説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】記録媒体の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように形成される単色画像又は多重色画像の転写性を調整することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録媒体の第1面に形成される転写性検知用のトナー像と前記記録媒体の第2面に形成される転写性検知用のトナー像とを、前記記録媒体の第1面及び第2面で少なくとも一部が重なるように前記転写手段の転写条件を異ならせて複数形成する転写性検知用トナー像形成手段204と、前記記録媒体の第2面に転写された前記複数の転写性検知用トナー像の濃度又は前記像保持体上に残留した前記複数の転写性検知用トナー像の濃度を検知する濃度検知手段4と、前記濃度検知手段4の検知結果に基づいて前記転写手段における転写条件を選択する選択手段205とを備えるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置及び画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上記画像形成装置においては、画質の安定化等を図るため、画像形成条件を変化させた複数の画質調整用パターンを出力し、当該複数の画質調整用パターンの検出結果に基づいて画像形成条件を制御するように構成した技術として、例えば、特開2004−226481号公報、特許第4359051号公報、特開2002−23562号公報等に開示されたものが既に提案されている。
【0003】
上記特開2004−226481号公報に係る画像形成装置は、可視画像が形成される像担持体と、前記可視画像を中間転写体上に転写する1次転写手段と前記中間転写体上の可視画像を記録材上に転写する2次転写手段とを有する画像形成装置において、転写電流調整画像を出力する手段を備え、かつ、転写電流調整画像を記録材上に転写した後に、前記中間転写体上に残ったトナーの画像濃度を検知する検知手段を備え、前記濃度検出結果に基づいて2次転写電流を調整するように構成したものである。
【0004】
また、上記特許第4359051号公報に係る画像形成装置は、電子写真方式の露光による静電潜像をトナーによって現像し、パターン画像を像担持体上に形成するパターン画像形成手段と、
前記像担持体からパターン画像を第1転写ローラにより中間転写体に転写し、前記中間転写体からパターン画像を第2転写ローラにより記録紙搬送体を介して記録紙上に転写する転写手段と、
前記記録紙上の画像を定着する定着手段と、
前記中間転写体と対峙する位置で、前記パターン画像を形成した表面からパターン画像が転写される専用転写ローラと、
前記専用転写ローラに転写されたパターン画像を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて画像特性の制御を行う制御手段とを備え、
前記専用転写ローラは、前記パターン画像を形成した表面に対して接離自在に設けられ、前記パターン画像を検知する時には前記表面に接し、検知しない時には前記表面から離れるように構成したものである。
【0005】
さらに、上記特開2002−23562号公報に係る画像形成装置は、電圧が印加された転写帯電部材の作用により、像担持体に形成された画像を転写材に転写する画像形成装置において、画像が転写されるべき面と反対側の転写材面に画像が形成されているか否かを検知する画像有無検知センサと、前記転写材面に画像が形成されていることが検知されたときと、画像が形成されていないことが検知されたときとで、異なる制御条件を設定する制御手段とを具備するように構成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−226481号公報
【特許文献2】特許第4359051号公報
【特許文献3】特開2002−23562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、この発明が解決しようとする課題は、記録媒体の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように形成される単色画像又は多重色画像の転写性を調整することが可能な画像形成装置及び画像形成システムを提供することにある。
【0008】
また、この発明が解決しようとする課題は、記録媒体の第1面に画像が有る場合と無い場合が混在した条件下における第2面の画像の転写性を調整することが可能な画像形成装置及び画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、請求項1に記載された発明は、トナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体上に保持されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記転写手段によって前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段によって第1面にトナー像が定着された記録媒体を、前記記録媒体の第1面と第2面とを反転して再度前記転写手段へと搬送する搬送手段と、
前記記録媒体の第1面に形成される転写性検知用のトナー像と前記記録媒体の第2面に形成される転写性検知用のトナー像とを、前記記録媒体の第1面及び第2面で少なくとも一部が重なるように前記転写手段の転写条件を異ならせて複数形成する転写性検知用トナー像形成手段と、
前記記録媒体の第2面に転写された前記複数の転写性検知用トナー像の濃度又は前記像保持体上に残留した前記複数の転写性検知用トナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
前記濃度検知手段の検知結果に基づいて前記転写手段における転写条件を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
また、請求項2に記載された発明は、前記像保持体は、単一又は複数の感光体ドラム上に順次形成される複数のトナー像が多重に転写される中間転写体からなり、
前記転写性検知用トナー像形成手段は、前記転写手段に印加する転写電圧を異ならせた複数の転写性検知用トナー像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0011】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記転写性検知用トナー像は、単一のトナー像と、複数のトナー像を重ね合わせた多重のトナー像とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
【0012】
又、請求項4に記載された発明は、前記転写性検知用トナー像は、前記記録媒体の第1面に形成される単一のトナー像と、前記記録媒体の第2面に形成される単一のトナー像の一部が重なり、前記記録媒体の第1面に形成される複数のトナー像を重ね合わせた多重のトナー像と、前記記録媒体の第2面に形成される複数のトナー像を重ね合わせた多重のトナー像の一部が重なるように形成されたトナー像からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0013】
更に、請求項5に記載された発明は、前記濃度検知手段は、前記記録媒体上に転写され定着された前記転写性検知用トナー像の濃度を検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0014】
また、請求項6に記載された発明は、前記選択手段は、前記濃度検知手段によって検知された複数の前記転写性検知用トナー像の濃度のうち、転写画像の濃度が最も高い転写条件を選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0015】
さらに、請求項7に記載された発明は、前記選択手段は、前記濃度検知手段によって検知された前記転写性検知用の単一トナー像と多重トナー像の双方の転写濃度が最も高い転写条件を手動又は自動で選択することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
【0016】
又、請求項8に記載された発明は、トナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体上に保持されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記転写手段によって前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段によって第1面にトナー像が定着された記録媒体を、前記記録媒体の第1面と第2面とを反転して再度前記転写手段へと搬送する搬送手段と、
前記記録媒体の第1面に形成される転写性検知用のトナー像と前記記録媒体の第2面に形成される転写性検知用のトナー像とを、前記記録媒体の第1面及び第2面で少なくとも一部が重なるように前記転写手段の転写条件を異ならせて複数形成する転写性検知用トナー像形成手段とを具備する画像形成装置と、
前記記録媒体の第2面に転写された前記複数の転写性検知用トナー像の濃度又は前記像保持体上に残留した前記複数の転写性検知用トナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
前記濃度検知手段の検知結果に基づいて前記転写手段における転写条件を選択する選択手段とを具備する制御装置と
を備えたことを特徴とする画像形成システムである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載された発明によれば、記録媒体の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように形成される単色画像又は多重色画像の転写性を調整することができる。
【0018】
また、請求項2に記載された発明によれば、中間転写体から記録媒体の両面に単色画像や多重色画像が転写される場合に画像の転写性を調整することができる。
【0019】
さらに、請求項3に記載された発明によれば、記録媒体の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように形成される単色画像及び多重色画像の転写性を調整することができる。
【0020】
又、請求項4に記載された発明によれば、記録媒体の両面に転写される単色画像及び多重色画像の転写性を調整することができる。
【0021】
更に、請求項5に記載された発明によれば、記録媒体上に最終的に形成される画像に基づいて転写性を調整することができる。
【0022】
また、請求項6に記載された発明によれば、記録媒体の両面に単色画像や多重色画像が形成される場合に画像の転写性を容易に調整することができる。
【0023】
さらに、請求項7に記載された発明によれば、記録媒体の両面に転写される単色画像及び多重色画像の転写性をともに満足することができる。
【0024】
又、請求項8に記載された発明によれば、記録媒体の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように形成される単色画像又は多重色画像の転写性を調整することが可能な画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の転写性検知用のトナー像を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【図4】図4は中間転写ベルト上に保持されたトナー像を示す模式図である。
【図5】図5は記録用紙上に形成されたトナー像を示す模式図である。
【図6】図6は転写電圧を示すグラフである。
【図7】図7は二次転写部を示す構成図である。
【図8】図8は記録用紙上に形成されたトナー像を示す模式図である。
【図9】図9は画像形成装置の制御装置を示すブロック図である。
【図10】図10はパーソナルコンピュータを示す斜視構成図である。
【図11】図11はパーソナルコンピュータを示すブロック図である。
【図12】図12は表示部を示す構成図である。
【図13】図13は表示部を示す構成図である。
【図14】図14はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の転写性検知用のトナー像を示す構成図である。
【図15】図15は表示部を示す構成図である。
【図16】図16はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】図17は表示部を示す構成図である。
【図18】図18は表示部を示す構成図である。
【図19】図19はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図20】図20はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の判定結果を示す図表である。
【図21】図21はこの発明の実施の形態2に係る画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての4サイクル方式のカラー画像形成装置を示す概略構成図である。また、このカラー画像形成装置は、画像読取装置を備えており、フルカラー複写機やファクシミリとして機能するとともに、図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データに基づいて画像を形成するプリンタとしても機能する。また、上記画像形成装置は、図2に示すように、制御装置としてのパーソナルコンピュータ300に通信回線301を介して接続されており、パーソナルコンピュータ300から出力される画像データに基づいて画像を形成可能となっているとともに、パーソナルコンピュータ300からの制御信号に基づいて画質が調整可能に構成されている。
【0028】
図2において、1は画像形成装置の本体を示すものであり、この画像形成装置本体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で画像読取装置4へと自動的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配置されている。この画像読取装置4は、プラテンガラス5上に配置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像をフルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の画像を予め定められたドット密度で読み取るように構成されている。
【0029】
上記画像読取装置4によって読み取られた原稿2の画像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の画像データとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の画像データに対して、必要に応じてシェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の予め定められた画像処理が施され、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の画像データに変換される。
【0030】
そして、上記の如く画像処理装置12で予め定められた画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色に対応した画像データとして画像露光装置13に順次送られ、この画像露光装置13では、画像データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。なお、上記画像形成装置は、プリンタとしても機能するように構成されており、当該画像形成装置がプリンタとして機能する場合には、画像処理装置12にパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ300から画像データが入力され、必要に応じて画像処理装置12で予め定められた画像処理が施された後、画像露光装置13に4色に対応した画像データが順次出力される。
【0031】
この実施の形態は、例えば、画像形成装置本体1のみから構成されるが、画像形成装置本体1とホストコンピュータ300等の制御装置とからなる画像形成システムとして構成しても良い。
【0032】
上記画像形成装置本体1の内部には、色の異なる複数のトナー像を順次形成することが可能な画像形成手段としての画像形成部50が配置されている。この画像形成部50は、大別として、トナー像を保持する像保持体としての感光体ドラム17と、感光体ドラム17の表面を予め定められた電位に帯電する帯電手段の一例としてのグリッド電極を有するコロナ帯電装置であるスコロトロン帯電装置18と、感光体ドラム17の表面に画像露光を施すことにより画像データに応じた静電潜像を形成する静電潜像形成手段としての画像露光装置13と、前記感光体ドラム17の表面に形成された静電潜像を互いに色の異なる複数のトナーによって順次現像して互いに色の異なる複数のトナー像を形成可能な現像手段としての回転式の現像装置19と、感光体ドラム17の表面を清掃する清掃手段としてのクリーニング装置20とを備えている。なお、上記帯電手段18としては、コロナ帯電装置に限らずロール状の帯電部材を用いても良い。
【0033】
上記画像露光装置13は、図3に示すように、図示しない半導体レーザーを画像データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを画像データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡14によって偏向走査され、f・θレンズ15及び反射ミラー16を介して像保持体としての感光体ドラム17の表面に走査露光される。
【0034】
上記画像露光装置13によってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム17は、図2に示すように、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って予め定められた速度(例えば、270mm/secや110mm/secなどの複数の速度)で回転駆動される。
【0035】
この感光体ドラム17の表面は、一次帯電用のスコロトロン帯電装置18によって予め定められた極性(例えば、負極性)及び電位に帯電された後、画像データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって画像データに応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム17上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の現像器(現像手段)19Y、19M、19C、19Kを回転可能に備えた回転式の現像装置19のうち、いずれか1つの現像器19Y、19M、19C、19Kが感光体ドラム17と対向する現像位置に移動することによって、例えば、感光体ドラム17の帯電極性と同極性の負極性に帯電したトナーによって反転現像され、予め定められた色のトナー像となる。なお、上記回転式の現像装置19としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の現像器19Y、19M、19C、19K以外に、例えば、透明トナー(CT)や濃度の淡いマゼンタ(LM)、濃度の淡いシアン(LC)などに対応した現像器19#1、19#2が、2つまで予備として装着可能となっている。その際、これらの透明トナー(CT)や濃度の淡いマゼンタ(LM)、濃度の淡いシアン(LC)などに対応した画像データは、画像処理装置12によって生成される。
【0036】
上記感光体ドラム17上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色のトナー像は、図2に示すように、当該感光体ドラム17の下部に配置された中間転写体としての無端状のベルトからなる中間転写ベルト21上に、一次転写手段としての一次転写ロール22によって多重に一次転写される。中間転写ベルト21は、感光体ドラムから転写されたトナー像を保持する像保持体として機能するものである。この中間転写ベルト21は、駆動ロール23、第1の従動ロール24a、第2の従動ロール24b、張力付与ロール24c、第3の従動ロール24d及び二次転写手段の一部を構成する対向ロール25によって張り渡されており、感光体ドラム17の回転速度と略等しい速度で矢印方向に沿って循環駆動される。
【0037】
上記中間転写ベルト21上には、最終的に形成する画像の色に応じて、感光体ドラム17上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のすべて又は一部の色のトナー像が、一次転写ロール22によって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト21上に転写されたトナー像は、予め定められたタイミングで二次転写位置へと搬送される記録媒体としての記録用紙26上に、中間転写ベルト21を支持する対向ロール25と、当該対向ロール25に中間転写ベルト21を介して圧接する二次転写手段としての二次転写ロール27によって一括して二次転写される。上記記録用紙26は、図2に示すように、画像形成装置本体1内の下部に配置された複数の給紙カセット28、29、30のうちの何れかから、所望のサイズ及び材質のものが給紙ロール28a、29a、30aによって給紙される。上記複数の給紙カセット28、29、30からは、普通紙以外にも、厚紙、コート紙、薄紙等の所望の材質のものが給紙可能となっている。なお、普通紙や厚紙、コート紙、薄紙等の記録用紙26は、坪量によって分類される。給紙された記録用紙26は、複数の搬送ロール31、32及びレジストロール33によって、予め定められたタイミングで中間転写ベルト21の二次転写位置まで搬送される。そして、上記記録用紙26には、上述したように、対向ロール25及び二次転写ロール27によって、中間転写ベルト21上から予め定められた数色のトナー像が一括して二次転写される。
【0038】
また、上記中間転写ベルト21上から予め定められた数色のトナー像が二次転写された記録用紙26は、中間転写ベルト21から分離された後、搬送ベルト34によって定着装置35へと搬送され、この定着装置35によって熱及び圧力で未定着トナー像が記録用紙26上に定着され、片面複写の場合には、排出ロール36によってそのまま排紙トレイ37上に排出されてカラー画像やモノクロ画像等の画像形成工程が終了する。
【0039】
上記画像形成装置は、記録用紙26の第1面及び第2面からなる表裏両面に画像を形成することが可能に構成されており、定着装置35によって第1面にトナー像が定着された記録用紙26を、記録用紙26の表裏を反転して再度二次転写部へと搬送する両面用の搬送手段を備えている。
【0040】
即ち、上記画像形成装置において記録用紙26の両面に画像を形成する場合には、図2に示すように、第1面(表面)にカラー画像等が形成された記録用紙26を、そのまま排紙トレイ37上に排出せずに、図示しない反転ゲートによって下向きに搬送方向が変更され、搬送ロール38及び反転ロール39によって反転用通路40へと一旦搬送される。そして、上記記録用紙26は、今度は逆転する反転ロール39によって両面用通路41へと搬送され、この両面用通路41に設けられた搬送ロール42によってレジストロール33まで一旦搬送される。そして、上記記録用紙26は、中間転写ベルト21上のトナー像と同期してレジストロール33によって再度搬送され、当該記録用紙26の第2面(裏面)に対してトナー像の転写及び定着工程が行われた後、排出トレイ37上に排出される。
【0041】
この実施の形態では、これらの搬送ロール38及び反転ロール39、反転用通路40、両面用通路41及び搬送ロール42によって、両面用の搬送手段が構成されているが、両面用の搬送手段としては、これに限定されず、定着手段によって第1面にトナー像が定着された記録媒体を、記録媒体の表裏を反転して再度前記転写手段へと搬送するものであれば良い。
【0042】
なお、図2中、43は所望のサイズ及び材質の記録用紙26を手差しで給紙する手差しトレイを示している。
【0043】
図3は上記画像形成装置の画像形成部50を示す構成図である。
【0044】
この画像形成装置では、上述したように、感光体ドラム17の表面が一次帯電用のスコロトロン帯電装置18によって予め定められた極性及び電位に一様に帯電された後、当該感光体ドラム17の表面には、画像露光装置13によって順次予め定められた色に対応した画像が露光され、静電潜像が形成される。
【0045】
そして、上記の如く感光体ドラム17の表面に各色に対応して順次形成される静電潜像は、図3に示すように、対応する色の現像器19Y、19M、19C、19Kによって現像され、当該感光体ドラム17の表面には、予め定められた色のトナー像Tが形成される。
【0046】
上記回転式の現像装置19には、図3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器19Y、19M、19C、19Kが周方向に沿って配置されており、回転軸197を中心にして矢印方向に沿って回転することにより、対応する色の現像器19Y、19M、19C、19Kの現像ロール196が感光体ドラム17と対向する現像位置へと移動して停止し、所望の色のトナーによって感光体ドラム17の表面に形成された静電潜像を現像するように構成されている。
【0047】
上記現像器19Y、19M、19C、19Kとしては、図3に示すように、例えば、現像器本体191の内部にトナーとキャリアとからなる二成分の現像剤192を収容した二成分方式の現像器が用いられる。上記現像器本体191の内部には、予め定められたタイミングでトナーカートリッジ193Y〜193K(図2参照)からトナーが補給され、現像器本体191内のトナー濃度を予め定められた範囲内に維持するように構成されている。また、上記現像器本体191の内部に供給されたトナーは、2本の現像剤攪拌搬送用のオーガ194、195によって現像器本体191内の現像剤192と攪拌されて摩擦帯電され、循環移動する間に現像ロール196へ供給されるとともに、当該現像ロール196の表面に形成された現像剤192の磁気ブラシとして感光体ドラム17の表面と対向する現像領域へと搬送され、感光体ドラム17の表面に形成された静電潜像の現像に供される。
【0048】
例えば、上記感光体ドラム17上に形成された静電潜像がイエロー色に対応したものであれば、この静電潜像は、イエロー色の現像器19Yによって現像され、感光体ドラム17上には、イエロー色のトナー像Tが形成される。また、他のマゼンタ色、シアン色、ブラック色についても、同様のプロセスによって対応する色のトナー像Tが、感光体ドラム17上に順次形成される。
【0049】
上記感光体ドラム17上に順次形成された各色のトナー像Tは、感光体ドラム17と中間転写ベルト21とが接触する一次転写位置において、感光体ドラム17上から中間転写ベルト21の表面に一次転写される。この一次転写位置には、中間転写ベルト21の裏面側に一次転写ロール22が配置されており、中間転写ベルト21は、一次転写ロール22によって感光体ドラム17の表面に接触するようになっている。一次転写ロール22には、トナーの帯電極性と逆極性(正極性)の電圧が印加され、感光体ドラム17上に形成されたトナー像Tは、中間転写ベルト21上に一次転写される。
【0050】
単色の画像を形成する場合は、中間転写ベルト21上に一次転写された予め定められた色のトナー像Tが、二次転写位置において直ちに記録用紙26上に二次転写されるが、複数色のトナー像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム17上への予め定められた色のトナー像Tの形成、並びにトナー像Tの中間転写ベルト21上への多重な一次転写の工程が、予め定められた色数分だけ繰り返される。
【0051】
例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナー像Tを重ね合わせたフルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム17上には、その一回転毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像Tが順次形成され、これらの4色のトナー像は、中間転写ベルト21上に重ね合わせた状態で順次一次転写される。
【0052】
また、感光体ドラム17から中間転写ベルト21上に一次転写されずに残留したトナーやトナーの外添剤等は、図3に示すように、クリーニング前徐電装置44によって徐電された後、クリーニング装置20によって清掃される。クリーニング装置20は、感光体ドラム17の表面に残留したトナーやトナーの外添剤等の付着物を、クリーニングブラシ201及びクリーニングブレード202によって除去するとともに、除去されたトナー等の付着物が搬送オーガ203によって予め定められたタイミングでクリーニング装置20の外部に排出されるように構成されている。さらに、クリーニング装置20によって清掃された感光体ドラム17の表面は、徐電ランプ46によって一様に露光されて徐電され、次の画像形成工程に備える。
【0053】
また、上記中間転写ベルト21は、最初に一次転写された例えばイエロー色の未定着トナー像Tを保持したまま、感光体ドラム17と同期した周期で回転し、当該中間転写ベルト21上には、図4に示すように、その一回転毎にマゼンタ色、シアン色及び黒色の未定着トナー像TM、TC、TKが、単独又はイエロー色の未定着トナー像TYに順次重ね合わされた状態で転写される。
【0054】
このようにして中間転写ベルト21に一次転写された未定着トナー像Tは、中間転写ベルト21の回転に伴って、記録用紙26の搬送経路に面した二次転写位置へと搬送される。
【0055】
そして、この記録用紙26は、図2に示す如く、前述したように、所望の給紙カセット28、29、30から給紙ロール28a、29a、30aによって給紙され、搬送ロール31、32によってレジストロール33まで搬送され、レジストロール33によって所定のタイミングで、二次転写ロール27と中間転写ベルト21との圧接部間に給送される。
【0056】
また、二次転写位置における中間転写ベルト21の裏面側には、図3に示すように、二次転写ロール27の対向電極をなす対向ロール25が配設されている。二次転写位置では、二次転写ロール27が常時中間転写ベルト21に圧接するか、又は、予め定められたタイミングで二次転写ロール27が中間転写ベルト21に圧接し、二次転写ロール27にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加するか、又は対向ロール25にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加することにより、トナー像保持体としての中間転写ベルト21上に転写された未定着トナー像Tは、前記二次転写位置において記録用紙26上に一括して二次転写される。
【0057】
なお、図3中、符号49は、中間転写ベルト21の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置を示しており、このベルトクリーニング装置49は、通常は中間転写ベルト21の表面から離間しているとともに、中間転写ベルト21の表面に予め定められたタイミングで接触するように構成されている。
【0058】
そして、未定着トナー像Tが転写された記録用紙26は、図3に示すように、中間転写ベルト21から剥離され、二次転写部の下流に配置された電極部材47、案内板48および搬送ベルト34によって定着装置35(図2に参照)に送り込まれ、未定着トナー像Tの定着処理がなされる。
【0059】
上記中間転写ベルト21は、ポリイミド、ポリアミドイミド等の合成樹脂又は各種のゴムに、カーボンブラック等の導電化剤を適当量分散させて、その体積抵抗率が106 〜1014Ω・cmとなるように調整したフィルム状のベルトによって形成されている。この中間転写ベルト21の厚さは、例えば、0.1mmに設定される。なお、上記中間転写ベルト21の周長は、感光体ドラム17の周長の整数倍(例えば、2〜3倍)に設定されている。
【0060】
また、上記二次転写ロール27は、必要に応じて、中間転写ベルト21と接離可能に配設されており、カラー画像が形成される場合には、最終色の未定着トナー像Tが中間転写ベルト21上に一次転写されるまで、中間転写ベルト21から離間している。なお、上記二次転写ロール27は、中間転写ベルト21に接離したままの状態であっても良い。
【0061】
さらに、上記二次転写ロール27は、例えば、イオン導電性の導電材料を分散したウレタンゴム等からなる弾性体層を備えており、当該二次転写ロール27は、例えば、その体積抵抗率が103 〜1010Ω・cmに設定され、ロール径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば30°(アスカーC硬度)に設定される。
【0062】
一方、上記背面支持ロール25は、イオン導電性の導電材料を分散したEPDMのゴムからなる弾性体層を備えており、例えば、その表面抵抗率が107 〜1010Ω/□で、ロール径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカーC硬度)に設定される。
【0063】
また、二次転写位置の当接部下流に配置された電極部材47は、導電性の板状部材として板金が好ましく、この実施の形態では厚さ0.5mmのスレンレス鋼板を使用しており、記録用紙26側を針状としたものが用いられている。さらに、上記電極部材47の2次転写領域側の先端は、例えば、背面支持ロール25と二次転写ロール27のニップ部が成す線より1mmだけ二次転写ロール27側で、かつニップ部の出口より7mmだけ離れて配置されている。
【0064】
ところで、上記の如く構成される画像形成装置では、図2及び図3に示すように、最終的に形成する画像の色に応じて、感光体ドラム17上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色のトナー像Tが順次形成され、これらのトナー像が図4に示すように中間転写ベルト21上に単独又は互いに重ね合わされた状態で一次転写された後、中間転写ベルト21上から記録用紙26に一括して二次転写され定着されて、所望の色の画像が形成される。
【0065】
例えば、赤色(レッド)の画像を形成する場合には、図4に示すように、イエロー(Y)色のトナー像TYとマゼンタ(M)色のトナー像TMを重ね合わせた二重色のトナー像が形成され、緑色(グリーン)の画像を形成する場合には、イエロー(Y)色のトナー像TYとシアン(C)色のトナー像TCを重ね合わせた二重色のトナー像が形成され、青色(ブルー)の画像を形成する場合には、マゼンタ(M)色のトナー像TMとシアン(C)色のトナー像TCを重ね合わせた二重色のトナー像が形成される。
【0066】
また、黒色(K)の画像を形成する場合であっても、図4に示すように、ユーザの指定や画像によって黒(K)の単色のトナー像TKからなる単一色の画像が形成される場合以外に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のトナー像TY、TM、TCを重ね合わせた3重色のトナー像(いわゆるプロセス黒:PK)が形成される場合がある。
【0067】
このように像保持体としての中間転写ベルト21上に保持される画像は、図4に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の単色(単一)のトナー像Tからなる画像や、イエロー(Y)、マゼンタ(M)を重ね合わせた二重色、イエロー(Y)、マゼンタ(M)を重ね合わせた二重色、マゼンタ(M)とシアン(C)を重ね合わせた二重色、あるいはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のトナー像Tを重ね合わせた3重色の多重トナー像など、種々のトナー像が形成され、これら中間転写ベルト21上に保持されたトナー像が一括して二次転写ロール27によって記録媒体26上に一括して二次転写され、定着装置35によって定着される。
【0068】
なお、図4は、中間転写ベルト21上に多重に一次転写されたトナー像を示しており、中間転写ベルト21から記録媒体26上に一括して二次転写されたトナー像は、各色のトナー像の積層状態が上下逆となる。
【0069】
また、上記画像形成装置では、図2に示すように、第1面(表面)26aに画像が転写・定着された記録用紙26を、その表裏を反転した状態で再度二次転写位置へと搬送し、記録用紙26の第2面(裏面)25bに画像が転写・定着されることにより、記録用紙26の両面に画像を形成することが可能となっている。その際、第1面(表面)に画像が転写・定着された記録用紙26が再度二次転写位置を通過するときには、図5に示すように、記録用紙26の第1面(表面)26aに既に画像が転写・定着されており、記録用紙26の第2面(裏面)26bに画像を二次転写する場合の転写条件は、記録用紙26の第1面(表面)26aに画像を転写する場合と異なる場合がある。
【0070】
その際、上記記録用紙26上では、図5に示すように、第1面(表面)26aに形成されたトナー像と、第2面(裏面)26bに形成されたトナー像とが重ならない場合とその一部又は全部が重なる場合とがある。また、第1面(表面)26aに形成されたトナー像と、第2面(裏面)に形成されたトナー像26bとが重なる場合であっても、単層のトナー像どうしが重なる場合と、単層のトナー像と多重層のトナー像が重なる場合と、多重層のトナー像どうしが重なる場合など、種々の場合があり、これらの各トナー像の形成状態に応じて中間転写ベルト21から記録媒体26上に一括して二次転写されるトナー像の転写状態が異なる。
【0071】
そこで、この実施の形態では、画像形成装置における転写性を検知するトナー画像として、図1に示すように、特殊な転写性検知用のトナー像100を用いている。この転写性検知用のトナー像100は、例えば、A3サイズの記録用紙26の第1面(表面)26aに、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のトナー像Tを重ね合わせた濃度100%の3重色のトナー像(プロセスK)101と、イエロー(Y)色のトナー像TYとマゼンタ(M)色のトナー像TMを重ね合わせた濃度100%の二重色の赤色(レッド)のトナー像102と、イエロー(Y)色のトナー像TYとシアン(C)色のトナー像TCを重ね合わせた濃度100%の二重色の緑色(グリーン)のトナー像103と、マゼンタ(M)色のトナー像TMとシアン(C)色のトナー像TCを重ね合わせた濃度100%の二重色の青色(ブルー)のトナー像104と、濃度100%の黒色(K)の単色のトナー像105と、濃度60%のマゼンタ(M)色の単色のトナー像106と、濃度60%のシアン(C)色の単色のトナー像107と、濃度60%の黒色(K)のトナー像108とが形成される。
【0072】
なお、上記転写性検知用トナー像100を形成する記録用紙26としては、A3サイズの記録用紙26に限らず、例えば、A4サイズの記録用紙26に2枚等の複数枚にわたって形成するなど、そのサイズ及び枚数は任意である。
【0073】
これら各色のトナー像101〜108は、図1に示すように、10〜20mm四方等の正方形状に縦方向及び横方向に沿って予め定められた間隔G1及びG2(図示例では、G1=G2)を隔てて形成されるが、これに限定されず、長方形状などその形状及び大きさ、間隔は任意である。
【0074】
また、上記各色のトナー像は、図1に示すように、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像を記録用紙26上に転写する際に、二次転写ロール27に印加する転写電圧を、記録用紙26の搬送方向Aに沿って、記録用紙26の厚さ等に応じて自動的に決定される標準となる転写電圧V0を基準として、中間転写ベルト21の搬送方向と交差する方向に沿った1組のトナー像101〜108毎にマイナス方向及びプラス方向に複数段階(図示例では、16段階)にわたって変化させた状態で、中間転写ベルト21上から記録用紙26上に二次転写される。
【0075】
この実施の形態では、図6に示すように、二次転写ロール27に印加する転写電圧を、標準となる転写電圧V2ndを指標“0”とした場合、標準となる転写電圧V0を10%ずつ減少させた転写電圧Vをマイナス方向に転写電圧V-5まで5段階変化させるとともに、標準となる転写電圧Vを10%ずつ増加させた転写電圧Vをプラス方向に転写電圧V+10まで10段階(合計16段階)にわたって変化させるように構成されている。なお、二次転写ロール27に印加する転写電圧を変化させる値としては、10%ずつ及び16段階に限定されるものではなくこれによりも多くても少なくても良いことは勿論のこと、必ずしも等間隔で変化させる必要はない。
【0076】
なお、上記二次転写ロール27に印加する転写電圧V2ndは、図7に示すように、背面支持ロール25、中間転写ベルト21、二次転写ロール27からなる二次転写部のシステム抵抗RSYS及び転写電流Iによって決定される。
【0077】
その結果、この実施の形態では、図1に示すように、A3サイズの記録用紙26の第1面(表面)には、濃度100%のプロセスK101-5〜101+10、濃度100%の赤色(レッド)102-5〜102+10、濃度100%の緑色(グリーン)103-5〜103+10、濃度100%の青色(ブルー)104-5〜104+10、濃度100%の黒色(K)105-5〜105+10、濃度60%のマゼンタ色(M)106-5〜106+10、濃度60%のシアン色(C)107-5〜107+10、濃度60%の黒色(K)108-5〜108+10の8種類、16段階、合計128個のトナー像が形成される。
【0078】
一方、上記記録用紙26の第2面(裏面)26bには、図1に示すように、記録用紙26の第1面(表面)に形成されたトナー像と同じ合計128個のトナー像101-5〜101+10、102-5〜102+10、103-5〜103+10、104-5〜104+10、105-5〜105+10、106-5〜106+10、107-5〜107+10、108-5〜108+10が形成される。ただし、上記記録用紙26の第2面(裏面)26bに形成される128個のトナー像は、記録用紙26の第1面(表面)26aに形成されたトナー像に対して、主走査方向である中間転写ベルト21の移動方向と交差する方向に沿って、1つのトナー像の幅の半分だけ位置がずれた状態で形成されている。
【0079】
そのため、上記記録用紙26の第1面(表面)に形成されたトナー像と、記録用紙26の第2面(裏面)に形成されたトナー像とは、図8に示すように、当該トナー像の半分の幅だけ重なり、トナー像の残り半分の幅は、記録用紙26の第1面(表面)26aに形成されたトナー像と、記録用紙26の第2面(裏面)26bに形成されたトナー像とが重ならず、それぞれ単独で存在する状態で形成される。
【0080】
このように、上記記録用紙26の第1面(表面)26aに形成されたトナー像と、記録用紙26の第2面(裏面)26bに形成されたトナー像とを半分の幅だけずらして形成した場合には、複数のトナー像を形成するスペースを重なる分だけ小さく設定することができ望ましい。
【0081】
ただし、上記記録用紙26の第1面(表面)26aに形成されたトナー像と、記録用紙26の第2面(裏面)26bに形成されたトナー像とを半分の幅だけずらして形成した場合に限らず、図8(b)に示すように、記録用紙26の第1面(表面)に形成されたトナー像と、記録用紙26の第2面(裏面)に形成されたトナー像とが完全に重なった画像と、両者が完全に重ならない画像とをまったく分離して別個に形成しても勿論よい。また、ずらす量もトナー像の半分の幅に限らず他の値に設定しても良い。
【0082】
上記記録用紙26の第1面(表面)26aに形成されたトナー像と、記録用紙26の第2面(裏面)26bに形成されたトナー像は、その縦方向(中間転写ベルトの移動方向)及び横方向(中間転写ベルトの移動方向と交差する方向)に沿って、予め定められた間隔G1及びG2で表裏同じ間隔を隔てて形成されるが、トナー像の横方向(中間転写ベルトの移動方向と交差する方向)に沿った書き出し位置L1、L2が、裏面側がトナー像の半分の幅だけ大きくなるようにずらして形成されている。
【0083】
また、この実施の形態では、図2に示すように、記録用紙26の搬送方向を反転用通路40を用いて反転させることで、記録用紙26の表裏を反転しているため、記録用紙26の第1面(表面)の先端と、記録用紙26の第2面(裏面)の先端とは、反対方向となる。そこで、この実施の形態では、図1に示すように、128個のトナー像を形成する位置L3、L4を、記録用紙26の先端及び後端から長さの等しい位置に設定することにより、記録用紙26の第1面(表面)と第2面(裏面)にそれぞれ形成されるトナー像の記録用紙26の搬送方向に沿った位置が互いに同じ位置(L3=L4)となって重なるように設定されている。
【0084】
また、記録用紙26の第1面(表面)26aと第2面(裏面)26bにそれぞれ形成されるトナー像の記録用紙26の搬送方向と交差する方向(主走査方向)に沿った位置は、画像露光装置13によって画像露光を開始するタイミングを、トナー像の幅の半分に対応した時間だけずらすことによって設定される。
【0085】
図9はこの実施の形態に係る画像形成装置の制御回路を示すブロック図である。
【0086】
図9において、200は画像形成装置の動作を制御する制御装置を示すものであり、この制御装置200は、画像形成装置の動作を制御するCPU等からなる制御回路201と、画像形成装置の動作を制御するためのプログラムやパラメータ等を記憶する記憶部202と、信号の入出力を制御する入出力制御部203と、転写性検知用のトナー像100を形成するための転写性検知用形成手段としての画像データを記憶した転写性検知用トナー像形成部204とを備えている。この転写性検知用トナー像形成部204は、例えば、図1に示すような転写性検知用トナー像100を形成するために記憶された画像データから構成される。
【0087】
また、上記制御回路201は、図9に示すように、入出力制御部203を介して画像形成部50を制御するとともに、高圧電源回路110を介して二次転写ロール27に印加する転写電圧を予め定められた複数の値に定電圧制御するように構成されている。
【0088】
さらに、上記制御回路201には、図9に示すように、入出力制御部203を介して画像読取装置4によって読み取られた画像データが入力され、記憶部202に一次記憶されるとともに、入出力制御部203を介して選択手段としての機能を兼ねる操作部205から入力される記録用紙26のサイズやプリント枚数などのユーザの設定データが入力される。
【0089】
図10はこの実施の形態の変形例として、図2に示すように、画像形成装置本体1とパーソナルコンピュータ等の制御装置300とを組み合わせた画像形成システムを構成した場合に、制御装置として機能するパーソナルコンピュータ300を示す構成図である。
【0090】
パーソナルコンピュータ300は、図10に示すように、パーソナルコンピュータ本体310、パーソナルコンピュータ300を操作する選択手段としても機能するキーボード311やマウス312、ディスプレイ装置としての液晶表示装置313等を備えている。また、パーソナルコンピュータ本体310は、図11に示すように、CPU301と、ROM302と、RAM303と、インターフェース部304と、これらを接続するシステムバス305などから構成されている。
【0091】
なお、上記パーソナルコンピュータ300は、図10に示すように、パーソナルコンピュータ本体310にUSB端子等を介して接続されたペン型の手動操作型の測色器314を備えている。この手動操作型の測色器314は、転写性検知用トナー像100が形成された記録用紙26上の画像を、例えばL***の表色系で読み取るためのものである。
【0092】
CPU301はシステムバス305を介してパーソナルコンピュータ300全体の制御を行うものである。ROM302はCPU301のプログラムを格納するものである。この実施の形態のROM302に格納されているプログラムとしては、いわゆるオペレーティングシステム相当の機能を提供するプログラム以外に、プリンタとして機能する画像形成装置本体1を制御するプリンタドライバとしてのプログラムが挙げられる。RAM303はSRAM等で構成され、プログラム制御変数や各種処理のためのデータ等を格納するためのものである。
【0093】
インターフェース部304は、外部の画像形成装置本体1などと通信を行うためのもの である。
【0094】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置では、次のようにして、記録媒体の両面に単色画像や多重色画像が形成される場合に画像の転写性を調整することが可能となっている。
【0095】
すなわち、この実施の形態に係る画像形成装置では、図9に示すように、例えば、ユーザー或いはサービスエンジニアがユーザーインターフェイスとしての操作部205を操作して、操作部205の表示画面400において、図12(a)に示すように、機械管理者モードで「仕様設定/登録」ボタンを押し、図12(b)(c)に示すように、転写性を評価する際にユーザーが使用する記録用紙26の種類及び質量を選択する。ユーザーが使用を希望する記録用紙26の種類としては、非コート紙かコート紙の種別、及び用紙の質量、例えば、非コート紙であれば、その質量が64〜80g/m2、・・・、コート紙であれば、その質量が106〜128g/m2、129〜150g/m2、151〜176g/m2、・・・等が入力され設定される。
【0096】
次に、上記操作部205では、図13(a)(b)に示すように、転写性検知用トナー像100を出力するための転写出力の調整操作が行われ、転写電圧を変化させる値等が入力される。
【0097】
最後に、上記操作部205では、図13(c)に示すように、転写性検知用トナー像100を出力するための設定項目がすべて設定された後、決定ボタン402が押されて、ユーザーが指定した記録用紙26における転写性検知用トナー像100を出力するための設定動作が終了する。
【0098】
そして、上記操作部205では、図13(c)に示すように、確認プリントボタン403が操作されると、画像形成装置本体1において転写性検知用トナー像100の出力動作が実行され、図1及び図14に示すような転写性検知用トナー像100が出力される。
【0099】
上記画像形成装置本体1において出力された転写性検知用トナー像100は、図2又は図10に示すように、画像形成装置本体1に装着された画像読取装置4、又はパーソナルコンピュータ300にオプションとして接続される手動操作型の測色器314を用いて読み取られる。上記転写性検知用トナー像100を手動操作型の測色器314を用いて読み取る場合には、図14に示すように、手動操作型の測色器314を読取開始位置に配置し、読取ボタンを押しつつ、当該手動操作型の測色器314を転写性検知用トナー像100のプロセス黒のトナー像101や単色黒(K)のトナー像104に沿って縦方向に移動させることにより、1列毎に各色の転写性検知用トナー像100を読み取るようになっている。
【0100】
上記手動操作型の測色器314あるいは画像読取装置4によって読み取られた転写性検知用トナー像100の濃度データは、CPUや制御回路によって演算処理されて、図15に示すようなグラフが作成される。
【0101】
上記CPU301又は制御回路201は、図16に示すように、黒色の単色トナー像の検知濃度の最大値、及び当該最大値から予め定められた閾値、例えば0.05だけ濃度の低い画像の最高濃度領域を求めるととともに、三重色トナー像の検知濃度の最大値、及び当該最大値から予め定められた値、例えば0.05だけ濃度の低い画像の最高濃度領域を求める(ステップ101)。
【0102】
次に、上記CPU301又は制御回路201は、黒色の単色トナー像の最高濃度領域と、三重色トナー像の最高濃度領域とで重なっている領域があるか否かを判別し(ステップ102)、黒色の単色トナー像の最高濃度領域と、三重色トナー像の最高濃度領域とで重なっている領域がある場合には、重なっている領域は、1つか否かを判別する(ステップ103)。重なっている領域が1つである場合には、当該1つの領域を転写電圧の推奨値に決定し(ステップ104)、当該推奨値決定フローを終了する。また、重なっている領域が複数ある場合には、重なっている領域の中で設定値が最も小さいのはプロセス黒(K)であるか否かが判別され(ステップ106)、重なっている領域の中で設定値が最も小さいのはプロセス黒(K)である場合には、重なっている領域の中で2番目に小さい値を推奨値として決定し(ステップ107)、当該推奨値決定フローを終了する。一方、重なっている領域の中で設定値が最も小さいのはプロセス黒(K)でない場合には、重なっている領域の中の最少値を推奨値として決定し(ステップ108)、当該推奨値決定フローを終了する。
【0103】
また、上記CPU301又は制御回路201は、黒色の単色トナー像の最高濃度領域と、三重色トナー像の最高濃度領域とで重なっている領域がないと判別した場合には、プロセス黒(K)の領域が複数あるか否かを判別し(ステップ109)、プロセス黒(K)の領域が複数ない場合には、当該1つの領域を転写電圧の推奨値に決定し(ステップ110)、当該推奨値決定フローを終了する。さらに、プロセス黒(K)の領域が複数ある場合には、複数の重なっている領域の中で2番目に小さい値を推奨値として決定し(ステップ111)、当該推奨値決定フローを終了する。
【0104】
上記CPU301又は制御回路201は、図17及び図18に示すように、同様の処理を、記録用紙26の第2面に形成された転写性検知用トナー像100に対して、記録用紙26の第1面に形成された転写性検知用トナー像100が有る領域と無い領域とでそれぞれ実行する。
【0105】
そして、上記CPU301又は制御回路201は、図19に示すように、記録用紙26の第2面に形成された転写性検知用トナー像100に対して、記録用紙26の第1面に形成された転写性検知用トナー像100が有る領域と無い領域とで、最高濃度領域として重なる領域があるか否かを判別し(ステップ201)、最高濃度領域として重なる領域がある場合には、重なる領域が1つか否かを判別する(ステップ202)。CPU301又は制御回路201は、最高濃度領域として重なる領域が1つである場合には、当該1つの共通領域を推奨値として決定し(ステップ203)、当該推奨値決定フローを終了する。また、最高濃度領域として重なる領域が複数ある場合には、図20に示すように、共通領域のうち最小値の値を推奨値として選択・決定し(ステップ204)、当該推奨値決定フローを終了する。
【0106】
一方、上記CPU301又は制御回路201は、記録用紙26の第2面に形成された転写性検知用トナー像100に対して、記録用紙26の第1面に形成された転写性検知用トナー像100が有る領域と無い領域とで、最高濃度領域として重なる領域がないと判別した場合には、重なる領域がないと判別された領域が2つ以上あるか否かを判別し(ステップ205)、重なる領域がないと判別された領域が1つしか無い場合には、当該1つの領域を推奨値として決定し(ステップ206)、重なる領域がないと判別された領域が2つ以上有る場合には、当該2つ以上の領域の中で2番目に小さい値を推奨値として決定し(ステップ207)、当該推奨値決定フローを終了する。
【0107】
このように、上記実施の形態によれば、転写性検知用トナー像100を記録用紙上に形成して、当該転写性検知用トナー像100の濃度を検知することにより、記録用紙26の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように単色画像又は多重色画像を形成する場合における転写条件を選択することができ、記録用紙26の両面に少なくとも一部が表裏で重なるように単色画像又は多重色画像を良好に形成することができる。
【0108】
実施の形態2
図21はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、記録媒体の第2面に転写された複数の転写性検知用トナー像の濃度を濃度検知手段によって検知するのではなく、記録媒体の第2面に複数の転写性検知用トナー像を転写した際に、像保持体上に残留した複数の転写性検知用トナー像の濃度を濃度検知手段によって検知するように構成されている。
【0109】
すなわち、この実施の形態2では、図21に示すように、中間転写ベルト21の表面と対向する位置であって、中間転写ベルト21の移動方向に沿った二次転写部の下流側、かつクリーニング装置49の上流側に、記録用紙26の第2面に複数の転写性検知用トナー像210を転写した際に、中間転写ベルト21上に残留した複数の転写性検知用トナー像210の濃度を検知する濃度検知手段としての濃度センサ60を配置するように構成されている。この濃度センサ60は、例えば、画像読取装置4のCCD等からなる画像読取素子11と同様のものが用いられるが、転写性検知用トナー像210の濃度を検知することができるものであれば良く、低価格のものが使用される。
【0110】
この実施の形態2では、図21に示すように、中間転写ベルト21上に残留した複数の転写性検知用トナー像210の転写残トナー像を検知するため、自動的な濃度検知が可能であるとともに、中間転写ベルト21上に複数の転写性検知用トナー像210が残留し易い場合に特に効果が得られる。
【0111】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【符号の説明】
【0112】
21:中間転写ベルト、27:二次転写ロール、40:反転用通路、100:転写性検知用トナー像、205:操作部、314:手動走査型の測色器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体上に保持されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記転写手段によって前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段によって第1面にトナー像が定着された記録媒体を、前記記録媒体の第1面と第2面とを反転して再度前記転写手段へと搬送する搬送手段と、
前記記録媒体の第1面に形成される転写性検知用のトナー像と前記記録媒体の第2面に形成される転写性検知用のトナー像とを、前記記録媒体の第1面及び第2面で少なくとも一部が重なるように前記転写手段の転写条件を異ならせて複数形成する転写性検知用トナー像形成手段と、
前記記録媒体の第2面に転写された前記複数の転写性検知用トナー像の濃度又は前記像保持体上に残留した前記複数の転写性検知用トナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
前記濃度検知手段の検知結果に基づいて前記転写手段における転写条件を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記像保持体は、単一又は複数の感光体ドラム上に順次形成される複数のトナー像が多重に転写される中間転写体からなり、
前記転写性検知用トナー像形成手段は、前記転写手段に印加する転写電圧を異ならせた複数の転写性検知用トナー像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記転写性検知用トナー像は、単一のトナー像と、複数のトナー像を重ね合わせた多重のトナー像とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記転写性検知用トナー像は、前記記録媒体の第1面に形成される単一のトナー像と、前記記録媒体の第2面に形成される単一のトナー像の一部が重なり、前記記録媒体の第1面に形成される複数のトナー像を重ね合わせた多重のトナー像と、前記記録媒体の第2面に形成される複数のトナー像を重ね合わせた多重のトナー像の一部が重なるように形成されたトナー像からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記濃度検知手段は、前記記録媒体上に転写され定着された前記転写性検知用トナー像の濃度を検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記選択手段は、前記濃度検知手段によって検知された複数の前記転写性検知用トナー像の濃度のうち、転写画像の濃度が最も高い転写条件を選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記選択手段は、前記濃度検知手段によって検知された前記転写性検知用の単一トナー像と多重トナー像の双方の転写濃度が最も高い転写条件を手動又は自動で選択することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
トナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体上に保持されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記転写手段によって前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
前記定着手段によって第1面にトナー像が定着された記録媒体を、前記記録媒体の第1面と第2面とを反転して再度前記転写手段へと搬送する搬送手段と、
前記記録媒体の第1面に形成される転写性検知用のトナー像と前記記録媒体の第2面に形成される転写性検知用のトナー像とを、前記記録媒体の第1面及び第2面で少なくとも一部が重なるように前記転写手段の転写条件を異ならせて複数形成する転写性検知用トナー像形成手段とを具備する画像形成装置と、
前記記録媒体の第2面に転写された前記複数の転写性検知用トナー像の濃度又は前記像保持体上に残留した前記複数の転写性検知用トナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
前記濃度検知手段の検知結果に基づいて前記転写手段における転写条件を選択する選択手段とを具備する制御装置と
を備えたことを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−37185(P2013−37185A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173027(P2011−173027)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】