説明

画像形成装置、画像形成装置の記録メディア処理方法、及びプログラム

【課題】電力を消費することなく、記録メディアの初期化の要否を判定して、画像形成装置の起動時間を短縮する。
【解決手段】画像形成装置に現在接続されている記録メディアから、その記録メディアの識別情報、更新情報、及びファイル構成情報を取得するためのメディア情報取得手段321と、画像形成装置において過去に使用されたことのある記録メディアの識別情報、更新情報、及びファイル構成情報を記録した使用履歴情報を記憶するための履歴情報記憶手段322と、メディアの初期化処理及びマウント処理を行うメディア処理手段323とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを記録し保存するための記録メディアを用いる画像形成装置、画像形成装置の記録メディア処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置等の機器では、読取った原稿画像等を記録し保存しておくためのメモリとして、画像形成装置に外部から抜き差しが可能な小型のメモリを使用できるものが増えている。このようなメモリとして、SDメモリカードやUSBメモリ等があり、一般に、これらは記録メディアと総称される。これにより、ユーザは、読取った画像を手軽に保存して再利用することが可能となる。このような記録メディアの使用にあたって、画像形成装置等の機器では、その記録メディアの初期化やマウント処理が実行される。
【0003】
ここに、記録メディアの初期化とは、記録メディアを記憶媒体として利用できるようにするために、例えば、その記憶領域を小さな記憶単位に分割すると共に、どの記憶単位に何を記録したかを管理するためのファイル管理領域をその記憶領域の一部に確保することをいう。このファイル管理領域には、一般に、その記録メディアに記録されているデータファイルの構成情報、例えば、ディレクトリ・ツリー等の階層情報が記録される(以下、この構成情報を「ファイル構成情報」と称する。)。
【0004】
また、記録メディアのマウント処理とは、その記録メディアに記録されているデータを読み出して利用できるようにするために、その記録メディアを画像形成装置のファイルシステムの一部に組み込むことをいう。ここに、ファイルシステムとは、画像形成装置がメモリ等の記憶装置に記録されているデータを管理するための管理情報をいい、画像形成装置は、記録メディアのファイル構成情報を読み込み、このファイル構成情報をファイルシステムに登録することで、その記録メディアのデータを利用することができるようになる。
【0005】
これらの初期化処理やマウント処理は、記録メディアが交換された場合に必要となり、特に、画像形成装置においては、電源断又は省電力モードとなっている期間に記録メディアが交換されることがあるため、画像形成装置の電源投入直後や省電力モードからの復帰時に、記録メディアの初期化処理やマウント処理が行われることが多い。
しかし、一般に、記録メディアの初期化に要する時間は、その記録メディアの記憶容量に依存して数分程度を要することが多く、また、初期化を実行している間は、記録メディアへのアクセスが禁止されることから、ユーザは画像形成装置の他の機能を使用することができなくなる。このため、電源投入時や省電力モードからの復帰時に記録メディアの初期化を行うと、画像形成装置が稼動可能な状態となるまでの起動時間が長くなって、稼働率が下がるという問題がある。
【0006】
この問題を解消する方法として、記録メディアの挿抜を検出するためのメディア監視回路を用い、記録メディアの挿抜を検出しなかったときは、初期化を実行しないものとして、記録メディアの初期化による起動時間の長期化を防止する方法が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の方法では、記録メディアの挿抜を常に監視する必要があり、そのための電力を常時消費してしまうという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、電力を消費することなく、記録メディアの初期化の要否を判定すると共に、画像形成装置の起動時間を短縮することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載された発明は、データを記録し保存するための記録メディアを接続するメディア接続部を備えた画像形成装置であって、前記メディア接続部に接続され現在使用されている記録メディアから識別情報を取得する情報取得手段と、前記画像形成装置における記録メディアの使用履歴情報を記憶するための情報記憶手段と、前記情報取得手段が取得した識別情報に基づいて、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、記録メディアの初期化処理を行うメディア処理手段と、を有し、前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が、前記情報記憶手段に記憶されていないと判定したことを条件に、現在使用されている記録メディアの初期化処理を実施することを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記情報取得手段は、さらに前記現在使用されている記録メディアの更新情報、及びファイル構成情報を取得する機能を有し、前記判定手段は、さらに、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報に、現在使用されている記録メディアの更新情報と一致する更新情報が記録されているか否かを判定する機能を有し、前記メディア処理手段は、さらに記録メディアのマウント処理を行う機能を有し、前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報及び更新情報が共に一致する記録メディアの使用履歴情報が、前記情報記憶手段に記憶されていると判定したときは、前記使用履歴情報に記録されているファイル構成情報に基づいて、現在使用されている記録メディアのマウント処理を行うことを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された画像形成装置において、前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報のみが一致し最新更新情報が一致しない記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されていると判定したときは、前記情報取得手段が取得したファイル構成情報に基づいて、現在使用されている記録メディアのマウント処理を行うことを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された画像形成装置において、前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動後であって、現在使用されている記録メディアへのデータ記録動作を行うときに、現在使用されている記録メディアの初期化処理を行うことを特徴とする。
請求項5に記載された発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された画像形成装置において、現在使用されている記録メディアに書き込むべきデータを保存する記憶手段を有し、現在使用されている記録メディアに書き込むべきデータを生成する処理と、前記メディア処理手段による記録メディアの初期化処理とを、同時に実施し得ることを特徴とする。
請求項6に記載された発明は、データを記録し保存するための記録メディアを接続するメディア接続部を備えた画像形成装置の記録メディア処理方法であって、前記メディア接続部に接続され現在使用されている記録メディアから識別情報を取得する工程と、前記画像形成装置における記録メディアの使用履歴情報を情報記憶手段に記憶する記憶工程と、前記取得する工程で取得した識別情報及び前記記憶工程で記憶した記録メディアの使用履歴情報に基づいて、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定する工程と、記録メディアの初期化処理を行う工程と、を有し、前記初期化処理を行う工程では、前記画像形成装置の起動時に、前記判定する工程において、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されていないと判定したことを条件に、現在使用されている記録メディアの初期化処理を実施することを特徴とする。
請求項7に記載された発明は、データを記録し保存するための記録メディアを接続するメディア接続部を備えた画像形成装置のコンピュータを、前記メディア接続部に接続され現在使用されている記録メディアから識別情報を取得する手段と、前記画像形成装置における記録メディアの使用履歴情報を情報記憶手段に記憶させる手段と、前記取得する手段により取得した識別情報及び前記情報記憶手段に記憶した使用履歴情報に基づいて、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定する手段と、記録メディアの初期化処理を行う手段と、として機能させるプログラムであって、前記初期化処理を行う手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定する手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されていないと判定したことを条件に、現在使用されている記録メディアの初期化処理を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電力を消費することなく、記録メディアの初期化の要否を判定すると共に、画像形成装置の起動時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本画像形成装置の装置制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】本画像形成装置の動作手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
本画像形成装置1は、原稿の画像を読み込んで電気信号に変換して画像データを出力するスキャナ部2と、スキャナ部2から出力される画像データを処理すると共に、画像形成装置1各部の動作を制御する装置制御部3と、スキャナ部2が読み込んだ画像を表示する表示部4と、ユーザからの指示を入力するための指示入力部5と、スキャナ部2から読み込まれ装置制御部3で処理された画像データを印刷する、画像印刷手段であるプリンタ部6と、スキャナ部2により読み込まれた画像データ等を記憶させておくための記録メディアを接続するメディア接続部7とを有している。ここで、メディア接続部7に接続される記録メディアとしては、不揮発性メモリを内蔵するSDカードやUSBメモリ等が使用できる。
【0012】
図2は、本画像形成装置1の装置制御部3の構成を示すブロック図である。
装置制御部3は、スキャナ部2やメディア接続部7等との間でデータ交換を行うための入出力インタフェース部31と、スキャナ部2で読取った画像データの処理や、記録メディアの初期化処理等を行う処理部32を有している。
【0013】
ここに、処理部32は、CPU(Central Processing Unit)、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有するコンピュータであり、メディア接続部7に現在接続されている記録メディア(以下、「現在の記録メディア」と称する。)から、その記録メディアを識別するための識別情報、更新情報、及びファイル構成情報を読み込むための情報取得手段であるメディア情報取得手段321を有している。
【0014】
また、処理部32は、本画像形成装置1における記録メディアの使用履歴情報、例えば、識別情報、更新情報、及びファイル構成情報を記憶するため情報記憶手段である履歴情報記憶手段322と、メディアの初期化処理及びマウント処理を行うメディア処理手段323と、現在の記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定すると共に、識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が記憶されている場合には、さらに、その使用履歴情報に記録されている更新情報が現在の記録メディアの更新情報と一致するか否かを判定する判定手段324と、を有している。なお、処理部32が有するこれらの手段は、例えば、プログラムによりCPUを含むコンピュータで実現される機能実現手段である。なお、コンピュータ・プログラムは、任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
【0015】
ここで、記録メディアの識別情報とは、例えば、記録メディアに記録されているシリアル番号をいい、記録メディアの更新情報とは、例えば、最新更新日時をいう。また、このシリアル番号に、製造元ID(identification)や製品IDを組み合わせて、識別情報としてもよい。なお、上述した製造元ID、製品ID、シリアル番号、更新情報、ファイル構成情報は、一般に、記録メディアに保存された特定のファイルに記録されている。
【0016】
上記の画像形成装置1の構成において、まず、処理部32は、画像形成装置1の起動時に、メディア情報取得手段321により、現在の記録メディアから識別情報、更新情報、及びファイル構成情報を取得する。ここに、起動時とは、ユーザが画像形成装置1の電源を投入した時や、省電力モードから復帰した時等、画像形成装置1がその構成部分の全部又は一部の通電を停止した非動作状態から脱して動作を開始する時をいう。
【0017】
続いて、判定手段324は、履歴情報記憶手段322が記憶している使用履歴情報の中に、現在の記録メディアと識別情報が一致する情報があるか否かを判定する。そして、識別情報が一致する使用履歴情報がないと判定したときは、現在の記録メディアは本画像形成装置1において初めて使用するものであるので、メディア処理手段323は、記録メディアの初期化を行う。一方、そのような使用履歴情報がある場合には、現在の記録メディアは本画像形成装置1において既に初期化され使用されたことのある記録メディアであるので、その記録メディアの初期化は行わない。
【0018】
以上のように、本画像形成装置1は、起動時に、現在の記録メディアの識別情報を使用履歴情報と照合し、現在の記録メディアが既に初期化され使用されたことのある記録メディアであるか否かを確認し、既に使用されたことのあるものであれば初期化処理を行わない。このため、本画像形成装置1は、その起動前に記録メディアの挿抜監視のために電力を消費することなく、電源投入時の起動時間や省電力モードからの復帰時等の起動時間を短縮することができる。
【0019】
次に、本画像形成装置1の、起動時の動作手順について、図3のフロー図に従って説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置1の電源投入後の起動処理を例に採って動作手順を説明するが、省電力モードから復帰した後の起動処理の動作手順も、ステップS101を除き、同様である。
まず、ユーザが電源を投入すると(S101)、メディア情報取得手段321は、現在の記録メディアの識別情報、更新情報を取得する(S102)。
【0020】
次に、処理部32は、本画像形成装置1において過去に使用された記録メディアの使用履歴情報を、履歴情報記憶手段322から読み出し(S103)、判定手段324は、その使用履歴情報の中に、ステップS102で取得した現在の記録メディアの識別情報と一致する使用履歴情報があるか否かを判定する(S104)。その結果、一致する使用履歴情報がある場合には(S104、Yes)、判定手段324は、さらに、ステップS102で取得した現在の記録メディアの更新情報と、使用履歴情報に記録されている更新情報とが一致するか否かを判定し(S105)、識別情報及び更新情報が共に一致している場合には(S105、Yes)、メディア処理手段323は、その使用履歴情報に含まれるファイル構成情報に基づいてマウント処理(S106)を行う。
【0021】
一方、ステップS104において、使用履歴情報の中に、現在の記録メディアの識別情報と一致する情報がなかった場合には(S104、No)、メディア処理手段323により、その記録メディアに対し初期化を行った後(S107)、メディア情報取得手段321により現在の記録メディアからファイル構成情報を読み込み(S108)、読み込んだファイル構成情報に基づいて、メディア処理手段によりマウント処理を行う(S109)。
【0022】
また、ステップS105において更新情報が一致しない場合には(S105、No)、その記録メディアからファイル構成情報を読み込んで(S108)、読み込んだファイル構成情報に基づいてマウント処理(S109)を行う。これにより、画像形成装置1の起動処理が終了する。
その後、処理部32は、現在の記録メディアへの書込みが行われたときに、履歴情報記憶手段322に記憶されている、現在の記録メディアに対応する使用履歴情報の、更新情報及びファイル構成情報を更新する。
【0023】
次に、本画像形成装置の変形例について説明する。
本画像形成装置の第1の変形例として、図3のステップS104において、現在の記録メディアの識別情報と一致する使用履歴情報がなかったときでも(図3のステップS104、No)、起動処理においては記録メディアの初期化処理を行わず、起動後の処理において、記録メディアの初期化を行うものとすることができる。
本変形例によれば、記録メディアの初期化処理の完了を待たずに、記録メディアを用いない他の動作を開始することができる。
【0024】
本画像形成装置の第2の変形例として、現在の記録メディアに書き込むべきデータを保存する記憶手段を設け、現在使用されている記録メディアに書き込むべきデータを生成する処理と、メディア処理手段323による記録メディアの初期化処理とを、同時に実施するものとすることができる。
【0025】
本変形例によれば、ユーザは、初期化処理の完了を待たずに、原稿スキャン等の操作を行うことができる。すなわち、メディア処理手段323が記録メディアの初期化処理を実施するのと同時に、スキャナ部2により読み込んだ画像データを記憶手段に保存することとして、記録メディアの初期化処理と原稿スキャンとを同時に行うことができる。その後、記録メディアの初期化処理が完了すれば、記憶手段から記録メディアへ画像データを転送することができる。なお、記憶手段には、ハードディスクやRAM等のメモリを使用することができる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態では、画像形成装置1の起動後に、現在の記録メディアの識別情報を使用履歴情報と照合し、現在の記録メディアが既に初期化され使用されたことのある記録メディアであるか否かを確認し、既に使用されたことのあるものであれば初期化処理を行わない。このため、本画像形成装置1は、その起動前に記録メディアの挿抜監視のための電力を消費することなく、電源投入後又は省電力モードからの復帰後の起動時間を短縮することができる。
【符号の説明】
【0027】
1・・・画像形成装置、2・・・スキャナ部、3・・・装置制御部、4・・・表示部、5・・・指示入力部、6・・・プリンタ部、7・・・メディア接続部、31・・・入出力インタフェース部、32・・・処理部、321・・・メディア情報取得手段、322・・・履歴情報記憶手段、323・・・メディア処理手段、324・・・判定手段。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0028】
【特許文献1】特開2005−328153号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記録し保存するための記録メディアを接続するメディア接続部を備えた画像形成装置であって、
前記メディア接続部に接続され現在使用されている記録メディアから識別情報を取得する情報取得手段と、
前記画像形成装置における記録メディアの使用履歴情報を記憶するための情報記憶手段と、
前記情報取得手段が取得した識別情報に基づいて、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
記録メディアの初期化処理を行うメディア処理手段と、
を有し、
前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が、前記情報記憶手段に記憶されていないと判定したことを条件に、現在使用されている記録メディアの初期化処理を実施することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載された画像形成装置において、
前記情報取得手段は、さらに前記現在使用されている記録メディアの更新情報、及びファイル構成情報を取得する機能を有し、
前記判定手段は、さらに、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報に、現在使用されている記録メディアの更新情報と一致する更新情報が記録されているか否かを判定する機能を有し、
前記メディア処理手段は、さらに記録メディアのマウント処理を行う機能を有し、
前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報及び更新情報が共に一致する記録メディアの使用履歴情報が、前記情報記憶手段に記憶されていると判定したときは、前記使用履歴情報に記録されているファイル構成情報に基づいて、現在使用されている記録メディアのマウント処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載された画像形成装置において、
前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報のみが一致し最新更新情報が一致しない記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されていると判定したときは、前記情報取得手段が取得したファイル構成情報に基づいて、現在使用されている記録メディアのマウント処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記メディア処理手段は、前記画像形成装置の起動後であって、現在使用されている記録メディアへのデータ記録動作を行うときに、現在使用されている記録メディアの初期化処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載された画像形成装置において、
現在使用されている記録メディアに書き込むべきデータを保存する記憶手段を有し、
現在使用されている記録メディアに書き込むべきデータを生成する処理と、前記メディア処理手段による記録メディアの初期化処理とを、同時に実施し得ることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
データを記録し保存するための記録メディアを接続するメディア接続部を備えた画像形成装置の記録メディア処理方法であって、
前記メディア接続部に接続され現在使用されている記録メディアから識別情報を取得する工程と、
前記画像形成装置における記録メディアの使用履歴情報を情報記憶手段に記憶する記憶工程と、
前記取得する工程で取得した識別情報及び前記記憶工程で記憶した記録メディアの使用履歴情報に基づいて、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定する工程と、
記録メディアの初期化処理を行う工程と、
を有し、
前記初期化処理を行う工程では、前記画像形成装置の起動時に、前記判定する工程において、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されていないと判定したことを条件に、現在使用されている記録メディアの初期化処理を実施することを特徴とする画像形成装置の記録メディア処理方法。
【請求項7】
データを記録し保存するための記録メディアを接続するメディア接続部を備えた画像形成装置のコンピュータを、
前記メディア接続部に接続され現在使用されている記録メディアから識別情報を取得する手段と、
前記画像形成装置における記録メディアの使用履歴情報を情報記憶手段に記憶させる手段と、
前記取得する手段により取得した識別情報及び前記情報記憶手段に記憶した使用履歴情報に基づいて、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されているか否かを判定する手段と、
記録メディアの初期化処理を行う手段と、
として機能させるプログラムであって、
前記初期化処理を行う手段は、前記画像形成装置の起動時において、前記判定する手段が、現在使用されている記録メディアと識別情報が一致する記録メディアの使用履歴情報が前記情報記憶手段に記憶されていないと判定したことを条件に、現在使用されている記録メディアの初期化処理を実施することを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−9940(P2012−9940A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141678(P2010−141678)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】