説明

画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

【課題】安価で高いセキュリティを持つ秘密分散システムを構築することができる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】入力画像を分割して、HDD303に保存するための分割保存画像と、プリント部304によって紙に印刷するための分割印刷画像とを生成し、生成した分割印刷画像をプリント部304に出力して分割印刷画像を紙に印刷し、生成した分割保存画像をHDD303に保存し、スキャナ部501により読み込んだスキャナ画像から分割印刷画像を取得し、HDD303に保存された分割保存画像から、予め選択された分割保存画像を取得し、取得した分割印刷画像と取得した分割保存画像とから入力画像を復元することにより、HDD303に保存されている画像にアクセスするだけでは、入力画像を得ることができず、かつ秘密分散システムの構築に複数のマシンを必要としないので、安価で高いセキュリティを持つ秘密分散システムを構築することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スキャナにより読み込んだ画像をHDD(Hard Disk Drive)等のドキュメントボックスに保存する機能を備えた画像形成装置においては、ドキュメントボックスのストレージとしての信頼性が低いため、HDDが盗難に遭った場合の情報漏洩のリスクが心配されている。そこで、スキャナにより読み込んだ画像を複数に分割し、分割した複数の画像を物理的に異なる場所に分散して保管する秘密分散システムにおいて、分割した複数の画像を複数のマシンのドキュメントボックスに分散して保存しておく技術が既に知られている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上述した秘密分散システムは、複数のマシンを維持するためにコストがかかるため、複数のマシンを維持することができない小規模のオフィスには向かない、という課題がある。また、秘密分散システムは、ネットワークに接続されたり、電子的にデータが保存されたりしているので、外部から秘密分散システムに侵入されてドキュメントボックスに保存されたデータにアクセスされたりする等、セキュリティの低さに課題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安価で高いセキュリティを持つ秘密分散システムを構築することができる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入力画像を分割して、記憶手段に保存するための分割保存画像と、印刷手段によって記録媒体に印刷するための分割印刷画像とを生成する分割手段と、前記分割手段によって生成された前記分割保存画像を前記記憶手段に保存する保存制御手段と、前記分割手段によって生成された前記分割印刷画像を、前記印刷手段に出力して前記分割印刷画像を前記記録媒体に印刷させる印刷制御手段と、前記記録媒体に印刷された前記分割印刷画像を取得する第1取得手段と、前記記憶手段に保存された前記分割保存画像から、予め選択された前記分割保存画像を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段によって取得された前記分割保存画像と、前記第1取得手段によって取得された前記分割印刷画像と、から前記入力画像を復元する復元手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、分割手段が、入力画像を分割して、記憶手段に保存するための分割保存画像と、印刷手段によって記録媒体に印刷するための分割印刷画像とを生成する工程と、保存制御手段が、前記分割手段によって生成された前記分割保存画像を前記記憶手段に保存する工程と、印刷制御手段が、前記分割手段によって生成された前記分割印刷画像を、前記印刷手段に出力して前記分割印刷画像を前記記録媒体に印刷させる工程と、第1取得手段が、前記記録媒体に印刷された前記分割印刷画像を取得する工程と、第2取得手段が、前記記憶手段に保存された前記分割保存画像から、予め選択された前記分割保存画像を取得する工程と、復元手段が、前記第2取得手段によって取得された前記分割保存画像と、前記第1取得手段によって取得された前記分割印刷画像と、から前記入力画像を復元する工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、コンピュータを、入力画像を分割して、記憶手段に保存するための分割保存画像と、印刷手段によって記録媒体に印刷するための分割印刷画像とを生成する分割手段と、前記分割手段によって生成された前記分割保存画像を前記記憶手段に保存する保存制御手段と、前記分割手段によって生成された前記分割印刷画像を、前記印刷手段に出力して前記分割印刷画像を前記記録媒体に印刷させる印刷制御手段と、前記記録媒体に印刷された前記分割印刷画像を取得する第1取得手段と、前記記憶手段に保存された前記分割保存画像から、予め選択された前記分割保存画像を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段によって取得された前記分割保存画像と、前記第1取得手段によって取得された前記分割印刷画像と、から前記入力画像を復元する復元手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ドキュメントボックスに保存されている画像にアクセスするだけでは、元の画像を得ることができず、かつ秘密分散システムの構築に複数のマシンを必要としないので、安価で高いセキュリティを持つ秘密分散システムを構築することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本実施の形態にかかる秘密分散システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施の形態にかかる複合機の稼動時におけるソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、印刷データの秘密分散を行うソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、分割印刷画像および手書き枠の印刷例を示す図である。
【図5】図5は、手書きの画像を登録するソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、入力画像を復元するソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、印刷データの秘密分散を行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、手書きの画像を登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図9は、入力画像を復元する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、本実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを適用した複合機を含む秘密分散システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。ここで、秘密分散システムとは、上述したように、入力画像を複数に分割し、分割した複数の画像を物理的に異なる場所に分散して保管するシステムである。
【0011】
図1は、本実施の形態にかかる秘密分散システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる秘密分散システム1は、後述するPC102から送信された印刷データに対してプリントができかつスキャナ機能を有する複合機101、ユーザ端末であるPC(Personal Computer)102、およびプリンタ103,104がLAN(Local Area Network)105により接続された構成をとる。また、LAN105は、ルータ106を介してインターネット107に接続されている。さらに、複合機101は、PSTN(Public Switched Telephone Network)/ISDN(Integrated Services Digital Network)網108に接続されている。なお、各装置は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)により他の装置と通信を行うものとする。
【0012】
図2は、本実施の形態にかかる複合機の稼動時におけるソフトウェア構成を示すブロック図である。複合機101は、白黒ラインプリンタ(B&W LP)201やカラーラインプリンタ(Color LP)202などのプリント部304(図3参照)、スキャナ部501(図5参照)、ファクシミリ、HDD303(図3参照)、メモリ、ネットワークインタフェースなどのハードウェアリソース203を有するとともに、プラットフォーム204およびアプリケーション205を有するソフトウェア群200を備えている。
【0013】
プラットフォーム204は、アプリケーション205からの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させるコントロールサービス208と、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービス208からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)207と、汎用OS(Operating System)206と、を備えている。なお、このプラットフォーム204は、予め定義された関数によりアプリケーション205から処理要求を受信可能とするAPI(アプリケーションプログラムインタフェース)215を有する。
【0014】
コントロールサービス208は、複数のサービスモジュールから形成され、SCS(システムコントロールサービス)209、ECS(エンジンコントロールサービス)210、MCS(メモリコントロールサービス)211、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)212、FCS(ファックスコントロールサービス)213、NCS(ネットワークコントロールサービス)214などを備えている。
【0015】
汎用OS206は、UNIX(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、プラットフォーム204およびアプリケーション205の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並行実行する。
【0016】
SRM207のプロセスは、SCS209とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。SRM207のプロセスは、スキャナ部501(図5参照)やB&W LP201やColor LP202などのエンジン60、メモリ、HDD303(図3参照)、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求に従って調整を行い、実行制御する。
【0017】
また、SCS209のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御などを行う。ECS210のプロセスは、ハードウェアリソース203やエンジン60の制御を行う。MCS211のプロセスは、画像メモリの取得および開放、HDDの利用、画像データの圧縮および伸張などを行う。FCS213のプロセスは、アプリケーション205からのPSTN/ISDN網108を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM(Static Random Access Memory))で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供する。NCS214のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。具体的には、NCS214のプロセスは、ftpd、httpd、lpd、snmpd、telnetd、smtpdなどのサーバデーモンや、同プロトコルのクライアント機能などを有している。OCS212のプロセスは、オペレータ(ユーザ)と本体制御間の情報伝達手段となる操作表示部20(図10参照)の制御を行う。
【0018】
アプリケーション205は、ページ記述言語をサポートする(PDL(Page Data Language)などで言語を解釈する)プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ216、コピー用のアプリケーションであるコピーアプリ217、ファクシミリ用のアプリケーションであるファックスアプリ218、スキャナ部501(図5参照)用のアプリケーションであるスキャナアプリ219などを備えている。
【0019】
なお、本実施の形態では、プリンタアプリ216は、PC102から送信された印刷データの受信や印刷データのPJL(Printer Job Language)221やPCL(Printer Control Language)222やPS(Post Script)223への送信等を行うプリント制御部220、プリンタ言語の設定を行うPJL221、ページ記述言語(PDL)の解釈を行うPCL222やPS223などを備えている。プリンタアプリ216は、PC102から送信された印刷データを、プリンタ制御部220を介してPJL221やPCL222やPS223に送信し、分散処理や印刷を実行する。また、スキャナアプリ219は、分散印刷した画像や手書き文字を取り込み、認証や画像の復元処理を行う。
【0020】
これらのアプリケーション205は、いずれも複合機101の起動時に初期化部(図示しない)によりプロセスとして生成され、動作するものとする。アプリケーション205の各プロセスおよびコントロールサービス208の各プロセスは、関数の呼び出しとその戻り値の送信およびメッセージの送受信によってプロセス間通信を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを実現している。
【0021】
このように、複合機101には、複数のアプリケーション205および複数のコントロールサービス208が存在し、いずれもプロセスとして動作している。そして、これらの各プロセス内部には、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単位の並行実行が行われる。さらに、コントロールサービス208がアプリケーション205に対して共通のサービスを提供しており、これらの多数のプロセスが並列動作およびスレッドの並列動作を行って互いにプロセス間通信を行って協調動作を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供するようになっている。
【0022】
図3は、印刷データの秘密分散を行う複合機の機能ブロック図である。印刷データの秘密分散を行う複合機101の機能ブロックは、大きく分けて、プリンタアプリ216により実現され、後述するネットワーク制御部301から受信した印刷データから画像を作成するプリンタアプリ部308と、NCS214により実現され、ネットワーク(例えば、LAN105)を介してホスト305(例えば、PC109)から印刷データを受信するネットワーク制御部301とを備える。そして、プリンタアプリ部308およびネットワーク制御部301は、複合機101が備える操作表示部20(図10参照)やID認証を行うためのインタフェースであるユーザインタフェース302(ハードウェアリソース203)、画像を保存するHDD303(ハードウェアリソース203)、画像を印刷するプリント部304(B&W LP201やColor LP202)などと協働して印刷データの秘密分散を行う。
【0023】
プリンタアプリ部308は、プリント制御部220により実現され、ネットワーク制御部301、ユーザインタフェース302、HDD303などと、各種データ(印刷データ、秘密分散の設定、ユーザIDやパスワードなどのユーザ情報、HDD303に保存する各種画像の保存画像名、HDD303に保存する手書きの画像(例えば、手書きの文字画像)の名称である手書き文字画像名、手書き画像を用いた認証の設定など)のやり取りを行う制御部309と、PJL221、PCL222、PS223により実現され、制御部309がネットワーク制御部301から受信した印刷データを入力画像に展開するPDL306、PDL306によって展開された入力画像の分割などを行う画像分割処理部307を備える。
【0024】
ここで、画像分割処理部307による画像の分割について説明する。画像分割処理部307(分割手段)は、PDL306によって展開された入力画像を分割して、HDD303に保存するための分割保存画像と、プリント部304(印刷手段)によって紙などの記録媒体に印刷するための分割印刷画像(例えば、文字からなる分割印刷画像や絵柄からなる分割印刷画像)とを生成する。なお、本実施の形態では、画像分割処理部307は、特開2003−198526号公報や特開2004−118239号公報などに記載された既存の技術を用いて、PDL306によって展開された画像を分割するものとする。また、本実施の形態では、画像分割処理部307は、分割印刷画像を記録媒体に印刷した際に、当該分割印刷画像が一般文書の文字若しくは画像として認識できるように、電子透かしと呼ばれる技術を使用して分割印刷画像を生成するものとする。ここで、電子透かしとは、画像や動画、音声などのマルチメディアデータに、画質や音質には殆ど影響を与えずに、特定の情報(入力画像から分割した画像)を埋め込む技術である。
【0025】
また、画像分割処理部307(印刷制御手段)は、生成した分割印刷画像を、プリント部304に出力して当該分割印刷画像を紙に印刷させるものである。本実施の形態では、画像分割処理部307は、手書き認証の設定がONされた場合、図4に示すように、分割印刷画像401とともに、紙400のヘッダ部に手書き認証に用いる手書き文字画像403を記載するための手書き枠402を紙400に印刷する。図4は、分割印刷画像および手書き枠の印刷例を示す図である。また、画像分割処理部307は、手書き認証の設定がONされかつユーザインタフェース302を介して既にHDD303に保存してある手書き文字画像を使って手書き認証を行うことが選択された場合に、手書き枠402を紙400に印刷した場合、ユーザ情報と、手書き認証に用いる手書き文字画像の名称である手書き文字画像名とを対応付けて手書き画像リスト303bに登録する。なお、画像分割処理部307は、ユーザインタフェース302から入力された情報(ユーザ情報、および手書き文字画像名)を手書き画像リスト303bに登録する。
【0026】
さらに、画像分割処理部307(保存制御手段)は、生成した分割保存画像をHDD303(記憶手段)に保存する。本実施の形態では、画像分割処理部307は、分割保存画像をHDD303に保存した際に、ユーザインタフェース302から入力されたユーザ情報と、保存した分割保存画像の名称である保存画像名と、手書き認証に用いる手書き文字画像の手書き文字画像名とを対応付けて分割保存画像リスト303aに登録する。
【0027】
図5は、手書きの画像を登録する複合機の機能ブロック図である。手書きの画像を登録する複合機101の機能ブロックは、スキャナアプリ219により実現され、スキャナ部501でスキャンした画像を処理するスキャナ画像処理部502を有するスキャナアプリ部503を備える。そして、スキャナアプリ部503は、画像をスキャンするスキャナ部501、手書き文字画像の登録のON/OFF、ユーザ情報、手書き文字画像名などを入力するためのユーザインタフェース302(ハードウェアリソース203)、手書き文字画像などを保存するHDD303(ハードウェアリソース203)などと協働して手書きの画像の登録を行う。
【0028】
スキャナ部501は、登録したい手書きの文字が記載された紙(図4に示す手書きの画像403のみが印刷された紙)を読み込むことで、手書き文字画像を含むスキャナ画像を取得する。
【0029】
スキャナ画像処理部502は、手書き文字画像の登録がONされた場合、および印刷データの秘密分散を行う過程において、手書き認証の設定がONされかつユーザインタフェース302を介して既にHDD303に保存してある手書き文字画像を使って手書き認証を行うことが選択されなかった場合に、スキャナ部501により取得したスキャナ画像から手書き文字の部分を切り出して手書き文字画像としてHDD303に保存するとともに、ユーザ情報と、手書き文字画像の名称である手書き文字画像名とを対応付けて手書き画像リスト303bに登録する。なお、スキャナ画像処理部502は、ユーザインタフェース302から入力された情報(ユーザ情報および手書き文字画像名)を手書き画像リスト303bに登録する。
【0030】
図6は、入力画像を復元する複合機の機能ブロック図である。入力画像を復元する複合機の機能ブロックは、スキャナアプリ219により実現され、スキャナ部501によって読み込んだスキャナ画像を処理するスキャナアプリ部503を備える。そして、スキャナアプリ部503は、分割印刷画像および手書き文字画像が印刷された紙を読み込むスキャナ部501(ハードウェアリソース203)、秘密分散の設定、手書き認証の設定、ユーザ情報などの入力および保存画像名や手書き文字画像などの表示を行うためのユーザインタフェース302(ハードウェアリソース203)、手書き文字画像、分割保存画像、分割保存画像リスト303a、手書き画像リスト303bを保存しているHDD303(ハードウェアリソース203)、後述する画像復元部603によって復元された入力画像を紙に印刷するプリント部304(B&W LP201やColor LP202)などと協働して入力画像の復元を行う。
【0031】
スキャナアプリ部503は、スキャナ部501により読み込んだスキャナ画像からの分割印刷画像および手書き文字画像の取得、およびユーザインタフェース302から入力された秘密分散の設定やユーザ情報などの取得を行うスキャナ画像処理部601(第1取得手段)、ユーザの認証を行うものであって、予め登録された認証情報(分割保存画像リスト303aに登録されたユーザ情報や手書き画像リスト303bに登録された手書き文字画像など)と、分割印刷画像を取得した際に取得した認証情報(例えば、ユーザインタフェース302から入力されたユーザ情報やスキャナ画像から取得した手書き文字画像など)が一致するか否かを判断する認証手段として機能するとともに、HDD303に保存された分割保存画像から、予め選択された分割保存画像(例えば、ユーザインタフェース302を介してユーザにより選択された分割保存画像)を取得する第2取得手段として機能する認証部602、認証部602により取得された分割保存画像(HDD303に保存された分割保存画像)と、スキャナ画像処理部601によって取得した分割印刷画像と、から入力画像を復元するとともに、復元した入力画像をプリント部304に出力して当該入力画像を紙に印刷させる画像復元処理部603を備える。なお、悪意のユーザが誤った分割保存画像を選択した場合、選択した分割保存画像とスキャナ画像処理部601により取得された分割印刷画像とから、入力画像を復元することができないため、入力画像が悪意のユーザに漏洩することを防止できる。
【0032】
図7は、印刷データの秘密分散を行う処理の流れを示すフローチャートである。制御部309は、ネットワーク制御部301から、ホスト305から送信された印刷データを受信する(ステップS701)。さらに、制御部309は、ユーザインタフェース302から秘密分散の設定を取得し、受信した印刷データおよび取得した秘密分散の設定をPDL306に送信する。
【0033】
PDL306は、制御部309から受信した印刷データから入力画像を展開する(ステップS702)。さらに、PDL306は、制御部309から受信した秘密分散の設定がONか否かを判断する(ステップS703)。制御部309から受信した秘密分散の設定がOFFである場合(ステップS703:No)、PDL306は、画像分割処理部307を介して、展開した入力画像をHDD303に保存若しくはプリント部304に出力して当該入力画像を紙に印刷する(ステップS704)。一方、制御部309から受信した秘密分散の設定がONである場合(ステップS703:Yes)、PDL306は、展開した入力画像を画像分割処理部307に渡す。
【0034】
さらに、制御部309は、ユーザインタフェース302から取得した秘密分散の設定がONであった場合、ユーザインタフェース302から入力されたユーザ情報および保存画像名を取得する(ステップS705)。さらに、制御部309は、ユーザインタフェース302にメッセージを表示して手書き認証の設定を待つ(ステップS706)。そして、手書き認証の設定がONされ(ステップS706:Yes)かつユーザインタフェース302から取得したユーザ情報と対応付けて手書き画像リスト303bに登録された手書き文字画像名がある場合、制御部309は、手書き画像リスト303bに登録された手書き文字画像名が示す手書き文字画像を使って手書き認証を行うか否かの選択を待つ(ステップS707)。
【0035】
手書き画像リスト303bに登録された手書き文字画像名が示す手書き文字画像を使って手書き認証を行うことが選択された場合(ステップS707:Yes)、制御部309は、ユーザインタフェース302から取得したユーザ情報と対応付けて登録された手書き文字画像名を手書き画像リスト303bから取得するとともに、取得した手書き文字画像名をユーザインタフェース302が備える操作表示部20(図10参照)等に表示して、手書き文字画像名の選択を促す。そして、手書き文字画像名が選択されると(ステップS708)、制御部309は、ユーザインタフェース302から取得したユーザ情報および保存画像名と、選択された手書き文字画像名を画像分割処理部307に伝える。
【0036】
一方、ユーザインタフェース302から取得したユーザ情報と対応付けて登録された手書き文字画像名が手書き画像リスト303bに登録されていなかった場合、若しくは手書き画像リスト303bに登録された手書き文字画像名が示す手書き文字画像を使って手書き認証を行うことが選択されなかった場合(ステップS707:No)、スキャナ部501は、登録したい手書きの文字が記載された紙を読み込んでスキャナ画像を取得する(ステップS709)。次いで、スキャナ画像処理部502は、スキャナ部501が取得したスキャナ画像から手書きの文字の部分を切り出して、手書き文字画像を取得する(ステップS710)。さらに、スキャナ画像処理部502は、取得した手書き文字画像をHDD303に保存するとともに、HDD303に保存した手書き文字画像の手書き文字画像名を、ユーザインタフェース302から取得したユーザ情報と対応付けて手書き画像リスト303bに登録する(ステップS711)。その際、スキャナ画像処理部502は、手書き画像リスト303bに登録したユーザ情報および手書き文字画像名を画像分割処理部307に伝えるものとする。
【0037】
ユーザ情報、保存画像名、および手書き文字画像名が制御部309またはスキャナ画像処理部502から画像分割処理部307に伝えられると、画像分割処理部307は、PDL306から渡された入力画像を分割して、分割印刷画像および分割保存画像を生成する(ステップS712)。さらに、画像分割処理部307は、生成した分割印刷画像に手書き枠が付加する(ステップS713)。次いで、画像分割処理部307は、生成した分割保存画像をHDD303に保存するとともに、ユーザ情報と、保存画像名と、手書き文字画像名とを対応付けて分割保存画像リスト303aに登録する(ステップS714)。さらに、画像分割処理部307は、手書き枠が付加された分割印刷画像をプリント部304に出力して分割印刷画像および手書き枠を用紙に印刷する(ステップS714)。
【0038】
なお、手書き認証の設定がOFFされた場合(ステップS706:No)、画像分割処理部307は、PDL306から渡された入力画像を分割して、分割印刷画像および分割保存画像を生成する。次いで、画像分割処理部307は、生成した分割保存画像をHDD303に保存するとともに、ユーザ情報と保存画像名とを対応付けて分割保存画像リスト303aに登録する。さらに、画像分割処理部307は、生成した分割印刷画像のみをプリント部304に出力して分割印刷画像を用紙に印刷する。
【0039】
図8は、手書きの画像を登録する処理の流れを示すフローチャートである。スキャナ部501は、登録する手書きの文字が記載された紙を読み込んでスキャナ画像を取得する(ステップS801)。スキャナ画像処理部502は、ユーザインタフェース302から入力された手書き文字画像の登録がONされたか否かを判断する(ステップS802)。手書き文字画像の登録がOFFされた場合(ステップS802:No)、スキャナ画像処理部502は、取得したスキャナ画像をHDD303に保存する(ステップS806)。
【0040】
一方、手書き文字画像の登録がONされた場合(ステップS802:Yes)、スキャナ画像処理部502は、ユーザインタフェース302からユーザ情報および手書き文字画像名を取得する(ステップS803)。さらに、スキャナ画像処理部502は、スキャナ部501が取得したスキャナ画像から手書き文字の部分を切り出して手書き文字画像を取得する(ステップS804)。そして、スキャナ画像処理部502は、取得した手書き文字画像をHDD303に保存するとともに、ユーザインタフェース302から入力されたユーザ情報と手書き文字画像名とを対応付けて手書き画像リスト303bに登録する(ステップS805)。
【0041】
図9は、入力画像を復元する処理の流れを示すフローチャートである。スキャナ部501は、分割印刷画像および手書き枠が印刷された紙を読み込んで、スキャン画像を取得する(ステップS901)。スキャナ画像処理部601は、ユーザインタフェース302から入力された秘密分散の設定がONであるか否かを判断する(ステップS902)。ここで、秘密分散の設定がOFFであった場合(ステップS902:No)、スキャナ画像処理部601は、スキャナ部501により取得したスキャナ画像をHDD303に保存する(ステップS903)。
【0042】
一方、秘密分散の設定がONであった場合(ステップS902:Yes)、スキャナ画像処理部601は、ユーザインタフェース302から入力されたユーザ情報を取得するとともに(ステップS904)、取得したユーザ情報を認証部602に伝える。認証部602は、スキャナ画像処理部601から伝えられたユーザ情報と、分割保存画像リスト303aに登録されているユーザ情報とが一致するか否かを判断する(ステップS905)。ここで、認証部602によって、スキャナ画像処理部601から伝えられたユーザ情報と、分割保存画像リスト303aに登録されているユーザ情報とが一致しないと判断された場合(ステップS905:No)、スキャナ画像処理部601は、スキャナ部501により取得されたスキャナ画像を破棄し、ユーザインタフェース302が備える操作表示部20(図10参照)等に初期画面を表示させる(ステップS906)。
【0043】
一方、認証部602によって、スキャナ画像処理部601から伝えられたユーザ情報と、分割保存画像リスト303aに登録されているユーザ情報とが一致すると判断された場合(ステップS905:Yes)、スキャナ画像処理部601は、ユーザインタフェース302に、分割保存画像リスト303aに登録されている保存画像名を表示して、分割保存画像の選択を促す。そして、分割保存画像が選択されると(ステップS907)、スキャナ画像処理部601は、ユーザインタフェース302から入力された手書き認証の設定がONされたか否かを判断する(ステップS908)。
【0044】
手書き認証の設定がONされていた場合(ステップS908:Yes)、スキャナ画像処理部601は、スキャナ部501により取得されたスキャナ画像から手書き文字の部分を切り出して手書き文字画像を取得する(ステップS909)。そして、スキャナ画像処理部601は、取得した手書き文字画像を認証部602に渡す。
【0045】
認証部602は、HDD303に保存された手書き文字画像とスキャナ画像処理部601から渡された手書き文字画像とが一致するか否かを判断する(ステップS910)。なお、本実施の形態では、認証部602は、既存の技術であるパターンマッチングなどの画像認証により、HDD303に保存された手書き文字画像と、スキャナ画像処理部601から渡された手書き文字画像と、が一致するか否かを判断する。ここで、認証部602によって、HDD303に保存された手書き文字画像とスキャナ画像処理部601から渡された手書き文字画像とが一致しないと判断された場合(ステップS910:No)、スキャナ画像処理部601は、スキャナ部501により取得されたスキャナ画像を破棄し、ユーザインタフェース302に初期画面を表示させる(ステップS906)。
【0046】
一方、認証部602によって、HDD303に保存した手書き文字画像とスキャナ画像処理部601から渡された手書き文字画像とが一致すると判断された場合(ステップS910:Yes)および手書き認証の設定がOFFされていた場合(ステップS908:No)、スキャナ画像処理部601は、スキャナ部501により取得されたスキャナ画像から分割印刷画像を取得する(ステップS911)。さらに、認証部602は、HDD303から、ステップS907において予め選択された分割保存画像を取得する(ステップS912)。そして、画像復元処理部603は、認証部602により取得した分割保存画像とスキャナ画像処理部601により取得した分割印刷画像と、から入力画像を復元し、復元した入力画像をプリント部304に出力して当該入力画像を紙に印刷する(ステップS913)。
【0047】
このように本実施の形態にかかる秘密分散システム1によれば、入力画像を分割して、HDD303に保存するための分割保存画像と、プリント部304によって紙に印刷するための分割印刷画像とを生成し、生成した分割印刷画像をプリント部304に出力して分割印刷画像を紙に印刷し、生成した分割保存画像をHDD303に保存し、スキャナ部501により読み込んだスキャナ画像から分割印刷画像を取得し、HDD303に保存された分割保存画像から、予め選択された分割保存画像を取得し、取得した分割印刷画像と取得した分割保存画像とから入力画像を復元することにより、HDD303に保存されている画像にアクセスするだけでは、入力画像を得ることができず、かつ秘密分散システムの構築に複数のマシンを必要としないので、安価で高いセキュリティを持つ秘密分散システムを構築することができる。
【0048】
図10は、本実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機101は、コントローラ10とエンジン(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機101全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒ラインプリンタ(B&W LP)201、カラーラインプリンタ(Color LP)202、スキャナ部501、ファクシミリなどである。なお、このエンジン60には、プリント部304などのいわゆるエンジンに加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0049】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)303とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
【0050】
CPU11は、複合機101の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0051】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0052】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0053】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
【0054】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース50が接続される。操作表示部20はASIC16に直接接続されている。
【0055】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD303は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0056】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0057】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
101 複合機
303 HDD
304 プリント部
307 画像分割処理部
601 スキャナ画像処理部
602 認証部
603 画像復元処理部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0059】
【特許文献1】特開2004−118239号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像を分割して、記憶手段に保存するための分割保存画像と、印刷手段によって記録媒体に印刷するための分割印刷画像とを生成する分割手段と、
前記分割手段によって生成された前記分割保存画像を前記記憶手段に保存する保存制御手段と、
前記分割手段によって生成された前記分割印刷画像を、前記印刷手段に出力して前記分割印刷画像を前記記録媒体に印刷させる印刷制御手段と、
前記記録媒体に印刷された前記分割印刷画像を取得する第1取得手段と、
前記記憶手段に保存された前記分割保存画像から、予め選択された前記分割保存画像を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された前記分割保存画像と、前記第1取得手段によって取得された前記分割印刷画像と、から前記入力画像を復元する復元手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
予め設定された認証情報と、前記分割印刷画像を取得した際に入力された認証情報と、が一致するか否かを判断する認証手段をさらに備え、
前記復元手段は、前記認証手段によって、前記予め設定された認証情報と、前記分割印刷画像を読み込んだ際に入力された認証情報と、が一致すると判断された場合に、前記入力画像を復元することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記認証情報は、手書きの画像であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記分割手段は、文字からなる前記分割印刷画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記分割手段は、絵柄からなる前記分割印刷画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
分割手段が、入力画像を分割して、記憶手段に保存するための分割保存画像と、印刷手段によって記録媒体に印刷するための分割印刷画像とを生成する工程と、
保存制御手段が、前記分割手段によって生成された前記分割保存画像を前記記憶手段に保存する工程と、
印刷制御手段が、前記分割手段によって生成された前記分割印刷画像を、前記印刷手段に出力して前記分割印刷画像を前記記録媒体に印刷させる工程と、
第1取得手段が、前記記録媒体に印刷された前記分割印刷画像を取得する工程と、
第2取得手段が、前記記憶手段に保存された前記分割保存画像から、予め選択された前記分割保存画像を取得する工程と、
復元手段が、前記第2取得手段によって取得された前記分割保存画像と、前記第1取得手段によって取得された前記分割印刷画像と、から前記入力画像を復元する工程と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項7】
コンピュータを、
入力画像を分割して、記憶手段に保存するための分割保存画像と、印刷手段によって記録媒体に印刷するための分割印刷画像とを生成する分割手段と、
前記分割手段によって生成された前記分割保存画像を前記記憶手段に保存する保存制御手段と、
前記分割手段によって生成された前記分割印刷画像を、前記印刷手段に出力して前記分割印刷画像を前記記録媒体に印刷させる印刷制御手段と、
前記記録媒体に印刷された前記分割印刷画像を取得する第1取得手段と、
前記記憶手段に保存された前記分割保存画像から、予め選択された前記分割保存画像を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された前記分割保存画像と、前記第1取得手段によって取得された前記分割印刷画像と、から前記入力画像を復元する復元手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−124803(P2011−124803A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−280930(P2009−280930)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】