説明

画像形成装置、クリーニング方法

【課題】紙間領域に形成されたトナーを消費するためのトナー像であるパッチを残存させることなく取り除き、良好な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】パッチを形成するための情報に基づいて、パッチを除去するクリーニング手段のクリーニング条件を設定し、設定された条件でクリーニング手段を動作させるよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナーを強制的に消費しトナーの劣化を防ぐためのトナー像であるパッチを形成し、形成されたパッチをクリーニング部により取り除く画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙に画像を形成する画像形成装置としては、感光体を一様に帯電させ、帯電された感光体にレーザー光等の光を照射することで静電潜像を形成し、形成された静電潜像に対して帯電されたトナーを引き合わせることで感光体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像を静電気力により用紙に転写し、用紙に転写されたトナー像を熱と圧力とを用いて定着することで画像を形成する電子写真方式を採用した画像形成装置が広く知られている。
【0003】
このような電子写真方式を採用した画像形成装置では、トナーを供給する現像部において一部のトナーが劣化し、帯電性が低下する或いは所望の極性と反対の極性に帯電してしまうという現象が生じる。帯電性が低下した或いは所望の極性と反対の極性に帯電したトナーは、正常に静電潜像に載らなくなってしまう。そして、現像部において劣化したトナーの割合が大きくなると、正常に静電潜像に載らなくなるトナーの割合が大きくなり、画像の安定性が低下してしまうという問題が生じることになる。
【0004】
上記のようにトナーが劣化する現象が生じる原因としては、現像部内のある領域に一部のトナーが滞留し、滞留したトナーが長期間現像部内に留まり続けることに起因するトナーの形状の変化やトナーが受けるストレスの増大等が考えられている。
【0005】
そこで、劣化したトナーに起因する画像の安定性の低下という問題に対して、現像部における劣化したトナーの増加を防いで安定した画像を形成することが可能な技術が知られている。具体的には、所定のタイミングにおいて現像部内のトナーを所定量だけ強制的に消費させることによって現像部内のトナーの滞留状態を解消し、現像部における劣化したトナーの増加を防ぐ技術である。
【0006】
現像部内のトナーを強制的に消費させる方法としては、感光体上にトナー消費用のトナー像(パッチ)を形成する方法が一般的に用いられている。パッチは、現像部内のトナーを強制的に消費させるために形成されるものであるので、用紙には転写されずに、取り除かれることになる。
【0007】
このようなトナーを取り除くための方法としては、ブレード状の部材を被クリーニング体に押し付けトナーを削ぎ落とす方法や、導電性のファーブラシ等のクリーニング部材に電圧を印加することよって静電的にトナーを取り除く方法等が知られている。
【0008】
これらの方法でトナーを取り除くにあたっては、トナーを残すことなく除去することができる適切なクリーニング条件が存在し、その適切なクリーニング条件は取り除くべきトナーのトナー濃度に応じて変化する。
【0009】
例えば静電的にトナーを取り除く場合には、取り除くべきトナーのトナー濃度に対してクリーニング部材に印加される電圧が小さ過ぎると、トナーを取り除き切ることができずに、後続の画像形成に影響が生じてしまう。
【0010】
反対に、取り除くべきトナーのトナー濃度に対してクリーニング部材に印加される電圧が大き過ぎると、放電が起き、取り除くべきトナーがクリーニング部材に印加されている電圧の極性と同極性に荷電するという現象が生じてしまう。すると、クリーニング部材と同極性に荷電したトナーはクリーニング部材と反発するため取り除くことができずに、やはり後続の画像形成に影響が生じてしまう。
【0011】
特許文献1には、センサ等により中間転写体上に残留したトナー像の濃度を検知し、検知結果に基づいて中間転写体に押圧された導電性ブラシローラに印加する電圧を変更するよう制御する画像形成装置が記載されている。このように制御することで、残留トナーのトナー濃度が変化しても、常に良好なクリーニング結果を得ることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2006−251030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、画像形成の生産性を向上させるために、先行の用紙に転写されるトナー画像と、後続の用紙に転写されるトナー画像との間の領域である紙間領域にパッチを形成させる技術が提案されている。
【0014】
画像形成の生産性を向上させるために、上記の紙間領域は限られた小さな領域となることが多い。そのため、紙間領域にパッチを形成するにあたり、図7に示すように各色のパッチPY、PM、PC、PKを互いに隣り合わせに並べて形成するには紙間領域が足りずに、互いに異なる色のパッチを重ねて形成せざるを得ない場合がある。
【0015】
即ち、このような場合は、図8に示すように最上層に形成されたパッチPKの下層に異なる色のパッチPC、PM及びPYが形成されることになる。
【0016】
特許文献1に開示されているような従来技術のように、パッチの濃度をセンサにより直接読み取る画像形成装置においては、特に上記のように異なる色のパッチが重ねて形成された場合、そのトナー濃度を正確に検知することは困難となる。
【0017】
パッチのトナー濃度を正確に検知することができないと、クリーニング部材に対して形成されたパッチのトナー濃度に応じた適切な値の電圧を印加することができずに、クリーニング不良が生じ、後続の画像形成に影響を与えてしまうこととなる。
【0018】
本発明は上記課題を鑑みてなされたもので、紙間領域に形成されたトナーを消費するためのトナー像であるパッチを残存させることなく取り除き、良好な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記課題は、下記の各請求項に記載の発明により解決される。
【0020】
請求項1に記載の発明は、複数の像担持体上に互いに異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、所定のタイミングにおいて、前記像担持体上における先行の転写材に対応する領域と、後続の転写材に対応する領域との間の領域である紙間領域に、トナーを消費するためのトナー画像であるパッチを形成させるよう複数の前記画像形成手段を制御する制御手段と、前記画像形成手段によって形成された前記パッチを除去するクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、前記パッチを形成するための情報を取得するパッチ情報取得手段と、前記パッチ情報取得手段が取得した前記パッチを形成するための情報に基づいて、前記クリーニング手段の動作条件を設定するクリーニング条件設定手段と、を有し、前記制御手段は、前記クリーニング条件設定手段により設定された動作条件にて前記クリーニング手段を動作させるよう制御することを特徴とする画像形成装置である。
【0021】
請求項2に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記像担持体を帯電する帯電部と、帯電された前記像担持体を露光することにより静電潜像を形成する露光部と、形成された前記静電潜像に対してトナーを供給しトナー画像を形成する現像部と、を有し、前記パッチを形成するための情報は、前記露光部が行う露光に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0022】
請求項3に記載の発明は、前記露光に関する情報は、単位面積当たりの露光量であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置である。
【0023】
請求項4に記載の発明は、前記複数の像担持体上に形成されたトナー画像をそれぞれ第1の転写部材により中間転写体に転写させる複数の1次転写部と、前記中間転写体に転写された前記トナー画像を第2の転写部材により転写材に転写させる2次転写部と、を有し、前記制御手段は、前記パッチを前記中間転写体に転写させるよう前記1次転写部を制御し、さらに前記中間転写体上の前記パッチを前記第2の転写部材に転写させるよう前記2次転写部を制御する画像形成装置であって、前記クリーニング手段は、前記第2の転写部材に対して設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置である。
【0024】
請求項5に記載の発明は、前記クリーニング条件設定手段は、前記2次転写部における前記パッチの前記第2の転写部材への転写条件に基づいて、前記クリーニング手段の動作条件を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置である。
【0025】
請求項6に記載の発明は、前記転写条件は、前記第2の転写部材に対して流す電流値であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
【0026】
請求項7に記載の発明は、前記転写条件は、前記第2の転写部材に対して印加する電圧値であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
【0027】
請求項8に記載の発明は、前記クリーニング手段は、クリーニング部材により前記パッチを静電的に吸着して除去することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置である。
【0028】
請求項9に記載の発明は、前記クリーニング手段は、前記クリーニング部材に対して電流を流す電流源を備え、前記クリーニング手段の動作条件は、前記電流源が流す電流値であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置である。
【0029】
請求項10に記載の発明は、前記クリーニング手段は、前記クリーニング部材に対して電圧を印加する電圧源を備え、前記クリーニング手段の動作条件は、前記電圧源が印加する電圧値であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置である。
【0030】
請求項11に記載の発明は、前記クリーニング部材は、導電性のファーブラシであることを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の画像形成装置である。
【0031】
請求項12に記載の発明は、複数の像担持体上における、先行の転写材に対応する領域と後続の転写材に対応する領域との間の領域である紙間領域に、互いに異なる色に対応した複数の画像形成手段によってそれぞれ形成された、トナーを消費するためのトナー画像であるパッチをクリーニング手段により除去するクリーニング方法において、パッチ情報取得手段が前記パッチを形成するための情報を取得する工程と、前記パッチ情報取得手段が取得した前記パッチを形成するための情報に基づいて、クリーニング条件設定手段が前記クリーニング手段の動作条件を設定する工程と、前記クリーニング条件設定手段が設定した動作条件にて前記クリーニング手段が前記パッチを除去する工程と、を有することを特徴とするクリーニング方法である。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る画像形成装置によれば、パッチを形成するための情報に基づいて予め適切なクリーニング条件を設定することが可能となる。よって、パッチのトナー濃度を直接読み取ることが不可能なような場合であっても、パッチを残すことなく除去することができるため、後続の画像形成への影響を抑え、良好な画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の全体像を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における2次転写部の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の各構成の電気的関係を示したブロック図である。
【図4】用紙に転写されるトナー画像を、その上方から見たイメージ図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における2次転写ベルトクリーニング部のクリーニング条件を設定する際のCPU300による制御手順を示したフローチャートである。
【図6】2次転写ローラに印加される電圧と、2次転写ベルトに転写されたトナー濃度との関係を示すグラフである。
【図7】パッチのレイアウトの一例を示す図である。
【図8】パッチのレイアウトの他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は第1の実施の形態における画像形成装置全体の構成を示す断面図である。
【0035】
画像形成装置1000は、画像読取部100、画像形成部200、給紙部20等から構成されている。
【0036】
画像読取部100は、自動原稿給紙装置DF、光学系101、CCDイメージセンサ102等から構成されている。
【0037】
画像形成部200は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応したトナー画像を形成する本発明における画像形成手段10Y、10M、10C、10Kと、各画像形成手段により形成されるトナー画像が転写される中間転写体としての中間転写ベルト6、中間転写ベルト6上のトナー画像を転写材としての用紙に転写する2次転写部7、用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置9等から構成されている。
【0038】
給紙部20は、給紙トレイ20A〜20C、ピックアップローラ21A〜21C等から構成されており、給紙部20より適切な用紙が適切なタイミングで給紙される。
【0039】
操作部30においては、画像形成の内容に関する設定や、画像形成開始の指示等を行う。操作部30において画像形成開始の指示がなされると、自動原稿給紙装置DFの原稿台103に載置された原稿Dは原稿読み取り部へ搬送される。そして、図示しない光源より原稿に照射された光の反射光が、光学系101を介してCCDイメージセンサ102により読み取られる。
【0040】
CCDイメージセンサ102により読み取られた信号に対しては、各種画像処理が施される。画像処理が施された画像信号に基づいて、画像形成手段10Y〜10Kが各色のトナー画像を形成する。
【0041】
イエロー色のトナー画像を形成する画像形成手段10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Y、帯電部2Y、露光部3Y、現像部4Y、感光体クリーニング部8Yから構成されている。感光体ドラム1Yは図示しない駆動手段により図1の反時計方向に回転され、その表面が帯電部2Yにより一様に帯電される。一様に帯電された感光体ドラム1Yに対して、露光部3Yが上記画像信号に基づいてレーザー光を照射することで、イエロー色の画像に対応した静電潜像を形成する。
【0042】
次に、現像部4Yにより感光体ドラム1Y上の静電潜像に対してイエロー色のトナーが送り込まれ、感光体ドラム1Y上にイエロー色のトナー画像が形成される。形成されたトナー画像は、1次転写部5Yにおいて中間転写ベルト6に転写される。
【0043】
中間転写ベルト6に転写され切れずに感光体ドラム1Yの表面に残存したトナーは、感光体クリーニング部8Yにより取り除かれ、次のトナー画像の形成に備える。
【0044】
マゼンタ色のトナー画像を形成する画像形成手段10M、シアン色の画像を形成する画像形成手段10C及びブラック色の画像を形成する画像形成手段10Kは、何れもイエロー色の画像を形成する画像形成手段10Yと同様の構成を有しているため、その詳細な説明は省略する。
【0045】
中間転写ベルト6は、複数のローラに巻き回された無端状のベルトであり、回転可能に支持されている。画像形成を行う際には、中間転写ベルト6は図1の時計方向に回転される。
【0046】
画像形成を行う際には、イエロー色のトナー画像から順に、1次転写部5Y、5M、5C及び5Kにおいて、適切なタイミングにてトナー画像を中間転写ベルト6にそれぞれ転写させることで、原稿画像に対応した適切なカラートナー画像が中間転写ベルト6上に形成される。
【0047】
一方、給紙トレイ20A〜20Cの何れかより給紙された用紙は、搬送ローラ対22A〜22Dにより搬送され、レジストローラ対23に到達する。レジストローラ対23により用紙の搬送方向の斜行が修正され、中間転写ベルト6上のカラートナー画像とタイミングを合わせるように用紙が2次転写部7へと搬送される。
【0048】
図2は、画像形成装置1000における、2次転写部7付近の構成を示す断面図である。2次転写部7は、導電性の2次転写ローラ71、2次転写ローラ71とローラ73及び74に巻き回された第2の転写部材としての2次転写ベルト72、2次転写ベルト72に表面に付着したトナーを取り除く2次転写ベルトクリーニング部75、2次転写ローラ71に接続された電圧源E1等から構成されている。
【0049】
2次転写部7において、中間転写ベルト6上のカラートナー画像を、搬送されてきた用紙に転写する際には、電圧源E1により2次転写ローラ71に対してトナーの荷電極性と逆の極性の電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト6上のカラートナー画像は静電的に用紙に転写される。
【0050】
カラートナー画像が転写された用紙は定着装置9に向けて搬送され、カラートナー画像の定着が行われる。一方、2次転写部7において用紙に転写され切れずに中間転写ベルト6上に残存したトナーは、中間転写ベルトクリーニング部8Aにより取り除かれる。
【0051】
定着装置9は、定着ローラ91、加圧ローラ92等から構成されている。定着ローラ91及び加圧ローラ92は、それぞれ図示しない加熱手段によりその表面が定着に適した温度となるように加熱されている。ここで、定着ローラ91の表面温度は、加圧ローラ92の表面温度より高くなるよう予め設定されている。
【0052】
カラートナー画像が転写された用紙に対しては、定着ローラ91により熱が、加圧ローラ92により圧力がそれぞれ加えられ、カラートナー画像が用紙に定着される。
【0053】
カラートナー画像が定着された用紙は、排出ローラ対24に向けて搬送され、排紙トレイ25に排出される。
【0054】
用紙の両面に画像を形成する場合は、定着装置9において用紙の表面に対してカラートナー画像が定着されると、用紙は分岐手段26によって反転経路27Aに向けて搬送され、反転部27Bにおいて搬送方向の先後端が反転される。先後端が反転された用紙は反転経路27Cを通りレジストローラ対23まで搬送され、搬送方向の斜行が修正される。
【0055】
その後、2次転写部7において用紙の裏面に形成される画像に対応したカラートナー画像が上述と同様に転写され、定着装置9によって裏面のカラートナー画像が定着され、排出ローラ対24から排紙トレイ25に排出される。
【0056】
以上が、画像形成装置1000により用紙に対して画像を形成する際の一連の動作の説明である。
【0057】
上記のような用紙に対する画像形成を継続して行っていくと、各現像部内のトナーが劣化し、帯電性が低下する或いは所望の極性と反対の極性に帯電してしまう、という現象が生じる。このような劣化したトナーの割合が増加すると、良好な画像を形成することが困難となってしまう。
【0058】
そこで、トナーを消費するためのトナー画像であるパッチを形成しトナーを強制的に消費させることで、現像部内のトナーの滞留状態を解消し、現像部内における劣化したトナーの割合を減少させることが行われている。
【0059】
上記パッチは、所定のタイミングにて各感光体ドラム上に形成される。パッチを形成すべきタイミングが訪れると、各色に対応した露光部により、それぞれ各色に対応した感光体ドラムに対して、消費すべきトナー量に応じた露光がなされる。
【0060】
そして、露光がなされた領域に対して、各色に対応した現像部より各色のトナーがそれぞれ供給されることで、各感光体ドラム上にパッチが形成され、トナーが消費される。
【0061】
形成された各色のパッチは、それぞれ各色に対応した1次転写部において、用紙に形成されるトナー画像が転写される場合と同様にして、中間転写ベルト6に転写される。
【0062】
中間転写ベルト6に転写されたパッチは、2次転写部7において、用紙には転写されずに2次転写ベルト72に転写される。2次転写ベルト72は、図示しない駆動手段により図1の反時計方向に回転されている。
【0063】
2次転写ベルト72に対しては、2次転写ベルト72上のトナーを除去する2次転写ベルトクリーニング部75が設けられている。2次転写ベルトクリーニング部75は、本発明におけるクリーニング部としての役割を果たす。
【0064】
2次転写ベルトクリーニング部75は、2次転写ベルト72上のトナーを静電的に吸着する導電性ファーブラシ751と、導電性ファーブラシ751に接触する導電性のトナー回収ローラ752と、トナー回収ローラ752に接触するブレード753と、トナー回収ローラ752を介して導電性ファーブラシ751に電圧を印加する電圧源E2と、から構成されている。
【0065】
2次転写ベルト72に転写されたパッチを構成するトナーは、帯電している該トナーの極性と逆極性の電圧が印加された導電性ファーブラシ751によって静電的に吸着され、2次転写ベルト72上から取り除かれる。
【0066】
導電性ファーブラシ751に吸着されたトナーは、トナー回収ローラ752へと移り、ブレード753によりトナー回収ローラ752から削ぎ落とされ、図示しないトナー回収ボックスに回収される。
【0067】
図3は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置全体の電気的構成を示すブロック図である。図3においては、図1において示した構成に対しては図1において付した符号と同一の符号を付している。
【0068】
画像形成装置1000は、画像読取部100、画像形成部200、給紙部20、操作部30、上記各部の動作を制御する制御手段としてのCPU300、RAM301、ROM302等から構成されている。
【0069】
CPU300は、本発明におけるパッチ情報取得手段及びクリーニング条件設定手段としての役割も果たす。
【0070】
RAM301は、CPU300が上記各部の動作を制御する際に必要なプログラム或いはデータを一時的に記憶する場所である。
【0071】
ROM302には、各種のプログラム或いはデータが格納されており、CPU300はROM302からプログラム或いはデータを読み出して画像形成装置1を制御する。
【0072】
操作部30における入力内容に基づき、CPU300は、画像読取部100が原稿画像を読み取るよう制御し、画像読取部100によって読み取られた原稿画像の信号に基づいて、画像形成部200及び給紙部20に対して上述した画像形成の動作を行うよう制御する。
【0073】
パッチを形成するタイミングが訪れた際には、CPU300は、画像形成手段10Y〜10Kに対してそれぞれパッチ形成の動作をさせるよう制御し、2次転写部7に対してパッチを2次転写ベルト72に転写させ、転写されたパッチを2次転写ベルトクリーニング部75により除去させるよう制御する。
【0074】
続いて、パッチを作成する際における画像形成装置1000の動作の詳細に関して説明する。本実施の形態においては、パッチを感光体ドラム上における、先行の用紙に対応する領域と後続の用紙に対応する領域との間の領域である紙間領域に形成することで、画像形成の動作を中断することなく所望の量のトナーを消費することができるため、画像形成の生産性の低下を防ぎつつ良好な画像形成を行うことが可能である。
【0075】
図4は、感光体ドラムの周面を展開し、それを上方から見たイメージ図である。先行の用紙に対応する領域I1と後続の用紙に対応する領域I2との間に、パッチが形成される紙間領域Sがある。紙間領域Sのトナー画像進行方向の長さは例えば60mmである。
【0076】
パッチを作成するタイミングが訪れると、CPU300は、消費すべきトナー量に応じたパッチを紙間領域に形成するよう各色に対応した画像形成手段10Y〜10Kを制御する。
【0077】
具体的には、各色に対応した露光部3Y〜3Kが、それぞれ感光体1Y〜1Kにおける紙間領域内の所定の領域に対して、消費すべきトナー量に応じた所定の量の露光を行うように制御する。
【0078】
そして、各色に対応した現像部4Y〜4Kが、それぞれ紙間領域内の露光部に対してトナーを供給するよう制御する。
【0079】
このようにして感光体1Y〜1K上の紙間領域内にそれぞれ形成された各色のパッチを、各色に対応した1次転写部5Y〜5Kによって中間転写ベルト6に転写させるよう制御する。
【0080】
中間転写ベルト6上に転写された各色のパッチは、先行の用紙に形成されるトナー画像に続いて2次転写部7へ進入する。先行の用紙に対するトナー画像の転写が完了すると、CPU300は、パッチを中間転写ベルト6から2次転写ベルト72へ転写させるよう2次転写部を制御する。具体的には、電圧源E1に対して、先行の用紙に対するトナー画像の転写の際に印加した電圧をそのまま印加し続けるよう制御することで、パッチが2次転写ベルト72へ転写される。
【0081】
2次転写ベルト72へ転写されたパッチは、2次転写ベルトクリーニング部75において除去される。このときCPU300は、形成されたパッチのトナー濃度に応じた適切な電圧を、トナー回収ローラ752を介して導電性ファーブラシ751に印加させるよう電圧源E2を制御する。この制御に関しては後述する。
【0082】
ところで、画像形成の生産性を向上させるためには、紙間領域を出来る限り広げることなく画像形成を行うことが必要となる。このような限られた紙間領域内にパッチを形成するにあたっては、従来以下のような問題が生じることがあった。
【0083】
パッチは、用紙には転写されずにクリーニング部材によって除去されるが、上述したように、パッチを静電的に除去する場合は、パッチのトナー濃度に応じて適切なクリーニング条件が存在する。
【0084】
そのため従来は、センサ等を用いてパッチのトナー濃度を直接検知し、その検知結果に基づいてクリーニング条件を適切な値に設定するようにしていた。
【0085】
しかしながら、上述したように紙間領域は限られた領域となるので、複数の色のトナーを用いてカラーの画像を形成する画像形成装置においては、図8に示すように紙間領域内に異なる色のパッチ同士を上下に重ねて形成せざるを得ない場合がある。
【0086】
図8に示すように異なる色のパッチを上下に重ねて形成した場合は、従来のセンサ等を用いる方法ではパッチのトナー濃度を正確に検知することができず、その結果、クリーニング条件を適切に設定することができない場合があった。
【0087】
このように、クリーニング条件を適切に設定することができないと、パッチを除去し切ることができずに、後続の画像形成の品質が低下するという問題が生じていた。
【0088】
このような問題を解決するために、本実施の形態においては、パッチを形成するための情報を予め取得し、取得した情報に基づいて適切なクリーニング条件を設定するようCPU300が制御するようにしている。
【0089】
このように制御することで、紙間領域内においてパッチがどのように形成されるかに関わらず、適切なクリーニング条件を設定することができるため、良好な画像形成を行うことが可能となる。
【0090】
次に、パッチを除去する際における、2次転写ベルトクリーニング部75のクリーニング条件の設定に関して説明する。
【0091】
図5は、2次転写ベルトクリーニング部75のクリーニング条件を設定する場合における、CPU300による制御手順を示したフローチャートである。
【0092】
まずCPU300は、トナーを消費するためのトナー画像であるパッチを形成すべきか否かを判断する(ステップS1)。この判断基準は、例えば用紙1枚毎、10枚毎、或いは100枚毎など、一定の枚数の用紙に対する画像形成毎にパッチを形成すべきと判断しても良い。また、例えば出力される画像の画質が低下してきたときに、操作部30において、現像部のトナーを消費することにより画質を向上させるようユーザが指示した場合等に、パッチを形成すべきであると判断しても良い。
【0093】
パッチを形成すべきではない、即ちトナーを消費する必要がない場合は(ステップS1:No)、パッチを形成すべきタイミングが訪れるまで待機する。
【0094】
パッチを形成すべきタイミングが訪れると(ステップS1:Yes)、CPU300は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色が消費すべきトナー量をそれぞれ算出する(ステップS2)。
【0095】
各色の消費すべきトナー量を算出すると、CPU300は、紙間領域内に形成するパッチのレイアウトを決定する(ステップS3)。パッチのレイアウトが決まると、CPU300は、ステップS2において算出された消費量とステップS3において決定されたレイアウトとに基づいて、各色の露光部3Y〜3Kが行う露光条件を決定する(ステップS4)。
【0096】
この露光条件とは、露光開始のタイミング、露光面積及び単位面積当たりの露光量である。単位面積当たりの露光量を多くするほど、形成されるパッチのトナー濃度が大きくなる。
【0097】
次に、CPU300は、ステップS3において決定されたレイアウトと、ステップS4において決定された露光条件とに基づいて、2次転写クリーニング部75のクリーニング条件を設定する(ステップS5)。
【0098】
ステップS5においては、ステップS3及びS4において決定された内容に応じて、電圧源E2によりトナー回収ローラ752に対して印加される電圧を決定する。
【0099】
例えば図7のように、中間転写ベルト6上の紙間領域において中間転写ベルト6の進行方向に沿って1色ずつパッチを形成するレイアウトの場合は、各色の単位面積当たりの露光量に応じて電圧源E2により印加される電圧を決定する。
【0100】
図7のレイアウトの場合は、各色のパッチのトナー濃度、即ち単位面積当たりの露光量が全て一致しているため、そのトナー濃度に応じた一定の電圧を電圧源E2により印加させることになる。
【0101】
また、例えば図8のように、中間転写ベルト6上の紙間領域において中間転写ベルト6の進行方向に直交する高さ方向に1色ずつ重ねてパッチを形成するレイアウトの場合は、各色の単位面積当たりの露光量を加算した値に基づいて電圧源E2により印加させる電圧を決定する。
【0102】
2次転写クリーニング部75のクリーニング条件の設定が完了すると、CPU300は、パッチを形成し、ステップS3において決定したレイアウトの通りに中間転写ベルト6上に転写させ、さらに中間転写ベルト6上のパッチを2次転写ベルト72へ転写させるよう、各色に対応した画像形成手段10Y〜10K及び2次転写部7を制御する(ステップS6)。
【0103】
パッチの2次転写ベルト72への転写が完了すると、CPU300は、ステップS5において設定された値の電圧を電圧源E2に印加させ、2次転写ベルト72上のパッチのクリーニングを実行させる(ステップS7)。
【0104】
以上が、2次転写ベルトクリーニング部75のクリーニング条件の設定と、それに応じたクリーニング動作の説明である。
【0105】
本実施の形態においては、形成されるパッチの露光に関する情報に基づいて、パッチを除去する2次転写クリーニング部75のクリーニング条件を設定することで、パッチのトナー濃度を直接検知することが困難であるようなパッチを形成する場合であっても、適切なクリーニング条件を設定することができ、良好な画像形成を行うことが可能となる。
【0106】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、画像形成装置1000の構成は第1の実施の形態において説明した構成と同等の構成を用いることができるため、詳細な説明は省略する。
【0107】
本実施の形態においては、紙間領域内のパッチを2次転写ベルト72へ転写させる際に2次転写ローラ72に流す電流値に応じて、2次転写クリーニング部75のクリーニング条件を設定する。
【0108】
図6は、中間転写ベルト6上のトナー画像を2次転写ベルト72に転写させる場合における、2次転写ローラ71に流れる電流値と、2次転写ベルト72に転写されたトナー画像のトナー濃度との関係を示すグラフである。
【0109】
図6より、2次転写ローラ71に流す電流値の変化に応じて、2次転写ベルト72に転写されるトナー画像のトナー濃度が変化していることが判る。例えば中間転写ベルト6上におけるトナー濃度が4g/mである場合を見ると、2次転写ローラ71に流れる電流値が100μA付近のときは2次転写ベルト72に転写されるトナー画像のトナー濃度も概ね4g/mを示している。
【0110】
しかしながら、2次転写ローラ71に流す電流値が150μAになると、2次転写ベルト72に転写されるトナー画像のトナー濃度は減少し、2g/m強程度となる。
【0111】
上記のように2次転写ベルト72に転写されるトナー濃度が変化すると、それに応じて最適な2次転写クリーニング部75のクリーニング条件が変化することになる。
【0112】
本実施の形態においては、紙間領域内のパッチを2次転写ベルト72へ転写させる際に2次転写ローラ72に流す電流値に応じて、2次転写クリーニング部75のクリーニング条件を適切に設定するようCPU300が制御することで、紙間領域毎に2次転写ローラ71に印加される電圧がそれぞれ異なる値となるような場合であっても、常に最適なクリーニング条件でパッチを除去することが可能となる。
【0113】
具体的には、図6に示した、2次転写ローラ71に流す電流値と、2次転写ベルト72に転写されるトナー画像のトナー濃度との関係のデータを予めROM302に保存しておき、CPU300が上記データを参照して、パッチを2次転写ベルト72に転写する際に2次転写ローラ71に流す電流値に基づいて2次転写ベルト上に転写されるパッチのトナー濃度を取得し、導電性ファーブラシ751に印加する電圧値を設定すれば良い。
【0114】
本実施の形態によれば、例えば先行の用紙と後続の用紙とで、トナー画像の2次転写の際に2次転写ローラ71に流す電流値が異なるような場合であっても、常に2次転写ベルトクリーニング部75のクリーニング条件を適切に設定することが可能となり、良好な画像形成を行うことができる。
【0115】
本実施の形態においては、2次転写ローラ71に流す電流値に基づいて2次転写ベルトクリーニング部75のクリーニング条件を設定する例を説明した。しかしながら、電圧源E1によって2次転写ローラ71に印加される電圧値に基づいて2次転写ベルトクリーニング部75のクリーニング条件を設定するようにしても良いことは言うまでもない。
【0116】
以上が、本発明の第2の実施の形態についての説明である。
【0117】
上述した各実施の形態においては、何れも本発明におけるクリーニング部としての役割を果たす構成が、2次転写ベルト72に対して設けられ、パッチを2次転写ベルト72まで転写させてから除去する例を説明してきた。
【0118】
しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば中間転写ベルトクリーニング部8Aに代えて、本発明におけるクリーニング部としての役割を果たす構成を設け、パッチを2次転写ベルト72に転写させずに中間転写ベルト6上にて除去するようにしても良い。
【0119】
この場合は、各色に対応した感光体ドラム1Y〜1Kから中間転写ベルト6へ転写されたパッチは、2次転写部7において2次転写ベルト72へ転写されることなく、そのまま中間転写ベルト6上に留まり、やがて中間転写ベルト6上にて除去される。
【0120】
このときCPU300は、パッチが2次転写ベルト72と中間転写ベルト6とが接するニップ部を通過する際に、パッチの荷電極性と同極性の電圧を印加するように電圧源E1を制御することで、パッチを中間転写ベルト6上に留めておくことができる。
【0121】
また同様に、例えば感光体に対して設けられている感光体クリーニング部に代えて、本発明におけるクリーニング部としての役割を果たす構成を設け、各色のパッチを中間転写ベルト6に転写させずに各色に対応した感光体上にて除去するようにしても良い。
【0122】
この場合は、パッチが各色に対応した感光体と1次転写部とが接するニップ部を通過する際に、各色に対応した1次転写部に対してパッチの荷電極性と同極性の電圧を印加するよう制御するようにする。
【0123】
また、本発明の第2の実施の形態においては、2次転写ローラ71に流す電流値に基づいて2次転写クリーニング部75のクリーニング条件を設定する例を説明したが、クリーニング条件の設定の際に、2次転写ベルト72へのトナー画像の転写特性を変化させる他の要因も考慮して、2次転写クリーニング部75のクリーニング条件を設定するようにしても良い。この他の要因の例としては、温度や湿度等の環境要因が挙げられる。
【0124】
また、上述した各実施の形態においては、何れもクリーニング部材として導電性のファーブラシを用いる例を説明したが、これに限定されるものではない。トナーを静電的に除去する場合は、ローラ状の部材等、電圧を印加することによりトナーを吸着することができる部材であれば良い。
【0125】
さらに、上述した各実施の形態においては、何れもクリーニング条件としてクリーニング部材に印加する電圧値を設定する例を説明したが、クリーニング部材に流す電流値を設定し、設定された値の電流をクリーニング部材に流してパッチのクリーニングを行うようにしても良い。
【0126】
また、上述した各実施の形態においては、何れも本発明におけるクリーニング部の構成として、クリーニング部材に電圧を印加し、トナーを静電的に吸着して除去する構成を採用した例について説明してきた。
【0127】
しかしながら、これに限定されるものではなく、本発明におけるクリーニング部の構成として、例えば被クリーニング体に対してブレード状の部材を押し当ててトナーを削ぎ落とす構成を採用することも可能である。
【0128】
この場合には、パッチを形成するための情報に基づいて、CPU300が、クリーニング条件として例えばブレード状の部材の被クリーニング体に対する押圧力を設定し、設定された押圧力でブレード状の部材を押圧させ、パッチを除去させるよう制御すれば良い。
【0129】
その他、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない限りにおいて異なる実施形態を採用することも可能である。
【符号の説明】
【0130】
1000 画像形成装置
100 画像読取部
200 画像形成部
300 CPU
10Y、10M、10C、10K 画像形成手段(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)
3Y、3M、3C、3K 露光部(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)
6 中間転写ベルト
7 2次転写部
71 2次転写ローラ
72 2次転写ベルト
75 2次転写ベルトクリーニング部
751 導電性ファーブラシ
752 トナー回収ローラ
E1、E2 電圧源
9 定着装置
20 給紙部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の像担持体上に互いに異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、
所定のタイミングにおいて、前記像担持体上における先行の転写材に対応する領域と、後続の転写材に対応する領域との間の領域である紙間領域に、トナーを消費するためのトナー画像であるパッチを形成させるよう複数の前記画像形成手段を制御する制御手段と、
前記画像形成手段によって形成された前記パッチを除去するクリーニング手段と、を備えた画像形成装置において、
前記パッチを形成するための情報を取得するパッチ情報取得手段と、
前記パッチ情報取得手段が取得した前記パッチを形成するための情報に基づいて、前記クリーニング手段の動作条件を設定するクリーニング条件設定手段と、を有し、
前記制御手段は、前記クリーニング条件設定手段により設定された動作条件にて前記クリーニング手段を動作させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成手段は、前記像担持体を帯電する帯電部と、
帯電された前記像担持体を露光することにより静電潜像を形成する露光部と、
形成された前記静電潜像に対してトナーを供給しトナー画像を形成する現像部と、を有し、
前記パッチを形成するための情報は、前記露光部が行う露光に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記露光に関する情報は、単位面積当たりの露光量であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記複数の像担持体上に形成されたトナー画像をそれぞれ第1の転写部材により中間転写体に転写させる複数の1次転写部と、
前記中間転写体に転写された前記トナー画像を第2の転写部材により転写材に転写させる2次転写部と、を有し、
前記制御手段は、前記パッチを前記中間転写体に転写させるよう前記1次転写部を制御し、さらに前記中間転写体上の前記パッチを前記第2の転写部材に転写させるよう前記2次転写部を制御する画像形成装置であって、
前記クリーニング手段は、前記第2の転写部材に対して設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記クリーニング条件設定手段は、前記2次転写部における前記パッチの前記第2の転写部材への転写条件に基づいて、前記クリーニング手段の動作条件を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記転写条件は、前記第2の転写部材に対して流す電流値であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記転写条件は、前記第2の転写部材に対して印加する電圧値であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記クリーニング手段は、クリーニング部材により前記パッチを静電的に吸着して除去することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記クリーニング手段は、前記クリーニング部材に対して電流を流す電流源を備え、
前記クリーニング手段の動作条件は、前記電流源が流す電流値であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記クリーニング手段は、前記クリーニング部材に対して電圧を印加する電圧源を備え、
前記クリーニング手段の動作条件は、前記電圧源が印加する電圧値であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記クリーニング部材は、導電性のファーブラシであることを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
複数の像担持体上における、先行の転写材に対応する領域と後続の転写材に対応する領域との間の領域である紙間領域に、互いに異なる色に対応した複数の画像形成手段によってそれぞれ形成された、トナーを消費するためのトナー画像であるパッチをクリーニング手段により除去するクリーニング方法において、
パッチ情報取得手段が前記パッチを形成するための情報を取得する工程と、
前記パッチ情報取得手段が取得した前記パッチを形成するための情報に基づいて、クリーニング条件設定手段が前記クリーニング手段の動作条件を設定する工程と、
前記クリーニング条件設定手段が設定した動作条件にて前記クリーニング手段が前記パッチを除去する工程と、を有することを特徴とするクリーニング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−44767(P2013−44767A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180226(P2011−180226)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】