説明

画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ

【課題】低温定着性、耐オフセット性、保存性、帯電の立ち上がり性及び耐フィルミング性に優れ、臭気の発生も低減でき、高画質画像が長期に亘って形成できる画像形成装置等の提供。
【解決手段】静電潜像担持体と帯電手段と露光手段と現像手段と転写手段と定着手段とを有してなり、トナーの結着樹脂がポリエステル系樹脂(A)及び該樹脂より軟化点が10℃以上高いポリエステル系樹脂(B)を含有してなり、ポリエステル系樹脂(A)がアルコール成分と(メタ)アクリル酸変性ロジンを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有する(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂であり、ポリエステル系樹脂(B)がアルコール成分とフマル酸変性ロジン及びマレイン酸変性ロジンの少なくともいずれかを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有するフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂である画像形成装置。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記トナーは少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有し、かつ前記結着樹脂がポリエステル系樹脂(A)及び該ポリエステル系樹脂(A)より軟化点が10℃以上高いポリエステル系樹脂(B)を含有してなり、
前記ポリエステル系樹脂(A)が、アルコール成分と(メタ)アクリル酸変性ロジンを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有する(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂であり、
前記ポリエステル系樹脂(B)が、アルコール成分とフマル酸変性ロジン及びマレイン酸変性ロジンの少なくともいずれかを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有するフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
帯電手段が、静電潜像担持体と非接触で帯電させる帯電手段である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
帯電手段が、静電潜像担持体と接触して帯電させる帯電手段である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
現像手段が、内部に固定された磁界発生手段を有し、かつ表面に磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤を担持して回転可能な現像剤担持体を有している請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
現像手段が、トナーが供給される現像剤担持体と、該現像剤担持体表面にトナーの薄層を形成する層厚規制部材を有する請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
転写手段が、静電潜像担持体上の可視像を記録媒体に転写する転写手段である請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
少なくとも静電潜像担持体、帯電手段、現像手段、及び転写手段を含む画像形成要素を複数配列してなり、
前記転写手段は前記複数の画像形成要素の各静電潜像担持体との対向領域である転写位置を通過するように表面が移動する記録媒体に、順次、前記各静電潜像担持体上に形成された可視像を転写する転写手段である請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
転写手段が、静電潜像担持体上に形成された可視像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に担持された可視像を記録媒体に二次転写する二次転写手段とを有する請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
クリーニング手段を有し、かつ該クリーニング手段は、静電潜像担持体表面と当接するクリーニングブレードを有する請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
現像手段が、静電潜像担持体表面に当接される現像剤担持体を有し、かつ前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像すると共に該静電潜像担持体上の残留トナーを回収する請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
定着手段がローラ及びベルトの少なくともいずれかを有し、トナーと接しない面から加熱し、記録媒体上に転写された転写像を加熱及び加圧して定着する定着手段である請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
定着手段がローラ及びベルトの少なくともいずれかを有し、トナーと接する面から加熱し、記録媒体上に転写された転写像を加熱及び加圧して定着する定着手段である請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項13】
(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂及びフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂の少なくともいずれかのアルコール成分が、脂肪族アルコールを含有する請求項1から12のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項14】
(メタ)アクリル酸変性ロジンの含有量が、(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂のカルボン酸成分中で5〜85質量%であり、
フマル酸変性ロジン及びマレイン酸変性ロジンの総含有量が、フマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂のカルボン酸成分中で5〜85質量%である請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項15】
(メタ)アクリル酸変性ロジン、フマル酸変性ロジン及びマレイン酸変性ロジンの少なくとも1つが精製ロジンを変性して得られる請求項1から14のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項16】
(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂及びフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂の少なくともいずれかのアルコール成分が3価以上のアルコールを含有し、
(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂及びフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂の少なくともいずれかのカルボン酸成分が3価以上のカルボン酸化合物を含有し、又は
前記アルコール成分が3価以上のアルコールを含有し、かつ前記カルボン酸成分が3価以上のカルボン酸化合物を含有する請求項1から15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
ポリエステル系樹脂(A)及びポリエステル系樹脂(B)の少なくともいずれか中の分子量が500以下の低分子量成分の含有量が12%以下である請求項1から16のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項18】
(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂及びフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂の少なくともいずれかの縮重合が、チタン化合物及びSn−C結合を有さない錫(II)化合物の少なくともいずれかの存在下で行われる請求項1から17のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項19】
(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂及びフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂の総含有量が、結着樹脂中で70質量%以上である請求項1から18のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項20】
(メタ)アクリル酸変性ロジンの(メタ)アクリル酸変性度、フマル酸変性ロジンのフマル酸変性度、及びマレイン酸変性ロジンのマレイン酸変性度の少なくともいずれかが5〜105である請求項1から19のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項21】
ポリエステル系樹脂(A)の軟化点が80〜120℃であり、ポリエステル系樹脂(B)の軟化点が100〜180℃である請求項1から20のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項22】
静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記トナーは少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有し、かつ前記結着樹脂がポリエステル系樹脂(A)及び該ポリエステル系樹脂(A)より軟化点が10℃以上高いポリエステル系樹脂(B)を含有してなり、
前記ポリエステル系樹脂(A)が、アルコール成分と(メタ)アクリル酸変性ロジンを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有する(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂であり、
前記ポリエステル系樹脂(B)が、アルコール成分とフマル酸変性ロジン及びマレイン酸変性ロジンの少なくともいずれかを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有するフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂であることを特徴とする画像形成方法。
【請求項23】
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記トナーは少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有し、かつ前記結着樹脂がポリエステル系樹脂(A)及び該ポリエステル系樹脂(A)より軟化点が10℃以上高いポリエステル系樹脂(B)を含有してなり、
前記ポリエステル系樹脂(A)が、アルコール成分と(メタ)アクリル酸変性ロジンを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有する(メタ)アクリル酸変性ロジン由来の樹脂であり、
前記ポリエステル系樹脂(B)が、アルコール成分とフマル酸変性ロジン及びマレイン酸変性ロジンの少なくともいずれかを含有するカルボン酸成分とを縮重合させてなるポリエステルユニットを有するフマル酸/マレイン酸変性ロジン由来の樹脂であることを特徴とするプロセスカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−322925(P2007−322925A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155237(P2006−155237)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】