説明

画像形成方法及び画像形成装置

【課題】 感光材料の製造ロットのばらつき等による墨網、グレーバランス等の色調変動に対し有効に補正可能である画像形成方法及び画像形成装置を提供する。また、光沢度が比較的低い感光材料を用いて、光沢度が比較的高い感光材料と同等の印刷物の仕上がりを忠実に再現可能である画像形成方法及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 この画像形成方法は、面積階調によって感光材料に画像形成を行うものであって、基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)24により感光材料に関する露光条件を補正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面積階調によって感光材料に画像形成を行う画像形成方法及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハロゲン化銀感光材料は、高感度であること、色再現性に優れていること、連続処理に適していることから今日盛んに用いられている。こうした特徴からハロゲン化銀感光材料は、写真の分野のみではなく、印刷の分野でも、印刷の途中の段階で仕上がりの印刷物の状態をチェックするためのいわゆるプルーフの分野で広く用いられるようになってきている。
【0003】
プルーフの分野では、コンピュータ上で編集された画像を印刷用フィルムに出力し、現像済みのフィルムを適宜交換しつつ分解露光することによってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各画像を形成させ、最終印刷物の画像をカラー印画紙上に形成させることにより、最終印刷物のレイアウトや色の適否を判断することが行われていた。
【0004】
最近では、コンピュータ上で編集された画像を直接印刷版に出力する方式が徐々に普及してきており、このような場合にはコンピュータ上のデータからフィルムを介することなく直接カラー画像を得ることが望まれていた。このような目的には、昇華型・溶融熱転写方式や電子写真方式、インクジェット方式等種々の方式の応用が試みられてきたが、高画質な画像が得られる方式では費用がかかり生産性が劣るという欠点があり、費用が少なくてすみ生産性に優れた方式では画質が劣るという欠点があった。ハロゲン化銀感光材料を用いたシステムでは、優れた鮮鋭性等から、正確な網点画像が形成できるなど高画質な画像形成が可能であり、一方で上述したように連続した処理が可能であることや、複数の色画像形成ユニットに同時に画像を書き込むことができることから高い生産性を実現することが可能であった。
【0005】
近年、印刷の分野でいわゆるデジタル化が進みコンピュータ内のデータから直接画像を得る要求が強まっているが、前記したような理由によって、ハロゲン化銀感光材料がこの分野で有利に使われ始めている。
【0006】
プルーフとしては、事前に刷り上りを予測したり、印刷時の色調の確認を行うためのいわゆる内校用途と、印刷発注者に対し刷り上り見本として用いる外校用用途がある。特に、外校用途においては色調やレイアウトだけではなく、印刷結果のシミュレーションとして質感や風合いに関しても近似していることが求められており、ハロゲン化銀感光材料においても光沢度などの更なる品揃えが望まれている。
【0007】
一方、ハロゲン化銀感光材料において光沢度を下げるように調節した場合、感光材料の構造的な理由から、内部の発色の程度が表面における散乱によって測定器に十分に検知されず、測定値と見た目の間に乖離が生じてしまうため、見た目と質感の双方を忠実に印刷物に近似させることが困難であった。
【0008】
下記特許文献1は、直接変調したLEDを光源とする濃度とドットゲインを独立に調整する画像形成方法を開示し、印刷画像との差異の小さいプルーフ画像が容易に得られ、連続した画像出力時の色の変動が抑制されることを開示する。
【0009】
下記特許文献2は、ハロゲン化銀感光材料を基準となる光量で別々に単色露光を行い、露光量と分解発色濃度の関係を得、この分解発色濃度を管理することにより変動に対する色再現性を確保する画像形成方法を開示する。特許文献2の実施例の記載によると、単色露光を行い露光量と分解発色濃度の関係を得ており、この補正を行うことにより感光材料の性能変動を適正に補償できることを開示している。これは、感光材料の特性を露光量と分解発色濃度として持たせることにより、特性が変動したときにどのような処理を行うことでそれを補償できるかを開示したものである。
【0010】
また、感光材料は製造ロットにより感度のばらつきがあるが、この感度補正は、特許文献2のように発色濃度を補正することを基本として行われている。このように感度補正によって濃度は補正できていたが、γ変化によって墨網の色調がずれる問題があった。即ち、墨網はYMC3色で形成されるため、感光材料の製造ロットのばらつきに起因するγ変化によって墨網の色調に変動が起きてしまい、墨網の色調がずれてしまう。
【0011】
また、従来、校正刷り用途の感光材料は、光沢度の異なる二種類(例えば、光沢約50と約20)のタイプが実用に供されているが、市場において校正刷り用途に更に多く活用されるためには、マット紙や上質紙といった光沢の低い印刷本紙との風合いの差の低減が必要とされている。感光材料の表面に多量のマット剤を含有させることで光沢の低い面質の再現は可能であるが、層内部の発色が表面散乱によって測定器に対して少なく検知される度合いと、目視上の濃度感との間に乖離が生じてしまい、測定値的な管理が困難になっている。しかし、特許文献1及び2には、光沢度の低い感光材料を用いた場合の影響や補正方法については開示も示唆もない。
【特許文献1】特開2001−305701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、感光材料の製造ロットのばらつき等による墨網、グレーバランス等の色調変動に対し有効に補正可能である画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。また、光沢度が比較的低い感光材料を用いて、光沢度が比較的高い感光材料と同等の印刷物の仕上がりを忠実に再現可能である画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明による画像形成方法は、面積階調によって感光材料に画像形成を行う画像形成方法であって、基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記感光材料に関する露光条件を補正することを特徴とする。
【0014】
この画像形成方法によれば、基準感光材料のドットゲイン特性に基づいて露光条件を補正することで、ハロゲン化銀感光材料の製造ロットのばらつきによる墨網の色調変動に対し有効に補正できる。また、かかる補正により、墨網だけでなく、全体の色味(グレーバランスを代表とする)も補正されるので、ハロゲン化銀感光材料の製造ロットが変わっても安定な画像形成を行うことができる。
【0015】
本発明による別の画像形成方法は、光沢度が比較的低い感光材料を用い面積階調によって画像形成を行う画像形成方法であって、光沢度が比較的高い基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記光沢度が比較的低い感光材料に関する露光条件を補正することを特徴とする。
【0016】
この画像形成方法によれば、光沢度が比較的高い基準感光材料のドットゲイン特性に基づいて、光沢度が比較的低い感光材料に関する露光条件を補正することで、光沢度が比較的低い感光材料を用いて、光沢度が比較的高い感光材料と同等の印刷物の仕上がりを忠実に再現できる。この場合、例えば、前記光沢度が比較的低い感光材料は光沢度が10以下であり、前記光沢度が比較的高い基準感光材料は光沢度が10以上である。
【0017】
上記各画像形成方法において前記ドットゲイン特性が入力網点面積率50%におけるドットゲインであることが好ましい。
【0018】
本発明による画像形成装置は、面積階調によって感光材料に画像形成を行う画像形成装置であって、基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記感光材料に関する露光条件を補正する露光補正手段を備えることを特徴とする。
【0019】
この画像形成装置によれば、基準感光材料のドットゲイン特性に基づいて露光条件を補正することで、ハロゲン化銀感光材料の製造ロットのばらつきによる墨網の色調変動に対し有効に補正できる。また、かかる補正により、墨網だけでなく、全体の色味(グレーバランスを代表とする)も補正されるので、ハロゲン化銀感光材料の製造ロットが変わっても安定な画像形成を行うことができる。
【0020】
本発明による別の画像形成装置は、光沢度が比較的低い感光材料を用い面積階調によって画像形成を行う画像形成装置であって、光沢度が比較的高い基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記光沢度が比較的低い感光材料に関する露光条件を補正する露光補正手段を備えることを特徴とする。
【0021】
この画像形成装置によれば、光沢度が比較的高い基準感光材料のドットゲイン特性に基づいて、光沢度が比較的低い感光材料に関する露光条件を補正することで、光沢度が比較的低い感光材料を用いて、光沢度が比較的高い感光材料と同等の印刷物の仕上がりを忠実に再現できる。この場合、例えば、前記光沢度が比較的低い感光材料は光沢度が10以下であり、前記光沢度が比較的高い基準感光材料は光沢度が10以上である。
【0022】
上記画像形成装置において画像データに基づいて光源に対する露光量を設定する露光量設定手段を備え、前記露光量を前記露光補正手段により補正するように構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明の画像形成方法及び画像形成装置によれば、感光材料の製造ロットのばらつき等による墨網、グレーバランス等の色調変動に対し有効に補正可能である。また、光沢度が比較的低い感光材料を用いて、光沢度が比較的高い感光材料と同等の印刷物の仕上がりを忠実に再現可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による画像形成装置(カラープルーフ作成装置)を含む印刷システムの構成例を概略的に示す図である。
【0025】
図1に示すように、印刷システムは、印刷工場のクライアント端末1からPS(PostScript)データ等の画像データを画像処理装置であるRIP(Raster Image Processor)2に入力し、RIP2はPSデータをラスター・イメージに変換処理(RIP処理)し、画素ごとの2値データの集合体である網点化された面積階調画像のデジタルデータ(Ripped Data)を得て、そのデジタルデータをRIP2から直接印刷用の原版である刷版を作成するためのCTP(コンピュータツウプレート/Computer To Plate)装置3に転送し、CTP装置3で作成された刷版を印刷装置4に取り付けて印刷を行うように構成されている。
【0026】
上述のようにRIP2から出力したデジタルデータは、画素ごとに「1(発色/オン)」か「0(非発色/オフ)」の2値データの集合体である網点化された面積階調画像のデジタルデータ(以下、単に、「2値網点画像データ」という。)である。
【0027】
図1の印刷システムは、面積階調画像形成装置であるカラープルーフ作成装置10を含み、このカラープルーフ作成装置10にRIP2から2値網点画像データが入力すると、カラープルーフ作成装置10は、2値網点画像データに基づいて印刷装置4での印刷の際に印刷出力対象の絵柄、色調、文章、文字等の確認を行うためのカラープルーフ(校正用サンプルであり、以下、単に「プルーフ」ともいう。)を作成し出力する。
【0028】
なお、面積階調画像とは、特定の濃度に発色した部分の面積の大小で表現するものであり、網点と同義である。このような面積階調画像を形成する図2のプルーフ作成装置では、網点をさらに小さな単位(画素)に分割し、この画素を適切な露光量で露光することでその集合体として網点を再現でき、例えば、1つの網点が100個の画素で構成される場合、50個の画素を現像可能なように露光することにより、網%が50%の網点を形成できる。
【0029】
以上のように、図1の印刷システムでは、CTP装置3で刷版を作成するためにRIP2で作成した2値網点画像データを用いてカラープルーフ作成装置10でプルーフを作成し、Rip処理が1回で済む、いわゆるRipOnce方式を採用している。
【0030】
次に、図1のカラープルーフ作成装置10における画像データの流れ及び制御系について図2を参照して説明する。図2は図1のカラープルーフ作成装置10の制御系を概略的に示すブロック図である。
【0031】
図2のように、カラープルーフ作成装置10は、図1のRIP2からY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(墨)等の各版の2値網点画像データが入力する画像データI/F部21と、画像データI/F部21からの2値網点画像データをいったん記憶し随時出力するハードディスク記憶装置等からなるデータバッファ22と、データバッファ22からの2値網点画像データに対する光源駆動値を対応づけて感光紙に対する露光のための露光データとするルックアップテーブル(LUT)23と、ルックアップテーブル23からのB(Blue)、G(Green)、R(Red)の各露光データのデジタル信号をアナログ信号に変換し、BGRの各光源を駆動しハロゲン化銀感光材料からなる感光紙に露光する露光部11と、露光された感光紙を現像して画像を可視像化する現像部12と、中央演算処理装置(CPU)等から構成されて装置全体を制御する制御部20と、を備える。
【0032】
カラープルーフ作成装置10は、更に、基準感光材料についての入力網点面積率が50%であるときの50%ドットゲインと光量との関係を示す光量ドットゲインルックアップテーブル(光量ドットゲインLUT)24を備え、LUT23における露光データの光源駆動値を基準感光材料の50%ドットゲイン特性に基づいて補正する。なお、基準感光材料とは、例えば、光沢度が10以下のハロゲン化銀感光材料からなる感光紙を用いて、光沢度が10以上の感光材料と同等の印刷物を仕上げる場合の、その仕上がり対象である光沢度が10以上の感光材料である。
【0033】
ここで、光沢度の低い画像を再現するためにハロゲン化銀感光材料において表層マット剤を増やして光沢度を低くすると、表面散乱により測定値と見た目の間に乖離が生じる。即ち、測定値的には低濃度と認識されるが、実際の見た目は低濃度ではない。
【0034】
例えば、図3に、表層(保護層)以外の組成が全く同じハロゲン化銀感光材料で光沢度が違う場合のMagenta層に関する露光光量(対数)と発色濃度との特性曲線の例を示す。図3において、曲線aが光沢度23程度のハロゲン化銀感光材料の場合、曲線bが光沢度5程度のハロゲン化銀感光材料の場合であるが、両者を比べると、ハロゲン化銀感光材料の内部での発色は同一であるにも関わらず、光沢度の低いハロゲン化銀感光材料(曲線b)では、発色濃度の測定値が低くなっている。
【0035】
実際に印刷物に対して色調整しようとした場合、各色が濃く再現されるため、重たい画像になってしまう。一方で、上記ハロゲン化銀感光材料は発色濃度に対する網点面積率50%部分のドットゲイン(網点太り)特性を調べると、一定の傾きを持っている。
【0036】
図4は、図3の発色濃度を露光光量に置き換え、各露光光量における網点50%部分のドットゲインをプロットしたものである。
【0037】
ドットゲイン特性自体がベタ濃度と網点部の濃度との関係によって算出されるものであるため、同じ表層の状態であれば同様に影響を受け、従って、発色層が同一であれば、同じ基準で評価可能と考えられる。通常のハロゲン化銀感光材料の露光条件は、出荷時に感度指数という形で、特性曲線内の二点の濃度に必要となる露光光量の基準感光材料との比率として設定されている。この仕組みを光沢度の低いハロゲン化銀感光材料に対してそのまま適用すると、上述のとおり実際の画像としては、好ましくない再現となってしまう。
【0038】
これに対し、上記のドットゲインを基準に露光光量を補正することで、光沢度の低いハロゲン化銀感光材料を使用した場合において所望の発色を得ることができる。実際には、光沢度の高いハロゲン化銀感光材料を使用して色調整を行った上で、同一の条件で光沢度の低いハロゲン化銀感光材料を用いることで画像再現性と風合いの両立が可能となる。
【0039】
ドットゲイン特性は、ベタ濃度と中間調濃度との関係から一意に導かれるものであり、ドットゲイン特性に注目して補正を行うことで、通常の感光材料を用いた場合と同等の色再現性を得ることができるものと考えられる。
【0040】
また、上述のようにドットゲインを基準に露光光量を補正することは、光沢度に関係なくハロゲン化銀感光材料の製造ロットのばらつきによる墨網(YMC3色で形成するため、γ変化によって墨網の色調に変動が起きる。)の色味の補正についても有効である。このようなγ変化によって墨網の色調がずれる問題に対し、上記補正を行うことで墨網だけでなく、全体の色味(グレーバランスを代表とする)も補正されるので、ハロゲン化銀感光材料の製造ロットが変わっても安定な出力を得ることができる。
【実施例】
【0041】
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0042】
〈実施例1〉
【0043】
(基準試料、プロファイルの作成)
【0044】
上記特許文献2の実施例1に記載のハロゲン化銀感光材料の試料No.1(試料1)を作製した。即ち、片面に高密度ポリエチレンを、もう一方の面にアナターゼ型酸化チタンを15質量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレンをラミネートした、平米当たりの質量が115gのポリエチレンラミネート紙反射支持体(テーバー剛度=3.5、PY値=2.7μm)上に、下記表1、表2に示す層構成の各層を酸化チタンを含有するポリエチレン層の側に塗設し、更に裏面側にはゼラチン6.00g/m2、シリカマット剤0.65g/m2を塗設した多層ハロゲン化銀感光材料試料No.1(試料1)を作製した。
【0045】
カプラーは高沸点溶媒に溶解して超音波分散し、分散物として添加したが、この時、界面活性剤として(SU−1)を用いた。又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。また各層に(F−1)を全量が0.04g/m2となるように添加した。
【0046】
【表1】

【0047】
【表2】

SU−1:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム
SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナトリウム塩
SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩
H−1 :テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン
H−2 :2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン・ナトリウム
HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン
HQ−2:2,5−ジ((1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニル)ブチル)ハイドロキノン
HQ−3:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノンと2,5−ジ−secテトラデシルハイドロキノンと2−sec−ドデシル−5−sec−テトラデシルハイドロキノンの質量比1:1:2の混合物
SO−1:トリオクチルホスフィンオキサイド
SO−2:ジ(i−デシル)フタレート
SO−3:オレイルアルコール
SO−4:トリクレジルホスフェート
SO−5:(4−ドデシルベンゼン)−p−トルエンスルホンアミド
PVP :ポリビニルピロリドン
【0048】
【化1】

【0049】
【化2】

【0050】
(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制御しつつ同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつつ同時添加した。この時、pAgの制御は特開昭59−45437号記載の方法により行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行った。
【0051】
(A液)塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml、
(B液)硝酸銀 10g 水を加えて 200ml、
(C液)塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル K4Fe(CN)6 2×10-5モル 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml、
(D液)硝酸銀 300g 水を加えて 600ml、
添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μm、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−101を得た。
【0052】
上記EMP−101に対し、下記化合物を用い60℃にて最適に化学増感を行い、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B101)を得た。
【0053】
チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX、
塩化金酸 0.5mg/モルAgX、
安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX、
安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX、
安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX、
増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX、
増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX
【0054】
次いでEMP−101の調製において、(A液)と(B液)の添加時間および(C液)と(D液)の添加時間を変更した以外はEMP−101と同様にして平均粒径0.64μm、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−102を得た。Em−B101の調製においてEMP−101に代えてEMP−102を用いた以外同様にしてEm−B102を得、Em−B101と102の1:1の混合物を青感性ハロゲン化銀乳剤として使用した。
【0055】
(緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)EMP−101の調製において(A液)及び(B液)、(C液)及び(D液)の添加時間を変更した以外は同様にして平均粒径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤(EMP−103)を得た。
【0056】
上記EMP−103に対し、下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行い、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G101)を得た。
【0057】
チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX、
塩化金酸 1.0mg/モルAgX、
安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX、
安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX、
安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX、
増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX 塩化ナトリウム 0.5g/モルAgX
【0058】
次いでEMP−103の調製において、(A液)と(B液)の添加時間および(C液)と(D液)の添加時間を変更した以外はEMP−103と同様にして平均粒径0.50μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤EMP−104を得た。Em−G101の調製においてEMP−103に代えてEMP−104を用いた以外同様にしてEm−G102を得、Em−G101と102の1:1の混合物を緑感性ハロゲン化銀乳剤として使用した。
【0059】
(赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)前記EMP−103に対し、下記化合物を用い60℃にて最適に化学増感を行い、赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R101)を得た。
【0060】
チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX、
塩化金酸 2.0mg/モルAgX、
安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX、
安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX、
安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX、
増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX、
増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX、
強色増感剤 SS−1 2×10-4モル/モルAgX
【0061】
次にEMP−103の調製において、(A液)と(B液)の添加時間および(C液)と(D液)の添加時間を変更した以外はEMP−103と同様にして、平均粒径0.38μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤EMP−105を得た。Em−R101の調製においてEMP−103に代えてEMP−105を用いた以外同様にしてEm−R102を調製した。Em−R101とEm−R102の1:1の混合物を赤感性ハロゲン化銀乳剤として使用した。
【0062】
STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールSTAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールSTAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール
【0063】
【化3】

次に、図1のような画像形成装置において露光部11を次のように構成した。即ち、露光部11には、光源としてB(Blue)のLEDを主走査方向に10個並べ露光のタイミングを少しづつ遅延させることによって同じ場所を10個のLEDで露光でき、また、副走査方向にも10個のLEDを並べ隣接する10画素分の露光が1度にできるように構成された露光ヘッドを準備した。G(Green)、R(Red)の各光源も同様にLEDを組み合わせて露光ヘッドを準備した。各ビームの径は約10μmで、この間隔でビームを配列し、副走査のピッチは約100μmとした。1画素当たりの露光時間は約100ナノ秒であった。
【0064】
露光後のハロゲン化銀感光材料試料は、図1の現像部12で上記特許文献2の実施例1に記載のように現像処理を行った。
【0065】
処理工程: 処理温度 時間 補充量
発色現像:33.0±0.3℃ 120秒 80ml
漂白定着:33.0±0.5℃ 90秒 120ml
安定化:30〜34℃ 60秒 150ml
乾燥:60〜80℃ 30秒
【0066】
発色現像液 タンク液及び補充液:
純水 800ml 800ml、
トリエチレンジアミン 2g 3g、
ジエチレングリコール 10g 10g、
臭化カリウム 0.01g −、
塩化カリウム 3.5g −、
亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g、
N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−4−アミノアニリン硫酸塩 2.9g 4.8g、
N,N−ジスルホエチルヒドロキシルアミン 20.4g 18.0g、
トリエタノールアミン 10.0g 10.0g、
ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g、
蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体)2.0g 2.5g、
炭酸カリウム 30g 30g、
水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.0に、補充液はpH=10.6に調整する。
【0067】
漂白定着液 タンク液及び補充液:
ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g、
ジエチレントリアミン五酢酸 3g、
チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml、
2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g、
亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml、
水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に調整する。
【0068】
安定化液 タンク液及び補充液:
o−フェニルフェノール 1.0g
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g
ジエチレングリコール 1.0g
蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g
硫酸亜鉛 0.5g
硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g
PVP(ポリビニルピロリドン) 1.0g
アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g
ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g
水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調整する。
【0069】
試料No.1に対して光量を調整することによりYMCのStatusT濃度を0.1ずつ変化させてベタパッチを露光し、Y13階調、M17階調、C19階調の色素画像を形成した。得られた色素画像をエックスライト社製508型濃度計を用い分光特性StatusTにてB,G,R濃度を測定した。得られた露光量と発色濃度の関係(図3の曲線aのような特性曲線)を基準感光材料の露光テーブル1とした。
【0070】
また、同様にYMCの濃度を0.1ずつ変化させて露光データ上で網点面積率が50%の画像を形成し、前記ベタ濃度と白地の測定値を用いて、マーレー・デービス式から再現された画像の網点面積率を求め、ベタ濃度とドットゲインの1対1のテーブルを得、さらに前記露光テーブルとの対比により、図4のような光量とドットゲインの1対1対応のテーブル(光量ドットゲインテーブル1)を作成した。
【0071】
画像データとしてIT8.7チャートを用意し、ターゲット印刷物を準備するとともに、プルーフ画像を出力し、双方をコニカミノルタエムジー(株)製Colorcontrol-PMを用いて測定し、ICCプロファイルを作成し、コニカミノルタエムジー(株)製Colorcontrol-LMを用いて、CMYK-C’M’Y’K’のDeviceLinkプロファイル1を作成した。なお、ターゲット印刷物の作成に際しては、印刷用紙をコート紙(王子製紙(株)製OKトップコート+104.7g/m2)に指定し、その他の印刷条件は標準的なものとした。
【0072】
(補正対象用感光材料の作成)上記特許文献2と同様にして、前記ハロゲン化銀感光材料の試料No.1の化学増感の温度、時間を変化させて調整することにより、感度γの異なるハロゲン化銀感光材料の試料No.2を補正対象用感光材料として作製した。
【0073】
試料1と同様の方法で露光テーブル2および光量ドットゲインテーブル2を作成し、以下の二種類の方法で補正を行った。
【0074】
(1)発色濃度による補正(比較例1)
【0075】
上記特許文献2と同様にして、YMC各色の補正点2点を基準とし、基準試料1の特性曲線に合せるように露光光量を次のように調整した。調整の方法については光量の真数で行った。即ち、図5〜図7において、所望の色階調に対して、実線は補正を要する試料2の曲線であり、破線は基準試料1の基準光量を示す曲線である。基準光量に対して下記の補正式を導入することによって発色に必要な光量を補正する。ここで、γとは光量の異なる2点間の発色濃度差を露光光量差で除した数値である。
【0076】
図5において、両曲線の一定濃度を発色させるのに必要な2点の光量から光量差を比較する。この場合、補正を要する試料の曲線(基準光量曲線)上の2点e1とe2に対して、基準光量の曲線(補正曲線)上の等濃度の2点E1とE2を設定し、ΔE1とΔE0(2点間の光量差)を等しくする。即ち、基準光量にΔE0/ΔE1を乗ずることにより2点間の光量差を等しくする。
【0077】
その結果、図6のようになり、γが一致しているが、感度が異なる。この場合は、補正前の光量をx、補正後の光量をyとすると、下記補正式により補正する。
y={(E2−E1)/(e2−e1)}×x
【0078】
次に、光量全体に定数を加減して前述の2点をあわせることにより光量をあわせる。図6において、xはe2となる。
【0079】
図6から、E2−{(E2−E1)/(e2−e1)}×e2として、γと感度を矢印で示した方向に移動して合わせ、図7とする。
【0080】
(2)ドットゲインによる補正(実施例1)
【0081】
光量に対する出力特性を発色濃度ではなく、ドットゲインとして、ドットゲイン特性を合わせるように比較例1で用いた感度点とほぼ同等の光量部分2点を補正点と定め、光量の調整を行った。なお、実施例1においても光量調整の方法は真数を用いた。
【0082】
比較例1,実施例1のそれぞれによって作成された露光条件を用いて、ポートレート画像(画像A)と風景画像(画像B:遠景(山と空)が1/3、人物が1/3、近景(植栽、遊具など)が1/3を占める)を並列にレイアウトした原稿を出力し、印刷物との一致度を10人の被験者の目視評価によって評価した。
【0083】
評価の指標としては、以下の5段階評価とし、10人の平均点を評価結果として用いた。
5 基準試料と完全に同等な色調整精度である
4 基準試料とは若干の差があるが許容できる変化である
3 基準試料とは部分的に完全に異なる印象である
2 基準試料との違いは明らかである
1 基準試料とは全く整合しない
【0084】
(評価結果)
比較例1 3.6(評価点平均)
実施例1 4.4(評価点平均)
【0085】
上記評価結果のとおり、発色濃度ではなく、ドットゲインを補正の対象とすることで、より高精度に色調整結果を保つことができる。これは、観察時における画像の印象は、ベタ濃度よりむしろ全体のドットゲイン特性による階調変化の方が強く影響を及ぼしているためと思われる。
【0086】
〈実施例2〉
【0087】
(補正対象用感光材料の作成)前記ハロゲン化銀感光材料の試料No.1の第8層中のシリカマット剤を0.01g/m2から0.40g/m2に変更した以外は同様にして補正対象用ハロゲン化銀感光材料の試料No.3を作成した。得られた各試料の60度鏡面光沢度Gs(60°)は以下のとおりであった。なお、光沢度は、(株)堀場製作所製の光沢計IG-320により測定した。
【0088】
光沢度
試料No.1(基準) 21
試料No.3(補正対象用) 8
【0089】
画像データとしてIT8.7チャートを用意し、ターゲット印刷物を準備するとともに、プルーフ画像を出力し、双方をコニカミノルタエムジー(株)製Colorcontrol-PMを用いて測定し、ICCプロファイルを作成し、コニカミノルタエムジー(株)製Colorcontrol-LMを用いてCMYK-C’M’Y’K’のDeviceLinkプロファイル1を作成した。なお、ターゲット印刷物の作成に際しては、印刷用紙をマット紙(王子製紙(株)製ニューエイジ 104.7g/m2)に指定し、その他の印刷条件は標準的なものとした。
【0090】
試料No.1と同様の方法で露光テーブル3および光量ドットゲインテーブル3を作成し、実施例1と同様に二種類の方法(比較例2:発色濃度による補正、実施例2:ドットゲインによる補正)で光量補正を行った。
【0091】
2種の補正それぞれによって作成された露光条件を用いて、ポートレート画像(画像A)と風景画像(画像B:遠景(山と空)が1/3、人物が1/3、近景(植栽、遊具など)が1/3を占める)を並列にレイアウトした原稿を出力し、印刷物との一致度を10人の被験者の目視評価によって評価した。
【0092】
評価の指標としては実施例1と同様に、以下の5段階評価とし、10人の平均点を評価結果として用いた。
5 基準試料と完全に同等な色調整精度である
4 基準試料とは若干の差があるが許容できる変化である
3 基準試料とは部分的に完全に異なる印象である
2 基準試料との違いは明らかである
1 基準試料とは全く整合しない
【0093】
(評価結果)
比較例2 2.6(評価点平均)
実施例2 4.1(評価点平均)
【0094】
上記評価結果のとおり、光沢度の低い感光材料を用いた場合には、特に本発明の方法の方が良好な補正結果を得ることができている。この原因としては、光沢度の低い感光材料の場合には表面散乱によって測定器に観察される見た目の濃度が低くなるが、実際の目視では測定値ほどの濃度低下感を感じないために、測定濃度による補正結果は全体的に色調が濃くなりすぎていることによるものと思われる。一方でドットゲインは、ベタ濃度と中間調濃度の比率によって算出される特性であることから、この表面散乱の影響がほぼキャンセルされるためにドットゲインによる補正を行った場合に、高精度に補正することができると考えられる。
【0095】
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図2の図2の破線のように、図7のような露光光量と発色濃度との関係を示す曲線をルックアップテーブルとした光量濃度LUT25を更に備え、使用する感光材料に応じて適宜切り換えるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本実施の形態による画像形成装置(カラープルーフ作成装置)を含む印刷システムの構成例を概略的に示す図である。
【図2】図1のカラープルーフ作成装置の制御系を概略的に示すブロック図である。
【図3】表層(保護層)以外の組成が全く同じハロゲン化銀感光材料で光沢度が違う場合のMagenta層に関する露光光量(対数)と発色濃度との特性曲線の例を示すグラフである。
【図4】図3の発色濃度を露光光量に置き換え、各露光光量における網点50%部分のドットゲインをプロットしたグラフである。
【図5】比較例1における光量補正を必要とする特性曲線及び基準光量曲線を示すグラフである。
【図6】図5の階調を補正した特性曲線を示すグラフである。
【図7】図6の階調と感度を補正した特性曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
【0097】
10 カラープルーフ作成装置(画像形成装置)
11 露光部
12 現像部
23 ルックアップテーブル(露光量設定手段)
24 光量ドットゲインLUT(露光補正手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面積階調によって感光材料に画像形成を行う画像形成方法であって、
基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記感光材料に関する露光条件を補正することを特徴とする画像形成方法。
【請求項2】
光沢度が比較的低い感光材料を用い面積階調によって画像形成を行う画像形成方法であって、
光沢度が比較的高い基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記光沢度が比較的低い感光材料に関する露光条件を補正することを特徴とする画像形成方法。
【請求項3】
前記光沢度が比較的低い感光材料は光沢度が10以下であり、前記光沢度が比較的高い基準感光材料は光沢度が10以上である請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記ドットゲイン特性が入力網点面積率50%におけるドットゲインである請求項1,2または3に記載の画像形成方法。
【請求項5】
面積階調によって感光材料に画像形成を行う画像形成装置であって、
基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記感光材料に関する露光条件を補正する露光補正手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
光沢度が比較的低い感光材料を用い面積階調によって画像形成を行う画像形成装置であって、
光沢度が比較的高い基準感光材料の露光量とドットゲイン特性とから導かれるルックアップテーブル(LUT)により前記光沢度が比較的低い感光材料に関する露光条件を補正する露光補正手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記光沢度が比較的低い感光材料は光沢度が10以下であり、前記光沢度が比較的高い基準感光材料は光沢度が10以上である請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像データに基づいて光源に対する露光量を設定する露光量設定手段を備え、前記露光量を前記露光補正手段により補正する請求項5,6または7に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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