説明

画像形成装置及びその処理方法、並びにプログラム

【課題】ファクシミリ送信の誤送信を防止するための確認と送信指示を容易に行うことができる。
【解決手段】ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、ユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定し、ファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示し、登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷し、ファクシミリ送信する権限がある場合、ユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得し、カバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得し、取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、一覧から送信する送信データを特定して送信データが送信可能なデータか否かを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びその処理方法、並びにプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファクシミリ通信方式等の各種の通信方式を用いてデータを通信するデータ通信システムが知られている。例えば、ファクシミリ通信方式を用いてデータを送信する場合、データ通信システムの操作者は、データの送信先を特定するファクシミリ番号をデータ通信システムに入力する。そして、データ通信システムは、操作者により入力されたファクシミリ番号で特定される相手先にファクシミリデータを送信する。
【0003】
そして、データ通信システムにファクシミリ番号を入力する方式として、データ通信システムにファクシミリ番号が記入されたカバーシートを読み取らせてファクシミリ番号を認識させる方式が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−2073256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、個人情報保護法の施行により、一枚のFAX誤送信により企業の信用が失われ、場合によっては企業の存続の危機につながるリスクがある。
【0006】
そのため、特許文献1に開示されたデータ通信システムは、カバーシートに記載されたファクシミリ番号を認識する際に誤認識があると誤った送信先にデータを送信してしまい、近年の社会情勢には適用できなかった。
【0007】
そこで、ファクシミリ送信をする場合、企業によってはファクシミリ送信する原稿を準備する担当者と、その原稿や送信先をチェックする管理者(例えば、担当者の上長)とを置き、ダブルチェックを行ってファクシミリ送信の誤送信を防ぐ運用が行われている。
【0008】
この場合、送信するごとに、担当者がファクシミリ送信するためにファクシミリ装置に入力したファクシミリ番号を、管理者が確認しなければならず管理者の負荷が高かった。
【0009】
また、実際にはファクシミリ番号を確認するとともに、送信する原稿を確認することが発生するためさらに負荷が高かった。
【0010】
このように、ファクシミリ送信の一連の操作において、担当者と管理者によるチェックを行う仕組みでは、他の担当者のファクシミリ送信の確認や同一の担当者であっても後に発生するファクシミリ送信の確認を管理者がまとめて行うことは困難であった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、ファクシミリ送信の誤送信を防止するための確認と送信指示を容易に行うことができる仕組みを提供する。また、その他の目的は、まとめての確認と送信指示を行うことでの時間の経過で、送信が不要となる送信データを確認して、ファクシミリ送信の誤送信を防止することができる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達成するための第1の発明は、ファクシミリ送信可能な画像形成装置であって、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定する権限判定手段と、前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示手段と、前記登録指示手段で登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷する印刷手段と、前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がある場合、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得する一覧取得手段と、前記1または複数のカバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段で取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、前記一覧取得手段で取得した送信データの一覧から送信する送信データを特定する特定手段と、前記特定手段で特定された送信データが送信可能なデータか否かを判定する送信可否判定手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
また、前記送信可否判定手段で、送信可能と判定された送信データのイメージデータを取得するイメージデータ取得手段と、前記イメージデータ取得手段で取得したイメージデータをファクシミリ送信するファクシミリ送信手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
また、前記送信先情報と、ファクシミリ送信可能な有効期限とを設定する設定手段を備え、前記送信データは、設定手段で設定された送信先情報と有効期限を含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0015】
また、前記一覧取得手段で取得する書誌情報は、有効期限を含むことを特徴とし、前記送信可否判定手段は、前記特定手段で特定された送信データの有効期限が切れているか否かを判定する有効期限判定手段を含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0016】
また、前記送信可否判定手段は、前記有効期限判定手段で有効期限が切れていると判定される場合、当該有効期限が切れている送信データを登録指示したユーザのユーザ識別情報の入力を受け付ける受付手段とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
また、前記送信可否判定手段は、前記受付手段で有効期限が切れている送信データを登録指示したユーザのユーザ識別情報を受け付けた場合、送信可能と判定することを特徴とする画像形成装置である。
【0018】
また、当該画像形成装置にログインするに際し、前記ユーザ識別情報に対応する送信権限を取得する送信権限取得手段を備え、前記権限判定手段は、前記送信権限取得手段で取得した送信権限に従って判定することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
また、前記ユーザ識別情報は、ユーザによって記憶媒体がかざされることによって認証され、得られたユーザ識別情報であることを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
第2の発明は、ファクシミリ送信可能な画像形成装置における処理方法であって、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定する権限判定ステップと、前記権限判定ステップでファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示ステップと、前記登録指示ステップで登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷する印刷ステップと、前記権限判定ステップでファクシミリ送信する権限がある場合、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得する一覧取得ステップと、前記1または複数のカバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得する画像取得ステップと、前記画像取得ステップで取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、前記一覧取得ステップで取得した送信データの一覧から送信する送信データを特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定された送信データが送信可能なデータか否かを判定する送信可否判定ステップとを含むことを特徴とする処理方法である。
【0021】
第3の発明は、ファクシミリ送信可能な画像形成装置を、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定する権限判定手段と、前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示手段と、前記登録指示手段で登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷する印刷手段と、前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がある場合、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得する一覧取得手段と、前記1または複数のカバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段で取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、前記一覧取得手段で取得した送信データの一覧から送信する送信データを特定する特定手段と、前記特定手段で特定された送信データが送信可能なデータか否かを判定する送信可否判定手段として機能させることを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムである。
【発明の効果】
【0022】
ファクシミリ送信の誤送信を防止するための確認を、まとめて行うことができる。また、まとめて確認を行う際に発生する時間の経過によって送信が不要となる送信データを確認することで、ファクシミリ送信の誤送信を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態のプリントシステムを実現するシステム構成例を示す図
【図2】本発明の実施形態の情報処理装置(送信データ保存サーバ、認証サーバ)のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置(複合機)のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の各装置の機能の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態のファクシミリ送信システムの全体処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の登録処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の送信処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態のICカード認証画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態のメニュー画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態のメニュー画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態の登録処理設定画面の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態の原稿読み込みイメージ画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態の送信ジョブ一覧画面の遷移を示す図である。
【図14】本発明の実施形態の送信イメージ画面及びエラー画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態のジョブ管理テーブルの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態のユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態のカバーシートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の認証サーバ100及び送信データ保存サーバ200および複合機300(画像形成装置)を適用可能なファクシミリ送信システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0026】
図1に示すように、本実施の形態のファクシミリ送信システムは、認証サーバ100、送信データ保存サーバ200、1又は複数の複合機300(複合機300a、複合機300b)がローカルエリアネットワーク(LAN)500を介して接続され、情報の送受信を行う構成となっている。また、複合機300は公衆回線400を介して外部もファクシミリ装置と通信可能に接続されている。
【0027】
認証サーバ100は、複合機300で入力されたユーザを識別するための識別情報(例えば、カードがカードリーダ319にかざされることで得られるカードID)を認証するために、ユーザID(例えば、ユーザ名、ユーザ識別情報)とカードIDを対応付けたユーザを管理するためのユーザ情報を保持するユーザ情報テーブルを記憶する。複合機300より送信されたカードID(例えば、カード番号)にしたがって、該ユーザを検索し、該ユーザが存在する場合は該ユーザ情報を複合機300へ返信する。なお、本実施形態では認証サーバ100と送信データ保存サーバ200と複合機300とを別筺体で構成するようにしたが、認証サーバの機能を複合機300内で行うようにしてもよい。この場合、ユーザ情報テーブルは複合機300のHDD304に記憶させる。
【0028】
なお、本実施形態で用いるICカードはカードIDを記憶する記憶媒体と言い換えることが可能である。
【0029】
送信データ保存サーバ200は、複合機300で読み込まれた原稿のイメージデータと、保存する際に入力された書誌情報とを保存する。また、複合機300からの要求に応じてイメージデータや書誌情報の送信を行う。
【0030】
複合機300は、スキャナ部314で読み込まれた紙原稿のイメージデータを送信データ保存サーバ200へ送信する。また、イメージデータを管理するための書誌情報を送信データ保存サーバ200へ送信する。送信データ保存サーバ200へ送信したイメージデータのファクシミリ送信指示を行うことができる。さらに、送信したイメージデータに対応するカバーシートをプリンタ部312から印刷することができる。
【0031】
なお、本実施の形態では、複合機300のカードリーダ319にカードをかざすことによってユーザ認証するように構成したが、ユーザの操作入力によって得られたユーザ名やパスワードを用いてユーザ認証するようにしてもよい。また、指紋認証や指静脈認証を用いて、ユーザ認証するように構成することも可能である。いずれの認証においてもユーザを識別するためのユーザ識別情報(例えば、ユーザ名)を用いて、複合機300にログインをし、このユーザ識別情報を用いて、ユーザが印刷可能な印刷データの一覧を表示させることができる。
【0032】
以下、図2を用いて、図1に示した認証サーバ100、送信データ保存サーバ200に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0033】
図2は、図1に示した認証サーバ100、送信データ保存サーバ200に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0034】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0035】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0036】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器にへの表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0037】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0038】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN700)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0039】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0040】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0041】
次に、図3を用いて、図1に示した複合機300(ファクシミリ装置)のハードウェア構成について説明する。
【0042】
図3は、図1に示した複合機300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0043】
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LAN(例えば、図1に示したLAN700)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0044】
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0045】
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0046】
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(キーボード)308とのインタフェース部である。また、操作部I/F307は、操作部308から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下)をCPU301に伝える役割をする。
【0047】
305はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)600に接続し、データの入出力を行う。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0048】
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となる携帯端末のICカード(記憶媒体)の読み取り用のカードリーダ319が外部I/F318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319による携帯端末のICカードからの情報読み取りを制御し、該携帯端末のICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0049】
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0050】
画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0051】
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ部314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0052】
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0053】
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0054】
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0055】
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0056】
尚、表示部は複合機によって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作をできる複合機、単に液晶画面を備え、ハードキーで操作できる複合機によって本発明は構成されている。
【0057】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0058】
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、携帯端末内に備えられたICカードに記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0059】
以上のような構成によって、複合機300は、スキャナ部314から読み込んだ画像データをLAN700上に送信したり、LAN700から受信した印刷データをプリンタ部312により印刷出力することができる。
【0060】
また、スキャナ部314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にファクシミリ(FAX)送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
【0061】
以下、図4を用いて、本実施の形態における、各端末内の機能の一例を示す機能ブロック図である。尚、各機能の処理の詳細については、後述の図5〜図7のフローチャートに沿って説明する。
【0062】
図4は、認証サーバ100、送信データ保存サーバ200、複合機300の機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0063】
まず、認証サーバ100の機能ブロックについて説明する。
【0064】
認証サーバ100、は、認証部409、ユーザ識別情報送信部410を備える。
【0065】
認証部409は、複合機300から送信されたカードIDに従って、外部メモリ211にき記憶されているユーザ情報テーブルを参照し、カードIDに対応するユーザ識別情報があるか否かで認証する認証部である。
【0066】
ユーザ識別情報送信部410は、認証部で認証されたことによって得られるユーザ識別情報を複合機300へ送信する送信部である。
【0067】
次に送信データ保存サーバ200の機能ブロックについて説明する。
【0068】
送信データ保存サーバ200は、送信データ記憶部411、送信データ一覧送信部412、イメージデータ送信部413を備える。
【0069】
送信データ記憶部411は、複合機300の登録指示部402で指示されたファクシミリ送信するイメージデータと、送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む書誌情報の送信データを外部メモリ211のジョブ管理テーブルに記憶する記憶制御部である。
【0070】
送信データ一覧送信部412は、複合機300から送信されたユーザ識別情報に従って、このユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信をすることが可能な送信データの一覧を生成して、複合機300に送信する送信部である。
【0071】
イメージデータ送信部413は、複合機300の送信可否判定部407で送信可能と判定された送信データのイメージデータを複合機300に送信する送信部であり、複合機300で表示やファクシミリ送信を行わせることを可能とする。
【0072】
次に、複合機300の機能ブロックについて説明する。
【0073】
複合機300は、権限判定部401、登録指示部402、印刷部403、一覧取得部404、画像取得部405、送信データ特定部406、送信可否判定部407、ファクシミリ送信指示部408を備える。
【0074】
権限判定部401は、カードリーダ319にかざされたICカードからカードIDを取得し、認証サーバ100の認証部409で認証され、ユーザ識別情報送信部で送信されたユーザ識別情報が送信権限のあるユーザ識別情報か否かを判定する判定部である。送信権限があるか否かはユーザ識別情報とともに送信される承認者フラグで判断する。
【0075】
登録指示部402は、スキャナで読み込まれた送信原稿のイメージデータ、送信先とイメージデータを特定するための特定情報などの書誌情報を含む送信データを送信データ保存サーバに記憶するための指示部である。
【0076】
印刷部403は、カバーシートを印刷するための印刷部である。
【0077】
一覧取得部404は、送信データ保存サーバに保存されている送信データの書誌情報一覧を取得する取得部で、ログインしたユーザが送信処理可能な送信データの書誌情報一覧を取得する。
【0078】
画像取得部405は、カバーシートがスキャンされ、読み取られた画像を取得する取得部である。送信データ特定部406は、画像取得部405で取得したカバーシートの画像の例えばQRコードから取得したジョブIDから、一覧取得部404で取得した書誌情報一覧に一致する送信データの書誌情報があるかを判定し、一致する送信データの書誌情報を特定する特定部である。
【0079】
送信可否判定部407では、送信データ特定部406で特定された書誌情報や現在日時と、QRコードから取得した書誌情報とに従って、ファクシミリ送信できる送信データか否かを判定する判定部である。
【0080】
ファクシミリ送信部は、送信可否判定部407で送信可能と判定された送信データを送信先FAX番号を用いて送信する送信部である。
【0081】
次に、図5を用いて、本発明にかかる実施形態のファクシミリ送信システムの全体処理について説明する。
【0082】
ステップS501、S505〜S514の処理は複合機300の処理であり、CPU301にて実行される。また、ステップS502〜S504の処理は認証サーバ100の処理であり、CPU201にて実行される。
【0083】
まず、複合機300の操作部308に図8の画面が表示されている。ステップS501では、ユーザの操作に応じてICカードがカードリーダ319にかざされ、カードリーダ319によってICカード内に記憶されているカードID(例えば、カードの製造番号)を取得する。取得されたカードIDを含む認証要求を認証サーバ100へ送信する。
【0084】
なお、本実施形態では、ICカードを用いた認証による構成としたが、操作部308でユーザによって入力されたユーザ名やパスワードを用いて認証を行うような構成であってもよい。
【0085】
ステップS502では、ステップS501で送信された認証要求を受信する。ステップS503では、受信した認証要求に含まれるカードIDを取得し、図16のユーザ情報テーブルを検索する。ステップS504では、ステップS503での検索の結果、カードIDに対応するユーザ情報が存在していれば認証成功と判断し、検索されたユーザID1602と承認者フラグ1603と承認者IDを認証結果として認証要求のあった複合機300へ送信する。また、検索の結果カードIDに対応するユーザ情報が存在していなければ認証失敗と判断し、ユーザID、承認者フラグ、承認者IDはNULL値となった認証結果を認証要求のあった複合機300へ送信する。なお、承認者フラグは「0」または「1」で、「0」の場合は一般のユーザ(送信処理できないユーザ)と判断され、「1」の場合は承認者となるユーザ(送信処理できるユーザ)と判断される。また、承認者IDはユーザIDに対応するユーザが登録したファクシミリ送信データを送信処理することができるユーザを示すもので、承認者IDに対応するユーザが送信処理をする際に用いられる。
【0086】
ステップS505では、認証サーバ100から認証結果を受信する。ステップS506では、受信した認証結果にユーザIDが存在するか否かで認証されたかを判断する。ユーザIDが存在する場合には認証成功と判断し、ステップS507へ処理を移し、ユーザIDが存在しない(NULL値の)場合は、処理を終了とする。なお、認証されたか否かの判断は、ユーザID以外の承認者フラグ、承認者IDでも判断してもよい。この処理はユーザIDを受け付ける処理である。
【0087】
ステップS507では、複合機300の機能を利用可能にするために複合機300のOS(オペレーティングシステム)にログイン指示を行う。このログイン指示に従って複合機300へのログインが行われ、ユーザは複合機300を利用することができる。
【0088】
ステップS508では、認証結果の承認者フラグに従って、認証されたユーザが承認者か否かを判断する。言い換えると、送信処理ができるユーザか否かを判断する。承認者フラグが「0」であれば、送信処理ができないユーザと判断し、ステップS510へ処理を移し、承認者フラグが「1」であれば、送信処理ができるユーザと判断し、ステップS509へ処理を移す。つまり、承認者フラグは送信権限を示す情報である。
【0089】
ステップS509では、図10の登録処理及び送信処理を実行可能なボタン(901と1001)を配置したメニュー画面を複合機300のHDD304から読み出し、操作部308に表示させる。また、ステップS510では、図9の登録処理を実行可能なボタン(901)を配置したメニュー画面を複合機300のHDD304から読み出し、操作部308に表示させる。なお、図9及び図10にはそれぞれ認証結果に含まれるユーザIDをログインユーザIDとして表示させるように構成する。
【0090】
ステップS511では、図9または図10のメニュー画面で登録処理開始ボタン901または送信処理開始ボタン1001が、ユーザの操作に応じて押下されたか否かを判断する。登録処理開始ボタン901が押下された場合にはステップS512へ処理を移し、送信処理開始ボタン1001が押下された場合にはステップS513へ処理を移す。
【0091】
ステップS512では、承認者に送信処理してもらう送信データを登録する。この登録処理の詳細については後述の図6にて説明する。
【0092】
ステップS513では、ステップS512の登録処理で登録された送信データを送信する。この送信処理の詳細については後述の図7にて説明する。なお、ステップS513の処理は承認者フラグが「1」の際に可能な処理である。
【0093】
ステップS514では、ログアウト処理がされたか否かを判断する。このログアウト処理は一定時間複合機300が操作されなかった、或いは別のユーザが認証を行った、複合機300の例えばIDキーが押された場合にログアウトと判断し、処理を終了とする。また、ログアウトされなかった場合には、ログインしているユーザの承認者フラグに従って、図9または図10のメニュー画面を表示する。
【0094】
次に、図10を用いて、本発明にかかる実施形態の登録処理について説明する。
【0095】
ステップS601〜S608、S612の処理は複合機300の処理であり、CPU301にて実行される。また、ステップS609〜S611の処理は送信データ保存サーバ200の処理であり、CPU201にて実行される。
【0096】
まず、図9または図10の登録処理開始ボタン901が押下されると、ステップS601では、スキャナ部314で読み込まれた紙原稿のイメージデータを取得する。取得されたイメージデータはRAM302に記憶される。
【0097】
ステップS602では、取得したイメージデータをファクシミリ送信する送信先を選択するために、図11の登録処理設定画面の送信先一覧1101に送信先名称と送信先FAX番号の一覧を表示する。送信先一覧1101に表示する送信先名称と送信先FAX番号を含む送信先情報は複合機300のHDD304に記憶されている。なお、送信先情報は送信データ保存サーバ200の外部メモリ211に保存して取得するように構成してもよい。
【0098】
また、送信先一覧1101の他、有効期限1102を設定することが可能であり、本フローチャートの登録処理で登録した送信データの送信可能な期限を設定することができる。有効期限1102には、デフォルトは次の日が表示されているが、ユーザの操作にしたがってプルダウン表示すると任意に有効期限(日にち)を設定することができる。
【0099】
ステップS603では、図11で送信先と有効期限を設定し、OKボタン1103が押下されると、図12の1201にステップS601でRAM302に記憶したイメージデータを読み出し表示させる。キャンセルボタン1104が押下されると、図9または図10のメニュー画面に戻る。
【0100】
ステップS604では、イメージデータを送信データ保存サーバ200に保存するか否かを判断する。保存するか否かの判断は、ユーザの操作により、登録ボタン1203が押下されたか否かで判断する。なお、登録ボタン1203が押下された場合には、図12の登録確認画面1202を表示させ、OKボタン1205が押下されるとステップS605へ処理を移す。登録確認画面1202には図11で設定した送信先名称、送信先FAX番号、有効期限が表示される。キャンセルボタン1204が押下された場合には、処理を終了する。
【0101】
ステップS605では、イメージデータが送信処理までの間にデータが改ざんされていないかを判断するための情報としてイメージデータからハッシュ値を計算する。ハッシュ値は、イメージデータから固定長の乱数を生成することで得られる。なお、ハッシュ値の計算ロジックはどのような計算方法(関数)を用いてもよい。
【0102】
ステップS606では、ステップS605で計算したハッシュ値と図11で設定された送信先名称、送信先FAX番号、ログインユーザID(登録者ユーザID)、有効期限、ジョブIDからQRコード(二次元バーコード)を生成する。なお、本実施形態ではQRコードを用いるように構成したが、前述の送信先名称、送信先FAX番号、ログインユーザID(登録者ユーザID)、有効期限、ジョブIDを記憶するコードであればQRコードに限らない。
【0103】
ステップS607では、生成したQRコードと、原稿を読み込んだ読み込み日時、登録者(ログイン)ユーザID、送信先名称、送信先FAX番号、ジョブID、原稿ページ数、有効期限、承認者ユーザIDを入力したカバーシートを生成し、図17のようなカバーシートを印刷する。なお、図17のカバーシートは、QRコード、読み込み日時、登録者(ログイン)ユーザID、送信先名称、送信先FAX番号、ジョブID、原稿ページ数、有効期限、承認者ユーザIDを入力する領域を記憶したフォームデータ(複合機300のHDD304に記憶されている)と合成して生成する。なお、ジョブIDは複合機300内で生成したIDでも、送信データ保存サーバ200に問い合わせて取得したIDでもよい。
【0104】
ステップS608では、ステップS601で取得したイメージデータと、ハッシュ値、読み込み日時、登録者(ログイン)ユーザID、送信先名称、送信先FAX番号、ジョブID、原稿ページ数、有効期限、承認者ユーザIDを含むイメージデータの書誌情報との送信データを送信データ保存サーバ200に送信する。なお、ハッシュ値については、送信データ保存サーバ200へ送信しない構成をとることも可能である。これは後述する、ステップS703で改めてイメージデータからハッシュ値を計算するためである。
【0105】
ステップS609では、イメージデータと書誌情報とを含む送信データを受信する。ステップS610では、受信した送信データの書誌情報を図15のジョブ管理テーブルに記憶する。
【0106】
なお、書誌情報に含まれる、ハッシュ値、読み込み日時、登録者(ログイン)ユーザID、送信先名称、送信先FAX番号、ジョブID、原稿ページ数、有効期限、承認者ユーザIDはそれぞれ、ハッシュ値1507、読み込み日付/時刻1502、登録者ユーザID1508、送信先名称1503、送信先FAX番号1504、ジョブID1501、原稿ページ数1505、有効期限1506、承認者ユーザID1509に記憶される。また、イメージデータは読み込みイメージ1511に記憶される。さらに、ステータス1510には、1501〜1509が記憶される際に「未送信」が記憶される。
【0107】
ステップS611では、ジョブ管理テーブルにイメージデータと書誌情報を含む送信データが登録された登録完了通知を複合機300に送信する。ステップS612では、登録完了通知を受信する。
【0108】
次に、図7を用いて、本発明にかかる実施形態の送信処理について説明する。
【0109】
なお、ステップS701、S704〜S714、S720〜S724の処理は複合機300の処理であり、CPU301にて実行される。また、ステップS702、S703、S718、S719の処理は送信データ保存サーバ200のCPU201にて実行される。
【0110】
まず、図10の送信処理開始ボタン1001が押下されると、ステップS701でログインユーザID(承認者フラグが1のユーザのユーザID)を含む処理原稿(ジョブ)一覧要求を送信データ保存サーバ200に送信する。
【0111】
ステップS702では、処理原稿(ジョブ)一覧要求を受信する。ステップS703では、ジョブ管理テーブルに記憶されている送信データのうち、受信した処理原稿(ジョブ)一覧要求に含まれるログインユーザIDと承認者ユーザID1509とが一致する送信データのイメージデータからハッシュ値を計算し、ハッシュ値を取得する。このハッシュ値の計算は、ステップS605と同様である。このハッシュ値と、承認者ユーザID1509とが一致する送信データの1501〜1506、1508〜1510の書誌情報一覧を処理原稿(ジョブ)一覧要求のあった複合機300に送信する。
【0112】
ステップS704では、書誌情報一覧を受信する(一覧取得)。ステップS705では、受信した書誌情報一覧を図13の1300のようにジョブごとに表示する。
【0113】
ステップS706では、図13のカバーシート読込ボタン1301がユーザによって押下されるとスキャナ部314でカバーシートの読み込みを行い、読み込まれたカバーシートのイメージデータを取得する(カバーシートの画像取得)。なお、カバーシートはユーザにより複合機300の原稿フィーダのトレイにセットされているものとする。
【0114】
ステップS707−1では、取得したカバーシートを1ページごとにQRコードを取得して、QRコードを解析する。QRコードを解析し、QRコードに含まれる書誌情報を取得する。なお、QRコードはQRコードの特徴となる、QRコードの3コーナーに配置される3個の位置検出パターンを特定してQRコードの位置を認識する。この結果得られたQRコードから書誌情報を取得する。QRコードの解析方法は一般的に公開されている仕様に従って解析するものとする。
【0115】
ステップS707−1は、1ページ分のカバーシート、つまり1ジョブごとにステップS708〜S724の処理を行うと、次のページのカバーシートからQRコードを検出し、解析する。
【0116】
ステップS707−2では、ステップS704で受信した書誌情報のジョブIDにQRコードを解析し取得したジョブIDと一致するジョブIDがあるか否かを判定する(送信データを特定)。書誌情報に一致するジョブIDがある場合にはステップS708へ処理が移り、一致するジョブIDがない場合にはステップS707−3へ処理が移る。
【0117】
ステップS707−3では、一致しなかったQRコードを解析し取得したジョブIDを操作部308に表示させる。表示のさせ方は一時的に表示させる形態でも、ジョブ不一致エラーダイアログを表示させて、ユーザが送信処理の終了操作するまで表示しておく形態でもよい。
【0118】
ステップS708では、QRコードから取得した送信先FAX番号が複合機300のHDD304に記憶されている送信先一覧と比較して一致するか否かを判定する(送信可否判定)。送信先FAX番号が一致する場合には、ステップS710に処理を移し、送信先FAX番号が一致しない場合には、ステップS709へ処理を移す。なお、送信先一覧が送信データ保存サーバ200に記憶されている場合には送信データ保存サーバ200に問い合わせをするように構成する。また、送信先一覧が外部装置に保存され、その送信先一覧を複合機300のHDD304で保存している場合には、送信先一覧が最新の送信先一覧かを確認したのち送信先FAX番号が一致するかを判断するように構成する。
【0119】
ステップS709では、送信先FAX番号が一致しないことを示す情報、例えば「宛先不明」をジョブIDと対応付けてRAM302に記憶する。なお、操作部308に表示される図14の1401上に1403を表示する。この場合1401にはイメージデータは表示されない。
【0120】
ステップS710では、ステップS707−2でQRコードから取得した有効期限が複合機300のシステム日時と比較して過ぎているか否か、つまり有効期限切れか否かを判定する(有効期限判定)。有効期限切れでない場合はステップS715に処理を移し、有効期限切れであった場合にはステップS711に処理を移す。
【0121】
ステップS711では、有効期限切れであることを示す情報、例えば「期限切」をジョブIDと対応付けてRAM302に記憶する。なお、操作部308に表示される図14の1401上に1404を表示する。この場合1401にはイメージデータは表示されない。
【0122】
ステップS712では、有効期限切れとなった送信データをファクシミリ送信するか否かを判定する。ファクシミリ送信する場合には、ステップS713に処理を移し、ファクシミリ送信しない場合にはステップS724へ処理を移す。なお、ファクシミリ送信するか否かは、1404のOKボタンが押下された場合にファクシミリ送信すると判定し、1404のキャンセルボタンが押下された場合にファクシミリ送信しないと判定する。
【0123】
ステップS713では、ユーザによってかざされたICカードをカードリーダ319からカードID(例えば、カードの製造番号)を認証サーバ100に送信し、認証処理を行う。認証サーバ100での認証の結果得られたユーザIDを含む認証結果を取得する。この認証処理は、ステップS501〜S505の処理と同様である。なお、このステップS713は、有効期限切れの送信データを送信するか否かを送信データの登録処理を行ったユーザ(登録者ユーザ)に確認するために行うものであり、登録処理を行ったユーザのICカードがかざされた場合に、有効期限切れの送信データを送信することができる。つまり、送信許可を行う。
【0124】
ステップS714では、取得した認証結果に含まれるユーザIDと現在処理している送信データのジョブIDに対応する登録者ユーザIDとを比較して、一致するか否かを判断する(送信可否判定)。ユーザIDが一致した場合、ステップS715へ処理を移し、ユーザIDが一致しない場合は、ステップS724へ処理を移す。
【0125】
ステップS715では、QRコードから取得したハッシュ値と、ステップS707−2でジョブIDが一致したジョブの書誌情報に含まれるハッシュ値とを比較し、ハッシュ値が一致するか否かを判定する(送信可否判定)。ハッシュ値が一致すると判定される場合には、イメージデータが他のイメージデータに置き換わっていない、或いは改ざんされていないと判断されるためステップS717へ処理を移す。ハッシュ値が一致しないと判定される場合には、イメージデータが他のイメージデータに置き換わっている、或いは改ざんされていると判断されるためステップS716へ処理を移す。なお、本実施形態では、ハッシュ値をステップS704で受信し、ステップS715のタイミングで判断するように構成したが、ステップS703でハッシュ値を計算せず(ステップS704でハッシュ値を取得せず)に、後述するステップS720でイメージデータを受信し、図14の1401にイメージデータを表示する差にハッシュ値を計算してQRコードから取得したハッシュ値と比較するようにすることも可能である。この場合、このタイミングで図14の1405のデータ不一致エラー画面を表示する。この場合1401にはイメージデータは表示されない。
【0126】
ステップS716では、ハッシュ値がことなるため、データが一致しないことを示す情報、例えば「データ不一致」をジョブIDと対応付けてRAM302に記憶する。なお、操作部308に表示される図14の1401上に1405を表示する。
【0127】
ステップS717では、ステップS707−2で一致したジョブIDに対応するイメージデータの取得要求を送信データ保存サーバ200へ送信する。なお、要求にはジョブIDが含まれている。
【0128】
ステップS719では、イメージデータの取得要求を受信し、受信したイメージデータ取得要求に含まれるジョブIDに対応するイメージデータを図15から検索し、検索されたイメージデータ(読み込みイメージ1511)を取得して要求のあった複合機300へ送信する。
【0129】
ステップS720では、送信データ保存サーバ200から受信したイメージデータを受信する。受信したイメージデータを操作部308に図14の1401に表示させる。
【0130】
ステップS721では、送信するか否かを判断する。送信するか否かの判断は、ユーザによって図14の送信ボタン1402が押下されたか否かで判断する。送信ボタン1402が押下された場合、ステップS722へ処理を移し、キャンセルボタンが押下された場合にはステップS723へ処理を移す。
【0131】
ステップS722では、QRコード或いは書誌情報に含まれる送信先FAX番号を設定し、モデム306を介してイメージデータをファクシミリ送信する(ファクシミリ送信)。また、イメージデータを送信したことを示す情報、例えば「送信済」をジョブIDと対応付けてRAM302に記憶する。なお、ステップS711で「期限切」がRAM302に記憶されステップS714でユーザIDが一致している場合は、RAM302に記憶されている「期限切」を「送信済」に書き換えて記憶する。
【0132】
ステップS723では、ステップS706で読み込んだカバーシートのQRコードで、解析処理していないQRコードがあるか否かを判断する。解析していないQRコードがある場合にはステップS707−1へ処理を移し、全てのQRコードの解析が終わっている場合にはステップS724へ処理を移す。
【0133】
ステップS724では、ステップS709、ステップS711、ステップS716でRAM302に記憶された情報「宛先不明」「期限切」「データ不一致」「送信済」とジョブIDに従って、ジョブIDに対応する書誌情報のステータス1302を更新する。なお、更新された表示例を図13の1303に示す。また、ステータスはジョブIDとともに送信データ保存サーバ200に送信され、図15のジョブ管理テーブルを更新する。
【0134】
次に、図8〜図14を用いて、複合機300の操作部に表示する画面について説明する。
【0135】
図8は、複合機300の操作部308にユーザがカードをカードリーダ319にかざす前に表示されている表示画面である。なお、この表示画面は複合機300のHDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0136】
図9は、承認者フラグが「0」、つまり承認者権限がなく送信処理を行えないユーザのカードがカードリーダ319にかざされ、ログインした場合に操作部308に表示するメニュー画面である。送信処理を行えないユーザがログインした時のメニュー画面であるため、登録処理開始ボタン901が配置されている。また、ログインユーザのユーザIDが表示されている。この図9のメニュー画面は複合機HDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0137】
図10は、承認者フラグが「1」、つまり承認者権限があり送信処理を行えるユーザのカードがカードリーダ319にかざされ、ログインした場合に操作部308に表示するメニュー画面である。送信処理を行えるユーザがログインした時のメニュー画面であるため、登録処理開始ボタン901と送信処理開始ボタン1001が配置されている。また、ログインユーザのユーザIDが表示されている。この図10のメニュー画面は複合機HDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0138】
図11は、図10の登録処理開始ボタン901がユーザの操作によって押下された場合に操作部308に表示する登録処理設定画面で、ファクシミリ送信する先を設定する送信先一覧1101と、登録するイメージデータが送信可能な期限を設定する有効期限1102を保持し、送信先と有効期限を設定することができる。この図11の登録処理設定画面は複合機HDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0139】
図12は、図11のOKボタン1103がユーザの操作によって押下された場合に操作部308に表示する原稿読み込みイメージ表示画面で、スキャナ部314で読み込まれ、取得されたイメージデータを1201に表示することが可能である。また、登録ボタン1203が押下された場合に、図11で設定された送信先名称と送信先FAX番号と有効期限を1202に表示することが可能である。この図12の原稿読み込みイメージ表示画面は複合機HDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0140】
図13は、図10の送信処理開始ボタン1001がユーザの操作によって押下された場合に操作部308に表示する、ログインしたユーザのユーザIDに対応する送信ジョブ一覧画面の画面遷移図である。まず、ログインした場合に1300の画面を表示し、1302に送信データ保存サーバから受信した書誌情報一覧を表示させる。なお、1300では、ステータス1302で送信済と未送信のジョブの書誌情報が表示されるように構成したが、未送信のジョブの書誌情報だけを表示する(送信済を含まないジョブの書誌情報だけを表示する)ように構成することも可能である。
【0141】
また、1300でカバーシート読込ボタン1301が押下され、読み込んだカバーシートの処理が行われた場合の画面例が1303である。これは、ステップS724で一覧画面が更新された場合の画面例である。
【0142】
なお、この図13の送信ジョブ一覧画面は複合機HDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0143】
図14は、図13の1301のカバーシート読込ボタン1301が押下され、スキャナ部314で読み込まれたカバーシートに対応するイメージデータを送信データ保存サーバ200から受信した場合に、操作部308に表示する送信イメージデータ表示画面である。送信するイメージデータを1401に表示するとともに、送信先の送信情報を1406に表示する。表示する情報として、送信先名称、送信先FAX番号、有効期限を表示する。この表示する情報は、QRコードから取得した書誌情報、あるいはステップS707−2で一致したジョブIDに対応する送信データ保存サーバ200から受信した書誌情報から取得して表示する。なお、送信ボタン1402を押下することによって、表示したイメージデータを送信先FAX番号のファクシミリ装置に送信することができる。
【0144】
1403の宛先不明エラー画面は、宛先が不一致の送信データがある場合に表示するエラー画面である。1404の有効期限切れエラー画面は有効期限切れの送信データがある場合に表示するエラー画面である。1405のデータ不一致エラー画面は、ハッシュ値が一致しない送信データがある場合に表示するエラー画面である。この1403〜1405の画面を表示する場合には、1401、1406の画面は表示されない。
【0145】
なお、この図14の送信イメージ表示画面は複合機HDD304にあらかじめ記憶されており、HDD304から読み出されて表示される。
【0146】
次に、送信データ保存サーバ200で管理するジョブ管理テーブルについて説明する。
【0147】
図15は、送信データ保存サーバ200の外部メモリ211に記憶されるジョブ管理テーブルの一例を示す図である。ジョブ管理テーブルには、複合機300で読み込まれたイメージ情報と、複合機300から受信した書誌情報を記憶している。
【0148】
このジョブ管理テーブルから書誌情報やイメージデータを読み出し複合機300からの要求に応じてデータを送信する。
【0149】
次に、図16のユーザ情報テーブルについて説明する。
【0150】
図16は、認証サーバ100の外部メモリ211に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。ユーザ情報テーブルには、ユーザがそれぞれ保持しているICカードのカードID1610、ユーザを一意に識別するためのユーザID(例えば、社員番号など)、承認者か否かを判断するための承認者フラグ1603、ユーザIDで登録した送信データを承認できる(送信できる)ユーザのユーザIDを承認者ID1604に記憶する。なお、1601〜1604はユーザごとに保持している。
【0151】
次に、図17のカバーシートについて説明する。
【0152】
図17は、登録処理を行った場合に印刷されるカバーシートの一例を示す図である。
【0153】
カバーシートには、QRコードと、書誌情報の文字列が印刷されている。書誌情報の文字列はカバーシートを見たユーザがどのイメージデータに対応するカバーシートを目視で確認できるようにするために印刷されるものである。書誌情報の文字列とともに、登録するイメージデータの1ページ目を印刷するように構成することも可能である。
【0154】
以上により、ファクシミリ送信の誤送信を防止するための確認を、まとめて行うとともに、確認を容易に行うことができる。また、まとめて確認を行う際に発生する時間の経過によって送信が不要となる送信データを確認することで、ファクシミリ送信の誤送信を防止することができる。
【0155】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0156】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0157】
また、本発明におけるプログラムは、図5〜図7の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図9〜図14の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図5〜図7の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0158】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0159】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0160】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0161】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0162】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0163】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0164】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0165】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0166】
100 認証サーバ
200 送信データ保存サーバ
400 公衆回線
500 LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクシミリ送信可能な画像形成装置であって、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定する権限判定手段と、
前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示手段と、
前記登録指示手段で登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷する印刷手段と、
前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がある場合、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得する一覧取得手段と、
前記1または複数のカバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、前記一覧取得手段で取得した送信データの一覧から送信する送信データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された送信データが送信可能なデータか否かを判定する送信可否判定手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記送信可否判定手段で、送信可能と判定された送信データのイメージデータを取得するイメージデータ取得手段と、
前記イメージデータ取得手段で取得したイメージデータをファクシミリ送信するファクシミリ送信手段と
を備えることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
前記送信先情報と、ファクシミリ送信可能な有効期限とを設定する設定手段を備え、
前記送信データは、設定手段で設定された送信先情報と有効期限を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記一覧取得手段で取得する書誌情報は、有効期限を含むことを特徴とし、
前記送信可否判定手段は、前記特定手段で特定された送信データの有効期限が切れているか否かを判定する有効期限判定手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記送信可否判定手段は、前記有効期限判定手段で有効期限が切れていると判定される場合、当該有効期限が切れている送信データを登録指示したユーザのユーザ識別情報の入力を受け付ける受付手段とを含むこと
を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記送信可否判定手段は、前記受付手段で有効期限が切れている送信データを登録指示したユーザのユーザ識別情報を受け付けた場合、送信可能と判定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
当該画像形成装置にログインするに際し、前記ユーザ識別情報に対応する送信権限を取得する送信権限取得手段を備え、
前記権限判定手段は、前記送信権限取得手段で取得した送信権限に従って判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ユーザ識別情報は、ユーザによって記憶媒体がかざされることによって認証され、得られたユーザ識別情報であることを特徴とする請求項1乃至7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
ファクシミリ送信可能な画像形成装置における処理方法であって、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定する権限判定ステップと、
前記権限判定ステップでファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示ステップと、
前記登録指示ステップで登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷する印刷ステップと、
前記権限判定ステップでファクシミリ送信する権限がある場合、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得する一覧取得ステップと、
前記1または複数のカバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像取得ステップで取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、前記一覧取得ステップで取得した送信データの一覧から送信する送信データを特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された送信データが送信可能なデータか否かを判定する送信可否判定ステップと
を含むことを特徴とする処理方法。
【請求項10】
ファクシミリ送信可能な画像形成装置を、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力に応じて、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信する権限があるか否かを判定する権限判定手段と、
前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がない場合、ファクシミリ送信するイメージデータとファクシミリ送信する送信先情報とイメージデータを特定するための特定情報を含む送信データを登録指示する登録指示手段と、
前記登録指示手段で登録指示するイメージデータを特定するための特定情報を含むカバーシートを印刷する印刷手段と、
前記権限判定手段でファクシミリ送信する権限がある場合、当該ユーザ識別情報に対応するユーザがファクシミリ送信可能な前記特定情報を含む送信データの一覧を取得する一覧取得手段と、
前記1または複数のカバーシートを読み取ることによって得られる画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得したカバーシートの画像から得られる特定情報に従って、前記一覧取得手段で取得した送信データの一覧から送信する送信データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された送信データが送信可能なデータか否かを判定する送信可否判定手段と
して機能させることを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2012−231536(P2012−231536A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−166362(P2012−166362)
【出願日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【分割の表示】特願2008−335552(P2008−335552)の分割
【原出願日】平成20年12月27日(2008.12.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】