説明

画像形成装置、画像形成システム及びプログラム

【課題】複数の画像形成装置への紙種設定の手間を軽減させる。
【解決手段】画像形成装置MFP1は、CPU10の制御の下、表示/操作入力部14で紙種に関する設定が行われて、自機の用紙テーブル132に記憶された際に、ネットワークNを介して通信可能に接続する他の画像形成装置に対して、配信テーブル131に基づいて、その設定情報を配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であり、複写機、プリンタ、FAXあるいはこれらの機能を併せもつMFP(Multi Function Peripheral)がある。この画像形成装置は、通信ネットワークなどを介して外部の情報機器と互いに通信可能に接続されており、PC(Personal Computer)などの情報機器からのプリント指示に基づいた印刷を行う画像形成システムの一部を構成するものである。
【0003】
この画像形成システムにおいて、画像形成装置から新たな紙種などに印刷するために設定を更新する場合は、前述したPCなどで設定用のユーティリティーソフトを実行し、そのPCから設定を変更すべき画像形成装置に対して紙種に関する設定情報を送信して行っていた。例えば、特許文献1には、ホストコンピュータからプリンタに対し、設定すべき紙種属性に関する設定情報を送信し、プリンタ側の不揮発性メモリに保存することが開示されている。
【特許文献1】特開2002−29120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術は、一つの画像形成装置に対してPCなどから紙種設定を行う場合を想定しており、複数の画像形成装置に紙種設定を行う場合は各々の画像形成装置に対して個別に設定する必要があるため不便であった。また、複数の画像形成装置に同一の設定を施す場合には、画像形成装置ごとに設定情報を入力する必要があるため、いずれかの画像形成装置で設定ミスをする可能性があった。
【0005】
本願発明の課題は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであって、複数の画像形成装置への紙種設定の手間を軽減させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、通信回線を介して他の画像形成装置と接続され、記録媒体の種別に応じた画像形成に関する設定情報に従って画像形成を行う画像形成装置であって、
少なくともデータ配信先の画像形成装置の情報を含む配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
前記画像形成に関する設定情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報記憶手段に設定情報が記憶された際に、前記配信情報記憶手段に記憶された前記配信情報に基づいて、前記設定情報を他の画像形成装置に配信する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記データ配信先の画像形成装置の情報を、前記配信情報記憶手段に配信情報として登録する配信登録手段を更に備え、
前記制御手段は、前記配信登録手段で登録された配信先の画像形成装置に対して、前記記憶された設定情報の配信を行うように制御することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記画像形成装置への設定情報の配信エラーを検出する検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記検出手段で配信エラーが検出された際に、当該配信エラーに基づいた情報を前記配信情報に記憶することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記画像形成装置への設定情報の配信回数を記憶するカウンタメモリを更に備え、
前記検出手段は、前記カウンタメモリに記憶される配信回数に基づいて、配信エラーを検出することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記配信される設定情報が、配信先の画像形成装置の設定項目に不足する場合は、不足する設定項目に対して予め記憶されている初期値を設定することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の複数の画像形成装置と記録媒体の種別ごとの画像形成に関する設定情報の管理を行うサーバとが通信回線を介して互いに通信可能に接続されており、
前記画像形成装置の制御手段は、前記設定情報記憶手段に前記設定情報が記憶された際に、前記設定情報をサーバに配信し、
前記サーバは、前記画像形成装置から配信された設定情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、通信回線を介して他の画像形成装置と接続され、記録媒体の種別に応じた画像形成に関する設定情報に従って画像形成を行う画像形成装置のコンピュータに、
少なくともデータ配信先の画像形成装置の情報を含む配信情報を記憶する配信情報記憶手段、
前記画像形成に関する設定情報を入力する入力手段、
前記入力手段により入力された設定情報を記憶する設定情報記憶手段、
前記設定情報記憶手段に設定情報が記憶された際に、前記配信情報記憶手段に記憶された前記配信情報に基づいて、前記設定情報を他の画像形成装置に配信する制御手段、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数の画像形成装置への紙種設定の手間を軽減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図を参照して説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定しない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の用途や用語はこれに限定するものではない。
【0015】
[第1の実施の形態]
先ず、第1の実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。図1は、本発明である画像形成システム1の構成を例示する概略図である。図2は、画像形成装置MFP1の機能的構成を模式的に示したブロック図である。図3(a)は、配信テーブル131の内容を例示する概念図であり、図3(b)は、用紙テーブル132の内容を例示する概念図であり、図3(c)は、トレイ登録テーブル133の内容を例示する概念図である。図4は、画像形成システム1における画像形成装置MFP1と画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MPF5とで行われる処理を例示するラダーチャートである。図5は、用紙条件登録処理を例示するフローチャートである。図6は、データ配信処理を例示するフローチャートである。図7は、配信データ登録処理を例示するフローチャートである。図8は、配信テーブル修正処理を例示するフローチャートである。図9は、画像形成システム1における画像形成装置MFP1と画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MPF5とで行われる処理の変形例を例示するラダーチャートである。
【0016】
本実施の形態では、図1に示すように、ネットワークNを介してデータ通信を可能に接続された複数の画像形成装置MFP1、MFP2、MFP3、MFP4、MFP5により構成された画像形成システム1に適用した例を示す。図1において、画像形成装置MFP1、MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、例えば電子写真プロセスにより印刷を行う画像形成機能、原稿を読み取って画像データを取得するスキャン機能及びネットワークI/F(インターフェース)を介して画像データの送受信を行う通信機能等を備えた多機能型複写機である。画像形成装置MFP1、MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、USBケーブルなどを介して特に図示しないPCなどの情報機器と接続され、後述する画像形成装置の制御系を当該PC側に備える構成とすることも可能である。本実施の形態では、画像形成装置側に制御系を備える構成を適用する。
【0017】
画像形成システム1におけるネットワークNは、例えばLAN(Local Area Network)などがある。ただし、ネットワークNは、データ授受が可能である通信路を意味するものであれば、その構成はLANに限定されない。例えばインターネットを使った通信等であっても良い。
【0018】
以下に、画像形成装置MFP1、MFP2、MFP3、MFP4、MFP5の機能的構成について詳細に説明する。上述した各画像形成装置の機能的構成は、処理速度等を除き、略同一である。よって、簡略化のために以下の説明では、画像形成装置MFP1について説明し、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5の説明を省略する。
【0019】
図2に示すように、画像形成装置MFP1は、CPU10(Central Processing Unit)、ROM11(Read Only Memory)、RAM12(Random Access Memory)、記憶部13、表示/操作入力部14、ネットワークI/F部15、スキャナ部16及び画像形成部17を有し、各部はバス18により互いに通信可能に接続する構成である。
【0020】
CPU10は、ROM11や記憶部13に記憶されたオペレーションプログラムや、画像形成、画像読取、画像変換等の各種処理を行うための各種アプリケーションプログラム及び画像データを読み出し、ワークエリアとしてのRAM12上にこれらのプログラムデータや画像データを展開して、画像形成装置MFP1の各部を統括制御する。ROM11は、上述した各種プログラムデータなどを予め記憶する不揮発性のメモリである。RAM12は、例えばDRAM(Dynamic RAM)などであり、CPU10がプログラムを順次実行する際のワークエリアを提供する。
【0021】
記憶部13は、磁気的又は光学的記憶媒体、半導体等の不揮発性メモリ等(例えばHDD(Hard Disk Drive)等)であり、CPU10からのデータの読み書きが可能な構成である。また、記憶部13は、配信テーブル131、用紙テーブル132、トレイ登録テーブル133を記憶する。
【0022】
配信テーブル131は、他の画像形成装置ごとに、当該画像形成装置に対するデータ配信やそれによる各種設定情報の登録状況などのデータを記憶するデータテーブルである。具体的には、図3(a)に示すように、他の画像形成装置の名称である「マシン名」(例えば、”MFP2”等)ごとに、その画像形成装置のネットワークN上のアドレスである「IPアドレス」(例えば、”192.168.0.2”等)、その画像形成装置で登録済みの紙種別の設定情報を示す「登録済」(例えば、”用紙A、用紙B”等)、その画像形成装置で未登録の紙種別の設定情報を示す「未登録」(例えば、”用紙B”等)、その画像形成装置で登録が拒否された紙種別の設定情報を示す「登録拒否」(例えば、”用紙A”等)、その画像形成装置で登録することができない紙種別の設定情報を示す「登録不可」(例えば、”用紙B”等)などの情報を記憶するデータテーブルである。
【0023】
用紙テーブル132は、紙などの記録媒体の種別ごとの画像形成に関する設定条件を記憶するデータテーブルである。具体的には、図3(b)に示すように、設定ごとの名称を示す「名称」(例えば、”用紙A”等)、画像形成を行う紙の種別を示す「用紙種別」(例えば、”普通紙”等)、画像形成を行う紙の坪量を示す「坪量」(例えば、”62〜72”等)、画像形成を行う紙の色を示す「紙色」(例えば、”白”等)、画像形成を行う紙のパンチ穴の有無を示す「パンチ穴」(例えば、”有り”等)、画像形成を行う紙の両面印刷時における微調整量(表面と裏面との微小変倍率)を示す「表裏調整」(例えば、”0.10”等)などの情報を記憶するデータテーブルである。
【0024】
トレイ登録テーブル133は、画像形成部17で記録媒体を格納する特に図示しない給紙トレイごとの画像形成に関する設定条件を記憶するデータテーブルである。具体的には、図3(c)に示すように、画像形成部17における「給紙トレイ」(例えば、”給紙トレイK1”等)ごとに、用紙テーブル132での設定名称を示す「用紙」(例えば、”用紙A”等)などの情報を記憶するデータテーブルである。
【0025】
表示/操作入力部14は、TFT(Thin Film Transistor)素子等から構成される表示モニタと、当該表示モニタの画面上に透明電極が格子状に配置された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルと、を有する構成であり、CPU10の制御の下、画像形成装置MFP1での各種処理や使用者に対する案内情報を表示する機能と、使用者から入力される操作指示に基づく操作信号をCPU10に出力する入力装置としての機能とを備えた構成である。
【0026】
ネットワークI/F部15は、前述したネットワークNと接続するインターフェイスであり、CPU10の制御の下、所定の通信プロトコルで当該ネットワークNと接続する外部機器との間でのデータ通信を行う機能部である。
【0027】
スキャナ部16は、特に図示しない読取原稿に対して光を照射し、その読取原稿から反射される光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCOMS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等で捉え、この捉えた光に基づいて出力されるアナログ電気信号を特に図示しないA/D変換器で多値デジタル信号に変換し、CPU10に出力する構成である。画像形成装置MFP1では、CPU10の制御の下、このスキャナ部16から出力された多値デジタル信号に基づく読取原稿に関する画像データを記憶部13などに記憶させて、所定のデータ形式への画像変換や画像形成などを行う。
【0028】
画像形成部17は、インクジェット方式、レーザ方式、熱転写方式、ドットインパクト方式等の既に公知である各種方式により、紙などの記録媒体に画像を形成するプリンタである。本実施の形態では、レーザ方式を適用しており、スキャナ部16で取得された画像データやネットワークI/F部15を介して入力される画像データに基づいて、電子写真プロセスにより記録媒体上に画像を形成することができるような構成である。
【0029】
画像形成部17は、特に図示しない給紙トレイを備えており、CPU10の制御の下、記憶部13に記憶された用紙テーブル132、トレイ登録テーブル133の設定に基づいて、給紙トレイごとに設定される紙種条件での画像形成を行う。つまり、画像形成装置MFP1は、いずれかの給紙トレイに格納された紙に画像形成する際に、トレイ登録テーブル133に記憶された情報に基づいて、給紙トレイに対応する設定名称を取得し、その取得された設定名称を元にトレイ登録テーブル133で取得される設定条件で画像形成を行うことで、紙種別に応じた画像形成を行うことができる構成である。
【0030】
次に、画像形成システム1における画像形成装置MFP1と画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5とで行われる処理であって、画像形成装置MFP1での紙種の登録と他の画像形成装置への当該登録内容の配信に関する処理について図4を参照しながら詳細に説明する。なお、図4におけるステップA11〜A15は画像形成装置MFP1のCPU10が行う処理であり、ステップB11、B12は画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5におけるCPUが行う処理である。
【0031】
図4に示すように、画像形成装置MFP1は、表示/操作入力部14等から操作指示を受け付けて紙種ごとの画像形成条件を登録する用紙条件登録処理を行い(ステップA11)、その登録された用紙条件が他の画像形成装置へ未配信であるとして、配信テーブル131の記憶内容を更新し(ステップA12)、その更新された配信テーブル131に基づいてステップA11で登録された紙種ごとの画像形成条件に関する設定情報を他の画像形成装置に配信するデータ配信処理を行う(ステップA13)。
【0032】
画像形成装置MFP1に対して他の画像形成装置である画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、画像形成装置MFP1から配信される紙種ごとの画像形成条件に関する設定情報を受信し(ステップB11)、その受信した設定情報に基づいて、自機に関する紙種ごとの画像形成条件を登録する配信データ登録処理を行って(ステップB12)、終了する。
【0033】
次いで、画像形成装置MFP1は、他の画像形成装置の配信データ登録処理(ステップB12)において通知される画像形成条件の登録の可否などを受信し(ステップA14)、その受信した通知に基づく配信テーブル131の修正処理を行い(ステップA15)、終了する。
【0034】
ここで、配信テーブル131の更新を含む用紙条件登録処理(ステップA11、A12)について詳細に説明する。図5に示すように、用紙条件登録処理が開始されると、入力確定の指示が行われるまでの間、表示/操作入力部14から用紙条件を設定するための入力が受け付けられる(ステップS11、S12)。この用紙条件を設定するための入力では、用紙テーブル132に登録するための紙種ごとの画像形成条件に関する情報が受け付けられる。具体的には、前述した「名称」「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」などの情報の入力が受け付けられる。
【0035】
次いで、ステップS11で受け付けられた用紙条件が新規名称であるか否かの判定が行われ、つまり、受付時に入力された「名称」が用紙テーブル132に記憶されていない新規なものであるか否かが判定され(ステップS13)、新規名称である場合は、「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」などのパラメータが用紙テーブル132に既に記憶されている他の名称のパラメータと同一であるか否かが判定される(ステップS14)。
【0036】
ステップS14において、同一でない(NO)と判定された場合は、ステップS11で受け付けられた内容が用紙テーブル132に新規登録される(ステップS15)。また、ステップS14にいおいて、同一である(YES)と判定された場合は、ステップS11で受け付けられた内容が用紙テーブル132に別名(Alias:エイリアス)として登録される。この別名登録では、用紙テーブル132で既に登録されており、パラメータが同一である名称のデータを参照するように設定されることで、当該用紙テーブル132の記憶に必要なメモリが節約される。
【0037】
次いで、その登録内容が他の画像形成装置では未登録であることを示すように、その登録された「名称」が配信テーブル131の他の画像形成装置における「未登録」に追加されて(ステップS17)、終了する。
【0038】
このステップS17の処理は、前述したステップA12に該当する処理である。つまり、画像形成装置MFP1では、用紙条件登録処理において、当該画像形成装置MFP1で登録した紙種情報に関して、配信する画像形成装置に関する配信テーブル131の「未登録」に「名称」を追加することで、その紙種情報の配信先である画像形成装置を指定することができる。なお、このステップS17における「未登録」への「名称」の追加において、「登録不可」に予め設定されている「名称」については、「未登録」に追加されない構成であってもよい。この場合は、予め登録できないMPFへの配信、つまり、不要な配信を回避することができる。
【0039】
ステップS13において、ステップS11の受付時に入力された「名称」が用紙テーブル132で既に記憶されている場合(NO)は、その「名称」で用紙テーブル132に既に記憶されている現行データが表示/操作入力部14に表示されて、ステップS11で入力された内容での修正の有無が確認され(ステップS18)、表示/操作入力部14からの修正指示などに基づいて、修正ありと判定された場合(ステップS19:YES)は、用紙テーブル132に記憶されている現行データの修正登録が行われてステップS17に移行する。なお、ステップS19において、表示/操作入力部14から修正指示が入力されず、修正の必要なしと判定された場合(NO)は、そのまま終了する。
【0040】
ここで、データ配信処理(ステップA13)について詳細に説明する。図6に示すように、データ配信処理が開始されると、配信テーブル131の「未登録」に「名称」が設定されている「マシン名」の画像形成装置に対してデータ配信を行うためのループ処理、つまり、設定情報が未登録である画像形成装置に対してその「名称」係る紙種に関する設定情報(「名称」「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」等)を配信するループ処理が、全ての「未登録」に対して行われる(ステップS31〜S39)。
【0041】
設定情報が未登録であるいずれかの画像形成装置に対して設定情報の配信を行うためのループ処理が開始されると、RAM12などに確保されるカウンタ(初期値は0)などに基づいてカウントされるデータ配信回数が予め設定される規定値以内であるか否かが判定される(ステップS32)。この判定では、通信エラーなどの要因により、他の画像形成装置に対するデータ配信の試みが規定値を超えた回数行われており、データ通信による設定情報の登録が不可能である場合を検出することができる。
【0042】
ステップS32において、規定値以内であると判定された場合(YES)は、配信テーブル131の「未登録」に設定されている「名称」に関する設定情報が用紙テーブル132から読み出され、その設定情報が未登録である画像形成装置の「IPアドレス」に基づいて、設定情報のデータ配信が行われ(ステップS33)、そのデータ配信に対して、応答無しや拒絶応答などのエラーが有るか否かが判定され(ステップS34)、エラーがある場合は前述したデータ配信回数をカウントするカウンタがインクリメントされてステップS32へ戻り、エラーが無い場合はデータ配信が無事に行われたことがRAM12などに記録されて(ステップS35)、次のループ処理に移行する。
【0043】
また、ステップS32において、規定値内でないと判定された場合(NO)、つまり設定情報の配信ができないため、他の画像形成装置への登録が不可能な場合は、配信テーブル131の「未登録」に設定されている「名称」が配信テーブル131の「登録不可」に移動されて、エラーにより他の画像形成装置に登録されたかった旨の警告が表示/操作入力部14に表示され(ステップS37)、設定情報を配信するための記録、つまり、配信テーブル131の「未登録」に設定されている「名称」が消去されて(ステップS38)、次のループ処理に移行する。
【0044】
画像形成装置MFP1は、 上述したデータ配信処理において、画像形成装置MFP1から他の画像形成装置への設定情報を配信する際にエラーが生じたことをステップS32で検出した場合、その配信エラーを配信テーブル131に記録することができる構成である。
【0045】
ここで、配信データ登録処理(ステップB12)について詳細に説明する。図7に示すように、配信データ登録処理が開始されると、ステップB11で受信されたデータ、つまり、紙種ごとの画像形成条件に関する設定情報(「名称」「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」等)が取得され(ステップS51)、その取得された「名称」から自機が記憶する用紙テーブルが参照されて新規名称であるか否かが判定される(ステップS52)。
【0046】
ステップS52において、取得された「名称」から自機が記憶する用紙テーブルに含まれていない設定情報であり、新規名称であると判定された場合(YES)は、受信された「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」などのパラメータが同じく自機が記憶する用紙テーブルの他の名称のパラメータと同一であるか否かの判定が行われ(ステップS53)、同一である場合(ステップS53:YES)は別名として登録するか否かの判定が行われる(ステップS54)。なお、ステップS54における判定は、自機の表示/操作入力部からの指示でなくネットワークNを介したデータに基づく場合の別名登録の可否などの情報であり、自機のROMなどに設定された情報に基づいて行われるものである。
【0047】
同一のパラメータない場合(ステップS53:NO)や同一であっても別名として登録する場合(ステップS54:YES)は、ステップS15、S16と同様に自機の用紙テーブルにステップB11で受信されたデータが新規に登録され(ステップS55)、登録が完了したことを示す通知が送信元に送信されて(ステップS56)、終了する。また、別名として登録しない場合(ステップS54:NO)は、「名称」は異なるが重複したデータであることを示すエラー情報が送信元に送信されて(ステップS57)、終了する。
【0048】
ステップS52において、自機が記憶する用紙テーブルに含まれている「名称」であり、受信された設定情報が既に自機の用紙テーブルに設定されている場合は、その受信された設定情報における「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」などの各パラメータと既に自機に設定されているパラーメータとが比較されて、変更箇所の有無などによりパラメータの修正を行うか否かが判定される(ステップS58)。変更箇所があるためパラメータの修正を行う場合(YES)は、その受信された設定情報に基づいて自機が記憶する用紙テーブルが更新されて(ステップS59)、ステップS56へ移行する。また、変更箇所が無くパラメータの修正を行わない場合(NO)は、受信された設定情報が自機の設定情報と同一であることを示すエラー情報が送信元に送信されて(ステップS60)、終了する。
【0049】
ここで、配信テーブル修正処理(ステップA15)について詳細に説明する。図8に示すように、配信テーブル修正処理が開始されると、ステップA14で受信された他の画像形成装置における画像形成条件の登録可否に関する通知が取得され(ステップS71)、その取得された通知に基づいて登録完了の有無が判定される(ステップS72)。
【0050】
ステップS72において、登録完了であると判定された場合(YES)は、その通知を送信した送信元に対して、設定情報を配信するための記録、つまり、送信元に関する配信テーブル131の「未登録」に設定されている「名称」が消去され(ステップS73)、その「未登録」に設定されていた「名称」が「登録済」に更新されて(ステップS74)、終了する。
【0051】
また、ステップS72において、登録完了でないと判定された場合(NO)は、ステップS71で取得された通知に送信元からのエラー情報があるか否かが判定され(ステップS75)、ある場合はそのそのエラー情報が表示/操作入力部14に表示されて(ステップS76)、終了する。なお、ステップS76においては、通知されたエラー情報に基づいて、配信テーブル131の「未登録」に設定されていた「名称」が消去され、その「名称」が「登録拒否」に更新される。
【0052】
上述した実施の形態では、画像形成装置MFP1で紙種に関する設定が行われた際に、ネットワークNを介して通信可能に接続する画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5に対して、配信テーブル131に基づいてその設定された紙種に関する情報を配信する構成である。このため、画像形成装置MFP1に設定するだけで、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5に対して紙種に関する設定を行うことができ、紙種設定の手間を軽減させることができる。なお、紙種の設定は、画像形成装置MFP1以外の画像形成装置で行われる場合であってもよく、特に上述した実施の形態に限定しない。
【0053】
[変形例]
次に、画像形成システム1の変形例として、サーバ的な役割をする画像形成装置MFP1の用紙テーブル132を他の画像形成装置が参照して利用するシステム形態であり、画像形成装置MFP1に紙種ごとの設定情報を登録することで画像形成システム1全体の画像形成装置に対する登録を行う処理について、図9を参照しながら詳細に説明する。なお、図9におけるステップA21、A22は画像形成装置MFP1のCPU10が行う処理であり、ステップB21、B22は画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5におけるCPUが行う処理である。
【0054】
図9に示すように、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、表示/操作入力部などから紙種ごとの設定を行うための名称の入力を受け付け(ステップB21)、その名称を画像形成装置MFP1に通知して、その名称(紙種)に関する画像形成条件が画像形成装置MFP1で登録されているか問い合わせる。
【0055】
次いで、画像形成装置MFP1は、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5から通知された名称に基づいた用紙テーブル132の読み出しを行い(ステップA21)、その読み出し結果を画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5側に通知する。
【0056】
この用紙テーブル132の読み出しでは、通知された名称と同一のデータがある場合はその設定パラメータ(「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」等)の読み出しが行われる。そして読み出されたパラメータが他の画像形成装置に通知される。同一のデータがない場合は、通知された名称に関する設定パラメータがない旨のエラー情報等が他の画像形成装置に通知される。
【0057】
次いで、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、表示/操作入力部14において、画像形成装置MFP1から通知されたパラメータを画面表示してパラメータの変更などの操作指示を受け付けや、画像形成装置MFP1からの通知がエラー情報の場合は新規のパラメータの受け付けなどにより、ステップB21で入力された名称の用紙(紙種)に関する登録処理を行い(ステップB22)、その登録処理後のパラメータ等の情報を画像形成装置MFP1に通知する。
【0058】
次いで、画像形成装置MFP1は、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5から通知された登録処理後のパラメータに基づいて用紙テーブル132の更新を行う(ステップA22)。
【0059】
上述した変形例では、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5で行われた紙種の設定を各種設定情報を管理するサーバ的な役割を果たす画像形成装置MFP1に通知して登録する構成である。この場合は、いずれかの画像形成装置で行われた紙種設定を画像形成装置MFP1に登録するだけで当該画像形成装置MFP1と通信可能に接続する画像形成装置における紙種登録を行うことができ、紙種設定の手間を軽減させることができる。
【0060】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について、図10〜図12を参照して説明する。図10は、画像形成システム2の構成を例示する概略図である。図11は、サーバPCの機能的構成を模式的に示したブロック図である。図12は、画像形成システム2における画像形成装置MFP1とサーバPCと画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5とで行われる処理を例示するラダーチャートである。なお、以後の説明において、前述した実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0061】
本実施の形態では、図10に示すように、ネットワークNを介してデータ通信を可能に接続された複数の画像形成装置MFP1、MFP2、MFP3、MFP4、MFP5及びサーバPCにより構成された画像形成システム2に適用した例を示す。図10において、サーバPCは、WS(Work Station)や、いわゆるPCなどの情報機器であって、各MPFに対する印刷指示や、各MPFの設定情報の管理などを行う。
【0062】
サーバPCは、図11に示すように、CPU20、ROM21、RAM22、記憶部23、表示/操作入力部24及びネットワークI/F部25を有し、各部はバス26により互いに通信可能に接続する構成である。
【0063】
CPU20は、ROM21や記憶部23に記憶されたオペレーションプログラムや各種アプリケーションプログラム及び各種設定情報を読み出し、ワークエリアとしてのRAM22上にこれらのプログラムデータや各種設定情報を展開して、サーバPCの各部を統括制御する。ROM21は、上述した各種プログラムデータなどを予め記憶する不揮発性のメモリである。RAM22は、例えばDRAMなどであり、CPU20がプログラムを順次実行する際のワークエリアを提供する。
【0064】
記憶部23は、磁気的又は光学的記憶媒体、半導体等の不揮発性メモリ等(例えばHDD(Hard Disk Drive)等)であり、CPU20からのデータの読み書きが可能な構成である。また、記憶部23は前述した配信テーブル131、用紙テーブル132と同様なデータである配信テーブル231、用紙テーブル232を記憶する。
【0065】
表示/操作入力部24は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶、プラズマ等のディスプレイモニタなどの表示装置及びマウスやキーボードなどの入力装置であり、CPU20からの指示に基づいた画像の表示や使用者から入力される操作指示に基づく操作信号のCPU20への出力を行う。
【0066】
ネットワークI/F部25は、ネットワークNと接続するインターフェイスであり、CPU20の制御の下、所定の通信プロトコルで当該ネットワークNと接続する外部機器との間でのデータ通信を行う機能部である。
【0067】
次に、画像形成システム2におけるサーバPCと画像形成装置MFP1と画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5とで行われる処理であって、画像形成装置MFP1で受け付けた紙種のサーバPCへの登録処理と、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5における紙種の設定をサーバPCからダウンロードして行う処理と、について図12を参照しながら詳細に説明する。
【0068】
なお、図12におけるステップA31、A32は画像形成装置MFP1のCPU10が行う処理であり、ステップB31〜B34は画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5におけるCPUが行う処理であり、ステップC31〜C33はサーバPCのCPU20が行う処理である。
【0069】
また、本実施の形態では、画像形成装置MFP1でサーバPCへの紙種に関する登録を行い、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5でその設定をダウンロードする構成で説明したが、いずれの画像形成装置で登録やダウンロードを行ってもよく、特に限定しない。
【0070】
先ず、画像形成装置MFP1で受け付けた紙種のサーバPCへの登録処理について説明する。図12に示すように、画像形成装置MFP1は、表示/操作入力部14などから紙種ごとの設定(「名称」「用紙種類」「坪量」「紙色」「パンチ穴」「表裏調整」等)を受け付け(ステップA31)、その受付データをサーバPCに通知する(ステップA32)。サーバPCでは、その画像形成装置MFP1から通知されたデータに基づいて、自機に記憶される用紙テーブル232へ用紙の登録を行う(ステップC31)。
【0071】
次いで、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5における紙種の設定をサーバPCからダウンロードして行う処理について説明する。なお、この処理は、画像形成装置における紙種の設定をサーバPCからダウンロードして行うものであり、画像形成装置MFP1における紙種の設定もサーバPCからダウンロードしてもよい。
【0072】
図12に示すように、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、給紙トレイ毎の画像形成条件として設定する用紙(紙種)を選択するための画面表示指示を表示/操作入力部14などで受け付け(ステップB31)、画面リクエストをサーバPCに送信する。
【0073】
次いで、サーバPCは、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5からの画面リクエストに応じて、用紙テーブル232を読み出し、その用紙テーブル232に記憶されている紙種を選択する画面データを作成し(ステップC32)、その画面データを返信する。
【0074】
次いで、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、表示/操作入力部14において、サーバPCから送信される紙種を選択する画面データに基づいた用紙を選択する画面の表示と、選択指示の受け付けとを行い(ステップB32、B333)、選択された用紙に関するパラメータのダウンロード指示をサーバPCに通知する。
【0075】
次いで、サーバPCは、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5からダウンロード指示された用紙に関するパラメータを用紙テーブル232から読み出して、ダウンロード指示があった画像形成装置へ用紙データとして配信する(ステップC33)。画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5は、サーバPCから配信される用紙データに基づいて、ステップB31で選択された用紙条件(画像形成条件)での給紙トレイ毎の設定を行う(ステップB34)。
【0076】
上述した実施の形態では、例えば画像形成装置MFP1などで受け付けられた紙種の設定をサーバPCに登録し、そのサーバPCに登録された紙種設定を画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5でダウンロードする構成である。このため、画像形成システム2では、紙種設定の手間を軽減させるとともに、いずれかの画像形成装置で行われた紙種設定をサーバPCで一元管理することができる。
【0077】
以上のように、画像形成装置MFP1は、CPU10の制御の下、表示/操作入力部14で紙種に関する設定が行われて、自機の用紙テーブル132に記憶された際に、ネットワークNを介して通信可能に接続する他の画像形成装置に対して、配信テーブル131に基づいて、その設定情報を配信する構成である。このため、他の画像形成装置に対する紙種設定の手間を軽減させることができる。
【0078】
また、画像形成装置MFP1は、ステップA11、A12を行い、自機に登録した紙種設定に関する情報を配信する画像形成装置を配信テーブル131に登録し、その配信テーブル131に基づいた紙種設定の配信を行う構成であるため、紙種設定の配信先を選択することができる。
【0079】
また、画像形成装置MFP1は、ステップA13のデータ配信処理を行い、他の画像形成装置への設定情報を配信する際にエラーが生じたことを検出し、その配信エラーを配信テーブル131に記録することができる構成である。
【0080】
また、画像形成装置MFP1は、設定情報の配信回数をRAM12のカウンタでカウントすることで、そのカウントされた配信回数に基づいて配信エラーを検出することができる構成である。
【0081】
また、画像形成システム2は、画像形成装置MFP1で登録された紙種情報をサーバPCで管理し、そのサーバPCで管理される紙種設定を画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5でダウンロードする構成である。このため、画像形成システム2では、紙種設定の手間を軽減させるとともに、いずれかの画像形成装置で行われた紙種設定をサーバPCで一元管理することができる。
【0082】
なお、上述した実施の形態における記述は、一例を示すものであり、これに限定するものではない。上述した実施の形態における構成及び動作に関しては、要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0083】
例えば、上述した画像形成装置MFP1〜MFP5は、紙種の設定項目について同一であることを前提としているが、画像形成装置が扱える用紙サイズ等の機能的制限によって設定できない項目があってもよい。この場合、データ配信により登録される側の画像形成装置より登録する側の画像形成装置の方が項目が多い時は、登録される側の画像形成装置では余分な項目についての値が参照されない構成である。逆に、登録する側の画像形成装置よりデータ配信により登録される側の画像形成装置の方が項目が多い時は、登録される側の画像形成装置では予めROMなどに設定されている初期値がセットされる構成である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明である画像形成システム1の構成を例示する概略図である。
【図2】画像形成装置MFP1の機能的構成を模式的に示したブロック図である。
【図3】(a)は、配信テーブル131の内容を例示する概念図であり、(b)は、用紙テーブル132の内容を例示する概念図であり、(c)は、トレイ登録テーブル133の内容を例示する概念図である。
【図4】画像形成システム1における画像形成装置MFP1と画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MPF5とで行われる処理を例示するラダーチャートである。
【図5】用紙条件登録処理を例示するフローチャートである。
【図6】データ配信処理を例示するフローチャートである。
【図7】配信データ登録処理を例示するフローチャートである。
【図8】配信テーブル修正処理を例示するフローチャートである。
【図9】画像形成システム1における画像形成装置MFP1と画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MPF5とで行われる処理の変形例を例示するラダーチャートである。
【図10】画像形成システム2の構成を例示する概略図である。
【図11】サーバPCの機能的構成を模式的に示したブロック図である。
【図12】画像形成システム2における画像形成装置MFP1とサーバPCと画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4、MFP5とで行われる処理を例示するラダーチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1、2 画像形成システム
N ネットワーク
MFP1〜MFP5 画像形成装置
PC サーバ
10、20 CPU
11、21 ROM
12、22 RAM
13、23 記憶部
14、24 表示/操作入力部
15、25 ネットワークI/F部
16 スキャナ部
17 画像形成部
18、26 バス
131、231 配信テーブル
132、232 用紙テーブル
133 トレイ登録テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介して他の画像形成装置と接続され、記録媒体の種別に応じた画像形成に関する設定情報に従って画像形成を行う画像形成装置であって、
少なくともデータ配信先の画像形成装置の情報を含む配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
前記画像形成に関する設定情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報記憶手段に設定情報が記憶された際に、前記配信情報記憶手段に記憶された前記配信情報に基づいて、前記設定情報を他の画像形成装置に配信する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記データ配信先の画像形成装置の情報を、前記配信情報記憶手段に配信情報として登録する配信登録手段を更に備え、
前記制御手段は、前記配信登録手段で登録された配信先の画像形成装置に対して、前記記憶された設定情報の配信を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置への設定情報の配信エラーを検出する検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記検出手段で配信エラーが検出された際に、当該配信エラーに基づいた情報を前記配信情報に記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置への設定情報の配信回数を記憶するカウンタメモリを更に備え、
前記検出手段は、前記カウンタメモリに記憶される配信回数に基づいて、配信エラーを検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記配信される設定情報が、配信先の画像形成装置の設定項目に不足する場合は、不足する設定項目に対して予め記憶されている初期値を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の複数の画像形成装置と記録媒体の種別ごとの画像形成に関する設定情報の管理を行うサーバとが通信回線を介して互いに通信可能に接続されており、
前記画像形成装置の制御手段は、前記設定情報記憶手段に前記設定情報が記憶された際に、前記設定情報をサーバに配信し、
前記サーバは、前記画像形成装置から配信された設定情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
通信回線を介して他の画像形成装置と接続され、記録媒体の種別に応じた画像形成に関する設定情報に従って画像形成を行う画像形成装置のコンピュータに、
少なくともデータ配信先の画像形成装置の情報を含む配信情報を記憶する配信情報記憶手段、
前記画像形成に関する設定情報を入力する入力手段、
前記入力手段により入力された設定情報を記憶する設定情報記憶手段、
前記設定情報記憶手段に設定情報が記憶された際に、前記配信情報記憶手段に記憶された前記配信情報に基づいて、前記設定情報を他の画像形成装置に配信する制御手段、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−87419(P2008−87419A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273154(P2006−273154)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】