説明

画像形成システム、画像形成装置及び画像形成システム

【課題】
ユーザの処理の煩雑化を抑制しながら、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする画像形成システム、画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】
画像形成システム1は、画像形成装置100とプリンタドライバ700とを備える。プリンタドライバ700は、複数のページによって構成される冊子の作製を指定し、大サイズ画像を面付けすべき1対の特定ページを指定する。画像形成装置100は、画像データに基づいて画像を用紙上に形成する画像形成ユニット50と、画像形成部に画像の形成を指示するCPU440とを備える。CPU440は、冊子の作製及び1対の特定ページが指定されている場合に、1対の特定ページ上に大サイズ画像が面付けされるように、用紙上に画像を形成する順序を入れ替える。1対の特定ページは、冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに基づいて、用紙上に画像を形成する画像形成システム、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像データに基づいて、用紙上に画像を形成した上で、画像が形成された用紙を排紙する画像形成装置が知られている。画像形成装置は、例えば、複写機やプリンタなどである。画像形成装置が複写機である場合には、画像形成装置は、原稿から画像を読み取ることによって画像データを取得する。一方で、画像形成装置がプリンタである場合には、画像形成装置は、パーソナルコンピュータなどの外部装置から画像データを取得する。
【0003】
ここで、画像形成装置に併設された後処理装置も知られている。後処理装置は、例えば、ソート処理、穴空け処理、ステープル処理、中折り処理、冊子作製処理、裁断処理などを行う。
【0004】
例えば、冊子を作製するケースでは、画像形成装置は、用紙の両面に画像を形成し、後処理装置は、用紙の束を半分に折り畳み、用紙の束を綴じる。すなわち、冊子を構成する1ページのサイズは、用紙のサイズの半分である。例えば、用紙のサイズがA3である場合には、1ページのサイズはA4である。冊子を構成する各ページには、画像が面付けされる。冊子の作製では、一般的に、画像データの作製者は、画像を面付けすべき原稿の順序(ページ順序)を、各画像を構成する画像データに割り振る。
【0005】
ここで、冊子の作製において、出力画像サイズが混在するケースが考えられる。出力画像サイズは、最終的に用紙上に形成される画像のサイズである。例えば、冊子を構成する1ページのサイズがA4であるケースにおいて、A4の出力画像サイズにA3の出力画像サイズが混在することが考えられる。ここでは、冊子を構成する1ページ以下の出力画像サイズを有する画像を通常サイズ画像と称し、冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する画像を大サイズ画像と称する。
【0006】
このようなケースにおいて、大サイズ画像を面付けする方法として、大サイズ画像を2つの分割画像に分割する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0007】
具体的には、データ生成装置は、大サイズ画像を2つの分割画像に分割した上で、各分割画像を1ページに面付けする前提で原稿の順序の再割り振りを行う。続いて、データ生成装置は、2つの分割画像が面付けされるページに割り振られた原稿の順序のうち、小さい方の原稿の順序が奇数である場合に、小さい方の原稿の順序が割り振られたページの前に調整用ページを挿入する。これによって、2つの分割画像は、冊子を開いた状態で連続する1対のページである冊子の最深部(いわゆる、見開きページ)に面付けされる。
【0008】
同様に、大サイズ画像を2つの分割画像に分割した上で、冊子を開いた状態で連続する1対のページである冊子の最深部に2つの分割画像を面付けする技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開2005−209087号公報
【特許文献1】特開2006−209164号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ここで、画像は、複数の画素によって構成される。所定数の画素は、最小単位を構成する。すなわち、最小単位でしか画像を分割することができない。一方で、上述した背景技術では、大サイズ画像が2つの分割画像に分割されることを前提としている。従って、大サイズ画像を均等に分割することができないケースが考えられる。
【0010】
このようなケースでは、冊子を開いた状態で連続する1対のページである見開きページに2つの分割画像が面付けされたとしても、各分割画像が面付けされたページの境界において、画像の重複領域や空白領域が形成される可能性が存在する。
【0011】
画像の重複領域や空白領域の形成を抑制するためには、大サイズ画像を分割画像に分割せずに、1枚の用紙の片面に大サイズ画像を形成する必要がある。
【0012】
例えば、(a)冊子を開いた状態で連続する、(b)1枚の用紙の片面によって構成されるという条件を満たすページとしては、冊子の表表紙/裏表紙を構成するページ、冊子の最深部を構成するページが考えられる。
【0013】
このようなケースでは、画像データの作製者は、上述した条件(a)及び(b)を満たすページに大サイズ画像が面付けされるように、意図的に原稿の順序を割り振らなければならない。このような処理は、作製者にとって煩雑である。
【0014】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザの処理の煩雑化を抑制しながら、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする画像形成システム、画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の一の特徴において、画像形成システム(画像形成システム1)は、用紙上に画像を形成する画像形成装置(画像形成装置100)と、画像データを少なくとも含むジョブデータを画像形成装置に出力するプリンタドライバ(プリンタドライバ700)とを備える。プリンタドライバは、複数のページによって構成される冊子の作製を指定し、冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像を面付けすべき1対の特定ページを指定する。画像形成装置は、画像データに基づいて画像を用紙上に形成する画像形成部(画像形成ユニット50)と、ジョブデータの実行によって、画像形成部に画像の形成を指示する制御部(CPU440)とを備える。制御部は、冊子の作製及び1対の特定ページが指定されている場合に、1対の特定ページ上に大サイズ画像が面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序(画像形成順序)を入れ替える。1対の特定ページは、冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページである。
【0016】
かかる特徴によれば、プリンタドライバは、複数のページによって構成される小冊子の作製を指定し、大サイズ画像を面付けすべき1対の特定ページ(小冊子の最深部や小冊子の表表紙・裏表紙)を指定する。制御部は、冊子の作製及び1対の特定ページが指定されている場合に、1対の特定ページ上に大サイズ画像が面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序(画像形成順序)を入れ替える。これにより、ユーザは、一対の特定ページに大サイズ画像が面付けされるように、原稿の順序を意図的に割り振らなくても、自動的に画像形成装置が用紙上に形成する画像の順序が入れ替える。従って、ユーザの処理の煩雑化を抑制することができる。
【0017】
また、1対の特定ページは、冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページである。これにより、大サイズ画像は、2つに分割されることなく、1対の特定ページ(例えば、小冊子の最深部や小冊子の表表紙・裏表紙)に面付けされる。従って、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする。
【0018】
本発明の一の特徴において、1対の特定ページは、冊子の最深部を構成するページ、又は、冊子の表表紙及び裏表紙を構成するページである。
【0019】
本発明の一の特徴において、用紙上に画像を形成する画像形成装置は、画像データに基づいて画像を用紙上に形成する画像形成部と、ジョブデータの実行によって、画像形成部に画像の形成を指示する制御部とを備える。制御部は、複数のページによって構成される冊子の作製が指定されている場合に、冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像が1対の特定ページ上に面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序を入れ替える。1対の特定ページは、冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページである。
【0020】
本発明の一の特徴において、用紙上に画像を形成する画像形成方法は、複数のページによって構成される冊子の作製を指定するステップAと、冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像を面付けすべき1対の特定ページを指定するステップBと、冊子の作製及び1対の特定ページが指定されている場合に、1対の特定ページ上に前記大サイズ画像が面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序を入れ替えるステップCとを含む。1対の特定ページは、冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユーザの処理の煩雑化を抑制しながら、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする画像形成システム、画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下において、本発明の実施形態に係る画像形成システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0023】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0024】
[第1実施形態]
(画像形成装置の概略)
以下において、第1実施形態に係る画像形成システム1の概略について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る画像形成システム1の概略を示す図である。なお、図1では、画像形成システム1の詳細な構成については省略されていることに留意すべきである。
【0025】
図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置100と、給紙装置200と、後処理装置300と、プリンタコントローラ500と、ユーザ端末600と、プリンタドライバ700とを有している。
【0026】
画像形成装置100は、自動原稿送りユニット10と、画像読取ユニット20と、用紙トレイユニット30と、給紙ユニット40と、画像形成ユニット50と、定着ユニット60と、排紙ユニット70と、反転ユニット80と、操作ユニット90とを有する。
【0027】
画像形成装置100は、プリンタコントローラ500を介してユーザ端末600に接続されている。画像形成装置100は、例えば、プリンタコントローラ500とビデオバス501とによって接続される。プリンタコントローラ500は、例えば、ユーザ端末600とLAN(Local Area Network)601によって接続される。
【0028】
第1実施形態では、画像形成装置100として、電子写真方式によって用紙上に画像を形成するMFP(Multiple Function Peripheral)を例示する。但し、画像形成方法は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、ドットインパクト方式などであってもよい。
【0029】
自動原稿送りユニット10は、複写すべき原稿を転送するユニットである。画像読取ユニット20は、原稿の画像を読み取って、画像データを生成するユニットである。用紙トレイユニット30は、用紙を収容するユニットである。
【0030】
給紙ユニット40は、画像形成ユニット50に用紙を給紙するユニットである。画像形成ユニット50は、後述するCPU440からの指示される画像データに基づいて、給紙ユニット40によって給紙された用紙上にトナー像からなる画像を形成するユニットである。なお、画像形成ユニット50は、画像形成部を構成する。
【0031】
定着ユニット60は、用紙上に形成された画像を熱圧着によって用紙に定着するユニットである。排紙ユニット70は、画像が定着された用紙を排紙するユニットである。反転ユニット80は、片面について画像の形成が終了していない用紙の表裏を反転させるユニットである。操作ユニット90は、画像形成装置100の操作を行うためのユーザインターフェースである。
【0032】
給紙装置200は、用紙トレイユニット30よりも多量の用紙を収容する。給紙装置200は、多量の用紙を排出するケースにおいて、用紙トレイユニット30の代わりに用いられる。
【0033】
後処理装置300は、画像が形成された用紙の後処理を行う。後処理装置300は、例えば、ソース処理、穴空け処理、ステープル処理、中折り処理、裁断処理などを行う。
【0034】
第1実施形態では、小冊子を作製するケースを例示する。なお、小冊子とは、中折りのみのケースと、中折り及び中綴じ(ステープル)のケースとが考えられる。小冊子を構成する1ページのサイズは、用紙のサイズの半分である。例えば、用紙のサイズがA3である場合には、1ページのサイズはA4である。
【0035】
後処理装置300は、中折りのみのケースにおいては、画像形成ユニット50によって両面に画像が形成された用紙の束を半分に折り畳む。一方、後処理装置300は、中綴じのケースにおいては、画像形成ユニット50によって両面に画像が形成された用紙の束を半分に折り畳み、用紙の束を綴じる。
【0036】
なお、以下においては、小冊子を構成する1ページ以下の出力画像サイズを有する画像(例えば、A4の画像)を「通常サイズ画像」と称し、小冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する画像(例えば、A3の画像)を「大サイズ画像」と称する。
【0037】
プリンタコントローラ500は、LAN(Local Area Network)601を介してユーザ端末600から印刷ジョブを受信する。プリンタコントローラ500は、印刷ジョブを解析して、ビデオバス501を介して、ジョブデータを画像形成装置100に送信する。なお、ジョブデータは、画像データを少なくとも含む。画像データは、ユーザにより作成される原稿800(図3参照)を示すデータである。
【0038】
ユーザ端末600は、パーソナルコンピュータなどの端末である。ユーザ端末600は、画面が表示される表示部610と、画面等を操作する操作部620とを有している。ユーザ端末600には、プリンタドライバ700がインストールされている。
【0039】
プリンタドライバ700は、LAN(Local Area Network)601を介して印刷ジョブをプリンタコントローラ500に送信する。印刷ジョブは、ユーザ端末600によって指定された画像の印刷を指示するデータであり、例えば、Postscript(アドビ社の登録商標)、PCL等のページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されている。
【0040】
(画像形成装置の機能)
以下において、第1実施形態に係る画像形成装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る画像形成装置100を示すブロック図である。
【0041】
図2に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置100を統括的に制御する制御ユニット400を有する。制御ユニット400は、通信I/F410と、HDD420と、メモリ430と、CPU440とを有する。
【0042】
通信I/F410は、ビデオバス501に接続されており、プリンタコントローラ500からジョブデータを取得する。
【0043】
HDD420は、制御プログラムや画像形成装置100の機能に関する情報などを記憶する。
【0044】
メモリ430は、DRAMなどの半導体メモリによって構成される。メモリ430は、通信I/F410によって取得されたジョブデータや画像読取ユニット20によって取得された画像データ等を一時的に記憶する。また、メモリ430上には、HDD420に記憶された制御プログラムが展開される。
【0045】
CPU440は、メモリ430上に展開された制御プログラムに従って、画像形成装置100の各構成を制御する。CPU440は、ジョブデータの実行によって、画像形成ユニット50に画像の形成を指示する。なお、CPU440の動作の一部は、省略されていることに留意すべきである。
【0046】
CPU440は、小冊子の作製及び1対の特定ページが指定されている場合に、1対の特定ページ上に、冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像が面付けされるように、画像形成順序を入れ替える。
【0047】
画像形成順序は、ユーザが指定する原稿の順序とは異なり、画像形成ユニット50が用紙上に形成する画像の順序である。例えば、画像形成順序としては、1枚目の用紙の片面によって構成される一対のページの裏面に画像が形成され、続いて、反転ユニット80により反転された当該一対のページの表面に画像が形成される。その後、2枚目以降の用紙についても、1枚目の用紙と同様に画像が形成される。つまり、画像形成順序は、1枚目の用紙の裏面が1番となり、1枚目の用紙の表面が2番となり、2枚目の用紙の裏面が3番となり、2枚目の用紙の表面が4番となり、以降続いていく。
【0048】
本実施形態では、小冊子の作製及び1対の特定ページが指定されているケースにおいて、通常サイズ画像(例えば、A4の画像)に大サイズ画像(例えば、A3の画像)が混在する。1対の特定ページは、小冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成される。
【0049】
なお、1対の特定ページとして、(1)小冊子の最深部を構成するページ(いわゆる、見開きページ)、(2)小冊子の表表紙及び小冊子の裏表紙を構成するページが挙げられる。第1実施形態では、1対の特定ページとしては、(1)小冊子の最深部を構成するページであるものとする。
【0050】
(特定ページの指定)
以下において、1対の特定ページとして、(1)小冊子の最深部を構成するページの指定について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係るユーザ端末600の表示部610に表示される画面を示す図であり、図4は、第1実施形態に係るプリンタドライバ700がプリンタコントローラ500に送信する印刷ジョブを説明するための図である。
【0051】
ここで、ユーザ端末600の表示部610には、図3に示すように、ユーザにより作成される原稿800や、プリンタドライバ700に原稿の印刷を指定する印刷指示画面900などが表示される。
【0052】
印刷指示画面900には、設定リスト910、ページ番号920及び設定変更920が表示されている。設定リスト910には、各ページ番号(1〜9ページ)における印刷種類用紙サイズ、ステープル及び見開き/表示などの印刷情報の一覧が表示されている。
【0053】
印刷種類としては、1Up、小冊子(中折り)などが指定できる。用紙サイズとしては、A1、A2、A3、B4、B5、A5、B6、A6などが指定できる。ステープル(ホッチキス)としては、なし、中綴じなどが指定できる。見開き/表紙としては、なし、表紙、見開きが指定できる。
【0054】
ページ番号920には、ユーザにより作成される原稿の1ページ(図面では、7ページ目)における印刷種類、用紙サイズ、ステープル及び見開き/表示などの印刷情報が表示されている。
【0055】
設定変更930では、ページ番号920におけるにおける印刷種類、用紙サイズ、ステープル及び見開き/表示などの印刷情報の設定が変更できる。つまり、設定変更930にて変更された印刷情報は、ページ番号920における印刷情報に反映されている。そして、反映された印刷情報は、設定リスト910で表示される。
【0056】
第1実施形態では、図4に示すように、印刷情報としては、全9ページの画像の印刷が指定され、大サイズ画像が小冊子の最深部を構成するページに指定されている。具体的には、画像の1〜6ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定されている。画像の7ページ目は、小冊子、A3、中綴じ、見開きが指定されている。画像の8〜9ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定されている。
【0057】
印刷指示画面900は、プリンタコントローラ500を介して画像形成装置100に、複数のページによって構成される小冊子の作製をプリンタドライバ700へ指定し、大サイズ画像を面付けすべき小冊子の最深部をプリンタドライバ700へ指定する。
【0058】
そして、プリンタドライバ700は、プリンタコントローラ500を介して画像形成装置100に、複数のページによって構成される小冊子の作製、及び、大サイズ画像を面付けすべき小冊子の最深部を指定する。
【0059】
(プリンタドライバの動作)
次に、第1実施形態に係るプリンタドライバ700の動作について、図面を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態に係るプリンタドライバ700の動作を示すフロー図である。
【0060】
図5に示すように、ステップ10において、プリンタドライバ700は、ユーザにより作成された原稿800の印刷が指定されたか否かを判定する。プリンタドライバ700は、原稿800の印刷が指定されたと判定した場合には、ステップ11の処理に移る。一方、プリンタドライバ700は、原稿800の印刷が指定されていないと判定した場合には、待機する。
【0061】
ステップ11において、プリンタドライバ700は、印刷種類、用紙サイズ、ステープル及び見開き/表紙などの印刷情報と、ユーザにより作成された原稿800を示す画像情報とによって構成される印刷ジョブを受け付ける。
【0062】
第1実施形態では、印刷情報として、上述したように、画像の1〜6ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定され、画像の7ページ目は、小冊子、A3、中綴じ、見開きが指定され、画像の8〜9ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定されている(図3及び図4参照)。
【0063】
ステップ12において、プリンタドライバ700は、ステップ11で受け付けた印刷ジョブ(印刷情報及び画像情報)をプリンタコントローラ500に送信する。すなわち、プリンタドライバ700は、複数のページによって構成される小冊子の作製を指定し、大サイズ画像を面付けすべき小冊子の最深部を指定する。なお、印刷ジョブには、利用者を特定するための識別子が含まれていていても勿論よい。
【0064】
(プリンタコントローラの動作)
次に、プリンタコントローラの動作について、図面を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係るプリンタコントローラの動作を示すフロー図である。
【0065】
図6に示すように、ステップ20において、プリンタコントローラ500は、プリンタドライバ700から印刷ジョブ(印刷情報及び画像情報)を受信したか否かを判定する。プリンタコントローラ500は、印刷ジョブを受信したと判定した場合には、ステップ21の処理に移る。一方、プリンタコントローラ500は、印刷ジョブを受信していないと判定した場合には、待機する。
【0066】
ステップ21において、プリンタコントローラ500は、印刷ジョブを解析して、印刷データ及び画像データを含むジョブデータに変換する。具体的には、プリンタコントローラ500は、印刷情報を解析して印刷データに変換する。プリンタコントローラ500は、画像情報を解析して画像データに変換する。
【0067】
ステップ22において、プリンタコントローラ500は、ステップ21で変換したジョブデータを画像形成装置100に送信する。
【0068】
(画像形成装置の動作)
以下において、第1実施形態に係る画像形成装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図7は、第1実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフロー図である。
【0069】
図7に示すように、ステップ100において、CPU440は、通信I/F410を介して、プリンタコントローラ500からジョブデータを受信したか否かを判定する。CPU440は、ジョブデータを受信したと判定した場合には、ステップ200の処理に移る。一方、CPU440は、ジョブデータを受信していないと判定した場合には、待機する。
【0070】
ステップ200において、CPU440は、ジョブデータのうちの画像データを画像形成ユニット50で用紙上に画像の形成が可能なデータ形式に変換するRIP処理を行う。例えば、CPU440は、画像データをビットマップへ変換する。
【0071】
ステップ300において、CPU440は、ステップ100で受信したジョブデータ、及びステップ110で変換した画像データをメモリ430に格納する。
【0072】
ステップ400において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照して、小冊子が指定されているか否かを判定する。CPU440は、小冊子が指定されていると判定した場合には、ステップ500の処理に移る。一方、CPU440は、小冊子が指定されていないと判定した場合には、ステップ600の処理に移る。
【0073】
ステップ500において、CPU440は、小冊子処理を行う。なお、小冊子処理の詳細については、後述する(図8参照)。
【0074】
ステップ600において、CPU440は、印刷処理を行う。なお、印刷処理の詳細については、後述する(図16参照)。
【0075】
(小冊子処理)
次に、第1実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作について、図面を参照しながら説明する。図8は、第1実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作を示すフロー図であり、図9〜図15は、第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である。なお、図9,図11,図13,図14,図15において、用紙内の番号は、ユーザが指定する原稿の順序を示す番号(以下、原稿番号)である。
【0076】
図8に示すように、ステップ501において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照し、大サイズ画像におけるページを通常サイズ画像におけるページ数に換算して、換算した大サイズ画像におけるページ数に通常サイズ画像におけるページ数を加えたページ数を算出する。大サイズ画像(例えば、A3)は、通常サイズ画像(例えば、A4)における1ページの2ページ分となる。
【0077】
なお、通常サイズ画像におけるページ数を「通常ページ数」と称する。大サイズ画像におけるページ数を「大ページ数」と称する。換算した大サイズ画像におけるページ数に通常サイズ画像におけるページ数を加えたページ数を「基準ページ数」と称する。
【0078】
例えば、図9に示すように、通常ページ数として、原稿番号‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘5’、‘6’、‘8’、‘9’の計「8ページ」であり、大サイズ画像として、原稿番号が‘7’である場合、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」となり、基準ページ数が「10ページ」となる。
【0079】
ステップ502において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照し、ステップ501で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)を用いて、最終的に出力される用紙の枚数である出力用紙枚数を算出する。
【0080】
具体的には、CPU440は、出力用紙枚数をNとし、通常ページ数をPとすると、「N=(P+2)/4」の関係式を用いることによって、出力用紙枚数Nを算出する。但し、出力用紙枚数Nは、小数点以下となった場合には切り上げられる。
【0081】
例えば、図10に示すように、通常ページ数が「8ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」である場合、出力用紙枚数Nが「(8+2)/4=2.5枚」となる。そして、出力用紙枚数Nは、2.5枚が切り上げられて「3枚」となる。
【0082】
ステップ503において、CPU440は、ステップ501で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)と、ステップ502で算出した出力用紙枚数とを用いて、小冊子に付加する空白ページ数を算出する。
【0083】
具体的には、CPU440は、空白ページ数をBとし、出力用紙枚数をNとし、通常ページ数をPとすると、「B=N×4−(P+2)」の関係式を用いることによって、空白ページ数Bを算出する。なお、CPU440は、小冊子を作成するケースにおいては、完成させる小冊子の総ページ数が必ず4の倍数となる必要がある。このため、CPU440は、基準ページ数が4の倍数になっていない場合には、空白ページを付加する。
【0084】
例えば、図11に示すように、出力用紙枚数が「3枚」、通常ページ数が「8ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」である場合、空白ページ数Bは、「3×4−(8+2)=2ページ」となる。
【0085】
ステップ504において、CPU440は、ステップ501で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)と、ステップ503で算出した空白ページ数とを用いて、完成させる小冊子の総ページ数を算出する。
【0086】
例えば、図11に示すように、基準ページ数が「10ページ」、空白ページ数が「2ページ」である場合、完成させる小冊子の総ページ数が「12ページ」となる。なお、上述したように、小冊子を作成するケースにおいては、完成させる小冊子の総ページ数が必ず4の倍数となっている。
【0087】
ここで、完成させる小冊子の各ページには、出力用紙枚数をNとして、以下の式によって完成ページ数が割り振られる。完成ページ数とは、原稿番号とは異なり、小冊子が完成したときのページの順序である。
【0088】
完成させる小冊子を構成する1枚の用紙には、裏面で2ページ、表面で2ページの計4ページが割り振られる。つまり、出力用紙枚数が3枚である場合、完成ページ数は、完成させる小冊子の総ページ数と同様に全12ページとなる。
【0089】
具体的には、完成させる小冊子のX枚目に対応する裏面の一側(例えば、左側)は、「1+(X−1)×2」の関係式によって完成ページ数が割り振られる。例えば、図12に示すように、完成させる小冊子の1枚目に対応する裏面側の一側は、「1+(1−1)×2=1ページ」となる。
【0090】
完成させる小冊子のX枚目に対応する裏面の他側(例えば、右側)は、「N×4−(X−1)×2」の関係式によって完成ページ数が割り振られる。例えば、図12に示すように、完成させる小冊子の1枚目に対応する裏面の他側は、「3×4+(1−1)×2=12ページ」となる。
【0091】
完成させる小冊子のX枚目に対応する表面の一側(例えば、左側)は、「1+(X−1)×2+1」の関係式によって完成ページ数が割り振られる。例えば、図12に示すように、完成させる小冊子の1枚目に対応する表面の一側は、「1+(1−1)×2+1=2ページ」となる。
【0092】
完成させる小冊子のX枚目に対応する表面の他側(例えば、右側)は、「N×4−(X−1)×2−1」の関係式によって完成ページ数が割り振られる。例えば、図12に示すように、完成させる小冊子の1枚目に対応する表面の一側は、「3×4+(1−1)×2−1=11ページ目」となる。
【0093】
ステップ505において、CPU440は、出力用紙枚数と、空白ページ数と、完成させる小冊子の総ページ数とを用いて、小冊子の最深部を構成するページが、完成ページ数の何ページ目に配置させるのかを算出する。なお、小冊子の最深部が配置される完成ページ数を「小冊子の最深ページ数」と称する。
【0094】
具体的には、CPU440は、小冊子の最深ページ数をAとし、出力用紙枚数をNとすると、「A=N×4/2」及び「A=N×4/2+1」の関係式を用いることによって、小冊子の最深ページ数Aを算出する。
【0095】
例えば、図12及び図13に示すように、出力用紙枚数が3枚、通常ページ数が「8ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」である場合、小冊子の最深ページ数Aは、完成ページ数において「3×4/2=6ページ」及び「3×4/2+1=7ページ」となる。
【0096】
ステップ506において、CPU440は、完成させる小冊子の総ページ数分のメモリーをメモリ430上で確保する。
【0097】
ステップ507において、CPU440は、メモリー上における小冊子の最深部を構成するページ上に、大サイズ画像を面付けさせるように、大サイズ画像をセットする。
【0098】
例えば、図12及び図13の斜線部に示すように、CPU440は、完成させる小冊子の最深部である6ページ目及び7ページ目に、A3の大サイズ画像をセットする。つまり、完成ページ数としての6,7ページには、原稿番号‘7’の大サイズ画像がセットされる。
【0099】
これにより、CPU440は、小冊子の最深部上にA3の大サイズ画像が面付けされるように、ユーザが指定する原稿の順序を入れ替える。すなわち、CPU440は、小サイズ画像及び大サイズ画像の順序を入れ替えて、画像形成順序を入れ替える。
【0100】
ステップ508において、CPU440は、ステップ507でセットした大サイズ画像以外の通常サイズ画像を、完成させる小冊子の各ページにセットする。
【0101】
例えば、図14及び図15のに示すように、完成ページ数としての1ページ目には、原稿番号‘1’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての2ページ目には、原稿番号‘2’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての3ページ目には、原稿番号‘3’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての4ページ目には、原稿番号‘4’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての5ページ目には、原稿番号‘5’の通常サイズ画像がセットされる。
【0102】
完成ページ数としての6,7ページ目には、上述したように原稿番号‘7’の大サイズ画像がセットされるため、完成ページ数としての8ページ目には、原稿番号‘6’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての9ページ目には、原稿番号‘8’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての10ページ目には、原稿番号‘9’の通常サイズ画像がセットされる。
【0103】
ステップ509において、CPU440は、メモリー上で出力画像(通常サイズ画像及び大サイズ画像)が全てセットされたか否かを判定する。CPU440は、メモリー上で出力画像が全てセットされたと判定した場合には、ステップ510の処理に移る。一方、CPU440は、メモリー上で出力画像が全てセットされていないと判定した場合には、ステップ507の処理に戻る。
【0104】
ステップ510において、CPU440は、メモリー上で空白ページをセットする。例えば、図14及び図15に示すように、完成ページ数としての11,12ページ目には、空白ページがセットされる。
【0105】
ステップ511において、CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされたか否かを判定する。CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされたと判定した場合には、小冊子処理を終了する。一方、CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされていないと判定した場合には、ステップ510の処理に戻る。
【0106】
(印刷処理)
次に、上述した印刷処理の動作について、図面を参照しながら説明する。図16は、第1実施形態に係る画像形成装置における印刷処理の動作を示すフロー図である。
【0107】
図16に示すように、ステップ601において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータの実行によって、画像形成ユニット50に用紙を給紙させるように、給紙ユニット40に指示する。これにより、給紙ユニット40は、画像形成ユニット50に用紙を給紙する。
【0108】
ステップ602において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータの実行によって、画像形成ユニット50に画像の形成を指示する。これにより、画像形成ユニット50は、CPU440からの指示されるジョブデータのうちの画像データに基づいて、画像を用紙上に形成する。すなわち、画像形成ユニット50は、CPU440によって入れ替えられた原稿の順序及び画像形成順序に基づいて、画像を用紙上に形成する。
【0109】
例えば、画像形成ユニット50は、1枚目の用紙の片面によって構成される一対のページの片面(例えば、裏面)に、原稿番号‘1’の通常サイズ画像及び空白ページが形成され、続いて、1枚目の用紙の片面によって構成される一対のページの片面(例えば、表面)に、原稿番号‘2’の通常サイズ画像及び空白ページが形成される。その後、画像形成ユニット50は、2枚目の用紙についても、1枚目の用紙と同様に画像が形成される。
【0110】
つまり、画像形成順序としては、上述したように、1枚目の用紙の裏面が1番となり、1枚目の用紙の表面が2番となり、2枚目の用紙の裏面が3番となり、2枚目の用紙の表面が4番となり、以降続いていく。
【0111】
ステップ603において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータの実行によって、用紙上に形成された画像を用紙に定着させるように、定着ユニット60に指示する。これにより、定着ユニット60は、用紙上に形成された画像を用紙に定着する。
【0112】
ステップ604において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータの実行によって、画像が定着された用紙を排紙させるように、排紙ユニット70に指示する。これにより、排紙ユニット70は、画像が定着された用紙を排紙する。
【0113】
ステップ606において、CPU440は、後処理装置300に後処理を指示する。これにより、後処理装置300は、ソース処理、パンチ処理、ステープル処理、中折り処理などを行う。
【0114】
例えば、CPU440は、小冊子が指定されているケースにおいては、後処理装置300に用紙の両面に画像を形成された用紙の中折り処理を指示する。これにより、後処理装置300は、中折りのみのケースにおいては、両面に画像が形成された用紙の束を半分に折り畳んで小冊子を形成する。一方、後処理装置300は、中折り及び中綴じのケースにおいては、両面に画像が形成された用紙の束を半分に折り畳み、用紙の束を綴じた小冊子を形成する。
【0115】
(作用・効果)
第1実施形態では、プリンタドライバ700は、複数のページによって構成される小冊子の作製を指定し、大サイズ画像(例えば、A3の画像データ)を面付けすべき1対の特定ページ(小冊子の最深部)を指定する。CPU440は、冊子の作製及び小冊子の最深部が指定されている場合に、小冊子の最深部上に大サイズ画像が面付けされるように、画像形成順序を入れ替える。これにより、ユーザは、小冊子の最深部に大サイズ画像が面付けされるように、原稿の順序を意図的に割り振らなくても、自動的に画像形成装置100が画像形成順序を入れ替える。従って、ユーザの処理の煩雑化を抑制することができる。
【0116】
第1実施形態では、1対の特定ページは、小冊子の最深部(見開きページ)である。これにより、小冊子の最深部に大サイズ画像が面付けされる。これにより、大サイズ画像は、2つに分割されることなく、1対の特定ページとしての小冊子の最深部に面付けされる。従って、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする。
【0117】
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
【0118】
具体的には、第1実施形態では、1対の特定ページとしては、(1)小冊子の最深部を構成するページ(いわゆる、見開きページ)である。これに対して、第2実施形態では、1対の特定ページとしては、(2)小冊子の表表紙及び小冊子の裏表紙を構成するページである。
【0119】
(特定ページの指定)
以下において、1対の特定ページとして、(2)小冊子の表表紙及び小冊子の裏表紙を構成するページの指定について、図面を参照しながら説明する。図17は、第2実施形態に係るユーザ端末の表示部に表示される画面を示す図であり、図18は、第2実施形態に係るプリンタドライバ700がプリンタコントローラ500に送信する印刷ジョブを説明するための図である。
【0120】
第2実施形態では、図17及び図18に示すように、印刷情報としては、全9ページの画像の印刷が指定され、大サイズ画像が冊子の表表紙及び冊子の裏表紙を構成するページに指定されている。具体的には、画像の1〜6ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定されている。画像の7ページ目は、小冊子、A3、中綴じ、表紙が指定されている。画像の8〜9ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定されている。
【0121】
(小冊子処理)
次に、第2実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作について、図面を参照しながら説明する。図19は、第2実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作を示すフロー図であり、図20〜図26は、第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である。
【0122】
図19に示すように、ステップ521において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照し、大サイズ画像におけるページを通常ページ数に換算して、換算した大ページ数に通常ページ数を加えた基準ページ数を算出する。
【0123】
例えば、図20に示すように、通常ページ数として、原稿番号‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘5’、‘6’、‘8’、‘9’の計「8ページ」であり、大サイズ画像として、原稿番号が‘7’である場合、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」となり、基準ページ数が「10ページ」となる。
【0124】
ステップ522において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照し、ステップ521で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)を用いて、出力用紙枚数を算出する。
【0125】
具体的には、CPU440は、出力用紙枚数をNとし、通常ページ数をPとすると、「N=(P+2)/4」の関係式を用いることによって、出力用紙枚数Nを算出する。但し、出力用紙枚数Nは、小数点以下となった場合には切り上げられる。
【0126】
例えば、図21に示すように、通常ページ数が「8ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」である場合、出力用紙枚数Nが「(8+2)/4=2.5枚」となる。そして、出力用紙枚数Nは、2.5枚が切り上げられて「3枚」となる。
【0127】
ステップ523において、CPU440は、ステップ521で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)と、ステップ522で算出した出力用紙枚数とを用いて、小冊子上に付加する空白ページ数を算出する。
【0128】
具体的には、CPU440は、空白ページ数をBとし、出力用紙枚数をNとし、通常ページ数をPとすると、「B=N×4−(P+2)」の関係式を用いることによって、空白ページ数Bを算出する。なお、CPU440は、小冊子を作成するケースにおいては、完成させる小冊子の総ページ数が必ず4の倍数となる必要がある。このため、CPU440は、基準ページ数が4の倍数になっていない場合には、空白ページを付加する。
【0129】
例えば、図22に示すように、出力用紙枚数が「3枚」、通常ページ数が「8ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」である場合、空白ページ数Bは、「3×4−(8+2)=2ページ」となる。
【0130】
ステップ524において、CPU440は、ステップ501で算出した基準ページ数(通常ペース数及び大ページ数)と、ステップ523で算出した空白ページ数とを用いて、完成させる小冊子の総ページ数を算出する。
【0131】
例えば、図22に示すように、基準ページ数が「10ページ」、空白ページ数が「2ページ」であるため、完成させる小冊子の総ページ数が「12ページ」となる。なお、上述したように、小冊子を作成するケースにおいては、完成させる小冊子の総ページ数が必ず4の倍数となっている。
【0132】
ステップ525において、CPU440は、出力用紙枚数と、空白ページ数と、完成させる小冊子の総ページ数とを用いて、小冊子の表表紙及び裏表紙を構成するページが、完成ページ数の何ページ目に配置させるのかを算出する。なお、小冊子の表表紙及び裏表紙が配置される完成ページ数を「小冊子の表紙ページ数」と称する。
【0133】
具体的には、小冊子の表紙ページ数は、完成ページ数において1ページ目と、最終ページ目となる。
【0134】
例えば、図23及び図24に示すように、出力用紙枚数が「3枚」、通常ページ数が「8ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「2ページ」である場合、小冊子の表紙ページ数Aは、完成ページ数において「1ページ」及び「12ページ」となる。
【0135】
ステップ526において、CPU440は、メモリ430上で完成させる小冊子の総ページ数分のメモリーをメモリ430上で確保する。
【0136】
ステップ527において、CPU440は、メモリー上における小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)を構成するページ上に、大サイズ画像を面付けさせるように、大サイズ画像をセットする。
【0137】
例えば、図23及び図24の斜線部に示すように、CPU440は、完成させる小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)である1ページ目及び12ページ目に、A3の大サイズ画像をセットする。つまり、完成ページ数としての1,12ページには、原稿番号が‘7’の大サイズ画像がセットされる。
【0138】
これにより、CPU440は、小冊子の表紙上にA3の大サイズ画像が面付けされるように、ユーザが指定する原稿の順序を入れ替える。すなわち、CPU440は、小サイズ画像及び大サイズ画像の順序を入れ替えて、画像形成順序を入れ替える。
【0139】
ステップ528において、CPU440は、ステップ527でセットした大サイズ画像以外の通常サイズ画像を、完成させる小冊子の各ページにセットする。
【0140】
例えば、図25及び図26のに示すように、完成ページ数としての1,12ページには、上述したように原稿番号‘7’の大サイズ画像がセットされるため、完成ページ数としての2ページ目には、原稿番号‘1’通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての3ページ目には、原稿番号‘2’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての4ページ目には、原稿番号‘3’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての5ページ目には、原稿番号‘4’の通常サイズ画像がセットされる。
【0141】
完成ページ数としての6ページ目には、原稿番号‘5’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての7ページ目には、原稿番号‘6’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての8ページ目には、原稿番号‘8’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての9ページ目には、原稿番号‘9’の通常サイズ画像がセットされる。
【0142】
ステップ529において、CPU440は、メモリー上で出力画像(通常サイズ画像及び大サイズ画像)が全てセットされたか否かを判定する。CPU440は、メモリー上で出力画像が全てセットされたと判定した場合には、ステップ530の処理に移る。一方、CPU440は、メモリー上で出力画像が全てセットされていないと判定した場合には、ステップ527の処理に戻る。
【0143】
ステップ530において、CPU440は、メモリー上で空白ページをセットする。例えば、図24及び図25に示すように、完成ページ数としての10,11ページ目には、空白ページがセットされる。
【0144】
ステップ531において、CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされたか否かを判定する。CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされたと判定した場合には、小冊子処理を終了する。一方、CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされていないと判定した場合には、ステップ530の処理に戻る。
【0145】
(作用・効果)
第2実施形態では、プリンタドライバ700は、複数のページによって構成される小冊子の作製を指定し、大サイズ画像(例えば、A3の画像データ)を面付けすべき小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)を指定する。CPU440は、小冊子の作製及び小冊子の表紙が指定されている場合に、小冊子の表紙上に大サイズ画像が面付けされるように、画像形成順序を入れ替える。これにより、第1実施形態と同様に、ユーザは、小冊子の表紙に大サイズ画像が面付けされるように、原稿の順序を意図的に割り振らなくても、自動的に画像形成装置100が画像形成順序を入れ替える。従って、ユーザの処理の煩雑化を抑制することができる。
【0146】
第2実施形態では、1対の特定ページは、小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)である。これにより、大サイズ画像は、2つに分割されることなく、1対の特定ページとしての小冊子の表表紙・裏表紙に面付けされる。。従って、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする。
【0147】
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態・第2実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
【0148】
具体的には、第1実施形態では、1対の特定ページとしては、(1)小冊子の最深部を構成するページ(いわゆる、見開きページ)である。これに対して、第3実施形態では、1対の特定ページとしては、(1)小冊子の最深部を構成するページ、及び、(2)小冊子の表表紙及び小冊子の裏表紙を構成するページとである。
【0149】
(特定ページの指定)
以下において、1対の特定ページとして、(1)小冊子の最深部を構成するページ、及び、(2)小冊子の表表紙及び小冊子の裏表紙を構成するページの指定について、図面を参照しながら説明する。図27は、第3実施形態に係るユーザ端末の表示部に表示される画面を示す図であり、図28は、第3実施形態に係るプリンタドライバ700がプリンタコントローラ500に送信する印刷ジョブを説明するための図である。
【0150】
第3実施形態では、図27及び図28に示すように、印刷情報としては、全8ページの画像の印刷が指定され、大サイズ画像が小冊子の最深部を構成するページ及び小冊子の表表紙及び小冊子の裏表紙を構成するページに指定されている。具体的には、画像の1〜6ページ目は、小冊子、A4、中綴じが指定されている。画像の7ページ目は、小冊子、A3、中綴じ、見開きが指定されている(図27(a)参照)。画像の8ページ目は、小冊子、A3、中綴じ、表紙が指定されている(図27(b)参照)。
【0151】
(小冊子処理)
次に、第2実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作について、図面を参照しながら説明する。図29は、第3実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作を示すフロー図であり、図30〜図35は、第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である。
【0152】
図29に示すように、ステップ541において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照し、大サイズ画像におけるページを通常ページ数に換算して、換算した大ページ数に通常ページ数を加えた基準ページ数を算出する。
【0153】
例えば、図30に示すように、通常ページ数として、原稿番号‘1’、‘2’、‘3’、‘4’、‘5’、‘6’の計「6ページ」であり、大サイズ画像として、原稿番号‘7’、‘8’の計「2枚」である場合、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「4ページ」となり、基準ページ数が「10ページ」となる。
【0154】
ステップ542において、CPU440は、メモリ430に格納されているジョブデータのうちの印刷データを参照し、ステップ541で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)を用いて、出力用紙枚数を算出する。
【0155】
具体的には、CPU440は、出力用紙枚数をNとし、通常ページ数をPとし、大ページ数をDとすると、「N=(P+D×2)/4」の関係式を用いることによって、出力用紙枚数Nを算出する。但し、出力用紙枚数Nは、小数点以下となった場合には切り上げられる。
【0156】
例えば、図31に示すように、通常ページ数が「6ページ」、大ページ数が「2ページ」である場合、出力用紙枚数Nが「(6+2×2)/4=2.5枚」となる。そして、出力用紙枚数Nは、2.5枚が切り上げられて「3枚」となる。
【0157】
ステップ543において、CPU440は、ステップ541で算出した基準ページ数(通常ページ数及び大ページ数)と、ステップ542で算出した出力用紙枚数とを用いて、小冊子上に付加する空白ページ数を算出する。
【0158】
具体的には、CPU440は、空白ページ数をBとし、出力用紙枚数をNとし、通常ページ数をPとし、大ページ数をDとすると、「B=N×4−(P+D×2)」の関係式を用いることによって、空白ページ数Bを算出する。なお、CPU440は、小冊子を作成するケースにおいては、完成させる小冊子の総ページ数が必ず4の倍数となる必要がある。このため、CPU440は、基準ページ数が4の倍数になっていない場合には、空白ページを付加する。
【0159】
例えば、図32に示すように、出力用紙枚数が「3枚」、通常ページ数が「6ページ」、大ページ画像を通常ページ数に換算した値が「4ページ」である場合、空白ページ数Bは、「3×4−(6+4)=2ページ」となる。
【0160】
ステップ544において、CPU440は、ステップ541で算出した基準ページ数(通常ペース数及び大ページ数)と、ステップ543で算出した空白ページ数とを用いて、完成させる小冊子の総ページ数を算出する。
【0161】
例えば、図32に示すように、基準ページ数が「10ページ」、空白ページ数が「2ページ」である場合、完成させる小冊子の総ページ数が「12ページ」となる。なお、上述したように、小冊子を作成するケースにおいては、完成させる小冊子の総ページ数が必ず4の倍数となっている。
【0162】
ステップ525において、CPU440は、出力用紙枚数と、空白ページ数と、完成させる小冊子の総ページ数とを用いて、小冊子の最深ページ数、及び、小冊子の表紙ページ数を算出する。
【0163】
具体的には、CPU440は、小冊子の最深ページ数をAとし、出力用紙枚数をNとすると、「A=N×4/2」及び「A=N×4/2+1」の関係式を用いることによって、小冊子の最深ページ数Aを算出する。一方で、CPU440は、小冊子の表紙ページ数として、完成ページ数の1ページ目と、最終ページ目とを算出する。
【0164】
例えば、図33及び図34に示すように、出力用紙枚数が3枚、通常ページ数が「6ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「4ページ」である場合、小冊子の最深ページ数Aは、完成ページ数において「3×4/2=6ページ」及び「3×4/2+1=7ページ」となる。
【0165】
一方、図33及び図34に示すように、出力用紙枚数が「3枚」、通常ページ数が「6ページ」、大サイズ画像を通常ページ数に換算した値が「4ページ」である場合、小冊子の表紙ページ数Aは、完成ページ数において「1ページ」及び「12ページ」となる。つまり、小冊子の表表紙は、完成ページ数としての1ページとなり、小冊子の裏表紙は、完成ページとしての12ページとなる。
【0166】
ステップ546において、CPU440は、メモリ430上で完成させる小冊子の総ページ数分のメモリーをメモリ430上で確保する。
【0167】
ステップ547において、CPU440は、メモリー上における小冊子の最深部を構成するページ上、及び、小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)を構成するページ上に、大サイズ画像を面付けさせるように、大サイズ画像をセットする。
【0168】
例えば、図33及び図34の斜線部に示すように、CPU440は、完成させる小冊子の最深部である6ページ目及び7ページ目に、A3の大サイズ画像をセットする。つまり、完成ページ数としての6,7ページには、原稿番号‘8’の大サイズ画像がセットされる。
【0169】
一方、CPU440は、完成させる小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)である1ページ目及び12ページ目に、A3の大サイズ画像をセットする。つまり、完成ページ数としての1,12ページ目には、原稿番号‘7’の大サイズ画像がセットされる。
【0170】
これにより、CPU440は、小冊子の最深ページ上及び小冊子の表紙上にA3の大サイズ画像が面付けされるように、ユーザが指定する原稿の順序を入れ替える。すなわち、CPU440は、小サイズ画像及び大サイズ画像の順序を入れ替えて、画像形成順序を入れ替える。
【0171】
ステップ548において、CPU440は、ステップ547でセットした大サイズ画像以外の通常サイズ画像を、完成させる小冊子の各ページにセットする。
【0172】
例えば、図35及び図36のに示すように、完成ページ数としての1,12ページには、上述したように原稿番号‘7’の大サイズ画像がセットされるため、完成ページ数としての2ページ目には原稿番号‘1’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての3ページ目には、原稿番号‘2’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての4ページ目には、原稿番号‘3’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての5ページ目には、原稿番号‘4’の通常サイズ画像がセットされる。
【0173】
完成ページ数としての6,7ページには、上述したように原稿番号‘8’の大サイズ画像がセットされるため、完成ページ数としての8ページ目には、原稿番号‘5’の通常サイズ画像がセットされる。完成ページ数としての9ページ目には、原稿番号‘6’の通常サイズ画像がセットされる。
【0174】
ステップ549において、CPU440は、メモリー上で出力画像(通常サイズ画像及び大サイズ画像)が全てセットされたか否かを判定する。CPU440は、メモリー上で出力画像が全てセットされたと判定した場合には、ステップ550の処理に移る。一方、CPU440は、メモリー上で出力画像が全てセットされていないと判定した場合には、ステップ547の処理に戻る。
【0175】
ステップ550において、CPU440は、メモリー上で空白ページをセットする。例えば、図35及び図36に示すように、完成ページ数としての10,11ページ目には、空白ページがセットされる。
【0176】
ステップ551において、CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされたか否かを判定する。CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされたと判定した場合には、小冊子処理を終了する。一方、CPU440は、メモリー上で全ての空白データがセットされていないと判定した場合には、ステップ550の処理に戻る。
【0177】
(作用・効果)
第3実施形態では、プリンタドライバ700は、複数のページによって構成される小冊子の作製を指定し、大サイズ画像(例えば、A3の画像データ)を面付けすべき小冊子の最深部(見開きページ)と、小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)とを指定する。CPU440は、小冊子の作製及び小冊子の最深部、小冊子の表紙が指定されている場合に、小冊子の表紙上に大サイズ画像が面付けされるように、画像形成順序を入れ替える。これにより、第1実施形態と同様に、ユーザは、小冊子の最深部及び小冊子の表紙に大サイズ画像が面付けされるように、原稿の順序を意図的に割り振らなくても、自動的に画像形成装置100が画像形成順序を入れ替える。従って、ユーザの処理の煩雑化を抑制することができる。
【0178】
第3実施形態では、1対の特定ページは、小冊子の最深部(見開きページ)、及び、小冊子の表紙(表表紙及び裏表紙)である。これにより、大サイズ画像は、2つに分割されることなく、1対の特定ページとしての小冊子の最深部や小冊子の表表紙・裏表紙)に面付けされる。従って、画像の重複領域や空白領域の形成を抑制することを可能とする。
【0179】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0180】
例えば、実施形態では、MFP(Multiple Function Peripheral)であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタ機能のみを有する装置であってもよく、複写機能のみを有する装置であってもよい。
【0181】
実施形態では、プリンタドライバ700は、印刷種類、用紙サイズ、ステープル及び見開き/表紙などの印刷情報を画像形成装置100に指示するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、部数、画像方向、印字面、レイアウト、パンチ(穴開け)、フルブリート、プリンタ指定や印字順序などを画像形成装置100に指示するものであってもよく、プリンタドライバ700の種類により表示画面が異なることは勿論である。
【0182】
実施形態では、画像形成順序としては、1枚目の用紙の裏面が1番となり、1枚目の用紙の表面が2番となり、2枚目の用紙の裏面が3番となり、2枚目の用紙の表面が4番となり、以降続いていくものとして説明したが、これに限定されるものではい。例えば、画像形成順序としては、3枚目の用紙の表面が1番となり、3枚目の用紙の裏面が2番となり、2枚目の用紙の表面が3番となり、2枚目の用紙の裏面が4番となり、以降続いていっても勿論よい。
【0183】
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0184】
【図1】第1実施形態に係る画像形成装置100の概略を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る制御ユニット400の構成を示す図である。
【図3】、第1実施形態に係るユーザ端末の表示部に表示される画面を示す図である。
【図4】第1実施形態に係るプリンタドライバ700がプリンタコントローラ500に送信する印刷ジョブを説明するための図である。
【図5】第1実施形態に係るプリンタドライバ700の動作を示すフロー図である。
【図6】第1実施形態に係るプリンタコントローラの動作を示すフロー図である。
【図7】第1実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフロー図である。
【図8】第1実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作を示すフロー図である。
【図9】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その1)。
【図10】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その2)。
【図11】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その3)。
【図12】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その4)。
【図13】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その5)。
【図14】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その6)。
【図15】第1実施形態に係る小冊子の出力画像を説明するためのイメージ図である(その7)。
【図16】第1実施形態に係る画像形成装置における印刷処理の動作を示すフロー図である。
【図17】第2実施形態に係るユーザ端末の表示部に表示される画面を示す図である。
【図18】第2実施形態に係るプリンタドライバ700がプリンタコントローラ500に送信する印刷ジョブを説明するための図である。
【図19】第2実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作を示すフロー図である。
【図20】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その1)。
【図21】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その2)。
【図22】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その3)。
【図23】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その4)。
【図24】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その5)。
【図25】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その6)。
【図26】第2実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その7)。
【図27】第3実施形態に係るユーザ端末の表示部に表示される画面を示す図である。
【図28】第3実施形態に係るプリンタドライバ700がプリンタコントローラ500に送信する印刷ジョブを説明するための図である。
【図29】第3実施形態に係る画像形成装置における小冊子処理の動作を示すフロー図である。
【図30】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その1)。
【図31】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その2)。
【図32】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その3)。
【図33】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その4)。
【図34】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その5)。
【図35】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その6)。
【図36】第3実施形態に係る小冊子の画像データを説明するためのイメージ図である(その7)。
【符号の説明】
【0185】
1・・・画像形成システム、10・・・自動原稿送りユニット、20・・・画像読み取りユニット、30・・・用紙トレイユニット、40・・・給紙ユニット、50・・・画像形成ユニット、60・・・定着ユニット、70・・・排紙ユニット、80・・・反転ユニット、90・・・操作ユニット、100・・・画像形成装置、110・・・検出ユニット、200・・・給紙装置、300・・・後処理装置、310・・・第1排紙トレイ、320・・・スタッカ、330・・・フィニッシャー、331・・・第2排紙トレイ、400・・・制御ユニット、410・・・通信I/F、420・・・HDD、430・・・メモリ、440・・・CPU、500・・・プリンタコントローラ、501・・・ビデオバス、600・・・ユーザ端末、601・・・LAN、700・・・プリンタドライバ、800・・・原稿、900・・・印刷指示画面、910・・・設定リスト、920・・・ページ番号、930・・・設定変更

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙上に画像を形成する画像形成装置と、画像データを少なくとも含むジョブデータを前記画像形成装置に出力するプリンタドライバとを備えた画像形成システムであって、
前記プリンタドライバは、複数のページによって構成される冊子の作製を指定し、前記冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像を面付けすべき1対の特定ページを指定し、
前記画像形成装置は、
前記画像データに基づいて画像を用紙上に形成する画像形成部と、
前記ジョブデータの実行によって、前記画像形成部に画像の形成を指示する制御部とを備え、
前記制御部は、前記冊子の作製及び前記1対の特定ページが指定されている場合に、前記1対の特定ページ上に前記大サイズ画像が面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序を入れ替え、
前記1対の特定ページは、前記冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページであることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記1対の特定ページは、前記冊子の最深部を構成するページ、又は、前記冊子の表表紙及び裏表紙を構成するページであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像データに基づいて画像を用紙上に形成する画像形成部と、
ジョブデータの実行によって、前記画像形成部に画像の形成を指示する制御部とを備え、
前記制御部は、複数のページによって構成される冊子の作製が指定されている場合に、前記冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像が1対の特定ページ上に面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序を入れ替え、
前記1対の特定ページは、前記冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
用紙上に画像を形成する画像形成方法であって、
複数のページによって構成される冊子の作製を指定するステップAと、
前記冊子を構成する1ページよりも大きい出力画像サイズを有する大サイズ画像を面付けすべき1対の特定ページを指定するステップBと、
前記冊子の作製及び前記1対の特定ページが指定されている場合に、前記1対の特定ページ上に前記大サイズ画像が面付けされるように、用紙上に形成する画像の順序を入れ替えるステップCとを含み、
前記1対の特定ページは、前記冊子を開いた状態で連続しており、1枚の用紙の片面によって構成されるページであることを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2010−41343(P2010−41343A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−201351(P2008−201351)
【出願日】平成20年8月5日(2008.8.5)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】