説明

画像出力システム

【課題】コメントを提供したコメント提供者の画像を見ることができる画像出力システムを提供する。
【解決手段】会員が使用する会員端末1からサーバー2に画像情報を送信し、サーバー2は画像情報を各会員端末から閲覧可能な状態にして記憶し、会員端末1から送信された画像情報に対するコメントを画像情報と関連付けて蓄積し、登録された画像とコメントとを出力する際に、コメントは言語ないしはコメントを読み出すアクセス情報を出力し、コメントを提供したコメント提供者の画像を見ることができる画像出力システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員同士がメッセージを交換するソーシャルネットワーキングサービス
(Social Networking Service;以下、SNS)で会員同士が画像を閲覧ないしは閲覧した
画像に対してコメントを提供乃至は会員の画像を観察できる画像出力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ここで図11および図12に示す特許文献1のように、会員端末54から会員のコメントを収集及び管理するSNS提供システム51において、会員のコメントを募集する画像データを登録する管理者端末53と、画像データを各会員端末54から閲覧可能な状態にして記憶し、会員端末54から送信された画像データに対するコメントを取得し、該コメントを画像データと関連付けて蓄積する管理サーバー52を備える。管理者端末53は、会員からのコメントを反映して編集された画像データを最新版の画像データとして送信する。管理サーバー52は、最新版の画像データを登録し、編集前の画像データを旧版の画像データとして蓄積し、会員端末54から送信された履歴閲覧要求に基づき、画像データ及びコメントとを履歴情報として会員端末54に送信し、編集が完了した画像データを、会員端末54がダウンロード可能な状態にする。
【0003】
すなわち、図12に示すようにポスターのような画像に対してコメントを各所から受付けたコメントを参考にして画像に対して改善を加えていい作品を作り上げていくものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−139981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で画像に対して現在よりよい画像にするために各所からコメントを求めて集めている。すなわち画像をよくするためにいいアイディアを求めているのである。画像には個人的な画像と会のような会員を相手にする画像がある。この特許文献1の画像はポスターのような画像であるのでその会全体のものである。画像をアップロードした人は受け取るコメントの中で、師匠、指導者のコメントを他の人のコメントよりも重要視する人は多い。しかし特許文献1ではその立場によってコメントを重要視するかどうかについては考えられていない。
【0006】
また、この例では画像に対して多数のコメントを掲載しているが、画像一枚について多数のコメントが寄せられた場合に画像とコメントをまとめた紙が複数ページにわたっている。画像を写真に置き換えて写真1枚に、このようにコメントを載せる場合にコメントが多くなるとまとめて載せるのは困難である。
【0007】
また特許文献1では、画像に対してコメントを述べて画像を改善して行こうという意図はあるものの、会員の中でコメントをつけた人の画像がどのようなものか、どのような力量があるのか、作風などは知ることはできない。
【0008】
このような従来の構成が有していた問題点を解決しようとした画像出力システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1は、サーバーと、会員が使用する会員端末から前記サーバーに画像デ
ータを送信手段と、前記サーバーは前記画像情報を前記各会員端末から閲覧可能な状態に
して記憶する画像登録手段と、前記会員端末から送信された前記画像情報に対するコメン
トを取得し、該コメントを前記画像情報と関連付けて蓄積するコメント蓄積手段と、前記
登録された画像と前記コメントとを出力する出力手段と、前記出力手段は前記コメントを
言語ないしは前記コメントを読み出すアクセス情報として出力することを特徴とすると画
像出力システムを提供するものである。前記画像情報に付加される前記コメントを言語と
して出力するか乃至はアクセス情報として出力することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2は、前記出力手段は、前記コメントを前記言語として出力するか、前記アクセス情報として出力するかを決定する判断基準を備えた請求項1に記載の画像出力システムを提供することにある。前記コメントを言語として出力するか、アクセス情報として出力するかを決定する判断基準があることを示している。
【0011】
請求項3は、前記判断基準は、前記コメントを提供したコメント提供者と前記画像をアップロードしたアップロード者との関係を示すアップロード者関係度情報を基に判断する第1の判断基準である請求項2に記載の画像出力システムを提供することにある。
【0012】
請求項4は、前記判断基準は、前記コメントの内容を好ましいコメントレベル情報を基に判断する第2の判断基準である請求項2に記載の画像出力システムを提供することにある。
【0013】
請求項5は、サーバーと、会員が使用する会員端末から前記サーバーに画像情報を登録する画像情報送信手段と、前記画像情報を前記各会員端末から閲覧可能な状態にして記憶する画像登録手段と、前記画像情報に、各会員の画像情報にアクセス可能なアクセス情報を付加して出力する出力手段と、を備えた画像出力システムを提供することにある。
【0014】
請求項6は、会員が使用する会員端末から画像情報を登録する登録データ送信手段と、前記画像情報を前記各会員端末から閲覧可能な状態にして記憶する画像登録手段と、前記会員端末から送信された前記画像情報に対するコメントを取得し、該コメントを前記画像情報と関連付けて蓄積するコメント蓄積手段と、前記登録された画像と、前記コメントに対してアクセス可能な第1のアクセス情報と、各会員の画像にアクセス可能な第2のアクセス情報とを出力する出力手段とを備えた画像出力システムを提供することにある。
【0015】
請求項7は、第1、第2のアクセス情報とはQRコード、二次元コード、インターネットアドレス等のインターネットにアクセス可能な情報を示す請求項1、5、6に記載の画像出力システムを提供することにある。
【0016】
請求項8は、前記出力手段は、前記画像ないしは前記コメントを、表示乃至はプリントの形で出力する請求項1、5、6に記載の画像出力システムを提供することにある。
【0017】
請求項9は、前記コメントにアクセスされたことを検知して前記コメント者の画像情報を表示する表示手段を備えた請求項1、6に記載の画像出力システムを提供することにある。
【発明の効果】
【0018】
上述したように、本発明の画像出力システムは、SNSのようなコミュニティで画像を同じコミュニティに属している仲間に閲覧してもらうとともに、感想をコメントとして言語で提供され乃至はコメントをQRコード等の二次元情報、インターネットアドレス等のアドレス情報にアクセスしてインターネットにより読み出すこともできる。
【0019】
また指導者とか特別の関係がある会員からのコメント、またはアップロード者にとって気持ちのよいコメントは画像とともにアドレス情報でなくて言語として画像の並置して出力するものである。言語で出力されればそれだけ画像とともに一緒にその言語で記述されたコメントを即座に読むことができるし、何度も見て感動を覚えることができる。
【0020】
さらに、他の会員の画像もアドレス情報に基づいて読み出してエンジョイすることもできる。自分の画像に対してコメントをくれた人がどのような作風の画像を撮影するのかを知ることが出来て、アップロード者として勉強になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の画像出力システムのブロック図
【図2】本発明の画像出力システムによる出力例のタイプ1
【図3】本発明の画像出力システムによる出力例のタイプ2
【図4】本発明の画像出力システムによる出力例のタイプ3
【図5】本発明の画像出力システムによる出力例のタイプ4
【図6】本発明の画像出力システムにおける表示またはプリントとして出力するタイプを選択するフローチャート
【図7】本発明のアップロード者とコメント提供者との関係を示す関係図
【図8】本発明の画像出力システムの画像に提供するコメントで好意的なコメントを含む好意的語句辞書
【図9】本発明の画像出力システムの制御部のプログラムを表す第1のフローチャート
【図10】本発明の画像出力システムの制御部のプログラムを表す第2のフローチャート
【図11】従来例
【図12】従来例
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は本発明の画像出力システムを示すブロック図である。
【0023】
1は個人端末1A、1B、1Cの集まりを示す個人端末ブロックを、2は画像情報を蓄積するサーバーを示し、例えば個人端末ブロック1Aから、3で示すネットワークを介してサーバー2に画像情報をアップロードして蓄積する。
【0024】
4は複数の画像情報と、画像情報と共に撮影した撮影日、撮影時間、撮影場所等のEXIF情報等を記憶する画像情報等記憶部を示す。
【0025】
個人端末ブロック1の個人端末1A、1B、1Cからサーバー2にアップロードする画像を、コメントを提供するコメント提供者が見て感じて記憶するコメント情報部を5で示し、5Aは画像情報をサーバー2にアップロードしたアップロード者とコメントを提供するコメント提供者との関係を示すアップロード者関係度情報を示し、5Bはコメント提供者の提供したコメントを示しコメント提供者とコメントとを対に記憶しており、前記コメントは前記画像情報と対応して記憶される。例えばこの画像情報に対してこのコメントが記憶される。5Cはアップロード者が、アップロードした画像情報に対してコメント提供者のコメントを、または他の会員の画像情報を表示またはプリントを出力するタイプを示し、ここでは図3〜図6の形式のいずれかの形式で出力する。
【0026】
6はサーバー2の各部を制御する制御部を示し、図6、図9はそのプログラムの内容を示すフローチャートである。
【0027】
画像情報記憶部4から取り出した一つの画像情報を、例えば4Aとする。
【0028】
7は、画像情報4Aに対するコメントを言語として出力するコメント言語出力部を示し、制御部6の図5に基づくプログラムにより、コメント提供者のコメントをそのまま言語で閲覧することができるようにする。
【0029】
8は、画像情報4Aに対するコメントにインターネットを介してアクセスするための情報として出力するコメントアクセス情報出力部を示し、コメントを二次元情報、例えばQR情報等の、インターネットにアクセス可能なアクセス情報を用いてインターネットで見ることができるようにする。
【0030】
9は、画像情報4Aを含む画像情報にインターネットを介してアクセスするための情報として出力する全画像アクセス情報出力部を示し、あるテーマ等を基に登録されている会員の画像を二次元情報、例えばQR情報等の、インターネットにアクセス可能なアクセス情報を用いてインターネットで閲覧することができるようにする。
【0031】
またはコメントとして誹謗、中傷的なコメントは制御部8にあらかじめ定めた誹謗・中傷を含む情報を記憶させておき、その記憶された情報と合致または類似したコメントは削除する。
【0032】
10は、表示部を示す。選択された画像情報4Aとコメントが表示部10に、コメント言語出力部から言語で、またコメントアクセス情報出力部7から出力されたアドレス情報、たとえばQR情報またはインターネットアドレス情報の形で出力される。表示部10に表示された情報とは個人端末ブロック1の個人端末1A、1B、1Cからネットワーク3を介して閲覧することができる。
【0033】
また、他の会員の画像をQRコードあるいはインターネットアドレス情報の形で出力される。その画像について先に述べたように画像情報部4には画像情報とEXIF情報が記憶されており、そのEXIF情報を基に画像を読み出せばこの画像出力システムにおいて処理する全画像情報から画像情報の数を制限して読むことが出来る。
【0034】
11はプリント装置で、個人端末1A、1B、1Cからネットワーク3を介して制御部6に信号を送り、表示部10で表示された画像情報4A、画像情報4Aとコメントをプリントすることができる。このとき、コメントは先に説明したように言語または二次元情報として閲覧できる。
【0035】
図2は、本発明の画像出力システムによる出力例としてタイプ1を示す。
【0036】
1駒の画像全体15の中で、画像はPで示し、CSはこの画像Pに対するコメント文を、例えば「素晴らしい画像で感激しました」のように言語で記入されている。CAは、インターネットアドレスを文字で示されていて、これをスキャナで読み取ってインターネットに接続され、この画像に対するコメントを読取ることができる。
【0037】
図3は、本発明の画像出力システムによる出力例としてタイプ2を示す。
【0038】
1駒の画像全体15の中で画像はPで示し、PAは、インターネットアドレスの文字が示されていて、これをスキャナで読み取ってインターネットに接続されると他の会員を含む会員グループの画像を閲覧することができる。
【0039】
図4は、本発明の画像出力システムによる出力例としてタイプ3を示す。
【0040】
1駒の画像全体15のなかで画像はPで示し、PAは、インターネットアドレスの文字が示されていてこれをスキャナで読み取ってインターネットに接続されると他の会員を含む会員グループの画像を閲覧することができる。またCSはコメントを言語の形、例えば前述のように「素晴らしい画像で感激しました」というような言語で示されており、CAは、インターネットアドレスの言語が示されていてこれをスキャナで読み取ってインターネットに接続するとこの画像Pに関するコメントを読取ることができる。
【0041】
図5は、本発明の画像出力システムによる出力例としてタイプ4を示す。
【0042】
15は1駒の画像全体を、Pは画像を示し、CSはこの画像Pに対して言語で記入されているコメントを示し、ここでは画像Pの上下に二箇所に配されているが一箇所でもよい。QCは、QRコード等の二次元コードで示したコメントを示し、このQCに携帯電話をQRコード読取モードにした状態でアクセスしてインターネットに接続するとこの画像に対するコメントを読取ることができる。QPは同じくQRコード等の二次元コードを示したEXIF情報等で検索された会員の全画像を示し、このQPに携帯電話をQRコード読取モードにした状態でアクセスしてインターネットに接続すると会員の全画像を見ることができる。全画像はEXIF情報等で検索して絞る場合もある。
【0043】
図6は、本発明の画像出力システムにおける表示またはプリントとして出力するタイプを選択するフローチャートを示す。出力するタイプに関して前述したように図2〜図5で示す。
【0044】
本発明の画像出力システムにおいて、会員のサーバーに対してアップロードした画像に提供されたコメントを直接に言語で乃至はインターネットを介して閲覧する場合と、他の会員の画像をインターネットを介して閲覧する場合があり、S1で画像に対して「コメントのみ」を閲覧できるように選択するか否かを判定し、「コメントのみ」を閲覧可能なときにS2に進んでタイプ1、すなわち図2に示すタイプを選択する。
【0045】
図1で画像アップロード者である個人端末からネットワーク3を介してサーバー2にある出力タイプ5Cにタイプ1を設定すると、制御部6は表示部10に、タイプ1の状態で表示するように制御する。アップロードした画像情報4Aとこの画像情報を閲覧したコメント提供者からのコメント文をコメント言語出力部7より、同じくコメント提供者からのコメントにアクセスできる情報をコメントアクセス情報出力部8より表示部10に出力する。
【0046】
S3では「コメントのみ」を選択せず、また「画像のみ」を選択するか否かを判定し、他の会員の画像のみを閲覧する際にはS4に進みタイプ2、すなわち図3に示すタイプを選択する。
【0047】
図1で画像アップロード者である個人端末からネットワーク3を介してサーバー2にある出力タイプ5Cにタイプ2を設定すると、制御部6を介して表示部10にタイプ2の状態で表示するように制御する。アップロードした画像情報4Aと他の会員の画像情報を全画像アクセス情報出力部9より出力して表示部10に出力する。
【0048】
S3で「画像のみ」をS4に進まないとき、すなわちアップロード者の画像情報に対するコメントを閲覧することができ、さらに他の会員の画像情報を閲覧できる場合に、S5に進み、インターネットにアクセスする情報としてQR情報等の二次元コードを使用するか否かを判定し、二次元コード情報を使用しないときはS6に進みタイプ3を、すなわち図4に示すタイプを選択する。
【0049】
図1で画像アップロード者である個人端末からネットワーク3を介してサーバー2にある出力タイプ5Cにタイプ3を設定すると、制御部6を介して表示部10にタイプ3の状態で表示するように制御する。アップロードした画像情報4Aとこの画像情報4Aに対するコメントをコメント言語出力部7、コメントアクセス情報出力部8より出力し、他の会員の画像情報を全画像アクセス情報出力部9から出力して表示部10に出力する。
【0050】
二次元コードを使用すると判断したとき、S7に進み、タイプ4を、すなわち図5に示すタイプを選択する。
【0051】
図1で画像アップロード者である個人端末からネットワーク3を介してサーバー2にある出力タイプ5Cにタイプ4を設定すると、制御部6を介して表示部10にタイプ4の状態で表示するように制御する。アップロードした画像情報4Aとこの画像情報4Aに対するコメントをコメント言語出力部7、コメントアクセス情報出力部8より出力し、他の会員の画像情報を全画像アクセス情報出力部9から出力して表示部10に出力する。
【0052】
図7はアップロード者とコメントを提供するコメント提供者との関係度を示すアップロード者関係度、関係度順位の情報の一例を示す。
【0053】
アップロード者が撮影した画像に対してコメントを提供するコメント提供者A〜Eとアップロード者との関係を示している。ここでDはアップロード者の指導者であり、Aは親友で、B、Eは親友Aの友人で、Cは知らない他人であることを示している。
【0054】
コメントをつけたコメント提供者の順位を示す関係度順位は、あらかじめ定めた方式で順位がつけられ、提供されたコメントを言語で表す方式にするか、または二次元情報等のアクセス情報を基にインターネットに接続してコメントを読み出す方式にするかを示す順位を示す。ここでは、指導者が1位で、次に親友が2位で、次に親友の友人、更に友人の友人は順位が下がるようにしている。この順位は絶対的なものでなく一例であり、その都度定めてもよい。
【0055】
図8は本発明の画像出力システムの画像に提供するコメントで好意的なコメントを含む好意的語句辞書を示す。
【0056】
図7はコメント提供者、例えば指導者のコメントを提供する人の関係度順位を1位にするように、コメントを提供する人とアップロード者の関係から順位を決めたが、図8は例えば、特開2009−265914に示されているが、図6の方式と異なって、アップロード者とコメント提供者の関係に左右されずに好意的なコメントを含む好意的語句辞書の例を示したものである。
【0057】
好意的コメントを抽出する場合に、コメントのそれぞれと、好意的語句辞書に記載されている好意的語句とを比較し、一致した好意的語句を抽出して下記の式で演算する。
(数1)
好意度=Σ(好意的語句の重み×好意的語句の数)
【0058】
図9は本発明の画像出力システムにおける制御部でコメントを出力するプログラムを示すフローチャートである。
【0059】
まず、S11で個人端末1A〜1Cより画像をサーバー2にアップロードして登録し、S12で他の会員の個人端末からコメントが提供されたかどうかを判定し、提供されていなければS13に進んで特にコメントが存在しないのでコメントを記入できない。
【0060】
コメントが提供されていればS14に進んで、コメントの中に、制御部6であらかじめ記憶された誹謗・中傷の言語群の中に該当する誹謗・中傷の言語に相当するものがないかどうかを判定し、誹謗・中傷の言語があればS13に進みコメントを記録しない。
【0061】
もし誹謗・中傷に該当する言語に相当するものがない場合は、S15に進んでコメントをつけたコメント提供者のアップロード者との関係度を優先するか、またはコメントの内容を優先するか、またはコメント提供者とアップロード者との関係度とコメントの内容の両方を加味した綜合点で判定するかを決定する。
【0062】
もし前記関係度を優先する場合はS16に進み、図6のコメント提供者Dのように最高の関係にあるコメント提供者のコメントを、S17に進んで言語の形で画像に記録する。
【0063】
それ以外のコメント提供者のコメントはS18に進み、QRコード等の二次元コードで記録する。
【0064】
S15でコメントの内容を優先する場合はS19に進み最も好意的なコメントを図7のように好ましい語句の数とポイント数の累積から決めて、最も好意的なコメントとして決まったコメントをS17に進んで言語の形で画像に記録する。
【0065】
それ以外のコメントはS8に進んでQRコード等の二次元コードを画像に記録する。
【0066】
また、前記関係度優先と前記コメント内容優先とを組み合わせた綜合点で最高点のコメントを言語で表すとするとS20に進み最高点はS17に進み言語で記録し、それ以外のコメントはS18に進んでQRコード等の二次元コードで画像に記録する。
【0067】
ここで綜合点において最高点のコメントを選ぶ判断として、例えば前記関係度優先で最高点が複数のコメントがあった場合に前記コメント内容の上位のコメントを選択し、また前記コメント内容優先で最高点が複数あったときに前記関係度の上位のコメントを選択することを含む。特に言語としてコメントを出力する際に、コメント数に限りがあるので有効である。
【0068】
図10は本発明の画像出力システムの制御部のプログラムを表す第2のフローチャートを示し、画像に対してコメントを提供したコメント提供者の画像を表示するプログラムである。
【0069】
S31で画像に対するコメントを見るためにアクセス情報にアクセスしてS32でコメントの一覧を得る。コメントは図1でコメント情報部5の5Bにコメント提供者と対で記憶されている。
【0070】
S33でその中でコメントを指定すると、S34に進んで自動的にコメント提供者の名前を制御部を介して表示部6に表示され、ネットワーク3を介して例えば個人端末1Aからみることができる。
【0071】
S35に進んで個人端末1Aの表示部の不図示のタッチスイッチに触れると、制御部6を介してコメント提供者と関係する画像情報等記憶部4からがコメント提供者の画像の一覧を表示する。
【0072】
個人端末1A、1B、1Cから表示部10および個人端末1A、1B、1Cのモニターに表示されたコメント付の画像を、ネットワーク3を介して制御部6に画像を注文すると、制御部は表示部10を介してプリント装置11に信号を出力し、画像のプリントを注文する。
【0073】
プリント装置11は不図示の金額演算装置を備えており、その金額演算装置で金額を演算し、個人端末個人端末1A、1B、1Cに伝送されて金額がそれぞれの表示部に表示される。
【0074】
ここまで画像情報に対してコメントの提供、他の会員の画像を閲覧について言語、二次元コード使用、不使用のインターネットアドレス表示について例として4つのタイプに従って説明した。ここまで示したタイプ以外のものも考えられるが、本発明の画像出力システムの趣旨と異なるものではない。
【符号の説明】
【0075】
1 個人端末ブロック
2 サーバー
3 ネットワーク
4 画像情報等記憶部
5 コメント情報部
6 制御部
7 コメント言語出力部
8 コメントアクセス情報出力部
9 全画像アクセス情報出力部
10 表示部
11 プリント装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーと、会員が使用する会員端末から前記サーバーに画像情報を送信手段と、前記サーバーは前記画像情報を前記各会員端末から閲覧可能な状態にして記憶する画像登録手段と、前記会員端末から送信された前記画像情報に対するコメントを取得し、該コメントを前記画像情報と関連付けて蓄積するコメント蓄積手段と、前記登録された画像と前記コメントとを出力する出力手段と、前記出力手段は、前記コメントを言語ないしは前記コメントを読み出すアクセス情報として出力することを特徴とする画像出力システム。
【請求項2】
前記出力手段は、前記コメントを前記言語として出力するか、前記アクセス情報として出力するかを決定する判断基準を備えた請求項1に記載の画像出力システム。
【請求項3】
前記判断基準は、前記コメントを提供したコメント提供者と前記画像をアップロードしたアップロード者との関係を示すアップロード者関係度情報から判断する第1の判断基準である請求項2に記載の画像出力システム。
【請求項4】
前記判断基準は、前記コメントの内容を好ましいコメントレベル情報から判断する第2の判断基準である請求項2に記載の画像出力システム。
【請求項5】
前記コメントを指定する指定手段と、前記指定手段に指定された前記コメント提供者の画像を表示する表示手段を備えた請求項1に記載の画像出力システム。
【請求項6】
サーバーと、会員が使用する会員端末から前記サーバーに画像情報を登録する画像情報送信手段と、前記画像情報を前記各会員端末から閲覧可能な状態にして記憶する画像登録手段と、前記画像情報にアクセス可能なアクセス情報を出力する出力手段と、を備えた画像出力システム。
【請求項7】
サーバーと、会員が使用する会員端末から前記サーバーに画像情報を登録する画像情報送信手段と、前記画像情報を前記各会員端末から閲覧可能な状態にして記憶する画像登録手段と、前記サーバーは前記会員端末から送信された前記画像情報に対するコメントを取得し、該コメントを前記画像情報と関連付けて蓄積するコメント蓄積手段と、前記登録された画像と、前記コメントに対してアクセス可能な第1のアクセス情報と、各会員の画像情報にアクセス可能な第2のアクセス情報とを出力する出力手段とを備えた画像出力システム。
【請求項8】
前記アクセス情報、第1、第2のアクセス情報とはQRコード、二次元コード、インターネットアドレス等のインターネットにアクセス可能な情報を示す請求項1、5、6に記載の画像出力システム。
【請求項9】
前記出力手段は、前記画像乃至は前記コメントを、表示乃至はプリントの形で出力する請求項1、5、6に記載の画像出力システム。
【請求項10】
前記コメントにアクセスされたことを検知して前記コメント者の画像情報を表示する表示手段を備えた請求項1、6に記載の画像出力システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−253429(P2011−253429A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127801(P2010−127801)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(710006862)しまうまプリントシステム株式会社 (10)