説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

【課題】画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを、前記画像形成装置を利用するユーザに、前記画像形成装置が提供するウェブページからダウンロードさせる仕組みを容易に実現すること。
【解決手段】画像形成装置101において、通知処理部421は、画像形成装置101が提供するウェブページのURLを含むメールを送信する複数の宛先の入力を受け付ける。この際、前記宛先を、予め記憶している宛先帳を利用して入力可能である。通知処理部421は、入力された複数の宛先に対して前記ウェブページのURLを含むメールを送信する。Webサーバ機能部411は、前記URLが示すウェブページを介した情報処理装置102からのダウンロード要求に応じて、前記デバイスドライバのセットアップファイルを情報処理装置102に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業のオフィス等にプリンタが普及し、誰でも簡単に印刷ができるようになった。PC(パーソナルコンピュータ)からプリンタに印刷するには、プリンタを制御し印刷データを生成するプリンタドライバをPCにインストールする必要がある。
【0003】
一般的にプリンタドライバは、PCのオペレーティングシステム(OS)や印刷するプリンタ毎に用意され、プリンタに同梱されたCD−ROMやFD等の記憶媒体によって提供されている。また、管理者は最新のプリンタドライバを、公衆ネットワークを介してプリンタの製造元が開設したホームページからダウンロードにより入手することが一般的である。さらに、入手したプリンタドライバとインストール時に使用する設定情報とを、ネットワーク上で共有されている記憶装置に配置し、一般ユーザに配置場所をアナウンスしてプリンタを利用させるといった運用が行われている。一般ユーザはアナウンスを基に、その配置場所から取得した情報に従い、PCにプリンタドライバをインストールする。
【0004】
近年では、画像形成装置が複数のプリンタドライバ(LIPS、LIPSX、PCL、etc..)に対応するのが一般的となり、1つの画像形成装置で複数のプリンタドライバを同時に運用することが可能になっている。
【0005】
また、近年では、ユーティリティソフトウェアにより、プリンタドライバをインストールした後の初期状態(標準の設定値)を変更し、ユーザにとってより使いやすいカスタマイズしたプリンタドライバを提供可能となっている。
【0006】
従来から、プリンタドライバをインストールする方法として、インストーラが参照する設定情報を定義ファイルとして管理者が作成し、定義ファイルとインストーラを1つの実行ファイル(以下、プリンタドライバと区別する為、セットアップドライバと呼ぶ)から呼び出す技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
さらに、作成した複数のセットアップドライバを画像形成装置にアップロードして、ユーザが画像形成装置から直接プリンタドライバのインストールを行うことも可能である。
また、従来の技術にネットワーク情報周辺機器のリソースが変更された場合に前記リソースを管理して情報処理装置などの前記リソースの変更に影響を受ける各位に自動的にリソースの変更を通知する技術も存在している(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−092158号公報
【特許文献2】特開2007−55124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、管理者がセットアップドライバを作成してユーザに通知しても、全てのユーザがプリンタドライバをインストールするとは限らない。
また、従来のリソース変更の通知方法では、画像形成装置にアクセスしたユーザに対して通知を行う為、プリンタドライバをダウンロードしたユーザ、ダウンロードしていないユーザの区別はされていない。その為、プリンタドライバをダウンロードしていないユーザに対してもリソースの変更が通知されてしまうといった課題があった。
【0010】
この課題の解決策として、セットアップドライバを配信したユーザを画像形成装置に記憶し、前記ユーザの中で実際にセットアップドライバをダウンロードしたユーザに対して通知を行うという方法も考えられる。
【0011】
しかし、ユーザの中には、例えば、何らかの通常とは別の手段でリソースの変更通知を受け取り、プリンタドライバをダウンロードしてしまったユーザもいる。このようなユーザは、画像形成装置に記憶されていないユーザ(即ち、通知先のアドレスが画像形成装置に登録されていないユーザ)となるため、上記の方法では、リソースの変更の通知を受け取れないという更なる課題が生じてしまう。
このように、従来では、画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを、その画像形成装置を利用するユーザに、ダウンロードさせる適切な仕組みが構築されていなかった。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを、前記画像形成装置を利用するユーザに、前記画像形成装置が提供するウェブページからダウンロードさせる仕組みを容易に実現可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置が提供するウェブページのURLを含むメールを送信する複数の宛先を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力された複数の宛先に対して前記ウェブページのURLを含むメールを送信する通知手段と、前記URLが示すウェブページを介した情報処理装置からのダウンロード要求に応じて、前記画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを前記情報処理装置に配信する配信手段と、を有し、前記入力手段は、前記宛先を、前記画像形成装置が予め記憶している宛先帳を利用して入力可能なことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを、前記画像形成装置を利用するユーザに、前記画像形成装置が提供するウェブページからダウンロードさせる仕組みを容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例を適用可能な画像形成装置管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置101の内部構成を例示するブロック図である。
【図3】情報処理装置102,103の内部構成を例示するブロック図である。
【図4】本実施例における画像形成装置管理システムの主要なモジュール構成の一例を示す図である。
【図5】本実施例の画像形成装置101が保持するユーザ管理テーブル403の一例である。
【図6】本実施例のドライバダウンロード情報配信画面の一例を示す図である。
【図7】本実施例における画像形成装置101の操作パネルから宛先を設定してメールを配信するまでの処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本実施例における管理システムが配信する通知メールの本文の一例を示す図である。
【図9】本実施例におけるドライバダウンロード画面の一例を示す図である。
【図10】本実施例における通知先登録画面の一例を示す図である。
【図11】本実施例における画像形成装置101が保持するドライバダウンロード画面へのアクセスからセットアップドライバのダウンロードまでの処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】本実施例における画像形成装置101の保持するセットアップドライバが変更もしくは更新された際にユーザ管理テーブル403に登録されているユーザに自動で通知する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を適用可能な画像形成装置管理システム(以下、本管理システムともいう)の構成の一例を示すブロック図である。なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されれば、単体の機器でも、複数の機器からなるシステムでもよい。また、特に断らない限り、本発明の機能が実行されれば、LAN,WAN等のネットワークを介して接続され処理が行われるシステムでも本発明を適用できる。
【0017】
図1において、101は画像形成装置であり、図示省略したネットワークインタフェースを介してネットワーク100に接続されている。さらに、画像形成装置101は、情報処理装置102、103から送信される印刷データを含むジョブを解析して1ページずつイメージに変換して、1ページ毎に印刷する。また、画像形成装置101は、電子写真方式を採用したレーザービームプリンタ、インクジェット方式を採用したインクジェットプリンタ、熱転写方式を利用したプリンタ等の様々な方式のもののうちどれでもよい。
【0018】
102〜103はパーソナルクライアントコンピュータとしての情報処理装置であり、イーサネット(登録商標)などのネットワークケーブルによって、ネットワーク100に接続されている。さらに、情報処理装置102〜103は、アプリケーションプログラム等の各種のプログラムを実行可能であり、ネットワーク100に接続されている他の機器と双方向に通信可能な通信装置を備えている。
【0019】
次に、図1の画像形成装置101の内部構成について図2を用いて説明する。
図2は、画像形成装置101の内部構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置101は、画像処理ユニット201、印刷ユニット202、および読み込みユニット203を有する。
画像処理ユニット201は、CPU204、直接記憶部205、間接記憶部206、ユーザインタフェース207、外部インタフェース208を有する。
CPU204は、所定のプログラムを実行し、画像形成装置101の各種制御を指示するユニットである。CPU204は、CPU(Central Processing Unit)により実現される。
【0020】
直接記憶部205は、CPU204がプログラムを実行する際に使用するワークメモリであり、CPU204が実行するプログラムは直接記憶部205にロードされる。直接記憶部205は、RAM(Random Access Memory)により実現される。
【0021】
間接記憶部206は、アプリケーションプログラムや、画像形成装置101のためのデバイスドライバのセットアップファイル等が記憶されている。間接記憶部206に記憶されている各種プログラムは、CPU204がプログラムを実行する際に直接記憶部205へ移動する。また、間接記憶部206に記憶されているセットアップファイルは、情報処理装置102や103から画像形成装置101を制御するためのデバイスドライバを情報処理装置にインストールするためのものである。上記デバイスドライバ(以下、ドライバ)は、プリンタドライバに限定されるものではなく、画像形成装置101がスキャン機能を備える場合にはスキャナドライバ、ファクシミリ機能を備える場合にはFAXドライバのように、画像形成装置101のためのデバイスドライバであればどのようなデバイスドライバであってもよい。
間接記憶部206は、SSD(Solid State Drive)、または、HDD(Hard Disc Drive)により実現される。なお、CPU204はマルチプロセッサでも良い。
【0022】
ここで、画像形成装置101のドライバインストール処理について説明する。
本実施例において、画像形成装置101では、情報処理装置102からドライバインストール要求を受け付けるドライバインストールソフトウェアが動作している。
このドライバインストールソフトウェアは、ネットワークを介して接続されている装置から、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等の通信プロトコルでドライバインストール要求を受信できる。このドライバインストールソフトウェアは、情報処理装置102からのドライバインストール要求を受信すると、画像形成装置101が保持するセットアップドライバを、情報処理装置102へ配信する。
【0023】
以下、図2の説明に戻る。
ユーザインタフェース207は、ユーザからの処理依頼を受け付けるために必要なユニットであり、操作パネルともいう。ユーザインタフェース207は、キーやタッチパネルを通してユーザが入力した指示に応じた信号を受け付ける。
【0024】
外部インタフェース208は、外部装置からのデータの受信や外部装置へのデータの送信が可能となっている。例えば、外部装置としては、外付けHDDや外付けUSBメモリ等の外付け記憶装置、またはネットワークを介して接続された別体のホストコンピュータや画像形成装置等の別体装置が含まれる。画像形成装置101は、ネットワーク100を介して、クライアントコンピュータとしての情報処理装置102等と通信可能である。
【0025】
次に、情報処理装置102,103の内部構成について図3を用いて説明する。
図3は、情報処理装置102,103の内部構成を例示するブロック図である。
図3に示すように、情報処理装置は、CPU301、直接記憶部302、間接記憶部303、ユーザインタフェース304、外部インタフェース305を有する。
CPU301は、所定のプログラムを実行し情報処理装置の各種制御を指示するユニットである。CPU301は、CPUにより実現される。
直接記憶部302は、CPU301がプログラムを実行する際に使用するワークメモリであり、CPU301が実行するプログラムは直接記憶部302にロードされる。直接記憶部302は、RAMで構成されている。
【0026】
間接記憶部303は、アプリケーションプログラム、およびOS(Operating System)を含む各種プログラムが記憶されている。間接記憶部303に記憶されている各種プログラムは、CPU301がプログラムを実行する際に直接記憶部302へ移動する。また、詳細は後述するが、間接記憶部303には印刷データ、文書データ等の各種データも記憶されている。間接記憶部303は、ROM、またはHDDで構成されている。
【0027】
ユーザインタフェース304は、ユーザからの処理依頼を受け付けるために必要なユニットである。例えば、キーボード、マウス等を通してユーザが入力した指示に応じた信号を受け付ける。外部インタフェース305は、ネットワーク100に接続されており、ネットワーク100に接続されている他の装置と通信が可能となる。
【0028】
本実施例において、情報処理装置では、Webブラウザが動作している。このWebブラウザは、ネットワークを介して接続されているWebサーバに対して、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等の通信プロトコルでアクセスすることができる。
【0029】
図4は、本実施例における画像形成装置管理システムの主要なモジュール構成の一例を示す図である。なお、説明の簡便のため記憶装置を、画像形成装置に包含される記憶部として説明する。
【0030】
図4に示すように、画像形成装置101は、記憶部401、Webサーバ機能部411、通知処理部421を有する。
記憶部401は、セットアップドライバ402やユーザ管理テーブル403(図5)を保持する記憶領域である。記憶部401には、前記セットアップドライバ402や、ユーザ管理テーブル403以外にも宛先表や他のデバイスにアップロードされたセットアップドライバのリンク情報、画像形成装置101の設定値の情報を保持しても良い。記憶部401は、間接記憶部206内に構成されていてもよいし、画像形成装置101がアクセス可能な外部の記憶装置内に構成されていてもよい。
【0031】
ユーザ管理テーブル403では、図5に示すように、ユーザのメールアドレス501、前記メールアドレス毎に割り振られたユニークID502、前記アドレスに通知を行った通知日時503、前記ユニークIDを割り振られたURLからセットアップドライバ402がダウンロードされたダウンロード日時504、前記URLからセットアップドライバ402がダウンロードされたダウンロード回数505等の情報が紐付けられて登録される。
【0032】
Webサーバ機能部411は、Webサーバとして動作するもので、後述する図9,図10に示すドライバダウンロード画面や通知先登録画面を含む各種Webページ(ウェブページ)をクライアントに提供するものである。Webサーバ機能部411は、画像形成装置101のCPU204が間接記憶部206にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを直接記憶部205にロードして実行することにより、実現される機能部である。なお、Webサーバ機能部411は、画面処理部412を有する。
【0033】
画面処理部412は、ユーザによりドライバダウンロード画面(例えば、図9)のダウンロードボタンが押下されると、ユーザ管理テーブル403に登録されている情報に応じて、通知先登録画面(例えば、図10)の表示・非表示を切り替える。なお、画面処理部412は、アクセス元のURLからユニークIDの情報の取得も行う。
【0034】
通知処理部421は、変更・更新通知の処理を行うものである。通知処理部421は、画像形成装置101のCPU204が間接記憶部206にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを直接記憶部205にロードして実行することにより、実現される機能部である。なお、通知処理部421は、メール送信処理部422、ユニークID生成部423、ユーザ情報管理部424を有する。
【0035】
メール送信処理部422は、ユーザインタフェース207からのユーザの要求やセットアップドライバの変更・更新の情報をトリガーとして、通知メールをユーザに配信する。ユニークID生成部423は、前記通知メールをユーザに配信する際にメール本文に記載されるURLに割り当てられるユニークなIDを作成する。ユーザ情報管理部424は、本管理システムを利用したユーザの情報を管理する。具体的には、ユーザ管理テーブル403へ情報を記録したり、ユーザ管理テーブル403から情報の取得を行う。
【0036】
情報処理装置102(103)は、Webブラウザ1110を有する。Webブラウザ1110は、クライアントとして動作するもので、Webサーバ機能部411にアクセスし、後述する図9,図10に示すドライバダウンロード画面や通知先登録画面を含む各種Webページを、Webサーバ機能部411から取得するものである。Webブラウザ1110は、情報処理装置102(103)のCPU301が間接記憶部303にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを直接記憶部302にロードして実行することにより、実現されるものである。
【0037】
図5は、本実施例の画像形成装置101が保持するユーザ管理テーブル403の一例である。
ユーザ管理テーブル403には、本管理システムを利用したユーザのユーザ情報が登録される。本実施例において、ユーザ管理テーブル403は、メールアドレス501、ユニークID502、通知日時503、ダウンロード日時504、ダウンロード回数505の情報を保持する。
【0038】
ここで、メールアドレス501は、本管理システムが通知メールの配信を行った宛先である。ユニークID502は、前記メールアドレス501毎に割り当てられるユニークなIDである。通知日時503は、本管理システムを利用し通知メールを配信した日時(メール送信日時)を記録したものである。ダウンロード日時504は、前記通知メールに記載されているURLからドライバがユーザにダウンロードされた日時を記録したものである。なお、画像形成装置101は、どのユーザからアクセスされたかという情報は、前記ユニークID502によって判断することができる。ダウンロード回数505は、ユーザが前記URLからドライバをダウンロードした回数を記録したものである。ダウンロード回数505は、ユーザ情報管理部424により、前記通知日時503を記録するタイミングで、「0」に初期化される。
【0039】
図6は、本実施例の画像形成装置101が備えるドライバ配信機能を実現する為の画像形成装置101の操作パネルに表示されるドライバダウンロード情報配信画面の一例を示す図である。
【0040】
図6において、600はドライバダウンロード情報配信画面であり、画像形成装置101の操作パネル(ユーザインタフェース207)に表示される。ユーザがドライバダウンロード情報配信画面600上で、メールアドレスを指定し、送信開始ボタン606を押下すると、メール送信処理部422が、前記指定したメールアドレスに、ドライバダウンロード画面(図9)へアクセスする為のURL情報を送信する。
【0041】
このドライバダウンロード情報配信画面600は、宛先一覧601、「アドレス帳」ボタン602、「自分へ送信」ボタン603、「新規に入力」ボタン604、「宛先削除」ボタン605、「送信開始」ボタン606を表示する。
【0042】
宛先一覧601は、「アドレス帳」ボタン602、「自分へ送信」ボタン603、「新規に入力」ボタン604により通知先として指定されたメールアドレスを一覧で表示する。この一覧には、宛先の種別・宛先の名称・宛先が表示される。
【0043】
「アドレス帳」ボタン602は、メールアドレスを不図示のアドレス帳(宛先帳)から選択する為のものである(宛先をアドレス帳から入力可能にするものである)。「アドレス帳」ボタン602がユーザによって押下されると、通知処理部421は、図示しないアドレス帳画面を、ユーザインタフェース207上に表示し、ユーザによってアドレス帳からメールアドレスが選択されると、宛先一覧601にメールアドレスを追加する。
【0044】
「自分へ送信」ボタン603は、ログイン情報から自分(ログインユーザ)のメールアドレスを宛先一覧601へ追加する為のものである。「自分へ送信」ボタン603がユーザによって押下されると、通知処理部421は、ユーザのログイン情報からユーザ自身のメールアドレスを取得し、宛先一覧601にそのメールアドレスを追加する。
【0045】
「新規に入力」ボタン604は、メールアドレスを直接入力する為のものである。「新規に入力」ボタン604がユーザによって押下されると、通知処理部421は、図示しないキーボード画面を表示し、メールアドレスを直接入力させ宛先一覧601へそのメールアドレスを追加する。
【0046】
「宛先削除」ボタン605は、宛先一覧601から選択されたメールアドレスを削除する為のものである。宛先一覧601の宛先が選択された状態で「宛先削除」ボタン605がユーザによって押下されると、通知処理部421は、選択された宛先を宛先一覧601から削除する。
【0047】
「送信開始」ボタン606は、宛先一覧にあるメールアドレスに対するドライバダウンロード情報の配信を実行する為のものである。「送信開始」ボタン606がユーザによって押下されると、通知処理部421は、宛先一覧601に登録されているメールアドレスに対して、ドライバダウンロードページのURLが書かれた通知メールを配信する。
【0048】
次に、本実施例における画像形成装置101の操作パネルから宛先を設定してメールを配信するまでの処理について図7を用いて説明する。
図7は、本実施例における画像形成装置101の操作パネルから宛先を設定してメールを配信するまでの処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、画像形成装置101のCPU204が間接記憶部206にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを直接記憶部205にロードして実行することにより実現される。
【0049】
まず、S701において、通知処理部421は、ユーザにより、画像形成装置101のユーザインタフェース207に表示されるドライバダウンロード情報配信画面600の宛先一覧601に、ドライバダウンロード情報の配信先のメールアドレスが設定されたことを検知すると、S702に処理を進める。
【0050】
S702では、通知処理部421は、ユーザにより、ドライバダウンロード情報配信画面600の「送信開始」ボタンが押下されたことを検知すると、S703に処理を進める。
【0051】
通知処理部421は、前記S701で設定されたメールアドレス毎に、S703〜S709の処理を実行するように制御する。
S703では、通知処理部421は、前記S701で設定されたメールアドレスがユーザ管理テーブル403に登録されているか否かを判定する。
そして、前記S701で設定されたメールアドレスがユーザ管理テーブル403に登録されていると判定した場合(S703でYes)、通知処理部421は、S704に処理を進める。
【0052】
S704では、通知処理部421は、前記ユーザ管理テーブル403から前記S701で設定されたメールアドレスに割り当てられたユニークID502を取得し、S706に処理を進める。
【0053】
一方、前記S701で設定されたメールアドレスがユーザ管理テーブル403に登録されていないと判定した場合(S703でNo)、通知処理部421は、S705に処理を進める。
【0054】
S705では、通知処理部421のユニークID生成部423が、前記S701で設定されたメールアドレスにユニークなIDを割り当て、S706に処理を進める。
次に、S706では、通知処理部421のメール送信処理部422が、前記S701で設定されたメールアドレスにドライバダウンロード情報の通知メール(例えば図8)を配信する。なお、メール送信処理部422は、前記通知メールを配信する際に、前記通知メールに前記ユニークID502の情報を埋め込んだURL情報を記載する。
【0055】
次に、S707において、通知処理部421は、前記S701で設定されたメールアドレスがユーザ管理テーブル403に登録されているか否かを判定する。
そして、前記S701で設定されたメールアドレスがユーザ管理テーブル403に登録されていると判定した場合(S707でYes)、通知処理部421は、S708に処理を進める。
【0056】
S708では、通知処理部421は、ユーザ管理テーブル403の情報の通知日時503、ダウンロード回数505を更新する。なお、ダウンロード回数505については「0」に初期化する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0057】
一方、前記S701で設定されたメールアドレスがユーザ管理テーブル403に登録されていないと判定した場合(S707でNo)、通知処理部421は、S709に処理を進める。
【0058】
S709では、通知処理部421は、ユーザ管理テーブル403に、前記S701で設定されたメールアドレス501、前記705で割り当てられたユニークID502、通知日時503を登録する。なお、ダウンロード回数505は初期値「0」となるものとする。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0059】
本実施例のように、ドライバダウンロード情報を通知する際に、ユーザ管理テーブル403に登録されているドライバダウンロード回数505を「0」に初期化することで、これ以後、ユーザが新規にアップロードされた、または更新されたドライバをダウンロードしたか否かを判断することが可能となる。なお、ドライバダウンロード回数505はドライバがダウンロードされるとインクリメントされる。
【0060】
図8は、本実施例における管理システムが配信する通知メールの本文の一例を示す図である。
図8に示すように、図7のS706で送信される通知メールの本文800には、画像形成装置101が提供するウェブページ(具体的には、ドライバダウンロードページ)のURL(図中801)が記載されている。前記URLには、前記ユニークID(図中802)が付加されている(割り当てられている)。
【0061】
本実施例のように、通知するメールのURLにユニークなIDを割り当てユーザ情報として登録しておくことで、画像形成装置101は、前記URLからドライバダウンロードが行われた際に、どのユーザがダウンロードを行ったか知ることができる。
【0062】
図9は、本実施例におけるドライバダウンロード画面の一例を示す図である。なお、このドライバダウンロード画面は、画像形成装置101のWebサーバ機能部411に対して、通知メールを受け取ったユーザが通知メールに記載されているURLを用いて情報処理装置102のWebブラウザ1110からアクセスしたときに、情報処理装置102の表示部に表示される。
【0063】
このドライバダウンロード場面は、画像形成装置101にアップロードされたセットアップドライバの一覧を「No.」901、「表示名」902、「ドライバ種類」903、「バージョン」904、「コメント」905、および「ダウンロード」ボタン906と共に表示する。
【0064】
「No.」901は、アップロードされているセットアップドライバのスロットの番号を表示する。「表示名」902は、管理者がセットアップドライバをアップロードした際に登録した文字列を表示する。
【0065】
「ドライバ種類」903は、管理者がセットアップドライバをアップロードした際に登録したドライバ種類の文字列を表示する。「バージョン」904は、管理者がセットアップドライバをアップロードした際に登録したセットアップドライバのバージョン情報の文字列を表示する。「コメント」905は、管理者がセットアップドライバをアップロードした際に登録したコメントの文字列を表示する。
【0066】
ここで、いずれかの行の「ダウンロード」ボタン906がユーザによって押下されると、Webブラウザ1110は、図示しないダウンロードダイアログを表示し、Webサーバ機能部411の画面処理部412と通信し(ドライバインストール要求を行い)、ダウンロードディレクトリに当該アップロード番号のセットアップドライバをダウンロードする。
【0067】
図10は、本実施例における通知先登録画面の一例を示す図である。なお、この通知先登録画面は、画像形成装置101の備えるドライバダウンロード画面(図9)のダウンロードボタン906が押下された際に、ユーザ管理テーブル403に登録されているダウンロード回数505が1回以上である場合に、画面処理部412の制御により表示されるものである。
【0068】
図10に示すように、通知先登録画面は、メールアドレス入力欄1001と、「OK」ボタン1002と、「キャンセル」ボタン1003とを共に表示する。
なお、この通知先登録画面に、ユーザ管理テーブル403に登録されているメールアドレスの一覧を表示しユーザが自分のメールアドレスが既に登録されているか確認するためのボタンを設けてもよい。
【0069】
メールアドレス入力欄1001は、ユーザにメールアドレスを入力してもらうためのテキストボックスである。「OK」ボタン1002がユーザによって押下されると、ユーザ管理テーブル403にテキストボックスで入力されたメールアドレスが登録される。また、「キャンセル」ボタン1003がユーザによって押下されると、メールアドレスの登録は行われない。
【0070】
本実施例では、配信された同一のURLよりドライバを2回目以降ダウンロードするユーザは、ユーザ管理テーブル403に登録されていないユーザとして扱う。これは、他のユーザから転送等された通知メールにより本管理システムを利用せずにドライバダウンロード画面にアクセスするユーザも存在する為である。前記ユーザは、前記URLからセットアップドライバをダウンロードしてもユーザ管理テーブル403にメールアドレス501は登録されない為、リソースの変更や管理者の更新によるセットアップドライバの変更通知を受け取ることができない。よって、画面処理部412は、2回目以降ドライバをダウンロードするユーザに対して通知先登録画面(図10)を表示し、メールアドレスを入力したユーザ情報をユーザ管理テーブル403に登録するように制御する。
【0071】
これにより、本管理システムを利用することなくドライバをダウンロードしたユーザも登録され、このようなユーザに対しても、以後ドライバの変更・更新があった際には、通知メールを配信することができるようになる。
【0072】
次に、本実施例における画像形成装置101が保持するドライバダウンロード画面へのアクセスからセットアップドライバのダウンロードまでの処理について図11を用いて説明する。
【0073】
図11は、本実施例における画像形成装置101が保持するドライバダウンロード画面へのアクセスからセットアップドライバのダウンロードまでの処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、画像形成装置101のCPU204が間接記憶部206にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを直接記憶部205にロードして実行することにより実現される。
【0074】
まず、S1101において、Webサーバ機能部411は、Webブラウザ1110より、通知メールで送信したURL情報に基づくドライバダウンロード画面(図9)へアクセスされたことを検知すると、ドライバダウンロード画面をWebブラウザ1110に送信し、S1102に処理を進める。
【0075】
S1102では、Webサーバ機能部411は、Webブラウザ1110より、ドライバダウンロード画面(図9)の「ダウンロード」ボタン906が押下されたことによるドライバインストール要求(ダウンロード要求)を受信すると、S1103に処理を進める。
【0076】
S1103では、Webサーバ機能部411の画面処理部412は、ドライバダウンロード画面のURLに割り振られているユニークIDを取得し、S1104に処理を進める。
【0077】
S1104では、画面処理部412は、ユーザ管理テーブル403から、前記S1103で取得したユニークID502に紐づけられているダウンロード回数505の情報を取得し、S1105に処理を進める。
【0078】
S1105では、画面処理部412は、前記S1104で取得したダウンロード回数が1回以上であるか否かを判定する。なお、ダウンロード回数505が1回以上の場合には、既にダウンロードが行われ、2回目以降ダウンロードを行おうとしていることを示す。一方、ダウンロード回数505が0回の場合には、未だダウンロードが行われていないことを示す。
そして、前記S1104で取得したダウンロード回数が1回以上でない(0回)と判定した場合(S1105でNo)、画面処理部412は、S1106に処理を進める。
【0079】
S1106では、画面処理部412は、ユーザ管理テーブル403の情報を更新する。ここでは、ダウンロード日時504の記録と、ダウンロード回数505のインクリメントを行う。そして、S1107に処理を進める。
【0080】
一方、前記S1104で取得したダウンロード回数が1回以上であると判定した場合(S1105でYes)、画面処理部412は、ユーザ管理テーブル403に登録されていないユーザからのダウンロード要求であると判断し、S1108に処理を進める。
【0081】
S1108では、画面処理部412は、通知先登録画面(図10)を、Webブラウザ1110に送信してWebブラウザ1110上に表示させるように制御する。
通知先登録画面(図10)のメールアドレス入力欄1001にメールアドレスが入力された状態で、「OK」ボタン1002が押下されると、Webブラウザ1110は、メールアドレス入力欄1001に入力されたメールアドレスを、画面処理部412に送信する。「キャンセル」ボタン1003が押下されると、Webブラウザ1110は、メールアドレスの入力が無かった旨を、画面処理部412に送信する。
【0082】
S1109では、画面処理部412は、Webブラウザ1110からメールアドレスを受信したか/メールアドレスの入力が無かった旨の情報を受信したかにより、メールアドレスが入力されたか否かを判定する。
【0083】
そして、Webブラウザ1110からメールアドレスを受信しなかった場合(メールアドレスの入力が無かった旨の情報を受信した場合)、画面処理部412は、メールアドレスが入力されなかったと判定し(S1109でNo)、S1107に処理を進める。
【0084】
一方、所定時間内にWebブラウザ1110からメールアドレスを受信した場合、画面処理部412は、メールアドレスが入力されたと判定し(S1109でYes)、S1110に処理を進める。
【0085】
S1110では、画面処理部412は、Webブラウザ1110から受信したメールアドレス(通知先登録画面(図10)で入力されたメールアドレス)に対して、ユニークIDを割り当て、S1111に処理を進める。
【0086】
S1111では、画面処理部412は、ユーザ管理テーブル403へユーザ情報を登録する。ここでは、ユーザ管理テーブル403に、前記S1109で受け取ったメールアドレス501、前記S1110で割り当てられたユニークID502、ダウンロード日時504(現在日時)、ダウンロード回数505(1回)を登録する。そして、S1107に処理を進める。
【0087】
S1107では、画面処理部412は、前記URLに対応するセットアップドライバをWebブラウザ1110に送信し、情報処理装置にセットアップドライバをダウンロードさせるように制御する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0088】
次に、本実施例における画像形成装置101の保持するセットアップドライバが変更もしくは更新された際にユーザ管理テーブル403に登録されているユーザに自動で通知するフローについて図12を用いて説明する。
【0089】
図12は、本実施例における画像形成装置101の保持するセットアップドライバが変更もしくは更新された際にユーザ管理テーブル403に登録されているユーザに自動で通知する処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、画像形成装置101のCPU204が間接記憶部206にコンピュータ読み取り可能に記録されたプログラムを直接記憶部205にロードして実行することにより実現される。
【0090】
まず、S1201において、通知処理部421は、画像形成装置101の設定情報の変更や管理者によってセットアップドライバが更新されたことを検知すると、S1202に処理を進める。
【0091】
S1202では、通知処理部421は、ユーザ管理テーブル403に登録されているユーザ情報の数だけ、S1203〜S1204の処理を順次繰り返し実行するように制御する。
【0092】
まず、S1203において、通知処理部421は、ユーザ管理テーブル403に登録されているユーザ情報から未処理のユーザ情報を1つ取得し(以下、カレントのユーザ情報)、該カレントのユーザ情報に対応するドライバダウンロード回数505が1回以上であるか否かを判定する。
【0093】
そして、カレントのユーザ情報に対応するドライバダウンロード回数505が1回以上でないと判定した場合(S1203でNo)、通知処理部421は、次のユーザ情報に処理を移行させる。
【0094】
一方、カレントのユーザ情報に対応するドライバダウンロード回数505が1回以上であると判定した場合(S1203でYes)、通知処理部421は、S1204に処理を進める。
【0095】
S1204では、通知処理部421のメール送信処理部422は、カレントのユーザ情報からメールアドレス501を取得し、該メールアドレスに対して通知メールを送信し、S1205に処理を進める。
【0096】
S1205では、通知処理部421は、ユーザ管理テーブル403内のカレントのユーザ情報を更新する。ここでは、カレントのユーザ情報の通知日時503を現在日時に更新し、ダウンロード回数505を「0」に初期化する。そして、通知処理部421は、次のユーザ情報に処理を移行させる。
【0097】
そして、通知処理部421は、ユーザ管理テーブル403に登録されているユーザ情報の数だけ(登録されている全てのユーザ情報について)、S1203〜S1204の処理を完了したと判定すると、本フローチャートの処理を終了する。
【0098】
なお、本実施例に加え、ユーザ管理テーブル403の情報に応じて、通知する/通知しないを切り替えるように構成してもよい。例えば、通知を行う際にダウンロード回数505が0回のユーザは画像形成装置101を利用しなくなったユーザであると判断し、通知の対象から外す制御を行ってもよい。なお、この制御を行うと、管理者が例えば、障害対応等でユーザがセットアップドライバをダウンロードする間もなく変更してしまった場合に通知が行われなくなってしまう。
【0099】
そこで、ドライバの変更・更新通知を無条件で通知する期間を定める無条件通知期間の設定機能を設けてもよい。
通知処理部421は、最後に通知を行ってから(通知日時503から)この無条件通知期間(所定期間)を経過するまでは、過去にダウンロードを行ったか行わなかったかに関わらず、次の通知を行うように制御する。一方、最後に通知を行ってからこの無条件通知期間を過ぎると、過去にダウンロードを行わなかった(ダウンロード回数505が0回)のメールアドレス501には、次の通知は行わないように制御する。
以上のように、無条件通知期間の経過後のダウンロード回数により次の通知の有無を制御することにより、ユーザへの無駄な通知を削減することが可能となる。
【0100】
以上示したように、ユーザに通知するURLにユニークなIDをつけて、どのユーザがダウンロードしたかを判別することで、ドライバをダウンロードしたユーザにのみ、リソースの変更通知を行うことが可能となる。さらに、ユーザ管理テーブル403に記録されたユーザ情報を利用し、同じURLから複数回ダウンロードが行われた場合、ユーザ管理テーブル403に登録されていないユーザからのアクセスであると判断し、表示画面を変更する。具体的には、通知先登録画面を表示し、通知先情報を入力させることにより、ユーザ管理テーブル403に登録されていなかったユーザに対しても、以後、セットアップドライバの変更・更新情報を通知することが可能となる。
【0101】
また、ユーザ管理テーブル403に登録さているユーザであっても、前回の通知から所定期間が経過してもダウンロードを行っていないユーザに対しては、次回の通知を行わないように制御することで、画像形成装置101を利用しなくなったユーザに対する無駄な通知を抑えることができる。
【0102】
また、デバイスドライバに限らず、画像形成装置101が保持する情報に変更があった際、画像形成装置101を利用するユーザに変更の通知を、上記デバイスドライバの通知と同様の方法により行うように構成してもよい。
【0103】
また、本実施例では、宛先をメールアドレスとし、通知をメールにより行う構成を示したが、宛先を共有ファイル等のパスやファクシミリ番号とし、通知をファイル送信やファクシミリ送信により行うようにしてもよい。
【0104】
以上示したように、本実施例によれば、ユーザに通知するURLにユニークなIDを付加してどのユーザがダウンロードしたかを判別することで、ドライバをダウンロードしたユーザにのみ、リソースの変更通知を行うことが可能となる。
【0105】
また、ユーザ管理テーブル403に記録されたユーザ情報を利用し、同じURLからダウンロードを行うユーザに対して表示画面を変更する。具体的には、通知先登録画面(図10)を表示し、通知先情報を入力させることにより、ユーザ管理テーブル403に登録されていなかったユーザに対してもセットアップドライバの変更・更新情報を通知できるようにすることができる。
【0106】
このように、画像形成装置101の記憶領域に登録されている画像形成装置101のためのデバイスドライバのセットアップファイルを、画像形成装置101を利用するユーザに、画像形成装置101が提供するウェブページからダウンロードさせる仕組みを容易に実現することができ、上記セットアップファイルの変更時にも、必要なユーザにのみ確実に通知することができる。
【0107】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0108】
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0109】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0110】
100 ネットワーク
101 画像形成装置
102、103 情報処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
前記画像形成装置が提供するウェブページのURLを含むメールを送信する複数の宛先を入力するための入力手段と、
前記入力手段で入力された複数の宛先に対して前記ウェブページのURLを含むメールを送信する通知手段と、
前記URLが示すウェブページを介した情報処理装置からのダウンロード要求に応じて、前記画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを前記情報処理装置に配信する配信手段と、を有し、
前記入力手段は、前記宛先を、前記画像形成装置が予め記憶している宛先帳を利用して入力可能なことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記宛先ごとにユニークなIDを割り当て、前記宛先、前記ID、前記ダウンロード要求が行われたか否かを示す情報を紐付けて登録する登録手段を有し、
前記通知手段は、前記宛先に割り当てられたIDを付加した前記ウェブページのURLを含むメールを前記宛先に送信するものであり、
前記登録手段は、前記URLに対応するウェブページを介した情報処理装置からのダウンロード要求に応じて、ダウンロードが行われた旨の情報を、前記URLに付加されているIDに紐付けて登録することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記配信手段は、前記ダウンロードが行われた旨の情報が、前記URLに付加されているIDに紐付けられて登録されている場合、新たに宛先を入力するための画面の情報を前記情報処理装置に送信し、
前記登録手段は、前記画面を介して新たに入力された宛先を登録することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記登録手段は、前記通知手段により前記URLを含むメールを送信される場合、前記URLに付加されているIDに紐付けられて登録されているダウンロードが行われた旨の情報を削除することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記通知手段は、前記セットアップファイルが更新された場合、前記登録手段に登録されている宛先に、前記宛先に紐付けられて前記登録手段により登録されたIDを付加したURLを含むメールを送信することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記通知手段は、前記メールを送信する場合に、宛先ごとに前記ダウンロードが行われた旨の情報の登録の有無を確認し、前記ダウンロードが行われた旨の情報が登録されていない宛先に対しては、メールの送信を行わないことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記登録手段は、前記宛先ごとに前記通知手段によるメール送信日時を登録するものであり、
前記通知手段は、前記メールを送信する場合に、宛先ごとに前記メール送信日時と前記ダウンロードが行われた旨の情報の登録の有無を確認し、前記メール送信日時から所定期間を経過しても前記ダウンロードが行われた旨の情報が登録されていない宛先に対しては、メールの送信を行わないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置であって、
前記画像形成装置が提供するウェブページのURLを含むメールを送信する複数の宛先を入力するための入力手段と、
前記入力手段で入力された複数の宛先を登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された複数の宛先に対して前記ウェブページのURLを含むメールを送信する通知手段と、
前記URLが示すウェブページを介した情報処理装置からのダウンロード要求に応じて、前記画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのセットアップファイルを前記情報処理装置に配信する配信手段と、を有し、
前記配信手段は、前記ダウンロードの要求に応じて、前記登録手段により登録された前記宛先の一覧が表示される画面の情報を前記情報処理装置に送信し、
前記登録手段は、前記画面を介して新たに入力された宛先を登録し、
前記通知手段は、前記セットアップファイルが更新された場合、前記登録手段により登録された宛先にメールを送信することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置が提供するウェブページのURLを含むメールを送信する複数の宛先の入力を受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップで入力された複数の宛先に対して前記ウェブページのURLを含むメールを送信する通知ステップと、
前記URLが示すウェブページを介した情報処理装置からのダウンロード要求に応じて、前記画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのデバイスドライバのセットアップファイルを前記情報処理装置に配信する配信ステップと、を有し、
前記入力ステップでは、前記宛先を、前記画像形成装置が予め記憶している宛先帳を利用して入力可能なことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置が提供するウェブページのURLを含むメールを送信する複数の宛先を入力するための入力ステップと、
前記入力された複数の宛先を登録する登録ステップと、
前記登録された複数の宛先に対して前記ウェブページのURLを含むメールを送信する通知ステップと、
前記URLが示すウェブページを介した情報処理装置からのダウンロード要求に応じて、前記画像形成装置の記憶領域に登録されている前記画像形成装置のためのセットアップファイルを前記情報処理装置に配信する配信ステップと、を有し、
前記配信ステップでは、前記ダウンロードの要求に応じて、前記登録された宛先の一覧が表示される画面の情報を前記情報処理装置に送信し、
前記登録ステップでは、前記画面を介して新たに入力された宛先を登録し、
前記通知ステップでは、前記セットアップファイルが更新された場合、前記登録された宛先にメールを送信することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載された手段として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、請求項8に記載された手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−88848(P2013−88848A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225735(P2011−225735)
【出願日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】