づいて前記記憶されたイメージデータを出力する出力ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
印刷データからイメージデータを生成する生成コードと、
前記イメージデータを記憶部に記憶する記憶コードと、
前記生成コードにおけるイメージデータの生成状態を通知する通知コードと、
入力した認証情報に基づいて前記記憶されたイメージデータを出力する出力コードと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−185053(P2006−185053A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376367(P2004−376367)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】