説明

画像形成装置および感光体ユニット

【課題】支持部材の引き出しに際して邪魔にならず、かつ、紙粉取りローラが記録シートから除去した紙粉を貯留するために十分なスペースを有する貯留部を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、装置本体10内で装置本体10に対して位置決めされている内側位置と、内側位置よりも外側に位置する外側位置との間を移動可能なドロワ(支持部材)100と、装置本体10に設けられたピンチローラ23Bとの間で挟んだ記録シートから紙粉を除去する紙粉取りローラ23Aと、紙粉取りローラ23Aから紙粉を除去する紙粉除去部材と、紙粉除去部材により除去された紙粉を貯留する貯留部232と、を有し、ドロワ100に一体的に設けられるクリーニングユニット200と、を備える。紙粉取りローラ23Aは、ドロワ100に対して相対移動可能であり、ドロワ100とは独立してピンチローラ23Bに対して位置決めされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の感光体を保持する支持部材とクリーニングユニットを備えた画像形成装置および感光体ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成装置として、複数の感光体ドラムを保持し、装置本体に対して着脱自在に構成されたドロワユニット(支持部材)と、装置本体のドロワユニットの引き出し口近傍に設けられている一対のレジストローラと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、この画像形成装置においては、一対のレジストローラの一方のローラは、一対のレジストローラが挟持した記録シートから紙粉を除去する紙粉取りローラとなっている。そして、この紙粉取りローラには、当該紙粉取りローラから紙粉を掻き取る紙粉除去部と、当該掻き取られた紙粉を溜める紙粉貯留部(貯留部)が隣接して設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−235248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した画像形成装置においては、紙粉貯留部が、装置本体におけるドロワユニットの引き出し口近傍に設けられているので、紙粉貯留部を、紙粉を溜めておくのに十分な大きさに形成すると、ドロワユニットをこの紙粉貯留部を乗り越えるようにして引き出す必要があり、操作性が悪かった。
【0006】
そこで、本発明は、支持部材の引き出しに際して邪魔にならず、かつ、紙粉取りローラが記録シートから除去した紙粉を貯留するために十分なスペースを有する貯留部を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、装置本体と、複数の感光体を保持し、装置本体内に収容され装置本体に対して位置決めされている内側位置と、内側位置よりも外側に位置する外側位置との間を移動可能な支持部材と、装置本体に設けられたローラとの間で記録シートを挟み、当該記録シートから紙粉を除去する紙粉取りローラと、紙粉取りローラから紙粉を除去する紙粉除去部材と、紙粉除去部材により除去された紙粉を貯留する貯留部と、を有するクリーニングユニットと、を備えている。
クリーニングユニットは、支持部材に一体的に設けられている。
そして、紙粉取りローラは、支持部材に対して相対移動可能であり、支持部材とは独立して装置本体の前記ローラに対して位置決めされる。
【0008】
このように構成された画像形成装置によれば、クリーニングユニットが装置本体に設けられるのではなく、支持部材に一体的に設けられているので、支持部材の引き出しに際してクリーニングユニットが邪魔にならない。また、支持部材の交換時に、クリーニングユニットも一緒に交換されるので、貯留部が小さくても、十分に紙粉を貯留することができる。
【0009】
そして、紙粉取りローラは、支持部材とは独立して装置本体のローラに対して位置決めされるので、支持部材の装置本体に対する位置決めと装置本体のローラに対する紙粉取りローラの位置決めを両立させることができる。
また、装置本体のローラとの間で記録シートを挟む紙粉取りローラを、支持部材とともに外側位置に移動させることで、紙粉取りローラの周辺で紙詰まりが生じた際に、容易に詰まった紙を取り除くことができる。
【0010】
そして、前記した画像形成装置において、装置本体は位置決め部を有し、クリーニングユニットは、支持部材が内側位置に配置されるときに、位置決め部と係合し、紙粉取りローラを装置本体の前記ローラに対して位置決めする被位置決め部を有している構成としてもよい。
【0011】
また、前記した位置決め部と被位置決め部を有する画像形成装置は、被位置決め部を位置決め部に向けて付勢する付勢部材が設けられていてもよい。
【0012】
そして、前記した付勢部材を有する画像形成装置において、付勢部材は、支持部材とクリーニングユニットの間に配置されていてもよい。
このとき、装置本体は、支持部材に対し、付勢部材の付勢力に抗する押圧力を与える押圧部材を有していることが望ましい。
【0013】
このように構成された画像形成装置によれば、位置決め部と被位置決め部が係合したときに、付勢部材によって支持部材が浮き上がるのを防止することができる。
【0014】
また、前記した付勢部材を有する画像形成装置において、支持部材は、側壁から紙粉取りローラの軸線方向へ突出した突起を有し、クリーニングユニットは、長穴を有し、突起と長穴が係合することで支持部材に支持されるとともに、支持部材に対し長穴の長手方向への移動が許容されていることが望ましい。
【0015】
また、前記した付勢部材を有する画像形成装置において、支持部材は、側壁に長穴を有し、クリーニングユニットは、紙粉取りローラの軸線方向へ突出した突起を有し、突起と長穴が係合することで支持部材に支持されるとともに、支持部材に対し長穴の長手方向への移動が許容されていることが望ましい。
【0016】
これらのように構成された画像形成装置によれば、突起が長穴の長手方向に移動可能であることで、支持部材の装置本体に対する位置決めと、紙粉取りローラの装置本体のローラに対する位置決めが互いに影響するのを防止することができる。また、突起は長穴の長手方向に直交する方向への移動が規制されているので、クリーニングユニットの姿勢をある程度決めることができる。
【0017】
そして、前記した突起と長穴を有する画像形成装置において、支持部材は、係合部を有し、クリーニングユニットは、係合部と係合する被係合部を有していてもよい。
この場合、支持部材が外側位置に位置するとき、係合部と被係合部が係合することで、クリーニングユニットが、付勢部材の付勢力によって支持部材に対して移動するのを規制し、支持部材が内側位置に位置するとき、係合部と被係合部は係合しないことが望ましい。
【0018】
このように構成された画像形成装置によれば、支持部材が外側位置にあるときのクリーニングユニットの姿勢を保つことができる。
【0019】
また、前記した画像形成装置において、紙粉取りローラは、駆動力が付与される入力部材を有していてもよい。
このとき、入力部材は、紙粉取りローラに対して径方向に変位可能、かつ、回転力を伝達可能に接続されていることが望ましい。
【0020】
このように構成された画像形成装置によれば、紙粉取りローラが装置本体のローラとの間で記録シートを挟んだときに、紙粉取りローラの回転軸がずれても、入力部材には影響が及ばないので、画像ノイズを低減することができる。
【0021】
そして、前記した画像形成装置において、紙粉取りローラは、周面に、フッ素樹脂が設けられているのが望ましい。
【0022】
このように構成された画像形成装置によれば、紙粉取りローラが紙粉を吸着する量が増える。
【0023】
また、前記した画像形成装置は、感光体を接地するドラム用アース部材と、紙粉取りローラを接地する紙粉取りローラ用アース部材と、をさらに備えていてもよい。
このとき、紙粉取りローラ用アース部材は、ドラム用アース部材に導通し、ドラム用アース部材を介して接地してもよい。
【0024】
そして、前記した目的を達成するための本発明は、複数の感光体を保持する支持部材と、対となるローラとの間で記録シートを挟むことで紙粉を吸着する紙粉取りローラと、紙粉取りローラから紙粉を除去する紙粉除去部材と、紙粉除去部材により除去された紙粉を貯留する貯留部と、を有するクリーニングユニットと、を備え、紙粉取りローラが、支持部材に対して相対移動可能である感光体ユニットである。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、クリーニングユニットが支持部材と一体的に引き出されるので、支持部材の引き出しに際してクリーニングユニットが邪魔にならない。また、支持部材の交換時に、クリーニングユニットも一緒に交換されるので、貯留部が小さくても、十分に紙粉を貯留することができる。そして、紙粉取りローラは、支持部材とは独立して装置本体のローラに対して位置決めされるので、支持部材の装置本体に対する位置決めと装置本体のローラに対する紙粉取りローラの位置決めを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラープリンタを簡略的に示す図であり、ドロワが内側位置に位置する状態を示す図である。
【図2】ホルダが外側位置に位置する状態を示す図である。
【図3】ドロワを示す斜視図である。
【図4】ドロワを下から見上げた斜視図である。
【図5】クリーニングユニットを示す斜視図であって、紙粉取りローラがケースに支持されている状態を示す図(a)と、紙粉取りローラとウレタンシートを外した状態を示す図(b)である。
【図6】クリーニングユニット周辺の断面図である。
【図7】装着される直前のクリーニングユニットとピンチローラ周辺を示す図(a),(b)である。
【図8】装着された状態のクリーニングユニットとピンチローラ周辺を示す図(a),(b)である。
【図9】フロントカバーが開いた状態における押圧部材周辺を示す図である。
【図10】フロントカバーが閉じた状態における押圧部材周辺を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<カラープリンタの全体構成>
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1の全体構成を説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。
【0028】
以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって右側を「前側(手前側)」、紙面に向かって左側を「後側(奥側)」とし、紙面に向かって奥側を「右側」、紙面に向かって手前側を「左側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
【0029】
図1に示すように、カラープリンタ1は、装置本体10内に、用紙Pを供給する給紙部20と、給紙された用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Pを排出する排紙部90とを備えている。
【0030】
給紙部20は、用紙Pを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを画像形成部30へ搬送する用紙搬送装置22および一対のレジストローラ23とを備えている。
【0031】
給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Pが、用紙搬送装置22によって一枚ずつ分離されて上方へ送られ、一対のレジストローラ23の間を通過して画像形成部30に供給される。
【0032】
一対のレジストローラ23は、画像形成部30に用紙Pを供給する前に用紙Pの先端が当てられることで用紙Pを一旦停止させ、これにより用紙Pの斜行を修正するとともに、用紙Pにおける画像形成のタイミングなどを調整するものである。一対のレジストローラ23は、図示しないモータから駆動力が伝達される紙粉取りローラ23Aと、装置本体10に回転可能に設けられたピンチローラ(ローラ)23Bとから構成されている。なお、紙粉取りローラ23Aは、後述するように、クリーニングユニット200の一部としてドロワ100に設けられている。
【0033】
画像形成部30は、スキャナユニット40と、感光体ユニット50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを備えている。
【0034】
スキャナユニット40は、装置本体10内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。そして、スキャナユニット40からレーザビームが出射され、図の2点鎖線で示す経路を通って、感光体ユニット50の各感光ドラム51の表面上に高速走査にて照射される。
【0035】
感光体ユニット50は、図3および図4にも示すように、支持部材の一例としてのドロワ100と、ドロワ100によって回転可能に保持される4つ(複数)の感光ドラム(感光体)51と、各感光ドラム51に対応するようにドロワ100に着脱可能に設けられる4つの現像カートリッジ52と、クリーニングユニット200とを備えている。
【0036】
ドロワ100は、装置本体10内に収容され装置本体10に対して位置決めされている内側位置(図1の位置)と、内側位置よりも外側に位置する外側位置(図2の位置)との間を移動可能に構成されている。なお、感光体ユニット50の詳細な構成については、後で説明する。
【0037】
各感光ドラム51は、感光体ユニット50を装置本体10に装着している状態において、前後方向に配列されている。ドロワ100には、図示しない公知の帯電器などが適宜設けられ、現像カートリッジ52には、感光ドラム51にトナー(現像剤)を供給する現像ローラ53が回転可能に設けられるとともに、公知のトナー収容室、供給ローラ等が設けられている。
【0038】
転写ユニット70は、給紙部20と感光体ユニット50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、転写ローラ74とを備えている。
【0039】
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間にエンドレスベルトからなる搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光ドラム51に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光ドラム51に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
【0040】
定着ユニット80は、感光体ユニット50および転写ユニット70の後側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
【0041】
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光ドラム51の表面が、帯電器により一様に帯電された後、スキャナユニット40で露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光ドラム51上に画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラ53によって、現像カートリッジ52内のトナーが、感光ドラム51の静電潜像に供給されることで、感光ドラム51上にトナー像が担持される。
【0042】
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Pが各感光ドラム51と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム51上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。そして、用紙Pが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
【0043】
排紙部90は、用紙Pを搬送する複数の搬送ローラ91を主に備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Pは、搬送ローラ91によって搬送され、装置本体10の外部に排出される。
【0044】
<感光体ユニットの詳細構成>
次に、感光体ユニット50の構成について詳細に説明する。
図3に示すように、感光体ユニット50は、ドロワ100と、クリーニングユニット200と、付勢部材の一例としてのコイルバネ270(図7(a)参照)を備えている。
【0045】
ドロワ100は、図3および図4に示すように、矩形の枠状に形成されており、その内側に4つの感光ドラム51と4つの現像カートリッジ52をそれぞれ前後方向に並べて保持している。
【0046】
具体的に、ドロワ100は、左右一対の側壁110と、一対の側壁110の前端を連結するフロントビーム120と、一対の側壁110の後端を連結するリアビーム130と、一対の板金140と、シャフト150とを主に備えて構成されている。
【0047】
フロントビーム120は、取手部121とクリーニングユニット保持部122,123を有している。
【0048】
取手部121は、フロントビーム120の前面に設けられている。これにより、ユーザが、取手部121を把持することで、ドロワ100を外側位置と内側位置の間で移動させることが可能となっている。
【0049】
クリーニングユニット保持部122,123は、フロントビーム120の下端から下方に延びる側壁であり、フロントビーム120の左右両端に設けられている。
【0050】
そして、左側のクリーニングユニット保持部122は、左側の面から紙粉取りローラ23Aの軸線方向、つまり、左右方向の外側に向けて突出した突起の一例としての第1突起124と、第1突起124よりも前側に配置される係合部の一例としての第2突起125が形成されている。
【0051】
また、右側のクリーニングユニット保持部123は、図示しない左右方向に貫通した長穴と当該長穴よりも前方に配置される支持孔(係合部)とを有している。
【0052】
また、クリーニングユニット保持部122,123の下面には、図7(a)に示すように、コイルバネ270を支持するバネ取付部126が形成されている。
【0053】
図3および図4に示すように、一対の板金140は、前後方向に長い金属板である。この一対の板金140は、一対の側壁110の内側に配置されており(右側のみ図示)、4つの感光ドラム51を回転可能に支持している。そして、板金140は、ドラム用アース部材の一例であり、ドロワ100が内側位置にあるときに、装置本体10に設けられている図示しないアース部材と接続されることで、感光ドラム51を接地している。
【0054】
シャフト150は、左右方向に長い金属製の軸である。シャフト150は、ドロワ100の前側で一対の側壁110および一対の板金140を連結しており、左右端が、一対の側壁110から外側へ突出している。
【0055】
以上のように構成されたドロワ100は、内側位置に位置するとき、装置本体10内に設けられている図示しない位置決め手段によって、装置本体10に対して位置決めされている。
【0056】
クリーニングユニット200は、一対のレジストローラ23に挟まれた用紙Pから紙粉を除去する装置であり、図2に示すように、ドロワ100を外側位置へ引き出した際に、ドロワ100と共に移動可能なように、ドロワ100に一体的に設けられている。
【0057】
具体的に、クリーニングユニット200は、図5(a),(b)に示すように、紙粉取りローラ23Aと、紙粉除去部材220と、ケース230と、紙粉取りローラ用アース部材240と、ギヤホルダ250とを主に備えている。
【0058】
紙粉取りローラ23Aは、図1に示すように、一対のレジストローラ23の一方のローラである。この紙粉取りローラ23Aは、後述する紙粉除去部材220と摺接することによって、周面が摩擦帯電し、ピンチローラ23Bとの間で挟んだ用紙Pの紙粉を吸着(除去)するようになっている。
【0059】
紙粉取りローラ23Aは、金属製のローラであり、図6に示すように、周面には、フッ素樹脂からなるチューブ211が被せられている。これにより、紙粉取りローラ23Aの表面が摩擦帯電しやすくなっている。
【0060】
そして、図5(a)に示すように、紙粉取りローラ23Aの左端には、紙粉取りローラ23Aに回転力を付与する入力ギヤ212が設けられている。具体的に、入力ギヤ212は、装置本体10に設けられている図示しないモータから駆動力を受けて回転するギヤであり、紙粉取りローラ23Aと一体に回転する回転軸213(図7(a)参照)に、ユニバーサルジョイント214を介して接続されている。なお、入力ギヤ212は、ユニバーサルジョイント214によって回転軸213に接続されることで、回転軸213(紙粉取りローラ23A)に対して紙粉取りローラ23Aの径方向に変位可能となっている。これにより、紙粉取りローラ23Aとピンチローラ23Bが用紙Pを挟むことで、紙粉取りローラ23Aの回転軸213の位置が変位しても、当該変位が入力ギヤ212に影響を与えないので、画像ノイズを低減することができるようになっている。
【0061】
紙粉除去部材220は、紙粉取りローラ23Aの表面に吸着した紙粉を掻き取る(除去する)部材であり、図6に示すように、紙粉取りローラ23Aの周面に摺接するように、紙粉取りローラ23Aの前斜め下方においてケース230に設けられている。この紙粉除去部材220は、ウレタンスポンジ等から形成されており、紙粉取りローラ23Aに圧接している。そして、紙粉除去部材220は、紙粉取りローラ23Aの周面と摺接することで、紙粉取りローラ23Aの周面を摩擦帯電させるようになっている。
【0062】
ケース230は、紙粉取りローラ23Aを回転可能に支持しており、図5(a),(b)に示すように、被位置決め部の一例としての一対の軸受け部231と、貯留部232と、支持部233,234とを一体に有している。
【0063】
軸受け部231は、円筒状に形成された導電性樹脂からなり、紙粉取りローラ23Aの両端部に配置され、紙粉取りローラ23Aを回転可能に支持している。
【0064】
貯留部232は、図6に示すように、紙粉取りローラ23Aの前方に配置され、紙粉除去部材220により紙粉取りローラ23Aから掻き取られた紙粉を貯留するように、有底のボックス状に形成されている。なお、この貯留部232の紙粉取りローラ23Aの回転方向下流側の端縁と紙粉取りローラ23Aの間には前記した紙粉除去部材220が設けられ、貯留部232の紙粉取りローラ23Aの回転方向上流側の端縁と紙粉取りローラ23Aの間にはウレタンシート260が設けられており、貯留部232に溜められた紙粉が漏れないようになっている。
【0065】
支持部233,234は、図5(a),(b)に示すように、各軸受け部231の上方に配置され、ドロワ100のクリーニングユニット保持部122,123に沿うような平板状に形成されている。
【0066】
そして、左側の支持部233には、左側のクリーニングユニット保持部122に形成されている第1突起124と係合する、左右方向に貫通した長穴235が形成されている。この長穴235は、ドロワ100が内側位置に位置するときに、一対のレジストローラ23が対向する方向に直交する方向に長くなっている(図8(b)参照)。なお、前述した右側のクリーニングユニット保持部123に形成されている長穴は、この長穴235に対応した位置に配置され、長穴235と同じ方向に長くなっている。
【0067】
また、右側の支持部234には、右側のクリーニングユニット保持部123と対向する面に、右側のクリーニングユニット保持部123に形成されている長穴および支持孔と係合する前後に並ぶ2つの突起236(1つのみ図示)が形成されている。
【0068】
紙粉取りローラ用アース部材240は、例えばワイヤから形成されており、一端が軸受け部231を介して紙粉取りローラ23Aに電気的に接続されている。そして、紙粉取りローラ用アース部材240の他端は、ドロワ100の板金140に導通しており、板金140を介して接地されている。これにより、紙粉取りローラ用アース部材240は、紙粉取りローラ23Aを接地している。
【0069】
ギヤホルダ250は、金属板から形成されており、入力ギヤ212の上方を覆うように設けられている。具体的に、ギヤホルダ250は、入力ギヤ212の上方を覆うカバー部251と、支持部233に固定されている固定部252とを有している。
【0070】
固定部252は、カバー部251の右端から上方へ延びた後、前側に向かって延びている。この固定部252は、前側部分に、左右方向に貫通する係合孔253を有している。この係合孔253は、ドロワ100のクリーニングユニット保持部122の第2突起125と係合する孔であり、第2突起125よりも大きな直径を有している。なお、前述した右側のクリーニングユニット保持部123に形成されている支持孔は、この係合孔253に対応した位置に配置され、クリーニングユニット200の右側の支持部234に形成されている突起236(被係合部)よりも大きな直径を有している。
【0071】
このように構成されたクリーニングユニット200は、右側のクリーニングユニット保持部123の長穴と支持孔(図示せず)に、右側の支持部234の突起236がそれぞれ係合し、図7(b)に示すように、左側のクリーニングユニット保持部122の第1突起124および第2突起125にそれぞれ長穴235と係合孔253が係合することで、ドロワ100に支持されている。また、このようにドロワ100に支持されているクリーニングユニット200は、ドロワ100に対して前後方向に揺動することができる。つまり、紙粉取りローラ23Aは、ドロワ100に対して相対移動可能となっている。
【0072】
コイルバネ270は、図7(a)に示すように、クリーニングユニット200のケース230とドロワ100のバネ取付部126の間に配置され、クリーニングユニット200の各軸受け部231を後述するガイド310に向けて付勢している。
【0073】
<装置本体の構成>
装置本体10は、ガイド310と、左右一対の金属製のサイドフレーム320と、押圧部材330とを備えている(図9参照)。
【0074】
ガイド310は、紙粉取りローラ23Aをピンチローラ23Bに対して位置決めするための位置決め部の一例であり、クリーニングユニット200の軸受け部231を挟むことで、紙粉取りローラ23Aの前後方向の位置を決めている。
【0075】
具体的に、ガイド310は、ピンチローラ23Bの左右端の上に設けられている、コイルバネ270の付勢方向に延びる溝である。ガイド310は、軸受け部231を前後方向で挟む後側ガイド311と前側ガイド312を有している。
【0076】
後側ガイド311の上端は、前側ガイド312の上端よりも上側、より詳細には、ドロワ100が外側位置から内側位置へ向かう時に、軸受け部231とぶつかる位置に配置されている。これにより、ドロワ100が装置本体10に装着されるときに、軸受け部231は、後側ガイド311にぶつかった後、ドロワ100に対して前方へ移動しながら、後側ガイド311と前側ガイド312の間に案内されるようになっている。
【0077】
左右一対のサイドフレーム320は、図9に示すように、ドロワ100の左右方向外側に配置されている。このサイドフレーム320の内側には、ドロワ100と当接して、ドロワ100の装着を案内する図示しない案内部が形成されている。
【0078】
押圧部材330は、フロントカバー11を閉めることで、シャフト150を押圧し、ドロワ100に対し、コイルバネ270の付勢力に抗する押圧力を与えるように構成されている。
【0079】
具体的に、押圧部材330は、サイドフレーム320に対して上下に移動可能に支持される直動カム331と、直動カム331に一体に固定され、内部にコイルバネ340を収容する空間を有する被当接部材332と、フロントカバー11に設けられる当接部材333とで構成されている。直動カム331には、後端が前端よりも上方に位置するような傾斜面335を有し、ドロワ100が内側位置に位置するときにシャフト150が配置される溝334が形成されている。
【0080】
この押圧部材330は、図10(a),(b)に示すように、フロントカバー11を閉めたときに、当接部材333が被当接部材332の上部に当接して当該上部が下方に撓むことで、内部のコイルバネ340が押し縮められるとともに、直動カム331が下方に移動する。このとき、溝334に配置されていたドロワ100のシャフト150が、溝334の傾斜面335によって後方および下方に押圧されるようになっている。
【0081】
以上によれば、本実施形態において以下のような作用および効果を得ることができる。
前述したように、クリーニングユニット200は、ドロワ100に対して前後方向に相対移動可能となるように、ドロワ100に一体的に設けられている。そのため、ドロワ100を外側位置から内側位置へ移動させていくと、図7(a)および図8(a)に示すように、クリーニングユニット200の軸受け部231が装置本体10のガイド310に当接し、クリーニングユニット200が上方および前方へ揺動しながら、軸受け部231がガイド310に嵌る。そして、コイルバネ270の付勢力によって、紙粉取りローラ23Aがピンチローラ23Bに押し付けられ、紙粉取りローラ23Aがピンチローラ23Bに対して位置決めされる。一方、内側位置へ移動したドロワ100は、図示しない位置決め手段によって装置本体10に対して位置決めされる。
【0082】
このように、紙粉取りローラ23Aは、ドロワ100とは独立してピンチローラ23Bに対して位置決めされるので、紙粉取りローラ23Aを精度良く位置決めすることができる。
【0083】
なお、このとき、図8(b)に示すように、左側のクリーニングユニット保持部122の第2突起125とクリーニングユニット200の係合孔253は、係合していない。また、左側のクリーニングユニット保持部122の第1突起124とクリーニングユニット200の長穴235は、係合している。また、図示はしないが、右側のクリーニングユニット保持部123の係合孔とクリーニングユニット200の突起236は、係合せず、右側のクリーニングユニット保持部123の長穴とクリーニングユニットの突起236は、係合している。
【0084】
これにより、クリーニングユニット200は、ドロワ100に対し長穴235の長手方向への移動が許容されているので、紙粉取りローラ23Aのピンチローラ23Bに対する位置決めと、ドロワ100の装置本体10に対する位置決めが互いに影響するのを防止することができる。また、クリーニングユニット200は、ドロワ100に対し長穴235の長手方向に直交する方向への移動が規制されているので、紙粉取りローラ23Aが位置決めされた状態でのクリーニングユニット200の姿勢をある程度決めることができる。
【0085】
そして、ドロワ100を装置本体10に収容してフロントカバー11を閉めると、図10(b)に示すように、押圧部材330がドロワ100のシャフト150に対しコイルバネの付勢力に抗する押圧力を与えるので、ドロワ100とクリーニングユニット200の間に配置されたコイルバネ270の力を受けてドロワ100が装置本体10に対して浮き上がるのを防止することができる。
【0086】
また、ドロワ100を内側位置から外側位置へ移動させると、クリーニングユニット200もドロワ100とともに移動する。したがって、ドロワ100を引き出す際に、クリーニングユニット200がドロワ100の移動の邪魔にならない。
【0087】
そして、クリーニングユニット200がドロワ100に一体的に設けられることで、ドロワ100を交換した際にクリーニングユニット200も交換されることになるため、クリーニングユニット200を装置本体10に設けた場合に比べて、貯留部232を小さくても、紙粉を十分貯留することができる。また、紙粉取りローラ23Aに設けられているチューブ211の摩耗も少なくなるため、チューブ211の厚みを薄くすることができ、コストを抑えることができる。
【0088】
また、ドロワ100を装置本体10から引き出すと、紙粉取りローラ23Aがピンチローラ23Bから離れるので、レジストローラ23で紙詰まりが発生したときに、ドロワ100を装置本体10から引き出すことで、詰まった用紙Pを簡単に取り除くことができる。
【0089】
なお、ドロワ100が内側位置から外側位置に移動すると、コイルバネ270の付勢力により、クリーニングユニット200が下方および後方へ揺動するが、このとき、図7(b)に示すように、クリーニングユニット保持部122の第2突起125とクリーニングユニット200の係合孔253およびクリーニングユニット保持部123の係合孔とクリーニングユニット200の突起236が係合する。これらが係合することにより、ドロワ100が外側位置に位置するときは、ドロワ100に対するクリーニングユニット200の姿勢が保たれている。
【0090】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0091】
前記実施形態では、装置本体10に設けられるガイド310(位置決め部)と、クリーニングユニット200に設けられる軸受け部231(被位置決め部)が係合することで紙粉取りローラ23Aをピンチローラ23Bに対して位置決めしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ドロワ100を外側位置から内側位置へ移動させるときに、紙粉取りローラ23Aの周面(被位置決め部)がピンチローラ23Bの周面(位置決め部)に当接し、さらに、コイルバネ270によって紙粉取りローラ23Aがピンチローラ23Bに向けて付勢されることで、紙粉取りローラ23Aがピンチローラ23Bに対して位置決めされる構成としてもよい。
【0092】
前記実施形態では、ドロワ100に設けられる係合部の一例として第2突起125を例示し、クリーニングユニット200に設けられる被係合部の一例として係合孔253を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、係合部と被係合部は、付勢部材(コイルバネ270)の付勢力によってクリーニングユニット200が移動するのを規制する構成であればその形状は任意であり、例えば、係合部と被係合部は、ドロワ100が外側位置に移動するときに係合する突起同士であってもよい。
【0093】
前記実施形態では、入力ギヤ212と紙粉取りローラ23Aの回転軸213がユニバーサルジョイント214により接続されていたが、本発明はこれに限定されず、入力ギヤ212と紙粉取りローラ23Aの回転軸213をオルダム継手で接続してもよい。
【0094】
前記実施形態では、紙粉取りローラ23Aの周面にフッ素樹脂を設けるために、フッ素樹脂で形成されたチューブ211を紙粉取りローラ23Aに被せていたが、本発明はこれに限定されず、紙粉取りローラ23Aの周面に、フッ素樹脂をコーティングしてもよい。
【0095】
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 カラープリンタ
10 装置本体
23A 紙粉取りローラ
23B ピンチローラ
51 感光ドラム
100 ドロワ
122 クリーニングユニット保持部
124 第1突起
125 第2突起
140 板金
200 クリーニングユニット
212 入力ギヤ
213 回転軸
214 ユニバーサルジョイント
220 紙粉除去部材
231 軸受け部
232 貯留部
235 長穴
240 紙粉取りローラ用アース部材
253 係合孔
270 コイルバネ
310 ガイド
320 サイドフレーム
330 押圧部材
P 用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
複数の感光体を保持し、前記装置本体内に収容され前記装置本体に対して位置決めされている内側位置と、前記内側位置よりも外側に位置する外側位置との間を移動可能な支持部材と、
前記装置本体に設けられたローラとの間で記録シートを挟み、当該記録シートから紙粉を除去する紙粉取りローラと、前記紙粉取りローラから紙粉を除去する紙粉除去部材と、前記紙粉除去部材により除去された紙粉を貯留する貯留部と、を有するクリーニングユニットと、を備え、
前記クリーニングユニットは、前記支持部材に一体的に設けられ、
前記紙粉取りローラは、前記支持部材に対して相対移動可能であり、前記支持部材とは独立して前記装置本体の前記ローラに対して位置決めされることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記装置本体は、位置決め部を有し、
前記クリーニングユニットは、前記支持部材が前記内側位置に配置されるときに、前記位置決め部と係合し、前記紙粉取りローラを前記装置本体の前記ローラに対して位置決めする被位置決め部を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記被位置決め部を前記位置決め部に向けて付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記付勢部材は、前記支持部材と前記クリーニングユニットの間に配置され、
前記装置本体は、前記支持部材に対し、前記付勢部材の付勢力に抗する押圧力を与える押圧部材を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記支持部材は、側壁から前記紙粉取りローラの軸線方向へ突出した突起を有し、
前記クリーニングユニットは、長穴を有し、前記突起と前記長穴が係合することで前記支持部材に支持されるとともに、前記支持部材に対し前記長穴の長手方向への移動が許容されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記支持部材は、側壁に長穴を有し、
前記クリーニングユニットは、前記紙粉取りローラの軸線方向へ突出した突起を有し、前記突起と前記長穴が係合することで前記支持部材に支持されるとともに、前記支持部材に対し前記長穴の長手方向への移動が許容されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記支持部材は、係合部を有し、
前記クリーニングユニットは、前記係合部と係合する被係合部を有し、
前記支持部材が前記外側位置に位置するとき、前記係合部と前記被係合部が係合することで、前記クリーニングユニットが、前記付勢部材の付勢力によって前記支持部材に対して移動するのを規制し、
前記支持部材が前記内側位置に位置するとき、前記係合部と前記被係合部は係合しないことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記紙粉取りローラは、駆動力が付与される入力部材を有し、
前記入力部材は、前記紙粉取りローラに対して径方向に変位可能、かつ、回転力を伝達可能に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記紙粉取りローラは、周面に、フッ素樹脂が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記感光体を接地するドラム用アース部材と、前記紙粉取りローラを接地する紙粉取りローラ用アース部材と、をさらに備え、
前記紙粉取りローラ用アース部材は、前記ドラム用アース部材に導通し、前記ドラム用アース部材を介して接地されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
複数の感光体を保持する支持部材と、
対となるローラとの間で記録シートを挟むことで紙粉を吸着する紙粉取りローラと、前記紙粉取りローラから紙粉を除去する紙粉除去部材と、前記紙粉除去部材により除去された紙粉を貯留する貯留部と、を有するクリーニングユニットと、を備え、
前記紙粉取りローラは、前記支持部材に対して相対移動可能であることを特徴とする感光体ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−76877(P2013−76877A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217113(P2011−217113)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】