説明

画像形成装置、データ書き込み印刷方法及びプログラム

【課題】狭ピッチのICタグに対して確実にデータを書き込み、ICタグを付した記録紙に対してICタグへの書き込みデータとの組み合わせが保証された印刷内容で印刷できるようにする。
【解決手段】ICタグへのデータ書き込み及びICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置であって、記録紙の搬送路上の位置を検出する検出手段と、ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取り手段と、読み取られた識別情報と検出された記録紙の位置とに基づいて、記録紙の搬送順序を求める制御手段と、求められた搬送順序に対応するデータをICタグに書き込む書き込み手段と、求められた搬送順序に対応する印刷内容を記録紙に印刷する印刷手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、データ書き込み印刷方法及びプログラムに関し、特に、例えばRFID対応プリンタ等、ICタグへのデータ書き込み及びICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置に好ましく適用される技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、RFIDタグに書き込み可能なラベルプリンタが知られているが、このようなプリンタの場合、等間隔で並んでいるラベルと該ラベルに付されているRFIDタグに対して、ラベルへの所定の印刷とRFIDタグへ書き込むデータの組み合わせを間違うことなく発行することが要求される。
【0003】
RFIDタグラベルのラベルピッチ、すなわちRFIDタグのピッチを狭くすると、プリンタに内蔵するR/W(Reader/Writer)モジュールからは、今印刷しなければならない対象のラベルに含まれるRFIDタグの他に、そのラベルの次のラベル、さらにその次のラベルが同時に検出されることがある。すると、R/WモジュールからはどのRFIDタグが印刷対象のラベルのものかは判断できないため、従来のプリンタではエラーにしていた。あるいは、無理に書き込みを実施しても、印刷対象ではない次のラベルや次の次のラベルに書き込んでしまい、印刷内容とRFIDタグに書き込むデータの組み合わせが正確なものではなくなってしまう。
【0004】
その対策として、従来はR/Wモジュールからは常に1枚のRFIDタグのみが検出されるように、ICタグのピッチ、すなわちラベルのピッチを広げたラベルにしていた。この場合、次のRFIDタグが検出されないピッチはICタグの品種ごとに異なり、ICタグラベルのピッチを決定することはユーザには困難であるし、製造者にとっても顧客の使用したいICタグすべてに対応するには、ICタグごと評価しなければならないという問題もある。また、プリンタに合わせてラベル間(RFIDタグ間)ピッチを広げると、1ロールに巻くことのできるラベル枚数が少なくなってしまう(例えば、25mmピッチで1、000枚巻くことができるときに、プリンタの都合上50mmピッチ以上にしなければならない場合には巻ける枚数は半分になる)。
【0005】
一方、別の対策として、次のタグを検出しないように金属で遮蔽することが行われている。この方法では、遮蔽することによってあるICタグ品種にとっては次のタグが検出されないようになっても、別の種類のICタグにとっては現在の印刷対象のICタグさえ検出できなくなるなど、対応のICタグ品種を狭めてしまうことになる。また、アンテナ周辺に金属を配置することはアンテナの電磁波の放射パターンや共振周波数等の特性を変えることになるため、ICタグとの通信の安定性を損なわないことと、次のタグを検出しないことを両立する設計が難しいという問題もあった。
【0006】
例えば、特許文献1には、複数のICタグ間が狭く接近していても、ICタグ間における電磁波の干渉障害がなく、限定した個々のICタグとの間でデータの書き込み及び読み出しが正確に行えるようにした非接触式ICタグ書込読出装置が開示されている。当該装置では、ICタグに対してデータの書き込み及び読み出しを行う送受信アンテナと該アンテナを装着したアンテナ装着部に、電波信号を誘導する導波管を備える非接触式ICタグ書込読出手段と該書込読出手段を移動させる移動手段が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−188392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1で開示された発明は、複数のICタグ間が狭くICタグ同士が接近しているような場合であってもICタグに対して正確にデータの読み書きを行えるようにするものではあるが、ICタグに書き込むデータと書き込んだICタグが付されたラベルに印刷する内容との組み合わせを保証するものではない。
【0009】
RFIDタグは、無線によりデータの読み書きを行うもので、バーコードの読み取りに比べて長距離で識別することが可能なことが利点であり、例えば衣料品の値札や書籍1冊ごとといった大きなラベルでは困る個品等のケースで使用したいというニーズがある。このようなニーズから、狭ピッチのRFIDタグへの確実な書き込みのみならず、該タグを付したラベルに対して、タグに書き込んだデータとの組み合わせが保証された印刷内容を発行するプリンタが求められている。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みて、狭ピッチのICタグに対して確実にデータを書き込み、ICタグを付した記録紙に対してICタグへの書き込みデータとの組み合わせが保証された印刷内容で印刷できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面である画像形成装置は、ICタグへのデータ書き込み及びICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置であって、記録紙の搬送路上の位置を検出する検出手段と、ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取り手段と、読み取られた識別情報と検出された記録紙の位置とに基づいて、記録紙の搬送順序を求める制御手段と、求められた搬送順序に対応するデータをICタグに書き込む書き込み手段と、求められた搬送順序に対応する印刷内容を記録紙に印刷する印刷手段と、を有する。
【0012】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、検出手段が、読み取り手段がICタグ1つの識別情報を読み取りできる搬送路上の位置を検出し、制御手段が、検出された位置において識別情報が読み取られたICタグが付された記録紙の搬送順序を求めるものであってもよい。
【0013】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、検出手段が、記録紙が印刷手段を通過する手前の位置に設けられ、記録紙の用紙サイズ及び記録紙間の間隔を検出し、制御手段が、検出された用紙サイズ及び間隔に基づいて、記録紙を搬送する搬送手段を搬送方向と逆方向に駆動させ、読み取り手段によりICタグ1つのみの識別情報が読み取られたとき、該ICタグが付された記録紙の搬送順序を求めるものであってもよい。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、検出手段が、読み取り手段より搬送方向下流の位置に設けられ、記録紙の用紙サイズ及び記録紙間の間隔を検出し、制御手段が、検出された用紙サイズ及び間隔に基づいて、記録紙を搬送する搬送手段を搬送方向に駆動させ、読み取り手段によりICタグ1つのみの識別情報が読み取られたとき、該ICタグが付された記録紙の搬送順序を求めるものであってもよい。
【0015】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、記録紙の搬送順序のデータとICタグの識別情報とICタグに書き込むデータと記録紙に印刷する印刷内容のデータとを関連付けて記憶する記憶手段を有するものであってもよい。
【0016】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、書き込み手段が、求められた搬送順序に関連付けられたICタグの識別情報を用いて、該搬送順序に関連付けられたデータを該ICタグに書き込み、印刷手段が、求められた搬送順序に関連付けられた印刷内容を記録紙に印刷するものであってもよい。
【0017】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、制御手段が、搬送順序を求めた記録紙に付されたICタグの識別情報を該搬送順序と関連付けて記憶手段に記憶するものであってもよい。
【0018】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、制御手段が、一旦中止したICタグへのデータ書き込み及び記録紙への印刷の再開時に、読み取られた識別情報と記憶された識別情報とが一致する場合、記憶された識別情報及び関連付けられた印刷内容を用いて、書き込み手段及び印刷手段にデータ書き込み及び印刷を行わせるものであってもよい。
【0019】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、印刷手段が、書き込み手段によるICタグへのデータ書き込みが正常に行われた場合にのみ、該ICタグが付された記録紙に印刷を行うものであってもよい。
【0020】
また、本発明の画像形成装置は、上記の画像形成装置において、読み取り手段より搬送方向下流の位置に設けられ、ICタグの発信する電波を遮断する電波遮断手段を有するものであってもよい。
【0021】
本発明の一側面であるデータ書き込み印刷方法は、ICタグへのデータ書き込み及びICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置におけるデータ書き込み印刷方法であって、記録紙の搬送路上の位置を検出する検出ステップと、ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取りステップと、読み取られた識別情報と検出された記録紙の位置とに基づいて、記録紙の搬送順序を求める搬送順序確定ステップと、求められた搬送順序に対応するデータをICタグに書き込む書き込みステップと、求められた搬送順序に対応する印刷内容を記録紙に印刷する印刷ステップと、を有する。
【0022】
本発明の一側面であるプログラムは、ICタグへのデータ書き込み及びICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置に用いられるプログラムであって、コンピュータに、検出手段が検出した記録紙の搬送路上の位置を取得する位置取得処理と、ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取り処理と、読み取られた識別情報と取得された記録紙の位置とに基づいて、記録紙の搬送順序を求める搬送順序確定処理と、求められた搬送順序に対応するデータをICタグに書き込む書き込み処理と、求められた搬送順序に対応する印刷内容を記録紙に印刷する印刷処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、狭ピッチのICタグに対して確実にデータを書き込むことができ、ICタグを付した記録紙に対してICタグへの書き込みデータとの組み合わせが保証された印刷内容で印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態(第1)に係るRFID対応プリンタの構成を示した概略図である。
【図2】本発明の実施形態に係るRFID対応プリンタが備えるプリンタコントローラ基板の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の実施形態(第1)に係るタグ/ラベル順序確定処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るデータ書き込み処理/ラベル印刷処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る順序データの例を示した図である。
【図6】本発明の実施形態(第2)に係るRFID対応プリンタの構成を示した概略図である。
【図7】本発明の実施形態(第2)に係るタグ/ラベル順序確定処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0026】
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態は、RFIDタグ入りラベルを印刷開始位置から逆方向(印刷位置から遠ざかる方向)に搬送させることで、読み取り可能なRFIDタグを徐々に少なくしていき、RFIDタグ及びラベルの搬送順序を確定するものである。本実施形態では、RFIDタグはUHF帯RFIDタグで各タグをユニークに識別できる識別情報(タグID)を持ち、プリンタが複数のRFIDタグを読み書きする機能を有しているものとする。ここでの複数RFIDタグへの読み書きは、人間にとって一瞬の時間内に通信可能なRFIDタグを1つずつ順番に読んだり書いたりすることを意味する。
【0027】
はじめに、本発明の第1実施形態としての画像形成装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るRFID対応プリンタの構成を示した概略図である。本実施形態のRFID対応プリンタ10は、サーマルヘッド11、プラテンローラ12、センサ13、アンテナ14、R/Wモジュール15、プリンタコントローラ基板16、搬送ローラ17a、搬送ローラ17bを備え、RFIDタグへのデータ書き込み及びラベルへの印刷を行う。
【0028】
サーマルヘッド11は、熱を加えることで、不図示のインクリボンからRFIDタグ入りラベル51にインクを転写する。また、サーマルヘッド11は、記録紙が感熱紙の場合に熱により発色させることで印刷を行う。プラテンローラ12は、圧力を加えることで、サーマルヘッド11により転写されたラベル上のインクを定着させる。加熱手段としてのサーマルヘッド11と加圧手段としてのプラテンローラ12はラベルへの印刷を行う印刷手段を構成する。
【0029】
搬送ローラ17a及び17bは、RFIDタグ入りラベル51が置かれたラベル台帳50をサーマルヘッド11及びプラテンローラ12が位置する印刷位置に向けて(順方向に)、あるいは、印刷位置から離れる方向に(逆方向に)移動させることで、RFIDタグ入りラベル51を搬送する。また、搬送ローラ17a及び17bは、アンテナ14からの電波を遮断する働きを持ち、搬送ローラを通過していないRFIDタグにはアンテナ14の電波は届かないようになっている。センサ13は、RFIDタグ入りラベル51が印刷位置に到達したことを検出する。なお、センサ13は、RFIDタグ入りラベル51の進行方向の先端及び後端を検出し、ラベル長(進行方向の長さ)及びラベル間の間隔のデータを取得することが可能である。
【0030】
アンテナ14は、RFIDタグとの間でデータの読み出し及び書き込みを行うための無線を送受信する。R/Wモジュール15は、アンテナ14を制御し、RFIDタグから各タグを識別するタグIDを読み出し、RFIDに対してデータの書き込みを行う。本実施形態では、RFIDに対するデータの読み書きはRFIDタグが停止している状態で行われる。プリンタコントローラ基板16は、R/Wモジュール15、センサ13、搬送ローラ17、サーマルヘッド11、プラテンローラ12の制御を行い、本発明特有のタグ/ラベル順序確定処理、データ書き込み処理/ラベル印刷処理を行う。
【0031】
なお、本発明が適用される画像形成装置は、サーマルヘッドによる熱でインクリボンからインクを転写したり、感熱紙を発色させたりするタイプのプリンタに限定する必要はなく、ロール状の用紙を扱えることができR/Wモジュールを内蔵するプリンタであれば、印刷方式はインクジェット方式でもドットインパクト方式でも構わない。
【0032】
図2は、本実施形態のプリンタコントローラ基板の構成を示したブロック図である。プリンタコントローラ基板16は、CPU161、ROM162、RAM163、不揮発RAM164、センサ制御部165、モータ駆動制御部166、ヘッド制御部167がバス168と接続されて構成される。
【0033】
CPU161は、RFID対応プリンタ10の制御を司り、ROM162に格納された制御プログラムや本発明特有のアプリケーションを読み込んで、各制御を行う。ROM162は、プリンタ全体の制御プログラムや、本発明特有のタグ/ラベル順序確定処理、データ書き込み処理/ラベル印刷処理をCPU161に行わせるアプリケーション等、各種アプリケーションを格納する。RAM163は、CPU161による制御の際の使用されるワークエリアである。不揮発RAM164は、本発明特有のタグ/ラベル順序確定処理、データ書き込み処理/ラベル印刷処理で用いられる順序データを格納する。
【0034】
センサ制御部165は、CPU161の命令に従って、センサ13の動作を制御する機能ブロックである。モータ駆動制御部166は、CPU161の命令に従って、搬送ローラ17の動作を制御する機能ブロックである。ヘッド制御部167は、CPU161の命令に従って、サーマルヘッド11及びプラテンローラ12の動作を制御する機能ブロックである。
【0035】
次に、本実施形態のRFID対応プリンタが行う動作について説明する。図3は、本実施形態に係るタグ/ラベル順序確定処理の流れを示したフローチャートである。まず、センサ13は、先頭のRFIDタグ入りラベルが印刷開始位置に到達したことを検出する(ステップS101)。このとき、CPU161は、センサ13がラベルの先端及び後端を検出することで把握したラベル長及びラベル間隔のデータを取得する。そして、CPU161は、センサ13の検出結果を受けて、モータ駆動制御部166を介してラベル搬送を停止する(ステップS102)。このとき、図1の状態である。
【0036】
続いて、CPU161は、R/Wモジュール15を介して、停止状態にあるRFIDタグからタグIDの読み出しを行う(ステップS103)。図1の状態では、3つのラベル(RFIDタグ入りラベル51a、51b、51c)のタグIDが読み取られている。
【0037】
次に、CPU161は、読み取ったタグIDが1つであるか判断する(ステップS104)。ここでは、3つのラベルのタグIDが読み取られており、読み取ったタグIDが2つ以上であるため(ステップS104/NO)、モータ駆動制御部166を介して、ラベル台帳50を逆方向に搬送する(ステップS105)。このとき搬送する距離はラベル1つ分で、RFIDタグ入りラベル51aがRFIDタグ入りラベル51bの位置に到達するまで搬送する。上記動作を、タグIDが1つ読み取れた状態となるまで継続する(ステップS104/NO、ステップS105、ステップS103)。
【0038】
RFIDタグ入りラベルが印刷開始位置に到達したところで一旦停止し、読み取れるタグIDが1つになるまで逆方向に搬送するのは、最初に搬送されてくるRFIDタグ入りラベルを把握するためである。先頭のRFIDタグ入りラベルが印刷開始位置で停止した状態では、複数のタグID(図1では3つ)が読み取られるが、これは、読み取ったタグIDの数及び複数のRFIDタグが読み取り可能な位置にあることしかわからず、複数のタグIDの搬送順序は把握できない。
【0039】
例えば図1を用いて説明すると、RFIDタグ入りラベル51aが印刷開始位置で停止した状態では、RFIDタグ入りラベル51a、51b、51cのタグIDが読み取られているが、3つのタグの搬送順序は不明である。逆方向への搬送を1回行うと、RFIDタグ入りラベル51cが搬送ローラ17の右側へ移動し、RFIDタグ入りラベル51a、51bのタグIDが読み取られるため、RFIDタグ入りラベル51cの搬送順序は3つのタグの中で最も後ろであることがわかる。さらに逆方向への搬送を1回行うと、RFIDタグ入りラベル51bが搬送ローラ17の右側へ移動し、RFIDタグ入りラベル51aのタグIDのみが読み取られるため、RFIDタグ入りラベル51bの搬送順序がRFIDタグ入りラベル51cの前で、RFIDタグ入りラベル51aの搬送順序が3つのタグの中で最初であることがわかる。
【0040】
図3のフローに戻って説明する。CPU161は、読み取ったタグIDが1つであると判断した場合(ステップS104/YES)、読み取ったタグIDの搬送順序を確定する(ステップS106)。図1の例では、RFIDタグ入りラベル51aの搬送順序が1番であると確定する。
【0041】
続いて、CPU161は、順序データを更新する(ステップS107)。順序データは、タグ/ラベル順序確定処理及びデータ書き込み処理/ラベル印刷処理に用いるデータで、不揮発RAM164に格納されている。順序データの例を図5に示す。図5(a)は初期状態の順序データを表し、図5(b)は更新後の順序データを表す。順序データは、搬送される順序(順番)、RFIDタグへ書き込むデータ(書き込みデータ)、書き込みを行うRFIDタグが付されたラベルに印刷する内容(印刷内容)、書き込みを行うRFIDタグのタグID(タグID)、データ書き込み処理の結果(実行結果)が関連付けられている。図5では1つのテーブルデータとしているが、データ形式はこれに限られず任意の形式を採用することができる。例えばRFIDタグ入りラベル51aの搬送順序が1番であると確定したとき、順序データ更新では、図5(b)に示すように、順番「1」に関連付けられたタグIDについて、RFIDタグ入りラベル51aのタグID「IDa(51a)」を書き込む。
【0042】
順序データ更新後、CPU161は、モータ駆動制御部166を介して、ラベル台帳50を順方向に搬送する(ステップS108)。このとき搬送する距離は、逆搬送のときと同様にラベル1つ分である。つまり、RFIDタグ入りラベル51cの位置にあったRFIDタグ入りラベル51aがRFIDタグ入りラベル51bの位置に到達するまで搬送する。そして、停止した状態でタグIDの読み取りを行う(ステップS109)。
【0043】
新たなタグIDが読み取られた場合(ステップS110/YES)、CPU161は、この新たに読み取ったタグIDの搬送順序を確定する(ステップS106)。そして、新たに確定したタグIDに関して順序データの更新を行う(ステップS107)。図1で説明すると、RFIDタグ入りラベル51cの位置にあったRFIDタグ入りラベル51aがRFIDタグ入りラベル51bの位置に到達するまで搬送されたとき、読み取られるタグIDは、RFIDタグ入りラベル51a、51bに付されたRFIDタグのタグIDである。そして、RFIDタグ入りラベル51aの搬送順序は確定済みで順序データに既に反映されているため、未反映のRFIDタグ入りラベル51bについて、順序データの更新を行う。RFIDタグ入りラベル51bの搬送順序は2番目と確定したため、図5(b)に示すように、順番「2」に関連付けられたタグIDについて、RFIDタグ入りラベル51bのタグID「IDb(51b)」を書き込む。
【0044】
1番目のRFIDタグ入りラベルが確定した後は、順方向にラベル台帳51を搬送していき、後続のRFIDタグ入りラベルの搬送順序を確定することができる。新たなタグIDが読み取られなくなるまで上記の動作を繰り返す(ステップS110/NO、ステップS106からステップS109)。
【0045】
図4は、本実施形態に係るデータ書き込み処理/ラベル印刷処理の流れを示したフローチャートである。まず、CPU161は、不揮発RAM164の順序データを読み出し、データ書き込みが未実行のデータがあるか判定する(ステップS201)。未実行のデータがある場合(ステップS201/YES)、未実行のうち最小の順番のRFIDタグについてデータ書き込みを行う(ステップS202)。図5の例では、順番「1」が未実行データのうち最小の順番であるため、CPU161は、R/Wモジュール15を介して、RFIDタグ入りラベル51aに付されたRFIDタグに対して書き込みデータ「データA」を書き込む。
【0046】
続いて、CPU161は、RFIDタグへのデータ書き込みが正常に行われたか判定する。RFIDタグへのデータ書き込みが正常に行われたかどうかはR/Wモジュール15が把握するため、CPU161は、R/Wモジュール15からその情報を取得する。データ書き込みが正常に行われた場合(ステップS203/YES)、CPU161は、順序データを更新し(ステップS206)、書き込んだRFIDタグが付されたRFIDタグ入りラベルに対して、書き込んだ順番の印刷内容を印刷する(ステップS207)。ここでの順序データの更新内容は、図5の例でいうと、順番「1」に関連付けられた実行結果に「正常」を書き込むことである。
【0047】
一方、データ書き込みが正常に行われなかった場合(ステップS203/NO)、CPU161は、順序データを更新し(ステップS204)、次の順番のRFIDタグに対してデータ書き込みを行う(ステップS205)。ここでの順序データの更新内容は、図5の例でいうと、順番「2」に関連付けられた実行結果に「エラー」を書き込むことである。データ書き込みが正常に行われなかった場合にはラベルへの印刷は行わない。これは、RFIDタグへの書き込みデータと該タグが付されたラベルへの印刷内容の組み合わせを保証するためである。
【0048】
以上の動作をRFIDタグへのデータ書き込みが未実行のデータがなくなるまで繰り返す(ステップS201/YES、ステップS202からステップS207)。
【0049】
本実施形態では、RFIDタグへのデータ書き込みを先に行い、正常にデータが書き込まれたときに対応する印刷をラベルに行っているが、先にラベルへの印刷を行うように構成してもよい。また、データ書き込みのタイミングは、1つのRFIDタグのタグIDが読み取れ搬送順序が確定するごとに行ってもよいし、先頭のラベルが再び印刷開始位置まで搬送されるまで先に搬送順序を確定していき、その後に順序が確定している複数のRFIDタグに対してまとめてデータ書き込みを行うようにしてもよい。このように、データ書き込み又はラベル印刷のタイミング、これら二つの処理をどちらから先に行うかは、任意に選択可能である。
【0050】
本実施形態では、順序データを不揮発RAM164に格納しているため、いったん電源を切られて、再度電源を入れたときにラベルの位置が変更されたり、別なラベルをセットされた場合にも、それまでの処理結果として記録された順序データを有効に活用することが可能である。例えば、再電源投入時はタグIDの読み取り動作を行い、順序データに含まれているタグIDと読み出されたタグIDを比較し、一致していれば順序データの通りの順番であると見なせるし、一致していない場合は、図3のフローを最初から行えばよい。
【0051】
また、本実施形態では、搬送ローラ17がアンテナ14からの電波を遮断する機能も持ち合わせており、これによりタグIDの読み取り範囲を限定しているが、別の電波遮断手段を任意の位置(例えばサーマルヘッド11と搬送ローラ17の間の位置)に設けて、タグIDの読み取り範囲を自在に設定するようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態では、RFIDタグを識別する識別情報としてタグIDを用いているが、別のデータを用いるようにしてもよい。RFIDタグラベルの製造時には、RFIDタグが書き込み不能な(故障している)タグを取り除くため必ず1つずつ書き込み試験を行っている。書き込み試験を行うときに、各RFIDタグには異なる情報を書き込んで試験するということを条件に製造されたラベルであれば、検査時に書き込みを行っているメモリ領域から読み出したデータをタグIDの代わりとして、上記の処理フローを実現できる。ただし、検査時に書き込みを行うメモリ領域は、ユーザがこのプリンタでユーザの所望するデータを上書きしてしまうこともあり得るので、印刷済のラベルを識別するための履歴には、ユーザが書き込みを指示したデータ(それが成功したデータ)を記憶するものとする。
【0053】
本実施形態によれば、RFIDタグ入りラベルを印刷開始位置から逆方向に搬送させることで、読み取り可能なRFIDタグを徐々に少なくしていき、RFIDタグ及びラベルの搬送順序を確定して、RFIDタグへのデータ書き込み及びラベルへの印刷を行うため、RFIDタグへの書き込みデータと該タグが付されたラベルへの印刷内容の組み合わせを保証することが可能である。
【0054】
また、これにより、ラベルサイズは小さいにもかかわらずプリンタの仕様により一定以上のピッチでなければならないラベルにする必要がないため、1ロール中に含めることのできるラベル枚数を多くすることができ、ユーザは用紙補充の頻度を従来と比較して少なくすることができる。
【0055】
[第2実施形態]
本発明の第2の実施形態は、RFIDタグ入りラベルをアンテナからの電波が届かない領域で一旦停止させ、印刷開始位置に向けて(順方向に)徐々に搬送させ、読み取り可能なRFIDタグが1つとなるような状況を作り、RFIDタグ及びラベルの搬送順序を確定するものである。第1実施形態との違いは、印刷開始位置まで一旦搬送させて逆方向に搬送する動作がないことである。以下、第1実施形態との共通点については説明を省略し、相違点についてのみ述べる。
【0056】
図6は、本実施形態に係るRFID対応プリンタの構成を示した概略図である。本実施形態のRFID対応プリンタ20は、第1実施形態のRFID対応プリンタ20と同様の構成で、サーマルヘッド21、プラテンローラ22、センサ23、アンテナ24、R/Wモジュール25、プリンタコントローラ基板26、搬送ローラ27a、搬送ローラ27bを備える。
【0057】
本実施形態では、センサ23は、搬送ローラ27a、27bの近傍で、1つのRFIDタグ入りラベルが通過することを検出できるような位置に設置される。センサ23は、第1実施形態のセンサ13と同様に、RFIDタグ入りラベル51の進行方向の先端及び後端を検出し、ラベル長(進行方向の長さ)及びラベル間の間隔のデータを取得することが可能である。
【0058】
図7は、本実施形態に係るタグ/ラベル順序確定処理の流れを示したフローチャートである。まず、センサ23は、先頭のRFIDタグ入りラベルが搬送ローラ27を通過したことことを検出する(ステップS201)。このとき、CPU161は、センサ13がラベルの先端及び後端を検出することで把握したラベル長及びラベル間隔のデータを取得する。そして、CPU161は、センサ23の検出結果を受けて、モータ駆動制御部166を介してラベル搬送を停止する(ステップS202)。このとき、図6の状態である。
【0059】
続いて、CPU161は、R/Wモジュール15を介して、停止状態にあるRFIDタグからタグIDの読み出しを行う(ステップS203)。図6の状態では、1つのラベル(RFIDタグ入りラベル51a)のタグIDが読み取り可能な領域にある。
【0060】
次に、CPU161は、タグIDが読み取られたか判断する(ステップS204)。タグIDが正常に読み取られた場合(ステップS204/YES)、CPU161は、読み取ったタグIDの搬送順序を確定する(ステップS206)。図6の例では、RFIDタグ入りラベル51aの搬送順序が1番であると確定する。
【0061】
続いて、CPU161は、順序データを更新する(ステップS207)。順序データの内容や更新については、第1実施形態と同様に、図5に示すとおりである。図6の例では、RFIDタグ入りラベル51aの搬送順序が1番であると確定したため、順序データ更新では、図5(b)に示すように、順番「1」に関連付けられたタグIDについて、RFIDタグ入りラベル51aのタグID「IDa(51a)」を書き込む。
【0062】
順序データ更新後、CPU161は、モータ駆動制御部166を介して、ラベル台帳50を順方向に搬送する(ステップS208)。このとき搬送する距離は、逆搬送のときと同様にラベル1つ分である。つまり、RFIDタグ入りラベル51bがRFIDタグ入りラベル51aの位置に到達するまで搬送する。そして、停止した状態でタグIDの読み取りを行う(ステップS209)。
【0063】
そして、CPU161は、新たなタグIDが読み取られたか判断し、新たなタグIDが読み取られた場合(ステップS210/YES)、この新たに読み取ったタグIDの搬送順序を確定する(ステップS206)。そして、新たに確定したタグIDに関して順序データの更新を行う(ステップS207)。図6の例では、RFIDタグ入りラベル51bの搬送順序は2番目と確定したため、図5(b)に示すように、順番「2」に関連付けられたタグIDについて、RFIDタグ入りラベル51bのタグID「IDb(51b)」を書き込む。
【0064】
以下、新たなタグIDが読み取られるまで上記の処理を繰り返す(ステップS210/NO、ステップS206からステップS209)。
【0065】
上記説明では、アンテナ24がタグIDを読み取れる範囲を搬送ローラ27の左側までとしているが、電波の届く範囲はICタグにより異なるため、この範囲が狭い場合(搬送ローラ27の近傍ではなくより左側の領域の場合)には、タグIDが読み取られるまでラベル1枚分ずつ搬送されることになる。
【0066】
本実施形態によれば、印刷開始位置まで一旦搬送させ、1つのタグIDが読み取れる状態になるまで逆方向に搬送する動作が必要ないため、第1実施形態と比較して、複雑な搬送ローラの駆動制御を行う必要がなく、より簡易な構成で、RFIDタグへの書き込みデータと該タグが付されたラベルへの印刷内容の組み合わせを保証することが可能である。
【0067】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0068】
すなわち、本実施形態におけるRFID対応プリンタ10及び20で実行されるプログラムは、センサ制御部165を介してセンサ13の検出結果を取得する機能、R/Wモジュール15を介して読み取ったICタグを取得する機能、モータ駆動制御部166を介してラベルを搬送する機能、ラベルの搬送順序を確定する機能、R/Wモジュール15を介してRFIDタグにデータを書き込む機能、ヘッド制御部167を介してラベルに印刷する機能を含むモジュール構成となっており、実際のハードウエアを用いて具体的手段を実現する。すなわち、コンピュータ(CPU)が所定の記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段が主記憶装置上にロードされて生成される。
【0069】
本実施形態におけるRFID対応プリンタ10及び20で実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供あるいは配布するように構成してもよい。
【0070】
また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、不揮発性のメモリカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムは、ROM等にあらかじめ組み込んで提供するように構成してもよい。
【0071】
この場合、上記記録媒体から読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
【符号の説明】
【0072】
10,20 RFID対応プリンタ
11,21 サーマルヘッド
12,22 プラテンローラ
13,23 センサ
14,24 アンテナ
15,25 R/Wモジュール
16,26 プリンタコントローラ基板
17,27 搬送ローラ
50 ラベル台帳
51 RFIDタグ入りラベル
161 CPU
162 ROM
163 RAM
164 不揮発RAM
165 センサ制御部
166 モータ駆動制御部
167 ヘッド制御部
168 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグへのデータ書き込み及び前記ICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置であって、
前記記録紙の搬送路上の位置を検出する検出手段と、
ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取り手段と、
前記読み取られた前記識別情報と前記検出された前記記録紙の位置とに基づいて、前記記録紙の搬送順序を求める制御手段と、
前記求められた搬送順序に対応するデータを前記ICタグに書き込む書き込み手段と、
前記求められた搬送順序に対応する印刷内容を前記記録紙に印刷する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記読み取り手段がICタグ1つの前記識別情報を読み取りできる搬送路上の位置を検出し、
前記制御手段は、前記検出された位置において前記識別情報が読み取られたICタグが付された前記記録紙の搬送順序を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記記録紙が前記印刷手段を通過する手前の位置に設けられ、前記記録紙の用紙サイズ及び前記記録紙間の間隔を検出し、
前記制御手段は、前記検出された前記用紙サイズ及び前記間隔に基づいて、前記記録紙を搬送する搬送手段を搬送方向と逆方向に駆動させ、前記読み取り手段によりICタグ1つのみの前記識別情報が読み取られたとき、該ICタグが付された記録紙の搬送順序を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記読み取り手段より搬送方向下流の位置に設けられ、前記記録紙の用紙サイズ及び前記記録紙間の間隔を検出し、
前記制御手段は、前記検出された前記用紙サイズ及び前記間隔に基づいて、前記記録紙を搬送する搬送手段を搬送方向に駆動させ、前記読み取り手段によりICタグ1つのみの前記識別情報が読み取られたとき、該ICタグが付された記録紙の搬送順序を求めることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記録紙の搬送順序のデータとICタグの識別情報とICタグに書き込むデータと前記記録紙に印刷する印刷内容のデータとを関連付けて記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記書き込み手段は、前記求められた搬送順序に関連付けられたICタグの識別情報を用いて、該搬送順序に関連付けられたデータを該ICタグに書き込み、
前記印刷手段は、前記求められた搬送順序に関連付けられた前記印刷内容を前記記録紙に印刷することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、搬送順序を求めた前記記録紙に付されたICタグの識別情報を該搬送順序と関連付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、一旦中止したICタグへのデータ書き込み及び前記記録紙への印刷の再開時に、前記読み取られた前記識別情報と前記記憶された前記識別情報とが一致する場合、前記記憶された前記識別情報及び関連付けられた前記印刷内容を用いて、前記書き込み手段及び前記印刷手段にデータ書き込み及び印刷を行わせることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記印刷手段は、前記書き込み手段によるICタグへのデータ書き込みが正常に行われた場合にのみ、該ICタグが付された記録紙に印刷を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記読み取り手段より搬送方向下流の位置に設けられ、ICタグの発信する電波を遮断する電波遮断手段を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
ICタグへのデータ書き込み及び前記ICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置におけるデータ書き込み印刷方法であって、
前記記録紙の搬送路上の位置を検出する検出ステップと、
ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取りステップと、
前記読み取られた前記識別情報と前記検出された前記記録紙の位置とに基づいて、前記記録紙の搬送順序を求める搬送順序確定ステップと、
前記求められた搬送順序に対応するデータを前記ICタグに書き込む書き込みステップと、
前記求められた搬送順序に対応する印刷内容を前記記録紙に印刷する印刷ステップと、
を有することを特徴とするデータ書き込み印刷方法。
【請求項12】
ICタグへのデータ書き込み及び前記ICタグが付された記録紙への印刷を行う画像形成装置に用いられるプログラムであって、
コンピュータに、
検出手段が検出した前記記録紙の搬送路上の位置を取得する位置取得処理と、
ICタグを識別する識別情報をICタグからの読み取る読み取り処理と、
前記読み取られた前記識別情報と前記取得された前記記録紙の位置とに基づいて、前記記録紙の搬送順序を求める搬送順序確定処理と、
前記求められた搬送順序に対応するデータを前記ICタグに書き込む書き込み処理と、
前記求められた搬送順序に対応する印刷内容を前記記録紙に印刷する印刷処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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