説明

画像形成装置及び利用制限方法

【課題】時間に応じた機能の利用制限について柔軟性を高めることのできる画像形成装置及び利用制限方法の提供を目的とする。
【解決手段】日の属性に基づいて各日の複数のカテゴリへの分類が定義されたカテゴリ定義情報が記録された第一の記憶手段と、前記カテゴリごとに機能の利用を許可又は制限する時間が設定された時間制限情報が記録された第二の記憶手段と、機能の利用要求に応じ、当日が属する前記カテゴリをカテゴリ定義情報に基づいて判定し、判定されたカテゴリに対して前記時間制限情報において設定されている時間と現在時刻との比較に基づいて当該機能の利用の許否を判定する判定手段とを有することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び利用制限方法に関し、特に時間に応じて機能の利用を制限する画像形成装置及び利用制限方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ、ファクシミリ、複写機、又は複合機等の画像形成装置の機能に関して、P2600対応、e文書法対応等、セキュリティに関する意識が高まっている。従来、セキュリティの確保を目的として、画像形成装置はアクセス制御機能を備えている。アクセス制御機能によれば、各ユーザは予め付与された利用権限内において、画像形成装置の提供する機能又は情報等を利用することができる。
【0003】
また、特許文献1には、曜日ごとに設定された時間帯において機能の利用を許可することが記載されている。
【特許文献1】特許第3828045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術によれば、利用を許可する時間帯の設定が曜日単位に固定されているため、設定内容によっては、非常に煩雑な設定作業が必要とされたり、設定が不可能な場合が有ったりするという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、時間に応じた機能の利用制限について柔軟性を高めることのできる画像形成装置及び利用制限方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、日の属性に基づいて各日の複数のカテゴリへの分類が定義されたカテゴリ定義情報が記録された第一の記憶手段と、前記カテゴリごとに機能の利用を許可又は制限する時間が設定された時間制限情報が記録された第二の記憶手段と、機能の利用要求に応じ、当日が属する前記カテゴリをカテゴリ定義情報に基づいて判定し、判定されたカテゴリに対して前記時間制限情報において設定されている時間と現在時刻との比較に基づいて当該機能の利用の許否を判定する判定手段とを有することを特徴とする。
【0007】
このような画像形成装置では、時間に応じた機能の利用制限について柔軟性を高めることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、時間に応じた機能の利用制限について柔軟性を高めることのできる画像形成装置及び利用制限方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、第一の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図1では、画像形成装置の具体例として、プリンタ、コピー、スキャナ、又は、ファクス等の複数の機能を一台の筐体において実現する複合機1のハードウェア構成が示されている。
【0010】
図1において、複合機1は、それぞれシステムバスBで相互に接続されているCPU101、ROM102、RAM103、補助記憶装置104、プロッタユニット105、スキャナユニット106、操作ユニット107、表示ユニット108、ネットワークI/F109、及びタイマー110等を備える。
【0011】
複合機1での処理を実現するプログラムは、ROM102や補助記憶装置104に記録されている。補助記憶装置104は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。RAM103は、プログラムの起動指示があった場合に、ROM102又は補助記憶装置104からプログラムを読み出して格納する。CPU101は、RAM103に格納されたプログラムに従って複合機1に係る機能を実現する。
【0012】
プロッタユニット105は、印刷対象とされた画像データ等を印刷用紙に印字する。スキャナユニット106は、紙原稿より画像を読み取る。操作ユニット107はテンキー、スタートボタン等の各種のボタンによって構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。表示ユニット108は、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成され、プログラムの制御に応じて各種の操作画面等を表示させる。ネットワークI/F109は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続するために用いられる。タイマー110は、いわゆるタイマーであり、時刻を測定する。
【0013】
図2は、第一の実施の形態における画像形成装置のソフトウェア構成例を示す図である。図2において、複合機1は、アプリケーション11、ユーザ認証部12、アクセス制御部13、UI制御部14、ACL(Access Control List)21、及び時間制限情報22等を有する。アプリケーション11、ユーザ認証部12、アクセス制御部13、UI制御部14は、プログラムがCPU101に実行させる処理によって実現される。ACL21及び時間制限情報22は、補助記憶装置104に記録された情報(データ)である。
【0014】
アプリケーション11は、操作ユニット107を介したユーザによる操作に応じ、複合機1のハードウェアを制御してユーザが所望するジョブを実行するソフトウェアプログラムである。図中において、アプリケーション11は、一つのブロックとして示されているが、その実体は、実行するジョブの種類に応じて複数存在しうる。
【0015】
UI制御部14は、操作ユニット107に対する入力に応じたアプリケーション11等の実行制御や補助記憶装置104に記録されている情報(時間制限情報22等)の更新等を行う。UI制御部14は、また、表示ユニット108への操作画面又はアプリケーション11による処理の実行結果の表示制御等を行う。
【0016】
ユーザ認証部12は、UI制御部14によって表示ユニット108に表示されるログイン画面を介してユーザによって入力される認証情報(ユーザ名及びパスワード等)に基づいて、ユーザの認証を行う。ユーザ認証部12は、認証されたユーザを現在操作中のユーザ(カレントユーザ)として認識する。
【0017】
アクセス制御部13は、カレントユーザによるアプリケーション11の操作の許否をACL21及び時間制限情報22に基づいて判定する。
【0018】
図3は、第一の実施の形態におけるACLの構成例を示す図である。図3に示されるように、ACL21は、アプリケーション11の操作主体(ユーザ又はグループ等)ごとに、各アプリケーションについて利用が許可される(利用権限が与えられる)機能が定義された情報である。すなわち、ACL21によって、操作主体ごとに各機能に対する利用権限の有無が示される。なお、「○」は、当該アプリケーションによる全ての機能が利用可能であることを示す。「×」は、当該アプリケーションを全く利用できないことを示す。
【0019】
例えば、図3に示される定義例に基づけば、操作主体Aは、コピー、文書保管、プリンタ、及び受信アプリケーションについては白黒モードでの利用は許可されるが、送信アプリケーションの利用は許可されない。操作主体Bは、全てのアプリケーションについて全機能の利用が許可される。操作主体Cは、コピー及び文書保管アプリケーションについては、ACS(自動カラー選択機能)の利用が許可され、プリンタアプリケーションについてはカラーモードでの利用が許可されるが、送信及び受信アプリケーションについては利用は許可されない。
【0020】
アクセス制御部13は、ACL21に基づいて利用権限が有ると判定されるユーザに関して、更に、時間制限情報22を用いて利用の許否を判定する。時間制限情報22は、アプリケーション11を利用できる時間(期間)を制限するための情報である。本実施の形態において、時間制限情報22は、カテゴリ定義テーブル221及びアクセス時間制御テーブル222より構成される。
【0021】
図4は、第一の実施の形態におけるカテゴリ定義テーブルの構成例を示す図である。図4に示されるように、カテゴリ定義テーブル221は、日付又は曜日等の日の属性基づいて各日の複数のカテゴリへの分類が定義された情報である。ここで、カテゴリは、日付又は曜日の集合をグループ化するものであり、自由に設定可能とされている。各カテゴリに含まれる(属する)日付又は曜日は、割当日に登録されている。例えば、図4の例では、平日というカテゴリには、月、火、水、木、金の曜日が含まれる。また、Bというカテゴリに示されるように、或るカテゴリ(休日)を他のカテゴリに含めることも可能である。
【0022】
図5は、第一の実施の形態におけるアクセス時間制御テーブルの構成例を示す図である。図5に示されるように、アクセス時間制御テーブル222は、各アプリケーション11の各機能について、許可対象者(操作主体)ごとに、利用を許可する時間(許可時間)が定義された情報である。ここで、許可時間は、カテゴリ定義テーブル221において定義されたカテゴリごとに設定可能である。図5では、図4の例に基づいて平日、休日、半休日、カテゴリA、カテゴリB、カテゴリCごとに、利用を許可する時間の設定が可能とされている。なお、図5において、機能、許可時間、及び許可対象者には、具体的な値ではなく、設定可能な値又はその範囲の例が示されている。
【0023】
以下、複合機1におけるアクセス制御処理の処理手順について説明する。図6は、第一の実施の形態におけるアクセス制御処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
【0024】
操作ユニット107又は表示ユニット108に表示された操作画面を介して入力されるユーザによる機能の利用要求が、UI制御部14を介してアプリケーション11に通知されると、アプリケーション11は、要求された機能のカレントユーザによる利用の許否をアクセス制御部13に問い合わせる(S101)。当該問い合わせに伴って、カレントユーザのユーザ名及びグループ名、並びに利用対象とされている機能の識別名がアクセス制御部13に通知される。以降の処理は、破線の矩形によって囲まれたA、B、及びCによって場合分けされている。
【0025】
ケースAについて説明する。アクセス制御部13は、アプリケーション11からの問い合わせに応じ、ACL21に基づいて、カレントユーザの利用権限の有無(カレントユーザによる当該機能の利用の許否)を判定する(S102、S103)。ACL21において利用権限が認められていない場合(S104)、アクセス制御部13は、カレントユーザには当該機能の利用は許可しないことをアプリケーション11に応答する(S105)。
【0026】
続いて、ケースBについて説明する。ケースBにおいて、ケースAと同一ステップには同一符号を付し、その説明は省略する。ケースBは、ACL21において利用権限が認められている場合(S113)である。この場合、アクセス制御部13は、更に、時間制限情報22に基づいて、当該機能の利用の許否を判定する(S114、S115、S116)。
【0027】
より詳しくは、アクセス制御部13は、現在の日付、曜日、及び時刻を複合機1内のタイマー110より取得し、取得された日付又は曜日とカテゴリテーブル221とに基づいて、当日(現在の日付又は曜日)が属するカテゴリを判定する。なお、当日が属するカテゴリは、複数存在し得る。カテゴリ間に重複する日が有りうるからである。続いて、アクセス制御部13は、カレントユーザのユーザ名又はグループ名と、利用対象とされている機能の識別名と、当日が属するカテゴリと、現在時刻(機能の利用の許否を判定する時刻)と、アクセス時間制御テーブル222とに基づいて、カレントユーザによる当該機能の利用の許否を判定する。
【0028】
すなわち、アクセス制御部13は、アクセス時間制御テーブル222の利用対象とされている機能に係るレコードの中から、カレントユーザが許可対象者に含まれるレコードを検索する。該当するレコードが無い場合、アクセス制御部13は、カレントユーザによる利用を許可しない。該当するレコードが検索された場合、アクセス制御部13は、当該レコードに含まれるカテゴリの中から当日が属するカテゴリを検索する。当日が属するカテゴリが無い場合、アクセス制御部13は、カレントユーザによる利用を許可しない。当日が属するカテゴリが検索された場合、アクセス制御部13は、当該カテゴリに設定されている許可時間と現在時刻とを比較することにより利用の許否を判定する。すなわち、現在時刻が許可時間に含まれていれば利用を許可し、許可時間に含まれていなければ利用を許可しない。なお、当日が属するカテゴリが複数存在する場合、いずれかのカテゴリにおける許可時間に現在時刻が含まれていれば利用を許可する。
【0029】
時間制限情報22に基づいて利用が許可されると、アクセス制御部13は、カレントユーザに当該機能の利用を許可することをアプリケーション11に応答する(S117)。
【0030】
続いて、ケースCについて説明する。ケースCにおいて、ケースBと同一ステップには同一符号を付し、その説明は省略する。ケースCは、時間制限情報に基づいて利用を許可しないと判定された場合である(S125、S126)。この場合、アクセス制御部13は、カレントユーザに当該機能の利用を許可しないことをアプリケーション11に応答する(S127)。
【0031】
なお、アクセス制御部13より応答を受けたアプリケーション11は、当該応答に応じて振る舞いを変更する。すなわち、利用を許可する旨の応答を受けた場合、アプリケーション11は、要求された機能を実行する。一方、利用を許可しない旨の応答を受けた場合、アプリケーション11は、要求された機能の実行を中止(拒否)する。
【0032】
次に、カテゴリの設定について説明する。操作ユニット107又は表示ユニット108に表示された操作画面を介して、新たなカテゴリの生成指示が入力されると、UI制御部14は、新規カテゴリ生成画面を表示ユニット108に表示させる。
【0033】
図7は、新規カテゴリ生成画面の表示例を示す図である。図7において、新規カテゴリ生成画面510は、新規カテゴリ名入力領域511を有する。新規カテゴリ名入力領域511に新たなカテゴリ名が入力され、OKボタン512が押下されると、UI制御部14は、カテゴリ定義テーブル221に新たなレコードを一つ追加し、当該レコードに新規カテゴリ名を登録する。この時点において、当該カテゴリには割当日は登録されていない。割当日の登録又は更新は、UI制御部14が表示ユニット108に表示させるカテゴリ割り当て画面を介して行われる。
【0034】
図8は、カテゴリ割り当て画面の表示例を示す図である。図8において、カテゴリ割り当て画面520は、カテゴリ選択領域521、割当日選択領域522、及び年月選択領域523等を有する。
【0035】
カテゴリ選択領域521は、例えば、カテゴリ定義テーブル221に登録されているカテゴリが選択肢とされた、コンボボックス等の選択項目リストによって構成される。割当日選択領域522は、各日がボタンによって構成されたカレンダー形式の領域である。割当日選択領域522において選択(押下)された日が、カテゴリ選択領域521において選択されているカテゴリに割り当てられる。年月選択領域523は、割当日選択領域522に表示させるカレンダーの年月を選択させるための領域である。
【0036】
カテゴリ割り当て画面520において、カテゴリに対する日の割り当てが設定され、OKボタン524が押下されると、UI制御部14は、カテゴリ割り当て画面520における設定内容をカテゴリ定義テーブル221に登録する。
【0037】
上述したように、第一の実施の形態における複合機1によれば、対象となる日を自由に設定可能なカテゴリごとに許可時間を設定することができる。したがって、複合機1の各機能の利用を許可する時間を多様な範囲において設定することができ、カテゴリを適切に設定することにより、許可時間の設定作業を簡便化することができる。
【0038】
次に、第二の実施の形態について説明する。第二の実施の形態では第一の実施の形態と異なる点について説明する。したがって、特に言及しない点については第一の実施の形態と同様でよい。
【0039】
第二の実施の形態では、アクセス時間制御テーブル222の定義の仕方が異なる。図9は、第二の実施の形態におけるアクセス時間制御テーブルの構成例を示す図である。図9に示されるアクセス時間制御テーブル222aでは、図5における「許可時間」、「許可対象者」の欄が、「制限時間」、「制限対象者」とされている。すなわち、第二の実施の形態におけるアクセス時間制御テーブル222aでは、制限対象者(操作主体)ごとに、利用を制限(禁止)する時間(制限時間)が定義される。制限時間は、カテゴリ定義テーブル221において定義されたカテゴリごとに設定可能である。
【0040】
斯かるアクセス時間制御テーブル222aを用いて行われるアクセス制御の処理手順について説明する。図10は、第二の実施の形態におけるアクセス制御処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。図10中、図6と同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0041】
第二の実施の形態における処理手順は、第一の実施の形態のそれとほぼ同様である。但し、時間制限情報22に基づいて、要求された機能の利用の許否を判定する際(S115a、S125a)の処理内容が異なる。
【0042】
具体的には、アクセス制御部13は、アクセス時間制御テーブル222aの利用対象とされている機能に係るレコードの中から、カレントユーザが制限対象者に含まれるレコードを検索する。該当するレコードが無い場合、アクセス制御部13は、カレントユーザによる利用を許可する。該当するレコードが検索された場合、アクセス制御部13は、当該レコードに含まれるカテゴリの中から当日が属するカテゴリを検索する。当日が属するカテゴリが無い場合、アクセス制御部13は、カレントユーザによる利用を許可する。当日が属するカテゴリが検索された場合、アクセス制御部13は、当該カテゴリに設定されている制限時間と現在時刻とを比較することにより利用の許否を判定する。すなわち、現在時刻が制限時間に含まれていなければ利用を許可し、制限時間に含まれていれば利用を許可しない。なお、当日が属するカテゴリが複数存在する場合、いずれかのカテゴリにおける制限時間に現在時刻が含まれていれば利用を許可しない。
【0043】
上述したように、第二の実施の形態における複合機1によれば、対象となる日を自由に設定可能なカテゴリごとに制限時間を設定することができる。したがって、複合機1の各機能の利用を制限する時間を多様な範囲において設定することができ、カテゴリを適切に設定することにより、制限時間の設定作業を簡便化することができる。
【0044】
なお、アクセス時間制御テーブル222(222a)は、次のように構成してもよい。
【0045】
図11は、アクセス時間制御テーブルの他の第一の例を示す図である。図11に示されるアクセス時間制御テーブル222bは、各アプリケーションの機能ごと及び許可対象者(操作主体)ごとに、利用の許可を開始する時刻(開始時刻)及び利用の許可を終了する時刻(終了時刻)を設定するように構成されている。開始時刻及び終了時刻のそれぞれは、曜日ごとに当該時刻の設定が可能とされている。したがって、利用が許可される時間が曜日を跨る場合に、効率的な設定が可能である。
【0046】
また、図12は、アクセス時間制御テーブルの他の第二の例を示す図である。図12に示されるアクセス制御テーブル222cは、各アプリケーションの機能ごと及び許可対象者(操作主体)ごとに、利用を許可する時間(許可時間)を設定するように構成されている。許可時間は、曜日ごとに開始時刻及び終了時刻が設定される。したがって、曜日ごとに開始時刻及び終了時刻が異なる場合に、効率的な設定が可能である。
【0047】
なお、図11及び図12において、機能、許可時間、及び許可対象者には、具体的な値ではなく、設定可能な値又はその範囲の例が示されている。
【0048】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】第一の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】第一の実施の形態における画像形成装置のソフトウェア構成例を示す図である。
【図3】第一の実施の形態におけるACLの構成例を示す図である。
【図4】第一の実施の形態におけるカテゴリ定義テーブルの構成例を示す図である。
【図5】第一の実施の形態におけるアクセス時間制御テーブルの構成例を示す図である。
【図6】第一の実施の形態におけるアクセス制御処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
【図7】新規カテゴリ生成画面の表示例を示す図である。
【図8】カテゴリ割り当て画面の表示例を示す図である。
【図9】第二の実施の形態におけるアクセス時間制御テーブルの構成例を示す図である。
【図10】第二の実施の形態におけるアクセス制御処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
【図11】アクセス時間制御テーブルの他の第一の例を示す図である。
【図12】アクセス時間制御テーブルの他の第二の例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
1 複合機
11 アプリケーション
12 ユーザ認証部
13 アクセス制御部
14 UI制御部
21 ACL(Access Control List)
22 時間制限情報
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 補助記憶装置
105 プロッタユニット
106 スキャナユニット
107 操作ユニット
108 表示ユニット
109 ネットワークI/F
110 タイマー
B システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日の属性に基づいて各日の複数のカテゴリへの分類が定義されたカテゴリ定義情報が記録された第一の記憶手段と、
前記カテゴリごとに機能の利用を許可又は制限する時間が設定された時間制限情報が記録された第二の記憶手段と、
機能の利用要求に応じ、当日が属する前記カテゴリをカテゴリ定義情報に基づいて判定し、判定されたカテゴリに対して前記時間制限情報において設定されている時間と現在時刻との比較に基づいて当該機能の利用の許否を判定する判定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
操作主体ごとに各機能に対する利用権限を示すアクセス制御情報が記録された第三の記憶手段を有し、
前記判定手段は、前記アクセス制御情報に基づいて前記利用要求に係る操作主体による機能の利用権限の有無を判定し、前記利用権眼が有ると判定されるときに前記カテゴリ定義情報及び前記時間制限情報に基づいて当該機能の利用の許否を判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記時間制限情報には、前記カテゴリごとに機能の利用を許可する時間が設定されており、
前記判定手段は、前記カテゴリ定義情報に基づいて当日が複数の前記カテゴリに属すると判定されるときは、前記時間制限情報において複数の前記カテゴリのいずれかに設定されている時間に現在時刻が含まれれば利用を許可することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記時間制限情報には、前記カテゴリごとに機能の利用を制限する時間が設定されており、
前記判定手段は、前記カテゴリ定義情報に基づいて当日が複数の前記カテゴリに属すると判定されるときは、前記時間制限情報において複数の前記カテゴリのいずれかに設定されている時間に現在時刻が含まれれば利用を制限することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カテゴリを新たに登録させる第一の画面を表示装置に表示させ、前記第一の画面において入力された名前のカテゴリを前記カテゴリ定義情報に記録するカテゴリ定義情報登録手段を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記カテゴリ定義情報登録手段は、前記カテゴリに属する日を設定させる第二の画面を表示装置に表示させ、前記第二の画面において設定された内容を前記カテゴリ定義情報に記録することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
日の属性に基づいて各日の複数のカテゴリへの分類が定義されたカテゴリ定義情報が記録された第一の記憶手段と、前記カテゴリごとに機能の利用を許可又は制限する時間が設定された時間制限情報が記録された第二の記憶手段とを備えた画像形成装置が実行する利用制限方法であって、
機能の利用要求に応じ、当日が属する前記カテゴリをカテゴリ定義情報に基づいて判定し、判定されたカテゴリに対して前記時間制限情報において設定されている時間と現在時刻との比較に基づいて当該機能の利用の許否を判定する判定手順とを有することを特徴とする利用制限方法。
【請求項8】
前記画像形成装置は、操作主体ごとに各機能に対する利用権限を示すアクセス制御情報が記録された第三の記憶手段を備え、
前記判定手順は、前記アクセス制御情報に基づいて前記利用要求に係る操作主体による機能の利用権限の有無を判定し、前記利用権眼が有ると判定されるときに前記カテゴリ定義情報及び前記時間制限情報に基づいて当該機能の利用の許否を判定することを特徴とする請求項7記載の利用制限方法。
【請求項9】
前記時間制限情報には、前記カテゴリごとに機能の利用を許可する時間が設定されており、
前記判定手順は、前記カテゴリ定義情報に基づいて当日が複数の前記カテゴリに属すると判定されるときは、前記時間制限情報において複数の前記カテゴリのいずれかに設定されている時間に現在時刻が含まれれば利用を許可することを特徴とする請求項7又は8記載の利用制限方法。
【請求項10】
前記時間制限情報には、前記カテゴリごとに機能の利用を制限する時間が設定されており、
前記判定手順は、前記カテゴリ定義情報に基づいて当日が複数の前記カテゴリに属すると判定されるときは、前記時間制限情報において複数の前記カテゴリのいずれかに設定されている時間に現在時刻が含まれれば利用を制限することを特徴とする請求項7又は8記載の利用制限方法。
【請求項11】
前記カテゴリを新たに登録させる第一の画面を表示装置に表示させ、前記第一の画面において入力された名前のカテゴリを前記カテゴリ定義情報に記録するカテゴリ定義情報登録手順を有することを特徴とする請求項7乃至10いずれか一項記載の利用制限方法。
【請求項12】
前記カテゴリ定義情報登録手順は、前記カテゴリに属する日を設定させる第二の画面を表示装置に表示させ、前記第二の画面において設定された内容を前記カテゴリ定義情報に記録することを特徴とする請求項11記載の利用制限方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−104295(P2009−104295A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−273812(P2007−273812)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】