説明

画像形成装置及び接続装置

【課題】画像形成装置における制御装置と画像処理装置とが一の接続手段によって接続された画像形成装置、及び、その画像処理装置と制御装置、さらに、その画像処理装置と制御装置とを接続する接続装置を提供すること。
【解決手段】複数の画像処理手段を有する画像処理装置と、前記複数の画像処理手段を制御する制御装置と、前記画像処理装置と前記制御装置との間を、接続する接続手段と、
を有し、前記複数の画像処理手段の一と前記制御装置との間は、一のチャネルで接続され、前記画像処理装置と前記制御装置との間は、前記チャネルを含む第一のバスで接続され、前記第一のバス上に、前記接続手段を設けることにより、一の接続手段で前記画像処理装置と前記制御装置とを接続した画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像処理装置、制御装置、及び、接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像処理装置の内部のデータの転送を高速に行うために、内部バスに高速シリアルバスを採用する画像処理装置の技術がある。一般に、画像のデータは大容量であることが多いので、その転送速度を高くすることは、処理の高速化を実現する重要な技術である。
【0003】
例えば、特開2005−148896号公報(特許文献1)には、高速シリアルI/FであるPCI−Express(登録商標)(以下、「P−E」という。)を用いる画像機器システムを、より一層高速化できるように、ルートコンプレックスの下に複数のスイッチを設け、それぞれのスイッチに接続する機能を好適に分けることで、ルートコンプレックスを経るデータ転送とスイッチを最上位とするデータ転送とを使い分けて、システム全体の処理速度を上げる、画像機器システムの発明が開示されている。
【0004】
また、例えば、特開2004−106456号公報(特許文献2)には、画像形成装置におけるコントローラと画像形成機能部とを、P−Eバスによって接続することにより、両者の間を着脱可能にし、さらに、装置全体の消費電力を制御する画像形成装置等の発明が開示されている。
【0005】
特許文献2の画像形成装置等によれば、コントローラと画像形成機能部とを、別の基板で実現することができ、回路基板の設計変更を伴う、高速化、高性能化、多機能化に対応することが容易になる。
【0006】
なお、上記特許文献2における「コントローラ」は、本願発明の「制御装置」に対応し、「画像形成機能部」は、「画像処理装置」に対応する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献2に開示の画像形成装置等の発明では、コントローラ機能を有する基板と、画像形成機能等を実現する基板とが、どのように接続されるのかが開示されていない。画像形成装置が行う画像処理の種類は、スキャナから取り込んだ画像やプロッタから出力するための画像等、画像の種類や目的に応じて異なっており、その画像処理の種類毎に、LSIや基板が設けられていることがある。このように異なる基板毎に、コネクタ等の接続手段によってコントローラ機能を有する基板に接続する形態では、個々の基板等の開発に加えて、基板毎に専用のコネクタを開発しなくてはならず、開発のコストがかかるという課題があった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、画像形成装置における制御装置と画像処理装置とが一の接続手段によって接続された画像形成装置、及び、その画像処理装置と制御装置、さらに、その画像処理装置と制御装置とを接続する接続装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は次の如き構成を採用した。
【0010】
本発明の画像形成装置は、複数の画像処理手段を有する画像処理装置と、前記複数の画像処理手段を制御する制御装置と、前記画像処理装置と前記制御装置との間を、接続する接続手段と、を有し、前記複数の画像処理手段の一と前記制御装置との間は、一のチャネルで接続され、前記画像処理装置と前記制御装置との間は、前記チャネルを含む第一のバスで接続され、前記第一のバス上に、前記接続手段を設けることにより、一の接続手段で前記画像処理装置と前記制御装置とを接続した構成とすることができる。
【0011】
これにより、画像形成装置における制御装置と画像処理装置とが一の接続手段によって接続された画像形成装置を提供することができる。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記第一のバスは、前記チャネルの数に基づいて当該第一のバスのバス幅を変更しうるように構成することができる。
【0013】
これにより、バス幅を変更しうるバス上に接続装置が設けられた画像形成装置を提供することができる。
【0014】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記接続手段は、前記画像処理手段毎に、該画像処理手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群を有する構成とすることができる。
【0015】
これにより、接続手段が有する端子と接続される配線であって、一の画像処理手段と接続される配線が、他の画像処理手段と接続される配線と交差しない構成を実現することができる。
【0016】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記制御装置は複数の制御手段を有し、前記接続手段は、前記制御手段毎に、該制御手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群を有する構成とすることができる。
【0017】
これにより、接続手段が有する端子と接続される配線であって、一の制御手段と接続される配線が、他の制御手段と接続される配線と交差しない構成を実現することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記端子群は、前記チャネルに共通に含まれるチャネル制御信号に対応する制御信号端子群と、前記チャネルによって転送される信号のうち、前記チャネル制御信号を除く信号に対応する転送信号端子群と、を有する構成とすることができる。
【0019】
これにより、チャネルに共通に含まれるチャネル制御信号を、複数の画像処理手段間又は複数の制御手段間で、共通に用いることが容易になる。
【0020】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記制御装置は、前記接続手段が有する、前記制御手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子群の配置に対応して、前記制御手段が配置されているように構成することができる。
【0021】
これにより、接続手段が有する端子と接続される配線であって、一の制御手段と接続される配線が、他の制御手段と接続される配線と交差しない構成を実現することができる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記画像処理装置は、前記接続手段が有する、前記画像処理手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子群の配置に対応して、前記画像処理手段が配置されているように構成することができる。
【0023】
これにより、接続手段が有する端子と接続される配線であって、一の画像処理手段と接続される配線が、他の画像処理手段と接続される配線と交差しない構成を実現することができる。
【0024】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記第一のバスは、PCI−Express(登録商標)規格によって定められるバスであるように構成することができる。
【0025】
これにより、PCI−Express(登録商標)バスによって接続される画像処理装置と制御装置とを有する画像形成装置において、そのバス上に接続手段を設けることにより一の接続手段によって接続された画像形成装置を提供することができる。
【0026】
また、上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置において、前記画像処理装置と前記制御装置との間は、さらに、前記第一のバスとは異なる第二のバスによって接続され、前記接続手段は、前記第二のバスに対応する端子又は端子群を有するように構成することができる。
【0027】
これにより、第一のバスと第二のバスとによって接続される画像処理装置と制御装置とを、一の接続手段によって接続することができる。
【0028】
また、上記目的を達成するために、本発明は、上記画像形成装置が有する画像処理装置、制御装置、又は、その画像処理装置と制御装置とを接続する接続装置とすることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の画像形成装置、画像処理装置、制御装置、及び、接続装置によれば、画像形成装置における制御装置と画像処理装置とが一の接続手段によって接続された画像形成装置、及び、その画像処理装置と制御装置、さらに、その画像処理装置と制御装置とを接続する接続装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】マザーボード90と、ボード10及びボード20とを接続した従来の構成の例。
【図2】ボード1とマザーボード90とがコネクタ81によって接続されている部分の断面の例の図。
【図3】一の接続装置によって、複数のボードと一のボードとを接続する例。
【図4】コネクタ80の端子の配列の例(その1)。
【図5】コネクタ80の端子の配列の例(その2)
【図6】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置が有するコントローラ、エンジン部、及び、コネクタを説明する図。
【図7】共通プリント基板と共通コネクタとを有する画像形成装置の例(その1)。
【図8】共通プリント基板と共通コネクタによって実現されるスキャナ装置の例。
【図9】共通プリント基板と共通コネクタによって実現されるプリンタ装置の例。
【図10】専用プリント基板と共通コネクタによって実現されるスキャナ装置の例。
【図11】専用プリント基板と共通コネクタによって実現されるプリンタ装置の例。
【図12】共通プリント基板と専用コネクタによって実現されるスキャナ装置の例。
【図13】共通プリント基板と専用コネクタによって実現されるプリンタ装置の例。
【図14】専用プリント基板と専用コネクタによって実現されるスキャナ装置の例。
【図15】専用プリント基板と専用コネクタによって実現されるプリンタ装置の例(その1)。
【図16】専用プリント基板と専用コネクタによって実現されるプリンタ装置の例(その2)。
【図17】共通プリント基板と共通コネクタとを有する画像形成装置の例(その2)。
【図18】共通プリント基板によって実現される外部記憶装置の例。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施の形態の理解を容易にするために、本発明の実施の形態の説明に先んじて、P−Eバスを用いて複数の基板を接続する従来の例を説明する。なお、「ボード」とは、「基板」のことをいう。
【0032】
図1は、P−Eバスを用いて、マザーボード90と、ボード10及びボード20とを接続した構成を説明する図である。ボード10は、コネクタ81によってマザーボード90と接続され、ボード20は、コネクタ82によってマザーボード90と接続されている。
【0033】
ボード10はASIC1を、ボード20はASIC2を、マザーボード90はASIC9を、それぞれ有している。ASIC1は、P−Eバスのチャネル1によって、ASIC9に接続され、ASIC2は、P−Eバスのチャネル2によって、ASIC9に接続されている。
【0034】
図2は、ボード1とマザーボード90とがコネクタ81によって接続されている部分の断面の例の図である。図2では、プリント基板であるマザーボード90と、拡張ボードであるボード1が、コネクタ81によって接続されている。コネクタ81は、例えば、システムカードとアドイン・カードに関するP−Eの規格である「CEM(Card Electromechanical)Specification」(以下、「CEM仕様」という。)によって定められた仕様を有する。
【0035】
P−Eバスの物理層は、片方向2.5Gbpsのデータ転送能力を有し、デバイス間を1対1接続する。双方向の差動信号で構成される1組を「レーン」と呼び、このレーンの数を必要に応じて増やすことができるので、バスのバンド幅であるバス幅は拡張性を備えている。
【0036】
本明細書では、デバイス間を1対1接続する際のレーンの束を「チャネル」という。したがって、P−Eバスは、チャネルを有する。チャネルには、さらに、デバイスを制御するためのクロック信号等が含まれてもよい。
【0037】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
〔第一の実施の形態〕
図3は、本発明の一実施の形態に係る接続装置とその接続装置によって接続されたボードとを説明する図であって、一の接続装置によって複数のボードと一のボードとを接続する構成の例である。図3のコネクタ80は、一のコネクタ80によって、ボード10及びボード20を、マザーボード90に接続している。コネクタ80は、P−Eバス上に設けられており、そのバスには、ASIC1とASIC9とを接続するチャネル1と、ASIC2とASIC9とを接続するチャネル2とが含まれている。
【0038】
なお、図3では、チャネル1及びチャネル2に加えて、CLK1及びCLK2が、ASIC9から、ASIC1及びASIC2に対して出力されている。CLK1及びCLK2は、所定のクロック信号であり、チャネルに含まれるように構成されてもよい。
【0039】
(コネクタ80の端子配列の例)
図4及び図5は、コネクタ80の端子の配列の例を説明する図である。図4のコネクタ81は、例えば、図1のボード10とマザーボード90とを接続するためのコネクタであり、コネクタ82は、例えば、図1のボード20とマザーボード90とを接続するためのコネクタである。
【0040】
コネクタ81は、電源用の端子であるVCC、制御信号用の端子であるdebug、クロック信号の端子であるCLK0、及び、レーン毎に対応するLane00からLane03の4つの端子を有し、コネクタ82は、電源用の端子であるVCC、制御信号用の端子であるdebug、クロック信号の端子であるCLK1、及び、レーン毎に対応するLane10からLane13の4つの端子を有している。
【0041】
コネクタ80は、コネクタ81とコネクタ82の端子に対応する端子を有し、チャネル制御信号用の端子としては、電源用の端子であるVCC、制御信号用の端子であるCTL、接地用の端子であるGNDを有している。
【0042】
また、コネクタ80は、さらに、マザーボード90とボード10とを接続するチャネル1に対応する端子である、CLK0とLane00からLane03の4つの端子と、マザーボードとボード20とを接続するチャネル2に対応する端子である、CLK1とLane10からLane13の4つの端子とを有している。
【0043】
図5は、本発明の一実施の形態に係る接続装置における端子の配置を説明する図である。図5(A)及び(B)の接続装置は、端子が2列に配置された構造を有している。それぞれの列を、サイドA及びサイドBという。
【0044】
図5(A)は、CEM仕様によって定められた、2チャネルを1のコネクタによって接続する場合の端子の配置である。図5(A)では、チャネル制御信号用の端子であるVCCとdebugとが、サイドA及びサイドBの両方に含まれ、サイドAには、レーン0からレーン7に対応する端子Lane0Rからレーン7Rまでがレーンの順に並び、サイドBには、レーン0からレーン7に対応する端子Lane0TからLane7Tまでがレーンの順に並ぶ構成を有している。
【0045】
なお、Lane0T等における文字「T」は、例えば、マザーボード90からボード10に対して出力される信号に対応する端子を表し、Lane0R等における文字「R」は、例えば、ボード10からマザーボード90に対して入力される信号に対応する端子を表している。
【0046】
図5(B)は、本発明の一実施の形態に係る接続装置における端子の配置を説明する図である。図5(B)の接続装置は、サイドAに制御信号端子群が設けられ、サイドBに転送信号端子群が設けられている。より詳細には、チャネル制御信号用の端子として、サイドAに、電源用の端子VCC、接地用の端子GND、及び制御信号用の端子CTLを有し、サイドBには、Lane0TからLane7Rまでの端子が、レーン毎に、Lane0T、Lane0R、Lane1T、Lane1R、、、の順に並ぶ構成を有している。すなわち、一のレーンの出力と入力とに対応する組が、レーンの順に並ぶ構成である。
【0047】
(画像形成装置において、接続装置によって接続されたコントローラとエンジン部とを説明する図)
図6は、図5(B)の接続装置によって接続される画像形成装置のコントローラとエンジン部とを説明する図である。図6の画像形成装置は、コントローラ900、エンジン部100、及び、コネクタ800を有する。
【0048】
コントローラ900は、画像形成装置が有するエンジン部100やその他の装置等の制御を行う。コントローラ900は、例えば、CopyASIC910、CPU990を有する。CopyASIC910は、画像形成装置がコピー処理を行う際に、画像に対する補正等の処理を行う手段である。
【0049】
CPU990は、コントローラ900が行う各種の制御を、所定のコンピュータプログラムを実行することにより、実現する手段である。なお、CPU990が実行するコンピュータプログラムは、図示しない記憶装置等に格納されていてもよい。
【0050】
エンジン部100は、主として、画像形成装置が行う画像処理に係る手段を有する。エンジン部100は、例えば、ImageASIC110、及び、PrinterASIC120を有する。ImageASIC110は、例えば、図示しないスキャナ等から出力された信号に対して所定の処理を行い、画像形成装置内で処理する画像データを生成又は再構成する手段である。PrinterASIC120は、画像形成装置が有するプロッタから出力する画像データを処理する手段である。
【0051】
ImageASIC110とPrinterASIC120とは、それぞれ4つのレーンを有するP−Eのチャネルによって、コントローラ900に接続されている。ImageASIC110とPrinterASIC120とから出力される信号は、エンジン部100が有する配線によって、コネクタ800の端子に接続される。
【0052】
ImageASIC110とコネクタ800の端子とを接続する配線と、PrinterASIC120とコネクタ800の端子とを接続する配線とは、互いに交差しないように、エンジン部100上に配置されている。
【0053】
コネクタ800は、例えば、図5(B)の構成を有し、エンジン部100側とコントローラ900側のそれぞれに、2列に配された端子群を有する。各列をサイドA及びサイドBという。エンジン部100側に設けられたサイドAの端子群が有するそれぞれの端子は、コントローラ900側に設けられたサイドAの端子群が有するそれぞれの端子に接続され、エンジン部100側に設けられたサイドBの端子群が有するそれぞれの端子は、コントローラ900側に設けられたサイドBの端子群が有するそれぞれの端子に接続されている。
【0054】
エンジン部100側に設けられた端子群は、さらに、ImageASIC100に対応する端子群と、PrinterASIC120に対応する端子群とを有する。それぞれの端子群は、互いに独立して、コネクタ800に設けられている。
【0055】
以上の構成により、ImageASIC110及びPrinterASIC120と、コントローラ900とを、一のコネクタ800によって物理的に接続する。
【0056】
ImageASIC110、PrinterASIC120、CopyASIC910、及び、CPU990は、論理的に一のバスによって接続されている。そのバスは、例えば、P−Eのバスでもよく、その場合には、例えば、ImageASIC110とCopyASIC910とを接続するチャネルは、P−Eの4レーンからなる画像入力のチャネルであり、PrinterASIC120とCPU990とを接続するチャネルは、P−Eの4レーンからなる画像出力のチャネルである。
【0057】
以上の構成により、コネクタ800は、エンジン部100とコントローラ900とを接続するバス上に設けられ、そのバスとバスが有するチャネルの接続を実現する。
【0058】
(本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の詳細な構成の例)
図7から図19は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成の例を説明する図である。
【0059】
(共通プリント基板と共通コネクタとを有する画像形成装置の例(その1))
図7は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の詳細な構成の例の図であって、異なる画像形成装置において共通に使用されるコネクタ(以下、「共通コネクタ」という。)と、異なる画像形成装置において共通に使用されるプリント基板(以下、「共通プリント基板」という。)によって実現されるコントローラ及びエンジン部とを説明する図である。図7の画像形成装置は、例えば、コントローラ900、エンジン部100、スキャナ111、操作部161、及び、電源部171を有する。なお、電源部171は、図中では「PSU」と表記されている。
【0060】
コントローラ900は、プリント基板によって実現され、例えば、CPU990、メモリ980、I/O−ASIC970、ネットワーク通信装置971、USBホスト960、ハードディスク装置930、及び、CopyASIC910を有し、さらに、それらを接続するプリント配線を有する。
【0061】
CPU990は、画像形成装置が有する各装置等の制御を、所定のコンピュータプログラムを実行することにより、実現する。メモリ980は、例えば、CPU990が処理を実行する際に、データを一時的に格納する。メモリ980は、また例えば、CPU990が実行するコンピュータプログラム等を格納し、又は、そのコンピュータプログラムがメモリ980上に展開されることにより、CPU990が実行可能にする機能を有してもよい。
【0062】
I/O−ASIC970は、画像形成装置に対して入力又は出力されるデータ等の制御又はその機能を有する装置の制御を行う。I/O−ASIC970は、さらに、電源部171を制御する。ネットワーク通信装置971は、画像形成装置とネットワークを介して接続された外部の装置との通信を行う。USBホスト960は、USBデバイスとのデータの送受信を行う。図7では、例えば、操作部161が有する表示装置が、USBデバイスとして構成されている。
【0063】
ハードディスク装置930は、大容量のデータを格納する。ハードディスク装置930は、例えば、スキャナ111から入力される画像データ又はその画像データに基づく画像データ等を格納する。CopyASIC910は、スキャナ111から入力される画像データをプロッタから出力するコピー処理を行う際に、画像に対して所定の補正等を施す。
【0064】
コントローラ900は、さらに、上記のASIC等との間、及び、ASIC等とコネクタ800との間を接続するプリント配線を有する。コントローラ900が有するプリント配線は、例えば、PCI−Eバスのためのプリント配線として、コネクタ800からCopyASIC910に対して、スキャナ111等から入力される画像データを転送するためのPCI−Eの4レーンからなるチャネルに対応するプリント配線、及び、CPUからコネクタ800に対して、プロッタ等から出力される画像データを転送するための、PCI−Eの4レーンからなるチャネルに対応するプリント配線がある。
【0065】
コントローラ900が有するプリント配線は、さらに、電源部171をI/O−ASIC971を介してCPUが制御するための、コネクタ800とI/O−ASIC970とを接続する電源制御用のプリント配線、操作部161から入力される指示の信号を伝送するためのコマンド通信用のプリント配線、及び、USBホスト960から操作部161に対して表示画面用のデータを転送するためのUSB2.0規格にしたがう信号を転送するためのプリント配線等がある。
【0066】
エンジン部100は、画像形成装置における各種の画像処理を行い、例えば、それらの処理に対応するASIC等が設けられたプリント基板として構成される。エンジン部100は、例えば、ImageASIC110、PrinterASIC120、及び、LD121を有する。
【0067】
ImageASIC110は、スキャナ111から入力される信号から画像データを生成する。PrinterASIC120は、図示しないプロッタから出力される画像データを生成する。LD121は、PrinterASIC120によって処理された画像データを、電気的な信号からレーザ光に変換して図示しないプロッタに対して出力する。なお、LD121は、例えば、プロッタの線速に同期させて画像データを出力する図示しない手段と、一の手段として構成されてもよい。
【0068】
エンジン部100は、さらに、上記のASICとコネクタ800とを接続するPCI−Eバスのためのプリント配線、及び、上記のASIC等とエンジン部100の外部に設けられた装置等とを接続するプリント配線等のプリント配線を有する。エンジン部100は、さらに、エンジン部100の外部に設けられた装置とコネクタ800とを接続するプリント配線を有する。例えば、操作部161とコントローラ900とを接続するために、操作部161が有する端子等とコネクタ800の端子とを接続するプリント配線等を有する。
【0069】
スキャナ111は、画像を光学的に読み取った信号を出力する装置である。操作部161は、画像形成装置に対して操作者が指示を入力し、また、画像形成装置の状態等を表示する。電源部171は、画像形成装置に供給される電源を取得してI/O−ASIC970に対して送出する。
【0070】
コネクタ800は、図6のコネクタ80の構成に加えて、電源制御用のプリント配線、コマンド通信用のプリント配線、又は、USB2.0規格にしたがう信号を転送するためのプリント配線等に対応する端子又は端子群を有する。これらの端子又は端子群は、それぞれのバス等の規格にしたがうように構成されてもよい。また、端子群の配列についても、それぞれのバス等の規格にしたがうように構成されてもよい。
【0071】
これらの端子群により、P−Eバスによる接続に加えて、USB2.0規格等のバスによる接続をも行うことができる。
【0072】
(共通プリント基板と共通コネクタによって実現されるスキャナ装置の例)
図8は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900とエンジン部100a、及び、共通コネクタを有するスキャナ装置の例である。図8のスキャナ装置は、図7の画像形成装置と同一のプリント基板及び同一のコネクタを有している。図8のスキャナ装置において、図7の画像形成装置と同じ構成を有するASIC及び装置等には同番を付しており、その説明はここでは省略する。
【0073】
図8のスキャナ装置は、エンジン部100aのPrinterASIC設置場所120a及びLD設置場所121aに、それぞれ、PrinterASIC120とLD121とがマウントされていないが、それらの設置場所に接続されたプリント配線は、図7のエンジン部100と同じように設けられている。この構成により、図7と同じプリント基板が、図7と同じコネクタで接続され、かつ、プリンタ機能を有しない画像形成装置を実現することができる。
【0074】
(共通プリント基板と共通コネクタによって実現されるプリンタ装置の例)
図9は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900bとエンジン部100b、及び、共通コネクタを有するプリンタ装置の例である。図9のプリンタ装置は、図7の画像形成装置と同一のプリント基板及び同一のコネクタを有している。図9のプリンタ装置において、図7の画像形成装置と同じ構成を有するASIC及び装置等には同番を付しており、その説明はここでは省略する。
【0075】
図9のプリンタ装置は、エンジン部100bのImageASIC設置場所120b、及び、コントローラ900bのCopyASIC設置場所910bとハードディスク装置設置場所930bに、それぞれ、ImageASIC110、CopyASIC910、及び、ハードディスク装置930がマウントされていないが、それらの設置場所に接続されたプリント配線は、図7のエンジン部100及びコントローラ900と同じように設けられている。この構成により、図7と同じプリント基板が、図7と同じコネクタで接続され、かつ、スキャナ機能を有しない画像形成装置を実現することができる。
【0076】
(専用プリント基板と共通コネクタによって実現されるスキャナ装置の例)
図10は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900、専用プリント基板によって実現されるエンジン部100c、及び、共通コネクタを有するスキャナ装置の例である。図10のスキャナ装置のコントローラ900とコネクタ800とは、図8のスキャナ装置のコントローラ900とコネクタ800と同一の構成を有しているので、ここではその説明を省略する。また、図10のスキャナ装置のエンジン部100cにおいて、図8のスキャナ装置のエンジン部100と同じ構成を有するASIC及び装置等には同番を付しており、その説明はここでは省略する。
【0077】
図10のスキャナ装置のエンジン100c部のプリント基板は、例えば、図8のスキャナ装置におけるPrinterASIC設置場所120a及びLD設置場所121aが設けられておらず、それらに接続されるプリント配線も設けられていないが、その他のASIC等及びプリント配線は、図8のエンジン部100と同じように設けられている。この構成により、図8とは異なるプリント基板によって実現されるエンジン部100cが、図8と同じコネクタによってコントローラ900と接続され、かつ、図8と同じスキャナ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0078】
(専用プリント基板と共通コネクタによって実現されるプリンタ装置の例)
図11は、専用プリント基板によって実現されるコントローラ900dとエンジン部100d、及び、共通コネクタを有するプリンタ装置の例である。図11のプリンタ装置のコネクタ800は、図9のプリンタ装置と同一の構成を有しているので、ここではその説明を省略する。また、図11のプリンタ装置のコントローラ900dとエンジン部100dにおいて、図9のプリンタ装置のコントローラ900bとエンジン部100bと同じ構成を有するASIC等には同番を付しており、その説明はここでは省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0079】
図11のプリンタ装置のエンジン部100dのプリント基板は、図9のプリンタ装置のエンジン部100bが有するImageASIC設置場所110bが設けられておらず、また、そこに接続されるプリント配線も設けられていないが、その他のASIC等及びプリント配線は、図9のエンジン部100bと同じように設けられている。
【0080】
また、図11のプリンタ装置のコントローラ900dのプリント基板には、図9のプリンタ装置のコントローラ900bが有するCopyASIC設置場所910b及びハードディスク装置設置場所930bが設けられておらず、そこに接続されるプリント配線も設けられていないが、その他のASIC等及びプリント配線は、図9のコントローラ900bと同じように設けられている。
【0081】
これらの構成により、図9とは異なるプリント基板によって実現されるエンジン部100dとコントローラ900dとが、図9と同じ構成のコネクタ800によって接続された、図9と同様にスキャナ機能を有しない画像形成装置を実現することができる。
【0082】
(共通プリント基板と専用コネクタによって実現されるスキャナ装置の例)
図12は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900とエンジン部100a、及び、専用コネクタを有するスキャナ装置の例である。図12のコントローラ900は、図7のコントローラ900と同一の機能及び構成であり、図12のエンジン部100aは、図8のエンジン部100aと同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0083】
図12のスキャナ装置が有するコネクタ810は、図7から図11のコネクタ800とは異なる構成を有し、例えば、図12のスキャナ装置が有していないプリンタ機能に係るASIC等に接続されるプリント配線を接続する部分が設けられていない。なお、コネクタ810は、図示したようにプリンタ機能に係る部分を全て含まない構成でもよいし、また例えば、プリンタ機能に係る端子群を含まない構成であってコネクタ810の筐体はコネクタ800と同一である構成でもよい。
【0084】
この構成により、コントローラ900とエンジン部100aとを一のコネクタ810によって接続した、スキャナ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0085】
(共通プリント基板と専用コネクタによって実現されるプリンタ装置の例)
図13は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900bとエンジン部100b、及び、専用コネクタを有するプリンタ装置の例である。図13のコントローラ900bは、図9のコントローラ900bと同一の機能及び構成であり、図13のエンジン部100bは、図9のエンジン部100bと同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0086】
図13のプリンタ装置が有するコネクタ820は、図7から図11のコネクタ800、及び、図12のコネクタ810とは異なる構成を有し、例えば、図13のプリンタ装置が有していないスキャナ機能に係るASIC等に接続されるプリント配線を接続する部分が設けられていない。なお、コネクタ820は、図示したようにスキャナ機能に係る部分を全て含まない構成でもよいし、また例えば、スキャナ機能に係る端子群を含まない構成であってコネクタ820の筐体はコネクタ800と同一である構成でもよい。
【0087】
この構成により、コントローラ900bとエンジン部100bとを一のコネクタ820によって接続した、プリンタ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0088】
(専用プリント基板と専用コネクタによって実現されるスキャナ装置の例)
図14は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900、専用プリント基板によって実現されるエンジン部100c、及び、専用コネクタを有するスキャナ装置の例である。図14のコントローラ900は、図7のコントローラ900と同一の機能及び構成であり、図14のエンジン部100cは、図10のエンジン部100cと同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0089】
図14のスキャナ装置が有するコネクタ810は、図7から図11のコネクタ800とは異なる構成を有し、図12のスキャナ装置が有するコネクタ810と同一の構成を有する。コネクタ810は、例えば、図14のスキャナ装置が有するスキャナ機能を実現するためのASIC等に接続されるプリント配線を接続する部分のみが設けられている。なお、コネクタ810は、図示したようにスキャナ機能に係る部分のみを含む構成でもよいし、また例えば、コネクタ800が有するプリンタ機能に係る端子群に相当する端子群を含まない構成であってコネクタ810の筐体はコネクタ800と同一である構成でもよい。
【0090】
この構成により、コントローラ900とエンジン部100cとを一のコネクタ810によって接続した、スキャナ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0091】
(専用プリント基板と専用コネクタによって実現されるプリンタ装置の例(その1))
図15は、専用プリント基板によって実現されるコントローラ900dとエンジン部100d、及び、専用コネクタを有するプリンタ装置の例である。図15のコントローラ900dとエンジン部100dとは、それぞれ、図11のコントローラ900dとエンジン部100dと同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0092】
図15のプリンタ装置が有するコネクタ820は、図7から図11のコネクタ800とは異なる構成を有し、図13のスキャナ装置が有するコネクタ820と同一の構成を有する。コネクタ820は、例えば、図15のプリンタ装置が有するプリンタ機能を実現するためのASIC等に接続されるプリント配線を接続する部分のみが設けられている。なお、コネクタ820は、図示したようにプリンタ機能に係る部分のみを含む構成でもよいし、また例えば、コネクタ800が有するプリンタ機能に係る端子群に相当する端子群を含まない構成であってコネクタ820の筐体はコネクタ800と同一である構成でもよい。
【0093】
この構成により、コントローラ900dとエンジン部100dとを一のコネクタ820によって接続した、プリンタ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0094】
(専用プリント基板と専用コネクタによって実現されるプリンタ装置の例(その2))
図16は、専用プリント基板によって実現されるコントローラ900eとエンジン部100e、及び、専用コネクタであるコネクタ822を有するプリンタ装置の例である。図16のコントローラ900eとエンジン部100eとが有するASIC等は、図7において同番を付したASIC等とそれぞれ同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0095】
図16のエンジン部100eは、図7のエンジン部100が有するPrinterASIC120を有しておらず、PrinterASIC120は、コントローラ900eに設けられている。これにより、PrinterASIC120からコネクタ822に対して出力される信号は、汎用の画像用インタフェースにしたがう信号となり、図7等において同じ位置に設けられているプリント配線がPCI−Eにしたがう信号を転送する構成であるのとは異なっている。
【0096】
これにより、図16のプリンタ装置が有するコネクタ822は、コネクタ820が有するPCI−Eにしたがう信号のための端子群に代えて、PrinterASIC120から出力される汎用の画像データの信号のための端子群を有する。
【0097】
この構成により、コントローラ900eとエンジン部100eとを一のコネクタ822によって接続した、プリンタ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0098】
(共通プリント基板と共通コネクタによって実現される画像形成装置の例(その2))
図17は、共通プリント基板によって実現されるコントローラ900fとエンジン部100f、及び、共通コネクタであるコネクタ800fを有する画像形成装置の例である。図17のコントローラ900fとエンジン部100fとが有するASIC等は、図7において同番を付したASIC等とそれぞれ同一の機能及び構成を有するので、ここでは説明を省略する。また、スキャナ111、操作部151、及び、電源部171が有する機能及び構成は、図7の同番を付した装置等と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0099】
図17のエンジン部100fと図17のコントローラ900fとは、それぞれ、マウントされているASIC等の配置が、図7のエンジン部100とコントローラ900と異なるが、実現する機能は略同一であり、エンジン部100f及びコントローラ900fが、それぞれ、電源部171を接続するためのコネクタ170及びコネクタ972を有する点が異なっている。コネクタ170及びコネクタ972は、電源制御を行うための配線に接続されている。電源部171は、コネクタ170及びコネクタ972に対して着脱可能な構成を有する。
【0100】
コネクタ800fが有する端子群の配置は、エンジン部100fとコントローラ900fとが有するASIC等及びプリント配線の配置にあわせて、コネクタ800とは異なっているが、実現する機能は同一であるので、ここでは説明を省略する。
【0101】
以上の構成により、コントローラ900fとエンジン部100fとを一のコネクタ822によって接続した、プリンタ機能を有する画像形成装置を実現することができる。
【0102】
(共通プリント基板によって実現される外部記憶装置の例)
図18は、図17の画像形成装置が有するコントローラ900fを、外部記憶装置として構成する例を説明する図である。図18の外部記憶装置は、電源部171に接続され、コントローラ900gを有する。コントローラ900gは、例えば、CPU990、メモリ980、I/O−ASIC970、ネットワーク通信装置971、CopyASIC910を有する。
【0103】
CPU990とメモリ980とは、ハードディスク装置930等の他のデバイスを制御する。I/O−ASIC970は、ネットワーク通信装置971の制御を行う。ネットワーク通信装置971は、外部とのデータの送受信を行う。
【0104】
なお、CopyASIC910が有する画像処理の機能は、外部記憶装置として構成する場合には不要であるが、CPU990から出力されるデータが、CopyASIC910を通ってハードディスク装置930に伝送される構成であるので、本実施の形態における外部記憶装置として構成するコントローラ900gの中に設けられている。
【0105】
コントローラ900gは、図17のコントローラ900fと同じプリント基板によって構成されているが、USBホスト設置場所960gには、USBホスト960がマウントされていない。コントローラ900gは、さらに、図17のコントローラ900fにおいて、コネクタ800fの端子と接続されるプリント配線が設けられていない。
【0106】
以上の構成により、図17のコントローラ900fと同じプリント基板を用いて、外部記憶装置を実現することができる。
【0107】
なお、本実施の形態において、コントローラ900及び900aからg又はエンジン100及びエンジン100bからf等のプリント基板上に設けられているASIC又は装置等は、その機能を実現する手段がプリント基板上に設けられていなくてもよく、例えば、プリント基板上に機能を実現する手段へのインタフェース等が設けられ、そのインタフェースとその手段とが接続される構成であってもよい。
【0108】
また、本実施の形態における、ImageASIC110、PrinterASIC120、及び、CopyASIC910は、LSIとして構成される他に、それぞれが、画像に対してそれらのASICと同じ処理を行う複数の回路からなる装置であってもよく、また、ソフトウェアによって構成されてもよい。
【0109】
また、本実施の形態における「プリント基板」とは、Printed wiring board又はPrinted circuit boardであるが、より詳細には、プリント配線が設けられ、ASIC等がマウントされていない状態でもよい。
【0110】
また、本実施例のスキャナ装置は、画像を媒体上に形成する機能は有していないが、スキャナ111から光学的に読み込まれた画像データを形成するので、「画像形成装置」の一種類とする。
【0111】
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
【符号の説明】
【0112】
1、2、9 ASIC
10、20 ボード
80、81、82 コネクタ
90 マザーボード
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f エンジン部
110 ImageASIC
110b ImageASIC設置場所
111 スキャナ
120 PrinterASIC
120a PrinterASIC設置場所
121 LD
161 操作部
171 電源部
900、900a、900b、900c、900d、900e、900f、900g コントローラ
910 CopyASIC
910b CopyASIC設置場所
930 ハードディスク装置
930b ハードディスク装置設置場所
960 USBホスト
960g USBホスト設置場所
970 I/O-ASIC
971 ネットワーク通信装置
980 メモリ
990 CPU
【先行技術文献】
【特許文献】
【0113】
【特許文献1】特開2005−148896号公報
【特許文献2】特開2004−106456号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像処理手段を有する画像処理装置と、
前記複数の画像処理手段を制御する制御装置と、
前記画像処理装置と前記制御装置との間を、接続する接続手段と、
を有し、
前記複数の画像処理手段の一と前記制御装置との間は、一のチャネルで接続され、
前記画像処理装置と前記制御装置との間は、前記チャネルを含む第一のバスで接続され、
前記第一のバス上に、前記接続手段を設けることにより、一の接続手段で前記画像処理装置と前記制御装置とを接続したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第一のバスは、前記チャネルの数に基づいて当該第一のバスのバス幅を変更しうることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記接続手段は、
前記画像処理手段毎に、該画像処理手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群を有する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像処理装置は、前記接続手段が有する、前記画像処理手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子群の配置に対応して、前記画像処理手段が配置されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御装置は複数の制御手段を有し、
前記接続手段は、
前記制御手段毎に、該制御手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群を有する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記接続手段が有する、前記制御手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子群の配置に対応して、前記制御手段が配置されていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記端子群は、
前記チャネルに共通に含まれるチャネル制御信号に対応する制御信号端子群と、
前記チャネルによって転送される信号のうち、前記チャネル制御信号を除く信号に対応する転送信号端子群と、
を有することを特徴とする請求項3ないし6何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第一のバスは、PCI−Express(登録商標)規格によって定められるバスである請求項1ないし7何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像処理装置と前記制御装置との間は、さらに、前記第一のバスとは異なる第二のバスによって接続され、
前記接続手段は、前記第二のバスに対応する端子又は端子群を有することを特徴とする請求項1ないし8何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
画像形成装置に設けられた制御装置と一の接続手段によって接続される前記画像形成装置に設けられた画像処理装置であって、
複数の画像処理手段を有し、
前記複数の画像処理手段の一と前記制御装置との間は、一のチャネルで接続され、
当該画像処理装置と前記制御装置との間は、前記チャネルを含む第一のバスで接続され、
前記接続手段は、前記第一のバス上に設けられることにより、一の接続手段によって当該画像処理装置と前記制御装置との間を接続し、
前記接続手段が有する、前記画像処理手段毎に対応する当該画像処理手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群の配置に対応して、前記画像処理手段が配置されていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
前記第一のバスは、PCI−Express(登録商標)規格によって定められるバスである請求項10記載の画像処理装置。
【請求項12】
画像形成装置に設けられた画像処理装置と一の接続手段によって接続される前記画像形成装置に設けられた制御装置であって、
複数の制御手段を有し、
前記複数の制御手段の一と前記画像処理装置との間は、一のチャネルで接続され、
当該制御装置と前記画像処理装置との間は、前記チャネルを含む第一のバスで接続され、
前記接続手段は、前記第一のバス上に設けられることにより、一の接続手段によって当該制御装置と前記画像処理装置との間を接続し、
前記接続手段が有する、前記制御手段毎に対応する都外制御手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群の配置に対応して、前記制御手段が配置されていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項13】
前記第一のバスは、PCI−Express(登録商標)規格によって定められるバスである請求項12記載の制御装置。
【請求項14】
複数の第一の手段を有する第一の装置と複数の第二の手段を有する第二の装置とを接続する接続装置であって、
前記複数の第一の手段の一と前記複数の第二の手段の一との間は、一のチャネルによって接続され、
前記第一の装置と前記第二の装置との間は、前記チャネルを含む第一のバスによって接続され、
前記第一のバス上に、接続手段を設けることにより、一の接続手段で前記第一の装置と前記第二の装置とを接続することを特徴とする接続装置。
【請求項15】
前記第一のバスは、前記チャネルの数に基づいて当該第一のバスのバス幅を変更しうることを特徴とする請求項14記載の接続装置。
【請求項16】
前記接続手段は、
前記第一の手段毎に、該第一の手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群を有する請求項14又は15記載の接続装置。
【請求項17】
前記接続手段は、
前記第二の手段毎に、該第二の手段が入力及び/又は出力する信号毎に対応する端子からなる端子群を有する請求項14又は15記載の接続装置。
【請求項18】
前記端子群は、
前記チャネルに共通に含まれるチャネル制御信号に対応する制御信号端子群と、
前記チャネルによって転送される信号のうち、前記チャネル制御信号を除く信号に対応する転送信号端子群と、
を有することを特徴とする請求項16又は17記載の接続装置。
【請求項19】
前記第一のバスは、PCI−Express(登録商標)規格によって定められるバスである請求項14ないし18何れか一項に記載の接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−99949(P2013−99949A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−279178(P2012−279178)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2007−69646(P2007−69646)の分割
【原出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】