説明

画像形成装置および画像形成システム

【課題】電力負荷の低減と消耗品の長寿命化を図ることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】入力された印刷データを記憶する印刷データ記憶手段18と、印刷データの印刷受付け遅延時間を入力する印刷受付け遅延時間入力手段17と、入力された印刷受付け遅延時間と実時間と印刷の状態を参照して、印刷の開始タイミングを制御する制御手段14と、印刷データを印刷可能な画像データに変換して印刷を開始する印刷手段15とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置に係り、特にオフィスなどでネットワーク接続される共用の画像形成装置および画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィスなどでネットワーク接続される共用の画像形成装置は、複数の利用者からの非同期的な印刷要求によって頻繁にプリンタエンジン部の立ち上げ動作および立ち下げ動作をすることにより、電力負荷や消耗品の短寿命につながることは広く知られている。そのため、時間の制約のある印刷物においては、予め遅延可能な時間を指定して画像形成装置が印刷をスケジューリングして印刷することで、電力負荷や消耗品の長寿命化を図る技術も既に知られている。
【0003】
また、特開2010−96934号公報(特許文献1)には、画像形成装置の寿命の低下を防止しつつ、印刷待ち時間を短縮させて生産性を高める目的で、印刷要求処理時間と予め設定された許容可能な印刷遅延時間を比較して、無駄なプリンタエンジン部の立ち上げ動作の回数を低減する方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、今までの画像形成装置は、予め遅延可能な時間を設定して電力負荷や消耗品の長寿命化を図る場合、当該印刷の時間を求めるには画像処理時間や画像形成装置内における機構部の切替え時間などの状態を正確に把握して印刷データを随時スケジューリングする必要があり、特に複数の後処理装置を連結した画像形成システムでは印刷時間の算出が難しかった。
【0005】
また、印刷の遅延可能な時間を設定した場合であっても、次の印刷要求があればプリンタエンジン部の立ち上げ動作と印刷を開始してしまい、これらによって電力負荷の低減や消耗品の長寿命化が不十分となる問題があった。
【0006】
さらに、前記特開2010−96934号公報(特許文献1)に記載の画像形成装置においても、プリンタエンジン部の立ち上げ動作の低減が不十分という問題は解消できていない。
【0007】
本発明の目的は、許容可能な印刷受付け遅延時間を設定することで接続されている複数の利用者からの非同期的な印刷要求をユーザーが許容可能な時間の範囲で一括印刷することで、プリンタエンジン部の立ち上げ動作と立ち下げ動作を集約することができ、結果として電力負荷の低減と消耗品の長寿命化を図ることが可能な画像形成装置および画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、
入力された印刷データを記憶する印刷データ記憶手段と、
前記印刷データの印刷受付け遅延時間を入力する印刷受付け遅延時間入力手段と、
前記印刷受付け遅延時間入力手段により入力された印刷受付け遅延時間と実時間と印刷の状態を参照して、印刷の開始タイミングを制御する例えば後述するプリンタコントローラ部などの制御手段と、
前記印刷データ記憶手段に記憶されている印刷データを印刷可能な画像データに変換して印刷を開始する例えば後述するプリンタエンジン部などの印刷手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、
前記制御手段により、新たに入力された印字データから再度、印刷の開始タイミングを再設定できる構成になっていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の第3の手段は前記第1の手段において、
当該画像形成装置が外部情報処理装置と接続可能になっており、
前記印刷データが前記外部情報処理装置から当該画像形成装置に入力可能になっていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の第4の手段は前記第3の手段において、
当該画像形成装置が外部情報処理装置と接続可能になっており、
前記印刷受付け遅延時間が前記外部情報処理装置からも当該画像形成装置に入力可能になっていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の第5の手段は画像形成システムにおいて、
入力された印刷データを記憶する印刷データ記憶手段と、印刷受付け遅延時間と実時間と印刷の状態を参照して、印刷の開始タイミングを制御する制御手段と、前記印刷データ記憶手段に記憶されている印刷データを印刷可能な画像データに変換して印刷を開始する印刷手段を備えた画像形成装置と、
前記画像制御装置に接続された外部情報処理装置を有し、
前記印刷受付け遅延時間を前記印刷データとともに前記外部情報処理装置から画像形成装置に入力できる構成になっていることを特徴とするものである。
【0013】
本発明の第6の手段は前記第5の手段において、
前記制御手段により、新たに入力された印字データから再度、印刷の開始タイミングを再設定できる構成になっていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第7の手段は前記第5の手段において、
前記画像形成装置に対して前記外部情報処理装置が複数個接続されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は前述のような構成になっており、画像形成装置におけるプリンタエンジン部の電力負荷を低減することができ、また、プリンタエンジン部に用いる消耗品の長寿命化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの概略構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置のプリンタコントローラ部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置のプリンタコントローラ部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置におけるプリンタエンジン部の動作予定開始時刻を説明するためのタイムチャートであり、同図(a)はプリンタ本体のみ印刷受付遅延時間を設定した場合のタイムチャート、同図(b)はプリンタ利用者(プリンタドライバ)各々が印刷受付遅延時間を設定した場合のタイムチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、画像形成装置のプリンタコントローラ部がプリンタエンジン部へ指示する印刷動作に際して、以下の特徴を有している。
【0018】
すなわち、予め印刷データ又は画像形成装置に許容可能な受付け遅延時間の情報を設定しておき、画像形成装置は印刷データを受けた際にプリンタコントローラ部がプリンタエンジン部の動作状態を判断して、プリンタエンジン部が待機状態であれば受けた印刷データの許容可能な印刷受付け遅延時間と画像形成装置内に保持している印刷データの中の許容可能な印刷受付け遅延時間を比較して、遅延の許容範囲であればプリンタエンジン部の動作はさせずに印刷要求を画像形成装置に保持してプリンタエンジン部を動作させないことが特徴になっている。
【0019】
次に本発明の実施形態を図面とともに説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
【0020】
先ず、感光体ドラム1の周面に対して帯電器2より電荷が付与され、次に帯電した感光体ドラム1の周面に露光器3より印刷データに基づく露光パターンが照射され、感光体ドラム1に静電潜像が形成される。感光体ドラム1の静電潜像は現像器4により現像され、感光体ドラム1上にトナー像が形成される。
【0021】
ウェブ5には連続紙が用いられ、ウェブ搬送手段6により感光体ドラム1と転写器7の間に搬送され、転写器7により感光体ドラム1上のトナー像がウェブ5に転写される。トナー像を担持したウェブ5はプレヒータ8で予熱されて、ヒータを内蔵したヒートローラ9と加圧ローラ10からなる定着器11により前記トナー像がウェブ5に溶融固着される。このようにして画像を形成したウェブ5は画像形成装置12からに排出され、後続の後処理装置(図示せず)に送られる。
【0022】
図2は、前記画像形成装置12を含む画像形成システムの概略構成図である。
同図に示すように画像形成装置12は、装置全体の制御と複数の外部情報処理装置13a,13b・・・からのデータの受信を行なうプリンタコントローラ部14と、印刷動作を行なうプリンタエンジン部15から主に構成されている。前記プリンタコントローラ部14は、画像形成装置12に内蔵されているCPU(図示せず)で構成されている。また、前記プリンタエンジン部15は、図1に示す感光体ドラム1、帯電器2、露光器3、現像器4、ウェブ搬送手段6、転写器7ならびに定着器11などで構成されている。
【0023】
この画像形成装置12に対して複数の外部情報処理装置13a,13b・・・が、USBなどの汎用のインタフェースケーブル又はTCP/IPなどによるネットワーク16によって接続されている。前記外部情報処理装置13は例えばパーソナルコンピュータなどの端末装置で、使用者は文書や画像をデバイスドライバ(図示せず)などの操作によって印刷可能言語に変換して、印刷データを画像形成装置12へ送信する。従って画像形成装置12は共用化され、外部情報処理装置13a,13b・・・を持つ複数の利用者からの非同期的な印刷要求によって、頻繁にプリンタエンジン部15の立ち上げ動作および立ち下げ動作が行われる。
【0024】
図3は、前記プリンタコントローラ部14の構成を示すブロック図である。
同図に示すようにプリンタコントローラ部14は、画像形成装置12上に設けられた操作パネルなどの許容可能な印刷受付け遅延時間入力手段17と、前記外部情報処理装置13a,13b・・・から送信されてきた印刷データを記憶するハードディスクなどの印刷データ記憶手段18と、時計などの時刻確認手段19と、印刷待ちメモリ20などを備えている。
【0025】
前記外部情報処理装置13から送信されて来た印刷データを画像形成装置12が受信すると、画像形成装置12は図4に示す処理フローを実施する。次にこの処理フローについて説明する。
【0026】
S101:外部情報処理装置13から送信されて来た印刷データをプリンタコントローラ部14が受信すると、その印刷データを印刷データ記憶手段18に保存して、次のS102に進む。
【0027】
S102:次にプリンタエンジン部15が待機中であるか否かの判断がなされ、プリンタエンジン部15が待機中でなく動作中(NO)であればS109に進み、一方、プリンタエンジン部15が待機状態(YES)であれば次のS103に進む。
【0028】
S103:許容可能な印刷受付け遅延時間入力手段(操作パネル)17によって、印刷データの受信時に予め印刷受付け遅延時間の設定が有ったかどうかの確認がなされ、設定がされていない場合(NO)はS108に進み、設定がされていた場合(YES)は次のS104に進む。
【0029】
S104:設定されている印刷受付け遅延時間を、時刻確認手段(時計)19で許容可能な印刷受付け遅延時刻に変換する。例えば設定されている印刷受付け遅延時間が10分で、現在の時刻が午前10時40分であるとすると、許容可能な印刷受付け遅延時刻は午前10時50分となる。
【0030】
S105:S104で変換した許容可能な印刷受付け遅延時刻と、次プリンタエンジン部の動作開始時刻と比較して、印刷受付け遅延時刻が次プリンタエンジン部の動作開始時刻よりも遅い場合(NO)はS107に進み、一方、印刷受付け遅延時刻が次プリンタエンジン部の動作開始時刻よりも早い場合(YES)は次のS106に進む。
【0031】
S106:印刷データの許容可能な印刷受付け遅延時刻を、次プリンタエンジン部の動作開始時刻に設定変更する。これにプリンタエンジン部15をより早く動作開始すること
ができる。
【0032】
S107:ここで更に早い許容可能な印刷受付け遅延時刻の要求がなければ、時計による現在時刻の監視が行なわれ、現在時刻が次プリンタエンジン部の動作開始時刻になると次のS108に進む。
【0033】
S108:動作開始時刻になると、プリンタコントローラ部14からプリンタエンジン部15へ動作開始指示を出す。
【0034】
S109:前記印刷データ記憶手段18内に保存されていた印刷データを印刷待ちメモリ20へ移動し、移動した印刷データは画像データに変換されてプリンタエンジン部15へ順次転送され、印刷がなされる。
【0035】
図5(a),(b)は、プリンタエンジン部の動作予定開始時刻を説明するためのタイムチャートであり、同図(a)はプリンタ本体のみ印刷受付遅延時間を設定した場合のタイムチャート、同図(b)はプリンタ利用者(プリンタドライバ)各々が印刷受付遅延時間を設定した場合のタイムチャートである。
【0036】
まず、同図(a)を用いてプリンタ本体のみ印刷受付遅延時間を設定した場合について説明する。
同図に示すように複数のプリンタ利用者(プリンタドライバ)Xさん,Yさん,Zさんがおり、プリンタ本体で許容可能な印刷時間設定を10分として、印刷待ちのジョブが存在しない場合、3時にXさんが印刷要求をした5分後にYさんが印刷要求、さらに8分後にZさんが印刷要求をしたとすると、Xさんの印刷待ち許容時間は3時10分である。続いて5分後に印刷要求したYさんの印刷待ち許容時間は3時15分である。3時10分になった時点で印刷動作が開始され、そのときに印刷待ちであったXさんとYさんのジョブが印刷される。
【0037】
次に同図(b)を用いてプリンタ利用者(プリンタドライバ)各々が印刷受付遅延時間を設定した場合について説明する。
同図に示すように複数のプリンタ利用者(プリンタドライバ)Xさん,Yさん,Zさんがおり、各々のプリンタ利用者(プリンタドライバ)で許容可能な印刷時間設定を10分、3分、2分として、印刷待ちのジョブが存在しない場合、3時にXさんが印刷要求をした5分後にYさんが印刷要求、さらに8分後にZさんが印刷要求をしたとすると、Xさんの印刷待ち許容時間の最大時間は3時10分であったが、3時5分に印刷待ち許容時間が最大3分のYさんの印刷待ちが発生したため、次の印刷開始は3時8分に変更される。そして3時8分にはYさんの印刷に伴いXさんの印刷も行われる。
【0038】
図6は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。本実施形態に係る画像形成装置46は、イエロー、マゼンダ、シアンおよびブラックの4色を備えたフルカラー画像が得られる画像形成装置である。
【0039】
同図に示すように、前記4色分の画像形成ユニット30(30a,30b,30c,30d)が転写ベルト31の走行方向(矢印方向)に沿って配置されている。
各画像形成ユニット30(30a〜30d)は、それぞれ像担持体としての感光体ドラム32(32a〜32d)、ドラム帯電器33(33a〜33d)、露光器34(34a〜34d)、現像器35(35a〜35d)、中間転写器36(36a〜36d)ならびに清掃装置37(37a〜37d)を所定の位置に備えている。これら各部材によるトナー像の形成手順は前記実施形態と略同様であるので、その説明は省略する。
【0040】
画像形成ユニット30(30a〜30d)は、それぞれ感光体ドラム32(32a〜32d)上にイエロー、マゼンダ、シアンおよびブラックの4色のトナー像を形成し、中間転写器36(36a〜36d)によりそれぞれ転写ベルト31上に重ね合わせて転写されて、4色のフルカラーのトナー像が形成される。
【0041】
一方、記録媒体38はサイズ別に複数段の給紙トレイ39a,39bに収納されており、選択された給紙トレイ39から搬送経路上に送られて来た記録媒体38は、その先端がゲート手段40に突き当たり、その状態で搬送ローラ対41により記録媒体38の後端側が前記ゲート手段40側に送り込まれるので過剰な搬送となり、この過剰送りによって撓みが形成される。
【0042】
このようなゲート手段40に突き当てた状態での過剰送りにより、記録媒体38の先端部は斜めずれが補正される。この状態でレジストローラ対42を閉じて記録媒体38を挟持することにより、記録媒体38の先端部はゲート手段40の位置で位置決めされる。
【0043】
次にゲート手段40が搬送路から退避するように開放され、さらに搬送ローラ対41も離間することにより記録媒体38は撓みのない状態に戻る。すなわち、レジストローラ対42の記録媒体搬送方向上流側の位置ずれも修正される。
【0044】
ここで記録媒体38を転写ベルト31によって運ばれて来るトナー像のタイミングに合わせて、レジストローラ対42が所定のタイミング、即ち、転写ベルト31上のトナー像のベルト走行方向先端と記録媒体38の搬送方向先端部の所定の位置とが一致するタイミングで、レジストローラ対42により記録媒体38の矢印C方向への搬送を開始する。
【0045】
そして転写ベルト31上に形成されている前記フルカラーのトナー像は最終転写器43に到達すると、その最終転写器43に印加された高電圧の作用により前記記録媒体38上に転写される。
【0046】
記録媒体38上に転写されたフルカラーのトナー像は、定着装置44を通過する際に加熱・加圧されて記録媒体38上に定着される。
なお、図中の38a,38bは給紙トレイ39a,39b内に積載されている記録媒体、45は前記ゲート手段40と最終転写器43の間に配置されている記録媒体38の搬送ローラ対である。
【0047】
この実施形態に係る画像形成装置46を含む画像形成システムの概略構成、その画像形成装置46内に設けられているプリンタコントローラ部(図示せず)の構成、ならびに画像形成装置46が外部情報処理装置から送信されて来た印刷データを受信した際の処理フローなどは、前記実施形態で説明した図2、図3、図4と略同様であるので、重複する説明は省略する。
【0048】
本発明は、プリンタドライバやプリンタ本体で予め許容可能な印刷受付け遅延時間を設定した状態で印刷を行なった場合、画像形成装置のプリンタコントローラ部は印刷要求をプリンタエンジン部の動作状態と許容可能な印刷受付け遅延時間と絶対時間(時計)を比較して、プリンタエンジン部が動作状態であれば連続して印刷動作を実施する。
【0049】
また、プリンタエンジン部が待機状態で印刷遅延時間まで時間があるのであれば印刷要求を画像形成装置内で一時的に保持するので、電力負荷の低減と消耗品の長寿命化を図ることが可能な画像形成装置および画像形成システムを提供することができる。
【符号の説明】
【0050】
12,46・・・画像形成装置、
13a,13b・・・外部情報処理装置、
14・・・プリンタコントローラ部、
15・・・プリンタエンジン部、
16・・・ネットワーク、
17・・・印刷受付け遅延時間入力手段、
18・・・印刷データ記憶手段、
19・・・時刻確認手段、
20・・・印刷待ちメモリ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0051】
【特許文献1】特開2010−96934号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された印刷データを記憶する印刷データ記憶手段と、
前記印刷データの印刷受付け遅延時間を入力する印刷受付け遅延時間入力手段と、
前記印刷受付け遅延時間入力手段により入力された印刷受付け遅延時間と実時間と印刷の状態を参照して、印刷の開始タイミングを制御する制御手段と、
前記印刷データ記憶手段に記憶されている印刷データを印刷可能な画像データに変換して印刷を開始する印刷手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載された画像形成装置において、
前記制御手段により、新たに入力された印字データから再度、印刷の開始タイミングを再設定できる構成になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載された画像形成装置において、
当該画像形成装置が外部情報処理装置と接続可能になっており、
前記印刷データが前記外部情報処理装置から当該画像形成装置に入力可能になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載された画像形成装置において、
当該画像形成装置が外部情報処理装置と接続可能になっており、
前記印刷受付け遅延時間が前記外部情報処理装置からも当該画像形成装置に入力可能になっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
入力された印刷データを記憶する印刷データ記憶手段と、印刷受付け遅延時間と実時間と印刷の状態を参照して、印刷の開始タイミングを制御する制御手段と、前記印刷データ記憶手段に記憶されている印刷データを印刷可能な画像データに変換して印刷を開始する印刷手段を備えた画像形成装置と、
前記画像制御装置に接続された外部情報処理装置を有し、
前記印刷受付け遅延時間を前記印刷データとともに前記外部情報処理装置から画像形成装置に入力できる構成になっていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
請求項5に記載された画像形成システムにおいて、
前記制御手段により、新たに入力された印字データから再度、印刷の開始タイミングを再設定できる構成になっていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
請求項5に記載された画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置に対して前記外部情報処理装置が複数個接続されていることを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−198487(P2012−198487A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150843(P2011−150843)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】