説明

画像形成装置およびコンピュータプログラム

【課題】操作パネルにおけるアニメーション表示の有無を操作の状況に応じて自動設定する。
【解決手段】画像形成装置は、画面を表示させる画面表示部と、ウィンドウ開操作が行われたときにウィンドウを表示させるウィンドウ表示部と、予め定められた操作およびそれが行われた時刻を特定する操作履歴を記録する履歴記録部と、ウィンドウ開操作が行われたときに、現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間の履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定するアニメーション表示設定部とを備える。ウィンドウ表示部は、アニメーション表示有りと設定された場合には、ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながらウィンドウが過渡状態を経て開くように見えるアニメーションを表示させ、アニメーション表示無しと設定された場合には、アニメーションを表示させずにウィンドウを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面を表示する画像形成装置および画像形成装置において実行されるコンピュータプログラムに関する。画像形成装置には、プリンタ、複写機、およびMFP(Multifunction Peripheral)が含まれる。
【背景技術】
【0002】
近年の多機能化した画像形成装置は、操作のためのマンマシンインタフェースとしてタッチパネルを備えている。ここでいうタッチパネルは、画面表示の可能なディスプレイとタッチ式ポインティングデバイスとを組み合わせた操作入力装置である。タッチパネルの前面は表示面とタッチ入力面とを兼ねている。タッチパネルによる表示の内容はユーザーによる操作に応じて切り替えられる。
【0003】
表示内容を切り替える手法の一つにポップアップがある。ポップアップは、表示中の操作画面よりも小さいサブ画面(ウィンドウと呼ばれる)を表示中の操作画面に重ねるように表示面上に開く表示手法である。機器の操作のための表示制御では、表示中の操作画面に関連する操作のためのキー(ボタンとも呼ばれる)を新たに表示する場合にポップアップが用いられている。すなわち、動作設定の項目を選択するための複数の項目選択キーを有する操作画面において、ユーザーが項目選択キーの一つを操作したときに、該当する項目に関連する詳細な設定のための操作キーを有するウィンドウを開く表示制御が知られている。例えば、特許文献1に記載された画像形成装置が備える表示制御手段は、基本画面中の複数の機能選択ボタンが選択操作された時に、選択操作された機能選択ボタンに対応した機能設定子画面を基本画面中の一部に重ねて表示する。その際に、機能設定子画面がどの機能選択ボタンに対応するかをユーザーが理解し易いようにするため、機能選択ボタンの表示色と機能設定子画面の背景色とが同一の色で表示される。
【0004】
また、操作パネルにおける表示を切り替える際に、切替え前の表示内容から切替え後の表示内容へ次第に変化させるアニメーション表示を行うことができる。特許文献2に記載された画像形成装置は、複数ページのデータを印刷するジョブにおいて、各ページのプレビュー画像を1ページずつ表示する。プレビュー画像はユーザーによるページ送り操作に従って切り替えられる。その際、例えば両面印刷の場合、表示中のページが裏返って次ページに遷移するように見えるアニメーションが表示される。
【0005】
一方、装置の稼働状態に応じてアニメーションの品質を変更する技術が知られている。特許文献3に記載された情報処理装置は、AC電源接続時にはアニメーションのフレームレートを最大にして高表示品質とし、DC電源接続時にはアニメーションのフレームレートを最小にして低表示品質とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】2004−306478号公報
【特許文献2】2009−253777号公報
【特許文献3】2002−278658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
操作キーに対応づけられているウィンドウを開くときにアニメーション表示を行うことができる。例えば、「操作された操作キーに小さな吹出しが現れ、それが次第に大きくなってウィンドウになる」といったアニメーションを表示することにより、操作キーとウィンドウとが対応することをユーザーに印象づけることができる。ウィンドウを閉じるときにも、例えば「ウィンドウが次第に小さくなって操作キーの中に消える」といったアニメーションを表示することができる。
【0008】
しかし、アニメーション表示を行うと、ユーザーが操作をしてからウィンドウが開くまでに相応の時間(例えば1秒弱から数秒程度)がかかる。ウィンドウを閉じるときも同様である。表示の切替えに時間のかかることは、ユーザーに画像形成装置が使い辛いと感じさせる要因になる。例えばユーザーがよく知る慣れた操作を行う場合や急いでいる場合には、ユーザーは迅速な表示の切替えを望むと考えられる。また、ユーザーがウィンドウを開いたり閉じたりする操作を繰り返すうちに、操作の度にアニメーションが表示されることに煩わしさを感じる、という状況が想定される。つまり、アニメーションによる分かりやすい表示の切替えよりも時間のかからない瞬時の切替えの方がユーザーにとって有用な場合がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑み、操作パネルにおけるアニメーション表示の有無を操作の状況に応じて自動設定するユーザーインタフェースの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する装置は、画面を表示する操作パネルを有した画像形成装置であって、複数の操作キーを有した操作画面を前記操作パネルに表示させる画面表示部と、前記複数の操作キーのいずれかを選択するウィンドウ開操作が行われたときに、選択された操作キーに予め対応づけられているウィンドウを前記操作パネルに表示させるウィンドウ表示部と、前記操作パネルによる操作およびそれが行われた時刻を特定する操作履歴を記録する履歴記録部と、前記ウィンドウ開操作が行われたときに、前記操作履歴のうちの現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間の履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定するアニメーション表示設定部とを備え、前記ウィンドウ表示部が、アニメーション表示有りと設定された場合には、前記ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながら前記ウィンドウが過渡状態を経て開くように見えるアニメーションを前記操作パネルに表示させ、アニメーション表示無しと設定された場合には、前記アニメーションを表示させずに前記ウィンドウを表示させるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、最近の一定期間の操作履歴によって示される操作の状況に応じて、アニメーションを伴う表示の切替えとアニメーションを伴わない表示の切替えとを選択的に行うユーザーインタフェースが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】MFPの外観の一例を示す図である。
【図2】MFPのハードウェア構成を示す図である。
【図3】MFPに備わる制御回路の画面表示に関わる機能構成を示す図である。
【図4】操作登録テーブルによって記録される操作履歴情報の例を示す図である。
【図5】アニメーション履歴テーブルによって記録される操作履歴情報の例を示す図である。
【図6】操作画面の一例を示す図である。
【図7】操作画面に部分的に重ねて表示されるウィンドウの例を示す図である。
【図8】ウィンドウの表示に関わるアニメーションの例を示す図である。
【図9】MFPの動作の概要を示すフローチャートである。
【図10】タッチ入力操作を受け付ける入力処理のフローチャートである。
【図11】入力処理に含まれるタッチパネル入力処理のフローチャートである。
【図12】タッチパネル入力処理に含まれるウィンドウ開処理のフローチャートである。
【図13】タッチパネル入力処理に含まれるウィンドウ閉処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
操作画面を表示する操作パネルを備える画像形成装置の例としてMFPを挙げる。MFPは、画像形成装置としての機能であるコピーおよびネットワークプリンティングに加えて、イメージ入力(スキャニング)、ファクシミリ通信、電子メール送受信、ドキュメントの保存などの多数の機能を有した情報機器である。
【0014】
図1に例示されるMFP1のユーザーは、MFP1の上部に設けられた操作パネル10を用いて、機能の選択や動作の設定を行うことができる。操作パネル10は、種々の操作画面を表示するタッチパネル101、およびジョブの実行を開始させるスタートキーを含む複数の固定キーを有する。
【0015】
MFP1のハードウェア構成が図2に示される。操作パネル10のタッチパネル101は、操作画面を表示するディスプレイ101Aとその表示面に密着する透光性のタッチ入力デバイス101Bとを備える。タッチパネル101の前面は表示面とタッチ操作面とを兼ねる。MFP1の全体の制御を受け持つ制御回路11は、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)112、制御プログラムやアプリケーションを実行するコンピュータとしてのCPU(central processing unit)113、プログラム実行のワークエリアとされるS−RAM(Static Random Access Memory)115、各種の設定を記憶するバッテリバックアップされたNV−RAM(不揮発性メモリ)116、およびシステム時刻を計時する時計IC(Integrated Circuit)118を有する。
【0016】
イメージスキャナ13は、読取り位置にセットされた原稿シートに記録されている画像情報を光学的に読み取る。プリンタコントローラ14は、印刷のための種々の制御処理を担う。プリンタコントローラ14に備わるRIP(Raster Image Processor)回路141は、外部機器から受信したPDL(Page Description Language)データを解析し、印刷対象データをビットマップ用メモリ上に展開する。プリンタエンジン15は、多段形式の用紙ストッカ16から供給される用紙の片面または両面にモノクロまたはカラーの画像を印刷する。フィニッシャー17は、印刷後の用紙を二つ折りにしたりステープルで綴じたりする仕上げ加工に用いられる。ネットワークインタフェース18はMFP1をネットワーク4に接続し、MFP1と外部とのLAN通信およびファクシミリ通信を可能にする。ストレージ19はハードディスクドライブ(HDD)のような大容量記憶デバイスである。ストレージ19には、操作画面の表示のための画像情報を含む制御データを記憶するメモリ領域とともに、各種ドキュメントのファイルを保存するメモリ領域(いわゆるボックス)が設けられる。
【0017】
このようなMFP1を操作するユーザーには、以下の画面表示制御によるグラフィカルユーザーインタフェース(GUI :Graphical User Interface)が提供される。
【0018】
図3は制御回路11における画面表示に関わる機能構成を示す。制御回路11は、入力処理部201、画面表示部202、ウィンドウ表示部203、履歴記録部204、およびアニメーション表示設定部205を有する。これら要素は、CPU113が所定の制御用コンピュータプログラムを実行することによって実現される機能要素である。
【0019】
入力処理部201は、タッチ入力デバイス101Bの出力するタッチ入力信号に基づいて、タッチパネル101による操作の内容を解析し、操作内容を他の機能要素に伝える。解析において、表示面を指(タッチペンまたはそれに類似するツールを用いてもよい)で押下するタッチ、および押下した指を表示面から離すタッチ解除が判別される。
【0020】
画面表示部202は、複数の操作キーを有した操作画面をディスプレイ101Bに表示させる。操作画面の画像データは、ROM112またはNV−RAM116に格納されている図示しない表示用データに含まれている。画面表示部202は表示用データのうちの表示すべき画像データをディスプレイ101Bへ送る。
【0021】
ウィンドウ表示部203は、画面表示部202によって表示された操作画面における複数の操作キーのいずれかを選択するウィンドウ開操作が行われたときに、選択された操作キーに予め対応づけられているウィンドウをディスプレイ101Bに表示させる。詳しくは、表示用データのうちのウィンドウ画像データを画面表示部202に送り、操作画面に部分的に重なるようにウィンドウを開く表示変更を画面表示部202に実行させる。また、ウィンドウ表示部203は、ウィンドウが開いた状態で所定のウィンドウ閉操作が行われたときに、ウィンドウを閉じる表示変更を画面表示部202に実行させる。ウィンドウの開閉に際して、ウィンドウ表示部203は、アニメーション表示設定部205による設定に従ってアニメーション表示または非アニメーション表示を行う。本実施形態におけるアニメーション表示は、ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながらウィンドウが過渡状態を経て開きまたは閉じるようにユーザーに見せる表示である。非アニメーション表示は、ウィンドウが無い状態から有る状態へまたはその逆に、過渡状態を表さずに即座に切替える表示である。アニメーション表示を行う場合、ウィンドウ表示部203は、予め用意された複数の過渡状態画像データを順々に切替えて表示する表示変更を画面表示部202に実行させる。
【0022】
履歴記録部204は、ウィンドウ開操作、ウィンドウ閉操作、およびウィンドウに配置された操作キーを操作するウィンドウ内操作のそれぞれが行われた時刻およびその操作を特定する操作履歴400を記録する。操作履歴400には、ウィンドウ開操作およびウィンドウ閉操作のいずれかに応答してウィンドウ表示部203によってアニメーション表示が行われたことを示す情報が含まれる。
【0023】
そして、アニメーション表示設定部205は、ウィンドウ開操作およびウィンドウ閉操作のいずれかが行われたときに、操作履歴400のうちの現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間に該当する履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定する。現在時刻は時計IC118によって計時されるシステム時刻である。
【0024】
本実施形態のMFP1において、アニメーション表示に関わる設定ルールとして次の〔ルール1〕〜〔ルール6〕が定められている。ただし、ここでの例示に限ることなく、例えば操作に慣れたユーザーが多いか少ないとか利用頻度の高い機能が多岐にわたるかそうでないとかというような想定される使用環境の特徴に応じて、ルールの数を増減したり各ルールの内容を変更したりしてもよい。
【0025】
〔ルール1〕 同じユーザーに対して行うアニメーション表示の回数を限定する。詳しくは、現在からさかのぼった所定時間(TA)内に、アニメーション表示が所定回数(NA)以上行われている場合は、アニメーション表示を行わない。TAとして例えば1分、NAとして例えば2回というように、判断の基準となる閾値を予め適宜に決めておく。以下の他のルールにおいても同様である。
【0026】
〔ルール2〕 同じウィンドウに関わるアニメーション表示の回数を限定する。詳しくは、現在からさかのぼった所定時間(TB)内に、これから開こうとするウィンドウを1回でも開いたことがある場合は、アニメーション表示を行わない。ただし、1回ではなく2以上の閾値を決めておいて、これから開こうとするウィンドウを閾値以上開いたことがある場合は、アニメーション表示を行わないようにしてもよい。
【0027】
〔ルール3〕 連続の同じ操作をユーザーによるアニメーション不要の意志表示とみなす。詳しくは、アニメーションの表示途中で直前と同じ操作が行われた場合は、アニメーション表示を行わない。すなわち、いわゆる連打操作が行われたときには、迅速にウィンドウを開きまたは閉じる。アニメーションの表示途中か否かは、以前の最後の操作時刻から現在までの経過時間とアニメーションの所要時間とを比較することで分かる。
【0028】
〔ルール4〕 ウィンドウが開いて間もない時点で閉じる操作が行われる状況をアニメーション不要の状況とみなす。ウィンドウが開いてから所定時間(TC)内にウィンドウを閉じる操作が行われた場合は、ユーザーが直ぐにウィンドウを閉じて別の操作を行いたいと考えている場合であると推察される。したがって、この場合はアニメーション表示を行わない。
【0029】
〔ルール5〕 操作に慣れたユーザーに対してアニメーション表示を控える。所定のキーを操作してウィンドウを開き、さらにウィンドウにおいて所望の選択肢を選ぶという一連の設定操作におけるキー操作の時間間隔が所定時間(TD)よりも短い場合は、ユーザーの操作の習熟度が高いと推定される。この場合はアニメーション表示を行わない。
【0030】
〔ルール6〕 ルール1〜5のいずれにも該当しない場合にはアニメーション表示を行う。
【0031】
これらルールに従うアニメーション表示の有無の設定に際して、図4の操作登録テーブルT1および図5のアニメーション履歴テーブルT2が参照される。操作登録テーブルT1では、操作時刻と操作の種別(操作を特定する情報)とを示す履歴情報401が記録される。アニメーション履歴テーブルT2では、表示された「アニメーションの種別」、アニメーション表示を実行する契機となった操作が行われた時刻およびその操作の種別を示す履歴情報402が記録される。
【0032】
図6および図7において操作画面およびウィンドウの例が示される。図示の操作画面Q1は、MFP1がコピー動作に関するユーザーの指示を待つ状態において表示されるコピー基本画面であり、ディスプレイ101Aの表示面のほぼ全域にわたる大きさをもつ。図6のように操作画面Q1は、メッセージ表示領域79、およびコピー動作に関わる複数の設定項目から設定操作の対象を選択するための七つの操作キー81,82,83,84,85,86,87を有している。操作キー81〜87は、三つの項目グループのうちの一つである「基本機能1」に属する設定項目である「原稿画質」、「カラーモード」、「濃度」、「用紙サイズ」、「ズーム倍率」、「両面/ページ集約」、および「仕上げ」に対応する。各操作キー81〜87において、設定項目を表す図形と現在の設定状態を表す文字列が表示される。操作キー81〜87のそれぞれに対応づけられたウィンドウを表示する領域を確保するため、選択キー81〜87は操作画面Q1の下端部に横一列に並べて配置されている。操作キー81〜87のいずれかへのタッチが、ウィンドウをMFP1に開かせるウィンドウ開操作である。
【0033】
図6ではユーザー(操作者)が「用紙サイズ」に対応する操作キー84を指Fで押下しようとしている状態が描かれている。ただし、ユーザーは指Fで直接にタッチせずにタッチペンまたはそれに類するツールを用いてタッチすることができる。いずれにしても、操作キー84を選択するタッチ操作が行われると、図7のようにウィンドウW4が表示される。
【0034】
ウィンドウW4は、コピーに使用する用紙のサイズを設定する操作のための画面である。ウィンドウW4には、用紙サイズの選択肢に対応した操作キー群320、OKキー301、およびキャンセルキー303が配置されている。図示の状態では、自動選択(Auto)が有効とされ、自動選択されたA4サイズに対応する操作キーが白黒反転によって強調されている。ユーザーが操作キー群320の操作によって設定を変更した後にOKキー301を操作すると、ウィンドウW4が閉じる。この場合、変更後の設定がコピー動作に反映される。ユーザーが設定を変更した後にキャンセルキー303を操作すると、ウィンドウW4が閉じる。この場合、設定の変更が取り消され、変更前の設定が有効となる。OKキー301へのタッチおよびキャンセルキー303へのタッチが、ウィンドウを閉じさせるウィンドウ閉操作である。
【0035】
図7のとおり、ウィンドウW4の形状および配置位置は、項目「用紙サイズ」のアイコンを兼ねる操作キー84に対応することをユーザーが理解し易いように選定されている。詳しくは、ウィンドウW4は、操作キー81〜87の配列を完全には隠さないように操作画面Q1に重なる左右に長い四角形状の広大部Waと、操作キー81〜87のうちの操作キー84に選択的に重なるように広大部Waから下方へ突き出た小さい四角形状の突出部Wbとで構成される。広大部Waに操作キー群320が配置され、突出部Wbにおいて操作キー84と同様に設定項目を表す図形および設定状態を表す文字列が表示される。なお、OKキー301およびキャンセルキー303は広大部Waの右側の下端付近に下端から半分突き出るように配置されている。
【0036】
例示のウィンドウW4では、上記突出部Wbが操作キーとして機能する。ウィンドウW4が開いた状態で、ユーザーが突出部WbにタッチするとウィンドウW4が閉じる。例えば、ウィンドウW4が開いて直ぐに閉じてほしいとユーザーが思うとき、操作キー84から離した指FをOKキー301およびキャンセルキー303の在る右端位置まで移動させることなく、突出部WbにタッチすることによってウィンドウW4を閉じさせることができる。突出部Wbへのタッチもウィンドウを閉じさせるウィンドウ閉操作である。
【0037】
このようなウィンドウW4を開くときおよび閉じるときのアニメーションの例が図8に示される。ウィンドウW4を開く場合、図8(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)の順に表示内容が変化する。図8(A)は操作キー84が操作される前の状態を示す。操作キー84が操作されると、図8(B)のように操作キー84が上方へ少し広がったような小さいウィンドウW4aが表示される。このウィンドウW4aが過渡状態の画像である順に大きいウィンドウW4b,W4c,W4dを経て図8(F)のウィンドウW4へと変化する。これとは逆に、ウィンドウW4を閉じる場合は、図8(F)、(E)、(D)、(C)、(B)、(A)の順に表示内容が変化する。
【0038】
以上の表示制御に関わるMFP1の動作が図9〜図13のフローチャートによって示される。
【0039】
図9はMFP1の動作の概要を示す。MFP1の制御を担う上述のCPU113は、電源投入またはリセット操作に呼応して初期化処理を実行する(S100)。初期化処理を終えると、CPU113はルーチンの実行周期を決めるタイマーをスタートさせ(S200)、入力処理(S300)、全体制御(S400)、読取り処理(S500)、および印刷処理(S600)の各ルーチンを順に実行し、タイマーの終了を待つ(S700)。タイマーが終了すると、CPU252は再びタイマーをスタートさせて以前と同じ順序でS200〜S700のルーチンを実行する。電源オン状態においてS200〜S700のルーチンが繰り返し実行される。
【0040】
入力処理ルーチン(図5のS300)の概要が図10に示される。入力処理ルーチンでは、タッチパネル101による指示の入力が受け付けられる。入力処理ルーチンを実行するCPU113は、上述の入力処理部201、画面表示部202、ウィンドウ表示部203、履歴記録部204、およびアニメーション表示設定部205として機能する。
【0041】
入力処理部201がタッチパネル入力の有無をチェックする(S301)。何らかのタッチパネル入力があれば、入力処理部201はタッチ位置の座標を取得し、表示されている操作キーの座標範囲と取得した座標とから操作の種別を判定する(S302)。その後、CPU113はステップS303のタッチパネル入力処理を実行する。
【0042】
図11のように、タッチパネル入力処理では、ユーザーによる操作がウィンドウを呼び出すウィンドウ開操作である設定項目の選択(例えば上述の操作画面Q1における操作キー81〜87の選択が該当する)であった場合(S310でYES)、履歴記録部204が操作の種別としての設定項目と現在時刻とを取得して操作登録テーブルT1に追記する(S311,S312,S313)。そして、CPU113はステップS314のウィンドウ開処理を実行して入力処理ルーチンへリターンする。
【0043】
ユーザーによる操作がウィンドウW4または他のウィンドウに配置された操作キーにタッチする操作であった場合(S320でYES)、アニメーション表示設定部205が習熟チェックを行う(S321)。習熟チェックは、ユーザーが操作に慣れているかどうかのチェックであり、上述のルール5に対応する。アニメーション表示設定部205は、操作登録テーブルT1を参照し、今操作された操作キーを有するウィンドウを開く契機となった操作の時刻を取得する。そして、アニメーション表示設定部205は、取得した操作時刻と現在時刻との差が所定時間(TD)より短い場合、「アニメーション不要」の設定をする(S322)。その後、CPU113は、操作された操作キーに対応する動作設定をステップS323のその他の処理(S323)で行い、入力処理ルーチンへリターンする。
【0044】
ユーザーによる操作がOKキー301にタッチする操作であった場合(S330でYES)、主にウィンドウ表示部203が関係するウィンドウ閉処理が実行される(S331)。その後、CPU113は、ステップS332のその他の処理において、OKキー301が操作される以前にユーザーによって変更された動作設定を動作実行に反映させる。
【0045】
ユーザーによる操作がキャンセルキー303にタッチする操作であった場合(S340でYES)、主にウィンドウ表示部203が関係するウィンドウ閉処理が実行される(S341)。その後、CPU113は、ステップS342のその他の処理において、キャンセルキー303が操作される以前にユーザーによって変更された動作設定を変更前の状態に戻す。
【0046】
これら以外のタッチ入力操作が行われた場合、CPU113はその操作に応答するその他の処理を実行して入力処理ルーチンへリターンする。
【0047】
図12のようにウィンドウ開処理では、アニメーション表示設定部205が、操作登録テーブルT1およびアニメーション履歴テーブルT2の履歴情報401,402のうち、現在から一定時間さかのぼった期間に該当する情報を取り込み、ルール1〜3,5,6に従ってアニメーション表示の有無を設定する(S350,S351,S352,S355)。このとき、ルール5については、図11のステップS322での「アニメーション不要」の設定の有無に従う。すなわち「アニメーション不要」が設定されている場合は、ステップS351のチェック結果がNOとなり、ステップS355においてアニメーションOFF(アニメーション表示無し)が設定される。「アニメーション不要」が設定されていない場合は、ルール1〜3,5に当てはまらずルール6に当てはまるときに限ってステップS351のチェック結果がYESとなり、ステップS352においてアニメーションON(アニメーション表示有り)が設定される。
【0048】
アニメーション表示有りが設定された場合は、ステップS353において履歴記録部204によってアニメーション履歴テーブルT2に履歴が追記される。
【0049】
そして、ステップS354において、アニメーション表示有りが設定されている場合はアニメーションを伴う態様でウィンドウを開き、アニメーション表示無しが設定されている場合はアニメーションを伴わない態様でウィンドウを開く表示の切替えが、上述のようにウィンドウ表示部203と画面表示部202との連携によって行われる。
【0050】
図13のようにウィンドウ閉処理では、アニメーション表示設定部205が図11のステップS322での「アニメーション不要」の設定の有無をチェックする(S360)。
【0051】
「アニメーション不要」が設定されている場合、アニメーション表示設定部205は「アニメーション不要」の設定を解除し(S361)、アニメーションOFF(アニメーション表示無し)を設定する(S362)。ステップS361とステップS362との順序を入れ替えてもよい。「アニメーション不要」の設定を解除する理由は、ユーザーが現在開いているウィンドウの操作に慣れていたとしても他のウィンドウについても慣れているかどうかは分からないからである。つまり、「アニメーション不要」の設定は表示中の一つのウィンドウについて有効とされる。
【0052】
一方、「アニメーション不要」が設定されている場合、アニメーション表示設定部205は、操作登録テーブルT1およびアニメーション履歴テーブルT2の履歴情報401,402のうち、現在から一定時間さかのぼった期間に該当する情報を取り込み、ルール1〜4,6に従ってアニメーション表示の有無を設定する(S370,S371,S372,S354)。ステップS371におけるルール6を満たすか否かのチェック結果がYESであれば、ステップS372においてアニメーションON(アニメーション表示有り)が設定され、続いてステップS373においてアニメーション履歴テーブルT2に履歴が追記される。ステップS752のチェック結果がNOであれば、ステップS374においてアニメーションOFF(アニメーション表示無し)が設定さる。
【0053】
そして、ステップS363において、アニメーション表示有りが設定されている場合はアニメーションを伴う態様でウィンドウを閉じ、アニメーション表示無しが設定されている場合はアニメーションを伴わない態様でウィンドウを閉じる表示の切替えが行われる。
【0054】
以上の実施形態において、ルール1〜5に従う判断の基準となる時間および回数の値は適宜選定することができる。例えば、次のようなルールA〜Gを設けることができる。
【0055】
〔ルールA〕 ウィンドウ開操作が行われたときに、当該ウィンドウ開操作と同じ操作キーを選択するウィンドウ開操作の以前に行われた回数が閾値(例えば3回)以上であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、同じウィンドウを開くアニメーションをユーザーが毎回見てうんざりする状況が無くなる。
【0056】
〔ルールB〕 ウィンドウ開操作が行われたときに、当該ウィンドウ開操作と同じ操作キーを選択するウィンドウ開操作の以前に行われた最後の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、閾値を短い時間に選定しておくことで、ユーザーが短時間内に1回見たものと同じアニメーションを再び見てうんざりする状況が無くなる。
【0057】
〔ルールC〕 ウィンドウ開操作が行われたときに、以前に行われた最後の操作の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、
閾値を短い時間に選定しておくことで、操作に慣れていると推察される素早く操作をするユーザーに対して、アニメーションの無い表示切替えをする迅速性優先のUIを提供することができる。
【0058】
〔ルールD〕 ウィンドウ開操作が行われたときに、以前に行われた操作の回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、所定時間内に閾値以上の回数の操作をしていることから操作に慣れていると推察されるユーザーに対して、アニメーションの無い表示切替えをする迅速性優先のUIを提供することができる。
【0059】
〔ルールE〕 ウィンドウ閉操作が行われたときに、当該ウィンドウ閉操作と同じウィンドウにおけるウィンドウ閉操作の以前に行われた回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、同じウィンドウを閉じるアニメーションをユーザーが毎回見てうんざりする状況が無くなる。
【0060】
〔ルールF〕 ウィンドウ閉操作が行われたときに、当該ウィンドウ閉操作と同じウィンドウにおけるウィンドウ閉操作の以前に行われた最後の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、閾値を短い時間に選定しておくことで、ユーザーが短時間内に1回見たものと同じアニメーションを再び見てうんざりする状況が無くなる。
【0061】
〔ルールG〕 ウィンドウ内操作が行われたときに、以前に行われた最後のウィンドウ開操作の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する。これによれば、閾値を短い時間に選定しておくことで、操作に慣れていると推察される素早く操作をするユーザーに対して、アニメーションの無い表示切替えをする迅速性優先のUIを提供することができる。
【0062】
上述の実施形態では、ウィンドウを開くときおよび閉じるときの双方においてアニメーションを表示する構成を挙げたが、開くときおよび閉じるときの片方のみにおいてアニメーションを表示してもよい。その場合において、以前にアニメーション表示有りと設定された回数が閾値以上であればアニメーション表示無しを設定するようにしてもよい。
【0063】
また、MFP1の使用しようとするユーザーに対してユーザー認証を行う構成においては、ユーザーごとに操作履歴を記録して各ユーザーの履歴に基づいてアニメーションの要否を決定してもよい。操作登録テーブルT1およびアニメーション履歴テーブルT2において、アニメーションの要否判断に用いない古い記録を適時に削除することができる。
【0064】
アニメーションはウィンドウと操作キーとの対応関係が理解し易いものであればよい。ウィンドウを操作キーから吹き出した吹出し形状としたり、ウィンドウの下地色と操作キーの表示色を同一にしたりすることによって対応関係を表現することができる。
【0065】
例に挙げたMFP1以外の画像形成装置に本発明を適用することができる。また、操作キーの押下に応答してウィンドウを開く各種情報機器のUIに本発明を応用することができる。表示面内の位置を指定する操作手段はタッチパネルに限らず、カーソルを表示するディスプレイとカーソルを移動させるマウスや他のポインティングデバイスとの組み合わせでもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 MFP(画像形成装置)
Q1 操作画面
11 操作パネル
81〜87 操作キー
202 画面表示部
W4 ウィンドウ
203 ウィンドウ表示部
401,402 履歴情報
204 履歴記録部
205 アニメーション表示設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示する操作パネルを有した画像形成装置であって、
複数の操作キーを有した操作画面を前記操作パネルに表示させる画面表示部と、
前記複数の操作キーのいずれかを選択するウィンドウ開操作が行われたときに、選択された操作キーに予め対応づけられているウィンドウを前記操作パネルに表示させるウィンドウ表示部と、
前記操作パネルによる操作およびそれが行われた時刻を特定する操作履歴を記録する履歴記録部と、
前記ウィンドウ開操作が行われたときに、前記操作履歴のうちの現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間の履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定するアニメーション表示設定部とを備え、
前記ウィンドウ表示部は、アニメーション表示有りと設定された場合には、前記ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながら前記ウィンドウが過渡状態を経て開くように見えるアニメーションを前記操作パネルに表示させ、アニメーション表示無しと設定された場合には、前記アニメーションを表示させずに前記ウィンドウを表示させる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記履歴記録部は、前記ウィンドウ開操作およびそれが行われた時刻を特定する履歴情報を記録し、
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ開操作が行われたときに、当該ウィンドウ開操作と同じ操作キーを選択するウィンドウ開操作の以前に行われた回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ開操作が行われたときに、当該ウィンドウ開操作と同じ操作キーを選択するウィンドウ開操作が以前に行われていれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記履歴記録部は、前記ウィンドウ開操作およびそれが行われた時刻を特定する履歴情報を記録し、
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ開操作が行われたときに、当該ウィンドウ開操作と同じ操作キーを選択するウィンドウ開操作の以前に行われた最後の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記アニメーションの表示途中で前記操作パネルによる操作が行われた場合、前記アニメーション表示設定部はアニメーション表示無しを設定し、前記ウィンドウ表示部はアニメーションの表示を中止させて前記ウィンドウを表示させる
請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記履歴記録部は、アニメーション表示有りと設定されたことおよび当該設定の契機となったウィンドウ開操作の時刻を履歴情報として記録し、
前記アニメーション表示設定部は、以前にアニメーション表示有りと設定された回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ開操作が行われたときに、以前に行われた最後の操作の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ開操作が行われたときに、以前に行われた操作の回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項1または7記載の画像形成装置。
【請求項9】
画面を表示する操作パネルを有した画像形成装置であって、
複数の操作キーを有した操作画面を前記操作パネルに表示させる画面表示部と、
前記複数の操作キーのいずれかを選択するウィンドウ開操作が行われたときに、選択された操作キーに予め対応づけられているウィンドウを前記操作パネルに表示させ、前記ウィンドウが開いた状態で予め定められたウィンドウ閉操作が行われたときに、前記ウィンドウの表示を終了させるウィンドウ表示部と、
前記操作パネルによる操作およびそれが行われた時刻を特定する操作履歴を記録する履歴記録部と、
前記ウィンドウ閉操作が行われたときに、前記操作履歴のうちの現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間の履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定するアニメーション表示設定部とを備え、
前記ウィンドウ表示部は、アニメーション表示有りと設定された場合には、ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながらウィンドウが過渡状態を経て閉じるように見えるアニメーションを前記操作パネルに表示させ、アニメーション表示無しと設定された場合には、前記アニメーションを表示させずに前記ウィンドウの表示を終了させる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
履歴記録部は、前記ウィンドウ閉操作およびそれが行われた時刻を特定する履歴情報を記録し、
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ閉操作が行われたときに、当該ウィンドウ閉操作と同じウィンドウにおけるウィンドウ閉操作の以前に行われた回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ閉操作が行われたときに、当該ウィンドウ閉操作と同じウィンドウにおけるウィンドウ閉操作が以前に行われていれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項10記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記履歴記録部は、前記ウィンドウ閉操作およびそれが行われた時刻を特定する履歴情報を記録し、
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ閉操作が行われたときに、当該ウィンドウ閉操作と同じウィンドウにおけるウィンドウ閉操作の以前に行われた最後の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項9または10記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記アニメーションの表示途中で、前記操作パネルによる操作が行われた場合、前記アニメーション表示設定部はアニメーション表示無しを設定し、前記ウィンドウ表示部はアニメーションの表示を中止させて前記ウィンドウを表示させる
請求項9ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記履歴記録部は、アニメーション表示有りと設定されたことおよび当該設定の契機となったウィンドウ閉操作の時刻を履歴情報として記録し、
前記アニメーション表示設定部は、以前にアニメーション表示有りと設定された回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項9ないし13のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記履歴記録部は、前記ウィンドウ開操作とそれに応答して前記ウィンドウが表示された状態での操作であるウィンドウ内操作とを特定しかつこれら操作の時刻を特定する履歴情報を記録し、
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ内操作が行われたときに、以前に行われた最後のウィンドウ開操作の時刻と現在時刻との差が閾値以下であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項9ないし14のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記アニメーション表示設定部は、前記ウィンドウ閉操作が行われたときに、以前に行われた操作の回数が閾値以上であれば、アニメーション表示無しを設定する
請求項9記載の画像形成装置。
【請求項17】
画面を表示する操作パネルを有した画像形成装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置が有するコンピュータによって実行されたときに、
複数の操作キーを有した操作画面を前記操作パネルに表示させる画面表示部と、
前記複数の操作キーのいずれかを選択するウィンドウ開操作が行われたときに、選択された操作キーに予め対応づけられているウィンドウを前記操作パネルに表示させるウィンドウ表示部と、
前記操作パネルによる操作およびそれが行われた時刻を特定する操作履歴を記録する履歴記録部と、
前記ウィンドウ開操作が行われたときに、前記操作履歴のうちの現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間の履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定するアニメーション表示設定部とを、前記コンピュータに実現させ、かつ
前記ウィンドウ表示部に、アニメーション表示有りと設定された場合には、前記ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながら前記ウィンドウが過渡状態を経て開くように見えるアニメーションを前記操作パネルに表示させ、アニメーション表示無しと設定された場合には、前記アニメーションを表示させずに前記ウィンドウを表示させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
画面を表示する操作パネルを有した画像形成装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置が有するコンピュータによって実行されたときに、
複数の操作キーを有した操作画面を前記操作パネルに表示させる画面表示部と、
前記複数の操作キーのいずれかを選択するウィンドウ開操作が行われたときに、選択された操作キーに予め対応づけられているウィンドウを前記操作パネルに表示させ、前記ウィンドウが開いた状態で予め定められたウィンドウ閉操作が行われたときに、前記ウィンドウの表示を終了させるウィンドウ表示部と、
前記操作パネルによる操作およびそれが行われた時刻を特定する操作履歴を記録する履歴記録部と、
前記ウィンドウ閉操作が行われたときに、前記操作履歴のうちの現在時刻から予め定められた時間をさかのぼった時点以後の期間の履歴に応じて、予め定められた設定ルールに従ってアニメーション表示の有無を設定するアニメーション表示設定部とを、前記コンピュータに実現させ、かつ
前記ウィンドウ表示部に、アニメーション表示有りと設定された場合には、ウィンドウとそれに対応する操作キーとの対応関係を表しながらウィンドウが過渡状態を経て閉じるように見えるアニメーションを前記操作パネルに表示させ、アニメーション表示無しと設定された場合には、前記アニメーションを表示させずに前記ウィンドウの表示を終了させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−88638(P2012−88638A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237194(P2010−237194)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】