説明

画像形成装置及びその制御方法

【課題】 生産コストのアップを最小限に抑えると共に、画像形成装置の低消費電力化を図る。
【解決手段】 ビデオインターフェース通信回路101を介してビデオコントローラ27から特定モードを示す情報を受信した場合、CPU106がその他の回路110へのクロックGCLK109を停止するようにCLKEN制御回路102を制御し、ビデオインターフェース通信回路101へのクロックはそのままで、他のモードを示す情報を受信すると、クロック停止を解除するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ等の外部装置とのインターフェースを有し、該インターフェースを通して外部装置から入力される画像情報に基づいて記録紙に画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置における省エネルギー制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置では、次のような複数の動作状態を有している。
【0003】
第1はプリント状態であり、記録紙の搬送等を行い、プリント動作を行っている状態である。
【0004】
第2はスタンバイ状態であり、プリントを直ちに実行できる状態である。例えば、電子写真方式のプリンタであれば、ハロゲンヒータを用いた熱定着の場合、スタンバイ時は、プリント時の定着温度、或いはそれよりやや低めの温度に維持するように温度制御を行っている。また、インクジェット方式のプリンタやオンデマンド定着器で定着するプリンタでは、このスタンバイ状態がないものもある。
【0005】
第3はスリープ状態であり、省エネルギーのために設けられた状態である。この状態では、スタンバイ時よりも消費電力を更に低下させている。このスリープ状態では、例えばアクチュエータ用の電源を停止したり、各種センサの電源を停止したりすることで低消費電力を実現している。
【0006】
ところで、プリンタには、外部装置からの画像情報に基づいて画像信号を生成する画像処理手段と、画像信号に基づいて画像を形成する画像形成手段とを有しているものがあり、上述の動作状態の制御は、画像形成手段が行っている。また、スリープ状態への遷移、及びスリープ状態からの復帰指示は、外部装置からの情報等に基づいて画像処理手段から画像形成手段に対して行われている。
【0007】
このような画像形成装置が通常のオフィス等で使われる場合、画像形成の状態よりも、画像形成を行っていない状態の方が長いことが多く、スリープ状態でより低消費電力であることが求められている。このため、不要な電源を停止するだけではなく、スリープ状態で画像形成手段のCPUのクロックを停止することで、より低消費電力とする構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、スリープ状態からの復帰においては、CPUのクロックを再度起動する方法として、画像処理手段から出力され、画像形成手段に入力されている起動用信号線で行う方法が開示されている。具体的には、起動用信号線をCPUのノンマスカブル割り込みポートに接続したり、リセットポートに接続したりすることで、スリープ状態からの復帰を実現している。
【特許文献1】特開平07−336486号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、画像処理手段と画像形成手段の間の信号線が増えることになり、コネクタやケーブルのピン数が増え、コストアップが生じるという欠点があった。
【0010】
本発明は、生産コストのアップを最小限に抑えると共に、画像形成装置の低消費電力化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、外部装置からの画像情報に基づいて画像信号を生成する画像処理部と、生成された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置であって、前記画像形成部に、前記画像形成部の回路に供給するクロックを制御するクロック制御手段と、前記画像処理部との間で情報の通信を行う通信手段とを有し、前記クロック制御手段は、前記通信手段を介して前記画像処理部から特定モードを示す情報を受信した場合、前記通信手段へのクロックを維持し、その他の回路へのクロックを停止するように制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、外部装置からの画像情報に基づいて画像信号を生成する画像処理部と、生成された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成部の回路に供給するクロックを制御するクロック制御工程と、前記画像処理部との間で情報の通信を行う通信工程とを有し、前記クロック制御工程は、前記通信工程において前記画像処理部から特定モードを示す情報を受信した場合、前記通信工程での通信を維持し、その他の回路へのクロックを停止するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、生産コストのアップを最小限に抑えると共に、画像形成装置の低消費電力化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置として、電子写真方式により画像を形成するレーザビームプリンタを例に説明するが、本発明はこれだけに限らず、複写機やファクシミリ装置にも適用可能である。
【実施例1】
【0015】
実施例1では、レーザビームプリンタにおけるエンジンコントローラの制御ICの中で、ビデオインターフェース通信以外の回路に供給されるクロックを停止させ、低消費電力を達成する場合について説明する。
【0016】
図1は、実施例1におけるレーザビームプリンタの概略構成を示す断面図である。図1に示すように、プリンタ本体(以下、本体)1は、記録紙Sを収納するカセット2を有し、カセット2から記録紙Sを給紙及び搬送するローラ5などが設けられている。そして、給紙ローラ5の下流には、レーザスキャナ部7からのレーザビームに基づいて記録紙S上にトナー像を形成する画像現像部8が設けられている。更に、画像現像部8の下流には、記録紙S上に形成されたトナー像を熱定着する定着器9が設けられており、その定着器9の下流には、記録の完了した記録紙Sを積載する排紙トレイ12が設けられている。
【0017】
また、エンジンコントローラ26は、レーザスキャナ部7、画像現像部8、定着器9による電子写真プロセスの制御や本体1内の記録紙の搬送制御などを行っている。
【0018】
また、ビデオコントローラ27は、コンピュータ等の外部装置31と汎用インターフェース(USB、10BASE−T等)で接続されており、この汎用インターフェース30を通して送られてくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータをビデオ信号として、エンジンコントローラ26へ送出している。また、汎用インターフェース30を通して送られてくる画像情報としては、予め外部装置31で画像処理され、ビットデータやビットデータが圧縮された圧縮データであっても良い。
【0019】
また、ビデオインターフェース28は、ビデオコントローラ27とエンジンコントローラ26との間の通信手段として機能するものである。
【0020】
図2は、実施例1におけるビデオインターフェース28の構成を示す図である。図2において、SCMDCK、SCMD、SSTSCK、SSTSは、ビデオコントローラ27とエンジンコントローラ26とのシリアル通信の信号線である。尚、ビデオコントローラ27とエンジンコントローラ26とは、全二重シリアル通信を行っている。
【0021】
まず、SCMDCKはシリアル通信の同期クロックであり、ビデオコントローラ27からエンジンコントローラ26へ送出される。次のSCMDはシリアル通信のビデオコントローラ27からエンジンコントローラ26へのデータ信号であり、SCMDCKに同期して送信される。ここでデータは、ビデオコントローラ27からエンジンコントローラ26への命令を示すコマンドデータである。
【0022】
次に、SSTSCKはシリアル通信の同期クロックであり、エンジンコントローラ26からビデオコントローラ27へ送出される。次のSSTSはシリアル通信のエンジンコントローラ26からビデオコントローラ27へのデータ信号であり、SSTSCKに同期して送信される。ここでデータは、エンジン部の内部状態を示すステータスデータである。上述のコマンドデータ及びステータスデータは共に16ビットのデータである。
【0023】
次に、VSYNCは、エンジンコントローラ26からビデオコントローラ27に対して送出する画像出力の垂直方向(紙搬送方向)の同期をとる垂直同期信号である。そして、HSYNCは、エンジンコントローラ26からビデオコントローラ27に対して送出する画像出力の水平方向(ビーム走査方向)の同期をとる水平同期信号である。
【0024】
最後に、VDOは、ビデオコントローラ27がエンジンコントローラ26に対して垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCに同期させてドットイメージをシリアルに送出する画像信号である。
【0025】
ここで、上述の構成からなるビデオコントローラ27とエンジンコントローラ26との間のシリアル通信に基づく画像形成プロセスについて説明する。
【0026】
まず、本体1に電源が投入され、ビデオコントローラ27のイニシャライズ等が終了し、シリアル通信可能な状態となると、ビデオコントローラ27はSCMDCKとSCMD(以下、コマンド通信ライン)でエンジンコントローラ26に対してシリアル通信可能であるというデータを送信する。
【0027】
一方、エンジンコントローラ26は、ビデオコントローラ27からコマンドデータを受け取ると、現在のエンジンの内部状態をSSTSCKとSSTS(以下、ステータス信号ライン)でビデオコントローラ27へ送信する。
【0028】
ここで、ビデオコントローラ27は、一定時間内にエンジンコントローラ26から上述のステータデータが送信されてくると、エンジン部が動作可能な状態にあると判断し、また一定時間以内にステータスデータが送信されてこないと、エンジンコントローラ26がシリアル通信可能な状態ではないと判断し、一定時間後に、再度コマンドデータを送信する。
【0029】
ビデオコントローラ27は、一定時間毎にコマンド通信ラインでエンジンコントローラ26に対してエンジン部がプリント可能か否かのステータスを要求し、この要求に応じてエンジンコントローラ26がステータス通信ラインでプリント可能か否かのステータスを返送する。
【0030】
その後、プリント可能となると、ビデオコントローラ27はコンピュータ等の外部装置31からプリント要求を受け付け可能状態となり、プリント要求を受信すると、画像情報のドットイメージへの展開を行う。そして、展開処理が終了すると、ビデオコントローラは27コマンド通信ラインを介してプリント開始コマンドをエンジンコントローラ26へ送信する。
【0031】
一方、エンジンコントローラ26は、プリント開始コマンドを受信すると、ローラ5で記録紙Sを給紙及び搬送する。エンジンコントローラ26は、記録紙Sの先端位置が特定の位置になると、垂直同期信号VSYNCをTRUEにする。これにより、ビデオコントローラ27は、垂直同期信号VSYNCのTRUEを確認すると、一定時間後に画像信号VDOの出力を開始する。
【0032】
エンジンコントローラ26は、プリント中に、レーザビーム走査に同期した所定のタイミングで水平同期信号HSYNCをビデオコントローラ27へ送出すると共に、画像信号VDOに基づいてレーザスキャナ7から発光するレーザビームを変調する。そして、画像現像部8がレーザビームの強度に応じた濃度で潜像を形成し、その潜像が記録紙Sに転写される。記録紙Sは画像現像部8を通過後、定着器9で画像が定着され、排紙トレイ12に積載される。
【0033】
通常、プリンタ本体1では、プリント状態以外は、故障発生などの異常状態を除いて、スタンバイ状態かスリープ状態の何れかである。即ち、スタンバイ状態はプリントの要求があれば、即座にプリント状態に移行できる状態である。具体的には、定着器9の温度をプリント動作時の温度よりも低めの温度に制御している。但し、オンデマンド定着の場合は、定着器9のスタンバイ時の温度制御は不要となる。
【0034】
一方、スリープ状態は、上述のスタンバイ状態よりも消費電力を低減した状態である。スリープ状態では、アクチュエータの駆動に用いる電源やレーザ駆動又はセンサに用いる電源を停止させることで低消費電力を図っている。また、コントロールパネルの表示部のバックライトも消灯する。
【0035】
実施例1では、スタンバイ状態からスリープ状態への遷移は、ビデオコントローラ27からビデオインターフェース28を通してエンジンコントローラ26へ送出される特定のコマンドに基づいて行われる。
【0036】
次に、ビデオコントローラ27から送出されるコマンドに基づいてエンジン部の状態を遷移させるエンジンコントローラ26の構成及び動作について説明する。
【0037】
図3は、実施例1におけるエンジンコントローラ26の構成を示す図である。図3に示すように、エンジンコントローラ26は、制御ICであるASIC113、CPU106、及び発振器105で構成されている。また、ASIC113とCPU106とはCPUバス112を介して接続され、発振器105はASIC113とCPU106にクロックを供給するものである。
【0038】
ASIC113には、ビデオコントローラ27とのシリアル通信を制御するビデオインターフェース通信回路101、CPU106との通信を制御するCPUインターフェース回路104、その他の回路110へ供給するためのゲーテッドクロックGCLK109を発生するゲーテッドクロック回路103、ゲーテッドクロック回路103のイネーブル/ディセーブルを制御するCLKEN制御回路102、及びその他の回路110が含まれている。
【0039】
尚、その他の回路110は、図1に示したレーザスキャナ7、画像現像部8、定着器9などを制御する回路である。
【0040】
上述のCPUインターフェース回路104は、CPU106とCPUバス112で接続され、CPU106からの通信に基づき、ASIC113内のレジスタの読み書きを行う。尚、レジスタは、ビデオインターフェース通信回路101、CLKEN制御回路102、その他の回路110の内部にそれぞれ存在するものとする。また、CPUインターフェース回路104とこれらのレジスタとは、ASIC113の内部バス111で接続されている。
【0041】
また、発振器105から出力されるクロックCLK107は、ASIC113のビデオインターフェース通信回路101、CLKEN制御回路102、ゲーテッドクロック回路103及びCPUインターフェース回路104と、CPU106に供給される。そして、ゲーテッドクロック回路103により発生するゲーテッドクロックGCLK109はその他の回路110のクロックとして供給される。
【0042】
ここで、ゲーテッドクロック回路103で生成され、その他の回路110へ供給されるゲーテッドクロックGCLK109の制御について説明する。
【0043】
まず、CPU106がCPUバス112、CPUインターフェース回路104、及び内部バス111を介してCLKEN制御回路102内のCLKENレジスタに“1”を書き込むと、ゲーテッドクロック制御信号CLKEN108が“1”になる。ここでは、このCLKENレジスタの値とゲーテッドクロック制御信号CLKEN108の値とは、常に一致するものとする。
【0044】
次に、CLKEN108が“1”になると、CLK107がLowになったタイミングでゲーテッドクロック回路103内のラッチ113のゲートが開き、ゲーテッドクロック回路103内のアンドゲート114がCLK107に対して透過となり、CLK107と同期したGCLK109が生成される。一方、CPU106によってCLKENレジスタに“0”が書き込まれると、CLK107がLowになったタイミングでゲーテッドクロック回路103内のアンドゲート114が閉じ、GCLK109が“0”で停止する。
【0045】
尚、レジスタの値と一致するCLKEN108はCLK107と同期して動作するため、GCLK109にはグリッジが載ることはない。
【0046】
また、発振器105からは、常にクロックCLK107が出力されているため、ビデオインターフェース通信回路101、CLKEN制御回路102、CPUインターフェース回路104も常に動作している。
【0047】
一方、GCLK109で動作するその他の回路110は、CPU106からCLKEN制御回路102内のCLKENレジスタに“0”を書き込むことでクロックの供給が停止され、その他の回路110によって制御されるエンジン部のレーザスキャナ7、画像現像部8、定着器9などの動作を停止させることができる。
【0048】
図4は、実施例1におけるビデオインターフェース通信回路101の構成を示す図である。図4に示すように、ビデオインターフェース通信回路101は、主に通信回路135とレジスタ130とで構成されている。レジスタ130はCPUバス112、CPUインターフェース回路104、及び内部バス111を介してCPU106から読み書き可能である。そして、レジスタ130の設定によって通信回路135がビデオコントローラ27とのシリアル通信を制御する。
【0049】
レジスタ130には、受信データレジスタ131と、受信フラグレジスタ132などが含まれる。受信データレジスタ131は、ビデオコントローラ27から受信したデータが格納される。また、受信フラグレジスタ132は、ビデオコントローラ27からデータを受信すると“1”が格納される。即ち、CPU106はこの受信フラグレジスタ132をポーリングし、“1”になると受信データレジスタ131に格納されたデータを読み出し、その後、受信フラグレジスタ132を“0”にする。
【0050】
次に、エンジン部の状態をスタンバイ状態からスリープ状態へ遷移させる処理について説明する。
【0051】
まず、ビデオコントローラ27からビデオインターフェース28を介してスリープ状態へ移行させるコマンドをエンジンコントローラ26が受信すると、エンジンコントローラ26のCPU106はCPUバス112、CPUインターフェース回路104、及び内部バス111を介してビデオインターフェース通信回路101内の受信データレジスタ131に格納されたコマンドを読み出し、そのコマンドに基づいて定着器9の電源、アクチュエータ駆動用の電源、レーザ駆動やセンサ用の電源等を停止することで、消費電力を低下させる。また、電源に低消費電力モードなど、低消費電力時の電源効率を上げるモードがあれば、そのモードに移行させる。
【0052】
次に、CPU106はCPUバス112、CPUインターフェース回路104、及び内部バス111を介してCLKEN制御回路102内のCLKENレジスタに“0”を書き込む。ここで、CLKEN108は“0”になり、ゲーテッドクロックGCLK109は“0”で停止する。これにより、その他の回路110内のフリップフロップへのクロックの供給が遮断されるため、フリップフロップによる電力消費がほぼ“0”になる。また、GCLK109を駆動しているクロックバッファも信号が変化しなくなるため、クロックバッファの消費電力も低下する。
【0053】
次に、スリープ状態に遷移したエンジンコントローラ26の動作について説明する。
【0054】
スリープ時に、CPU106は一定時間毎に受信フラグレジスタ132をポーリングし、受信フラグレジスタ132が“0”であれば、そのままスリープ状態を維持する。また、受信フラグレジスタ132が“1”であれば、受信データレジスタ131に格納されたデータを読み出す。そして、スリープ状態からスタンバイ状態或いはプリント状態へ移行する必要があるコマンドを受信していれば、後述する動作でスリープ状態から必要な状態へ遷移する。また、データ(コマンド)がスリープ状態を維持したままで良いコマンドであれば、そのままスリープ状態を維持する。
【0055】
但し、コマンドによっては必要に応じて、ビデオコントローラ27にステータスを返送する。また、受信データレジスタ131のデータを読み出した後は、受信フラグレジスタ132に“0”を書き込む。
【0056】
次に、スリープ状態からスタンバイ状態、或いはプリント状態へ移行する動作について説明する。
【0057】
上述したように、スリープ状態からスタンバイ状態、或いはプリント状態に移る必要が生じると、CPU106はCLKEN制御回路102内のレジスタCLKENに“1”を書き込む。その結果、CLKEN108は“1”になり、ゲーテッドクロック回路103内のゲートが開き、クロックGCLK109がクロックCLK107と同期したクロックになる。これにより、その他の回路110内のフリップフロップにクロックが供給され、その他の回路110によって制御されるレーザスキャナ7、画像現像部8、定着器9などが動作状態となる。
【0058】
次に、スリープ状態へ移行した時に停止した各種電源等を起動したり、その他の必要な動作を行うことで、スタンバイ状態やプリント状態へ移行する。
【0059】
上述した実施例1では、レーザビームプリンタのような電子写真プロセスを用いた画像形成装置について説明したが、インクジェットプリンタなどその他のプリンタであっても画像を処理する部分と、画像を紙などに記録する部分に分かれていて、通信により双方を接続している画像形成装置であれば、本発明を適用することができる。
【0060】
また、スリープ中において、CPUの暴走等を検知するためのウォッチドッグタイマに対してはクロックの供給を停止しないように構成しても良い。ウォッチドックタイマは、常にカウントアップを続けており、CPUが定期的にウォッチドックタイマをクリアすることでCPUの動作を監視するものである。そして、一定時間以上ウォッチドックタイマがクリアされないと、CPUが暴走していると検知し、CPUをリセットする信号を一定期間アクティブにしてCPUをリセットするものである。
【0061】
このように、ウォッチドックタイマはCPUの暴走を監視するものであるからシステム構成によってはスリープ中であっても動作させておいた方が良いことがある。その場合には、上述のようにウォッチドックタイマの回路にはスリープ中であってもクロックを供給しつづけるように構成すれば良い。ウォッチドックタイマに限らず、スリープ中であっても動作する必要がある回路に対しては、スリープ中であってもクロックを供給しつづける構成も考えられる。
【0062】
実施例1によれば、スリープ状態においてASIC113内のビデオインターフェース通信回路101やCPU106など必要な回路を除き、クロックの供給を断つことが可能となる。また、ビデオコントローラ27から送信されるコマンドに応じてASIC113のクロックを動作させることが可能となる。これにより、スリープ中の消費電力を小さくすることができ、低消費電力を実現することができる。
【0063】
また、ビデオコントローラ27とエンジンコントローラ26との間にスリープ状態専用信号線を設ける必要もなく、コネクタやケーブルなどによるコストアップなしに実現可能である。
【実施例2】
【0064】
次に、図面を参照しながら本発明に係る実施例2について詳細に説明する。実施例2では、ビデオインターフェース通信回路とCPUとが1つのICに内蔵されており、ビデオインターフェース通信回路とCPUコア以外へのクロックの供給を停止させ、CPUコアのクロックの周波数を低周波数に切り替えるものである。
【0065】
実施例2における画像形成装置及びビデオインターフェースの構成は、図1及び図2を用いて説明した実施例1と同様であり、その説明は省略する。
【0066】
ここで、ビデオコントローラ27から送出されるコマンドに基づいてエンジン部の状態を遷移させるエンジンコントローラ26の構成及び動作について説明する。
【0067】
図5は、実施例2におけるエンジンコントローラ26の構成を示す図である。図5において、図3と同じ要素には同じ符号を付与している。
【0068】
まず図3に示す構成との違いは、CPU106の代わりにCPUコア206がASIC113に内蔵されていることである。これにより、内部バス111がASIC113内部で完結するため、CPUバス112のためのピンが不要となり、ASIC113のピン数を減らすことができ、パッケージを小さくすることができると共に、ASICの低コスト化を図ることができる。
【0069】
また、もう1つの構成の違いは、CPUコア206のクロックがPLL221によって供給されることである。このPLL221は、CPUコア206から出力される制御信号220でクロック周波数を制御できるものであり、制御信号220の状態により、PLL221から出力されるクロック222の周波数は、通常周波数と通常周波数よりも小さい周波数である低周波数とを選択可能である。
【0070】
次に、エンジンコントローラ26の動作について説明する。
【0071】
実施例2のゲーテッドクロックGCLK109の制御は、CPUコア206が実施例1と同様に行うものである。
【0072】
尚、プリント状態やスタンバイ状態では、CPUコア206が制御信号220を介してPLL221から通常周波数のクロック222が出力されるように制御する。
【0073】
次に、エンジン部の状態をスタンバイ状態からスリープ状態へ遷移させる処理について説明する。
【0074】
まず、ビデオコントローラ27からビデオインターフェース28を介してスリープ状態へ移行させるコマンドをエンジンコントローラ26が受信すると、エンジンコントローラ26のCPUコア206は、内部バス111を介してビデオインターフェース通信回路101内の受信データレジスタ131に格納されたコマンドを読み出し、そのコマンドに基づいて定着器9の電源、アクチュエータ駆動用の電源、レーザビームやセンサ用の電源等を停止することで、消費電力を低下させる。また、電源に低消費電力モードなど、低消費電力時の電源効率を上げるモードがあれば、そのモードに移行させる。
【0075】
次に、CPUコア206は内部バス111を介してCLKEN制御回路102内のCLKENレジスタに“0”を書き込む。ここで、CLKEN108は“0”になり、ゲーテッドクロックGCLK109は“0”で停止する。これにより、その他の回路110内のフリップフロップへのクロックの供給が遮断されるため、フリップフロップによる電力消費がほぼ“0”になる。また、GCLK109を駆動しているクロックバッファも信号が変化しなくなるため、クロックバッファの消費電力も低下する。
【0076】
また、CPUコア206の電力を低減するために、CPUコア206は制御信号220を介してPLL221の出力クロック222の周波数を低周波数に切り替える。
【0077】
次に、スリープ状態に遷移したエンジンコントローラ26の動作について説明する。
【0078】
スリープ時に、CPUコア206は一定時間毎に受信フラグレジスタ132をポーリングし、受信フラグレジスタ132が“0”であれば、そのままスリープ状態を維持する。また、受信フラグレジスタ132が“1”であれば、受信データレジスタ131に格納されたデータを読み出す。そして、スリープ状態からスタンバイ状態或いはプリント状態へ移行する必要があるコマンドを受信していれば、後述する動作でスリープ状態から必要な状態へ遷移する。また、データ(コマンド)がスリープ状態を維持したままで良いコマンドであれば、そのままスリープ状態を維持する。
【0079】
但し、コマンドによっては必要に応じて、ビデオコントローラ27にステータスを返送する。また、受信データレジスタ131のデータを読み出した後は、受信フラグレジスタ132に“0”を書き込む。
【0080】
次に、スリープ状態からスタンバイ状態、或いはプリント状態へ移行する動作について説明する。
【0081】
上述したように、スリープ状態からスタンバイ状態、或いはプリント状態に移る必要が生じたとき、CPUコア206は制御信号220を介してPLL221が出力するクロック222の周波数を通常周波数に切り替える。
【0082】
また、CPUコア206は、CLKEN制御回路102内のレジスタCLKENに“1”を書き込む。その結果、CLKEN108は“1”になり、ゲーテッドクロック回路103内のゲートが開き、クロックGCLK109がクロックCLK107と同じクロックになる。これにより、その他の回路110内のフリップフロップにクロックが供給され、その他の回路110によって制御されるレーザスキャナ7、画像現像部8、定着器9などが動作状態となる。
【0083】
次に、スリープ状態へ移行した時に停止した各種電源等を起動したり、その他の必要な動作を行うことで、スタンバイ状態やプリント状態へ移行する。
【0084】
上述した実施例2では、CPUコア206をASIC113内部に取り込むように構成したが、実施例1と同様に、ビデオインターフェース通信回路101を含むASICとは別のICにCPUを配置することも可能である。
【0085】
また、実施例2では、CPUコア206のクロック周波数を小さくすることで消費電力を低減する構成について説明したが、周波数を変えずに、CPUの動作を低消費電力用の間欠動作にすることでも同様の効果を得ることができる。
【0086】
実施例2によれば、スリープ状態においてASIC113内のビデオインターフェース通信回路101など必要な回路を除き、クロックの供給を断つことが可能となる。また、ビデオコントローラ27から送信されるコマンドに応じてASIC113のクロックを動作させることが可能となる。更に、CPUコア206の動作周波数を低減することができるため、より消費電力を低減可能である。これにより、スリープ中の消費電力を小さくすることができ、低消費電力が実現可能となる。
【0087】
また、ビデオコントローラ27とエンジンコントローラ26との間にスリープ状態専用信号線が設ける必要もなく、コネクタやケーブルなどによるコストアップなしに実現可能である。
【0088】
更に、CPUコア206がASIC113に内蔵されていることから、CPUバス用のピンが不要となり、ICパッケージを小さくできると共に低コスト化が可能となる。
【実施例3】
【0089】
次に、図面を参照しながら本発明に係る実施例3について詳細に説明する。実施例3では、スリープ時にCPUコアのクロックも停止させるものである。
【0090】
実施例3における画像形成装置及びビデオインターフェースの構成は、図1及び図2を用いて説明した実施例1と同様であり、その説明は省略する。
【0091】
ここで、ビデオコントローラ27から送出されるコマンドに基づいてエンジン部の状態を遷移させるエンジンコントローラ26の構成及び動作について説明する。
【0092】
図6は、実施例3におけるエンジンコントローラ26の構成を示す図である。図6において、図3や図5と同じ要素には同じ符号を付与してある。
【0093】
図5との違いは、CPUコア206のクロックがゲーテッドクロック109であること、及びビデオインターフェース通信回路101がゲーテッドクロック109の出力を制御するCLKEN108を直接制御できることである。
【0094】
CPUコア206がGCLK109をクロックとしていることから、CPUコア206が内部バス111とCLKEN制御回路102を介してGCLK109を停止させると、CPUコア206自体も停止する。
【0095】
また、ビデオインターフェース通信回路101の受信フラグレジスタ132(図4)と、ビデオインターフェース通信回路101から出力されている制御信号250とは、常に同じ値となっている。ビデオインターフェース通信回路101がビデオコントローラ27からデータを受信すると、受信フラグレジスタ132が“1”になり、その結果、制御信号250も“1”になる。制御信号250が“1”になることで、CLKEN制御回路102が出力する制御信号251の値に関わらず、CLKEN108が“1”になり、GCLK109が出力されるようになる。
【0096】
次に、エンジンコントローラ26の動作について説明する。
【0097】
実施例3のゲーテッドクロックGCLK109の制御は、CPUコア206が実施例1、実施例2と同様に行うものである。
【0098】
次に、エンジン部の状態をスタンバイ状態からスリープ状態へ遷移させる処理について説明する。
【0099】
まず、ビデオコントローラ27からビデオインターフェース28を介してスリープ状態へ移行させるコマンドをエンジンコントローラ26が受信すると、エンジンコントローラ26のCPUコア206は、内部バス111を介してビデオインターフェース通信回路101内の受信データレジスタ131に格納されたコマンドを読み出し、そのコマンドに基づいて定着器9の電源、アクチュエータ駆動用の電源、レーザビームやセンサ用の電源等を停止することで、消費電力を低下させる。また、電源に低消費電力モードなど、低消費電力時の電源効率を上げるモードがあれば、そのモードに移行する。
【0100】
次に、CPUコア206は、内部バス111を介してビデオインターフェース通信回路101内の受信フラグレジスタ132を“0”にクリアし、同様に、CLKEN制御回路102内のCLKENレジスタに“0”を書き込む。これと同時に、CPUコア206は一定時間のウェイトを行う。尚、一定時間はCLKENレジスタに“0”が書き込まれるのにかかる時間よりも長い時間とする。
【0101】
制御信号250と251が共に“0”になることから、CLKEN108も“0”になり、ゲーテッドクロックGCLK109は“0”で停止する。これにより、ビデオインターフェース通信回路101を除く全てのASIC113内の回路へのクロック供給が遮断されるため、フリップフロップによる電力消費がほぼ“0”になる。CPUコア206がウェイト中にクロックがとまる。また、GCLK109を駆動しているクロックバッファも信号が変化しなくなるため、クロックバッファの消費電力も低下する。そして、CPUコア206へのクロック供給も断たれるため、CPUコアも停止する。
【0102】
次に、スリープ状態の動作と、スタンバイ状態、或いはプリント状態へ移行する動作について説明する。
【0103】
スリープ時もビデオインターフェース回路101は動作しており、ビデオコントローラ27からのデータを受信することが可能である。尚、それ以外の回路(CPUコア206を含む)のクロックは停止しているため、動作は行わない。
【0104】
ビデオインターフェース回路101がビデオコントローラ27からのデータを受信すると、受信フラグレジスタ132が“1”になり、その結果、制御信号250とCLKEN108が“1”になる。そして、GCLK109が動作するため、CPUコア206を含む回路にクロックが供給され、全ての回路が動作を開始する。ここで、CPUコア206はウェイト状態からプログラムの実行がスタートし、一定時間後にシーケンス実行が可能となる。
【0105】
これにより、CPUコア206は受信フラグレジスタ132を見に行き、“1”であることを確認すると、受信データレジスタ131に格納されたデータを読み出す。そして、受信フラグレジスタ132に“0”を書き込む。その後、受信したデータに応じた適切な動作を行う。
【0106】
例えば、スリープ状態移行時に停止した各種電源等を起動したり、その他の必要な動作を行うことで、スタンバイ状態やプリント状態へ移行する。
【0107】
また、受信したデータがスタンバイ状態やプリント状態に戻す必要のないデータの場合には、必要な処理後、再度CLKEN制御回路102内のレジスタを制御することで制御信号251を“0”にし、ゲーテッドクロックGCLK109を停止させ、スリープ状態を継続する。
【0108】
実施例3では、CPUコア206がビデオインターフェース通信回路101と同じIC内にある場合を説明したが、CPUとビデオインターフェース通信回路101が別のIC内にある場合も、CPUの低消費電力モード(クロック停止)と低消費電力モードの復帰ピン(割り込みピン)をビデオインターフェース通信回路101から出力される制御信号につなぐことで、スリープ時にCPUのクロックを停止し、ビデオインターフェース通信回路101から出力される制御信号によりCPUのクロック停止を解除することも可能である。
【0109】
実施例3によれば、スリープ状態において、ASIC内のビデオインターフェース通信回路など必要な回路を除き、クロックの供給を断つことが可能となり、スリープ中の消費電力を小さくすることができる。
【0110】
尚、スリープ中において、操作パネルの表示部(例えば、液晶パネル)にスリープ中であることを表示し、操作パネルのボタンが押されたことを検知できるように構成することも可能である。その場合は、ビデオインターフェース通信回路101だけではなく、液晶パネルの制御回路やボタンが押されたことを検知する回路にもクロックを供給しつづけるように構成すれば良い。
【0111】
また、ボタンが押下されることにより、CPUへのクロック供給が復帰するように構成しても良い。
【0112】
この例のように、スリープ時であっても必要な回路にクロックを供給しつづけるように構成しても良い。
【0113】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0114】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0115】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0116】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0117】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】実施例1におけるレーザビームプリンタの概略構成を示す断面図である。
【図2】実施例1におけるビデオインターフェース28の構成を示す図である。
【図3】実施例1におけるエンジンコントローラ26の構成を示す図である。
【図4】実施例1におけるビデオインターフェース通信回路101の構成を示す図である。
【図5】実施例2におけるエンジンコントローラ26の構成を示す図である。
【図6】実施例3におけるエンジンコントローラ26の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0120】
1 画像形成装置
2 カセット
5 給紙ローラ
7 レーザスキャナ
8 画像現像部
9 定着器
12 排紙トレイ
26 エンジンコントローラ
27 ビデオコントローラ
28 ビデオインターフェース
30 汎用インターフェース
31 外部装置
101 ビデオインターフェース通信回路
102 CLKEN制御回路
103 ゲーテッドクロック回路
104 CPUインターフェース回路
105 発振器
106 CPU
131 受信データレジスタ
132 受信フラグレジスタ
135 通信回路
206 CPUコア
221 PLL

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置からの画像情報に基づいて画像信号を生成する画像処理部と、生成された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置であって、
前記画像形成部に、前記画像形成部の回路に供給するクロックを制御するクロック制御手段と、
前記画像処理部との間で情報の通信を行う通信手段とを有し、
前記クロック制御手段は、前記通信手段を介して前記画像処理部から特定モードを示す情報を受信した場合、前記通信手段へのクロックを維持し、その他の回路へのクロックを停止するように制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記特定モードでは、前記画像形成部を制御するCPUへのクロックを停止しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記特定モードでは、前記画像形成部を制御するCPUへのクロックの周波数を低周波数に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記特定モードでは、前記画像形成部を制御するCPUへのクロックを停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記通信手段を介して前記画像処理部から他のモードへ移行する必要がある情報を受信すると、前記その他の回路へのクロック停止を解除することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記通信手段を介して前記画像処理部から他のモードへ移行する必要がある情報を受信すると、前記クロックの周波数を通常の周波数に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記通信手段を介して前記画像処理部から他のモードへ移行する必要がある情報を受信すると、前記CPUへのクロック停止を解除することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記特定モードでは、前記画像形成部を制御するCPUへのクロックを間欠動作させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記通信手段を介して前記画像処理部から他のモードへ移行する必要がある情報を受信すると、前記CPUへのクロックの間欠動作を解除することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記特定モードでは、前記画像形成装置の表示手段に装置が特定モード中であることを表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記特定モードとは、低消費電力のモードであることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
外部装置からの画像情報に基づいて画像信号を生成する画像処理部と、生成された画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成部の回路に供給するクロックを制御するクロック制御工程と、
前記画像処理部との間で情報の通信を行う通信工程とを有し、
前記クロック制御工程は、前記通信工程において前記画像処理部から特定モードを示す情報を受信した場合、前記通信工程での通信を維持し、その他の回路へのクロックを停止するように制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
請求項12に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−15700(P2006−15700A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−198145(P2004−198145)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】