説明

画像収集方法

【課題】サーバ等、画像がバックアップされている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集可能な画像収集方法を提供する。
【解決手段】複数の画像を分散して記録するステップと(時刻T2〜T6)、画像収集のきっかけを得るステップと(時刻T8)、上記記録されている画像の中から、特定の属性情報を持つ画像を収集するステップと(時刻T9、T10)、上記収集した画像を出力するステップと(時刻T11)、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等で撮影され、サーバ等にアップロードされた画像の中から特定の画像を収集する画像収集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像に付帯情報を関連付けてアップロードすることが知られている。例えば、特許文献1には、付帯情報として画像の転送先を記憶させ、この転送先にアップロードする画像送信装置が開示されている。また、特許文献2には、転送サーバが画像に含まれる付帯情報を制御性サーバに送信し、付帯情報に応じた編集加工した後、転送サーバが指定された画像サーバに編集加工済みの画像を送信する画像転送制御装置が開示されている。
【0003】
また、無線を利用した写真のアップロードシステムも提供されている(例えば、Eye−Fi社提供)。このシステムは、無線通信機能を有するカメラが予め設定したアクセスポイントのエリア内に移動すると、サーバを経由して自動的に予め設定したサービスへ写真をアップロードすることができる。この場合、個別の写真ごとに、アップロードするか否かを設定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−094047号公報
【特許文献2】特開2008−234382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、画像に付帯情報を付し、付帯情報に従って特定のサーバに転送することは従来から可能である。しかしながら、サーバに転送した画像の中から特定の画像、例えば、特定の人物が写っている写真や、特定のイベントで撮影された写真のみ指定し、この指定された画像を特定のサービス(サーバ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等)に転送するような使用はできなかった。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、サーバ等、画像がバックアップされている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集可能な画像収集方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる画像収集方法は、機器から送信され特定画像を入力または指定するステップと、上記特定画像の有するデータの中から、特定の属性情報を抽出するステップと、上記機器が送信した第1の画像の中から、上記抽出された特定の属性情報を利用して第2の画像を検索するステップと、検索された上記第2の画像を収集するステップと、を具備する。
【0008】
第2の発明に係わる画像収集方法は、上記第1の発明において、上記特定画像は第1の記録部に記録されており、上記第2の画像は第2の記録部に記録されており、上記第1の記録部と上記第2の記録部は、インターネットで接続されている。
【0009】
第3の発明に係わる画像収集方法は、上記第1の発明において、上記検索するステップに先だって、上記第1の画像に付随して記録されている属性情報を収集するステップを更に有する。
第4の発明に係わる画像収集方法は、上記第1の発明において、上記収集した上記第2の画像を上記機器に出力するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像収集方法。
【0010】
第5の発明に係わる画像収集方法は、複数の画像を分散して記録するステップと、分散して記録された複数の画像の中から画像収集のきっかけを得るステップと、上記記録された複数の画像の中から、特定の属性情報を持つ画像を収集するステップと、上記収集した画像を出力するステップと、を備える。
する。
【0011】
第6の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記画像収集のきっかけを与える特定画像を入力するステップを更に有し、上記画像収集のきっかけを得るステップは、上記特定画像に基づいて動作する。
第7の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記特定画像は、特定の属性情報を持つ。
【0012】
第8の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記記録された複数の画像の属性情報と記録情報を収集して記録するステップを更に備える。
第9の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記収集した画像を出力するステップは、複数の画像をひとまとめにして出力する。
【0013】
第10の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記画像を収集するステップは、通信ネットワークを用いる。
第11の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記収集した画像を破棄するステップを更に備える。
第12の発明に係わる画像収集方法は、上記第11の発明において、上記収集した画像を破棄するステップは、該収集した画像を使用した直後に破棄する。
【0014】
第13の発明に係わる画像収集方法は、上記第5の発明において、上記特定の属性情報と、上記画像を収集するきっかけは、関連付けられている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、サーバ等、画像が記憶されている記憶部の中から特定の属性情報に基づいて、ユーザが指定した特定の画像のみを収集可能な画像収集方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わる画像収集システムの具体的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係わる画像収集システムにおいて使用されるExifの設定値の例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係わる画像収集システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係わる画像収集システムの具体的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係わる画像収集システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係わる画像収集システムの具体的構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係わる画像収集システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の第4実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係わる画像収集システムの具体的構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係わる画像収集システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の第5実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係わる画像収集システムの変形例の具体的構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第5実施形態に係わる画像収集システムの変形例の動作を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に従って本発明を適用した画像収集システムを用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。
【0018】
ユーザ10はカメラ100を用いて画像A1、A2、B1、B2等を撮影し、これらの画像データをカメラ100内の記録媒体等に記憶する。画像A1、A2は同一人物を撮影した写真であり、また画像B1、B2は、画像Aの人物とは異なる別の人物を撮影した写真である。ここで、画像A1〜B2には、記録時に画像データと共に属性情報(タグ情報とも言う。例えば、Exif情報)の所定情報が一緒に付帯して記録される。この属性情報は、テキスト化されており、撮影記録された画像とは一緒に表示されない情報である。なお、Exif情報の詳細については、図3を用いて後述する。
【0019】
パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す)200は、カメラ100に記憶された画像A1、A2、B1、B2等の画像データを、無線LAN、有線LANやUSBメモリ等を用いて入力し、これらの画像データを記憶する。このとき、PC200は、画像データと共に属性情報も併せて記憶する。
【0020】
他社サーバ310、320は、インターネットを介して、PC200と接続可能である。図1に示した例では、画像A1、A2が属性情報と共に他社サーバ310に転送されて記憶され、また画像B1、B2が属性情報と共に他社サーバ320に記憶されている。なお、図1には、他社サーバは2台だけ表示しているが、勿論、これより多くても構わない。
【0021】
自社サーバ400は、ユーザ10より画像収集トリガ(命令)を受けると、他社サーバ310、320等に記憶されている画像の中から特定の属性情報を持つ画像を収集する。この画像収集トリガは、例えば、PC200から自社サーバ400に対して行い、またこの時、画像収集の対象となる特定の属性情報を指定する。指定内容としては、特定の日付で撮影された画像、特定の位置で撮影された画像、特定の人物が写っている画像等である。なお、画像収集トリガとしては、特定画像を自社サーバに送信することにより行ってもよい。また、画像収集トリガとしては、例えば、自社サーバ400、または他社サーバ310等にアップロードされている画像をユーザが閲覧し、その中から画像を指定するようにしてもよい。この場合には、指定された画像に基づいて、画像収集の対象となる特定の属性情報を指定するようにすればよい。
【0022】
これらユーザが画像収集トリガを送信する際の属性情報の指定は、属性情報(例えばExif情報)の中に記録されている事項の一部であり、また他社サーバはこれらの属性情報を公開している場合には、自社サーバ400によって検索することが可能である。
【0023】
図1に示す例では、ユーザ10は、画像A1、A2の人物が写っている画像の収集を指示している。自社サーバ400は、命令を受けた特定の属性情報を有する画像を迅速に収集するために、定期的にインターネットを介して接続可能な他社サーバ310、320等に記憶されている画像と共に記憶されている属性情報と、その記憶位置の情報(サーバの位置情報(アドレス))の収集を行うようにしている。このため、画像収集トリガを受けた際に、収集対象となる画像が記憶されている他社サーバにアクセスし、画像データを収集することができる。自社サーバ400が収集した特定の属性情報を有する画像は、アルバム500として出力可能である。
【0024】
次に、図2を用いて本発明の第1実施形態のより具体的な構成について説明する。カメラ100内には、被写体像を形成するための撮影レンズ100が設けられている。この撮影レンズ100の光軸上には、絞り102、シャッタ103、CCDイメージセンサ104が配置されている。CCDイメージセンサ104は、被写体像を画像データに変換する撮像素子であり、CCDイメージセンサ以外にも、CMOSイメージセンサ等であってもよい。CCDイメージセンサ104は、バス107に接続されており、このバス107に画像データを出力する。
【0025】
バス107には、CCDイメージセンサ104以外に、ASIC(特定用途向け集積回路:Application Specific Integrated Circuit)105、メモリ106、CPU(Central
Processing Unit)108、表示部109、記録媒体110、操作部111、出力部112が接続されている。
【0026】
ASIC105内には、カメラ100を制御するための回路が設けられている。また、メモリ106は、カメラ100を制御するためのプログラムや種々の調整値等が記憶され、CCDイメージセンサ104によって取得された画像データの一時記憶を行う。また、CPU108は、メモリ106に記憶されたプログラムに従って、カメラ100の全体制御を行う。CPU108は、画像データを記録媒体110に記録する際には、Exif等、属性情報を画像データと共に記録するように画像ファイルの生成を行う。
【0027】
表示部109は、CCDイメージセンサ104によって取得された画像データに基づいて、ライブビュー表示を行い、また記録媒体110に記録された画像データに基づいて再生表示を行い、またメニュー画面等の表示を行い、種々の設定を可能とする。操作部111は、電源釦、レリーズ釦、再生釦、メニュー釦等、種々の操作部材を有し、これらの操作部材の操作状態を検出し、CPU108に出力する。
【0028】
出力部112は、記録媒体110に記録された画像データの出力を行う。出力部112は、USB端子、有線LAN端子、無線LAN端子等を備え、外部にExif等の属性情報付きの画像データの出力を行う。
【0029】
撮影レンズ101は、バス107を介して接続されているレンズ駆動部(不図示)によって光軸方向に駆動制御される。絞り102はバス107を介して接続されている絞り駆動部(不図示)によって絞り量の駆動制御がなされる。シャッタ103はバス107を介して接続されているシャッタ制御部(不図示)によってシャッタ駆動制御がなされる。
【0030】
カメラ100の出力部112を介して接続可能なPC200内には、CPU201、操作部202、入力部203、出力部204、表示部205、メモリ206、バス207が設けられている。入力部203は、USB端子、有線LAN、無線LAN等を備え、カメラ100から出力された付帯情報付きの画像データの入力を行う。
【0031】
CPU201は、メモリ206に記憶されたプログラムに従って、PC200の全体制御を行う。操作部202は、マウス、キーボード等の操作部材の操作状態を検出し、CPU201に伝える。メモリ206は、PC200を制御するためのプログラムを記憶し、またカメラ100から入力したExif情報等の付帯情報付きの画像データを記憶する。表示部205は、モニタ画面を有し、メモリ206に記憶された画像データの再生表示等を行う。
【0032】
出力部204は、有線または無線によりインターネットに接続可能であり、メモリ206に記憶された属性情報付きの画像データを出力可能である。PC200は、インターネットを介して他社サーバ310、320、330等、および自社サーバ400に接続可能である。なお、図2には、他社サーバは、3台、描いてあるが、4台、以上接続されている。
【0033】
他社サーバ310、320、330等は、インターネットを介して相互に接続可能であり、それぞれの他社サーバ310、320、330は、画像データ等の種々のデータのアップロードとダウンロードが可能である。またサーバ310、320、330は、自社サーバ400の画像収集部402、画像入力部404、画像出力部406等とインターネットを介して接続可能である。
【0034】
自社サーバ400内には、収集開始指示部401、画像収集部402、属性収集部403、画像入力部404、画像記録部405、画像出力部406が設けられている。収集開始指示部401は、PC200の出力部204から画像収集トリガ(命令)を入力すると、画像収集部402に収集指示する。
【0035】
属性収集部403は、定期的にサーバ310、320、330等、インターネット上で付帯情報へのアクセスを許可しているサーバにアクセスし、画像データに付帯しているExif等の属性情報を収集する。この定期的な収集の際には、属性情報とその画像の記憶位置(サーバの位置情報、サーバのアドレス)を特定情報として収集している。ただし、画像データそのものは収集していない。収集した属性情報とサーバの位置情報からなる特定情報は、属性収集部403に記憶される。
【0036】
画像収集部402は、収集開始指示部401から画像収集のトリガがかかった際には、ユーザが指定する画像の収集を行う。この収集にあたっては、属性収集部403に記録されている属性情報を検索し、画像収集トリガによってユーザが指定する属性情報を有する画像が記録されているサーバの位置情報に基づいて、そのサーバにアクセスし、画像入力部404を介して、その画像をダウンロードする。
【0037】
画像記録部405は、画像収集部402が属性収集部403に記録されている特定情報に基づいて収集した画像を記録する。収集の結果、複数の画像が検索された場合には、画像入力部404を介して画像を入力し、複数の画像を記録しておく。また、画像記録部405は、他の他社サーバ301等と同様に、カメラ100で撮影され、PC200を介してアップロードされた画像も記録する。画像出力部406は、画像記録部405に記録された画像を、ダウンロード要求にしたがって、インターネット上に出力し、PC200の入力部200に対しても画像データの送信が可能である。このとき、画像収集トリガに応じて収集した画像が複数ある場合には、複数の画像をひとまとめにして出力する。
【0038】
次に、図3を用いて属性情報の一例としてExifについて説明する。Exif(Exchangeable image file format)は、カメラの機種や撮影時の条件情報等を画像に付帯させるための画像ファイルフォーマットである。図3に示した例では、項目1の画像入力機器メーカ名、項目2の画像入力機器のモデル名等、種々の情報を記録可能である。特に、項目33〜37には、撮影位置を示す情報であり、また項目38には撮影日時情報が記録されるので、これらの情報を用いてイベントを検索することが可能である。
【0039】
また、図3の項目41〜45は、メーカごとに設定可能な領域であり、この例では、項目41にメーカコメント欄、項目42に撮影場所、項目43にイベントパーティ、項目44に集合人数、項目45に画像収集命令、項目46に機器固有情報が記録可能となっている。特定画像によって画像収集トリガを出力する場合には、項目45にその旨を設定すればよい。この項目41〜45は、メニュー画面等において設定可能しておけばよい。
【0040】
機器固有情報は、カメラの1台1台のそれぞれを識別するための情報である。画像収集の際に、機器固有情報を指定することにより、撮影者の著作権やセキュリティやユーザの撮影体験を重視した収集を行うことができる。また、カメラに顔認識機能が有る場合には、認識した人物を特定する情報を、Exif情報に記録しておいてもよい。この場合には、特定人物が写っている画像を収集することが可能となる。
【0041】
次に、本発明の第1実施形態における画像収集システムの動作について、図4に示すタイミングチャートを用いて説明する。まず、時刻T1において、カメラ100はExifの設定を行う。続いて、時刻T2においてカメラ100を用いて撮影を行い、ユーザのPC200に画像の保存を行う。
【0042】
時刻T3になると、PC200は、他社サーバ310に撮影画像のアップロードを行う。このアップロードは、ユーザの手動操作によって行ってもよく、また設定された時刻になると自動的にアップロードするようにしてもよい。時刻T4になると、撮影を行い、時刻T5になると更に撮影を行う。時刻T4およびT5において撮影した画像は、時刻T6において他社サーバ320や330にアップロードする。
【0043】
また、自社サーバ400と他社サーバ310、320、330の間では、定期的にExifを収集している(時刻T21〜T25参照)。これは、前述したように、自社サーバ400内の属性収集部403は、定期的にサーバ310、320、330等にアクセスし、Exif等の属性情報を収集し、属性情報とその画像がバックアップされているサーバの位置(アドレス)を特定情報として収集している。
【0044】
時刻T8において、PC200の出力部204から自社サーバ400の収集開始指示部401に収集開始トリガ(命令)がかかる。収集開始トリガかかると、画像収集部402は属性収集部403に記憶された属性情報の中から、指定された属性情報を有する画像を検索し、その画像が記憶されている他社サーバの位置情報を取得する。
【0045】
なお、ユーザが画像収集トリガとして、特定画像を自社サーバに送信した際には、特定画像の中から特定の属性情報を抽出し、抽出された属性情報を用いて検索する。属性情報としては、図3に示したように種々の情報が含まれており、その中からユーザが指定した属性情報を、または自動的に一部の属性情報を選択する。自動的に選択する場合には、例えば、同一の撮影位置情報(図3では、項目34〜37に記録されているGPS情報、または項目42の撮影場所)、同一の撮影日時情報(図3では、項目38のGPS時間)、項目43のイベントパーティ情報、顔認識により特定された人物情報等を用いて行う。
【0046】
時刻T9になると、属性情報を有する画像がバックアップされている他社サーバに対して、収集画像をダウンロードするようにリクエストを出力する。そして、時刻T10において、自社サーバ400は、他社サーバから収集画像をダウンロードする。収集した画像は、時刻T11において、ユーザのPC200が自社サーバ400からダウンロードする。なお、収集した画像が複数ある場合には、一括してダウンロードする。
【0047】
このように、本発明の第1実施形態においては、カメラ100が撮影した複数の画像データはExif等の属性情報を付帯し、外部の他社サーバ310等に分散して記録しておく(時刻T3〜T6参照)。また自社サーバ400は、定期的に、アップロードされた画像データに付帯している属性情報を収集し、これを属性収集部403に記憶しておく(時刻T21〜T25参照)。自社サーバ400がPC200から画像収集のきっかけを得るための収集開始トリガを受信すると(時刻T8参照)、サーバに記録されている画像の中から特定の属性情報を持つ画像を収集し(時刻T9、T10参照)、この収集した画像を出力する(時刻T11参照)。このため、画像がバックアップされている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集することが可能となる。
【0048】
なお、本実施形態においては、カメラ100で撮影した画像は、PC200を介して、他社サーバ310、320等のアップロードしていた。しかし、これに限らず、例えば、カメラ100から無線通信等により直接他社サーバ310、320にアクセスし、画像をアップロードするようにしてもよい。この場合には、画像収集トリガは、PC200からではなく、カメラ100から自社サーバ400にアクセスし、画像収集トリガを送信するようにしてもよい。
【0049】
また、本実施形態においては、定期的に、インターネットを介して接続可能な他社サーバ310、320等に記憶されている画像と共に記憶されている属性情報と、その記憶位置の情報(サーバの位置情報、サーバのアドレス)の収集を行っていた。しかし、定期的な属性情報の収集を行わず、画像収集トリガ(命令)を受けると、自社サーバ400が、他社サーバ310、320等に対して、指定された属性情報を有する画像を検索し、ダウンロードするようにしてもよい。
【0050】
次に、本発明の第2実施形態について、図5ないし図7を用いて説明する。第1実施形態においては、画像収集のきっかけは、PC200から自社サーバ400に送信されていた。これに対して、第2実施形態においては、カメラ100において撮影きっかけ画像(特定画像ともいう)を、PC200を介することなく、直接、自社サーバ400に送信し、自社サーバはこの撮影きっかけ画像に基づいて画像収集を開始する。
【0051】
図5は、第2実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示した第1実施形態の全体構成を示すブロック図と比較すると、画像収集のきっかけは、カメラ100で撮影した特定画像(図5ではA3)が、カメラ100から直接、自社サーバ400に送信され、この特定画像に基づいて画像収集を行う点が異なる。
【0052】
この特定画像には、Exif等の属性情報の中に、画像収集トリガ(命令)を示す情報を書き込んでおく。すなわち、特定の属性情報と、画像を収集するきっかけを関連付けておく。この関連付けとしては、例えば、Exif中の項目45の画像収集命令に、その旨を記録しておけばよい。自社サーバ400は、Exif等の属性情報の中から画像収集のきっかけ情報を読み出すと、画像収集を開始する。他の構成は第1実施形態と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0053】
次に、図6を用いて本発明の第2実施形態のより具体的な構成について説明する。本実施形態に係わるカメラ100は、第1実施形態におけるカメラ100と同様である。ただし、出力部112は、PC200に画像データを出力する以外に、自社サーバ400の収集開始指示部401に画像収集のきっかけとなる画像を送信するために、インターネットに接続可能な無線出力部等を有する。例えば、出力部112にEye−Fi社提供の無線出力を搭載すればよい。
【0054】
PC200、他社サーバ310、320、330、および自社サーバ400は、第1実施形態におけるPC200、他社サーバ310、320、330、および自社サーバ400と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0055】
本発明の第2実施形態に係わる画像収集システムにおける動作は、第1実施形態の動作を示す図4のタイミングチャートと時刻T8における収集のきっかけが、PC200ではなくカメラ100が撮影した画像を用いる点以外は、同様であるので、相違点のみを説明し、詳しい説明は省略する。
【0056】
すなわち、図7に示すタイミングチャートにおいて、時刻T7になると収集きっかけを撮影する。ここでは、撮影前または撮影後にきっかけとなることを示す情報を付帯情報として書き込む。図3に示したExifでは、ユーザがメニュー画面等において、きっかけ撮影であることを設定すると、画像データの記録時にExifの項目45の画像の収集命令の領域に、その旨を記録する。この撮影によって取得された特定画像のExif情報と画像データは、自社サーバ400にアップロードされる。
【0057】
時刻T7において収集きっかけの画像が自社サーバ400にアップロードされると、次に、時刻T9において、第1実施形態の場合と同様に、収集画像をリクエストする。このリクエストにあたって、まず、特定画像から画像収集命令を検出すると、収集の際に使用する特定の属性情報を抽出する。この特定の属性情報としては、ユーザがメニュー画面で指定したものが有る場合には、その属性情報を使用し、またユーザの指定がない場合には、予め決めてある属性情報、例えば、特定の撮影日時、撮影場所、イベント、人物等を用いて、画像の検索を行う。画像検索が終わると、検索された画像が記録されているサーバに収集画像のリクエストを行う。次に、時刻T10において自社サーバ400が画像を収集し、時刻T11において収集画像をユーザPC200にダウンロードする。
【0058】
このように、本発明の第2実施形態においても、カメラ100が撮影した複数の画像の画像データはExif等の属性情報を付帯し、外部の他社サーバ310等に分散して記録しておく(時刻T2〜T6参照)と共に、自社サーバ400は、定期的に、アップロードされた画像データに付帯している属性情報を収集し、これを属性収集部403に記憶している(時刻T21〜T25参照)。自社サーバ400がカメラ100から画像収集のきっかけを得るための収集開始トリガとして動作する特定画像を受信すると(時刻T7参照)、サーバに記録されている画像の中から特定の属性情報を持つ画像を検索し、検索結果に基づいて画像を収集し(時刻T9、T10参照)、この収集した画像を出力する(時刻T11参照)。このため、第2実施形態においても、画像がバックアップされている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集することが可能となる。
【0059】
また、本実施形態においては、画像収集のきっかけを与える特定画像を入力すると(時刻T7参照)、特定画像から特定の属性情報を抽出し、この抽出された特定の属性画像に基づいて画像収集を行うようにしている。このため、画像収集のための特別の設定を行わなくても、特定画像と同一人物が写っている画像、同一の日時で撮影された画像、同一のイベントで撮影された画像等、簡単に収集することが可能となる。
【0060】
次に、本発明の第3実施形態について、図8ないし図10を用いて説明する。第1および第2実施形態においては、単独のユーザ10がカメラ100を用いて撮影を行っていた。これに対して、第3実施形態においては、複数のユーザ10、20が、それぞれ複数のカメラ100、100aを用いて、複数の他社サーバに画像をアップロードするようにしている。
【0061】
図8は、第3実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示した第1実施形態の全体構成を示すブロック図と比較すると、ユーザ10が使用するカメラ100、PC200以外に、ユーザ20が使用するカメラ100a、PC200aがある点で相違し、また他社サーバ310はユーザ10がアップロード用に使用し、他社サーバ320はユーザ20がアップロード用に使用している点で相違する。しかし、他の構成は第1実施形態と同様であるので、同様な構成については、詳しい説明は省略する。なお、本実施形態においては、システム中にカメラとPCはそれぞれ2台、配置しているが、3台以上、配置しても勿論かまわない。
【0062】
次に、図9を用いて本発明の第3実施形態のより具体的な構成について説明する。本実施形態に係わるカメラ100、100aおよびPC200、200aは、第1実施形態におけるカメラ100およびPC200と同様である。
【0063】
カメラ100a内の各部については、カメラ100と同一の各部の符号に「a」を付してある。カメラ100aの出力部112aも、出力部112と同様に、USB端子、有線LAN端子、無線LAN端子等を備え、PC200にExif等の付帯情報付きの画像データの出力を行う。また、PC200a内の各部については、カメラ100と同一の各部の符号に「a」を付してある。さらに、Exif情報中、項目46の機器固有情報は、カメラ100とカメラ100aでは、異なる情報が付与されて記録される。
【0064】
なお、図8においては、PC200は他社サーバ310にアップロードし、PC200aは他社サーバ320にアップロードしていた。図9においては、PC200およびPC200aは、他社サーバ310、320、330の全てにアップロードしているが、図8と同様、PC毎に1つの他社サーバにアップロードするようにしてもよい。
【0065】
他社サーバ310、320、330、および自社サーバ400は、第1実施形態におけるPC200、他社サーバ310、320、330、および自社サーバ400と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0066】
次に、本発明の第3実施形態における画像収集システムの動作について、図10に示すタイミングチャートを用いて説明する。まず、時刻T31において、カメラ100、100aはそれぞれExifの設定を行う。続いて、時刻T32においてユーザ10はカメラ100を用いて撮影を行い、ユーザのPC200に画像の保存を行う。
【0067】
時刻T33になると、PC200は、他社サーバ310に撮影画像のアップロードを行う。このアップロードは、ユーザの手動操作によって行ってもよく、また設定された時刻になると自動的にアップロードするようにしてもよい。時刻T34になると、ユーザ20はカメラ100aを用いて撮影を行い、このときの画像をExifと共にPC200aに保存する。時刻T35になるとPC200aは、時刻34で撮影した画像を他社サーバ320にアップロードする。以後、図示の如く、カメラ100、100aは撮影を行い、PC200、200aに保存し、また他社サーバ310、320、330にアップロードを行う。
【0068】
また、自社サーバ400と他社サーバ310、320、330の間では、第1実施形態と同様に、定期的にExifを収集している(時刻T51〜T55参照)。すなわち、自社サーバ400内の属性収集部403は、定期的にサーバ310、320、330等にアクセスし、Exif等の属性情報を収集し、属性情報とその画像がバックアップされているサーバ位置(アドレス)を特定情報として収集している。
【0069】
時刻T41になると収集きっかけとなる特定画像を撮影する。ここでは、撮影前または撮影後にきっかけとなることを示す情報を、第1実施形態の場合と同様に、属性情報としてのExif等に書き込む。この撮影が終わると、Exif情報と共に画像データが、自社サーバ400にアップロードされる。
【0070】
時刻T42において、PC200の出力部204から自社サーバ400の収集開始指示部401に収集開始トリガがかかる。時刻T41と時刻42における処理は、自社サーバ400に対する画像収集トリガ(命令)であることから、いずれか一方でよい。
【0071】
収集開始トリガかかると、画像収集部402は属性収集部403に記憶された属性情報を検索し、指定された属性情報を有する画像を検索する。収集開始トリガとして、特定画像を受信する、収集の際に使用する特定の属性情報を抽出する。この抽出した特定の属性情報を用いて画像の検索を行う。画像検索が終わると、時刻T43において、属性情報を有する画像がバックアップされているサーバに対して、収集画像をダウンロードするようにリクエストを出力する。そして、時刻T44においてサーバから収集画像をダウンロードする。収集した画像は、時刻T45において、ユーザのPC200が自社サーバ400からダウンロードする。なお、収集した画像が複数ある場合には、一括してダウンロードする。
【0072】
このように、本発明の第3実施形態においても、複数のカメラ100、100aが撮影した複数の画像データはExif等の属性情報を付帯し、外部の他社サーバ310等に分散してアップロードしておく(時刻T32〜T35参照)と共に、自社サーバ400は、定期的に、アップロードされた画像データに付帯している属性情報を収集し、これを属性収集部403に記憶している(時刻T51〜T55参照)。自社サーバ400がカメラ100,100またはPC200、200aから画像収集のきっかけをえるための収集開始トリガを受信すると(T41、T42参照)、サーバに記録されている画像の中から特定の属性情報を持つ画像を収集し、この収集した画像を出力する(時刻T43〜T45)。このため、第3実施形態においても、画像がバックアップされている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集することが可能となる。
【0073】
また、本実施形態においても、画像収集のきっかけとして機能する特定画像を入力する(時刻T41、T42参照)と、特定画像から特定の属性情報を抽出し、この抽出された特定の属性画像に基づいて画像収集を行うようにしている。このため、画像収集のための特別の設定を行わなくても、特定画像と同一人物が写っている画像、同一の日時で撮影された画像、同一のイベントで撮影された画像等、簡単に収集することが可能となる。
【0074】
なお、本実施形態においては、ユーザ10が使用するカメラ100またはPC200から収集開始トリガを自社サーバ400に送信したが、勿論、他のユーザが使用するカメラから収集開始トリガを送信するようにしても構わない。また、自社サーバ400は収集した画像を、収集開始トリガを送信したカメラ100のPC200に送信したが、これに限らず、指定された1または複数のPCまたはカメラに送信するようにしても勿論かまわない。
【0075】
次に、本発明の第4実施形態について、図11ないし図13を用いて説明する。第1ないし第3実施形態においては、ユーザの使用するカメラで撮影を行い、画像をPCに保存してから他社サーバに送信していた。これに対して、第4実施形態においては、複数のユーザが、スマートフォンのように、通信機能を有するカメラで撮影を行い、Exif等の属性情報付きの画像データを、直接自社サーバ400(または他の通信機能を有するスマートフォン)にアップロードするようにしている。
【0076】
図11は、第4実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示した第1実施形態の全体構成を示すブロック図と比較すると、カメラ100およびPC200に代えてスマートフォン600が配置され、同様のスマートフォン600aも配置されている。また、自社サーバ400に代えてスマートフォン600bが配置されている点で相違する。
【0077】
スマートフォン600、600aは、インターネット接続機能や、通常の電話機能の加えて、前述のカメラ100、100a、およびPC200、200aの機能を有し、また、スマートフォン600bは、サーバ機能を有する。スマートフォン600、600a、600bは、インターネットで互いにアクセス可能であり、付帯情報付きの画像データのアップロードおよびダウンロードが可能である。なお、本実施形態においては、システム中にスマートフォンは2台、配置しているが、3台以上、配置しても勿論かまわない。
【0078】
次に、図12を用いて本発明の第4実施形態のより具体的な構成について説明する。複数のスマートフォン600、600a、600cが、インターネット上で相互に接続しており、画像データ等のアップロードおよびダウンロードが相互に可能である。スマートフォン600、600aは通常の通信機能等も有するが、図12においては、撮影機能を中心に示す。撮影機能に関する構成は、第1実施形態における構成と同様であり、符号を100番台から600番台に置き換えただけであり、同一の構成については1桁目および2桁目の数字を同じにし、詳しい説明を省略する。
【0079】
インターネット上には、スマートフォン600bも他のスマートフォン600、600a、600cと相互にアクセス可能であり、画像データ等のアップロードおよびダウンロードが可能である。スマートフォン600bも通常の通信機能図12においては、画像収集機能および撮影機能を中心に示す。撮影部607bは、スマートフォン600内の撮影レンズ601、絞り602、シャッタ603、CCDイメージセンサ604等の撮影機能を実行するための構成が含まれている。
【0080】
また、画像収集機能は、収集開始指示部601b、画像収集部602b、属性収集部603b、画像入力部604b、画像記録部605b、画像出力部606bによって実行される。これらの構成は、第1実施形態における構成と同様であり、符号を100番台から600番台に置き換えただけであり、同一の構成については1桁目および2桁目の数字を同じにし、詳しい説明を省略する。
【0081】
次に、本発明の第4実施形態における画像収集システムの動作について、図13に示すタイミングチャートを用いて説明する。まず、時刻T61において、スマートフォン600,600a、600cのユーザはそれぞれのスマートフォンのExifの設定を行う。続いて、時刻T62においてユーザ10はスマートフォン600を用いて撮影を行い、スマートフォン内のメモリに画像の保存を行う。
【0082】
時刻T63になると、ユーザ20はスマートフォン600aを用いて撮影を行い、画像の保存を行う。以後、時刻T64になると、スマートフォン600cを用いて、また、時刻T65になると、スマートフォン600aを用いて、撮影を行い、保存する。
【0083】
また、時刻T66になると、スマートフォン600は、他のスマートフォン600a、600cに撮影画像のアップロードを行う。このアップロードは、ユーザの手動操作によって行ってもよく、また設定された時刻になると自動的にアップロードするようにしてもよい。図13には示してないが、スマートフォン600aから他のスマートフォンに、またスマートフォン600cから他のスマートフォンに撮影画像のアップロードを行うようにしてもよい。
【0084】
時刻T67になるとユーザは、収集きっかけを撮影する。ここでは、撮影前または撮影後にきっかけとなることを示す情報を、第1実施形態の場合と同様に、属性情報としてExifに書き込む。この撮影が終わると、メモリにExif情報と共に画像データが保存され、さらに、自社サーバ400と同様にサーバ機能を果たすスマートフォン600bにアップロードされる。
【0085】
また、サーバ機能を果たすスマートフォン600bと他のスマートフォン600、600a、600cの間では、第1実施形態と同様に、定期的にExifを収集している(時刻T81〜T85参照)。すなわち、スマートフォン600b内の属性収集部603は、定期的にスマートフォン600、600a、600c等にアクセスし、Exif等の属性情報を収集し、属性情報とその画像がバックアップされているスマートフォンの位置(アドレス)を特定情報として収集している。
【0086】
時刻T67において、スマートフォン600の出力部612からスマートフォン600bの収集開始指示部601bに収集開始トリガとしての特定画像を受信すると、収集の際に使用する特定の属性情報を抽出する。特定の属性情報を抽出すると、画像収集部402bは属性収集部403bに記憶された属性情報を抽出された属性情報に基づいて検索する。検索すると、時刻T68において、属性情報を有する画像が保存されているスマートフォンに対して、収集画像をダウンロードするようにリクエストを出力する。そして、時刻T69においてスマートフォンから収集画像をダウンロードする。収集した画像は、時刻T70において、各スマートフォンがスマートフォン600bからダウンロードする。なお、収集した画像が複数ある場合には、一括してダウンロードする。
【0087】
このように、本発明の第4実施形態においても、複数のスマートフォン600、600a、600cが撮影した複数の画像データはExif等の属性情報を付帯し、分散して記録しておく(時刻T62〜T66参照)と共に、自社サーバと同様の機能を果たすスマートフォン600bは、定期的に、保存された画像データに付帯している属性情報を収集し、これを属性収集部603bに記憶している(時刻T81〜T85参照)。スマートフォン600bが画像収集のきっかけを得るための収集開始トリガを受信すると(時刻T67参照)、記録されている画像の中から特定の属性情報を有する画像を収集し(時刻T68、T69参照)、この収集した画像を出力する(時刻T70参照)。このため、第4実施形態においても、画像が保存されている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集することが可能となる。
【0088】
また、本実施形態においても、画像収集のきっかけとして機能する特定画像を入力する(時刻T67参照)と、特定画像から特定の属性情報を抽出し、この抽出された特定の属性画像に基づいて画像収集を行うようにしている。このため、画像収集のための特別の設定を行わなくても、特定画像と同一人物が写っている画像、同一の日時で撮影された画像、同一のイベントで撮影された画像等、簡単に収集することが可能となる。
【0089】
なお、本実施形態においては、撮影と画像の保存は、スマートフォンのみで実行していたが、これに限らず、システム内にカメラ、PCとサーバの組合せを取り込むようにしても勿論かまわない。この場合には、属性収集部は、スマートフォンおよびサーバ内に記憶されている属性情報を収集する。また、サーバ機能を有するスマートフォン600bに代えて、第1〜第3実施形態と同様に、自社サーバを配置するようにしても構わない。
【0090】
また、画像収集トリガは、時刻T67における収集きっかけ撮影によって行っていたが、第1実施形態のように、撮影ではなく、直接、画像収集トリガを、自社サーバに相当するスマートフォン600bに送信するようにしてもよい。
【0091】
次に、本発明の第5実施形態について、図14を用いて説明する。第1ないし第4実施形態においては、属性情報を有する画像を検索し、この画像を出力した後も、収集画像はそのままメモリに保存したままでいた。これに対して、第5実施形態においては、画像をプリンタ等で出力すると、画像データ等を破棄するようにしている。
【0092】
図14は、第5実施形態に係わる画像収集システムの全体構成を示すブロック図である。図11に示した第4実施形態の全体構成を示すブロック図と比較すると、サーバ機能を有するスマートフォン600dに収集画像の印刷を行うプリンタ800が接続されている点で相違する。なお、スマートフォン600dとプリンタ800とは、有線通信または無線通信で接続可能である。
【0093】
また、スマートフォン600dは、画像データの破棄機能が付加されている。すなわち、スマートフォン600dは、指定された属性特性を有する収集画像411を必要なタイミングで取得し、この収集画像を順番にプリンタ800に出力し(符号412参照)、また、プリントアウトすると、不要になった収集画像を破棄する(符号413参照)。なお、本実施形態においては、システム中にスマートフォンを2台、配置しているが、勿論、3台以上、配置しても構わない。
【0094】
次に、図15を用いて本発明の第5実施形態の変形例の具体的な構成について説明する。本実施形態に係わるカメラ100、100aは、図9に示した第3実施形態におけるカメラ100、100aと同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0095】
また、本実施形態に係わるPC200は、図9に示した第3実施形態におけるPC200と同様である。第3実施形態においては、PC200、200aの2台のPCを配置し、PC200はカメラ100から画像データ等を入力し、PC200aはカメラ100aから画像データ等を入力していたが、本実施形態においては、PC200は、カメラ100およびカメラ100aから画像データ等を入力する。なお、本実施形態においても、第3実施形態と同様に、2台のPCを配置し、カメラ100と100aに個別に接続するようにしても勿論かまわない。
【0096】
PC200には、プリンタ800が接続されている。プリンタ800の内部には、CPU801、操作部802、バッファメモリ803、印刷部804、表示部805、入力部806が設けられている。PC200の出力部204は、プリンタ800の入力部806に有線LAN、無線LAN、USB接続等により、接続されている。自社サーバ400の画像出力部406、およびプリンタ800の入力部806を介して受信した収集画像は、印刷部804によりプリントアウトされる。
【0097】
他社サーバ310、320、330、および自社サーバ400は、第1実施形態におけるPC200、他社サーバ310、320、330、および自社サーバ400と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0098】
次に、本発明の第5実施形態の変形例における画像収集システムの動作について、図16に示すタイミングチャートを用いて説明する。まず、時刻T101において、カメラ100、100aのユーザはそれぞれのカメラのExifの設定を行う。続いて、時刻T102においてユーザ10はカメラ100を用いて撮影を行い、ユーザのPC200に画像の保存を行う。
【0099】
時刻T103になると、PC200は、他社サーバ310に撮影画像のアップロードを行う。このアップロードは、前述したように、ユーザの手動操作によって行ってもよく、また設定された時刻になると自動的にアップロードするようにしてもよい。時刻T104になると、ユーザ20はカメラ100aを用いて撮影を行い、このときの画像をExifと共にPC200に保存する。時刻T105になるとPC200は、時刻T104で撮影した画像を他社サーバ320,330にアップロードする。以後、図示の如く、カメラ100、100aは撮影を行い、PC200に保存し、また他社サーバ310、320、330にアップロードを行う。
【0100】
また、自社サーバ400と他社サーバ310、320、330の間では、第1実施形態と同様に、定期的にExifを収集している(時刻T121〜T125参照)。すなわち、自社サーバ400内の属性収集部403は、定期的にサーバ310、320、330等にアクセスし、Exif等の属性情報を収集し、属性情報とその画像がバックアップされているサーバの位置(アドレス)を特定情報として収集している。
【0101】
時刻T111になると、カメラ100aは収集きっかけとなる特定画像を撮影する。ここでは、撮影前または撮影後にきっかけとなることを示す情報を、第1実施形態の場合と同様に、属性情報としてExifに書き込む。この撮影が終わると、ユーザのPC200にExif情報と共に画像データが保存され、さらに、自社サーバ400にアップロードされる。
【0102】
時刻T111において、PC200の出力部204から自社サーバ400の収集開始指示部401に収集開始トリガがかかると、画像収集部402は属性収集部403に記憶された属性情報を検索し、抽出された属性情報を有する画像を検索する。検索すると、時刻T112において、属性情報を有する画像がバックアップされているサーバに対して、収集画像をダウンロードするようにリクエストを出力する。そして、時刻T113においてサーバから収集画像をダウンロードする。収集した画像は、時刻T45において、ユーザのPC200が自社サーバ400からダウンロードする。なお、収集した画像が複数ある場合には、一括してダウンロードする。
【0103】
時刻T115になると、PC200が収集画像をカメラ100、100aに配信する。これにより、カメラ側でも収集画像を確認することができる。時刻T117になると、収集した画像をプリンタ800にプリントアウトする。時刻T118になると、プリントアウトした画像から順次、廃棄する。プリントアウトしたことから、画像データの保持が必要なくなることから、画像を廃棄している。これにより、メモリに対する負荷を小さくすることができる。
【0104】
このように、本発明の第5実施形態と変形例においても、複数のカメラ100、100aが撮影した複数の画像データはExif等の属性情報を付帯し、外部の他社サーバ310等に分散して記録しておく(時刻T102〜T105参照)と共に、自社サーバ400は、定期的に、アップロードされた画像データに付帯している属性情報を収集し、これを属性収集部403に記憶している(時刻T121〜T125参照)。自社サーバ400がカメラ100から画像収集のきっかける得るための収集開始トリガを受信すると(時刻T111参照)、サーバに記録されている画像の中から特定の属性情報を有する画像を収集している(時刻T112、T113参照)。このため、第5実施形態においても、画像が記憶されている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集することが可能となる。
【0105】
また、本実施形態においては、収集した画像を破棄するようにしている(時刻T118参照)。また、この画像の破棄は、プリントアウト等、画像を使用した直後に廃棄している(時刻T117、118参照)。このため、メモリの負荷を小さくすることができる。
【0106】
なお、本実施形態においては、収集画像をプリントアウトすると、画像データを廃棄していたが、収集画像の出力方法としては、プリントアウト以外にも、画像データそのものの外部記録媒体への記録等、他の方法であっても構わない。
【0107】
以上説明したように、本発明の各実施形態やその変形例においては、複数の画像を分散して記録し、画像収集のきっかけを得、記録されている画像の中から、特定の属性情報を持つ画像を収集し、収集した画像を出力するようにしている。このため、サーバ等、画像がバックアップされている記憶部の中からユーザが指定した特定の画像のみを収集することができる。
【0108】
また、本発明の各実施形態やその変形例においては、画像収集のきっかけを特定画像の入力によって行っている(例えば、図7の時刻T7、図10の時刻T41、図16の時刻T111等)。このため、画像収集のための特別の設定を行わなくても、簡単に画像を収集することが可能となる。また、特定画像は、Exif情報のような属性情報を有している。このため、属性情報を利用して、特定画像と同様の条件を有する画像を簡単に収集することができる。この属性情報としては、撮影によって特定のプログラムによる制御で自動的に付与され、なおかつ、通常表示されない有効情報である。また、画像収集のきっかけを、ユーザがサーバを閲覧した際に特定画像を指定するようにしてもよく、この場合には、撮影後であっても、属性情報を利用して、特定画像と同様の条件を有する画像を簡単に収集することができる。
【0109】
また、本発明の各実施形態やその変形例においては、記録されている画像の属性情報と記録情報を収集して記録するようにしている(例えば、図4の時刻T21〜T25、図10の時刻T51〜T55、図13の時刻T81〜T85、図16の時刻T121〜T125参照)。記録情報として、画像の記録された位置(サーバ位置情報)を有することにより、画像の属性情報と記録位置情報を、記録しておくことにより、検索された画像を迅速にダウンロードすることができる。
【0110】
また、本発明の各実施形態やその変形例においては、収集した画像を出力する際には、複数の画像をひとまとめにして出力するようにしている(例えば、図4および図7の時刻T11、図10の時刻T45、図13の時刻T70、図16の時刻T114)。このため、収集した画像が多数ある場合でも、一括してダウンロードすることができ便利である。
【0111】
また、本発明の各実施形態やその変形例においては、画像の収集は、通信ネットワークを用いて行っている(図2、図6、図9、図12、図15)。このため、離れているサーバ等に格納されている画像も簡単に検索し、収集することができる。なお、通信ネットワークとしては、インターネットに限らず、1対1の無線通信、有線通信等であってもよい。
【0112】
なお、本発明の各実施形態やその変形例においては、カメラで撮影した撮影画像をサーバにアップロードするにあたって、PCを経由して行う場合があったが、カメラから無線通信等を利用して直接、サーバにアップロードしても、勿論かまわない。また、属性情報としては、Exif規格による例を用いていたが、これに限らず、ユーザが特定の画像を検索する際に利用できる属性情報を記録できるものであれば、Exifに限らない。
【0113】
また、本発明の各実施形態やその変形例においては、特定画像を入力した際に抽出する特定の属性情報として、撮影位置情報、撮影日時情報、イベント情報、特定された人物情報等を挙げたが、これに限らず、シャッタ速度、絞り値等の撮影情報を用いてもよく、これらの撮影情報を用いて、画像の収集を行ってもよい。
【0114】
また、本発明の各実施形態やその変形例においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォンや携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、属性情報を画像データに付帯して記録できるカメラでればよい。
【0115】
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0116】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0117】
10,20・・・ユーザ、100・・・カメラ、101,101a・・・撮影レンズ、102,102a・・・絞り、103,103a・・・シャッタ、104,104a・・・CCDイメージセンサ、105,105a・・・ASIC、106,106a・・・メモリ、107,107a・・・バス、108,108a・・・CPU、109,109a・・・表示部、110,110a・・・記録媒体、111,111a・・・操作部、112,112a・・・出力部、200,200a・・・パーソナルコンピュータ(PC)、201,201a・・・CPU、202,202a・・・操作部、203,203a・・・入力部、204,204a・・・出力部、205,205a・・・表示部、206,206a・・・メモリ、207,207a・・・バス、310,320,330・・・他社サーバ、400・・・自社サーバ、401・・・収集開始指示部、402・・・画像収集部、403・・・属性収集部、404・・・画像入力部、405・・・画像記録部、406・・・画像出力部、411・・・収集画像、500・・・アルバム、600,600a,600b,600c,600d・・・スマートフォン、601a・・・撮影レンズ、602a・・・絞り、603a・・・シャッタ、604a・・・CCDイメージセンサ、605a・・・ASIC、606a・・・メモリ、607a・・・バス、608a・・・CPU、609a・・・表示部、610a・・・記録媒体、611a・・・操作部、612a・・・出力部、601b・・・収集開始指示部、602b・・・画像収集部、603b・・・属性収集部、604b・・・画像入力部、605b・・・画像記録部、606b・・・画像出力部、607・・・撮影部、800・・・プリンタ、801・・・CPU、802・・・操作部、803・・・バッファ、804・・・印刷部、805・・・表示部、806・・・メモリ、807・・・バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器から送信され特定画像を入力または指定するステップと、
上記特定画像の有するデータの中から、特定の属性情報を抽出するステップと、
上記機器が送信した第1の画像の中から、上記抽出された特定の属性情報を利用して第2の画像を検索するステップと、
検索された上記第2の画像を収集するステップと、
を具備する画像収集方法。
【請求項2】
上記特定画像は第1の記録部に記録されており、
上記第2の画像は第2の記録部に記録されており、
上記第1の記録部と上記第2の記録部は、インターネットで接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像収集方法。
【請求項3】
上記検索するステップに先だって、上記第1の画像に付随して記録されている属性情報を収集するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像収集方法。
【請求項4】
上記収集した上記第2の画像を上記機器に出力するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像収集方法。
【請求項5】
分散して記録された複数の画像の中から画像収集のきっかけを得るステップと、
上記記録された複数の画像の中から、特定の属性情報を持つ画像を収集するステップと、
上記収集した画像を出力するステップと、
を備えることを特徴とする画像収集方法。
【請求項6】
上記画像収集のきっかけを与える特定画像を入力するステップを更に有し、
上記画像収集のきっかけを得るステップは、上記特定画像に基づいて動作することを特徴とする請求項5に記載の画像収集方法。
【請求項7】
上記特定画像は、特定の属性情報を持つことを特徴とする請求項6に記載の画像収集方法。
【請求項8】
上記記録された複数の画像の属性情報と記録情報を収集して記録するステップを更に備えることを特徴とする請求項5に記載の画像収集方法。
【請求項9】
上記収集した画像を出力するステップは、複数の画像をひとまとめにして出力することを特徴とする請求項5に記載の画像収集方法。
【請求項10】
上記画像を収集するステップは、通信ネットワークを用いることを特徴とする請求項5に記載の画像収集方法。
【請求項11】
上記収集した画像を破棄するステップを更に備えることを特徴とする請求項5に記載の画像収集方法。
【請求項12】
上記収集した画像を破棄するステップは、該収集した画像を使用した直後に破棄することを特徴とする請求項11に記載の画像収集方法。
【請求項13】
上記特定の属性情報と、上記画像を収集するきっかけは、関連付けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像収集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−97410(P2013−97410A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236752(P2011−236752)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】