説明

画像制御装置、画像制御方法、およびプログラム

【課題】ユーザの利便性を向上させつつ、楽曲に応じたタイミングで画像を切り替えることができ、かつ、楽曲の再生から画像の表示までの時間を短縮できる画像制御装置、画像制御方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】画像制御装置1は、歌詞区分部10、画像選定部30、記憶部40、および送信部60を備える。歌詞区分部10は、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分する。画像選定部30は、単位歌詞ごとに、単位歌詞に応じた画像を選定する。記憶部40は、楽曲ごとに、楽曲の歌詞を示す情報と、この楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、画像選定部30により選定された画像を示す情報と、を対応付けて記憶する。送信部60は、ユーザ端末Tm(mは、1≦m≦nを満たす任意の整数)において楽曲の再生命令が実行されると、この楽曲について記憶されている情報を記憶部40から読み出して、ユーザ端末Tmに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像制御装置、画像制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲を再生する際に、液晶ディスプレイといった表示装置に画像を表示する手法が提案されている。
【0003】
非特許文献1で提供されるサービスでは、楽曲に合わせて歌詞および画像を表示する。具体的には、楽曲の再生操作をユーザが端末に対して行うと、この楽曲の歌詞を端末がサーバに問い合せて表示するとともに、端末でユーザが指定した画像を端末が表示する。
【0004】
特許文献1には、楽曲の歌詞を解析し、解析結果に応じた画像をインターネット上で検索し、検索した画像を表示する手法が示されている。
【0005】
特許文献2および非特許文献2には、楽曲と画像とを同期再生するために、画像の切り替えタイミングを最適化する手法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−164865号公報
【特許文献2】特開2011−166386号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「プチリリ」、[online]、[平成23年10月17日検索]、インターネット<URL:http://kashicomi.jp/>
【非特許文献2】舟澤ほか “歌詞の印象に基づく楽曲検索のための楽曲自動分類に関する検討” 第71回情処全大、 5R−2、 2009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献1で提供されるサービスでは、上述のように画像を表示することができる。しかしながら、画像を表示するためには、表示する画像をユーザが指定する必要があるため、ユーザの利便性の向上が求められていた。
【0009】
また、非特許文献1で提供されるサービスでは、表示する画像を切り替えることができる。しかしながら、画像を切り替えるタイミングは、予め定められた等間隔なタイミングであるため、楽曲とは無関係なタイミングで画像が切り替わってしまう場合があった。
【0010】
一方、特許文献1、2および非特許文献2に示されている手法によれば、歌詞に応じた画像を適切なタイミングで表示することができる。しかしながら、画像を表示するまでに、歌詞に応じた画像を検索する処理や、検索した画像を表示するタイミングを設定する処理を実行する必要があるため、画像を表示するまでに時間がかかってしまっていた。特に処理能力の比較的低い端末では、上述の処理にかかる時間が長期化してしまい、例えば、楽曲の再生が開始されてから、画像の表示が開始されるまでに、時間がかかってしまうおそれがあった。
【0011】
そこで、本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を向上させつつ、楽曲に応じたタイミングで画像を切り替えることができ、かつ、楽曲の再生から画像の表示までの時間を短縮できる画像制御装置、画像制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、楽曲の歌詞に応じた画像を選定し、選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御装置(例えば、図1の画像制御装置1に相当)であって、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞(例えば、後述の単位歌詞に相当)に区分する歌詞区分手段(例えば、図2の歌詞区分部10に相当)と、前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を選定する画像選定手段(例えば、図2の画像選定部30に相当)と、楽曲ごとに、当該楽曲の歌詞を示す情報(例えば、後述の歌詞のデータ自体や、歌詞が保存されているリンク先やURL(Uniform Resource Locator)に相当)と、当該楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間(例えば、後述の楽曲を再生する際におけるその単位歌詞の再生の開始時刻および終了時刻に相当)と、前記画像選定手段により選定された画像を示す情報(例えば、画像選定部30により選定された画像のデータ自体や、選定された画像が保存されているリンク先やURLに相当)と、を対応付けて記憶する記憶手段(例えば、図2の記憶部40に相当)と、ユーザが操作可能に設けられた端末(例えば、図1のユーザ端末T1〜Tnに相当)において楽曲の再生命令が実行されると、当該楽曲について記憶されている情報を前記記憶手段から読み出して、当該端末に送信する送信手段(例えば、図2の送信部60に相当)と、を備えることを特徴とする画像制御装置を提案している。
【0013】
この発明によれば、画像制御装置に、歌詞区分手段、画像選定手段、記憶手段、および送信手段を設けた。歌詞区分手段により、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分、画像選定手段により、単位歌詞ごとに、単位歌詞に応じた画像を選定することとした。また、記憶手段により、楽曲ごとに、楽曲の歌詞を示す情報と、楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、画像選定手段により選定された画像を示す情報と、を対応付けて記憶することとした。また、送信手段により、ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、この楽曲について記憶されている情報を記憶手段から読み出して端末に送信することとした。
【0014】
このため、楽曲の再生命令をユーザ端末が実行すると、(1)の画像制御装置は、この楽曲に応じた画像を示す情報をユーザ端末に送信する。したがって、ユーザ端末は、画像制御装置から送信された情報を参照することで、再生命令を実行した楽曲に応じた画像を表示することができる。よって、ユーザ端末で表示させる画像をユーザが指定する必要がないため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0015】
また、(1)の画像制御装置は、歌詞区分手段により、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分し、画像選定手段により、単位歌詞ごとに画像を選定する。このため、楽曲に応じたタイミングで画像を切り替えさせることができる。
【0016】
また、(1)の画像制御装置は、ユーザ端末で表示させる画像を楽曲ごとに予め選定し、選定結果を記憶手段に記憶させておくことができる。このため、ユーザ端末において楽曲の再生命令が実行されると、この楽曲に応じた画像に関する情報を即座にユーザ端末に送信することができる。したがって、ユーザ端末において、楽曲の再生命令を実行してから、この楽曲に応じた画像を表示するまでの時間を短縮できる。
【0017】
(2) 本発明は、(1)の画像制御装置について、前記画像選定手段は、前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に含まれる単語を抽出し、当該単語に関連する画像を選定することを特徴とする画像制御装置を提案している。
【0018】
この発明によれば、(1)の画像制御装置において、画像選定手段により、単位歌詞ごとに、単位歌詞に含まれる単語を抽出し、抽出した単語に関連する画像を選定することとした。
【0019】
このため、(2)の画像制御装置は、画像選定手段による画像の選定を、単位歌詞に含まれる単語に応じて行って、楽曲に応じた画像を単位歌詞ごとにユーザ端末で表示させることができる。
【0020】
(3) 本発明は、(1)または(2)の画像制御装置について、楽曲の歌詞に含まれる単語に基づいて、当該楽曲の全体の印象を設定する楽曲印象設定手段(例えば、図2の楽曲印象設定部20に相当)を備え、前記画像選定手段は、前記単位歌詞に応じた画像であって、前記楽曲印象設定手段により設定された印象に適した画像を選定することを特徴とする画像制御装置を提案している。
【0021】
この発明によれば、(1)または(2)の画像制御装置に楽曲印象設定手段を設け、この楽曲印象設定手段により、楽曲の歌詞に含まれる単語に基づいて楽曲の全体の印象を設定することとした。また、画像選定手段により、単位歌詞に応じた画像であって、楽曲印象設定手段により設定された印象に適した画像を選定することとした。
【0022】
このため、(3)の画像制御装置は、画像選定手段による画像の選定を、単位歌詞だけでなく楽曲の全体の印象も考慮して行う。したがって、互いに異なる楽曲において、単位歌詞が同一であっても、楽曲の全体の印象が異なっていれば、異なる画像が選定されることになる。よって、画像選定手段による画像の選定を単位歌詞のみを考慮して行う場合と比べて、ユーザ端末で表示させる画像を多様化できる。
【0023】
また、(3)の画像制御装置は、画像選定手段による画像の選定を、単位歌詞だけでなく楽曲の全体の印象も考慮して行う。したがって、単位歌詞ごとに選定される画像に、同一の楽曲において統一感を持たせることができる。
【0024】
(4) 本発明は、(1)〜(3)のいずれかの画像制御装置について、前記歌詞区分手段は、楽曲を再生する際に歌詞の存在しない期間が予め定められた規定時間以上継続する場合には、前記歌詞に当該期間を記した(例えば、図3のステップS3において間奏行を歌詞に挿入することに相当)後に、複数の単位歌詞に区分することを特徴とする画像制御装置を提案している。
【0025】
この発明によれば、(1)〜(3)のいずれかの画像制御装置において、歌詞区分手段により、楽曲を再生する際に歌詞の存在しない期間が規定時間以上継続する場合には、歌詞に当該期間を記した後に、複数の単位歌詞に区分することとした。
【0026】
このため、(4)の画像制御装置は、画像選定手段による画像の選定を、歌詞の存在しない期間についても行うことができる。
【0027】
(5) 本発明は、(1)〜(4)のいずれかの画像制御装置について、前記画像選定手段は、楽曲ごとに除外リスト(例えば、後述のNGリストに相当)を生成し、前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を、前記除外リストに情報の登録されている画像以外の中から選定し、画像を選定すると、当該選定した画像を示す情報を前記除外リストに登録することを特徴とする画像制御装置を提案している。
【0028】
この発明によれば、(1)〜(4)のいずれかの画像制御装置において、画像選定手段により、楽曲ごとに除外リストを生成し、単位歌詞ごとに、単位歌詞に応じた画像を、除外リストに情報の登録されている画像以外の中から選定することとした。また、画像選定手段により、画像を選定すると、選定した画像を示す情報を除外リストに登録することとした。
【0029】
このため、(5)の画像制御装置は、楽曲ごとに、画像を選定するたびにこの画像を示す情報を除外リストに登録し、除外リストに登録されている画像以外を、他の単位歌詞では選定する。したがって、同一の楽曲において、同一の画像を複数回選定されてしまうのを防止できるので、ユーザ端末で表示させる画像をさらに多様化できる。
【0030】
(6) 本発明は、(1)〜(5)のいずれかの画像制御装置について、前記記憶手段に記憶される前記画像選定手段により選定された画像を示す情報は、当該画像の保存されている場所を示す情報(例えば、後述の画像が保存されているリンク先やURLに相当)であることを特徴とする画像制御装置を提案している。
【0031】
この発明によれば、(1)〜(5)のいずれかの画像制御装置において、記憶手段に記憶される画像選定手段により選定された画像を示す情報を、この画像の保存されている場所を示す情報とした。
【0032】
このため、(6)の画像制御装置では、画像選定手段により選定された画像について記憶手段が記憶するのは、画像のデータ自体ではなく、画像の保存されているリンク先やURLとなる。したがって、画像のデータ自体を記憶手段が記憶する場合と比べて、記憶手段の記憶容量を削減できる。
【0033】
また、(6)の画像制御装置では、画像選定手段により選定された画像について記憶手段が記憶するのは、画像のデータ自体ではなく、画像の保存されているリンク先やURLとなる。このため、画像のデータ自体を記憶手段が記憶する場合と比べて、選定した画像の変更を容易に行うことができる。具体的には、例えば、画像制御装置で選定された画像をユーザ端末が表示しようとした際に、著作権保護の理由により表示できなければ、予め定められているリンク先やURLをユーザ端末に送信して、予め定められた画像をユーザ端末で表示させることができる。
【0034】
(7) 本発明は、楽曲の歌詞に応じた画像を選定し、選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御方法であって、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞(例えば、後述の単位歌詞に相当)に区分する第1のステップ(例えば、図3のステップS1〜S5の処理に相当)と、前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を選定する第2のステップ(例えば、図5のステップS21〜S28の処理に相当)と、楽曲ごとに、当該楽曲の歌詞を示す情報(例えば、後述の歌詞のデータ自体や、歌詞が保存されているリンク先やURLに相当)と、当該楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間(例えば、後述の楽曲を再生する際におけるその単位歌詞の再生の開始時刻および終了時刻に相当)と、前記第2のステップにおいて選定した画像を示す情報(例えば、画像選定部30により選定された画像のデータ自体や、選定された画像が保存されているリンク先やURLに相当)と、を対応付けて記憶する第3のステップ(例えば、図2の記憶部40による処理に相当)と、ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、当該楽曲について記憶されている情報を前記第3のステップにおいて記憶したものの中から読み出して、当該端末に送信する第4のステップ(例えば、図2の送信部60による処理に相当)と、を備えることを特徴とする画像制御方法を提案している。
【0035】
この発明によれば、まず、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分し、次に、単位歌詞ごとに、単位歌詞に応じた画像を選定することとした。次に、楽曲ごとに、楽曲の歌詞を示す情報と、楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、上述の選定した画像を示す情報と、を対応付けて記憶することとした。次に、ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、楽曲について記憶されている情報を上述の記憶したものの中から読み出して、端末に送信することとした。以上によれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0036】
(8) 本発明は、楽曲の歌詞に応じた画像を選定し、選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞(例えば、後述の単位歌詞に相当)に区分する第1のステップ(例えば、図3のステップS1〜S5の処理に相当)と、前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を選定する第2のステップ(例えば、図5のステップS21〜S28の処理に相当)と、楽曲ごとに、当該楽曲の歌詞を示す情報(例えば、後述の歌詞のデータ自体や、歌詞が保存されているリンク先やURLに相当)と、当該楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間(例えば、後述の楽曲を再生する際におけるその単位歌詞の再生の開始時刻および終了時刻に相当)と、前記第2のステップにおいて選定した画像を示す情報(例えば、画像選定部30により選定された画像のデータ自体や、選定された画像が保存されているリンク先やURLに相当)と、を対応付けて記憶する第3のステップ(例えば、図2の記憶部40による処理に相当)と、ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、当該楽曲について記憶されている情報を前記第3のステップにおいて記憶したものの中から読み出して、当該端末に送信する第4のステップ(例えば、図2の送信部60による処理に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0037】
この発明によれば、プログラムをコンピュータに実行させることで、まず、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分し、次に、単位歌詞ごとに、単位歌詞に応じた画像を選定することとした。次に、楽曲ごとに、楽曲の歌詞を示す情報と、楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、上述の選定した画像を示す情報と、を対応付けて記憶することとした。次に、ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、楽曲について記憶されている情報を上述の記憶したものの中から読み出して、端末に送信することとした。以上によれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させつつ、楽曲に応じたタイミングで画像を切り替えることができ、かつ、楽曲の再生から画像の表示までの時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像制御装置を備える楽曲再生システムの構成を示す図である。
【図2】前記画像制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】前記画像制御装置が備える歌詞区分部のフローチャートである。
【図4】前記画像制御装置が備える楽曲印象設定部のフローチャートである。
【図5】前記画像制御装置が備える画像選定部のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0041】
[楽曲再生システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る楽曲再生システムAAの構成を示す図である。楽曲再生システムAAは、楽曲の歌詞に応じた画像を選定するとともに選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御装置1と、ユーザU1〜Un(nは、n≧1を満たす整数)のそれぞれが操作可能に設けられたユーザ端末T1〜Tnと、を備える。ユーザ端末T1からTnのそれぞれには、例えば、PC(Personal Computerの略)や、携帯電話や、タブレットPCや、STB(Set Top Boxの略)を適用できる。これらユーザ端末T1〜Tnのそれぞれと、画像制御装置1とは、例えばインターネット回線や電話回線を介して、互いに通信可能に設けられる。
【0042】
[画像制御装置1の構成]
図2は、画像制御装置1の構成を示すブロック図である。画像制御装置1は、歌詞区分部10、楽曲印象設定部20、画像選定部30、記憶部40、受信部50、および送信部60を備える。
【0043】
<歌詞区分部10の動作>
歌詞区分部10は、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分する。具体的な歌詞区分部10の動作について、図3を用いて以下に説明する。なお、図3を用いた以下の説明では、図示しない記憶装置に記憶されている複数の楽曲のうちの1つである対象楽曲について、歌詞を複数の単位歌詞に区分する場合を想定しているものとする。また、歌詞については、予め複数行に分割された状態で、図示しない記憶装置に記憶されているものとする。また、歌詞の各行には、楽曲の対応する時間、すなわち楽曲を再生する際におけるその行の表示の開始時刻および終了時刻と、が対応付けられているものとする。なお、終了時刻の対応付けられていない歌詞の行がある場合には、この歌詞の行の終了時刻は、楽曲の終了時刻と同一とみなすことができるものとする。
【0044】
図3は、歌詞区分部10のフローチャートである。
【0045】
ステップS1において、歌詞区分部10は、歌詞の各行について、対象楽曲を再生する際に表示する時間を求め、求めた時間の中から最頻値を求め、ステップS2に処理を移す。
【0046】
ステップS2において、歌詞区分部10は、後述する基本表示時間を設定し、ステップS3に処理を移す。この処理では、ステップS1において求めた最頻値が、予め定められた下限値以下である場合には、下限値以上になるまで最頻値を2倍し、予め定められた上限値以上である場合には、上限値未満になるまで最頻値を1/2倍する。これによれば、下限値以上かつ上限値未満の値が算出されることとなる。この算出された値を、基本表示時間として設定する。
【0047】
ステップS3において、歌詞区分部10は、間奏行を歌詞に挿入し、ステップS4に処理を移す。この処理では、以下の4つの場合について、歌詞の存在しない間奏区間であることを示す間奏行を、歌詞に挿入する。なお、間奏行が挿入されると、間奏行の挿入された行以降の歌詞の行番号は、1つずつ後ろにずれることとなる。
【0048】
第1に、間奏であることを示す情報が歌詞に予め記述されている場合に、この情報が記述されている位置に間奏行を挿入する。
【0049】
第2に、P行目(Pは、P≧1を満たす整数)の歌詞の表示の終了時刻から、(P+1)行目の歌詞の表示の開始時刻までの時間が、予め定められた閾値時間より長い場合に、P行目の後段と、(P+1)行目の前段と、に間奏行を挿入する。
【0050】
第3に、1行目の歌詞の表示の開始時刻がゼロではない場合、すなわち対象楽曲の開始と同時に表示する歌詞が存在しない場合に、1行目の歌詞の前に間奏行を挿入する。
【0051】
第4に、最終行の歌詞の表示の終了時刻が対象楽曲の再生の終了時刻と同一ではない場合、すなわち最終行の歌詞の表示が終了した時点で対象楽曲の再生が終了していない場合に、最終行の歌詞の後ろに間奏行を挿入する。
【0052】
ステップS4において、歌詞区分部10は、歌詞の行の結合処理を行って、ステップS5に処理を移す。この処理では、表示時間が上述の下限値以下である歌詞の行をQ行目(Qは、Q≧1を満たす整数)とすると、Q行目と(Q+1)行目とが同一の段落に属するか否かを判別する。Q行目と(Q+1)行目とが同一の段落に属すると判別した場合には、Q行目と(Q+1)行目とについて、結合して、1つの行とする。一方、Q行目と(Q+1)行目とが同一の段落に属さないと判別した場合には、(Q−1)行目とQ行目とが同一の段落に属するか否かを判別する。(Q−1)行目とQ行目とが同一の段落に属すると判別した場合には、(Q−1)行目とQ行目とについて、結合して、1つの行とする。一方、(Q−1)行目とQ行目とが同一の段落に属さないと判別した場合には、Q行目についての処理を終了する。
【0053】
ここで、段落とは、間奏行を間に含まない1行以上の歌詞の塊や、2つの間奏行で挟まれた塊であって間に1行も歌詞を含まないもののことである。
【0054】
この処理によれば、表示時間が上述の下限値以下である歌詞の行については、この行の前または後ろの行と結合することができる。また、表示時間が上述の下限値より大きい歌詞の行については、結合処理を行わないこととなる。
【0055】
ステップS5において、歌詞区分部10は、歌詞の行の分割処理を行って、図3に示す処理を終了する。この処理では、表示時間が上述の上限値以上である歌詞の行をR行目(Rは、R≧1を満たす整数)とすると、R行目の歌詞の表示時間をn分割(nは、n≧2を満たす任意の整数)して、n分割した時間がステップS2において設定した基本表示時間に最も近くなるようにする。
【0056】
以上のステップS1〜S5の処理によれば、間奏を含む対象楽曲の歌詞が複数に単位歌詞に区分され、各単位歌詞の表示時間は、基本表示時間に近づく。
【0057】
<楽曲印象設定部20の動作>
図2に戻って、楽曲印象設定部20は、歌詞区分部10により歌詞の区分された対象楽曲のそれぞれについて、楽曲印象語を設定する。具体的な楽曲印象設定部20の動作について、図4を用いて以下に説明する。
【0058】
図4は、楽曲印象設定部20のフローチャートである。
【0059】
ステップS11において、楽曲印象設定部20は、対象楽曲について、予め定められた単語を抽出し、ステップS12に処理を移す。予め定められた単語とは、学習データとして定められている楽曲のうち例えば10曲以上の歌詞に含まれる名詞および感動詞のことであり、ステップS11の処理を実行するに際して予め定められるものである。学習データとは、上述の記憶装置に記憶されている複数の楽曲の中から予め選ばれた複数の楽曲のことである。
【0060】
ステップS12において、楽曲印象設定部20は、TF*IDFアルゴリズムを用いて適合度(TF*IDF)を算出し、ステップS13に処理を移す。この処理では、以下の式(1)により、適合度(TF*IDF)を算出する。
【0061】
【数1】

【0062】
式(1)において、TF(m、t)は、ステップS11で抽出した単語が対象楽曲の歌詞に出現する回数を示す。また、DF(t)は、学習データのうち、対象楽曲についてステップS11で抽出した単語が歌詞に出現する楽曲の数を示す。また、Nは、学習データの楽曲数を示す。
【0063】
ステップS13において、楽曲印象設定部20は、ステップS12で算出した適合度を用いて、対象楽曲の特徴ベクトルを生成し、ステップS14に処理を移す。
【0064】
ステップS14において、楽曲印象設定部20は、ステップS13で生成した対象楽曲の特徴ベクトルと、後述のSVM(Support Vector Machine)と、を用いて、対象楽曲について、後述のカテゴリのそれぞれに適しているか否かを判定し、適していると判定されたカテゴリのラベルを楽曲印象語として設定し、図4に示す処理を終了する。
【0065】
SVMは、学習データを用いて導出される学習結果に基づいて、カテゴリごとに作成される。学習結果は、学習データに含まれる楽曲を被験者に試聴してもらい、予め定められた概念ごとに当てはまるカテゴリを被験者に選択してもらうことで、求められる。概念としては、例えば「季節」、「時間帯」、「天候」などがある。また、「季節」に対するカテゴリとしては、例えば「春」、「夏」、「秋」、「冬」があり、「時間帯」に対するカテゴリとしては、例えば「朝」、「昼」、「夕」、「夜」があり、「天候」に対するカテゴリとしては、例えば「晴れ」、「曇り」、「雨」、「雪」、「虹」がある。
【0066】
以上のステップS11〜S14の処理によれば、対象楽曲には、全体的な印象が上述の概念ごとに求められ、楽曲印象語として付与されることになる。
【0067】
<画像選定部30の動作>
図2に戻って、画像選定部30は、対象楽曲について、単位歌詞ごとに、単位歌詞に応じた画像であって、楽曲印象設定部20により設定された楽曲印象語に適した画像を選定する。具体的な画像選定部30の動作について、図5を用いて以下に説明する。
【0068】
図5は、画像選定部30のフローチャートである。
【0069】
ステップS21において、画像選定部30は、NGリストを初期化し、ステップS22に処理を移す。NGリストとは、楽曲ごとに設けられるものであり、選定した画像を示す情報が登録される。選定した画像を示す情報とは、例えば、選定した画像のデータ自体や、選定した画像が保存されているリンク先やURLのことである。
【0070】
ステップS22において、画像選定部30は、対象楽曲の単位歌詞ごとに単語を抽出し、ステップS23に処理を移す。この処理では、単位歌詞ごとに、歌詞に含まれる単語を抽出する。
【0071】
ステップS23において、画像選定部30は、対象楽曲の段落ごとに単語を抽出し、ステップS24に処理を移す。この処理では、段落ごとに、歌詞に含まれる単語を抽出する。
【0072】
ステップS24において、画像選定部30は、1つの単位歌詞についてステップS22で抽出した単語と、この単位歌詞を含む段落についてステップS23で抽出した単語と、図4のステップS14で設定した対象楽曲の楽曲印象語と、に基づいて、クエリを生成し、ステップS25に処理を移す。
【0073】
ステップS25において、画像選定部30は、ステップS24で生成したクエリで画像検索を行って、ステップS26に処理を移す。この処理によれば、単位歌詞を含む段落に含まれる単語や、対象楽曲の楽曲印象語を考慮しつつ、この単位歌詞に含まれる単語に応じた画像が検索されることになる。なお、画像検索は、画像制御装置1に保存されている画像に対して行ってもよいし、インターネット回線や電話回線を介して画像制御装置1と通信可能に設けられた機器に保存されている画像に対して行ってもよい。
【0074】
ステップS26において、画像選定部30は、ステップS25で検索した画像は、NGリストに登録されているか否かを判別する。登録されていると判別した場合には、ステップS25に処理を戻して、画像検索のやり直しを行う。登録されていないと判別した場合には、ステップS27に処理を移す。
【0075】
ステップS27において、画像選定部30は、ステップS25で検索した画像を示す情報をNGリストに登録し、ステップS28に処理を移す。
【0076】
ステップS28において、画像選定部30は、対象楽曲の全ての単位歌詞について画像を検索したか否かを判別する。検索したと判別した場合には、図5に示す処理を終了し、検索していないと判別した場合には、ステップS24に処理を移す。
【0077】
以上のステップS21〜S28の処理によれば、単位歌詞ごとに、この単位歌詞に含まれる単語や、この単位歌詞の周辺の単位歌詞に含まれる単語や、対象楽曲の全体的な印象を考慮して、画像が選定されることになる。
【0078】
<記憶部40の動作>
図2に戻って、記憶部40は、上述の記憶装置に記憶されている各楽曲について、歌詞を示す情報と、この楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、画像選定部30により選定された画像を示す情報と、を対応付けて記憶する。歌詞を示す情報とは、例えば、歌詞のデータ自体や、歌詞が保存されているリンク先やURLのことである。また、単位歌詞の対応時間とは、楽曲を再生する際におけるその単位歌詞の表示の開始時刻および終了時刻のことである。
【0079】
<受信部50の動作>
受信部50は、ユーザ端末Tm(mは、1≦m≦nを満たす任意の整数)において楽曲の再生命令が実行されると、再生命令が実行された楽曲を示す情報をユーザ端末Tmから受信する。
【0080】
<送信部60の動作>
送信部60は、受信部50で上述の楽曲を示す情報が受信されると、この楽曲の歌詞を示す情報と、この楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、この楽曲に対して選定された画像を示す情報と、を記憶部40から読み出して、ユーザ端末Tmに送信する。
【0081】
[ユーザ端末Tmの動作]
ユーザUmが楽曲の再生操作をユーザ端末Tmに対して行うと、ユーザ端末Tmは、この楽曲の再生命令を実行するとともに、この楽曲を示す情報を画像制御装置1に送信する。すると、この楽曲の歌詞を示す情報と、この楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、この楽曲に対して選定された画像を示す情報と、が画像制御装置1から送信される。
【0082】
ユーザ端末Tmは、上述の情報が画像制御装置1から送信されると、楽曲の再生に同期して、この楽曲に対応する画像の表示を、単位歌詞ごとに行うとともに、この楽曲の歌詞の表示を、上述の行ごとに行う。
【0083】
以上の画像制御装置1は、以下の効果を奏することができる。
【0084】
楽曲の再生命令をユーザ端末Tmが実行すると、画像制御装置1は、この楽曲に応じた画像を示す情報をユーザ端末Tmに送信する。このため、ユーザ端末Tmは、画像制御装置1から送信された情報を参照することで、再生命令を実行した楽曲に応じた画像を表示することができる。したがって、ユーザ端末Tmで表示させる画像をユーザが指定する必要がないため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0085】
また、画像制御装置1は、歌詞区分部10により、楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分し、画像選定部30により、単位歌詞ごとに画像を選定する。このため、楽曲に応じたタイミングで、ユーザ端末Tmで表示させる画像を切り替えさせることができる。
【0086】
また、楽曲の再生命令をユーザ端末Tmが実行すると、画像制御装置1は、この楽曲に応じた画像を示す情報だけでなく、この楽曲の歌詞を示す情報もユーザ端末Tmに送信する。このため、楽曲に応じたタイミングで、ユーザ端末Tmで表示させる画像および歌詞を切り替えさせることができる。
【0087】
また、画像制御装置1は、ユーザ端末Tmで表示させる画像を楽曲ごとに予め選定し、選定結果を記憶部40に記憶させておくことができる。このため、ユーザ端末Tmにおいて楽曲の再生命令が実行されると、この楽曲に応じた画像に関する情報を即座にユーザ端末Tmに送信することができる。したがって、ユーザ端末Tmにおいて、楽曲の再生命令を実行してから、この楽曲に応じた画像を表示するまでの時間を短縮できる。
【0088】
また、画像制御装置1は、画像選定部30による画像の選定を、単位歌詞に含まれる単語に応じて行って、楽曲に応じた画像を単位歌詞ごとにユーザ端末Tmで表示させることができる。
【0089】
また、画像制御装置1は、画像選定部30による画像の選定を、単位歌詞だけでなく楽曲の全体の印象も考慮して行う。このため、互いに異なる楽曲において、単位歌詞が同一であっても、楽曲の全体の印象が異なっていれば、異なる画像が選定されることになる。よって、画像選定部30による画像の選定を単位歌詞のみを考慮して行う場合と比べて、ユーザ端末Tmで表示させる画像を多様化できる。
【0090】
また、画像制御装置1は、画像選定部30による画像の選定を、単位歌詞だけでなく楽曲の全体の印象も考慮して行う。このため、単位歌詞ごとに選定される画像に、同一の楽曲において統一感を持たせることができる。
【0091】
また、画像制御装置1は、歌詞区分部10により、歌詞の存在しない間奏区間について、間奏行を歌詞に挿入する。このため、画像選定部30による画像の選定を、歌詞の存在しない期間についても行うことができる。
【0092】
また、画像制御装置1は、楽曲ごとに、画像を選定するたびにこの画像を示す情報をNGリストに登録し、NGリストに登録されている画像以外を、他の単位歌詞では選定する。このため、同一の楽曲において、同一の画像が複数回選定されてしまうのを防止できるので、ユーザ端末Tmで表示させる画像をさらに多様化できる。
【0093】
また、画像制御装置1では、記憶部40は、画像選定部30により選定された画像について、この画像の保存されているリンク先やURLを記憶することができる。このため、画像のデータ自体を記憶部40が記憶する場合と比べて、記憶部40の記憶容量を削減できる。
【0094】
また、画像制御装置1では、記憶部40は、画像選定部30により選定された画像について、この画像の保存されているリンク先やURLを記憶することができる。このため、画像のデータ自体を記憶部40が記憶する場合と比べて、選定した画像の変更を容易に行うことができる。具体的には、例えば、画像制御装置1で選定された画像をユーザ端末Tmが表示しようとした際に、著作権保護の理由により表示できなければ、予め定められているリンク先やURLをユーザ端末Tmに送信して、予め定められた画像をユーザ端末Tmで表示させることができる。
【0095】
また、画像制御装置1は、画像の表示については、単位歌詞ごとに行わせ、歌詞の表示については、歌詞の行ごとに行わせる。このため、画像の表示の切り替えを、歌詞の表示の切り替えとは異なるタイミングで行わせることができる。
【0096】
なお、本発明の画像制御装置1の処理を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶し、記録媒体に記録された画像制御装置1に読み込ませ、実行させることによって、本発明を実現できる。
【0097】
また、上述のプログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納した画像制御装置1から、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0098】
また、上述のプログラムは、上述の機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述の機能を画像制御装置1にすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0099】
以上、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
【0100】
例えば、上述の実施形態では、歌詞区分部10は、表示時間が上述の下限値以下である歌詞の行に対して、ステップS4の結合処理を1回ずつ行う。しかしながら、これに限らず、例えば、Q行目と(Q−1)行目または(Q+1)行目を結合したら、再度、ステップS4を繰り返してもよい。これによれば、結合処理を1回行ったにもかかわらず、まだ表示時間が上述の下限値以下である場合に、結合処理を繰り返すことができるので、その結果、各単位歌詞の表示時間を基本表示時間により近づけることができる。
【0101】
また、上述の実施形態では、画像制御装置1は、画像の表示については、単位歌詞ごとに行わせ、歌詞の表示については、歌詞の行ごとに行わせることとした。しかし、これに限らず、画像の表示だけでなく歌詞の表示も、単位歌詞ごとに行わせてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1・・・画像制御装置
10・・・歌詞区分部
20・・・楽曲印象設定部
30・・・画像選定部
40・・・記憶部
50・・・受信部
60・・・送信部
AA・・・楽曲再生システム
T1〜Tn・・・ユーザ端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲の歌詞に応じた画像を選定し、選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御装置であって、
楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分する歌詞区分手段と、
前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を選定する画像選定手段と、
楽曲ごとに、当該楽曲の歌詞を示す情報と、当該楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、前記画像選定手段により選定された画像を示す情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、当該楽曲について記憶されている情報を前記記憶手段から読み出して、当該端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする画像制御装置。
【請求項2】
前記画像選定手段は、前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に含まれる単語を抽出し、当該単語に関連する画像を選定することを特徴とする請求項1に記載の画像制御装置。
【請求項3】
楽曲の歌詞に含まれる単語に基づいて、当該楽曲の全体の印象を設定する楽曲印象設定手段を備え、
前記画像選定手段は、前記単位歌詞に応じた画像であって、前記楽曲印象設定手段により設定された印象に適した画像を選定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像制御装置。
【請求項4】
前記歌詞区分手段は、楽曲を再生する際に歌詞の存在しない期間が予め定められた規定時間以上継続する場合には、前記歌詞に当該期間を記した後に、複数の単位歌詞に区分することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像制御装置。
【請求項5】
前記画像選定手段は、
楽曲ごとに除外リストを生成し、
前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を、前記除外リストに情報の登録されている画像以外の中から選定し、
画像を選定すると、当該選定した画像を示す情報を前記除外リストに登録することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像制御装置。
【請求項6】
前記記憶手段に記憶される前記画像選定手段により選定された画像を示す情報は、当該画像の保存されている場所を示す情報であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像制御装置。
【請求項7】
楽曲の歌詞に応じた画像を選定し、選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御方法であって、
楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分する第1のステップと、
前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を選定する第2のステップと、
楽曲ごとに、当該楽曲の歌詞を示す情報と、当該楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、前記第2のステップにおいて選定した画像を示す情報と、を対応付けて記憶する第3のステップと、
ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、当該楽曲について記憶されている情報を前記第3のステップにおいて記憶したものの中から読み出して、当該端末に送信する第4のステップと、を備えることを特徴とする画像制御方法。
【請求項8】
楽曲の歌詞に応じた画像を選定し、選定した画像の表示タイミングを設定する画像制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
楽曲の歌詞を複数の単位歌詞に区分する第1のステップと、
前記単位歌詞ごとに、当該単位歌詞に応じた画像を選定する第2のステップと、
楽曲ごとに、当該楽曲の歌詞を示す情報と、当該楽曲を再生する際における各単位歌詞の対応時間と、前記第2のステップにおいて選定した画像を示す情報と、を対応付けて記憶する第3のステップと、
ユーザが操作可能に設けられた端末において楽曲の再生命令が実行されると、当該楽曲について記憶されている情報を前記第3のステップにおいて記憶したものの中から読み出して、当該端末に送信する第4のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−92933(P2013−92933A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235124(P2011−235124)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】