説明

画像形成システム

【課題】画像形成不良と判定された用紙(ヤレ)の検出精度を向上させること。
【解決手段】複数の実行部数が設定されたジョブデータに基づいて用紙に画像を形成して複数部の出力物のプリント出力を行う際、出力物に形成された画像を読み取り、出力画像データを生成する出力画像読取制御部210、出力画像読取制御部により生成された1部分の出力画像データを比較画像データとして記憶する記憶部156と、比較画像データと出力画像データとを比較して同一か否かを判別し、同一でないと判別した場合、ジョブデータに基づくプリント出力に関する動作を停止させる制御部150と、を備える画像形成システム1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、用紙に適正な画像が形成されているか、例えば、汚れがないか、位置ずれがないか、適正な色が表現されているか等を自動的に又はユーザにより判定し、適正な画像が形成されていない(画像形成不良)と判定された用紙(以下、ヤレ(損紙)という)を検出する機能を有する画像形成システムがある。
【0003】
例えば、ページ順序が狂った(乱丁)ヤレの検出として、用紙上の頁番号を読み取り、読み取った頁番号の連続性を監視してヤレを検出する技術が開示されている(特許文献1参照)。また、予め模様やロゴなどが印刷された状態にあるプレプリント紙を用いた印刷出力における印刷内容の検査を行う技術において、プレプリント紙に電子マスターデータに基づいて印刷出力した印刷原稿を読み取り、印刷内容に対する画像データを生成し、当該画像データに対して検査対象となるイネーブル領域をマスクし、マスクした画像データと電子マスターデータとを照合して、印刷内容が同一であるかを検査する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−215385号公報
【特許文献2】特開2007−310567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、頁番号が付与される用紙のみがヤレの検出対象となるため、頁番号が付与されていない用紙に対してヤレの検出を行うことはできない。また、特許文献2では、検出対象の画像領域を設定したり、用紙の状態(紙色、追い刷り等)によっては出力画像と比較するための比較画像に対して画像処理を施したりする必要があり、用紙に形成される画像のうちの一部に基づいて、ヤレの検出を行うものであるため、他の部分に画像形成不良がある用紙をヤレとして検出することができない。
【0006】
本発明の課題は、上記問題に鑑みて、画像形成不良と判定される用紙(ヤレ)の検出精度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、複数の実行部数が設定されたジョブデータに基づいて用紙に画像を形成して複数部の出力物のプリント出力を行う際、前記出力物に形成された画像を読み取り、出力画像データを生成する出力画像読取制御部と、前記出力画像読取制御部により生成された1部分の出力画像データを比較画像データとして記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記比較画像データと、前記比較画像データを記憶した後に前記出力画像読取制御部により生成された出力画像データと、を比較して同一か否かを判別する比較部と、前記比較部により同一でないと判別された場合、前記ジョブデータに基づくプリント出力に関する動作を停止させる動作制御部と、を備える画像形成システムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成不良と判定された用紙(ヤレ)の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1における画像形成システムの概略断面構成図である。
【図2】実施の形態1における画像形成システムの制御ブロック図である。
【図3】比較条件設定画面の例を示す図である。
【図4】実施の形態1における出力画像異常検出処理のフローチャートである。
【図5】実施の形態1における出力画像異常検出処理のフローチャートである(図4の続き)。
【図6】エラー画面の例を示す図である。
【図7】出力画像異常検出処理の実施例のイメージを示す図である。
【図8】実施の形態2における画像形成システムの制御ブロック図である。
【図9】実施の形態2における出力画像異常検出処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態2における出力画像異常検出処理のフローチャートである(図9の続き)。
【図11】実施の形態2における出力画像異常検出処理のフローチャートである(図10の続き)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施の形態1〕
以下、図を参照して本発明の実施の形態1を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態1における画像形成システムの概略断面構成図を示す。
図1に示すように、画像形成システム1は、用紙の搬送経路の上流側から、画像形成装置10、出力画像読取装置20、後処理装置30等が連結された構成である。
【0011】
画像形成装置10は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に画像形成したり、外部装置等からPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ、及び、当該プリントデータに対する各種出力指示が設定されたプリント設定データを受信し、受信したプリントデータ及びプリント設定データ等に基づいて画像を用紙上に画像形成する。画像形成装置10は、画像読取部11、操作表示部12、プリント部13等を備えて構成される。
【0012】
画像読取部11は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部と読取部とを備え、操作表示部12により受け付けられた設定情報に基づいて原稿の画像を読み取り、アナログ信号の画像データを生成する。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、光学系により原稿の片面又は両面の画像が読み取られ、CCD(Charge Coupled Device)111により原稿の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等の画像データに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
【0013】
操作表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)121、LCD121を覆うように設けられたタッチパネル、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群等から構成される。操作表示部12は、ユーザからの指示を受け付けその操作信号を制御部150(図2参照)に出力し、また、制御部150から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する。
【0014】
プリント部13は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、給紙部131、用紙搬送部132、各色の画像形成部133、定着部134等のプリント出力に係る各部を備えて構成される。
なお、本実施の形態1のプリント部13では、電子写真方式を適用した例を説明するが、これに限らず、インクジェット方式、熱昇華方式等、他のプリント方式を適用することとしてもよい。
【0015】
給紙部131は、複数の給紙トレイと給紙トレイ毎に設けられた給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙が格納されており、給紙トレイに格納されている用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により用紙が用紙搬送部132に向けて搬送される。
【0016】
用紙搬送部132は、給紙部131から搬送された用紙を、複数の中間ローラ、レジストローラ等を経る画像形成部133への用紙搬送経路上に用紙を搬送し、画像形成部133の二次転写位置へと搬送する。用紙は、レジストローラの上流側で一旦待機し、画像形成部133の書き込みタイミングに応じて、レジストローラの下流側への搬送が再開される。
【0017】
画像形成部133は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラ、クリーニング装置等を備え、印刷画像データに基づき用紙上に画像が形成された出力物を生成する。画像形成装置10がカラー画像を形成するものである場合には、画像形成部133が色毎に設けられる。
【0018】
イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部133yでは、帯電装置により帯電された感光体ドラムの表面に、露光装置からイエロー(Y)の印刷画像データに応じた光が照射され静電潜像が書き込まれる。そして、静電潜像が書き込まれた感光体ドラムの表面に、帯電したイエロー(Y)のトナーが現像装置により付着されて静電潜像が現像される。現像装置により感光体ドラム上に付着したトナーは、感光体ドラムが一定速度で回転されることにより、一次転写ローラが配置された一次転写位置で中間転写ベルト133aに転写される。中間転写ベルト133aにトナーが転写された後、クリーニング装置により、感光体ドラムの表面の残留電荷や残留トナー等が除去され、除去されたトナー等はトナー回収箱へ回収される。
【0019】
同様に、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する画像形成部133m、133c、133kは、感光体ドラムの周囲に配置された帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラ、クリーニング装置等を備え、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像をそれぞれ形成する。
【0020】
中間転写ベルト133aに転写された各色のトナー像は、二次転写ローラが配置された二次転写位置で用紙に一括転写される。
【0021】
定着部134は、定着ヒータ、定着ローラ、定着外部加熱部等から構成され、用紙に転写されたトナー像を熱定着する。
【0022】
定着部134により定着処理された用紙は、排紙ローラ等により出力画像読取装置20に搬送される。
【0023】
出力画像読取装置20は、用紙搬送経路上に設けられたイメージセンサ211(図2参照)を備えて構成される。
画像形成装置10から画像形成済みの用紙(出力物)が搬入されると、出力画像読取装置20は、イメージセンサ211により出力物に形成された画像(出力画像)を読み取り、出力画像データを生成する。
また、出力画像読取装置20は、画像形成装置10から搬入される用紙の搬送スピードと、後処理装置30へ搬出する用紙の搬送スピードとの同期をとる機能を備えてもよい。
【0024】
後処理装置30は、反転ユニット、ソートユニット、ステイプルユニット、パンチユニット、折ユニット、冊子ユニット等の各種後処理ユニットと、排紙トレイ等を備え、画像形成装置10からの指示に従って、搬入された用紙に対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙を排紙トレイに排出する。
【0025】
図2に、本実施の形態1における画像形成システム1の制御ブロック図を示す。
図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10、出力画像読取装置20、後処理装置30から構成されている。
【0026】
画像形成装置10は、画像読取部11、操作表示部12、プリント部13、コントローラ14、画像制御基板15等を備えて構成されている。画像形成装置10は、コントローラ14のLANIF(Local Area Network InterFace)144を介してネットワーク3上の外部装置2と相互にデータが送受信可能に接続されている。
【0027】
画像読取部11は、上述した自動原稿送り部及び読取部と、画像読取制御部110とを備える。画像読取制御部110は、制御部150からの指示に基づいて自動原稿送り部及び読取部等を制御して、複数の原稿の画像を読み取るスキャナ機能を実現させる。画像読取部11により読み取られたアナログ信号の画像データは、読取処理部153に出力され、読取処理部153においてA/D変換され各種画像処理が施される。
【0028】
操作表示部12は、上述したLCD121やタッチパネル等と、操作表示制御部120とを備える。操作表示制御部120は、制御部150から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCDに表示させる。また、操作表示制御部120は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル等から入力される操作信号を制御部150に出力する。
【0029】
また、操作表示部12は、後述する比較条件設定画面をLCDに表示させ、後述する比較画像データと出力画像データとを比較する際の比較条件設定情報の指示を受け付ける入力部としての機能を実現する。
【0030】
プリント部13は、上述した給紙部131、用紙搬送部132、各色の画像形成部133、定着部134等のプリント出力に係る各部と、プリント制御部130とを備える。プリント制御部130は、制御部150からの指示に従って各色の画像形成部133等のプリント部13の各部の動作を制御し、書込処理部159から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
【0031】
コントローラ14は、ネットワーク3に接続される外部装置2等から画像形成システム1に入力されるデータの管理及び制御を行うものであり、外部装置2からプリント対象のデータ(プリントデータ及びプリント設定データ)を受信し、当該プリントデータを展開して生成した画像データとプリント設定データとを画像制御基板15へ送信する。
コントローラ14は、コントローラ制御部141、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC142、画像メモリ143、LANIF144等から構成される。
【0032】
コントローラ制御部141は、コントローラ14各部の動作を統括的に制御し、LANIF144を介して外部装置2から入力されるプリントデータを展開してビットマップ形式の画像データの生成を行う。
【0033】
DRAM制御IC142は、LANIF144により受信されたプリントデータのコントローラ制御部141への転送や、画像メモリ143に対する画像データ及びプリント設定データの書き込み/読み出しを制御する。また、DRAM制御IC142は、画像制御基板15のDRAM制御IC155とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部141からの指示に従って、プリント対象の画像データ及びプリント設定データを画像メモリ143から読み出してDRAM制御IC155に出力する。
【0034】
画像メモリ143は、DRAM等の揮発性のメモリにより構成され、受信したプリントデータ及びプリント設定データや、生成した画像データ等を一時的に記憶する。
【0035】
LANIF144は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN等のネットワーク3に接続するための通信インターフェイスであり、外部装置2からプリントデータやプリント設定データを受信する。受信されたプリントデータやプリント設定データは、DRAM制御IC142に出力される。
【0036】
画像制御基板15は、制御部150、不揮発メモリ151、RAM(Random Access Memory)152、読取処理部153、圧縮IC154、DRAM制御IC155、記憶部156、画像メモリ157、伸長IC158、書込処理部159等を備える。
【0037】
制御部150は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、不揮発メモリ151に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM152に展開し、RAM152に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、画像形成装置10の各部を集中制御する。
【0038】
また、制御部150は、不揮発メモリ151から読み出した本実施の形態1に係る出力画像異常検出処理プログラム、当該プログラム及び各種データに基づいて、出力画像異常検出処理を実行する。
【0039】
出力画像異常検出処理は、複数の部数が設定されたジョブデータに基づいて用紙に画像が形成されて複数部の出力物のプリント出力が行なわれる際に実行される。
本実施の形態1における出力画像異常検出処理では、1部目のプリント出力を行う際、確認プリントが実行され、出力画像読取装置20により1部分の出力物に形成された画像が読み取られて出力画像データが生成され、当該出力画像データが比較画像データとして記憶部156に記憶される。
なお、確認プリントとは、ジョブデータに基づいて形成される画像確認用に1部分出力するプリント出力である。
【0040】
そして、出力画像異常検出処理では、2部目以降のプリント出力が行なわれる際に、記憶部156に記憶されている比較画像データと、出力画像読取制御装置により読み取られて生成された2部目以降の出力画像データと、が比較条件設定情報に基づいて画素単位の濃度値で比較され、同一か否かが判別される。同一でないと判別された場合には、実行中のジョブデータに基づくプリント出力に関する動作が停止される。
従って、制御部150は、比較部と動作制御部としての機能を実現する。
【0041】
ジョブデータは、ジョブ情報とページ情報とを含む。
ジョブ情報は、全ページに共通する情報である。例えば、ジョブ情報は、設定部数、出力モード(片面/両面)、出力トレイ、応用機能、カラーモード、用紙種類等を含む。ページ情報は、ページ毎に圧縮画像データと関連付けられており、関連付けられた圧縮画像データに係る情報である。例えば、ページ情報は、頁番号、画像サイズ(縦、横)、画像向き、画像の幅、画像の回転角度、画像形成面(表/裏)、格納アドレス等を含む。
【0042】
不揮発メモリ151は、画像形成に係る各種処理プログラム及び各種データの他、本実施の形態1に係る出力画像異常検出処理プログラム、各種プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0043】
RAM152は、制御部150により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。また、RAM152は、コントローラ14から入力された画像データ及びプリント設定データ、又は、画像読取部11から入力された画像データ及び当該画像データが取得される際に操作表示部12により設定された設定情報、に基づいて制御部150により生成されたジョブデータを一時的に記憶する。
【0044】
読取処理部153は、画像読取部11のCCD111又は出力画像読取装置20のイメージセンサ211から入力されるアナログ信号の画像データに対して、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル信号の画像データを生成する。
【0045】
圧縮IC154は、入力されたデジタル信号の画像データに圧縮処理を施す。
【0046】
DRAM制御IC155は、制御部150からの指示に従って、圧縮IC154による画像データの圧縮処理及び伸長IC158による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、記憶部156及び画像メモリ157への画像データの入出力制御を行う。
【0047】
例えば、DRAM制御IC155は、出力画像読取装置20のイメージセンサ211により読み取られた出力画像データの保持指示が制御部150から入力されると、読取処理部153に入力された出力画像データを記憶部156に保持させる。また、記憶部156に保持されている出力画像データを比較画像データとして確定させる指示が制御部150から入力されると、保持されている出力画像データを比較画像データとして記憶部156に記憶させる。
【0048】
また、DRAM制御IC155は、画像読取部11により読み取られた画像データの保存指示が制御部150から入力されると、読取処理部153に入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC154により実行させて、圧縮画像データを画像メモリ157の圧縮メモリ157aに格納し記憶させる。また、DRAM制御IC155は、コントローラ14のDRAM制御IC142から画像データが入力されると、当該画像データの圧縮処理を圧縮IC154により実行させ、圧縮画像データを画像メモリ157の圧縮メモリ157aに格納し記憶させる。
【0049】
更に、DRAM制御IC155は、圧縮メモリ157aに記憶された圧縮画像データのプリント出力指示が制御部150から入力されると、圧縮メモリ157aから圧縮画像データを読み出し、伸長IC158により伸長処理を施してページメモリ157bに記憶させる。さらに、ページメモリ157bに記憶された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリ157bから画像データを読み出して書込処理部159に出力する。
【0050】
記憶部156は、HDD等から構成されており、比較条件設定情報、比較画像データ、出力画像データ等を記憶する。
【0051】
画像メモリ157は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリ157aとページメモリ157bとを備える。圧縮メモリ157aは、圧縮画像データを記憶するためのメモリであり、ページメモリ157bは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶、又は、コントローラからの受信データを圧縮前に一時的に記憶するためのメモリである。
【0052】
伸長IC158は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
【0053】
書込処理部159は、DRAM制御IC155から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、プリント部13に出力する。
【0054】
出力画像読取装置20は、出力画像読取制御部210、イメージセンサ211等が設けられており、イメージセンサ211は、出力画像読取制御部210により制御されている。出力画像読取制御部210は、制御部150からプリント制御部130を介して入力された出力画像読取処理の開始指示の通知に応じて、画像形成装置10から搬入された出力物に形成された出力画像をイメージセンサ211により読み取らせ、出力画像データを生成させ、当該出力画像データを画像形成装置10の読取処理部153へ送信させる制御を行う。
【0055】
後処理装置30は、各種後処理ユニット311、各種後処理ユニットへ用紙を搬送する搬送ローラ等の搬送手段、各種後処理ユニットから搬送された用紙が排紙される排紙トレイ等が設けられており、各種後処理ユニットは後処理制御部310により統括的に制御されている。後処理制御部310は、制御部150からプリント制御部130を介して入力される後処理の指示信号に応じて、用紙を搬送経路に沿って所定の後処理ユニットに搬送し、各部を駆動制御して用紙に所定の後処理を行わせ、排紙トレイに排紙させる制御を行う。
【0056】
次に、本実施の形態1の動作を説明する。
図3に、本実施の形態1における出力画像異常検出処理において用いられる比較条件設定情報の設定を受け付ける比較条件設定画面の例を示す。比較条件設定画面は、出力画像異常検出処理が実行される前に表示される。
図3に示すように、比較条件設定画面G1には、出力画像比較設定領域E1、比較精度設定領域E2、許容濃度レベル設定領域E3、異常検知画素数設定領域E4等が設けられ値得る。
【0057】
出力画像比較設定領域E1は、出力画像異常検出処理を実施するか否かの選択指示が受け付けられる領域であり、実施ボタンB11と不実施ボタンB12とが設けられている。実施ボタンB11が選択されると、複数の部数が設定されたジョブデータを実行する際には、出力画像異常検出処理の実施が有効となる。不実施ボタンB12が選択されると、出力画像異常検出処理の実施が無効となる。
【0058】
比較精度設定領域E2は、比較条件設定情報として、出力物の出力速度を優先させるモード(出力速度優先モード)、又は、比較精度を優先させるモード(比較精度優先モード)の選択指示が受け付けられる領域であり、出力速度優先ボタンB13、比較精度優先ボタンB14等が設けられている。
【0059】
出力速度優先ボタンB13が選択されると、出力速度優先モードが設定され、比較画像間引き設定領域E21における選択指示の受け付けが有効となる。
出力速度優先モードが設定されると、制御部150は、比較画像データと出力画像データとを比較する際、比較するデータ量や出力画像読取装置のイメージセンサの読取精度によって、比較処理に要する時間が所定値よりも長くなる場合には、1ページあたりの比較するデータ量を間引きライン数と比較ライン移動量に応じて減少させ、比較処理に要する時間を短縮し、出力物の出力速度を所定速度以下とならないように担保する。
【0060】
比較画像間引き設定領域E21には、間引きライン数設定領域E21aと、比較ライン移動量設定領域E21bとが設けられている。
間引きライン数設定領域E21aでは、比較画像データと出力画像データとを比較する際に、比較するデータを間引くライン数(間引きライン数)の指示が受け付けられる。
比較ライン移動量設定領域E21bでは、間引きライン数の位置をページ単位で副走査方向(用紙搬送方向)にずらすための移動量(比較ライン移動量)の指示が受け付けられる。
【0061】
比較精度優先ボタンB14が選択されると、比較精度優先モードが設定される。比較精度優先モードが設定されると、比較画像データと出力画像データとが画素単位で全て比較される。そのため、比較するデータ量や出力画像読取装置のイメージセンサの読取精度によって、比較処理に要する時間が所定値よりも長くなる場合には、給紙間隔が予め設定された間隔よりも長く設定される。
【0062】
許容濃度レベル設定領域E3は、比較条件設定情報として、比較画像データの画素に対する出力画像データの画素の許容濃度範囲の指示が受け付けられる。
例えば、比較画像データの画素の濃度値を基準として、当該濃度値の±20%の濃度範囲が許容濃度範囲として設定される。
【0063】
異常検知画素数設定領域E4は、比較条件設定情報として、出力画像データが比較画像データと同一であるか否かの判定基準としての異常検知画素数の設定指示が受け付けられる。例えば、許容濃度範囲を超えた画素数が異常検知画素数(3000画素)以上ある場合には、出力画像データが比較画像データと同一ではなく、出力画像に異常ありと判定される。
【0064】
図4、5に、本実施の形態1における出力画像異常検出処理のフローチャートを示す。
図4、5に示す出力画像異常検出処理は、画像形成装置10の制御部150において実行され、制御部150と各部とが協働して実行する。
【0065】
制御部150は、複数の部数が設定されたジョブデータに基づいてプリント出力の実行を開始すると、1部目のプリント出力を確認プリントとして開始し(ステップS1)、ページ毎に1部目の出力物に形成された画像の読取処理(出力画像読取処理)の開始指示の通知を出力画像読取装置20へ行い、出力画像読取装置に出力画像読取処理を実行させる(ステップS2)。
【0066】
出力画像読取装置20は、制御部150からの通知に従って、1部目の出力物に対して出力画像読取処理を開始し、ページ単位で出力画像データを生成し、1部分の出力画像データを読取処理部153へ出力する。
【0067】
制御部150は、読取処理部153に入力された出力画像データに対して、読取処理部153により各種処理を施させ、処理済みの出力画像データを記憶部156に保持させ(ステップS3)、1部目のプリント出力が完了すると、ジョブデータに基づくプリント出力に関する動作(画像形成システム1内の出力動作)を停止させる(ステップS4)。
【0068】
ユーザは、排紙トレイに排出された1部分の出力物に形成された画像を目視にて確認し、汚れがないか、位置ずれがないか、適正な色が表現されているか等の画像確認を行い、出力物に形成された画像は適切である(出力画像OK)(即ち、ヤレがない)か否かの画像確認結果を操作表示部12により入力する。
【0069】
制御部150は、操作表示部12から出力画像OKの指示が入力されたか否かを判別する(ステップS5)。
【0070】
出力画像OKの指示が入力されない場合、即ち、画像形成不良の出力物がある(ヤレがある)という指示が入力された場合(ステップS5;NO)、制御部150は、記憶部156に保持させていた1部目の出力画像データをクリアし(ステップS6)、ステップS1の処理に戻り、再度、1部目のプリント出力を行う。
【0071】
出力画像OKの指示が入力された場合(ステップS5;YES)、制御部150は、記憶部156に保持していた出力画像データを比較画像データとして確定し、記憶部156に記憶させる(ステップS7)。
【0072】
ステップS1〜S7のように、確認プリントを行い、確認プリントによる画像確認結果が適切である指示が入力された場合に、当該確認プリントにより出力された1部分の出力物の出力画像データを比較画像データとして記憶部156に記憶させる制御部150は、比較画像データ設定部としての機能を実現する。
【0073】
制御部150は、2部目以降のプリント出力を開始させ(ステップS8)、ページ毎に出力物に形成された画像の読取処理(出力画像読取処理)を出力画像読取装置20に実行させる(ステップS9)。
【0074】
出力画像読取装置20は、制御部150からの指示に従って、ページ毎に出力画像読取処理を開始し、ページ単位で出力画像データを生成して読取処理部153へ出力する。
【0075】
制御部150は、読取処理部153に入力された出力画像データに対して、読取処理部153により各種処理を施させる。制御部150は、処理済みの出力画像データと、当該出力画像データと対応するページの比較画像データと、の比較処理を実行する(ステップS10)。
【0076】
ステップS10では、制御部150は、比較条件設定情報に基づいて、出力速度優先モードか比較精度優先モードかを判定する。そして、制御部150は、出力速度優先モードの場合には、間引きライン数及び比較ライン移動量に基づいて、1ページ毎に比較するデータを間引いて、1ページあたりのデータ量を減少させる。そして、画素単位で比較画像データの画素の濃度値に対する出力画像データの画素の濃度値が許容濃度範囲内か否かを比較し、許容濃度範囲を超えた画素数をカウントする。制御部150は、許容濃度範囲を超えた画素数が異常検知画素数以上の場合には、出力画像データが比較画像データと同一ではなく、出力画像に異常ありと判定する。
【0077】
制御部150は、ステップS10の比較処理の結果が、出力画像データが比較画像データと同一であり、出力画像に異常がない(出力画像データOK)か否かを判別する(ステップS11)。
【0078】
出力画像データOKの場合(ステップS11;YES)、制御部150は、ジョブデータに基づくプリント出力が完了したか否かを判別する(ステップS12)。制御部150は、プリント出力処理が完了していない場合には(ステップS12;NO)、ステップS8の処理に戻り、プリント出力処理が完了した場合には、(ステップS12;YES)、出力画像異常検出処理を終了する。即ち、ステップS8〜S12の処理は、ページ単位で実行される。
【0079】
出力画像データOKではない場合、即ち、出力画像データが比較画像データと同一でなく、出力画像に異常がある場合(ステップS11;NO)、制御部150は、ジョブデータに基づくプリント出力に関する動作(画像形成システム1内の出力動作)を停止させ(ステップS13)、エラー画面を操作表示部12のLCD121上に表示させる(ステップS14)。
【0080】
図6に、ステップS14において表示されるエラー画面の例を示す。
図6に示すように、エラー画面G2には、「画像異常を検知しました。操作を選択して下さい。」等の出力画像に異常があることを報知するメッセージM21が表示される。また、エラー画面G2には、ジョブ中止ボタンB21、再開ボタンB22、補正再開ボタンB23、再開部数・頁番号設定領域E5、実行ボタンB24等が設けられており、ジョブ中止ボタンB21、再開ボタンB22、補正再開ボタンB23のいずれか一つが選択される。
このように、エラー画面G2を表示する操作表示部12は、プリント出力が停止されたジョブデータに基づく動作に対する指示情報を選択可能に表示する表示部としての機能を実現する。
【0081】
ジョブ中止ボタンB21は、停止されたジョブのジョブデータを削除し、当該ジョブデータに基づくプリント出力を中止するジョブ中止情報を受け付ける。
【0082】
再開ボタンB22は、再開部数・頁番号設定領域E5において設定された部数目及び頁番号から停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開させる第2再開情報を受け付ける。再開ボタンB22の近傍には、再開部数・頁番号設定領域E5にて再開する部数目及び頁番号を指定することを報知するメッセージM22が表示されている。
【0083】
補正再開ボタンB23は、選択された補正処理及び清掃処理後に再開部数・頁番号設定領域E5において設定された部数目及び頁番号から停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開させる第1再開情報を受け付ける。補正再開ボタンB23の近傍には、画像形成装置10内で実施する補正処理及び清掃処理の種類の選択と、再開部数・頁番号設定領域E5にて再開する部数目及び頁番号を指定することを報知するメッセージM23が表示されている。
【0084】
また、補正再開ボタンB23の近傍には、ユーザによる作業を介さず自動的に実行可能な補正処理及び清掃処理の選択指示を受け付ける処理選択ボタンB23a、B23bが設けられている。
画像形成装置10内で実施される補正処理としては、濃度補正処理等、画像形成装置内の各部の補正処理が挙げられる。また、清掃処理としては、感光体ドラムを帯電させるための電極の清掃等、画像形成装置内の部品清掃処理が挙げられる。
【0085】
再開部数・頁番号設定領域E5には、再開ボタンB22又は補正再開ボタンB23が選択された場合、停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開する部数目及び頁番号の指示を受け付ける再開設定部として、再開部数設定領域E51と再開頁番号設定領域E52とが設けられている。再開部数設定領域E51では、再開する部数目の指示が受け付けられる。再開頁番号設定領域E52では、再開する頁番号の指示が受け付けられる。
【0086】
制御部150は、エラー画面上においてジョブ中止ボタンが選択されたか否かを判別する(ステップS15)。
【0087】
ジョブ中止ボタンB21が選択された場合(ステップS15;YES)、制御部150は、実行ボタンB24が押下されると実行中のジョブデータを削除し(ステップS16)、出力画像異常検出処理を終了する。
【0088】
ジョブ中止ボタンB21が選択されていない場合(ステップS15;NO)、制御部150は、補正再開ボタンB23が選択されたか否か判別する(ステップS17)。
【0089】
補正再開ボタンB23が選択された場合(ステップS17;YES)、制御部150は、処理選択ボタンB23a、B23bを選択可能とし、補正処理及び清掃処理の選択指示を受け付ける。また、再開部数・頁番号設定領域E5での選択を可能とし、再開する部数目及び頁番号の指示を受け付ける(ステップS18)。制御部150は、ステップS18後に実行ボタンB24が押下されると、選択された補正処理及び清掃処理を実行させる(ステップS19)。
【0090】
補正再開ボタンB23が選択されず、再開ボタンが選択された場合(ステップS17;NO)、制御部150は、再開部数・頁番号設定領域E5での選択を可能とし、再開する部数目及び頁番号の指示を受け付ける(ステップS20)。
【0091】
制御部150は、ステップS19後、又は、ステップS20後に実行ボタンB24が押下された場合、再開部数・頁番号設定領域E5において指示された部数目及び頁番号からプリント出力を再開し(ステップS21)、ステップS9の処理に進む。
【0092】
図7に、本実施の形態1における出力画像異常検出処理の実施例のイメージを示す。
図7(a)は、1部が3ページから構成され、設定部数が4のジョブデータにおいて、各ページの画像データのイメージ図を示す。図7(a)では、1ページ目の画像データをD1、2ページ目の画像データをD2、3ページ目の画像データをD3として示している。
【0093】
図7(a)に示すジョブデータに基づくプリント出力が実行されると、出力画像異常検出処理が実行される。図7(b)は、1部目のプリント出力(確認プリント出力)が実行された際に排出された出力物の各ページの出力画像データのイメージである。図7(b)では、1ページ目の出力画像データをD11、2ページ目の出力画像データをD12、3ページ目の出力画像データをD13として示している。
【0094】
ユーザにより1部目の出力物に形成された画像は適切である(出力画像OK)と判断されると、当該1部目の出力物に形成された画像の出力画像データD11、D12、D13が比較画像データとして記憶部156に記憶され、2部目のプリント出力が実行される。
【0095】
図7(c)に、2部目のプリント出力が実行された際に2部目の出力物から読み取られた出力画像データのイメージである。図7(c)では、1ページ目の出力画像データをD21、2ページ目の出力画像データをD22、3ページ目の出力画像データをD23として示している。
【0096】
1ページ目から順番に、ページ単位で比較画像データと2部目の出力画像データとが比較され、全てのページの比較結果は、出力画像データOKと判別され、3部目のプリント出力が実行される(図7(b)、図7(c)を参照)。
【0097】
図7(d)に、3部目のプリント出力が実行された際に3部目の出力物から読み取られた出力画像データのイメージである。図7(d)では、1ページ目の出力画像データをD31、2ページ目の出力画像データをD32、3ページ目の出力画像データをD33として示している。なお、3ページ目の出力物にはトナー汚れが発生し、当該トナー汚れによる画像に基づく画像データTが、3ページ目の出力画像データに含まれている。
【0098】
1ページ目から順番に、ページ単位で比較画像データと3部目の出力画像データとが比較される。3ページ目の比較画像データと出力画像データとが比較されたとき、3ページ目の出力物にトナー汚れが発生しているため、3ページ目の出力画像データは3ページ目の比較画像データと同一ではなく、出力画像に異常があると判定される。そのため、次のページ(4部目の1ページ目)のプリント出力が実行されず、画像形成システム1内の出力動作が停止されることとなる。
【0099】
その後、エラー画面により受け付けられた指示情報に従って、ジョブの中止、再開等の動作に移行することとなる。
【0100】
以上のように、本実施の形態1によれば、用紙に形成された画像を読み取り、当該読み取った画像の出力画像データを、ヤレを判別する基準となる比較画像データとして用いることができるため、比較するための画像データを抽出したりする等の画像処理が不要となり、用紙の種類に関わらずヤレを検出することができる。また、従来のように一部分の画像データに基づいてヤレを判定するのではなく、ジョブデータに基づいて用紙に形成された全画像の出力画像データに基づいてヤレを判別することができる。従って、画像形成不良と判定された用紙(ヤレ)の検出精度を向上させることができる。
【0101】
また、画像確認結果が適切である旨(出力画像OK)を示す指示が入力された場合に出力された1部分の出力物の出力画像データを比較画像データとして記憶部に記憶させることができる。そのため、ユーザが適切と判別した出力物の出力画像データを、ヤレを検出するための比較画像データとして用いることができ、ヤレの検出精度を高めることができる。
【0102】
また、比較条件設定情報に基づいて比較画像データと出力画像データとを比較して同一か否かを判別することができる。
【0103】
比較条件設定情報として、出力速度を優先させるモードの選択指示が受け付けられた場合には、比較画像データ及び出力画像データ各々を、間引きライン数に応じて間引いてデータ量を減少させてから比較することができるため、出力速度を一定速度に担保することができる。特に、ページ毎に間引きライン数の位置を移動量に応じてずらしてデータ量を減少させて比較することができるため、複数ページのプリント出力を行うことにより用紙上の全画像形成領域の比較を行うことが可能となる。
【0104】
また、比較条件設定情報として、比較精度を優先させるモードの選択指示が受け付けられた場合には、比較画像データ全てと出力画像データ全てとを比較することにより比較精度を高めることができる。
【0105】
更に、画素単位で比較画像データの画素の濃度値に対して出力画像データの画素の濃度値が許容濃度範囲か否かの比較結果に基づいて、出力画像データが比較画像データと同一か否かを判別することができ、許容濃度範囲を超えた画素数が異常検知画素数以上の場合には、出力画像データが比較画像データと同一ではないと判定することができる。
【0106】
また、出力画像データが比較画像データと同一でなく、出力画像に異常がある場合、プリント出力に関する動作を停止させて、エラー画面を表示することにより、当該停止されたジョブデータに基づく動作に対する指示情報(ジョブ中止、補正再開、再開)を選択可能に表示することができる。
【0107】
補正再開ボタン又は再開ボタンが選択された場合には、停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開する部数目及び頁番号の指示を受け付けることができるため、ユーザが所望する部数目及び頁番号からのプリント出力の再開が可能となる。
【0108】
〔実施の形態2〕
以下、図を参照して本発明の実施の形態2を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
実施の形態2における画像形成システムの概略構成図は、実施の形態1と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0109】
図8に、本実施の形態2における画像形成システム1の制御ブロック図を示す。
図8に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10、出力画像読取装置20、後処理装置30から構成されている。
なお、実施の形態1と同様の構成の部分については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0110】
画像制御基板15は、制御部150、不揮発メモリ151、RAM(Random Access Memory)152、読取処理部153、圧縮IC154、DRAM制御IC155、画像メモリ157、伸長IC158、書込処理部159等を備える。
即ち、本実施の形態2における画像制御基板15は、実施の形態1における画像制御基板15において設けられていた記憶部156が無い構成である。
【0111】
本実施の形態2の制御部150は、不揮発メモリ151から読み出した本実施の形態2に係る出力画像異常検出処理プログラム、当該プログラム及び各種データに基づいて、出力画像読取装置20の出力画像読取制御部210と協働して、出力画像異常検出処理を実行する。
【0112】
本実施の形態2において実行される出力画像異常検出処理は、実施の形態1と同様に、複数の部数が設定されたジョブデータに基づいて用紙に画像が形成されて複数部の出力物のプリント出力が行なわれる際に実行される。
【0113】
出力画像異常検出処理では、画像形成装置10の制御部150は、1部目のプリント出力を行う際、確認プリントの出力を行い、比較画像データが出力画像読取装置20に記憶されると、2部目以降のプリント出力を実行し、出力画像読取装置20から異常画像検知の通知がある場合、実行中のジョブデータに基づくプリント出力に関する動作を停止する。従って、本実施の形態2における制御部150は、動作制御部としての機能を実現する。
【0114】
読取処理部153は、画像読取部11のCCD111から入力されるアナログ信号の画像データに対して、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル信号の画像データを生成する。
【0115】
DRAM制御IC155は、制御部150からの指示に従って、圧縮IC154による画像データの圧縮処理及び伸長IC158による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、記憶部156及び画像メモリ157への画像データの入出力制御を行う。
【0116】
本実施の形態2におけるDRAM制御IC155は、実施の形態1におけるDRAM制御IC155と異なり読取処理部153に出力画像データが入力されないため、当該出力画像データに関する処理は実行しない。
【0117】
出力画像読取装置20は、イメージセンサ211、読取処理部212、比較部213、記憶部214、出力画像読取制御部210等が設けられており、各部は出力画像読取制御部210により統括的に制御されている。
【0118】
読取処理部212は、イメージセンサ211から入力されるアナログ信号の画像データに対して、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル信号の出力画像データを生成する。
【0119】
比較部213は、記憶部214に記憶されている比較画像データと、生成された出力画像データと、を比較条件設定情報に基づいて画素単位の濃度値で比較し、同一か否かを判別する。
【0120】
記憶部214は、HDD等から構成されており、比較条件設定情報、比較画像データ、出力画像データ等を記憶する。
【0121】
出力画像読取制御部210は、記憶部214から読み出した本実施の形態2に係る出力画像異常検出処理プログラム、当該プログラム及び各種データと、制御部150からプリント制御部130を介して入力された各種通知とに応じて、出力画像異常検出処理を画像形成装置10の制御部150と協働して実行する。
【0122】
出力画像異常検出処理では、出力画像読取制御部210は、制御部150から通知される比較条件設定情報を記憶部214に記憶及び更新する。
また、出力画像読取制御部210は、制御部150から入力される出力画像読取処理の開始指示の通知に従って、画像形成装置10から搬入された出力物に形成された出力画像をイメージセンサ211により読み取らせ、出力画像データを生成させ、当該出力画像データに対して読取処理部212により各種処理を施した後、当該出力画像データを記憶部214に保持させたり、記憶部214に保持されている出力画像データを比較画像データとして記憶させたりする。
【0123】
更に、出力画像読取制御部210は、2部目以降のプリント出力物が搬入されると、記憶部214に記憶されている比較画像データと、イメージセンサ211により読み取られて生成された2部目以降の出力画像データと、を比較部213により比較条件設定情報に基づいて画素単位の濃度値で比較させて同一か否かを判別させる。
【0124】
次に、本実施の形態2の動作を説明する。
本実施の形態2における出力画像異常検出処理において用いられる比較条件設定情報の設定を受け付ける比較条件設定画面は、実施の形態1と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0125】
図9〜11に、本実施の形態2における出力画像異常検出処理のフローチャートを示す。図9〜11に示す出力画像異常検出処理は、画像形成装置10の制御部150と、出力画像読取装置20の出力画像読取制御部210とが、協働して実行する。
【0126】
制御部150は、複数の部数が設定されたジョブデータに基づいてプリント出力の実行を開始する前に、比較条件設定画面において受け付けられた比較条件設定情報の通知を出力画像読取制御部210へ行う(ステップS31)。出力画像読取制御部210は、制御部150から比較条件設定情報の通知を受けると、当該比較条件設定情報を記憶部214に記憶させる(ステップS32)。
【0127】
制御部150は、比較条件設定画面において、比較条件設定情報の変更指示を受け付けると(ステップS33)、変更後の比較条件設定情報の通知を出力画像読取制御部210へ行う(ステップS34)。出力画像読取制御部210は、制御部150から変更後の比較条件設定情報の通知を受けると、当該変更後の比較条件設定情報を記憶部214に記憶させ、比較条件設定情報を更新する(ステップS35)。
【0128】
制御部150は、複数の部数が設定されたジョブデータに基づいてプリント出力の実行を開始すると、1部目のプリント出力を確認プリントとして開始し(ステップS36)、ページ毎に1部目の出力物に形成された画像の読取処理(出力画像読取処理)の開始指示の通知を出力画像読取制御部210へ行う(ステップS37)。
【0129】
出力画像読取制御部210は、制御部150から出力画像読取処理の開始指示の通知を受けると、1部目の出力物に対して出力画像読取処理を開始し(ステップS38)、ページ単位で出力画像データを生成させ、1部分の出力画像データを記憶部214に保持させる(ステップS39)。
【0130】
制御部150は、1部目のプリント出力が完了すると、ジョブデータに基づくプリント出力に関する動作(画像形成システム1内の出力動作)を停止させる(ステップS40)。
【0131】
ユーザは、排紙トレイに排出された1部分の出力物に形成された画像を目視にて確認し、汚れがないか、位置ずれがないか、適正な色が表現されているか等の画像確認を行い、出力物に形成された画像は適切である(出力画像OK)(即ち、ヤレがない)か否かの画像確認結果を操作表示部12により入力する。
【0132】
制御部150は、操作表示部12から出力画像OKの指示が入力されたか否かを判別する(ステップS41)。
【0133】
出力画像OKの指示が入力されない場合、即ち、画像形成不良の出力物がある(ヤレがある)という指示が入力された場合(ステップS41;NO)、制御部150は、データをクリアさせる指示(データクリア)の通知を出力画像読取制御部210へ行い(ステップS42)、ステップS36の処理に戻り、再度、1部目のプリント出力を行う。
【0134】
出力画像読取制御部210は、データクリアの通知があるか否かを判別し(ステップS43)、データクリアの通知がある場合(ステップS43;YES)、記憶部214に保持させていた1部目の出力画像データをクリアし(ステップS44)、ステップS38の処理に戻る。
【0135】
出力画像OKの指示が入力された場合(ステップS41;YES)、制御部150は、比較画像確定の通知及び出力画像比較処理の開始要求の通知を出力画像読取制御部210へ行い(ステップS45)、2部目以降のプリント出力を開始させる(ステップS46)。
【0136】
ステップS36、37、40〜42、45のように、確認プリントを行い、確認プリントによる画像確認結果が適切である指示が入力された場合に、当該確認プリントにより出力された1部分の出力物の出力画像データを比較画像データとして記憶部214に記憶させる制御部150は、比較画像データ設定部としての機能を実現する。
【0137】
出力画像読取制御部210は、データクリアの通知が無く(ステップS43;NO)、比較画像確定の通知及び出力画像比較処理の開始要求の通知を受けると、記憶部214に保持していた出力画像データを比較画像データとして確定し、記憶部214に記憶させ(ステップS47)、そして出力画像読取制御部210は、ページ毎に出力画像読取処理を開始し、ページ単位で出力画像データを生成させる(ステップS48)。
【0138】
出力画像読取制御部210は、生成した出力画像データと、当該出力画像データと対応するページの比較画像データと、の比較処理を比較部213に実行させる(ステップS49)。なお、ステップS49での比較処理は、実施の形態1におけるステップS10で実行される処理内容と同様であるため、説明は省略する。
【0139】
出力画像読取制御部210は、ステップS49の比較処理の結果が、出力画像データが比較画像データと同一であり、出力画像に異常がない(出力画像データOK)か否かを判別する(ステップS50)。
【0140】
出力画像データOKの場合(ステップS50;YES)、出力画像読取制御部210は、出力完了の通知があるか否かを判別する(ステップS51)。出力画像読取制御部210は、出力完了の通知がない場合には(ステップS51;NO)、ステップS48の処理に戻り、出力完了の通知がある場合には(ステップS51;YES)、出力画像異常検出処理を終了する。
【0141】
出力画像データOKではない場合、即ち、出力画像データが比較画像データと同一でなく、出力画像に異常がある場合(ステップS50;NO)、出力画像読取制御部210は、異常画像を検知したことを示す異常画像検知の通知を制御部150へ行う(ステップS52)。
【0142】
制御部150は、異常画像検知の通知があるか否かを判別し(ステップS53)、異常画像検知の通知がない場合(ステップS53;NO)、ジョブデータに基づくプリント出力が完了したか否かを判別する(ステップS54)。
【0143】
制御部150は、プリント出力処理が完了していない場合には(ステップS54;NO)、ステップS53の処理に戻り、プリント出力処理が完了した場合には、(ステップS54;YES)、出力完了の通知を出力画像読取制御部210へ行い(ステップS55)、出力画像異常検出処理を終了する。
【0144】
異常画像検知の通知がある場合(ステップS53;YES)、制御部150は、画像形成システム1内の出力動作を停止させ(ステップS56)、エラー画面を操作表示部12のLCD121上に表示させる(ステップS57)。
なお、ステップS57において表示されるエラー画面の例は、実施の形態1のステップS14において表示されるエラー画面と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0145】
制御部150は、エラー画面上においてジョブ中止ボタンが選択されたか否かを判別する(ステップS58)。
【0146】
ジョブ中止ボタンB21が選択された場合(ステップS58;YES)、制御部150は、実行ボタンB24が押下されると実行中のジョブデータを削除し(ステップS59)、ジョブ削除の通知を出力画像読取制御部210へ行い(ステップS60)、出力画像異常検出処理を終了する。
【0147】
出力画像読取制御部210は、ステップS52後、ジョブ削除の通知があるか否かを判別する(ステップS61)。ジョブ削除の通知がある場合(ステップS61;YES)、出力画像読取制御部210は、出力画像異常検出処理を終了する。
【0148】
ジョブ中止ボタンB21が選択されていない場合(ステップS58;NO)、制御部150は、ステップS62〜S65の処理を実行する。なお、ステップS62〜S65の処理は、実施の形態1のステップS17〜S20と同様の処理であるため、説明は省略する。
【0149】
制御部150は、ステップS64後、又は、ステップS65後に実行ボタンB24が押下された場合、再開部数・頁番号設定領域E5において指示された部数目及び頁番号の通知を出力画像読取制御部210へ行う(ステップS66)。
【0150】
出力画像読取制御部210は、部数目及び頁番号の通知を受けると、比較画像データと出力画像データとの比較処理を開始する際に、参照を開始する比較画像データの頁番号を当該通知された頁番号に設定し(ステップS67)、ステップS48の処理に戻る。
【0151】
制御部150は、出力画像比較処理の再開要求の通知を出力画像読取制御部210へ行い(ステップS68)、再開部数・頁番号設定領域E5において指示された部数目及び頁番号からプリント出力を再開して(ステップS69)、ステップS53の処理に戻る。
【0152】
本実施の形態2における出力画像異常検出処理の実施例は、実施の形態1と同様の結果が得られることから、図示及び説明は省略する。
【0153】
以上のように、本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、制御部150と出力画像読取制御部210との協働によって出力画像異常検出処理が実行されるため、制御負荷を画像形成装置側と出力画像読取装置側とで分散することができる。そのため、ハイスペックの演算装置(CPU等)を用いる必要がなくなり、装置コストを低減させることができる。
【0154】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、不揮発メモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0155】
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0156】
1 画像形成システム
2 外部装置
3 ネットワーク
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 操作表示部
13 プリント部
14 コントローラ
15 画像制御基板
20 出力画像読取装置
30 後処理装置
110 画像読取制御部
111 CCD
120 操作表示制御部
121 LCD
130 プリント制御部
131 給紙部
132 用紙搬送部
133 画像形成部
133a 中間転写ベルト
133m 画像形成部
133y 画像形成部
133c 画像形成部
133k 画像形成部
134 定着部
141 コントローラ制御部
142 DRAM制御IC
143 画像メモリ
144 LANIF
150 制御部
151 不揮発メモリ
152 RAM
153 読取処理部
154 圧縮IC
155 DRAM制御IC
156 記憶部
157 画像メモリ
157a 圧縮メモリ
157b ページメモリ
158 伸長IC
159 書込処理部
210 出力画像読取制御部
211 イメージセンサ
212 読取処理部
213 比較部
214 記憶部
310 後処理制御部
311 各種後処理ユニット
B11 実施ボタン
B12 不実施ボタン
B13 出力速度優先ボタン
B14 比較精度優先ボタン
B21 ジョブ中止ボタン
B22 再開ボタン
B23 補正再開ボタン
B23a、B23b 処理選択ボタン
B24 実行ボタン
E1 出力画像比較設定領域
E2 比較精度設定領域
E21 比較画像間引き設定領域
E21a 間引きライン数設定領域
E21b 比較ライン移動量設定領域
E3 許容濃度レベル設定領域
E4 異常検知画素数設定領域
E5 再開部数・頁番号設定領域
E51 再開部数設定領域
E52 再開頁番号設定領域
G1 比較条件設定画面
G2 エラー画面
M21 メッセージ
M22 メッセージ
M23 メッセージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の実行部数が設定されたジョブデータに基づいて用紙に画像を形成して複数部の出力物のプリント出力を行う際、当該出力物に形成された画像を読み取り、出力画像データを生成する出力画像読取制御部と、
前記出力画像読取制御部により生成された1部分の出力画像データを比較画像データとして記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記比較画像データと、前記比較画像データを記憶した後に前記出力画像読取制御部により生成された出力画像データと、を比較して同一か否かを判別する比較部と、
前記比較部により同一でないと判別された場合、前記ジョブデータに基づくプリント出力に関する動作を停止させる動作制御部と、
を備えること、
を特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記ジョブデータに基づいて形成される画像確認用に1部分出力する確認プリントを行い、当該確認プリントによる画像確認結果が適切である旨を示す指示が入力された場合には、当該確認プリントにより出力された1部分の出力物の出力画像データを前記比較画像データとして前記記憶部に記憶させる比較画像データ設定部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記比較画像データと前記出力画像データとを比較する際の比較条件設定情報の指示を受け付ける入力部を備え、
前記比較部は、
前記比較条件設定情報に基づいて前記比較画像データと前記出力画像データとを比較して同一か否かを判別すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記入力部は、
前記比較条件設定情報として、前記出力物の出力速度を優先させるモード、又は、比較精度を優先させるモードの選択指示を受け付け、
前記比較部は、
前記入力部により出力速度を優先させるモードの選択指示が受け付けられた場合には、前記比較画像データ及び前記出力画像データ各々のデータ量を減少させて比較し、
前記入力部により比較精度を優先させるモードの選択指示が受け付けられた場合には、前記比較画像データ全てと前記出力画像データ全てとを比較すること、
を特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記入力部は、
前記出力速度を優先させるモードが選択された場合、前記比較画像データと前記出力画像データとを比較する際のデータの間引きライン数の指示を受け付けること、
を特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記入力部は、
前記間引きライン数の位置を頁単位でずらすための移動量の指示を受け付けること、
を特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記入力部は、
前記比較条件設定情報として、前記比較画像データの画素に対する前記出力画像データの画素の許容濃度範囲の指示を受け付け、
前記比較部は、
前記画素毎に、前記比較画像データの画素の濃度値に対する前記出力画像データの画素の濃度値が前記許容濃度範囲内か否かを比較すること、
を特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記入力部は、
前記比較条件設定情報として、
前記出力画像データが前記比較画像データと同一か否かの判定基準としての異常検知画素数の指示を受け付け、
前記比較部は、
前記許容濃度範囲を超えた画素数が前記異常検知画素数以上の場合には、前記出力画像データが前記比較画像データと同一ではないと判別すること、
を特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記比較部により同一でないと判別され、実行中のジョブデータに基づく動作が停止された場合、当該停止されたジョブデータに基づく動作に対する指示情報を選択可能に表示する表示部を備えること、
を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記表示部は、
前記指示情報として、
前記停止されたジョブデータに基づくプリント出力を中止させるジョブ中止情報、
補正処理後に前記停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開させる第1再開情報、
前記停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開させる第2再開情報、
を選択可能に表示すること、
を特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
【請求項11】
前記第1再開情報又は前記第2再開情報が選択された場合、
前記停止されたジョブデータに基づくプリント出力を再開する部数目及び頁番号の指示を受け付ける再開設定部を備えること、
を特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
【請求項12】
前記ジョブデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と前記動作制御部とを有する画像形成装置と、
用紙搬送方向において前記画像形成装置の下流側に設けられており、前記出力画像読取制御部と前記記憶部と前記比較部とを有する出力画像読取装置と、
を備えること、
を特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−161974(P2012−161974A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23557(P2011−23557)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】