説明

画像出力装置、画像出力システム、およびプログラム

【課題】従来、複数の画像を容易に比較して観察できかった。
【解決手段】第一画像と第二画像が格納され得る画像格納部と、前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が出力指示を受け付けた場合、前記画像格納部から前記第一画像と前記第二画像を読み出し、それぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う画像操作部を具備する画像出力装置により、一の画像に対して操作するだけで、対比したい2つの画像に対して自動的に同様の操作ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を出力する画像出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の画像出力装置において、複数の画像を一度に表示できる電子アルバムの機能を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−274324号公報(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の画像出力装置においては、対比したい2以上の画像を一度に操作し、比較しながら観察する、ということができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本第一の発明の画像出力装置は、第一画像と第二画像が格納され得る画像格納部と、前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が出力指示を受け付けた場合、前記画像格納部から前記第一画像と前記第二画像を読み出し、それぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う画像操作部を具備する画像出力装置である。
【0005】
かかる構成により、一の画像に対して操作するだけで、対比したい2つの画像に対して、自動的に同様の操作ができる。したがって、2つの画像を、簡単に比較しながら観察することができる。
【0006】
また、本第二の発明の画像出力装置は、第一の発明に対して、前記画像操作部は、前記第一画像および前記第二画像が連動するか否かを示す連動状態情報を格納している連動状態記憶手段を具備し、前記連動状態情報が、前記第一画像および前記第二画像が連動する情報である場合のみ、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う画像出力装置である。
【0007】
かかる構成により、対応が不正確、または不十分な2つの画像の観察が、容易に、かつ手軽にできる。
【0008】
また、本第三の発明の画像出力システムは、画像出力装置と1以上のサーバ装置を具備する画像出力システムであって、前記サーバ装置は、第一画像と第二画像を格納している画像格納部と、前記画像出力装置から、前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像または前記第二画像、または前記第一画像および前記第二画像に対する操作の指示である操作指示を受信する指示受信部と、前記指示受信部が受信した指示に対応して、前記画像格納部から第一画像または第二画像、または第一画像および第二画像を読み出す画像読出部と、前記画像読出部が読み出した第一画像または第二画像、または第一画像および第二画像を、前記画像出力装置に送信する画像送信部を具備し、前記画像出力装置は、前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が受け付けた出力指示や操作指示を前記1以上のサーバ装置に送信する指示送信部と、前記出力指示の送信、または前記操作指示の送信に対応して、前記1以上のサーバ装置から第一画像と第二画像を受信する画像受信部と、前記画像受信部が受信した第一画像と第二画像をそれぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作指示を前記指示送信部が送信するように制御する制御部を具備する画像出力システムである。
【0009】
かかる構成により、サーバ・クライアントシステムにおいても、一の画像に対して操作するだけで、対比したい2つの画像に対して、自動的に同様の操作ができる。したがって、サーバ・クライアントシステムにおいても、2つの画像を、簡単に比較しながら観察することができる。
【0010】
また、本第四の発明の画像出力装置は、第三の発明に対して、前記制御部は、前記第一画像および前記第二画像が連動するか否かを示す連動状態情報を格納している連動状態記憶手段を具備し、前記連動状態情報が、前記第一画像および前記第二画像が連動する情報である場合のみ、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作指示を前記指示送信部が送信するように制御する画像出力装置である。
【0011】
かかる構成により、サーバ・クライアントシステムにおいても、対応が不正確、または不十分な2つの画像の観察が、容易に、かつ手軽にできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明による画像出力装置によれば、一の画像に対して操作するだけで、対比したい2つの画像に対して自動的に同様の操作ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、画像出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
【0014】
図1は、本実施の形態における画像出力装置のブロック図である。
【0015】
画像出力装置は、画像格納部101、指示受付部102、画像出力部103、画像操作部104を具備する。
【0016】
画像格納部101は、第一画像と第二画像が格納され得る。第一画像と第二画像は、通常、対比して観察されるべき画像です。第一画像と第二画像は、例えば、同様の地域の地図情報であり、さらに具体的には、第一画像は、例えば、江戸時代の京都の地図で、第二画像は、現在の京都の地図である。第一画像と第二画像は、それぞれ、複数の画像を有する画像群であっても良い。つまり、例えば、第一画像は、江戸時代の京都の地図で、縮尺が異なる複数の画像群である。また、例えば、第二画像は、現在の京都の地図で、縮尺が異なる複数の画像群である。さらに、第一画像と第二画像は、例えば、対比したい歴史的な鏡の画像であっても良い。また、第一画像と第二画像は、例えば、類似する昆虫の画像であったり、類似する写真画像である。画像格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0017】
指示受付部102は、第一画像と第二画像を出力する指示である出力指示、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける。操作指示は、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である。操作指示は、第一画像が表示されているウィンドウ、および第二画像が表示されているウィンドウの両方が受け付けられることが好適であるが、固定的に、第一画像が表示されているウィンドウ、または第二画像が表示されているウィンドウのいずれかが受け付けられる、ことでも良い。操作指示は、画像の移動指示、画像をズームインする指示、画像をズームアウトする指示を含む。操作指示は、その他に、画像をウィンドウ上にセンタリングする指示などでも良い。出力指示や操作指示などの入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。指示受付部102は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0018】
画像出力部103は、指示受付部102が出力指示を受け付けた場合、画像格納部101から第一画像と第二画像を読み出し、それぞれ異なるウィンドウに出力する。画像出力部103は、例えば、出力指示に対応して、2つのウィンドウを生成し、画像格納部101から第一画像と第二画像を読み出し、第一のウィンドウに第一画像を出力し、第二のウィンドウに第二画像を出力する。また、画像出力部103は、後述する画像操作部104の指示により、ウィンドウに表示された第一画像と第二画像を変更して、出力する、と考えても良い。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、外部の装置(表示装置)への送信等を含む概念である。画像出力部103は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。画像出力部103は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0019】
画像操作部104は、指示受付部102が第一画像または第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、第一画像および第二画像の両方に対する同じ操作であり、操作指示に対応する操作を行う。例えば、指示受付部102が第一画像に対する操作指示(X)を受け付けた場合、画像操作部104は、第一画像のウィンドウに対して操作指示(X)のイベントを発行し、同様に、第二画像のウィンドウに対して操作指示(X)のイベントを発行する。なお、かかる場合、画像出力部103は、ウィンドウが受け付けたイベントに対応して、画像を出力する。画像操作部104は行う操作とは、例えば、画像出力部103が出力する画像を移動したり、ズームインしたり、ズームアウトしたりするための指示の発行であり、画像出力部103に対する指示の発行である。なお、かかる場合、画像出力部103は、画像操作部104が発行したイベントに対応した画像を出力する。画像操作部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。画像操作部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0020】
次に、画像出力装置の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0021】
(ステップS201)指示受付部102は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。なお、出力指示は、例えば、第一画像と第二画像を特定する情報を含む。
出力指示を受け付ければステップS202に行き、出力指示を受け付けなければステップS206に行く。
【0022】
(ステップS202)画像出力部103は、2つのウィンドウを生成する。2つのウィンドウ(第一ウィンドウと第二ウィンドウ)は、左右または上下に隣接して並べられていることが好適である。また、2つのウィンドウは同じ大きさであることが好適である。ウィンドウを生成する処理は公知技術である。
【0023】
(ステップS203)画像出力部103は、画像格納部101から第一画像と第二画像を読み出し、メモリ上に配置する。
【0024】
(ステップS204)画像出力部103は、ステップS203で読み出した第一画像を、第一ウィンドウに出力する。このステップにより、第一画像は、ディスプレイ上の第一ウィンドウに表示される。
【0025】
(ステップS205)画像出力部103は、ステップS203で読み出した第二画像を、第二ウィンドウに出力する。ステップS201に戻る。
【0026】
(ステップS206)指示受付部102は、ディスプレイに表示されている第一画像(第一ウィンドウ)または第二画像(第二ウィンドウ)に対して、操作指示を受け付けたか否かを判断する。操作指示を受け付ければステップS207に行き、操作指示を受け付けなければステップS201に戻る。
【0027】
(ステップS207)画像操作部104は、受け付けた操作指示が「移動」であるか否かを判断する。「移動」とは、ウィンドウ上に表示されている画像の領域を移動する指示であり、例えば、マウスによるドラッグで、操作が行われる。操作指示が「移動」であればステップS208に行き、操作指示が「移動」でなければステップS212に行く。
【0028】
(ステップS208)画像操作部104は、第一ウィンドウに移動イベントを発行する。移動イベントとは、移動を指示するイベントであり、移動する方向と距離を有する情報である。移動イベントとは、例えば、「move(x1、y1、x2、y2)」である。「move(x1、y1、x2、y2)」は、点(x1、y1)を点(x2、y2)に移動することを示し、かかる移動前の点、移動後の点を明示することにより、第一ウィンドウ上の第一画像はいずれかの方向に移動される。
【0029】
(ステップS209)画像操作部104は、第二ウィンドウに、ステップS208で発行した移動イベントと同じ移動イベント(例えば、「move(x1、y1、x2、y2)」)を発行する。
【0030】
(ステップS210)画像出力部103は、ステップS208における移動イベントに対応して、第一ウィンドウ上の第一画像を移動させて、出力する。
【0031】
(ステップS211)画像出力部103は、ステップS209における移動イベントに対応して、第二ウィンドウ上の第二画像を移動させて、出力する。ステップS201に戻る。
【0032】
(ステップS212)画像操作部104は、受け付けた操作指示が「ズームイン」であるか否かを判断する。「ズームイン」とは、ウィンドウ上に表示されている画像の倍率を上げた画像を出力する指示であり、例えば、左マウスボタンのダブルクリックにより、操作が行われる。操作指示が「ズームイン」であればステップS213に行き、操作指示が「ズームイン」でなければステップS217に行く。
【0033】
(ステップS213)画像操作部104は、第一ウィンドウにズームインイベントを発行する。ズームインイベントとは、ズームインを指示するイベントであり、ズームインする倍率(地図の縮尺などでも良い)を有する情報である。ズームインイベントとは、例えば、「zoom_in(10)」である。「zoom_in(10)」は、表示されている画像(地図など)を「10」の倍率にすることを示す。
【0034】
(ステップS214)画像操作部104は、第二ウィンドウにステップS213で発行した移動イベントと同じズームインイベント(例えば、「zoom_in(10)」)を発行する。
【0035】
(ステップS215)画像出力部103は、ステップS213におけるズームインイベントに対応して、第一ウィンドウ上の第一画像をズームインして、出力する。なお、画像をズームインする技術は公知技術であり、詳細な説明を省略する。画像出力部103は、一の第一画像を拡大し、表示する領域に合致するように、当該拡大した画像を切り出しても良い。また、画像出力部103は、予め容易された複数の第一画像から、ズームインイベントで示された倍率に対応する一の第一画像を選択して、出力しても良い。予め容易された複数の第一画像から一の第一画像を選択する場合、画像出力部103は、さらに、選択した一の画像を、表示する領域に合致するように切り出しても良い。
【0036】
(ステップS216)画像出力部103は、ステップS214におけるズームインイベントに対応して、第二ウィンドウ上の第二画像をズームインして、出力する。ステップS201に戻る。
【0037】
(ステップS217)画像操作部104は、受け付けた操作指示が「ズームアウト」であるか否かを判断する。「ズームアウト」とは、ウィンドウ上に表示されている画像の倍率を下げた画像を出力する指示であり、例えば、右マウスボタンのダブルクリックにより、操作が行われる。操作指示が「ズームアウト」であればステップS218に行き、操作指示が「ズームアウト」でなければステップS201に戻る。
【0038】
(ステップS218)画像操作部104は、第一ウィンドウにズームアウトイベントを発行する。ズームアウトイベントとは、ズームアウトを指示するイベントであり、ズームアウトする倍率を有する情報である。ズームアウトイベントとは、例えば、「zoom_out(1/5000)」である。「zoom_out(1/5000)」は、表示されている画像(地図など)を「1/5000」の倍率にすることを示す。
【0039】
(ステップS219)画像操作部104は、第二ウィンドウにステップS218で発行した移動イベントと同じズームアウトイベント(例えば、「zoom_out(1/5000)」)を発行する。
【0040】
(ステップS220)画像出力部103は、ステップS218におけるズームアウトイベントに対応して、第一ウィンドウ上の第一画像をズームアウトして、出力する。なお、画像をズームアウトする技術は、ズームインする技術と同様、公知技術であり、詳細な説明を省略する。画像出力部103は、一の第一画像を縮小し、表示する領域に合致するように、当該縮小した画像を切り出しても良い。また、画像出力部103は、予め容易された複数の第一画像から、ズームアウトイベントで示された倍率に対応する一の第一画像を選択して、出力しても良い。予め容易された複数の第一画像から一の第一画像を選択する場合、画像出力部103は、さらに、選択した一の画像を、表示する領域に合致するように切り出しても良い。
【0041】
(ステップS221)画像出力部103は、ステップS219におけるズームアウトイベントに対応して、第二ウィンドウ上の第二画像をズームアウトして、出力する。ステップS201に戻る。
【0042】
なお、図2のフローチャートにおいて、移動、ズームイン、ズームアウト以外の操作指示(例えば、センタリングなど)に対応して、出力されている画像がすべて連動して操作されても良い。
【0043】
また、図2のフローチャートにおいて、移動、ズームイン、ズームアウトを実現するためのユーザの指示方法は問わないことは言うまでもない。
【0044】
また、図2のフローチャートにおいて、第一ウィンドウと第二ウィンドウに、同じイベントを発行し、第一ウィンドウからイベントを発行した。しかし、イベントを発行する順序は問わない。ユーザが指示を入力したウィンドウからイベントを発行しても良いし、固定的に、第一ウィンドウ、または第二ウィンドウからイベントを発行しても良い。
【0045】
さらに、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0046】
以下、本実施の形態における画像出力装置の具体的な動作について説明する。
【0047】
今、画像格納部101は、第一画像として、現代の地図の静止画を1以上格納している。また、画像格納部101は、第二画像として、江戸時代の地図の静止画を1以上格納している。
【0048】
かかる状況において、ユーザは、キーボードやマウスなどの入力手段を用いて、画像出力装置に、現代地図と江戸時代の地図を対比して表示する指示である出力指示を入力した、とする。
【0049】
すると、指示受付部102は、出力指示を受け付ける。なお、出力指示は、例えば、地図上の地点(緯度と経度の組、住所、郵便番号、駅名、名勝など)を示す情報を含む。そして、画像出力部103は、2つのウィンドウ(第一ウィンドウ、第二ウィンドウ)を生成する。次に、画像出力部103は、画像格納部101から、出力指示に対応する地図上の地点の、現代地図と江戸時代の地図を読み出し、メモリ上に配置する。
【0050】
画像出力部103は、読み出した現代地図を、第一ウィンドウに出力する。また、画像出力部103は、読み出した江戸時代の地図を、第二ウィンドウに出力する。かかる地図の表示例を、図3に示す。図3の表示により、ユーザは、現代と江戸時代の同様の地域の地図を対比して観察できる。
【0051】
次に、ユーザは、マウス等の入力手段を用いて、例えば、第一ウィンドウ内の第一画像に対して、左斜め上への移動の操作指示(例えば、マウスで第一画像を指示し、左斜め上へドラッグ)を入力した、とする。
【0052】
すると、指示受付部102は、第一画像(第一ウィンドウ)に対して、操作指示「移動」を受け付ける。
【0053】
次に、画像操作部104は、第一ウィンドウに移動イベント(例えば、「move(x1、y1、x2、y2)」)を発行する。なお、ここでは、座標値(x1、y1)は、座標値(x2、y2)に対して、左上の点である。
【0054】
次に、画像操作部104は、第二ウィンドウに、第一ウィンドウに対して発行した移動イベントと同じ移動イベント(例えば、「move(x1、y1、x2、y2)」)を発行する。
【0055】
次に、画像出力部103は、移動イベント(例えば、「move(x1、y1、x2、y2)」)に対応して、第一ウィンドウ上の第一画像を移動させて、出力する。また、画像出力部103は、同様に、移動イベント(例えば、「move(x1、y1、x2、y2)」)に対応して、第二ウィンドウ上の第二画像を移動させて、出力する。かかる処理の結果、画像出力部103は、ディスプレイに図4に示す2つの地図を表示することができる。
【0056】
次に、ユーザは、もっと広域の地図を見て、現代と江戸時代の地図を比較しよう、と考えたとする。そして、ユーザは、「ズームアウト」の操作指示を、第二ウィンドウ上の第二画像に対して、入力手段(マウスとメニュー画面など)を用いて入力した、とする。
【0057】
次に、指示受付部102は、第二画像(第二ウィンドウ)に対して、操作指示「ズームアウト(例えば、「zoom_out(0.8)」)を受け付ける。なお、「zoom_out(0.8)」とは、表示されている地図に対して、1.3倍の倍率の広域地図にズームアウトする指示である。
【0058】
そして、画像操作部104は、第二ウィンドウにズームアウトイベントを発行する。また、画像操作部104は、第一ウィンドウに対しても、第二ウィンドウと同じズームアウトイベントを発行する。
【0059】
次に、画像出力部103は、ズームアウトイベント(例えば、「zoom_out(0.8)」)に対応して、第二ウィンドウ上の第二画像をズームアウトして、出力する。また、画像出力部103は、ズームアウトイベント(例えば、「zoom_out(0.8)」)に対応して、第一ウィンドウ上の第一画像をズームアウトして、出力する。そして、画像出力部103は、図5に示すようなズームアウトされた地図(現代地図、江戸時代地図)を出力する。
【0060】
以上、本実施の形態によれば、対比して観察すべき2つの画像を容易に観察できる。つまり、表示されている2つの画像のうち、一の画像(ウィンドウ)に対して、操作指示を行うだけで、他の画像(ウィンドウ)に対しても、同様の操作指示をしたことになり、2つの画像の表示が変更される。なお、2つの画像を個別に操作しなければならないとした場合、ユーザがマウスなどの直感的な入力手段を用いて、全く同じ指示を行うことは極めて難しい。
【0061】
なお、本実施の形態によれば、対比して観察する画像は2つであった。しかし、本実施の形態において、3以上の対比すべき画像を、それぞれ別ウィンドウに表示をして、ユーザがいずれか一のウィンドウ(画像)に対して操作指示を入力した場合に、すべてのウィンドウ(画像)に対して同じイベント(操作指示に対応するイベント)が発行される。そして、すべてのウィンドウの画像に対して、同じ操作がされた出力が得られる。かかることは他の実施の形態においても同様である。
【0062】
また、本実施の形態によれば、対比する画像の例は、地図であった。しかし、対比されて観察され得る他の画像(内容を問わない)でも良いことは言うまでもない。他の画像とは、例えば、良く似ている昆虫の画像や植物の画像や動物の画像などである。かかることは他の実施の形態においても同様である。
【0063】
また、本実施の形態において、ウィンドウとは、OSが管理するウィンドウに限らない。ウィンドウとは、ディスプレイ上における、単に区分された領域でも良い。また、2以上のウィンドウの一部に重なりがあっても良い。ただし、完全に重なっている場合は含まない。対比して観察することになじまないからである。したがって、2以上のウィンドウは、全く重なりがなく、タイル形式であることが好適である。また、2以上のウィンドウの各ウィンドウは隣接していることが好適であるが、距離があっても良い。かかることは他の実施の形態においても同様である。
【0064】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、第一画像と第二画像を出力する指示である出力指示、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が出力指示を受け付けた場合、記憶媒体から前記第一画像と前記第二画像を読み出し、それぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う画像操作部として機能させるためのプログラム、である。
【0065】
また、上記プログラムにおいて、前記第一画像と前記第二画像は、同様の地域の地図情報であることは好適である。
【0066】
また、上記プログラムにおいて、前記操作指示は、画像の移動指示、画像をズームインする指示、画像をズームアウトする指示を含むことは好適である。
(実施の形態2)
【0067】
図6は、本実施の形態における画像出力システムの概念図である。画像出力システムは、画像出力装置61、1以上のサーバ装置62を具備する。画像出力装置61は、ユーザが利用する情報処理装置であり、例えば、いわゆるパソコンや携帯端末や携帯電話などである。サーバ装置62は、画像データ(第一画像や第二画像など)を格納しており、画像出力装置61からの要求に対して、画像データを画像出力装置61に送信するサーバ装置であり、例えば、Web上のサーバ装置である。
【0068】
図7は、本実施の形態における画像出力システムのブロック図である。画像出力装置61は、指示受付部102、指示送信部6101、画像受信部6102、画像出力部6103、制御部6104を具備する。
【0069】
サーバ装置62は、画像格納部101、指示受信部6201、画像読出部6202、画像送信部6203を具備する。
【0070】
指示送信部6101は、指示受付部102が受け付けた出力指示や操作指示を、指示に対応するサーバ装置62に送信する。出力指示は、第一画像と第二画像を出力する指示である。指示受付部102が受け付ける操作指示は、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である。一方、指示送信部6101が送信する操作指示は、第一画像と第二画像の両方に対する操作指示である。操作指示は、例えば、画像の移動指示、画像をズームインする指示、画像をズームアウトする指示を含む。また、第一画像が第一サーバ装置に格納されており、第二画像が第二サーバ装置に格納されている場合、指示送信部6101は、指示受付部102が出力指示を受け付けた場合、第一サーバ装置に第一画像を出力する指示を送信し、第二サーバ装置に第二画像を出力する指示を送信する。また、かかる場合、指示送信部6101は、指示受付部102が一の画像に対して操作指示を受け付けた場合、第一サーバ装置および第二サーバ装置に、同じ操作指示(ここでは、指示に対応する画像の出力指示)を送信する。なお、指示送信部6101は、第一画像と第二画像が格納されているサーバ装置と通信するための情報(URLやIPアドレスや電話番号など)を予め保持している。予め保持している通信のための情報は、ユーザが入力した情報でも良い。指示送信部6101は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0071】
画像受信部6102は、出力指示の送信、または操作指示の送信に対応して、1以上のサーバ装置62から第一画像と第二画像を受信する。画像受信部6102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0072】
画像出力部6103は、画像受信部6102が受信した第一画像と第二画像をそれぞれ異なるウィンドウ(画像に対応するウィンドウ)に出力する。出力とは、ディスプレイへの表示、外部の装置(ディスプレイ装置)への送信等を含む概念である。画像出力部6103は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。画像出力部6103は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0073】
制御部6104は、指示受付部102が第一画像または第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、第一画像および第二画像の両方に対する同じ操作指示を指示送信部6101が送信するように制御する。制御部6104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部6104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0074】
指示受信部6201は、画像出力装置61から、第一画像と第二画像を出力する指示である出力指示、第一画像、または第二画像、または第一画像および第二画像に対する操作の指示である操作指示を受信する。操作指示は、対応する画像が選択できる、または対応する画像が構成できる情報であれば良い。指示受信部6201は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0075】
画像読出部6202は、指示受信部6201が受信した指示に対応して、画像格納部101から第一画像、または第二画像、または第一画像および第二画像を読み出す。画像読出部6202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。画像読出部6202の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0076】
画像送信部6203は、画像読出部6202が読み出した第一画像または第二画像、またはを、第一画像および第二画像を画像出力装置61に送信する。画像送信部6203は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0077】
次に、画像出力システムの動作について説明する。まず、画像出力装置61の動作について図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図8のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同様の処理について、説明を省略する。
【0078】
(ステップS801)指示送信部6101は、受け付けた出力指示を、第一画像、第二画像それぞれに対応するサーバ装置62に送信する。サーバ装置62は、一つでも二つでも良い。
【0079】
(ステップS802)画像受信部6102は、ステップS801における出力指示、またはステップS808の操作指示の送信に対応して、第一画像および第二画像を受信したか否かを判断する。第一画像および第二画像を受信すればステップS803に行き、第一画像および第二画像を受信しなければステップS802に戻る。
【0080】
(ステップS803)制御部6104は、受け付けた操作指示に対応する画像が、画像出力装置61に存在するか否かを判断する。画像出力装置61に存在すればステップS804に行き、画像出力装置61に存在しなければステップS808に行く。
【0081】
(ステップS804)制御部6104は、受け付けた操作指示に対応するイベントを、第一ウィンドウ(第一画像)に発行する。
【0082】
(ステップS805)制御部6104は、ステップS804と同じイベントを、第二ウィンドウ(第二画像)に発行する。
【0083】
(ステップS806)画像出力部6103は、ステップS804におけるイベントに対応した第一画像を取得し、ディスプレイに出力する。なお、操作指示(移動、ズームイン、ズームアウトなど)に対応する画像を、画像出力装置61がローカルに保持している場合、対応する画像を出力する処理は公知技術である。
【0084】
(ステップS807)画像出力部6103は、ステップS805におけるイベントに対応した第二画像を取得し、ディスプレイに出力する。
【0085】
(ステップS808)指示送信部6101は、受け付けた操作指示を、第一画像および第二画像に対応するサーバ装置62に送信する。ステップS802に行く。
【0086】
なお、図8のフローチャートにおいて、イベントの発行順序や、画像の出力順序などは問わない。
【0087】
なお、図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0088】
次に、サーバ装置62の動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
【0089】
(ステップS901)指示受信部6201は、画像出力装置61から、出力指示または操作指示を受信したか否かを判断する。指示を受信すればステップS902に行き、指示を受信しなければステップS901に行く。
【0090】
(ステップS902)画像読出部6202は、ステップS901で受信した指示に対応して、画像格納部101から第一画像、または第二画像、または第一画像および第二画像を読み出す。
【0091】
(ステップS903)画像読出部6202は、ステップS902で読み出した画像について、送信する画像データを構成する。送信する画像データとは、画像出力装置61のディスプレイに表示される画像データである。つまり、画像読出部6202は、例えば、ステップS902で読み出した画像をウィンドウサイズに切り出して、送信する画像データを作成する。なお、読み出した画像が送信する画像に一致する場合は、本ステップはNOPである。
【0092】
(ステップS904)画像送信部6203はステップS903で構成した第一画像、または第二画像、または第一画像および第二画像を画像出力装置61に送信する。ステップS901に戻る。
【0093】
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0094】
以下、本実施の形態における画像出力システムの具体的な動作について説明する。画像出力システムの概念図は図6である。
【0095】
今、第一サーバ装置62(1)の画像格納部101は、現代の地図の静止画(これを第一画像とする。)を1以上格納している。また、第二サーバ装置62(2)の画像格納部101は、江戸時代の地図の静止画(これを第二画像とする。)を1以上格納している。
【0096】
かかる状況において、ユーザは、キーボードやマウスなどの入力手段を用いて、画像出力装置61に、現代地図と江戸時代の地図を対比して表示する指示である出力指示を入力した、とする。
【0097】
すると、指示受付部102は、出力指示を受け付ける。なお、出力指示は、地図上の地点(緯度と経度の組、住所、郵便番号、駅名、名勝など)を示す情報を含む。そして、画像出力部103は、2つのウィンドウ(第一ウィンドウ、第二ウィンドウ)を生成する。次に、画像出力部103は、画像格納部101から、出力指示に対応する地図上の地点の、現代地図と江戸時代の地図を読み出し、メモリ上に配置する。
【0098】
次に、指示送信部6101は、第一サーバ装置62(1)に現代地図の出力指示を送信する。また、指示送信部6101は、第二サーバ装置62(2)に江戸時代の地図の出力指示を送信する。
【0099】
次に、第一サーバ装置62(1)の指示受信部6201は、画像出力装置61から、出力指示を受信する。そして、第一サーバ装置62(1)の画像読出部6202は、受信した出力指示に対応して、画像格納部101から現代地図である第一画像を読み出す。
【0100】
次に、第一サーバ装置62(1)の画像読出部6202は、読み出した画像について、送信する画像データを構成する。この構成は、送信するデータフォーマットにする処理である。
【0101】
また、第二サーバ装置62(2)の指示受信部6201は、画像出力装置61から、出力指示を受信する。そして、第二サーバ装置62(2)の画像読出部6202は、受信した出力指示に対応して、画像格納部101から江戸時代の地図である第一画像を読み出す。
【0102】
次に、第二サーバ装置62(2)の画像読出部6202は、読み出した画像について、送信する画像データを構成する。この構成は、送信するデータフォーマットにする処理である。
【0103】
そして、画像受信部6102は、出力指示の送信に対応して、第一サーバ装置62(1)から第一画像を受信する。また、画像受信部6102は、出力指示の送信に対応して、第二サーバ装置62(2)から第二画像を受信する。
【0104】
画像出力部103は、画像受信部6102が受信した現代の地図画像を、第一ウィンドウに出力する。また、画像出力部103は、画像受信部6102が受信した江戸時代の地図画像を、第二ウィンドウに出力する。かかる出力例は、図3である。
【0105】
次に、ユーザは、マウス等の入力手段を用いて、例えば、第二ウィンドウ内の第二画像に対して、左斜め上への移動の操作指示(例えば、マウスで第二画像を指示し、左斜め上へドラッグ)を入力した、とする。
【0106】
すると、指示受付部102は、第二画像(第二ウィンドウ)に対して、操作指示「移動」を受け付ける。
【0107】
次に、制御部6104は、受け付けた操作指示に対応する画像が、画像出力装置61に存在するか否かを判断する。ここでは、ローカルに存在する画像は表示している画像だけである、とする。そして、制御部6104は、受け付けた操作指示に対応する画像が、画像出力装置61に存在しない、と判断する。
【0108】
次に、指示送信部6101は、受け付けた操作指示「移動」を、第一画像に対応する第一サーバ装置62(1)および第二画像に対応する第二サーバ装置62(2)に送信する。この操作指示「移動」は、例えば、イベント「move(x1、y1、x2、y2)」である。
【0109】
次に、第一サーバ装置62(1)の指示受信部6201は、画像出力装置61から、操作指示(例えば、イベント「move(x1、y1、x2、y2)」)を受信する。
【0110】
そして、第一サーバ装置62(1)の画像読出部6202は、操作指示(例えば、イベント「move(x1、y1、x2、y2)」)に対応して、画像格納部101から第一画像を読み出す。ここで読み出した第一画像は、先に送信した第一画像に対して、移動された(中心が移動した)第一画像である。そして、第一サーバ装置62(1)の画像読出部6202は、読み出した画像について、ウィンドウのサイズに合致するように切り出して、送信する画像データを構成する。
【0111】
次に、第一サーバ装置62(1)の画像送信部6203は、構成した第一画像を画像出力装置61に送信する。
【0112】
次に、第二サーバ装置62(2)の指示受信部6201は、画像出力装置61から、操作指示(例えば、イベント「move(x1、y1、x2、y2)」)を受信する。
【0113】
そして、第二サーバ装置62(2)の画像読出部6202は、操作指示(例えば、イベント「move(x1、y1、x2、y2)」)に対応して、画像格納部101から第二画像を読み出す。ここで読み出した第二画像は、先に送信した第二画像に対して、移動された(中心が移動した)第二画像である。そして、第二サーバ装置62(2)の画像読出部6202は、読み出した画像について、ウィンドウのサイズに合致するように切り出して、送信する画像データを構成する。
【0114】
次に、第二サーバ装置62(2)の画像送信部6203は構成した第二画像を画像出力装置61に送信する。
【0115】
次に、画像出力装置61の画像受信部6102は、操作指示の送信に対応して、第一サーバ装置62(1)から第一画像を受信する。また、第二サーバ装置62(2)から第二画像を受信する。
【0116】
そして、画像出力部103は、画像受信部6102が受信した、移動された現代の地図画像を、第一ウィンドウに出力する。また、画像出力部103は、画像受信部6102が受信した、移動された江戸時代の地図画像を、第二ウィンドウに出力する。かかる出力例は、図4である。
【0117】
次に、ユーザは、もっと広域の地図を見て、現代と江戸時代の地図を比較しよう、と考えたとする。そして、ユーザは、「ズームアウト」の操作指示を、第一ウィンドウ上の第一画像に対して、入力手段(マウスとメニュー画面など)を用いて入力した、とする。
【0118】
次に、指示受付部102は、第一画像(第一ウィンドウ)に対して、操作指示「ズームアウト(例えば、「zoom_out(0.8)」)を受け付ける。なお、「zoom_out(0.8)」とは、表示されている地図に対して、0.8倍の倍率の広域地図にズームアウトする指示である。
【0119】
次に、制御部6104は、受け付けた操作指示に対応する画像が、画像出力装置61に存在するか否かを判断する。ここでは、ローカルに存在する画像は、既に表示した画像だけである、とする。そして、制御部6104は、受け付けた操作指示に対応する画像が、画像出力装置61に存在しない、と判断する。
【0120】
次に、指示送信部6101は、受け付けた操作指示「ズームアウト(例えば、「zoom_out(0.8)」)」を、第一画像に対応する第一サーバ装置62(1)および第二画像に対応する第二サーバ装置62(2)に送信する。
【0121】
次に、第一サーバ装置62(1)の指示受信部6201は、画像出力装置61から、操作指示「ズームアウト(例えば、「zoom_out(0.8)」)」を受信する。
【0122】
そして、第一サーバ装置62(1)の画像読出部6202は、操作指示(例えば、イベント「zoom_out(0.8)」)に対応して、画像格納部101から第一画像を読み出す。ここで読み出した第一画像は、先に送信した第一画像に対して、縮尺が異なる第一画像である。そして、第一サーバ装置62(1)の画像読出部6202は、読み出した画像について、ウィンドウのサイズに合致するように切り出して、送信する画像データを構成する。
【0123】
次に、第一サーバ装置62(1)の画像送信部6203は、構成した第一画像を画像出力装置61に送信する。
【0124】
次に、第二サーバ装置62(2)の指示受信部6201は、画像出力装置61から、操作指示「ズームアウト(例えば、「zoom_out(0.8)」)」を受信する。
【0125】
そして、第二サーバ装置62(2)の画像読出部6202は、操作指示(例えば、イベント「zoom_out(0.8)」)に対応して、画像格納部101から第二画像を読み出す。ここで読み出した第二画像は、先に送信した第二画像に対して、縮尺が異なる第二画像である。そして、第二サーバ装置62(2)の画像読出部6202は、読み出した画像について、ウィンドウのサイズに合致するように切り出して、送信する画像データを構成する。
【0126】
次に、第二サーバ装置62(2)の画像送信部6203は、構成した第二画像を画像出力装置61に送信する。
【0127】
次に、画像出力装置61の画像受信部6102は、操作指示の送信に対応して、第一サーバ装置62(1)から第一画像を受信する。また、第二サーバ装置62(2)から第二画像を受信する。
【0128】
そして、画像出力部103は、画像受信部6102が受信した、ズームアウトされた現代の地図画像を、第一ウィンドウに出力する。また、画像出力部103は、画像受信部6102が受信した、ズームアウトされた江戸時代の地図画像を、第二ウィンドウに出力する。かかる出力例は、図5である。
【0129】
なお、本具体例において、各サーバ装置は、画像出力装置61に送信した画像の情報(画像識別子、中心点、縮尺など)の履歴を保持するものとする。
【0130】
以上、本実施の形態によれば、サーバ・クライアントの環境においても、対比して観察すべき2つの画像を容易に観察できる。つまり、表示されている2つの画像のうち、一の画像(ウィンドウ)に対して、操作指示を行うだけで、他の画像(ウィンドウ)に対しても、同様の操作指示をしたことになり、2つの画像の表示が変更される。なお、2つの画像を個別に操作しなければならないとした場合、ユーザがマウスなどの直感的な入力手段を用いて、全く同じ指示を行うことは極めて難しい。
【0131】
なお、本実施の形態によれば、第一画像と第二画像が格納されているサーバ装置が異なったが、同じでも良い。
【0132】
さらに、本実施の形態における画像出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、第一画像と第二画像を出力する指示である出力指示、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が受け付けた出力指示や操作指示を1以上のサーバ装置に送信する指示送信部と、前記出力指示の送信、または前記操作指示の送信に対応して、前記1以上のサーバ装置から第一画像と第二画像を受信する画像受信部と、前記画像受信部が受信した第一画像と第二画像をそれぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作指示を前記指示送信部が送信するように制御する制御部として機能させるためのプログラム、である。
【0133】
また、上記プログラムにおいて、前記第一画像と前記第二画像は、同様の地域の地図情報であることは好適である。
【0134】
また、上記プログラムにおいて、前記操作指示は、画像の移動指示、画像をズームインする指示、画像をズームアウトする指示を含むことは好適である。
【0135】
また、上記の実施の形態において、ユーザの一の画像に対する指示(マウス等の入力手段による移動やズームインやズームアウトなど)が、2以上のウィンドウ上の画像に対して反映され、2以上の画像が同様の動きをした。しかし、上記の実施の形態において、ユーザが、2以上の画像の連動を停止、および再開させる入力ができることは好適である。
【0136】
つまり、指示受付部102は、連動の停止または再開の指示を受け付ける。指示受付部102は、例えば、ユーザがマウス等の入力手段を用いて、画面上のチェックボックス(例えば、連動チェックボックス)の指示やボタン(例えば、連動ボタン)の押下を行った場合に、連動の停止または再開の指示を受け付ける。
【0137】
そして、実施の形態1における画像操作部104は、保持している連動状態記憶手段(図示しない)の情報(フラグ)を変更する。例えば、フラグが「1」の場合は、2以上のウィンドウ上の画像が連動し、フラグが「0」の場合は、2以上のウィンドウ上の画像が連動しない、とする。そして、画像操作部104は、指示受付部102が連動の停止または再開の指示を受け付た場合、現在のフラグの値が「0」の場合は「1」に変更し、現在のフラグの値が「1」の場合は「0」に変更する。なお、連動状態記憶手段は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。
【0138】
そして、画像操作部104は、連動状態記憶手段のフラグの値を取得し、フラグの値が「1」の場合は、上述したように、指示受付部102が第一画像または第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、第一画像および第二画像の両方に対する同じ操作であり、操作指示に対応する操作を行う。一方、画像操作部104は、連動状態記憶手段のフラグの値を取得し、フラグの値が「0」の場合は、指示受付部102が指示を受け付けた画像に対してのみ、操作指示に対応する操作を行う。つまり、連動しない。
【0139】
同様に、実施の形態2における制御部6104も、保持している連動状態記憶手段の情報(フラグ)を参照し、フラグの値が「1」の場合は、上述したように、指示受付部102が第一画像または第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、第一画像および第二画像の両方に対する同じ操作指示を指示送信部6101が送信するように制御する。一方、フラグの値が「0」の場合は、制御部6104は、指示受付部102が指示を受け付けた画像に対してのみ操作を行うように、指示送信部6101が操作指示を送信するように制御する。つまり、連動しない。
【0140】
また、2以上の画像が連動しない状態(上述のフラグが「0」)の場合、ユーザの連動の再開の指示の入力により、再度、画像が連動する状態(上述のフラグが「1」)とすることができる。
【0141】
以上のような、画像操作部104等が有する連動状態記憶手段のフラグ(連動状態情報とも言う)をスイッチすることにより、2以上の画像が連動する状態と連動しない状態を構成できることにより、以下のような効果がある。つまり、例えば、歴史的な地図や資料は、正確でない場合が多々ある。例えば、江戸時代の地図のA地点と、現在の地図のA地点を比較するために、江戸時代の地図のA地点と、現在の地図のA地点を、各ウィンドウの中央に配置し、2つのウィンド(地図画像)の連動を開始した、とする。しかし、A地点が中心の状態から、B地点(例えば、A地点から近い地点)が中心の状態に地図を移動させた場合、江戸時代の地図のB地点と、現在の地図のB地点がかなりずれている(江戸時代の地図のB地点が画面の中央だが、現在の地図のB地点は端の方である)ということがあり得る。その場合、ユーザは、マウス等の入力手段により、連動状態記憶手段のフラグを変更し、2つの地図が連動しない状態にし、手作業で、江戸時代の地図のB地点と、現在の地図のB地点を同様の位置(例えば、ウィンドウの中央)に合わせる。そして、再度、ユーザは、マウス等の入力手段により、連動状態記憶手段のフラグを変更し、2つの地図が連動する状態にする。そして、ユーザは、マウス等の入力手段により、一の地図画像(例えば、現在の地図画像)に対して操作指示を入力する。そして、江戸時代の地図のB地点付近と、現在の地図のB地点付近を、比べて観察する。以上のように、本フラグにより、対応が不正確、または不十分な2以上の画像の観察が、容易に、かつ手軽にできる。
【0142】
また、図10は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の画像出力装置、およびサーバ装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図10は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図11は、コンピュータシステム340のブロック図である。
【0143】
図10において、コンピュータシステム340は、FD(Flexible Disk)ドライブ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
【0144】
図11において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、CPU(Central Processing Unit)3413と、CPU3413、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)3415と、CPU3413に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0145】
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の画像出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0146】
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の画像出力装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0147】
また、上記各実施の形態において、イベントの発行は、実現手段の一つであり、それに変わって、関数呼び出しや、メッセージパッシングなどでも良い。つまり、実現手段は問わない。
【0148】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0149】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0150】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0151】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0152】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0153】
以上のように、本発明にかかる画像出力装置は、一の画像に対して操作するだけで、対比したい2つの画像に対して自動的に同様の操作ができる、という効果を有し、画像出力装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】実施の形態1における画像出力装置のブロック図
【図2】同画像出力装置の動作について説明するフローチャート
【図3】同表示例を示す図
【図4】同表示例を示す図
【図5】同表示例を示す図
【図6】実施の形態2における画像出力システムの概念図
【図7】同画像出力システムのブロック図
【図8】同画像出力装置の動作について説明するフローチャート
【図9】同サーバ装置の動作について説明するフローチャート
【図10】同画像出力装置等を実現するコンピュータの外観図
【図11】同コンピュータシステムのブロック図
【符号の説明】
【0155】
61 画像出力装置
62 サーバ装置
101 画像格納部
102 指示受付部
103、6103 画像出力部
104 画像操作部
6101 指示送信部
6102 画像受信部
6104 制御部
6201 指示受信部
6202 画像読出部
6203 画像送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一画像と第二画像が格納され得る画像格納部と、
前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部が出力指示を受け付けた場合、前記画像格納部から前記第一画像と前記第二画像を読み出し、それぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、
前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う画像操作部を具備する画像出力装置。
【請求項2】
前記第一画像と前記第二画像は、
同様の地域の地図情報である請求項1記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記操作指示は、
画像の移動指示、画像をズームインする指示、画像をズームアウトする指示を含む請求項1または請求項2記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記画像操作部は、
前記第一画像および前記第二画像が連動するか否かを示す連動状態情報を格納している連動状態記憶手段を具備し、
前記連動状態情報が、前記第一画像および前記第二画像が連動する情報である場合のみ、
前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う請求項1から請求項3いずれか記載の画像出力装置。
【請求項5】
画像出力装置と1以上のサーバ装置を具備する画像出力システムであって、
前記サーバ装置は、
第一画像と第二画像を格納している画像格納部と、
前記画像出力装置から、前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像、または前記第二画像、または前記第一画像および前記第二画像に対する操作の指示である操作指示を受信する指示受信部と、
前記指示受信部が受信した指示に対応して、前記画像格納部から第一画像、または第二画像、または第一画像および第二画像を読み出す画像読出部と、
前記画像読出部が読み出した第一画像、または第二画像、または第一画像および第二画像を、前記画像出力装置に送信する画像送信部を具備し、
前記画像出力装置は、
前記第一画像と前記第二画像を出力する指示である出力指示、前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部が受け付けた出力指示や操作指示を前記1以上のサーバ装置に送信する指示送信部と、
前記出力指示の送信、または前記操作指示の送信に対応して、前記1以上のサーバ装置から第一画像と第二画像を受信する画像受信部と、
前記画像受信部が受信した第一画像と第二画像をそれぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、
前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作指示を前記指示送信部が送信するように制御する制御部を具備する画像出力システム。
【請求項6】
前記第一画像と前記第二画像は、
同様の地域の地図情報である請求項5記載の画像出力システム。
【請求項7】
前記操作指示は、
画像の移動指示、画像をズームインする指示、画像をズームアウトする指示を含む請求項5または請求項6記載の画像出力システム。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第一画像および前記第二画像が連動するか否かを示す連動状態情報を格納している連動状態記憶手段を具備し、
前記連動状態情報が、前記第一画像および前記第二画像が連動する情報である場合のみ、前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作指示を前記指示送信部が送信するように制御する請求項5から請求項7いずれか記載の画像出力装置。
【請求項9】
請求項5から請求項8いずれか記載の画像出力システムを構成する画像出力装置。
【請求項10】
コンピュータを、
第一画像と第二画像を出力する指示である出力指示、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部が出力指示を受け付けた場合、記憶媒体から前記第一画像と前記第二画像を読み出し、それぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、
前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作であり、前記操作指示に対応する操作を行う画像操作部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
第一画像と第二画像を出力する指示である出力指示、第一画像または第二画像のどちらか一方に対する操作の指示である操作指示を受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部が受け付けた出力指示や操作指示を1以上のサーバ装置に送信する指示送信部と、
前記出力指示の送信、または前記操作指示の送信に対応して、前記1以上のサーバ装置から第一画像と第二画像を受信する画像受信部と、
前記画像受信部が受信した第一画像と第二画像をそれぞれ異なるウィンドウに出力する画像出力部と、
前記指示受付部が前記第一画像または前記第二画像のどちらか一方の画像に対して、操作指示を受け付けた場合、前記第一画像および前記第二画像の両方に対する同じ操作指示を前記指示送信部が送信するように制御する制御部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−225945(P2008−225945A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−64421(P2007−64421)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(503027931)学校法人同志社 (346)
【出願人】(503029566)コンテンツ株式会社 (7)
【Fターム(参考)】