説明

画像形成装置、交換時期管理方法、プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体

【課題】通紙枚数だけでなく、作像系ユニットの走行距離も考慮して交換時期判定を行うことができるようにする。
【解決手段】走行距離による劣化が支配的な作像系のユニットにおいて、ユニットが印刷した枚数と動作した距離を交換後からカウントしていき、そのカウンタの進みの早い方で、寿命を判定する制御方式を有する画像形勢装置において、枚数のニア寿命が早くきた場合に、枚数の寿命を延命する。また、枚数カウントがニア寿命閾値に達した場合に、現在の走行距離と標準的に使用した場合の走行距離の比(走行距離比)に応じて閾値を延命する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通紙枚数をカウントする機能を備え、例えば感光体ユニットや現像ユニットなどの作像に関わる各種ユニットである作像系ユニットの寿命(製造元などが定めた交換期限)を検知する機能を備えた画像形成装置、交換時期管理方法、プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の通紙枚数をカウントする機能を備えたものとして、本出願人により先に出願されている特許文献1のものでは、通紙枚数をカウントするカウンタを内蔵した画像形成装置のサプライユニットであって、カウンタに通紙枚数と切り換えてそのサプライユニットの使用期限残日数を表示可能としている。
【0003】
また、本出願人により先に出願されている特許文献2のものでは、画像形成に関わる部品が寿命に達した時、その部品の交換を促す警告を発し、交換が必要な部品や消耗品を発注内容を中央管理装置に送信するようにしている。
【特許文献1】特開平5−249776号公報
【特許文献2】特開2003−330695号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、印刷を行う際に、1枚ずつ100枚の印刷を行なった場合(1P/J;page per job)と、連続で100枚印刷した場合(100P/J)のユニットの走行距離を比較すると、前者の方が、毎回W−UP(warm up)動作が入るため、トータルの走行距離が大きくなり、印刷1枚あたりの走行距離も大きくなる。
【0005】
こうしたことから、枚数だけの寿命判定では、W−UPによるユニットの動作が考慮されないこととなってしまう。ここで作像系ユニットは、W−UPで動作することから走行距離が支配的なユニットだといえる。また枚数よりも走行距離の方が、ユニットの実際の動作を示す指標としては、信憑性があるといえる。よって枚数だけで寿命を判定すると、実際にはまだ動作できるユニットであるにも関わらず、交換されてしまう虞がある。
【0006】
ユニットの交換回数が多くなると、サービスコストが高くつくことが予想される。このため、上述した理由により、ユニットが故障しない程度に、機械の使われ方に応じて寿命設定を延命化できることが望ましい。
【0007】
上述した特許文献1,2のものも、ユニットの交換時期判定に作像系ユニットの走行距離を考慮することについてまで対応するものではなかった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、通紙枚数だけでなく、作像系ユニットの走行距離も考慮して交換時期判定を行うことができる画像形成装置、交換時期管理方法、プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、作像系ユニットによる通紙枚数を当該作像系ユニットの交換直後からカウントする枚数カウント手段と、上記作像系ユニットが動作した走行距離を、当該作像系ユニットの交換直後からカウントする距離カウント手段と、上記枚数カウント手段による枚数カウント値に基づく交換時期および上記距離カウント手段による走行距離カウント値に基づく交換時期を参照し、上記枚数カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた枚数ニア交換時期が上記走行距離カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた走行距離ニア交換時期よりも早く来た場合、上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する交換時期制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る画像形成装置は、作像系ユニットによる通紙枚数を当該作像系ユニットの交換直後からカウントする枚数カウント手段と、上記作像系ユニットが動作した走行距離を、当該作像系ユニットの交換直後からカウントする距離カウント手段と、上記枚数カウント手段による枚数カウント値に基づく交換時期および上記距離カウント手段による走行距離カウント値に基づく交換時期を参照し、上記枚数カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた枚数ニア交換時期が上記走行距離カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた走行距離ニア交換時期よりも早く来て、上記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比が予め定められた閾値以上である場合、上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する交換時期制御手段と、を備えたものであってもよい。
【0011】
上記交換時期制御手段は、上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する場合に、上記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比に応じて定められる枚数分だけ上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長することが好ましい。
【0012】
上記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された場合、上記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比をログインしているユーザ名に関連付けて記憶するログ記憶手段を備えたことが好ましい。
【0013】
上記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された後で、該延長された交換期限に対して上記予め定められた割合まで近づいた場合、ネットワークを介して接続された管理サーバに該近づいた旨の情報を送信する交換時期送信手段を備えたことが好ましい。
【0014】
上記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された後で、該延長された交換期限に対して上記予め定められた割合まで近づいた場合、交換すべき旨の警告を行う交換警告手段を備えたことが好ましい。
【0015】
上記交換警告手段により交換すべき旨の警告を行う/行わないの設定を受ける警告可否設定手段を備えたことが好ましい。
【0016】
上記交換時期制御手段は、上記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された後で、作像系ユニットが交換された場合、当該交換された作像系ユニットに対しても該延長された交換期限に従って交換時期を判定することが好ましい。
【0017】
上記交換時期制御手段により上記枚数カウント値に基づく交換時期と延長された交換時期とについて、通報する/しないの設定を受ける通報可否設定手段を備えたことが好ましい。
【0018】
上記交換時期制御手段により上記枚数カウント値に基づく交換時期の延長制御を行う/行わないの設定を受ける延長可否設定手段を備えたことが好ましい。
【0019】
また、本発明に係る交換時期管理方法は、作像系ユニットによる通紙枚数を当該作像系ユニットの交換直後からカウントする枚数カウント工程と、上記作像系ユニットが動作した走行距離を、当該作像系ユニットの交換直後からカウントする距離カウント工程と、上記枚数カウント工程による枚数カウント値に基づく交換時期および上記距離カウント工程による走行距離カウント値に基づく交換時期を参照し、上記枚数カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた枚数ニア交換時期が上記走行距離カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた走行距離ニア交換時期よりも早く来た場合、上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する交換時期制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
上記交換時期制御工程では、上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する場合に、上記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比に応じて定められる枚数分だけ上記枚数カウント値に基づく交換時期を延長することが好ましい。
【0021】
また、本発明に係る交換時期管理プログラムは、画像形成装置における交換時期管理プログラムであって、コンピュータに、上述した本発明に係る交換時期管理方法に記載の工程による処理を実行させることを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る交換時期管理プログラムを記録した記録媒体は、上述した本発明に係る交換時期管理プログラムが記録されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によれば、画像形成における通紙枚数だけでなく、作像系ユニットの走行距離も考慮して交換時期判定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明に係る画像形成装置、交換時期管理方法、プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0025】
図1に、本実施形態に係る画像形成装置の動作制御及び画像データの制御に関する部分のブロック図を示す。
この図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置では、HDD34やROM22などに格納されたソフトウェアに基づいてCPU21が処理を行うことにより各種制御が行われ、その制御下で画像処理部32による処理に基づいて読み取り部35、書き込み部36などによる画像データの入出力が行われるよう構成されている。
この書き込み部36は、例えばインクジェット式の書き込み部や、レーザ式の書き込み部など、用紙に画像を記録することができれば各種の方式によるものであってよい。
【0026】
図2に、本実施形態に係る画像形成装置(MFP;multi function printer)とサービスセンターの管理サーバを結ぶネットワークを示す。
この図2に示すように、MFPとサービスセンターは、ネットワークで繋がっており、機器の情報がサービスセンターに通報される。
【0027】
図3に、作像系ユニットにおける枚数と走行距離(作像系ユニットの動作距離)の相関図を示す。
この図3に例示するように、枚数と走行距離は相関関係にある。標準的な使われ方をここでは2P/J(page per job)とする。例えば、ユーザが平均的に50P/Jの割合で印刷を行なったとすると、標準的な使われ方の時に比べて枚数の方が寿命が進む傾向があることが分かる。枚数の寿命が進む場合は、前述の通り延命したいので、図3に示すように枚数のニアエンド時に、現在の走行距離と標準的な使われ方をした場合の走行距離(標準使用走行距離)との比を求め、枚数値に補正をかけるように制御する。
【0028】
図4は、不揮発RAM24上に格納されるカウンタ値のマップを示す。
この図4に示すように、不揮発RAM24のメモリ空間には、枚数、距離のカウンタ、寿命閾値、ニア寿命閾値、延命時に寿命閾値を設定するエリア、ログを残すエリアが設けられる。
【0029】
このことにより、図1に示す書き込み部36での記録紙への記録枚数のカウントやW−UP動作も含めた走行距離のカウントが、画像処理部32やCPU21の処理により行われ、図4に示すフォーマットに従って不揮発RAM24に記録される(枚数カウント手段、距離カウント手段)。
【0030】
図5に、装置の使われ方に応じて寿命設定の延命化を行う動作のフローチャートを示す。
まず、動作の概要について説明する。作像系ユニットによる印刷等での通紙枚数がカウントされ、枚数カウント値に基づく寿命(交換期限)が、その寿命まで予め定められた割合である枚数閾値(枚数ニア交換時期)に一度、達した時に、走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比(以下、走行距離比)に基づいて、使用状況に合わせた枚数の閾値に延命(交換期限の延長)を行う。
【0031】
上記の走行距離比が1未満の場合は、枚数よりも距離の方が支配的な使われ方をしているとみなすことができ、枚数の閾値の延命は行なわない。
このように、枚数カウントによるニア寿命(枚数ニア交換時期)が走行距離カウントによるニア寿命(走行距離ニア交換時期)よりも早く来た場合に、走行距離比に基づいて、装置の使用状況に合わせた作像系ユニットの延命を行う。
【0032】
また延命された場合には、その時点の走行距離比をロギング(Logging)する。すなわち、ロギング動作として、その時点の走行距離比をログインしているユーザ名に関連付けてHDD34に記憶する。
【0033】
また延命された後に、その延命された寿命に対するニア寿命(延長された交換期限に対して予め定められた割合の枚数カウント)に到達した場合には、ニア寿命になったことをネットワークを介してサービスセンターの管理サーバに通報する。サービスセンターの管理サーバは、この通知を受けて、交換用の部品を発注する。
【0034】
また延命された後に、ニア寿命がきた場合は、交換すべき旨の警告を行う(交換警告手段)。この交換警告としては、例えば、不図示の表示部による表示や、鳴音部による所定のブザー音など、各種の警告方法およびその組み合わせであってもよい。
延命された後に交換された場合、次に交換されたユニットにおいてもその延命した閾値に従って寿命を判定する。
【0035】
図6に各種設定時の操作パネルの図を示す。
通報、警告、延命のそれぞれについて、する/しないをユーザが設定入力できる(通報可否設定手段、警告可否設定手段、延長可否設定手段)。
【0036】
以上のように、本実施形態では、走行距離による劣化が支配的な作像系のユニットにおいて、ユニットが印刷した枚数と動作した距離を交換後からカウントしていき、そのカウンタの進みの早い方で、寿命を判定する制御方式を有する画像形勢装置において、枚数のニア寿命が早くきた場合に、枚数の寿命を延命するようにしている。
【0037】
また、枚数カウントがニア寿命閾値に達した場合に、現在の走行距離と標準的に使用した場合の走行距離の比(走行距離比)に応じて閾値を延命する。
このように、枚数が閾値に達した場合に、走行距離比に応じて閾値を延命することで、交換を先延ばしすることができ、無駄な交換コストを削減できる。
換言すれば、ユニットが故障しない程度に、機械の使われ方に応じて寿命設定を延命化し、交換回数を減らすことができるため、ユニットの交換によるサービスコストを低減することができる。
【0038】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、枚数がニア寿命閾値に達した場合に、走行距離比が、予め定められた値未満だった場合に延命しないようにしている。
このように、ある走行距離比に達していない場合に延命しないことで、無駄な計算をしないようにすることができる。
【0039】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、延命された場合に、走行距離比をロギングするようにしている。
このように、延命された場合にその時点の走行距離比をロギングすることで、ユーザの使用状況を把握することができる。
【0040】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、延命された後に、ニア寿命がきた場合に、サービスセンターの管理サーバに通報するようにしている。
このように、延命された後にニア寿命がきた場合にサービスセンターに通報することで、寿命が到達する前にユニット交換の準備を行なうことができる。
【0041】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、延命された後に、ニア寿命がきた場合に交換の警告を行なうようにしている。
このように、延命された後に、ニア寿命がきた場合に交換の警告を行なうことで、故障の虞が発生する前に、ユーザに交換を促すことができる。
【0042】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、延命された後にユニットが交換された場合、交換後のユニットにおいても延命した閾値に従って寿命を判定していくようにしている。
このように、延命された後に交換された場合、次回のユニットにおいても延命した閾値に従って寿命を判定しいてくことで、寿命検知の精度を高めることができる。
【0043】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、通報する/しないを設定できるようにしている。
このように、通報する/しないを設定できることで、サービス上の運用を汎用的にすることができる。
【0044】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、延命する/しないを設定できるようにしている。
このように、延命する/しないを設定できることで、サービス上の運用を汎用的にすることができる。
【0045】
また、上述した実施形態としての画像形成装置では、警告する/しないを設定できるようにしている。
このように、警告する/しないを設定できることで、サービス上の運用を汎用的にすることができる。
【0046】
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、走行距離比が1未満の場合に、枚数よりも距離の方が支配的な使われ方をしているとみなし、枚数の閾値の延命は行なわないこととして説明したが、この閾値となる走行距離比は1に限定されず、予め定められた値であれば任意の値としてよい。
【0047】
また、上述した各実施形態としての画像形成装置を実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施形態による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROM等を用いてよい。
【0048】
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御される画像形成装置に、上述した本発明に係る各実施形態としての画像形成装置における各機能を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態としての画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】該画像形成装置と管理サーバを接続したネットワークの構成例を示すブロック図である。
【図3】作像系ユニットにおける枚数と走行距離の相関を示す図である。
【図4】不揮発RAM24上に格納される情報のエリア構成例を示す図である。
【図5】本実施形態としての画像形成装置による動作例を示すフローチャートである。
【図6】該画像形成装置における操作パネルの例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
10 操作部
21 CPU
24 不揮発RAM
34 HDD
35 読み取り部
36 書き込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作像系ユニットによる通紙枚数を当該作像系ユニットの交換直後からカウントする枚数カウント手段と、
前記作像系ユニットが動作した走行距離を、当該作像系ユニットの交換直後からカウントする距離カウント手段と、
前記枚数カウント手段による枚数カウント値に基づく交換時期および前記距離カウント手段による走行距離カウント値に基づく交換時期を参照し、前記枚数カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた枚数ニア交換時期が前記走行距離カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた走行距離ニア交換時期よりも早く来た場合、前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する交換時期制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
作像系ユニットによる通紙枚数を当該作像系ユニットの交換直後からカウントする枚数カウント手段と、
前記作像系ユニットが動作した走行距離を、当該作像系ユニットの交換直後からカウントする距離カウント手段と、
前記枚数カウント手段による枚数カウント値に基づく交換時期および前記距離カウント手段による走行距離カウント値に基づく交換時期を参照し、前記枚数カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた枚数ニア交換時期が前記走行距離カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた走行距離ニア交換時期よりも早く来て、前記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比が予め定められた閾値以上である場合、前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する交換時期制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記交換時期制御手段は、前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する場合に、前記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比に応じて定められる枚数分だけ前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された場合、前記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比をログインしているユーザ名に関連付けて記憶するログ記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された後で、該延長された交換期限に対して前記予め定められた割合まで近づいた場合、ネットワークを介して接続された管理サーバに該近づいた旨の情報を送信する交換時期送信手段を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された後で、該延長された交換期限に対して前記予め定められた割合まで近づいた場合、交換すべき旨の警告を行う交換警告手段を備えたことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記交換警告手段により交換すべき旨の警告を行う/行わないの設定を受ける警告可否設定手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記交換時期制御手段は、前記枚数カウント値に基づく交換時期が延長された後で、作像系ユニットが交換された場合、当該交換された作像系ユニットに対しても該延長された交換期限に従って交換時期を判定することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記交換時期制御手段により前記枚数カウント値に基づく交換時期と延長された交換時期とについて、通報する/しないの設定を受ける通報可否設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記交換時期制御手段により前記枚数カウント値に基づく交換時期の延長制御を行う/行わないの設定を受ける延長可否設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
作像系ユニットによる通紙枚数を当該作像系ユニットの交換直後からカウントする枚数カウント工程と、
前記作像系ユニットが動作した走行距離を、当該作像系ユニットの交換直後からカウントする距離カウント工程と、
前記枚数カウント工程による枚数カウント値に基づく交換時期および前記距離カウント工程による走行距離カウント値に基づく交換時期を参照し、前記枚数カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた枚数ニア交換時期が前記走行距離カウント値に基づく交換時期に予め定められた割合まで近づいた走行距離ニア交換時期よりも早く来た場合、前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する交換時期制御工程と、
を備えたことを特徴とする交換時期管理方法。
【請求項12】
前記交換時期制御工程では、前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長する場合に、前記走行距離カウント値および予め定められた標準使用走行距離の比に応じて定められる枚数分だけ前記枚数カウント値に基づく交換時期を延長することを特徴とする請求項11記載の交換時期管理方法。
【請求項13】
画像形成装置における交換時期管理プログラムであって、
コンピュータに、請求項11または12記載の工程による処理を実行させることを特徴とする交換時期管理プログラム。
【請求項14】
請求項13記載の交換時期管理プログラムが記録されたことを特徴とする交換時期管理プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−224846(P2008−224846A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−60224(P2007−60224)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】