説明

画像処理装置

【課題】ユーザ登録を行わずに不正使用などに対するセキュリティを確保し、使用を許可するユーザの範囲を広げることで利便性を高めることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】複合機は、ユーザ情報が入力されたことを条件に、当該複合機の使用を許可することで、使用を許可するユーザの範囲を広げ、利便性を高める。また、入力されたユーザ情報を当該ユーザの追跡に使用する旨を警告することで、複合機10の不正使用に対し、強い心理的な抑止効果を与え、当該ユーザによる複合機10の不正使用を抑止する。さらに、入力されたユーザ情報とユーザによる使用履歴を記憶し、管理者端末に送信することで、管理者は、仮に複合機10が不正に使用されたとしても、その不正使用の内容を把握すると共に不正使用を行ったユーザを特定・追跡することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザから所定の情報が入力された場合に使用を許可する制御を行う画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機や複合機などの画像処理装置では、装置の使用権限を付与した正規ユーザを予め登録しておき、認証情報の入力・照合によるユーザ認証を行って正規ユーザのみに装置の使用を許可することにより、第三者による不正使用などを防止するようにしている。
【0003】
また、音楽や画像などのデジタルコンテンツの不正使用を防止するために、生体情報(バイオメトリクス情報)の入力・照合によるユーザ認証を利用している技術がある。詳細には、端末装置がデータ配信サーバに対して、音楽データや画像データなどのデジタルコンテンツのダウンロードを要求した際に、データ配信サーバは端末装置に生体情報の入力を求め、その入力完了通知を受けてデジタルコンテンツを配信する。端末装置は、配信されたデジタルコンテンツに生体情報を付加して記憶し、このデジタルコンテンツを再生したり表示したりする際には、ユーザに対して生体情報の入力を要求し、入力された生体情報が、デジタルコンテンツに付加された生体情報と一致する場合にその再生/表示を許可するようにしている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−297555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像処理装置における従来のユーザ認証技術は、装置の使用権限を付与した正規ユーザの事前登録や管理が必要であり、その負担がある。また、正規ユーザ以外の者による不正使用などに対して高いセキュリティを確保できるが、正規ユーザ以外の者は装置を一切使用することができず、柔軟性に乏しい問題がある。
【0006】
生体情報を利用したユーザ認証でデジタルコンテンツの不正使用を防止する技術も同様に、生体情報を入力してデジタルコンテンツをダウンロードした正規ユーザ以外の者によるそのデジタルコンテンツの不正使用などに対しては高いセキュリティを確保できるが、正規ユーザ以外の者はそのデジタルコンテンツを一切使用することができず、柔軟性に乏しい問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ユーザ登録を行わずに不正使用などに対するセキュリティを確保し、使用を許可するユーザの範囲を広げることで利便性を高めることができる画像処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0009】
[1]ユーザ情報の入力を受け付ける入力部と、
当該画像処理装置の使用を許可しているときに受けたユーザ操作に基づいて画像データを処理する画像処理部と、
前記入力部からユーザ情報が入力されたことを条件に、前記入力されたユーザ情報を記憶部に記憶させると共に、当該画像処理装置の使用を許可する制御部と、
を備えた画像処理装置。
【0010】
上記発明では、画像処理装置はユーザ情報が入力されたことを条件に当該画像処理装置の使用を許可するので、使用を許可するユーザの範囲が広げられ、利便性が高められる。また、ユーザ情報の入力を要求することで、入力したユーザ情報から自分(ユーザ本人)が後に特定可能であることをユーザに認識(警戒)させることができる。この心理的効果で、画像処理装置の不正使用(使用した機密情報の不正流出など)を抑止することができる。また、入力されたユーザ情報を記憶しておくことで、仮に画像処理装置が不正に使用されたとしても(不正使用の発覚)、記憶されているユーザ情報に基づいてそのユーザを特定・追跡することが容易となる。これにより、ユーザ登録を行わなくても、不正使用などに対するセキュリティを確保することができる。
【0011】
[2]入力されたユーザ認証情報と、予め登録されているユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行い、前記照合の結果が一致の場合に当該画像処理装置の使用を許可するユーザ認証機能を備える
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
【0012】
上記発明では、画像処理装置の使用を許可する制御(使用制御)において、ユーザ情報の入力とユーザ認証とを併用したり使い分けたりすることができる。併用の場合には、ユーザ認証情報が登録されているユーザは、ユーザ情報の入力とユーザ認証のいずれでも画像処理装置を使用することができて便利である。ユーザ認証情報が登録されていないユーザにおいても、ユーザ情報の入力で画像処理装置を使用することができて便利である。
【0013】
[3]前記ユーザ情報の入力で使用を許可する当該画像処理装置の機能と、前記ユーザ認証で使用を許可する当該画像処理装置の機能とが定められている
ことを特徴とする[2]に記載の画像処理装置。
【0014】
上記発明では、画像処理装置の使用制御において、ユーザ情報の入力とユーザ認証とで、使用を許可する画像処理装置の機能を同じにしたり、異ならせたりすることができる。たとえば、ユーザ情報の入力で使用を許可する機能を、ユーザ認証で使用を許可する機能よりも制限すれば、ユーザ情報の入力で画像処理装置の使用を許可する場合のセキュリティを高めることができる。
【0015】
[4]前記制御部は、前記ユーザ認証における前記照合の結果が不一致の場合に、当該画像処理装置を前記ユーザ情報の入力を受け付ける状態へ遷移させる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
【0016】
上記発明では、画像処理装置はユーザ認証における照合の結果が不一致の場合は、ユーザ情報の入力を受け付ける状態へ遷移し、ユーザ情報が入力されたことを条件に当該画像処理装置の使用を許可する。なお、上記の「不一致」とは、入力されたユーザ認証情報と予め登録されているユーザ認証情報とが一致しない場合と、入力されたユーザ認証情報に対応するユーザ認証情報が未登録で一致しない場合とを含む。これにより、ユーザは画像処理装置によるユーザ認証が失敗となっても、ユーザ情報を入力して画像処理装置を使用することができる。
【0017】
[5]前記入力されたユーザ情報の種類に応じて使用を許可する当該画像処理装置の機能が定められている
ことを特徴とする[1]〜[4]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0018】
上記発明では、画像処理装置の使用制御において、入力されたユーザ情報の種類に応じて使用を許可する機能を設定することができる。たとえば、(偽造され難い)信頼性の高いユーザ情報に対しては使用を許可する機能の制限を緩め、信頼性の低いユーザ情報に対しては使用を許可する機能の制限を厳しくすることにより、ユーザ情報の種類(信頼度)に応じて、セキュリティの確保と利便性の向上のバランスを図ることができる。
【0019】
[6]前記制御部は、当該画像処理装置における機能の選択操作を受けると、その選択された機能に対応するユーザ情報の入力を要求し、そのユーザ情報が入力されたことを条件に、前記選択された機能の使用を許可する
ことを特徴とする[5]に記載の画像処理装置。
【0020】
上記発明では、ユーザは画像処理装置に対して機能の選択操作を行うと、選択した機能に対応するユーザ情報の入力要求を画像処理装置から受ける。そのユーザ情報を入力することで、画像処理装置および選択した機能を使用することができる。
【0021】
[7]前記制御部は、ユーザ情報が入力されて使用を許可している間の当該画像処理装置の使用履歴を該ユーザ情報に関連付けて前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする[1]〜[6]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0022】
上記発明では、ユーザ情報を入力して画像処理装置を使用したユーザによる当該画像処理装置の使用履歴を把握することができる。仮に画像処理装置の不正使用が行われた場合には、その使用履歴に基づいて、不正使用の詳細を把握することができる。
【0023】
[8]前記使用履歴は、前記ユーザ操作に基づいて処理した画像データを含む
ことを特徴とする[7]に記載の画像処理装置。
【0024】
上記発明では、記憶される画像処理装置の使用履歴に、ユーザによる操作に基づいて処理した画像データが含まれる。たとえば、画像処理装置から機密情報が出力されたことなどを判断できる場合には、その出力された機密情報を記憶されている画像データから特定することができる。
【0025】
[9]管理者端末と通信する通信部を備え、
前記制御部は、前記ユーザ情報と前記使用履歴とを前記通信部を通じて管理者端末に送信する
ことを特徴とする[7]または[8]に記載の画像処理装置。
【0026】
上記発明では、管理者端末を使用する管理者は、画像処理装置から送信されてきたユーザ情報と使用履歴に基づいて、画像処理装置を使用したユーザの特定・追跡が容易となり、使用内容の詳細把握が可能となる。仮に画像処理装置が不正に使用された場合には、その不正使用の内容を把握すると共に不正使用を行ったユーザを特定・追跡することができる。
【0027】
[10]前記記憶部を有する
ことを特徴とする[1]〜[9]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0028】
上記発明では、画像処理装置の記憶部を使用して情報(ユーザ情報/使用履歴)の記憶が行われる。
【0029】
[11]前記制御部は、入力されたユーザ情報を当該ユーザの追跡に使用する旨を警告する
ことを特徴とする[1]〜[10]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0030】
上記発明では、入力されたユーザ情報を当該ユーザの追跡に使用する旨を警告(報知)することで、ユーザ情報の入力に対して使用を許可したユーザによる当該画像処理装置の悪用や乱用などを抑止することができる。
【0031】
[12]前記ユーザ情報は、情報記憶媒体に記憶されている記憶情報と、ユーザの手書き入力によるサイン情報と、ユーザの生体情報のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする[1]〜[11]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0032】
上記発明では、ユーザ情報として、情報記憶媒体に記憶されている記憶情報、ユーザの手書き入力によるサイン情報、ユーザの生体情報を用いることができる。情報記憶媒体を所持しているユーザは、情報記憶媒体に記憶されている記憶情報を入力することで画像処理装置を使用することができる。また、サインを手書き入力したり、生体情報を入力したりすることで、画像処理装置を使用することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の画像処理装置によれば、ユーザ登録を行わずに不正使用などに対するセキュリティを確保し、使用を許可するユーザの範囲を広げることで利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置としての複合機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ認証機能とユーザ情報入力機能との構成上および使用上の相違点を示す説明図である。
【図4】ユーザ情報の種類と使用許可機能との対応関係が記憶されたテーブルを示す図である。
【図5】複合機の使用制御の動作を示す流れ図である。
【図6】図5におけるステップS107のサブルーチンを示す流れ図である。
【図7】ログイン画面を示す図である。
【図8】ユーザ情報入力選択画面を示す図である。
【図9】警告画面を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係る複合機の使用制御の動作を示す流れ図である。
【図11】使用機能選択画面を示す図である。
【図12】ユーザ情報入力確認画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
【0036】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシステムの構成を示している。本システムは、オフィスなどに設けられたLAN(Local Area Network)などのネットワーク2に、画像処理装置としての複合機10と、ユーザ端末30と、管理者端末35とが接続されて構成される。
【0037】
図2は、複合機10の概略構成を示している。複合機10は、原稿の画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷して出力するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したりユーザ端末30へ送信したりするスキャン機能、ユーザ端末30から受信した印刷データに基づく画像や当該複合機10に保存されている画像データに基づく画像を記録紙に印刷して出力するプリンタ機能、ファクシミリ機能などを備えている。
【0038】
また複合機10は、ユーザから所定の情報が入力された場合に使用を許可する制御を行う使用制御機能を備えている。詳細には、入力されたユーザ認証情報と、予め登録されているユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行い、照合の結果が一致の場合に当該複合機10の使用を許可する制御を行うユーザ認証機能(ユーザ認証・使用制御機能)と、ユーザ情報が入力されたことを条件に(入力されたユーザ情報を照合せずに)、そのユーザ情報を記憶すると共に、当該複合機10の使用を許可するユーザ情報入力機能(ユーザ情報入力・使用制御機能)とを備えている。本実施形態では、ユーザ認証情報はユーザID(IDentification)およびパスワードとしている。ユーザ情報は、身分証明用のIDカードに記憶されているカード情報(ユーザID)、ユーザの手書き入力によるサイン情報、ユーザの生体情報(指紋、静脈など)としている。
【0039】
複合機10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、バス12を介してROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16と、表示部17と、操作部18と、ファクシミリ通信部19と、ネットワーク通信部20と、スキャナ部21と、画像処理部22と、プリンタ部23と、ユーザ情報入力部24とを接続して構成される。
【0040】
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに従って複合機10の動作を制御する。またCPU11は、上述したユーザ認証機能およびユーザ情報入力機能において、複合機10の使用を許可/不可する制御を行う。
【0041】
ROM13には、CPU11によって実行される各種プログラムや各種の固定データが記憶されている。RAM14は、CPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを一時的に保存するための画像メモリなどにも使用される。不揮発メモリ15は、電源がオフにされても記憶が保持される書き換え可能なメモリである。不揮発メモリ15には、装置固有の情報や各種の設定情報、ユーザ認証情報などが記憶される。ハードディスク装置16は、各種の保存データを格納するほか、入力された各種の画像データなども保存する。
【0042】
表示部17は、液晶ディスプレイなどで構成され、待機画面、操作画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部18は、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種のボタン類と、液晶ディスプレイの表面に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルなどで構成され、ユーザが複合機10に対して行う各種の操作を受け付ける。
【0043】
ファクシミリ通信部19は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する。ネットワーク通信部20は、ネットワーク2を通じてユーザ端末30や管理者端末35などと通信を行う。
【0044】
スキャナ部21は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを取得する。スキャナ部21は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学系と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0045】
画像処理部22は、画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す。
【0046】
プリンタ部23は、画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。プリンタ部23は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであってもかまわない。
【0047】
ユーザ情報入力部24は、ユーザ情報の入力を受け付ける。ユーザ情報入力部24は、たとえば、IDカードからカード情報(ユーザID)を読み取るカードリーダ、ユーザの手書きによるサイン情報の入力を受け付ける電子サイン入力用タブレット、ユーザの生体情報を読み取る情報リーダなどを備えて構成される
【0048】
図3は、ユーザ認証機能とユーザ情報入力機能との構成上および使用上の相違点を示している。本図では、ユーザ認証機能を「認証」、ユーザ情報入力機能を「入力」と表記している。
【0049】
ユーザ認証機能は、ユーザ認証情報の入力と照合で成り立つものであり、ユーザ情報入力機能は、ユーザ情報の入力のみで成り立つものである。構成上の相違点としては、ユーザ認証機能は、認証用の情報の入力を受け付ける入力手段と、照合用の情報を記憶しておく記憶手段と、入力された情報と記憶されている情報とを比較する比較手段とが必要である。これに対して、ユーザ情報入力機能は、情報の入力を受け付ける入力手段は必要であるが、照合用の情報を記憶しておく記憶手段と比較手段は不要である。なお、入力された情報を記憶しておく記憶手段は必要となる。
【0050】
使用上の相違点としては、ユーザ認証機能は、使用権限を付与された正規ユーザ(認証ユーザ)のみが使用可能となり、正規ユーザ以外の者による不正使用などは不可となる(高セキュリティ)。ただし、正規ユーザ以外の者は装置を一切使用することができず、利便性が低い。これに対して、ユーザ情報入力機能は、正規ユーザであるか否かを問わず、ユーザ情報を入力したユーザは使用可能となる。このように、ユーザ情報の入力を要求することで、入力したユーザ情報から自分(ユーザ本人)が後に特定可能であることをユーザに認識(警戒)させ、この心理的効果で、装置の不正使用などを抑止することができる。また、使用を許可するユーザの範囲が広がり、利便性が高まる。
【0051】
装置の不正使用は、たとえば、機密情報を外部に出力する悪用や、コピー(モノクロ/カラー)を大量に出力する乱用などが挙げられる。
【0052】
図4は、ユーザ情報の種類と使用許可機能との対応関係が記憶されたテーブル40を示している。このテーブル40は、複合機10の不揮発メモリ15もしくはハードディスク装置16に保存されている。
【0053】
ユーザ情報の種類は、前述したカード情報と、サイン情報と、生体情報である。使用許可機能は、複合機10がユーザから受けた操作に基づいて画像データを処理する各種の機能である。詳細には、前述したコピー、スキャン、プリント、ファクシミリなどである。スキャンには、読み取った原稿の画像データをファイルにしてハードディスク装置16内のボックス(Box)に保存するボックス保存(Box保存)と、そのファイルをユーザ端末30やサーバに転送するファイル転送などがある。プリントには、ボックスに保存されているファイルを記録紙に印刷して出力するボックスプリント(Box−Print)がある。
【0054】
本実施形態では、カード情報、サイン情報、生体情報の順に、偽造され難く情報の信頼性が高まるとの考えにより、その順に、情報漏洩の観点から使用を許可する機能の制限を緩めるようにしている。詳細には、情報の信頼性が低いと考えられるカード情報に対しては、画像データを出力する機能(紙媒体への出力および電子データでの出力を含む)を制限し、画像データを出力しないボックス保存を許可する。
【0055】
カード情報よりも情報の信頼性が高いと考えられるサイン情報に対しては、画像データを電子データで出力する機能を制限し、画像データを紙媒体へ出力するコピー(Copy)およびボックスプリントと、画像データを出力しないボックス保存を許可する。
【0056】
サイン情報よりも情報の信頼性が高いと考えられる生体情報に対しては、機能を制限せずに、全ての機能の使用を許可する。ここでは、上記のコピー、ボックスプリント、ボックス保存に加えて、画像データを電子データで出力するファイル転送やファクシミリも使用を許可する。
【0057】
ここで説明したユーザ情報と使用許可機能との組み合わせは一例であり、他の組み合わせとしてもよい。また、ユーザ情報と使用許可機能との対応関係は、初期設定としてもよく、管理者が任意に設定してもよい。管理者が設定した場合には、設定したユーザ情報と使用許可機能との対応関係を示す情報がテーブル40に記憶される。
【0058】
次に、複合機10の動作について説明する。
【0059】
図5は、複合機10の使用制御の動作の流れを示している。図6は、図5におけるステップS107のサブルーチンの流れを示している。図7〜図9は、図5の動作で複合機10の表示部17に表示される画面を示している。ここでは、図5〜図9を用いて複合機10の動作を詳細に説明する。
【0060】
複合機10のCPU11は、ログオフ状態では表示部17にログイン画面を表示する。図7は、表示部17に表示されたログイン画面50の一例を示している。ユーザは、複合機10をユーザ認証によらずゲストで使用する場合には、画面上のゲストボタン51を押下する。ユーザ認証を行って使用する場合には、自身が所持しているIDカード内のユーザIDを複合機10に読み取らせて入力すると共に、操作部18を通じてパスワードを入力し、画面上のOKボタン52を押下する。
【0061】
図5では、ログイン画面のゲストボタンが押下され、ゲストでの使用(要求)が開始されると(ステップS101;Yes)、CPU11は表示部17にユーザ情報入力選択画面を表示する(ステップS102)。図8は、表示部17に表示されたユーザ情報入力選択画面60の一例を示している。
【0062】
画面上には、図4に示したテーブル40の情報を使用して、入力するユーザ情報と使用可能の機能(使用許可機能)との対応関係を示した対応表61が表示される。ユーザは対応表61を見て、所望の機能を使用するために入力するユーザ情報の種類を把握し、そのユーザ情報に対応した情報選択ボタンを押下する。詳細には、カード情報を入力する場合には、画面上のカード情報選択ボタン62を押下する。サイン情報を入力する場合には、画面上のサイン情報選択ボタン63を押下する。生体情報を入力する場合には、画面上の生体情報選択ボタン64を押下する。
【0063】
図5では、ユーザ情報入力選択画面の情報選択ボタンを押下されると、CPU11は、その選択されたユーザ情報がユーザ情報入力部24から入力されるか否かを監視する(ステップS103;No)。選択されたユーザ情報がユーザ情報入力部24から入力されると(ステップS103;Yes)、CPU11は表示部17に警告画面を表示する(ステップS104)。図9は、表示部17に表示された警告画面70の一例を示している。
【0064】
画面上には、ユーザに対する警告メッセージが表示される。警告メッセージは、入力したユーザ情報と、複合機10を使用したときの操作情報および画像情報(操作した画像データ)とが保存され、不正使用が発覚した場合に当該ユーザが追跡可能である旨の警告と、この警告を承諾した場合にユーザ情報の入力を要求する旨のメッセージである。
【0065】
図5では、ユーザ情報が入力されない場合には(ステップS105;No)、CPU11は複合機10の使用を不可とする(ステップS106/End)。ユーザ情報が入力された場合には(ステップS105;Yes)、CPU11は複合機10の使用を許可し、図6に示すサブルーチンを実行する。
【0066】
図6では、CPU11は入力されたユーザ情報の種類に定められている機能の使用を許可する。詳細には、カード情報が入力された場合には(ステップS201;カード情報)、テーブル40においてカード情報に対応する機能A(ボックス保存など)の使用を許可する(ステップS202/Return)。サイン情報が入力された場合には(ステップS201;サイン情報)、テーブル40においてサイン情報に対応する機能B(コピー、ボックスプリント、ボックス保存など)の使用を許可する(ステップS203/Return)。生体情報が入力された場合には(ステップS201;生体情報)、テーブル40において生体情報に対応する機能C(全ての機能など)の使用を許可する(ステップS204/Return)。
【0067】
図5では、CPU11は入力されたユーザ情報を記録する。また、このユーザ情報に関連付けて、複合機10の使用を許可している間の当該複合機10の操作履歴を示す操作情報を記録する。さらにユーザ情報に関連付けて、ユーザ操作に基づいて処理した画像情報(画像データ)を記録する。これらの情報(使用履歴)の記録は、不揮発メモリ15もしくはハードディスク装置16を用いて行う。
【0068】
CPU11は、ユーザからログオフ操作を受けると、もしくは、無操作状態が所定時間継続すると、複合機10を使用不可とするログオフ状態にする。そして、記録した情報(ユーザ情報、操作情報、画像情報)を管理者端末35に送信する(ステップS109/End)。なお、管理者端末35に送信した情報は、送信後に削除するようにしてもよい。
【0069】
一方、ログイン画面の表示中にユーザIDとパスワードが入力された場合には(ステップS101;No〜ステップS110)、CPU11は入力されたユーザIDおよびパスワードと、不揮発メモリ15に記憶されているユーザIDおよびパスワードを照合する(ステップS111)。照合の結果が一致の場合には(ステップS112;Yes)、CPU11は複合機10の使用を許可する(ステップS113/End)。照合の結果が不一致の場合には(ステップS112;No)、ステップS102へ移行してユーザ情報入力選択画面60を表示し、ユーザ情報の入力を受け付ける状態へ遷移する。そして、ステップS102以降を同様に行う。
【0070】
なお、ステップS112における「照合の結果が不一致の場合」には、入力されたユーザIDおよびパスワード(ユーザ認証情報)と予め登録されているユーザIDおよびパスワード(ユーザ認証情報)とが一致しない場合と、入力されたユーザID(およびパスワード)に対応するユーザID(およびパスワード)が未登録で一致しない場合とが含まれる。
【0071】
ここでは、たとえばユーザがパスワードを忘れて照合結果が不一致となり、ユーザ認証では複合機10を使用できないような場合でも、ユーザ情報を入力することで複合機10を使用することができる。
【0072】
このように、本実施形態に係る複合機10は、ユーザ情報が入力されたことを条件に当該複合機10の使用を許可するので、使用を許可するユーザの範囲が広げられ、利便性が高められる。また、入力されたユーザ情報を当該ユーザの追跡に使用する旨を警告することで、複合機10の不正使用(悪用や乱用など)に対し、強い心理的な抑止効果を与えることができ、当該ユーザによる複合機10の不正使用を抑止することができる。
【0073】
また複合機10は、入力されたユーザ情報とユーザによる使用履歴(操作情報および画像情報)を記憶し、管理者端末35に送信する。これにより、管理者端末35を使用する管理者は、複合機10から送信されてきたユーザ情報と使用履歴に基づいて、複合機10を使用したユーザの特定・追跡が容易となり、使用内容の詳細把握が可能となる。仮に複合機10が不正に使用されたとしても(不正使用の発覚)、その不正使用の内容を把握すると共に不正使用を行ったユーザを特定・追跡することができる。これにより、ユーザ登録を行わなくても、不正使用などに対するセキュリティを確保することができる。
【0074】
また、本実施形態に係る複合機10はユーザ認証機能も備えていることにより、複合機10の使用制御において、ユーザ情報入力機能とユーザ認証機能とを併用したり使い分けたりすることができる。併用の場合には、ユーザ認証情報が登録されているユーザ(正規ユーザ)は、ユーザ情報入力機能とユーザ認証機能のいずれでも複合機10を使用することができて便利である。ユーザ認証情報が登録されていないユーザ(非正規ユーザ)においても、ユーザ情報入力機能で複合機10を使用することができて便利である。また、たとえば複合機10の設置スペースに関係者しかいないセキュリティの高い状況(使用環境)では、ユーザ認証機能と併用してもしくは併用せずに、ユーザ情報入力機能を有効に設定し、非関係者もいるセキュリティの低い状況では、ユーザ認証のみ有効に設定するなど、セキュリティの高低に応じた併用や使い分けなども可能である。
【0075】
また、複合機10はユーザ認証機能における照合の結果が不一致の場合は、ユーザ情報の入力を受け付ける状態へ遷移し(ユーザ情報入力選択画面60の表示)、ユーザ情報が入力されたことを条件に当該複合機10の使用を許可する。これにより、ユーザは複合機10によるユーザ認証でログインできなくても、ユーザ情報を入力して複合機10を使用することができる。
【0076】
また本実施形態では、入力されたユーザ情報の種類に応じて使用を許可する複合機10の機能を定めている。上述したように、たとえば、信頼性の高いユーザ情報(生体情報など)に対しては使用を許可する機能の制限を緩め、信頼性の低いユーザ情報(カード情報など)に対しては使用を許可する機能の制限を厳しくすることにより、ユーザ情報の種類(信頼度)に応じて、セキュリティの確保と利便性の向上のバランスを図ることができる。
【0077】
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、ユーザ情報の入力の仕方が第1の実施形態とは異なる場合を説明する。本実施形態では、ユーザ情報の入力を受け付ける前に複合機10における所望の機能の選択を受け付け、その選択された機能に対応するユーザ情報の入力を要求し、そのユーザ情報が入力されたことを条件に、選択された機能の使用を許可するものである。
【0078】
図10は、第2の実施形態に係る複合機10の使用制御の動作の流れを示している。図11および図12は、図10の動作で複合機10の表示部17に表示される画面を示している。ここでは、図10〜図12を用いて本実施形態に係る複合機10の動作を説明する。なお、図10におけるステップS310〜S315は、第1の実施形態で説明した図5におけるステップS108〜S113と同じ内容であるため、その説明を省略する。
【0079】
複合機10のCPU11は、ログオフ状態では表示部17にログイン画面を表示する(図7参照)。ログイン画面のゲストボタンが押下され、ゲストでの使用(要求)が開始されると(ステップS301;Yes)、CPU11は表示部17に使用機能選択画面を表示する(ステップS302)。図11は、表示部17に表示された使用機能選択画面80の一例を示している。
【0080】
画面上には、図4に示したテーブル40の情報を使用して、入力するユーザ情報と使用可能の機能(使用許可機能)との対応関係を詳細に示した対応表が表示される。ユーザは本画面を見て、所望の機能を使用するために入力するユーザ情報の種類を把握し、操作部18を通じて所望の機能を選択する。
【0081】
図10では、CPU11は複合機10の機能が選択されるか否かを監視する(ステップS303;No)。機能が選択されると(ステップS303;Yes)、CPU11は表示部17にユーザ情報入力確認画面を表示する(ステップS304)。図12は、表示部17に表示されたユーザ情報入力確認画面90の一例を示している。
【0082】
画面上には、選択した機能を使用するために入力が必要となるユーザ情報を示すメッセージと、OKボタン91とが表示される。なお、図12では、コピーもしくはボックスプリントが選択された場合の画面を示している。
【0083】
図10では、CPU11は、入力するユーザ情報が選択されてユーザ情報入力確認画面90のOKボタン91が押下されるか否かを監視する(ステップS305;No)。この操作を受け付けると(ステップS305;Yes)、CPU11は表示部17に警告画面(図9参照)を表示する(ステップS306)。
【0084】
ここで、選択されたユーザ情報が入力されない場合には(ステップS307;No)、CPU11は複合機10の使用を不可とする(ステップS308/End)。選択されたユーザ情報が入力された場合には(ステップS307;Yes)、CPU11は複合機10の使用を許可すると共に、その装置使用においては選択された機能の使用を許可し(ステップS309)、ステップS310以降を行う。
【0085】
このように、本実施形態では、ユーザ(ゲストでログインするユーザ)は複合機10に対して機能の選択操作を行うと、選択した機能に対応するユーザ情報の入力要求を複合機10から受ける。そのユーザ情報を入力することで、複合機10および選択した機能を使用することができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0087】
ユーザ情報は、複合機10がユーザから入力操作を受けて入力される情報のほかに、入力操作を受けずに入力される情報としてもよい。たとえば、複合機10に静止画や動画を撮影するカメラなどの撮影部(ユーザ情報の入力を受け付ける入力部)を設け、この撮影部で撮影し入力されたユーザの撮影データ(顔情報など)をユーザ情報として用いるようにしてもよい。
【0088】
ユーザ情報が入力されて使用を許可している間に記憶する複合機10の使用履歴は、実施形態で説明した操作履歴(操作情報)や画像データ(画像情報)のほかに、動作履歴(ジョブ履歴)などを含むようにしてもよい。
【0089】
複合機10に入力されたユーザ情報や複合機10の使用履歴は、複合機10の内部に保存せずに外部装置(管理者端末、管理サーバなど)に送信して保存するようにしてもよいし、外部装置に送信せずに内部に保存するのみとしてもよい。
【0090】
警告画面を表示するタイミングは、実施形態で説明した、ユーザ情報が入力されたタイミングや入力するユーザ情報が選択されたタイミングに限らない。たとえば、待機画面の表示中、ユーザ情報の入力前や選択前、ジョブの設定時(設定画面の表示中)などに警告画面を表示するようにしてもよい。また、入力されたユーザ情報を当該ユーザの追跡に使用する旨の警告は、画面表示で行うほかに音声出力で行うようにしてもよい。
【0091】
また、ユーザ情報の入力で使用を許可する複合機10の機能と、ユーザ認証で使用を許可する複合機10の機能とを個別に定めておくようにしてもよい。この場合は、たとえば、ユーザ情報の入力で使用を許可する機能を、ユーザ認証で使用を許可する機能よりも制限することで、ユーザ情報の入力で複合機10の使用を許可する場合のセキュリティを高めることができる。
【0092】
また、本発明に係る画像処理装置は、実施形態で説明した複合機に限らず、複写機やファクシミリ機なども対象にすることができる。
【符号の説明】
【0093】
2…ネットワーク
10…複合機
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置
17…表示部
18…操作部
19…ファクシミリ通信部
20…ネットワーク通信部
21…スキャナ部
22…画像処理部
23…プリンタ部
24…ユーザ情報入力部
30…ユーザ端末
35…管理者端末
40…テーブル
50…ログイン画面
51…ゲストボタン
52…OKボタン
60…ユーザ情報入力選択画面
61…対応表
62…カード情報選択ボタン
63…サイン情報選択ボタン
64…生体情報選択ボタン
70…警告画面
80…使用機能選択画面
90…ユーザ情報入力確認画面
91…OKボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ情報の入力を受け付ける入力部と、
当該画像処理装置の使用を許可しているときに受けたユーザ操作に基づいて画像データを処理する画像処理部と、
前記入力部からユーザ情報が入力されたことを条件に、前記入力されたユーザ情報を記憶部に記憶させると共に、当該画像処理装置の使用を許可する制御部と、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
入力されたユーザ認証情報と、予め登録されているユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行い、前記照合の結果が一致の場合に当該画像処理装置の使用を許可するユーザ認証機能を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報の入力で使用を許可する当該画像処理装置の機能と、前記ユーザ認証で使用を許可する当該画像処理装置の機能とが定められている
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ユーザ認証における前記照合の結果が不一致の場合に、当該画像処理装置を前記ユーザ情報の入力を受け付ける状態へ遷移させる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記入力されたユーザ情報の種類に応じて使用を許可する当該画像処理装置の機能が定められている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、当該画像処理装置における機能の選択操作を受けると、その選択された機能に対応するユーザ情報の入力を要求し、そのユーザ情報が入力されたことを条件に、前記選択された機能の使用を許可する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、ユーザ情報が入力されて使用を許可している間の当該画像処理装置の使用履歴を該ユーザ情報に関連付けて前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記使用履歴は、前記ユーザ操作に基づいて処理した画像データを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
管理者端末と通信する通信部を備え、
前記制御部は、前記ユーザ情報と前記使用履歴とを前記通信部を通じて管理者端末に送信する
ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記記憶部を有する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、入力されたユーザ情報を当該ユーザの追跡に使用する旨を警告する
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記ユーザ情報は、情報記憶媒体に記憶されている記憶情報と、ユーザの手書き入力によるサイン情報と、ユーザの生体情報のうちの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−4832(P2012−4832A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137663(P2010−137663)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】