画像形成装置、画像形成システム、その制御方法及びプログラム
【課題】注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせる仕組みを提供する。
【解決手段】ウェブページより文書データを取得し、取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定し、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を管理サーバに要求する。管理サーバにより生成されたスキャンチケットを取得して表示部に表示し、スキャンチケットの選択を受付け、選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信する。
【解決手段】ウェブページより文書データを取得し、取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定し、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を管理サーバに要求する。管理サーバにより生成されたスキャンチケットを取得して表示部に表示し、スキャンチケットの選択を受付け、選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ等を使用して商品を発注する技術に関し、特に、注文書の送信時に、送信先の入力ミスを低減させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ファクシミリ等を使用して商品の発注を行うことが広く行われている。ファクシミリを使用して商品の発注をする場合には、注文者は、注文用紙を印刷し、印刷した注文用紙に氏名、届け先、発注商品、発注数など必要事項を記入し、業者に送信することにより注文を行うことになる。
【0003】
ファクシミリを用いた商品の発注に関する技術として、例えば、特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1で開示されている技術は、商品の販売者が、商品の発注者よりファクシミリで送信された注文書の文字認識処理の誤りを早期に摘出可能にすることで、商品の販売者の業務効率の向上を図るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−92427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている発明は、商品の販売者の効率に関しては考慮されているが、商品の発注者の処理の効率化、ミスの防止などには何ら触れられていない。例えば、商品の発注者がファクシミリ番号の入力を間違えてしまった場合などについては何ら触れられていない。
【0006】
このようなミスが発生してしまった場合には、商品の発注者は商品の発注が完了したと誤解してしまうこともあり、必要な商品を必要な時に納入できない事態などが生じてしまう怖れがある。
【0007】
そこで本発明の目的は、注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを、画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部を備えた画像形成装置であって、前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の画像形成システムのシステム構成の一例を示す構成図である。
【図2】図1の認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエアの構成の一例を示す図である。
【図3】図1の複合機100のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の画像形成システムの機能構成の一例を示す構成図である。
【図5】複合機100のCPU3001によって行われる、ユーザ認証(ログイン)からスキャンチケット生成要求処理までの処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる、スキャンチケット生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】複合機100のCPU3001によって行われる、スキャンチケットを利用した文書データの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS706のスキャンチケットの一覧表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図5のステップS501、図7のステップS701のログイン処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図5のステップS520のスキャンチケットの手動生成要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる、スキャンチケット削除処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】複合機100の操作部3030に表示される、メニュー画面の一例を示す図である。
【図13】複合機100の操作部3030に表示される、ウェブページ画面の一例を示す図である。
【図14】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット生成指示受付画面の一例を示す図である。
【図15】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット一覧画面の一例を示す図である。
【図16】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット利用画面の一例を示す図である。
【図17】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット詳細表示画面の一例を示す図である。
【図18】認証サーバ200の外部メモリ2011に記憶されるユーザ情報1800の一例を示す図である。
【図19】スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶される、スキャンチケット1900の一例を示す図である。
【図20】スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶される、送信先情報2050の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像形成システムの好適な実施体系につき詳細に説明する。図1は本発明に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、本発明の画像形成システムは、1または複数の複合機100、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400を備えている。複合機100は、プリンタ、スキャナ、コピー、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置である。
【0013】
認証サーバ200は複合機100からの要求に応じて、認証情報を複合機100に送信する装置である。
【0014】
ウェブサーバ300は広域ネットワーク20を介して複合機100と通信することが可能な装置であり複合機100からの要求に応じて各種のデータを複合機100に送信する。複合機100は必要に応じてウェブサーバ300から受信したデータに基づく表示を後述する操作部3030に行う。
【0015】
スキャンチケットサーバ400は、複合機100からスキャンチケットの生成要求を受け付け、スキャンチケットを生成する機能を有する。また、スキャンチケットサーバ400は、複合機100からの要求に応じてスキャンチケットの一覧の生成、スキャンチケットの削除等の処理を行う。
【0016】
なお、複合機100が認証サーバ200やスキャンチケットサーバ400の機能を備える構成にしても構わないし、認証サーバ200とスキャンチケットサーバ400を1台の情報処理装置で構成しても勿論構わない。
【0017】
次に、図2、図3を参照しながら、複合機100、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400について説明する。図2は認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア構成を示す図、図3は複合機100のハードウエア構成を示す図である。
【0018】
図2に示すように、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400では、システムバス2004を介してCPU(Central Processing Unit)2001、RAM(Random Access Memory)2002、ROM(Read Only Memory)2003、入力コントローラ2005、ビデオコントローラ2006、メモリコントローラ2007、通信I/Fコントローラ2008が接続される。
【0019】
CPU2001は、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0020】
ROM2003あるいは外部メモリ2011は、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいが実行する各種プログラム等を保持している。
【0021】
RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2003あるいは外部メモリ2011からRAM2002にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0022】
入力コントローラ2005は、キーボード(KB)2009やマウス(不図示)等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0023】
ビデオコントローラ2006は、CRT(Cathode Ray Tube)2010等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTに限らず、液晶ディスプレイ等の他の表示器でもよい。
【0024】
メモリコントローラ2007は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(H
D)や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、SSD(Solid State Drive)等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ2008は、図1のLAN10のようなネットワークを介して外部機器と接続・通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ2008は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0026】
CPU2001は、例えばRAM2002内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上に表示することが可能である。また、CPU2001は、CRT2010上のマウスカーソル(不図示)等によるユーザ指示を可能とする。
【0027】
認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のCPU2001を後述する各種の機能部として機能させるためのプログラムは、外部メモリ2011に記録されており、必要に応じてRAM2002にロードされ、CPU2001により実行される。プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等は、外部メモリ2011に格納されている。
【0028】
例えば、認証サーバ200の外部メモリ2011には、複合機100からの要請に応じて、複合機100にログインするユーザのカードIDから該ユーザを特定する為に用いるユーザ情報が記憶されている。
【0029】
ウェブサーバ300の外部メモリ2011には複合機100から受け付けたアクセス要求に従って印刷される文書データ、前記文書に紐づいた前記文書データの送信先、前記送信先を含んだスキャンチケット生成データが記憶されている。
【0030】
また、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011には、紙文書のスキャンを実行するための指示内容であるスキャン設定、前記スキャン設定に基づいてスキャンし、生成された文書データの送信先の情報が定義されているスキャンチケットを生成し、スキャンチケットの情報を複合機100に送信するプログラムが記憶されている。以上が図2の、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア構成の一例についての説明である。
【0031】
次に、図3を参照して、複合機100のハードウエア構成について説明する。図3に示すように、複合機100は、コントローラユニット3020と、操作部3030と、カードリーダ3040と、プリンタ3050と、スキャナ3060の各ハードウエア構成を有して構成されている。
【0032】
また、コントローラユニット3020は、CPU3001と、RAM(Randam Access Memory)3002と、ROM(Read Only Memory)3003と、HDD(ハードディスクドライブ)3004と、Network I/F(ネットワークインターフェース)3005と、MODEM(変調装置)3006と、操作部I/F(操作部インターフェース)3007と、IMAGE BUS I/F(イメージバスインターフェース)3008と、外部I/F(外部インターフェース)3009と、システムバス3010と、RIP(Raster Image Processor)3011と、プリンタI/F(プリンタインターフェース)3012と、スキャナI/F(スキャナインターフェース)3013と、画像処理部3014と、画像バス3015の各ハードウエア構成を有して構成されている。
【0033】
コントローラユニット3020は、画像入力装置として機能するスキャナ3060や、画像出力装置として機能するプリンタ3050と接続する一方、図1におけるLAN(ローカルエリアネットワーク)10や、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)等のWAN(公衆回線)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0034】
CPU3001は、システムバス3010及び画像バス3015に接続される各デバイスを統括的に制御するプロセッサである。
【0035】
RAM3002は、CPU3001が動作するためのワークメモリであり、また、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリの機能も有する。例えば、カードリーダ3040で読み取ったカードIDなどが記憶される。
【0036】
ROM3003は、システムのブートプログラムや各種の制御プログラムが格納されている。HDD3004は、システムを制御するための各種のプログラム及び画像データ等を格納する。なお、HDD3004は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をHDDに限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0037】
Network I/F3005は、LANに接続し、データ入出力を行う。MODEM3006は、公衆回線網に接続し、FAXにおける送受信等のデータの入出力を行う。
【0038】
操作部I/F3007は、ユーザインタフェース(UI)である操作部3030におけるインタフェースであり、操作部3030に表示する画像データを操作部3030に対して出力する。また、操作部I/F3007は、本システムのユーザが操作部3030から入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU3001に伝える役割をする。
【0039】
なお、操作部3030は、キーボードに相当するタッチパネル機能を備え、該表示部に表示されたボタンがユーザにより押下されることで、複合機に対する各種指示を行うことが
可能である。
【0040】
IMAGE BUS I/F3008は、システムバス3010と、画像データを高速で転送する画像バス3015とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0041】
外部I/F3009は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインタフェースである。本発明における実施体系では、外部I/F3009は、ICカードにてユーザ認証を行う為のICカード情報を読み取るカードリーダ3040が接続されている。また、CPU3001は、前記外部I/F3009を介して前記カードリーダからの情報の読み取りを制御し、該ICカードから前記認証の為の情報を取得することが可能である。以上の3001〜3009に示すデバイスがシステムバス3010上に配置され、相互に通信可能となっている。
【0042】
RIP3011は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0043】
プリンタI/F3012は、プリンタ3050とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0044】
スキャナI/F3013は、スキャナ3060とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0045】
画像処理部3014は、入力画像データに対して、補正処理、加工処理、編集処理を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正処理、解像度変換処理等を行ったりする。また、画像処理部3014は、これらの処理に加えて、画像データの回転処理や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データに対してはJBIG(Joint Bilevel Image experts Group)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。以上の3008、3011〜3014に示すデバイスが画像バス3015上に配置され、相互に通信可能となっている。画像バス3015は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE1394で構成されている。
【0046】
操作部3030は、具体的に、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、当該LCD表示部上にタッチパネルシートが貼られており、本システムの操作画面を表示するとともに、表示した操作画面のキー(ボタン)が押されると、その位置情報が操作部I/F3007を介してCPU3001に伝えられる。また、操作部3030は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等のキーボード機能を備える。
【0047】
ここで、操作部3030のスタートキーは、例えば、原稿画像の読み取り動作を開始する際などに操作される。このスタートキーの中央部には、例えば、緑と赤の2色のLED(Light Emitting Diode)があり、その各色の発光によってスタートキーが使える状態にあるかどうかが示される。また、操作部3030のストップキーは、例えば、稼働中の動作を止める際などに操作される。また、操作部3030のIDキーは、例えば、ユーザ(使用者)のユーザIDを入力する際などに操作される。また、操作部3030のリセットキーは、例えば、操作部3030による設定を初期化する際などに操作される。
【0048】
カードリーダ3040は、CPU3001からの制御により、認証カードに相当するICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されているユーザ識別情報を読み取るものである。カードリーダ3040で読み取られたユーザ識別情報は、外部I/F3009を介してCPU3001へ通知される。
【0049】
プリンタ3050は、例えば、ラスタイメージデータを用紙上に画像として変換するものである。その変換方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの変換方式を用いても構わない。プリンタ3050のプリント動作の起動は、CPU3001からの指示によって開始される。なお、プリンタ3050には、異なる用紙のサイズまたは異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段が構成されており、それぞれの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。
【0050】
スキャナ3060は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを用いて原稿を走査することで、原稿の画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされ、複合機100のユーザが操作部3030から読み取り起動指示を行うことにより、CPU3001がスキャナ3060に指示を与え、フィーダは、原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿の画像の読み取り動作を行う。以上が図3の、複合機100のハードウエア構成の一例についての説明である。
【0051】
以上のような構成によって、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをLAN上に送信したり、受信した印刷データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。また、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをMODEM3006から公衆回線網上にFAX送信したり、公衆回線網からFAX受信した画像データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。
【0052】
次に、図4を参照して、画像形成システムの機能について説明する。図4は、本発明に係る画像形成システムの機能構成を示すブロック図である。図4を用いて、本実施形態の各装置の機能について説明する。まず、複合機100が後述する各種の処理を実行するために備えている機能部について説明する。
【0053】
複合機100は、ログイン部111、認証情報取得部112、ブラウザ接続部113、データ取得部114、印刷部115、スキャンチケット処理実行部116、スキャン部117、FAX部118、ファイル送信部119、認証情報一時記憶部120等を備えている。
【0054】
ログイン部111は、ユーザからの複合機100へのログインを受け付ける機能を有する。ユーザ情報1800(図18を参照して後述)をログインユーザ情報として一時的に複合機100内の認証情報一時記憶部120に格納する。
【0055】
認証情報取得部112は、ICカードよりカード情報、認証サーバ200よりユーザ情報を取得し、ユーザをログインさせる機能を有する。例えば、ユーザが不図示のカード認証画面が操作部3030に表示されている時にカードリーダ3040にICカードがかざされることで、認証情報取得部112は、ICカード中のカード情報を取得する。前記取得したカード情報を認証サーバ200に送信し、認証サーバ200のCPU2001によって検出されたユーザ情報を取得する。その結果特定されるユーザのログイン処理をログイン部111は行うことになる。
【0056】
ブラウザ接続部113は、複合機100の操作部3030を介した操作であって、ユーザからのウェブブラウザボタン選択操作を受け付けることによりウェブブラウザを起動し、ウェブサーバ300に接続する。
【0057】
データ取得部114は、ウェブサーバ300より、ウェブページを表示するためのデータ、文書データ、スキャンチケット生成データ等を取得する。
【0058】
スキャンチケット処理実行部116は、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケット1900(図19を参照して後述)、送信先情報2050(図20を参照して後述の生成・削除などを要求したり、スキャンチケット1900のリストを表示するためのスキャンチケット一覧データの送信要求をしたりする。また、スキャンチケット1900のスキャン設定に基づいて、スキャン部117にスキャン属性を設定する。
【0059】
スキャン属性とは、例えば、スキャン部117がスキャンした文書のデータをどのようなファイル形式で生成するかというファイル形式の指定や、スキャン時のカラー設定、解像度、両面読取、読取濃度等を指定する情報である。
【0060】
印刷部115は、複合機100のプリンタ3050を制御するためのものである。ウェブサーバ300より取得した文書データに含まれるPDLをビットマップ画像に変換し、既知の印刷技術により用紙等のメディアに印刷を行う。
【0061】
スキャン部117は、複合機100のスキャナ3060を制御して、原稿となる紙上の画像を電子化し、任意の画像形式に変換して、任意の送信先、例えば注文書の発送先等に送信する機能を提供する。ファイル形式について、例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)、TIFF(Taged Image File Format)、PDF(Portable Document Forma
t)、XPS(XML Paper Specification)、OOXML(Office Open XML)などがある。
【0062】
FAX部118は、スキャナ3060から読み込んだ画像データを、スキャンチケット1900と紐付いた送信先2053に従って、MODEMを介して公衆通信網上にFAXする機能を有する。
【0063】
ファイル送信部119は、SMB(Server Message Block)、WebDAV(Web―based Distributed Authoring and Versioning)、FTP(File Transfer Protocol)などのプロトコルを用いて外部装置にファイル送信を行う。
【0064】
認証情報一時記憶部120は、複合機100のRAM3002に一時的に格納される情報で、ICカード等から取得したユーザ情報1800を、複合機100にログイン中のユーザがログアウトするまでの間、一時的に格納している。
【0065】
次に、スキャンチケットサーバ400が後述する各種の処理を実行するために備えている機能について説明する。スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケット生成部411、スキャンチケット管理部412、認証情報管理部413、スキャンチケット記憶部414、スキャンチケット送受信部415等を備えている。
【0066】
スキャンチケット生成部411は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケット1900、送信先情報2050、スキャンチケット一覧データの生成を行う。なお、本実施形態では、複合機100がウェブサーバ300より取得した文書データを印刷するタイミングで、複合機100からスキャンチケットサーバ400へスキャンチケット生成要求を行う構成として説明するが、不図示のクライアントPC等からスキャンチケットサーバ400にスキャンチケット生成要求を行うような構成にしてもよい。その場合、クライアントPCがウェブサーバ300にアクセスすることにより得られる文書データに基づく印刷処理を複合機100に対して指示する際に、クライアントPCからスキャンチケットサーバ400へスキャンチケットの生成要求を行うように構成することになる。
【0067】
スキャンチケット管理部412は、スキャンチケット1900をスキャンチケット記憶部414に書き込んだり、スキャンチケット1900の有効期限を書き換えたり、スキャンチケット1900を削除したりする。
【0068】
認証情報管理部413は、複合機100より取得した、複合機100にログイン中のユーザのカードID1801をログインユーザカードIDとして一時的に記憶し、スキャンチケットの変更または削除が完了するまで保持する。
【0069】
スキャンチケット記憶部414は、スキャンチケット1900、送信先情報2050を記憶している。
【0070】
スキャンチケット送受信部415は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケット1900を送信したり、受信したりする。
【0071】
次に、認証サーバ200の処理を実行するための機能について説明する。認証サーバ200は、認証情報記憶部211、認証情報管理部212から構成される。
【0072】
認証情報記憶部211は、認証サーバ200の外部メモリ2011に格納される情報で、1または複数のユーザ情報1800を格納している。
【0073】
認証情報管理部212は、複合機100から取得したカード情報からカードIDを取得し、ユーザ情報1800から前記カードIDが一致するユーザ情報1800を検出する。そして、検出したユーザ情報を複合機100に送信する。なお、認証制御に関しては、認証サーバ200で実施せずに、複合機100等と同じ筐体で実施する形態であってもよい。
【0074】
次に、ウェブサーバ300の処理を実行するための機能について説明する。ウェブサーバ300は、ウェブ情報記憶部311等によって構成される。ウェブ情報記憶部311には、URL情報、HTML情報、文書データ等のデータがそれぞれ関連付いた状態で記憶されている。
【0075】
具体的には、複合機100の操作部3030を介したユーザからの操作を受け付けることによりURL情報が特定された場合は、前記URLに関連付いたHTML情報と文書データが、複合機100の操作部3030に表示される。以上が図4の画像形成システムの機能の説明である。
【0076】
次に、図5を参照しながら、本発明の画像形成システムの複合機100によって行われる処理について説明する。図5は、複合機100によって行われるスキャンチケット生成要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【0077】
複合機100のCPU3001は、カードリーダ3040にICカードが翳されると、ICカードに記憶されているカード情報を取得し、ユーザのログイン処理を行う(ステップS501)。ログイン処理の詳細については図9を参照して説明する。図9を参照して本発明の画像形成システムの複合機100と認証サーバ200によって行われるログイン処理の詳細について説明する。
【0078】
複合機100のCPU3001は、カードリーダ3040に翳されたICカードを検知すると(ステップS901)、当該ICカードからカード情報を取得し(ステップS902)、認証サーバ200に送信する(ステップS903)。
【0079】
認証サーバ200のCPU2001は、複合機100より前記カード情報を受信する(ステップS904)、認証サーバ200の外部メモリ2011に記憶されたユーザ情報1800(図18)中のカードID1801に、複合機100から受信したカード情報に含まれるカードIDと一致する情報が登録されているデータを検出し、ユーザ認証を行う(ステップS905)。そして、該カードIDを含むユーザ情報1800を取得し、複合機100へ送信する(ステップS906)。
【0080】
複合機100のCPU3001は、前記ユーザ情報1800を認証サーバ200より受信する(ステップS907)。複合機100のCPU3001は、前記受信したユーザ情報1800を、複合機100の認証情報一時記憶部120の認証情報一時記憶機能によってRAM3002に、前記ユーザのログアウトを受け付けるまでの間、一時的に記憶する(ステップS908)。そして、ユーザの複合機の利用を許可する。以上が図9の、本発明の画像形成システムの複合機100と認証サーバ200によって行われるログイン処理の詳細についての詳細な説明である。
【0081】
ここで、図18を参照して、認証サーバ200の外部メモリ2011に記憶されているユーザ情報のデータ構成について説明する。図18は、ユーザ情報1800のデータ構成の一例を示す図である。図18に示すように、ユーザ情報1800はデータ項目として、カードID1801と、ユーザ名1802等を備えている。
【0082】
カードID1801には、ICカードを一意に識別するための識別情報が登録されている。
【0083】
ユーザ名1802には、カードID1801に対応したユーザ名が登録される。以上が図18のユーザ情報1800の詳細な説明である。
【0084】
図5の説明に戻る。ステップS501にてログイン処理を行った複合機100のCPU3001は、ステップS502に処理を移行する。
【0085】
ステップS502では、複合機100のCPU3001は、操作部3030に、複合機100のRAM3002に記憶されたユーザ情報から特定されたユーザのメニュー画面1200(図12)を表示する。そして、操作部3030に表示したメニュー画面1200を介したユーザからの操作を受け付ける(ステップS503)。ここで、図12を参照してメニュー画面1200の構成の一例について説明する。図12はメニュー画面1200の構成の一例を示す図である。
【0086】
図12に示すように、メニュー画面1200は、ユーザ名表示部1201、「ブラウザ」ボタン1202、「スキャンチケット」ボタン1203、「コピー・プリント」ボタン1204、「FAX」ボタン1205、「スキャン」ボタン1206、「ログアウト」ボタン1207から構成される。
【0087】
ユーザ名表示部1201は、複合機100にログイン中のユーザ名を表示ための表示部である。
【0088】
「ブラウザ」ボタン1202は、ブラウザを起動するために用いるボタンである。「スキャンチケット」ボタン1203は、スキャンチケットを利用するために用いるボタンである。
【0089】
スキャンチケットとは、ウェブブラウザで表示した文書データを印刷した後、印刷した文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信する為の送信先や、スキャン処理をする際の各種スキャン属性(解像度、カラー/モノクロ、ファイル形式)を含んだデータである。このスキャンチケットの詳細については図19を参照して後述する。
【0090】
本発明では、スキャンチケットの利用したスキャン処理を実行することで、前記スキャンチケットの設定に従って文書データを生成し、前記スキャンチケットに設定された送信先に対して前記文書データを送信することになる。
【0091】
「コピー・プリント」ボタン1204は、文書のコピーやPCから転送された印刷ジョブ等を印刷するために用いるボタンである。
【0092】
「FAX」ボタン1205は、複合機100のCPU3001が、スキャナ3060により文書データを読み込むことにより生成される画像データを、FAX送信するために用いられるボタンである。
【0093】
「スキャン」ボタン1206は、スキャナ3060による文書データのスキャン処理を実行するために用いるボタンである。
【0094】
「ログアウト」ボタン1207は、ログイン中のユーザの複合機100からログアウト処理を実行するために用いられるボタンである。以上が、図12のメニュー画面1200の構成の一例の説明である。
【0095】
図5の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、ステップS503で受け付けた操作の内容がブラウザ表示であるか否かを判定する(ステップS504)。複合機100のCPU3001が受け付けた操作の内容がブラウザ表示であると判定された場合とは、例えば操作部3030に表示されるメニュー画面1200(図12)の「ブラウザ」ボタン1202の押下を受け付けた場合である。
【0096】
複合機100のCPU3001は、受け付けた操作がブラウザ表示であると判定された場合(ステップS504でYES)はブラウザを起動し、操作部3030に起動したブラウザ画面を表示して、アクセス先ウェブページを特定する操作を受け付ける(ステップS506)。前記アクセス先ウェブページを特定する操作の受付とは、例えばURLの入力受付や、予め設定されたウェブページへのリンクボタンの押下の受付である。
【0097】
一方、受け付けた操作の内容がブラウザ表示以外の操作であると判定された場合は(ステップS504でNO)、その他処理(ステップS505)に移行する。ここでいうその他処理(ステップS505)とは、例えば、複合機100のメニュー画面1200(図12)に表示される、「コピー・プリント」ボタン1204、「FAX」ボタン1205、「スキャン」ボタン1206の押下を受け付けることにより実行される、各ボタンに対応付けられた処理である。
【0098】
なお、ステップS505で複合機100のCPU3001が受け付けた処理が、「スキャンチケット」ボタン1203の押下を受け付けた場合、図7に示すスキャンチケット利用処理を行うことになる。複合機100のCPU3001は、ステップS505にて、ユーザの操作に応じてこれらの処理を実行した後、処理を終了する。
【0099】
複合機100のCPU3001は、前記アクセス先のウェブページを操作部3030に表示するための情報をウェブサーバ300より取得し、取得した情報に従ってアクセス先のウェブページを操作部3030に表示する(ステップS507)。取得する情報には、例えば、ウェブサーバ300上に存在する文書データなどが含まれ、表示する画面は、例えば、文書データである注文書を表示したウェブページ画面1300(図13)のような画面である。(請求項1でいう「ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段」及び、請求項7でいう「画像形成装置からの要求に応じて、ウェブページの情報を提供するウェブページ情報提供手段」に該当する。)
【0100】
ここで、図13を参照して前記ウェブページ画面1300の構成の一例について説明する。図13は文書データ、例えば注文書等を表示するためのウェブページ画面の構成の一例を示す図である。
【0101】
図13に示すように、ウェブページ画面1300は、URL表示部1301、文書データ表示部1302、「プリント」ボタン1303、「戻る」ボタン1304を備えている。URL表示部1301は前記アクセス先ウェブページのURLを表示するための表示部である。文書データ表示部1302は、ウェブページ上に公開されている文書データを表示するための表示部である。
【0102】
「プリント」ボタン1303は、ウェブページ画面上に表示されているデータ、例えば前記文書データを印刷するために用いられるボタンである。「戻る」ボタン1304は、前記メニュー画面1200(図12)に戻るために用いられるボタンである。以上が、図13のウェブページ画面1300の構成の一例の説明である。
【0103】
図5の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、ステップS507で操作部3030に表示されたウェブページ画面1300(図13)を介したユーザからの操作を受け付ける(ステップS508)。
【0104】
複合機100のCPU3001は、受け付けた操作がウェブページ画面1300に表示された文書データの印刷か否かを判定する(ステップS509)。受け付けた操作が印刷であると判定された場合とは、例えばウェブページ画面1300の「プリント」ボタン1303の押下を受け付けた場合である。
【0105】
受け付けた操作が文書データの印刷であると判定された場合(ステップS509でYES)、ステップS510に移行し、該文書データを印刷可能なファイル形式に変換する。一方、受け付けた操作が文書データの印刷でないと判定された場合(ステップS509でNO)、例えばウェブページ画面1300の「戻る」ボタン1304の押下を受け付けた場合は、前記メニュー画面1200へ戻る。
【0106】
複合機100のCPU3001は、ステップS510にて複合機100のCPU3001が変換した文書データを印刷する(ステップS511)。
【0107】
次に、複合機100のCPU3001は、前記印刷した文書データのファイル形式が所定の形式か否か判定する(ステップS512)。ここでいう所定の形式とは、図14を参照して後述するスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示するか否かの判定の基準となるファイル形式のことをいう。(請求項5でいう「文書データ取得手段で取得する文書データのデータファイル形式を特定する特定手段」と、「前記特定手段で特定したデータファイル形式を以って、スキャンチケットの生成指示を受け付けるための画面である生成指示受付画面を画面表示部に表示するか否かを判定する第2の判定手段」に該当する。)
【0108】
例えば、具体的にはPDF、GIF、JPEG等を所定のファイル形式として定めておき、印刷指示された文書データがのファイル形式が前記所定のファイル形式であると判定された場合、スキャンチケット生成指示受付画面1400(図14)を、操作部3030に表示する(ステップS513)。つまり、HTMLデータが印刷された場合はスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示せず、PDFデータが印刷された場合はスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示するというように、印刷指示されたファイルのファイル形式によってスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示させる・表示させないといった制御を行う。(請求項5でいう「第2の判定手段で判定した判定結果に従って、前記画面表示部に前記生成指示受付画面を表示する第2の表示制御手段」に該当する。)
【0109】
ここで図14を参照してスキャンチケット生成指示受付画面1400の構成の一例について説明する。図14はスキャンチケットの生成指示を受け付けるための画面の構成の一例を示す図である。
【0110】
図14に示すように、スキャンチケット生成指示受付画面1400は、文書データ取得元URL表示部1401と、「はい」ボタン1402と、「いいえ」ボタン1403によって構成される。
【0111】
文書データ取得元URL表示部1401は、前記印刷された文書データの取得元ウェブページのURLを表示するための表示部である。「はい」ボタン1402は、スキャンチケットの生成指示を行うために用いるボタンである。「いいえ」ボタン1403は、スキャンチケットの生成を行わず、処理を終了するために用いるボタンである。以上がスキャンチケット生成指示受付画面1400の構成の一例の説明である。
【0112】
図5の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、操作部3030に表示されたスキャンチケット生成指示受付画面1400(図14)を介したユーザからの操作を受付け(ステップS514)、ユーザより受け付けた操作がスキャンチケットの生成か否かを判定する(ステップS515)。受け付けた操作がスキャンチケットの生成であると判定された場合(ステップS515でYES)はステップS516に処理を移行し、スキャンチケットの生成でないと判定された場合(ステップS515でNO)は処理を終了する。
【0113】
複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400にスキャンチケットの生成要求をするにあたり、ステップS507でウェブサーバ300より取得した文書データに、スキャンチケットを生成するためのデータであるスキャンチケット生成データが紐付いて存在しているかどうかを判定する(ステップS516)。(請求項1でいう「文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段」及び、請求項2でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報少なくとも含む、スキャンチケットを生成するためのデータであるスキャンチケット生成データが、前記文書データに紐付いている場合に、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0114】
スキャンチケット生成データとは、文書データを印刷した後、印刷した文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信する際の送信先を含んだスキャンチケットの生成のためのデータである。
【0115】
スキャンチケット生成データには、前記送信先に加え、スキャンチケット1900(図19)中のチケット名1903、スキャン設定1904、有効期限1905や、送信先情報2050(図20)でいうURL2052に該当するようなデータが含まれていてもよい。
【0116】
複合機100のCPU3001は、ウェブサーバ300から文書データを取得する際に、当該文書データに紐付けられているスキャンチケット生成データも合わせて取得することになる。この場合、前記スキャンチケット生成データは、文書データと共に複合機100のCPU3001のデータ取得部114のデータ取得機能により取得され(ステップS507)、RAM3002に保持される。なお、スキャンチケット生成データは文書データに含まれる構成にしても勿論構わない。また、前記文書データの取得元URLに紐付いているスキャンチケット生成データ(前記送信)を取得するようにしてもよい。(請求項4でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの取得元のURLより前記文書データの印刷後の文書の送信先を特定可能な場合、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0117】
また、前記スキャンチケット生成データは、文書データを取得する際に合わせて取得するような構成ではなく、文書データに対して印刷指示を受け付けた後に、複合機100のCPU3001が当該文書データに紐付けられているスキャンチケット生成データをウェブサーバ300より取得する構成にしても良い。
【0118】
複合機100のCPU3001は、複合機100のCPU3001がステップS507でウェブサーバ300より取得した文書データに前記スキャンチケット生成データが紐付けられているかを判定する(ステップS516)。紐付けられていると判定した場合(ステップS516:YES)、RAM3002に保持している前記スキャンチケット生成データを取得する(ステップS517)。尚、スキャンチケット生成データを文書データとともに取得していない場合には、当該文書データに紐付けられている文書データをウェブサーバ300〜取得することになる。
【0119】
複合機100のCPU3001は、前記スキャンチケット生成データが、複合機100がステップS507で取得した文書データに紐付いて存在しない場合(ステップS516でNO)は、ステップS518の処理に移行する。
【0120】
複合機100のCPU3001は、ステップS518にて、ステップS511で印刷した文書データ中の文字情報から、該文書データの送信先を取得可能か否か判定する。該文書データの送信先が文書データ内の文字情報から取得可能であると判定された場合(ステップS518でYES)はステップS519に移行する。(請求項1でいう「文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段」及び、請求項3でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの文字情報に前記送信先を示す送信先情報が含まれる場合、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0121】
ステップS519では、複合機100のCPU3001は、ウェブサーバ300より取得した文書データ内の文字情報を読み取って、該文書データ印刷後、印刷された文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信するための送信先を取得する。
【0122】
複合機100のCPU3001は、複合機100にログイン中のユーザのユーザ情報1800中のカードID1801と、ステップS517またはステップS519で取得したスキャンチケット生成データをスキャンチケットサーバ400に送信することで、スキャンチケットサーバ400にスキャンチケットの生成を要求する(ステップS521)。(請求項1でいう「前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段」に該当する。)
【0123】
一方、前記文書データ内の文字情報から前記送信先が取得不可能であると判定された場合(ステップS518でNO)はステップS520に移行し、複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したスキャンチケット生成データの入力を受け付け、スキャンチケットサーバ400にスキャンチケットの生成要求をする。ステップS520のスキャンチケットの手動生成要求処理の詳細については図10を参照して後述する。以上が、図5のスキャンチケット生成要求処理の詳細な説明である。
【0124】
次に、図6を参照して、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる処理の詳細について説明する。図6は、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われるスキャンチケット生成処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0125】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100より、複合機100のCPU3001が、図5のステップS521、または図10のステップS1016で送信した、スキャンチケット生成要求を受信する。(ステップS601)。複合機100の
CPU3001が、図5のステップS521、または図10のステップS1016で送信した前記スキャンチケット生成要求には、複合機100にログイン中のユーザのユーザ情報とスキャンチケット生成データが含まれる。
【0126】
複合機100より受信したカードID1801は、スキャンチケットの生成が完了するまでの間、スキャンチケットサーバ400のRAM2002に一時的に記憶される(ステップS602)。
【0127】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、RAM2002に一時記憶した前記カードID1801を取得し、取得したカードIDをカードID1901(図19)に有するスキャンチケット1900を生成する(ステップS603)。
【0128】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100よりステップS601で受信したスキャンチケット生成データに基づいて、スキャンチケット1900にデータを登録する(ステップS604)。具体的には、スキャンチケット1900内のチケット名1903、スキャン設定1904、有効期限1905に該当するデータを各データ項目に登録する。
【0129】
ここで、図19を参照して、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている、スキャンチケット1900のデータ構成について説明する。図19は、スキャンチケット1900のデータ構成の一例を示す図である。
【0130】
図19に示すように、スキャンチケット1900はデータ項目として、カードID1901、送信先ID1902、チケット名1903、スキャン設定1904、有効期限1905等を備えている。
【0131】
カードID1901には、スキャンチケット1900の生成要求を行ったユーザのユーザ情報1800中にある、カードID1801と同一のカードIDが登録される。カードID1901は、例えば、スキャンチケット1900がどのユーザに関連するデータかを特定するために用いられる。
【0132】
送信先ID1902には、スキャンチケット1900を利用して文書を送信する際の送信先である送信先2053を含んだ送信先情報2050(図20の説明にて後述)とスキャンチケット1900を紐づけるためのID情報が登録される。
【0133】
スキャンチケット1900中のチケット名1903には、スキャンチケットの名称であり、図15を参照して後述するスキャンチケット一覧画面1500にて、ユーザにスキャンチケットを識別させるためのスキャンチケットの名称が登録される。この情報はスキャンチケット生成データに含まれているものとする。なお、スキャンチケット生成データにスキャンチケット名称が含まれていない場合には、スキャンチケットサーバ400のCPU2001が、スキャンチケット1900生成時に、予め設定した名称、例えば、スキャンチケット1900の生成時刻等がチケット名として、チケット名1903に登録するようにしてもよい。
【0134】
スキャン設定1904には、スキャンチケット生成データに含まれるスキャン属性を指定する為の情報が登録される。スキャン属性には、図4で説明したように、例えば、スキャン部117がスキャンした文書のデータをどのようなファイル形式で生成するかというファイル形式の指定や、スキャン時のカラー設定、解像度、両面読取、読取濃度等を指定する情報がある。なお、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット生成データにスキャン設定の情報が含まれていない場合、スキャンチケット1900生成時に、予め設定したスキャン設定をスキャン設定1904に登録するようにしてもよい。
【0135】
有効期限1905には、スキャンチケット生成データに含まれるスキャンチケットの利用可能期限が登録される。例えば、スキャンチケットの生成日時から数日、スキャンチケットの最終利用日から数週間等、有効期限を自由に設定できる。有効期限1905に設定された特定の日時や期間に従って、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は有効期限が切れたスキャンチケットを自動的に削除する。なお、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット生成データに有効期限の情報が含まれていない場合、スキャンチケット1900生成時に、予め設定した有効期限の設定情報を有効期限1905に登録するようにしてもよい。
【0136】
有効期限1905に有効期限を示すデータが登録されていない場合、スキャンチケット1900を利用した文書データの送信が完了した後、該スキャンチケット1900を削除するようにしてもよい。以上が図19のスキャンチケット1900のデータ構成の一例の説明である。
【0137】
ここで、図20を参照して、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている、送信先情報2050のデータ構成について説明する。図20は、送信先情報2050のデータ構成の一例を示す図である。
【0138】
図20に示すように、送信先情報2050はデータ項目として、送信先ID2051、URL2052、送信先2053等を備えている。
【0139】
送信先ID2051には、送信先情報2050を一意に識別するための識別情報が登録されている。
【0140】
URL2052には、複合機100のCPU3001が文書を印刷する際に取得した文書データの取得元のURLが登録される。URL2052の利用方法については、図10を参照して後述する。
【0141】
送信先2053には、複合機100のCPU3001が、印刷した文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信するための送信先を登録する。以上が図20の送信先情報2050のデータ構成の一例の説明である。
【0142】
図6の説明に戻る。次にスキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット1900と送信先情報2050を紐づけるデータとして送信先IDを生成し、前記送信先IDを送信先ID2051に有する送信先情報2050を生成する(ステップS605)。
【0143】
次に、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、送信先ID2051に登録された送信先IDと同一の送信先IDをスキャンチケット1900の送信先ID1902に登録する(ステップS606)。
【0144】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、ステップS601で複合機100より受信したスキャンチケット生成データに基づいて、送信先情報2050にデータを登録する(ステップS607)。具体的には、送信先情報2050中のURL2052、送信先2053該当するデータを各データ項目に登録する。
【0145】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001により生成されたスキャンチケット1900、および送信先情報2050は、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶される(ステップS608)。
【0146】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100より受信したスキャンチケット生成要求に応じて、スキャンチケット1900および送信先情報2050を生成した旨を通知するデータを複合機100に送信する(ステップS609)。以上が図6のスキャンチケット生成処理の詳細説明である。
【0147】
次に、図7を参照して、複合機100のCPU3001によって行われる処理の詳細について説明する。図7は、複合機100のCPU3001によって行われるスキャンチケット利用処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0148】
複合機100のCPU3001は、カードリーダ3040に翳されたICカードよりカード情報を取得し、ユーザのログイン処理を行い(ステップS701)、操作部3030にメニュー画面1200(図12)を表示する(ステップS702)。ステップS701のログイン処理の詳細については、既に図9で説明した通りである。
【0149】
続いて、複合機100のCPU3001は、操作部3030に表示されたメニュー画面1200を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS703)、受け付けた操作がスキャンチケットの利用であるか否かを判定する(ステップS704)。受け付けた操作がスキャンチケットの利用であると判定される場合とは、例えば、メニュー画面1200(図12)に表示される「スキャンチケット」ボタン1203の選択操作を複合機100のCPU3001が受け付けた場合である。
【0150】
受け付けた操作がスキャンチケットの利用であると判定された場合(ステップS704でYES)、複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400よりスキャンチケット一覧データを取得する処理に移行する(ステップS706)。受け付けた操作がスキャンチケットの利用でないと判定された場合、ステップS703で受け付けた操作指示に従ってその他処理に処理を移行する(ステップS705)。
【0151】
スキャンチケット一覧データとは、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている、スキャンチケット1900と、前記スキャンチケット1900の有する送信先IDによって紐づいた送信先情報2050の一覧情報を複合機100の操作部3030に表示する為のデータである。スキャンチケット一覧データ取得処理の詳細については図8を参照して後述する。
【0152】
ここで、図8を参照して複合機100のCPU3001とスキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われるスキャンチケット一覧データ取得処理の詳細について説明する。
【0153】
複合機100のCPU3001は、複合機100にログイン中のユーザのユーザ情報1800中のカードID1801をスキャンチケットサーバ400に送信することにより、前記カードIDに紐づいたスキャンチケット一覧データの送信を、スキャンチケットサーバ400に要求する(ステップS801)。
【0154】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100からのスキャンチケット一覧データ生成要求を受信すると(ステップS802)、複合機100より受信したカードID1801と同一のカードIDを有するスキャンチケット1900、および前記スキャンチケット1900に紐づいてスキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている送信先情報2050を検出する(ステップS803)。
【0155】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、ステップS803で検出したスキャンチケット1900、および送信先情報2050に基づき、スキャンチケット一覧データを生成し(ステップS804)、複合機100に、スキャンチケット一覧データを送信する(ステップS805)。
【0156】
複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400よりスキャンチケット一覧データを受信する(ステップS806)。以上が図8のスキャンチケット一覧データ取得処理の詳細な説明である。
【0157】
図7の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、スキャンチケット一覧データを、スキャンチケットサーバ400から受信することにより取得して(ステップS706)、図15に示すようなスキャンチケット一覧画面1500を、操作部3030に表示する(ステップS707)。(請求項1でいう「前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段」、請求項6でいう「前記第1の表示制御手段は、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットの一覧を表示する」に該当する。)
【0158】
ここで、図15を参照して、スキャンチケット一覧画面1500の構成の一例について説明する。図15はスキャンチケット一覧画面1500の構成の一例を示す図である。
【0159】
図15に示すように、スキャンチケット一覧画面1500は、スキャンチケット一覧表示部1501、「戻る」ボタン1502等から構成される。
【0160】
スキャンチケット一覧表示部1501は、複合機100がスキャンチケットサーバ400より受信したスキャンチケット一覧データを表示し、一覧表示された各スキャンチケットの選択を受け付けるための表示部である。
【0161】
「戻る」ボタン1502は、メニュー画面1200に戻るために用いるボタンである。以上が、図15のスキャンチケット一覧画面1500の構成の一例の説明である。
【0162】
図7の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、スキャンチケット一覧画面1500(図15)を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS708)、該受け付けた操作がスキャンチケットの選択であるか否かを判定する(ステップS709)。受け付けた操作がスキャンチケットの選択であると判定された場合(ステップS709でYES)、複合機100のCPU3001は選択操作によって特定されたスキャンチケットのデータの詳細を操作部3030に表示する(ステップS710)。このとき操作部3030に表示する操作画面の一例として、スキャンチケット利用画面1600(図16)がある。(請求項1でいう「前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段」に該当する。)
【0163】
ここで図16を参照してスキャンチケット利用画面1600の構成の一例について説明する。図16はスキャンチケットの利用操作を受け付けるための画面の構成の一例を示す図である。
【0164】
図16に示すように、スキャンチケット利用画面1600は、利用スキャンチケット内容表示部1601と、「スキャン」ボタン1602、「送信」ボタン1603と、「戻る」ボタン1604によって構成される。
【0165】
利用スキャンチケット内容表示部1601は、図7のステップS709で選択操作を受け付けたスキャンチケットの内容を表示するための表示部である。
【0166】
「スキャン」ボタン1602は、前記スキャンチケット内容表示部1601に表示されるスキャン設定に従ってスキャン処理を行うために用いるボタンである。
【0167】
「送信」ボタン1603は、前記スキャン設定に従ってスキャンし、生成した文書データを、スキャンチケット内容表示部1601に表示される送信先に従って送信先に送信するために用いるボタンである。「戻る」ボタン1604は、スキャンチケット一覧画面1500(図15)を、再び操作部3030に表示するために用いるボタンである。以上がスキャンチケット利用画面1600の構成の一例の説明である。
【0168】
図7の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、ステップS709で受け付けた操作がスキャンチケットの選択ではないと判定した場合(ステップS709でNO)、処理をステップS702のメニュー画面表示処理に移行する。
【0169】
複合機100のCPU3001は、ステップS710で操作部3030に表示したスキャンチケット利用画面1600に対するユーザからの操作を受け付け(ステップS711)、受け付けた操作がスキャンであるか否かを判定する(ステップS712)。受け付けた操作がスキャンでると判定した場合は(ステップS712でYES)、複合機100のCPU3001は、スキャンチケット1900中のスキャン設定1904に基づいてスキャンを実行する(ステップS713)。
【0170】
受け付けた操作がスキャンであると判定された場合とは、例えば、スキャンチケット利用画面1600に表示する、「スキャン」ボタン1602の押下を受け付けたと判定された場合である。
【0171】
一方、受け付けた操作がスキャンではないと判定した場合、例えば、スキャンチケット利用画面1600に表示する、「戻る」ボタン1604の押下を受け付けた場合は、処理をステップS707のスキャンチケット一覧画面1500(図15)の表示処理に移行する。
【0172】
続いて複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS714)、受け付けた操作がスキャンした文書データをスキャンチケットに設定された送信先に送信する送信操作か否かを判定する(ステップS715)。
【0173】
受け付けた操作が送信操作であると判定された場合(ステップS715でYES)、スキャンした文書のデータを、スキャンチケット1900中の送信先ID1902と同一の送信先IDを有する送信先情報2050の送信先2053で指定された送信先に送信する(ステップS716)。つまり、複合機100のCPU3001が、ファイル送信部119の送信機能を用いてスキャンした文書のデータを送信すべく、Network I/F3005を制御してLANに接続し、スキャンした文書データを送信する。受け付けた操作が送信操作であると判定された場合とは、例えば、スキャンチケット利用画面1600に表示する、「送信」ボタン1603の押下を受け付けた場合である。(請求項1でいう「前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段」、及び、請求項9でいう「操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信すべく送信部に指示する送信指示手段」に該当する。)
【0174】
一方、複合機100のCPU3001が、操作部3030を介して受け付けた操作がスキャンした文書データの送信操作ではないと判定された場合(ステップS715でNO)、ステップS707に処理を移行し、再びスキャンチケット一覧画面1500(図15)を操作部3030に表示する。
【0175】
次に、複合機100のCPU3001は、ステップS717で文書データの送信に利用したスキャンチケット1900の有効期限の設定が、スキャンチケット利用後削除にあたる設定か否かを判定する。該スキャンチケット1900の有効期限1905の設定がスキャンチケット利用後削除にあたる設定であると判定した場合(ステップS717でYES)は、複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400に、該スキャンチケット1900の削除を要求し(ステップS718)、処理を終了する。
【0176】
一方、該スキャンチケット1900の有効期限1905の設定がスキャンチケット利用後削除にあたる設定でないと判定した場合(スキャンチケットでNO)は処理を終了する。以上が図7のスキャンチケット利用処理の詳細な説明である。
【0177】
次に図11を参照して、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる処理の詳細について説明する。図11は、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる、スキャンチケットの削除処理の一例を示すフローチャートである。
【0178】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100よりスキャンチケット削除要求を受信する(ステップS1101)。
【0179】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット管理部412のスキャンチケット管理機能により、複合機100からの削除要求の対象となるスキャンチケットを特定し(ステップS1102)、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている前記ステップS1102で特定されたスキャンチケット1900と、前記スキャンチケット1900に紐付いた送信先情報2050を削除する(ステップS1103)。以上が図11に示すスキャンチケット削除処理の詳細な説明である。
【0180】
次に、図10を参照して、図5のステップS519の手動入力受付によるスキャンチケットの生成要求処理の詳細について説明する。図10は、図5のステップS519の手動入力受付によるスキャンチケット生成要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【0181】
複合機100のCPU3001は、図5のステップS507で取得した文書データの取得元のURLをスキャンチケットサーバ400に送信することで、前記URLと同一のURLをURL2052に有する送信先情報2050、それに紐づくスキャンチケット1900の一覧データをスキャンチケット一覧データとして、複合機100に送信するようスキャンチケットサーバ400に要求する(ステップS1001)。
【0182】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット一覧データの送信要求を複合機100から受信すると(ステップS1002)、複合機100より受信したURLと同一のURLを有する送信先情報2050とそれに紐づくスキャンチケット1900を検出する(ステップS1003)。(請求項4でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの取得元のURLより前記文書データの印刷後の文書の送信先を特定可能な場合、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0183】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、ステップS1003で検出した送信先情報2050と前記送信先情報と紐づいたスキャンチケット1900の一覧データを生成し(ステップS1004)、生成したスキャンチケット一覧データを複合機100に送信する(ステップS1005)。
【0184】
複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400よりスキャンチケット一覧データを受信すると(ステップS1006)、図15に示すようなスキャンチケット一覧画面1500を操作部3030に表示する(ステップS1007)。
【0185】
複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS1008)、受け付けた操作がスキャンチケット一覧からのスキャンチケット選択操作か否かを判定する(ステップS1009)。受け付けた操作がスキャンチケット選択操作であると判定した場合(ステップS1009でYES)、複合機100のCPU3001は、該選択の対象となったスキャンチケットの詳細情報を操作部3030に表示する(ステップS1010)。表示する画面は、例えば図17に示すスキャンチケット詳細表示画面1700のような画面である。受け付けた操作がスキャンチケット選択操作でなかった場合(ステップS1009でNO)には処理を終了する。
【0186】
ここで図17を参照して、スキャンチケット詳細表示画面1700の構成の一例について説明する。図17はスキャンチケットの内容を表示し、ユーザからの操作を受け付けることでスキャンチケットの編集を行うことができる、スキャンチケット詳細表示画面1700の構成の一例を示す図である。
【0187】
図17に示すように、スキャンチケット詳細表示画面1700は、文書取得元URL表示部1701、チケット名表示部1702、送信先表示部1703、スキャン設定表示部1704、有効期限表示部1705、「OK」ボタン1706、「戻る」ボタン1707から構成される。
【0188】
文書取得元URL表示部1701は、操作部3030に詳細表示中のスキャンチケットに紐づいた送信先情報2050中の、URL2052に登録されているURLを表示するための表示部である。
【0189】
チケット名表示部1702は、前記詳細表示中のスキャンチケットのチケット名1903を表示し、ユーザからのチケット名変更ためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記チケット名変更ためのデータ入力は必要ではない。
【0190】
送信先表示部1703は、前記詳細表示中のスキャンチケットの送信先を表示し、ユーザからの送信先変更のためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記送信先変更のためのデータ入力は必要ではない。
【0191】
スキャン設定表示部1704は、前記詳細表示中のスキャンチケットのスキャン設定を表示し、ユーザからのスキャン設定変更のためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記スキャン設定変更のためのデータ入力は必要ではない。
【0192】
有効期限表示部1705は、前記詳細表示中のスキャンチケットの有効期限を表示し、ユーザからの有効期限変更のためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記有効期限変更のためのデータ入力は必要ではない。
【0193】
「OK」ボタン1706は、文書取得元URL表示部1701、チケット名表示部1702、送信先表示部1703、スキャン設定表示部1704、有効期限表示部1705に表示された設定内容のスキャンチケットの生成をスキャンチケットサーバ400に要求するために用いるボタンである。
【0194】
「戻る」ボタン1707は、スキャンチケット一覧画面1500に戻るために用いるボタンである。以上が図17の、スキャンチケット詳細表示画面1700の構成の一例の説明である。
【0195】
図10の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS1011)、受け付けた操作がスキャンチケット詳細表示画面1700に詳細を表示中のスキャンチケットの設定変更のためのデータ入力か否かを判定する(ステップS1012)。
【0196】
複合機100のCPU3001は、ステップS1011で操作部3030を介して受け付けた操作が、操作部3030に詳細を表示中のスキャンチケットの設定変更のためのデータ入力ではないと判定された場合(ステップS1012でNO)は、受け付けた操作がスキャンチケットの生成要求操作であったか否かの判定ステップであるステップS1015に処理を移行する
【0197】
一方、複合機100のCPU3001は、操作部3030介して受け付けた操作が、操作部3030に詳細を表示中のスキャンチケットの設定変更のためのデータ入力であると判定された場合(ステップS1012でYES)、処理をステップS1013に移行し、ステップS1011で入力を受け付けたデータに基づいて前記スキャンチケットの設定を変更する(ステップS1013)。
【0198】
次に、複合機100のCPU3001は、スキャンチケット詳細表示画面1700を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS1014)、ステップS1015に処理を移行する。
【0199】
複合機100のCPU3001は、ステップS1011またはステップS1014で受け付けた操作がスキャンチケットの生成要求操作であったか否かを判定する(ステップS1015)。
【0200】
受け付けた操作がスキャンチケットの生成であると判定した場合(ステップS1015でYES)、複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400に対して、スキャンチケット生成データ、および複合機100にログイン中のユーザのカードIDを送信することで、スキャンチケットの生成をスキャンチケットサーバ400に要求する(ステップS1016)。
【0201】
前記スキャンチケット生成データは、複合機100のCPU3001がスキャンチケット生成要求操作を受け付けた時点で、前記スキャンチケット詳細表示画面1700に表示されていたスキャンチケットのデータである。
【0202】
一方、受け付けた処理がスキャンチケットの生成要求ではないと判定した場合(ステップS1015でNO)、処理をステップS1007に移行し、操作部3030にスキャンチケット一覧画面1500(図15)を表示する。
【0203】
その後、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われるスキャンチケット生成処理については、図6を参照して既に説明したとおりである。以上が図10の、手動入力受付によるスキャンチケット生成要求処理の詳細な説明である。
【0204】
以上のように、上記実施体系によれば、注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせることができる。
【0205】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0206】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適しても良い。
【0207】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0208】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0209】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0210】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0211】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0212】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0213】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0214】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0215】
100:複合機
200:認証サーバ
300:ウェブサーバ
400:スキャンチケットサーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ等を使用して商品を発注する技術に関し、特に、注文書の送信時に、送信先の入力ミスを低減させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ファクシミリ等を使用して商品の発注を行うことが広く行われている。ファクシミリを使用して商品の発注をする場合には、注文者は、注文用紙を印刷し、印刷した注文用紙に氏名、届け先、発注商品、発注数など必要事項を記入し、業者に送信することにより注文を行うことになる。
【0003】
ファクシミリを用いた商品の発注に関する技術として、例えば、特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1で開示されている技術は、商品の販売者が、商品の発注者よりファクシミリで送信された注文書の文字認識処理の誤りを早期に摘出可能にすることで、商品の販売者の業務効率の向上を図るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−92427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている発明は、商品の販売者の効率に関しては考慮されているが、商品の発注者の処理の効率化、ミスの防止などには何ら触れられていない。例えば、商品の発注者がファクシミリ番号の入力を間違えてしまった場合などについては何ら触れられていない。
【0006】
このようなミスが発生してしまった場合には、商品の発注者は商品の発注が完了したと誤解してしまうこともあり、必要な商品を必要な時に納入できない事態などが生じてしまう怖れがある。
【0007】
そこで本発明の目的は、注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを、画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部を備えた画像形成装置であって、前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の画像形成システムのシステム構成の一例を示す構成図である。
【図2】図1の認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエアの構成の一例を示す図である。
【図3】図1の複合機100のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の画像形成システムの機能構成の一例を示す構成図である。
【図5】複合機100のCPU3001によって行われる、ユーザ認証(ログイン)からスキャンチケット生成要求処理までの処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる、スキャンチケット生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】複合機100のCPU3001によって行われる、スキャンチケットを利用した文書データの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS706のスキャンチケットの一覧表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図5のステップS501、図7のステップS701のログイン処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図5のステップS520のスキャンチケットの手動生成要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる、スキャンチケット削除処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】複合機100の操作部3030に表示される、メニュー画面の一例を示す図である。
【図13】複合機100の操作部3030に表示される、ウェブページ画面の一例を示す図である。
【図14】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット生成指示受付画面の一例を示す図である。
【図15】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット一覧画面の一例を示す図である。
【図16】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット利用画面の一例を示す図である。
【図17】複合機100の操作部3030に表示される、スキャンチケット詳細表示画面の一例を示す図である。
【図18】認証サーバ200の外部メモリ2011に記憶されるユーザ情報1800の一例を示す図である。
【図19】スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶される、スキャンチケット1900の一例を示す図である。
【図20】スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶される、送信先情報2050の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像形成システムの好適な実施体系につき詳細に説明する。図1は本発明に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、本発明の画像形成システムは、1または複数の複合機100、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400を備えている。複合機100は、プリンタ、スキャナ、コピー、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置である。
【0013】
認証サーバ200は複合機100からの要求に応じて、認証情報を複合機100に送信する装置である。
【0014】
ウェブサーバ300は広域ネットワーク20を介して複合機100と通信することが可能な装置であり複合機100からの要求に応じて各種のデータを複合機100に送信する。複合機100は必要に応じてウェブサーバ300から受信したデータに基づく表示を後述する操作部3030に行う。
【0015】
スキャンチケットサーバ400は、複合機100からスキャンチケットの生成要求を受け付け、スキャンチケットを生成する機能を有する。また、スキャンチケットサーバ400は、複合機100からの要求に応じてスキャンチケットの一覧の生成、スキャンチケットの削除等の処理を行う。
【0016】
なお、複合機100が認証サーバ200やスキャンチケットサーバ400の機能を備える構成にしても構わないし、認証サーバ200とスキャンチケットサーバ400を1台の情報処理装置で構成しても勿論構わない。
【0017】
次に、図2、図3を参照しながら、複合機100、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400について説明する。図2は認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア構成を示す図、図3は複合機100のハードウエア構成を示す図である。
【0018】
図2に示すように、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400では、システムバス2004を介してCPU(Central Processing Unit)2001、RAM(Random Access Memory)2002、ROM(Read Only Memory)2003、入力コントローラ2005、ビデオコントローラ2006、メモリコントローラ2007、通信I/Fコントローラ2008が接続される。
【0019】
CPU2001は、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0020】
ROM2003あるいは外部メモリ2011は、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいが実行する各種プログラム等を保持している。
【0021】
RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2003あるいは外部メモリ2011からRAM2002にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0022】
入力コントローラ2005は、キーボード(KB)2009やマウス(不図示)等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0023】
ビデオコントローラ2006は、CRT(Cathode Ray Tube)2010等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTに限らず、液晶ディスプレイ等の他の表示器でもよい。
【0024】
メモリコントローラ2007は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(H
D)や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、SSD(Solid State Drive)等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ2008は、図1のLAN10のようなネットワークを介して外部機器と接続・通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ2008は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0026】
CPU2001は、例えばRAM2002内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上に表示することが可能である。また、CPU2001は、CRT2010上のマウスカーソル(不図示)等によるユーザ指示を可能とする。
【0027】
認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のCPU2001を後述する各種の機能部として機能させるためのプログラムは、外部メモリ2011に記録されており、必要に応じてRAM2002にロードされ、CPU2001により実行される。プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等は、外部メモリ2011に格納されている。
【0028】
例えば、認証サーバ200の外部メモリ2011には、複合機100からの要請に応じて、複合機100にログインするユーザのカードIDから該ユーザを特定する為に用いるユーザ情報が記憶されている。
【0029】
ウェブサーバ300の外部メモリ2011には複合機100から受け付けたアクセス要求に従って印刷される文書データ、前記文書に紐づいた前記文書データの送信先、前記送信先を含んだスキャンチケット生成データが記憶されている。
【0030】
また、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011には、紙文書のスキャンを実行するための指示内容であるスキャン設定、前記スキャン設定に基づいてスキャンし、生成された文書データの送信先の情報が定義されているスキャンチケットを生成し、スキャンチケットの情報を複合機100に送信するプログラムが記憶されている。以上が図2の、認証サーバ200、ウェブサーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア構成の一例についての説明である。
【0031】
次に、図3を参照して、複合機100のハードウエア構成について説明する。図3に示すように、複合機100は、コントローラユニット3020と、操作部3030と、カードリーダ3040と、プリンタ3050と、スキャナ3060の各ハードウエア構成を有して構成されている。
【0032】
また、コントローラユニット3020は、CPU3001と、RAM(Randam Access Memory)3002と、ROM(Read Only Memory)3003と、HDD(ハードディスクドライブ)3004と、Network I/F(ネットワークインターフェース)3005と、MODEM(変調装置)3006と、操作部I/F(操作部インターフェース)3007と、IMAGE BUS I/F(イメージバスインターフェース)3008と、外部I/F(外部インターフェース)3009と、システムバス3010と、RIP(Raster Image Processor)3011と、プリンタI/F(プリンタインターフェース)3012と、スキャナI/F(スキャナインターフェース)3013と、画像処理部3014と、画像バス3015の各ハードウエア構成を有して構成されている。
【0033】
コントローラユニット3020は、画像入力装置として機能するスキャナ3060や、画像出力装置として機能するプリンタ3050と接続する一方、図1におけるLAN(ローカルエリアネットワーク)10や、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)等のWAN(公衆回線)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0034】
CPU3001は、システムバス3010及び画像バス3015に接続される各デバイスを統括的に制御するプロセッサである。
【0035】
RAM3002は、CPU3001が動作するためのワークメモリであり、また、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリの機能も有する。例えば、カードリーダ3040で読み取ったカードIDなどが記憶される。
【0036】
ROM3003は、システムのブートプログラムや各種の制御プログラムが格納されている。HDD3004は、システムを制御するための各種のプログラム及び画像データ等を格納する。なお、HDD3004は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をHDDに限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0037】
Network I/F3005は、LANに接続し、データ入出力を行う。MODEM3006は、公衆回線網に接続し、FAXにおける送受信等のデータの入出力を行う。
【0038】
操作部I/F3007は、ユーザインタフェース(UI)である操作部3030におけるインタフェースであり、操作部3030に表示する画像データを操作部3030に対して出力する。また、操作部I/F3007は、本システムのユーザが操作部3030から入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU3001に伝える役割をする。
【0039】
なお、操作部3030は、キーボードに相当するタッチパネル機能を備え、該表示部に表示されたボタンがユーザにより押下されることで、複合機に対する各種指示を行うことが
可能である。
【0040】
IMAGE BUS I/F3008は、システムバス3010と、画像データを高速で転送する画像バス3015とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0041】
外部I/F3009は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインタフェースである。本発明における実施体系では、外部I/F3009は、ICカードにてユーザ認証を行う為のICカード情報を読み取るカードリーダ3040が接続されている。また、CPU3001は、前記外部I/F3009を介して前記カードリーダからの情報の読み取りを制御し、該ICカードから前記認証の為の情報を取得することが可能である。以上の3001〜3009に示すデバイスがシステムバス3010上に配置され、相互に通信可能となっている。
【0042】
RIP3011は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0043】
プリンタI/F3012は、プリンタ3050とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0044】
スキャナI/F3013は、スキャナ3060とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0045】
画像処理部3014は、入力画像データに対して、補正処理、加工処理、編集処理を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正処理、解像度変換処理等を行ったりする。また、画像処理部3014は、これらの処理に加えて、画像データの回転処理や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データに対してはJBIG(Joint Bilevel Image experts Group)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。以上の3008、3011〜3014に示すデバイスが画像バス3015上に配置され、相互に通信可能となっている。画像バス3015は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE1394で構成されている。
【0046】
操作部3030は、具体的に、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、当該LCD表示部上にタッチパネルシートが貼られており、本システムの操作画面を表示するとともに、表示した操作画面のキー(ボタン)が押されると、その位置情報が操作部I/F3007を介してCPU3001に伝えられる。また、操作部3030は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等のキーボード機能を備える。
【0047】
ここで、操作部3030のスタートキーは、例えば、原稿画像の読み取り動作を開始する際などに操作される。このスタートキーの中央部には、例えば、緑と赤の2色のLED(Light Emitting Diode)があり、その各色の発光によってスタートキーが使える状態にあるかどうかが示される。また、操作部3030のストップキーは、例えば、稼働中の動作を止める際などに操作される。また、操作部3030のIDキーは、例えば、ユーザ(使用者)のユーザIDを入力する際などに操作される。また、操作部3030のリセットキーは、例えば、操作部3030による設定を初期化する際などに操作される。
【0048】
カードリーダ3040は、CPU3001からの制御により、認証カードに相当するICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されているユーザ識別情報を読み取るものである。カードリーダ3040で読み取られたユーザ識別情報は、外部I/F3009を介してCPU3001へ通知される。
【0049】
プリンタ3050は、例えば、ラスタイメージデータを用紙上に画像として変換するものである。その変換方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの変換方式を用いても構わない。プリンタ3050のプリント動作の起動は、CPU3001からの指示によって開始される。なお、プリンタ3050には、異なる用紙のサイズまたは異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段が構成されており、それぞれの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。
【0050】
スキャナ3060は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを用いて原稿を走査することで、原稿の画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされ、複合機100のユーザが操作部3030から読み取り起動指示を行うことにより、CPU3001がスキャナ3060に指示を与え、フィーダは、原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿の画像の読み取り動作を行う。以上が図3の、複合機100のハードウエア構成の一例についての説明である。
【0051】
以上のような構成によって、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをLAN上に送信したり、受信した印刷データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。また、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをMODEM3006から公衆回線網上にFAX送信したり、公衆回線網からFAX受信した画像データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。
【0052】
次に、図4を参照して、画像形成システムの機能について説明する。図4は、本発明に係る画像形成システムの機能構成を示すブロック図である。図4を用いて、本実施形態の各装置の機能について説明する。まず、複合機100が後述する各種の処理を実行するために備えている機能部について説明する。
【0053】
複合機100は、ログイン部111、認証情報取得部112、ブラウザ接続部113、データ取得部114、印刷部115、スキャンチケット処理実行部116、スキャン部117、FAX部118、ファイル送信部119、認証情報一時記憶部120等を備えている。
【0054】
ログイン部111は、ユーザからの複合機100へのログインを受け付ける機能を有する。ユーザ情報1800(図18を参照して後述)をログインユーザ情報として一時的に複合機100内の認証情報一時記憶部120に格納する。
【0055】
認証情報取得部112は、ICカードよりカード情報、認証サーバ200よりユーザ情報を取得し、ユーザをログインさせる機能を有する。例えば、ユーザが不図示のカード認証画面が操作部3030に表示されている時にカードリーダ3040にICカードがかざされることで、認証情報取得部112は、ICカード中のカード情報を取得する。前記取得したカード情報を認証サーバ200に送信し、認証サーバ200のCPU2001によって検出されたユーザ情報を取得する。その結果特定されるユーザのログイン処理をログイン部111は行うことになる。
【0056】
ブラウザ接続部113は、複合機100の操作部3030を介した操作であって、ユーザからのウェブブラウザボタン選択操作を受け付けることによりウェブブラウザを起動し、ウェブサーバ300に接続する。
【0057】
データ取得部114は、ウェブサーバ300より、ウェブページを表示するためのデータ、文書データ、スキャンチケット生成データ等を取得する。
【0058】
スキャンチケット処理実行部116は、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケット1900(図19を参照して後述)、送信先情報2050(図20を参照して後述の生成・削除などを要求したり、スキャンチケット1900のリストを表示するためのスキャンチケット一覧データの送信要求をしたりする。また、スキャンチケット1900のスキャン設定に基づいて、スキャン部117にスキャン属性を設定する。
【0059】
スキャン属性とは、例えば、スキャン部117がスキャンした文書のデータをどのようなファイル形式で生成するかというファイル形式の指定や、スキャン時のカラー設定、解像度、両面読取、読取濃度等を指定する情報である。
【0060】
印刷部115は、複合機100のプリンタ3050を制御するためのものである。ウェブサーバ300より取得した文書データに含まれるPDLをビットマップ画像に変換し、既知の印刷技術により用紙等のメディアに印刷を行う。
【0061】
スキャン部117は、複合機100のスキャナ3060を制御して、原稿となる紙上の画像を電子化し、任意の画像形式に変換して、任意の送信先、例えば注文書の発送先等に送信する機能を提供する。ファイル形式について、例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)、TIFF(Taged Image File Format)、PDF(Portable Document Forma
t)、XPS(XML Paper Specification)、OOXML(Office Open XML)などがある。
【0062】
FAX部118は、スキャナ3060から読み込んだ画像データを、スキャンチケット1900と紐付いた送信先2053に従って、MODEMを介して公衆通信網上にFAXする機能を有する。
【0063】
ファイル送信部119は、SMB(Server Message Block)、WebDAV(Web―based Distributed Authoring and Versioning)、FTP(File Transfer Protocol)などのプロトコルを用いて外部装置にファイル送信を行う。
【0064】
認証情報一時記憶部120は、複合機100のRAM3002に一時的に格納される情報で、ICカード等から取得したユーザ情報1800を、複合機100にログイン中のユーザがログアウトするまでの間、一時的に格納している。
【0065】
次に、スキャンチケットサーバ400が後述する各種の処理を実行するために備えている機能について説明する。スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケット生成部411、スキャンチケット管理部412、認証情報管理部413、スキャンチケット記憶部414、スキャンチケット送受信部415等を備えている。
【0066】
スキャンチケット生成部411は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケット1900、送信先情報2050、スキャンチケット一覧データの生成を行う。なお、本実施形態では、複合機100がウェブサーバ300より取得した文書データを印刷するタイミングで、複合機100からスキャンチケットサーバ400へスキャンチケット生成要求を行う構成として説明するが、不図示のクライアントPC等からスキャンチケットサーバ400にスキャンチケット生成要求を行うような構成にしてもよい。その場合、クライアントPCがウェブサーバ300にアクセスすることにより得られる文書データに基づく印刷処理を複合機100に対して指示する際に、クライアントPCからスキャンチケットサーバ400へスキャンチケットの生成要求を行うように構成することになる。
【0067】
スキャンチケット管理部412は、スキャンチケット1900をスキャンチケット記憶部414に書き込んだり、スキャンチケット1900の有効期限を書き換えたり、スキャンチケット1900を削除したりする。
【0068】
認証情報管理部413は、複合機100より取得した、複合機100にログイン中のユーザのカードID1801をログインユーザカードIDとして一時的に記憶し、スキャンチケットの変更または削除が完了するまで保持する。
【0069】
スキャンチケット記憶部414は、スキャンチケット1900、送信先情報2050を記憶している。
【0070】
スキャンチケット送受信部415は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケット1900を送信したり、受信したりする。
【0071】
次に、認証サーバ200の処理を実行するための機能について説明する。認証サーバ200は、認証情報記憶部211、認証情報管理部212から構成される。
【0072】
認証情報記憶部211は、認証サーバ200の外部メモリ2011に格納される情報で、1または複数のユーザ情報1800を格納している。
【0073】
認証情報管理部212は、複合機100から取得したカード情報からカードIDを取得し、ユーザ情報1800から前記カードIDが一致するユーザ情報1800を検出する。そして、検出したユーザ情報を複合機100に送信する。なお、認証制御に関しては、認証サーバ200で実施せずに、複合機100等と同じ筐体で実施する形態であってもよい。
【0074】
次に、ウェブサーバ300の処理を実行するための機能について説明する。ウェブサーバ300は、ウェブ情報記憶部311等によって構成される。ウェブ情報記憶部311には、URL情報、HTML情報、文書データ等のデータがそれぞれ関連付いた状態で記憶されている。
【0075】
具体的には、複合機100の操作部3030を介したユーザからの操作を受け付けることによりURL情報が特定された場合は、前記URLに関連付いたHTML情報と文書データが、複合機100の操作部3030に表示される。以上が図4の画像形成システムの機能の説明である。
【0076】
次に、図5を参照しながら、本発明の画像形成システムの複合機100によって行われる処理について説明する。図5は、複合機100によって行われるスキャンチケット生成要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【0077】
複合機100のCPU3001は、カードリーダ3040にICカードが翳されると、ICカードに記憶されているカード情報を取得し、ユーザのログイン処理を行う(ステップS501)。ログイン処理の詳細については図9を参照して説明する。図9を参照して本発明の画像形成システムの複合機100と認証サーバ200によって行われるログイン処理の詳細について説明する。
【0078】
複合機100のCPU3001は、カードリーダ3040に翳されたICカードを検知すると(ステップS901)、当該ICカードからカード情報を取得し(ステップS902)、認証サーバ200に送信する(ステップS903)。
【0079】
認証サーバ200のCPU2001は、複合機100より前記カード情報を受信する(ステップS904)、認証サーバ200の外部メモリ2011に記憶されたユーザ情報1800(図18)中のカードID1801に、複合機100から受信したカード情報に含まれるカードIDと一致する情報が登録されているデータを検出し、ユーザ認証を行う(ステップS905)。そして、該カードIDを含むユーザ情報1800を取得し、複合機100へ送信する(ステップS906)。
【0080】
複合機100のCPU3001は、前記ユーザ情報1800を認証サーバ200より受信する(ステップS907)。複合機100のCPU3001は、前記受信したユーザ情報1800を、複合機100の認証情報一時記憶部120の認証情報一時記憶機能によってRAM3002に、前記ユーザのログアウトを受け付けるまでの間、一時的に記憶する(ステップS908)。そして、ユーザの複合機の利用を許可する。以上が図9の、本発明の画像形成システムの複合機100と認証サーバ200によって行われるログイン処理の詳細についての詳細な説明である。
【0081】
ここで、図18を参照して、認証サーバ200の外部メモリ2011に記憶されているユーザ情報のデータ構成について説明する。図18は、ユーザ情報1800のデータ構成の一例を示す図である。図18に示すように、ユーザ情報1800はデータ項目として、カードID1801と、ユーザ名1802等を備えている。
【0082】
カードID1801には、ICカードを一意に識別するための識別情報が登録されている。
【0083】
ユーザ名1802には、カードID1801に対応したユーザ名が登録される。以上が図18のユーザ情報1800の詳細な説明である。
【0084】
図5の説明に戻る。ステップS501にてログイン処理を行った複合機100のCPU3001は、ステップS502に処理を移行する。
【0085】
ステップS502では、複合機100のCPU3001は、操作部3030に、複合機100のRAM3002に記憶されたユーザ情報から特定されたユーザのメニュー画面1200(図12)を表示する。そして、操作部3030に表示したメニュー画面1200を介したユーザからの操作を受け付ける(ステップS503)。ここで、図12を参照してメニュー画面1200の構成の一例について説明する。図12はメニュー画面1200の構成の一例を示す図である。
【0086】
図12に示すように、メニュー画面1200は、ユーザ名表示部1201、「ブラウザ」ボタン1202、「スキャンチケット」ボタン1203、「コピー・プリント」ボタン1204、「FAX」ボタン1205、「スキャン」ボタン1206、「ログアウト」ボタン1207から構成される。
【0087】
ユーザ名表示部1201は、複合機100にログイン中のユーザ名を表示ための表示部である。
【0088】
「ブラウザ」ボタン1202は、ブラウザを起動するために用いるボタンである。「スキャンチケット」ボタン1203は、スキャンチケットを利用するために用いるボタンである。
【0089】
スキャンチケットとは、ウェブブラウザで表示した文書データを印刷した後、印刷した文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信する為の送信先や、スキャン処理をする際の各種スキャン属性(解像度、カラー/モノクロ、ファイル形式)を含んだデータである。このスキャンチケットの詳細については図19を参照して後述する。
【0090】
本発明では、スキャンチケットの利用したスキャン処理を実行することで、前記スキャンチケットの設定に従って文書データを生成し、前記スキャンチケットに設定された送信先に対して前記文書データを送信することになる。
【0091】
「コピー・プリント」ボタン1204は、文書のコピーやPCから転送された印刷ジョブ等を印刷するために用いるボタンである。
【0092】
「FAX」ボタン1205は、複合機100のCPU3001が、スキャナ3060により文書データを読み込むことにより生成される画像データを、FAX送信するために用いられるボタンである。
【0093】
「スキャン」ボタン1206は、スキャナ3060による文書データのスキャン処理を実行するために用いるボタンである。
【0094】
「ログアウト」ボタン1207は、ログイン中のユーザの複合機100からログアウト処理を実行するために用いられるボタンである。以上が、図12のメニュー画面1200の構成の一例の説明である。
【0095】
図5の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、ステップS503で受け付けた操作の内容がブラウザ表示であるか否かを判定する(ステップS504)。複合機100のCPU3001が受け付けた操作の内容がブラウザ表示であると判定された場合とは、例えば操作部3030に表示されるメニュー画面1200(図12)の「ブラウザ」ボタン1202の押下を受け付けた場合である。
【0096】
複合機100のCPU3001は、受け付けた操作がブラウザ表示であると判定された場合(ステップS504でYES)はブラウザを起動し、操作部3030に起動したブラウザ画面を表示して、アクセス先ウェブページを特定する操作を受け付ける(ステップS506)。前記アクセス先ウェブページを特定する操作の受付とは、例えばURLの入力受付や、予め設定されたウェブページへのリンクボタンの押下の受付である。
【0097】
一方、受け付けた操作の内容がブラウザ表示以外の操作であると判定された場合は(ステップS504でNO)、その他処理(ステップS505)に移行する。ここでいうその他処理(ステップS505)とは、例えば、複合機100のメニュー画面1200(図12)に表示される、「コピー・プリント」ボタン1204、「FAX」ボタン1205、「スキャン」ボタン1206の押下を受け付けることにより実行される、各ボタンに対応付けられた処理である。
【0098】
なお、ステップS505で複合機100のCPU3001が受け付けた処理が、「スキャンチケット」ボタン1203の押下を受け付けた場合、図7に示すスキャンチケット利用処理を行うことになる。複合機100のCPU3001は、ステップS505にて、ユーザの操作に応じてこれらの処理を実行した後、処理を終了する。
【0099】
複合機100のCPU3001は、前記アクセス先のウェブページを操作部3030に表示するための情報をウェブサーバ300より取得し、取得した情報に従ってアクセス先のウェブページを操作部3030に表示する(ステップS507)。取得する情報には、例えば、ウェブサーバ300上に存在する文書データなどが含まれ、表示する画面は、例えば、文書データである注文書を表示したウェブページ画面1300(図13)のような画面である。(請求項1でいう「ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段」及び、請求項7でいう「画像形成装置からの要求に応じて、ウェブページの情報を提供するウェブページ情報提供手段」に該当する。)
【0100】
ここで、図13を参照して前記ウェブページ画面1300の構成の一例について説明する。図13は文書データ、例えば注文書等を表示するためのウェブページ画面の構成の一例を示す図である。
【0101】
図13に示すように、ウェブページ画面1300は、URL表示部1301、文書データ表示部1302、「プリント」ボタン1303、「戻る」ボタン1304を備えている。URL表示部1301は前記アクセス先ウェブページのURLを表示するための表示部である。文書データ表示部1302は、ウェブページ上に公開されている文書データを表示するための表示部である。
【0102】
「プリント」ボタン1303は、ウェブページ画面上に表示されているデータ、例えば前記文書データを印刷するために用いられるボタンである。「戻る」ボタン1304は、前記メニュー画面1200(図12)に戻るために用いられるボタンである。以上が、図13のウェブページ画面1300の構成の一例の説明である。
【0103】
図5の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、ステップS507で操作部3030に表示されたウェブページ画面1300(図13)を介したユーザからの操作を受け付ける(ステップS508)。
【0104】
複合機100のCPU3001は、受け付けた操作がウェブページ画面1300に表示された文書データの印刷か否かを判定する(ステップS509)。受け付けた操作が印刷であると判定された場合とは、例えばウェブページ画面1300の「プリント」ボタン1303の押下を受け付けた場合である。
【0105】
受け付けた操作が文書データの印刷であると判定された場合(ステップS509でYES)、ステップS510に移行し、該文書データを印刷可能なファイル形式に変換する。一方、受け付けた操作が文書データの印刷でないと判定された場合(ステップS509でNO)、例えばウェブページ画面1300の「戻る」ボタン1304の押下を受け付けた場合は、前記メニュー画面1200へ戻る。
【0106】
複合機100のCPU3001は、ステップS510にて複合機100のCPU3001が変換した文書データを印刷する(ステップS511)。
【0107】
次に、複合機100のCPU3001は、前記印刷した文書データのファイル形式が所定の形式か否か判定する(ステップS512)。ここでいう所定の形式とは、図14を参照して後述するスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示するか否かの判定の基準となるファイル形式のことをいう。(請求項5でいう「文書データ取得手段で取得する文書データのデータファイル形式を特定する特定手段」と、「前記特定手段で特定したデータファイル形式を以って、スキャンチケットの生成指示を受け付けるための画面である生成指示受付画面を画面表示部に表示するか否かを判定する第2の判定手段」に該当する。)
【0108】
例えば、具体的にはPDF、GIF、JPEG等を所定のファイル形式として定めておき、印刷指示された文書データがのファイル形式が前記所定のファイル形式であると判定された場合、スキャンチケット生成指示受付画面1400(図14)を、操作部3030に表示する(ステップS513)。つまり、HTMLデータが印刷された場合はスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示せず、PDFデータが印刷された場合はスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示するというように、印刷指示されたファイルのファイル形式によってスキャンチケット生成指示受付画面1400を表示させる・表示させないといった制御を行う。(請求項5でいう「第2の判定手段で判定した判定結果に従って、前記画面表示部に前記生成指示受付画面を表示する第2の表示制御手段」に該当する。)
【0109】
ここで図14を参照してスキャンチケット生成指示受付画面1400の構成の一例について説明する。図14はスキャンチケットの生成指示を受け付けるための画面の構成の一例を示す図である。
【0110】
図14に示すように、スキャンチケット生成指示受付画面1400は、文書データ取得元URL表示部1401と、「はい」ボタン1402と、「いいえ」ボタン1403によって構成される。
【0111】
文書データ取得元URL表示部1401は、前記印刷された文書データの取得元ウェブページのURLを表示するための表示部である。「はい」ボタン1402は、スキャンチケットの生成指示を行うために用いるボタンである。「いいえ」ボタン1403は、スキャンチケットの生成を行わず、処理を終了するために用いるボタンである。以上がスキャンチケット生成指示受付画面1400の構成の一例の説明である。
【0112】
図5の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、操作部3030に表示されたスキャンチケット生成指示受付画面1400(図14)を介したユーザからの操作を受付け(ステップS514)、ユーザより受け付けた操作がスキャンチケットの生成か否かを判定する(ステップS515)。受け付けた操作がスキャンチケットの生成であると判定された場合(ステップS515でYES)はステップS516に処理を移行し、スキャンチケットの生成でないと判定された場合(ステップS515でNO)は処理を終了する。
【0113】
複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400にスキャンチケットの生成要求をするにあたり、ステップS507でウェブサーバ300より取得した文書データに、スキャンチケットを生成するためのデータであるスキャンチケット生成データが紐付いて存在しているかどうかを判定する(ステップS516)。(請求項1でいう「文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段」及び、請求項2でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報少なくとも含む、スキャンチケットを生成するためのデータであるスキャンチケット生成データが、前記文書データに紐付いている場合に、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0114】
スキャンチケット生成データとは、文書データを印刷した後、印刷した文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信する際の送信先を含んだスキャンチケットの生成のためのデータである。
【0115】
スキャンチケット生成データには、前記送信先に加え、スキャンチケット1900(図19)中のチケット名1903、スキャン設定1904、有効期限1905や、送信先情報2050(図20)でいうURL2052に該当するようなデータが含まれていてもよい。
【0116】
複合機100のCPU3001は、ウェブサーバ300から文書データを取得する際に、当該文書データに紐付けられているスキャンチケット生成データも合わせて取得することになる。この場合、前記スキャンチケット生成データは、文書データと共に複合機100のCPU3001のデータ取得部114のデータ取得機能により取得され(ステップS507)、RAM3002に保持される。なお、スキャンチケット生成データは文書データに含まれる構成にしても勿論構わない。また、前記文書データの取得元URLに紐付いているスキャンチケット生成データ(前記送信)を取得するようにしてもよい。(請求項4でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの取得元のURLより前記文書データの印刷後の文書の送信先を特定可能な場合、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0117】
また、前記スキャンチケット生成データは、文書データを取得する際に合わせて取得するような構成ではなく、文書データに対して印刷指示を受け付けた後に、複合機100のCPU3001が当該文書データに紐付けられているスキャンチケット生成データをウェブサーバ300より取得する構成にしても良い。
【0118】
複合機100のCPU3001は、複合機100のCPU3001がステップS507でウェブサーバ300より取得した文書データに前記スキャンチケット生成データが紐付けられているかを判定する(ステップS516)。紐付けられていると判定した場合(ステップS516:YES)、RAM3002に保持している前記スキャンチケット生成データを取得する(ステップS517)。尚、スキャンチケット生成データを文書データとともに取得していない場合には、当該文書データに紐付けられている文書データをウェブサーバ300〜取得することになる。
【0119】
複合機100のCPU3001は、前記スキャンチケット生成データが、複合機100がステップS507で取得した文書データに紐付いて存在しない場合(ステップS516でNO)は、ステップS518の処理に移行する。
【0120】
複合機100のCPU3001は、ステップS518にて、ステップS511で印刷した文書データ中の文字情報から、該文書データの送信先を取得可能か否か判定する。該文書データの送信先が文書データ内の文字情報から取得可能であると判定された場合(ステップS518でYES)はステップS519に移行する。(請求項1でいう「文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段」及び、請求項3でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの文字情報に前記送信先を示す送信先情報が含まれる場合、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0121】
ステップS519では、複合機100のCPU3001は、ウェブサーバ300より取得した文書データ内の文字情報を読み取って、該文書データ印刷後、印刷された文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信するための送信先を取得する。
【0122】
複合機100のCPU3001は、複合機100にログイン中のユーザのユーザ情報1800中のカードID1801と、ステップS517またはステップS519で取得したスキャンチケット生成データをスキャンチケットサーバ400に送信することで、スキャンチケットサーバ400にスキャンチケットの生成を要求する(ステップS521)。(請求項1でいう「前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段」に該当する。)
【0123】
一方、前記文書データ内の文字情報から前記送信先が取得不可能であると判定された場合(ステップS518でNO)はステップS520に移行し、複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したスキャンチケット生成データの入力を受け付け、スキャンチケットサーバ400にスキャンチケットの生成要求をする。ステップS520のスキャンチケットの手動生成要求処理の詳細については図10を参照して後述する。以上が、図5のスキャンチケット生成要求処理の詳細な説明である。
【0124】
次に、図6を参照して、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる処理の詳細について説明する。図6は、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われるスキャンチケット生成処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0125】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100より、複合機100のCPU3001が、図5のステップS521、または図10のステップS1016で送信した、スキャンチケット生成要求を受信する。(ステップS601)。複合機100の
CPU3001が、図5のステップS521、または図10のステップS1016で送信した前記スキャンチケット生成要求には、複合機100にログイン中のユーザのユーザ情報とスキャンチケット生成データが含まれる。
【0126】
複合機100より受信したカードID1801は、スキャンチケットの生成が完了するまでの間、スキャンチケットサーバ400のRAM2002に一時的に記憶される(ステップS602)。
【0127】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、RAM2002に一時記憶した前記カードID1801を取得し、取得したカードIDをカードID1901(図19)に有するスキャンチケット1900を生成する(ステップS603)。
【0128】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100よりステップS601で受信したスキャンチケット生成データに基づいて、スキャンチケット1900にデータを登録する(ステップS604)。具体的には、スキャンチケット1900内のチケット名1903、スキャン設定1904、有効期限1905に該当するデータを各データ項目に登録する。
【0129】
ここで、図19を参照して、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている、スキャンチケット1900のデータ構成について説明する。図19は、スキャンチケット1900のデータ構成の一例を示す図である。
【0130】
図19に示すように、スキャンチケット1900はデータ項目として、カードID1901、送信先ID1902、チケット名1903、スキャン設定1904、有効期限1905等を備えている。
【0131】
カードID1901には、スキャンチケット1900の生成要求を行ったユーザのユーザ情報1800中にある、カードID1801と同一のカードIDが登録される。カードID1901は、例えば、スキャンチケット1900がどのユーザに関連するデータかを特定するために用いられる。
【0132】
送信先ID1902には、スキャンチケット1900を利用して文書を送信する際の送信先である送信先2053を含んだ送信先情報2050(図20の説明にて後述)とスキャンチケット1900を紐づけるためのID情報が登録される。
【0133】
スキャンチケット1900中のチケット名1903には、スキャンチケットの名称であり、図15を参照して後述するスキャンチケット一覧画面1500にて、ユーザにスキャンチケットを識別させるためのスキャンチケットの名称が登録される。この情報はスキャンチケット生成データに含まれているものとする。なお、スキャンチケット生成データにスキャンチケット名称が含まれていない場合には、スキャンチケットサーバ400のCPU2001が、スキャンチケット1900生成時に、予め設定した名称、例えば、スキャンチケット1900の生成時刻等がチケット名として、チケット名1903に登録するようにしてもよい。
【0134】
スキャン設定1904には、スキャンチケット生成データに含まれるスキャン属性を指定する為の情報が登録される。スキャン属性には、図4で説明したように、例えば、スキャン部117がスキャンした文書のデータをどのようなファイル形式で生成するかというファイル形式の指定や、スキャン時のカラー設定、解像度、両面読取、読取濃度等を指定する情報がある。なお、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット生成データにスキャン設定の情報が含まれていない場合、スキャンチケット1900生成時に、予め設定したスキャン設定をスキャン設定1904に登録するようにしてもよい。
【0135】
有効期限1905には、スキャンチケット生成データに含まれるスキャンチケットの利用可能期限が登録される。例えば、スキャンチケットの生成日時から数日、スキャンチケットの最終利用日から数週間等、有効期限を自由に設定できる。有効期限1905に設定された特定の日時や期間に従って、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は有効期限が切れたスキャンチケットを自動的に削除する。なお、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット生成データに有効期限の情報が含まれていない場合、スキャンチケット1900生成時に、予め設定した有効期限の設定情報を有効期限1905に登録するようにしてもよい。
【0136】
有効期限1905に有効期限を示すデータが登録されていない場合、スキャンチケット1900を利用した文書データの送信が完了した後、該スキャンチケット1900を削除するようにしてもよい。以上が図19のスキャンチケット1900のデータ構成の一例の説明である。
【0137】
ここで、図20を参照して、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている、送信先情報2050のデータ構成について説明する。図20は、送信先情報2050のデータ構成の一例を示す図である。
【0138】
図20に示すように、送信先情報2050はデータ項目として、送信先ID2051、URL2052、送信先2053等を備えている。
【0139】
送信先ID2051には、送信先情報2050を一意に識別するための識別情報が登録されている。
【0140】
URL2052には、複合機100のCPU3001が文書を印刷する際に取得した文書データの取得元のURLが登録される。URL2052の利用方法については、図10を参照して後述する。
【0141】
送信先2053には、複合機100のCPU3001が、印刷した文書をスキャンして、例えばFAXやメール等で送信するための送信先を登録する。以上が図20の送信先情報2050のデータ構成の一例の説明である。
【0142】
図6の説明に戻る。次にスキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット1900と送信先情報2050を紐づけるデータとして送信先IDを生成し、前記送信先IDを送信先ID2051に有する送信先情報2050を生成する(ステップS605)。
【0143】
次に、スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、送信先ID2051に登録された送信先IDと同一の送信先IDをスキャンチケット1900の送信先ID1902に登録する(ステップS606)。
【0144】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、ステップS601で複合機100より受信したスキャンチケット生成データに基づいて、送信先情報2050にデータを登録する(ステップS607)。具体的には、送信先情報2050中のURL2052、送信先2053該当するデータを各データ項目に登録する。
【0145】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001により生成されたスキャンチケット1900、および送信先情報2050は、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶される(ステップS608)。
【0146】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100より受信したスキャンチケット生成要求に応じて、スキャンチケット1900および送信先情報2050を生成した旨を通知するデータを複合機100に送信する(ステップS609)。以上が図6のスキャンチケット生成処理の詳細説明である。
【0147】
次に、図7を参照して、複合機100のCPU3001によって行われる処理の詳細について説明する。図7は、複合機100のCPU3001によって行われるスキャンチケット利用処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0148】
複合機100のCPU3001は、カードリーダ3040に翳されたICカードよりカード情報を取得し、ユーザのログイン処理を行い(ステップS701)、操作部3030にメニュー画面1200(図12)を表示する(ステップS702)。ステップS701のログイン処理の詳細については、既に図9で説明した通りである。
【0149】
続いて、複合機100のCPU3001は、操作部3030に表示されたメニュー画面1200を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS703)、受け付けた操作がスキャンチケットの利用であるか否かを判定する(ステップS704)。受け付けた操作がスキャンチケットの利用であると判定される場合とは、例えば、メニュー画面1200(図12)に表示される「スキャンチケット」ボタン1203の選択操作を複合機100のCPU3001が受け付けた場合である。
【0150】
受け付けた操作がスキャンチケットの利用であると判定された場合(ステップS704でYES)、複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400よりスキャンチケット一覧データを取得する処理に移行する(ステップS706)。受け付けた操作がスキャンチケットの利用でないと判定された場合、ステップS703で受け付けた操作指示に従ってその他処理に処理を移行する(ステップS705)。
【0151】
スキャンチケット一覧データとは、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている、スキャンチケット1900と、前記スキャンチケット1900の有する送信先IDによって紐づいた送信先情報2050の一覧情報を複合機100の操作部3030に表示する為のデータである。スキャンチケット一覧データ取得処理の詳細については図8を参照して後述する。
【0152】
ここで、図8を参照して複合機100のCPU3001とスキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われるスキャンチケット一覧データ取得処理の詳細について説明する。
【0153】
複合機100のCPU3001は、複合機100にログイン中のユーザのユーザ情報1800中のカードID1801をスキャンチケットサーバ400に送信することにより、前記カードIDに紐づいたスキャンチケット一覧データの送信を、スキャンチケットサーバ400に要求する(ステップS801)。
【0154】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100からのスキャンチケット一覧データ生成要求を受信すると(ステップS802)、複合機100より受信したカードID1801と同一のカードIDを有するスキャンチケット1900、および前記スキャンチケット1900に紐づいてスキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている送信先情報2050を検出する(ステップS803)。
【0155】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、ステップS803で検出したスキャンチケット1900、および送信先情報2050に基づき、スキャンチケット一覧データを生成し(ステップS804)、複合機100に、スキャンチケット一覧データを送信する(ステップS805)。
【0156】
複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400よりスキャンチケット一覧データを受信する(ステップS806)。以上が図8のスキャンチケット一覧データ取得処理の詳細な説明である。
【0157】
図7の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、スキャンチケット一覧データを、スキャンチケットサーバ400から受信することにより取得して(ステップS706)、図15に示すようなスキャンチケット一覧画面1500を、操作部3030に表示する(ステップS707)。(請求項1でいう「前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段」、請求項6でいう「前記第1の表示制御手段は、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットの一覧を表示する」に該当する。)
【0158】
ここで、図15を参照して、スキャンチケット一覧画面1500の構成の一例について説明する。図15はスキャンチケット一覧画面1500の構成の一例を示す図である。
【0159】
図15に示すように、スキャンチケット一覧画面1500は、スキャンチケット一覧表示部1501、「戻る」ボタン1502等から構成される。
【0160】
スキャンチケット一覧表示部1501は、複合機100がスキャンチケットサーバ400より受信したスキャンチケット一覧データを表示し、一覧表示された各スキャンチケットの選択を受け付けるための表示部である。
【0161】
「戻る」ボタン1502は、メニュー画面1200に戻るために用いるボタンである。以上が、図15のスキャンチケット一覧画面1500の構成の一例の説明である。
【0162】
図7の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、スキャンチケット一覧画面1500(図15)を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS708)、該受け付けた操作がスキャンチケットの選択であるか否かを判定する(ステップS709)。受け付けた操作がスキャンチケットの選択であると判定された場合(ステップS709でYES)、複合機100のCPU3001は選択操作によって特定されたスキャンチケットのデータの詳細を操作部3030に表示する(ステップS710)。このとき操作部3030に表示する操作画面の一例として、スキャンチケット利用画面1600(図16)がある。(請求項1でいう「前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段」に該当する。)
【0163】
ここで図16を参照してスキャンチケット利用画面1600の構成の一例について説明する。図16はスキャンチケットの利用操作を受け付けるための画面の構成の一例を示す図である。
【0164】
図16に示すように、スキャンチケット利用画面1600は、利用スキャンチケット内容表示部1601と、「スキャン」ボタン1602、「送信」ボタン1603と、「戻る」ボタン1604によって構成される。
【0165】
利用スキャンチケット内容表示部1601は、図7のステップS709で選択操作を受け付けたスキャンチケットの内容を表示するための表示部である。
【0166】
「スキャン」ボタン1602は、前記スキャンチケット内容表示部1601に表示されるスキャン設定に従ってスキャン処理を行うために用いるボタンである。
【0167】
「送信」ボタン1603は、前記スキャン設定に従ってスキャンし、生成した文書データを、スキャンチケット内容表示部1601に表示される送信先に従って送信先に送信するために用いるボタンである。「戻る」ボタン1604は、スキャンチケット一覧画面1500(図15)を、再び操作部3030に表示するために用いるボタンである。以上がスキャンチケット利用画面1600の構成の一例の説明である。
【0168】
図7の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、ステップS709で受け付けた操作がスキャンチケットの選択ではないと判定した場合(ステップS709でNO)、処理をステップS702のメニュー画面表示処理に移行する。
【0169】
複合機100のCPU3001は、ステップS710で操作部3030に表示したスキャンチケット利用画面1600に対するユーザからの操作を受け付け(ステップS711)、受け付けた操作がスキャンであるか否かを判定する(ステップS712)。受け付けた操作がスキャンでると判定した場合は(ステップS712でYES)、複合機100のCPU3001は、スキャンチケット1900中のスキャン設定1904に基づいてスキャンを実行する(ステップS713)。
【0170】
受け付けた操作がスキャンであると判定された場合とは、例えば、スキャンチケット利用画面1600に表示する、「スキャン」ボタン1602の押下を受け付けたと判定された場合である。
【0171】
一方、受け付けた操作がスキャンではないと判定した場合、例えば、スキャンチケット利用画面1600に表示する、「戻る」ボタン1604の押下を受け付けた場合は、処理をステップS707のスキャンチケット一覧画面1500(図15)の表示処理に移行する。
【0172】
続いて複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS714)、受け付けた操作がスキャンした文書データをスキャンチケットに設定された送信先に送信する送信操作か否かを判定する(ステップS715)。
【0173】
受け付けた操作が送信操作であると判定された場合(ステップS715でYES)、スキャンした文書のデータを、スキャンチケット1900中の送信先ID1902と同一の送信先IDを有する送信先情報2050の送信先2053で指定された送信先に送信する(ステップS716)。つまり、複合機100のCPU3001が、ファイル送信部119の送信機能を用いてスキャンした文書のデータを送信すべく、Network I/F3005を制御してLANに接続し、スキャンした文書データを送信する。受け付けた操作が送信操作であると判定された場合とは、例えば、スキャンチケット利用画面1600に表示する、「送信」ボタン1603の押下を受け付けた場合である。(請求項1でいう「前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段」、及び、請求項9でいう「操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信すべく送信部に指示する送信指示手段」に該当する。)
【0174】
一方、複合機100のCPU3001が、操作部3030を介して受け付けた操作がスキャンした文書データの送信操作ではないと判定された場合(ステップS715でNO)、ステップS707に処理を移行し、再びスキャンチケット一覧画面1500(図15)を操作部3030に表示する。
【0175】
次に、複合機100のCPU3001は、ステップS717で文書データの送信に利用したスキャンチケット1900の有効期限の設定が、スキャンチケット利用後削除にあたる設定か否かを判定する。該スキャンチケット1900の有効期限1905の設定がスキャンチケット利用後削除にあたる設定であると判定した場合(ステップS717でYES)は、複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400に、該スキャンチケット1900の削除を要求し(ステップS718)、処理を終了する。
【0176】
一方、該スキャンチケット1900の有効期限1905の設定がスキャンチケット利用後削除にあたる設定でないと判定した場合(スキャンチケットでNO)は処理を終了する。以上が図7のスキャンチケット利用処理の詳細な説明である。
【0177】
次に図11を参照して、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる処理の詳細について説明する。図11は、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われる、スキャンチケットの削除処理の一例を示すフローチャートである。
【0178】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、複合機100よりスキャンチケット削除要求を受信する(ステップS1101)。
【0179】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット管理部412のスキャンチケット管理機能により、複合機100からの削除要求の対象となるスキャンチケットを特定し(ステップS1102)、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に記憶されている前記ステップS1102で特定されたスキャンチケット1900と、前記スキャンチケット1900に紐付いた送信先情報2050を削除する(ステップS1103)。以上が図11に示すスキャンチケット削除処理の詳細な説明である。
【0180】
次に、図10を参照して、図5のステップS519の手動入力受付によるスキャンチケットの生成要求処理の詳細について説明する。図10は、図5のステップS519の手動入力受付によるスキャンチケット生成要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【0181】
複合機100のCPU3001は、図5のステップS507で取得した文書データの取得元のURLをスキャンチケットサーバ400に送信することで、前記URLと同一のURLをURL2052に有する送信先情報2050、それに紐づくスキャンチケット1900の一覧データをスキャンチケット一覧データとして、複合機100に送信するようスキャンチケットサーバ400に要求する(ステップS1001)。
【0182】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、スキャンチケット一覧データの送信要求を複合機100から受信すると(ステップS1002)、複合機100より受信したURLと同一のURLを有する送信先情報2050とそれに紐づくスキャンチケット1900を検出する(ステップS1003)。(請求項4でいう「前記第1の判定手段は、前記文書データの取得元のURLより前記文書データの印刷後の文書の送信先を特定可能な場合、前記送信先情報を取得可能であると判定する」に該当する。)
【0183】
スキャンチケットサーバ400のCPU2001は、ステップS1003で検出した送信先情報2050と前記送信先情報と紐づいたスキャンチケット1900の一覧データを生成し(ステップS1004)、生成したスキャンチケット一覧データを複合機100に送信する(ステップS1005)。
【0184】
複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400よりスキャンチケット一覧データを受信すると(ステップS1006)、図15に示すようなスキャンチケット一覧画面1500を操作部3030に表示する(ステップS1007)。
【0185】
複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS1008)、受け付けた操作がスキャンチケット一覧からのスキャンチケット選択操作か否かを判定する(ステップS1009)。受け付けた操作がスキャンチケット選択操作であると判定した場合(ステップS1009でYES)、複合機100のCPU3001は、該選択の対象となったスキャンチケットの詳細情報を操作部3030に表示する(ステップS1010)。表示する画面は、例えば図17に示すスキャンチケット詳細表示画面1700のような画面である。受け付けた操作がスキャンチケット選択操作でなかった場合(ステップS1009でNO)には処理を終了する。
【0186】
ここで図17を参照して、スキャンチケット詳細表示画面1700の構成の一例について説明する。図17はスキャンチケットの内容を表示し、ユーザからの操作を受け付けることでスキャンチケットの編集を行うことができる、スキャンチケット詳細表示画面1700の構成の一例を示す図である。
【0187】
図17に示すように、スキャンチケット詳細表示画面1700は、文書取得元URL表示部1701、チケット名表示部1702、送信先表示部1703、スキャン設定表示部1704、有効期限表示部1705、「OK」ボタン1706、「戻る」ボタン1707から構成される。
【0188】
文書取得元URL表示部1701は、操作部3030に詳細表示中のスキャンチケットに紐づいた送信先情報2050中の、URL2052に登録されているURLを表示するための表示部である。
【0189】
チケット名表示部1702は、前記詳細表示中のスキャンチケットのチケット名1903を表示し、ユーザからのチケット名変更ためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記チケット名変更ためのデータ入力は必要ではない。
【0190】
送信先表示部1703は、前記詳細表示中のスキャンチケットの送信先を表示し、ユーザからの送信先変更のためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記送信先変更のためのデータ入力は必要ではない。
【0191】
スキャン設定表示部1704は、前記詳細表示中のスキャンチケットのスキャン設定を表示し、ユーザからのスキャン設定変更のためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記スキャン設定変更のためのデータ入力は必要ではない。
【0192】
有効期限表示部1705は、前記詳細表示中のスキャンチケットの有効期限を表示し、ユーザからの有効期限変更のためのデータ入力を受け付ける表示部である。なお、必ずしも前記有効期限変更のためのデータ入力は必要ではない。
【0193】
「OK」ボタン1706は、文書取得元URL表示部1701、チケット名表示部1702、送信先表示部1703、スキャン設定表示部1704、有効期限表示部1705に表示された設定内容のスキャンチケットの生成をスキャンチケットサーバ400に要求するために用いるボタンである。
【0194】
「戻る」ボタン1707は、スキャンチケット一覧画面1500に戻るために用いるボタンである。以上が図17の、スキャンチケット詳細表示画面1700の構成の一例の説明である。
【0195】
図10の説明に戻る。複合機100のCPU3001は、操作部3030を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS1011)、受け付けた操作がスキャンチケット詳細表示画面1700に詳細を表示中のスキャンチケットの設定変更のためのデータ入力か否かを判定する(ステップS1012)。
【0196】
複合機100のCPU3001は、ステップS1011で操作部3030を介して受け付けた操作が、操作部3030に詳細を表示中のスキャンチケットの設定変更のためのデータ入力ではないと判定された場合(ステップS1012でNO)は、受け付けた操作がスキャンチケットの生成要求操作であったか否かの判定ステップであるステップS1015に処理を移行する
【0197】
一方、複合機100のCPU3001は、操作部3030介して受け付けた操作が、操作部3030に詳細を表示中のスキャンチケットの設定変更のためのデータ入力であると判定された場合(ステップS1012でYES)、処理をステップS1013に移行し、ステップS1011で入力を受け付けたデータに基づいて前記スキャンチケットの設定を変更する(ステップS1013)。
【0198】
次に、複合機100のCPU3001は、スキャンチケット詳細表示画面1700を介したユーザからの操作を受け付け(ステップS1014)、ステップS1015に処理を移行する。
【0199】
複合機100のCPU3001は、ステップS1011またはステップS1014で受け付けた操作がスキャンチケットの生成要求操作であったか否かを判定する(ステップS1015)。
【0200】
受け付けた操作がスキャンチケットの生成であると判定した場合(ステップS1015でYES)、複合機100のCPU3001は、スキャンチケットサーバ400に対して、スキャンチケット生成データ、および複合機100にログイン中のユーザのカードIDを送信することで、スキャンチケットの生成をスキャンチケットサーバ400に要求する(ステップS1016)。
【0201】
前記スキャンチケット生成データは、複合機100のCPU3001がスキャンチケット生成要求操作を受け付けた時点で、前記スキャンチケット詳細表示画面1700に表示されていたスキャンチケットのデータである。
【0202】
一方、受け付けた処理がスキャンチケットの生成要求ではないと判定した場合(ステップS1015でNO)、処理をステップS1007に移行し、操作部3030にスキャンチケット一覧画面1500(図15)を表示する。
【0203】
その後、スキャンチケットサーバ400のCPU2001によって行われるスキャンチケット生成処理については、図6を参照して既に説明したとおりである。以上が図10の、手動入力受付によるスキャンチケット生成要求処理の詳細な説明である。
【0204】
以上のように、上記実施体系によれば、注文書の様な文書毎に提出・送信すべき送信先が異なる文書データを印刷する場合に、文書データ毎に送信先を取得し、注文内容記入後にスキャンした文書データの送信を容易に行わせることができる。
【0205】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0206】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適しても良い。
【0207】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0208】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0209】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0210】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0211】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0212】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0213】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0214】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0215】
100:複合機
200:認証サーバ
300:ウェブサーバ
400:スキャンチケットサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを、画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部を備えた画像形成装置であって、
前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、
前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、
前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、
前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の判定手段は、前記文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報少なくとも含む、スキャンチケットを生成するためのデータであるスキャンチケット生成データが、前記文書データに紐付いている場合に、前記送信先情報を取得可能であると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の判定手段は、前記文書データの文字情報に前記送信先を示す送信先情報が含まれる場合、前記送信先情報を取得可能であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1の判定手段は、前記文書データの取得元のURLより前記文書データの印刷後の文書の送信先を特定可能な場合、前記送信先情報を取得可能であると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記文書データ取得手段で取得する文書データのデータファイル形式を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定したデータファイル形式を以って、スキャンチケットの生成指示を受け付けるための画面である生成指示受付画面を画面表示部に表示するか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段で判定した判定結果に従って、前記画面表示部に前記生成指示受付画面を表示する第2の表示制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1の表示制御手段は、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットの一覧を表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと、画像形成装置とを含む画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、
前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、
前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、
前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段と
を備え、
前記管理サーバは、
前記画像形成装置からの生成要求に応じて、前記スキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段
を備え、
前記ウェブサーバは、
前記画像形成装置からの要求に応じて、ウェブページの情報を提供するウェブページ情報提供手段
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法であって、
画像形成装置の文書データ取得手段が、前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得工程と、
画像形成装置の第1の判定手段が、前記文書データ取得工程により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定工程と、
画像形成装置のスキャンチケット生成要求手段が、前記第1の判定工程で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求工程と、
画像形成装置の第1の表示制御手段が、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御工程と、
画像形成装置の操作指示受付手段が、前記第1の表示制御工程により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付工程と、
画像形成装置の送信手段が、前記操作指示受付工程により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信工程と
を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部を備えた画像形成装置で実行が可能なプログラムであって、
前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、
前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、
前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、
前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信すべく送信部に指示する送信指示手段として前記画像形成装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを、画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部を備えた画像形成装置であって、
前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、
前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、
前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、
前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の判定手段は、前記文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報少なくとも含む、スキャンチケットを生成するためのデータであるスキャンチケット生成データが、前記文書データに紐付いている場合に、前記送信先情報を取得可能であると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の判定手段は、前記文書データの文字情報に前記送信先を示す送信先情報が含まれる場合、前記送信先情報を取得可能であると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1の判定手段は、前記文書データの取得元のURLより前記文書データの印刷後の文書の送信先を特定可能な場合、前記送信先情報を取得可能であると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記文書データ取得手段で取得する文書データのデータファイル形式を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定したデータファイル形式を以って、スキャンチケットの生成指示を受け付けるための画面である生成指示受付画面を画面表示部に表示するか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段で判定した判定結果に従って、前記画面表示部に前記生成指示受付画面を表示する第2の表示制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1の表示制御手段は、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットの一覧を表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと、画像形成装置とを含む画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、
前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、
前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、
前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信手段と
を備え、
前記管理サーバは、
前記画像形成装置からの生成要求に応じて、前記スキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段
を備え、
前記ウェブサーバは、
前記画像形成装置からの要求に応じて、ウェブページの情報を提供するウェブページ情報提供手段
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法であって、
画像形成装置の文書データ取得手段が、前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得工程と、
画像形成装置の第1の判定手段が、前記文書データ取得工程により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定工程と、
画像形成装置のスキャンチケット生成要求手段が、前記第1の判定工程で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求工程と、
画像形成装置の第1の表示制御手段が、前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御工程と、
画像形成装置の操作指示受付手段が、前記第1の表示制御工程により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付工程と、
画像形成装置の送信手段が、前記操作指示受付工程により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信する送信工程と
を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
紙文書の読取処理を行うための指示内容と、読み取った紙文書のデータを送信する送信先が定義されているスキャンチケットを画像形成装置からの生成要求に応じて生成するスキャンチケット生成手段を備える前記スキャンチケットを管理する管理サーバと、ウェブサーバと通信可能な、操作部と画面表示部を備えた画像形成装置で実行が可能なプログラムであって、
前記ウェブサーバから得られるウェブページより文書データを取得する文書データ取得手段と、
前記文書データ取得手段により取得した文書データの印刷後の文書の送信先を示す情報である送信先情報を取得可能か否か判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記送信先情報を取得可能であると判定した場合に、前記管理サーバに対して前記送信先情報の示す送信先を含むスキャンチケットの生成を要求するスキャンチケット生成要求手段と、
前記管理サーバより取得した前記スキャンチケットを画面表示部に表示する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段により画面表示部に表示されたスキャンチケットの中から、前記紙文書の読取処理を実行するためのスキャンチケットの選択を受付ける操作指示受付手段と、
前記操作指示受付手段により選択されたスキャンチケットの内容に基づいて紙文書の読取処理を行い、該スキャンチケットに含まれる送信先に基づいて、前記読取処理により取得した画像データを送信先へ送信すべく送信部に指示する送信指示手段として前記画像形成装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−102444(P2013−102444A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−268530(P2012−268530)
【出願日】平成24年12月7日(2012.12.7)
【分割の表示】特願2011−141518(P2011−141518)の分割
【原出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月7日(2012.12.7)
【分割の表示】特願2011−141518(P2011−141518)の分割
【原出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]