説明

画像形成装置及びデータ出力方法

【課題】 利用者の利便性を確保したままで画像形成装置内のデータが記憶された記憶媒体の外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図る。
【解決手段】 USBメモリの識別情報が記憶されたメモリ認証情報記憶部1dと、データが記憶されたデータ記憶部1fと、装着されたUSBメモリに記憶された識別情報を読み出すUSBコネクタ1cと、読み出された識別情報と、メモリ認証情報記憶部1dに記憶された識別情報とを照合して、装着されたUSBメモリがデータを書き込み可能なUSBメモリとして登録されている場合に、データ記憶部1fから読み出されたデータを装着されたUSBメモリに記憶させるUSBコントローラ1eとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着された記憶媒体が予め登録された記憶媒体である場合に、外部から光学的に取り込まれた任意のデータを、この装着された記憶媒体に読み出すことが可能な画像形成装置及びデータ出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記憶されたデータを印字可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリとは異なるUSBフラッシュメモリが画像形成装置本体に装着されている場合に、この装着されたUSBフラッシュメモリに記憶されたデータを印字するための印字要求が操作者からあった場合であっても、この画像形成装置本体に装着されたUSBフラッシュメモリに記憶されたデータの印字を禁止することが可能な画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2007−69465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、かかる画像形成装置は、USBフラッシュメモリが記憶されたデータを印字可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリである場合に、このUSBフラッシュメモリに記憶されたデータを読み出して、読み出したデータの印字を可能とする装置であり、画像形成装置内に光学的に取り込まれた任意のデータをこの画像形成装置本体に装着されたUSBフラッシュメモリ等の記憶媒体に向けて出力したい場合に、かかる装置に用いられた技術をそのまま適用することは出来ない。
【0005】
一般に、スキャナで読み込んだ画像データをPDFファイル等の画像ファイルに変換し、変換の結果、得られたPDFファイルをUSBフラッシュメモリに記憶させることが可能な多機能周辺装置(Multifunction Peripheral)が知られている。
【0006】
かかる多機能周辺装置で、全てのUSBフラッシュメモリにスキャナで読み込んだデータを無条件に記憶させることを可能にすると、重要な書類の複製データがUSBフラッシュメモリに記憶された状態で外部に持ち出された場合に情報漏えいを引き起こす可能性がある。
【0007】
一方、スキャナで読み込んだ画像データをPDFファイル等の画像ファイルに変換し、変換の結果、得られたPDFファイルをUSBフラッシュメモリに記憶させる機能を管理者が無効化することが可能な多機能周辺装置も存在するが、スキャナで読み込んだ画像データをPDFファイル等の画像ファイルに変換し、変換の結果、得られたPDFファイルをUSBフラッシュメモリに記憶させる機能が何らかの要因で必要になった場合に、管理者にかかる機能を有効にしてもらう必要があり、かかる機能の設定を管理者が行うまで一定の待機時間を要してしまうので、操作者の利便性が犠牲になってしまう可能性がある。
【0008】
本発明者の画像形成装置に関する検討によれば、利用者の利便性を確保するとともに画像形成装置を不正な利用から保護してセキュリティを向上させる観点から、利用者の利便性を確保したままでこの画像形成装置に装着された記憶媒体を用いたこの画像形成装置内に記憶されたデータの外部への無断持ち出しを防止して画像形成装置内に記憶されたデータの情報漏洩の危険性の低減を図ることを可能にする画像形成装置及びデータ出力方法に関する産業界の要望が高まっている。
【0009】
そこで、本発明は、利用者の利便性を確保したままで画像形成装置内のデータが記憶された記憶媒体の外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図ることを可能にする画像形成装置及びデータ出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の骨子は、「装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、データ記憶手段から任意のデータを読み出し、読み出された任意のデータをこの装着された記憶媒体に記憶させる」構成により、利用者の利便性を確保したままでデータが記憶された記憶媒体の外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図ることを可能にするという特有の効果を達成することにある。
【0011】
なお、本明細書では、「書き込む」とは、「特定のデータをバッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、USBフラッシュメモリ等の記憶素子に記憶させること」、ないし「特定のデータをバッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、USBフラッシュメモリ等の記憶素子に記憶させる処理」のことを意味する。
【0012】
また、本明細書では、「パスワード」とは、「正式の利用者であることを本実施の形態に係る多機能周辺装置のコンピュータに通知するために使用する、予め取り決めた任意の文字列のこと」を意味し、暗証番号を包含する。
【0013】
さて、以上のような本発明の骨子は、具体的には以下のような手段を講じることにより実現される。
【0014】
第1の発明は、少なくとも1つの記憶媒体の識別情報が記憶された識別情報記憶手段と、外部から取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段と、記憶媒体本体を識別するための識別情報が少なくとも記憶された記憶媒体の装着を促す手段と、記憶媒体が装着された場合に、記憶媒体に記憶された識別情報を記憶媒体から読み出す識別情報読み出し手段と、識別情報読み出し手段により読み出された識別情報と、識別情報記憶手段に記憶された識別情報とを照合することにより、記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体であるかを判定する記憶媒体照合手段と、記憶媒体照合手段による照合の結果、装着された記憶媒体が予め登録された記憶媒体である場合に、第1のデータ記憶手段から任意のデータを読み出すデータ読み出し手段と、データ読み出し手段により読み出された任意のデータを装着された記憶媒体に記憶させるデータ書き込み手段とを備えた画像形成装置である。
【0015】
ここで、「画像形成装置」とは、「外部からデータを光学的に取り込む機能を備えた装置」を意味し、例えば、ファックス装置、スキャナ装置や、スキャナ機能を含む複数の機能を搭載した複合的な周辺機器である多機能プリンタ、スキャナ機能を含む複数の機能を搭載した複合的な周辺機器である多機能周辺装置(Multifunction Peripheral)を包含する。
【0016】
なお、本明細書内で「記憶媒体」とは、USB(Universal Serial Bus)の規格に準拠したUSBマスストレージクラス(USB mass storage class)に属する全ての記憶媒体を包含する。
【0017】
なお、USBマスストレージクラスは、USBストレージクラスと呼んでもよいことはいうまでもない。
【0018】
これにより、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、データ読み出し手段によって第1のデータ記憶手段から任意のデータが読み出され、データ読み出し手段により読み出された任意のデータがデータ書き込み手段によって装着された記憶媒体に記憶されるので、利用者の利便性を確保したままで画像形成装置内のデータが記憶された記憶媒体の外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図ることを可能にする。
【0019】
第2の発明は、記憶媒体本体を識別するための識別情報が少なくとも記憶された記憶媒体の装着を促す工程と、記憶媒体が装着された場合に、記憶媒体に記憶された識別情報を記憶媒体から読み出す識別情報読み出し工程と、識別情報読み出し工程により読み出された識別情報と、少なくとも1つの記憶媒体の識別情報が記憶された識別情報記憶手段に記憶された識別情報とを照合することにより、記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体であるかを判定する記憶媒体照合工程と、記憶媒体照合工程による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、外部から取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段から任意のデータを読み出すデータ読み出し工程と、データ読み出し工程により読み出された任意のデータを装着された記憶媒体に記憶させるデータ書き込み工程とを含むデータ出力方法である。
【0020】
これにより、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、外部から取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段からこの任意のデータが読み出され、読み出された任意のデータが装着された記憶媒体に記憶されるので、利用者の利便性を確保したままで画像形成装置内のデータが記憶された記憶媒体の外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図ることを可能にする。
【0021】
なお、ここでは、説明の簡略化を図る観点から、本発明のうち「画像形成装置」、及び「データ出力方法」として表現された発明のみに関して説明を行ったが、これに限らず、本発明の要旨を変更しない範囲内で「データ出力プログラム」及び「記録媒体」等の任意のカテゴリーとして表現してもよいことは言うまでもない。
【0022】
また、前記発明を「データ出力プログラム」として表現する場合には、前記「データ出力方法」の発明の説明中における「工程」という文言を「手順」と言う文言に読み替えるとともに、「とを含むことを特徴とするデータ出力方法」という文言を「を前記画像形成装置のコンピュータに実行させるためのデータ出力プログラム」と言う文言に読み替え、かつ、「画像形成装置にインストールされたデータ出力プログラムであって、」というプリアンブルを新たに付加するものとする。
【0023】
更に、前記発明を「記録媒体」として表現する場合には、前記「プログラム」の発明の説明中の「プログラム」という文言を「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」という文言に読み替えるものとする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、外部から取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段からこの任意のデータが読み出され、読み出された任意のデータが装着された記憶媒体に記憶されるので、利用者の利便性を確保したままで画像形成装置内のデータが記憶された記憶媒体の外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図ることを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の最良の形態に関し、図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明の画像形成装置を適用した多機能周辺装置1(Multifunction Peripheral)の一例を示す斜視図である。
【0027】
また、図2は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0028】
本発明に係る画像形成装置を適用した多機能周辺装置1は、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークを介して図示しない周知のパーソナルコンピュータや、図示しない他の多機能周辺装置1に接続されたFAX機能、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能等の種々の機能を備える装置である。
【0029】
本実施の形態に係る多機能周辺装置1は、図示しない操作ボタン、操作盤、又はタッチパネル等を含む表示器等のユーザーインターフェースの操作により文書の取り込み操作がなされると、例えば図示しない原稿読み取り面や原稿送り機構に載置された文書のデータを図示しないフラットヘッド又はドラムを介して電子ファイルの形で取り込み、取り込んだ文書のデータをPDF形式のファイルに変換する前に、取り込みの際に生じたノイズや、取り込み操作が繰り返し行われた際に生じた文書データの劣化に起因して発生するごみ印字を低減する種々の補正処理を実行した後で、PDF形式のファイルに変換して、変換した結果、得られたPDF形式のファイルを、この多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリの認証後に、この認証済みのUSBフラッシュメモリに記憶させる機能を備えた周知のUSB OTG(USB ON−The−Go)ないしUSB Direct−Print等の仕様に準拠する図1に示すような装置である。
【0030】
本実施の形態に係る多機能周辺装置1は、図示しない操作ボタン、タッチパネルで構成された表示画面を含むパネル部1aの操作により文書の取り込み操作がなされると、図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書をスキャナ部1bが電子ファイルの形態で取り込み、取り込まれた文書データが制御部1kに入力されるように構成されている。
【0031】
本実施の形態に係る多機能周辺装置1に操作者の操作によって装着される図示しないUSBフラッシュメモリには、各USBフラッシュメモリを識別するための識別情報である識別IDが少なくとも記憶されている。
【0032】
本実施の形態に係る多機能周辺装置1は、図2に示すように、パネル部1aと、スキャナ部1bと、USBコネクタ1cと、メモリ認証情報記憶部(識別情報記憶手段)1dと、USBコントローラ1eと、データ記憶部(第1のデータ記憶手段)1fと、パスワード記憶部1gと、サムネイル画像記憶部1hと、ログ情報記憶部(第2のデータ記憶手段)1iと、テンプレートファイル記憶部1jと、制御部1kとを備えている。
【0033】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1は、製造時に図示しない内蔵メモリに画像形成プログラムが書き込まれた、又は記録媒体もしくは通信ネットワークを介して画像形成プログラムがインストールされたコンピュータによって実現される。
【0034】
また、本実施の形態に係る多機能周辺装置1を構成する各部は、ソフトウェアもしくはハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせの何れから構成されていてもよいことは言うまでもない。
【0035】
パネル部1aは、メニュー画面と、第1のパスワード入力催促画面と、処理選択画面と、パスワード再入力催促画面と、第1のメモリ装着催促画面と、メモリ登録催促画面と、登録完了メッセージ表示画面と、登録解除催促画面と、解除完了メッセージ表示画面と、変更パスワード入力催促画面と、パスワード変更完了メッセージ表示画面と、ログオフ確認メッセージ表示画面と、第2のメモリ装着催促画面と、認証処理進捗状況表示画面と、ファイル選択画面と、書き込み処理進捗状況表示画面と、書き込み不可メッセージ表示画面と、第2のパスワード入力催促画面と、ログリスト表示画面と、選択ログサムネイル表示画面とを表示する表示画面1a1を有している。
【0036】
メニュー画面は、この多機能周辺装置1本体の電源スイッチを投入した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、FAX機能とスキャナ機能とコピー機能とプリンタ機能との相互切り替え、文書を読み取る際の解像度、作成する文書のデータを含む電子ファイルの形式、画質、読み取り時の濃度、読み取り倍率の設定、及び各モードの設定等を行うための画面である。
【0037】
第1のパスワード入力催促画面は、USBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、操作者に対してパスワードの入力を促す画面である。
【0038】
処理選択画面は、前述したパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理と、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理と、管理者モードからログオフするためのログオフ処理とのうちの何れかの処理を操作者の操作によって選択させるための画面である。
【0039】
パスワード再入力催促画面は、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致しない場合に前述した表示画面に表示され、操作者に対してパスワードの再入力を促す画面である。
【0040】
第1のメモリ装着催促画面は、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、USBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す画面である。
【0041】
メモリ登録催促画面は、前述した第1のメモリ装着催促画面の表示後に多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されていない場合に前述した表示画面に表示され、装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるための画面である。
【0042】
登録完了メッセージ表示画面は、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるための登録釦が前述したメモリ登録催促画面上で操作された場合に表示され、かつ、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するメモリ登録処理が終了したことを示す登録完了メッセージを表示する画面である。
【0043】
登録解除催促画面は、前述した第1のメモリ装着催促画面の表示後に多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されている場合に前述した表示画面に表示され、装着されたUSBフラッシュメモリの登録を操作者の操作により解除させるための画面である。
【0044】
解除完了メッセージ表示画面は、多機能周辺装置1本体に装着され、かつ、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための解除釦が前述した登録解除催促画面上で操作された場合に表示され、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する解除処理が完了したことを示す解除完了メッセージを表示する画面である。
【0045】
変更パスワード入力催促画面は、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、操作者に対して変更前のパスワードと、変更後のパスワードとの入力を促す画面である。
【0046】
パスワード変更不可メッセージ表示画面は、パスワードの変更が不可能な場合、換言すれば前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと予め定められた変更前のパスワードとが一致しない場合、又は前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと予め定められた変更前のパスワードとが一致するが変更後のパスワードが入力されていない場合に前述した表示画面に表示され、かつ、変更前のパスワードを変更することが不可能であることを示すパスワード変更不可メッセージを表示する画面である。
【0047】
パスワード変更完了メッセージ表示画面は、前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと予め定められた変更前のパスワードとが一致し、かつ、変更後のパスワードが入力されている場合に表示され、かつ、変更前のパスワードを変更後のパスワードに変更するパスワード変更処理が完了したことを示すパスワード変更完了メッセージを表示する画面である。
【0048】
ログオフ確認メッセージ表示画面は、管理者モードからログオフするためのログオフ処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、管理者モードからログオフするかを確認するログオフ確認メッセージを表示する画面である。
【0049】
第2のメモリ装着催促画面は、USBフラッシュメモリと多機能周辺装置1との間で相互にデータの転送を行うデータ転送モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、操作者に対してUSBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す画面である。
【0050】
認証処理進捗状況表示画面は、前述した第2のメモリ装着催促画面の表示後にUSBフラッシュメモリが多機能周辺装置1に装着された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する認証処理の進捗状況を表示する画面である。
【0051】
ファイル選択画面は、前述した認証処理が正常に終了した場合、換言すれば多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれたデータを読み出すことが認められたUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリである場合に、外部から取り込まれて多機能周辺装置1に記憶された文書データのファイルを操作者の操作により選択可能なように表示する画面である。
【0052】
書き込み処理進捗状況表示画面は、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって選択された文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込むデータ書き込み処理の進捗状況を表示する画面である。
【0053】
書き込み不可メッセージ表示画面は、前述した認証処理が正常に終了しなかった場合、換言すれば装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれたデータを読み出すことが認められたUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリではない場合に、外部から取り込まれたデータを読み出すことが出来ないことを示す書き込み不可メッセージを表示する画面である。
【0054】
第2のパスワード入力催促画面は、操作者による多機能周辺装置1本体に対する操作に関するログ情報を解析するためのログ解析モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、操作者に対してパスワードの入力を促す画面である。
【0055】
ログリスト表示画面は、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、外部から取り込まれた文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込んだ全ての書き込みログを含むログリストを操作者が選択可能なように表示する画面である。
【0056】
選択ログサムネイル表示画面は、前述したログリスト表示画面上に表示されたログリストの中から任意の書き込みログが当該ログリスト表示画面上で操作者の操作により選択された場合に、選択された書き込みログのデータ、換言すれば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリに関する情報、例えば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリの識別ID、多機能周辺装置1からデータの書き込みを行った書き込み時刻と、多機能周辺装置1からUSBフラッシュメモリに書き込みを行った文書のデータから生成されたサムネイル画像とが関連付けて表示される画面である。
【0057】
また、本実施の形態に係る多機能周辺装置1のパネル部1aは、文書取り込み要求出力機能と、管理者モード選択命令出力機能と、処理選択画面表示要求出力機能と、登録/解除処理実行要求出力機能と、メモリ登録要求出力機能と、登録解除要求出力機能と、パスワード変更要求出力機能と、パスワード変更処理実行要求出力機能と、ログオフ要求出力機能と、データ転送モード選択命令出力機能と、ファイル書き込み要求出力機能と、ログ解析モード選択命令出力機能と、ログリスト表示画面表示要求出力機能と、サムネイル画像表示要求出力機能とを備えている。
【0058】
文書取り込み要求出力機能は、図示しない原稿読み取り面に載置された書面を当該多機能周辺装置1内に取り込ませるための文書取り込み要求がパネル部1aから操作者の操作によって入力された場合に、当該文書取り込み要求を制御部1kに出力する機能である。
【0059】
管理者モード選択要求出力機能は、USBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込みすることが認められたUSBフラッシュメモリとして登録、又は予め外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込みすることが認められたUSBフラッシュメモリとして登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除することが可能な管理者モードがパネル部1aの表示画面に表示されたメニュー画面上で操作者の操作によって選択された場合に、当該管理者モードを選択するための管理者モード選択要求を制御部1kに出力する機能である。
【0060】
処理選択画面表示要求出力機能は、第1のパスワード入力催促画面上で操作者の操作によって入力されたパスワードと、処理選択画面を表示させるための表示要求との組を制御部1kに出力する機能である。
【0061】
登録/解除処理実行要求出力機能は、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理の何れかの処理を実行させるための登録/解除処理実行要求を制御部1kに出力する機能である。
【0062】
メモリ登録要求出力機能は、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリではない場合、換言すれば、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦が前述したメモリ登録催促画面上で選択された場合に、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するためのメモリ登録要求を制御部1kに出力する機能である。
【0063】
登録解除要求出力機能は、装着された予め登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための解除釦が前述した登録解除催促画面上で選択された場合に、換言すれば、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリである場合に、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除要求を制御部1kに出力する機能である。
【0064】
パスワード変更要求出力機能は、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するためのパスワード変更要求を制御部1kに出力する機能である。
【0065】
パスワード変更処理実行要求出力機能は、前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと変更後のパスワードと、パスワードを変更するパスワード変更処理を実行するためのパスワード変更処理実行要求との組を制御部1kに出力する機能である。
【0066】
ログオフ要求出力機能は、USBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードからログオフするためのログオフ処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に、USBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードからログオフするためのログオフ要求を制御部1kに出力する機能である。
【0067】
データ転送モード選択要求出力機能は、USBフラッシュメモリにデータを書き込むためのデータ転送モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に、当該データ転送モードを選択するためのデータ転送モード選択要求を制御部1kに出力する機能である。
【0068】
ファイル書き込み要求出力機能は、外部から取り込まれて多機能周辺装置1に記憶された全ての文書データのファイルの中から何れかの文書データのファイルが操作者の操作によって前述したファイル選択画面上で選択された場合に、選択された文書データのファイルの識別情報と、選択された文書データのUSBフラッシュメモリへの書き込み要求とを制御部1kに出力する機能である。
【0069】
ログ解析モード選択命令出力機能は、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリへのデータの書き込みログに関するデータを解析するためのログ解析モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に、当該ログ解析モードを選択するためのログ解析モード選択要求を制御部1kに出力する機能である。
【0070】
ログリスト表示画面表示要求出力機能は、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと、ログリスト表示画面を表示させるためのログリスト表示画面表示要求とを制御部1kに出力する機能である。
【0071】
サムネイル画像表示要求出力機能は、表示されたログリストの中から任意の書き込みログが当該ログリスト表示画面上で操作者の操作により選択された場合に、選択された書き込みログに関するデータと、選択された書き込みログに対応するサムネイル画像を表示させるための表示要求との組を制御部1kに出力する機能である。
【0072】
スキャナ部1bは、文書のデータを多機能周辺装置1内に取り込むための文書データ読み取り命令を制御部1kから受け取ると、図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書のデータを図示しないドラム又はフラッドヘッドを介して電子ファイルとして取り込み、取り込んだ電子ファイルのデータ(以下、単に文書データと称する。)を制御部1kに出力する。
【0073】
USBコネクタ1cは、多機能周辺装置本体に設けられ、操作者の操作によって図示しないUSBフラッシュメモリが装着される周知のUSB2.0の規格に準拠したコネクタである。
【0074】
このUSBコネクタ1cは、本実施の形態に係る多機能周辺装置1のUSBコネクタ1cに、図示しないUSBフラッシュメモリが装着されると、USBフラッシュメモリを検出したことを示すUSBフラッシュメモリ検出信号をUSBコントローラ1eに出力する機能と、USBフラッシュメモリに記憶されたデータを読み出させるためのデータ読み出し命令をUSBコントローラ1eから受け取った場合には、USBフラッシュメモリに記憶されたデータを装着されたUSBフラッシュメモリから読み出し、読み出したデータをUSBコントローラ1eに出力する機能と、装着されたUSBフラッシュメモリにデータを書き込ませるためのデータ書き込み命令をUSBコントローラ1eから受け取った場合には、USBコントローラ1eから受け取ったデータを装着されたUSBフラッシュメモリに記憶させる機能とを有している。
【0075】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、当該多機能周辺装置1側に設けられた「USBコネクタ」のことを「USBポート」と呼んでもよい。
【0076】
メモリ認証情報記憶部1d(識別情報記憶手段)には、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリ(記憶媒体)として予め登録されたUSBフラッシュメモリの識別IDが少なくとも記憶されている。
【0077】
なお、本実施の形態に係るメモリ認証情報記憶部1dは、いわゆるキャッシュメモリ、バッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の種々の形態として設けることが出来る。
【0078】
USBコントローラ1eは、USBフラッシュメモリ装着有無判定機能、装着メモリ識別情報読み出し機能、USBフラッシュメモリ認証機能、認証進捗状況出力機能、判定結果出力機能、データ書き込み機能、書き込み処理進捗状況出力機能、読み出しデータ出力機能を有している。
【0079】
USBフラッシュメモリ装着有無判定機能は、USBコネクタ1Cから出力されたUSBフラッシュメモリ検出信号を受け取ったかにより、操作者の操作によってUSBフラッシュメモリがUSBコネクタ1Cに装着されたかを判定する機能である。
【0080】
装着メモリ識別情報読み出し機能は、前述したUSBフラッシュメモリ装着有無判定機能によって、USBフラッシュメモリがUSBコネクタ1Cに装着されたと判定した場合に、USBフラッシュメモリに記憶されたUSBフラッシュメモリを識別するための識別情報を、装着されたUSBフラッシュメモリから読み出す機能である。
【0081】
USBフラッシュメモリ認証機能は、前述したUSBフラッシュメモリ装着有無判定機能によってUSBフラッシュメモリがUSBコネクタ1Cに装着されたと判定された場合に、USBフラッシュメモリを識別するための識別情報が記憶されたメモリ認証情報記憶部1dに記憶された登録済みの識別情報の中に、前述した装着メモリ識別情報読み出し機能によって、装着されたUSBフラッシュメモリから読み出された識別情報と一致する識別情報が存在するかにより、装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリであるかを判定する機能である。
【0082】
認証進捗状況出力機能は、前述したUSBフラッシュメモリ認証機能による認証処理の進捗状況に関する情報を制御部1kに出力する機能である。
【0083】
判定結果出力機能は、前述したUSBフラッシュメモリ認証機能による判定結果、具体的には、装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込んだ文書データを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されたUSBフラッシュメモリであることを示す「既登録」であるか、又は装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込んだ文書データを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリであることを示す「未登録」であるかに関する情報を制御部1kに出力する機能である。
【0084】
データ書き込み機能は、装着されたUSBフラッシュメモリにデータを書き込みするためのデータ書き込み命令を制御部1kから受け取ると、制御部1kから受け取ったデータをUSBコネクタ1cに装着されたUSBフラッシュメモリに記憶させる機能である。
【0085】
書き込み処理進捗状況出力機能は、前述したデータ書き込み機能による制御部1kから受け取ったデータを装着されたUSBフラッシュメモリに書き込む書き込み処理の進捗状況に関する情報を制御部1kに出力する機能である。
【0086】
データ読み出し機能は、装着されたUSBフラッシュメモリからデータを読み出すためのデータ読み出し命令を制御部1kから受け取ると、USBコネクタ1cに装着されたUSBフラッシュメモリに記憶されたデータを読み出す機能である。
【0087】
読み出しデータ出力機能は、前述したデータ読み出し機能により装着されたUSBフラッシュメモリから読み出されたデータを制御部1kに出力する機能である。
【0088】
なお、本実施の形態に係るUSBコントローラ1eをUSBホスト処理部と呼んでもよいことは言うまでもない。
【0089】
データ記憶部1fには、スキャナ部1bによって外部から取り込まれた任意のフォーマットに準拠したデータ、例えばスキャナ部1bによって外部から取り込まれたPDF形式、グレイスケール(gray scale)形式、GIF(Graphics Interchange Format)形式等の任意の形式に準拠した文書のデータのファイルや、装着されたUSBフラッシュメモリから読み出されたデータのファイルと、当該各ファイルの属性情報とが対応して記憶されている。
【0090】
なお、本実施の形態に係るデータ記憶部1fは、いわゆるキャッシュメモリ、バッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の種々の形態として設けることが出来る。
【0091】
パスワード記憶部1gには、操作者の操作により設定されたパスワードのデータが更新可能な状態で記憶されている。
【0092】
なお、本実施の形態に係るパスワード記憶部1gは、いわゆるキャッシュメモリ、バッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の種々の形態として設けることが出来る。
【0093】
サムネイル画像記憶部1hには、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込んだ文書のデータから生成されたサムネイル画像のデータが記憶されている。
【0094】
なお、本実施の形態に係るサムネイル画像記憶部1hは、いわゆるキャッシュメモリ、バッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の種々の形態として設けることが出来る。
【0095】
ログ情報記憶部1iには、操作者の多機能周辺装置1に対する全ての操作の履歴を示すログ情報のファイルと、ログ情報に対応するサムネイル画像のファイルとが対応して記憶されている。
【0096】
なお、本実施の形態に係るログ情報記憶部1iは、いわゆるキャッシュメモリ、バッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の種々の形態として設けることが出来る。
【0097】
テンプレートファイル記憶部1jには、メニュー画面、第1のパスワード入力催促画面、処理選択画面、パスワード再入力催促画面、第1のメモリ装着催促画面、メモリ登録催促画面、登録完了メッセージ表示画面、登録解除催促画面、解除完了メッセージ表示画面、変更パスワード入力催促画面、パスワード変更完了メッセージ表示画面、ログオフ確認メッセージ表示画面、第2のメモリ装着催促画面、認証処理進捗状況表示画面、ファイル選択画面、書き込み処理進捗状況表示画面、書き込み不可メッセージ表示画面、第2のパスワード入力催促画面、ログリスト表示画面、選択ログサムネイル表示画面の各画面に関するテンプレートファイルが記憶されている。
【0098】
メニュー画面は、多機能周辺装置1本体の図示しない電源スイッチを投入した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、FAX機能とスキャナ機能とコピー機能とプリンタ機能との相互切り替え、文書を読み取る際の解像度、作成する文書のデータを含む電子ファイルの形式、画質、読み取り時の濃度、読み取り倍率の設定、及び各モードの設定等を行うための画面である。
【0099】
第1のパスワード入力催促画面は、USBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、操作者に対してパスワードの入力を促す画面である。
【0100】
処理選択画面は、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理と、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理と、管理者モードからログオフするためのログオフ処理とのうちの何れかの処理を操作者の操作によって選択させるための画面である。
【0101】
パスワード再入力催促画面は、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致しない場合に前述した表示画面に表示され、操作者に対してパスワードの再入力を促す画面である。
【0102】
第1のメモリ装着催促画面は、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、USBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す画面である。
【0103】
メモリ登録催促画面は、前述した第1のメモリ装着催促画面の表示後に多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されていない場合に前述した表示画面に表示され、装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるための画面である。
【0104】
登録完了メッセージ表示画面は、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるための登録釦が前述したメモリ登録催促画面上で操作された場合に表示され、かつ、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するメモリ登録処理が終了したことを示す登録完了メッセージを表示する画面である。
【0105】
登録解除催促画面は、前述した第1のメモリ装着催促画面の表示後に多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されている場合に前述した表示画面に表示され、装着されたUSBフラッシュメモリの登録を操作者の操作により解除させるための画面である。
【0106】
解除完了メッセージ表示画面は、多機能周辺装置1本体に装着され、かつ、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための解除釦が前述した登録解除催促画面上で操作された場合に表示され、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する解除処理が完了したことを示す解除完了メッセージを表示する画面である。
【0107】
変更パスワード入力催促画面は、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、操作者に対して変更前のパスワードと、変更後のパスワードとの入力を促す画面である。
【0108】
パスワード変更完了メッセージ表示画面は、前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと予め定められた変更前のパスワードとが一致し、かつ、変更後のパスワードが入力されている場合に表示され、かつ、変更前のパスワードを変更後のパスワードに変更するパスワード変更処理が完了したことを示すパスワード変更完了メッセージを表示する画面である。
【0109】
ログオフ確認メッセージ表示画面は、管理者モードからログオフするためのログオフ処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、管理者モードからログオフするかを確認するログオフ確認メッセージを表示する画面である。
【0110】
第2のメモリ装着催促画面は、USBフラッシュメモリと多機能周辺装置1との間で相互にデータの転送を行うデータ転送モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、操作者に対してUSBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す画面である。
【0111】
認証処理進捗状況表示画面は、前述した第2のメモリ装着催促画面の表示後にUSBフラッシュメモリが多機能周辺装置1に装着された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する認証処理の進捗状況を表示する画面である。
【0112】
ファイル選択画面は、前述した認証処理が正常に終了した場合、換言すれば多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれたデータを読み出すことが認められたUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリである場合に、外部から取り込まれて多機能周辺装置1に記憶された文書データのファイルを操作者の操作により選択可能なように表示する画面である。
【0113】
書き込み処理進捗状況表示画面は、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって選択された文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込むデータ書き込み処理の進捗状況を表示する画面である。
【0114】
書き込み不可メッセージ表示画面は、前述した認証処理が正常に終了しなかった場合、換言すれば装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれたデータを読み出すことが認められたUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリではない場合に、外部から取り込まれたデータを読み出すことが出来ないことを示す書き込み不可メッセージを表示する画面である。
【0115】
第2のパスワード入力催促画面は、操作者による多機能周辺装置1本体に対する操作に関するログ情報を解析するためのログ解析モードが前述したメニュー画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、かつ、操作者に対してパスワードの入力を促す画面である。
【0116】
ログリスト表示画面は、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、外部から取り込まれた文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込んだ全ての書き込みログを含むログリストを操作者が選択可能なように表示する画面である。
【0117】
選択ログサムネイル表示画面は、前述したログリスト表示画面上に表示されたログリストの中から任意の書き込みログが当該ログリスト表示画面上で操作者の操作により選択された場合に、選択された書き込みログのデータ、換言すれば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリに関する情報、例えば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリの識別ID、多機能周辺装置1からデータの書き込みを行った書き込み時刻と、多機能周辺装置1からUSBフラッシュメモリに書き込みを行った文書のデータから生成されたサムネイル画像とが関連付けて表示される画面である。
【0118】
なお、本実施の形態に係るテンプレートファイル記憶部1jは、いわゆるキャッシュメモリ、バッファ、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の種々の形態として設けることが出来る。
【0119】
制御部1kは、以下の各機能を有しており、後述のUSBフラッシュメモリ登録/解除処理と、後述のパスワード変更処理と、後述するログオフ処理と、データ転送処理と、ログ解析処理とを本実施の形態に係る多機能周辺装置1が実行するように、パネル部1aと、スキャナ部1bと、USBコネクタ1cと、メモリ認証情報記憶部1dと、USBコントローラ1eと、データ記憶部1fと、パスワード記憶部1gと、サムネイル画像記憶部1hと、ログ情報記憶部1iと、テンプレートファイル記憶部1jとを制御する。
【0120】
電源オンオフ判定機能は、多機能周辺装置1本体に設けられた図示しない電子スイッチから出力された電源投入信号を検出したかにより、操作者の操作によって多機能周辺装置1本体の電子スイッチがオンの状態に切り替えられたかを判定する機能である。
【0121】
起動処理実行機能は、前述した電源オンオフ判定機能により操作者の操作によって電子スイッチがオンの状態に切り替えられた、換言すれば電源が投入されたと判定した場合に、多機能周辺装置1本体の起動処理を実行する機能である。
【0122】
第1のメニュー画面表示制御機能は、前述した起動処理実行機能による多機能周辺装置1本体の起動処理が終了した後で、FAX機能とスキャナ機能とコピー機能とプリンタ機能との相互切り替え、文書を読み取る際の解像度、作成する文書のデータを含む電子ファイルの形式、画質、読み取り時の濃度、読み取り倍率の設定、及び各モードの設定等を行うためのメニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成し、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0123】
文書データ取り込み命令出力機能は、パネル部1aの表示画面上における操作者の操作によって図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書のデータの取り込み要求の入力が操作者の操作によってなされた場合に、図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書のデータを多機能周辺装置1本体内に取り込むための文書データ取り込み命令をスキャナ部1bに出力する機能である。
【0124】
文書データ書き込み機能は、スキャナ部1bに出力した文書データ取り込み命令に応じて、図示しないドラム又はフラッドヘッドを介して、スキャナ部1bによって外部から電子ファイルとして取り込まれた図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書のデータをスキャナ部1bから受け取り、受け取った文書データをデータ記憶部1fに記憶させる機能である。
【0125】
管理者モード選択有無判定機能は、文書のデータがスキャナ部1bによって外部から本実施の形態に係る多機能周辺装置1内に取り込まれた状態でUSBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードに移行するための管理者モード移行要求をパネル部1aから受け取ったかにより、USBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードが本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されたメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたかを判定する機能である。
【0126】
第1のパスワード入力催促画面表示制御機能は、前述した管理者モード選択有無判定機能によりUSBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードが前述したメニュー画面上で選択されたと判定された場合に、操作者に対してパスワードの入力を促す第1のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第1のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルから第1のパスワード入力催促画面のデータを生成して、生成した第1のパスワード入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0127】
第1のパスワード一致判定機能は、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードをパネル部1aから受け取ると、パスワード記憶部1gからパスワードのデータを読み出し、読み出したパスワードのデータと、前述したパネル部1aから受け取ったパスワードとが一致するかを判定する機能である。
【0128】
第1の処理選択画面表示制御機能は、前述した第1のパスワード一致判定機能でパスワード記憶部1gから読み出したパスワードと前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致すると判定された場合には、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理と、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理と、管理者モードからログオフするためのログオフ処理とのうちの何れかの処理を操作者の操作によって選択させるための処理選択画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した処理選択画面のテンプレートファイルから処理選択画面のデータを生成して、生成した処理選択画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0129】
パスワード再入力催促画面表示制御機能は、前述した第1のパスワード一致判定機能でパスワード記憶部1gから読み出したパスワードと前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致しないと判定された場合には、操作者に対してパスワードの再入力を促すパスワード再入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード再入力催促画面のテンプレートファイルからパスワード再入力催促画面のデータを生成して、生成したパスワード再入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0130】
選択操作判定機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別に応じて、前述した処理選択画面上で操作者の操作によって選択された処理の種別を判定する機能である。
【0131】
第1のメモリ装着催促画面表示制御機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別が装着されたUSBフラッシュメモリの登録又は解除を行わせるための「USBフラッシュメモリの登録/解除要求」であると前述した選択操作判定機能により判定された場合、換言すれば、USBフラッシュメモリ登録/解除釦が前述した処理選択画面上で操作者の操作によって選択された場合には、USBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す第1のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第1のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルから第1のメモリ装着催促画面のデータを生成して、生成した第1のメモリ装着催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0132】
USBフラッシュメモリ判定機能は、USBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリではないことを示す「未登録」であるかを判定する機能である。
【0133】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する判定処理をUSBコントローラ1eに実行させているが、これに限らず、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する判定処理は、制御部1kに実行させてもよいことは言うまでもない。
【0134】
メモリ登録催促画面表示制御機能は、前述したUSBフラッシュメモリ判定機能でUSBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリではないことを示す「未登録」であると判定された場合に、装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるためのメモリ登録催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメモリ登録催促画面のテンプレートファイルからメモリ登録催促画面のデータを生成して、生成したメモリ登録催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0135】
登録釦操作有無判定機能は、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するためのメモリ登録要求を受け取ったかにより、前述したメモリ登録催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦が操作者によって操作されたかを判定する機能である。
【0136】
装着メモリ登録追加命令出力機能は、前述した登録釦操作有無判定機能で、前述したメモリ登録催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦が操作者によって操作されたと判定した場合には、装着されたUSBフラッシュメモリから読み出した識別IDをメモリ認証情報記憶部1dに記憶させるための装着メモリ登録追加命令をUSBコントローラ1eに出力する機能である。
【0137】
USBメモリ登録処理完了判定機能は、装着されたUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録する登録処理が完了したことを示す登録完了通知をUSBコントローラ1eから受け取ったかにより、装着されたUSBフラッシュメモリの登録が完了したかを判定する機能である。
【0138】
登録完了メッセージ表示画面表示制御機能は、前述したUSBメモリ登録処理完了判定機能で、装着されたUSBフラッシュメモリの登録処理が完了したと判定した場合に、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するメモリ登録処理が終了したことを示す登録完了メッセージを表示する登録完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した登録完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルから登録完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成した登録完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0139】
第2のメニュー画面表示制御機能は、前述した登録完了メッセージ表示画面表示制御機能によって登録完了メッセージ表示画面のデータがパネル部1aの表示画面に表示された後、メニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0140】
登録解除催促画面表示制御機能は、前述したUSBフラッシュメモリ判定機能でUSBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして既に登録されているUSBフラッシュメモリではないことを示す「既登録」であると判定した場合には、装着されたUSBフラッシュメモリの登録を操作者の操作により解除させるための登録解除催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した登録解除催促画面のテンプレートファイルから登録解除催促画面のデータを生成して、生成した登録解除催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0141】
登録解除釦操作有無判定機能は、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除用要求を受け取ったかにより、前述した登録解除催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦が操作者によって操作されたかを判定する機能である。
【0142】
装着メモリ登録解除命令出力機能は、前述した登録解除釦操作有無判定機能で、登録解除催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦が操作者によって操作されたと判定した場合には、メモリ認証情報記憶部1dに記憶された全ての識別IDのデータの中から装着されたUSBフラッシュメモリから読み出した識別IDを削除させるための装着メモリ登録解除命令をUSBコントローラ1eに出力する機能である。
登録解除処理完了判定機能は、装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録の解除が完了したことを示す登録解除完了通知をUSBコントローラ1eから受け取ったかにより、装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する解除処理が完了したかを判定する機能である。
【0143】
解除完了メッセージ表示画面表示制御機能は、前述した登録解除処理完了判定機能で装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する解除処理が完了したと判定した場合に、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する解除処理が完了したことを示す解除完了メッセージを表示する解除完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した解除完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルから解除完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成した解除完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0144】
第3のメニュー画面表示制御機能は、前述した解除完了メッセージ表示画面表示制御機能によって解除完了メッセージ表示画面のデータがパネル部1aの表示画面に表示された後、メニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0145】
変更パスワード入力催促画面表示制御機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別が予め登録されたパスワードを変更するための「パスワードの変更要求」であると前述した選択操作判定機能により判定された場合、換言すれば予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理釦が前述した処理選択画面上で操作者の操作によって選択されたと判定した場合に、操作者に対して変更前のパスワードと、変更後のパスワードとの入力を促す変更パスワード入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した変更パスワード入力催促画面のテンプレートファイルから変更パスワード入力催促画面のデータを生成して、生成した変更パスワード入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0146】
パスワード変更処理実行可否判定機能は、前述した変更パスワード入力催促画面表示制御機能によって表示された変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと、変更パスワード入力催促画面上で入力された変更後のパスワードと、パスワードを変更するパスワード変更処理を実行するためのパスワード変更処理実行要求との組をパネル部1aから受け取ると、パスワード記憶部1gから予め定められたパスワードのデータを読み出し、読み出したパスワードと前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードとが一致し、かつ、変更後のパスワードが存在するかにより、パスワードの変更処理が実行可能であるかを判定する機能である。
【0147】
第1のパスワードデータ更新機能は、前述したパスワード変更処理実行可否判定機能によりパスワードの変更処理が実行可能であると判定した場合に、変更後のパスワードをパスワード記憶部1gに記憶されたパスワードのデータに上書きすることによって、パスワードのデータを変更する機能である。
【0148】
第1のパスワード変更完了メッセージ表示画面表示制御機能は、前述したパスワードデータ更新機能によってパスワードのデータが更新された後で、変更前のパスワードを変更後のパスワードに変更するパスワード変更処理が完了したことを示すパスワード変更完了メッセージを表示するパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルからパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0149】
第4のメニュー画面表示制御機能は、前述したパスワード変更完了メッセージ表示画面表示制御機能によってパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータがパネル部1aの表示画面に表示された後、メニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0150】
パスワード変更不可メッセージ表示画面表示制御機能は、前述したパスワード変更処理実行可否判定機能でパスワードの変更処理が実行不可能であると判定した場合、変更前のパスワードを変更することが不可能であることを示すパスワード変更不可メッセージを表示するパスワード変更不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード変更不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルからパスワード変更不可メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したパスワード変更不可メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0151】
パスワード一致判定機能は、前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワードを変更するためのパスワード変更要求との組を受け取った場合に、パスワード記憶部1gから予め定められたパスワードのデータを読み出し、前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワード記憶部1gから読み出したパスワードとが一致するかを判定する機能である。
【0152】
第2のパスワードデータ更新機能は、前述したパスワード一致判定機能により前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワード記憶部1gから読み出したパスワードとが一致すると判定された場合に、変更後のパスワードをパスワード記憶部1gに記憶されたパスワードのデータに上書きすることによって、パスワードのデータを変更する機能である。
【0153】
第2のパスワード変更完了メッセージ表示画面表示制御機能は、前述した第2のパスワードデータ更新機能によるパスワードのデータを変更後、変更前のパスワードを変更後のパスワードに変更するパスワード変更処理が完了したことを示すパスワード変更完了メッセージを表示するパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルからパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0154】
第5のメニュー画面表示制御機能は、前述した第2のパスワード変更完了メッセージ表示画面表示制御機能によってパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータがパネル部1aの表示画面に表示された後、メニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0155】
第6のメニュー画面表示制御機能は、前述したパスワード一致判定機能により前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワード記憶部1gから読み出したパスワードとが一致しないと判定した場合に、前述したメニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0156】
ログオフ確認メッセージ表示画面表示制御機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別が管理者モードからのログオフを行うための「ログオフの実行要求」であると前述した選択操作判定機能により判定された場合、換言すれば、処理選択画面上でログオフ処理釦が選択されたと判定した場合に、管理者モードからログオフするかを確認するログオフ確認メッセージを表示するログオフ確認メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したログオフ確認メッセージ表示画面のテンプレートファイルからログオフ確認メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したログオフ確認メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0157】
ログオフ実行有無判定機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別に応じて、前述したログオフ確認メッセージ表示画面上で、管理者モードからログオフするログオフ処理を実行するためのログオフ処理実行釦、又は管理者モードからログオフする処理を取り止めるログオフ取り止め釦(戻る釦)の何れの釦が操作者により操作されたかを判定する機能である。
【0158】
第7のメニュー画面表示制御機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別が管理者モードからログオフする「ログオフ要求」である場合、換言すれば前述したログオフ確認メッセージ表示画面上でログオフ処理を実行するためのログオフ処理実行釦が操作者によって操作された場合に、前述したメニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0159】
第2の処理選択画面表示制御機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別が管理者モードからのログオフを取り止める「管理モード継続要求」である場合、換言すれば前述したログオフ確認メッセージ表示画面上でオグオフを取り止めるためのログオフ取り止め釦が操作者により操作されたと判定した場合には、前述した処理選択画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した処理選択画面のテンプレートファイルから処理選択画面のデータを生成して、生成した処理選択画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0160】
選択モード判定機能は、パネル部1aから受け取った要求の種別に応じて、前述したメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたモードの種別を判定する機能である。
【0161】
第2のメモリ装着催促画面表示制御機能は、前述した選択モード判定機能により外部から取り込まれた任意のデータを多機能周辺装置1本体に装着されるUSBフラッシュメモリに記憶させるためのデータ転送モードが前述したメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたと判定した場合に、操作者に対してUSBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す第2のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第2のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルから第2のメモリ装着催促画面のデータを生成して、生成した第2のメモリ装着催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0162】
認証処理進捗状況表示画面表示制御機能は、USBコントローラ1eからUSBフラッシュメモリの認証処理の進捗状況に関するデータを受け取った後、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する認証処理の進捗状況を表示する認証処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した認証処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルから認証処理進捗状況表示画面のデータを生成して、生成した認証処理進捗状況表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0163】
USBメモリ登録チェック機能は、USBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであることを示す「既登録」であるかを判定する機能である。
【0164】
ファイル選択画面表示制御機能は、前述したUSBメモリ登録チェック機能によりUSBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであることを示す「既登録」であると判定した場合に、外部からスキャナ部1bによって取り込まれて多機能周辺装置1に記憶された全ての文書データのファイルを操作者の操作により選択可能なように表示するファイル選択画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したファイル選択画面のテンプレートファイルからファイル選択画面のデータを生成して、生成したファイル選択画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0165】
ファイル選択有無判定機能は、ファイル名と当該ファイルの書き込み要求との組をパネル部1aから受け取ったかにより、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって何れかのファイルが選択されたかを判定する機能である。
【0166】
選択データ読み出し機能は、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって何れかのファイルが選択されたと前述したファイル選択有無判定機能によって判定された場合に、操作者の操作によって選択された文書のデータをデータ記憶部1fから読み出す機能である。
【0167】
選択データ書き込み命令出力機能は、データ記憶部1fから読み出した文書データのコピーを生成し、生成した文書データのコピー(文書データの原画像のコピー)から縮小処理を行って当該文書データのサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をサムネイル画像記憶部1hに記憶させた後、文書データのマスタと、当該文書のデータの装着されたUSBフラッシュメモリへの書き込み命令との組をUSBコントローラ1eに出力する機能である。
【0168】
書き込み処理進捗状況表示画面表示制御機能は、文書データ書き込み処理の進捗状況に関するデータをUSBコントローラ1eから受け取ると、サムネイル画像記憶部1hから生成されたサムネイル画像のデータを読み出した後、USBコントローラ1eから受け取った文書データ書き込み処理の開始時刻及び文書データ書き込み処理の完了時刻と、書きこんだ文書データのファイル名及び書きこんだ文書のデータ容量を含む文書データの属性情報と、文書データを書き込んだUSBフラッシュメモリの識別IDとを少なくとも含むログ情報と読み出したサムネイル画像とを関連付けてログ情報記憶部1i(第2のデータ記憶手段)に記憶させると共に(ログ情報書き込み手段)、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって選択された文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込む文書データ書き込み処理の進捗状況を表示する書き込み処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した書き込み処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルと、USBコントローラ1eから受け取った文書データ書き込み処理の進捗状況に関するデータとから書き込み処理進捗状況表示画面のデータを生成して、生成した書き込み処理進捗状況表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0169】
書き込み不可メッセージ表示画面表示制御機能は、USBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリであることを示す「未登録」であると前述したUSBメモリ登録チェック機能によって判定された場合に、外部から取り込まれたデータを読み出すことが出来ないことを示す書き込み不可メッセージを表示する書き込み不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した書き込み不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルから書き込み不可メッセージ表示画面のデータを生成して、生成した書き込み不可メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0170】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置の有する、第2のメモリ装着催促画面表示制御機能、認証処理進捗状況表示画面表示制御機能、USBメモリ登録チェック機能、ファイル選択画面表示制御機能、ファイル選択有無判定機能、選択データ読み出し機能、選択データ書き込み命令出力機能、書き込み処理進捗状況表示画面表示制御機能、及び書き込み不可メッセージ表示画面表示制御機能を合わせて、「Scan to USB」機能と呼んでもよいことは言うまでもない。
【0171】
第2のパスワード入力催促画面表示制御機能は、外部から取り込まれた文書のデータを多機能周辺装置1本体に装着されるUSBフラッシュメモリに記憶させる書き込み処理のログである書き込みログを解析するための「ログ解析モード」が前述したメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたと前述した選択モード判定機能によって判定された場合に、操作者に対してパスワードの入力を促す第2のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第2のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルから第2のパスワード入力催促画面のデータを生成して、生成した第2のパスワード入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0172】
第2のパスワード一致判定機能は、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致するかを判定する機能である。
【0173】
ログリスト表示画面表示制御機能は、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致すると前述した第2のパスワード一致判定機能により判定された場合に、文書データ書き込み処理の開始時刻及び文書データ書き込み処理の完了時刻と書きこんだ文書データのファイル名及び書きこんだ文書のデータ容量を含む文書データの属性情報と文書データを書き込んだUSBフラッシュメモリの識別IDとを少なくとも含む全てのログ情報と、ログ情報に対応して記憶されたサムネイル画像とをログ情報記憶部1iから読み出した後、外部から取り込まれた文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込んだ全ての書き込みログを含むログリストを操作者が選択可能なように表示するログリスト表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した全てのログ情報と、ログリスト表示画面のテンプレートファイルとからログリスト表示画面のデータを生成して、生成したログリスト表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0174】
ログ情報選択有無判定機能は、サムネイル画像を表示させるためのサムネイル画像表示要求をパネル部1aから受け取ったかにより、前述したログリスト表示画面上で表示された全てのログ情報を含むログリストのうち、何れかのログ情報が選択されたかを判定する機能である。
【0175】
選択ログサムネイル表示画面表示制御機能は、前述したログリスト表示画面上で表示された全てのログ情報を含むログリストのうち何れかのログ情報が選択されたと前述したログ情報選択有無判定機能によって判定された場合に、選択されたログ情報をキーとして、ログ情報記憶部1iを検索し、当該検索の結果、得られたサムネイル画像と、サムネイル画像に対応するログ情報とをログ情報記憶部1iから読み出した後、前述したログリスト表示画面上に表示されたログリストの中から任意の書き込みログが当該ログリスト表示画面上で操作者の操作により選択された場合に、選択された書き込みログのデータ、換言すれば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリに関する情報、例えば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリの識別ID、多機能周辺装置1からデータの書き込みを行った書き込み時刻と、多機能周辺装置1からUSBフラッシュメモリに書き込みを行った文書のデータから生成されたサムネイル画像とが関連付けて表示される選択ログサムネイル表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、選択ログサムネイル表示画面のテンプレートファイルと、ログ情報記憶部1iから読み出したサムネイル画像とサムネイル画像に対応するログ情報とから、選択ログサムネイル表示画面のデータを生成して、生成した選択ログサムネイル表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる機能である。
【0176】
次に、以上のように構成された多機能周辺装置1の実行する実行処理に関し、図面を参照して説明する。
【0177】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の実行処理に関する以下の説明では、本発明のポイントに焦点を絞るとともに、説明の簡素化を図る観点から、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の実行する全処理のうち、この多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリへのデータの書き込み処理に関連する実行処理に関してのみ説明を行う。
【0178】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の実行処理の説明に関しては、USBフラッシュメモリには、当該USBフラッシュメモリを識別するために割り当てられた識別IDが記憶されているのものとする。
【0179】
また、本実施の形態に係る多機能周辺装置1に内蔵されたメモリ認証情報記憶部1dには、予めスキャンされて光学的に取り込まれたデータを記憶させることが可能なUSBフラッシュメモリに割り当てられた識別IDが少なくとも1つ記憶されているものとする。
【0180】
図3A及び図3Bは、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の実行する実行処理に関して説明するためのフローチャートである。
【0181】
始めに、多機能周辺装置1本体に設けられた図示しない電源スイッチが操作者の操作によりオンされると、多機能周辺装置1本体の起動処理が実行される。
【0182】
次に、多機能周辺装置1本体の起動処理が終了した後で、FAX機能とスキャナ機能とコピー機能とプリンタ機能との相互切り替え、文書を読み取る際の解像度、作成する文書のデータを含む電子ファイルの形式、画質、読み取り時の濃度、読み取り倍率の設定、及び各モードの設定等を行うためのメニュー画面のデータがテンプレートファイル記憶部1jから読み出される。しかる後、この読み出されたメニュー画面のデータから生成されたメニュー画面がパネル部1aの表示画面1a1に表示される。
【0183】
次に、制御部1kは、パネル部1aの表示画面1a1上における操作者の操作によって図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書のデータの取り込み要求の入力がなされると、スキャナ部1bに出力した外部から文書のデータを取り込ませるための読み取り命令に応じて、図示しないドラム又はフラッドヘッドを介してスキャナ部1bによって外部から電子ファイルとして取り込まれた図示しない原稿読み取り面又は原稿送り機構に載置された文書のデータをスキャナ部1bから受け取り、受け取った文書データをデータ記憶部1fに記憶させる。
【0184】
このように、文書のデータがスキャナ部1bによって外部から本実施の形態に係る多機能周辺装置1内に取り込まれた状態で、装着するUSBフラッシュメモリを外部から取り込んだデータを記憶させることが可能なUSBフラッシュメモリとして登録可能な管理者モードが、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面1a1に表示されたメニュー画面上で操作者の操作によって選択されると、本実施の形態に係る多機能周辺装置1にインストールされたプログラムによって以下の一連の処理が実行される。
【0185】
始めに、制御部1kは、文書のデータがスキャナ部1bによって外部から本実施の形態に係る多機能周辺装置1内に取り込まれた状態で、USBフラッシュメモリの登録/解除が可能な管理者モードが本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されたメニュー画面上で操作者の操作によって選択されると、操作者に対してパスワードの入力を促す第1のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第1のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルから第1のパスワード入力催促画面のデータを生成して、生成した第1のパスワード入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST1)。
【0186】
図4は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第1のパスワード入力催促画面の一例を示す模式図である。
【0187】
本実施の形態に係る第1のパスワード入力催促画面では、図4に示すように、表示された画面が第1のパスワード入力催促画面であることを示す「管理者モード(パスワード)」の表示と、パスワードを入力する空欄とが設けられている。
【0188】
なお、セキュリティを向上させる観点から、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、DES(Data Encryption Standard)やAES(Advanced Encryption Standard)等の規格に準拠した何らかの暗号化方式が用いられることがより好ましい。
【0189】
また、本実施の形態に係る多機能周辺装置1で用いる認証方式としては、入力させるパスワードを用いた認証方式の代わりに、生体情報、例えばユニモーダル又はマルチモーダルで実現された指先、手の平、網膜等の静脈網に関する生体情報を用いたバイオメトリクス認証(biometrics authentication)方式や、ユニモーダル又はマルチモーダルで実現された顔、指紋、声紋等に関する生体情報を用いたバイオメトリクス認証(biometrics authentication)方式や、専用の非接触式のICカードを用いた認証方式を用いてもよいことは言うまでもない。
この場合、本実施の形態に係る多機能周辺装置1には、多機能周辺装置1本体に内蔵された半導体メモリに、生体情報、例えば指紋、声紋、及び指先、手のひら、網膜の静脈網に関する情報を予め記憶させておくことがより好ましい。
【0190】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面には、パスワードの入力を促す第1のパスワード入力催促画面が表示されていたが、これに限らず、暗証番号を入力させる図5に示すような画面を表示画面に表示させてもよいことは言うまでもない。
【0191】
次に、制御部1kは、パスワード記憶部1gからパスワードのデータを読み出し、読み出したパスワードのデータと、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致するかを判定する(ST2)。
【0192】
制御部1kは、前述した工程ST2でパスワード記憶部1gから読み出したパスワードと前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致すると判定した場合には(ST2:Yes)、第1のパスワード入力催促画面から入力されたパスワードと、予め設定されたパスワードとが一致した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、装着されるUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録するメモリ登録処理、及び外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理と、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理と、管理者モードからログオフするためのログオフ処理とのうちの何れかの処理を操作者の操作によって選択させるための処理選択画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した処理選択画面のテンプレートファイルから処理選択画面のデータを生成して、生成した処理選択画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST3)。
【0193】
図6は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される処理選択画面の一例を示す模式図である。
【0194】
本実施の形態に係る処理選択画面には、図6に示すように、外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録すること、及び外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除することが可能なUSBフラッシュメモリ登録/解除処理を実行可能なUSBフラッシュメモリ登録/解除釦と、予め設定されたパスワードの変更が可能なパスワード変更釦と、管理者モードからログオフするためのログオフ釦とが含まれている。
【0195】
一方、制御部1kは、前述した工程ST2でパスワード記憶部1gから読み出したパスワードと前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致しないと判定した場合には(ST2:No)、操作者に対してパスワードの再入力を促す第1のパスワード再入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第1のパスワード再入力催促画面のテンプレートファイルから第1のパスワード再入力催促画面のデータを生成して、生成した第1のパスワード再入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST4)、前述した工程ST2における実行処理と同様に、パスワード記憶部1gから読み出したパスワードのデータと、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致するかに関する判定処理を実行する。
【0196】
図7は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるパスワード再入力催促画面の一例を示す模式図である。
【0197】
本実施の形態に係るパスワード再入力催促画面では、図7に示すように、表示された画面がパスワード再入力催促画面であることを示す「パスワードが相違します。もう一度パスワードを入力して下さい」と言うメッセージの表示と、パスワードを入力する空欄とが設けられている。
【0198】
工程ST5では、制御部は、パネル部1aから受け取った要求の種別に応じて、前述した処理選択画面上で操作者の操作によって選択された処理の種別を判定する。
【0199】
制御部1kは、前述した工程ST5で、パネル部1aから受け取った要求の種別が装着されたUSBフラッシュメモリの登録又は解除を行わせるための「USBフラッシュメモリの登録/解除要求」であると判定した場合(ST5:Case1)、換言すれば、USBフラッシュメモリ登録/解除釦が前述した処理選択画面上で操作者の操作によって選択された場合には、USBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す第1のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第1のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルから第1のメモリ装着催促画面のデータを生成して、生成した第1のメモリ装着催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST6)。
【0200】
図8は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第1のメモリ装着催促画面の一例を示す模式図である。
【0201】
本実施の形態に係る第1のメモリ装着催促画面には、USBフラッシュメモリを多機能周辺装置1本体に装着するように促す「USBメモリを装着してください」というメッセージが含まれている。
【0202】
工程ST7では、制御部1kは、USBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリではないことを示す「未登録」であるかを判定する。
【0203】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する判定処理をUSBコントローラ1eに実行させているが、これに限らず、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する判定処理は、制御部1kに実行させてもよいことは言うまでもない。
【0204】
工程ST8では、制御部1kは、前述した工程ST7でUSBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリではないことを示す「未登録」であると判定した場合には(ST7:Yes)、装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるためのメモリ登録催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメモリ登録催促画面のテンプレートファイルからメモリ登録催促画面のデータを生成して、生成したメモリ登録催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる。
【0205】
図9は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるメモリ登録催促画面の一例を示す模式図である。
【0206】
本実施の形態に係るメモリ登録催促画面には、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリの外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとしての登録を促す「USBメモリを登録します」というメッセージと、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦とが含まれている。
【0207】
工程ST9では、制御部1kは、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するためのメモリ登録要求を受け取ったかにより、前述したメモリ登録催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦が操作者によって操作されたかを判定する。
【0208】
制御部1kは、前述した工程ST9で、前述したメモリ登録催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦が操作者によって操作されたと判定した場合には(ST9:Yes)、装着されたUSBフラッシュメモリから読み出した識別IDをメモリ認証情報記憶部1dに記憶させるための装着メモリ登録追加命令をUSBコントローラ1eに出力する(ST10)。
これにより、装着メモリ登録追加命令を制御部1kから受け取ったUSBコントローラ1eは、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリから読み出した識別IDのデータをメモリ認証情報記憶部1dに記憶させて、メモリ認証情報記憶部1dに記憶された識別IDのデータを更新する。
【0209】
一方、制御部1kは、前述した工程ST9で多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦が前述したメモリ登録催促画面上で操作者によって操作されていないと判定された場合には(ST9:No)、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録するための登録釦がメモリ登録催促画面上で操作者によって操作されたかに関する判定処理を繰り返す。
【0210】
工程ST11では、制御部1kは、装着されたUSBフラッシュメモリの外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとしての登録が完了したことを示す登録完了通知をUSBコントローラ1eから受け取ったかにより、装着されたUSBフラッシュメモリの登録が完了したかを判定する。
【0211】
制御部1kは、前述した工程ST11で、装着されたUSBフラッシュメモリの外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとしての登録が完了したことを示す登録完了通知をUSBコントローラ1eから受け取った、換言すれば、装着されたUSBフラッシュメモリの登録が完了したと判定した場合には(ST11:Yes)、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして操作者の操作により登録させるための登録釦が前述したメモリ登録催促画面上で操作された場合に表示され、かつ、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するメモリ登録処理が終了したことを示す登録完了メッセージを表示する登録完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した登録完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルから登録完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成した登録完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST12)、前述したメニュー画面を表示画面に表示させて実行処理を終了する。
【0212】
図10は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される登録完了メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【0213】
本実施の形態に係る登録完了メッセージ表示画面には、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリを、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録するメモリ登録処理が終了したことを示す「USBメモリの登録が完了しました」というメッセージが含まれている。
【0214】
工程ST13では、制御部1kは、前述した工程ST7でUSBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして既に登録されているUSBフラッシュメモリではないことを示す「既登録」であると判定した場合には(ST7:No)、装着されたUSBフラッシュメモリの登録を操作者の操作により解除させるための登録解除催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した登録解除催促画面のテンプレートファイルから登録解除催促画面のデータを生成して、生成した登録解除催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる。
【0215】
図11は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される登録解除催促画面の一例を示す模式図である。
【0216】
本実施の形態に係る登録解除催促画面には、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録の解除を促す「USBメモリを解除します」というメッセージと、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦とが含まれている。
【0217】
工程ST14では、制御部1kは、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除用要求を受け取ったかにより、前述した登録解除催促画面上で多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦が操作者によって操作されたかを判定する。
【0218】
制御部1kは、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦が操作者によって登録解除催促画面上で操作されたと判定した場合には(ST14:Yes)、メモリ認証情報記憶部1dに記憶された全ての識別IDのデータの中から装着されたUSBフラッシュメモリから読み出した識別IDを削除させるための装着メモリ登録解除命令をUSBコントローラ1eに出力する(ST15)。
これにより、装着メモリ登録解除命令を制御部1kから受け取ったUSBコントローラ1eは、メモリ認証情報記憶部1dに記憶された全ての識別IDのデータの中から装着されたUSBフラッシュメモリから読み出した識別IDを削除して、メモリ認証情報記憶部1dに記憶された識別IDのデータを更新する。
【0219】
一方、制御部1kは、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦が操作者によって登録解除催促画面上で操作されていないと判定した場合には(ST14:No)、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除するための登録解除釦が操作者によって登録解除催促画面上で操作されたかに関する判定処理を繰り返す。
【0220】
工程ST16では、制御部1kは、装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録の解除が完了したことを示す登録解除完了通知をUSBコントローラ1eから受け取ったかにより、装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録の解除が完了したかを判定する。
【0221】
制御部1kは、前述した工程ST16で装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録の解除が完了したと判定した場合には(ST16:Yes)、外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する解除処理が完了したことを示す解除完了メッセージを表示する解除完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した解除完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルから解除完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成した解除完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST17)、前述したメニュー画面を表示画面に表示させて実行処理を終了する。
【0222】
図12は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される解除完了メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【0223】
本実施の形態に係る解除完了メッセージ表示画面には、多機能周辺装置1本体に装着された登録済みのUSBフラッシュメモリの登録を解除する登録解除処理が終了したことを示す「登録の解除が完了しました」というメッセージが含まれている。
【0224】
一方、制御部1kは、前述した工程ST5で、パネル部1aから受け取った要求の種別が予め登録されたパスワードを変更するための「パスワードの変更要求」であると前述した選択操作判定機能により判定された場合(ST5:Case2)、換言すれば予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理釦が前述した処理選択画面上で操作者の操作によって選択されたと判定した場合に、予め登録されたパスワードを他のパスワードに変更するパスワード変更処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、操作者に対して変更前のパスワードと、変更後のパスワードとの入力を促す変更パスワード入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した変更パスワード入力催促画面のテンプレートファイルから変更パスワード入力催促画面のデータを生成して、生成した変更パスワード入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST18)。
【0225】
図13は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される変更パスワード入力催促画面の一例を示す模式図である。
【0226】
本実施の形態に係る変更パスワード入力催促画面には、表示された画面が変更パスワード入力催促画面であることを示す「変更後のパスワードを入力して下さい」というメッセージと、変更前の予め定められた変更前のパスワードが操作者の操作により入力される空欄と、変更後のパスワードが操作者の操作により入力される空欄と、パスワードを変更するパスワード変更処理を実行するためのパスワード変更釦とが含まれている。
【0227】
なお、本実施の変更パスワード入力催促画面には、パスワードの変更を取り止める変更取り止め釦が更に含まれていてもよいことは言うまでもない。
【0228】
制御部1kは、前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと、変更後のパスワードと、パスワードを変更するパスワード変更処理を実行するためのパスワード変更処理実行要求との組をパネル部1aから受け取ると、パスワード記憶部1gから予め定められたパスワードのデータを読み出し、読み出した予め定められたパスワードと前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードとが一致し、かつ、変更後のパスワードが存在するかにより、パスワードの変更処理が実行可能であるかを判定する(ST19)。
【0229】
制御部1kは、前述した工程ST19でパスワードの変更処理が実行可能であると判定した場合、換言すれば読み出した予め定められたパスワードと前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードとが一致し、かつ、変更後のパスワードが存在する場合には(ST19:Yes)、変更後のパスワードをパスワード記憶部1gに記憶されたパスワードのデータに上書きすることによって、パスワードのデータを変更した後、変更前のパスワードを変更後のパスワードに変更するパスワード変更処理が完了したことを示すパスワード変更完了メッセージを表示するパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルからパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST20)、前述したメニュー画面を表示画面に表示させて実行処理を終了する。
【0230】
図14は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるパスワード変更完了メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【0231】
本実施の形態に係るパスワード変更完了メッセージ表示画面には、図14に示すように、予め定められた変更前のパスワードと、変更後のパスワードと、パスワードの変更が完了したことを示す変更完了メッセージとが含まれている。
【0232】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、セキュリティの強化を図る観点から、予め定められた変更前のパスワードと、変更後のパスワードとを表示することなく、パスワードの変更が完了したことを示す変更完了メッセージのみを表示させることがより好ましい。
【0233】
一方、制御部1kは、前述した工程ST19でパスワードの変更処理が実行不可能であると判定した場合、換言すれば読み出した予め定められたパスワードと前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードとが一致しない場合、又は、読み出した予め定められたパスワードと前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードとは一致するが、変更後のパスワードが存在しない場合には(ST19:No)、パスワードの変更が不可能な場合、換言すれば前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと予め定められた変更前のパスワードとが一致しない場合又は前述した変更パスワード入力催促画面上で入力された変更前のパスワードと予め定められた変更前のパスワードとが一致するが変更後のパスワードが入力されていない場合に前述した表示画面に表示され、かつ、変更前のパスワードを変更することが不可能であることを示すパスワード変更不可メッセージを表示するパスワード変更不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード変更不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルからパスワード変更不可メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したパスワード変更不可メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST21)。
【0234】
図15は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるパスワード変更不可メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【0235】
本実施の形態に係るパスワード変更不可メッセージ表示画面には、図15に示すように、パスワードの変更が不可能であることを示す「パスワードを変更することができません。申し訳ありませんが再度パスワードをご入力下さい。」というメッセージと、予め定められた変更前のパスワードを入力する空欄と、変更後のパスワードを入力する空欄と、パスワードの変更処理を実行させるためのパスワード変更釦とが含まれている。
【0236】
工程ST22では、制御部1kは、前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワードを変更するためのパスワード変更要求との組を受け取ると、パスワード記憶部1gから予め定められたパスワードのデータを読み出し、前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワード記憶部1gから読み出したパスワードとが一致するかを判定する。
【0237】
制御部1kは、前述した工程ST22で前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワード記憶部1gから読み出したパスワードとが一致すると判定した場合には(ST22:Yes)、変更後のパスワードをパスワード記憶部1gに記憶されたパスワードのデータに上書きすることによって、パスワードのデータを変更した後、変更前のパスワードを変更後のパスワードに変更するパスワード変更処理が完了したことを示すパスワード変更完了メッセージを表示するパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したパスワード変更完了メッセージ表示画面のテンプレートファイルからパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したパスワード変更完了メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST23)、前述したメニュー画面を表示画面に表示させて実行処理を終了する。
【0238】
制御部1kは、前述した工程ST22で前述したパスワード変更不可メッセージ表示画面上で入力されたパスワードとパスワード記憶部1gから読み出したパスワードとが一致しないと判定した場合には(ST22:No)、前述したメニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST24)、実行処理を終了する。
【0239】
一方、制御部1kは、前述した工程ST5で、パネル部1aから受け取った要求の種別が管理者モードからのログオフを行うための「ログオフの実行要求」であると判定された場合(ST5:Case3)、換言すれば、処理選択画面上でログオフ処理釦が選択されたと判定した場合に、管理者モードからログオフするためのログオフ処理が前述した処理選択画面上で選択された場合に前述した表示画面に表示され、管理者モードからログオフするかを確認するログオフ確認メッセージを表示するログオフ確認メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したログオフ確認メッセージ表示画面のテンプレートファイルからログオフ確認メッセージ表示画面のデータを生成して、生成したログオフ確認メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST25)。
【0240】
図16は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面1a1に表示されるログオフ確認メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【0241】
本実施の形態に係るログオフ確認メッセージ表示画面には、管理者モードからログオフするかを確認するための「本当にログオフしますか?」というメッセージと、ログオフ処理を実行するためのログオフ処理実行釦と、オグオフを取り止めるログオフ取り止め釦とが含まれている。
【0242】
工程ST26では、制御部1kは、管理者モードからログオフするためのログオフ要求を受け取ったかにより、ログオフ処理を実行するためのログオフ処理実行釦が前述したログオフ確認メッセージ表示画面上で操作者により操作されたかを判定する。
【0243】
制御部1kは、前述した工程ST25でログオフ処理を実行するためのログオフ処理実行釦が前述したログオフ確認メッセージ表示画面上で操作者により操作されたと判定した場合(ST26:Yes)には、前述したメニュー画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したメニュー画面のテンプレートファイルからメニュー画面のデータを生成して、生成したメニュー画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST27)、前述したメニュー画面を表示画面に表示させて実行中のログオフ処理を終了する。
【0244】
制御部1kは、前述した工程ST26で管理者モードからのログオフを取り止めるためのログオフ取り止め要求を受け取ったと判定した場合、換言すれば前述したログオフ確認メッセージ表示画面上でオグオフを取り止めるためのログオフ取り止め釦が操作者により操作されたと判定した場合(ST26:No)には、前述した処理選択画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した処理選択画面のテンプレートファイルから処理選択画面のデータを生成して、生成した処理選択画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST28)、実行中のログオフ処理を終了する。
【0245】
工程ST29では、制御部は、パネル部1aから受け取った要求の種別に応じて、前述したメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたモードの種別を判定する。
【0246】
制御部1kは、前述した工程ST29で前述したメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたモードが、外部から取り込まれた任意のデータを多機能周辺装置1本体に装着されるUSBフラッシュメモリに記憶させるための「データ転送モード」であると判定した場合、(ST29:Case1)、操作者に対してUSBフラッシュメモリの多機能周辺装置1本体への装着を促す第2のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第2のメモリ装着催促画面のテンプレートファイルから第2のメモリ装着催促画面のデータを生成して、生成した第2のメモリ装着催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST30)。
【0247】
図17は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第2のメモリ装着催促画面の一例を示す模式図である。
【0248】
本実施の形態に係る第1のメモリ装着催促画面には、外部から取り込んだ任意のデータを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込むデータ転送モードであることを示す「データ転送モード」というメッセージと、USBフラッシュメモリを多機能周辺装置1本体に装着するように促す「USBメモリを装着してください」というメッセージとが含まれている。
【0249】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、「データ転送モード」のことを「Scan to USBモード」と呼んでもよいことは言うまでもない。
【0250】
工程ST31では、制御部1kは、USBコントローラ1eからUSBフラッシュメモリの認証処理の進捗状況に関するデータを受け取った後、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されているUSBフラッシュメモリであるかに関する認証処理の進捗状況を表示する認証処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した認証処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルから認証処理進捗状況表示画面のデータを生成して、生成した認証処理進捗状況表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる。
【0251】
図18は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される認証処理進捗状況表示画面の一例を示す模式図である。
【0252】
本実施の形態に係る認証処理進捗状況表示画面には、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが、外部から取り込んだ任意のデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されたUSBフラッシュメモリであるかに関する認証処理の進捗状況を表示するイメージとが含まれている。
【0253】
工程ST32では、制御部1kは、USBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであることを示す「既登録」であるかを判定する。
【0254】
制御部1kは、前述した工程ST32でUSBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されているUSBフラッシュメモリであることを示す「既登録」であると判定した場合には(ST32:Yes)、記憶された全ての文書のデータをデータ記憶部1fから読み出した後、外部からスキャナ部1bによって取り込まれて多機能周辺装置1に記憶された全ての文書データのファイルを操作者の操作により選択可能なように表示するファイル選択画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出したファイル選択画面のテンプレートファイルと、データ記憶部1fから読み出した全ての文書のデータとからファイル選択画面のデータを生成して、生成したファイル選択画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST33)。
【0255】
図19は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるファイル選択画面の一例を示す模式図である。
【0256】
本実施の形態に係るファイル選択画面には、外部からスキャナ部1bによって取り込まれて多機能周辺装置1内部に記憶された全ての文書データのファイルを操作者の操作により選択可能なように表示するアイコンが含まれている。
【0257】
このファイル選択画面は、表示画面上に表示された全てのファイルを示すアイコンのうち、何れかのファイルを示すアイコンが操作者の操作によって選択されると、表示された文書のデータのうち、ファイル名で指定された文書データを装着されたUSBフラッシュメモリに書き込むためのデータ書き込み要求がパネル部1aから入力され、入力されたデータ書き込み要求が制御部1kに出力されるように構成されている。
【0258】
工程ST34では、制御部1kは、ファイル名と当該ファイルの書き込み要求との組をパネル部1aから受け取ったかにより、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって何れかのファイルが選択されたかを判定する。
【0259】
制御部1kは、前述した工程ST34で前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって何れかのファイルが選択されたと判定した場合には(ST34:Yes)、操作者の操作によって選択された文書のデータをデータ記憶部1fから読み出す(ST35)。
【0260】
一方、制御部1kは、前述した工程ST33で、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって何れのファイルも選択されていないと判定した場合には(ST34:No)、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって何れかのファイルが選択されたかに関する判定処理を繰り返す。
【0261】
工程ST36では、制御部1kは、データ記憶部1fから読み出した文書データのコピーを生成し、生成した文書データのコピー(文書データの原画像)から縮小処理を行って当該文書データのサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をサムネイル画像記憶部1hに記憶させた後、文書データのマスタと、当該文書のデータの装着されたUSBフラッシュメモリへの書き込み要求との組をUSBコントローラ1eに出力する。
【0262】
これにより、USBコントローラ1eは、データ記憶部1fから読み出した文書データと、当該文書のデータの装着されたUSBフラッシュメモリへの書き込み要求との組を制御部1kから受け取り、受け取った文書データを、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに記憶させる文書データ書き込み処理と、当該文書データ書き込み処理の進捗状況に関するデータを制御部1kに通知する進捗状況通知処理とを実行する。
【0263】
なお、本実施の形態に係る制御部1kは、文書データの原画像のデータから文書データのサムネイル画像を生成する手法として、周知の原画像をそのまま縮小する手法を用いて、文書データのサムネイル画像を生成したが、これに限らず、周知のバイキュービック補完を行うことによってサムネイル画像を生成してもよいことは言うまでもない。
【0264】
工程ST37では、制御部1kは、文書データ書き込み処理の進捗状況に関するデータをUSBコントローラ1eから受け取ると、サムネイル画像記憶部1hから生成されたサムネイル画像のデータを読み出した後、USBコントローラ1eから受け取った文書データ書き込み処理の開始時刻及び文書データ書き込み処理の完了時刻と、書きこんだ文書データのファイル名及び書きこんだ文書のデータ容量を含む文書データの属性情報と、文書データを書き込んだUSBフラッシュメモリの識別IDとを少なくとも含むログ情報と読み出したサムネイル画像とを関連付けてログ情報記憶部1iに記憶させると共に、前述したファイル選択画面上で操作者の操作によって選択された文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込む文書データ書き込み処理の進捗状況を表示する書き込み処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した書き込み処理進捗状況表示画面のテンプレートファイルと、USBコントローラ1eから受け取った文書データ書き込み処理の進捗状況に関するデータとから書き込み処理進捗状況表示画面のデータを生成して、生成した書き込み処理進捗状況表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる。
【0265】
図20は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される書き込み処理進捗状況表示画面の一例を示す模式図である。
【0266】
本実施の形態に係る書き込み処理進捗状況表示画面には、操作者の操作により選択された文書ファイルのデータを、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに記憶させる文書データ書き込み処理の進捗状況を示すイメージが含まれている。
【0267】
一方、制御部1kは、前述した工程ST32で、USBコントローラ1eから受け取った判定結果が、多機能周辺装置1に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から多機能周辺装置1に取り込まれたデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されていないUSBフラッシュメモリであることを示す「未登録」であると判定した場合には(ST32:No)、装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込まれたデータを読み出すことが認められたUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリではない場合に、外部から取り込まれたデータを読み出すことが出来ないことを示す書き込み不可メッセージを表示する書き込み不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した書き込み不可メッセージ表示画面のテンプレートファイルから書き込み不可メッセージ表示画面のデータを生成して、生成した書き込み不可メッセージ表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST38)、本実施の形態に係る多機能周辺装置1は実行処理を終了する。
【0268】
図21は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される書き込み不可メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【0269】
本実施の形態に係る書き込み不可メッセージ表示画面には、多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリが外部から取り込んだ任意のデータを書き込むことが可能なUSBフラッシュメモリとして登録されたUSBフラッシュメモリではないことを示す「このUSBフラッシュメモリには、データを書き込むことはできません。登録されたUSBフラッシュメモリを使用して操作をやり直して下さい。」というメッセージが含まれている。
【0270】
一方、制御部1kは、前述した工程ST29で前述したメニュー画面上で操作者の操作によって選択されたモードが、外部から取り込まれた任意のデータを多機能周辺装置1本体に装着されるUSBフラッシュメモリに記憶させる文書データのログである書き込みログを解析するための「ログ解析モード」であると判定した場合には(ST29:Case2)、操作者に対してパスワードの入力を促す第2のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第2のパスワード入力催促画面のテンプレートファイルから第2のパスワード入力催促画面のデータを生成して、生成した第2のパスワード入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST39)。
【0271】
図22は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第2のパスワード入力催促画面の一例を示す模式図である。
【0272】
本実施の形態に係る第2のパスワード入力催促画面には、図22に示すように、表示された画面が第2のパスワード入力催促画面であることを示す「ログ解析モード(パスワード)」の表示と、パスワードを入力する空欄とが設けられている。
【0273】
なお、セキュリティを向上させる観点から、本実施の形態に係る多機能周辺装置1では、DES(Data Encryption Standard)やAES(Advanced Encryption Standard)等の規格に準拠した何らかの暗号化方式が用いられることがより好ましい。
【0274】
また、本実施の形態に係る多機能周辺装置1で用いる認証方式としては、入力させるパスワードを用いた認証方式の代わりに、生体情報、例えばユニモーダル又はマルチモーダルで実現された指先、手の平、網膜等の静脈網に関する生体情報を用いたバイオメトリクス認証(biometrics authentication)方式や、ユニモーダル又はマルチモーダルで実現された顔、指紋、声紋等に関する生体情報を用いたバイオメトリクス認証(biometrics authentication)方式や、専用の非接触式のICカードを用いた認証方式を用いてもよいことは言うまでもない。
この場合、本実施の形態に係る多機能周辺装置1には、多機能周辺装置1本体に内蔵された半導体メモリに、生体情報、例えば指紋、声紋、及び指先、手のひら、網膜の静脈網に関する情報を予め記憶させておくことがより好ましい。
【0275】
なお、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面には、パスワードの入力を促す第2のパスワード入力催促画面が表示されていたが、これに限らず、暗証番号を入力させる画面を表示画面に表示させてもよいことは言うまでもない。
【0276】
工程ST40では、制御部1kは、パスワード記憶部1gからパスワードのデータを読み出し、読み出したパスワードのデータと、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致するかを判定する。
【0277】
制御部1kは、前述した工程ST40で前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致すると判定した場合には(ST40:Yes)、文書データ書き込み処理の開始時刻及び文書データ書き込み処理の完了時刻と書きこんだ文書データのファイル名及び書きこんだ文書のデータ容量を含む文書データの属性情報と文書データを書き込んだUSBフラッシュメモリの識別IDとを少なくとも含む全てのログ情報と、ログ情報に対応して記憶されたサムネイル画像とをログ情報記憶部1iから読み出した後、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致した場合に前述した表示画面に表示され、かつ、外部から取り込まれた文書データのファイルを多機能周辺装置1本体に装着されたUSBフラッシュメモリに書き込んだ全ての書き込みログを含むログリストを操作者が選択可能なように表示するログリスト表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した全てのログ情報と、ログリスト表示画面のテンプレートファイルとからログリスト表示画面のデータを生成して、生成したログリスト表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST41)。
【0278】
図23は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるログリスト表示画面の一例を示す模式図である。
【0279】
本実施の形態に係るログリスト表示画面には、文書データ書き込み処理の開始時刻及び文書データ書き込み処理の完了時刻と書きこんだ文書データのファイル名及び書きこんだ文書のデータ容量を含む文書データの属性情報と文書データを書き込んだUSBフラッシュメモリの識別IDとを少なくとも含む3件のログ情報が操作者の操作により選択可能に表示されている。
【0280】
一方、制御部1kは、前述した工程ST40でパスワード記憶部1gから読み出したパスワードと前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致しないと判定した場合には(ST40:No)、前述した第2のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードと予め定められたパスワードとが一致しない場合に前述した表示画面に表示され、操作者に対してパスワードの再入力を促す第2のパスワード再入力催促画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、読み出した第2のパスワード再入力催促画面のテンプレートファイルから第2のパスワード再入力催促画面のデータを生成して、生成したパスワード再入力催促画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させた後(ST42)、前述した工程ST40における実行処理と同様に、パスワード記憶部1gから読み出したパスワードのデータと、前述した第1のパスワード入力催促画面上で入力されたパスワードとが一致するかに関する判定処理を実行する。
【0281】
工程ST43では、制御部1kは、サムネイル画像を表示させるためのサムネイル画像表示要求をパネル部1aから受け取ったかにより、前述したログリスト表示画面上で表示された全てのログ情報を含むログリストのうち、何れかのログ情報が選択されたかを判定する。
【0282】
制御部1kは、前述した工程ST42で前述したログリスト表示画面上で表示された全てのログ情報を含むログリストのうち何れかのログ情報が選択されたと判定された場合には(ST43:Yes)、前述したログ情報をキーとして、ログ情報記憶部1iを検索し、当該検索の結果、得られたサムネイル画像と、サムネイル画像に対応するログ情報とをログ情報記憶部1iから読み出した後、前述したログリスト表示画面上に表示されたログリストの中から任意の書き込みログが当該ログリスト表示画面上で操作者の操作により選択された場合に、選択された書き込みログのデータ、換言すれば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリに関する情報、例えば多機能周辺装置1からデータの書き込みを行ったUSBフラッシュメモリの識別ID、多機能周辺装置1からデータの書き込みを行った書き込み時刻と、多機能周辺装置1からUSBフラッシュメモリに書き込みを行った文書のデータから生成されたサムネイル画像とが関連付けて表示される選択ログサムネイル表示画面のテンプレートファイルをテンプレートファイル記憶部1jから読み出し、選択ログサムネイル表示画面のテンプレートファイルと、ログ情報記憶部1iから読み出したサムネイル画像とサムネイル画像に対応するログ情報とから、選択ログサムネイル表示画面のデータを生成して、生成した選択ログサムネイル表示画面のデータをパネル部1aの表示画面に表示させる(ST44)。
【0283】
図24は、本実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される選択ログサムネイル表示画面の一例を示す模式図である。
【0284】
本実施の形態に係る選択ログサムネイル表示画面には、前述したログリスト表示画面上で操作者の操作により選択されたログ情報に関して、文書データ書き込み処理の開始時刻及び文書データ書き込み処理の完了時刻と書きこんだ文書データのファイル名及び書きこんだ文書のデータ容量を含む文書データの属性情報と文書データを書き込んだUSBフラッシュメモリの識別IDとを含むログ情報と、USBフラッシュメモリに書き込んだ文書データから生成されたサムネイル画像とが表示されている。
【0285】
一方、制御部は、前述した工程ST42で前述したログリスト表示画面上で表示された全てのログ情報を含むログリストのうち何れのログ情報も選択されていないと判定された場合には(ST43:No)、前述したログリスト表示画面上で表示された全てのログ情報を含むログリストのうち何れかのログ情報が選択されたかに関する判定処理を繰り返す。
【0286】
以上のような一連の処理により、本実施の形態に係る多機能周辺装置1は、全ての実行処理を終了する。
【0287】
上述したように、本実施の形態に係る多機能周辺装置1によれば、装着されたUSBフラッシュメモリがこの多機能周辺装置1内に電子化されて取り込まれたデータを読み出すことを可能なUSBフラッシュメモリとして予め登録されたUSBフラッシュメモリである場合に、外部から電子化されて取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段からこの任意のデータが読み出され、読み出された任意のデータが装着されたUSBフラッシュメモリに記憶されるので、多機能周辺装置1内のデータが記憶されたUSBフラッシュメモリの外部への無断持ち出しを防止して、情報漏洩の危険性の低減を図ることが可能になる。
【0288】
なお、前述した実施の形態に係るプログラムは、コンピュータにインストールされた、アプリケーションプログラム、エミュレーター、OS、ブラウザー、ミドルウェア等によってその機能が実現されるものであってもよい。
【0289】
また、前述した実施の形態に示す手法は、コンピュータにより読み出して実行させることのできるプログラムとして磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、BD(Blu−ray Disk)−ROM(Read Only Memory:再生専用型)、BD(Blu−ray Disk)−R(Recordable:追記型)、BD(Blu−ray Disk)−RE(Rewritable:書き換え型)等)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリ、ホログラフィックメモリ等の記録媒体に格納して頒布することによりユーザーに提供することができる。
【0290】
更に、本発明の画像形成プログラムの提供手法としては、例えば画像形成プログラムを記録媒体に記録させた状態でユーザーに頒布する手法や、例えばインターネット等の通信ネットワークを介してユーザーの保有するコンピュータに送信し、送信したプログラムをコンピュータにインストールさせる手法、無線を用いて提供する手法等が挙げられる。また、本実施の形態に係る画像形成プログラムを提供する手法としては、いわゆる周知のASP(Application Service Provider)による手法によってもよいことはいうまでもない。
【0291】
更に、前述した実施の形態に係る画像形成プログラムは、一般的な高級言語、例えばC言語、Delphi、XTL、Perl(Practical Extraction and Report Language)、XML(eXtensible Markup Language)や、オブジェクト指向言語(C++、JAVA(登録商標)、C#、JAVA2、Small Talk)等の任意のプログラム言語で作成されたものであってもよい。
【0292】
また、本発明に関して記録媒体としては、プログラムを記録でき、かつ、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、記録形式はいかなる形式であっても、例えば、磁気テープ、半導体フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R/−RW、DVD+R/+RW、MO、ホログラフィックメモリ、BD−ROM、BD−R、BD−RE等のいずれの形態であってもよい。
【0293】
更に、本発明の記録媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、NGN(Next Generation Network:次世代ネットワーク)、LAN、WAN、イントラネット、及びインターネット等の通信ネットワークを介して記憶又は一時記憶した媒体であってもよい。
【0294】
また、本発明では、記録媒体の種類及び数は、ひとつである必要は無く、同一の形態または形態の異なる複数の記録媒体の組み合わせからなっていてもよいことはいうまでもない。
【0295】
更に、本発明は、前述した各機能を実現するプログラムを構成するのに必要不可欠なデータ構造、加工用プログラム、及び前述した加工用プログラムが機能する各種ハードウェアを包含する。
【0296】
なお、前述した加工用プログラムは、一般的な高級言語、例えばC言語、Delphi、XTL、Perl(Practical Extraction and Report Language)、XML(eXtensible Markup Language)や、オブジェクト指向言語(C++、JAVA、C#、JAVA2、Small Talk)等の任意のプログラム言語で作成されたものであってもよい。
【0297】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階では本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本発明の構成のうち、本質的部分以外の構成をこの構成と同様の作用効果を奏する出願時に予見不可能な技術的構成に置換して得られる発明は、本発明に包含され得る。更に前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が生成され得る。例えば実施の形態に示される全構成要件からいくつかの要件が省略されることで発明が生成される場合には、その生成された発明を実施する段階では省略部分が周知慣用技術で補われるものである。
【0298】
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば本発明は多機能周辺装置1(Multifunction Peripheral)としての多機能周辺装置1ではなく、スキャナ機能のみを有するスキャナ装置として実施可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0299】
【図1】本発明の画像形成装置を適用した多機能周辺装置1(Multifunction Peripheral)の一例を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3A】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の実行する実行処理に関して説明するためのフローチャートである。
【図3B】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の実行する実行処理に関して説明するためのフローチャートである。
【図4】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第1のパスワード入力催促画面の一例を示す模式図である。
【図5】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第1のパスワード入力催促画面の他の一例を示す模式図である。
【図6】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される処理選択画面の一例を示す模式図である。
【図7】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるパスワード再入力催促画面の一例を示す模式図である。
【図8】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第1のメモリ装着催促画面の一例を示す模式図である。
【図9】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるメモリ登録催促画面の一例を示す模式図である。
【図10】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される登録完了メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【図11】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される登録解除催促画面の一例を示す模式図である。
【図12】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される解除完了メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【図13】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される変更パスワード入力催促画面の一例を示す模式図である。
【図14】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるパスワード変更完了メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【図15】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるパスワード変更不可メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【図16】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面1a1に表示されるログオフ確認メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【図17】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第2のメモリ装着催促画面の一例を示す模式図である。
【図18】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される認証処理進捗状況表示画面の一例を示す模式図である。
【図19】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるファイル選択画面の一例を示す模式図である。
【図20】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される書き込み処理進捗状況表示画面の一例を示す模式図である。
【図21】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される書き込み不可メッセージ表示画面の一例を示す模式図である。
【図22】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される第2のパスワード入力催促画面の一例を示す模式図である。
【図23】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示されるログリスト表示画面の一例を示す模式図である。
【図24】同実施の形態に係る多機能周辺装置1の表示画面に表示される選択ログサムネイル表示画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0300】
1…多機能周辺装置、1a…パネル部、1a1…表示画面、1b…スキャナ部、1c…USBコネクタ、1d…メモリ認証情報記憶部、1e…USBコントローラ、1f…データ記憶部、1g…パスワード記憶部、1h…サムネイル画像記憶部、1i…ログ情報記憶部、1j…テンプレートファイル記憶部、1k…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの記憶媒体の識別情報が記憶された識別情報記憶手段と、
外部から取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段と、
記憶媒体本体を識別するための識別情報が少なくとも記憶された記憶媒体の装着を促す手段と、
前記記憶媒体が装着された場合に、前記記憶媒体に記憶された識別情報を前記記憶媒体から読み出す識別情報読み出し手段と、
前記識別情報読み出し手段により読み出された識別情報と、前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報とを照合することにより、前記記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体であるかを判定する記憶媒体照合手段と、
前記記憶媒体照合手段による照合の結果、装着された記憶媒体が予め登録された記憶媒体である場合に、前記第1のデータ記憶手段から任意のデータを読み出すデータ読み出し手段と、
前記データ読み出し手段により読み出された任意のデータを前記装着された記憶媒体に記憶させるデータ書き込み手段と
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記記憶媒体照合手段による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体ではない場合に、前記第1のデータ記憶手段に記憶されたデータを前記記憶媒体に書き込むことが不可能であることを示すメッセージを出力するメッセージ出力手段
を更に備えた請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記憶媒体照合手段による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体ではない場合に、前記記憶媒体の登録の設定を行うことが可能な管理者モードで前記装着された記憶媒体を外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として登録するように促す手段
を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記憶媒体照合手段による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、前記記憶媒体の解除の設定を行うことが可能な管理者モードで前記装着された記憶媒体の登録を解除するように促す手段
を更に備えた請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
外部から取り込まれた任意のデータの装着された記憶媒体への書き込みに関するログ情報が記憶されたログ情報記憶手段と、
外部から取り込まれた任意のデータを装着された記憶媒体に書き込むとき、前記外部から取り込まれた任意のデータからサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、
前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報と、前記記憶媒体に書き込まれたデータから生成されたサムネイル画像とが対応して記憶される第2のデータ記憶手段と、
外部から取り込まれた任意のデータの装着された記憶媒体への書き込みに関するログ情報と、前記サムネイル画像生成手段により生成されたサムネイル画像とを対応させて前記第2のデータ記憶手段に記憶させるログ情報書き込み手段と
を更に備えた請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
記憶媒体本体を識別するための識別情報が少なくとも記憶された記憶媒体の装着を促す工程と、
前記記憶媒体が装着された場合に、前記記憶媒体に記憶された識別情報を前記記憶媒体から読み出す識別情報読み出し工程と、
前記識別情報読み出し工程により読み出された識別情報と、少なくとも1つの記憶媒体の識別情報が記憶された識別情報記憶手段に記憶された識別情報とを照合することにより、前記記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体であるかを判定する記憶媒体照合工程と、
前記記憶媒体照合工程による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、外部から取り込まれた任意のデータが記憶された第1のデータ記憶手段から前記任意のデータを読み出すデータ読み出し工程と、
前記データ読み出し工程により読み出された任意のデータを前記装着された記憶媒体に記憶させるデータ書き込み工程と
を含むデータ出力方法。
【請求項7】
前記記憶媒体照合工程による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体ではない場合に、前記第1のデータ記憶手段に記憶されたデータを前記記憶媒体に書き込むことが不可能であることを示すメッセージを出力するメッセージ出力工程
を更に含む請求項6に記載のデータ出力方法。
【請求項8】
前記記憶媒体照合工程による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体ではない場合に、前記記憶媒体の登録又は解除の設定を行うことが可能な管理者モードで前記装着された記憶媒体を外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として登録するように促す工程
を更に含む請求項6又は請求項7に記載のデータ出力方法。
【請求項9】
前記記憶媒体照合工程による照合の結果、装着された記憶媒体が外部から取り込まれた任意のデータを書き込み可能な記憶媒体として予め登録された記憶媒体である場合に、前記記憶媒体の登録又は解除の設定を行うことが可能な管理者モードで前記装着された記憶媒体の登録を解除するように促す工程
を更に含む請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載のデータ出力方法。
【請求項10】
外部の記憶媒体へデータを書き込むとき、前記データからサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成工程と、
外部の記憶媒体へのデータの書き込みに関するログ情報が記憶されたログ情報記憶手段に記憶された外部の記憶媒体へのデータの書き込みに関するログ情報と、前記記憶媒体に書き込まれたデータから生成されたサムネイル画像とが対応して記憶される第2のデータ記憶手段に、外部の記憶媒体へのデータの書き込みに関するログ情報と、前記サムネイル画像生成工程により生成されたサムネイル画像とを対応させて記憶させるログ情報書き込み工程と
を更に含む請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載のデータ出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−50564(P2010−50564A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−211072(P2008−211072)
【出願日】平成20年8月19日(2008.8.19)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】