説明

画像形成装置及び用紙搬送装置

【課題】用紙搬送方向と交差する方向における画像と用紙との位置をあわせることにともない、搬送される用紙を用紙搬送方向と交差する方向において移動させる距離を抑制する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、レジロール45と、感光体ドラム12Yと、レジロール45よりも上流側に設けられ用紙の側辺を検知するサイドシフトセンサ61と、レジロール45よりも下流側かつ感光体ドラム12Yよりも上流側に設けられ用紙の側辺を検知するCISセンサ63と、サイドシフトセンサ61が検知した側辺の位置に応じて画像が形成される位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する制御部20と、CISセンサ63が検知した側辺の位置に応じて制御部20により変更された画像が形成される位置に用紙を搬送するよう用紙の位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する制御部20とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び用紙搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シリアルプリンタ用印刷用紙搬送制御装置として、印字ヘッドの移動方向にドット形成素子を挟むように用紙搬送上流側に配置された複数の紙検出手段と、前記紙検出手段が同時に印刷用紙の端部を検出したときに信号を出力する一致検出手段と、前記紙検出手段の一方だけが用紙の端部を検出したときに信号を出力する先後検出手段と、キャリッジ駆動パルスを計数する第1の計数手段と、紙送りローラ駆動パルスを計数する第2の計数手段と、用紙装填開始時にキャリッジを用紙案内位置に移動させ、一致検出手段からの信号によりキャリッジをホームポジションに一旦移動させた後、他方向に向けてキャリッジを移動させながら第1の計数手段を移動させ、一方の紙検出器から信号が消失した時点で計数動作を停止させて計数内容により用紙サイズを判定し、また前記先後検出手段から信号が出た場合には紙送り動作を行わせながら第2の計数手段を作動させ、他方の紙検出手段から信号が出力された時点で計数手段を停止させ、計数内容に基づいて用紙の傾斜を判定する手段を備えるものが存在する(特許文献1参照)。
【0003】
また、帯状材継合用センタリング方法として、帯状材の両側縁の位置を検出する各一対の位置検出センサ16が設けられ第3アクチュエータ17の作動により幅方向に移動するようにセンタリング装置の前方位置に設けられた幅検出器15によって、先行帯状材の中心を検出して第3アクチュエータ17の作動により幅検出器15を先行帯状材の中心に移動させ、後行帯状材の進入方向の傾きを帯状材の型側縁の位置を夫々センタリング装置の前後にて傾きを検出する各一対の位置検出センサ14よりなる傾斜検出器13により検出して第1アクチュエータ10を作動させ可動テーブル9を回転させて後行帯状材の進入方向の傾きを修正した後、幅検出器15により後行帯状材の先行帯状材に対する幅方向のずれを検出し第2アクチュエータ7を作動させて可動テーブル9を幅方向に移動させることによりそのずれを修正するものが存在する(特許文献2参照)。
【0004】
また、ユニバーサルカセットの用紙検知機構として、カセット1と一体に移動される用紙後端規制板5の移動通路内に対応して設けられているとともに外面に用紙サイズの検知部16を有しており、カセット1が途中まで差し込まれると用紙後端規制板5と当接されて一体的にスライド移動される用紙検知部材14と、用紙検知部材14がスライドされる移動通路内に検知部16と対応して設けられており、検知部16と対応されると検知信号を出力するマイクロスイッチ17a〜17cと、用紙検知部材14を用紙後端規制板5をスライドされて来る方向に付勢しておくためのコイルスプリング18とを設けたものが存在する(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−49081号公報
【特許文献2】特開平5−139587号公報
【特許文献3】特開平7−285680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、用紙搬送方向と交差する方向における画像と用紙との位置をあわせることにともない、搬送される用紙を用紙搬送方向と交差する方向において移動させる距離を抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部により搬送されてきた用紙に画像を形成する画像形成部と、前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第1の側辺検知部と、前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の下流側に設けられかつ前記画像形成部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第2の側辺検知部と、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、前記画像形成部によって画像が形成される位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する画像位置調整部と、前記第2の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、前記画像位置調整部により調整された画像が形成される位置に用紙を搬送するよう用紙の位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する用紙位置調整部とを有することを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記用紙搬送部は、用紙搬送方向における用紙の先端が突き当てられ用紙の斜行を補正する斜行補正部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記第2の側辺検知部は、用紙搬送方向と交差する方向において移動可能であり、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて用紙搬送方向と交差する方向における位置が定まることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記第1の側辺検知部は、用紙搬送方向と交差する方向に移動可能であり、用紙搬送方向と交差する方向に移動しながら搬送される用紙の側辺を検知することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記第1の側辺検知部及び前記第2の側辺検知部を支持し、当該第1の側辺検知部及び当該第2の側辺検知部とともに用紙搬送方向と交差する方向に移動可能な支持部をさらに有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記画像形成部は、回転可能に配置され外周面に画像を保持する像保持体と、当該像保持体の外周面に画像を形成する画像形成機構とを有し、前記画像位置調整部は、前記画像形成機構が前記像保持体の外周面に画像を形成する位置を、当該像保持体が回転することにともない当該像保持体の当該外周面が移動する方向と交差する方向において調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項7記載の発明は、用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部により搬送されてきた用紙に画像を形成する画像形成部と、前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第1の側辺検知部と、前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の下流側に設けられかつ前記画像形成部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、用紙搬送方向と交差する方向において移動可能であり、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて用紙搬送方向と交差する方向における位置が定まり、当該位置において搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第2の側辺検知部と、前記第2の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、前記画像形成部によって画像が形成される位置に用紙を搬送するよう用紙の位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する用紙位置調整機構とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項8記載の発明は、前記第1の側辺検知部及び前記第2の側辺検知部を支持し、当該第1の側辺検知部及び当該第2の側辺検知部とともに用紙搬送方向と交差する方向に移動可能な支持部をさらに有することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項9記載の発明は、用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第1の側辺検知部と、前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の下流側に設けられ、用紙搬送方向と交差する方向において移動可能であり、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて用紙搬送方向と交差する方向における位置が定まり、当該位置において用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第2の側辺検知部とを有することを特徴とする用紙搬送装置である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙搬送方向と交差する方向における画像と用紙との位置をあわせることにともない、搬送される用紙を用紙搬送方向と交差する方向において移動させる距離を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙が搬送されることにともない用紙搬送方向と交差する方向において用紙の位置が変化し得る構成において、用紙搬送方向と交差する方向における画像と用紙との位置をあわせることができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、第2の側辺検知部における用紙の側辺を検知可能な範囲が狭い場合であっても、第2の側辺検知部が用紙の側辺をより確実に検知することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、第1の側辺検知部における用紙の側辺を検知可能な範囲が狭い場合であっても、第1の側辺検知部が用紙の側辺をより確実に検知することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、簡易な構成によって第1の側辺検知部が用紙の側辺を検知した位置に応じて第2の側辺検知部の位置を定めることができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、像保持体に形成される画像の位置を調整することにより、第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、画像形成部が画像を形成する位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整することができる。
【0012】
請求項7記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、第2の側辺検知部における用紙の側辺を検知可能な範囲が狭い場合であっても、第2の側辺検知部が用紙の側辺を検知しながら用紙搬送方向と交差する方向における画像と用紙との位置をあわせることができる。
請求項8記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、簡易な構成によって第1の側辺検知部が用紙の側辺を検知した位置に応じて第2の側辺検知部の位置を定めることができる。
請求項9記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、第2の側辺検知部における用紙の側辺を検知可能な範囲が狭い場合であっても、第2の側辺検知部が用紙の側辺を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。
【図2】本実施の形態が適用されるレジロール周辺の構成を示した図である。
【図3】移動機構の構成を示した図である。
【図4】用紙が搬送される際のレジロール周辺の動作を説明する図である。
【図5】制御部が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置1の説明>
図1は、本実施形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。画像形成装置1は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10と、パーソナルコンピュータ(PC)2、画像読取装置3、あるいはFAXモデム4等に接続され、これらから入力される画像データに画像処理を施し、さらには画像形成装置1全体の動作を制御する制御部20とを備えている。また、画像形成装置1は、表示パネルにより構成され、ユーザから受けた指示を制御部20に出力するとともに制御部20からの情報をユーザに提示するユーザインターフェイス(不図示)を備えている。
【0015】
画像形成プロセス部10は、4つの画像形成ユニット11(具体的には11Y、11M、11C、11K)を備える。各画像形成ユニット11は、感光体ドラム12、感光体ドラム12を帯電させる帯電器13、帯電された感光体ドラム12を制御部20から送られてくる画像データに基づいて露光する露光装置であるLEDプリントヘッド(LPH、画像形成機構)14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像器15を備えている。
また、画像形成プロセス部10は、画像形成ユニット11の各感光体ドラム12(具体的には12Y、12M、12C、12K)にて画像形成された各色のトナー像を多重転写させるための用紙Sを搬送する搬送ベルト16、搬送ベルト16を駆動させる駆動ロール17、駆動ロール17を介して感光体ドラム12に押圧され感光体ドラム12のトナー像を用紙Sに転写させる転写ロール18、転写後の用紙S上の未定着トナー像を加熱・加圧して定着する定着器19を備えている。ここで、転写ロール18によって押圧される搬送ベルト16と、感光体ドラム12とにより挟まれる部分であり、感光体ドラム12上に形成されたトナー像が用紙Sに転写される部分を感光体転写部Tpとする。
【0016】
さらに、画像形成プロセス部10は、用紙Sを供給する用紙供給装置41、用紙供給装置41に収容された用紙Sを取り出して搬送する取り出しロール42を備えている。また、画像形成プロセス部10は、用紙Sの搬送方向における取り出しロール42の下流側に、用紙Sが通過したことを検知する用紙検知センサ47を有する。
【0017】
また、画像形成プロセス部10は、プレレジロール43およびレジストレイションロール(レジロール)45を備えている。ここで、プレレジロール43は、取り出しロール42を介して搬送されてきた用紙Sをさらに下流側に向けて搬送するとともに、レジロール45と協同してループ形成を行う。また、レジロール45は、一旦停止することにより用紙Sの搬送を一時的に止めタイミングを合わせて回転を再開するとともに、用紙Sの搬送方向と交差する方向に移動することにより、感光体転写部Tpに対してレジストレイション調整(サイドレジ補正)を施しながら用紙Sを供給する(後述)。また、用紙供給装置41、取り出しロール42、プレレジロール43、レジロール45、搬送ベルト16等によって形成される用紙搬送経路R1は、定着器19を通過するように構成されている。
【0018】
なお、本実施の形態における画像形成装置1は、上記各部材を内部に備える筐体70を備えており、この筐体70には開口72が設けられている。用紙搬送経路R1に沿って搬送されてきた用紙Sは、この開口72を通じて筐体70の外部へ排出され、用紙積載部(不図示)上に積載される。なお、筐体70に隣接させて処理装置(不図示)を設け、開口72から排出されてくる用紙Sに対して穴あけ等の処理をさらに行うこともできる。
【0019】
<レジロール45周辺の説明>
図2は、本実施の形態が適用されるレジロール45周辺の構成を示した図である。また、図3は、移動機構90の構成を示した図である。
図2に示すように、本実施の形態では用紙Sの搬送方向(矢印A参照)に沿って、プレレジロール43、レジロール45、及び感光体ドラム12Yの順で配置されている。
ここで、図1においては説明を省略したが、レジロール45は、用紙Sの搬送方向と交差する方向(図2の矢印B1及びB2)にレジロール45を移動させる移動機構90を備える。図3に示すように、この移動機構90は、レジロール45の端部に設けられたラックギア91と、このラックギア91と噛み合うピニオンギア93と、このピニオンギア93を回転させるギアモータ95とにより構成されている。本実施の形態においては、このギアモータ95を正転及び逆転することで、レジロール45が用紙Sの搬送方向と交差する方向(矢印B1及びB2参照)に移動する。なお、レジロール45は、用紙搬送部として捉えることができる。また、感光体ドラム12Yは、画像形成部として捉えることができる。さらに、感光体ドラム12Yは、像保持体として捉えることができる。
【0020】
さて、画像形成プロセス部10(図1参照)は、用紙Sの搬送方向においてレジロール45の上流側に固定して配置され、用紙搬送経路R1(図1参照)に沿って搬送されてきた用紙Sの先端を検知するレジセンサ80を有する。レジセンサ80は、発光部(不図示)と受光部(不図示)とを有する反射型センサであり、用紙Sの端部(先端)を検知するように構成されている。発光部から上方へ光線(例えば、赤外線)を照射し、その光線が、搬送される用紙Sで反射するようになると、受光部へ入射する光量が増える。これにより、用紙Sの先端がレジセンサ80の上方に差し掛かったことを検知する。
【0021】
また、画像形成プロセス部10(図1参照)は、用紙搬送経路R1(図1参照)に沿って搬送されてきた用紙Sの側辺(用紙Sの搬送方向に沿う辺)を検知するセンサユニット60を備えている。
このセンサユニット60は、用紙Sの搬送方向においてレジロール45の上流側に配置されるサイドシフトセンサ(第1の側辺検知部)61を有する。このサイドシフトセンサ61は、用紙Sの搬送方向と交差する方向に移動可能に配置され(図2の矢印C1及びC2参照)、用紙搬送経路R1(図1参照)に沿って搬送されてきた用紙Sの側辺を検知する。サイドシフトセンサ61は、発光部(不図示)と受光部(不図示)とを有する反射型センサであり、用紙Sの端部(側辺)を検知するように構成されている。すなわち、発光部から上方へ光線(例えば、赤外線)を照射し、その光線が、搬送される用紙Sで反射するようになると、受光部へ入射する光量が増える。これにより、用紙Sの側辺がサイドシフトセンサ61の上方に差し掛かったことを検知する。
【0022】
また、センサユニット60は、用紙Sの搬送方向においてレジロール45の下流側に配置されるCIS(Contact Image Sensor)センサ63を有する。このCISセンサ(第2の側辺検知部)63は、用紙Sの搬送方向と交差する方向に移動可能に配置され(図2の矢印C1及びC2参照)、用紙搬送経路R1(図1参照)に沿って搬送されてきた用紙Sの側辺を検知する。CISセンサ63は、複数の受光素子(不図示)が用紙Sの搬送方向と交差(直交)する方向に並んだ状態で配置されている。また、この受光素子(不図示)に沿って複数のLED等の発光素子(不図示)が並んだ状態で配置されている。
【0023】
そして、発光素子(不図示)から上方へ光線が照射され、この光線が搬送される用紙Sで反射されるようになると、用紙Sからの反射光が受光素子(不図示)にて受光される。そして、本実施の形態では、受光素子(不図示)にて得られる信号を2値化するとともに、2値化後の濃度レベルの変化点を用紙Sの側辺として検知する。
また、このCISセンサ63は、後述するように基準板69からの反射光を受光することでセンサユニット60の位置を検知する。
なお、ここではサイドシフトセンサ61、CISセンサ63、レジセンサ80をそれぞれ反射型センサとして説明したが、透過型のセンサとして構成してもよい。また、サイドシフトセンサ61、CISセンサ63、及びレジロール45を用紙搬送装置として捉えることができる。
【0024】
また、センサユニット60は、サイドシフトセンサ61とCISセンサ63とを支持する架台(支持部)65を有する。架台65は、レジロール45と接触しないようレジロール45を跨いで構成されている。本実施の形態における架台65は、レジロール45と対向する部分に凹部60a(図2(b)参照)を備える。
また、センサユニット60は、用紙Sの搬送方向と交差(直交)する方向に延びるとともに、架台65の移動方向を規定するレール67を有する。さらに、センサユニット60は、このレール67に沿って架台65を移動させる架台駆動モータ(不図示)を有する。
【0025】
また、センサユニット60は、架台65に設けられたCISセンサ63の移動経路の上方に固定して設けられる基準板69を有する。この基準板69を架台65に設けられたCISセンサ63が検知することにより、架台65が停止する基準位置が定まる。そして、例えば、基準位置から移動する際に制御部20が架台駆動モータ(不図示)へ供給する駆動パルスを検知することにより、架台65の移動後の位置を検知する。
【0026】
ここで、センサユニット60の動作を説明する。図2に示すように、センサユニット60の架台65は、架台駆動モータ(不図示)が駆動することにより、用紙Sの搬送方向(矢印A参照)と交差する方向に移動する(矢印C1及びC2参照)。本実施の形態においては、サイドシフトセンサ61とCISセンサ63とが一体として共通の架台65に備えられている。したがって、サイドシフトセンサ61及びCISセンサ63が一体となって矢印C1及びC2の向きに同時に移動するように構成されている。
【0027】
また、本実施の形態においては、サイドシフトセンサ61とCISセンサ63とは用紙Sの同一の側辺を検知する。なお、図示の例では、サイドシフトセンサ61が用紙Sの端部(側辺)を検知する位置にセンサユニット60が停止した状態において、この用紙Sの端部(側辺)がセンサユニット60に設けられているCISセンサ63の中央部を通過するような位置関係である。
【0028】
また、図示の例においては、架台65が矢印C1方向に移動することにともない、CISセンサ63の一部が基準板69によって覆われる。CISセンサ63の予め定められた範囲が覆われると、架台駆動モータ(不図示)が停止する。このとき架台65の停止した位置が、架台65の基準位置となる(図2の破線で示された架台65参照)。さらに、架台65は、基準位置から矢印C2の向きに移動した位置であって、基準位置よりも用紙Sの搬送経路に近づいた位置である待機位置に配置される。この架台65の待機位置は、用紙Sの搬送経路よりもサイドシフトセンサ61の位置が外側でかつ用紙Sの搬送経路に近接する位置であり、搬送される用紙Sのサイズ及び向きに応じて異なる。
【0029】
<制御部20の機能>
ここで、本実施の形態における制御部20の機能について説明する。
制御部20は、画像形成装置1全体を制御する。特に、本実施の形態では、制御部20は、センサユニット60を用いた用紙Sの搬送制御を行う。詳細は後述するが、制御部20はサイドシフトセンサ61の検知結果に基づいて、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置を用紙Sの位置にあわせる。また、制御部20は、その後にCISセンサ63の検知結果に基づいて、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置に用紙Sの位置をあわせる。
【0030】
さて、本実施の形態においては、制御部20は、用紙Sを検知した用紙検知センサ47、サイドシフトセンサ61、CISセンサ63、及びレジセンサ80のそれぞれからの信号を受け付ける。
画像位置調整部の一例である制御部20は、用紙Sを検知したサイドシフトセンサ61からの信号に基づいて、LPH14が感光体ドラム12上において露光する位置を定める。さらに説明をすると、制御部20は、サイドシフトセンサ61が用紙Sを検知した位置に基づいて、LPH14が感光体ドラム12上の主走査方向(図2の矢印D1及びD2参照)において、形成する画像データに基づいて露光を開始する位置(画像書き込み開始位置)を決定する。本実施の形態においては、サイドシフトセンサ61が検知した用紙Sの搬送方向と交差(直交)する向きにおける位置を変化させることなく用紙Sが感光体ドラム12に到達した場合に、その用紙Sに形成する画像の位置を画像書き込み開始位置決定する。
【0031】
また、制御部20は、レジセンサ80の検出タイミングに基づいて、LPH14に露光を開始させる。さらに説明をすると、制御部20は、レジセンサ80が用紙Sを検知したタイミングに基づいて、LPH14が感光体ドラム12上の副走査方向(図2の矢印E1及びE2参照)において、形成する画像データに基づいて露光を開始する位置(画像書き込み開始位置)を決定する。
【0032】
また、用紙位置調整部の一例である制御部20は、用紙Sを検知したCISセンサ63からの信号を受け付ける。ここで、制御部20は、用紙Sを検知したCISセンサ63からの信号に基づいて、移動機構90を駆動させレジロール45の位置を定める。さらに説明をすると、制御部20は、レジロール45を移動させ、用紙Sの搬送方向と交差する方向(図2の矢印B1及びB2参照)において、感光体ドラム12上の用紙Sが供給される位置を調整する。
【0033】
さらに、制御部20は、基準板69を検知したCISセンサ63からの信号を受け付ける。ここで、制御部20は、CISセンサ63から基準板69を検知した信号を受けた際に架台駆動モータ(不図示)を停止させることで、CISセンサ63が設けられる架台65を基準位置に戻す。
なお、サイドシフトセンサ61ではなく、一般的により精度よく用紙Sの位置を検知し得るCISセンサ63からの信号に基づいて架台65の基準位置を定めることにより、架台65が停止する基準位置をより精度よく定め得る。このことにより、架台65の基準位置のばらつきを抑制し、架台65に設けられているサイドシフトセンサ61及びCISセンサ63のそれぞれが用紙Sの位置を検知する精度をより向上させ得る。
【0034】
なお、本実施の形態においては、用紙Sの位置に基づいて、感光体ドラム12上において露光する露光を開始する位置を変更することを説明したが、これに限定されない。例えば、画像形成の方式としては、インクジェット方式や電子写真方式、静電誘導方式等、どのような方式であっても良い。付言すると、用紙Sの位置に基づいて画像を形成する位置を変更する構成であれば、画像形成の方式は限定しない。
【0035】
<動作の説明>
ここで、本実施の形態における画像形成装置1では、機械誤差などによって、用紙Sの搬送方向と交差(直交)する方向に用紙Sがずれた状態で用紙Sが搬送されることや、用紙Sの搬送方向に対して用紙Sが傾いて搬送される(斜行、スキュー)ことがある。この場合、ユーザが意図した用紙S上の位置とは異なる位置に画像が形成されるおそれがある。さらに説明すると、用紙Sにおける予め定められた箇所からずれた箇所に画像が形成される場合や、用紙Sに対する予め定められた角度からずれた角度で画像が形成される場合がある。
【0036】
このため、本実施の形態における画像形成装置1は、次のように動作しながら用紙Sに画像を形成する。ここで、図4は、用紙Sが搬送される際のレジロール45周辺の動作を説明する図である。また、図5は、制御部20が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
なお、本実施の形態の画像形成装置1が画像形成動作を開始する前の状態において、架台65は基準位置(図4の破線で示された架台65参照)に配置されており、レジロール45は回転を停止している。
【0037】
まず、制御部20が画像を形成しようとしている用紙Sのサイズ、用紙Sの向き、あるいは用紙Sの種類など用紙Sに関する情報を把握する(ステップ101)。なお、この用紙Sに関する情報は、ユーザインターフェイス(不図示)を介してユーザより入力された情報に基づき把握されることができる。
次いで、制御部20は、把握した用紙Sのサイズ及び用紙Sの向きに基づき架台65の待機位置を定めるとともに、架台駆動モータ(不図示)を駆動し架台65を待機位置まで移動させる(ステップ102)。なお、架台65を用紙Sのサイズ等に応じた待機位置に移動させることにより、サイドシフトセンサ61が用紙Sを検知するまで架台65を移動させる際(後述)に、架台65が移動する距離を抑制し得る。
【0038】
その後、用紙Sの搬送が開始される(ステップ103)。すなわち、用紙供給装置41に収容された用紙Sが取り出しロール42によって搬送される。
ここで、用紙Sの搬送が開始されると、この用紙Sの先端が用紙検知センサ47に到達し、制御部20は用紙検知センサ47から信号を受ける。この信号を受けた制御部20は、架台65を待機位置から用紙Sの搬送経路に近づける向き(図中矢印C2参照)に移動させる(ステップ104)。
【0039】
その後、用紙Sは、プレレジロール43によって搬送されながらセンサユニット60へ到達する。このときセンサユニット60の架台65は、上述のように図中矢印C2方向に移動している。そして、この架台65に設けられたサイドシフトセンサ61が、図中矢印C2方向に移動しながら、搬送されている用紙Sの側辺を検知する(ステップ105)。
【0040】
制御部20は、このサイドシフトセンサ61が用紙Sの側辺を検知した位置において、架台駆動モータ(不図示)の駆動を停止させ、架台65の移動を停止させる(ステップ106)。また、制御部20は、用紙Sの側辺を検知した位置に基づいて、感光体ドラム12の主走査方向(図4の矢印D1及びD2参照)における画像書き込み開始位置を決定する(ステップ107)。
【0041】
その後、用紙Sはさらに搬送されてレジセンサ80へ到達する(図4における実線で示された用紙S参照)。レジセンサ80は、用紙Sを検出する(ステップ108)と制御部20へ信号を出力する。制御部20は、レジセンサ80からの信号を受けることにより、感光体ドラム12上の副走査方向(図4の矢印E1及びE2参照)における画像書き込み開始位置を決定する(ステップ109)。そして、決定された画像書き込み開始位置に基づき、LPH14により感光体ドラム12(図示の例においては12Y)上への露光が開始される(ステップ110)。
【0042】
一方、プレレジロール43によって搬送されている用紙Sは、回転を停止していたレジロール45に突き当てられることにより一旦停止し、用紙Sはループを形成する。このループを形成することにより、用紙Sのスキューが補正される(ステップ111)。なお、レジロール45は、斜行補正部として捉えることができる。
【0043】
その後、レジロール45は、レジセンサ80からの信号を受けタイミングを合わせて回転を再開し、用紙Sが再び搬送される。
そして、レジロール45により搬送される用紙Sは、CISセンサ63へ到達する(図4における破線で示された用紙S参照)。CISセンサ63は、搬送されてくる用紙Sの側辺を検出する(ステップ112)と、用紙Sの側辺の位置に関する信号を制御部20へ送信する。制御部20は、CISセンサ63が検知した用紙Sの側辺の位置に基づいて、レジロール45の移動機構90を駆動させ、レジロール45を用紙Sの搬送方向と交差する方向(図4の矢印B1及びB2)に移動させる(ステップ113)。このレジロール45の移動により、レジロール45が搬送している用紙Sの側辺を、すでに感光体ドラム12(図示の例では12Y)上において露光が開始されている画像の画像書き込み位置にあわせる。
【0044】
そして、感光体ドラム12(図示の例では12Y)へと到達した用紙Sに、感光体ドラム12Y上に形成されていた画像が転写される(ステップ114)。これによって、用紙Sにおけるユーザの意図した箇所及び角度に画像が形成される。
図1に示すように、感光体ドラム12(12Y、12M、12C、12K)によって、用紙Sに多重転写され形成された各色のトナー像は、定着器19によって定着される。そして、画像が定着された用紙Sは、開口72を通過し用紙積載部(不図示)上に積載される。
【0045】
さて、本実施の形態においては、上述のようにサイドシフトセンサ61が用紙Sの側辺を検知する位置まで架台65が移動して停止することにともない、架台65に設けられるCISセンサ63は実際に用紙Sの側辺が通過する位置の近傍に配置される。ここで、仮に本実施の形態とは異なりCISセンサ63を固定して構成した場合、用紙Sの側辺が通過し得る範囲全体を検知範囲とするようCISセンサ63を構成することが必要である。例えば、用紙Sの搬送方向と交差(直交)する方向に長いCISセンサ63を設けることが必要である。一方で、本実施の形態のように、CISセンサ63よりも用紙Sの搬送方向上流側に位置するサイドシフトセンサ61が、用紙Sの側辺を検知した位置に応じてCISセンサ63を移動させることにより、用紙Sの搬送方向と交差する方向におけるCISセンサ63の大きさ(長さ)を小型化し得る。
【0046】
また、本実施の形態においては、レジロール45よりも用紙Sの搬送方向上流側に位置するサイドシフトセンサ61が用紙Sの側辺を検知した位置に応じて、感光体ドラム12の主走査方向(図4の矢印D1及びD2参照)における画像書き込み開始位置を決定する。
したがって、本実施の形態とは異なり、画像書き込み開始位置を変化させない場合と比較して、感光体ドラム12の主走査方向(図4の矢印D1及びD2参照)における用紙Sの位置と画像の位置とがずれることがより抑制される。
【0047】
さらに、本実施の形態においては、サイドシフトセンサ61の検知結果により、用紙Sの位置にあわせて感光体ドラム12上の画像の位置をずらしている。すなわち、用紙Sの位置と画像の位置とがあうように予め調整された状態である。よって、本実施の形態においては、用紙Sが搬送されスキュー補正されることにともない用紙Sの位置がずれた場合であっても、レジロール45がスキュー補正後に用紙Sの搬送方向と交差する方向(図4の矢印B1及びB2)に用紙Sを移動させる移動量を抑制し得る。
【0048】
このことにより、例えばプレレジロール43とレジロール45とが同時に用紙Sを挟みこみながら搬送している際にレジロール45が大きく移動し、用紙Sの位置がずれることや用紙Sに捩じれやシワが生じることが抑制される。
なお、用紙Sに捩じれが発生することにより、用紙Sにスキューが発生する場合がある。付言すると、レジロール45が用紙Sの搬送方向と交差する方向(図4の矢印B1及びB2)に移動する際に、プレレジロール43による用紙Sの挟み込みを解放することで、用紙Sの位置がずれることや用紙Sに捩じれやシワが生じることがさらに抑制され得る。
【0049】
さて、用紙Sがスキューした状態でレジロール45へと搬送されている場合、レジロール45によってスキュー補正される前とスキュー補正された後で、用紙Sの搬送方向と交差する向きにおける用紙Sの位置が変化する。本実施の形態においては、用紙Sの搬送方向においてレジロール45の下流側に設けられたCISセンサ63が検知したスキュー補正後の用紙Sの位置に基づいて、レジロール45が用紙Sの搬送方向と交差(直交)する方向に用紙Sを移動させる。このことにより、スキュー補正により生じた用紙Sの位置ずれを補正し、用紙S上のずれた箇所に画像が形成されることが抑制される。
【0050】
ここで、上記のように本実施の形態においては、サイドシフトセンサ61の検知結果に基づいて、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置を用紙Sの位置にあわせる。その後に、CISセンサ63の検知結果に基づいて、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置に用紙Sの位置をあわせる。本実施の形態は、サイドシフトセンサ61の検知結果に基づいて、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置と用紙Sの位置とを合わせた後に、CISセンサ63の検知結果に基づいて、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置と用紙Sの位置とをより精度よく合わせる構成と捉えることもできる。
【0051】
例えば、サイドシフトセンサ61が基準となる位置から用紙Sが10mmずれて搬送されていることを検知すると、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置が基準となる位置から10mmずらされ、用紙Sの位置ずれが補正される。そして、レジロール45によってスキュー補正を行った後に、基準となる画像書き込み開始位置から用紙Sが1mmずれていることをCISセンサ63が検知するとレジロール45によって用紙Sの位置が1mmずらされ、用紙Sの位置ずれが補正される。
【0052】
付言すると、本実施の形態とは異なり、CISセンサ63を設けることなく、サイドシフトセンサ61の検知結果に基づき感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置を用紙Sの位置にあわせることのみによって、用紙Sの位置ずれを補正する構成とすると次のようになる。すなわち、CISセンサ63よりも一般的に検知精度が劣るサイドシフトセンサ61の検知精度の限界により、用紙Sの位置ずれの補正が不十分となる場合がある。また、レジロール45によってスキュー補正を行うことにより、基準となる画像書き込み開始位置から用紙Sがずれた場合であっても、用紙Sの位置ずれは補正されない。
【0053】
また、本実施の形態とは異なり、用紙Sの搬送方向におけるレジロール45の上流側に、用紙Sのスキュー量を検知するスキューセンサとCISセンサ63とを設け、これらのセンサの検知結果に基づき感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置を用紙Sの位置にあわせる構成について説明をする。なお、この構成において、用紙Sの搬送方向におけるレジロール45の下流側には、CISセンサ63は設けられない。
【0054】
この構成において、CISセンサ63が読み取った用紙Sの位置と、スキューセンサにより検知されたスキュー量に基づいて感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置が補正される。この構成においては、スキューセンサが検知した用紙Sのスキュー量に基づいて、レジロール45によってスキュー補正がなされた後の用紙Sの位置を予測して、感光体ドラム12上の画像書き込み開始位置が決定される。よって、画像書き込み開始位置を、スキュー補正がなされた用紙Sの予測の位置に基づいて決定されるため、用紙Sの位置ずれの補正が不十分となる場合がある。
【符号の説明】
【0055】
1…画像形成装置、12…感光体ドラム、14…LPH、20…制御部、43…プレレジロール、45…レジロール、60…センサユニット、61…サイドシフトセンサ、63…CISセンサ、65…架台、67…レール、69…基準板、80…レジセンサ、90…移動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を搬送する用紙搬送部と、
前記用紙搬送部により搬送されてきた用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第1の側辺検知部と、
前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の下流側に設けられかつ前記画像形成部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第2の側辺検知部と、
前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、前記画像形成部によって画像が形成される位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する画像位置調整部と、
前記第2の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、前記画像位置調整部により調整された画像が形成される位置に用紙を搬送するよう用紙の位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する用紙位置調整部と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記用紙搬送部は、用紙搬送方向における用紙の先端が突き当てられ用紙の斜行を補正する斜行補正部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2の側辺検知部は、用紙搬送方向と交差する方向において移動可能であり、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて用紙搬送方向と交差する方向における位置が定まることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1の側辺検知部は、用紙搬送方向と交差する方向に移動可能であり、用紙搬送方向と交差する方向に移動しながら搬送される用紙の側辺を検知することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1の側辺検知部及び前記第2の側辺検知部を支持し、当該第1の側辺検知部及び当該第2の側辺検知部とともに用紙搬送方向と交差する方向に移動可能な支持部をさらに有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成部は、回転可能に配置され外周面に画像を保持する像保持体と、当該像保持体の外周面に画像を形成する画像形成機構とを有し、
前記画像位置調整部は、前記画像形成機構が前記像保持体の外周面に画像を形成する位置を、当該像保持体が回転することにともない当該像保持体の当該外周面が移動する方向と交差する方向において調整する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
用紙を搬送する用紙搬送部と、
前記用紙搬送部により搬送されてきた用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第1の側辺検知部と、
前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の下流側に設けられかつ前記画像形成部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、用紙搬送方向と交差する方向において移動可能であり、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて用紙搬送方向と交差する方向における位置が定まり、当該位置において搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第2の側辺検知部と、
前記第2の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて、前記画像形成部によって画像が形成される位置に用紙を搬送するよう用紙の位置を用紙搬送方向と交差する方向において調整する用紙位置調整機構と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
前記第1の側辺検知部及び前記第2の側辺検知部を支持し、当該第1の側辺検知部及び当該第2の側辺検知部とともに用紙搬送方向と交差する方向に移動可能な支持部をさらに有することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
用紙を搬送する用紙搬送部と、
前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の上流側に設けられ、搬送される用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第1の側辺検知部と、
前記用紙搬送部よりも用紙搬送方向の下流側に設けられ、用紙搬送方向と交差する方向において移動可能であり、前記第1の側辺検知部が検知した用紙の側辺の位置に応じて用紙搬送方向と交差する方向における位置が定まり、当該位置において用紙の用紙搬送方向に沿う側辺を検知する第2の側辺検知部と
を有することを特徴とする用紙搬送装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−78885(P2013−78885A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219900(P2011−219900)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】