説明

画像形成装置および貼合箔製造装置

【課題】歪が抑制された高品質の画像を印刷基材の画像形成面に形成する画像形成装置を提供する。
【解決手段】インクおよび接着液が付着されて画像が形成される画像形成面を一方の基材面に有する印刷基材50と、印刷基材の画像形成面と反対側の他方の基材面に貼り付けられる貼付面を一方の基材面に有し、貼付面と反対側の他方の基材面である非貼付面に比べて貼付面が高いタック性を有する粘着面である支持基材60と、印刷基材と支持基材とを貼り付けて複合基材70とする貼付手段72と、複合基材を搬送する搬送手段40と、搬送手段によって搬送される複合基材の画像形成面に対してインクおよび接着液を付着させる付着処理を施す液体付着手段11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置およびこの画像形成装置を備えた貼合箔製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、転写用フィルム、貼合用フィルム、包装用フィルム、あるいはラベル用フィルムなど、フィルムに画像が印刷された印刷物において、印刷画像の装飾性を高めるため、例えばアルミニウムなどの金属光沢を有する箔を印刷基材のフィルムに貼り付けた貼合箔とすることで、印刷画像を加飾することが行われている。そして、近年、このような貼合箔を小ロットおよび低コストで製造する装置として、搬送される印刷基材に対して液体を吐出(噴射)して付着させ画像を形成する画像形成装置を備えることで、印刷版を用いないオンデマンド印刷が可能な構成を備えた貼合箔製造装置が提案されている。
【0003】
このような印刷物における印刷基材は、例えば印刷物が転写用フィルムである場合、転写作業においてフィルム基材の剥離性を向上するために厚さの薄いフィルム(例えば厚さ25ミクロンや38ミクロン)が使用される。このため、印刷基材に画像を印刷する際に、印刷基材のフィルムが延びたり変形したりしないようにして印刷基材を搬送する必要がある。
【0004】
このような印刷基材の搬送方法として、例えば、特許文献1には、フィルムと同様に変形し易い布を印刷基材として搬送するため、この布を貼り付けて搬送する粘着性ベルトを用いる方法が開示されている。すなわち、ベルト基材の表面に地貼り剤を付与した粘着性ベルトに、画像が印刷される印刷基材となる布帛を貼り付けて搬送する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−106374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、この種の画像形成装置では、印刷基材に付着した液体が印刷基材上で流れないようにするため、例えば液体が付着する面と反対の基材面側から、付着された液体を加熱して乾燥させる加熱処理が行われる。従って、この加熱処理において、印刷基材(液体)に対して液体が流れないように乾燥するための所望の熱量が、支持基材を介して印刷基材(液体)に伝わることが重要である。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、支持基材としての粘着ベルトが、ベルト基材上に地貼り剤を塗布または貼り付けているため、粘着性ベルト全体の厚さが厚くなる。このため、粘着性ベルトを介して加熱した場合、粘着ベルトに貼り付けられた印刷基材(布帛)に対して熱量が伝わりにくくなり、液体が乾燥されずに流れてしまい、印刷された画像に歪が生ずるという課題がある。また、地貼り剤によって熱量が伝わりにくくなっている場合はベルト基材と布帛との間の温度差が大きくなるので、材料の違いによって互いの熱膨張率が異なるベルト基材と布帛との間に応力が発生して印刷基材(布帛)を変形させることも考えられる。この結果、印刷基材に印刷された画像において歪が生ずる課題がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、歪が抑制された高品質の画像を印刷基材の画像形成面に形成する画像形成装置を提供することを主な目的とする。また、画像形成面に箔を貼合して高品質の加飾箔画像を印刷基材に形成する貼合箔製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、液体が付着されて画像が形成される画像形成面を一方の基材面に有する印刷基材と、前記印刷基材の前記画像形成面と反対側の他方の基材面に貼り付けられる貼付面を一方の基材面に有し、前記貼付面と反対側の他方の基材面である非貼付面に比べて前記貼付面が高いタック性を有する粘着面である支持基材と、前記印刷基材と前記支持基材とを貼り付けて複合基材とする貼付手段と、前記複合基材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記複合基材の前記画像形成面に対して前記液体を付着させる付着処理を施す液体付着手段と、を備える。
【0010】
この構成によれば、印刷基材の基材厚が薄い場合でも、地貼り剤(粘着剤)を用いることなく、タック性を有する粘着面を用いて支持基材を印刷基材に容易に貼り付けて複合基材とすることによって、印刷基材を補強しつつ搬送することができる。また、地貼り剤を用いないので、支持基材を介して印刷基材へ伝達する熱量の低下を抑制することができる。この結果、印刷基材の画像形成面に付着された液体によって形成される画像は、歪が抑制された高品質の画像となる。
【0011】
本発明の画像形成装置において、前記液体付着手段によって前記付着処理が施されるときの前記複合基材の温度に応じて、前記貼付手段によって貼り付けられる前記印刷基材および前記支持基材を加熱する加熱手段を備える。
【0012】
この構成によれば、例えば印刷基材と支持基材とが貼り付けられるときのそれぞれの基材温度を、液体が付着されるときの複合基材の温度と同じ温度に加熱することができる。従って、液体の付着処理が施される複合基材において、例えば印刷基材と支持基材との間の熱膨張率の違いに起因する応力が発生しないように抑制することができる。この結果、印刷基材の画像形成面に付着された液体によって形成される画像は、歪が抑制された高品質の画像となる。
【0013】
本発明の画像形成装置において、前記液体付着手段によって前記付着処理が施される間、搬送される前記複合基材を前記画像形成面の反対側の前記非貼付面側から保持するとともに、前記複合基材を加熱する基材保持部を備え、前記基材保持部は前記印刷基材および前記支持基材を加熱する前記加熱手段である。
【0014】
この構成によれば、搬送される複合基材を保持するとともに加熱する基材保持部によって、印刷基材および支持基材を加熱するので、別途加熱手段を設ける必要がない。
本発明の画像形成装置において、前記支持基材の材料は、同一の材料であるとともに、前記貼付面を有する基材部分の材料密度と、前記非貼付面を有する基材部分の材料密度とが異なる材料である。
【0015】
この構成によれば、粘着面を有する支持基材が一つの材料で形成されるので、粘着面が基材から物理的に剥離することがない。従って、支持基材を安定して印刷基材に貼り付けることができる。
【0016】
本発明の画像形成装置において、前記支持基材の材料はポリオレフィンである。
この構成によれば、材料密度に応じてタック性を呈する貼付面を有する支持基材を得ることができる。また、例えば共押出しによる製造方法によって、表裏で異なる材料密度を有する同一材料の基材を製造することができるので、貼付面がタック性を有する粘着面となる支持基材を容易に得ることができる。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の貼合箔製造装置は、上記構成を有する画像形成装置と、前記液体付着手段によって前記付着処理がされた前記画像形成面に、箔を貼合する箔貼合処理を施す箔貼合手段と、を備える。
【0018】
この構成によれば、印刷基材の基材厚が薄い場合でも、画像形成面に付着された液体によって形成された歪のない高品質の画像に対して箔を貼合することによって、高品質の加飾箔画像が形成された印刷基材を得る貼合箔製造装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る実施形態の画像形成装置の概略構成を示す模式図。
【図2】実施形態の画像形成装置において印刷基材と支持基材とが貼り付けられて複合基材となって搬送される状態を示す模式図。
【図3】他の実施形態の画像形成装置の概略構成を示す模式図。
【図4】実施形態の画像形成装置における加熱手段の変形例を示す模式図。
【図5】画像形成装置を備えた貼合箔製造装置の実施形態の概略構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を具体化した画像形成装置の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は各図中に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。ちなみに、図1においては、上下方向は鉛直方向であり、左右方向は上下方向と交差する水平方向である。また、前後方向は上下方向及び左右方向の双方と交差する方向であってキャリッジ12が往復移動する方向すなわち走査方向である。
【0021】
図1に示すように、画像形成装置100は、画像が形成される画像形成面を一方の基材面に有する印刷基材50に対して、その画像形成面に液体を噴射して付着させる付着処理を施す液体付着手段11と、印刷基材50に付着された液体を定着させる定着処理を施す液体定着手段30とを備えている。更に、印刷基材50に対して、画像形成面と反対側の基材面に支持基材60を貼り付けて複合基材70とする貼付手段72と、複合基材70を搬送する搬送手段40とを備えている。なお、印刷基材50において、画像形成面を有する基材面を「表面」、表面と反対側の基材面を「裏面」と呼ぶ。
【0022】
本実施形態の画像形成装置100では、印刷基材50として、ポリエステル樹脂製(例えばポリエチレンテレフタレート製)の厚さ10〜40ミクロンの長尺フィルムが用いられる。そして、表面に所定の画像が形成(印刷)されることによって、印刷基材50は、例えば包装用のフィルムとして使用される。
【0023】
また、搬送される印刷基材50を変形させることなく安定して搬送するため、支持基材60として、印刷基材50よりも厚い、厚さ40〜200ミクロンの樹脂性の長尺フィルムが採用される。そして、支持基材60において印刷基材50の裏面に貼り付けられる一方の基材面である貼付面が、この貼付面と反対側の他方の基材面である非貼付面に比べて高いタック性を有する粘着面になっている。なお、本実施形態では、支持基材60は、同一材料であって互いに密度の異なる材料が共押出しによって製造され、低密度の材料からなる基材部分60aが高密度の材料からなる基材部分60bに比べて高いタック性を有するフィルムを採用している(図2参照)。
【0024】
ちなみに、本実施形態では、支持基材60はポリオレフィン樹脂製(例えばポリプロピレン製)の長尺フィルムであり、それぞれ密度の異なる材料部分がフィルム厚の方向に重なるように積層形成されている。また、貼付面(粘着面)は、粘着力が凡そ0.1N/50mmのタック性を有する面となっている。
【0025】
さて、本実施形態の画像形成装置100では、印刷基材50は、ロール状に巻かれて収容された送り出しロール51から送り出され、巻き取りロール48に巻き取られるように構成されている。また、支持基材60は、同じくロール状に巻かれて収容された送り出しロール61から送り出され、巻き取りロール68に巻き取られるように構成されている。そして、それぞれの送り出しロール51,61から送り出された印刷基材50と支持基材60とが貼付手段72によって貼り付けられて複合基材70となり、以降、搬送手段40によって、この複合基材70が、それぞれの巻き取りロール48,68に向けて搬送される。
【0026】
すなわち、搬送手段40は、複合基材70を搬送方向において液体付着手段11の上流側から液体定着手段30の下流側まで移動させて搬送する搬送機構により構成されている。具体的には、複合基材70を挟持して搬送する駆動ローラー42と従動ローラー43とからなる搬送ローラー44と、複合基材70が掛け渡された中間ローラー45,46と、複合基材70を挟持する端部ローラー47,67とを備えている。駆動ローラー42は、図示しない駆動源(モーター)によって図中実線矢印で示すように回転駆動されることによって、従動ローラー43との間で複合基材70を挟持して移動させる。この複合基材70の移動に伴って、中間ローラー45,46、および端部ローラー47,67が回転する。そして回転する各ローラーによって、複合基材70を搬送方向において液体付着手段11の上流側から液体定着手段30の下流側まで移動させる。もとより、タック性の低い支持基材60の非貼付面は複合基材70においてローラーと接触する面になっており、搬送時において各ローラーに粘着することなく円滑に移動する。
【0027】
その後、複合基材70は、液体定着手段30の下流側に備えられた端部ローラー47,67において、再び印刷基材50と支持基材60とに分離される。すなわち、粘着面によって印刷基材50に貼り付けられていた支持基材60が印刷基材50から剥がれて分離するように、印刷基材50と支持基材60とを互いに交差する方向に移動させる。そして、分離した印刷基材50および支持基材60をそれぞれ巻き取るように、巻き取りロール48および巻き取りロール68がそれぞれ配設されている。
【0028】
なお、送り出しロール51,61及び巻き取りロール48,68は、複合基材70の搬送方向への移動および印刷基材50と支持基材60のそれぞれの搬送方向への移動を妨げないように、図示しない駆動源によって、それぞれ図中矢印で示したように回転制御される。
【0029】
また、本実施形態では、搬送ローラー44における駆動ローラー42と中間ローラー45とが液体付着手段11を左右両側から挟んで略同一高さの位置に配設され、液体付着手段11において複合基材70をほぼ水平方向に搬送する。また、中間ローラー45の直下に中間ローラー46が配設され、複合基材70を上下方向に搬送する。そして、中間ローラー46から端部ローラー47,67までの間に液体定着手段30が配設され、複合基材70を液体定着手段30においてほぼ水平方向(ここでは左方向)に搬送する。従って、本実施形態では、複合基材70の搬送方向に沿って、上流側から下流側に順に液体付着手段11、液体定着手段30が配置されるとともに、液体付着手段11の下方に液体定着手段30が配置されている。
【0030】
液体付着手段11は、貼付手段72によって支持基材60が貼り付けられ複合基材70の状態となったのち、右方向に搬送される印刷基材50の画像形成面(図1では上面)に対して、液体を付着させて画像を形成する。
【0031】
すなわち、液体付着手段11は、画像形成装置100に架設されたガイド軸13が挿通され、このガイド軸13に沿って走査方向(前後方向)に往復移動するキャリッジ12と、キャリッジ12の下面に取り付けられた液体噴射ヘッド14とを備えている。そして、キャリッジ12の上側に液体としてのインク及び接着液をそれぞれ収容したインクカートリッジ15及び接着液カートリッジ16が搭載され、キャリッジ12に設けられた図示しない供給流路を通って液体噴射ヘッド14に供給される。供給されたインク及び接着液は、図示しない圧力発生手段によって加圧されて、それぞれインク滴E1及び接着液滴E2として印刷基材50に向けて噴射される。このように、液体付着手段11は、シリアル走査によるインクジェット式プリンターとして機能し、インク及び接着液のうち少なくとも一方を噴射して印刷基材50に画像を形成する。
【0032】
なお、本実施形態では複合基材70の搬送方向(ここでは右方向)において、上流側でインク滴E1が、下流側で接着液滴E2が噴射される。すなわち、印刷基材50に対して付着したインクの上に接着液を付着させることができる。
【0033】
一方、液体噴射ヘッド14と対向する位置には、印刷基材50を下側から保持する基材保持面を上面に有する基材保持部18が設けられている。基材保持面は、液体噴射ヘッド14からインク滴E1及び接着液滴E2が噴射されるとき、搬送される印刷基材50が液体噴射ヘッド14から適切な距離離れた状態を保つように形成されている。また、基材保持部18には、印刷基材50に向けて噴射されたインク滴E1及び接着液滴E2が印刷基材50に付着した後に流れないように、インク及び接着液の各液体成分の少なくとも一部を蒸発させる加熱手段19が設けられている。
【0034】
加熱手段19は、本実施形態では、熱伝導によって加熱する加熱方式が採用され、一例としてニクロム線を用いることができる。そして加熱手段19は、印刷基材50を下方から加熱することによってインク及び接着液の各液体成分が均一に蒸発するように、例えば基材保持面の全領域を加熱するとともに基材保持面から一定の距離で配設されている。
【0035】
液体定着手段30は、液体付着手段11において一部の液体成分が蒸発されたインク及び溶着液に対して、残りの液体成分の少なくとも一部を蒸発させてインク及び接着液を定着させる構成を有する。すなわち、本実施形態では、液体定着手段30は、ケーシング31と、このケーシング31内に設けられた温風ヒーター32と、を備えている。温風ヒーター32は、ケーシング31内を搬送方向(ここでは左方向)へ移動する複合基材70を温風で加熱して液体成分を蒸発させて乾燥させ、インク及び接着液を印刷基材50の画像形成面に定着させる定着処理を行う。もとより、液体定着手段30は、インクあるいは接着液が紫外線硬化材料である場合は、UV照射装置をケーシング31内に備えるようにしてもよい。
【0036】
また、本実施形態では、液体定着手段30は、液体付着手段11の下方に配置されている。すなわち、液体噴射ヘッド14から噴射されるインク滴E1あるいは接着液滴E2が印刷基材50に着弾する位置精度に対して、温風ヒーター32が発生する温風の影響が及ばないように抑制する構成となっている。
【0037】
貼付手段72は、印刷基材50と支持基材60とをそれぞれ加熱しながら貼り付ける。すなわち、貼付手段72は、一対の貼付ローラー52,62間に印刷基材50と支持基材60とを挟持しながら互いに重ね合わせ方向に押し付けるとともに、印刷基材50と支持基材60とをそれぞれ加熱する加熱手段としての加熱源53,63を各貼付ローラー52,62内に備えている。従って、各貼付ローラー52,62は共にヒートローラーとしても機能する。
【0038】
さて、このように各手段が構成された画像形成装置100では、液体付着手段11において画像形成面に付着された液体によって形成される画像に、歪が発生しないように抑制される。この抑制作用、すなわち本実施形態の画像形成装置100の作用について、図2を参照して説明する。
【0039】
前述するように、液体付着手段11では、基材保持部18内の加熱手段19の加熱によって、印刷基材50の上面に付着したインク滴E1および接着液滴E2が、印刷基材50において流れないように各液体成分の少なくとも一部が蒸発される。すなわち、図2に示すように、基材保持部18は、加熱手段19の加熱によって複合基材70に対して下方から熱量Nsを印加する。印加された熱量Nsは、支持基材60の温度を上昇させるとともに、支持基材60を介して印刷基材50に伝熱されて印刷基材50の温度を上昇させる。
【0040】
これらの温度上昇において、複合基材70では支持基材60側から印刷基材50側へ熱量が伝達されるので、支持基材60の温度が印刷基材50に比べて高くなる。また、支持基材60はポリオレフィン樹脂製であり、印刷基材50はポリエステル樹脂製であることから、通常ポリエステル樹脂よりも大きい熱膨張率を有するポリオレフィン樹脂製の支持基材60が印刷基材50に対して相対的に伸びることになる。
【0041】
そこで、本実施形態では、印刷基材50と支持基材60との貼り付け時における印刷基材50及び支持基材60の温度が、液体噴射ヘッド14からインク滴E1および接着液滴E2が噴射されるときの印刷基材50及び支持基材60の温度と一致、もしくはほぼ一致するように制御する。
【0042】
すなわち、図2に示すように、貼付手段72において、印刷基材50の裏面(図では下面)に、基材部分60bの非貼付面よりも高いタック性を有する基材部分60aの貼付面(図では上面)を貼り付けて、支持基材60を印刷基材50に貼り付ける。このとき、貼付ローラー52内の加熱源53によって印刷基材50を熱量Naにて加熱する一方、貼付ローラー62内の加熱源63によって支持基材60を熱量Nbにて加熱する加熱処理が行われる。
【0043】
これらの熱量Na,Nbでの加熱処理によって、印刷基材50及び支持基材60の温度を、液体付着手段11においてインクあるいは接着液が付着されるときの印刷基材50及び支持基材60の温度と一致もしくはほぼ一致させる。この結果、印刷基材50及び支持基材60は、それぞれ液体噴射ヘッド14からインク滴E1あるいは接着液滴E2が噴射されるときと同じ状態に予め熱膨張した状態で、貼付手段72において貼り付けられる。
【0044】
なお、この加熱処理は、画像形成装置100に備えられた制御装置(図1においては不図示)が、加熱源53,63のそれぞれの加熱量を調節して、それぞれ所望の熱量Na,Nbにて印刷基材50と支持基材60とをそれぞれ加熱するように構成されている。
【0045】
上記説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)印刷基材50の基材厚が薄い場合でも、地貼り剤(粘着剤)を用いることなくタック性を有する粘着面を用いて支持基材60を印刷基材50に容易に貼り付けて複合基材70とすることによって、印刷基材50を補強しつつ搬送することができる。また、地貼り剤を用いないので、支持基材60を介して印刷基材50へ伝達する熱量の低下を抑制することができる。この結果、印刷基材50の画像形成面に付着されたインクおよび接着液によって形成される画像は、歪が抑制された高品質の画像となる。
【0046】
(2)印刷基材50と支持基材60とが貼り付けられるときのそれぞれの基材温度を、インクおよび接着液が付着されるときの複合基材70の温度と同じ温度に加熱することができる。従って、インクおよび接着液の付着処理が施される複合基材70において、例えば印刷基材50と支持基材60との間の熱膨張率の違いに起因する応力が発生しないように抑制することができる。この結果、印刷基材50の画像形成面に付着された液体によって形成される画像は、歪が抑制された高品質の画像となる。
【0047】
(3)粘着面を有する支持基材60が一つの材料で形成されるので、粘着面が基材から物理的に剥離することがない。従って、支持基材60を安定して印刷基材50に貼り付けることができる。
【0048】
(4)ポリオレフィン樹脂を用いることで材料密度に応じてタック性を呈する貼付面を有する支持基材60を得ることができる。また、例えば共押出しによる製造方法によって、表裏で異なる材料密度を有する同一材料の基材を製造することができるので、貼付面がタック性を有する粘着面となる支持基材を容易に得ることができる。
【0049】
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、貼付ローラー62内の加熱源63によって、貼り付け時の印刷基材50および支持基材60それぞれの温度を、液体付着手段11においてインクおよび接着液が付着される複合基材70における印刷基材50および支持基材60の温度と同一もしくは略同一に加熱してもよい。この場合、貼付ローラー52内の加熱源53はなくてもよい。
【0050】
・上記実施形態において、支持基材60は無端状のベルトとして用いられるとともに、液体付着手段11と液体定着手段30との間において、複合基材70の状態から剥離されて印刷基材50と分離した状態になるように構成されていてもよい。本変形例の画像形成装置100について、図3を参照して説明する。なお、図3において、上記実施形態と同じ構成要素については同符号を付し、下記の説明においてそれらの説明は省略する。
【0051】
図3に示すように、本変形例の画像形成装置100では、送り出しロール61と巻き取りロール68が削除され、中間ローラー65,66が配設されている。支持基材60は、この中間ローラー65,66と、貼付ローラー62、および中間ローラー45に掛け渡された無端状ベルトになっている。そして、この無端状ベルトとなっている支持基材60は、貼付手段72において印刷基材50に貼り付けられて複合基材70となったのち、搬送ローラー44に挟持されて、液体付着手段11に向けて搬送される。こうして、印刷基材50は、液体付着手段11において支持基材60によって補強された複合基材70の状態で搬送される。
【0052】
そして液体付着手段11を搬送された複合基材70は、その後中間ローラー45のローラー面に沿って搬送される途中で、支持基材60が印刷基材50の搬送方向と交差する方向に搬送され、支持基材60の貼付面(粘着面)が印刷基材50の裏面から剥離される。この結果、中間ローラー45において支持基材60は、複合基材70の状態から印刷基材50と分離された状態となって搬送される。
【0053】
その後、印刷基材50と分離された支持基材60は、中間ローラー65,66を経由して搬送され、再び貼付手段72において印刷基材50に貼り付けられて複合基材70となる。一方、支持基材60と分離された印刷基材50は、中間ローラー46を経由して液体定着手段30のケーシング31内を移動して搬送され、巻き取りロール48に巻き取られるようになっている。なお、本変形例では、端部ローラー47,67は必ずしも必要ではない。
【0054】
上記変形例によれば、上記実施形態における効果(1)〜(4)に加えて、次の効果を奏する。
(5)支持基材60を送り出す送り出しロール61と巻き取る巻き取りロール68とを備えなくてもよいので、画像形成装置100の構成が容易になる。また、支持基材60を無端状ベルトの形態で用いるので、使用する支持基材60の搬送方向に沿った総長さを短くすることができる。
【0055】
・上記実施形態において、互いに貼り付けられる印刷基材50および支持基材60を、基材保持部18によって加熱するようにしてもよい。本変形例について図4を参照して説明する。なお、図4において、上記実施形態と同じ構成要素については同符号を付し、下記の説明においてそれらの説明は省略する。
【0056】
図4に示すように、本変形例では、基材保持部18は搬送ローラー44の上流側(図4では左側)に延設され、その延設部分に、複合基材70を加熱する加熱手段19と同じ加熱方式を有する加熱手段19aが備えられる。また、貼付ローラー52,62を、印刷基材50と支持基材60とを挟持しないように離すことで搬送ローラー44に案内するガイドローラーとして機能させる。そして、搬送ローラー44を、印刷基材50と支持基材60とを貼り付けて複合基材70とする貼付手段72として機能させる。
【0057】
このような構成によって、印刷基材50および支持基材60が貼付手段72つまり搬送ローラー44において互いに貼り付けられる前に、印刷基材50および支持基材60を基材保持部18に備えられた加熱手段19aによって熱量Nxによって加熱する。この加熱によって、貼り付け時の印刷基材50および支持基材60それぞれの温度を、液体付着手段11においてインクおよび接着液が付着される複合基材70における印刷基材50および支持基材60の温度と同一もしくは略同一にする。
【0058】
本変形例によれば、上記実施形態での効果(1)〜(4)に加えて次の効果を奏する。
(6)搬送される複合基材70を保持するとともに加熱する基材保持部18によって、印刷基材50および支持基材60を加熱するので、別途加熱手段を設ける必要がない。また、印刷基材50及び支持基材60と、複合基材70とを、同じ加熱方式の加熱手段によって加熱するので、印刷基材50と支持基材60とが貼り付けられるときのそれぞれの基材温度と、インクおよび接着液が付着処理されるときの複合基材70の温度とが、同じ温度に加熱される確率が高くなる。
【0059】
・また、上記実施形態の画像形成装置100において、印刷基材50に箔を貼合する箔貼合手段を更に備えた貼合箔製造装置としてもよい。この変形例となる貼合箔製造装置200について、図5を参照して説明する。なお、図5において、上記実施形態の画像形成装置100と同じ構成要素については同符号を付し、下記の説明においてそれらの説明は省略する。
【0060】
図5に示すように、本変形例の貼合箔製造装置200は、画像形成装置100において箔貼合手段20を備える。更に、複合基材70の搬送方向において箔貼合手段20の上流側の位置と下流側の位置に、それぞれ液体定着手段80と接着液塗布手段90とが備えられる。そして、これらの手段によって、貼合箔製造装置200は、貼合箔の一例としての転写用フィルムを製造する。すなわち、印刷基材50の表面に反転画像を形成し、形成した反転画像に対して一例としてアルミニウムの箔を貼合して加飾した転写用フィルムを形成する。従って、本変形例の貼合箔製造装置200では、印刷基材50は、画像が形成される画像形成面側つまり表面側に下から順に離型層と保護層が予め積層されて形成された樹脂製(例えばポリエステル製)の長尺フィルムが用いられる。
【0061】
また、本変形例では、支持基材60は無端状ベルトとして用いられ、巻き取りロール68に巻き取られることなく、図中実線矢印で示したように巻き取りロール68から送り出しロール61に連続して移動するように掛け渡されている。従って、巻き取りロール68および送り出しロール61は、掛け渡された支持基材60を搬送する回転自在な中間ローラーとして機能する。
【0062】
以下、搬送ローラー44によって搬送される複合基材70に対して行われる箔の貼合処理を説明する。
まず、液体付着手段11において付着されたインクおよび接着液は、液体定着手段80によってそれらの液体成分が蒸発させられて乾燥し、印刷基材50に定着してそれぞれ着色層および接着層を形成する。
【0063】
次に、箔貼合手段20によって、接着液が定着して形成された接着層に箔を貼合する箔貼合処理を施す。箔貼合手段20は、印刷基材50と箔転写シート25とを重ね合わせ方向に加圧した状態で挟持しながら回転する一対の回転ローラー21,22と、この箔転写シート25を回転ローラー21,22間に供給する送り出しロール24と、箔が転写された後の箔転写シート25を回収する巻き取りロール23と、を有する。なお、箔転写シート25には、例えばベースフィルムの片面にアルミニウムの箔が蒸着などによって形成されたシートが用いられる。
【0064】
なお、一対の回転ローラー21,22のうち、回転ローラー22は、挟持された印刷基材50を、箔転写シート25を介して加熱するヒートローラーになっている。この回転ローラー22の加熱によって粘着性を呈する接着層に箔転写シート25を押し付けることによって、接着層上に箔が転写されて貼合される。
【0065】
次に、接着液塗布手段90において、箔が転写された印刷基材50に接着液を塗布する。接着液塗布手段90は、外周に接着液を含浸した含浸層92を有する回転ローラー91と回転ローラー93とを有し、回転ローラー91と回転ローラー93との間に複合基材70を挟持して含浸層92を印刷基材50に当接させる。従って、含浸層92は複合基材70の搬送に伴って回転するとともに、印刷基材50に含浸層92の接着液を塗布する。
【0066】
その後、印刷基材50に接着液が塗布された複合基材70は、液体定着手段30に搬送され、塗布された接着液を乾燥定着させる。こうして箔が貼合された転写用フィルムもしくは貼合用フィルムが製造される。従って、少なくとも液体付着手段11および箔貼合手段20において、印刷基材50は支持基材60が貼り付けられて補強された複合基材70の状態で搬送される。なお、支持基材60は、端部ローラー47,67の搬送時に印刷基材50から剥離され、再び貼付手段72において送り出しロール51から送り出された印刷基材50に貼り付けられる。
【0067】
上記変形例の貼合箔製造装置によれば、上記実施形態における効果(1)〜(4)および上記変形例における効果(5)に加えて、次の効果を奏する。
(7)印刷基材50の基材厚が薄い場合でも、画像形成面に付着されたインク及び接着液によって形成された歪のない高品質の画像に対して箔を貼合することによって、高品質の加飾箔画像が形成された印刷基材50を得る貼合箔製造装置が実現できる。
【0068】
・上記実施形態において、支持基材60はポリオレフィン樹脂に限らず、他の樹脂材料を用いてもよい。少なくとも一方の基材面(貼付面)が粘着性を呈する材料であれば、他の材料を用いることができる。
【0069】
・上記実施形態において、支持基材60は必ずしも同一材料でなくてもよい。例えば、貼付面側にタック性を呈するポレオレフィン樹脂を用い、非貼付面側に印刷基材50と同じポリエステル樹脂を用いた複合材料としてもよい。
【0070】
・上記実施形態において、印刷基材50および支持基材60を加熱する加熱手段を貼付ローラー52,62以外に設けてもよい。例えば、送り出しロール51と貼付ローラー52との間に印刷基材50を加熱する加熱手段を設け、送り出しロール61と貼付ローラー62との間に支持基材60を加熱する加熱手段を設けてもよい。
【0071】
・上記実施形態において、例えば基材保持部18においてインク及び接着液を定着させる場合や、移動における自然乾燥でインク及び接着液が乾燥定着する場合などでは、液体定着手段30を必ずしも設けなくてもよい。
【0072】
・上記実施形態において、印刷基材50を挟持して搬送する搬送ローラー44を必ずしも設けなくてもよい。例えば、駆動ローラー42をギザローラーとして従動ローラーを無くした構成の搬送ローラーとしてもよい。あるいは、搬送ローラー44に替えて送り出しロール51及び巻き取りロール48を回転駆動することで、印刷基材50を搬送するようにしてもよい。
【0073】
・上記実施形態において、インクが収容された一つのインクカートリッジ15をキャリッジ12に搭載して備えるものとしているが、複数種類のインクをそれぞれ収容した複数のインクカートリッジを備えるようにしてもよい。また、インクカートリッジがキャリッジ12に搭載されない所謂オフキャリッジ方式としてもよい。
【0074】
・上記実施形態において、複数種類の接着液をそれぞれ収容した複数の接着液カートリッジを備えるものとしてもよい。また、接着液カートリッジがキャリッジ12に搭載されない所謂オフキャリッジ方式としてもよい。
【0075】
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド14から噴射される液体はインクのみであってもよいし、接着液のみであってもよい。もとより、形成する画像に応じて、インク及び接着液が選択されて噴射されるようにしてもよい。
【0076】
・上記実施形態では、画像形成装置100をインクジェット式のプリンターに具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや接着液等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0077】
11…液体付着手段、18…基材保持部、19,19a…加熱手段、20…箔貼合手段、40…搬送手段、50…印刷基材、60…支持基材、60a,60b…基材部分、70…複合基材、72…貼付手段、100…画像形成装置、200…貼合箔製造装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が付着されて画像が形成される画像形成面を一方の基材面に有する印刷基材と、
前記印刷基材の前記画像形成面と反対側の他方の基材面に貼り付けられる貼付面を一方の基材面に有し、前記貼付面と反対側の他方の基材面である非貼付面に比べて前記貼付面が高いタック性を有する粘着面である支持基材と、
前記印刷基材と前記支持基材とを貼り付けて複合基材とする貼付手段と、
前記複合基材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送される前記複合基材の前記画像形成面に対して前記液体を付着させる付着処理を施す液体付着手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記液体付着手段によって前記付着処理が施されるときの前記複合基材の温度に応じて、前記貼付手段によって貼り付けられる前記印刷基材および前記支持基材を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置において、
前記液体付着手段によって前記付着処理が施される間、搬送される前記複合基材を前記画像形成面の反対側の前記非貼付面側から保持するとともに、前記複合基材を加熱する基材保持部を備え、
前記基材保持部は前記印刷基材および前記支持基材を加熱する前記加熱手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記支持基材の材料は、同一の材料であるとともに、前記貼付面を有する基材部分の材料密度と、前記非貼付面を有する基材部分の材料密度とが異なる材料であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置において、
前記支持基材の材料はポリオレフィンであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置と、
前記液体付着手段によって前記付着処理がされた前記画像形成面に、箔を貼合する箔貼合処理を施す箔貼合手段と、
を備える貼合箔製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−6315(P2013−6315A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139447(P2011−139447)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】