画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
【課題】コピーのための異なる種類の複数の制御情報が符号画像に埋め込まれていた場合に、より適切な制御によりコピーを実行する。
【解決手段】印刷装置は、入力画像からコードを検知する検知手段と、前記検知手段でコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断手段と、前記判断手段で、前記コードにコピー禁止が含まれており、かつ、前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷手段とを有する。
【解決手段】印刷装置は、入力画像からコードを検知する検知手段と、前記検知手段でコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断手段と、前記判断手段で、前記コードにコピー禁止が含まれており、かつ、前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷手段とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、符号画像の付された原稿のコピーを制御する画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
MFP(正式名称はMultifunction Peripheral。以下MFPと略す。)における印刷物のコピーを制御する方法としては、既に様々な技術が存在する。
【0003】
例えば、予め印刷物のコピーを許可する、あるいは禁止する制御情報を符号画像に加工して、印刷時に印刷物に付与する技術がある。MFPがコピー時にその符号画像が印刷された原稿を読み込むと、符号画像に埋め込まれた制御情報が復号され、コピーを実行するか中断するかを制御することができる(特許文献1参照)。
【0004】
こうした技術より印刷物が不正に複製されることを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−280469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された技術は、MFPにおける印刷物のコピーを制御する処理として、「コピーを許可する」、「コピーを禁止する」という処理を行う。加えて、このMFPは、MFPの利用者に条件情報の入力を要求し「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」処理を実現するものである。
【0007】
「コピーを許可する・禁止する」という制御処理と、「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」という制御処理のどちらによって処理をするかは、MFPの設定によって切り替えられる。そのため、「コピーを許可する・禁止する」という制御処理が有効に設定されたMFPにおいては「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」という制御情報が埋め込まれた符号画像を読み込むと、意図する制御処理が実行されない。また、逆の場合も同様に符号画像に対応した制御処理がMFPで実行されない。すなわち、それぞれの制御情報を正しく解釈するためには、MFPの設定をその制御情報に対応した設定に切り替えなければならない。従って、コピーのための異なる種類の複数の制御情報が符号画像に埋め込まれていた場合、MFPが有する制御処理の設定によっては、意図する制御処理が実行されない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る印刷装置は、入力画像からコードを検知する検知手段と、前記検知手段でコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断手段と、前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コピーのための異なる種類の複数の制御情報が符号画像に埋め込まれていた場合に、より適切な制御によりコピーを実行可能な画像形成装置、画像形成方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】システム構成を示すブロック図である。
【図2】MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】PCのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】MFPのソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】QRコードが付された原稿の一例を示す図である。
【図6】QRコードに埋め込まれた埋め込み情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
【図7】QRコードに埋め込まれた制御情報に応じて制御されるコピー処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】QRコードに埋め込まれた制御情報、条件フラグ、条件情報に応じて制御されるコピー処理の流れを示したフローチャートである。
【図9】パスワード入力画面の一例を示す図である。
【図10】パスワード入力に成功した画面の一例を示す図である。
【図11】パスワード入力に失敗した画面の一例を示す図である。
【図12】QRコードに埋め込まれた制御情報、条件フラグ、条件情報に応じて制御されるコピー処理において、特定条件下でQRコードを更新する処理の流れを示したフローチャートである。
【図13】QRコードの更新処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明に係る一実施形態におけるシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0013】
LAN100は、図1に示すブロック図の各構成要素を相互に接続するLocal Area Networkである。
【0014】
MFP101、102は、スキャナー機能、コピー機能、印刷機能、送信機能等を搭載する画像形成装置(または印刷装置)としてのMFP(正式名称はMultifunction Peripheral。以下MFPと略す。)である。図1に示すシステムの全体構成においては2台のMFP101、102を含んでいるが、これに限定されず、システムを構成するMFPの台数は1台以上であれば良い。
【0015】
PC103は、パーソナルコンピューター等の情報処理装置である。PC103は、LAN104を介して、MFP101、102に画像情報等を入力する。また、PC103は、LAN104を介して、MFP101、102から出力された画像情報等を受け取る。
【0016】
図2は、図1に記載のMFP101、102のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
コントローラー200は操作部207、スキャナー部210、及びプリンター部212と電気的に接続されている。一方、LAN100にもネットワークインターフェース213を介して接続されている。すなわち、LAN213を経由して他の機器と接続されている。これによりTCP/IP等の通信プロトコルによる通信が可能となっている。
【0018】
システムバス201は、コントローラー200の各構成要素を相互に接続するバスである。
【0019】
CPU202は、ROM202に記憶されている制御プログラム等に基づき、LAN101を介して接続中の各MFPへのアクセス、及び他の装置からのアクセスを統括的に制御する。また、CPU202は、システムバス201で接続されるコントローラー200の各構成要素を直接的、あるいは間接的に制御する。CPU202で行われる制御には、後述する本実施形態のフローチャートに示した処理を実現するためのプラグラムの実行も含まれる。
【0020】
ROM203は、装置のブートプログラムが格納されている読み込み専用の記憶装置である。
【0021】
RAM204は、CPU202が動作するためのワーク領域であり、画像データを一時記憶するために利用される主記憶装置である。また、RAM204は、本実施形態を実現するためのソフトウェアモジュールを読み込むための一時記憶としても利用される。
【0022】
HDD205は、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能な補助記憶装置である。
【0023】
操作部I/F206は、システムバス201と操作部207とを接続するためのインターフェース部である。操作部I/F206は、操作部207に表示するための画像データをシステムバス201から受け取り操作部207に出力すると共に、操作部207から入力された情報をシステムバス201へと出力する。
【0024】
操作部207は、タッチパネルディスプレイなどからなる入出力装置である。MFP101を利用するユーザーに対して情報を表示する機能や、ユーザーからの入力を受け付ける機能を持つ。
【0025】
画像形成部208は画像データの方向変換、画像圧縮、伸張処理などを行う。また、HDD205に保存されている画像データ同士を合成して一枚の画像にすることが可能である。
【0026】
スキャナー部I/F209は、スキャナー部210から受け取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。
【0027】
スキャナー部210は、MFP101の原稿読み取り台(不図示)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データを作成する画像入力装置である。
【0028】
プリンター部I/F211は、画像形成部208から送られた画像データを受け取り、画像データに付随する属性データを参照しながら画像データに画像形成を施す。画像形成後の画像データは、プリンター部212に出力される。
【0029】
プリンター部212は、プリンター部I/F211を介してコントローラー200から受け取った画像データを、用紙上に印刷画像として形成する画像出力装置である。
【0030】
ネットワークI/F213は、LAN100及びシステムバス201に接続して、情報の入出力を行う。
【0031】
図3は、図1に記載のPC103のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
システムバス300は、PC103の各構成要素を相互に接続するバスである。
【0033】
CPU301は、システムバス300で接続される各構成要素を直接的、あるいは間接的に制御する。
【0034】
ROM302は、BIOSが格納されている読み込み専用の記憶装置である。
【0035】
RAM303は、CPU201が動作するためのワーク領域として利用される主記憶装置である。
【0036】
HDD304は、基本ソフトウェアであるOSやその他ソフトウェアモジュールが記憶されている補助記憶装置である。
【0037】
ネットワークI/F305は、LAN100及びシステムバス300に接続して、情報の入出力を行う。PC103はネットワークI/F305及びLAN100を介してMFP101、102と接続する。
【0038】
図4は、本実施形態のコピー制御処理に係るMFP101のソフトウェアモジュールの構成の例を示したブロック図である。これらソフトウェアモジュールは、MFP101のHDD205に格納され、CPU202により実行される。MFP102のも同様の構成を有する。以下の説明においても、MFP102は、MFP101と同様の処理を行う。
【0039】
制御部400は、MFP101による処理の全体を制御し、ソフトウェアモジュールの各構成要素に対する指示及び管理を行う。
【0040】
データ送受信部401は、LAN100で接続される外部装置(MFP102、PC103等)との間でのデータの送受信処理を行う。
【0041】
スキャン処理部402は、操作部207を介してMFP101を操作するユーザーから与えられたスキャン操作指示に基づいてMFP101の原稿読み取り台(不図示)上に配置された原稿に対して、スキャナー部210を介してスキャン処理を行う。スキャン処理部402は、スキャン処理により、画像データを取得する。
【0042】
コード検出部403は、スキャン処理部402によって取得した画像データからQRコードを検出する処理を行う。なお、本実施形態において、原稿に付される符号画像として、代表的な二次元コードであるQRコードを例に説明するが、これには限らない。例えば、一次元コードや電子透かしといったコピー制御等を目的として特定の情報をコード化した画像(コード化画像)を原稿に付加する技術に対し、本発明は広く適用することができる。
【0043】
また、本明細書において、「原稿」という用語を文字や図形等で構成される特定の情報そのものを指す用語として使用するものとする。また、本明細書において、「コンテンツ」という用語を印刷物や複写物上の文字や図形等で構成される特定の情報そのものを指す用語として使用するものとする。これは例えば、ある印刷物Aとその複写物Bは、それぞれ別の原稿として区別されるが、その紙面上に含まれる文字や図形等は同一であるため、コンテンツとしては同一であることを意味する。
【0044】
デコード部404は、コード検出部403で検出されたQRコードを復号化して、QRコードの中に埋め込まれている各情報を抽出可能な状態のデータに加工する。QRコードの中に埋め込まれている各情報については後述するものとする。
【0045】
制御情報抽出部405は、デコード部404で復号化した情報から、MFP101において、コピー処理を制御するための情報を抽出する処理を行う。
【0046】
条件フラグ抽出部406は、デコード部404で復号化した情報から、MFP101において、条件付コピー処理を制御するか否かを判断するための情報を抽出する処理を行う。
【0047】
条件情報抽出部407は、デコード部404で復号化した情報から、MFP101において、条件付コピー処理に使用する情報を抽出する処理を行う。
【0048】
埋め込み情報更新部408は、埋め込み情報を更新して、コピー原稿に付される新たな埋め込み情報を生成する処理を行う。例えばコピー元の原稿にQRコードが付加されていなかった場合など、更新対象となる埋め込み情報が存在しない場合には、埋め込み情報更新部408は、新規に埋め込み情報を生成する処理を行う。
【0049】
エンコード部409は、更新、あるいは新規に生成された埋め込み情報を符号化して、符号画像としてQRコードを生成する処理を行う。
【0050】
画像合成部410は、印刷対象の画像データと、エンコード部409で生成された符号画像とを合成する処理を行う。
【0051】
印刷処理部411は、画像合成部410において合成された合成画像データを紙等の記録媒体上に画像として形成する処理をプリンター部212を介して行う。
【0052】
条件処理部412は、条件フラグ抽出部406及び条件情報抽出部407において抽出した各情報を元に、本実施形態における条件付コピー処理を行う。条件処理部412において行われる条件付コピー処理については、後述するフローチャートにおいて詳細を記載する。
【0053】
図5は、本実施形態において、MFP101又は102のスキャナー部210を介して読み込まれる符号画像としてQRコードが付された原稿の一例を示す図である。
【0054】
原稿500は、エンコード部409で生成された符号画像としてのQRコード501、文字や図形等で構成されるコンテンツ502が印刷されている。
【0055】
QRコード501は、記録媒体上の所定の領域に印刷される。本実施形態においては、原稿500内の左上隅、左下隅、右上隅、右下隅に設定されたQRコード印刷領域503のいずれかの領域に印刷される。コード検出部403は、QRコード印刷領域503を対象にQRコード検出処理を行う。
【0056】
なお、QRコードが印刷可能な領域は、この例に限られるものではなく、その位置、形状、大きさは任意に設定可能である。
【0057】
図6は、本実施形態においてQRコード501に埋め込まれ、制御情報抽出部405、条件フラグ抽出部406、条件情報抽出部407によってそれぞれ読み取られる埋め込み情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
【0058】
埋め込み情報600は、制御情報601、条件フラグ602、条件情報603で構成される情報である。
【0059】
制御情報601は、MFP101又は102においてコピー処理の実行を許可あるいは禁止することを示す情報である。本実施形態では、コピー処理の実行を許可する情報を「コピー許可」、コピー処理の実行を禁止する情報を「コピー禁止」と表記して説明を行う。
【0060】
条件フラグ602は、MFP101又は102において、条件付コピー処理を実行するか否か(コピー禁止を解除するための条件情報がQRコード501の埋め込み情報600に含まれているか否か)を示す情報である。本実施形態では、条件付コピー処理を実行することを示す情報を「パスワードコピー」と表記して説明を行う。条件フラグ602として、「パスワードコピー」を示す情報が埋め込み情報600に含まれている場合、MFP101及び102は、ユーザーから入力されたパスワードに応じてコピー(印刷)を実行する。
【0061】
条件情報603は、本実施形態において条件付コピー処理を実行する場合に使用されるデータである。本実施形態では、ユーザーから入力を促す「パスワード」の文字列がここに格納される。
【0062】
なお、埋め込み情報600を構成する各要素はこれらの情報に限定されるものではなく、他の情報も埋め込み情報600の構成要素として追加することが可能である。本実施形態においては、後述するフローチャートにおいて詳細を記載する条件付コピー処理に使用する情報に限って説明することにする。
【0063】
図7は、MFP101において、原稿500に印刷されたQRコード501に、制御情報601のみが埋め込まれていた場合のコピー処理の流れを示したフローチャートである。なお、MFP102においても同様のコピー処理を行うことができる。
【0064】
また、本実施形態において、この処理は、操作部207を介したユーザーからの操作指示に応じて開始され、ROM203及び他の記憶部に格納されたプログラムが読み込まれ、CPU202がこれを実行することにより以下の各ステップが実現される。
【0065】
ステップS701において、MFP101は、スキャナー部210を介して原稿読み取り台上に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。MFP101は生成した画像データをRAM204に一時的に記憶する。
【0066】
ステップS702においてコード検出部403は、ステップS701においてRAM204に記憶した画像データからQRコード501を検出する。画像データの四隅のQRコード印刷領域503を対象に、QRコード501の存在を確認する。
【0067】
ここで、コード検出部403が、QRコード501の存在を確認した場合には、QRコード501をRAM204に一時記憶して、処理はステップS703に進む。コード検出部403が、QRコード501の存在を確認できなかった場合には、処理はステップS708に進む。
【0068】
ステップS703において、デコード部404は、ステップS702において検出されRAM204に記憶されたQRコード501のデコードを行う。即ち、デコード部404は、QRコード501を復号化して埋め込み情報600を抽出する処理を行う。抽出された埋め込み情報600は、RAM204に一時的に記憶される。
【0069】
ステップS704において、制御情報抽出部405は、ステップS703において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、制御情報601を抽出する。抽出された制御情報601はRAM204に一時的に記憶される。
【0070】
ステップS705において、制御部400は、ステップS704において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。即ち、制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値であった場合には、ステップS706に進む。制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー禁止」を示す値である場合、あるいは「コピー許可」でも「コピー禁止」でもない値の場合、処理はステップS708に進む。即ち、制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値以外であった場合、処理はステップS708に進む。
【0071】
ステップS706において、エンコード部409は、ステップS703において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600のエンコードを行う。即ち、エンコード部は埋め込み情報600を符号化して新しいQRコードを生成する処理を行う。生成されたQRコードはRAM204に一時的に記憶される。なお、ここで生成されるQRコードに埋め込まれた埋め込み情報600は、ステップS702において検出されたQRコードと同一となる。
【0072】
ステップS707において、画像合成部410は、ステップS701で生成されRAM204に記憶された画像データからQRコードを削除し、ステップS706において生成されRAM204に記憶されたQRコードをQRコード印刷領域503内に合成する。なお、QRコードを削除する処理は行わず、元々付加されていたQRコードを上書きするように新たなQRコードを合成することとしても良い。このように同一内容のQRコードを再合成することで、MFPによるQRコードの読込精度の低下を防止することができる。すなわち、QRコードを含む画像のコピーを繰り返すうちに画像が劣化し、MFPによる読込精度が低下する。このような読込精度の低下を防止するために、新たに生成された同一内容のQRコードを再合成した後にコピーを行う。
【0073】
印刷処理部411は、合成された画像データに基づいてプリンター部212を介して紙等の記録媒体上に画像を形成し出力して、原稿のコピー処理を完了する。なお、出力されたコピー原稿は、MFP101の排紙トレイ(不図示)により排紙される。また、印刷処理部411が原稿のコピー処理を完了した場合、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除する。
【0074】
ステップS708において、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除して、コピー処理を中止する。
【0075】
図8は、MFP101において、原稿500に印刷されたQRコード501に、制御情報601、条件フラグ602、条件情報603が埋め込まれていた場合のコピー処理の流れを示したフローチャートである。なお、MFP102においても同様のコピー処理を行うことができる。
【0076】
また、本実施形態において、この処理は、操作部207を介したユーザーからの操作指示に応じて開始され、ROM203及び他の記憶部に格納されたプログラムが読み込まれ、CPU202がこれを実行することにより以下の各ステップが実現される。
【0077】
ステップS801において、MFP101は、スキャナー部210を介して原稿読み取り台上に置かれた原稿の画像(入力画像)を読み取り、画像データを生成する。MFP101は生成した画像データをRAM204に一時的に記憶する。
【0078】
ステップS802においてコード検出部403は、ステップS801においてRAM204に記憶した画像データからQRコード501を検出する。画像データの四隅のQRコード印刷領域503を対象に、QRコード501の存在を確認する。
【0079】
ここで、コード検出部403が、QRコード501の存在を検知した場合には、QRコード501をRAM204に一時記憶して、処理はステップS803に進む。コード検出部403が、QRコード503の存在を確認できなかった場合、処理は、ステップS814に進む。
【0080】
ステップS803において、デコード部404は、ステップS802において検出されRAM204に記憶されたQRコード501のデコードを行う。即ち、デコード部404は、QRコード501を復号化して埋め込み情報600を抽出する処理を行う。抽出された埋め込み情報600は、RAM204に一時的に記憶される。
【0081】
ステップS804において、制御情報抽出部405は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、制御情報601を抽出する。抽出された制御情報601はRAM204に一時的に記憶される。
【0082】
ステップS805において、条件フラグ抽出部406は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、条件フラグ602を抽出する。また、条件情報抽出部407は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、条件情報603を抽出する。抽出された条件フラグ602及び条件情報603はRAM204に一時的に記憶される。
【0083】
ステップS806において、制御部400は、ステップS804において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。制御情報601の値が原稿のコピーを禁止する「コピー禁止」を示す値であった場合、処理はステップS807に進む。制御情報601の値がそれ以外の値であった場合、処理は、ステップS813に進む。
【0084】
即ち、ステップS806において、QRコード501の埋め込み情報600にコピー禁止を示す制御情報601が含まれているかが判断され、含まれている場合、処理はステップS807に進み、他の場合は、ステップS813に進む。
【0085】
ステップS807において、制御部400は、ステップS805において抽出されRAM204に記憶された条件フラグ602の値のチェックを行う。本実施形態においては、条件フラグ602の値が、条件付コピー処理を示す情報である「パスワードコピー」であるかが確認される。条件フラグ602の値が「パスワードコピー」を示す値であった場合、処理はステップS808に進む。条件フラグ602の値がそれ以外の値であった場合、処理は、ステップS814に進む。
【0086】
即ち、ステップS807において、QRコード501の埋め込み情報600に、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが含まれているかが判断される。含まれている場合には、処理はステップS808に進み、他の場合は、ステップS814に進む。
【0087】
ステップS808において、操作部207は、ユーザーにパスワードの入力操作を要求するパスワード入力画面900を表示する。
【0088】
図9は、ステップS808において、操作部207が表示するパスワード入力画面の一例を示す図である。
【0089】
パスワード入力画面900は、画面タイトル表示領域901、画面説明表示領域902、パスワード入力欄説明ラベル903、パスワード入力フォーム904、パスワード入力ボタン905から構成される。
【0090】
画面タイトル表示領域901は、操作部207を介してパスワードを入力するユーザーに対して、画面の概要としてタイトルメッセージを表示する領域である。
【0091】
画面説明表示領域902は、操作部207を介してパスワードを入力するユーザーに対して画面の詳細な説明を表示する領域である。この領域は、MFP101又は102から操作部207を介して、コピー対象である原稿に印刷されたQRコードに、「パスワードコピー」を示す条件フラグが埋め込まれていたことをユーザーに対して周知する目的がある。
【0092】
パスワード入力欄説明ラベル903は、操作部207を介してパスワードを入力するユーザーに対して、パスワード入力フォーム904の位置を示す領域である。
【0093】
パスワード入力フォーム904は、操作部207を介してパスワードの入力を受け付ける領域である。原稿のコピーを希望するユーザーは操作部207に表示されるこのパスワード入力フォーム904を選択し、任意のパスワード文字列の入力を行う。
【0094】
パスワード入力ボタン905は、操作部207を介して押下されると、パスワード入力フォーム904に入力されたパスワードを条件処理部412に送信するボタンである。また、パスワード入力ボタン905は、操作部207を介して押下されると、操作部207からパスワード画面900を非表示にする。
【0095】
ステップS809において、制御部400は、操作部207を介してパスワード入力ボタン905が押下されたかどうかを監視する。パスワード入力ボタン905が押下されると、制御部400はパスワード入力フォーム904に入力されたパスワードを条件処理部412に送信する。
【0096】
ステップS810において、条件処理部412は、操作部207を介してユーザーから入力されたパスワードの値と、ステップS805においてRAM204に保存された条件情報603の値とを照合する。照合の結果、ユーザーから入力されたパスワードと条件情報603とが一致するか(即ち、入力された情報が条件情報に合致するか)が判断される。
【0097】
操作部207を介してユーザーから入力されたパスワードの値と、ステップS805においてRAM204に保存された条件情報603の値とが一致した場合には、パスワード入力成功画面1000を操作部207に表示する。そして、「コピー禁止」の制御情報601による原稿のコピー禁止を解除し、処理はステップS811に進む。すなわち、ステップS810において、条件情報603と一致するパスワードが入力されたことを条件としてコピー禁止を解除する。
【0098】
操作部207を介してユーザーから入力されたパスワードの値と、ステップS805においてRAM204に保存された条件情報603の値とが不一致の場合には、パスワード入力失敗画面1100を操作部207に表示して、処理はステップS814に進む。
【0099】
図10は、ステップS810において、操作部207が表示するパスワード入力成功画面の一例を示す図である。
【0100】
パスワード入力成功画面1000は、画面タイトル表示領域1001、画面説明表示領域1002、確認ボタン1003から構成される。
【0101】
画面タイトル表示領域1001は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、画面の概要としてタイトルメッセージを表示する領域である。
【0102】
画面説明表示領域1002は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して画面の詳細な説明を表示する領域である。この領域は、ステップS808又はS809において操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、入力したパスワードが条件情報603と一致したことを周知する目的がある。
【0103】
確認ボタン1003は、操作部207を介して押下されると、パスワード入力成功画面1000を非表示にして、処理をステップS811に進めるボタンである。
【0104】
図11は、ステップS810において、操作部207が表示するパスワード入力失敗画面の一例を示す図である。
【0105】
パスワード入力失敗画面1100は、画面タイトル表示領域1101、画面説明表示領域1102、確認ボタン1103から構成される。
【0106】
画面タイトル表示領域1101は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、画面の概要としてタイトルメッセージを表示する領域である。
【0107】
画面説明表示領域1102は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して画面の詳細な説明を表示する領域である。この領域は、ステップS808又はS809において操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、入力したパスワードが条件情報603と不一致であったことを周知する目的がある。
【0108】
確認ボタン1003は、操作部207を介して押下されると、パスワード入力失敗画面1100を非表示にして、処理をステップS814に進めるボタンである。
【0109】
ステップS811において、エンコード部409は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600のエンコードを行う。即ち、エンコード部409は埋め込み情報600を符号化して新しいQRコードを生成する処理を行う。生成されたQRコードはRAM204に一時的に記憶される。なお、ここで生成されるQRコードに埋め込まれた埋め込み情報600は、ステップS802において検出されたQRコードと同一となる。
【0110】
ステップS812において、画像合成部410は、ステップS801で生成されRAM204に記憶された画像データからQRコードを削除し、ステップS811において生成されRAM204に記憶されたQRコードをQRコード印刷領域503内に合成する。なお、QRコードを削除する処理は行わず、元々付加されていたQRコードを上書きするように新たなQRコードを合成することとしても良い。印刷処理部411は、合成された画像データに基づいてプリンター部212を介して紙等の記録媒体上に画像を形成し出力して、原稿のコピー処理を完了する。なお、出力されたコピー原稿は、MFP101の排紙トレイ(不図示)により排紙される。また、印刷処理部411が原稿のコピー処理を完了した場合、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除する。
【0111】
ステップS813において、制御部400は、ステップS804において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値であった場合、処理はステップS811に進む。制御情報601の値がそれ以外の値であった場合、処理はステップS814に進む。
【0112】
なお、この時に制御情報601の値が「コピー許可」以外の値であるということは、ステップS803において、QRコード501のデコードに失敗し、無効な値であることを意味する。
【0113】
なお、ステップS813において、RAM204に記憶された制御情報601の値が「コピー許可」であり、条件フラグ602が「パスワードコピー」を示す値であってもパスワード入力画面900を表示するステップS808には進まない。コピーは許可されていないためである。
【0114】
ステップS814において、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除して、コピー処理を中止する。
【0115】
以上の実施形態においては、画像を入力する方法として原稿のスキャンを例に説明を行ったが、PCからの画像転送など他の入力方法も考えられる。
【0116】
また、実施例においては「コピー禁止」の制御を解除する情報としてパスワードを例に説明を行ったが、MFPを利用するユーザーのユーザーIDなどの他の情報により、コピー禁止を解除することも考えられる。これらを総称して、コピー禁止を解除するための条件情報と呼ぶ。なお、ユーザーIDの場合には、MFPの操作前にこのMFPへのログインへの目的として入力されることになる。
【0117】
また、本実施形態において、図7に示す処理のみ実行可能なMFPが条件フラグ602及び条件情報603を含んだ埋め込み情報600を読み込んだ場合、図8のステップS807からS810に示す条件付き制御処理と同様の処理を実行することはできない。
【0118】
しかし、ステップS704及びステップS705に示すように、条件フラグ602及び条件情報603の有無は制御処理の実行に影響を与えない。なぜなら、図7の処理のみを実行可能な(または図7の処理を実行するように設定されている)MFPには条件フラグ602及び条件情報603を含むQRコードを解釈する機能がないためである。そのため、図8に示す処理を実行しないMFPで条件フラグ602及び条件情報603を含んだ埋め込み情報600が読み込まれたとしても、コピー制御処理は正常に実行することができる。
【0119】
以上のように本実施形態によれば、入力画像に含まれるコードに、コピー禁止情報とコピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグとが含まれている場合に、当該条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する。
【0120】
その結果、異なる種類の複数の制御情報(例えば、「コピー許可/禁止」及び「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」)が符号画像に埋め込まれていても、MFPの設定を変更することなくより適切なコピー制御を実行できる。
【実施例2】
【0121】
図12は、本実施形態におけるMFP101によるコピー処理のフローチャートを示す。本実施例において、原稿500に印刷されたQRコード501には、制御情報601、条件フラグ602、条件情報603が埋め込まれており、コピー時に特定の条件下でQRコードの更新を行う。なお、MFP102においても同様のコピー処理を行うことができる。
【0122】
また、本実施形態においてこの処理は、操作部207を介したユーザーからの操作指示に応じて開始され、ROM203及び他の記憶部に格納されたプログラムが読み込まれ、CPU202がこれを実行することにより以下の各ステップが実現される。
【0123】
ステップS1201からステップS1212までの処理は、実施例1におけるステップS801からステップS812までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0124】
ステップS1213において、制御部400は、ステップS1204において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。即ち、制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値であった場合にはステップS1214に進む。制御情報601の値がそれ以外の値であった場合には、ステップS1216に進む。
【0125】
ステップS1214において、制御部400は、ステップS1205において抽出されRAM204に記憶された条件フラグ602の値のチェックを行う。即ち、本実施形態においては、条件フラグ602の値が条件付コピー処理を示す「パスワードコピー」を示す値かどうかを確認する。条件フラグ602の値が条件付コピー処理を示す「パスワードコピー」を示す値であった場合には、ステップS1215に進む。条件フラグ602の値がそれ以外の値であった場合には、ステップS1211に進む。
【0126】
ステップS1215において、エンコード部409は、ステップS1203において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600を更新し、新しい埋め込み情報を生成した後にQRコードへのエンコードを行う。
【0127】
図13は、ステップS1215において、エンコード部409がQRコードのエンコードを行う詳細なフローを示した図である。
【0128】
ステップS1301において、エンコード部409は、ステップS1203において抽出されRAM204に記憶されている埋め込み情報600を取得する。
【0129】
ステップS1302において、エンコード部409は、埋め込み情報600に含まれる条件フラグ602の値を削除する。
【0130】
ステップS1303において、エンコード部409は、埋め込み情報600に含まれる条件情報603の値を削除する。
【0131】
ステップS1304において、エンコード部409は、ステップS1301からステップS1303の処理を経て更新された埋め込み情報を用いてエンコードを行う。即ち、エンコード部409は制御情報601のみ有効な値を含む新しい埋め込み情報を符号化して新しいQRコードを生成する処理を行う。生成されたQRコードはRAM204に一時的に記憶される。
【0132】
その後、ステップS1215において、QRコードの更新が完了した場合には、ステップS1212において、画像合成部410は、ステップS1201で生成されRAM204に記憶された画像データからQRコードを削除する。その後画像合成部410は、ステップS1215において更新されRAM204に記憶されたQRコードをQRコード印刷領域503内に合成する。なお、QRコードを削除する処理は行わず、元々付加されていたQRコードを上書きするように新たなQRコードを合成することとしても良い。
【0133】
印刷処理部411は、合成された画像データに基づいてプリンター部212を介して紙等の記録媒体上に画像を形成し出力して、原稿のコピー処理を完了する。なお、出力されたコピー原稿は、MFP101、102の排紙トレイ(不図示)により排紙される。また、印刷処理部411が原稿のコピー処理を完了した場合、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除する。
【0134】
ステップS1216の処理は、実施例1におけるステップS814の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0135】
以上のように本実施形態によれば、入力画像に含まれるコードに、コピー禁止情報とコピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグとが含まれている場合に、当該条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する。
【0136】
また、コードにコピー禁止情報が含まれておらず(ステップS1206:No)、かつ、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが含まれている(ステップS1214:Yes)場合、条件情報への合致に関わらず入力画像を印刷する。
【0137】
さらに、コピー許可情報と、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグとが含まれている場合、当該フラグを削除した内容のコードを入力画像に再合成する。この再合成により、コードが読み込まれたときに、「コピー許可」であるにも関わらず、パスワードの入力等が要求されることはない。
【0138】
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0139】
101 MFP
403 コード検出部
404 デコード部
405 制御情報抽出部
406 条件フラグ抽出部
407 条件情報抽出部
408 埋め込み情報更新部
412 条件処理部
600 埋め込み情報
900 パスワード入力画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、符号画像の付された原稿のコピーを制御する画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
MFP(正式名称はMultifunction Peripheral。以下MFPと略す。)における印刷物のコピーを制御する方法としては、既に様々な技術が存在する。
【0003】
例えば、予め印刷物のコピーを許可する、あるいは禁止する制御情報を符号画像に加工して、印刷時に印刷物に付与する技術がある。MFPがコピー時にその符号画像が印刷された原稿を読み込むと、符号画像に埋め込まれた制御情報が復号され、コピーを実行するか中断するかを制御することができる(特許文献1参照)。
【0004】
こうした技術より印刷物が不正に複製されることを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−280469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された技術は、MFPにおける印刷物のコピーを制御する処理として、「コピーを許可する」、「コピーを禁止する」という処理を行う。加えて、このMFPは、MFPの利用者に条件情報の入力を要求し「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」処理を実現するものである。
【0007】
「コピーを許可する・禁止する」という制御処理と、「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」という制御処理のどちらによって処理をするかは、MFPの設定によって切り替えられる。そのため、「コピーを許可する・禁止する」という制御処理が有効に設定されたMFPにおいては「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」という制御情報が埋め込まれた符号画像を読み込むと、意図する制御処理が実行されない。また、逆の場合も同様に符号画像に対応した制御処理がMFPで実行されない。すなわち、それぞれの制御情報を正しく解釈するためには、MFPの設定をその制御情報に対応した設定に切り替えなければならない。従って、コピーのための異なる種類の複数の制御情報が符号画像に埋め込まれていた場合、MFPが有する制御処理の設定によっては、意図する制御処理が実行されない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る印刷装置は、入力画像からコードを検知する検知手段と、前記検知手段でコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断手段と、前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コピーのための異なる種類の複数の制御情報が符号画像に埋め込まれていた場合に、より適切な制御によりコピーを実行可能な画像形成装置、画像形成方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】システム構成を示すブロック図である。
【図2】MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】PCのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】MFPのソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】QRコードが付された原稿の一例を示す図である。
【図6】QRコードに埋め込まれた埋め込み情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
【図7】QRコードに埋め込まれた制御情報に応じて制御されるコピー処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】QRコードに埋め込まれた制御情報、条件フラグ、条件情報に応じて制御されるコピー処理の流れを示したフローチャートである。
【図9】パスワード入力画面の一例を示す図である。
【図10】パスワード入力に成功した画面の一例を示す図である。
【図11】パスワード入力に失敗した画面の一例を示す図である。
【図12】QRコードに埋め込まれた制御情報、条件フラグ、条件情報に応じて制御されるコピー処理において、特定条件下でQRコードを更新する処理の流れを示したフローチャートである。
【図13】QRコードの更新処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明に係る一実施形態におけるシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0013】
LAN100は、図1に示すブロック図の各構成要素を相互に接続するLocal Area Networkである。
【0014】
MFP101、102は、スキャナー機能、コピー機能、印刷機能、送信機能等を搭載する画像形成装置(または印刷装置)としてのMFP(正式名称はMultifunction Peripheral。以下MFPと略す。)である。図1に示すシステムの全体構成においては2台のMFP101、102を含んでいるが、これに限定されず、システムを構成するMFPの台数は1台以上であれば良い。
【0015】
PC103は、パーソナルコンピューター等の情報処理装置である。PC103は、LAN104を介して、MFP101、102に画像情報等を入力する。また、PC103は、LAN104を介して、MFP101、102から出力された画像情報等を受け取る。
【0016】
図2は、図1に記載のMFP101、102のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
コントローラー200は操作部207、スキャナー部210、及びプリンター部212と電気的に接続されている。一方、LAN100にもネットワークインターフェース213を介して接続されている。すなわち、LAN213を経由して他の機器と接続されている。これによりTCP/IP等の通信プロトコルによる通信が可能となっている。
【0018】
システムバス201は、コントローラー200の各構成要素を相互に接続するバスである。
【0019】
CPU202は、ROM202に記憶されている制御プログラム等に基づき、LAN101を介して接続中の各MFPへのアクセス、及び他の装置からのアクセスを統括的に制御する。また、CPU202は、システムバス201で接続されるコントローラー200の各構成要素を直接的、あるいは間接的に制御する。CPU202で行われる制御には、後述する本実施形態のフローチャートに示した処理を実現するためのプラグラムの実行も含まれる。
【0020】
ROM203は、装置のブートプログラムが格納されている読み込み専用の記憶装置である。
【0021】
RAM204は、CPU202が動作するためのワーク領域であり、画像データを一時記憶するために利用される主記憶装置である。また、RAM204は、本実施形態を実現するためのソフトウェアモジュールを読み込むための一時記憶としても利用される。
【0022】
HDD205は、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能な補助記憶装置である。
【0023】
操作部I/F206は、システムバス201と操作部207とを接続するためのインターフェース部である。操作部I/F206は、操作部207に表示するための画像データをシステムバス201から受け取り操作部207に出力すると共に、操作部207から入力された情報をシステムバス201へと出力する。
【0024】
操作部207は、タッチパネルディスプレイなどからなる入出力装置である。MFP101を利用するユーザーに対して情報を表示する機能や、ユーザーからの入力を受け付ける機能を持つ。
【0025】
画像形成部208は画像データの方向変換、画像圧縮、伸張処理などを行う。また、HDD205に保存されている画像データ同士を合成して一枚の画像にすることが可能である。
【0026】
スキャナー部I/F209は、スキャナー部210から受け取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。
【0027】
スキャナー部210は、MFP101の原稿読み取り台(不図示)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データを作成する画像入力装置である。
【0028】
プリンター部I/F211は、画像形成部208から送られた画像データを受け取り、画像データに付随する属性データを参照しながら画像データに画像形成を施す。画像形成後の画像データは、プリンター部212に出力される。
【0029】
プリンター部212は、プリンター部I/F211を介してコントローラー200から受け取った画像データを、用紙上に印刷画像として形成する画像出力装置である。
【0030】
ネットワークI/F213は、LAN100及びシステムバス201に接続して、情報の入出力を行う。
【0031】
図3は、図1に記載のPC103のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
システムバス300は、PC103の各構成要素を相互に接続するバスである。
【0033】
CPU301は、システムバス300で接続される各構成要素を直接的、あるいは間接的に制御する。
【0034】
ROM302は、BIOSが格納されている読み込み専用の記憶装置である。
【0035】
RAM303は、CPU201が動作するためのワーク領域として利用される主記憶装置である。
【0036】
HDD304は、基本ソフトウェアであるOSやその他ソフトウェアモジュールが記憶されている補助記憶装置である。
【0037】
ネットワークI/F305は、LAN100及びシステムバス300に接続して、情報の入出力を行う。PC103はネットワークI/F305及びLAN100を介してMFP101、102と接続する。
【0038】
図4は、本実施形態のコピー制御処理に係るMFP101のソフトウェアモジュールの構成の例を示したブロック図である。これらソフトウェアモジュールは、MFP101のHDD205に格納され、CPU202により実行される。MFP102のも同様の構成を有する。以下の説明においても、MFP102は、MFP101と同様の処理を行う。
【0039】
制御部400は、MFP101による処理の全体を制御し、ソフトウェアモジュールの各構成要素に対する指示及び管理を行う。
【0040】
データ送受信部401は、LAN100で接続される外部装置(MFP102、PC103等)との間でのデータの送受信処理を行う。
【0041】
スキャン処理部402は、操作部207を介してMFP101を操作するユーザーから与えられたスキャン操作指示に基づいてMFP101の原稿読み取り台(不図示)上に配置された原稿に対して、スキャナー部210を介してスキャン処理を行う。スキャン処理部402は、スキャン処理により、画像データを取得する。
【0042】
コード検出部403は、スキャン処理部402によって取得した画像データからQRコードを検出する処理を行う。なお、本実施形態において、原稿に付される符号画像として、代表的な二次元コードであるQRコードを例に説明するが、これには限らない。例えば、一次元コードや電子透かしといったコピー制御等を目的として特定の情報をコード化した画像(コード化画像)を原稿に付加する技術に対し、本発明は広く適用することができる。
【0043】
また、本明細書において、「原稿」という用語を文字や図形等で構成される特定の情報そのものを指す用語として使用するものとする。また、本明細書において、「コンテンツ」という用語を印刷物や複写物上の文字や図形等で構成される特定の情報そのものを指す用語として使用するものとする。これは例えば、ある印刷物Aとその複写物Bは、それぞれ別の原稿として区別されるが、その紙面上に含まれる文字や図形等は同一であるため、コンテンツとしては同一であることを意味する。
【0044】
デコード部404は、コード検出部403で検出されたQRコードを復号化して、QRコードの中に埋め込まれている各情報を抽出可能な状態のデータに加工する。QRコードの中に埋め込まれている各情報については後述するものとする。
【0045】
制御情報抽出部405は、デコード部404で復号化した情報から、MFP101において、コピー処理を制御するための情報を抽出する処理を行う。
【0046】
条件フラグ抽出部406は、デコード部404で復号化した情報から、MFP101において、条件付コピー処理を制御するか否かを判断するための情報を抽出する処理を行う。
【0047】
条件情報抽出部407は、デコード部404で復号化した情報から、MFP101において、条件付コピー処理に使用する情報を抽出する処理を行う。
【0048】
埋め込み情報更新部408は、埋め込み情報を更新して、コピー原稿に付される新たな埋め込み情報を生成する処理を行う。例えばコピー元の原稿にQRコードが付加されていなかった場合など、更新対象となる埋め込み情報が存在しない場合には、埋め込み情報更新部408は、新規に埋め込み情報を生成する処理を行う。
【0049】
エンコード部409は、更新、あるいは新規に生成された埋め込み情報を符号化して、符号画像としてQRコードを生成する処理を行う。
【0050】
画像合成部410は、印刷対象の画像データと、エンコード部409で生成された符号画像とを合成する処理を行う。
【0051】
印刷処理部411は、画像合成部410において合成された合成画像データを紙等の記録媒体上に画像として形成する処理をプリンター部212を介して行う。
【0052】
条件処理部412は、条件フラグ抽出部406及び条件情報抽出部407において抽出した各情報を元に、本実施形態における条件付コピー処理を行う。条件処理部412において行われる条件付コピー処理については、後述するフローチャートにおいて詳細を記載する。
【0053】
図5は、本実施形態において、MFP101又は102のスキャナー部210を介して読み込まれる符号画像としてQRコードが付された原稿の一例を示す図である。
【0054】
原稿500は、エンコード部409で生成された符号画像としてのQRコード501、文字や図形等で構成されるコンテンツ502が印刷されている。
【0055】
QRコード501は、記録媒体上の所定の領域に印刷される。本実施形態においては、原稿500内の左上隅、左下隅、右上隅、右下隅に設定されたQRコード印刷領域503のいずれかの領域に印刷される。コード検出部403は、QRコード印刷領域503を対象にQRコード検出処理を行う。
【0056】
なお、QRコードが印刷可能な領域は、この例に限られるものではなく、その位置、形状、大きさは任意に設定可能である。
【0057】
図6は、本実施形態においてQRコード501に埋め込まれ、制御情報抽出部405、条件フラグ抽出部406、条件情報抽出部407によってそれぞれ読み取られる埋め込み情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
【0058】
埋め込み情報600は、制御情報601、条件フラグ602、条件情報603で構成される情報である。
【0059】
制御情報601は、MFP101又は102においてコピー処理の実行を許可あるいは禁止することを示す情報である。本実施形態では、コピー処理の実行を許可する情報を「コピー許可」、コピー処理の実行を禁止する情報を「コピー禁止」と表記して説明を行う。
【0060】
条件フラグ602は、MFP101又は102において、条件付コピー処理を実行するか否か(コピー禁止を解除するための条件情報がQRコード501の埋め込み情報600に含まれているか否か)を示す情報である。本実施形態では、条件付コピー処理を実行することを示す情報を「パスワードコピー」と表記して説明を行う。条件フラグ602として、「パスワードコピー」を示す情報が埋め込み情報600に含まれている場合、MFP101及び102は、ユーザーから入力されたパスワードに応じてコピー(印刷)を実行する。
【0061】
条件情報603は、本実施形態において条件付コピー処理を実行する場合に使用されるデータである。本実施形態では、ユーザーから入力を促す「パスワード」の文字列がここに格納される。
【0062】
なお、埋め込み情報600を構成する各要素はこれらの情報に限定されるものではなく、他の情報も埋め込み情報600の構成要素として追加することが可能である。本実施形態においては、後述するフローチャートにおいて詳細を記載する条件付コピー処理に使用する情報に限って説明することにする。
【0063】
図7は、MFP101において、原稿500に印刷されたQRコード501に、制御情報601のみが埋め込まれていた場合のコピー処理の流れを示したフローチャートである。なお、MFP102においても同様のコピー処理を行うことができる。
【0064】
また、本実施形態において、この処理は、操作部207を介したユーザーからの操作指示に応じて開始され、ROM203及び他の記憶部に格納されたプログラムが読み込まれ、CPU202がこれを実行することにより以下の各ステップが実現される。
【0065】
ステップS701において、MFP101は、スキャナー部210を介して原稿読み取り台上に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。MFP101は生成した画像データをRAM204に一時的に記憶する。
【0066】
ステップS702においてコード検出部403は、ステップS701においてRAM204に記憶した画像データからQRコード501を検出する。画像データの四隅のQRコード印刷領域503を対象に、QRコード501の存在を確認する。
【0067】
ここで、コード検出部403が、QRコード501の存在を確認した場合には、QRコード501をRAM204に一時記憶して、処理はステップS703に進む。コード検出部403が、QRコード501の存在を確認できなかった場合には、処理はステップS708に進む。
【0068】
ステップS703において、デコード部404は、ステップS702において検出されRAM204に記憶されたQRコード501のデコードを行う。即ち、デコード部404は、QRコード501を復号化して埋め込み情報600を抽出する処理を行う。抽出された埋め込み情報600は、RAM204に一時的に記憶される。
【0069】
ステップS704において、制御情報抽出部405は、ステップS703において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、制御情報601を抽出する。抽出された制御情報601はRAM204に一時的に記憶される。
【0070】
ステップS705において、制御部400は、ステップS704において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。即ち、制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値であった場合には、ステップS706に進む。制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー禁止」を示す値である場合、あるいは「コピー許可」でも「コピー禁止」でもない値の場合、処理はステップS708に進む。即ち、制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値以外であった場合、処理はステップS708に進む。
【0071】
ステップS706において、エンコード部409は、ステップS703において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600のエンコードを行う。即ち、エンコード部は埋め込み情報600を符号化して新しいQRコードを生成する処理を行う。生成されたQRコードはRAM204に一時的に記憶される。なお、ここで生成されるQRコードに埋め込まれた埋め込み情報600は、ステップS702において検出されたQRコードと同一となる。
【0072】
ステップS707において、画像合成部410は、ステップS701で生成されRAM204に記憶された画像データからQRコードを削除し、ステップS706において生成されRAM204に記憶されたQRコードをQRコード印刷領域503内に合成する。なお、QRコードを削除する処理は行わず、元々付加されていたQRコードを上書きするように新たなQRコードを合成することとしても良い。このように同一内容のQRコードを再合成することで、MFPによるQRコードの読込精度の低下を防止することができる。すなわち、QRコードを含む画像のコピーを繰り返すうちに画像が劣化し、MFPによる読込精度が低下する。このような読込精度の低下を防止するために、新たに生成された同一内容のQRコードを再合成した後にコピーを行う。
【0073】
印刷処理部411は、合成された画像データに基づいてプリンター部212を介して紙等の記録媒体上に画像を形成し出力して、原稿のコピー処理を完了する。なお、出力されたコピー原稿は、MFP101の排紙トレイ(不図示)により排紙される。また、印刷処理部411が原稿のコピー処理を完了した場合、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除する。
【0074】
ステップS708において、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除して、コピー処理を中止する。
【0075】
図8は、MFP101において、原稿500に印刷されたQRコード501に、制御情報601、条件フラグ602、条件情報603が埋め込まれていた場合のコピー処理の流れを示したフローチャートである。なお、MFP102においても同様のコピー処理を行うことができる。
【0076】
また、本実施形態において、この処理は、操作部207を介したユーザーからの操作指示に応じて開始され、ROM203及び他の記憶部に格納されたプログラムが読み込まれ、CPU202がこれを実行することにより以下の各ステップが実現される。
【0077】
ステップS801において、MFP101は、スキャナー部210を介して原稿読み取り台上に置かれた原稿の画像(入力画像)を読み取り、画像データを生成する。MFP101は生成した画像データをRAM204に一時的に記憶する。
【0078】
ステップS802においてコード検出部403は、ステップS801においてRAM204に記憶した画像データからQRコード501を検出する。画像データの四隅のQRコード印刷領域503を対象に、QRコード501の存在を確認する。
【0079】
ここで、コード検出部403が、QRコード501の存在を検知した場合には、QRコード501をRAM204に一時記憶して、処理はステップS803に進む。コード検出部403が、QRコード503の存在を確認できなかった場合、処理は、ステップS814に進む。
【0080】
ステップS803において、デコード部404は、ステップS802において検出されRAM204に記憶されたQRコード501のデコードを行う。即ち、デコード部404は、QRコード501を復号化して埋め込み情報600を抽出する処理を行う。抽出された埋め込み情報600は、RAM204に一時的に記憶される。
【0081】
ステップS804において、制御情報抽出部405は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、制御情報601を抽出する。抽出された制御情報601はRAM204に一時的に記憶される。
【0082】
ステップS805において、条件フラグ抽出部406は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、条件フラグ602を抽出する。また、条件情報抽出部407は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600から、条件情報603を抽出する。抽出された条件フラグ602及び条件情報603はRAM204に一時的に記憶される。
【0083】
ステップS806において、制御部400は、ステップS804において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。制御情報601の値が原稿のコピーを禁止する「コピー禁止」を示す値であった場合、処理はステップS807に進む。制御情報601の値がそれ以外の値であった場合、処理は、ステップS813に進む。
【0084】
即ち、ステップS806において、QRコード501の埋め込み情報600にコピー禁止を示す制御情報601が含まれているかが判断され、含まれている場合、処理はステップS807に進み、他の場合は、ステップS813に進む。
【0085】
ステップS807において、制御部400は、ステップS805において抽出されRAM204に記憶された条件フラグ602の値のチェックを行う。本実施形態においては、条件フラグ602の値が、条件付コピー処理を示す情報である「パスワードコピー」であるかが確認される。条件フラグ602の値が「パスワードコピー」を示す値であった場合、処理はステップS808に進む。条件フラグ602の値がそれ以外の値であった場合、処理は、ステップS814に進む。
【0086】
即ち、ステップS807において、QRコード501の埋め込み情報600に、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが含まれているかが判断される。含まれている場合には、処理はステップS808に進み、他の場合は、ステップS814に進む。
【0087】
ステップS808において、操作部207は、ユーザーにパスワードの入力操作を要求するパスワード入力画面900を表示する。
【0088】
図9は、ステップS808において、操作部207が表示するパスワード入力画面の一例を示す図である。
【0089】
パスワード入力画面900は、画面タイトル表示領域901、画面説明表示領域902、パスワード入力欄説明ラベル903、パスワード入力フォーム904、パスワード入力ボタン905から構成される。
【0090】
画面タイトル表示領域901は、操作部207を介してパスワードを入力するユーザーに対して、画面の概要としてタイトルメッセージを表示する領域である。
【0091】
画面説明表示領域902は、操作部207を介してパスワードを入力するユーザーに対して画面の詳細な説明を表示する領域である。この領域は、MFP101又は102から操作部207を介して、コピー対象である原稿に印刷されたQRコードに、「パスワードコピー」を示す条件フラグが埋め込まれていたことをユーザーに対して周知する目的がある。
【0092】
パスワード入力欄説明ラベル903は、操作部207を介してパスワードを入力するユーザーに対して、パスワード入力フォーム904の位置を示す領域である。
【0093】
パスワード入力フォーム904は、操作部207を介してパスワードの入力を受け付ける領域である。原稿のコピーを希望するユーザーは操作部207に表示されるこのパスワード入力フォーム904を選択し、任意のパスワード文字列の入力を行う。
【0094】
パスワード入力ボタン905は、操作部207を介して押下されると、パスワード入力フォーム904に入力されたパスワードを条件処理部412に送信するボタンである。また、パスワード入力ボタン905は、操作部207を介して押下されると、操作部207からパスワード画面900を非表示にする。
【0095】
ステップS809において、制御部400は、操作部207を介してパスワード入力ボタン905が押下されたかどうかを監視する。パスワード入力ボタン905が押下されると、制御部400はパスワード入力フォーム904に入力されたパスワードを条件処理部412に送信する。
【0096】
ステップS810において、条件処理部412は、操作部207を介してユーザーから入力されたパスワードの値と、ステップS805においてRAM204に保存された条件情報603の値とを照合する。照合の結果、ユーザーから入力されたパスワードと条件情報603とが一致するか(即ち、入力された情報が条件情報に合致するか)が判断される。
【0097】
操作部207を介してユーザーから入力されたパスワードの値と、ステップS805においてRAM204に保存された条件情報603の値とが一致した場合には、パスワード入力成功画面1000を操作部207に表示する。そして、「コピー禁止」の制御情報601による原稿のコピー禁止を解除し、処理はステップS811に進む。すなわち、ステップS810において、条件情報603と一致するパスワードが入力されたことを条件としてコピー禁止を解除する。
【0098】
操作部207を介してユーザーから入力されたパスワードの値と、ステップS805においてRAM204に保存された条件情報603の値とが不一致の場合には、パスワード入力失敗画面1100を操作部207に表示して、処理はステップS814に進む。
【0099】
図10は、ステップS810において、操作部207が表示するパスワード入力成功画面の一例を示す図である。
【0100】
パスワード入力成功画面1000は、画面タイトル表示領域1001、画面説明表示領域1002、確認ボタン1003から構成される。
【0101】
画面タイトル表示領域1001は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、画面の概要としてタイトルメッセージを表示する領域である。
【0102】
画面説明表示領域1002は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して画面の詳細な説明を表示する領域である。この領域は、ステップS808又はS809において操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、入力したパスワードが条件情報603と一致したことを周知する目的がある。
【0103】
確認ボタン1003は、操作部207を介して押下されると、パスワード入力成功画面1000を非表示にして、処理をステップS811に進めるボタンである。
【0104】
図11は、ステップS810において、操作部207が表示するパスワード入力失敗画面の一例を示す図である。
【0105】
パスワード入力失敗画面1100は、画面タイトル表示領域1101、画面説明表示領域1102、確認ボタン1103から構成される。
【0106】
画面タイトル表示領域1101は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、画面の概要としてタイトルメッセージを表示する領域である。
【0107】
画面説明表示領域1102は、操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して画面の詳細な説明を表示する領域である。この領域は、ステップS808又はS809において操作部207を介してパスワードを入力したユーザーに対して、入力したパスワードが条件情報603と不一致であったことを周知する目的がある。
【0108】
確認ボタン1003は、操作部207を介して押下されると、パスワード入力失敗画面1100を非表示にして、処理をステップS814に進めるボタンである。
【0109】
ステップS811において、エンコード部409は、ステップS803において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600のエンコードを行う。即ち、エンコード部409は埋め込み情報600を符号化して新しいQRコードを生成する処理を行う。生成されたQRコードはRAM204に一時的に記憶される。なお、ここで生成されるQRコードに埋め込まれた埋め込み情報600は、ステップS802において検出されたQRコードと同一となる。
【0110】
ステップS812において、画像合成部410は、ステップS801で生成されRAM204に記憶された画像データからQRコードを削除し、ステップS811において生成されRAM204に記憶されたQRコードをQRコード印刷領域503内に合成する。なお、QRコードを削除する処理は行わず、元々付加されていたQRコードを上書きするように新たなQRコードを合成することとしても良い。印刷処理部411は、合成された画像データに基づいてプリンター部212を介して紙等の記録媒体上に画像を形成し出力して、原稿のコピー処理を完了する。なお、出力されたコピー原稿は、MFP101の排紙トレイ(不図示)により排紙される。また、印刷処理部411が原稿のコピー処理を完了した場合、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除する。
【0111】
ステップS813において、制御部400は、ステップS804において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値であった場合、処理はステップS811に進む。制御情報601の値がそれ以外の値であった場合、処理はステップS814に進む。
【0112】
なお、この時に制御情報601の値が「コピー許可」以外の値であるということは、ステップS803において、QRコード501のデコードに失敗し、無効な値であることを意味する。
【0113】
なお、ステップS813において、RAM204に記憶された制御情報601の値が「コピー許可」であり、条件フラグ602が「パスワードコピー」を示す値であってもパスワード入力画面900を表示するステップS808には進まない。コピーは許可されていないためである。
【0114】
ステップS814において、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除して、コピー処理を中止する。
【0115】
以上の実施形態においては、画像を入力する方法として原稿のスキャンを例に説明を行ったが、PCからの画像転送など他の入力方法も考えられる。
【0116】
また、実施例においては「コピー禁止」の制御を解除する情報としてパスワードを例に説明を行ったが、MFPを利用するユーザーのユーザーIDなどの他の情報により、コピー禁止を解除することも考えられる。これらを総称して、コピー禁止を解除するための条件情報と呼ぶ。なお、ユーザーIDの場合には、MFPの操作前にこのMFPへのログインへの目的として入力されることになる。
【0117】
また、本実施形態において、図7に示す処理のみ実行可能なMFPが条件フラグ602及び条件情報603を含んだ埋め込み情報600を読み込んだ場合、図8のステップS807からS810に示す条件付き制御処理と同様の処理を実行することはできない。
【0118】
しかし、ステップS704及びステップS705に示すように、条件フラグ602及び条件情報603の有無は制御処理の実行に影響を与えない。なぜなら、図7の処理のみを実行可能な(または図7の処理を実行するように設定されている)MFPには条件フラグ602及び条件情報603を含むQRコードを解釈する機能がないためである。そのため、図8に示す処理を実行しないMFPで条件フラグ602及び条件情報603を含んだ埋め込み情報600が読み込まれたとしても、コピー制御処理は正常に実行することができる。
【0119】
以上のように本実施形態によれば、入力画像に含まれるコードに、コピー禁止情報とコピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグとが含まれている場合に、当該条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する。
【0120】
その結果、異なる種類の複数の制御情報(例えば、「コピー許可/禁止」及び「予め設定された条件を満たす情報が入力された場合のみコピーを許可する」)が符号画像に埋め込まれていても、MFPの設定を変更することなくより適切なコピー制御を実行できる。
【実施例2】
【0121】
図12は、本実施形態におけるMFP101によるコピー処理のフローチャートを示す。本実施例において、原稿500に印刷されたQRコード501には、制御情報601、条件フラグ602、条件情報603が埋め込まれており、コピー時に特定の条件下でQRコードの更新を行う。なお、MFP102においても同様のコピー処理を行うことができる。
【0122】
また、本実施形態においてこの処理は、操作部207を介したユーザーからの操作指示に応じて開始され、ROM203及び他の記憶部に格納されたプログラムが読み込まれ、CPU202がこれを実行することにより以下の各ステップが実現される。
【0123】
ステップS1201からステップS1212までの処理は、実施例1におけるステップS801からステップS812までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0124】
ステップS1213において、制御部400は、ステップS1204において抽出されRAM204に記憶された制御情報601の値のチェックを行う。即ち、制御情報601の値が原稿のコピーを許可する「コピー許可」を示す値であった場合にはステップS1214に進む。制御情報601の値がそれ以外の値であった場合には、ステップS1216に進む。
【0125】
ステップS1214において、制御部400は、ステップS1205において抽出されRAM204に記憶された条件フラグ602の値のチェックを行う。即ち、本実施形態においては、条件フラグ602の値が条件付コピー処理を示す「パスワードコピー」を示す値かどうかを確認する。条件フラグ602の値が条件付コピー処理を示す「パスワードコピー」を示す値であった場合には、ステップS1215に進む。条件フラグ602の値がそれ以外の値であった場合には、ステップS1211に進む。
【0126】
ステップS1215において、エンコード部409は、ステップS1203において抽出されRAM204に記憶された埋め込み情報600を更新し、新しい埋め込み情報を生成した後にQRコードへのエンコードを行う。
【0127】
図13は、ステップS1215において、エンコード部409がQRコードのエンコードを行う詳細なフローを示した図である。
【0128】
ステップS1301において、エンコード部409は、ステップS1203において抽出されRAM204に記憶されている埋め込み情報600を取得する。
【0129】
ステップS1302において、エンコード部409は、埋め込み情報600に含まれる条件フラグ602の値を削除する。
【0130】
ステップS1303において、エンコード部409は、埋め込み情報600に含まれる条件情報603の値を削除する。
【0131】
ステップS1304において、エンコード部409は、ステップS1301からステップS1303の処理を経て更新された埋め込み情報を用いてエンコードを行う。即ち、エンコード部409は制御情報601のみ有効な値を含む新しい埋め込み情報を符号化して新しいQRコードを生成する処理を行う。生成されたQRコードはRAM204に一時的に記憶される。
【0132】
その後、ステップS1215において、QRコードの更新が完了した場合には、ステップS1212において、画像合成部410は、ステップS1201で生成されRAM204に記憶された画像データからQRコードを削除する。その後画像合成部410は、ステップS1215において更新されRAM204に記憶されたQRコードをQRコード印刷領域503内に合成する。なお、QRコードを削除する処理は行わず、元々付加されていたQRコードを上書きするように新たなQRコードを合成することとしても良い。
【0133】
印刷処理部411は、合成された画像データに基づいてプリンター部212を介して紙等の記録媒体上に画像を形成し出力して、原稿のコピー処理を完了する。なお、出力されたコピー原稿は、MFP101、102の排紙トレイ(不図示)により排紙される。また、印刷処理部411が原稿のコピー処理を完了した場合、制御部400は、一連のコピー処理によってRAM204に一時的に記憶されたデータを全て削除する。
【0134】
ステップS1216の処理は、実施例1におけるステップS814の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0135】
以上のように本実施形態によれば、入力画像に含まれるコードに、コピー禁止情報とコピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグとが含まれている場合に、当該条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する。
【0136】
また、コードにコピー禁止情報が含まれておらず(ステップS1206:No)、かつ、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが含まれている(ステップS1214:Yes)場合、条件情報への合致に関わらず入力画像を印刷する。
【0137】
さらに、コピー許可情報と、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグとが含まれている場合、当該フラグを削除した内容のコードを入力画像に再合成する。この再合成により、コードが読み込まれたときに、「コピー許可」であるにも関わらず、パスワードの入力等が要求されることはない。
【0138】
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0139】
101 MFP
403 コード検出部
404 デコード部
405 制御情報抽出部
406 条件フラグ抽出部
407 条件情報抽出部
408 埋め込み情報更新部
412 条件処理部
600 埋め込み情報
900 パスワード入力画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像からコードを検知する検知手段と、
前記検知手段でコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断手段と、
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷手段と
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合で、かつ、前記条件情報と一致するパスワードが入力された場合に、前記条件情報へ合致したと判断する解除手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報が含まれており、かつ、前記フラグが含まれていないと判断した場合に、前記印刷手段は、前記入力画像の印刷を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報が含まれておらず、かつ、前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記印刷手段は、前記条件情報への合致に関わらず、前記入力画像を印刷することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
入力画像からコードを検知する検知ステップと、
前記検知ステップでコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断ステップと、
前記判断ステップで、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷ステップと
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項6】
コンピュータに、
入力画像からコードを検知する検知ステップと、
前記検知ステップでコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断ステップと、
前記判断ステップで、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷ステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
入力画像からコードを検知する検知手段と、
前記検知手段でコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断手段と、
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷手段と
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合で、かつ、前記条件情報と一致するパスワードが入力された場合に、前記条件情報へ合致したと判断する解除手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報が含まれており、かつ、前記フラグが含まれていないと判断した場合に、前記印刷手段は、前記入力画像の印刷を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記判断手段で、前記コードにコピー禁止情報が含まれておらず、かつ、前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記印刷手段は、前記条件情報への合致に関わらず、前記入力画像を印刷することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
入力画像からコードを検知する検知ステップと、
前記検知ステップでコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断ステップと、
前記判断ステップで、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷ステップと
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項6】
コンピュータに、
入力画像からコードを検知する検知ステップと、
前記検知ステップでコードを検知した場合に、前記コードにコピー禁止情報が含まれているか、及び、コピー禁止を解除するための条件情報が含まれていることを示すフラグが前記コードに含まれているか判断する判断ステップと、
前記判断ステップで、前記コードにコピー禁止情報及び前記フラグが含まれていると判断した場合に、前記条件情報への合致を条件として、前記入力画像を印刷する印刷ステップと
を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−97197(P2013−97197A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240486(P2011−240486)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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