説明

画像処理装置

【課題】利用者がリムーバブル記憶媒体を装置から抜き忘れた場合でも記憶媒体内の情報漏洩を確実に防止する。
【解決手段】
画像処理装置は、アイドル状態を検知する手段と、ユーザによる画像処理装置の操作を検知する手段と、前記アイドル状態の検知に基づきアイドル時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーによる画像処理装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過し、かつその間にユーザによる装置の操作を検知しないことを条件に、前記脱着検出手段でリムーバブル記憶媒体が装着されていることを検知したとき利用者のリムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断し、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を自動的に消去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置に関し、USBメモリカードやSDカード等の記憶媒体を利用する画像処理装置において、利用者が記憶媒体を画像処理装置から抜き忘れた場合にその記憶媒体の漏洩を防止できる機能を有する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
USBメモリやSDカードなどの記憶媒体を用いたダイレクトプリント機能が知られており、また、セキュリティ機能として指紋認証機能付きのUSBメモリも知られている。
また、ダイレクトプリントなどでの記憶媒体の情報漏洩防止を行うものも、例えば、特許文献1(特開2006−350423号公報)により既に知られている。
特許文献1に記載されたデータ管理装置は、印刷装置にリムーバブル記憶媒体が取り付けられてマウント操作が行われると、CPUはそのリムーバブル記憶媒体に記憶されたデータを自動的に他の記憶媒体に記憶して、リムーバブル記憶媒体に記録されたデータを消去し、かつアンマウント操作が行われると、上記バックアップデータをリムーバブル記憶媒体に書き戻すように構成されている。
このデータ管理装置では、利用者が記憶媒体を印刷装置にセットする度にリムーバブル記憶媒体のデータは印刷装置内の記憶装置によるバックアップとデータの消去が実行され、利用者がその場に居る場合でも、リムーバブル記憶媒体を装置から外す際には必ず書き戻しとバックアップの消去が実行されるため、時間的ロスが大きい。とくに、近年はリムーバブル記憶媒体でもその記憶容量の大きなものが使用されており容量が大きくなると、書き戻しと消去のための時間的ロスが大きく使い物にならない。
さらに、リムーバブル記憶媒体を記憶装置にセットしながら利用者がマウントしないときや、アンマウント後に利用者がリムーバブル記憶媒体を抜き忘れると情報漏洩が発生するという問題もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、USBメモリやSDカードなどのリムーバブル記憶媒体を利用する画像処理装置において、利用者がリムーバブル記憶媒体の抜き忘れた場合でも記憶媒体内の情報漏洩を確実に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、装置のアイドル状態を検知する手段と、ユーザによる装置の操作を検知する手段と、前記アイドル状態の検知に基づきアイドル時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーによる装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過し、かつその間にユーザによる装置の操作を検知しないことを条件に、前記脱着検出手段がリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき、リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を自動的に消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、装置のアイドル状態を検知する手段と、ユーザによる当該装置の操作を検知する手段と、前記アイドル状態の検知に基づきアイドル時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーによる装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過し、かつその間にユーザによる当該装置の操作を検知しないことを条件に、前記脱着検出手段がリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき、リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を画像処理装置内の記憶装置にバックアップし、かつバックアップ後に前記リムーバブル記憶媒体内の情報を消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載された画像処理装置において、利用者ないし機器管理者の認証情報を前記記憶装置に記憶して登録する手段と、入力された利用者ないし機器管理者の認証情報を前記登録された認証情報に基づき認証する手段と、前記入力された利用者ないし機器管理者の認証情報が認証されたことを条件に、前記バックアップされた前記リムーバブル記憶媒体内の情報をリムーバブル記憶媒体に戻す手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記タイマーによる装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過したとき、画像処理装置を省エネルギーモードへ移行させる手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記所定の時間の設定を行う操作パネルを有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項6の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段を無効にする手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項7の発明は、対人センサーと、前記対人センサーが人を感知しないときにその人無感知時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーの計時時間が所定の時間を経過したことを条件に、前記脱着検出手段でリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき利用者のリムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づきリムーバブル記憶媒体内の情報を自動的に消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項8の発明は、室内の消灯を検知する消灯検知手段と、前記消灯検知手段が消灯を感知したときその消灯時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーの計時時間が所定の時間を経過したことを条件に、前記脱着検出手段でリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき、リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を自動的に消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
【発明の効果】
【0005】
リムーバブル記憶媒体を利用する画像処理装置において、利用者がリムーバブル記憶媒体を抜き忘れた場合における情報の漏洩を確実に防止すると共に、情報保護のために、漏洩の危険性が高まった場合だけ情報保護処理を行うため、従来のような時間のロスを防止することができる。
また、漏洩防止のため、バックアップされた情報は、機器に登録された利用者ないし機器管理者の認証情報がなければ書き戻しができないため、リムーバブル記憶媒体に記録した情報の一層の安全管理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置の構造を概略的に示すブロック図である。
【図2】本実施形態の画像処理装置における上記メンテナンス制御について説明したフロー図である。
【図3】本実施形態の画像処理装置における上記メンテナンス制御について説明した他のフロー図である。
【図4】本実施形態の画像処理装置における上記メンテナンス制御について説明した他のフロー図である。
【図5】バックアップした情報をリムーバブル記憶媒体へ書き戻しを行う場合の処理手順を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を概略的に示すブロック図である。
画像処理装置10は、USB(Universal Series Bus)メモリやSDカード、超小型のハードディスクなどのリムーバブル記憶媒体の記憶内容の読取、書き込み、消去を行うリムーバブル記憶媒体装置101と、画像処理装置全体を制御するCPU102と、RAM及びROMから成る主記憶装置(メモリ)103と、画像処理装置10と外部機器とを接続する入出力I/F104と、ユーザが動作を指示する例えばタッチキー等の操作用キーを表示する表示手段等から成る操作パネル105と、例えばリムーバブル記憶媒体の情報をバックアップして記憶する記憶装置(HDD)106と、画像処理を行うための画像処理エンジン107、及び図示しないタイマーから成っている。
【0008】
ここで、リムーバブル記憶媒体は、従来同様、例えば、フォントデータ、アプリケーションデータ、文書データなどが記憶されている。
操作パネルは、記憶装置106に記憶された登録済みの操作者や装置管理者の識別情報(ID)等を入力したり、表示手段に表示され項目の選択操作等を行うGUI機能を有する入力操作手段とを有している。
CPU102は、ROMに格納されたプログラムにより、画像処理装置のアイドル状態を検知する機能と、自身のタイマーで装置のアイドル状態が所定の時間が経過したことを検出する機能と、リムーバブル記憶媒体のリムーバブル記憶媒体装置101への脱着状態を検出する機能と、利用者の装置の操作を検出する機能とを有している。
また、操作を検出する機能により、上記アイドル状態において所定時間経過しても利用者による上記操作がなく、上記のリムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する機能で記憶媒体がセットされている状態を検出したとき、利用者の記憶媒体の抜き忘れと判断し、記憶媒体内の情報を自動的に消去する機能を実行するなどの、リムーバブル記憶媒体の以下に示メンテナンス制御を実行する。
以下このメンテナンス制御について説明する。
【0009】
図2ないし図4は、本実施形態の画像処理装置10において、CPU102が行う上記メンテナンス制御における処理手順を説明するフロー図である。
図2において、CPU102は、画像処理装置10がアイドル状態を検出中に、利用者の操作パネルからの操作入力があるか否かを常に監視している(S101)。ここで、操作入力があれば(S101、YES)、その入力操作に従った操作処理を行う(S102)。操作入力がなければ(S101、NO)、上記タイマーで計時しているアイドル状態にある時間が所定時間の経過を検知したか否か判断する(S103)。ここで、所定時間の経過を検知しなければそのまま操作入力の監視をつづけ(S103、NO)、所定時間の経過を検知したときは(S103、YES)、リムーバブル記憶媒体がリムーバブル記憶媒体装置101にセットされているか否か判断する(S104)。ここで、リムーバブル記憶媒体がセットされていないと判断したときは(S104、NO)、上記タイマーをリセットして利用者の操作開始を待つ(S105)。リムーバブル記憶媒体がセットされていると判断したときは(S104、YES)、CPU102はリムーバブル記憶媒体内の情報を消去し(S106)、利用者の操作開始を待つ。
【0010】
本実施形態の処理では、従来のようにリムーバブル記憶媒体を利用する毎に毎回、消去・書き戻しが発生しないので、利用者がその場に居る場合でも従来のように時間的ロスが必ず発生することはない。他方、利用しない状態で放置された時に、セットされているリムーバブル記憶媒体内の情報を自動的に消去するので、記憶装置にセットしながら利用者がマウントしない状態や、アンマウント後に利用者が記憶媒体を抜き忘れると、情報漏洩が発生するという従来の問題を解消することができる。
【0011】
図3は、本実施形態の画像処理装置において、CPUが行う上記メンテナンス制御における他の処理手順を説明するフロー図である。
この処理においては、CPU102は、アイドル(待機)状態で、利用者の操作が無い状態で所定の時間の経過を検知し、リムーバブル記憶媒体20がリムーバブル記憶媒体装置101にセットされている時、リムーバブル記憶媒体内の情報を画像処理装置内の記憶装置(HDD)にバックアップし、その後にリムーバブル記憶媒体内の情報を消去する。
【0012】
この処理手順は、上記図2の処理手順において、記憶媒体内の情報を消去する処理の前にリムーバブル記憶媒体の内容を画像処理装置内の記憶装置にバックアップする処理が追加されており、他の処理手順は図2のものと同様である。
即ち、図3において、CPU102は、画像処理装置10がアイドル状態を検出中に、利用者の操作パネルからの操作入力があるか否かを常に監視している(S201)。ここで、操作入力があれば(S201、YES)、その入力操作に従った操作処理を行う(S202)。操作入力がなければ(S201、NO)、上記タイマーで計時しているアイドル状態にある時間が所定時間の経過を検知したか否か判断する(S203)。ここで、所定時間の経過を検知しなければそのまま操作入力の監視をつづけ(S203、NO)、所定時間の経過を検知したときは(S203、YES)、リムーバブル記憶媒体がリムーバブル記憶媒体装置101にセットされているか否か判断する(S204)。ここで、リムーバブル記憶媒体がセットされていないと判断したときは(S204、NO)、上記タイマーをリセットして利用者の操作開始を待つ(S205)。リムーバブル記憶媒体がセットされていると判断したときは(S204、YES)、CPU102の指示によりリムーバブル記憶媒体装置101で読み出したリムーバブル記憶媒体20の情報を画像処理装置内の記憶装置106に記憶し(S206)、続いてリムーバブル記憶媒体20の情報を消去し(S207)、利用者の操作開始を待つ。
【0013】
図4は、本実施形態に係る画像処理装置の上記メンテナンス制御における他の処理手順を説明するフローチャートである。
この処理手順は、図3に示す処理においてリムーバブル記憶媒体内の情報を画像処理装置内の記憶装置(HDD)にバックアップする際に、リムーバブル記憶媒体内に利用者IDがある場合は、その利用者IDでバックアップし、利用者IDが無い場合は、画像処理装置の管理者IDでバックアップする処理が付加されている。
【0014】
即ち、図4において、CPU102は、画像処理装置10がアイドル状態を検出中に、利用者の操作パネルからの操作入力があるか否かを常に監視している(S301)。ここで、操作入力があれば(S301、YES)、その入力操作に従った操作処理を行う(S302)。操作入力がなければ(S301、NO)、上記タイマーで計時しているアイドル状態にある時間が所定時間の経過を検知したか否か判断する(S303)。ここで、所定時間の経過を検知しなければそのまま操作入力の監視をつづけ(S303、NO)、所定時間の経過を検知したときは(S303、YES)、リムーバブル記憶媒体がリムーバブル記憶媒体装置101にセットされているか否か判断する(S304)。ここで、リムーバブル記憶媒体がセットされていないと判断したときは(S304、NO)、上記タイマーをリセットして(S305)、利用者の操作開始を待つ。
CPU102がリムーバブル記憶媒体20がセットされていると判断したときは(S304、YES)、リムーバブル記憶媒体20内に利用者ID(識別情報)があるか否かチェックし(S306)、利用者IDがリムーバブル記憶媒体20内にあると判断したときは(S306、YES)、利用者IDでリムーバブル記憶媒体20内の情報を画像処理装置内の記憶装置にバックアップする(S307)。CPU102が利用者IDがリムーバブル記憶媒体20内にないと判断したときは(S306、NO)、管理者IDでリムーバブル記憶媒体20内の情報を画像処理装置内の記憶装置106にバックアップする(S308)する。
何れの場合も、CPU102は、その後、リムーバブル記憶媒体20の情報を消去して(S309)、利用者の操作開始を待つ。
【0015】
次に、一旦画像処理装置内の記憶装置106にバックアップした情報をリムーバブル記憶媒体20へ書き戻しを行う処理について説明する。
図5は、リムーバブル記憶媒体20の情報を画像処理装置内の記憶装置106にバックアップしたとき、リムーバブル記憶媒体20へ書き戻しを行う場合の処理手順を説明するフロー図である。
書き戻しの際には、まず操作パネルで操作者の認証が行われる。認証されると、認証したIDでバックアップされている情報のリストが図示しない操作パネルに表示される。利用者は操作パネルから表示された情報を選択し、消去かリストアかを選択する。消去の場合は、画像処理装置内の記憶装置内の該当する情報が消去され、リストアを選択した場合は、選択した情報をリムーバブル記憶媒体にリストアし、その後に画像処理装置内の記憶装置内の該当する情報が消去される。
【0016】
即ち、アイドル(待機)状態において、操作者が操作パネルから例えばIDや暗証番号などを入力するなどの認証操作を行うと、CPU102は例えば記憶装置106に記憶されている認証と一致するかどうか判断し(S401)、一致していなければ(S401、NO)、エラー処理を行い(S402)、一致していれば(S401、YES)、認証IDでバックアップされて記憶装置106に記憶されたデータのリストを表示し、操作者がそのリストから消去されたリムーバブル記憶媒体のデータを選択する(S403)。ここで操作者は消去するか否かを選択する(S404)。「消去しない」を選択したときは(S404、NO)、選択したデータをリムーバブル記憶媒体にリストアした後(S406)、また、「消去する」を選択したときは(S404、YES)そのまま、いずれの場合も選択したデータを画像処理装置内の記憶装置106から削除し(S407)、画像処理装置は元のアイドル状態に戻る。
【0017】
以上、本発明の実施形態に係る画像処理装置とその画像処理装置で行う上記メンテナンス制御について説明したが、上記実施形態の処理手順において、自身のタイマーで操作入力からの時間を計時し、所定時間が経過したのを検知するのに代えて、例えば、画像処理装置の近傍に対人センサー109を設けておき、対人センサー109で人を検出しなくなったタイミングで計時を開始してもよい。
その場合のメンテナンス制御における処理手順は、図2の処理手順のステップS103、図3の同ステップ203、図4の同ステップS303の「所定時間の経過を検知?」は「対人センサー」が「所定時間の経過を検知?」の意味になる。それ以外の処理手順は変わらない。
【0018】
また、別の手法として、操作入力からの時間を計時する代わりに、光センサー108を画像処理装置を配置した室内に設置して、光センサー108が室内の消灯を感知したタイミングを利用することもできる。
即ち、その場合のメンテナンス制御における処理手順は、図2の処理手順のステップS103、図3の同ステップS203、図4の同ステップS303の「所定時間の経過を検知?」は、「光センサーが」が「所定時間の経過を検知?」の意味になり、それ以外の処理手順は変わらない。
また、以上の対人センサー109や光センサー108に連動させて、画像処理装置を省エネルギーモードに切り替えるようにしてもよい。
【0019】
CPU102が検出する上記所定の時間は、操作パネルから設定することができる。また、リムーバブル記憶媒体内の情報を保護するため、画像処理装置側で上記メンテナンス制御の作動/不作動をON/OFFに切り替えることもできる。
その操作は管理者のみができるように、例えば暗証を入力したときのみ操作可能な操作ボタンを設けてもよいし、あるいはキー操作が必要な場所、つまりキーでロックされた場所に操作ボタンを設置してもよい。
【符号の説明】
【0020】
10・・・画像処理装置、20・・・リムーバブル記憶媒体、101・・・リムーバブル記憶媒体装置、102・・・CPU、103・・・主記憶装置、104・・・入出力I/F、105・・・操作パネル、106・・・記憶装置、107・・・画像処理エンジン、108・・・光センサー、109・・・対人センサー。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【特許文献1】特開2006−350423号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置のアイドル状態を検知する手段と、ユーザによる装置の操作を検知する手段と、前記アイドル状態の検知に基づきアイドル時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、
前記タイマーによる装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過し、かつその間にユーザによる装置の操作を検知しないことを条件に、前記脱着検出手段がリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき、リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を自動的に消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
装置のアイドル状態を検知する手段と、ユーザによる当該装置の操作を検知する手段と、前記アイドル状態の検知に基づきアイドル時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーによる装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過し、かつその間にユーザによる当該装置の操作を検知しないことを条件に、前記脱着検出手段がリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき、リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を画像処理装置内の記憶装置にバックアップし、かつバックアップ後に前記リムーバブル記憶媒体内の情報を消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載された画像処理装置において、
利用者ないし機器管理者の認証情報を前記記憶装置に記憶して登録する手段と、入力された利用者ないし機器管理者の認証情報を前記登録された認証情報に基づき認証する手段と、前記入力された利用者ないし機器管理者の認証情報が認証されたことを条件に、前記バックアップされた前記リムーバブル記憶媒体内の情報をリムーバブル記憶媒体に戻す手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載された画像処理装置において、
前記タイマーによる装置のアイドル状態の計時時間が所定の時間を経過したとき、画像処理装置を省エネルギーモードへ移行させる手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載された画像処理装置において、
前記所定の時間の設定を行う操作パネルを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかに記載された画像処理装置において、
前記リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段を無効にする手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
対人センサーと、前記対人センサーが人を感知しないときにその人無感知時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーの計時時間が所定の時間を経過したことを条件に、前記脱着検出手段でリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき利用者のリムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づきリムーバブル記憶媒体内の情報を自動的に消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
室内の消灯を検知する消灯検知手段と、前記消灯検知手段が消灯を感知したときその消灯時間を計時するタイマーと、リムーバブル記憶媒体の脱着状態を検出する脱着検出手段と、を有し、前記タイマーの計時時間が所定の時間を経過したことを条件に、前記脱着検出手段でリムーバブル記憶媒体の装着状態を検知したとき、リムーバブル記憶媒体の抜き忘れと判断する手段と、前記判断に基づき記憶媒体内の情報を自動的に消去する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−205026(P2010−205026A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−50491(P2009−50491)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】