画像処理装置
【課題】予め定められた経路を予定したスケジュールに従って移動する場合に、GPS等の測位手段を用いなくても画像情報を利用することによって極めて簡単な構成で移動の進捗状況を知ることが出来る画像処理装置を提供する。
【解決手段】記憶回路3には、予め定められた経路のチェック地点毎の到着予定時刻とチェック地点における地名を表す文字情報或いは画像情報が記憶されている。移動によってチェック地点に達したとき撮像部7によってチェック地点の地名が記された標識や周囲の風景などを撮影すると、撮影された画像情報が記憶回路3に記憶されている位置情報や画像情報と比較されてチェック地点に達したことが検出され、そのときの時計回路5で計時されている現在時刻と記憶回路3に記憶されている到着予定時刻とから移動の進捗状況が判断され、判断結果が表示部6に表示される。
【解決手段】記憶回路3には、予め定められた経路のチェック地点毎の到着予定時刻とチェック地点における地名を表す文字情報或いは画像情報が記憶されている。移動によってチェック地点に達したとき撮像部7によってチェック地点の地名が記された標識や周囲の風景などを撮影すると、撮影された画像情報が記憶回路3に記憶されている位置情報や画像情報と比較されてチェック地点に達したことが検出され、そのときの時計回路5で計時されている現在時刻と記憶回路3に記憶されている到着予定時刻とから移動の進捗状況が判断され、判断結果が表示部6に表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、撮影した画像を処理する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)等の測位装置を搭載し、現在位置を地図上で表示すると共に現在位置から設定した目的地までの経路を表示装置や音声でガイドするようにしたカーナビゲーションが商品化されている。また、ネットワークを介してセンターと無線で交信し、センターに現在の位置情報等を送り、センターから目的地までの経路情報や到着予定時刻情報などを受信するようにしたシステムも考えられている(特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開2004−361105号
【特許文献1】特開2005−011196号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、予め定められた経路を予定したスケジュールに従って移動する場合、ネットワークを介してセンターから情報を受け取るシステムでは、装置自体が大型化するばかりか、電波が届かない場所などでは使用することが出来ないという欠点があった。センターなどを利用しない場合には、装置自体にGPS等の現在位置の測位手段と現在の移動位置がスケジュールどおりであるか否かを判断する手段を備えることになるが、GPS装置自体も電波によって衛星からの信号を受信するものであり、また、その測定結果も誤差を含んでいることが多く使い勝手のよいものとはいえなかった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、予め定められた経路を予定したスケジュールに従って移動する場合に、GPS等の測位手段を用いなくても画像情報を利用することによって極めて簡単な構成で移動の進捗状況を知ることが出来る画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1の画像処理装置は、時間情報を計時する時間情報計時手段と、複数の移動位置それぞれに関連する位置関連情報と前記複数の移動位置それぞれに対応する予定時間情報とからなる計画情報を記憶する計画情報記憶手段と、前記移動位置での画像情報を取得する撮像手段と、この撮像手段によって取得された画像情報から現在位置が前記計画情報記憶手段に記憶された複数の移動位置のいずれであるかを特定する位置特定手段と、この位置特定手段によって現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記移動位置に対応する予定期間情報とを比較する時間情報比較手段と、この時間情報比較手段による比較結果を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は、前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置における画像情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている画像情報とから現在位置を特定することを特徴とする。
【0007】
請求項3は、前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置の文字情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報に含まれる文字情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている文字情報とから現在位置を特定することを特徴とする。
【0008】
請求項4は、前記時間情報比較手段は現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記位置関連情報に対応する予定期間情報との時間差を算出する時間差算出手段を備え、前記報知手段は、前記時間差算出手段によって算出された時間差情報を表示することを特徴とする。
【0009】
請求項5は、前記時間情報計時手段は少なくとも現在時刻情報を計時する時刻計時手段で有ることを特徴とする。
【0010】
請求項6は、更に、計画情報記憶手段には次の移動位置の方位情報を記憶する方位情報が記憶されており、前記報知手段は前記計画情報記憶手段に記憶された方位情報を表示することを特徴とする。
【0011】
請求項7は、更に、外部機器との通信手段を備え、計画情報記憶手段に記憶される前記計画情報は前記通信手段を介して前記外部機器から送られてきた計画情報であることを特徴とする。
【0012】
請求項8は、前記撮像手段は、外部像が写し込まれる撮像素子と、この撮像素子に写し込まれた外部像をスルー表示する表示手段と、この表示手段に表示されるスルー画像のうち撮影スイッチの操作がなされた際の画像を前記時間情報計時手段で計時される時間情報と共に記憶する画像記憶手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項9は、更に、現在位置を測定しての現在位置情報を取得する測位手段を備え、前記画像記憶手段には前記測位手段によって取得された現在位置情報が前記画像と共に記憶されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、移動地点において撮影した画像情報からその地点がどこであるかを判断して予定時刻と比較するようにしたので、極めて簡単な構成で進捗状況を判断することが出来る効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、この発明を適用した画像処理装置、例えば、電子スチルカメラ等の撮像装置の回路ブロック図である。図において、制御部1は、CPU等から構成され内部に装置全体の動作を制御するプログラムや後述する各部の動作を制御するプログラムを備えている。この制御部1にはバスライン2を介してそれぞれ詳細を後述する記録回路3、測位部4、時計回路5、表示部6、撮像部7、キー入力部8、記録媒体9が装着される記録媒体駆動部10及び伝送制御部11が接続されている。
【0016】
前記記録回路3は、装置内部に固定的に配置されていて通常状態では取り出すことが出来ない内部メモリであり、不揮発性のメモリ、例えばフラッシュメモリなどから構成されている。この記録回路3には、上記撮像部7によって撮影された画像情報を一時記憶する画像記憶領域や他の各種プログラムを実行する際の一時記憶領域等の図示しないワークエリアを備えると共に、詳細を後述する図4のスケジュール情報(計画情報)記憶領域30を備えている。
【0017】
測位部4は、GPS装置等から構成され、現在の緯度、経度等などの現在位置情報を測定して出力するものである。時計回路5は時間情報を得るもので、基準信号を計時して現在の年、日付、時分などの現在時刻情報を得るものである。
【0018】
表示部6は、例えばドットマトリクスタイプのカラー液晶表示装置などから構成され、撮影或いは再生時の画像情報や各種設定情報、各種動作のガイダンス情報などを表示するものである。
【0019】
図2は、図1の撮像部7の詳細な構成を示したもので、撮影レンズ12Aを通過した外部の被写体像は絞り機構12Bを介してCCD等の撮像素子13上に結像される。前記撮影レンズ12A及び絞り機構12B等の光学系は、光学系駆動部14によって焦点合わせのためにレンズ位置が移動されまた適切な露出となるように絞り量が制御されるもので、このレンズの移動や絞り機構の絞りは、測距センサや光量センサを含むセンサ部15によって検出された検出値がバスライン2を介して制御部1に送られ、制御部1で検出値に基づいて演算されたレンズの移動量や絞り機構の絞り量を示す信号が光学系駆動部14に送られることによって駆動がなされるものである。
【0020】
前記撮像素子13に被写体が結像されることにより撮像素子13には入射光量に応じた電荷が蓄積され、この電荷は駆動回路16から与えられる駆動パルス信号によって順次読み出されアナログ処理回路17に送られる。アナログ処理回路17では、色分離やゲイン調整、ホワイトバランスなどの各種処理が行われ、処理された信号はA/D変換回路18を介してデジタルの画像情報としてバッファレジスタ19に記憶される。
【0021】
バッファレジスタ19に記憶された画像情報は、信号処理回路20において輝度信号及び色差信号に変換されて記憶回路3の図示しない画像記憶領域に記憶されると共に、前記表示部6の解像度に合わせた表示用信号にも変換され表示部6にて表示される。また、前記記憶回路3の図示しない画像記憶領域に記憶された輝度信号及び色差信号は、後述するシャッターキー8Aが操作されると圧縮伸張回路21に送られ、例えばJPEG等の静止画像のフォーマットに圧縮変換され、バスライン2を介して図1に示した記録媒体9に記録されるもので、これについては後述する。
【0022】
図1に戻り、入力部8には、上述した撮像部7を駆動して画像を記録させるためのシャッターキー8A、カメラの動作モードを、後述する記録モード、再生モード、消去モード、設定モード及びガイドモード等に順次切り替えるモード切替キー8B、入力したデータの確定キー8C、各種処理を終了させるための終了キー8D、表示部6に表示された各種情報を選択したり、表示されている画像を切り替えたりするために上下左右にそれぞれスイッチ操作部が設けられた十字キー(選択キー8E)8Eが備えられており、更に、図示していないが、文字データを入力する文字入力キーが備えられている。
【0023】
記録媒体駆動部10は、この記録媒体駆動部10に着脱可能な記録媒体9に対して情報を記録したり、既に記録されている情報を読み出して再生したりする為の駆動回路であり、装着される記録媒体9としては、内部にフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを備えた、例えばICカード等の各種カードが用いられる。この場合、カードではなく磁気デイスク、光(或いは光磁気)デイスクなどの各種デイスクを用いてもよく、要するに多数の画像情報を記憶し得る記憶媒体9が用いられ、記録媒体駆動部10もこれら使用される記録媒体9に応じた駆動回路となっていればよいものである。
【0024】
図3は、記録媒体9の記憶領域を示している。シャッターキー8Aの操作によって撮像部7で取得された静止画像、即ち図2の圧縮伸張回路21で圧縮変換された圧縮画像は、ファイル化されて記録媒体9に記憶されるもので、この場合、シャッターキー8Aが操作された時の時計回路5で得られている現在時刻情報及び測位部4から出力される現在位置情報が圧縮画像の付属情報として共にファイル化されて記憶されるものである。
【0025】
図1に戻り、伝送制御部11は、外部の電子機器、例えばパーソナルコンピュータなどと接続され画像情報等の送受信を制御するものである。尚、外部機器との接続は、ケーブルなどによる有線でなく赤外線や無線などのワイヤレス接続で行ってもよい。
【0026】
図4は、記憶回路部3のスケジュール情報(計画情報)記憶領域30の詳細を示している。時刻記憶領域30Aは、出発時刻や到着時刻などの予定時刻情報が記憶される領域であり、位置情報記憶領域30Bは、到着地点の地名、施設名等、その位置に関連する文字情報を記憶する領域である。また、画像情報記憶領域30C、30D、・・・は、位置情報記憶領域30Bに記憶された地名、施設名に関連する画像情報を記憶する領域である。
【0027】
次に、上記の如く構成された電子スチルカメラの動作につき、図5乃至図7のフローチャートを参照して説明する。
【0028】
図5は、画像撮影を行う撮影モードにおける動作を示すフローチャートである。画像撮影を行う場合には、予めモード切換キー8Bを操作してカメラの動作モードを撮影モードにする。撮影モードになると、まずステップS1では撮像素子13に結像されている外部の被写体像(以下、外部像と略称する。)が表示部6に表示される状態、即ちスルー表示が行われる。これは、前記撮像素子13に結像された外部像が駆動回路16から与えられる駆動パルス信号によって順次読み出されアナログ処理回路17に送られ、更にA/D変換回路18を介してバッファレジスタ19に記憶される。
【0029】
バッファレジスタ19に記憶された画像情報は、信号処理回路20において輝度信号及び色差信号に変換されて記憶回路3の画像記憶領域に記憶されると共に、前記表示部6の解像度に合わせた表示用信号にも変換され表示部6にて表示される。1フレーム分の画像情報の表示がなされるとステップS2に進みシャッターキー8Aが操作されたか(オン状態か)否かが判断され、操作されていない時にはステップS1に戻って次の1フレーム分の画像情報を表示部6に表示させる。
【0030】
このようにして、撮像素子13に写し込まれている外部像が表示部6に表示されている際に、シャッターキー8Aの操作がステップS2で検出されるとステップS3に進む。ステップS3では、シャッターキー8Aの操作がなされた時の、正確には操作がなされた直後の1フレーム分の画像情報で且つ記憶回路3の画像記憶領域に記憶された画像情報を圧縮伸張回路21に取り込んで圧縮変換する。
【0031】
次のステップS4では、時計回路5で得られている現在時刻情報と測位部4から出力されている現在位置とを圧縮画像と共にファイル化し記録媒体9に記憶させるものである。この場合、ファイル名は例えば現在時刻情報(日付、時分秒)を含むようにすればそれぞれのファイルが異なったファイル名で記憶できるものである。
【0032】
このようにして、記憶媒体9には、図3に示したように日付情報、位置情報及び圧縮画像情報が順次記憶されていくものである。
【0033】
記憶媒体9に記憶された画像情報は、モード切換キー8Bを操作して再生モードにすることによって表示部6に再生表示させることが出来る。即ち、再生モードにすると表示部6には記憶媒体9に記憶されたファイルのファイル名が一覧表示される様になっており、一覧表示されたファイル名中から所望するファイル名を選択キー8Eの操作で選択してシャッターキー8Aを操作すると、選択されたファイルの圧縮画像が圧縮伸張回路21に送られて伸張され、更に信号処理回路30で表示用データに変換されて表示部6に表示されるものである。
【0034】
また、記憶媒体9に記憶された画像情報は、モード切換キー8Bを操作して消去モードにすることによって記憶媒体9から消去することが出来る。即ち、消去モードにすると表示部6には記憶媒体9に記憶されたファイルのファイル名が一覧表示される様になっており、一覧表示されたファイル名中から所望するファイル名を選択キー8Eの操作で選択してシャッターキー8Aを操作すると、選択されたファイルが記憶媒体9から消去されるものである。
【0035】
図6は、動作モードを設定モード、即ち、目的地に行く際のスケジュールを予め設定するモードの動作フローを示している。設定モードになると、最初のステップS11では表示画面にまず出発時刻の入力を促す表示、例えば「出発時刻を入力して下さい」といった表示及び時刻を入力すべき表示領域が表示されるので、この表示領域に文字入力キーを操作して出発時刻を入力する。もしスケジュールの日程が日付をまたぐような長い日程の場合には、出発時刻には日付を含んで設定するが、日帰り旅行のような場合には時分だけでよい。
【0036】
出発時刻の入力がなされた後、確定キー8Cが操作されると入力された出発時刻は図4の時刻記憶領域30Aの出発時刻記憶領域(図4では最上位の記憶領域)に、例えば「7:00(7時00分)と記憶され、次のステップS12に進む。ステップS12では、チェック地点の位置情報の入力を促す表示がなされるので最初のチェック地点(到達地点)の位置情報を入力する。後述する如く、この実施の形態ではチェック地点に到達したか否かをその地点での撮影した画像と比較して行うので、入力する位置情報は、道路標識等に書かれていそうな地点名、或いはその地点にある店舗名や施設名(いずれも、店舗名や施設名が看板や店の入り口などに書かれている)等とする。また、道路マップを載せた本、観光案内本等には、交差点、店舗、観光地などの写真が載せられていることが多いので、これらの写真に写っている地点をチェック地点として、写真に写っている文字を位置情報として入力してもよい。また、位置と対応付けて道路標識等に書かれていそうな地点名、或いはその地点にある店舗名や施設名、あるいは画像を予め用意しておき、位置を指定することで対応する情報を自動的に設定してもよい。
【0037】
位置情報を入力した後確定キー8Cを操作すると、入力した位置情報は位置情報記憶領域30Bに記憶され(図4では、最初の位置情報として「Aインターチェンジ」と入力した例を示している)、次のステップS13に進む。
【0038】
このステップS13では、入力したチェック地点への到着時刻の入力を促す表示がなされるので、到着予定時刻を入力する。到着予定時刻を入力して確定キー8Cを操作すると、到着予定時刻が時刻記憶領域30Aに記憶され(図4では、「Aインターチェンジ」に対応させて8:00(8時00分)が、到着時刻として記憶された例を示している)、次のステップS14に進む。
【0039】
ステップS14は、上記入力されたチェック地点の位置情報として画像情報が有ればそれを入力するように促す表示がなされるので、そのような画像情報が有ればそれを画像情報記憶領域30C、30D、・・・に記憶させる。例えば、チェック地点に過去行ったことがあり且つそのチェック地点で撮影したことが有れば、その撮影した画像情報を記憶させる。即ち記憶媒体9にはその画像が記憶されているはずなのでその画像を記憶媒体から読み出して記憶させる。或いは、既にパソコン(パーソナルコンピュータ)などの外部機器に保管してあるような場合には、伝送制御部11を介してその画像を取り込み記憶させるものである。また、インターネットの観光案内などのホームページなどでは、その地点での写真が掲載されていることもあるので、もしそのような写真の画像情報を掲載しているホームページが有ればその写真の画像情報をダウンロードして記憶させるものである。
【0040】
図4は、「Aインターチェンジ」というチェック時点に対応させて、画像A1及び画像A2の2つの画像情報が記憶されている例を示しているが、記憶させる画像情報は1つであってもまた複数であってもよい。
【0041】
このようにして画像情報の記憶が終了すると次のステップS15では、終了キー8Dが操作されたか否かが判断され、操作された時には処理を終了するが、終了キー8Dが操作されず、例えば選択キー8Eなどが操作された場合にはステップS12に戻り、次のチェック地点、到着予定日時、画像入力の入力(ステップS12、S13、S14)を繰り返して行う。図4は、このようにして、最終予定地「E遊園地」まで入力した例を示している。
【0042】
図7は、上述した如くしてスケジュールを設定した後、実際の移動でカメラのユーザに対し移動進捗状況のガイドを行うガイドモードでの動作を示すフローチャートである。
【0043】
このガイドモードにおけるステップS21乃至S24は、図5の撮影モードにおけるステップS1乃至S4と同じであり、その詳細な説明は省力するが、ユーザは、予定時刻(本例では7:00)に出発後、チェック地点に到着した時、或いはチェック地点と思われる地点に到着した時、そこにある道路標識、或いは店舗名、施設名などをシャッターキー8Aを操作して撮影する。或いは、過去撮影した画像やダウンロードした画像と同じと思われる風景を撮影する。
【0044】
ステップS24で撮影した画像情報のファイル化がなされ記憶媒体9に記憶されると次のステップS25では、その撮影した画像の中に文字画像情報が存在するか否かを判断し、存在した場合にはその文字画像情報の文字認識が可能であるか否かを判断する。文字画像情報が存在しない場合や存在しても文字認識不可の場合にはステップS27に進むが、文字認識が可能であった場合にはステップS26に進み、認識された文字に対して位置情報記憶領域30Bに記憶されている位置情報の中に一致する文字情報があるか否かを判断する。
【0045】
このステップS26で一致する文字情報が有ると判断された場合にはステップS29に進み、一致する文字情報が無かった場合にはステップS27に進む。このステップS27では、画像情報記憶領域30C、30D、・・・に記憶されている画像情報の中にステップS24で撮影した画像情報と一致する画像情報が存在するか否かを判断し、一致する画像情報が存在することが判断された場合にはステップS29に進む。
【0046】
ステップS26で一致する文字情報が有った場合或いはステップS27で一致する画像情報が存在することが判断された場合は、対応して記憶されているチェック地点に到着したことが検出されたことであり、次のステップS29では、一致する文字情報或いは一致する画像情報が記憶されていたチェック地点に対応して記憶されている到着予定情報と時計回路5の現在時刻情報とを演算してその時間差を算出し、その時間差を+(プラス)もしくはー(マイナス)の記号を付して表示部6に表示させ、ステップS30に進む。
【0047】
一方、ステップS26で一致する位置情報が無く、また、ステップS27でも一致する画像情報が存在しないと判断された場合は、スケジュールに設定したチェック地点ではないか、或いは撮影画像が不適の場合であり、この場合にはステップS28で再撮影を促す表示を行ってステップS21に戻る。
【0048】
ステップS30では、ステップS29で算出された時間差が、予め定められた時間差、例えば5分以内(+5分とー5分の間)なのか否かを判断し、5分以内で有ればステップS31に進んで移動が予定どおりの進捗状態である旨の表示を行わせ、5分以上で有ればステップS32に進んで遅れている或いは進んでいるといった内容の表示を行わせるものである。その後、ステップS33に進んで所定時間内に終了キー8Dが操作されたか否かを判断し、終了キー8Dが操作された場合にはこのフローを終了するが、所定時間内に終了キー8Dが操作されなかった場合にはステップS21に戻るものである。
【0049】
このように、上記実施の形態では、チェック地点を表す文字情報や画像情報などの位置関連情報を予定時刻と対応させて予め記憶させてスケジュールを作成しておき、撮像手段によって撮影された画像情報からチェック地点に到達したか否かを判断して予定に対する時間差を報知しているので、撮影という簡単な作業だけで移動の進捗状況を知ることが出来るものである。
【0050】
(第2の実施の形態)
図8乃至図11は本発明の第2の実施の形態を示している。尚、回路構成やフローチャート等、第1の実施の形態と同一構成部分に関しては説明を省略或いは同一符号を付して説明を省略し、相違する点のみ以下に説明する。この実施の形態による電子スチルカメラは登山などに用いられれば極めて有用であるが、勿論登山以外にも使用可能である。
【0051】
図8は、図4に示したスケジュール情報記憶領域30をこの第2の実施の形態用に変形したスケジュール情報記憶領域31を示すものである。このスケジュール情報記憶領域31には、予定時刻を記憶する時刻記憶領域31Aと登山道の分岐点などの位置の文字情報を示す分岐点情報記憶領域31Bと、登山道に沿って設置されている道標などに記載されている文字情報を記憶する道標文字記憶領域31C、31Dと、次の目的地点の方位情報を記憶する方位情報記憶領域31Eと、画像情報を記憶する画像情報記憶領域31F、31Gから構成されている。
【0052】
図9は、図6の設定モードに変える第2の実施の形態用の設定モードのフローチャートを示しており、ステップS41では、設定する分岐点での到着予定時刻を入力して時刻記憶領域31Aに記憶させ、次のステップS42では、分岐点、道標などの文字情報を入力して分岐点情報記憶領域31B、道標文字記憶領域31C、31Dに記憶させ、次のステップS43では設定した分岐点から見た次の分岐点の方位情報を入力して方位情報記憶領域31Eに記憶させるものである。登山などの場合、走行計画は通常山岳マップを見ながら計画するものであり、分岐点から見た次の分岐点の方位情報はこの山岳マップから容易に知ることが出来、これを入力して記憶させる。
【0053】
次のステップS44では、分岐点における画像情報を画像情報記憶領域31F、31Gに記億させる。この画像情報記憶領域31F、31Gに記憶させる画像情報は、図4の画像情報記憶領域30C、31Dに記憶させる画像情報と同様に、過去の撮影画像、ダウンロードした撮影画像などである。そして、ステップS45で終了キー8Dの操作が検出されるまでは上記ステップS41乃至44を繰り返し実行して複数の分岐点における予定時刻、文字情報、画像情報を記憶させ、終了キー8Dの操作が検出されると処理を終了するものである。
【0054】
図10は、ガイドモードにおけるフローチャートである。図7に示したガイドモードとの相違点は、図7のステップS26では、位置情報記憶領域30Bに記憶されている文字情報の中に撮影され且つ文字認識された文字情報と一致する文字情報があるか否かを判断していたが、このフローチャートではステップS34で、分岐点情報記憶領域31B、道標文字記憶領域31C、31Dに記憶されている文字情報の中に一致する一致情報があるか否かを判断させている。即ち、この例では設定された複数の位置の文字情報の中に一致する文字情報があるか否かを判断させているものである。
【0055】
また、図7のステップS29では、設定された予定時刻と時計回路5の現在時刻との時間差を算出して表示するだけであったが、この例では、ステップS35で、算出された時間差の表示と同時に、次の目的地(分岐点)の方向(方位)を表示させているものである。即ち、この実施の形態では、分岐点に到着して分岐点にある分岐点名の掲示板や道標などを撮影すると、或いは周囲の風景などを撮影すると、一致するものがあると分岐点に到達したものとして予定時刻との時間差を表示するばかりか、次に進むべき方向も表示されるので、道が分岐していても正しい方向の道を選択できるものである。
【0056】
図11は、この第2の実施の形態の変形例を示している。即ち登山などにおいては、山頂などに達した時、記念に撮影などを行うことが多い。そこで、図11のフローでは目的とする山頂に達したこと等を検出して撮影が出来るようにしたものである。
【0057】
この場合においては、山頂からの風景写真等をインターネットのホームページ等からダウンロードして図示しない記憶領域に予め記憶させておく。
【0058】
そして、図10のステップS34で一致が検出された時或いはステップS27で画像の一致が検出された時に図11のステップS50に進むようにしておく。そして、ステップS50では、図示しない記憶領域に予め記憶させておいた風景写真のうち、山の輪郭などを抽出してスルー画像に重ねて表示させる。ユーザは、スルー画像に表示されている周りの山の輪郭が、抽出された山の輪郭と一致するように構図を取りシャッターキー8Aを操作する。これによって、次のステップS52及びS53で撮影した画像がファイル化されて記憶され、次のステップS54では、記憶された撮影画像を図示しない記憶領域に予め記憶させておいた風景写真の画像と比較して一致しているか否かを判定し、一致していれば処理を終了するが、一致していなければ再度撮影するか否かを表示部に表示させてユーザの入力を待ち、再撮影する為のキー操作がなされた場合は再度ステップS50に戻り、一定時間操作がない場合には処理を終了するものである。
【0059】
尚、上記各実施の形態では、到着の時間情報として予定時刻を時刻情報記憶領域30A及び31Aに記憶させる様にしたが、例えば、出発地点からの経過時間或いは前の到達地点からの経過時間情報を記憶させるようにしてもよい。この場合は、時間情報の計時手段としては時計回路ではなく、ストップウオッチのような計測スタート、ストップ、クリアなどが出来る時間計測手段を備え、記憶された経過時間情報と比較演算させればよいものである。
【0060】
また、上記各実施の形態では、進捗状況を表示部6に表示させるようにしたが、例えば音声報知させるようにしてもよい。
【0061】
更に、スケジュール記憶領域30或いは31に記憶されるスケジュール情報は、全てパソコンなどの外部機器で設定し、外部機器から伝送制御部11を介して記憶回路3に転送させてもよく、或いは、外部機器で記憶媒体9に設定し、この記憶媒体9を記録媒体駆動部に装着して処理するようにしてもよいものである。
【0062】
更にまた、上記実施例では、画像処理装置として電子スチルカメラに適用した例について説明したが、ビデオカメラ、携帯電話、PDA、パーソナルコンピュータ、音楽再生機或いは車載用としても適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明による電子スチルカメラの回路ブロック図。
【図2】図1の撮像部7の詳細な構成図。
【図3】図1の記憶媒体9の記憶領域を示す図。
【図4】図1の記憶回路3のスケジュール情報記憶領域30の詳細を示す図。
【図5】図1の撮影モードにおけるフローチャート。
【図6】同じく設定モードにおけるフローチャート。
【図7】同じくガイドモードにおけるフローチャート。
【図8】第2の実施の形態による記憶領域31の詳細を示す図。
【図9】第2の実施の形態における設定モードにおけるフローチャート。
【図10】同じくガイドモードにおけるフローチャート。
【図11】第2の実施例の変形例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0064】
3 記録回路
6 表示部
7 撮像部
8 入力部
9 記録媒体
12A 撮影レンズ
12B 絞り機構
13 撮像素子
17 アナログ処理回路
18 A/D変換回路
19 バッファレジスタ
20 信号処理回路
21 圧縮伸張回路
30 スケジュール情報記憶領域
31 スケジュール情報記憶領域
【技術分野】
【0001】
この発明は、撮影した画像を処理する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)等の測位装置を搭載し、現在位置を地図上で表示すると共に現在位置から設定した目的地までの経路を表示装置や音声でガイドするようにしたカーナビゲーションが商品化されている。また、ネットワークを介してセンターと無線で交信し、センターに現在の位置情報等を送り、センターから目的地までの経路情報や到着予定時刻情報などを受信するようにしたシステムも考えられている(特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開2004−361105号
【特許文献1】特開2005−011196号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、予め定められた経路を予定したスケジュールに従って移動する場合、ネットワークを介してセンターから情報を受け取るシステムでは、装置自体が大型化するばかりか、電波が届かない場所などでは使用することが出来ないという欠点があった。センターなどを利用しない場合には、装置自体にGPS等の現在位置の測位手段と現在の移動位置がスケジュールどおりであるか否かを判断する手段を備えることになるが、GPS装置自体も電波によって衛星からの信号を受信するものであり、また、その測定結果も誤差を含んでいることが多く使い勝手のよいものとはいえなかった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、予め定められた経路を予定したスケジュールに従って移動する場合に、GPS等の測位手段を用いなくても画像情報を利用することによって極めて簡単な構成で移動の進捗状況を知ることが出来る画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1の画像処理装置は、時間情報を計時する時間情報計時手段と、複数の移動位置それぞれに関連する位置関連情報と前記複数の移動位置それぞれに対応する予定時間情報とからなる計画情報を記憶する計画情報記憶手段と、前記移動位置での画像情報を取得する撮像手段と、この撮像手段によって取得された画像情報から現在位置が前記計画情報記憶手段に記憶された複数の移動位置のいずれであるかを特定する位置特定手段と、この位置特定手段によって現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記移動位置に対応する予定期間情報とを比較する時間情報比較手段と、この時間情報比較手段による比較結果を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は、前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置における画像情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている画像情報とから現在位置を特定することを特徴とする。
【0007】
請求項3は、前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置の文字情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報に含まれる文字情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている文字情報とから現在位置を特定することを特徴とする。
【0008】
請求項4は、前記時間情報比較手段は現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記位置関連情報に対応する予定期間情報との時間差を算出する時間差算出手段を備え、前記報知手段は、前記時間差算出手段によって算出された時間差情報を表示することを特徴とする。
【0009】
請求項5は、前記時間情報計時手段は少なくとも現在時刻情報を計時する時刻計時手段で有ることを特徴とする。
【0010】
請求項6は、更に、計画情報記憶手段には次の移動位置の方位情報を記憶する方位情報が記憶されており、前記報知手段は前記計画情報記憶手段に記憶された方位情報を表示することを特徴とする。
【0011】
請求項7は、更に、外部機器との通信手段を備え、計画情報記憶手段に記憶される前記計画情報は前記通信手段を介して前記外部機器から送られてきた計画情報であることを特徴とする。
【0012】
請求項8は、前記撮像手段は、外部像が写し込まれる撮像素子と、この撮像素子に写し込まれた外部像をスルー表示する表示手段と、この表示手段に表示されるスルー画像のうち撮影スイッチの操作がなされた際の画像を前記時間情報計時手段で計時される時間情報と共に記憶する画像記憶手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項9は、更に、現在位置を測定しての現在位置情報を取得する測位手段を備え、前記画像記憶手段には前記測位手段によって取得された現在位置情報が前記画像と共に記憶されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、移動地点において撮影した画像情報からその地点がどこであるかを判断して予定時刻と比較するようにしたので、極めて簡単な構成で進捗状況を判断することが出来る効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、この発明を適用した画像処理装置、例えば、電子スチルカメラ等の撮像装置の回路ブロック図である。図において、制御部1は、CPU等から構成され内部に装置全体の動作を制御するプログラムや後述する各部の動作を制御するプログラムを備えている。この制御部1にはバスライン2を介してそれぞれ詳細を後述する記録回路3、測位部4、時計回路5、表示部6、撮像部7、キー入力部8、記録媒体9が装着される記録媒体駆動部10及び伝送制御部11が接続されている。
【0016】
前記記録回路3は、装置内部に固定的に配置されていて通常状態では取り出すことが出来ない内部メモリであり、不揮発性のメモリ、例えばフラッシュメモリなどから構成されている。この記録回路3には、上記撮像部7によって撮影された画像情報を一時記憶する画像記憶領域や他の各種プログラムを実行する際の一時記憶領域等の図示しないワークエリアを備えると共に、詳細を後述する図4のスケジュール情報(計画情報)記憶領域30を備えている。
【0017】
測位部4は、GPS装置等から構成され、現在の緯度、経度等などの現在位置情報を測定して出力するものである。時計回路5は時間情報を得るもので、基準信号を計時して現在の年、日付、時分などの現在時刻情報を得るものである。
【0018】
表示部6は、例えばドットマトリクスタイプのカラー液晶表示装置などから構成され、撮影或いは再生時の画像情報や各種設定情報、各種動作のガイダンス情報などを表示するものである。
【0019】
図2は、図1の撮像部7の詳細な構成を示したもので、撮影レンズ12Aを通過した外部の被写体像は絞り機構12Bを介してCCD等の撮像素子13上に結像される。前記撮影レンズ12A及び絞り機構12B等の光学系は、光学系駆動部14によって焦点合わせのためにレンズ位置が移動されまた適切な露出となるように絞り量が制御されるもので、このレンズの移動や絞り機構の絞りは、測距センサや光量センサを含むセンサ部15によって検出された検出値がバスライン2を介して制御部1に送られ、制御部1で検出値に基づいて演算されたレンズの移動量や絞り機構の絞り量を示す信号が光学系駆動部14に送られることによって駆動がなされるものである。
【0020】
前記撮像素子13に被写体が結像されることにより撮像素子13には入射光量に応じた電荷が蓄積され、この電荷は駆動回路16から与えられる駆動パルス信号によって順次読み出されアナログ処理回路17に送られる。アナログ処理回路17では、色分離やゲイン調整、ホワイトバランスなどの各種処理が行われ、処理された信号はA/D変換回路18を介してデジタルの画像情報としてバッファレジスタ19に記憶される。
【0021】
バッファレジスタ19に記憶された画像情報は、信号処理回路20において輝度信号及び色差信号に変換されて記憶回路3の図示しない画像記憶領域に記憶されると共に、前記表示部6の解像度に合わせた表示用信号にも変換され表示部6にて表示される。また、前記記憶回路3の図示しない画像記憶領域に記憶された輝度信号及び色差信号は、後述するシャッターキー8Aが操作されると圧縮伸張回路21に送られ、例えばJPEG等の静止画像のフォーマットに圧縮変換され、バスライン2を介して図1に示した記録媒体9に記録されるもので、これについては後述する。
【0022】
図1に戻り、入力部8には、上述した撮像部7を駆動して画像を記録させるためのシャッターキー8A、カメラの動作モードを、後述する記録モード、再生モード、消去モード、設定モード及びガイドモード等に順次切り替えるモード切替キー8B、入力したデータの確定キー8C、各種処理を終了させるための終了キー8D、表示部6に表示された各種情報を選択したり、表示されている画像を切り替えたりするために上下左右にそれぞれスイッチ操作部が設けられた十字キー(選択キー8E)8Eが備えられており、更に、図示していないが、文字データを入力する文字入力キーが備えられている。
【0023】
記録媒体駆動部10は、この記録媒体駆動部10に着脱可能な記録媒体9に対して情報を記録したり、既に記録されている情報を読み出して再生したりする為の駆動回路であり、装着される記録媒体9としては、内部にフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを備えた、例えばICカード等の各種カードが用いられる。この場合、カードではなく磁気デイスク、光(或いは光磁気)デイスクなどの各種デイスクを用いてもよく、要するに多数の画像情報を記憶し得る記憶媒体9が用いられ、記録媒体駆動部10もこれら使用される記録媒体9に応じた駆動回路となっていればよいものである。
【0024】
図3は、記録媒体9の記憶領域を示している。シャッターキー8Aの操作によって撮像部7で取得された静止画像、即ち図2の圧縮伸張回路21で圧縮変換された圧縮画像は、ファイル化されて記録媒体9に記憶されるもので、この場合、シャッターキー8Aが操作された時の時計回路5で得られている現在時刻情報及び測位部4から出力される現在位置情報が圧縮画像の付属情報として共にファイル化されて記憶されるものである。
【0025】
図1に戻り、伝送制御部11は、外部の電子機器、例えばパーソナルコンピュータなどと接続され画像情報等の送受信を制御するものである。尚、外部機器との接続は、ケーブルなどによる有線でなく赤外線や無線などのワイヤレス接続で行ってもよい。
【0026】
図4は、記憶回路部3のスケジュール情報(計画情報)記憶領域30の詳細を示している。時刻記憶領域30Aは、出発時刻や到着時刻などの予定時刻情報が記憶される領域であり、位置情報記憶領域30Bは、到着地点の地名、施設名等、その位置に関連する文字情報を記憶する領域である。また、画像情報記憶領域30C、30D、・・・は、位置情報記憶領域30Bに記憶された地名、施設名に関連する画像情報を記憶する領域である。
【0027】
次に、上記の如く構成された電子スチルカメラの動作につき、図5乃至図7のフローチャートを参照して説明する。
【0028】
図5は、画像撮影を行う撮影モードにおける動作を示すフローチャートである。画像撮影を行う場合には、予めモード切換キー8Bを操作してカメラの動作モードを撮影モードにする。撮影モードになると、まずステップS1では撮像素子13に結像されている外部の被写体像(以下、外部像と略称する。)が表示部6に表示される状態、即ちスルー表示が行われる。これは、前記撮像素子13に結像された外部像が駆動回路16から与えられる駆動パルス信号によって順次読み出されアナログ処理回路17に送られ、更にA/D変換回路18を介してバッファレジスタ19に記憶される。
【0029】
バッファレジスタ19に記憶された画像情報は、信号処理回路20において輝度信号及び色差信号に変換されて記憶回路3の画像記憶領域に記憶されると共に、前記表示部6の解像度に合わせた表示用信号にも変換され表示部6にて表示される。1フレーム分の画像情報の表示がなされるとステップS2に進みシャッターキー8Aが操作されたか(オン状態か)否かが判断され、操作されていない時にはステップS1に戻って次の1フレーム分の画像情報を表示部6に表示させる。
【0030】
このようにして、撮像素子13に写し込まれている外部像が表示部6に表示されている際に、シャッターキー8Aの操作がステップS2で検出されるとステップS3に進む。ステップS3では、シャッターキー8Aの操作がなされた時の、正確には操作がなされた直後の1フレーム分の画像情報で且つ記憶回路3の画像記憶領域に記憶された画像情報を圧縮伸張回路21に取り込んで圧縮変換する。
【0031】
次のステップS4では、時計回路5で得られている現在時刻情報と測位部4から出力されている現在位置とを圧縮画像と共にファイル化し記録媒体9に記憶させるものである。この場合、ファイル名は例えば現在時刻情報(日付、時分秒)を含むようにすればそれぞれのファイルが異なったファイル名で記憶できるものである。
【0032】
このようにして、記憶媒体9には、図3に示したように日付情報、位置情報及び圧縮画像情報が順次記憶されていくものである。
【0033】
記憶媒体9に記憶された画像情報は、モード切換キー8Bを操作して再生モードにすることによって表示部6に再生表示させることが出来る。即ち、再生モードにすると表示部6には記憶媒体9に記憶されたファイルのファイル名が一覧表示される様になっており、一覧表示されたファイル名中から所望するファイル名を選択キー8Eの操作で選択してシャッターキー8Aを操作すると、選択されたファイルの圧縮画像が圧縮伸張回路21に送られて伸張され、更に信号処理回路30で表示用データに変換されて表示部6に表示されるものである。
【0034】
また、記憶媒体9に記憶された画像情報は、モード切換キー8Bを操作して消去モードにすることによって記憶媒体9から消去することが出来る。即ち、消去モードにすると表示部6には記憶媒体9に記憶されたファイルのファイル名が一覧表示される様になっており、一覧表示されたファイル名中から所望するファイル名を選択キー8Eの操作で選択してシャッターキー8Aを操作すると、選択されたファイルが記憶媒体9から消去されるものである。
【0035】
図6は、動作モードを設定モード、即ち、目的地に行く際のスケジュールを予め設定するモードの動作フローを示している。設定モードになると、最初のステップS11では表示画面にまず出発時刻の入力を促す表示、例えば「出発時刻を入力して下さい」といった表示及び時刻を入力すべき表示領域が表示されるので、この表示領域に文字入力キーを操作して出発時刻を入力する。もしスケジュールの日程が日付をまたぐような長い日程の場合には、出発時刻には日付を含んで設定するが、日帰り旅行のような場合には時分だけでよい。
【0036】
出発時刻の入力がなされた後、確定キー8Cが操作されると入力された出発時刻は図4の時刻記憶領域30Aの出発時刻記憶領域(図4では最上位の記憶領域)に、例えば「7:00(7時00分)と記憶され、次のステップS12に進む。ステップS12では、チェック地点の位置情報の入力を促す表示がなされるので最初のチェック地点(到達地点)の位置情報を入力する。後述する如く、この実施の形態ではチェック地点に到達したか否かをその地点での撮影した画像と比較して行うので、入力する位置情報は、道路標識等に書かれていそうな地点名、或いはその地点にある店舗名や施設名(いずれも、店舗名や施設名が看板や店の入り口などに書かれている)等とする。また、道路マップを載せた本、観光案内本等には、交差点、店舗、観光地などの写真が載せられていることが多いので、これらの写真に写っている地点をチェック地点として、写真に写っている文字を位置情報として入力してもよい。また、位置と対応付けて道路標識等に書かれていそうな地点名、或いはその地点にある店舗名や施設名、あるいは画像を予め用意しておき、位置を指定することで対応する情報を自動的に設定してもよい。
【0037】
位置情報を入力した後確定キー8Cを操作すると、入力した位置情報は位置情報記憶領域30Bに記憶され(図4では、最初の位置情報として「Aインターチェンジ」と入力した例を示している)、次のステップS13に進む。
【0038】
このステップS13では、入力したチェック地点への到着時刻の入力を促す表示がなされるので、到着予定時刻を入力する。到着予定時刻を入力して確定キー8Cを操作すると、到着予定時刻が時刻記憶領域30Aに記憶され(図4では、「Aインターチェンジ」に対応させて8:00(8時00分)が、到着時刻として記憶された例を示している)、次のステップS14に進む。
【0039】
ステップS14は、上記入力されたチェック地点の位置情報として画像情報が有ればそれを入力するように促す表示がなされるので、そのような画像情報が有ればそれを画像情報記憶領域30C、30D、・・・に記憶させる。例えば、チェック地点に過去行ったことがあり且つそのチェック地点で撮影したことが有れば、その撮影した画像情報を記憶させる。即ち記憶媒体9にはその画像が記憶されているはずなのでその画像を記憶媒体から読み出して記憶させる。或いは、既にパソコン(パーソナルコンピュータ)などの外部機器に保管してあるような場合には、伝送制御部11を介してその画像を取り込み記憶させるものである。また、インターネットの観光案内などのホームページなどでは、その地点での写真が掲載されていることもあるので、もしそのような写真の画像情報を掲載しているホームページが有ればその写真の画像情報をダウンロードして記憶させるものである。
【0040】
図4は、「Aインターチェンジ」というチェック時点に対応させて、画像A1及び画像A2の2つの画像情報が記憶されている例を示しているが、記憶させる画像情報は1つであってもまた複数であってもよい。
【0041】
このようにして画像情報の記憶が終了すると次のステップS15では、終了キー8Dが操作されたか否かが判断され、操作された時には処理を終了するが、終了キー8Dが操作されず、例えば選択キー8Eなどが操作された場合にはステップS12に戻り、次のチェック地点、到着予定日時、画像入力の入力(ステップS12、S13、S14)を繰り返して行う。図4は、このようにして、最終予定地「E遊園地」まで入力した例を示している。
【0042】
図7は、上述した如くしてスケジュールを設定した後、実際の移動でカメラのユーザに対し移動進捗状況のガイドを行うガイドモードでの動作を示すフローチャートである。
【0043】
このガイドモードにおけるステップS21乃至S24は、図5の撮影モードにおけるステップS1乃至S4と同じであり、その詳細な説明は省力するが、ユーザは、予定時刻(本例では7:00)に出発後、チェック地点に到着した時、或いはチェック地点と思われる地点に到着した時、そこにある道路標識、或いは店舗名、施設名などをシャッターキー8Aを操作して撮影する。或いは、過去撮影した画像やダウンロードした画像と同じと思われる風景を撮影する。
【0044】
ステップS24で撮影した画像情報のファイル化がなされ記憶媒体9に記憶されると次のステップS25では、その撮影した画像の中に文字画像情報が存在するか否かを判断し、存在した場合にはその文字画像情報の文字認識が可能であるか否かを判断する。文字画像情報が存在しない場合や存在しても文字認識不可の場合にはステップS27に進むが、文字認識が可能であった場合にはステップS26に進み、認識された文字に対して位置情報記憶領域30Bに記憶されている位置情報の中に一致する文字情報があるか否かを判断する。
【0045】
このステップS26で一致する文字情報が有ると判断された場合にはステップS29に進み、一致する文字情報が無かった場合にはステップS27に進む。このステップS27では、画像情報記憶領域30C、30D、・・・に記憶されている画像情報の中にステップS24で撮影した画像情報と一致する画像情報が存在するか否かを判断し、一致する画像情報が存在することが判断された場合にはステップS29に進む。
【0046】
ステップS26で一致する文字情報が有った場合或いはステップS27で一致する画像情報が存在することが判断された場合は、対応して記憶されているチェック地点に到着したことが検出されたことであり、次のステップS29では、一致する文字情報或いは一致する画像情報が記憶されていたチェック地点に対応して記憶されている到着予定情報と時計回路5の現在時刻情報とを演算してその時間差を算出し、その時間差を+(プラス)もしくはー(マイナス)の記号を付して表示部6に表示させ、ステップS30に進む。
【0047】
一方、ステップS26で一致する位置情報が無く、また、ステップS27でも一致する画像情報が存在しないと判断された場合は、スケジュールに設定したチェック地点ではないか、或いは撮影画像が不適の場合であり、この場合にはステップS28で再撮影を促す表示を行ってステップS21に戻る。
【0048】
ステップS30では、ステップS29で算出された時間差が、予め定められた時間差、例えば5分以内(+5分とー5分の間)なのか否かを判断し、5分以内で有ればステップS31に進んで移動が予定どおりの進捗状態である旨の表示を行わせ、5分以上で有ればステップS32に進んで遅れている或いは進んでいるといった内容の表示を行わせるものである。その後、ステップS33に進んで所定時間内に終了キー8Dが操作されたか否かを判断し、終了キー8Dが操作された場合にはこのフローを終了するが、所定時間内に終了キー8Dが操作されなかった場合にはステップS21に戻るものである。
【0049】
このように、上記実施の形態では、チェック地点を表す文字情報や画像情報などの位置関連情報を予定時刻と対応させて予め記憶させてスケジュールを作成しておき、撮像手段によって撮影された画像情報からチェック地点に到達したか否かを判断して予定に対する時間差を報知しているので、撮影という簡単な作業だけで移動の進捗状況を知ることが出来るものである。
【0050】
(第2の実施の形態)
図8乃至図11は本発明の第2の実施の形態を示している。尚、回路構成やフローチャート等、第1の実施の形態と同一構成部分に関しては説明を省略或いは同一符号を付して説明を省略し、相違する点のみ以下に説明する。この実施の形態による電子スチルカメラは登山などに用いられれば極めて有用であるが、勿論登山以外にも使用可能である。
【0051】
図8は、図4に示したスケジュール情報記憶領域30をこの第2の実施の形態用に変形したスケジュール情報記憶領域31を示すものである。このスケジュール情報記憶領域31には、予定時刻を記憶する時刻記憶領域31Aと登山道の分岐点などの位置の文字情報を示す分岐点情報記憶領域31Bと、登山道に沿って設置されている道標などに記載されている文字情報を記憶する道標文字記憶領域31C、31Dと、次の目的地点の方位情報を記憶する方位情報記憶領域31Eと、画像情報を記憶する画像情報記憶領域31F、31Gから構成されている。
【0052】
図9は、図6の設定モードに変える第2の実施の形態用の設定モードのフローチャートを示しており、ステップS41では、設定する分岐点での到着予定時刻を入力して時刻記憶領域31Aに記憶させ、次のステップS42では、分岐点、道標などの文字情報を入力して分岐点情報記憶領域31B、道標文字記憶領域31C、31Dに記憶させ、次のステップS43では設定した分岐点から見た次の分岐点の方位情報を入力して方位情報記憶領域31Eに記憶させるものである。登山などの場合、走行計画は通常山岳マップを見ながら計画するものであり、分岐点から見た次の分岐点の方位情報はこの山岳マップから容易に知ることが出来、これを入力して記憶させる。
【0053】
次のステップS44では、分岐点における画像情報を画像情報記憶領域31F、31Gに記億させる。この画像情報記憶領域31F、31Gに記憶させる画像情報は、図4の画像情報記憶領域30C、31Dに記憶させる画像情報と同様に、過去の撮影画像、ダウンロードした撮影画像などである。そして、ステップS45で終了キー8Dの操作が検出されるまでは上記ステップS41乃至44を繰り返し実行して複数の分岐点における予定時刻、文字情報、画像情報を記憶させ、終了キー8Dの操作が検出されると処理を終了するものである。
【0054】
図10は、ガイドモードにおけるフローチャートである。図7に示したガイドモードとの相違点は、図7のステップS26では、位置情報記憶領域30Bに記憶されている文字情報の中に撮影され且つ文字認識された文字情報と一致する文字情報があるか否かを判断していたが、このフローチャートではステップS34で、分岐点情報記憶領域31B、道標文字記憶領域31C、31Dに記憶されている文字情報の中に一致する一致情報があるか否かを判断させている。即ち、この例では設定された複数の位置の文字情報の中に一致する文字情報があるか否かを判断させているものである。
【0055】
また、図7のステップS29では、設定された予定時刻と時計回路5の現在時刻との時間差を算出して表示するだけであったが、この例では、ステップS35で、算出された時間差の表示と同時に、次の目的地(分岐点)の方向(方位)を表示させているものである。即ち、この実施の形態では、分岐点に到着して分岐点にある分岐点名の掲示板や道標などを撮影すると、或いは周囲の風景などを撮影すると、一致するものがあると分岐点に到達したものとして予定時刻との時間差を表示するばかりか、次に進むべき方向も表示されるので、道が分岐していても正しい方向の道を選択できるものである。
【0056】
図11は、この第2の実施の形態の変形例を示している。即ち登山などにおいては、山頂などに達した時、記念に撮影などを行うことが多い。そこで、図11のフローでは目的とする山頂に達したこと等を検出して撮影が出来るようにしたものである。
【0057】
この場合においては、山頂からの風景写真等をインターネットのホームページ等からダウンロードして図示しない記憶領域に予め記憶させておく。
【0058】
そして、図10のステップS34で一致が検出された時或いはステップS27で画像の一致が検出された時に図11のステップS50に進むようにしておく。そして、ステップS50では、図示しない記憶領域に予め記憶させておいた風景写真のうち、山の輪郭などを抽出してスルー画像に重ねて表示させる。ユーザは、スルー画像に表示されている周りの山の輪郭が、抽出された山の輪郭と一致するように構図を取りシャッターキー8Aを操作する。これによって、次のステップS52及びS53で撮影した画像がファイル化されて記憶され、次のステップS54では、記憶された撮影画像を図示しない記憶領域に予め記憶させておいた風景写真の画像と比較して一致しているか否かを判定し、一致していれば処理を終了するが、一致していなければ再度撮影するか否かを表示部に表示させてユーザの入力を待ち、再撮影する為のキー操作がなされた場合は再度ステップS50に戻り、一定時間操作がない場合には処理を終了するものである。
【0059】
尚、上記各実施の形態では、到着の時間情報として予定時刻を時刻情報記憶領域30A及び31Aに記憶させる様にしたが、例えば、出発地点からの経過時間或いは前の到達地点からの経過時間情報を記憶させるようにしてもよい。この場合は、時間情報の計時手段としては時計回路ではなく、ストップウオッチのような計測スタート、ストップ、クリアなどが出来る時間計測手段を備え、記憶された経過時間情報と比較演算させればよいものである。
【0060】
また、上記各実施の形態では、進捗状況を表示部6に表示させるようにしたが、例えば音声報知させるようにしてもよい。
【0061】
更に、スケジュール記憶領域30或いは31に記憶されるスケジュール情報は、全てパソコンなどの外部機器で設定し、外部機器から伝送制御部11を介して記憶回路3に転送させてもよく、或いは、外部機器で記憶媒体9に設定し、この記憶媒体9を記録媒体駆動部に装着して処理するようにしてもよいものである。
【0062】
更にまた、上記実施例では、画像処理装置として電子スチルカメラに適用した例について説明したが、ビデオカメラ、携帯電話、PDA、パーソナルコンピュータ、音楽再生機或いは車載用としても適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明による電子スチルカメラの回路ブロック図。
【図2】図1の撮像部7の詳細な構成図。
【図3】図1の記憶媒体9の記憶領域を示す図。
【図4】図1の記憶回路3のスケジュール情報記憶領域30の詳細を示す図。
【図5】図1の撮影モードにおけるフローチャート。
【図6】同じく設定モードにおけるフローチャート。
【図7】同じくガイドモードにおけるフローチャート。
【図8】第2の実施の形態による記憶領域31の詳細を示す図。
【図9】第2の実施の形態における設定モードにおけるフローチャート。
【図10】同じくガイドモードにおけるフローチャート。
【図11】第2の実施例の変形例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0064】
3 記録回路
6 表示部
7 撮像部
8 入力部
9 記録媒体
12A 撮影レンズ
12B 絞り機構
13 撮像素子
17 アナログ処理回路
18 A/D変換回路
19 バッファレジスタ
20 信号処理回路
21 圧縮伸張回路
30 スケジュール情報記憶領域
31 スケジュール情報記憶領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間情報を計時する時間情報計時手段と、複数の移動位置それぞれに関連する位置関連情報と前記複数の移動位置それぞれに対応する予定時間情報とからなる計画情報を記憶する計画情報記憶手段と、前記移動位置での画像情報を取得する撮像手段と、この撮像手段によって取得された画像情報から現在位置が前記計画情報記憶手段に記憶された複数の移動位置のいずれであるかを特定する位置特定手段と、この位置特定手段によって現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記移動位置に対応する予定期間情報とを比較する時間情報比較手段と、この時間情報比較手段による比較結果を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする画像情報処理装置。
【請求項2】
前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置における画像情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている画像情報とから現在位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像情報処理装置。
【請求項3】
前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置の文字情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報に含まれる文字情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている文字情報とから現在位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像情報処理装置。
【請求項4】
前記時間情報比較手段は現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記位置情報に対応する予定期間情報との時間差を算出する時間差算出手段を備え、前記報知手段は、前記時間差算出手段によって算出された時間差情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項5】
前記時間情報計時手段は少なくとも現在時刻情報を計時する時刻計時手段で有ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項6】
更に、計画情報記憶手段には次の移動位置の方位情報を記憶する方位情報が記憶されており、前記報知手段は前記計画情報記憶手段に記憶された方位情報を表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項7】
更に、外部機器との通信手段を備え、計画情報記憶手段に記憶される前記計画情報は前記通信手段を介して前記外部機器から送られてきた計画情報であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項8】
前記撮像手段は、外部像が写し込まれる撮像素子と、この撮像素子に写し込まれた外部像をスルー表示する表示手段と、この表示手段に表示されるスルー画像のうち撮影スイッチの操作がなされた際の画像を前記時間情報計時手段で計時される時間情報と共に記憶する画像記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項9】
更に、現在位置を測定しての現在位置情報を取得する測位手段を備え、前記画像記憶手段には前記測位手段によって取得された現在位置情報が前記画像と共に記憶されることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項1】
時間情報を計時する時間情報計時手段と、複数の移動位置それぞれに関連する位置関連情報と前記複数の移動位置それぞれに対応する予定時間情報とからなる計画情報を記憶する計画情報記憶手段と、前記移動位置での画像情報を取得する撮像手段と、この撮像手段によって取得された画像情報から現在位置が前記計画情報記憶手段に記憶された複数の移動位置のいずれであるかを特定する位置特定手段と、この位置特定手段によって現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記移動位置に対応する予定期間情報とを比較する時間情報比較手段と、この時間情報比較手段による比較結果を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする画像情報処理装置。
【請求項2】
前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置における画像情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている画像情報とから現在位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像情報処理装置。
【請求項3】
前記計画情報記憶手段に記憶されている位置関連情報は前記移動位置の文字情報であり、前記位置特定手段は前記撮像手段によって取得された画像情報に含まれる文字情報と前記計画情報記憶手段に記憶されている文字情報とから現在位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像情報処理装置。
【請求項4】
前記時間情報比較手段は現在位置が特定された際の時間情報と前記計画情報に記憶されている前記位置情報に対応する予定期間情報との時間差を算出する時間差算出手段を備え、前記報知手段は、前記時間差算出手段によって算出された時間差情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項5】
前記時間情報計時手段は少なくとも現在時刻情報を計時する時刻計時手段で有ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項6】
更に、計画情報記憶手段には次の移動位置の方位情報を記憶する方位情報が記憶されており、前記報知手段は前記計画情報記憶手段に記憶された方位情報を表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項7】
更に、外部機器との通信手段を備え、計画情報記憶手段に記憶される前記計画情報は前記通信手段を介して前記外部機器から送られてきた計画情報であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項8】
前記撮像手段は、外部像が写し込まれる撮像素子と、この撮像素子に写し込まれた外部像をスルー表示する表示手段と、この表示手段に表示されるスルー画像のうち撮影スイッチの操作がなされた際の画像を前記時間情報計時手段で計時される時間情報と共に記憶する画像記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像情報処理装置。
【請求項9】
更に、現在位置を測定しての現在位置情報を取得する測位手段を備え、前記画像記憶手段には前記測位手段によって取得された現在位置情報が前記画像と共に記憶されることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−284245(P2006−284245A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101793(P2005−101793)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]