説明

画像処理装置

【課題】認証機能を切り換えるための作業を簡素化することができ、認証機能を切り換えるために必要な時間を短くできるようにする。
【解決手段】画像データに基づいてジョブの処理を行う画像データ処理部と、操作者の識別情報を記録するための記録部と、認証媒体から前記識別情報を読み込む識別情報読取部と、前記記録部に記録された前記識別情報、及び識別情報読取部から送信された識別情報に基づいて、認証機能を有効にしてジョブの処理を制限するジョブ処理制限処理手段とを有する。前記記録部に記録された識別情報、及び前記識別情報読取部から送信された識別情報に基づいて、認証機能が有効にされ、ジョブの処理が制限されるので、認証機能を切り換えるための作業を簡素化することができ、認証機能を切り換えるために必要な時間を短くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、認証機能を有する複合機によって用紙に対して印刷を行っているときに、管理者が複合機から離れることがある。その場合、第三者が複合機を使用するのを防止するために、管理者がパスワードによる認証、承認等の認証機能を有効に切り換えることができるようになっている。そのために、管理者が、表示部に形成された機能選択画面でメニューを選択すると、表示部にメニュー画面が形成され、該メニュー画面で管理者メニューを選択すると、管理者メニュー画面が形成される。そして、管理者が、前記管理者メニュー画面でパスワードを入力してシステムセットアップを選択すると、システムセットアップ画面が形成され、該システムセットアップ画面で認証モードを選択すると、認証機能切替画面が形成される。続いて、管理者が前記認証機能切替画面でオンを選択することによって、認証機能を有効に切り換えることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−338480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の認証機能においては、管理者が認証機能を有効に切り換えるための作業が複雑であるだけでなく、認証機能を切り換えるために必要な時間が長くなってしまう。
【0005】
本発明は、前記従来の認証機能の問題点を解決して、認証機能を切り換えるための作業を簡素化することができ、認証機能を切り換えるために必要な時間を短くすることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために、本発明の画像処理装置においては、画像データに基づいてジョブの処理を行う画像データ処理部と、操作者の識別情報を記録するための記録部と、認証媒体から前記識別情報を読み込む識別情報読取部と、前記記録部に記録された前記識別情報、及び識別情報読取部から送信された識別情報に基づいて、認証機能を有効にしてジョブの処理を制限するジョブ処理制限処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像処理装置においては、画像データに基づいてジョブの処理を行う画像データ処理部と、操作者の識別情報を記録するための記録部と、認証媒体から前記識別情報を読み込む識別情報読取部と、前記記録部に記録された前記識別情報、及び識別情報読取部から送信された識別情報に基づいて、認証機能を有効にしてジョブの処理を制限するジョブ処理制限処理手段とを有する。
【0008】
この場合、前記記録部に記録された識別情報、及び前記識別情報読取部から送信された識別情報に基づいて、認証機能が有効にされ、ジョブの処理が制限されるので、認証機能を切り換えるための作業を簡素化することができ、認証機能を切り換えるために必要な時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における暗証番号管理テーブルの例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における管理者パスワード管理テーブルの例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるICカードに記録されたデータ構成の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における操作パネルの概略図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における機能選択画面の例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における暗証番号入力画面の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるパスワード入力画面の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における認証機能有効切換メッセージ画面の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における認証機能無効切換メッセージ画面の例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における項目選択画面の例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における管理者メニュー画面の例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるシステムセットアップ画面の例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態における認証機能切換画面の例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における暗証番号誤入力メッセージ画面の例を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態におけるパスワード誤入力メッセージ画面の例を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態におけるメニュー画面の例を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態における複合機の第1の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第1の実施の形態における複合機の第2の動作を示す第1のフローチャートである。
【図20】本発明の第1の実施の形態における複合機の第2の動作を示す第2のフローチャートである。
【図21】本発明の第1の実施の形態における認証機能無効切換処理のサブルーチンを示す第1の図である。
【図22】本発明の第1の実施の形態における認証機能無効切換処理のサブルーチンを示す第2の図である。
【図23】本発明の第1の実施の形態における複合機の第3の動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第1の実施の形態における複合機の動作を示すタイムチャートである。
【図25】本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の制御ブロックである。
【図26】本発明の第2の実施の形態における複合機の動作を示す第1のフローチャートである。
【図27】本発明の第2の実施の形態における複合機の動作を示す第2のフローチャートである。
【図28】本発明の第2の実施の形態における認証機能無効切換処理のサブルーチンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としての複合機と媒体読取装置としてのICカードリーダとを接続した画像処理装置について説明する。
【0011】
図1は本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の制御ブロック図、図2は本発明の第1の実施の形態における暗証番号管理テーブルの例を示す図、図3は本発明の第1の実施の形態における管理者パスワード管理テーブルの例を示す図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるICカードに記録されたデータ構成の例を示す図である。
【0012】
図1において、10は複合機、30は該複合機10と接続された識別情報読取部としてのICカードリーダであり、該ICカードリーダ30によって、図示されない認証媒体としてのICカードに記録された情報、例えば、第1の識別情報としての暗証番号、第2の識別情報としてのパスワード等の識別情報が読み取られる。複合機10及びICカードリーダ30によって画像データを処理するための画像処理装置(画像処理システム)が構成される。
【0013】
前記複合機10は、図示されないROM、HDD、FLASHメモリ等から成る第1の記録部としての不揮発性メモリ11、前記ICカードリーダ30から送信された暗証番号を受信するデータ受信部としてのICカードデータ受信部12、認証機能についての制御を行う第1の制御部としての認証制御部13、各種のジョブについての制御を行う第2の制御部としてのジョブ制御部14、前記暗証番号、パスワード等を入力したり、ジョブを起動したりするための操作・表示部としての操作パネル15、該操作パネル15における操作の制御を行う第3の制御部としての操作パネル制御部16、フラットベッド、ADF等の図示されない原稿支持部にセットされた原稿の画像を読み取るための読取部としてのスキャナ17、RAM等から成り、前記スキャナ17によって読み取られた原稿の画像データを記録するための第2の記録部としての揮発性メモリ18、前記スキャナ17の制御を行うことによってジョブの処理を行う第4の制御部としての、読取制御部としての、かつ、第1の画像データ処理部としてのスキャン制御部19、画像データに基づいて印刷を行うことによってジョブの処理を行う第5の制御部としての、印刷制御部としての、かつ、第2の画像データ処理部としてのプリント制御部20、及び画像データを送信したり受信したりすることによってジョブの処理を行う第6の制御部としての、かつ、第3の画像データ処理部としてのファックス制御部21を備える。なお、前記揮発性メモリ18には、前記画像データが暗証番号、パスワード等と対応させて記録される。
【0014】
前記スキャナ17に原稿がセットされた状態で、複合機10を複写機として機能させると、スキャナ17は原稿の画像を読み取り、画像データを生成し、揮発性メモリ18に記録する。そして、前記ジョブ制御部14は、揮発性メモリ18に記録された画像データをスキャン制御部19に送信する。
【0015】
ところで、認証機能が無効であるときに、認証機能を有効に切り換えることがある。
【0016】
そこで、本実施の形態においては、前記不揮発性メモリ11に、図2に示される暗証番号管理テーブル、図3に示される管理者パスワード管理テーブル等が形成される。
【0017】
前記暗証番号管理テーブルには、第1の操作者としての一般のユーザの暗証番号、及び第2の操作者としての管理者の暗証番号が、「一般」(ユーザ)及び「管理者」の種別に分類されて記録される。暗証番号及び種別は、暗証番号を登録する際に不揮発性メモリ11に記録され、暗証番号を参照する際に不揮発性メモリ11から読み出される。
【0018】
そして、前記管理者パスワード管理テーブルには、任意の文字列で構成された管理者のパスワードが管理者パスワードとして記録される。前記管理者のパスワードは、パスワードを登録したり変更したりする際に不揮発性メモリ11に記録され、パスワードを参照する際に不揮発性メモリ11から読み出される。
【0019】
また、前記ICカードには、図4に示されるように、ユーザ又は管理者の「暗証番号」、「名前」、「役割」、「会社名」、「部署名」、「チーム名」等のキー、及び各データが大きい順に記録される。
【0020】
ユーザ又は管理者が、ICカードをICカードリーダ30にかざすと、該ICカードリーダ30の図示されない情報読取処理手段は、情報読取処理を行い、前記ICカードに記録された暗証番号を読み取り、複合機10に送信する。
【0021】
図5は本発明の第1の実施の形態における操作パネルの概略図である。
【0022】
図に示されるように、操作パネル15は、各種の画面を表示するための表示部dsを備えるとともに、ユーザ又は管理者が、英数字及び記号の文字情報を入力するための操作要素としてのボタンk1〜k12、前記表示部dsにおいて、図示されないカーソルを移動させるための操作要素としての上カーソルキーk21、右カーソルキーk22、下カーソルキーk23及び左カーソルキーk24、入力した内容を確定するための操作要素としての決定(Enter)キーk25、ジョブをキャンセルするための操作要素としてのキャンセル(Cancel)ボタンk31、並びにジョブを起動させるための操作要素としての起動(Start)ボタンk32から成る操作部を備える。
【0023】
なお、本実施の形態において、右カーソルキーk22は、入力した内容を確定するための操作要素としても機能させることができる。
【0024】
次に、前記表示部dsに形成される画面について説明する。
【0025】
図6は本発明の第1の実施の形態における機能選択画面の例を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における暗証番号入力画面の例を示す図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるパスワード入力画面の例を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態における認証機能有効切換メッセージ画面の例を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における認証機能無効切換メッセージ画面の例を示す図、図11は本発明の第1の実施の形態における項目選択画面の例を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における管理者メニュー画面の例を示す図、図13は本発明の第1の実施の形態におけるシステムセットアップ画面の例を示す図、図14は本発明の第1の実施の形態における認証機能切換画面の例を示す図、図15は本発明の第1の実施の形態における暗証番号誤入力メッセージ画面の例を示す図、図16は本発明の第1の実施の形態におけるパスワード誤入力メッセージ画面の例を示す図、図17は本発明の第1の実施の形態におけるメニュー画面の例を示す図である。なお、図6、11〜14及び17において選択された機能、項目等について、文字の背景が網目で表示される。
【0026】
図6に示される機能選択画面ds1は、コピー、スキャン、ファックス及びメニューのうちの所定の機能を選択するための画面であり、ユーザ又は管理者が、前記操作パネル15(図5)において、上カーソルキーk21又は下カーソルキーk23を押下して、機能選択画面ds1上の前記カーソルを移動させて選択したい機能に合わせ、右カーソルキーk22又は決定キーk25を押下すると、機能を選択することができる。
【0027】
また、図7に示される暗証番号入力画面ds2は、暗証番号を入力するための画面であり、ユーザ又は管理者が、前記操作パネル15において、ボタンk1〜k9、k11を押下して暗証番号を構成する英数字を入力し、決定キーk25を押下すると、暗証番号を入力することができる。
【0028】
そして、図8に示されるパスワード入力画面ds3は、複合機10に対してログインするに当たりパスワードを入力するための画面であり、ユーザ又は管理者が、ボタンk1〜k9、k11を押下してパスワードを構成する英数字を入力し、決定キーk25を押下すると、パスワードを入力することができる。
【0029】
また、図9に示される認証機能有効切換メッセージ画面ds4は、認証機能(認証モード)が有効になったことをユーザ又は管理者に通知するための画面であり、図10に示される認証機能無効切換メッセージ画面ds5は、認証機能が無効になったことをユーザ又は管理者に通知するための画面である。
【0030】
そして、図11に示される項目選択画面ds6は、ユーザ又は管理者が機能選択画面ds1でメニューの機能を選択した場合に形成され、コピーメニュー、スキャンメニュー、ファックスメニュー及び管理者メニューのうちの所定の項目を選択するための画面であり、ユーザ又は管理者が、前記上カーソルキーk21又は下カーソルキーk23を押下してカーソルを移動させ、選択したい項目に合わせ、右カーソルキーk22又は決定キーk25を押下すると、項目を選択することができる。
【0031】
また、図12に示される管理者メニュー画面ds7は、管理者が前記項目選択画面ds6で管理者メニューを選択した場合に形成され、システムセットアップ、プリンタセットアップ、スキャナセットアップ及びファックスセットアップのうちの所定の項目を選択するための画面であり、管理者が、前記上カーソルキーk21又は下カーソルキーk23を押下してカーソルを移動させ、選択したい項目に合わせ、右カーソルキーk22又は決定キーk25を押下すると、項目を選択することができる。
【0032】
そして、図13に示されるシステムセットアップ画面ds8は、管理者が前記管理者メニュー画面ds7でシステムセットアップを選択した場合に形成され、認証モード、パワーセーブタイム、スタンバイタイム及び初期画面のうちの所定の項目を選択するための画面であり、管理者が、前記上カーソルキーk21又は下カーソルキーk23を押下してカーソルを移動させ、選択したい項目に合わせ、右カーソルキーk22又は決定キーk25を押下すると、項目を選択することができる。
【0033】
また、図14に示される認証機能切換画面ds9は、管理者が前記システムセットアップ画面ds8で認証モードを選択した場合に形成され、認証機能をオン(ON)又はオフ(OFF)にするための画面であり、管理者が、前記上カーソルキーk21又は下カーソルキーk23を押下してカーソルを移動させ、オン又はオフに合わせ、右カーソルキーk22又は決定キーk25を押下すると、認証機能をオン又はオフにすることができる。このとき、管理者がオンを選択すると、認証機能が有効になり、オフを選択すると、認証機能が無効になる。
【0034】
そして、図15に示される暗証番号誤入力メッセージ画面ds10は、ユーザ又は管理者が前記暗証番号入力画面ds2において入力した暗証番号が誤りであった場合に形成され、「暗証番号が間違っています」等のメッセージを表示することによって、暗証番号が正しくないことを通知するための画面であり、図16に示されるパスワード誤入力メッセージ画面ds11は、ユーザ又は管理者が前記パスワード入力画面ds3において入力したパスワードが誤りであった場合に形成され、「パスワードが間違っています」等のメッセージを表示することによって、パスワードが正しくないことを通知するための画面である。
【0035】
また、図17に示されるメニュー画面ds12は、ユーザ又は管理者が前記パスワード入力画面ds3においてパスワードを入力し、複合機10に対してログインし、機能選択画面ds1でメニューを選択した場合に形成され、ユーザ又は管理者が、コピーメニュー、スキャンメニュー及びファックスメニューのうちの所定の項目を選択するための画面であり、前記上カーソルキーk21又は下カーソルキーk23を押下してカーソルを移動させ、選択する項目に合わせ、右カーソルキーk22又は決定キーk25を押下すると、項目を選択することができる。
【0036】
次に、認証機能が無効である場合に、認証機能を有効に切り換えるときの複合機10の動作について説明する。
【0037】
図18は本発明の第1の実施の形態における複合機の第1の動作を示すフローチャートである。
【0038】
まず、認証制御部13の図示されない認証機能判断処理手段は、認証機能判断処理を行い、認証機能が有効であるかどうかを判断し、認証機能が有効である場合、操作パネル制御部16の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、表示部dsに暗証番号入力画面ds2(図7)を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0039】
また、認証機能が有効でない(無効である)場合、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1(図6)を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示する。
【0040】
そして、ユーザ又は管理者がICカードをICカードリーダ30にかざすと、前記ICカードリーダ30の前記情報読取処理手段は、ICカードに記録された暗証番号を読み取り、複合機10に送信する。
【0041】
次に、ICカードデータ受信部12がICカードリーダ30から送信された暗証番号を受信すると、認証制御部13の図示されない第1の識別情報判断処理手段としての登録判断処理手段は、第1の識別情報判断処理としての登録判断処理を行い、暗証番号を読み込み、暗証番号管理テーブル(図2)を参照し、ICカードリーダ30から送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致する(暗証番号が登録されている)かどうかを判断する。
【0042】
そして、送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致する場合、前記登録判断処理手段は、暗証番号の種別を読み出し、暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断し、暗証番号の種別が管理者である場合、認証制御部13の図示されない第1の認証機能切換処理手段としての認証機能有効切換処理手段は、第1の認証機能切換処理としての認証機能有効切換処理を行い、認証機能を切り換えて有効にし、有効にしたことを操作パネル制御部16に伝える。そして、前記表示処理手段は、表示部dsに認証機能有効切換メッセージ画面ds4(図9)を形成し、該認証機能有効切換メッセージ画面ds4に認証機能が有効になったことを表すメッセージを表示する。
【0043】
続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。なお、前記認証機能有効切換処理手段は、ジョブの処理を制限するジョブ処理制限処理手段としても機能する。
【0044】
また、送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致しない(暗証番号が登録されていない)場合、及び暗証番号の種別が管理者でない(一般である)場合、前記登録判断処理手段は処理を終了する。
【0045】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 認証機能が有効であるかどうかを判断する。認証機能が有効である場合はステップS7に、認証機能が有効でない場合はステップS2に進む。
ステップS2 機能選択画面ds1を形成する。
ステップS3 ICカードリーダ30にICカードがかざされるのを待機し、ICカードがかざされた場合はステップS4に進む。
ステップS4 暗証番号が登録されているかどうかを判断する。暗証番号が登録されている場合はステップS5に進み、登録されていない場合は処理を終了する。
ステップS5 暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断する。暗証番号の種別が管理者である場合はステップS6に進み、管理者でない場合は処理を終了する。
ステップS6 認証機能を有効にし、認証機能有効切換メッセージ画面ds4を形成し、ステップS1に戻る。
ステップS7 暗証番号入力画面ds2を形成し、処理を終了する。
【0046】
次に、ユーザ又は管理者が複合機10に対してログインするときの複合機10の動作について説明する。
【0047】
図19は本発明の第1の実施の形態における複合機の第2の動作を示す第1のフローチャート、図20は本発明の第1の実施の形態における複合機の第2の動作を示す第2のフローチャートである。
【0048】
まず、前記認証機能判断処理手段は、認証機能が有効であるかどうかを判断し、認証機能が有効である場合、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2(図7)を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0049】
そして、ユーザ又は管理者がICカードをICカードリーダ30にかざすと、前記ICカードリーダ30の前記情報読取処理手段は、ICカードに記録された暗証番号を読み取り、複合機10に送信する。
【0050】
次に、ICカードデータ受信部12がICカードリーダ30から送信された暗証番号を受信すると、前記登録判断処理手段は、暗証番号を読み込み、暗証番号管理テーブル(図2)を参照し、ICカードリーダ30から送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致するかどうかを判断する。
【0051】
そして、送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致しない場合、前記登録判断処理手段は、認証が失敗したことを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号誤入力メッセージ画面ds10(図15)を形成し、該暗証番号誤入力メッセージ画面ds10に暗証番号が正しくないことを表すメッセージを表示する。続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0052】
また、送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致する場合、前記登録判断処理手段は、暗証番号の種別を読み出し、暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断し、暗証番号の種別が管理者である場合、暗証番号の種別が管理者であることを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsにパスワード入力画面ds3(図8)を形成し、該パスワード入力画面ds3にパスワードの入力を促すメッセージを表示する。
【0053】
そして、管理者が前記パスワード入力画面ds3でパスワードを入力すると、前記認証制御部13の図示されない第2の識別情報判断処理手段としての認証判断処理手段は、第2の識別情報判断処理としての認証判断処理を行い、入力されたパスワードを読み込み、管理者パスワード管理テーブル(図3)を参照し、入力されたパスワードと管理者パスワード管理テーブルに記録されたパスワードとが一致する(パスワードが登録されている)かどうかを判断する。
【0054】
入力されたパスワードと管理者パスワード管理テーブルに記録されたパスワードとが一致する場合、前記認証判断処理手段は、認証が成功したことを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示する。
【0055】
その後、認証機能を無効に切り換える場合、認証制御部13の図示されない第2の認証機能切換処理手段としての認証機能無効切換処理手段は、第2の認証機能切換処理としての認証機能無効切換処理を行い、認証機能を切り換えて無効にする。なお、前記認証機能無効切換処理手段は、ジョブの処理の制限を解除するジョブ処理制限解除処理手段としても機能する。
【0056】
また、入力されたパスワードと管理者パスワード管理テーブルに記録されたパスワードとが一致しない(パスワードが登録されていない)場合、前記認証判断処理手段は、認証が失敗したことを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsにパスワード誤入力メッセージ画面ds11(図16)を形成し、該パスワード誤入力メッセージ画面ds11に、パスワードが正しくないことを表すメッセージを表示する。続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0057】
また、認証機能が有効でない場合、及び暗証番号の種別が管理者でない場合、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示し、処理を終了する。
【0058】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 認証機能が有効であるかどうかを判断する。認証機能が有効である場合はステップS12に、認証機能が有効でない場合はステップS23に進む。
ステップS12 暗証番号入力画面ds2を形成する。
ステップS13 ICカードリーダ30にICカードがかざされるのを待機し、ICカードがかざされた場合はステップS14に進む。
ステップS14 暗証番号が登録されているかどうかを判断する。暗証番号が登録されている場合はステップS16に、登録されていない場合はステップS15に進む。
ステップS15 暗証番号誤入力メッセージ画面ds10を形成し、ステップS12に戻る。
ステップS16 暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断する。暗証番号の種別が管理者である場合はステップS17に、管理者でない場合はステップS23に進む。
ステップS17 パスワード入力画面ds3を形成する。
ステップS18 パスワードが入力されるのを待機し、パスワードが入力された場合はステップS19に進む。
ステップS19 パスワードが登録されているかどうかを判断する。パスワードが登録されている場合はステップS21に、パスワードが登録されていない場合はステップS20に進む。
ステップS20 パスワード誤入力メッセージ画面ds11を形成し、ステップS12に戻る。
ステップS21 機能選択画面ds1を形成する。
ステップS22 認証機能無効切換処理を行い、処理を終了する。
ステップS23 機能選択画面ds1を形成し、処理を終了する。
【0059】
次に、認証機能が有効である場合に、前記認証機能無効切換処理手段によって認証機能を無効に切り換えるときの複合機10の動作について説明する。
【0060】
図21は本発明の第1の実施の形態における認証機能無効切換処理のサブルーチンを示す第1の図、図22は本発明の第1の実施の形態における認証機能無効切換処理のサブルーチンを示す第2の図である。
【0061】
まず、認証機能無効切換処理手段の操作判断処理手段は、操作判断処理を行い、ユーザ又は管理者が機能選択画面ds1(図6)でメニューを選択したかどうかを判断する。そして、ユーザ又は管理者が機能選択画面ds1でメニューを選択した場合、前記認証機能無効切換処理手段の登録判断処理手段は、登録判断処理を行い、暗証番号管理テーブル(図2)を参照し、認証機能が有効にされるときに認証に成功した暗証番号の種別を読み出し、暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断する。
【0062】
そして、暗証番号の種別が管理者でない場合、前記登録判断処理手段は、暗証番号の種別がユーザであることを操作パネル制御部16に伝え、前記認証機能無効切換処理手段の表示処理手段は、表示処理を行い、表示部dsにメニュー画面ds12(図17)を形成し、該メニュー画面ds12に、選択可能な項目をリストで表示する。
【0063】
また、暗証番号の種別が管理者である場合、前記登録判断処理手段は、暗証番号の種別が管理者であることを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsに項目選択画面ds6(図11)を形成し、該項目選択画面ds6に、選択可能な項目をリストで表示する。
【0064】
続いて、前記操作判断処理手段は、管理者が項目選択画面ds6で管理者メニューを選択したかどうかを判断し、管理者が管理者メニューを選択した場合、前記表示処理手段は、表示部dsに管理者メニュー画面ds7(図12)を形成し、該管理者メニュー画面ds7に、選択可能な項目をリストで表示する。
【0065】
そして、前記操作判断処理手段は、管理者が管理者メニュー画面ds7でシステムセットアップを選択したかどうかを判断し、管理者がシステムセットアップを選択した場合、前記表示処理手段は、表示部dsにシステムセットアップ画面ds8(図13)を形成し、該システムセットアップ画面ds8に、選択可能な項目をリストで表示する。
【0066】
続いて、前記操作判断処理手段は、管理者がシステムセットアップ画面ds8で認証モードを選択したかどうかを判断し、管理者が認証モードを選択した場合、前記表示処理手段は、表示部dsに認証機能切換画面ds9(図14)を形成し、該認証機能切換画面ds9に、オン及びオフを表示する。
【0067】
そして、前記操作判断処理手段は、管理者が認証機能切換画面ds9でオフを選択したかどうかを判断し、管理者がオフを選択した場合、前記認証機能無効切換処理手段の機能切換処理手段は、機能切換処理を行い、認証機能を切り換えて無効にし、無効にしたことを操作パネル制御部16に伝える。そして、前記表示処理手段は、表示部dsに認証機能無効切換メッセージ画面ds5(図10)を形成し、該認証機能無効切換メッセージ画面ds5に認証機能が無効になったことを表すメッセージを表示する。続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示する。
【0068】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS22−1 機能選択画面ds1でメニューが選択されるのを待機し、メニューが選択された場合はステップS22−2に進む。
ステップS22−2 暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断する。暗証番号の種別が管理者である場合はステップS22−3に、管理者でない場合はステップS22−13に進む。
ステップS22−3 項目選択画面ds6を形成する。
ステップS22−4 項目選択画面ds6で管理者メニューが選択されるのを待機し、管理者メニューが選択された場合はステップS22−5に進む。
ステップS22−5 管理者メニュー画面ds7を形成する。
ステップS22−6 管理者メニュー画面ds7でシステムセットアップが選択されるのを待機し、システムセットアップが選択された場合はステップS22−7に進む。
ステップS22−7 システムセットアップ画面ds8を形成する。
ステップS22−8 システムセットアップ画面ds8で認証モードが選択されるのを待機し、認証モードが選択された場合はステップS22−9に進む。
ステップS22−9 認証機能切換画面ds9を形成する。
ステップS22−10 認証機能切換画面ds9でオフが選択されるのを待機し、オフが選択された場合はステップS22−11に進む。
ステップS22−11 認証機能を無効にし、認証機能無効切換メッセージ画面ds5を形成する。
ステップS22−12 機能選択画面ds1を形成し、処理を終了する。
ステップS22−13 メニュー画面ds12を形成し、処理を終了する。
【0069】
次に、コピー(複写)を開始するときの複合機10の動作について説明する。
【0070】
図23は本発明の第1の実施の形態における複合機の第3の動作を示すフローチャートである。
【0071】
まず、操作パネル制御部16の前記操作判断処理手段は、ユーザが機能選択画面ds1(図6)でコピーを選択したかどうかを判断し、ユーザが機能選択画面ds1でコピーを選択すると、前記操作判断処理手段は、スキャナ17(図1)に原稿がセットされ、ジョブに関する各設定が変更され、その後、起動ボタンk32(図5)が押下されるのを待機する。そして、ユーザが起動ボタンk32を押下すると、スキャン制御部19の図示されない複写処理手段は、複写処理を行い、コピーを開始する。
【0072】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 機能選択画面ds1でコピーが選択されるのを待機し、コピーが選択された場合はステップS32に進む。
ステップS32 スキャナ17に原稿がセットされ、起動ボタンk32が押下されるのを待機する。スキャナ17に原稿がセットされ、起動ボタンk32が押下された場合はステップS33に進む。
ステップS33 コピーを開始し、処理を終了する。
【0073】
次に、認証機能、ICカードの読取り及びジョブの処理の関係について説明する。
【0074】
図24は本発明の第1の実施の形態における複合機の動作を示すタイムチャートである。
【0075】
図において、認証機能の有効及び無効、ICカードリーダ30によって管理者のICカードが読み取られているかどうか(読取中又は非読取中)、並びにジョブの処理が行われているかどうか(実行中又は非実行中)が示される。
【0076】
この場合、タイミングt1、t2間は、認証機能が無効にされているので、ジョブの処理が制限されることなく、すなわち、ユーザが暗証番号、パスワード等を入力することなく行われる。
【0077】
そして、タイミングt2で、管理者がICカードをICカードリーダ30にかざし、認証機能が有効にされると、ジョブの処理が制限される。これにより、暗証番号、パスワード等が一致する場合に、ジョブの処理が行われる。
【0078】
また、タイミングt3で、管理者がICカードをICカードリーダ30にかざし、認証機能が無効にされると、ジョブの処理が制限されることなく行われる。
【0079】
このように、本実施の形態においては、認証機能が無効である場合に、管理者がICカードをICカードリーダ30にかざすだけで、認証機能を切り換えて有効にすることができるので、認証機能を切り換えるための作業を簡素化することができ、認証機能を切り換えるために必要な時間を短くすることができる。
【0080】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0081】
図25は本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の制御ブロック図である。
【0082】
この場合、複合機10には、データ受信部としてのICカードデータ受信部12と接続させて、媒体情報判定処理部としてのICカードデータ判定部22が配設される。該ICカードデータ判定部22は、媒体情報判定処理を行い、複合機10と接続された識別情報読取部としてのICカードリーダ30から送信され、前記ICカードデータ受信部12によって受信された媒体情報としてのデータが、暗証番号であるかどうか、及び認証機能を無効にするための情報、すなわち、認証機能無効切換情報であるかどうかを判断する。なお、前記暗証番号によって第1の認証機能変更情報が、前記認証機能無効切換情報によって第2の認証機能変更情報が構成される。
【0083】
次に、前記構成の複合機10の動作について説明する。この場合、ユーザ又は管理者が複合機10に対してログインするときの動作について説明する。
【0084】
図26は本発明の第2の実施の形態における複合機の動作を示す第1のフローチャート、図27は本発明の第2の実施の形態における複合機の動作を示す第2のフローチャートである。
【0085】
まず、第1の制御部としての認証制御部13の前記認証機能判断処理手段は、認証機能が有効であるかどうかを判断し、認証機能が有効である場合、第3の制御部としての操作パネル制御部16の前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2(図7)を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0086】
また、認証機能が有効でない場合、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1(図6)を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示し、処理を終了する。
【0087】
そして、ユーザ又は管理者がICカードをICカードリーダ30にかざすと、前記情報読取処理部は、ICカードに記録されたデータ(暗証番号、認証機能無効切換情報等)を読み取り、複合機10に送信する。
【0088】
次に、ICカードデータ受信部12がICカードリーダ30から送信されたデータを受信すると、ICカードデータ判定部22はICカードリーダ30から受信した前記データが暗証番号であるかどうかを判断する。
【0089】
そして、前記データが暗証番号である場合、認証制御部13の前記第1の識別情報判断処理手段としての登録判断処理手段は、暗証番号を読み込み、暗証番号管理テーブル(図2)を参照し、ICカードリーダ30から送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致する(暗証番号が登録されている)かどうかを判断する。
【0090】
また、送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致しない場合、前記登録判断処理手段は、認証が失敗したことを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号誤入力メッセージ画面ds10(図15)を形成し、該暗証番号誤入力メッセージ画面ds10に暗証番号が正しくないことを表すメッセージを表示する。続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0091】
そして、送信された暗証番号と暗証番号管理テーブルに記録された暗証番号とが一致する場合、前記登録判断処理手段は、暗証番号の種別を読み出し、暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断し、暗証番号の種別が管理者である場合、暗証番号の種別が管理者であることを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsにパスワード入力画面ds3(図8)を形成し、該パスワード入力画面ds3にパスワードの入力を促すメッセージを表示する。
【0092】
続いて、管理者が前記パスワード入力画面ds3でパスワードを入力すると、認証制御部13の前記第2の識別情報判断処理手段としての認証判断処理手段は、パスワードを読み込み、管理者パスワード管理テーブル(図3)を参照し、入力されたパスワードと管理者パスワード管理テーブルに記録されたパスワードとが一致する(パスワードが登録されている)かどうかを判断する。
【0093】
入力されたパスワードと管理者パスワード管理テーブルに記録されたパスワードとが一致する場合、前記認証判断処理手段は、認証が成功したことを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示する。
【0094】
その後、認証機能を無効に切り換える場合、認証制御部13の図示されない第2の認証機能切換処理手段としての認証機能無効切換処理手段は、認証機能を切り換えて無効にする。なお、前記認証機能無効切換処理手段は、ジョブの処理の制限を解除するジョブ処理制限解除処理手段としても機能する。
【0095】
また、入力されたパスワードと管理者パスワード管理テーブルに記録されたパスワードとが一致しない場合、認証判断処理手段は、認証が失敗したことを操作パネル制御部16に伝え、前記表示処理手段は、表示部dsにパスワード誤入力メッセージ画面ds11(図16)を形成し、該パスワード誤入力メッセージ画面ds11に、パスワードが正しくないことを表すメッセージを表示する。続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに暗証番号入力画面ds2を形成し、該暗証番号入力画面ds2に暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。
【0096】
また、暗証番号の種別が管理者でない場合、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1を形成し、該機能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示し、処理を終了する。
【0097】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS41 認証機能が有効であるかどうかを判断する。認証機能が有効である場合はステップS42に、認証機能が有効でない場合はステップS54に進む。
ステップS42 暗証番号入力画面ds2を形成する。
ステップS43 ICカードリーダ30にICカードがかざされるのを待機し、ICカードがかざされた場合はステップS44に進む。
ステップS44 受信したデータが暗証番号であるかどうかを判断する。受信したデータが暗証番号である場合はステップS45に進み、暗証番号でない場合はステップS42に戻る。
ステップS45 暗証番号が登録されているかどうかを判断する。暗証番号が登録されている場合はステップS47に、登録されていない場合はステップS46に進む。
ステップS46 暗証番号誤入力メッセージ画面ds10を形成し、ステップS42に戻る。
ステップS47 暗証番号の種別が管理者であるかどうかを判断する。暗証番号の種別が管理者である場合はステップS48に、管理者でない場合はステップS54に進む。
ステップS48 パスワード入力画面ds3を形成する。
ステップS49 パスワードが入力されるのを待機し、パスワードが入力された場合はステップS50に進む。
ステップS50 パスワードが登録されているかどうかを判断する。パスワードが登録されている場合はステップS52に、パスワードが登録されていない場合はステップS51に進む。
ステップS51 パスワード誤入力メッセージ画面ds11を形成し、ステップS42に戻る。
ステップS52 機能選択画面ds1を形成する。
ステップS53 認証機能無効切換処理を行い、処理を終了する。
ステップS54 機能選択画面ds1を形成し、処理を終了する。
【0098】
次に、認証機能が有効である場合に、前記認証機能無効切換処理において認証機能を無効にするときの複合機10の動作について説明する。
【0099】
図28は本発明の第2の実施の形態における認証機能無効切換処理のサブルーチンを示す図である。
【0100】
この場合、管理者がICカードをICカードリーダ30にかざすと、前記情報読取処理部は、ICカードに記録された前記データを読み取り、複合機10に送信する。
【0101】
次に、ICカードデータ受信部12がICカードリーダ30から送信されたデータを受信すると、ICカードデータ判定部22はICカードリーダ30から受信した前記データが認証機能無効切換情報であるかどうかを判断する。
【0102】
そして、前記データが認証機能無効切換情報である場合、認証制御部13の前記第2の認証機能切換処理手段としての認証機能無効切換処理手段は、認証機能を切り換えて無効にし、無効に切り換えたことを操作パネル制御部16(図25)に伝える。そして、前記表示処理手段は、表示部dsに認証機能無効切換メッセージ画面ds5(図10)を形成し、該認証機能無効切換メッセージ画面ds5に認証機能が無効になったことを表すメッセージを表示する。続いて、前記表示処理手段は、表示部dsに機能選択画面ds1(図6)を形成し、機該能選択画面ds1に、選択可能な機能をリストで表示する。
【0103】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS53−1 ICカードがICカードリーダ30にかざされるのを待機し、ICカードがICカードリーダ30にかざされた場合はステップS53−2に進む。
ステップS53−2 受信したデータが認証機能無効切換情報であるかどうかを判断する。受信したデータが認証機能無効切換情報である場合はステップS53−3に進み、認証機能無効切換情報でない場合は処理を終了する。
ステップS53−3 認証機能を無効にし、認証機能無効切換メッセージ画面ds5を形成する。
ステップS53−4 機能選択画面ds1を形成し、処理を終了する。
【0104】
このように、本実施の形態においては、認証機能が有効である場合に、管理者がICカードをICカードリーダ30にかざすだけで認証機能を切り換えて無効にすることができるので、認証機能を切り換えるための作業を簡素化することができ、認証機能を切り換えるために必要な時間を短くすることができる。
【0105】
前記各実施の形態においては、画像形成装置としての複合機について説明しているが、本発明をプリンタ、複写機、ファクシミリ等に適用することができる。
【0106】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【符号の説明】
【0107】
10 複合機
11 不揮発性メモリ
13 認証制御部
19 スキャン制御部
30 ICカードリーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)画像データに基づいてジョブの処理を行う画像データ処理部と、
(b)操作者の識別情報を記録するための記録部と、
(c)認証媒体から前記識別情報を読み込む識別情報読取部と、
(d)前記記録部に記録された前記識別情報、及び識別情報読取部から送信された識別情報に基づいて、認証機能を有効にしてジョブの処理を制限するジョブ処理制限処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
ジョブの処理が制限されている場合において、前記記録部に記録された識別情報と、前記識別情報読取部から送信された識別情報とが一致する場合に、ジョブの処理が行われる請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
ジョブの処理が制限されていない場合、前記記録部に記録された識別情報と、前記識別情報読取部から送信された識別情報とが一致するかどうかにかかわりなく、ジョブの処理が行われる請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記識別情報読取部から送信された認証機能変更情報に基づいて、認証機能を無効にして、前記ジョブの処理の制限を解除するジョブ処理制限解除処理手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−243271(P2012−243271A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116130(P2011−116130)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】